JP2018068344A - 弾球遊技機 - Google Patents

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達也 海野
治隆 大野
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Abstract

【課題】演出可動役物を用いた迫力のある演出が可能である一方、音楽を続けて聞くことで大当りであることを知りたい遊技者に充分に音楽を楽しませることができる弾球遊技機を提供すること。
【解決手段】リーチ演出中に、操作指示に従って遊技者が普通操作手段15を操作することで、大当りの生起を報知する第一大当り報知演出を実施可能とし、演出図柄表示装置21の前側に迫り出すように演出可動役物26を作動させる弾球遊技機において、リーチ演出時に所定の音楽を予め定められた楽句まで演奏可能な音楽演出が実施可能で、第一大当り報知演出では演出可動役物26の作動に伴う作動音の発生に応じて音楽を途中で終了又は中断させる。一方、リーチ演出中に所定の条件が成立すると、演出可動役物26を作動させずに音楽を予め定められた楽句まで演奏して大当りを報知する第二大当り報知演出を実施可能とする。
【選択図】 図21

Description

本発明は弾球遊技機、特に、始動口への入球に起因して大当りであるか否かの当否判定が実行される弾球遊技機に関する。
従来の弾球遊技機は、遊技盤の遊技領域に設けられた始動口に遊技球が入球すると、入球に応じて大当りになるか否かの当否判定が行われている。前記当否判定の結果は、特別図柄を変動させ、後に特別図柄を確定表示させることにより報知される。尚、特別図柄は遊技領域の隅に小さく表示されるだけであるので、遊技領域の中央に設けられた演出図柄表示装置にて特別図柄に対応する疑似演出表示を行い、疑似演出表示にて前記当否判定の結果を報知することが行われている。この種の疑似演出表示では、ほとんどの弾球遊技機で、三つの図柄を変動させ、三つの図柄で同一図柄が停止すると大当りとなるように構成されている。疑似演出表示としては二つの図柄が同じ図柄で停止するリーチ演出が実施され、残りの変動中の図柄が同じ図柄で停止するか否かで遊技者の期待感を高めることが行われている。
従来の弾球遊技機では、リーチ演出中において演出を盛り上げるために歌などの音楽が演奏されるものがある(例えば、特許文献1参照)。この種の弾球遊技機では、最後の図柄が停止する直前に、歌を一時停止させ、最後の図柄が停止して大当りであれば歌の続きが演奏され、ハズレであれば、そのまま歌が終了してしまう構成とされている。このようにすることで、遊技者は、大当りであれば歌を気もちよく聞くことができ、大当りを得たことの達成感が得られる。
また従来の弾球遊技機には、リーチ演出の最後の図柄が停止する直前に、遊技者にボタン操作をさせ、大当りであれば、演出図柄表示装置の前面に演出可動役物を作動させて、大当りであることを示すものがある(例えば、特許文献2参照)。これによれば、演出可動役物の動きに音や表示を同期させることで、大当り時には迫力のある演出を遊技者に見せることができ、大当りを得た満悦感を与えることが可能となる。
特開2011−206559号公報 特開2016−67740号公報
ところで、従来の演出可動役物を備えた弾球遊技機では、リーチ演出中に操作ボタンの操作を促す表示が行われるため、遊技者は表示に従うこととなる。
しかしながら、表示に従って演出可動役物を作動させた場合には、演出可動役物を作動に合わせた専用の演出作動音を出力することが行われ、リーチ演出中に演奏されている音楽は途中でも終わってしまう。これでは、大当りを得たときの音楽を楽しみにしている遊技者は、充分に音楽を楽しむことができない。また、作動状態の演出可動役物により演出図柄表示装置の表示画面が遮られるので、音楽とともに音楽に合わせた演出画像を楽しんでいる遊技者は、充分に演出表示を楽しむことができない。
一方で、演出可動役物の作動に合わせた音や画像の出力ではなく、演出可動役物の作動とともに歌の続きや歌に応じた画像を表示させても、演出内容が合わずに違和感が生じることとなり、演出可動役物を作動させたことによる迫力がなくなるといった問題が生じる。
そこで本発明は、前記事情に鑑み、演出可動役物を用いた迫力のある演出が可能である一方、音楽を続けて聞くことで大当りであることを知りたい遊技者に充分に音楽を楽しませることができる弾球遊技機を提供することを課題としてなされたものである。
請求項1に記載の発明は、
発射された遊技球が入球可能な始動口と、
前記始動口への入球に起因して抽出される乱数に基づいて大当りであるか否かの当否判定が実行される当否判定手段と、
前記当否判定手段の前記当否判定による前記大当りに起因して大当り遊技を実行する大当り実行手段と、
前記当否判定手段による前記当否判定の結果を、演出図柄表示装置により複数の図柄を変動表示させ、後に前記複数の図柄を停止表示させて示し、前記複数の図柄を所定の組み合わせで停止表示させることで前記大当りを示す構成と、
前記複数の図柄が前記所定の組み合わせで停止表示されるか否かを演出するためのリーチ演出を実施可能な構成と、
遊技者が操作可能な普通操作手段と、
前記リーチ演出の実施中に設定された所定の有効期間に、前記普通操作手段の操作を指示する操作指示手段と、
前記当否判定手段による前記当否判定の結果が前記大当りである場合に、前記操作指示手段の指示に従って遊技者により前記普通操作手段が操作されることで、前記大当りであることを報知する第一大当り報知演出を実施可能とする第一大当り報知演出手段と、
前記第一大当り報知演出が実施されると前記演出図柄表示装置の前側に迫り出すように作動する演出可動役物と、
前記演出可動役物の作動に伴う作動音を発生させる作動音出力手段と、
を備えた弾球遊技機において、
前記リーチ演出の実施中に所定の音楽を予め定められた楽句まで演奏可能な音楽演出が実施可能とされ、
前記第一大当り報知演出が実施され、前記作動音出力手段による前記作動音の発生により、前記音楽を前記予め定められた楽句まで演奏せずに途中で終了又は中断せしめる音楽演出制御手段と、
前記リーチ演出の実施中に予め設定された所定の条件が成立したか否かを判定する所定条件判定手段と、
前記所定条件判定手段により前記所定の条件が成立したと判定されると、当該リーチ演出においての前記操作指示手段による前記操作の指示を禁止する操作指示禁止手段と、
前記操作指示禁止手段により前記操作の指示が禁止された場合に前記当否判定の結果が前記大当りであると、前記演出可動役物が作動せず、前記作動音出力手段による前記作動音が発生せず、前記作動音が発生されないことで前記音楽の終了又は中断が行われずに、前記音楽を前記予め定められた楽句まで演奏して前記大当りを報知する第二大当り報知演出を実施する第二大当り報知演出手段と、
を備えたことを要旨とする。
本発明によれば、所定条件判定手段は、リーチ演出の実施中に所定の条件が成立したか否かを判定する。操作指示禁止手段は、所定条件判定手段により所定の条件が成立したと判定されると、リーチ演出においての前記操作指示手段による前記操作の指示を禁止する。そして操作指示禁止手段により前記操作の指示が禁止された場合に大当りであると、演出可動役物が作動せず、前記演出可動役物の作動に伴う作動音が発生されず、作動音が発生されないことでリーチ演出において演奏される音楽が終了又は中断されずに、音楽を前記予め定められた楽句まで演奏して前記大当りを報知する第二大当り報知演出が実施される。従って、音楽を続けて聞くことで大当りであることを知りたい遊技者には大当りとともに音楽を充分に楽しませることができ、新たな遊技性を与えることが可能となる。また、第二大当り報知演出では、演出可動役物が作動しないので、演出図柄表示装置の表示画面が遮られず、遊技者に音楽とともに音楽に合わせた演出画像を楽しませることができる。
一方、演出可動役物を作動させたい遊技者はそのまま所定の条件を成立させないことにより、演出可動役物が作動する迫力のある第一大当り報知演出を充分に楽しむことが可能となる。
尚、第一大当り報知演出において、作動音出力手段による作動音の発生により音楽を中断する場合、演奏している音楽を一時停止して再開時に一時停止した楽句から再開することが望ましい。一方、音楽を中断する場合、実質的に音楽の演奏は止めないが、作動音出力手段による作動音のみをスピーカから出力し、作動音の終了後、音楽の演奏を出力するようにしてもよい。
また、前記所定の条件が成立せず、リーチ演出の実施中に設定された前記所定の有効期間に操作指示手段による指示通りに普通操作手段が操作されなくても、大当りのときは、前記所定の有効期間の終了後に、演出可動役物が作動し、演出可動役物の作動に伴う作動音が発生し、作動音の発生によりリーチ演出において演奏される音楽の演奏が予め定められた所定の楽句まで演奏されずに終了又は中断するように構成することが望ましい。
尚、本発明において、大当りを示す複数の図柄の所定の組み合わせは、例えば、三つの図柄が特定の数字の組み合わせ(例えば1,3,5など)や同一数字の組み合わせ(例えば7,7,7など)等が考えられる。また、所定の図柄の組み合わせの他に、通常時に表示される図柄とは異なる特定の図柄が一部又は全部の図柄に停止されることで大当りを示すようにしてもよい。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の弾球遊技機において、
前記所定の条件は、前記操作指示手段による前記操作の指示が実施されるより前に、前記普通操作手段又は/及び前記普通操作手段とは異なる特定操作手段の操作に基づいて成立することを要旨とする。
本発明によれば、演出可動役物を作動させるための操作指示が行われる前に、普通操作手段又は/及び特定操作手段を操作することで演出可動役物が作動する第一大当り報知演出とするか、演出可動役物を作動させずに音楽を演奏して大当りを報知する第二大当り報知演出とするかを設定できるので、遊技者は、その時の気分に応じた演出を見ることが可能となる。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の弾球遊技機において、
前記リーチ演出の実施中に前記所定の条件を表示可能な条件表示手段を、備えたことを要旨とする。
本発明によれば、所定の条件を表示するので、音楽を続けて聞くことで大当りであることを知りたい遊技者は、確実に第二大当り報知演出を選択することが可能となる。
本発明を適用した弾球遊技機の正面図である。 前記弾球遊技機の遊技盤の正面図である。 前記弾球遊技機の背面図である。 前記弾球遊技機の電気ブロック図である。 前記弾球遊技機の主制御装置で実行されるメインルーチンの制御内容を示すフローチャートである。 前記主制御装置で実行される特図始動入賞確認処理の制御内容を示すフローチャートである。 前記主制御装置で実行される特図当否判定処理の制御内容を示す第一のフローチャートである。 前記特図当否判定処理の制御内容を示す第二のフローチャートである。 前記特図当否判定処理の制御内容を示す第三のフローチャートである。 前記特図当否判定処理の制御内容を示す第四のフローチャートである。 前記主制御装置で実行される特別遊技処理の制御内容を示す第一のフローチャートである。 前記特別遊技処理の制御内容を示す第二のフローチャートである。 前記特別遊技処理の制御内容を示す第三のフローチャートである。 前記特別遊技処理の制御内容を示す第四のフローチャートである。 前記弾球遊技機のサブ制御装置で実行される所定条件判定処理の制御内容を示す第一のフローチャートである。 前記所定条件判定処理の制御内容を示す第二のフローチャートである。 前記サブ制御装置で実行される大当り報知演出処理の制御内容を示す第一のフローチャートである。 前記大当り報知演出処理の制御内容を示す第二のフローチャートである。 前記サブ制御装置で実行される音楽演出処理の制御内容を示すフローチャートである。 第一大当り報知演出に関するタイミングチャートである。 第二大当り報知演出に関するタイミングチャートである。 前記弾球遊技機の演出図柄表示装置で実施される第一大当り報知演出に関する表示態様を示し、図22(a)は操作指示表示例を示す図、図22(b)は第一大当り報知演出表示例の示す図である。 前記演出図柄表示装置で実施される第二大当り報知演出に関する表示態様を示し、図23(a)は所定条件表示例を示す図、図23(b)は第二大当り報知演出表示例の示す図である。
本発明を適用した弾球遊技機であるパチンコ機1を説明する。図1に示すように、パチンコ機1は、縦長の固定外郭保持枠をなす外枠10にて構成の各部を保持する構造としてある。外枠10には、左側の上下の位置に設けたヒンジ101を介して、板ガラス110が嵌め込まれた前枠(ガラス枠)11及び図略の内枠が開閉可能に設けてある。尚、これら前枠11及び前記内枠はシリンダ錠18により外枠10に閉鎖ロックされ、シリンダ錠18に所定の鍵を挿入し、鍵を時計回りに操作して前記内枠を開放するようになし、反時計まわりの操作により前枠11を開放する。
前枠11の板ガラス110の奥には前記内枠に保持された遊技盤2(図2)が設けてある。
前枠11の上部の左右両側位置にはそれぞれスピーカ112が設置してあり、これらにより遊技音が出力され、遊技の趣向を向上させる。また前枠11には遊技状態に応じて発光する枠側装飾ランプ113のほか、遊技の異常を報知するLED類が設けてある。
前枠11の下半部には上皿12と下皿13とが一体に形成してある。下皿13の右側には発射ハンドル14が設けてあり、該発射ハンドル14を時計回りに操作することにより発射装置が作動して、上皿12から供給された遊技球が遊技盤2に向けて発射される。また上皿12には賞球が払い出される。
下皿13は上皿12から溢れた賞球を受ける構成で、球抜きレバーの操作により下皿13に溜まった遊技球を遊技施設に備えられた別箱(ドル箱)に移すことができる。
本パチンコ機1は所謂CR機であって、プリペイドカードの読み書きを行うプリペイドカードユニット(CRユニット)CRが隣接してある。パチンコ機1には上皿12の右側に貸出ボタン171、精算ボタン172及び精算表示装置173が設けてある。また上皿12の中央位置には遊技者が操作可能な演出ボタン15と、その外周を囲むようにジョグダイヤル16が設置されている。
図2に示すように、遊技盤2には外レール201と内レール202とによって囲まれた略円形の遊技領域20が形成されている。遊技領域20には多数の遊技釘が植設されている。
遊技領域20の中央部にはセンターケース200が装着されている。センターケース200は中央に開口部が設けられており、開口部内には演出図柄表示装置21(全体の図示は省略)のLCDパネルが配設されている。またセンターケース200には、周知のものと同様にワープ入口、ワープ樋、ステージなどが設けられている。
更にセンターケース200には、図22(b)を参照して、前記開口部の下縁側に、ここから演出図柄表示装置21の表示画面の前面に迫り出す作動位置と、前記開口部の下縁側の遊技盤の裏面側に収納された待機位置とに移動可能に演出可動役物26が設けられている。演出可動役物26は、本パチンコ機1のメインキャラクタである空手家の拳を模したものである。演出可動役物26は、通常、前記待機位置に位置している。
センターケース200の中央直下位置には、常時、遊技球が入球可能(入賞可能)で、入球に起因して第一特別図柄(以下、第一特図という)の当否判定が実行される第一特図始動口23が設けてある。
遊技領域20のセンターケース200の右横位置には、遊技球が通過可能であり、通過時に普通図柄(以下、単に普図という)の抽選が実行される普図作動ゲート22が設けられている。
更にその直下位置にはチューリップ式普通電動役物(以下、単に普電役物という)からなり、入球に起因して第二特別図柄(以下、第二特図という)の当否判定が実行される第二特図始動口24が設置されている。尚、第二特図始動口24は普電役物の開放時にのみ入球可能(入賞可能)である。普電役物は、前記普図の抽選で当りとなると所定の時間、所定の開放態様で開放する構成である。
第二特図始動口24の左側斜め下方位置で、センターケース200の左側斜め下方位置には、特別電動役物の開閉板にて開閉可能に設けられ、大当り遊技に開放される大入賞口25が設置されている。
センターケース200の左側斜め下方位置で、第一特図始動口23の左側位置には複数(四つ)の一般入賞口27が配されている。また、第一特図始動口23の下方位置で盤面最下部にはアウト口203が設けられている。
遊技盤2の右下端部には、外レール201の外部に、第一特図表示装置28A、第二特図表示装置28B、第一特図保留数表示装置281、第二特図保留数表示装置282、普図表示装置29及び普図保留数表示装置291が設けられている。
図3は本パチンコ機1の裏面を示すもので、図3に示すように、本パチンコ機1の裏面側には、前記遊技盤2を脱着可能に取付ける内枠30が収納されている。内枠30は、前記前枠11と同様に、一方の側縁(図3の右側)の上下位置が前記外枠10にヒンジ結合され開閉可能に設置されている。内枠30には、遊技球流下通路が形成されており、上方(上流)から球タンク31、タンクレール32、払出ユニット33が設けられ、払出ユニット33の中には払出機構が設けられている。この構成により、遊技盤2の入賞口に遊技球が入賞すれば球タンク31からタンクレール32を介して所定個数の遊技球(賞球)が払出ユニット33により払出球流下通路を通り前記上皿12に払い出される。また、前記賞球を払い出す払出ユニット33により前記貸出ボタン171の操作で払い出される貸球も払い出す構成としてある。
パチンコ機1の裏面側には、主制御装置40、払出制御装置41、サブ統合制御装置42、演出図柄制御装置43、発射制御装置44、電源基板45が設けられている。
主制御装置40、サブ統合制御装置42、演出図柄制御装置43は遊技盤2に設けられ、払出制御装置41、発射制御装置44、電源基板45は内枠30に設けられている。図3では発射制御装置44が描かれていないが、払出制御装置41の下に設けてある。
また、球タンク31の右側には、外部接続端子板38が設けてあり、外部接続端子板38により、遊技状態や遊技結果を示す信号がホールコンピュータ500(図4参照)へ送られる。尚、従来はホールコンピュータ500へ信号を送信するための外部接続端子板には、盤用(遊技盤側から出力される信号をホールコンピュータへ出力するための端子)と枠側(外枠10、前枠11、内枠30から出力される信号をホールコンピュータ500へ出力するための端子)の2種類を用いているが、本実施形態では、ひとつの外部接続端子板38を介して遊技状態や遊技結果を示す信号をホールコンピュータ500へ送信する。
図4は本パチンコ機1の電気的構成を示すもので、図4に示すように、遊技進行等の制御を司る主制御装置40を中心に、サブ制御装置として払出制御装置41、サブ統合制御装置42及び演出図柄制御装置43を具備する構成である。主制御装置40、払出制御装置41、サブ統合制御装置42及び演出図柄制御装置43においては、何れもCPU、ROM、RAM、入力ポート、出力ポート等を備え、これら制御装置は何れもCPUにより、2ms周期又は4ms周期の割り込み信号に起因してROMに搭載しているメインルーチン及びサブルーチンからなるプログラムが開始され、各種の制御が実行される。また、主制御装置40には各種の乱数を抽出する乱数カウンタ等も備わっている。
発射制御装置44にはCPU、ROM、RAM等が設けられていない。しかし、これに限るわけではなく、発射制御装置44にCPU、ROM、RAM等を設けてもよい。
主制御装置40は、裏配線中継端子板530及び外部接続端子板38を介して遊技施設のホールコンピュータ500と電気的に接続される。また主制御装置40には、裏配線中継端子板530や遊技盤中継端子板531を介して、前枠(ガラス枠)及び内枠が閉鎖しているか否か検出するガラス枠開放SW(スイッチ)501、内枠開放SW502、第一特図始動口23への入球を検出する第一特図始動口SW503、第二特図始動口24への入球を検出する第二特図始動口SW504、普図作動ゲート22への入球を検出する普図作動SW505、複数の一般入賞口27への入球を検出する一般入賞口SW506、大入賞口25への入球を検出するカウントSW507等の検出信号が入力される。
また主制御装置40は搭載しているプログラムに従って動作して、上述の検出信号などに基づいて遊技の進行に関わる各種のコマンドを生成し、払出制御装置41や、演出中継端子板532を介してサブ統合制御装置42、演出図柄制御装置43へ向けてのコマンドの出力や、図柄表示装置中継端子板533を介して第一特図表示装置28A、第二特図表示装置28B、第一特図保留数表示装置281、第二特図保留数表示装置282、普図表示装置29及び普図保留数表示装置291等の表示制御を行なう。
更に主制御装置40は、遊技盤中継端子板531を介して、大入賞口ソレノイド508、普電役物ソレノイド509が電気的に接続されている。そして大入賞口ソレノイド508を制御して前記特電役物の開閉板を作動させて大入賞口25を開放せしめる。また普電役物ソレノイド509を制御して前記普電役物を作動させて第二特図始動口24の開閉作動せしめる。
主制御装置40からの出力信号は試験信号端子にも出力される他、図柄変動や特図の大当り等の管理用の信号が外部接続端子板38を経てホールコンピュータ500に送られる。
主制御装置40と払出制御装置41とは双方向通信が可能である。
払出制御装置41は、裏配線中継端子板530や払出中継端子板534を介して球タンクが空状態になったことを検出する球切れSW520、遊技球が払い出されたことを検出する払出SW522、遊技球貯留皿が満杯状態になったことを検出する満杯SW523等の検出信号が入力される。また主制御装置40から送られてくるコマンドに応じて払出モータ521を稼働させて遊技球を払い出させる。また、CRユニット端子板535を介してCRユニットCRと電気的に接続され、貸出要求信号に応じて払出モータ521を稼働させて貸球を払い出させる。精算表示装置173を介して貸出ボタン171及び精算ボタン172による貸出要求、精算要求の操作信号がCRユニットCRに入力され、プリペイドカードの残高表示はCRユニットCRによって制御される。
発射制御装置44は、発射を停止する発射停止SW524、発射ハンドル14に遊技者が接触(操作)していることを検出するタッチSW525等の検出信号が入力される。払出制御装置41を介して主制御装置40から送られてくるコマンド(タッチSW525の信号や遊技状況を反映している)、発射ハンドル14の回動信号及び発射停止SW524の信号に基づいて発射モータ526を制御して遊技球を発射及び停止させる。
サブ統合制御装置42は、音量調節SWを備える。またサブ統合制御装置42は、演出ボタン15やジョグダイヤル16の操作信号が入力される。更に、サブ統合制御装置42は、演出可動役物26の作動を制御する。
そしてサブ統合制御装置42は、スピーカ112を駆動して音楽、音声、作動音等を出力することや、各種LEDや各種ランプ113の点灯、消灯等を制御する。更に演出図柄制御装置43へキャラクタなどを表示する演出や特図の疑似演出図柄の表示態様のコマンドを送信する。
演出図柄制御装置43は、LCDパネルユニットや付属ユニットと共に演出図柄表示装置21を構成している。演出図柄制御装置43は、サブ統合制御装置42から送られてくるコマンドに応じて演出図柄表示装置21のLCDパネルの表示を制御する。
この様に構成された本パチンコ機1は、普図作動ゲート22に遊技球が入球すると、普図表示装置29で普図が変動表示を開始し、所定時間後に停止した普図の態様に応じて、当選であれば普電役物ソレノイド509を駆動させ、第二特図始動口24への入球が可能となる。尚、本パチンコ機1では、普電役物の開放時間は、通常時は0.2秒(1回)、遊技者にとって有利な時短遊技状態(開放延長状態)では1.8秒(2回)である。また、第二特図始動口24は、普電役物が駆動しなければ遊技球が入球不可能な構成となっている。
第一特図始動口23に遊技球が入球すると、第一特図の当否判定に関する複数種類の乱数が抽出され、第一特図の保留記憶として所定数記憶される。そして該保留記憶の乱数に基づいて当否判定が実施され、これに伴い第一特図表示装置28Aにおいて第一特図の変動表示が開始され、所定時間後に確定表示される。また、第二特図始動口24に遊技球が入球すると、第二特図の当否判定に関する複数種類の乱数が抽出され、第二特図の保留記憶として所定数記憶される。そして該保留記憶の乱数に基づいて当否判定が実施され、これに伴い第二特図表示装置28Bにおいて第二特図の変動表示が開始され、所定時間後に確定表示される。
尚、本パチンコ機1では、第一特図と第二特図の当否判定は、第一特図始動口23と第二特図始動口24への入球順に関係なく、第二特図の当否判定を優先して実施する。具体的には、第一特図の保留記憶がある場合、第二特図の変動が停止し且つ第二特図保留記憶が無い状態となってから、第一特図の保留記憶分の当否判定を実施する。
また本パチンコ機1では、第一特図又は第二特図の変動表示に伴い、演出図柄表示装置21において各々の特図の変動表示に応じて疑似演出の表示が実施される。疑似演出は、例えば、第一特図又は第二特図に対応する三つ以上の疑似演出図柄の変動表示が実施される。本パチンコ機1では三つの疑似演出図柄を用いる。
疑似演出は、前記当否判定の結果を示す第一特図又は第二特図の確定表示に伴って、三つの疑似演出図柄が確定表示され、遊技者に当否判定の結果を報知する。この場合、疑似演出は、三つの疑似演出図柄を所定の組み合わせで確定表示することにより大当りを報知する。大当りを示す所定の組み合わせは、三つの図柄が特定の数字の組み合わせ(例えば1,3,5など)や同一数字の組み合わせ(例えば7,7,7など)等である。また、疑似演出図柄の所定の組み合わせの他に、通常時に表示される疑似演出図柄とは異なる特定の疑似演出図柄が一部又は全部の図柄に確定表示されることで大当りを示すようにしてもよい。
また、疑似演出は、複数の疑似演出図柄が前記所定の組み合わせで停止表示されるか否かといた遊技者の大当りに関する期待感を高めるリーチ演出を実施可能である。例えば、リーチ演出は、前記大当りを示す所定の組み合わせが同一数字の組み合わせのとき、二つの疑似演出図柄を同一図柄で停止表示し、残りの変動中の図柄が同一図柄で停止するか否かといった演出が望ましい。
尚、リーチ演出は、主制御装置40で大当り時とハズレ時の所定の確率でリーチ演出となる変動パターンが設定された場合に実行される。
また本パチンコ機1は、リーチ演出の実施中に所定の音楽を予め定められた楽句まで演奏可能な音楽演出が実施可能である。
本パチンコ機1は、リーチ演出の実施中に所定の操作有効期間が設定され、前記操作有効期間に、演出ボタン15の操作を指示する操作指示が表示される。そして、遊技者により操作指示通りに演出ボタン15が操作され、且つ前記当否判定の結果が大当りである場合に、大当りであることを報知する第一大当り報知演出が実施可能とされている。そして、第一大当り報知演出が実施されると、演出可動役物26が、演出図柄表示装置21の前側に迫り出すように前記作動位置へ作動する。演出可動役物26の作動に伴い演出可動役物26の作動音が発生し、作動音の発生により、リーチ演出中に演奏されている前記音楽は、前記予め定められた楽句まで演奏されずに途中で終了となる。勿論、第一大当り報知演出では、演出可動役物26の作動が終了し、前記待機位置に戻った後に、疑似演出図柄を所定の組み合わせで確定表示して大当りを報知する。尚、演出ボタン15は特許請求の範囲に記載の普通操作手段に相当する。
一方、本パチンコ機1は、リーチ演出の実施中で且つ前記操作有効期間の前に、所定の条件が成立したか否かを判定する条件判定期間が設定され、前記条件判定期間に、前記所定の条件としてジョグダイヤル16等の操作を指示する所定条件表示が表示可能とされる。そして、遊技者により所定条件表示通りにジョグダイヤル16が操作され、且つ前記当否判定の結果が大当りである場合に、前記演出可動役物26を作動させず、演出可動役物26の作動に伴う作動音を出力させず、リーチ演出中の音楽を終了せずに音楽を予め定められた楽句まで演奏して前記大当りを報知する第二大当り報知演出が実施可能とされている。第二大当り報知演出では、所定の図柄変動時間の経過に応じて、疑似演出図柄を所定の組み合わせで確定表示して大当りを報知する。尚、ジョグダイヤル16は特許請求の範囲に記載の特定操作手段に相当する。
本パチンコ機1は、第一特図又は第二特図の当否判定の結果が大当りであれば、所定の開放態様にて大入賞口25の開放し、大入賞口25への遊技球の入球が可能となる大当り遊技が実施される。尚、大当り遊技として、所定の開放態様で大入賞口25を開放するラウンド遊技を複数ラウンド実施可能な構成とされている。
本パチンコ機1は確率変動機として構成されている。具体的には、本パチンコ機1による遊技は、大入賞口25を閉鎖した遊技と大入賞口25を開放する大当り遊技とに大別され、前記大入賞口25を閉鎖した遊技には、大きく分類して、通常確率状態(以下、通常遊技状態ともいう)と、該通常状態に比べて遊技者にとって有利な状態(大当りとなる確率が高く、大当りし易い)となる高確率状態(以下、確率変動状態とも、確変遊技状態とも、単に確変ともいう)とが存在する。
第一特図及び第二特図は、確率変動図柄及び非確率変動図柄とからなり、確変遊技状態は確率変動図柄での大当り遊技終了後に移行可能に設定され、通常遊技状態又は確変遊技状態のうち、いずれの遊技状態でも確率変動図柄で大当りすれば、大当り遊技終了後、確変遊技状態に移行する。同様に通常遊技状態は、非確率変動図柄での大当り遊技終了後に移行可能に設定され、通常遊技状態又は確変遊技状態のうち、いずれの遊技状態でも非確率変動図柄で大当りすれば、大当り遊技終了後、通常遊技状態に移行する。
例えば、通常遊技状態に移行後は、規定回数(例えば、100回)だけ第一特図、第二特図及び普図の変動時間が短縮され、かつ普電役物の開放延長機能が作動する時短遊技状態となる。第一特図、第二特図及び普図の変動時間(変動開始から結果が表示されるまでの時間)が短縮されると、一定時間内に変動表示が行なわれる回数が増大される。
具体的には、時短遊技状態では、第一特図及び第二特図の変動時間の短縮とともに、普図表示装置29に表示される普図の時間短縮も行われるが、この普図の変動表示を短縮させることで、一定時間内で多数回の普図の確定表示が行われる。従って、一定時間内での普図が当りとなる回数が増大し、これにより第二特図始動口24の開放回数も増大する。また、第二特図始動口24(普電役物)の開放時間が長くなるように設定されている(開放延長機能)ので、第二特図始動口24へ多数の遊技球が入球し易くなる。このように多数の遊技球が入球し易くなることにより、第二特図の変動表示回数が更に増大されるとともに、第二特図始動口24の入球で得られる賞球により、遊技者の持ち球が減り難くなり、有利な遊技を行うことができる。
尚、確変遊技状態では、時短遊技状態と同様に第一特図、第二特図及び普図の変動時間が短縮され、普電役物の開放延長機能が作動する。各種図柄の短縮と普電役物開放延長機能に関わる設定は時短遊技状態と同一であるが、確変遊技状態は時短遊技状態に加えて特図の大当り確率が高くなる(大当りし易い状態)ため、更に遊技者に有利な遊技状態となる。
以下、本パチンコ機1の作動の詳細を、主制御装置40及びサブ統合制御装置42等で実行されるプログラム処理に基づいて説明する。
図5は主制御装置40で実行される「メインルーチン」のフローチャートを示し、図5に示すように、「メインルーチン」は本処理(S100〜S110,S115)と残余処理(S111)とで構成され、2ms又は4ms周期の割り込み信号に起因して開始され、最初に正常割り込みか否かを判断する(S100)。この判断処理は、メモリとしてのRAMの所定領域の値が所定値であるか否かを判断することにより行われ、CPUにより実行される処理が本処理に移行したとき、通常の処理を実行して良いのか否かを判断するためのものである。正常割り込みでない場合としては、電源投入時又はノイズ等によるCPUの暴走等が考えられるが、CPUの暴走は近年の技術の向上によりほとんど無いものと考えて良いので、たいていが電源投入時である。電源投入時にはRAMの所定領域の値が所定値と異なる値となっている。
ここで正常割り込みでないとの否定判定(S100:no)ならS115の処理において初期設定(例えば前記メモリの所定領域への所定値の書き込み、普図及び特図を初期図柄とする等のメモリの作業領域への各初期値の書き込み等)を実行する。前記正常割り込みか否かを判断するための数値は、この初期設定の一環としてRAMに書き込まれる。
前記S100の処理において正常割り込みとの肯定判定がなされると(S100:yes)、初期値乱数更新処理(S101)が実行される。この処理は、初期値乱数の値についてこの処理を実行する毎に「1」を加算するインクリメント処理であり、この処理実行前の初期値乱数の値に「1」を加算するが、この処理を実行する前の乱数が最大値としての例えば「299」のときには次回の処理で初めの値である「0」に戻り、「0」〜「299」までの300個の整数を繰り返し昇順に作成する。
続く大当り決定用乱数更新処理(S102)では、前記初期値乱数更新処理と同様に処理を実行する毎に「1」を加算するインクリメント処理であり、最大値としての例えば「299」のときは次回の処理で初めの値である「0」に戻り、「0」〜「299」までの300個の整数を繰り返し昇順に作成する。尚、大当り決定用乱数の最初の値は、前記初期値乱数更新処理(S101)で設定(作成)された値となる。この値が150であったとすると、大当り決定用乱数は「150」「151」「152」・・・「299」「0」「1」・・・と更新されていく。
尚、大当り決定用乱数が一巡(300回、更新されること)すると、そのときの前記初期値乱数の値を大当り決定用乱数の初期値にする。大当り決定用乱数は、その初期値から「1」を加算していく。そして、再び大当り決定用乱数が一巡すると、その時の初期値乱数の値を大当り決定用乱数の初期値にする動作を行なう。つまり、この一連の動作を繰り返し続けることになる。前記の例では大当り決定用乱数が「149」になると一巡であるから、「149」の次は前記初期値乱数の値となる。仮に初期値乱数の値が「87」だったとすると、「149」「87」「88」・・・「299」「0」「1」・・・「86」と変化していき、「86」の次は新たな前記初期値乱数の値となる。
続く大当り図柄決定用乱数更新処理(S103)は、「0」〜「9」の10個の整数を繰り返し作成するカウンタとして構成され、本処理毎に「1」を加算して最大値を超えると初めの値である「0」に戻る。
続く当り決定用乱数更新処理(S104)は、「0」〜「9」の10個の整数を繰り返し作成するカウンタとして構成され、本処理毎に「1」を加算して最大値を超えると初めの値である「0」に戻る。尚、当選することとなる値は、常に「7」である。この当り決定用乱数は普図の抽選に使用される。初期値乱数、大当り決定用乱数、リーチ判定用乱数、大当り図柄決定用乱数、変動パターン決定用乱数は、特図の当否判定に用いられる。
リーチ判定用乱数更新処理(S105)は、「0」〜「228」の229個の整数を繰り返し作成するカウンタとして構成され、本処理毎に「1」を加算して最大値を超えると初めの値である「0」に戻る。
変動パターン決定用乱数更新処理(S106)は、「0」〜「119」の120個の整数を繰り返し作成するカウンタとして構成され、本処理毎に「1」を加算して最大値を超えると初めの値である「0」に戻る。
続く入賞確認処理(S107)では、第一特図始動口23、第二特図始動口24の入球(入賞)確認、普図作動ゲート22の遊技球の通過の確認、一般入賞口27の入球(入賞)確認、及び主制御装置40に接続された各スイッチ類の入力処理等が実行される。
次の当否判定処理(S108)では、普図及び特図のそれぞれに対応した当否判定や、当否判定に付随する図柄変動や特別遊技処理などの処理を行なう。
続く各出力処理(S109)では、遊技の進行に応じて主制御装置40は、払出制御装置41、サブ統合制御装置42、演出図柄制御装置43、発射制御装置44、大入賞口ソレノイド508等に対して各々出力処理を実行する。即ち、前記入賞確認処理(S107)により遊技盤上の各入賞口に遊技球の入球があることが検知されたときには賞球としての遊技球を払い出すべく払出制御装置41に賞球信号を送信する処理を、遊技状態に対応したサウンドデータをサブ統合制御装置42に出力する処理を、パチンコ機に異常があるときにはエラー中であることを報知すべく演出図柄制御装置43にエラー信号を出力する処理を各々実行する。
続く不正監視処理(S110)は、一般入賞口27に対する不正が行われていないか監視する処理であり、所定時間内における入賞口への遊技球の入球が予め決定された規定数よりも多いか否かを判断して、多かった場合には不正と判断され、その旨を報知する処理である。
本処理に続く前記残余処理は、S111の初期値乱数更新処理から構成されるが、前記S101の初期値乱数更新処理と全く同じ処理である。S111の初期値乱数更新処理の処理は無限ループを形成し、次の割り込みが実行されるまで時間の許される限り繰り返し実行される。前記S100〜S111までの本処理を実行するのに必要とされる時間は、大当り処理を実行するか否か、特図の表示態様の相違等により割り込み毎に異なる。この結果、残余処理を実行する回数も割り込み毎に異なり、割り込み処理が1回実行されることにより初期値乱数に更新される値も一律ではなくなる。これにより、初期値乱数が大当り決定用乱数と同期する可能性は極めて小さくなる。大当り決定用乱数が一巡したときの、初期値乱数の値(0〜299の300通り)が、同程度に発生するとすれば、同期する確率はわずか300分の1である。また、前記当り決定用乱数更新処理(S104)も残余処理内において実行するよう構成してもよい。
次に、本発明に関わりの深い入賞確認処理(S107)、当否判定処理(S108)及び各出力処理(S109)の一部のサブルーチンについて説明する。
図6に示す「特図始動入賞確認処理」は、第一特図始動口23、第二特図始動口24に遊技球が入球したときに抽出される当否乱数等の種々の乱数を、保留記憶として主制御装置40に記憶する。そして第一特図始動口23又は第二特図始動口24への入球に起因する各種コマンドをサブ統合制御装置42に送信する処理となる。本実施形態において、第一特図始動口23への入球及び第二特図始動口24への入球に起因して記憶可能な保留記憶数は4個である。
図6に示すように、「特図始動入賞確認処理」は、先ず、前記第一特図始動口SW503により第一特図始動口23への入球を検出したか否か、又は前記第二特図始動口SW504により第二特図始動口24への入球を検出したか否かを判定する(S200)。入球が無ければ(S200:no)、主制御装置40の「メインルーチン」にリターンして本処理を終了する。
第一特図始動口23又は第二特図始動口24への入球が有れば(S200:yes)、S201の処理において主制御装置40に格納されている特図の保留記憶の数が満杯か否かを確認する。満杯であれば(S201:yea)、リターンする。
保留記憶が満杯でなければ(S201:no)、S202の処理において特図の大当り決定用乱数、大当り図柄決定用乱数、リーチ判定用乱数、変動パターン決定用乱数等を抽出し、抽出された各種の乱数値を特図の保留記憶として記憶し、保留記憶数を示す保留記憶カウンタに1を加算する。尚、それぞれの特図の保留記憶数が0であっても、第一特図始動口23又は第二特図始動口24に遊技球が入球したとき抽出される当否乱数等の種々の乱数は、最大値未満の記憶数がある場合と同様に記憶される。
その後、特図保留数コマンド送信処理(S203)において加算された前記保留記憶カウンタの値を示す特図保留数コマンドをサブ統合制御装置42に送信する。
図7乃至図10は「特図当否判定処理」のフローチャートを示す。この処理において第一特図の当否判定と第二特図の当否判定は個別に実行され、且つ第二特図の保留記憶があるときは第二特図の当否判定が優先して実行される。尚、第一特図と第二特図の当否判定はほぼ同じ処理であり、以下の説明では、必要があれば両者を区別するが、それ以外は第一特図及び第二特図を区別せずに単に「特図」とする。
図7に示すように「特図当否判定処理」は、先ず、役物連続作動装置の作動を確認して大当り遊技中であるか否かを確認し(S300)、大当り遊技中でなければ(S300:no)、特図が変動中であるか否かを確認する(S301)。変動中でなければ(S301:no)、特図の確定図柄が確定表示中であるか否かを確認する(S302)。尚、役物連続作動装置が作動中(S300:yes)であれば「特別遊技処理」に移行する。
前記S302の処理で特図の確定図柄が表示中でなければ(S302:no)、図8に示すように、特図の保留記憶があるか確認する(S310)。特図の保留記憶があれば(S310:yes)、S311の処理において保留記憶数を減算し、保留記憶のシフト処理を行う。該シフト処理により保留記憶のうちで最も古い保留記憶が当否判定の対象となる。
特図の保留記憶がなければ(S310:no)、「特別遊技処理」に移行する。
次に確変フラグを確認して現在の遊技状態が前記確変遊技状態であるか確認する(S312)。確変遊技状態であれば(S312:yes)、S313の処理において確変遊技状態の当否判定用テーブルと前記当否判定の対象となる保留記憶の大当り決定用乱数とを対比して、所定の高確率に基づいて大当りか否か当否判定を行う。
確変遊技状態でなければ(S312:no)、S314の処理において通常確率の当否判定用テーブルと前記大当り決定用乱数とを対比して大当りか否か当否判定を行う。
続いて前記S313又はS314の処理の当否判定が大当りか否かの確認を行う(S315)。尚、S315の処理は特許請求の範囲に記載の当否判定手段に相当する。大当りであれば(S315:yes)、S316の処理において、前記当否判定の対象となる保留記憶の大当り図柄決定用乱数に基づいて大当り図柄を決定する。
続いて前記当否判定の対象となる保留記憶の変動パターン決定用乱数に基づいて、特図の大当り図柄の変動時間等といった変動パターンを決定する(S317)。
変動パターンの決定後、大当り設定処理を行う(S318)。この処理では、前記決定された大当り図柄に基づき、例えば、実施されるラウンド遊技のラウンド数などといった大当り遊技の内容、大当り遊技終了後の確変遊技状態への移行や時短遊技状態への移行、演出図柄表示装置21で実行される大当り遊技の大当り開始演出の時間の設定、大当り終了演出の時間等の設定がなされる。
前記S315の処理において、大当りでなくハズレであれば(S315:no)、S319の処理において特図のハズレ図柄の変動時間等といった変動パターンを決定する。次にハズレ設定処理を行う(S320)。
前記S318の処理又はS320の処理の後、当否判定後の保留記憶の情報(例えば当否判定実行後の保留記憶の減少を示す情報など)をサブ統合制御装置42に送信する処理を行う(S321)。
続くS322の処理において第一特図表示装置28A又は第二特図表示装置28Bの図柄変動開始制御を行い、サブ統合制御装置42へ図柄の変動開始コマンド、図柄指定コマンドを送信し、「特別遊技処理」へ移行する。尚、前記変動開始コマンド、図柄指定コマンドには特図の変動パターン、特図の当否判定の判定結果などが含まれる。
前記図7のS301の処理で特図の変動中のときは(S301:yes)、図9に示すように、図柄の変動時間が経過したことを確認すると(S330:yes)、S331の確定図柄表示処理において、第一特図表示装置28A又は第二特図表示装置28Bの特図の変動表示を終了させる制御を行い、サブ統合制御装置42へ特図に対応する疑似演出図柄の確定表示を行うようにコマンドを送信する。その後、「特別遊技処理」へ移行する。
前記図7のS302の処理で特図の確定図柄を表示中であれば(S302:yes)、図10のS340の処理に移行して、確定図柄表示時間が終了したか確認する。確定図柄表示時間が終了していなければ(S340:no)、「特別遊技処理」へ移行する。
一方、確定図柄表示時間が終了したことを確認すると(S340:yes)、S341の確定図柄表示終了の処理により第一特図表示装置28A又は第二特図表示装置28Bの特図の確定図柄表示を終了させる制御を行い、サブ統合制御装置42へ特図に対応する疑似演出図柄の確定表示を終了させるようにコマンドを送信する。
続いて特図の図柄が大当りになる組合せであるか否かを確認し(S342)、大当りになる組合せであったときは(S342:yes)、確変遊技状態を示す確変フラグが「1」であれば(S343:yes)、確変フラグを「0」にリセットする(S344)。続いて時短遊技状態を示す時短フラグが「1」であれば(S345:yes)、時短フラグを「0」にリセットする(S346)。これらの処理により大当り遊技(特別遊技)中での確変遊技状態及び時短遊技状態に関する遊技状態を通常遊技状態にリセットする。
続いて条件装置の作動を開始させる(S347)。尚、条件装置は特図の当否判定が大当りとなり大当り図柄が確定表示されることにより作動して大当り遊技の開始条件を成立させるものであり、且つ、大当り遊技で役物連続作動装置の作動に必要な装置である。更に役物連続作動装置の作動を開始する(S348)とともに、大当り開始演出処理を行ない(S349)、「特別遊技処理」へ移行する。
前記S342の処理で大当りになる組合せでなければ(S342:no)、確変フラグが「1」であるか確認し、確変フラグが「1」であれば(S350:yes)、S351の処理において確変遊技状態の継続期間をカウントする確変カウンタを減算し、減算した後の確変カウンタが「0」であるか否かを確認する。確変カウンタが「0」であれば(S351:yes)、確変フラグを「0」にリセットする(S352)。
次に時短フラグが「1」であれば(S353:yes)、S354の処理において時短の継続期間をカウントする時短カウンタを減算し、減算した後の時短カウンタが「0」であるか否かを確認する。時短カウンタが「0」であれば(S354:yes)、時短フラグを「0」にリセットする(S355)。
続くS356の状態指定コマンド送信処理では、遊技状態を示す確変フラグや時短フラグの情報等を含む状態指定コマンドを、サブ統合制御装置42へ送信する。その後、「特別遊技処理」に移行する。
図11に示す「特別遊技処理」は、先ず、前記役物連続作動装置が作動中か否かを確認し(S400)、作動中であれば(S400:yes)、S401の処理で大入賞口25が開放中か否かを確認する。役物連続作動装置が作動中でなければ(S400:no)、「メインルーチン」にリターンして本処理を終了する。
前記S401の処理で大入賞口25が開放中でなければ(S401:no)、S402の処理で大当り遊技のインターバル中か否かを確認し、インターバル中でなければ(S402:no)、S403の処理で大当り終了演出中か否かを確認し、大当り終了演出中でなければ(S403:no)、S404の処理で大当り開始演出時間が経過したか否かを確認し、大当り開始演出時間の経過を確認すれば(S404:yes)、大入賞口開放処理で第一ラウンドの大入賞口25を開放して(S405)、リターンする。尚、前記S405の処理は特許請求の範囲に記載の大当り実行手段に相当するものである。
前記S401の処理で大入賞口開放中であれば(S401:yes)、図12に示すように、大入賞口25に9個の入賞があったか否か(規定入賞数)の確認(S410)、又は大入賞口25の開放時間が終了したか否かを確認して(S411)、いずれか確認できれば大入賞口25を閉鎖し(S412)、大当りインターバル処理を実行して(S413)、リターンする。
前記S402の処理で大当りのインターバル中であれば(S402:yes)、図13に示すように、大当りインターバル時間が経過したか否かを確認し(S420)、経過していれば(S420:yes)、S421の処理において最終ラウンドであるか否かを確認し、最終ラウンドであれば、(S421:yes)、S422の大当り終了演出の処理を実行し、この処理でサブ統合制御装置42、演出図柄制御装置43に大当り終了コマンドを送信し、大当り遊技を終了してリターンする。
一方、最終ラウンドでなければ、(S421:no)、S423の大入賞口25の開放処理により次のラウンドの大入賞口25の開放を実行してリターンする。
前記S403の処理で大当り終了演出中であれば(S403:yes)、図14に示すように、大当り終了演出時間が経過したか否かを確認し(S430)、該時間の経過を確認すれば(S430:yes)、S431の役物連続作動装置の作動を停止する処理を実行し、続いて条件装置の作動を停止する処理を実行する(S432)。
続く、S433の処理において前記大当り図柄に応じて大当り遊技終了後に確変とする設定があるか否かを確認し、確変の設定があれば(S433:yes)、S434の処理において確変遊技状態の繰り返し回数(100回)を設定し、S435の処理において確変フラグに「1」をセットする。これにより大当り遊技終了後に確率変動状態が付与される。
次にS436の処理では前記大当り図柄に応じて時短設定があるか否かを確認し、時短設定があれば(S436:yes)、時短遊技状態の繰り返し回数(100回)を設定し(S437)、時短フラグに「1」をセットする(S438)。これにより大当り遊技終了後に時短遊技状態が付与される。その後、特図の大当り終了コマンド送信の処理(S439)を実行し、この処理でサブ統合制御装置42、演出図柄制御装置43に大当り終了コマンドを送信し、大当り遊技を終了してリターンする。
次に、前記第一大当り報知演出及び前記第二大当り報知演出に関する「所定条件判定処理」、「大当り報知演出処理」、及び「音楽演出処理」について説明する。「所定条件判定処理」、「大当り報知演出処理」、及び「音楽演出処理」は、サブ統合制御装置42により実行されるサブルーチンである。
図15に示すように、「所定条件判定処理」は、先ず、リーチ演出を実施中であるか否かを確認する(S500)。リーチ演出を実施中であれば(S500:yes)、条件フラグが「0」であるか否かを確認する(S501)。条件フラグが「0」であれば(S501:yes)、第二大当り報知演出を実施するための条件判定期間中であるか否かを確認する(S502)。尚、前記S500の処理、前記501の処理において否定判定であれば(S500、S501:no)、サブ統合制御装置42により実行されるメインルーチン(図略)にリターンして本処理を終了する(図16参照)。
前記S502の処理において、条件判定期間中であれば(S502:yes)、後述するS510(図16)の処理へ移行する。条件判定期間中でなければ(S502:no)、条件判定期間の開始時間であるか否かを確認する(S503)。開始時間でなければ(S503:no)、リターンする。開始時間であれば(S503:yes)、条件判定期間を開始させる(S504)。続いて、所定の条件を示す所定条件表示を開始する(S505)。
前記S505の処理では、サブ統合制御装置42から演出図柄制御装置43へ所定条件表示を指示するコマンドが送信される。前記コマンドに応じて、演出図柄制御装置43は、演出図柄表示装置21を制御して演出図柄表示装置21に所定の条件を表示させる。本パチンコ機1の所定の条件は、例えば、ジョグダイヤル16を3回転させることで成立するものであり、演出図柄表示装置21に、ジョグダイヤル16を3回転操作させることを促す表示が行われる。尚、前記S505の処理は特許請求の範囲に記載の所定条件表示手段に相当するものである。
前記S502の処理の肯定判定からの移行、又は前記S505の処理に続く処理は、図16に示すように、S510の処理において所定の条件が成立したか否かを確認する。遊技者によりジョグダイヤル16が3回転操作され、所定の条件が成立したことを確認すると(S510:yes)、S511の処理において条件フラグに「1」をセットする。尚、前記S510の処理は特許請求の範囲に記載の所定条件判定手段に相当するものである。
次に前記条件判定期間を終了する処理を行い(S512)、続いて前記所定条件表示を終了する処理を行う(S513)。
前記S510の処理において前記所定の条件の成立が確認できなければ(S510:no)、S514の処理において前記条件判定期間の終了時間が経過したか否かを確認する。終了時間の経過が確認できなければ(S514:no)、リターンする。
前記条件判定期間の終了時間の経過を確認すれば(S514:yes)、前記S512の処理において前記条件判定期間を終了する処理を行い、続いて前記所定条件表示を終了する処理を行う(S513)。
図17に示すように、「大当り報知演出処理」は、先ず、リーチ演出を実施中であるか否かを確認する(S600)。リーチ演出を実施中でなければ(S600:no)、前記メインルーチンにリターンして本処理を終了する(図18参照)。
リーチ演出を実施中であれば(S600:yes)、前記条件フラグが「0」であるか否かを確認する(S601)。条件フラグが「0」でなければ(S601:no)、S610の処理において前記特図の当否判定の結果を報知する当否報知時間であるか否かを確認する。当否報知時間は、主制御装置40で設定された前記変動パターン(図8、S317,S319、)に基づくものである。当否報知時間であれば(S610:yes)、S611の処理において前記当否判定の結果が大当りであるか否かを確認する。大当りであれば(S611:yes)、S612の処理において前記第二大当り報知演出を開始する。第二大当り報知演出は、演出可動役物26を作動させず、演出可動役物26の作動に伴う作動音を出力させず、リーチ演出中の音楽を終了させずに音楽を予め定められた楽句まで演奏し、リーチ演出の変動中の残り疑似演出図柄を停止して当否判定の結果を示す。この段階では疑似演出図柄を完全に停止させずに停止図柄を揺らす等の演出を行い、完全に確定表示されていないことを示す。そして前記S331(図9)の処理において主制御装置40から送信される前記コマンドを受信することで図柄を揺らす等の演出を終了させ、疑似演出図柄を所定の組み合わせで確定表示して大当りを報知する。
前記S611の処理で大当りでなければ(S611:no)、S613の処理においてハズレ報知演出処理を行う。ハズレ報知演出では、前記疑似演出図柄が前記所定の組み合わせとならずに確定表示されて、ハズレを報知する。その後、S614の処理において音楽制御フラグに「1」をセットする。
一方、前記S610の処理で当否報知時間でなければ(S610:no)、リターンする。
前記S601の処理で条件フラグが「0」であれば(S601:yes)、第一大当り報知演出が実施されるように遊技者が演出ボタン15を操作するための操作有効期間中であるか否かを確認する(S602)。操作有効期間中であれば(S602:yes)、後述するS620(図18)の処理へ移行する。操作有効期間中でなければ(S602:no)、操作有効期間の開始時間であるか否かを確認する(S603)。開始時間でなければ(S603:no)、リターンする。開始時間であれば(S603:yes)、操作有効期間を開始させる(S604)。続いて、操作指示の表示を開始する(S605)。
前記S605の処理では、サブ統合制御装置42から演出図柄制御装置43へ操作指示の表示を指示するコマンドが送信される。前記コマンドに応じて、演出図柄制御装置43は、演出図柄表示装置21を制御して演出図柄表示装置21に前記操作指示を表示させる。本パチンコ機1の操作指示は、例えば、演出ボタン15を1回操作(押す)させることでものであり、演出図柄表示装置21に、演出ボタン15を1回操作させることを促す表示が行われる。尚、前記S605の処理は特許請求の範囲に記載の操作指示手段に相当するものである。
前記S602の処理の肯定判定からの移行、又は前記S605の処理に続く処理は、図18に示すように、S620の処理において前記遊技者による演出ボタン15の操作が完了したか否かを確認する。遊技者により演出ボタン15が1回操作され、操作が完了したことを確認すると(S620:yes)、S621の処理において前記当否判定の結果が大当りであるか否かを確認する。大当りであることを確認すると(S621:yes)、S622の処理において第一大当り報知演出を開始する。
次に演出可動役物26を作動させる処理を実行する(S623)。本処理では、演出可動役物ソレノイド(SOL)261を駆動して、演出可動役物26を演出図柄表示装置21の表示画面の前側へ迫り出すように作動させる。演出可動役物26の作動に伴い演出可動役物26の作動音の出力を行う(S624)。これにより各スピーカ112から演出可動役物26の作動に伴う作動音が発せられる(出力される)。
このように第一大当り報知演出は、演出可動役物26を演出図柄表示装置21の前側に迫り出すように作動させ、演出可動役物26の作動に伴い作動音を出力する。そして、作動音の発生により、リーチ演出中の前記音楽が予め定められた楽句まで演奏されずに途中で終了し、演出可動役物26の作動が終了して前記待機位置に戻った後に、リーチ演出の変動中の残り疑似演出図柄を停止して当否判定の結果を示す。この段階では疑似演出図柄を完全に停止させずに停止図柄を揺らす等の演出を行い、完全に確定表示されていないことを示す。そして前記S331(図9)の処理において主制御装置40から送信される前記コマンドを受信することで図柄を揺らす等の演出を終了させ、疑似演出図柄を所定の組み合わせで確定表示して大当りを報知する。
前記S624に続いて音楽制御フラグに「1」をセットする(S625)。
次に前記操作有効期間を終了する処理を行い(S626)、続いて前記操作指示の表示を終了する処理を行う(S627)。
前記S621の処理において大当りでなければ(S621:no)、S628の処理においてハズレ報知演出処理を行う。ハズレ報知演出では、前記疑似演出図柄が前記所定の組み合わせとならずに確定表示されて、ハズレを報知する。
その後、前記S625乃至S627の処理行い、音楽制御フラグに「1」をセットし、前記操作有効期間及び前記操作指示の表示を終了する。
ハズレ報知演出では、演出可動役物26は作動せず、作動音も出力されない。またリーチ演出中に演奏される音楽は、前記疑似演出図柄の確定表示に応じて、前記所定の楽句まで演奏されることなく終了する。
前記S620の処理において前記遊技者による演出ボタン15の操作の完了が確認できなければ(S620:no)、S629の処理において前記操作有効期間の終了時間が経過したか否かを確認する。終了時間の経過が確認できなければ(S629:no)、リターンする。
遊技者による演出ボタン15の操作が完了されずに前記操作有効期間の終了時間の経過を確認すれば(S629:yes)、遊技者による演出ボタン15の操作が完了した場合と同様に、前記S621乃至前記S628の処理を実行する。即ち、大当りであると、第一大当り報知演出と同様の演出を開始し、演出可動役物26を作動させ、演出可動役物26の作動に伴う作動音を出力し、続いて音楽制御フラグに「1」をセットし、操作有効期間を終了し、操作指示の表示を終了する。一方、大当りでなければ、ハズレ報知演出を実施し、音楽制御フラグに「1」をセットし、操作有効期間を終了し、操作指示の表示を終了する。
このように、本「大当り報知演出処理」では、前記S601の処理の判定において前記条件フラグが「1」であれば(S601:no)、第二大当り報知演出が開始され、前記操作指示は表示されず、第一大当り報知演出が実施されず、演出可動役物26は作動せず、演出可動役物26の作動に伴う作動音の出力も行われない。尚、前記S601の処理は特許請求の範囲に記載の操作指示禁止手段に相当するものである。前記S611の処理は特許請求の範囲に記載の第二大当り報知演出手段に相当するものである。
一方、前記S601の処理の判定において前記条件フラグが「0」であれば(S601:yes)、第一大当り報知演出が開始され、前記操作指示が表示され、演出可動役物26が作動し、演出可動役物26の作動音が出力される。尚、前記S622の処理は特許請求の範囲に記載の第一大当り報知演出手段に相当するものである。前記S624の処理は特許請求の範囲に記載の作動音出力手段に相当するものである。
図19に示すように、「音楽演出処理」は、先ず、リーチ演出の実施に伴う所定の音楽が演奏中であるか否かを確認する(S700)。音楽が演奏中でなければ(S700:no)、疑似演出を実施中であるか否かを確認する(S701)。疑似演出を実施中であれば(S701:yes)、音楽演奏の開始時間であるか否かを確認する(S702)。開始時間であれば(S702:yes)、音楽演奏を開始させる(S703)。これにより各スピーカ112から疑似演出(リーチ演出)の実施に伴う音楽が演奏される。
前記S701の処理で疑似演出(リーチ演出)の実施中でないとき(S701:no)、前記S702の処理で音楽演奏の開始時間でないとき(S702:no)は、前記メインルーチンにリターンして本処理を終了する。
前記S700の処理で音楽演奏中であれば(S700:yes)、S704の処理において前記音楽制御フラグが「1」であるか否かを確認する。音楽制御フラグが「1」でなければ(S704:no)、音楽の演奏が予め定められた所定の楽句まで演奏されたか否かを確認する(S705)。所定の楽句まで演奏されていなければ(S705:no)、リターンする。
前記S705の処理において音楽の演奏が所定の楽句まで演奏されたことが確認できれば(S705:yes)、S706の処理において前記条件フラグを「0」にリセットする。続いて音楽の演奏を終了する処理を行う(S707)。更に前記音楽制御フラグを「0」にリセットして(S708)、リターンする。
前記S704の処理において前記音楽制御フラグが「1」であれば(S704:yes)、前記S707の処理に移行して、音楽の演奏を終了する処理を行う。更に前記音楽制御フラグを「0」にリセットして(S708)、リターンする。
このように、本「音楽演出処理」では、第二大当り報知演出を実施するための所定の条件が非成立(図17、S601:yes)であり、大当りであると(図18、S621:yes)、第一大当り報知演出が実施され(図18、S622)、演出可動役物26の作動音が出力され(図18、S624)、前記音楽制御フラグが「1」となると(図18、S625)、演出可動役物26の作動音に対してリーチ演出の音楽が所定の楽句まで演奏されることなく終了する(図19、S704、S707)。
また、第二大当り報知演出を実施するための所定の条件が非成立(図17、S601:yes)であり、大当りでないと(図18、S621:no)、ハズレ報知演出が実施され(図18、S628)、前記音楽制御フラグが「1」となると(図18、S625)、リーチ演出の音楽の演奏が所定の楽句まで演奏されることなく終了する(図19、S704、S707)。この場合、前記操作指示の通りに遊技者により演出ボタン15が操作され(図18、S620:yes)ても、ハズレ報知演出となると、直ちに、疑似演出図柄がハズレの表示態様で確定表示され、前記音楽が所定の楽句まで演奏されることなく終了する。
一方、前記操作指示の通りに遊技者により演出ボタン15が操作されず(図18、S620:no)、操作有効期間の終了時間に応じてハズレ報知演出が実施されると、前記操作有効期間の終了時間とほぼ同じに設定された前記当否報知時間により、疑似演出図柄がハズレの表示態様で確定表示され、前記音楽が所定の楽句まで演奏されることなく終了する。
一方、第二大当り報知演出を実施するための所定の条件が成立し(図17、S601:no)、大当りであると(図17、S611:yes)、第二大当り報知演出が実施され(図17、S612)、前記音楽制御フラグが「1」とならずに、リーチ演出の音楽が所定の楽句まで演奏される(図19、S705:yes)。
また、第二大当り報知演出を実施するための所定の条件が成立し(図17、S601:no)、大当りでないと(図17、S611:no)、ハズレ報知演出が実施され(図17、S613)、前記音楽制御フラグが「1」となると(図17、S614)、前記当否報知時間により、疑似演出図柄がハズレの表示態様で確定表示され、前記音楽が所定の楽句まで演奏されることなく終了する(図19、S704、S707)。
尚、前記S704の処理は特許請求の範囲に記載の音楽演出制御手段に相当するものである。
次に、図20に示すタイミングチャートに基づいて、第一大当り報知演出について説明する。
図20に示すように、第一大当り報知演出は、第一特図又は第二特図の図柄変動に応じ、演出図柄表示装置21において第一特図又は第二特図に対応する疑似演出図柄の変動表示が開始される(1)。その後、所定の時間の経過後、リーチ演出が開始される(2)。尚、リーチ演出は、必ずしも実施されるものではない。例えば大当りが生起する場合や、ハズレであっても大当りの生起を期待させるように見せかける場合に実施される。
またリーチ演出の開始(2)に伴い、音楽の演奏が開始される(3)。尚、音楽の演奏は、リーチ演出の前から開始されてもよし、リーチ演出の途中から開始されてもよい。
更にリーチ演出の開始(2)に伴い、第二大当り報知演出を実施するための前記条件判定期間が設定される(4)。
更にまたリーチ演出の開始(2)に伴い、演出図柄表示装置21において、第二大当り報知演出を実施するための前記所定条件表示が開始される(5)。
前記条件判定期間において、特定操作手段であるジョグダイヤル16が操作されなければ、前記条件判定期間(4)が終了するとともに、前記所定条件表示(5)が終了すると、第一大当り報知演出を実施するための前記操作有効期間が開始される(7)。また操作有効期間の開始(7)に伴い、演出図柄表示装置21において、第一大当り報知演出を実施するための前記操作指示の表示が開始される(8)。
前記操作有効期間(7)において、普通操作手段である演出ボタン15が、前記操作指示の通りに操作されると(9)、前記当否判定の結果が大当りであれば、第一大当り報知演出が開始され、演出可動役物26が作動するとともに、演出可動役物26の作動に伴い演出可動役物26の作動音が出力される(10)。そして、演出可動役物26の作動に伴う前記作動音の出力によって、前記音楽の演奏が、予め定められた所定の楽句まで演奏されずに終了する(3−1)。
その後、演出可動役物26の作動及び演出可動役物26の作動音の出力が終了し(10−1)、演出可動役物26が前記待機位置に戻った後、疑似演出図柄の変動(1)及びリーチ演出(2)が終了し、第一特図又は第二特図の確定表示に応じて疑似演出図柄が演出図柄表示装置21において確定表示される(11)。
尚、第一大当り報知演出において、前記操作有効期間に遊技者により演出ボタン15の操作が行われなくても、大当りであれば、前記操作有効期間の終了後に、演出可動役物26が作動し、音楽の演奏が予め定められた所定の楽句まで演奏されずに終了する。
前記当否判定の結果がハズレの場合は、前記操作有効期間に遊技者により演出ボタン15の操作の有無に拘わらず、演出可動役物26が作動せず(非作動)、ハズレを報知する。またハズレの場合、リーチ演出の実施中に演奏されている音楽の演奏(3)は、ハズレの報知とともに、予め定められた所定の楽句まで演奏されずに終了する(3−1)。
次に、図21に示すタイミングチャートに基づいて、第二大当り報知演出について説明する。
図21に示すように、第二大当り報知演出は、第一特図又は第二特図の図柄変動に応じ、演出図柄表示装置21において第一特図又は第二特図に対応する疑似演出図柄の変動表示が開始される(1)。その後、所定の時間の経過後、リーチ演出が開始される(2)。
またリーチ演出の開始(2)に伴い、音楽の演奏が開始される(3)。尚、音楽の演奏はリーチ演出の前から開始されてもよいし、リーチ演出の途中から開始されてもよい。
更にリーチ演出の開始(2)に伴い、第二大当り報知演出を実施するための前記条件判定期間が設定される(4)。
更にまたリーチ演出の開始(2)に伴い、演出図柄表示装置21において、第二大当り報知演出を実施するための前記所定条件表示が開始される(5)。
前記条件判定期間において、特定操作手段であるジョグダイヤル16が前記所定条件表示の通りに操作されて(6)、前記所定の条件が成立すると、第二大当り報知演出が開始され、前記条件判定期間(4)及び前記所定条件表示(5)が終了しても、第一大当り報知演出を実施するための前記操作有効期間の設定、及び第一大当り報知演出を実施するための前記操作指示の表示が実施されない。
そして、リーチ演出の実施中に演奏されている音楽の演奏(3)は、予め定められた所定の楽句まで演奏される。その後に疑似演出図柄の変動(1)及びリーチ演出(2)が終了すると、音楽の演奏が終了し(3−2)、第一特図又は第二特図の確定表示に応じて疑似演出図柄が演出図柄表示装置21において確定表示される(11)。尚、疑似演出図柄の確定表示に応じて、必ずしも音楽の演奏を終わらせる必要はなく、疑似演出図柄が確定表示されても、大当り遊技の大当り開始演出が開始されるまで、音楽の演奏を継続してもよい。
また、第二大当り報知演出において、リーチ演出の実施中に演奏されている音楽の演奏(3)は、リーチ演出の最後の図柄が停止する前に、一旦、演奏を止め、前記最後の図柄の変動停止に応じて演奏が再開され、音楽が予め定められた所定の楽句まで演奏される構成でもよい。これによれば、最後の図柄の停止の直前に、大当り図柄が揃うか否かといった遊技者の期待感を高めることができる。
またリーチ演出の最後の図柄が停止する前に、一旦、演奏を止めることに限らず、音楽をスローテンポに変えたり、音楽を断続的に演奏したりすることで、前記遊技者の期待感を高めるようにしてもよい。
更に第二大当り報知演出に限らず、第一大当り報知演出を実施するための前記操作有効期間及び前記操作指示の表示中に、一旦、音楽の演奏を止めたり、音楽をスローテンポに変えたり、音楽を断続的に演奏することで、前記遊技者の期待感を高めるようにしてもよい。
前記所定の条件が成立していても、前記当否判定の結果がハズレの場合、リーチ演出の実施中に演奏されている音楽の演奏(3)は、ハズレの報知とともに、予め定められた所定の楽句まで演奏されずに終了する。
次に図22に基づいて演出図柄表示装置21で実施される第一大当り報知演出に関する表示態様について説明する。図22(a)はリーチ演出中の第一大当り報知演出を実施するための前記操作指示の操作指示表示例を示す。図例では、センターケース200で囲まれた演出図柄表示装置21の表示画面の上部右側に、第一特図又は第二特図に対応する三桁の数値からなる疑似演出図柄700がリーチ状態で表示されている。即ち、左右両側の疑似演出図柄が「7」で停止表示され、中央の疑似演出図柄が変動中である。また前記表示画面の中央上半部には、メインキャラクタと敵キャラクタとが戦う映像701が表示さている。そして、前記表示画面の中央下半部には、演出ボタン15を押し操作するように促す操作指示702が表示されている。尚、前記表示画面の下縁には演出可動役物26がその上端部が露見するように前記待機位置に配置されている。
そして、遊技者により演出ボタン15が操作されると、図22(b)に示すように、第一大当り報知演出が開始され、演出図柄表示装置21の表示画面の上部右側において、第一特図又は第二特図に対応する三桁の数値からなる疑似演出図柄700が同一数字(同一図柄)で停止表示される。そして、メインキャラクタの拳を模した演出可動役物26が、前記表示画面の前面に迫り出すように作動位置へ移動して大当りが生起したことが報知される。
次に図23に基づいて演出図柄表示装置21で実施される第二大当り報知演出に関する表示態様について説明する。図23(a)はリーチ演出中の第二大当り報知演出を実施するための前記所定の条件を示す所定条件表示例を示す。図例では、センターケース200で囲まれた演出図柄表示装置21の表示画面の上部右側に、第一特図又は第二特図に対応する三桁の数値からなる疑似演出図柄700がリーチ状態で表示されている。即ち、左右両側の疑似演出図柄が「7」で停止表示され、中央の疑似演出図柄が変動中である。また前記表示画面の中央上半部には、メインキャラクタと敵キャラクタとが戦いを開始する映像701が表示さている。そして、前記表示画面の中央下半部には、所定の条件としてジョグダイヤル16を3回転操作するように促す所定条件表示703が表示されている。尚、前記表示画面の下縁には演出可動役物26がその上端部が露見するように前記待機位置に配置されている。
そして、遊技者によりジョグダイヤル16が操作されて所定の条件が成立すると、図23(b)に示すように、第一大当り報知演出が開始され、演出図柄表示装置21の表示画面の上部右側において、第一特図又は第二特図に対応する三桁の数値からなる疑似演出図柄700が同一数字(同一図柄)で停止表示される。そして、前記表示画面の中央には、メインキャラクタが勝利した勝利映像704が表示されて大当りが生起したことが報知される。
本実施形態のパチンコ機1は、発射された遊技球が入球可能な始動口23、24(図2、第一特図始動口、第二特図始動口)と、前記始動口23,24への入球に起因して抽出される乱数に基づいて大当りであるか否かの当否判定が実行される当否判定手段(図8、S315)と、前記当否判定手段の前記当否判定による前記大当りに起因して大当り遊技を実行する大当り実行手段(図11、S405)と、前記当否判定手段による前記当否判定の結果を、演出図柄表示装置21(図2)により複数の疑似演出図柄700(図22、図23)を変動表示させ、後に前記複数の図柄を停止表示させて示し、前記複数の図柄を所定の組み合わせで停止表示させることで前記大当りを示す構成と、前記複数の疑似演出図柄700が前記所定の組み合わせで停止表示されるか否かを演出するためのリーチ演出を実施可能な構成と、遊技者が操作可能な普通操作手段15(図1、演出ボタン)と、前記リーチ演出の実施中に設定された所定の有効期間に、前記普通操作手段15の操作を指示する操作指示手段(図17、S605)と、前記当否判定手段による前記当否判定の結果が前記大当りである場合に、前記操作指示手段の指示に従って遊技者により前記普通操作手段が操作されると、前記大当りであることを報知する第一大当り報知演出を実施可能とする第一大当り報知演出手段(図18、S622)と、前記第一大当り報知演出が実施されると前記演出図柄表示装置21の前側に迫り出すように作動する演出可動役物26と、演出可動役物26の作動に伴う作動音を発生させる作動音出力手段(図18、S624)と、を備えた弾球遊技機において、前記リーチ演出の実施中に所定の音楽を予め定められた楽句まで演奏可能な音楽演出が実施可能とされ、前記第一大当り報知演出が実施され、前記作動音出力手段による前記作動音の発生により、前記音楽を前記予め定められた楽句まで演奏せずに途中で終了せしめる音楽演出制御手段(図19、S704)と、前記リーチ演出の実施中に予め設定された所定の条件が成立したか否かを判定する所定条件判定手段(図16、S510)と、前記所定条件判定手段により前記所定の条件が成立したと判定されると、当該リーチ演出においての前記操作指示手段による前記操作の指示を禁止する操作指示禁止手段(図17、S601)と、前記操作指示禁止手段により前記操作の指示が禁止された場合に大当りであると、前記演出可動役物26が作動せず、前記作動音出力手段による前記作動音が発生せず、前記作動音が発生されないことで前記音楽の終了が行われずに、前記音楽を前記予め定められた楽句まで演奏して前記大当りを報知する第二大当り報知演出を実施する第二大当り報知演出手段(図17、S612)と、を備える。
これによれば、前記所定条件判定手段は、リーチ演出の実施中に所定の条件が成立したか否かを判定する。前記操作指示禁止手段は、所定条件判定手段により所定の条件が成立したと判定されると、リーチ演出においての前記操作指示手段による前記操作の指示を禁止する。そして操作指示禁止手段により前記操作の指示が禁止された場合に大当りであると、演出可動役物26が作動せず、演出可動役物26の作動に伴う作動音が発生されず、作動音が発生されないことでリーチ演出において演奏される音楽が終了せずに、音楽を前記予め定められた楽句まで演奏して大当りを報知する第二大当り報知演出が実施される。従って、音楽を続けて聞くことで大当りであることを知りたい遊技者には大当りとともに音楽を充分に楽しませることができ、新たな遊技性を与えることが可能となる。また、第二大当り報知演出では、演出可動役物26が作動しないので、演出図柄表示装置21の表示画面が遮られず、遊技者に音楽とともに音楽に合わせた演出画像を楽しませることができる。
一方、演出可動役物を作動させたい遊技者はそのまま所定の条件を成立させないことにより、演出可動役物が作動する迫力のある第一大当り報知演出を充分に楽しむことが可能となる。
また、本実施形態のパチンコ機1において、前記所定の条件は、前記操作指示手段による前記操作の指示が実施されるより前に、前記普通操作手段とは異なる特定操作手段16(図1、ジョグダイヤル)の操作に基づいて成立することを要旨とする。
これによれば、演出可動役物を作動させるための操作指示が行われる前に、特定操作手段16を操作することで演出可動役物26が作動する第一大当り報知演出とするか、演出可動役物26を作動させずに音楽を演奏して大当りを報知する第二大当り報知演出とするかを設定できるので、遊技者は、その時の気分に応じた演出を見ることが可能となる。
更に、本実施形態のパチンコ機1は、前記リーチ演出の実施中に前記所定の条件を表示可能な条件表示手段(図15、S505)を、備える。
これによれば、所定の条件を表示するので、音楽を続けて聞くことで大当りであることを知りたい遊技者は、確実に第二大当り報知演出を選択することが可能となる。
尚、本発明は前記の実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲でさまざまに実施できることは勿論である。例えば、リーチ演出は、複数種類のリーチ演出を備え、リーチ演出ごとに、異なる音楽を演奏する構成でもよい。
またリーチ演出は、通常のノーマルリーチから大当りの期待度の高いスーパーリーチに発展可能な構成とされ、スーパーリーチに発展すると、第二大当り報知演出を実施するための前記所定の条件が成立したか否かの判定を行い、該判定に応じて第二大当り報知演出を実施する構成でもよい。尚、ノーマルリーチ、スーパーリーチに拘わらず、前記所定の条件が成立しなければ、第一大当り報知演出により大当り時に演出可動役物26を作動させることが望ましい。
更にリーチ演出の種類によっては、第二大当り報知演出を実施するための前記所定の条件の判定を行わず、第一大当り報知演出により大当り時に演出可動役物26を作動させるようにしてもよい。
また、前記の実施形態では、第二大当り報知演出を実施するための前記所定条件の成立に、ジョグダイヤル16を用いたが、これに限らず、演出ボタン15を連打させる構成でもよい。更に演出ボタン15とジョグダイヤル16とを併用してもよい。
更に、前記の実施形態では、大当り時に演出可動役物26の作動に伴う作動音の発生により、リーチ演出の実施中に演奏されている音楽の演奏が終了するが、これに限らず、演出可動役物26の作動に伴う作動音の発生中には音楽の演奏を中断し、作動音の発生終了後、大当り遊技の大当り開始演出が開始されるまで、音楽の演奏を再開し、前記所定の楽句まで演奏するようにしてもよい。音楽を中断する場合、演奏している音楽を一時停止して再開時に一時停止した楽句から再開することが望ましい。また、中断する場合、実質的に音楽の演奏は止めないが、演出可動役物26の作動に伴う作動音のみをスピーカ112から出力させ、作動音の終了後、音楽の演奏を出力するようにしてもよい。
更にまた、第二大当り報知演出を実施するための前記所定の条件は、必ずしも、演出図柄表示装置21に表示させる必要はない。例えば、サブ表示装置を設けて、前記所定の条件をサブ表示装置に表示させるようにしてもよい。その他に、雑誌やインターネット上のホームページで前記所定の条件を公開してもよく、これによれば、第二大当り報知演出を裏メニューとして利用することができる。
また本発明は、パチンコ機台内に所定数の遊技球が封入され、封入された遊技球を遊技盤の遊技領域に向けて発射するとともに、発射された遊技球を回収し、回収した遊技球を再度発射することで内部の所定数の遊技球を循環的に使用して遊技を行う封入式パチンコ機に適用してもよい。
1 パチンコ機(弾球遊技機)
15 演出ボタン(普通操作手段)
16 ジョグダイヤル(特定操作手段)
2 遊技盤
20 遊技領域
21 演出図柄表示装置
23 第一特図始動口(始動口)
24 第二特図始動口(始動口)
25 大入賞口
26 演出可動役物
40 主制御装置(当否判定手段、大当り実行手段)
42 サブ統合制御装置(操作指示手段、第一大当り報知演出手段、作動音出力手段、音楽演出制御手段、所定条件判定手段、操作指示禁止手段、第二大当り報知演出手段、条件表示手段)

Claims (3)

  1. 発射された遊技球が入球可能な始動口と、
    前記始動口への入球に起因して抽出される乱数に基づいて大当りであるか否かの当否判定が実行される当否判定手段と、
    前記当否判定手段の前記当否判定による前記大当りに起因して大当り遊技を実行する大当り実行手段と、
    前記当否判定手段による前記当否判定の結果を、演出図柄表示装置により複数の図柄を変動表示させ、後に前記複数の図柄を停止表示させて示し、前記複数の図柄を所定の組み合わせで停止表示させることで前記大当りを示す構成と、
    前記複数の図柄が前記所定の組み合わせで停止表示されるか否かを演出するためのリーチ演出を実施可能な構成と、
    遊技者が操作可能な普通操作手段と、
    前記リーチ演出の実施中に設定された所定の有効期間に、前記普通操作手段の操作を指示する操作指示手段と、
    前記当否判定手段による前記当否判定の結果が前記大当りである場合に、前記操作指示手段の指示に従って遊技者により前記普通操作手段が操作されることで、前記大当りであることを報知する第一大当り報知演出を実施可能とする第一大当り報知演出手段と、
    前記第一大当り報知演出が実施されると前記演出図柄表示装置の前側に迫り出すように作動する演出可動役物と、
    前記演出可動役物の作動に伴う作動音を発生させる作動音出力手段と、
    を備えた弾球遊技機において、
    前記リーチ演出の実施中に所定の音楽を予め定められた楽句まで演奏可能な音楽演出が実施可能とされ、
    前記第一大当り報知演出が実施され、前記作動音出力手段による前記作動音の発生により、前記音楽を前記予め定められた楽句まで演奏せずに途中で終了又は中断せしめる音楽演出制御手段と、
    前記リーチ演出の実施中に予め設定された所定の条件が成立したか否かを判定する所定条件判定手段と、
    前記所定条件判定手段により前記所定の条件が成立したと判定されると、当該リーチ演出においての前記操作指示手段による前記操作の指示を禁止する操作指示禁止手段と、
    前記操作指示禁止手段により前記操作の指示が禁止された場合に前記当否判定の結果が前記大当りであると、前記演出可動役物が作動せず、前記作動音出力手段による前記作動音が発生せず、前記作動音が発生されないことで前記音楽の終了又は中断が行われずに、前記音楽を前記予め定められた楽句まで演奏して前記大当りを報知する第二大当り報知演出を実施する第二大当り報知演出手段と、
    を備えたことを特徴とする弾球遊技機。
  2. 前記所定の条件は、前記操作指示手段による前記操作の指示が実施されるより前に、前記普通操作手段又は/及び前記普通操作手段とは異なる特定操作手段の操作に基づいて成立することを特徴とする請求項1に記載の弾球遊技機。
  3. 前記リーチ演出の実施中に前記所定の条件を表示可能な条件表示手段を、備えたことを特徴とする請求項1又は2に記載の弾球遊技機。
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