JPH11198629A - 車両用空調装置 - Google Patents

車両用空調装置

Info

Publication number
JPH11198629A
JPH11198629A JP602898A JP602898A JPH11198629A JP H11198629 A JPH11198629 A JP H11198629A JP 602898 A JP602898 A JP 602898A JP 602898 A JP602898 A JP 602898A JP H11198629 A JPH11198629 A JP H11198629A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
air
passage
partition
outside air
air passage
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP602898A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3900643B2 (ja
Inventor
Toshiaki Nomura
俊彰 野村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Denso Corp
Original Assignee
Denso Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Denso Corp filed Critical Denso Corp
Priority to JP00602898A priority Critical patent/JP3900643B2/ja
Publication of JPH11198629A publication Critical patent/JPH11198629A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3900643B2 publication Critical patent/JP3900643B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Air-Conditioning For Vehicles (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 内外気2層流モードが設定可能な車両用空調
装置において、内気側通路と外気側通路とを区画する仕
切り板と補助電気ヒータとの隙間から混入しようとする
内気を低減する。 【解決手段】 温水熱源のヒータコア13、及びヒータ
コア13の空気下流側に位置し空調空気を加熱する補助
電気ヒータ16が、それぞれ、第1及び第2空気通路
8、9の両方に跨がって配置されている。ヒータコア1
3と補助電気ヒータ16との間、及び補助電気ヒータ1
6の空気下流側には、第1及び第2空気通路8、9を区
画する仕切りガイド15c及び15dが、それぞれ、補
助電気ヒータ16と所定隙間を開けて配置されている。
仕切りガイド15cは、空気上流側から空気下流側に向
かって末広がり状の断面形状を有しており、第1空気通
路8からの内気を第2空気通路9に混入しにくくしてい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、空気加熱源として
温水式暖房装置の他に補助暖房装置(補助電気ヒータ
等)を組み合わせる車両用空調装置に関するものであっ
て、特に、空調ケース内通路を内気側の第1空気通路と
外気側の第2空気通路とに区画形成することにより、フ
ット開口部からは暖められた高温内気を再循環して吹き
出し、一方、デフロスタ開口部からは低湿度の外気を吹
き出す、いわゆる内外気2層流モードが設定可能な車両
用空調装置に関する。
【0002】
【従来の技術】本出願人は、この種の内外気2層流モー
ドが設定可能な車両用空調装置として、先に、特願平9
−134022号に記載のものを提案している。この先
願技術を図8に示す。空調装置通風系は、大別して、送
風機ユニット101と空調ユニット200の2つの部分
に分かれている。送風機ユニット101には内気(車室
内空気)を導入する内気導入口102、102aと、外
気(車室外空気)を導入する外気導入口103が備えら
れている。これらの導入口102、102a、103は
それぞれ内外気切替ドア104、105によって開閉可
能になっている。そして、上記導入口102、102
a、103からの導入空気を送風する第1ファン106
および第2ファン107が、送風機ユニット101内に
配置されている。
【0003】図8は2層流モードの状態を示しており、
この状態では、第1ファン106は、内気導入口102
からの内気を第1空気通路(内気側通路)108に送風
し、第2ファン107は、外気導入口103からの外気
を第2空気通路(外気側通路)109に送風するように
なっている。両空気通路108、109は、スクロール
ケーシング110aに一体成形され、両ファン106、
107の間に配置された仕切り板110により仕切られ
ている。
【0004】次に、空調ユニット200部においては、
空調ケース111内に、冷房用熱交換器112、暖房用
熱交換器113、及び補助電気ヒータ(補助暖房装置)
116が内蔵されている。また、空調ケース111内部
の空気通路は、冷房用熱交換器112の上流部から補助
電気ヒータ116の下流部に至るまで、仕切り板115
a〜115dにより車両下方側の第1空気通路(内気側
通路)180と車両上方側の第2空気通路(外気側通
路)190とに仕切られている。この仕切り板115a
〜115dは空調ケース111に樹脂にて一体成形さ
れ、車両左右方向に略水平に延びる固定仕切り部材であ
る。
【0005】また、両空気通路180、190は、両熱
交換器112、113、及び補助電気ヒータ116内部
においては、隣接配置された上記各仕切り板の延長線上
で、フィン又はチューブの面等で区画形成されている。
そして、空調ケース111の空気下流側には、空調空気
の吹出口として、デフロスタ開口部119、フェイス開
口部121、及びフット開口部125がそれぞれ形成さ
れ、各開口部は各ドア120、122、126にて開閉
可能となっている。
【0006】このような、内気側通路及び外気側通路を
有する車両用空調装置においては、通常、吹出モードと
してフェイスモード又はバイレベルモードが選択された
ときは、そのときの内外気モードが内気循環モードであ
れば、上記両空気通路108、109、180、190
内に内気を導入し、外気導入モードであれば、上記両空
気通路内に外気を導入する。また、吹出モードとしてデ
フロスタモードが選択されたときは、上記両空気通路内
に外気を導入する。
【0007】さらに、吹出モードとして、フットモード
(デフロスタ開口部119は若干開口している)又はフ
ットデフロスタモードが選択されたときは、第1空気通
路108、180内に内気を導入し、第2空気通路10
9、190内に外気を導入する2層流モードとする。こ
れによって、既に温められている内気を再循環してフッ
ト開口部125から吹き出して車室内を暖房できるの
で、車室内への吹出空気温度が高くなり、暖房性能を向
上できる。これと同時に、デフロスタ開口部119から
は低湿度の外気を窓ガラスへ吹き出すので、窓ガラスの
防曇性能を確保できる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記車両用
空調装置においては、暖房能力不足を解消するための補
助暖房熱源として、暖房用熱交換器113の空気下流に
補助電気ヒータ116を配設している。そして、この補
助電気ヒータ116によって両方の空気通路180、1
90を流れる空気を暖めるために、補助電気ヒータ11
6を両方の空気通路180、190に跨がって配置して
いる。
【0009】すなわち、補助電気ヒータ116の空気上
流側(暖房用熱交換器113と補助電気ヒータ116と
の間)と空気下流側とに、仕切り板(仕切りガイド)1
15c及び115dを設け、両空気通路180、190
を区画形成している。ここで、補助電気ヒータ116を
配置する場合、上記ファン106、107がロック(ブ
ロワロック)した時に補助電気ヒータ116がオンにな
っている状態にあっても、仕切り板115c及び115
dが溶けない様に、仕切り板115c及び115dと補
助電気ヒータ116とは、図示されていないが、所定の
隙間(例えば5mm)以上確保されている。
【0010】しかしながら、上記2層流モードにおい
て、温められている内気が、第1空気通路180から、
この隙間を通って第2空気通路190の低湿度の外気に
混入してしまい、防曇性を悪化させてしまうという問題
が生じる。本発明は上記点に鑑みて、内外気2層流モー
ドが設定可能な車両用空調装置において、内気側通路と
外気側通路とを区画する仕切り板と補助電気ヒータとの
隙間から混入しようとする内気を低減することを目的と
する。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明では、仕切りガイ
ドの形状を内気が混入しにくい空気流れを形成するよう
な形状とすることに着目して、上記目的を達成しようと
するものである。すなわち、請求項1記載の発明では、
暖房用熱交換器(13)と補助暖房装置(16)との
間、すなわち補助暖房装置(16)の空気上流側と補助
暖房装置(16)の空気下流側とに、それぞれ補助暖房
装置(16)と所定隙間を開けて配置され第1及び第2
空気通路(8、9)とを区画する第1仕切部材(15
c)及び第2仕切部材(15d)を備え、これら両仕切
部材(15c、15d)の少なくとも一方が、空気上流
側から空気下流側に向かって末広がり状の断面形状を有
することを特徴としている。
【0012】これによると、フット開口部(23)とデ
フロスタ開口部(19)の両方を同時に開口する吹出モ
ードにおいて、内外気切替手段(2、2a、3、4、
5)により内外気2層流モードが選択されたときは、内
気を第1空気通路(8)を通して暖房用熱交換器(1
3)及び補助暖房装置(16)で加熱した後にフット開
口部(23)から吹き出させるとともに、外気を第2空
気通路(9)を通して暖房用熱交換器(13)及び補助
暖房装置(16)で加熱した後にデフロスタ開口部(1
9)から吹き出させることができる。
【0013】そして、その際に、第1及び第2仕切部材
(15c、15d)の少なくとも一方が、空気上流側か
ら空気下流側に向かって末広がり状の断面形状を有する
から、この末広がり状の断面形状と補助暖房装置(1
6)の隙間において、例えば、流線形の物体が空気を切
り裂いて進むような空気流が発生する。従って、補助暖
房装置(16)との隙間において、第1空気通路(8)
からの内気が跳ね返されて、第2空気通路(9)に混入
しにくくでき、2層流モードにおいて防曇性の悪化を防
止できる。
【0014】また、仕切部材(15c、15d)の断面
形状を末広がり状とすれば、必然的に断面積の増加が図
れ、仕切部材の強度向上が図れる。ここで、請求項2記
載の発明のように、末広がり状の断面形状は、空気上流
側から空気下流側に向かって略V字形状のものにでき
る。また、上記図8に示す先願技術においては、省スペ
ース化のため暖房用熱交換器113と補助電気ヒータ1
16との間を近接させる必要があり、仕切り板115c
は、その幅(図8における車両前後方向の幅)を大きく
とることができないため、仕切り板115cが、図8に
示す様な平板形状の断面であると、強度が低下して、例
えば、車両振動等によって折れやすいという問題もあ
る。
【0015】従って、請求項3記載の発明のように、暖
房用熱交換器(13)と補助暖房装置(16)との間に
位置する第1仕切部材(15c)を、末広がり状の断面
形状を有することが好ましい。また、請求項4記載の発
明においては、暖房用熱交換器(13)の空気上流側に
は、第1及び第2空気通路(8、9)を区画する第3仕
切部材(15a、15b)が配設されており、第1及び
第2仕切部材(15c、15d)は、第3仕切部材(1
5a、15b)よりも第2空気通路(9)側に偏って配
置されていることを特徴とする。
【0016】それによって、2層流モード時に第2空気
通路(9)において、空気上流側の第3仕切部材(15
a、15b)及び暖房用熱交換器(13)を通過した外
気の一部は、内気が流れる第1空気通路(8)側に漏れ
だす(図5参照)。つまり、本発明においては、積極的
に第2空気通路(9)から外気を第1空気通路(8)に
漏らすことができるため、逆に第2空気通路(9)への
内気の混入を防止することができ、より防曇性を向上で
きる。
【0017】なお、上記各手段に付した括弧内の符号
は、後述する実施形態記載の具体的手段との対応関係を
示す。
【0018】
【発明の実施の形態】(第1実施形態)図1は本発明の
第1実施形態を示すものであり、ディーゼルエンジン車
のように、温水(エンジン冷却水)温度が比較的低い温
度となる低熱源車に適用したものである。
【0019】空調装置通風系は、大別して、図1の2点
鎖線にて区画したように、送風機ユニット1と空調ユニ
ット100の2つの部分に分かれている。空調ユニット
100部は、車室内の計器盤下方部のうち、車両左右方
向の略中央部に配置されるものであり、一方、送風機ユ
ニット1は図1の図示形態では、空調ユニット100の
車両前方側に配置する状態を図示している。すなわち、
空調ユニット100を車室内に配置し、送風機ユニット
1はエンジンルーム内において空調ユニット100の前
方位置に配置するレイアウトとしている。
【0020】ここで、送風機ユニット1を車室内におい
て空調ユニット100の側方(助手席側)にオフセット
配置するレイアウトとすることもできる。まず、最初
に、送風機ユニット1部を具体的に説明すると、送風機
ユニット1には内気(車室内空気)を導入する第1、第
2の2つの内気導入口2、2aと、外気(車室外空気)
を導入する1つの外気導入口3が備えられている。これ
らの導入口2、2a、3はそれぞれ第1、第2の2つの
内外気切替ドア4、5によって開閉可能になっている。
【0021】この両内外気切替ドア4、5は、それぞれ
回転軸4a、5aを中心として回動操作される平板状の
ものであって、図示しないリンク機構、ケーブル等を介
して、空調操作パネル(図示せず)の内外気切替用手動
操作機構(レバーやダイヤルを用いた機構)に連結さ
れ、連動操作するか、あるいは、両内外気切替ドア4、
5をサーボモータを用いた内外気切替用アクチュエータ
機構により連動操作する。
【0022】本例では、内気導入口2、2aと外気導入
口3と内外気切替ドア4、5と上記手動操作機構または
アクチュエータ機構とにより内外気切替手段が構成され
ている。そして、上記導入口2、2a、3からの導入空
気を送風する第1(内気側)ファン6および第2(外気
側)ファン7が、送風機ユニット1内の樹脂製のスクロ
ールケーシング10aに収納配置されている。この両フ
ァン6、7は周知の遠心多翼ファン(シロッコファン)
からなるものであって、1つの共通の電動モータ6bに
て同時に回転駆動される。
【0023】図1は後述する2層流モード(フットデフ
モード)の状態を示しており、第1内外気切替ドア4は
第1内気導入口2を開放して外気導入口3からの外気通
路3aを閉塞しているので、第1(内気側)ファン6の
吸入口6aに内気が吸入される。これに対し、第2内外
気切替ドア5は第2内気導入口2aを閉塞して外気導入
口3からの外気通路3bを開放しているので、第2(外
気側)ファン7の吸入口7aに外気が吸入される。
【0024】従って、この状態では、第1ファン6は、
内気導入口2からの内気を第1空気通路(内気側通路)
8に送風し、第2ファン7は、外気導入口3からの外気
を第2空気通路(外気側通路)9に送風するようになっ
ている。第1、第2空気通路8、9は、送風機ユニット
1内においては、第1ファン6と第2ファン7との間に
配置された仕切りガイド15aにより仕切られている。
この仕切りガイド15aは、後述のように空調ケース1
1に一体成形されている。
【0025】次に、空調ユニット100部は空調ケース
11内に蒸発器(冷房用熱交換器)12とヒータコア
(暖房用熱交換器)13と補助電気ヒータ(補助暖房装
置)16とを一体的に内蔵するタイプのものである。空
調ケース11は空調ユニット100の本体を区画形成す
るもので、ポリプロピレンのような、ある程度の弾性を
有し、強度的にも優れた樹脂の成形品からなり、図1の
上下方向(車両上下方向)に分割面を有する複数の分割
ケースからなる。この複数の分割ケース内に、上記熱交
換器12、13、補助電気ヒータ16、及び後述するド
ア等の機器を収納した後に、この複数の分割ケースを金
属バネクリップ、ネジ等の締結手段により一体に結合す
ることにより、空調ユニット100部が組み立てられ
る。
【0026】空調ケース11内において、最も車両前方
側の部位に蒸発器12が設置され、空調ケース11内の
第1、第2空気通路8、9の全域を横切るように蒸発器
12が配置されている。この蒸発器12は周知のごとく
冷凍サイクルの冷媒の蒸発潜熱を空調空気から吸熱し
て、空調空気を冷却するものである。ここで、蒸発器1
2は図1に示すように、車両前後方向には薄型の形態で
空調ケース11内に設置されている。
【0027】また、空調ケース11内部の空気通路は、
蒸発器12の上流部から補助電気ヒータ16の下流部に
至るまで、仕切りガイド15a、15b(以上第3仕切
部材)、15c(第1仕切部材)、15d(第2仕切部
材)により車両下方側の第1空気通路(内気側通路)8
と車両上方側の第2空気通路(外気側通路)9とに仕切
られている。従って、第1空気通路8と第2空気通路9
は、仕切りガイド15a〜15dによって、上記両ファ
ン6、7の下流部から補助電気ヒータ16の下流部に至
るまで区画形成されている。
【0028】この仕切りガイド15a〜15dは空調ケ
ース11に樹脂にて一体成形され、車両左右方向に略水
平に延びる固定仕切り部材である。ちなみに、本例で
は、各仕切りガイド15a〜15dの車両左右方向(図
1の紙面垂直方向)の長さは、約200mm程度として
いる。なお、蒸発器12は周知の積層型のものであっ
て、アルミニウム等の金属薄板を最中状に2枚張り合わ
せて構成した偏平チューブをコルゲートフィンを介在し
て多数積層配置し、一体ろう付けしたものである。蒸発
器12の内部はコルゲートフィンのフィン面または偏平
チューブの偏平面によって仕切りガイド15a、15b
の端部の延長線上で空気通路を仕切ることができるの
で、蒸発器12内部でも第1空気通路8と第2空気通路
9とを区画形成することができる。
【0029】ヒータコア13は、蒸発器12の空気流れ
下流側(車両後方側)に、所定の間隔を開けて隣接配置
されている。このヒータコア13は、蒸発器12を通過
した冷風を再加熱するものであって、その内部に高温の
エンジン冷却水(温水)が流れ、この冷却水を熱源とし
て空気を加熱するものである。このヒータコア13も蒸
発器12と同様に、車両前後方向には薄型の形態で空調
ケース11内に設置されている。
【0030】より具体的に述べると、ヒータコア13
は、仕切りガイド15bと15cの間において、第1空
気通路8と第2空気通路9の両方に跨がって配置されて
いる。しかも、ヒータコア13のうち、第2空気通路9
0側の部分はこの第2空気通路9の全域を横切るように
設置され、一方、ヒータコア13のうち、第1空気通路
80側の部分はこの第1空気通路8の全域を横切るよう
に設置されている。
【0031】なお、ヒータコア13は周知のものであっ
て、アルミニュウム等の金属薄板を溶接等により断面偏
平状に接合してなる偏平チューブをコルゲートフィンを
介在して多数積層配置し、一体ろう付けしたものであ
る。ヒータコア13内部はコルゲートフィンのフィン面
または偏平チューブの偏平面によって仕切りガイド15
b、15cの端部の延長線上で空気通路を仕切ることが
でき、これにより、ヒータコア13内部でも第1空気通
路8と第2空気通路9とを区画形成することができる。
【0032】本例のヒータコア13は、温水入口側タン
ク13aを下方の第1空気通路8側に配置するととも
に、温水出口側タンク13bを上方の第2空気通路9側
に配置している。そして、この両タンク13a、13b
の間に上記偏平チューブおよびコルゲートフィンからな
る熱交換コア部13cを構成している。従って、ヒータ
コア13は温水入口側タンク13aからの温水が熱交換
コア部13cの偏平チューブを下方から上方への一方向
に流れる一方向流れタイプ(全パスタイプ)として構成
されている。
【0033】そして、ヒータコア13に流入する温水の
流量(または温水の温度)を調整する温水弁14を設け
て、この温水弁14の温水流量(または温水温度)の調
整作用により車室内への吹出空気温度を調整できるよう
にしてある。つまり、本例では、この温水弁14により
車室内への吹出空気温度を調整する温度調整手段を構成
している。
【0034】ヒータコア13の空気下流側の直後の部位
には補助電気ヒータ16が配置されている。この補助電
気ヒータ16は、仕切りガイド15c、15dの間で、
第1空気通路8と第2空気通路9の両方に跨がって配置
されている。また、補助電気ヒータ16は図1の紙面垂
直方向には第1空気通路8と第2空気通路9の幅方向全
長にわたって配置されている。
【0035】この補助電気ヒータ16は、温水温度が所
定温度(例えば、75°C)以下のとき(エンジン始動
直後のように温水温度の低いとき、あるいはエンジン暖
機終了後でも温水温度が十分上昇しないとき)に、その
発熱作用により空調空気を即効的に加熱するための補助
暖房装置である。この補助電気ヒータ16は所定温度に
て抵抗値が急激に増加する正の抵抗温度特性を有する正
特性サーミスタ(PTCヒータ)で構成することが安全
性等の点で好ましい。補助電気ヒータ16は、具体的に
は、チタン酸バリウムのようなセラミック材料からなる
PTCヒータを空気通過用の多数の穴部を有するハニカ
ム状に成形したものである。
【0036】図1の図示例では、第1空気通路8と第2
空気通路9に対して補助電気ヒータ16の全高さの略半
分づつが位置するようにしてあるが、第1空気通路8と
第2空気通路9に対する補助電気ヒータ16の設置面積
割合は、第1空気通路8側と第2空気通路9側との間
で、所望の上下吹出温度差が得られるように設定する。
例えば、第1空気通路8側の吹出温度>第2空気通路9
側の吹出温度となるように補助電気ヒータ16の設置面
積割合を設定する。
【0037】なお、空調ケース11内の第1空気通路8
において、例えば、ヒータコア13の下方側には、ヒー
タコア13をバイパスして空気(冷風)が流れる冷風バ
イパス通路を形成し、この冷風バイパス通路にマックス
クールドアを設けて最大冷房時に開放されるような構成
としてもよい。ところで、上述のように、第1空気通路
8と第2空気通路9は、仕切りガイド15a〜15dに
よって、両ファン6、7の下流部から補助電気ヒータ1
6の下流部に至るまで区画形成されている。ここで、図
2は、図1の空調ユニット100部分の拡大図である。
【0038】本実施形態では、ヒータコア13と補助電
気ヒータ16との間の仕切りガイド(第1仕切部材)1
5c、及び、補助電気ヒータ16の空気下流側の仕切り
ガイド(第2仕切部材)15dは、それぞれ、補助電気
ヒータ16と所定隙間L1(例えば、5mm)、及び、
所定隙間L2(例えば、5mm)を開けて配置されてい
る。このように配置している理由は、上記課題の欄にて
述べたように、ブロワロック時に、仕切りガイド15c
及び15dが溶けないようにするためである。
【0039】これら両仕切りガイド15c及び15dは
本発明の要部をなすものであり、図1及び図2に破線K
として示す他の仕切りガイド15a及び15b(第3仕
切部材)の延長線と、一致して配置されている。ここ
で、上述のように、各仕切りガイド15c、15dの車
両左右方向の長さは、約200mm程度である。仕切り
ガイド15cは、第1空気通路8から第2空気通路9に
向かって切断した断面が、空気上流側から空気下流側に
向かって略V字形状、すなわち末広がり状の断面形状と
なっている。図3は仕切りガイド15cの末広がり断面
形状を示す断面図であるが、本例では、破線Kからの末
広がりの角度θは約30°であり、車両前後方向の幅R
1は約8mm程度である。
【0040】従って、空気上流側から空気下流側に流れ
る空調空気は、図3に示す2つの矢印Aのように、仕切
りガイド15cにて分離される。いわば、線形の物体が
空気を切り裂いて進むような空気流が発生する。そのた
め、後述の2層流モードにおいて、第1空気通路8から
第2空気通路9への内気の混入を少なくすることができ
る。
【0041】また、空調ケース11の上面部には、ヒー
タコア13直後の第2空気通路9に連通するデフロスタ
開口部19が開口している。このデフロスタ開口部19
は図示しないデフロスタダクトおよびデフロスタ吹出口
を介して、車両窓ガラス内面に向けて風を吹き出すため
のものである。このデフロスタ開口部19はデフロスタ
ドア20により開閉され、このデフロスタドア20は回
転軸20aにより回動自在なバタフライ状になってい
る。
【0042】空調ケース11の最も車両後方側(乗員寄
り)の部位には、第1空気通路8と直接連通するフェイ
ス開口部21が開口している。このフェイス開口部21
は図示しないフェイスダクトを介して計器盤上方部のフ
ェイス吹出口より乗員頭部に向けて風を吹き出すための
ものである。このフェイス開口部21はフェイスドア2
2により開閉され、このフェイスドア22は回転軸22
aにより回動自在なバタフライ状になっている。
【0043】空調ケース11の下面のうち、車両後方側
の部位にはフット開口部23が開口しており、このフッ
ト開口部23は第1空気通路8においてヒータコア13
および補助電気ヒータ16の空気下流側の部位と連通し
ている。このフット開口部23は図示しないフットダク
トを介してフット吹出口から車室内の乗員足元に温風を
吹き出すためのものである。このフット開口部23はフ
ットドア24により開閉され、このフットドア24は回
転軸24aにより回動自在なバタフライ状になってい
る。
【0044】また、前述した仕切りガイド15dの最も
空気下流側の端部と、空調ケース11の内面との間に
は、第1、第2空気通路8、9の間を連通する連通路2
5が設けてられており、この連通路25は、フットドア
24により開閉される。つまり、フット開口部23が開
状態のとき連通路25が閉状態(図1の状態)となり、
フット開口部23が閉状態のとき連通路25が開状態と
なるようにフットドア24は作動する。
【0045】なお、デフロスタドア20、フェイスドア
22、およびフットドア24は吹出モード切替用のドア
手段であって、図示しないリンク機構、ケーブル等を介
して空調操作パネルの吹出モード切替用手動操作機構に
連結されて、連動操作するか、あるいは、吹出モード切
替用のドア手段をサーボモータを用いたモード切替用ア
クチュエータ機構により連動操作する。
【0046】また、温水弁14は温度調整手段であっ
て、図示しないリンク機構、ケーブル等を介して空調操
作パネルの温度調整用手動操作機構に連結されて、連動
操作するか、あるいは、これら温度調整手段をサーボモ
ータを用いた温度調整用アクチュエータ機構により連動
操作する。次に、上記構成において本実施形態の作動を
吹出モード別に説明する。
【0047】(1)フットモード 冬期の暖房時のごとく、暖房状態を設定するときは、内
外気切替用操作機構が操作されて、2層流モードが設定
される。すなわち、送風機ユニット1において、第1内
外気切替ドア4が第1内気導入口2を開放し、外気導入
口3からの外気通路3aを閉塞する。また、第2内外気
切替ドア5が第2内気導入口2aを閉塞し、外気導入口
3からの外気通路3bを開放する。
【0048】これにより、第1送風ファン6は、内気を
第1内気導入口2から吸入口6aを経て吸入し、これと
同時に、第2送風ファン7は、外気を外気導入口3から
外気通路3b、吸入口7aを経て吸入する。そして、第
1送風ファン6により送風される内気は、第1空気通路
8を流れる。また、第2送風ファン7により送風される
外気は、第2空気通路9を流れる。
【0049】一方、吹出モード切替用操作機構が操作さ
れて、フットドア24はフット開口部23を開放して連
通路25を閉塞し、フェイスドア22はフェイス開口部
21を閉塞する。デフロスタドア20はデフロスタ開口
部19を少量開放する。通常、デフロスタ開口部19か
らの吹出風量を20%程度、フット開口部23からの吹
出風量を80%程度の風量割合に設定する。
【0050】そして、第1空気通路8を流れる内気は、
蒸発器12を通過した後、ヒータコア13にて加熱され
て、温風となり、フット開口部23を経て車室内の乗員
足元に吹き出す。これと同時に、第2空気通路9を流れ
る外気は、蒸発器12を通過した後、ヒータコア13に
て加熱されて、温風となり、デフロスタ開口部19を経
て車両窓ガラス内面に吹き出す。
【0051】この場合、第1空気通路8側では、外気に
比して高温の内気を再循環してヒータコア13で加熱し
ているので、乗員足元への吹出温風温度が高くなり、暖
房効果を向上できる。一方、デフロスタ開口部19から
は、内気に比して低湿度の外気を加熱して吹き出してい
るので、窓ガラスの曇り止めを良好に行うことができ
る。
【0052】なお、内外気吸入モードは、乗員の手動操
作による設定にて、第1、第2の内気導入口2、2aを
ともに閉塞し、外気導入口3を開放する全外気モードと
したり、外気導入口3を閉塞して、第1、第2の内気導
入口2、2aをともに開放する全内気モードとしたり、
前述のように内気と外気とを同時に導入する内外気2層
流モードとすることもできる。
【0053】このフットモードにおいて、ヒータコア1
3を循環する温水温度が所定温度以下のときには、この
温水温度を検知して図示しない制御回路にて補助電気ヒ
ータ16に通電され、補助電気ヒータ16が発熱するの
で、第1、第2空気通路8、9の両方において、ヒータ
コア13の吹出空気を加熱できる。これにより、温水の
低温時における暖房能力不足、およひ窓ガラスの防曇能
力不足を解消できる。
【0054】ここで、補助電気ヒータ16の発熱量を温
水温度の低下に応じて増大させるようにしてもよい。 (2)フットデフロスタモード フットデフロスタモードでは、フット開口部23からの
吹出風量と、デフロスタ開口部19からの吹出風量とを
略同等(50%づつ)とするため、フットドア24によ
りフット開口部23を全開して連通路25を閉塞すると
ともに、デフロスタドア20によりデフロスタ開口部1
9を全開する。
【0055】これにより、連通路25からフット開口部
23側へ流入する外気温風の流れがなくなるので、フッ
ト開口部25には第1空気通路8の内気温風が全量流入
し、また、デフロスタ開口部19には第2空気通路9の
外気温風が全量流入する。これにより、フット開口部2
3からの吹出風量と、デフロスタ開口部19からの吹出
風量とを略同等にすることが可能となる。
【0056】暖房時には、内外気の2層流モードを設定
し、暖房効果の向上と窓ガラスの防曇性の確保との両立
を図ることができるという点はフットモードと同じであ
る。また、乗員の手動操作よる設定にて、全外気モード
としたり、全内気モードとしたり、内外気2層流モード
とすることもできる。また、フットデフロスタ吹出モー
ドにおいても、補助電気ヒータ16は上述のフットモー
ド時と同様に補助暖房熱源の役割を果たすことができ
る。
【0057】(3)デフロスタモード デフロスタモードにおいては、フェイスドア22がフェ
イス開口部21を、また、フットドア24がフット開口
部23をそれぞれ全閉し連通路25を全開する。また、
デフロスタドア20がデフロスタ開口部19を全開す
る。従って、第1、第2空気通路8、9からの空調空気
をデフロスタ開口部19を通して窓ガラス内面のみに吹
き出して、曇り止めを行う。このときは、窓ガラスの防
曇性確保のために、通常、全外気吸入モードとする。
【0058】また、デフロスタモードにおいても補助電
気ヒータ16は補助暖房熱源の役割を果たすことができ
る。 (4)フェイスモード フェイスモードにおいては、フェイスドア22がフェイ
ス開口部21を全開し、デフロスタドア20がデフロス
タ開口部19を、またフットドア24がフット開口部2
3をそれぞれ全閉し、連通路25を全開する。従って、
第1、第2空気通路8、9の下流部はいずれもフェイス
開口部21に連通する。
【0059】そのため、蒸発器12により冷却された冷
風がヒータコア13により再加熱されて、温度調整され
た後、すべてフェイス開口部21側へ吹き出す。このと
きも、内外気吸入モードは第1、第2内外気切替ドア
4、5により、全内気、全外気、内外気2層流のいずれ
も選択可能となる。 (5)バイレベルモード バイレベルモードにおいては、フェイスドア22がフェ
イス開口部21を全開するとともに、フットドア24が
フット開口部23を全開し連通路25を閉塞する。デフ
ロスタドア20はデフロスタ開口部19を全閉する。従
って、フェイス開口部21とフット開口部23を通し
て、車室の上下両方から同時に風を吹き出すことができ
る。
【0060】ここで、ヒータコア13が一方向流れタイ
プであるため、ヒータコア13の吹出側において、温水
入口側に位置する第1空気通路8側の吹出空気温度を高
くし、温水出口側に位置する第2空気通路9側の吹出空
気温度を低くすることができる。従って、全外気モード
あるいは全内気モードであっても、第1空気通路8から
のフット吹出温度に比して第2空気通路9からのフェイ
ス吹出温度を低くすることができるので、車室内温度分
布を頭寒足熱型の快適な状態とすることができる。
【0061】ところで、本実施形態によれば、仕切りガ
イド15cが、上記末広がり状の断面形状を有するか
ら、第1空気通路8から内気を第2空気通路9に混入し
にくくできる。従って、上記の2層流モード(フットモ
ード及びフットデフモード)においては、デフロスタ開
口部19から吹出す空気の殆どが、内気に比して低湿度
の外気となるため、防曇性の悪化を防止できる。
【0062】また、フット開口部23から吹出す空気の
殆どが、外気に比して高温の内気となるため、乗員足元
への吹出温風温度が高くなり、暖房効果を向上できる。
また、仕切部材15cの断面形状を末広がり状としてい
るため、その断面積の増加が図れる。そのため、車両振
動や衝撃等により、仕切部材15cに対して車両上下方
向に剪断応力がかかった場合に、破断や変形等が発生し
にくくできる等の強度向上が図れる。
【0063】さらに、上記断面積の増加による強度向上
によって、仕切部材15cにおける車両前後方向の幅を
狭いものとしても強度確保が図れるので、ヒータコア1
3と補助電気ヒータ16との間隔を狭くでき、レイアウ
ト上、省スペース化が図れる。なお、上記末広がり状の
断面形状は、図4(a)(三角形状)、(b)(多角形
状)、(c)(U字もしくは円弧形状)、及び(d)
(Y字形状)に示す様な形状としても、上記V字形状と
同様の効果を得ることができる。ここで、図4におい
て、図の上下が図1の上下に対応し、図の右側が空気上
流(車両後方)側、図の左側が空気下流(車両前方)側
である。
【0064】(第2実施形態)本第2実施形態の構成を
図5に示す。本実施形態は、上記第1実施形態に比べ
て、両仕切りガイド15c及び15dを、第3仕切部材
である他の仕切りガイド15a及び15bの延長線すな
わち破線Kよりも、第2空気通路9側に偏って配置され
ていることが異なる。他の部分は上記第1実施形態と同
一であり、図5中同符号を付して説明を省略する。
【0065】本実施形態では、2層流モード(フットモ
ード及びフットデフモード)時に第2空気通路9におい
て、空気上流側の仕切りガイド15a、15b及びヒー
タコア13を通過した外気の一部は、図5の矢印Bに示
す様に、内気が流れる第1空気通路8側に漏れだす。つ
まり、積極的に第2空気通路9から外気を第1空気通路
8に漏らすことができるため、逆に第2空気通路9への
内気の混入を防止することができ、上記第1実施形態に
比べて、より防曇性を向上できる。
【0066】(第3実施形態)本第3実施形態の構成を
図6に示す。本実施形態は、上記第1実施形態に比べ
て、仕切りガイド15cだけでなく、仕切りガイド15
dをも上記末広がり形状としている点が異なる。他の部
分は上記第1実施形態と同一であり、図6中同符号を付
して説明を省略する。
【0067】本実施形態では、空気下流側の仕切りガイ
ド15c、15dを2つ共、上記末広がり形状としてお
り、上記第1実施形態と比べて、上記の内気混入防止を
より確実に行うことができる。 (第4実施形態)本第4実施形態の構成を図7に示す。
本実施形態は、上記第1実施形態に比べて、両仕切りガ
イド15c及び15dを上記末広がり形状としつつ、破
線Kよりも第2空気通路9側に偏って配置している点が
異なる。つまり、本実施形態は、上記第2実施形態と上
記第3実施形態とを組み合わせたものとしている。
【0068】従って、本実施形態では、上記第1〜第3
実施形態の効果を併せ持った効果を実現することができ
る。 (他の実施形態)なお、仕切りガイド15c及び15d
のうち、仕切りガイド15dのみを上記末広がり形状と
してもよい。また、上記第2から第4実施形態におい
て、上記末広がり形状は、図示するような略V字形状に
限定されるものではなく、上記第1実施形態と同様に、
図4に示すようなものであってもよいことは勿論であ
る。
【0069】また、空調ユニット100内に蒸発器(冷
房用熱交換器)12を配設しないタイプの空調装置にも
本発明は適用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係る空調装置の通風系
の全体構成図である。
【図2】図1における空調ユニット部分の拡大図であ
る。
【図3】図1における仕切りガイドの末広がり断面形状
を示す断面図である。
【図4】仕切りガイドの末広がり断面形状の他の例を示
す断面図である。
【図5】本発明の第2実施形態に係る空調装置の通風系
の全体構成図である。
【図6】本発明の第3実施形態に係る空調装置の通風系
の全体構成図である。
【図7】本発明の第4実施形態に係る空調装置の通風系
の全体構成図である。
【図8】先願の空調装置の通風系の全体構成図である。
【符号の説明】
2、2a…内気導入口、3…外気導入口、4、5…第
1、第2内外気切替ドア、8…第1空気通路、9…第2
空気通路、13…ヒータコア、15a、15b、15
c、15d…仕切りガイド、16…補助電気ヒータ、1
9…デフロスタ開口部、23…フット開口部。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 空調空気の吸入モードとして、内気と外
    気の両方を区分して同時に吸入する内外気2層流モード
    を選択可能な内外気切替手段(2、2a、3、4、5)
    と、 この内外気切替手段(2、2a、3、4、5)を通して
    吸入された空調空気を温水を熱源として加熱する暖房用
    熱交換器(13)と、 この暖房用熱交換器(13)を通過した空調空気を車室
    内乗員の足元に向けて吹き出すフット開口部(23)
    と、 前記暖房用熱交換器(13)を通過した空調空気を車両
    窓ガラス内面に向けて吹き出すデフロスタ開口部(1
    9)と、 前記内外気切替手段(2、2a、3、4、5)から前記
    フット開口部(23)に向かって前記内気が流れる第1
    空気通路(8)と、 この第1空気通路(8)と区画形成され、前記内外気切
    替手段(2、2a、3、4、5)から前記デフロスタ開
    口部(19)に向かって前記外気が流れる第2空気通路
    (9)と、 前記暖房用熱交換器(13)の空気下流側に配置され、
    前記空調空気を加熱する補助暖房装置(16)とを備
    え、 前記暖房用熱交換器(13)及び前記補助暖房装置(1
    6)が、それぞれ、前記第1及び第2空気通路(8、
    9)の両方に跨がって配置された車両用空調装置であっ
    て、 前記暖房用熱交換器(13)と前記補助暖房装置(1
    6)との間において前記補助暖房装置(16)と所定隙
    間(L1)を開けて配置され、前記第1及び第2空気通
    路(8、9)を区画する第1仕切部材(15c)と、 前記補助暖房装置(16)の空気下流側において前記補
    助暖房装置(16)と所定隙間(L2)を開けて配置さ
    れ、前記第1及び第2空気通路(8、9)を区画する第
    2仕切部材(15d)とを備え、 前記両仕切部材(15c、15d)の少なくとも一方
    が、空気上流側から空気下流側に向かって末広がり状の
    断面形状を有することを特徴とする車両用空調装置。
  2. 【請求項2】 前記末広がり状の断面形状は、空気上流
    側から空気下流側に向かって略V字形状であることを特
    徴とする請求項1に記載の車両用空調装置。
  3. 【請求項3】 少なくとも前記第1仕切部材(15c)
    が、前記末広がり状の断面形状を有することを特徴とす
    る請求項1または2に記載の車両用空調装置。
  4. 【請求項4】 前記暖房用熱交換器(13)の空気上流
    側には、第1及び第2空気通路(8、9)を区画する第
    3仕切部材(15a、15b)が配設されており、 前記第1及び第2仕切部材(15c、15d)は、前記
    第3仕切部材(15a、15b)よりも前記第2空気通
    路(9)側に偏って配置されていることを特徴とする請
    求項1ないし3のいずれか1つに記載の車両用空調装
    置。
JP00602898A 1998-01-14 1998-01-14 車両用空調装置 Expired - Fee Related JP3900643B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP00602898A JP3900643B2 (ja) 1998-01-14 1998-01-14 車両用空調装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP00602898A JP3900643B2 (ja) 1998-01-14 1998-01-14 車両用空調装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH11198629A true JPH11198629A (ja) 1999-07-27
JP3900643B2 JP3900643B2 (ja) 2007-04-04

Family

ID=11627227

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP00602898A Expired - Fee Related JP3900643B2 (ja) 1998-01-14 1998-01-14 車両用空調装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3900643B2 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006527130A (ja) * 2003-06-13 2006-11-30 ベール ゲーエムベーハー ウント コー カーゲー 空調設備のための構造配置
JP2007508191A (ja) * 2003-10-15 2007-04-05 ベール ゲーエムベーハー ウント コー カーゲー 自動車用多帯域空調装置
JP2019156115A (ja) * 2018-03-12 2019-09-19 株式会社ケーヒン 車両用空調装置
JP2020059495A (ja) * 2018-10-08 2020-04-16 ハンオン システムズ 貫通部材及びこれを備えた車両用の空調装置

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006527130A (ja) * 2003-06-13 2006-11-30 ベール ゲーエムベーハー ウント コー カーゲー 空調設備のための構造配置
JP2007508191A (ja) * 2003-10-15 2007-04-05 ベール ゲーエムベーハー ウント コー カーゲー 自動車用多帯域空調装置
JP4705577B2 (ja) * 2003-10-15 2011-06-22 ベール ゲーエムベーハー ウント コー カーゲー 自動車用多帯域空調装置
JP2019156115A (ja) * 2018-03-12 2019-09-19 株式会社ケーヒン 車両用空調装置
JP2020059495A (ja) * 2018-10-08 2020-04-16 ハンオン システムズ 貫通部材及びこれを備えた車両用の空調装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP3900643B2 (ja) 2007-04-04

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3804152B2 (ja) 車両用空調装置
JP3584681B2 (ja) 車両用空調装置
JP3269467B2 (ja) 車両用空調装置
JP4894447B2 (ja) 車両用空調装置
JP3750255B2 (ja) 車両用空調装置
JP3893661B2 (ja) 車両用空調装置
JP3694974B2 (ja) 自動車用空調装置
JP4310905B2 (ja) 車両用空調装置
JPH11129730A (ja) 車両用空調装置
JP3900592B2 (ja) 車両用空調装置
JP3791126B2 (ja) 車両用空調装置
JP3900643B2 (ja) 車両用空調装置
JP3876514B2 (ja) 車両用空調装置
JP3760582B2 (ja) 車両用空調装置用ドア手段の駆動回転軸組付機構
JP3752757B2 (ja) 車両用空調装置
JP3772471B2 (ja) 車両用空調装置
JPH10181336A (ja) 車両用空調装置
JP3136534B2 (ja) 自動車用空調装置
JP3840718B2 (ja) 空気通路用ドア装置および車両用空調装置
JPH11180128A (ja) 車両用空調装置
JP3975541B2 (ja) 車両用空調装置
JP3873433B2 (ja) 車両用空調装置
JP3772470B2 (ja) 車両用空調装置
JP2003220820A (ja) 車両用空調装置
JP4624773B2 (ja) 車両用空調装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Effective date: 20040531

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20061010

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20061117

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20061212

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Effective date: 20061225

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

R150 Certificate of patent (=grant) or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees