JPH11245652A - 車両用空調装置 - Google Patents

車両用空調装置

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JPH11245652A
JPH11245652A JP5102998A JP5102998A JPH11245652A JP H11245652 A JPH11245652 A JP H11245652A JP 5102998 A JP5102998 A JP 5102998A JP 5102998 A JP5102998 A JP 5102998A JP H11245652 A JPH11245652 A JP H11245652A
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air
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heat exchanger
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air conditioner
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 空調ケース21内の2つの空気通路24、2
5を仕切る仕切り板26と暖房用熱交換器23との間の
隙間による風洩れを低減する。 【解決手段】 空調ケース21内の仕切り板26に挿入
穴26aを設け、この挿入穴26aを貫通して第1、第
2の2つの空気通路24、25にわたって暖房用熱交換
器23を配置し、空調ケース21には、熱交換器挿入用
の開口部21cを設ける。空調ケース21内部におい
て、挿入穴26aの両側の対向する縁部に一対のガイド
部材35、36を配置し、熱交換器23の空調ケース内
挿入時に、熱交換器23の移動をガイド部材35、36
により挿入穴26aに向かって案内する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、空調ケース内の空
気通路を2つに仕切るようにした車両用空調装置に関す
るもので、例えば、空調ケース内の空気通路を車両左右
方向に2つに仕切って、各空気通路からの吹出空気温度
を左右独立に制御可能な車両用空調装置に用いて好適な
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の車両用空調装置、例え
ば、左右独立温度制御可能な車両用空調装置において
は、空調ケース内に車室内左右への吹出空気温度を独立
に調整する2個のエアミックスドア(温度調整手段)を
配置するとともに、このエアミックスドア部および暖房
用熱交換器部を含む空気下流側部分に仕切り板を配置し
て、空気通路を車両左右方向に2つに仕切っている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ここで、空調ケース内
への暖房用熱交換器の組付性を確保するために、組付時
の熱交換器挿入方向の傾き、製造上の寸法公差を考慮し
て、暖房用熱交換器の前後の部分と上記仕切り板との間
に、例えば、5mm程度の大きさの隙間を設定する必要
があった。
【0004】しかし、上記の隙間の存在により左右の両
空気通路間で風洩れが発生して、左右独立温度制御の制
御性を悪化させるという不具合が生じる。そこで、本発
明は上記点に鑑みて、空調ケース内の2つの空気通路を
仕切る仕切り板と熱交換器との間の隙間による風洩れを
低減することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1〜5記載の発明では、空調ケース(21)
内の空気通路を仕切り板(26)により第1、第2の2
つの空気通路(24、25)に仕切るとともに、仕切り
板(26)に挿入穴(26a)を設け、この挿入穴(2
6a)を貫通して第1、第2の2つの空気通路(24、
25)にわたって熱交換器(23)を配置し、空調ケー
ス(21)には、熱交換器(23)を空調ケース(2
1)内に挿入するための開口部(21c)を設け、空調
ケース(21)の内部において、挿入穴(26a)の対
向する両側の縁部に一対のガイド部材(35、36)を
配置し、開口部(21c)から熱交換器(23)を空調
ケース(21)内に挿入するときに、熱交換器(23)
の移動をガイド部材(35、36)により挿入穴(26
a)に向かって案内するようにしたことを特徴としてい
る。
【0006】これによると、挿入作業時における熱交換
器(23)の移動をガイド部材(35、36)によって
挿入穴(26a)に向かって案内できるので、熱交換器
(23)の挿入作業を容易化できる。そのため、熱交換
器挿入方向の傾き、製造公差等を考慮しても、熱交換器
の前後の部分と上記仕切り板との間の隙間を縮小するこ
とができ、この隙間による風洩れを低減できる。この結
果、隙間からの風洩れに起因する温度制御性の悪化等の
不具合を解消できる。
【0007】特に、請求項2記載の発明のように、一対
のガイド部材(35、36)を、熱交換器(23)の空
気流れ上流側および空気流れ下流側においてそれぞれ、
熱交換器(23)を通過する空調空気の流れに沿って配
置して、一対のガイド部材(35、36)により熱交換
器(23)前後の空調空気の流れを案内するようにすれ
ば、熱交換器(23)の全域にわたって空気流れを均一
に通過させることができ、熱交換器(23)の熱交換効
率の向上、風量増加を図ることができ、空調性能を向上
できる。同時に、熱交換器(23)への空気流れがスム
ースとなって、乱れを解消できるので、送風騒音を低減
することもできる。
【0008】また、請求項3記載の発明では、一対のガ
イド部材(35、36)に、熱交換器(23)の挿入方
向の入口側部位に傾斜案内面(35a、36a)を形成
し、この傾斜案内面(35a、36a)を、一対のガイ
ド部材(35、36)相互の間隔が熱交換器(23)の
挿入方向の入口側から奥側に向かって狭くなるように傾
斜させたことを特徴としている。
【0009】これによると、熱交換器(23)の挿入案
内作用を傾斜案内面(35a、36a)により一層良好
に行うことができる。また、本発明は、請求項4記載の
ごとく、第1、第2の2つの空気通路(24、25)を
車両左右方向に仕切り、第1空気通路(24)を助手席
側の空気通路とし、第2空気通路(25)を運転席側の
空気通路とし、さらに、第1空気通路(24)および第
2空気通路(25)からの吹出空気温度をそれぞれ独立
に調整可能な温度調整手段(29、30)を有してい
る、いわゆる左右独立温度制御方式の空調装置において
好適に実施できる。
【0010】また、請求項5記載の発明では、空調ケー
ス(21)を、車両左右方向に分割された左側分割ケー
ス(21a)と右側分割ケース(21b)とから構成
し、この左右両分割ケース(21a、21b)の間に仕
切り板(26)を挟み込み固定し、一対のガイド部材
(35、36)を仕切り板(26)に一体成形すること
を特徴としている。
【0011】これによると、一対のガイド部材(35、
36)を仕切り板(26)とともに左右両分割ケース
(21a、21b)の間に簡単に固定することができ
る。なお、上記各手段に付した括弧内の符号は、後述す
る実施形態記載の具体的手段との対応関係を示す。
【0012】
【発明の実施の形態】図1〜図5は本発明の一実施形態
を示すもので、本実施形態の車両用空調装置の通風系
は、大別して、送風機ユニット10と空調ユニット20
との2つの部分に分かれている。送風機ユニット10は
車室内の計器盤下方部のうち、中央部から助手席側へオ
フセットして配置されている。これに対し、空調ユニッ
ト20は車室内の計器盤下方部のうち、車両左右方向の
略中央部に配置されている。
【0013】送風機ユニット10は周知の遠心多翼ファ
ン(シロッコファン)からなる送風ファン11を有し、
この送風ファン11は渦巻き状のスクロールケーシング
12内に配置され、電動モータ11aにて回転駆動され
る。送風ファン11の吸入口11bの上方には内外気切
替箱13が配置され、この内外気切替箱13には内外気
切替ドア14と、このドア14により開閉される内気
(車室内空気)吸入口15と外気(車室外空気)吸入口
16が備えられている。
【0014】空調ユニット20部は、1つの共通の空調
ケース21内に蒸発器(冷房用熱交換器)22とヒータ
コア(暖房用熱交換器)23を両方とも一体的に内蔵す
るタイプのものである。空調ケース21はポリプロピレ
ンのような、ある程度の弾性を有し、強度的にも優れた
樹脂の成形品からなり、具体的には、図2の上下方向
(車両上下方向)に分割面を有する左側分割ケース21
aと右側分割ケース21b(図3参照)とからなる。
【0015】この左右の分割ケース21a、21bは、
上記熱交換器22、23、後述のドア等の機器を収納し
た後に、金属バネクリップ、ネジ等の締結手段により一
体に結合されて空調ユニット20を構成する。空調ユニ
ット20部は、車室内の計器盤下方部の略中央部に、車
両の前後、左右および上下方向に対して、図2に示す形
態で配置される。蒸発器22は、空調ケース21内の車
両前方側の部位に、車両前後方向には薄型の形態で、か
つ空調ケース21内通路の全域を横断するように配置さ
れている。この蒸発器22は周知のごとく冷凍サイクル
の冷媒の蒸発潜熱を空調空気から吸熱して、空調空気を
冷却するものである。
【0016】ここで、蒸発器22は周知の積層型のもの
であって、アルミニュウム等の金属薄板を2枚張り合わ
せて構成した偏平チューブをコルゲートフィンを介在し
て多数積層配置し、一体ろう付けしたものである。そし
て、蒸発器22の空気流れ下流側(車両後方側)に、所
定の間隔を開けてヒータコア23が車両後方側に傾斜し
て配置されている。このヒータコア23は、蒸発器22
を通過した冷風を再加熱するものであって、その内部に
高温の温水(エンジン冷却水)が流れ、この温水を熱源
として空気を加熱するものである。
【0017】このヒータコア23も周知のものであっ
て、アルミニュウム等の金属薄板を溶接等により断面偏
平状に接合してなる偏平チューブをコルゲートフィンを
介在して多数積層配置し、一体ろう付けしたものであ
る。なお、図3において、23a、23bはヒータコア
23の温水入口、温水出口であり、23c、23dはタ
ンク部、23eは上記の偏平チューブとコルゲートフィ
ンからなる熱交換用コア部である。
【0018】ところで、空調ケース21内部の空気通路
は図2に示すように車両前後方向に延びるように形成さ
れており、この空調ケース21内部の空気通路は図1に
示すように蒸発器22の直後の部位から空気流れ下流側
に向かって、車両左右方向に第1、第2の2つの空気通
路24、25に仕切ってある。すなわち、第1空気通路
24は助手席側空気通路であり、第2空気通路25は運
転席側空気通路である。
【0019】仕切り板26はこの2つの空気通路24、
25を仕切るために、蒸発器22の空気下流側部位から
ヒータコア23周辺部を通ってヒータコア23の下流側
に至るまで、車両前後方向に配置されている。ヒータコ
ア23は仕切り板26に設けられた挿入穴26a(図
1、4、5参照)を貫通して上記2つの空気通路24、
25を横断するように配置されている。
【0020】この仕切り板26は樹脂にて空調ケース2
1と別体で成形されるものであって、ヒータコア23の
配置部位ではヒータコア23の側面形状(図2)に対応
した形状の挿入穴26aが形成されている。そして、仕
切り板26は図3に示すように空調ケース21の左右の
両分割ケース21a、21bの間に挟み込み固定され
る。
【0021】空調ケース21内の2つの空気通路24、
25において、ヒータコア23の上方部位には、それぞ
れ、このヒータコア23をバイパスして空気(冷風)が
流れる冷風バイパス通路27、28(図1、2参照)が
形成されている。また、2つの空気通路24、25にお
いて、ヒータコア23と蒸発器22との間の部位には、
平板状のエアミックスドア29、30が配置されてい
る。このエアミックスドア29、30は、ヒータコア2
3で加熱される温風と、冷風バイパス通路27、28を
通ってヒータコア23をバイパスする冷風との風量割合
を調整するものである。
【0022】2つのエアミックスドア29、30は、そ
れぞれ回転軸29a、30aと一体に結合されており、
この回転軸29a、30aを中心として車両上下方向に
それぞれ独立に回動可能になっている。このエアミック
スドア29、30は上記風量割合の調整により左右2つ
の空気通路24、25からの吹出空気温度を独立に調整
する温度調整手段をなす。
【0023】回転軸29a、30aは、空調ケース21
および仕切り板26に回転自在に支持され、かつ回転軸
29a、30aの一端部はそれぞれ空調ケース21の外
部に突出して、図示しないリンク機構を介して、サーボ
モータ等を用いたアクチュエータ機構に連結されてい
る。従って、このアクチュエータ機構によりエアミック
スドア29、30の回動位置をそれぞれ独立に調整する
ことができ、このアクチュエータ機構は空調装置の電子
制御装置(図示せず)により回転量が自動制御されるよ
うになっている。
【0024】そして、空調ケース21において、ヒータ
コア23の空気下流側(車両後方側の部位)には、ヒー
タコア23との間に所定間隔を開けて上下方向に延びる
壁面31(図2参照)が空調ケース21に一体成形され
ている。この壁面31によりヒータコア23の直後から
上方に向かう温風通路32、33が空気通路24、25
にそれぞれ形成されている。
【0025】図2に示すように、温風通路34、35の
下流側(上方側)はヒータコア23の上方部において冷
風バイパス通路27、28と合流し、冷風と温風の混合
を行う冷温風混合空間31、32を空気通路24、25
にそれぞれ形成している。この冷温風混合空間31、3
2の直後の部位にはフットフェイス切替用のドア33、
34が回動可能に配置され、このドア33、34により
車両左右のフット吹出通路39、40と車両左右のフェ
イス吹出通路37、38が切替開閉される。
【0026】フット吹出通路39、40の先端部にはフ
ット吹出口(図示せず)が接続され、このフット吹出口
から車室内の乗員足元部に向けて風を吹き出す。また、
フェイス吹出通路37、38の先端部にはフェイス吹出
口(図示せず)が接続され、このフェイス吹出口から車
室内の乗員足元部に向けて風を吹き出す。なお、図2で
は図示を省略しているが、空調ケース21の上面部に
は、冷温風混合空間31、32からの空調空気を車両前
面窓ガラスの内面に向けて吹き出すためのデフロスタ吹
出通路も設けられている。
【0027】上記フットフェイス切替用ドア33、34
は、吹出モード切替用のドア手段であって、図示しない
リンク機構を介して、サーボモータ等からなる吹出モー
ド切替用のアクチュエータ機構に連結されて、このアク
チュエータ機構により連動操作されるようになってい
る。次に、本発明の特徴とするヒータコア挿入案内構造
について詳述すると、本実施形態では、図3に示すよう
に、左側分割ケース21aにヒータコア23の側面形状
に対応した形状を持つ開口部21cを開口している。こ
こで、この開口部21cは、仕切り板26に設けたヒー
タコア挿入穴26aに対向した部位に配置されている。
従って、この開口部21cからケース21内にヒータコ
ア23を矢印a(図3、5)に示すように挿入穴26a
に向かって挿入できる。
【0028】そして、仕切り板26において、挿入穴2
6aの空気流れ上流側縁部および空気流れ下流側縁部
(対向する両側の縁部)に、一対のガイド部材35、3
6を配置している。このガイド部材35、36は、図5
に示すように助手席側の第1空気通路24および運転席
側の第2空気通路25にそれぞれ配置されており、そし
て、ヒータコア23の挿入方向aに対応して、ヒータコ
ア23挿入の入口側となる部位にテーパ状の傾斜案内面
35a、36aを設けている。
【0029】すなわち、本実施形態では、左側分割ケー
ス21aの開口部21cからヒータコア23を矢印a方
向へ挿入するため、助手席側の第1空気通路24に位置
するガイド部材35、36が仕切り板26の挿入穴26
aに対してヒータコア挿入方向aの入口側となる。これ
に伴って、ヒータコア挿入方向aの入口側から奥側へ進
むにつれて、傾斜案内面35a、36a相互の間隔が徐
々に狭くなるように、傾斜案内面35a、36aの傾斜
方向(図4、5参照)を設定している。
【0030】これに反し、運転席側の第2空気通路25
に位置するガイド部材35、36は仕切り板26の挿入
穴26aに対してヒータコア23の出口側となるので、
傾斜案内面が不要であり、第2空気通路25側のガイド
部材35、36の間隔は挿入穴26aの幅と同一に設定
してある。また、ガイド部材35、36はヒータコア2
3を通過する空気流れを均一化するための空気ガイド部
材としての役割を兼務するものであり、そのため、ガイ
ド部材35、36はヒータコア23の空気流れ上流側お
よび空気流れ下流側における空調ケース21(21a、
21b)の湾曲形状に沿った湾曲形状に成形してある。
また、ガイド部材35、36の奥行き寸法(図2の紙面
垂直方向の寸法)は、図3から理解できるように、第
1、第2空気通路24、25の奥行き寸法と略同一寸法
に設定してある。
【0031】なお、ガイド部材35、36は本実施形態
では樹脂にて仕切り板26と一体に成形され、仕切り板
26とともに左右の分割ケース21a、21bの間で挟
み込み固定される。次に、上記構成において、ヒータコ
ア23の挿入作業について説明すると、左側分割ケース
21aの開口部21cからケース内部へヒータコア23
を矢印a方向へ挿入する。この際、ヒータコア23は最
初に一対のガイド部材35、36の傾斜案内面35a、
36aによる間隔の広い部分に挿入されるので、ヒータ
コア23の挿入方向が多少開口部21cに対して傾いて
いても、また、ヒータコア23の大きさ等に製造公差が
あっても、ヒータコア23を一対のガイド部材35、3
6の間に容易に挿入できる。
【0032】そして、ガイド部材35、36の傾斜案内
面35a、36aによって、ヒータコア23の挿入方向
を仕切り板26の挿入穴26aに向かう正規の方向に自
動的に修正できる。従って、挿入穴26aの幅をヒータ
コア23の幅より僅かに大きくするだけでも、ヒータコ
ア23の組付性の悪化を招くことなく、挿入穴26aに
ヒータコア23を容易に挿入できる。
【0033】従って、挿入穴26aとヒータコア23と
の間の隙間を僅少値(例えば、1mm程度)に抑えて、
この隙間からの風洩れを良好に抑制できる。次に、車両
用空調装置としての作動を説明すると、この作動自体は
従来装置と変わりないので、簡単に述べる。車両用空調
装置では、周知のように、空調操作パネルに設けられた
各種操作部材からの操作信号および空調制御用の各種セ
ンサからのセンサ信号が入力される電子制御装置(図示
せず)を備えており、この制御装置の出力信号により左
右のエアミックスドア29、30の回動位置が独立に制
御され、これにより、左右の2つの空気通路24、25
からのフット吹出空気温度、フェイス吹出空気温度を独
立に任意の温度に制御できる。
【0034】この際、ガイド部材35、36の湾曲形状
により送風ファン11の送風空気がヒータコア通風導入
部41(図2参照)からヒータコア23の前面部に向か
って均一に分配される。そして、ヒータコア23の後面
部から温風出口部42(図2参照)に向かって送風空気
がスムースに流れるように案内される。この結果、通風
導入部41からヒータコア23を経て温風出口部42に
至る空気通路での空気分配の均一化およびスムーズな流
れを実現できるので、ヒータコア23の熱交換効率向上
及び風量の増加を図ることがでる。しかも、スムーズな
流れの実現により送風騒音の低減も同時に達成できる。
【0035】図6は比較例として、ガイド部材35、3
6を設置しない場合におけるヒータコア23通過空気の
流れを示しており、矢印の太さは配風量の大小(風量分
布状況)を示している。ガイド部材35、36を設置し
ない場合には、ヒータコア23の上方側の流路長さが短
いこと(すなわち、通風抵抗小)により、ヒータコア2
3の上方側の配風量が大となり、ヒータコア23の下方
側の配風量が小となる。
【0036】これに対して、本実施形態によると、図7
に示すように、ガイド部材35、36の空気流れ案内作
用(ヒータコア23の上方側の空気流れを強制的に下方
側へ案内する作用)によって、ヒータコア23の全域に
わたって均一に空気を流すことが可能となる。なお、図
6、7はフット吹出モードにおける最大暖房状態を示し
ている。
【0037】(他の実施形態)なお、上記実施形態で
は、ガイド部材35、36の傾斜案内面35a、36a
を図5に示すようなテーパ状(直線状)の形状にしてい
るが、図8に示すような適宜の曲率半径を持つ円弧状
(R形状)としてもよい。この場合も、ヒータコア23
の挿入方向aに対して、入口側から奥側へ向かって、傾
斜案内面35a、36a相互の間隔が徐々に狭くなるよ
うに、傾斜案内面35a、36aの傾斜方向を設定する
ことにより、上記実施形態と同様の効果を発揮できる。
【0038】また、上記実施形態では、車室内への吹出
空気温度を左右それぞれで独立に調整する温度調整手段
として、左右2つの空気通路24、25において、ヒー
タコア23を通る温風とヒータコア23をバイパスする
冷風の風量割合を独立に調整するエアミックスドア2
9、30を用いているが、左右2つの空気通路24、2
5に、それぞれ位置するヒータコア23の熱交換部の温
水回路を独立に構成して、この各熱交換部に循環する温
水の流量または温水温度を左右別々の温水弁にて独立に
調整するようにしてもよい。
【0039】また、上記実施形態では、車室内への吹出
空気温度を左右それぞれで独立に調整する車両用空調装
置に本発明を適用した場合について説明したが、空調ケ
ース内の空気通路を内気側通路と外気側通路とに仕切っ
て、フット開口部からは温められた高温内気を再循環し
て吹き出し、一方、デフロスタ開口部からは低湿度の外
気を吹き出すようにした内外気2層流モードの設定可能
な車両用空調装置等にも本発明は同様に適用できる。
【0040】要は、空調ケース21内に複数の空気通路
24、25を仕切る仕切り板26を配置するとともに、
この仕切り板26に設けた挿入穴26aを貫通して、複
数の空気通路24、25を横切るように熱交換器を配置
するものであれば、どのような空調装置に対しても本発
明は適用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態における通風路の概略構成
を示す平面配置図である。
【図2】図1の空調ユニット部の縦断面図である。
【図3】図2のA−A断面図である。
【図4】図2のB部拡大斜視図である。
【図5】図4のC矢視図である。
【図6】本発明の比較例におけるヒータコア風量配分を
示す空調ユニット部の縦断面図である。
【図7】本発明の一実施形態におけるヒータコア風量配
分を示す空調ユニット部の縦断面図である。
【図8】本発明によるガイド部材の傾斜案内面の他の例
を示す部分拡大図である。
【符号の説明】
10…送風機ユニット、20…空調ユニット、21…空
調ケース、21a、21b…左右の分割ケース、21c
…開口部、22…蒸発器、23…ヒータコア、24、2
5…第1、第2空気通路、26…仕切り板、26a…挿
入穴、35、36…ガイド部材、35a、36a…傾斜
案内面。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 空調ケース(21)と、 この空調ケース(21)内の空気通路を第1、第2の2
    つの空気通路(24、25)に仕切る仕切り板(26)
    と、 この仕切り板(26)に設けられた挿入穴(26a)を
    貫通して前記第1、第2の2つの空気通路(24、2
    5)にわたって配置される熱交換器(23)と、 前記空調ケース(21)に設けられ、前記熱交換器(2
    3)を前記空調ケース(21)内に挿入するための開口
    部(21c)と、 前記空調ケース(21)の内部において、前記挿入穴
    (26a)の対向する両側の縁部に配置された一対のガ
    イド部材(35、36)とを備え、 前記開口部(21c)から前記熱交換器(23)を前記
    空調ケース(21)内に挿入するときに、前記熱交換器
    (23)の移動を前記ガイド部材(35、36)により
    前記挿入穴(26a)に向かって案内するようにしたこ
    とを特徴とする車両用空調装置。
  2. 【請求項2】 前記一対のガイド部材(35、36)
    は、前記熱交換器(23)の空気流れ上流側および空気
    流れ下流側においてそれぞれ、前記熱交換器(23)を
    通過する空調空気の流れに沿って配置され、前記空調空
    気の流れを案内するものであることを特徴とする請求項
    1または2に記載の車両用空調装置。
  3. 【請求項3】 前記一対のガイド部材(35、36)
    に、前記熱交換器(23)の挿入方向の入口側部位に傾
    斜案内面(35a、36a)を形成し、 この傾斜案内面(35a、36a)を、前記一対のガイ
    ド部材(35、36)相互の間隔が前記熱交換器(2
    3)の挿入方向の入口側から奥側に向かって狭くなるよ
    うに傾斜させたことを特徴とする請求項1に記載の車両
    用空調装置。
  4. 【請求項4】 第1、第2の2つの空気通路(24、2
    5)は車両左右方向に仕切られており、 前記第1空気通路(24)は助手席側の空気通路であ
    り、また、前記第2空気通路(25)は運転席側の空気
    通路であり、 さらに、前記第1空気通路(24)および前記第2空気
    通路(25)からの吹出空気温度をそれぞれ独立に調整
    可能な温度調整手段(29、30)を有していることを
    特徴とする請求項1ないし3のいずれか1つに記載の車
    両用空調装置。
  5. 【請求項5】 前記空調ケース(21)は、車両左右方
    向に分割された左側分割ケース(21a)と右側分割ケ
    ース(21b)とからなり、 この左右両分割ケース(21a、21b)の間に前記仕
    切り板(26)が挟み込み固定され、 前記一対のガイド部材(35、36)は前記仕切り板
    (26)に一体成形されていることを特徴とする請求項
    1ないし4のいずれか1つに記載の車両用空調装置。
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