JP6225304B2 - 遊技機 - Google Patents

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Description

遊技球が特定領域へ入球することにより遊技者にとって有利な大当り遊技に移行する遊技機に関する。
従来、遊技機(パチンコ機)には、遊技領域内に特定領域を設け、この特定領域に遊技球が到達すると多くの賞球の獲得が望め、遊技者に有利となる大当り遊技が発生するものがある。この種の遊技機は、始動口に遊技球が入球したことを契機に図柄変動を伴い、「大当り」、「小当り」又は「ハズレ」のいずれかの当否判定が行われ、判定結果が小当り時に特定領域を有する入賞装置を短時間開放する小当り遊技を実行し、且つ小当り遊技中に遊技球が入賞装置内の特定領域を通過することによって大当り遊技を生起するもので、旧第2種遊技機、所謂、「羽根物」と呼ばれている(例えば、下記特許文献1参照)。
特開2012−95714号公報
一般に従来の羽根物では、小当り遊技において入賞装置を開閉する羽根を短時間(開放回数が2回の場合は、各開放時間が0.9秒間未満で、トータルして1.8秒間未満)開放する構成である。また、遊技球を発射する速度は100個未満/分であり、最大値でも1.8秒間に約3個の遊技球が発射されることになる。遊技盤面に発射された遊技球は、盤面に植設された遊技釘等によって散らされるため、実質的に小当り遊技中の羽根の2回の開放で、各開放ごとに入賞装置へ入球できる遊技球数は1個程度である。これでは、遊技が単調になりやすく、小当りで入賞装置への多くの入球が望めないので、本来の「少数の入賞装置への入球でも大当りの可能性がある一方、多数の入球でも大当りとならない」と言った羽根物独特の遊技性が低下し、遊技の興趣の低下も危惧される。
そこで本発明は上記事情に鑑み、小当りから大当りへの移行が変化に富み、遊技が単調となることなく興趣の豊かな遊技機を提供することを課題としてなされたものである。
請求項1に記載の発明は、
遊技領域に設けられた入賞装置と、
該入賞装置に設けられ、開閉動作を行う開閉部材であって、開放時に前記遊技領域から前記入賞装置内への遊技球の入球を可能とする羽根と、
前記遊技領域に設けられた入球口であって、遊技球が入球することにより前記羽根を2回開放せしめる始動口と、
前記入賞装置内に設けられ、予め設定された有効期間内に遊技球が入球することにより前記羽根を所定回数繰り返し開閉する大当り遊技が生起される特定領域と、を備えた遊技機において、
前記入賞装置内に設けられ、作動することにより該入賞装置内に入球した遊技球を貯留可能とする貯留機構と、
前記始動口への入球に起因して行なわれる前記羽根の第1回目の開放に応じた第1のタイミングにより前記貯留機構を作動させて遊技球を貯留可能な状態にする貯留作動手段と、
前記始動口への入球に起因して行なわれる前記羽根の第2回目の開放に応じた第2のタイミングで前記貯留可能な状態を解除する貯留解除手段と、を備え、
前記始動口への入球に起因して行なわれる前記羽根の第1回目の開放により前記入賞装置に入った遊技球が、当該始動口への入球に起因する前記第2のタイミングにより前記解除が行われる前に前記貯留機構に到達可能であり、且つ前記有効期間は、前記貯留解除手段により前記貯留機構から解除された遊技球が当該有効期間内に前記特定領域に到達可能な長さに設定した。
請求項1の発明によれば、貯留機構は大当り遊技のラウンド継続のためではなく、始動口への入球に起因する羽根の開放から大当りへの発展のチャンス状態を創出するためのものである。羽根の第1回目の開放により入賞装置へ入球した遊技球が貯留機構に貯留され、且つ羽根の第2回目の開放に応じた貯留解除により遊技球が特定領域に到達できる可能性が高いチャンス状態を創出できる。即ち、貯留機構に遊技球が貯留された状態で、羽根の第2回目の開放で新たに遊技球が入賞装置へ入球することで、第2回目の開放で複数個(1個入った場合は2個、2個入った場合は3個等)同時に入球したのに近い状況を作り出すことができ、特定領域への入球の可能性が高まり遊技者に大きな期待を与えることができる。また入賞装置内で複数の遊技球が互いに干渉する可能性があり、干渉することにより特定領域へ入球するか否かといった期待感とスリル感を高め、大当りへの移行が変化に富み、遊技が単調となることなく遊技の興趣を豊かにできる。
請求項2に記載の発明は、
請求項1に記載の遊技において、
前記始動口への入球に起因して行なわれる前記羽根の第2回目の開放を、前記貯留機構に遊技球が貯留された以降に発射された遊技球も前記特定領域へ入球可能なタイミングで行うように設定した。
請求項2の発明によれば、貯留機構に遊技球が貯留されたのを見て遊技者が発射を停止するのを防ぐ効果を奏するとともに、発射を続行して入賞装置に入球すれば特定領域へ入球するチャンスが更に大きくなるといった期待感やスリル感を高めることができる。
請求項3に記載の発明は、
請求項1又は2のいずれかに記載の遊技において、
前記第2のタイミングが、前記羽根の第2回目の開放により前記入賞装置へ入球した遊技球が前記特定領域へ到達する時期と、前記貯留解除手段により前記貯留機構から解除された遊技球が前記特定領域へ到達する時期とがほぼ一致するタイミングとなるように設定した。
請求項3の発明によれば、羽根の第2回目の開放により新たに入賞装置へ入った遊技球と、貯留機構から解放された遊技球とが互いに干渉して特定領域へ入球するか否かといった期待感とスリル感を高めて遊技を面白くするためである。
本発明を適用した実施形態の遊技機の正面図である。 前記遊技機の遊技盤の正面図である。 前記遊技盤に設けられ、特定領域を有する入賞装置を示す拡大図である。 図3のX―X線に沿う位置での断面図で、前記入賞装置の作動を説明する第1の説明図である。 図3のX―X線に沿う位置での断面図で、前記入賞装置の作動を説明する第2の説明図である。 前記遊技機の背面図である。 前記遊技機の電気構成図である。 前記遊技機の基本的仕様を示す図である。 前記遊技機の主制御装置で実行されるメインルーチンの制御内容を示すフローチャートである。 前記主制御装置で実行される特別図柄の始動入賞確認処理の制御内容を示すフローチャートである。 前記主制御装置で実行される特別図柄の当否判定処理の制御内容を示す第1のフローチャートである。 前記当否判定処理の制御内容を示す第2のフローチャートである。 前記当否判定処理の制御内容を示す第3のフローチャートである。 前記当否判定処理の制御内容を示す第4のフローチャートである。 前記主制御装置で実行される特別遊技処理の制御内容を示す第1のフローチャートである。 前記特別遊技処理の制御内容を示す第2のフローチャートである。 前記特別遊技処理の制御内容を示す第3のフローチャートである。 前記特別遊技処理の制御内容を示す第4のフローチャートである。 前記主制御装置における小当り遊技処理の制御内容を示す第1のフローチャートである。 前記小当り遊技処理の制御内容を示す第2のフローチャートである。 前記小当り遊技処理の制御内容を示す第3のフローチャートである。 前記主制御装置で実行される貯留作動処理の制御内容を示すフローチャートである。 前記主制御装置で実行される貯留解除処理の制御内容を示すフローチャートである。 前記遊技機の小当り遊技に関するタイミングチャートである。
本発明を適用した実施形態の遊技機たるパチンコ機を説明する。図1に示すように、パチンコ機1は、縦長の固定外郭保持枠をなす外枠10にて構成の各部を保持する構造としてある。外枠10には、左側の上下の位置に設けたヒンジ101を介して、板ガラス110が嵌め込まれた前枠(ガラス枠)11および図略の内枠が開閉可能に設けてある。なお、これら前枠11および前記内枠はシリンダ錠18により外枠10に閉鎖ロックされ、シリンダ錠18に所定の鍵を挿入し、鍵を時計回りに操作して前記内枠を開放するようになし、反時計まわりの操作により前枠11を開放する。
前枠11の板ガラス110の奥には前記内枠に保持された遊技盤2(図2)が設けてある。
前枠11の上部の左右両側位置にはそれぞれスピーカ112が設置してあり、これらにより遊技音が出力され、遊技の趣向性を向上させる。また前枠11には遊技状態に応じて発光する枠側装飾ランプ113のほか、遊技の異常を報知するLED類が設けてある。
前枠11の下半部には上皿12と下皿13とが一体に形成してある。下皿13の右側には発射ハンドル14が設けてあり、該発射ハンドル14を時計回りに操作することにより発射装置が作動して、上皿12から供給された遊技球が遊技盤2に向けて発射される。また上皿12には賞球が払い出される。
下皿13は上皿12から溢れた賞球を受ける構成で、球抜きレバーの操作により下皿13に溜まった遊技球を遊技店に備えられた別箱(ドル箱)に移すことができる。
本パチンコ機1は所謂CR機であって、プリペイドカードの読み書きを行うプリペイドカードユニット(CRユニット)60が隣接してある。パチンコ機1には上皿12の右側に貸出ボタン171、精算ボタン172および残高表示器173が設けてある。また上皿12の中央位置には遊技者が操作可能な遊技ボタン15と、その外周を囲むようにジョグダイヤル16が設置されている。
図2は、本パチンコ機の遊技盤2の正面図である。遊技盤2には外レール201と内レール202とによって囲まれた略円形の遊技領域20が形成されている。
遊技盤2には、遊技領域20のほぼ中央に入賞装置21が設けられている。入賞装置21は、上部の左右両肩に開閉可能な左右一対の羽根210,210が設置されており、入賞装置21は羽根210,210の開放時にのみ遊技球が入球可能な構成である。また入賞装置21の内部の下部には、遊技球が入球可能な特定領域であるVゾーン22が設けられている。
また、入賞装置21の上部には演出図柄表示装置45が設けられている。
遊技領域20には入賞装置21の下方にゲート23が設けられ、その左横には第1始動口24が、右横には第2始動口25が設けられ、更にゲート23の下方には第3始動口26(特許請求の範囲の「始動口」に相当)が設けられている。尚、ゲート23と第3始動口26はユニット化されて、一体的に設けられている。
また、入賞装置21の左右両側には左右一対の入賞口27,27が設けられている。
ゲート23は、普通図柄(以下、単に普図という)の当否判定を実行する始動口であり、遊技球が通過すると普図の当否判定用の複数種類の乱数値が抽出され、抽出された乱数に基づいて当否判定が行なわれる。
第3始動口26は、前記普図の当否判定の当選時に開放される普通電動役物で構成されており、普通電動役物が開放状態とならないと第3始動口26への入球が不可能な構成とされている。
その他の第1始動口24、第2始動口25、左右一対の入賞口27,27は常に入球可能とされている。
第1ないし第3始動口24,25,26は特別図柄(以下、単に特図という)の当否判定用の始動口であり、いずれの始動口24,25,26も遊技球が入球すると複数種類の乱数値が抽出され、抽出された乱数値は特図の保留記憶として記憶される。そして、保留記憶の乱数値に基づいて特図の当否判定が行われる。
遊技盤10の遊技領域20には図略の多数の遊技釘や風車等が設けられ、遊技領域20の最下部にはアウト口203が設けられている。
遊技盤2には遊技領域20外周の右下部に、7セグメント表示器からなる特別図柄表示装置28と、4個のLEDからなる特図保留数表示装置281と、2個のLEDからなる普通図柄表示装置29、および4個のLEDからなる普図保留数表示装置291がそれぞれ設置されている。
図3に示すように、入賞装置21は、その両肩に左右一対の羽根210,210が設けられており、第1、第2又は第3のいずれかの始動口24,25,26に入球して小当り(後述)となると、左側の羽根210がその下端を軸として左回りに回動し、右側の羽根210がその下端を軸として右回りに回動し、入賞装置21内に入球可能となる。以下、このような回動を、羽根210の開放という。小当りした際の羽根210の開放時間は短時間であり、例えば、開放回数が1回の場合は1.8秒間未満であり、開放回数が2回の場合は各開放時間が0.9秒間未満でトータルして1.8秒間未満とされる。これら時間が経過すると羽根210が逆方向に回動し、入賞装置21内に遊技球が入れない状態となる。以下、この逆方向の回動を羽根210の閉鎖という。
入賞装置21の前面は透明な部材で構成されており、遊技者が装置内部を見ることが可能にされている。入賞装置21の内部は上下2段に分かれている。羽根210の開放により入賞装置21に入球した遊技球は入賞装置21内の上ステージ211で受けられる。上ステージ211の奥には振分回転体212が設けられており、振分回転体212の下部には入賞装置21の下ステージ213に通じる孔が形成されている。
下ステージ213の左右方向中央には、その奥から手前方向に伸びる誘導レール214が左右一対形成されており、これら誘導レール214を手前に延長した先にVゾーン22が設けられている。
また上ステージ211の奥には、奥壁面の左右両側にそれぞれ一対の通過口215,215が設けられ、各通過口215,215はそれぞれ、下ステージ213の奥壁面の左右両側に設けられた吐出口216,216と球通路により連通されている。更に下ステージ213の前端にはVゾーン22の左右両側にそれぞれハズレ入球口217が設けられている。
図3のX−X線に沿う位置での断面図を図4に示す。図は向って左側が遊技者側である。羽根210が開放された際に入賞装置21内に入った遊技球Bは入口Eから上ステージ211に至る。この時に入口Eに設けられた後述のカウントSW507により入賞装置21への入球が検出される。遊技球Bは、奥側(図の右方向)へ下り傾斜姿勢をなす上ステージ211を奥方向に転動する。
上ステージ211の奥に設けられた振分回転体212は、遊技球の通過可能な3つの窓を備えており、振分回転体モータ513により常時回転駆動されている。
上ステージ211上の遊技球Bが振分回転体212の窓を通過して筒状の連通孔221から下ステージ213に至ると、2本の誘導レール214に規制・誘導されてVゾーン22に入球する可能性が高い。
Vゾーン22に入った遊技球は通路を奥方向へ転動し、特定領域SW508に検出され、大当りが発生する。
入賞装置21内に入ったものの、振分回転体212の窓を通過できなかった遊技球Bは、振分回転体212の側面(窓の形成されていない部分)に弾かれて、上ステージ211奥の壁面の左右の通過口215のいずれかから取り込まれ、左右の吐出口216いずれかから下ステージ213へ流出し、ハズレ入球口217に入球する可能性が高い。
尚、必ずしも振分回転体212から連通孔221を通過した遊技球がVゾーン22に入球するとは限らずハズレとなることがあり、通過口215および吐出口216を通過した遊技球がVゾーン22に入球することもある。
図5は、図4と同様に図3のX−X線に沿う位置での断面図を示すもので、図5に示すように、入賞装置21には、上ステージ211から振分回転体212を通り抜けた遊技球を貯留する貯留機構220が設けられている。
貯留機構220は、筒状の連通孔221と、その下部開口を開閉可能に設けられた貯留板222、および貯留板222を作動せしめる貯留モータ512で構成されている。
貯留板222は略扇状の板部材で、幅の狭い基端部が貯留モータ512のモーター軸に支持され、貯留モータ512の回転駆動により連通孔221の下部開口を塞ぐ貯留作動位置(図5)と、連通孔221の下部開口を開く貯留解除位置(図4)とに移動可能である。貯留板222は前記貯留作動位置で遊技球を連通孔221内に貯留せしめ、前記貯留解除位置への移動により遊技球を連通孔221の下方へ解放する。尚、通常、貯留板222は貯留解除位置(図4)にある。
図6は本パチンコ機1の裏面を示すもので、パチンコ機1の裏側は、前記遊技盤2を脱着可能に取付ける内枠30が収納されている。内枠30は、前記前枠11と同様に、一方の側縁(図6の右側)の上下位置が前記外枠10にヒンジ結合され開閉可能に設置されている。内枠30には、遊技球流下通路が形成されており、上方(上流)から球タンク31、タンクレール32、払出ユニット33が設けられ、払出ユニット33の中には払出装置が設けられている。この構成により、遊技盤20の入賞口に遊技球が入賞すれば球タンク31からタンクレール32を介して所定個数の遊技球(賞球)が払出ユニット33により払出球流下通路を通り前記上皿12に払い出される。また、前記賞球を払い出す払出ユニット33により前記貸出ボタン171の操作で払い出される貸球も払い出す構成としてある。
パチンコ機1の裏側には、主制御装置40、払出制御装置41、サブ統合制御装置42、演出図柄制御装置43、発射制御装置44、電源基板45が設けられている。
主制御装置40、サブ統合制御装置42、演出図柄制御装置43は遊技盤2に設けられ、払出制御装置41、発射制御装置44、電源基板45は内枠30に設けられている。図6では発射制御装置44が描かれていないが、払出制御装置41の下に設けてある。
また、球タンク31の右側には、外部接続端子板38が設けてあり、外部接続端子板38により、遊技状態や遊技結果を示す信号が図示しないホールコンピュータへ送られる。尚、従来のホールコンピュータへ信号を送信するための外部接続端子板には、盤用(遊技盤側から出力される信号をホールコンピュータへ出力するための端子)と枠側(外枠10、前枠11、内枠30)から出力される信号をホールコンピュータへ出力するための端子)の2種類を用いているが、本実施形態では、ひとつの外部接続端子板38を介して遊技状態や遊技結果を示す信号をホールコンピュータへ送信する。
図7は本パチンコ機の電気的構成を示すもので、遊技の制御を司る主制御装置40を中心に、サブ制御装置として払出制御装置41、サブ統合制御装置42および演出図柄制御装置43を具備する構成である。主制御装置40、払出制御装置41、サブ統合制御装置42および演出図柄制御装置43においては、何れもCPU、ROM、RAM、入力ポート、出力ポート等を備え、これら制御装置は何れもCPUにより、2ms周期又は4ms周期の割り込み信号に起因してROMに搭載しているメインルーチンおよびサブルーチンからなるプログラムが開始され、各種の制御が実行される。
発射制御装置44にはCPU、ROM、RAM等が設けられていない。しかしこれに限るわけではなく、発射制御装置44にCPU、ROM、RAM等を設けてもよい。
主制御装置40は、裏配線中継端子板530および外部接続端子板38を介して遊技施設のホールコンピュータ500と電気的に接続される。また主制御装置40には、裏配線中継端子板530や遊技盤中継端子板531を介して、前枠(ガラス枠)および内枠が閉鎖しているか否か検出する前面枠閉鎖SW(スイッチ)501、意匠枠閉鎖SW502、第1始動口24への入球を検出する第1特図始動SW503、第2始動口25への入球を検出する第2特図始動SW504、第3始動口26への入球を検出する第3特図始動SW505、ゲート23への入球を検出する普通図柄作動SW506、入賞装置21への入球を検出するカウントSW507、Vゾーン22への入球を検出する特定領域SW508、左右の普通入賞口27,27への入球を検出する左および右入賞口SW509,510等の検出信号が入力される。
また主制御装置40は搭載しているプログラムに従って動作して、上述の検出信号などに基づいて遊技の進行に関わる各種のコマンドを生成し、払出制御装置41や、演出中継端子板532を介してサブ統合制御装置42、演出図柄制御装置43へ向けてのコマンドの出力や、図柄表示装置中継端子板533を介して特図表示装置28、特図保留数表示装置281、普図表示装置29および普図保留数表示装置291等の表示制御を行なう。
更に主制御装置40は、遊技盤中継端子板531を介して、入賞装置ソレノイド511、貯留モータ512、振分回転体モータ513および普通電役ソレノイド514が接続されている。
そして入賞装置ソレノイド511を制御して左右の羽根210,210を開閉作動せしめて入賞装置21を開閉せしめる。また貯留モータ512により入賞装置21内の貯留板222を制御して貯留機構220により遊技球の貯留、解除を行なう。更に振分回転体モータ513を制御して振分回転体212を回転駆動せしめる。更にまた普電役物ソレノイド514を制御して第3始動口26の普電役物の開閉作動せしめる。
主制御装置40からの出力信号は試験信号端子にも出力される他、図柄変動や大当り等の管理用の信号が外部接続端子板38を経てホールコンピュータ500に送られる。
主制御装置40と払出制御装置41とは双方向通信が可能である。
払出制御装置41は、裏配線中継端子板530や払出中継端子板534を介して球タンクが空状態になったことを検出する球切れSW520、遊技球が払い出されたことを検出する払出SW522、遊技球貯留皿が満杯状態になったことを検出する満杯SW523等の検出信号が入力される。また主制御装置40から送られてくるコマンドに応じて払出モータ521を稼働させて遊技球を払い出させる。
更に、CRユニット端子板535を介してCRユニット60と電気的に接続され、精算表示装置173を介して球貸および精算SW171,172による貸出要求、精算要求の操作信号を受け付け、CRユニット60とデータを送受し、貸出要求信号に応じて払出モータ521を稼働させて貸球を払い出させ、CRユニット60に挿入されているプリペイドカードの残高表示を制御する。
発射制御装置44は、発射ハンドルの回転操作を検出するスイッチ524、発射停止SW525、発射ハンドル14に遊技者が接触(操作)していることを検出するタッチSW526等の検出信号が入力される。払出制御装置41を介して主制御装置40から送られてくるコマンド(タッチSW526の信号や遊技状況を反映している)、発射ハンドル14(524)の回動信号および発射停止SW525の信号に基づいて発射モータ527を制御して遊技球を発射および停止させる。
サブ統合制御装置42には、音量調節SW、遊技ボタンやジョグダイヤルの操作を検出する遊技SW528などの操作信号が入力される。
そしてサブ統合制御装置42は、スピーカ112を駆動して音声を出力することや、各種LEDや各種ランプ113の点灯、消灯等を制御する。更に演出図柄制御装置43へキャラクタなどを表示する擬似演出や特図の擬似図柄の表示態様のコマンドを送信する。
演出図柄制御装置43は、LCDパネルユニットや付属ユニットと共に演出図柄表示装置45を構成している。演出図柄制御装置43は、サブ統合制御装置42から送られてくるコマンドに応じて演出図柄表示装置21のLCDパネルの表示を制御する。
次にパチンコ機1の作動を説明する。
パチンコ機1は、第1、第2、第3始動口24,25,26のいずれかへの入球に起因して特図の当否判定を実行する。このとき特図表示装置28と演出図柄表示装置45の図柄変動を開始し、その後、特図表示装置28に特図の確定図柄を、演出図柄表示装置45に特図に対応する擬似図柄を確定表示して前記抽選結果を報知する。
抽選結果が大当り(図柄当り)となると、条件装置と役物連続作動装置がともに作動して入賞装置21の羽根210を所定の態様で複数ラウンドに渡って繰り返し開放する大当り遊技に移行する。
一方、特図の当否判定の結果が小当りでは、特別電動役物のみが作動し、羽根210を1ないし2回で開放せしめ(小当り遊技)、この時に遊技球がVゾーン22に入球することにより大当りとなって前記大当り遊技に移行する。
尚、第1および第2始動口24,25への入球に起因する小当りでは羽根210を1回開放せしめ、第3始動口26への入球に起因する小当りでは羽根210を2回開放せしめる。
そして第3始動口26への入球に起因する小当り時に、羽根210の第1回目の開放に応じて貯留機構220を作動せしめて遊技球を貯留可能となし、第2回目の開放に応じて貯留機構220により貯留した遊技球を解放せしめる。
また大当り遊技終了後には、大当りや小当りとなった特図に基づいて、普通電動役物の開放時間を延長するとともに特図の平均変動時間を短くする開放延長機能が付与される。
図8は本パチンコ機1の遊技に関する仕様を示す。パチンコ機1は、大当り確率(図柄当り)が生起する確率は399分の1であるが、小当り確率は1.005分の1であるので、特図変動が開始されるとほぼ小当りが生起することとなる。
以下、主制御装置40が実行するプログラム処理に基づいて作動の詳細を説明する。
図9は主制御装置40で実行される「メインルーチン」のフローチャートを示し、「メインルーチン」は本処理(S100〜S110,S115)と残余処理(S111)とで構成され、2ms又は4ms周期の割り込み信号に起因して開始され、最初に正常割り込みか否かを判断する(S100)。この判断はRAMの特定アドレスに特定の数値が書き込まれているか否かに基づいて行われ、ここで否定判断(S100:no)なら初期設定(S115)を実行する。前述の正常割り込みか否かを判断するための数値は、この初期設定の一環としてRAMに書き込まれる。
正常割り込みなら(S100:yes)、初期値乱数更新処理(S101)、特図の当否判定用の乱数値である大当り決定用乱数の更新処理(S102)、特図の大当り図柄決定用乱数の更新処理(S103)、普図の当り決定用乱数の更新処理(S104)、特図のリーチに関するリーチ判定用乱数の更新処理(S105)、特図の変動パターンに関する変動パターン決定用乱数の更新処理(S106)、入賞確認処理(S107)、当否判定処理(S108)、各出力処理(S109)、不正監視処理(S110)を行って、次に割り込み信号が入力されるまでの残余時間内には初期乱数更新処理(S111)をループ処理する。
次に特図の当否判定に関する作動を説明する。
図10に示す「特図始動入賞確認処理」は主制御装置40で実行されるサブルーチンであり、この処理では、第1、第2、第3始動口24,25,26へ遊技球が入球したか否かを確認し、入球に起因して抽出した各種乱数値の保留記憶処理を行う。
「特図始動入賞確認処理」では、先ず第1、第2、第3特図始動SW503,504,505の検出信号に基づいて、第1、第2、第3始動口24,25,26への入球があるか否かを確認する(S200)。入球があれば(S200:yes)、特図の各保留記憶数が既に上限数まで達しており満杯でないか確認する(S201)。記憶可能な上限数は4個である。保留記憶が満杯でなければ(S201:no)、S202の抽出乱数保留記憶処理において、前記入球に起因して複数の乱数値(大当り判定用乱数、大当り図柄決定用乱数、リーチ判定用乱数、ハズレ図柄決定用乱数、変動パターン決定用乱数等)を抽出し、保留記憶として記憶する。
続くS203の処理では、特図保留数表示装置281の点灯数を増加させると共に、サブ統合制御装置42に現在の保留記憶数を示す保留個数指定コマンドを送信する。
図11ないし図14は「当否判定処理」のフローチャートを示す。図11に示すように「当否判定処理」は、先ず、特別電動役物の作動を確認して入賞装置21が開放中か確認し(S300)、開放中でなければ(S300:no)、特図が変動中か確認し(S301)、変動中でなければ(S301:no)、特図の確定図柄が表示されているか確認する(S302)。尚、特別電動役物が作動中(S300:yes)であれば「特別遊技処理」に移行する。
尚、入賞装置内に遊技球がない状態であるときに図11の当否判定処理を実行するように、特図の変動時間、小当り遊技の開始インターバル、終了インターバルなどを、入賞装置への入賞から排出までに要する時間以上の時間となるように設定している。
前記S302の処理で確定図柄が表示中でなければ(S302:no)、図12に示すように、前記保留記憶があるか確認する(S310)。保留記憶があれば(S310:yes)、保留記憶数を減算し、保留記憶のシフト処理を行う(S311)。該シフト処理により保留記憶のうち最も古い保留記憶が当否判定の対象となる。保留記憶がなければ(S310:no)、「特別遊技処理」に移行する。
S312の処理では、特図の当否判定用テーブルと前記当否判定の対象となる保留記憶の大当り決定用乱数とを対比して当否判定を行う。
続くS313の処理では、S312の処理の当否判定が大当り(図柄当り)であるか否かの確認を行う。大当りであれば(S313:yes)、前記当否判定の対象となる保留記憶の大当り図柄決定用乱数の値に基づいて大当り図柄を決定し(S314)、前記保留記憶の変動パターン決定用乱数の値および現在の遊技状態(開放延長状態、通常状態)によって変動パターン(変動時間)を決定する(S315)。
次に、S316の大当り情報設定処理において、前記大当り図柄決定用乱数の値に基づいて大当り遊技(特別遊技)の内容(入賞装置21の開放パターン、オープニング演出時間、エンディング演出時間等)および大当り遊技終了後の遊技状態の設定を行なう。
大当り遊技の終了後は、時短および開放延長の特典遊技が付与される構成であり、S317の処理において、時短および開放延長を設定する開放延長設定フラグを「1」にセットする。
前記S313の処理で大当りでなければ(S313:no)、前記大当り判定用乱数の値が小当り判定用の当り値と一致していたか否かを判定する(S318)。小当りであれば(S318:yes)、前記保留記憶の図柄決定用乱数の値に基づいて小当り図柄を決定する(S319)。
続くS320の変動パターン決定処理では、前記変動パターン決定用乱数の値および現在の遊技状態によって特図表示装置28に表示される特図の小当り用の変動パターンを決定する。
大当りでも小当りでもなければ(S313、S318:no)、当否判定はハズレとなって、ハズレ図柄を決定した後にハズレの変動パターンを決定する(S321)。
前記S320又はS321の処理の後、開放延長フラグを確認して開放延長中)か確認し(S322)、開放延長中(開放延長フラグ=1)であれば(S322:yes)、記憶されている開放延長回数を減算(S323)する。
前記S317又はS323の処理に続いて、S324の処理では、前記当否判定結果を示すデータ(大当り、小当り、ハズレの種類、リーチの有り無し、変動時間など)を含んだ特図変動開始コマンドを42に出力するとともに、特別図柄表示装置28において特図を変動表示させる処理を行う。該S324の処理後、又は前期S310が否定判定ならば(S310:no)、「特別遊技処理」に移行する。
図11のS301の処理で特図が変動中であれば(S301:yes)、図13のS330の処理に移行して、特図の変動時間が経過したか確認する。変動時間が経過していなければ(S330:no)、「特別遊技処理」へ移行する。
一方、変動時間が経過したことを確認すると(S330:yes)、確定図柄表示設定処理(S331)により特図表示装置28に特図を確定表示させ、サブ統合制御装置42および演出図柄制御装置45へ特図に対応する擬似図柄の確定表示をさせるようにコマンドを送信する。
続いて特図が大当りになる組合せであるか確認し(S332)、大当りになる組合せであったときは(S332:yes)、開放延長フラグが「1」であれば(S333:yes)、開放延長フラグを「0」にセットする(S334)。これにより遊技状態が通常遊技とされる。
S335の処理では条件装置の作動を開始させ、S336の処理では役物連続作動装置の作動を開始させる。条件装置は大当り遊技で役物連続作動装置の作動に必要な装置であり、役物連続作動装置は特別電動役物を連続して作動させる装置である。
そして大当り開始演出処理(S337)によりサブ統合制御装置42および演出図柄制御装置45へ大当り演出を開始させるようにコマンドを送信し、「特別遊技処理」に移行する。
前記S332の処理で、大当りになる組合せでなければ(S332:no)、開放延長フラグが「1」であるか確認し(S338)、開放延長フラグが「1」であり(S338:yes)、開放延長カウンタ(回数)が「0」であれば(S339:yes)、開放延長フラグを「0」にセットする(S340)。
続くS341の処理では、確定された図柄が小当りになる組合せであるか否かを確認する。小当りになる組合せでなければ(S341:no)、特別遊技処理へ移行する。
小当りになる組合せであれば(S341:yes)、特別電動役物の作動を開始させる準備処理を行う(S342)。
そして小当り開始演出処理(S343)によりサブ統合制御装置42および演出図柄制御装置45へ小当り演出を開始させるようにコマンドを送信する。その後、「特別遊技処理」へ移行する。
図11のS302の処理で確定図柄が表示中であった場合には(S302:yes)、図14に示すS350の処理において、確定図柄表示時間が終了したか否かを確認する。確定図柄表示時間が終了していれば(S350:yes)、特別図柄表示装置28を制御して特図の確定表示を終了させ、サブ統合制御装置42にコマンドを送信して疑似(演出)図柄の確定表示を終了させる(S351)。その後、「特別遊技処理」へ移行する。
図15に示すように、「特別遊技処理」は、先ず、役物連続作動装置が作動中か確認し(S400)、作動中であれば(S400:yes)、S401の処理で入賞装置21が開放中か否か確認する。尚、S400で役物連続作動装置が作動中でなければ(S400:no)、小当り遊技処理へ移行する。
S401の処理で入賞装置21が開放中でなければ(S401:no)、インターバル中か確認し(S402)、インターバル中でなければ(S402:no)、大当り終了演出中か確認し(S403)、大当り終了演出中でなければ(S403:no)、大当り開始演出時間が経過したか確認し(S404)、大当り開始演出時間が経過していれば(S404:yes)、S405の入賞装置開放処理で入賞装置21を開放してリターンする。
前記S401の処理で入賞装置開放中であれば(S401:yes)、図16に示すように、入賞装置21に規定入賞数である10個の入賞があったか否かの確認(S410)、又は入賞装置21の開放時間が終了したか否かを確認して(S411)、いずれか確認できれば入賞装置21を閉鎖し(S412)、大当りインターバル処理を実行して(S413)、リターンする。大当りインターバル処理では、サブ統合制御装置42および演出図柄制御装置45へ大当りのインターバル演出を開始させるようにコマンドを送信する。
図15のS402の処理でインターバル中であれば(S402:yes)、図17のS420の処理で大当りインターバル時間が経過したか確認し、経過していれば(S420:yes)、最終ラウンドかどうか確認し(S421)、最終ラウンドであれば、(S421:yes)、大当り終了演出の処理(S422)を実行し、この処理でサブ統合制御装置42および演出図柄制御装置45へ大当り終了コマンドを送信し、大当り遊技を終了してリターンする。
一方、最終ラウンドでなければ、(S421:no)、入賞装置21の開放処理(S423)を実行してリターンする。
図15のS403の処理で大当り終了演出中であれば(S403:yes)、図18に示すように、大当り終了演出時間の終了時間が経過したか確認し(S430)、経過していれば(S430:yes)、役物連続作動装置の作動を停止する処理(S431)を実行し、条件装置の作動を停止する処理(S432)を実行する。
続く、S433〜S436の処理では、前記図9の「大当り設定処理(S317)」で設定された設定内容を参照し、大当り遊技後の遊技状態を設定する。即ちS433において、大当り遊技終了後に開放延長に移行されるか確認し(開放延長設定フラグを確認する)、移行される場合(S433:yes)は、開放延長回数(開放延長カウンタのカウント値)の設定処理(S434)および開放延長フラグに「1」をセットする処理(S435)を行う。
その後、サブ統合制御装置42および演出図柄制御装置45へ大当り遊技終了のコマンドを送信するとともに(S436)、状態指定コマンドとして前記特典遊技か否かの情報をサブ統合制御装置42等へ送信する。その後にリターンする。
図19に示すように、「小当り遊技処理」は、先ず、特別電動役物が作動中か確認し(S500)、作動中であれば(S500:yes)、S501の処理で小当り遊技のインターバル中である否かを確認する。インターバル中でなければ(S501:no)、S502nの処理において小当り開始演出中であるか否かを確認する。尚、S500で特別電動役物が作動中でなければ(S500:no)、リターンする。
S501の処理で小当りのインターバル中でなければ(S501:no)、小当り開始演出時間が経過したか確認する(S503)。小当り開始演出時間の経過が確認できれば(S503:yes)、続くS504の入賞装置開放処理において入賞装置21の羽根210,210を開放作動せしめる。
次にS505の処理において、Vゾーン22への遊技球の入球を有効とする有効期間の計測を開始するとともに、S506の処理において特定領域有効フラグを「1」にセットし、リターンする。特定領域有効フラグとは、特定領域SW508による検出結果を有効とするか否かを示すものであり、「1」が有効、「0」が無効であることを示す。
前記S502の処理で小当り開始演出中でなければ(S501:no)、入賞装置21が開放中か否か確認し(S507)、開放中であれば(S507:yes)、入賞装置21に規定入賞数である10個の入賞があったか否かの確認(S508)、又は入賞装置21の開放時間が終了したか否かを確認して(S509)、いずれか確認できれば入賞装置21を閉鎖(S510)するとともに、小当りのインターバル処理を実行して(S511)、リターンする。
前記S501の処理で小当りのインターバル中でなければ(S501:yes)、図20に示すように、S520処理において小当りのインターバル時間が経過したか否かを確認する。インターバル時間の経過が確認できれば(S520:yes)、続くS521の処理において当該小当りが第3始動口への入球に起因する小当りであるか否かを確認する。第3始動口への入球に起因する小当りでなければ(S521:no)、小当り終了演出の処理(S522)を実行し、この処理でサブ統合制御装置42および演出図柄制御装置45へ小当り終了演出のコマンドを送信してリターンする。
前記S521の処理で当該小当りが第3始動口への入球に起因する小当りであれば(S521:yes)、続くS523の処理においてインターバル前の羽根210の開放が第2回目の開放であるか否かを確認する。第2回目の開放であれば(S523:yes)、前記S522の小当り終了演出処理を実行する。
一方、インターバル前の羽根210の開放が第2回目でなければ(S523:no)、S524の処理において再度、入賞装置21を開放する。
前記S507の処理(図19)において入賞装置21が開放中でなければ(S507:no)、図21に示すように、S530の処理においてVゾーン22への入球が有ったか否かを確認する。これは特定領域SW508の検出結果に基づき確認される。Vゾーン22への入球が確認されると(S530:yes)、特定領域有効フラグが「1」であるか否かを確認する(S531)。
特定領域有効フラグが「1」であれば(S531:yes)、大当り情報を設定し(S532)、遊技状態設定処理を行なう(S533)。そして前記開放延長フラグが「1」であるか否かを確認し(S534)、「1」であれば(S534:yes)、延長フラグを「0」にリセットし(S535)、続くS536の処理に移行する。
前記開放延長フラグが「1」でなければ(S534:no)、そのままS536の処理に移行する。
S536の処理では、条件装置の作動開始処理を行なうとともに、大当りフラグをセットする。続くS537の処理において役物連続作動装置を作動させ、S538の処理において大当り開始演出処理を行なう。尚、前記S536〜S538の処理は前記S335〜S337の処理(図13)と同じである。
そしてS539の処理において前記有効期間の計測を終了し、次に特定領域有効フラグを「0」にリセットして(S540)、小当り遊技処理を終了する。
前記S530の処理においてVゾーン22への入球が確認されない場合(S530:no)、S541の処理において前記有効期間が終了したか否かを確認する。例えば有効期間はその計測開始(前記S505)からおよそ5秒とされている。
前記有効期間の終了が確認されれば(S541:yes)、S542の処理において前記特別電動役物の作動を停止するとともに、S543の処理おいて小当り終了コマンドをサブ統合制御装置42へ送信する。
次に小当り遊技の遊技球の貯留に関する制御を説明する。図22に示す「貯留作動処理」は主制御装置40により実行される処理であり、先ず、S600の処理において、小当り遊技が開始され、且つ該小当り遊技が第3始動口26への入球に起因する小当りであるか否かを確認する。
第3始動口26への入球に起因する小当りであれば(S600:yes)、S601の処理において、特別電動役物の作動を確認して小当り遊技中であるか否かを確認する。
小当り遊技中であれば(S601:yes)、S602の処理において、羽根210の第1回目の開放が行なわれたか否かを確認する。第1回目の開放の実行を確認すれば(S602:yes)、S603の貯留作動処理において、貯留機構220の貯留モータ512の駆動により貯留板222を貯留作動位置へ移動せしめ、貯留板222により連通孔221の下部開口を塞ぐ。これにより、羽根210の第1回目の開放時に入賞装置21へ入球した遊技球のうち、振分回転体212を通過した球を連通孔221内に貯留する。尚、前記S603の処理は特許請求の範囲に記載の「貯留作動手段」に相当する。
図23に示す「貯留解除処理」は、先ず、S700の処理において、貯留機構220の貯留板222が貯留作動位置にあるか(貯留中)否かを確認する。貯留板222が貯留作動位置にあれば(S700:yes)、S701の処理において、羽根210の第2回目の開放が行なわれたか否かを確認する。
そして第2回目の開放の実行を確認すれば(S701:yes)、S702の貯留解除処理において、貯留モータ512の駆動により貯留板222を貯留解除位置へ移動せしめ、貯留板222により連通孔221の下部開口を開く。これにより、連通孔221内に貯留された遊技球が下方へ解放される。尚、前記S702の処理は特許請求の範囲に記載の「貯留解除手段」に相当する。
本パチンコ機1は、図24に示すように、第3始動口26への入球により小当りが生起(特別電動役物:ON)すると、羽根210の第1回目の開放が実行される。更に羽根210の第1回目の開放によりVゾーン22の有効期間が有効となり、貯留機構220が作動して貯留が開始される(第1のタイミング)。尚、貯留が開始されるタイミングは第3始動口26への入球時でも良い。
その後、羽根210の第1回目の開放が終了し、インターバルをおいて羽根210の第2回目の開放が実行されると、貯留機構220の貯留が解除される(第2のタイミング)。
この場合、羽根210の第2回目の開放は、遊技球が貯留機構220に貯留された以降に発射された遊技球でもVゾーン22へ入球可能なタイミングで行うことが望ましい。これによれば、貯留機構220に遊技球が貯留されたのを見て遊技者が発射を停止するのを防ぐ効果を奏するとともに、発射を続行して入賞装置21に入球すればVゾーン22へのチャンスが更に大きくなるといった期待感やスリル感を高める。
貯留機構220が解除されるタイミングは、勿論、羽根210の第1回目の開放により入賞装置21へ入った遊技球が貯留機構220の貯留部(連通孔221)に到達するのに十分な時間が経過した後であり、且つ羽根210の第2回目の開放開始から遅らせてある。これは、羽根210の第1回目の開放により入球した遊技球を貯留機構220で確実に貯留するようになし、羽根210の第2回目の開放により新たに入賞装置21へ入った遊技球と、貯留機構220から解放された遊技球とが互いに干渉してVゾーンへ入球するか否かといった期待感とスリル感を高めて遊技を面白くするためである。
特に、貯留機構220が解除されるタイミングは、羽根210の第2回目の開放により新たに入賞装置21へ入った遊技球がVゾーン22へ到達する時期と、貯留機構220から解放された遊技球がVゾーン22へ到達する時期とがほぼ一致するように設定することが望ましい。
更に、Vゾーン22の有効期間に、Vゾーン22への入球が有ると、大当り遊技に移行する。尚、大当り遊技への移行により、前記有効期間は規定時期に達していなくても終了する。
本パチンコ機は、羽根210の第1回目の開放により遊技球を貯留し、第2回目の開放によりVゾーン22へ向けて遊技球を解放するようにしたので、入賞装置21内に複数の遊技球が存在する状況を高い割合で創り出すことができ、遊技者に大きな期待を与えることができるとともに、入賞装置21内で複数の遊技球が互いに干渉する可能性があり、干渉することによりVゾーン22へ入球するか否かといった期待感とスリル感が高まり、大当りへの移行が変化に富んで遊技が単調とならず興趣を豊かにできる。
尚、本発明は前記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲でさまざまに実施できることは勿論である。例えば、小当りから大当り遊技に発展すると、大当り遊技において予め設定されたラウンド数を実行するまで大当り遊技を継続するパチンコ機に本発明を適用しても良いし、大当り遊技において各ラウンドでVゾーンへ入球することにより次のラウンドを継続する構成のパチンコ機に本発明を適用しても良い。
更に、小当り遊技で開閉する羽根とVゾーンを有する第1の入賞装置と、大当りに発展すると開閉して大当り遊技を実施する第2の入賞装置とを備えたパチンコ機に適用しても良い。
更にまた、機台内に所定数の遊技球が封入され、封入された遊技球を遊技盤の遊技領域に向けて発射するとともに、発射された遊技球を回収し、回収した遊技球を再度発射することで内部の所定数の遊技球を循環的に使用して遊技を行う封入式パチンコ機に適用しても良い。
1 パチンコ機
2 遊技盤
21 入賞装置
210 羽根
22 Vゾーン(特定領域)
220 貯留機構
26 第3始動口(始動口)
40 主制御手段(貯留作動手段、貯留解除手段)


Claims (3)

  1. 遊技領域に設けられた入賞装置と、
    該入賞装置に設けられ、開閉動作を行う開閉部材であって、開放時に前記遊技領域から前記入賞装置内への遊技球の入球を可能とする羽根と、
    前記遊技領域に設けられた入球口であって、遊技球が入球することにより前記羽根を2回開放せしめる始動口と、
    前記入賞装置内に設けられ、予め設定された有効期間内に遊技球が入球することにより前記羽根を所定回数繰り返し開閉する大当り遊技が生起される特定領域と、を備えた遊技機において、
    前記入賞装置内に設けられ、作動することにより該入賞装置内に入球した遊技球を貯留可能とする貯留機構と、
    前記始動口への入球に起因して行なわれる前記羽根の第1回目の開放に応じた第1のタイミングにより前記貯留機構を作動させて遊技球を貯留可能な状態にする貯留作動手段と、
    前記始動口への入球に起因して行なわれる前記羽根の第2回目の開放に応じた第2のタイミングで前記貯留可能な状態を解除する貯留解除手段と、を備え、
    前記始動口への入球に起因して行なわれる前記羽根の第1回目の開放により前記入賞装置に入った遊技球が、当該始動口への入球に起因する前記第2のタイミングにより前記解除が行われる前に前記貯留機構に到達可能であり、且つ前記有効期間は、前記貯留解除手段により前記貯留機構から解除された遊技球が当該有効期間内に前記特定領域に到達可能な長さに設定されていることを特徴とする遊技機。
  2. 請求項1に記載の遊技において、
    前記始動口への入球に起因して行なわれる前記羽根の第2回目の開放が、前記貯留機構に遊技球が貯留された以降に発射された遊技球も前記特定領域へ入球可能なタイミングで行うように設定された遊技機。
  3. 請求項1又は2のいずれかに記載の遊技において、
    前記第2のタイミングが、前記羽根の第2回目の開放により前記入賞装置へ入球した遊技球が前記特定領域へ到達する時期と、前記貯留解除手段により前記貯留機構から解除された遊技球が前記特定領域へ到達する時期とがほぼ一致するタイミングとなるように設定された遊技機。
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