JP6064121B2 - 弾球遊技機 - Google Patents

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本発明は弾球遊技機、特に前面に、遊技者が操作可能な操作手段を突出可能に設け、遊技の演出として操作手段を突出作動せしめる構成とした弾球遊技機に関する。
従来の弾球遊技機であるパチンコ機には、その前面に遊技者が操作可能な遊技ボタン(操作手段)を設け、図柄変動を伴う大当りの抽選時に、リーチ演出など特定の演出の一環として遊技者に遊技ボタンを操作するように促し、遊技者に遊技ボタンを操作させて大当りに対する遊技者の期待感を高めるようにしたものがある。
また、この種のパチンコ機では、近年、演出効果を向上するために、遊技ボタンを前方又は上方へ突出可能に設けて、特定の演出時に突出作動せしめて、演出効果を向上することが考えられている(例えば、後記特許文献1、2、3参照)。
特許文献1、2、3に記載のパチンコ機の遊技ボタン(ボタン式演出操作装置)は、いずれも突出作動の初期にはコイルスプリングの付勢力で勢いよく突出せしめ、途中から電動モータにより回転するピニオンとこれに噛合するラックとからなる移動用の機構部、又は、電動モータにより回転するカムとそのカム面に摺動するピンとからなる移動用の機構部により突出最大位置まで大きく突出移動させるようにしている。
特開2011−212048号公報 特開2011−212049号公報 特開2011−212050号公報
しかしながら、従来のように遊技ボタンを突出作動させ、遊技ボタンの操作を促す表示演出を行なう構成であっても、必ずしも遊技ボタンの操作が特別図柄の抽選結果に反映されるとは限らない。更には遊技ボタンを操作しても抽選のハズレが続くと、遊技ボタンの突出演出に遊技者が飽きてしまい、遊技に対する意欲の低下につながる。
そこで本発明は上記事情に鑑み、操作手段の突出演出に意外性のある演出を行ない、遊技者を飽きさせることなく、操作手段を操作させることを促進して遊技に対する遊技者の意欲を向上せしめる興趣の豊かな弾球遊技機を提供することを課題としてなされたものである。
請求項1に記載の発明は、前面に、遊技者が操作可能な操作手段を有し、かつ操作手段を、通常位置と該通常位置より突出した突出位置との間で進退移動可能に設けて、遊技の演出として突出制御手段により操作手段を突出作動せしめる弾球遊技機において、
前記操作手段を操作しようとする遊技者の手を、操作手段に接触する手前の位置にて検出可能な手検出手段と、
遊技の特定の演出により前記操作手段が突出位置にあるときに、前記手検出手段により操作手段を操作しようとする遊技者の手が検出されると、操作手段を後退させる後退制御手段と、
遊技盤に設けられた始動口への入球に起因して遊技者にとって有利な特別遊技に移行するか否かの当否判定を実行する当否判定手段と、
遊技の進行に応じて遊技の演出表示を行なう演出表示手段と、
演出表示中に前記操作手段が操作されることにより表示を変化させて、前記当否判定手段の判定の結果を示すように表示制御する演出表示制御手段と、
前記当否判定手段の判定結果に応じ、突出作動した前記操作手段を前記後退制御手段により後退作動させるか否かの決定を行う後退決定手段と、を備え、
前記当否判定手段の判定結果が当り判定よりもハズレ判定の時に、突出作動した前記操作手段を後退制御させる確率が高くなるように構成した。
これによれば、突出状態の操作手段を遊技者が操作しようとすると、操作手段が後退して操作ができず、遊技者にとって意外な演出がなされる。従って、遊技者に、操作手段を操作するとどのような展開となるのかと言った期待感を持たせるだけでなく、操作手段の操作ができるか否か言ったスリル感も与えることができ、興趣の豊かな遊技を実現できる。更に操作手段の操作を促進することができ、遊技者を飽きさせることなく、遊技に対する遊技者の意欲を向上させることができる。
また、操作手段の操作により当否判定手段の当否判定の結果が示されるようになり、しかも、当否判定の結果が当り判定のときには操作手段を後退させずに操作手段が操作できる割合を高くし、ハズレ時には操作手段を後退させて操作できない割合を高くしたので、遊技者に操作手段の操作ができるか否かに対する趣向性およびスリル感を向上することができ、遊技の面白味が増す。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の弾球遊技機において、
前記演出表示制御手段は、前記後退決定手段により前記操作手段の後退が決定された状態で、前記手検出手段で検出されることなく遊技者により前記操作手段が操作されたときに特別の演出表示を実行する特別演出制御手段を備えた構成とした。
当否判定手段のハズレ時には操作手段が後退して操作手段の操作が困難であるが、それでも操作ができてしまうと、遊技者に操作に対する演出の反応が無いと言った不信感を与えるおそれがあり、これに対して操作ができたときに特別な演出を実行することにより前記不信感を解消するとともに、遊技者の操作手段への関心や操作意欲を高めることができる。
本発明を適用した第1の実施形態の弾球遊技機の正面図である。 前記弾球遊技機の遊技盤の正面図である。 前記弾球遊技機の背面図である。 前記弾球遊技機の電気ブロック図である。 前記弾球遊技機の前面に設置された遊技ボタンの作動を示す図である。 前記弾球遊技機の主制御装置で実行される特別図柄の始動口入賞確認処理の制御内容を示すフローチャートである。 前記主制御装置における特別図柄の当否判定処理の制御内容を示す第1のフローチャートである。 前記当否判定処理の制御内容を示す第2のフローチャートである。 前記当否判定処理の制御内容を示す第3のフローチャートである。 前記当否判定処理の制御内容を示す第4のフローチャートである。 前記弾球遊技機のサブ制御装置で実行される演出表示処理の制御内容を示すフローチャートである。 前記サブ制御装置におけるボタン突出演出処理の制御内容を示すフローチャートである。 前記サブ制御装置におけるボタン作動処理の制御内容を示すフローチャートである。 前記サブ制御装置におけるボタン突出演出表示処理の制御内容を示すフローチャートである。 前記弾球遊技機の表示装置に表示される第1のボタン突出演出表示態様を示す図である。 前記表示装置に表示される第2のボタン突出演出表示態様を示す図である。 前記サブ制御装置で用いられるボタン演出パターンを示す図である。 本発明を適用した第2の実施形態の弾球遊技機のサブ制御装置における操作時演出実行処理の制御内容を示すフローチャートである。 前記表示装置に表示される第3のボタン突出演出表示態様を示す図である。
本発明を適用した実施形態の弾球遊技機たるパチンコ機を説明する。図1に示すように、パチンコ機1は、縦長の固定外郭保持枠をなす外枠10にて構成の各部を保持する構造としてある。外枠10には、左側の上下の位置に設けたヒンジ101を介して、板ガラス110が嵌め込まれた前枠(ガラス枠)11および図略の内枠が開閉可能に設けてある。
なお、これら前枠11および前記内枠はシリンダ錠18により外枠10に閉鎖ロックされ、シリンダ錠18に所定の鍵を挿入し、鍵を時計回りに操作して前記内枠を開放するようになし、反時計まわりの操作により前枠11を開放する。
前枠11の板ガラス110の奥には前記内枠に保持された遊技盤2(図2)が設けてある。
前枠11の上部の左右両側位置にはそれぞれスピーカ112が設置してあり、これらにより遊技音が出力され、遊技の趣向を向上させる。また前枠11には遊技状態に応じて発光する枠側装飾ランプ113のほか、遊技の異常を報知するLED類が設けてある。
前枠11の下半部には上皿12と下皿13とが一体に形成してある。下皿13の右側には発射ハンドル14が設けてあり、該発射ハンドル14を時計回りに操作することにより発射装置が作動して、上皿12から供給された遊技球が遊技盤2に向けて発射される。また上皿12には賞球が払い出される。
下皿13は上皿12から溢れた賞球を受ける構成で、球抜きレバーの操作により下皿13に溜まった遊技球を遊技店に備えられた別箱(ドル箱)に移すことができる。
本パチンコ機1は所謂CR機であって、プリペイドカードの読み書きを行うプリペイドカードユニット(CRユニット)60が隣接してある。パチンコ機1には上皿12の右側に貸出ボタン171、精算ボタン172および残高表示器173が設けてある。また上皿12の中央位置には遊技者が操作可能な遊技ボタン15(操作手段)と、その外周を囲むようにジョグダイヤル16が設置されている。
尚、遊技ボタン15は、図1に示す通常位置と、図5(a)に示す上方へと突出した突出位置との間で進退移動可能に設けてある。
図2は遊技盤2を示し、遊技盤2には外レール201と内レール202とによって囲まれた略円形の遊技領域20が形成されている。遊技領域20には、その中央部にセンターケース200が装着されている。
センターケース200は中央に演出図柄表示装置21(全体の図示は省略)のLCDパネルが配設されている。またセンターケース200には、周知のものと同様にワープ入口、ワープ樋、ステージなどが設けられている。
センターケース200の左側には普通図柄の作動ゲート(作動口)22が設置されている。
センターケース200の直下には特図の抽選を実行する常時入球(入賞)可能な第1始動口23Aと、その直下位置にチューリップ式普通電動役物からなる特図の第2始動口23Bが設置されている。
該第2始動口23Bは普通電動役物(以下、単に普電役物という)の開放時にのみ入球(入賞)可能である。普電役物は、遊技球が作動ゲート22を通過したことに起因して実行される普通図柄(以下、単に普図という)の抽選で当りとなると所定時間開放する。
第2始動口23Bの下方には、開閉板にて開閉される大入賞口24が配され、盤面最下部にはアウト口203が設けられている。また、第2始動口23Bの左側位置には複数の普通入賞口25が配されている。
尚、遊技盤2の遊技領域20には、多数の遊技釘や風車が植設されている。
図3に示すように、パチンコ機1の裏側は、前記遊技盤2を脱着可能に取付ける内枠30が収納されている。内枠30は、前記前枠11と同様に、一方の側縁(図3の右側)の上下位置が前記外枠10にヒンジ結合され開閉可能に設置されている。内枠30には、遊技球流下通路が形成されており、上方(上流)から球タンク31、タンクレール32、払出ユニット33が設けられ、払出ユニット33には払出装置が設けられている。この構成により、遊技盤20の入賞口に遊技球が入賞すれば球タンク31からタンクレール32を介して所定個数の遊技球(賞球)が払出ユニット33により払出球流下通路を通り前記上皿12に払い出される。また、本実施形態では前記賞球を払い出す払出ユニット33により前記貸出ボタン171の操作で払い出される貸球も払い出す構成としてある。
また、パチンコ機1の裏側には、主制御装置40、払出制御装置41、サブ統合制御装置42、演出図柄制御装置43、発射制御装置44、電源基板45が設けられている。
主制御装置40、サブ統合制御装置42、演出図柄制御装置43は遊技盤2に設けられ、払出制御装置41、発射制御装置44、電源基板45は内枠30に設けられている。図3では発射制御装置44が描かれていないが、払出制御装置41の下に設けてある。
また、球タンク31の右側には、外部接続端子板38が設けてあり、外部接続端子板38により、遊技状態や遊技結果を示す信号が図示しないホールコンピュータへ送られる。尚、従来はホールコンピュータへ信号を送信するための外部接続端子板には、盤用(遊技盤側から出力される信号をホールコンピュータへ出力するための端子)と枠用(枠側(外枠10、前枠11、内枠30)から出力される信号をホールコンピュータへ出力するための端子)の2種類を用いているが、本実施形態では、ひとつの外部接続端子板38を介して遊技状態や遊技結果を示す信号をホールコンピュータへ送信する。
図4は本パチンコ機1の電気的構成を示すもので、遊技の制御を司る主制御装置40を中心に、サブ制御装置として払出制御装置41、サブ統合制御装置42および演出図柄制御装置43を具備する構成である。主制御装置40、払出制御装置41、サブ統合制御装置42および演出図柄制御装置43においては、何れもCPU、ROM、RAM、入力ポート、出力ポート等を備え、これらの制御装置は何れもCPUにより、2ms周期又は4ms周期の割り込み信号に起因してROMに搭載しているメインルーチンおよびサブルーチンからなるプログラムが開始され、各種の制御が実行される。
発射制御装置44にはCPU、ROM、RAM等が設けられていない。しかしこれに限るわけではなく、発射制御装置44にCPU、ROM、RAM等を設けてもよい。
主制御装置40は、裏配線中継端子板530および外部接続端子板38を介して遊技施設のホールコンピュータ500と電気的に接続される。また主制御装置40には、裏配線中継端子板530や遊技盤中継端子板531を介して、前枠(ガラス枠)11および内枠30が開放しているか否か検出するガラス枠開放SW(スイッチ)501、内枠開放SW502、第1特図始動口23Aへの入球を検出する第1始動口SW503、第2特図始動口23Bへの入球を検出する第2始動口SW504、普図始動ゲート22への入球を検出する普通図柄作動SW505、普通入賞口25への入球を検出する左入賞口SW506、大入賞口24への入球を検出するカウントSW507等の検出信号が入力される。
また主制御装置40は搭載しているプログラムに従って動作して、上述の検出信号などに基づいて遊技の進行に関わる各種のコマンドを生成し、払出制御装置41や、演出中継端子板532を介してサブ統合制御装置42、演出図柄制御装置43にコマンドを出力し、図柄表示装置中継端子板533を介して特図表示装置26、特図保留数表示装置28、普通図柄表示装置27および普図保留数表示装置29の表示制御を行なう。
主制御装置40は、大入賞口24の開閉駆動する大入賞口ソレノイド508を制御して大入賞口24を開放作動せしめる。また第2特図始動口23Bの電動役物を開閉する普電役物ソレノイド509の作動を制御して第2特図始動口23Bを開閉する。
主制御装置40からの出力信号は試験信号端子にも出力される他、図柄変動や大当り等の管理用の信号が外部接続端子板38を経てホールコンピュータ500に送られる。
主制御装置40と払出制御装置41とは双方向通信が可能である。
払出制御装置41は、裏配線中継端子板530や払出中継端子板534を介して球タンク31が空状態になったことを検出する球切れSW520、遊技球が払い出されたことを検出する払出SW522、遊技球貯留皿が満杯状態になったことを検出する満杯SW523等の検出信号が入力される。主制御装置40から送られてくるコマンドに応じて払出モータ521を稼働させて遊技球を払い出させる。また、CRユニット端子板535を介してCRユニット16と電気的に接続され、精算表示装置173を介して球貸および精算SW171,172による貸出要求、精算要求の操作信号を受け付け、CRユニット60とデータを送受し、貸出要求信号に応じて払出モータ521を稼働させて貸球を払い出させ、CRユニット60に挿入されているプリペイドカードの残高表示を制御する。
発射制御装置44は、発射停止SW524、発射ハンドル14に遊技者が接触(操作)していることを検出するタッチSW525等の検出信号が入力される。払出制御装置41を介して主制御装置40から送られてくるコマンド(タッチSW525の信号や遊技状況を反映している)、発射ハンドル14の回動信号および発射停止SW524の信号に基づいて発射モータ526を制御して遊技球を発射および停止させ、タッチランプの点灯を制御する。
サブ統合制御装置42には、音量調節SW、ジョグダイヤル16の操作を検出するジョグダイヤル操作検出SW551、遊技ボタン15の操作を検出する遊技ボタン操作検出SW552などの操作検出信号が入力される。また遊技ボタン15が前記突出位置にあることを検出するボタン上位置検出SW553および前記通常位置であることを検出するボタン原点位置検出SW554の位置検出信号も入力される。更には遊技ボタン15を操作しようと遊技ボタン15の直上位置(接触手前の位置)に遊技者の手がかざされたときにこれを検出する手検出センサ555(手検出手段)からの手検出信号も入力される。
手検出センサ555は、遊技ボタン15の上面(操作面)に埋設されて上方へ向けて光を照射し、遊技者が手をかざしたとき手に反射する光を検出する光電タイプのセンサ、又はパチンコ機の前面の所定位置に設置して突出した遊技ボタン15の上方位置へ向けて光を照射し、遊技者が手をかざしたとき手に反射する光を検出する光電タイプのセンサを用いることが望ましい。
そしてサブ統合制御装置42は、主制御装置40から送られてくるコマンドに応じて、ボタン変動モータ550を駆動して遊技ボタン15を通常位置と突出位置との間で移動せしめる制御や、スピーカ112を駆動して音声を出力することや、各種LEDや各種ランプ113の点灯、消灯等を制御する。更に演出図柄制御装置43へキャラクタなどを表示する擬似演出や特図の擬似図柄の表示態様のコマンドを送信する。
演出図柄制御装置43は、LCDパネルユニットや付属ユニットと共に演出図柄表示装置21を構成している。演出図柄制御装置43は、サブ統合制御装置42から送られてくるコマンドに応じて演出図柄表示装置21のLCDパネルの表示を制御する。尚、演出図柄表示装置21は特許請求の範囲に記載の「演出表示手段」に相当する。
次にパチンコ機1の作動を説明する。
パチンコ機1は、始動ゲート22への入球に起因して普図の当否抽選を行い、普図表示装置27の図柄変動を開始する。前記抽選結果が当りであれば、表示装置27に普図の当り図柄を確定表示して前記普電役物を開放する。これにより第2特図始動口23Bへの入賞が可能となる。
第1又は第2特図始動口23A,23Bへの入賞があると、これに起因して乱数値が抽出され、該乱数値に基づいて特図の当否抽選を行い、特図表示装置26、および演出図柄表示装置21の図柄変動を開始する。抽選結果が大当りであれば、各表示装置21,26に大当り図柄を確定表示して大入賞口24の開放を伴う大当り遊技(特別遊技)を実行する構成である。また大当り遊技終了後に、大当りとなった特図に応じて、特図の当選確率が高確率に変更される確変遊技状態や、特図の変動時間を短縮するとともに特図変動の発生に有利な時短遊技状態へと移行可能である。
またパチンコ機1は、特図の変動が当否抽選時に設定された特定の変動パターンで開始された場合、例えば大当り演出やリーチ演出時に遊技者に向けて遊技ボタン15やジョグダイヤル16を操作するように示唆し、図5(a)に示すように、上向きに形成された上皿12の前面に設置されている遊技ボタン15を通常位置から上方へ突出作動せしめて遊技者の大当り発生への期待感を高める演出を行なう。そして図5(b)に示すように、前記示唆に従って遊技者が遊技ボタン15を操作しようとその上方に手Hをかざすと、これを手検出センサ555が検出して遊技ボタン15を通常位置へ降下作動する演出を可能とする構成を有する。
遊技ボタン15は上皿12の上向きの前面に設けられ、実質的に移動方向は上下方向であり、遊技ボタン15の「降下」は特許請求の範囲に記載の「後退」と同じである。
以下、作動の詳細を、特許請求の範囲に記載の本発明に関わり深い主制御装置40で実行されるサブルーチン(プログラム)およびサブ統合制御装置42で実行されるサブルーチン(プログラム)に基づいて説明する。
図6に示す「始動口入賞確認処理」は主制御装置40で実行されるサブルーチンであり、この処理では、第1、第2特図始動口23A,23Bへの入賞を確認し、入賞時に抽出した各種乱数値の保留記憶処理と図柄変動開始時の当否判定(抽選)に先立って、先読み判定を行う。
「始動口入賞確認処理」では、先ず第1、第2特図始動口SW503,504の検出信号に基づいて、第1、第2特図始動口23A,23Bに入賞があるかを確認する(S200)。入賞があれば(S200:yes)、保留記憶数が既に上限数まで達しており満杯でないか確認する(S201)。記憶可能な上限数は4個である。保留記憶が満杯でなければ(S201:yes)、S202の抽出乱数保留記憶処理において、前記入賞に起因して複数の乱数値(大当り判定用乱数、大当り図柄決定用乱数、リーチ判定用乱数、ハズレ図柄決定用乱数、変動パターン決定用乱数等)を抽出し、保留記憶として記憶する。
またこの処理では、特図保留数表示装置28の点灯数を増加させると共にサブ統合制御装置42に現在の保留記憶数を送信する。
図7ないし図10は主制御装置40で実行される特図の「当否判定処理」のフローチャートを示し、本処理は特許請求の範囲に記載の「当否判定手段」に相当する。図7に示すように「当否判定処理」は、大入賞口24を開放させるための特別電動役物が作動中か確認し、作動していなければ(S300:no)、特図が変動中か確認し、変動中でなければ(S301:no)、特図の確定図柄が表示されているか確認する(S302)。尚、特別電動役物が作動中(S300:yes)であれば「特別遊技処理」に移行する。
S302の処理で確定図柄が表示中でなければ(S302:no)、図8に示すように、特図の保留記憶があるか確認する(S310)。保留記憶がなければ(S310:no)、「特別遊技処理」に移行する。保留記憶があれば(S310:yes)、記憶数を減算し、保留記憶のシフト処理を行う(S311)。該シフト処理により特図の保留記憶のうち最も古い保留記憶が当否判定の対象となる。
次にS312の処理で、確変フラグを確認して現在の遊技状態が前記確変遊技状態であるか確認する(確変フラグが「1」であれば確変中)。確変中であれば(S312:yes)、確変時の当否判定用テーブルと前記当否判定の対象となる保留記憶の大当り決定用乱数とを対比して大当りか否か当否判定を行う(S313)。
確変中でなければ(S312:no)、通常確率(低確率)の当否判定用テーブルと前記大当り決定用乱数とを対比して大当りか否か当否判定を行う(S314)。
続くS315の処理では、S313又はS314の処理の当否判定が大当りか否かの確認を行う。
大当りであれば(S315:yes)、S316の処理において、前記当否判定の対象となる保留記憶の大当り図柄決定用乱数に基づいて大当り図柄を決定する。
S317の処理では、前記当否判定の対象となる保留記憶の変動パターン決定用乱数に基づいて、演出図柄表示装置15に表示される特図の大当り用の変動時間などといった変動パターンを決定する。
変動パターンの決定後、S318で大当り設定処理を行う。この処理では、前記決定された大当り図柄に基づき、大当り遊技の開放パターンの設定を行う。例えば演出図柄表示装置15で実行される大当り遊技のオープニング演出の時間の設定、エンディング演出の時間の設定、および大入賞口24の開放態様の設定がなされる。更に大当り遊技終了後の特典遊技状態として確変と時短が付与されるか否かの設定、確変の継続期間を制限する確変カウンタの設定、時短の継続期間を制限する時短カウンタ設定等の処理がなされる。
尚、実質的に確変および時短の付与、確変カウンタおよび時短カウンタの設定は「特別遊技処理」で設定され、ここでの処理は仮設定がなされる。
S315の処理において、大当りでなくハズレであれば(S315:no)、S319の処理において、演出図柄表示装置21に表示される特図のハズレ用の変動時間などといった変動パターンを決定する。続くハズレ設定処理(S320)では、遊技状態が確変、時短であれば、これらの継続期間をカウントする前記確変カウンタおよび時短カウンタを減算する。
S318又はS320の各設定処理の後、S321の処理では、特図表示装置26の図柄変動開始制御を行い、サブ統合制御装置42へ図柄の変動開始コマンド、図柄指定コマンドを送信し、「特別遊技処理」へ移行する。変動開始コマンド、図柄指定コマンドには特図の変動パターン、特図の当否判定の判定結果などが含まれる。
図7のS301の処理で特図の変動中のときは(S301:yes)、図9に示すように、図柄の変動時間が経過したことを確認すると(S330:yes)、確定図柄表示処理(S331)において、特図表示装置26の特図の変動表示を終了させる制御を行い、サブ統合制御装置42および演出図柄制御装置43へ擬似図柄の変動表示および演出表示を終了させるように図柄確定コマンドを送信し、「特別遊技処理」へ移行する。
図7のS302の処理で特図の確定図柄を表示中であれば(S302:yes)、図10のS340の処理に移行して、確定図柄表示時間が終了したか確認する。確定図柄表示時間が終了していなければ(S340:no)、「特別遊技処理」へ移行する。
一方、確定図柄表示時間が終了したことを確認すると(S340:yes)、確定図柄表示終了の処理(S341)により特図表示装置26の特図の確定図柄表示を終了させる制御を行い、サブ統合制御装置42へ特図に対応する擬似図柄の確定表示を終了させるようにコマンドを送信する。
続いて特図の図柄が大当りになる組合せであるか確認し(S342)、大当りになる組合せであったときは(S342:yes)、確変フラグが「1」であれば(S343:yes)、確変フラグに「0」をセットする(S344)。次に、時短フラグが「1」であれば(S345:yes)、時短フラグに「0」をセットする(S346)。これらの処理により大当り遊技(特別遊技)中での遊技状態を通常状態にリセットする。
S347の処理では条件装置の作動を開始させ、S348の処理では役物連続作動装置の作動を開始させる。条件装置は大当り遊技で役物連続作動装置の作動に必要な装置であり、役物連続作動装置は特別電動役物を連続して作動させる装置である。
そして大当り開始演出処理(S349)によりサブ統合制御装置42へ大当り演出を開始させるようにコマンドを送信し、「特別遊技処理」に移行する。
S342の処理で、大当りになる組合せでなければ(S342:no)、確変フラグが「1」であるか確認し(S350)、確変フラグが「1」であり(S350:yes)、確変カウンタ(回数)が「0」であれば(S351:yes)、確変フラグを「0」にセットする(S352)。
続く処理で時短フラグが「1」であり(S353:yes)、時短カウンタ(回数)が「0」であれば(S354:yes)、時短フラグを「0」にセットする(S355)。
続くS356の状態指定コマンド送信処理では、遊技状態を示す確変フラグや時短フラグの情報等を含む状態指定コマンドを、サブ統合制御装置42へ送信する。その後、「特別遊技処理」に移行する。
続いてサブ統合制御装置42で実行される本発明に関わりの深いサブルーチンプログラムを説明する。
図11に示す「演出表示処理」は、S400の処理において主制御装置40からの変動開始コマンドを受信したか否かを確認し、コマンドの受信があれば(S400:yes)、演出設定処理(S401)において、演出パターンの設定、例えば遊技ボタン15の突出を伴う演出パターンか又は伴わないものかの設定を行う。更に、遊技ボタン15の突出を伴う演出パターンにおいては、ボタン15が突出状態で遊技者によるボタン15の操作を可能とする演出パターン、又は遊技者がボタン15を操作しようとその上方に手をかざすと、ボタン15の操作部に手が接触する前に手検出センサ555が手を検出して遊技ボタン15を通常位置へ降下作動してボタン操作を困難とする演出パターンのいずれかを設定する。尚、S401の処理は特許請求の範囲に記載の「後退決定手段」に相当する。
続いて、演出開始処理(S402)を行う。この処理では、設定された演出パターンに基いて演出図柄制御装置43、演出図柄表示装置21へ演出表示を開始するように信号を送信する。
図12に示す「ボタン突出演出処理」は、S500の処理において演出図柄表示装置21にて演出表示中であるか否かを確認し、演出表示中であれば(S500:yes)、該演出がボタン突出演出であるか否かを確認する(S501)。ボタン突出演出であり(S501:yes)、続くS502の処理でボタン突出演出が開始済みであることが確認できなければ(ボタン突出演出未開始状態)(S502:no)、続くS503の処理にてボタン突出演出開始時間であることが確認できれば(S503:yes)、S504の処理において遊技ボタン15の突出作動(せり上げ)の開始処理を行う。尚、S500ないしS504の処理は特許請求の範囲に記載の「突出制御手段」に相当する。
前記S502の処理でボタン突出演出が開始済みであれば(S502:yes)、S505の処理においてボタン突出演出が実行中であり、遊技ボタン15が突出状態であるか確認する。ボタン突出演出が実行中であれば(S505:yes)、続いてボタン突出演出終了時間か否かを確認し(S506)、終了時間であれば(S506:yes)、突出状態にある遊技ボタン15の降下の開始処理を行う(S507)。
前記S506の処理でボタン突出演出の終了時間でなければ(S506:no)、続くS508の処理において、演出パターンは、ボタン15が突出状態で遊技者がボタン15を操作しようとその上方に手をかざすとボタン15を通常位置へ降下作動せしめる「ボタン突出演出B」であるか否かを確認する。「ボタン突出演出B」であれば(S506:yes)、S509の処理において前記手検出センサ555のオン検出により遊技者が遊技ボタン15を操作しようとして遊技ボタン15の上に手をかざしたか否かを確認する。手検出センサ555がオンであれば(S509:yes)、S507の処理に移行して突出状態にある遊技ボタン15の降下の開始処理を行う。尚、S505ないしS509の処理は特許請求の範囲に記載の「後退制御手段」に相当する。
図13は遊技ボタン15の突出作動時に実行される「ボタン作動処理」を示し、この処理では先ず、S600の処理で遊技ボタン15がせり上げ(突出)中であるか否かの確認を行ない、せり上げ中であれば(S600:yes)、前記ボタン上位置検出センサ553により遊技ボタン15の突出位置が上限に達したか否かを確認する(S601)。上限位置であれば(S601:yes)、ボタン変動モータ550を停止して遊技ボタン15のせり上げを停止して(S602)、突出状態における遊技者による遊技ボタン15の操作を有効とする(S603)。
遊技ボタン15の突出演出は特図の変動時間が経過し、特図が確定表示されると変動モータ550を逆転させて遊技ボタン15を降下する。前記S600の処理においてボタンせり上げ中でなければ(S600:no)、遊技ボタン15が降下中であるか否かの確認を行ない(S604)、降下中であれば(S604:yes)、前記ボタン原点位置検出センサ554によりボタン原点位置であるか否かを確認する(S605)。遊技ボタン15が原点位置であれば(S605:yes)、ボタン変動モータ550を停止して遊技ボタン15の降下を停止する(S606)。
図14は、サブ統合制御装置42が実行する処理で、演出図柄表示装置21のボタン突出演出時の演出表示を制御する「ボタン突出演出表示処理」を示す。この処理では先ず、S700の処理において遊技ボタン15が突出しておりボタン操作が有効な期間であるか否かの確認を行い、有効な期間であれば(S700:yes)、遊技者により遊技ボタン15の操作がなされたか否かを確認する(S701)。演出パターンは遊技ボタン15が突出状態で遊技者によるボタン15の操作を可能とする「ボタン突出演出A」であり、ボタン操作があれば(S701:yes)、ボタン操作時の演出を実行する(S702)。尚、S702の処理は特許請求の範囲に記載の「演出表示制御手段」に相当する。
前記S701の処理でボタン操作がなければ(S701:no)、手検出センサ555により遊技者がボタン操作をするために遊技ボタン15に手をかざしたか否かを確認する(S703)。演出パターンが前記「ボタン突出演出B」であり、手の検出があれば(S703:yes)、ボタン降下時の演出を実行する(S704)。
一方、前記S703で手の検出がなければ(S703:no)、ボタンの有効期間が終了したか否かを確認する(S705)。
そして前記S702の処理後、前記S704の処理後、および前記S705の処理でボタンの有効期間が終了であれば(S705:yes)、S706の処理において、遊技ボタン15の操作を無効にする。
図15は遊技ボタン15の突出を伴わない「通常ボタン演出」の大当り時、およびハズレ時の演出表示の一例を示す。図15(a)に示すように、「通常ボタン演出」が開始されると、味方のキャラクタ212と敵キャラクタ213との空中戦が展開され、テロップ210とボタン表示211により遊技者に遊技ボタン15を操作するように促す。特図の当否判定の結果が大当りであれば、図15(b)(c)に示すように、遊技者のボタン操作に応じてミサイルが発射されて味方のキャラクタ212が敵キャラクタ213を撃墜し、その後に図15(d)に示すように3桁の数字が揃った大当り図柄214が確定表示される。
一方、特図の当否判定の結果が大当りでなければ、遊技ボタン15の操作がなされても図15(e)に示すように、ミサイルが発射されず敵キャラクタ213を撃墜できない。その後に図15(f)に示すように3桁の数字が揃っていないハズレ図柄215が確定表示される。
図16は「ボタン突出演出」の大当り時、およびハズレ時の演出表示の一例を示す。図16(a)に示すように、演出が開始されると、味方のキャラクタ212と敵キャラクタ213との空中戦が展開され、テロップ210とボタン突出表示216により遊技者に遊技ボタン15を操作するように促す。尚、演出開始時点では、ボタン操作が可能な「ボタン突出演出A」と、ボタン操作をしようとすると降下する「ボタン突出演出B」との区別は無く、遊技者はいずれの演習パターンであるのか判断できない。
突出状態での遊技ボタン15のボタン操作ができれば、演出パターンは前記「ボタン突出演出A」であり、図16(b)(c)に示すように、遊技者のボタン操作によりミサイルが発射され味方のキャラクタ212が敵キャラクタ213を撃墜し、その後に図16(d)に示すように大当りの擬似演出図柄214が確定表示され、当否判定の結果は「大当り」であることが報知される。
ボタン操作をしようとするとボタン15が降下してボタン操作ができないときは、演出パターンは「ボタン突出演出B」であり、図16(e)(f)に示すように、敵キャラクタ213を撃墜できず、かつ味方のキャラクタ212が墜落して、その後に図16(g)に示すようにハズレ擬似演出図柄215が表示されて当否判定の結果は「ハズレ」であることが報知される。
尚、演出パターンは、前記演出設定処理(S401、図11)において特図の当否判定の結果に対応して選択され、この場合、例えば図17に示すように、特図が「当り(大当り)」の時には、「通常ボタン演出」又は「ボタン突演出A」が2分の1(50%)の確率で設定され、また特図が「ハズレ」であれば、「通常ボタン演出」又は「ボタン突演出B」が4対1(8対2)の割合で設定される。このように、演出パターンは、通常のボタン演出のパターンよりもボタン15の突出を伴うボタン突出演出の方が特図の当否判定が「大当り」となる率が高くなるように構成してあり、「大当り」への期待感が高まる構成である。演出パターンは「通常ボタン演出」、「ボタン突出演出A,B」の他、ボタン突出状態でボタン操作しても大当りとならない演出パターンや、ボタンが降下作動してボタン操作ができなくても大当りとなる演出パターンを設けてもよい。
本実施形態のパチンコ機によれば、突出状態の遊技ボタン15を操作しようとするとボタン15を降下させる作動を可能とし、遊技ボタン15と関連のある演出パターンとして遊技ボタン15の突出を伴わない「通常のボタン演出」と、遊技ボタン15の突出を伴う演出パターンとを設け、更に突出を伴う演出パターンとして突出状態でのボタン操作が可能な「ボタン突出演出A」と、ボタン操作をしようとすると降下してボタン操作を困難にする「ボタン突出演出B」とを設けたので次のような効果を奏する。
特図の変動表示がリーチ表示となると、遊技者は前記の複数の演出パターンのうちのいずれの演出パターンが開始されるか期待感が高まる。演出パターンがボタン突出を伴うパターンでかつ「ボタン突出演出B」の場合、演出開始時には遊技者は演出が「ボタン突出演出A」であるのか「ボタン突出演出B」であるのか判断できず、遊技者が遊技ボタン15を操作しようとすると、ボタン15が降下して操作が空振りとなり、遊技者にとって意外な演出となる。この様に本パチンコ機では、遊技者に遊技ボタン15の操作をすることによりどのような展開となるのかと言った期待感を持たせることは勿論、遊技ボタン15の操作ができるか否か言った期待感を与えることができ、遊技者を飽きさせることなく、遊技に対する遊技者の意欲を向上させることができる。
また、演出パターンが「通常のボタン演出」時や「ボタン突出演出A」時に、ボタン操作がなされると、演出表示が当否判定の結果を示唆する表示となる。特に遊技ボタン15が突出しかつ操作ができる「ボタン突出演出A」時には大当りとなる。従って、リーチとなり遊技ボタン15が突出すると、遊技者はボタン操作ができるか否かと言ったスリル感が高まり、ボタン操作に対する関心を高めることができる。このように本パチンコ機は、遊技者の期待感やスリル感を高めることができ、興趣が豊かで面白味の有る遊技を実現できる。
次に本発明を適用した第2の実施形態のパチンコ機について説明する。本実施形態のパチンコ機は、前記ボタン操作をしようとするとボタンが降下する「ボタン突出演出B」において、遊技者が手検出センサ555の照射光を避けて上手いことボタン操作を行なうことができたときに、特別の演出表示を行なう構成である。尚、本パチンコ機の基本構造は第1の実施形態のそれとほぼ同じで、図14に示した「ボタン突出演出表示処理」のサブルーチンとして図18に示す「操作時演出実行処理」を実行する構成としてある。
前記「ボタン突出演出表示処理」(図14)のS701の処理でボタン操作が検出されれば(S701:yes)、S702において図18の「操作時演出実行処理」に移行する。
この処理では、演出パターンが「ボタン突出演出B」であるか確認し(S800)、「ボタン突出演出B」であれば(S800:yes)、演出図柄表示装置21に特別操作演出表示を表示せしめる(S801)。尚、S801の処理は特許請求の範囲に記載の「特別演出制御手段」に相当する。
前記特別操作演出表示として、例えば図19(a)に示すように、演出が開始されると、味方のキャラクタ212と敵キャラクタ213との空中戦が展開され、テロップ210とボタン突出表示216に従って遊技者が遊技ボタン15を操作すると、図19(b)(c)に示すように、味方のキャラクタ212がミサイルを発射して敵キャラクタ213を攻撃するものの撃墜に失敗し、その後に図19(d)に示すようにハズレの擬似演出図柄215が確定表示される。
一方、図18の前記S800の処理で演出パターンが「ボタン突出演出B」でなければ(S800:no)、「通常のボタン演出」又は「ボタン突出演出A」のボタン操作がなされたときの各対応演出表示(図15、図16参照)を表示せしめる(S802)。
本実施形態によれば、第1の実施形態と同様の作用効果を奏する上、次の様な作用効果も発揮できる。すなわち演出パターンが「ボタン突出演出B」で遊技ボタン15の操作ができた場合には、ミサイルを発射するものの敵を撃墜できずにハズレ図柄を確定表示するなど、前記ボタン操作に対応する特別の演出表示を実行する。従ってどの演出パターンにおいても、ボタン操作に対応する演出表示を行なうので、遊技者にボタン操作に対する演出の反応がないと言った不信感を与えることなく、遊技者の遊技ボタン15に関する演出への関心やボタンの操作意欲を高めることができる。
次に本発明の第3の実施形態を説明する。近年、パチンコ機として特図の当否判定が実行され、判定結果が「確変を伴わない大当り(通常の大当り)」の時に、再度、「確変」とするか否かの抽選(確変再抽選)を行うものがある。本実施形態のパチンコ機は、「確変再抽選」の演出として、遊技ボタン15を突出させ、突出状態の遊技ボタン15を遊技者が操作しようとするとボタン15を降下させる演出を行なうように構成したものである。本パチンコ機の基本構成は前記第1の実施形態のそれとほぼ同じで、相違点を中心に説明する。
本パチンコ機は、サブ統合制御装置42が実行する「演出表示処理」(図11)のS401における演出設置処理で、「確変再抽選」の演出を行なうか否かを設定し、演出を行なう場合には、通常のボタン演出か又は遊技ボタン15の突出を伴うボタン突出演出であるかを設定し、更にボタン突出演出を行なう場合には、ボタン15が突出状態で遊技者によるボタン15の操作を可能とする演出パターン(ボタン突出演出A)と、遊技者がボタン15を操作しようとその上方に手をかざすとこれを手検出センサ555が検出して遊技ボタン15を通常位置へ降下作動してボタン操作を困難とする演出パターン(ボタン突出演出B)とのいずれかも設定する。
そして、第1の実施形態のパチンコ機と同様に、「ボタン突出演出処理」(図12)、「ボタン作動処理」(図13)および「ボタン突出演出表示処理」(図14)を実行して「確変再抽選」の演出を行なう。
「確変再抽選」のボタン突出演出の表示態様について図16を参照して説明する。尚、テロップや確定図柄は「確変再抽選」の演出に合うように置き換えるものとする。
演出図柄表示装置において、通常の大当り図柄(確変とならない)が確定表示された後に、「確変再抽選」の演出が行なわれる。演出が開始されると、味方のキャラクタ212と敵キャラクタ213との空中戦が展開され(図16(a)参照)、テロップ210とボタン突出表示216により遊技者に遊技ボタン15を操作するように促し、敵キャラクタ213を撃墜できれば確変することを表示する。演出開始時点では、ボタン操作が可能な演出であるか、ボタンが降下する演出であるのか判断できない。
遊技ボタン15が降下せずに突出状態でボタン操作ができれば、敵キャラクタ213を撃墜し(図16(b)(c))、その後、大当り図柄214として確変図柄が確定表示され(図16(d))、再抽選により「確変」となったことが報知される。
ボタン操作をしようとするとボタン15が降下してボタン操作ができないときは、敵キャラクタ213を撃墜できず、かつ味方のキャラクタ212が墜落して(図16(e)(f))、その後、通常の大当り図柄が表示されて再抽選により「確変」とならなかったことが報知される。
尚、「確変再抽選」の演出パターンは、通常のボタン演出よりもボタン15の突出を伴うボタン突出演出が実施された方が再抽選により「確変」となる率が高くなるようにすることが望ましい。
本実施形態によれば、確変の再抽選の演出に関して第1の実施形態と同様な作用効果が得られる。「確変の再抽選」に限らず「確変の抽選」でボタン突出、降下に関する演出を行ってもよい。
尚、特許請求の範囲に記載の本発明は前記実施形態の構成に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲でさまざまに実施できることは勿論である。例えば、前記各実施形態のパチンコ機では、遊技ボタン51を上皿12の上向きの前面に設けたがこれに限らず、上皿又は他の部分の縦方向の前面に設置してもよい。この場合、遊技ボタンは前後方向に突出、後退し、手検出センサはボタン操作しようとする遊技者の手を突出したボタンの手前で検出させる。
また前記各実施形態のパチンコ機では、ボタン操作をしようとすると降下してボタン操作が困難な「ボタン突出演出B」では必ずハズレとなる構成であるが、これに限らず、演出パターンが「ボタン突出演出B」から大当りとなる構成としてもよく、より遊技の意外性を演出できる。また、ボタン突出状態でボタン操作が可能な「ボタン突出演出A」で、ボタン操作ができてもハズレとなる場合を設けてもよい。
更に、遊技ボタン15は降下時に原位置へ戻るようにしたが、ボタンが設けられた上皿の前面よりも一段低く下げてボタンを押し込めない位置にしてもよい。こうすることにより遊技者はボタン操作ができないので遊技者に演出が変化しないものと判断させることができる。
更にまた、前記の「演出表示処理」、「ボタン突出演出表示処理」などの処理を、サブ統合制御装置42に代えて演出図柄制御装置43で処理する構成としてもよい。
1 パチンコ機(弾球遊技機)
15 遊技ボタン(操作手段)
21 演出図柄表示装置(演出表示手段)
40 主制御装置(当否判定手段)
42 サブ統合制御装置(突出制御手段、後退制御手段、演出表示制御手段、後退決定手段、確変抽選手段、特別演出制御手段)
555 手検出センサ(手検出手段)

Claims (2)

  1. 前面に、遊技者が操作可能な操作手段を有し、かつ操作手段を、通常位置と該通常位置より突出した突出位置との間で進退移動可能に設けて、遊技の演出として突出制御手段により操作手段を突出作動せしめる弾球遊技機において、
    前記操作手段を操作しようとする遊技者の手を、操作手段に接触する手前の位置にて検出可能な手検出手段と、
    遊技の特定の演出により前記操作手段が突出位置にあるときに、前記手検出手段により操作手段を操作しようとする遊技者の手が検出されると、操作手段を後退させる後退制御手段と、
    遊技盤に設けられた始動口への入球に起因して遊技者にとって有利な特別遊技に移行するか否かの当否判定を実行する当否判定手段と、
    遊技の進行に応じて遊技の演出表示を行なう演出表示手段と、
    演出表示中に前記操作手段が操作されることにより表示を変化させて、前記当否判定手段の判定の結果を示すように表示制御する演出表示制御手段と、
    前記当否判定手段の判定結果に応じ、突出作動した前記操作手段を前記後退制御手段により後退作動させるか否かの決定を行う後退決定手段と、を備え、
    前記当否判定手段の判定結果が当り判定よりもハズレ判定の時に、突出作動した前記操作手段を後退制御させる確率が高くなるように構成したことを特徴とする弾球遊技機。
  2. 請求項1に記載の弾球遊技機において、
    前記演出表示制御手段は、前記後退決定手段により前記操作手段の後退が決定された状態で、前記手検出手段で検出されることなく遊技者により前記操作手段が操作されたときに特別の演出表示を実行する特別演出制御手段を備えた弾球遊技機。
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