本発明のパチンコ遊技機は、進退可能な操作ボタンを備え、この操作ボタンを進出位置と退入位置の少なくとも一方にロック可能に且つロック解除可能に構成し、複数回の特別図柄の変動に夫々対応する複数回の先読み演出を含む先読み連続演出を実行する際、その先読み連続演出の各先読み演出毎に、操作ボタンをロック解除させるロック解除状態と、進出位置と退入位置の一方にロックさせるロック状態の何れかの状態に選択的に設定するものである。以下、発明を実施するための形態について実施例に基づいて説明する。
図1に示すように、パチンコ遊技機1には、遊技ホールの島構造体等に取付けられる外枠に開閉枠2が開閉自在に装着され、開閉枠2に開閉扉3が開閉自在に装着されている。開閉枠2に遊技盤4が装着され、その遊技盤4の前面側に遊技領域5が形成されている。開閉扉3に窓3aが形成され、その窓3aに透明板3bが装着され、その透明板3bにより遊技領域5の前側が覆われている。
図1、図3に示すように、開閉扉3には、窓3aの下側に皿構造体6が設けられ、この皿構造体6の右下側に発射ハンドル7が装着されている。皿構造体6は、開閉扉3の本体部分から前方へ膨出するように形成され、この皿構造体6に、遊技球を貯留する貯留皿6aが形成されるとともに、操作ボタン装置40が装備されている。この操作ボタン装置40については後で詳細に説明する。
発射ハンドル7が回動操作されると、貯留皿6aから発射位置に導入された遊技球が発射され、ここで、貯留皿6aに複数の遊技球が存在する場合には、複数の遊技球が約0.6秒間隔で連続発射される。発射された遊技球はガイドレール8で案内され遊技領域5の上部に投入される。
図1、図2に示すように、遊技盤4には、多数の障害釘10、始動入賞口装置11、ゲート12、大入賞口装置13、複数の一般入賞口14、センタ役物15、画像表示器16、遊技表示盤19が、図示の配置にて装着され、遊技盤4の裏面側に制御装置20が装着されている。
始動入賞口装置11は、第1,第2始動入賞口11a,11b、第2始動入賞口11bを開閉する開閉部材11c、第1,第2始動入賞口11a,11bに入賞した遊技球を夫々検出する第1,第2始動口SW11d,11e、開閉部材11cを開閉駆動する電チューSOL11fを有する。開閉部材11cは、第2始動入賞口11bへの遊技球の入賞を閉位置で不可能にし開位置で可能にする。ゲート12には通過した遊技球を検出するゲートSW12aが付設されている。尚、SWはスイッチを意味し、SOLはソレノイドアクチュエータを意味する。
大入賞口装置13は、大入賞口13a、大入賞口13aを開閉する開閉部材13b、大入賞口13aに入賞した遊技球を検出する大入賞口SW13c、開閉部材13bを開閉駆動する大入賞口SOL13dを有する。開閉部材13bは、大入賞口13aへの遊技球の入賞を閉位置で不可能にし開位置で可能にする。各一般入賞口14には入賞した遊技球を検出する一般入賞口SW14aが付設されている。
遊技表示盤19は、第1特別図柄表示器19a、第2特別図柄表示器19b、普通図柄表示器19c、第1特別図柄保留ランプ19d、第2特別図柄保留ランプ19e、普通図柄保留ランプ19fを備えている。
第1特別図柄表示器19aには、第1始動入賞口11aへの遊技球の入賞に基づいて第1特別図柄が図柄変動後に停止表示され、第2特別図柄表示器19bには、第2始動入賞口11bへの遊技球の入賞に基づいて第2特別図柄が図柄変動後に停止表示される。第1又は第2特別図柄表示器19a又は19bに大当り図柄が停止表示された場合、大当り遊技状態が発生して、大入賞口装置13が、開閉部材13bを開閉動作させ、通常は閉塞の大入賞口13aを複数ラウンド(R)に亙って開閉させる。
普通図柄表示器19cには、ゲート12への遊技球の入賞に基づいて普通図柄が図柄変動後に停止表示される。普通図柄表示器19cに当り図柄が停止表示された場合、補助遊技が発生して、始動入賞口装置11が、開閉部材11cを開閉動作させ、通常は閉塞の第2始動入賞口11bを1又は複数回開閉させる。
第1特別図柄保留ランプ19dには、第1始動入賞口11aに入賞した遊技球の数であって第1特別図柄表示器19aでの図柄変動に未だ供していない第1保留数が4個まで表示され、第2特別図柄保留ランプ19eには、第2始動入賞口11bに入賞した遊技球の数であって第2特別図柄表示器19bでの図柄変動に未だ供していない第2保留数が4個まで表示され、普通図柄保留ランプ19fには、ゲート12に入賞した遊技球の数であって普通図柄表示器19cでの図柄変動に未だ供していない保留数が4個まで表示される。
発射ハンドル7を回動操作することで、発射され遊技領域5の上部に投入された遊技球は、複数の障害釘10に当たって方向を変えながら落下して、入賞口11a,11b,13a,14の何れかに入賞した場合、そこから遊技領域5外へ排出され、入賞口11a,11b,13a,14の何れにも入賞しなかった場合には、最終的に、遊技領域5の下端部に形成されたアウト口9から遊技領域5外へ排出される。
パチンコ遊技機1の制御系について説明する。
図2に示すように、制御装置20は、メイン制御装置21とサブ制御装置25とで構成されている。メイン制御装置21は、遊技制御基板22にCPUとROMとRAMを備えて構成されている。遊技制御基板22は盤用外部情報端子基板23に接続されている。
サブ制御装置25は、払出制御基板26、演出制御基板27、画像制御基板28、ランプ制御基板29を備え、この複数の制御基板26〜29に夫々CPUとROMとRAMを備えて構成され、更に、演出制御基板27はRTCを備えている。払出制御基板26は枠用外部情報端子基板24に接続されている。
遊技制御基板22は、第1,第2始動口SW11d,11e、ゲートSW12a、大入賞口SW13c、一般入賞口SW14aからの球検出信号と、払出制御基板26からの制御情報を受けて、電チューSOL11f、大入賞口SOL13d、図柄表示器19a,19b,19c、図柄保留ランプ19d,19e,19fを制御し、払出制御基板26と演出制御基板27と盤用外部情報端子基板23に制御情報(遊技情報)を出力する。
払出制御基板26は、遊技制御基板22からの制御情報と、払出球検出SW31、球有り検出SW32、満タン検出SW33からの球検出信号を受けて、払出駆動モータ30を制御し、入賞口11a,11b,13a,14への遊技球の入賞1個について、入賞口11a,11b,13a,14毎に設定された数の遊技球を貯留皿6aに払出し、遊技制御基板22と枠用外部情報端子基板24に制御情報(払出情報)を出力する。
演出制御基板27は、遊技制御基板22からの制御情報と、操作ボタン装置40からの操作検出信号を受けて、画像制御基板28に制御情報を出力し、更に、画像制御基板28からの制御情報を受けて、操作ボタン装置40を制御し、ランプ制御基板29に制御情報を出力する。画像制御基板28は、演出制御基板27からの制御情報を受けて、画像表示器16とスピーカ34とを制御し、演出制御基板27に制御情報を出力する。ランプ制御基板29は、演出制御基板27からの制御情報を受けて、主に画像制御基板28による制御に同期させて、枠ランプ35と盤ランプ36とを制御する。
次に、操作ボタン装置40について詳細に説明する。
図1〜図19に示すように、操作ボタン装置40は、ベース部材41、演出ボタン42、演出ボタンSW43、ボタンロック装置44、ENTERボタン45、十字ボタン46、ENTERボタンSW47、十字ボタンSW48a〜48dを備えている。
図4〜図7、図10に示すように、ベース部材41は、底壁部50aと底壁部50aの外周部から立設された周壁部50bとを有するベース本体50、ベース本体50の内側に収容された上部内カバー51、ベース本体50の内側と上部内カバー51を覆うようにベース本体50に固定された上部外カバー52、ベース本体50の下面に固定された基板53、基板53を覆うようにベース本体50に固定された下部カバー54、ベース本体50の下側に設けられベース本体50と基板53と下部カバー54の少なくとも1つに固定されたロック装置ケース55を有する。
上部外カバー52の上面が、皿構造体6の上面と略連なって上方へ露出するように、また、演出ボタン42、ENTERボタン45、十字ボタン46が上方へ露出するように、操作ボタン装置40が皿構造体6に組付けられている。
図4、図6〜図10に示すように、演出ボタン42は、進出位置(図6、図10の実線を参照)と退入位置(図7、図10の仮想線を参照)とに亙って上下に進退可能にベース部材41に支持され、復帰バネ49により進出位置(上方)に付勢されている。この演出ボタン42が本発明の操作ボタンに相当する。
演出ボタン42は、その上部に位置する平面視円形の出没操作部42a、出没操作部42bから下方へ延び且つ出没操作部42aよりも小径の筒部42b、筒部42bから左右両外側へ突出する1対の突出部42c、右側の突出部42cから下方へ延びる遮蔽板取付部42d、筒部42bから内側へ張出す内鍔部42e、内鍔部42eの左右両内端部から下方へ延びる1対の脚部42f、1対の脚部42fの長さ方向途中部に設けられた演出ボタン抜止め用の1対のフック部42g、1対の脚部42fの下端部に設けられた演出ボタンロック用の1対の係合部42hを有する。
ベース本体50の左部には、その底壁部50aから上方へ突出する筒状部50cが形成され、この筒状部50cの左右両側部分に1対の突出部挿入部50dが形成されている。演出ボタン42の筒部42bが筒状部50cに上下動自在に内嵌され、また、演出ボタン42の1対の突出部42cが1対の突出部挿入部50dに上下動自在に挿入され、演出ボタン42は回り止めされて上下に進退可能に組付けられている。
ベース本体50の左部には、その底壁部50aに開口50eが形成されるとともに、底壁部50よりも上方へ突出する左右1対の断面矩形の係止部50fが形成され、また、基板53(また、下部カバー54)に開口50eに連通する開口53a,53bが形成されている。演出ボタン42の1対の脚部42fは、1対の係止部50fの外側近傍を通り、開口50e,53a,53bを挿通して下方へ延びロック装置ケース55の内部に達し、演出ボタン42の1対のフック部42gは1対の係止部50fの下側に位置している。
演出ボタン42の筒部42bの内側且つ1対の脚部42fの外側において、演出ボタン42の内鍔部42eとベース本体50の底壁部50aとの間に圧縮コイルバネからなる復帰バネ49が装着されている。1対のフック部42gが1対の係止部50fに下側から係合した状態で、演出ボタン42が進出位置になり、出没操作部42aが上部外カバー52よりも上方へ突出した状態になる。出没操作部42aが筒状部50cの上端部に当接した状態で、演出ボタン42が退入位置になり、出没操作部42aの上面と上部外カバー52の上面の高さ位置が略同じになる。
図4、図6、図7、図10に示すように、演出ボタンSW43は、発光部と受光部とを有する光学センサからなり、ロック装置ケース55の右側において、基板53の下面に実装されている。演出ボタン42の遮蔽板取付部42dに遮蔽板43aが取付けられている。演出ボタン42が進出位置のとき、遮蔽板43aが演出ボタンSW43の発光部と受光部の間に位置して(図6参照)、演出ボタンSW43がオフになる。演出ボタン42が退入位置のとき、遮蔽板43aが演出ボタンSW43の発光部と受光部の間から下方へ退いて(図7参照)、演出ボタンSW43がオンになる。
ボタンロック装置44について説明する。
図10〜図18に示すように、ボタンロック装置44は、演出ボタン42を進出位置と退入位置の両方にロック可能な且つロック解除可能なボタンロック手段を構成するものであり、ロック装置ケース55に収容されている。
このボタンロック装置44は、進出位置の演出ボタン42に係合して演出ボタン42をロックするロック位置(図13、図14参照)とロック解除位置(図12参照)とに亙って回動自在にベース部材41に支持された1対の第1ロック部材60と、1対の第1ロック部材60をロック位置に付勢する1対の第1バネ部材61と、演出ボタン42が退入位置から進出位置へ移動する際(図15参照)に、演出ボタン42から押し力を受けて1対の第1ロック部材60をロック位置からロック解除位置へ回動させる1対の第1ロック連動機構62と、1対の第1ロック部材60をロック位置からロック解除位置へ回動駆動可能な第1ロック解除駆動機構63とを備えている。
また、ボタンロック装置44は、退入位置の演出ボタン42に係合して演出ボタン42をロックするロック位置(図16、図17参照)とロック解除位置(図12参照)とに亙って回動自在にベース部材41に支持された1対の第2ロック部材60Aと、1対の第2ロック部材60Aをロック位置に付勢する1対の第2バネ部材61Aと、演出ボタン42が進出位置から退入位置へ移動する際(図18参照)に、演出ボタン42から押し力を受けて1対の第2ロック部材60Aをロック位置からロック解除位置へ回動させる1対の第2ロック連動機構62Aと、1対の第2ロック部材60Aをロック位置からロック解除位置へ回動駆動可能な第2ロック解除駆動機構63Aとを備えている。
1対の第1ロック部材60及び第1バネ部材61及び第1ロック連動機構62と、1対の第2ロック部材60A及び第2バネ部材61A及び第2ロック連動機構62Aは、夫々、演出ボタン42の1対の脚部42fに対応するように、演出ボタン42の略中心に対して左右対称に設けられている。次に、各第1ロック部材60及び第1バネ部材61及び第1ロック連動機構62と、各第2ロック部材60A及び第2バネ部材61A及び第2ロック連動機構62Aについて説明する。
第1ロック部材60は、その長さ方向略中央部が、演出ボタン42の脚部42fよりも後方に位置する左右に向く軸60aを介して、ロック装置ケース55の軸支部55aに枢支されている。第1ロック部材60の下部に前方へ張出すフック部60bが形成され、第1ロック部材60がロック位置のとき、そのフック部60bが進出位置の演出ボタン42の脚部42fに形成された係合部42hに下側から係合する。第1バネ部材61は、引っ張りコイルバネからなり、その両端部が、第1ロック部材60の上端部と、その後方に位置するロック装置ケース55のバネ連結部55bに連結されている。
第1ロック連動機構62は、係合部42hと、係合部42hに上側から当接可能に第1ロック部材60に設けられ且つ演出ボタン42が退入位置から進出位置へ移動する際に係合部42hから押し力を受けるテーパ部60cとを有する。テーパ部60cは、フック部60bにその下端部から前上端部に亙って、上方程前方へ移行するように且つ多少外側凸に湾曲するように形成されている。
第1ロック解除駆動機構63が非作動状態のとき、演出ボタン42が退入位置側から進出位置へ移動する際、係合部42hがテーパ部60cに係合して、第1ロック部材60をロック位置側から第1バネ部材61の付勢力に抗してロック解除位置へ回動させ、演出ボタン42が進出位置に到達すると、係合部42hがテーパ部60cから係合解除して、第1ロック部材60が第1バネ部材61の付勢力によりロック解除位置からロック位置へ回動して、係合部42hに係合するように構成されている。但し、演出ボタン42は、退入位置側から進出位置へは復帰バネ49の付勢力により移動するため、その際、第1ロック部材60がロック位置からロック解除位置へ回動し得るように、復帰バネ49及び1対の第1バネ部材61の付勢力が設定されている。
第2ロック部材60Aは、その長さ方向略中央部が、演出ボタン42の脚部42fよりも前方に位置する左右に向く軸60Aaを介して、ロック装置ケース55の軸支部55Aaに枢支されている。第2ロック部材60Aは、第1ロック部材60を上下逆さまにした形状で、フック部60Ab、テーパ部60Acを有する。第2ロック部材60Aがロック位置のとき、そのフック部60Abが退入位置の演出ボタン42の脚部42fに形成された係合部42hに上側から係合する。第2バネ部材61Aは、引っ張りコイルバネからなり、その両端部が、第2ロック部材60Aの下端部と、その前方に位置するロック装置ケース55のバネ連結部55Abに連結されている。
第2ロック連動機構62Aは、係合部42hと、係合部42hに下側から当接可能に第2ロック部材60Aに設けられ且つ演出ボタン42が進出位置から退入位置へ移動する際に係合部42hから押し力を受けるテーパ部60Acとを有する。第2ロック解除駆動機構63Aが非作動状態のとき、演出ボタン42が進出位置側から退入位置へ移動する際、係合部42hがテーパ部60Acに係合して、第2ロック部材60Aをロック位置側から第2バネ部材61Aの付勢力に抗してロック解除位置へ回動させ、演出ボタン42が退入位置に到達すると、係合部42hがテーパ部60Acから係合解除して、第2ロック部材60Aが第2バネ部材61Aの付勢力によりロック解除位置からロック位置へ回動して、係合部42hに係合するように構成されている。
ここで、係合部42hは、脚部42fの下端部に、その本体部分から演出ボタン42の中心側へ突出するように一体形成されるとともに、この係合部42hを含む部分が下方開及び上方開の1対の二股状に形成され、これにより、第1ロック部材60が係合部42hから不要に係合解除するのを防止することができ、また、第2ロック部材60Aが係合部42hから不要に係合解除するのを防止することができる。
第1ロック解除駆動機構63は、1対の第1ロック部材60を回動駆動する共通の1つの第1ロックSOL63aと、第1ロックSOL63aを1対の第1ロック部材60に連動連結する第1連結部材63bとを有する。第1連結部材63bは、平面視にて前方開のコ字状に形成され、その左右両前端部が1対の第1ロック部材60の上端部に、夫々、連結ピン63cと連結長孔63dとを介して、回動自在に且つ第1ロック部材60の長さ方向へ相対的に移動自在に連結されている。
第1ロックSOL63aは、第1連結部材63bの後側に前向きに配置されて、ロック装置ケース55のSOL取付部55cに取付けられ、そのプランジャ63a1の前端部が第1連結部材63bに連結されている。第1ロックSOL63aがオンされると、プランジャ63a1が進出駆動され、第1ロック解除駆動機構63が作動状態になり、第1ロックSOL63aがオフされると、プランジャ63a1が進退自在になり、第1ロック解除駆動機構63が非作動状態になる。
第2ロック解除駆動機構63Aは、1対の第2ロック部材60Aを回動駆動する共通の1つの第2ロックSOL63Aaと、第2ロックSOL63Aaを1対の第2ロック部材60Aに連動連結する第2連結部材63Abとを有する。第2連結部材63Abは、平面視にて後方開のコ字状に形成され、その左右両後端部が1対の第2ロック部材60Aの下端部に、夫々、連結ピン63Acと連結長孔63Adとを介して、回動自在に且つ第2ロック部材60Aの長さ方向へ相対的に移動自在に連結されている。
第2ロックSOL63Aaは、第2連結部材63Abの前側に後向きに配置されて、ロック装置ケース55のSOL取付部55Acに取付けられ、そのプランジャ63Aa1の後端部が第2連結部材63Abに連結されている。第2ロックSOL63Aaがオンされると、プランジャ63Aa1が進出駆動され、第2ロック解除駆動機構63Aが作動状態になり、第2ロックSOL63Aaがオフされると、プランジャ63Aa1が進退自在になり、第2ロック解除駆動機構63Aが非作動状態になる。
尚、1対の第1バネ部材61の代わりに、第1連結部材63bを後方へ付勢する共通の1つのバネを設けてもよい。この場合、第1ロックSOL63aに、プランジャ63a1を退入側へ付勢するように組付けられたバネを採用してもよい。同様に、1対の第2バネ部材61Aの代わりに、第2連結部材63Abを前方へ付勢する共通の1つのバネを設けてもよい。この場合、第2ロックSOL63Aaに、プランジャ63Aa1を退入側へ付勢するように組付けられたバネを採用してもよい。
尚、ENTERボタン45に対応するENTERボタンSW47(図19参照)が基板53に実装されている。また、十字ボタン46は、4つの第1〜第4十字ボタン46a〜46dからなり(図4参照)、第1〜第4十字ボタン46a〜46dに対応する第1〜第4十字ボタンSW48a〜48d(図19参照)が基板53に実装されている。
図19に示すように、演出制御基板27は、遊技制御基板22及び画像制御基板28からの制御情報に基づいて、更に、操作ボタン装置40のSW43,47,48a〜48dからの検出信号に基づいて、各種処理を実行するとともに、操作ボタン装置40のボタンロック装置44を制御する、即ち第1,第2ロックSOL63a,63Aaを制御する。
図20に示すように、演出制御基板27が実行する演出ボタンロック制御では、先ず、演出ボタン42を進出位置にロックするか否か判定され(S1)、S1;Noの場合、演出ボタン42を退入位置にロックするか否か判定される(S2)。S2;Noの場合、即ち、演出ボタン42を進出位置にも退入位置にもロックしない場合、第1,第2ロックSOL63a,63Aaが共にオンされ(S3)、第1,第2ロック解除駆動機構63,63Aが共に作動状態となる。S1;Yes の場合、進出位置ロック制御(S5)が実行され、S2;Yes の場合、退入位置ロック制御(S6)が実行される。
尚、S1,S2の判定は、ロックフラグRFに基づいて行われ、RF=0の場合、S1;No→S2;Noとなり、RF=1の場合、S1;Yes となり、RF=2の場合、S1;No→S2;Yes となる。
図21に示すように、進出位置ロック制御では、演出ボタン42が退入位置か否か(即ち、演出ボタンSW43がオンか否か)判定される(S11)。S11;Yes の場合、演出ボタン42を進出位置にロック可能に、第1ロックSOL63aがオフされ、また、演出ボタン42が退入位置にロックされないように、第2ロックSOL63Aaがオンされる(S13)。S11;Noの場合、演出ボタン42が退入位置にロックされることがなくなり、第1,第2ロックSOL63a,63Aaが共にオフされる(S12)。
図22に示すように、退入位置ロック制御では、演出ボタン42が退入位置か否か(即ち、演出ボタンSW43がオンか否か)判定される(S16)。S16;Noの場合、演出ボタン42が進出位置にロックされないように、第1ロックSOL63aがオンされ、また、演出ボタン42を退入位置にロック可能に、第2ロックSOL63Aaがオフされる(S18)。S16;Yes の場合、演出ボタン42が進出位置にロックされることがなくなり、第1,第2ロックSOL63a,63Aaが共にオフされる(S17)。
演出ボタン42が進出位置のときに、第1ロックSOL63aがオンからオフに切換えられると、第1ロック部材60がロック位置に切換わって係合部42hに係合し、演出ボタン42が進出位置に瞬時に確実にロックされる。演出ボタン42が進出位置以外の位置のときに、第1ロックSOL63aがオンからオフに切換えられると、第1ロック部材60がロック位置側へ切換わるが、その後、演出ボタン42が進出位置へ移動する際、第1ロック部材60が一旦ロック解除位置に切換わり、演出ボタン42が進出位置に到達すると、第1ロック部材60がロック位置に切換わって係合部42hに係合し、演出ボタン42が進出位置に瞬時に確実にロックされる。
また、演出ボタン42が進出位置のときに、第1ロック部材60がロック位置で係合部42hに係合している状態から、第1ロックSOL63aがオフからオンに切換えられると、第1ロック部材60がロック解除位置に切換わって係合部42hから係合解除し、演出ボタン42が進出位置からに瞬時に確実にロック解除される。
演出ボタン42が退入位置のときに、第2ロックSOL63Aaがオンからオフに切換えられると、第2ロック部材60Aがロック位置に切換わって係合部42hに係合し、演出ボタン42が退入位置に瞬時に確実にロックされる。演出ボタン42が退入位置以外の位置のときに、第2ロックSOL63Aaがオンからオフに切換えられると、第2ロック部材60Aがロック位置側へ切換わるが、その後、演出ボタン42が退入位置へ移動する際、第2ロック部材60Aが一旦ロック解除位置に切換わり、演出ボタン42が退入位置に到達すると、第2ロック部材60Aがロック位置に切換わって係合部42hに係合し、演出ボタン42が退入位置に瞬時に確実にロックされる。
また、演出ボタン42が退入位置のときに、第2ロック部材60Aがロック位置で係合部42hに係合している状態から、第2ロックSOL63Aaがオフからオンに切換えられると、第2ロック部材60Aがロック解除位置に切換わって係合部42hから係合解除し、演出ボタン42が退入位置からに瞬時に確実にロック解除される。
ここで、演出ボタン42の操作が有効となるボタン操作有効期間が、全体の遊技時間に対してかなり短いものとして、通常は、第1,第2ロックSOL63a,63Aaをオフにして、演出ボタン42を進出位置又は退入位置にロックする方が有利である。何故なら、第1,第2ロックSOL63a,63Aaをオンにすると、演出ボタン42を操作可能になるが、そうしないことで、不要な電力を使わずに節電し、また、演出ボタン42の不要な操作も防止し、不要操作が繰返されることによる損傷を防止することができる。
尚、第1ロック部材60,第1バネ部材61、第1ロック連動機構62については、1組だけ或いは3組以上設けてもよい。第1ロック部材60を演出ボタン42の係合部42h以外の部位に係合可能にしてもよい。第2ロック部材60A,第2バネ部材61A、第2ロック連動機構62Aについては、1組だけ或いは3組以上設けてもよい。第2ロック部材60Aを演出ボタン42の係合部42h以外の部位に係合可能にしてもよい。
さて、図23に示すように、メイン制御装置21(遊技制御基板22)により、乱数取得手段21a、乱数判定手段21b、遊技状態制御手段21c、乱数保留消化手段21d、先読み連続演出実行判定手段21eが構成され、サブ制御装置25(演出制御基板27、画像制御基板28、ランプ制御基板29)により、ボタンロック制御手段25bを含む演出制御手段25aが構成されている。
乱数取得手段21aは、第1始動口11aへの遊技球の入賞を契機に第1乱数値(大当り乱数値、大当り図柄乱数値、リーチ乱数値)を所定の乱数発生部(例えば、リングカウンタ)から取得し、乱数判定手段21bは、乱数取得手段21aで取得された第1乱数値に基づいて第1特別図柄の種類を判定(選択)し、乱数判定手段21bで判定された種類の第1特別図柄が第1特別図柄表示器19aに図柄変動後に停止表示される。
また、乱数取得手段21aは、第2始動口12aへの遊技球の入賞を契機に第2乱数値(大当り乱数値、大当り図柄乱数値、リーチ乱数値)を所定の乱数発生部(例えば、リングカウンタ)から取得し、乱数判定手段21bは、乱数取得手段21aで取得された第2乱数値に基づいて第2特別図柄の種類を判定(選択)し、乱数判定手段21bで判定された種類の第2特別図柄が第2特別図柄表示器19bに図柄変動後に停止表示される。
乱数判定手段21bによる具体的な処理では、先ず、取得された大当り乱数値が所定の低確率(例えば、1/300)又は高確率(例えば、1/30)で大当り特定値と一致した場合、次に、大当り図柄乱数値に基づいて、図25に示す確変図柄A,B、通常図柄、突確図柄A,B、突時図柄の6種類の大当り図柄の何れか1つが所定の選択率で択一的に選択される。一方、大当り乱数値が大当り特定値と一致しない場合、大当り乱数値が小当り特定値と一致した場合には、図26に示す小当り図柄が選択され、大当り乱数値が小当り特定値と一致しない場合には、ハズレ図柄が選択される。
図24に示すように、パチンコ遊技機1の遊技状態として、遊技上の有利性が相対的に異なる通常遊技状態、確変遊技状態、潜確遊技状態、時短遊技状態、大当り遊技状態の5種類の遊技状態が存在し、この5種類の遊技状態の何れか1つが択一的に設定される。
遊技状態制御手段21cは、大当り遊技状態以外の遊技状態において、大当り図柄(確変図柄A,B、通常図柄、突確図柄A,B、突時図柄)が特別図柄表示器19a,19b停止表示された場合、大当り遊技状態を発生させる。ここで、図25に示すように、大当り遊技状態において、例えば、確変図柄A,Bと通常図柄の場合、大入賞口13aが9R長開放を行い、各ラウンドの大入賞口13aの最大開放時間が約30秒となるため、大量の出球を獲得することができ、突確図柄A,Bと突時図柄の場合、大入賞口13aが9R短開放を行い、各ラウンドの大入賞口13aの最大開放時間が約0.2秒となるため、出球を実質獲得することができない。
また、図25に示すように、遊技状態制御手段21cは、確変図柄A,B、突確図柄Aの成立に基づく大当り遊技状態の終了後に確変遊技状態へ移行させ、突確図柄Bの成立に基づく大当り遊技状態の終了後に潜確遊技状態へ移行させ、通常図柄、突時図柄の成立に基づく大当り遊技状態の終了後に時短遊技状態へ移行させる。
更に、遊技状態制御手段21cは、確変図柄A、突確図柄Aの成立に基づく確変遊技状態と、突確図柄Bの成立に基づく潜確遊技状態を、実質的に次回の大当り遊技状態が発生するまで継続させ、確変図柄Bの成立に基づく確変遊技状態を、最大で特別図柄の図柄変動が設定回数(例えば、40回)行われるまで継続させ、その後、潜確遊技状態に移行させ、通常図柄、突時図柄の成立に基づく時短遊技状態を、最大で特別図柄の図柄変動が設定回数(例えば、40回)行われるまで継続させ、その後、通常遊技状態に移行させる。
通常遊技状態、時短遊技状態では、大当り遊技状態を発生させる大当り抽選の当選確率が低確率(例えば、1/300)になり、時短遊技状態では、通常遊技状態に比べて、開閉式の第2始動入賞口11bの開放頻度が高く開放時間が長くなる。確変遊技状態、潜確遊技状態では、通常遊技状態と比べて、大当り遊技状態を発生させる大当り抽選の当選確率が高確率(例えば、1/30)になり、更に、確変遊技状態では、通常遊技状態に比べて、開閉式の第2始動入賞口11bの開放頻度が高く開放時間が長くなる。
尚、図26に示すように、大当り遊技状態以外の遊技状態において、小当り図柄が停止表示された場合、突確図柄A,B、突時図柄の成立に基づく大当り遊技状態と同様に、大入賞口13aが9R短開放を行う小当り遊技が発生し、小当り遊技後の遊技状態は、小当り遊技前の遊技状態と同じになる。故に、遊技者は、突確図柄Bの成立に基づく大当り遊技状態と小当り遊技の見分けが一見つかなくなる。
ここで、乱数取得手段21aと乱数判定手段21bにより、始動入賞口11a,11bへの遊技球の入賞に基づいて、大当り抽選及び小当り抽選が行われることになり、大当り図柄(確変図柄A,B、通常図柄、突確図柄A,B、突時図柄)が選択表示されることで、大当り抽選で当選し、小当り図柄が選択表示されることで、小当り抽選で当選したことになる。また、乱数取得手段21aと乱数判定手段21bにより、始動入賞口11a,11bへの遊技球の入賞に基づいて、大当り抽選で当選した場合、確変抽選及び潜確抽選が行われることになり、選択表示された大当り図柄の種類が確変図柄A,B、突確図柄Aの場合に、確変抽選で当選し、突確図柄Bの場合に、潜確抽選で当選したことになる。
乱数保留消化手段21dは、乱数取得手段21aで取得された第1,第2乱数値であって、特別図柄の変動に未だ供していない第1,第2乱数値を夫々4つ(最大設定)まで順次保留するとともに、保留された第1,第2乱数値を特別図柄の変動終了毎に順次消化し、図柄変動後には、消化される乱数値に基づいて乱数判定手段21bで判定された特別図柄の種類が、特別図柄表示器19a,19bの何れかに停止表示される。また、乱数保留消化手段21dは、第1,第2乱数値が共に1以上保留されている場合には、第2乱数値を第1乱数値よりも優先して消化する。
ここで、図27に示すように、遊技制御基板22のRAMに第1,第2保留記憶部22a,22bが設けられ、第1保留記憶部22aは第1保留数記憶領域と第1保留乱数値記憶領域1〜4を有し、第2保留記憶部22bは第2保留数記憶領域と第2保留乱数値記憶領域1〜4を有する。このRAMの情報については、パチンコ遊技機1の電源遮断時にバックアップ可能に、また、所定のRAMクリア操作により消去可能に構成されている。
第1保留記憶部22aにおいて、第1保留数記憶領域に第1保留数が記憶され、各第1保留乱数値記憶領域1〜4に1つの第1乱数値が記憶可能である。第1乱数値は、乱数取得手段21aで取得された順番で、乱数値記憶領域1→2→3→4の順序で第1保留乱数値として記憶される。そして、乱数値記憶領域1の第1保留乱数値が消化対象となり、その第1保留乱数値が消化されると、つまり乱数値記憶領域1から消去されると、乱数値記憶領域2,3,4の第1保留乱数値が乱数値記憶領域1,2,3にシフトされる。
第2保留記憶部22bにおいても、第2保留数記憶領域に第2保留数が記憶され、各第2保留乱数値記憶領域1〜4に1つの第2乱数値が記憶可能である。第2乱数値は、乱数取得手段21aで取得された順番で、乱数値記憶領域1→2→3→4の順序で第2保留乱数値として記憶される。そして、乱数値記憶領域1の第2保留乱数値が消化対象となり、その第2保留乱数値が消化されると、つまり乱数値記憶領域1から消去されると、乱数値記憶領域2,3,4の第2保留乱数値が乱数値記憶領域1,2,3にシフトされる。
先読み連続演出実行判定手段21eは、始動口11a,11bへの遊技球の入賞時に乱数取得手段21aで取得され且つ保留された乱数値に対して先読み連続演出を実行するか否か判定する。この先読み連続演出実行判定手段21eによる判定は、例えば、通常遊技状態と潜確遊技状態のときには第1乱数値に対してのみ行い、時短遊技状態と確変遊技状態のときには第2乱数値に対してのみ行い、夫々、大当り乱数値が大当り特定値の場合に所定割合で肯定判定とする抽選で行われ、大当り乱数値が大当り特定値でない場合には前記所定割合より低い割合で肯定判定とする抽選で行われる。
演出制御手段25aは、遊技演出用の画像表示器16を含む演出手段39を制御し、先読み連続演出実行判定手段21eで肯定判定された場合、その判定対象となった乱数値に基づく特別図柄の変動が終了する迄に行われる複数回の特別図柄の変動に夫々対応する複数回の先読み演出を含む先読み連続演出を画像表示器16に表示させる。
ボタンロック制御手段25bは、ボタンロック装置44を制御し、演出制御手段25aが先読み連続演出を実行させる際、乱数取得手段21aで取得された乱数値に基づいて、先読み連続演出の各先読み演出毎に、演出ボタン42をロック解除させるロック解除状態と、進出位置にロックさせる進出ロック状態と、退入位置にロックさせる退入ロック状態の何れか1つの状態に選択的に設定する。
ここで、ボタンロック制御手段25bは、ロックフラグRFを0にセットすることでロック解除状態に設定し、ロックフラグRFを1にセットすることで進出ロック状態に設定し、ロックフラグRFを2にセットすることで退入ロック状態に設定する。
そして、ボタンロック制御手段25bが先読み連続演出における複数回の先読み演出に夫々設定した状態(ロック解除状態、進出ロック状態、退入ロック状態)の組合せによって、大当り遊技状態が発生する(つまり、大当り図柄が乱数判定手段21bで判定され図柄表示器19a,19bに表示される)信頼度が異なるように構成されている。
具体的には、ボタンロック制御手段25bが先読み連続演出においてロック解除状態を設定した先読み演出の回数が多いほど、大当り遊技状態が発生する信頼度が高くなるように、また、ボタンロック制御手段25bが先読み連続演出においてロック解除状態を設定した最後の先読み演出が先読み連続演出の最終に近いほど、大当り遊技状態が発生する信頼度が高くなるようにしている。
また、ボタンロック制御手段25bが先読み連続演出における複数回の先読み演出に夫々設定した状態(ロック解除状態、進出ロック状態、退入ロック状態)の組合せによって、大当り遊技状態の終了後に確変遊技状態や潜確遊技状態の高確遊技状態へ移行する(つまり、大当り図柄として確変図柄A,Bや突確図柄A,Bが乱数判定手段21bで判定され図柄表示器19a,19bに表示される)信頼度が異なるように構成されている。
具体的には、ボタンロック制御手段25bが先読み連続演出においてロック解除状態を設定した先読み演出の回数が多いほど、大当り遊技状態の終了後に高確遊技状態へ移行する信頼度が高くなるように、また、ボタンロック制御手段25bが先読み連続演出においてロック解除状態を設定した最後の先読み演出が先読み連続演出の最終に近いほど、大当り遊技状態の終了後に高確遊技状態へ移行する信頼度が高くなるようにしてもよい。
尚、ボタンロック制御手段25bは、先読み連続演出以外の遊技演出において、次の第1〜第5のボタンロック制御も実行可能である。
第1のボタンロック制御において、ボタン操作有効期間中に演出ボタン42を進出位置と退入位置の一方にロックさせた状態とロック解除させた状態の何れかの状態に択一的に保持するとともに、前記何れかの状態を大当り抽選、確変抽選、潜確抽選の何れかの結果に基づいて決定し、その状態によって大当り抽選、確変抽選、潜確抽選の何れかで当選している信頼度が異なるようにする。
第2のボタンロック制御において、ボタン操作有効期間中に演出ボタン42をロック解除させた状態で設定時間T経過したときに進出位置と退入位置の一方にロックさせるとともに、前記設定時間Tを大当り抽選、確変抽選、潜確抽選の何れかの結果に基づいて決定し、その設定時間Tによって大当り抽選、確変抽選、潜確抽選の何れかで当選している信頼度が異なるようにする。
第3のボタンロック制御において、ボタン操作有効期間中に演出ボタン42をロック解除させた状態で演出ボタン42が退入位置に設定回数N操作されたときに進出位置と退入位置の一方にロックさせるとともに、前記設定回数Nを大当り抽選、確変抽選、潜確抽選の何れかの結果に基づいて決定し、その設定回数Nによって大当り抽選、確変抽選、潜確抽選の何れかで当選している信頼度が異なるようにする。
第4のボタンロック制御において、ボタン操作有効期間中に演出ボタン42を退入位置にロックさせた状態に保持する、或いは、演出ボタン42を退入位置にロックさせた状態からロック解除させるとともに、演出ボタン42のロック解除有無を大当り抽選、確変抽選、潜確抽選の何れかの結果に基づいて決定し、その演出ボタン42のロック解除有無によって大当り抽選、確変抽選、潜確抽選の何れかで当選している信頼度が異なるようにする。
第5のボタンロック制御において、大当り抽選、確変抽選、潜確抽選の結果に関わらず、ボタン操作有効期間中に演出ボタン42をロック解除させた状態に保持する。
第1〜第3のボタンロック制御においては、ボタン操作有効期間中に演出ボタン42を進出位置と退入位置の何れかの位置にロックさせる場合、前記何れかの位置を大当り抽選、確変抽選、潜確抽選の何れかの結果に基づいて決定し、その位置によって大当り抽選、確変抽選、潜確抽選の何れかで当選している信頼度が更に異なるようにする。
次に、図23に示す各手段21a〜21e,25a,25bの前記機能を達成するために、メイン制御装置21(メイン制御基板22)が実行する具体的な処理・制御について説明し、その後、サブ制御装置25(演出制御基板27、画像制御基板28)が実行する具体的な処理・制御について説明する。
先ず、図28に示すように、遊技制御基板22における微小時間毎のタイマ割込処理では、乱数更新処理(S101)、スイッチ処理(S102)、図柄処理(S103)、電動役物処理(S104)、賞球処理(S105)、出力処理(S106)を順次実行し、リターンする。
図29に示すように、S102の始動口SW処理では、第1始動口SW11aがオンの場合(S111;Yes )、第1保留数U1が4未満の場合に(S112;Yes )、第1保留数U1をU1+1に加算し(S113)、第1乱数値(大当り乱数値、大当り図柄乱数値、リーチ乱数値)を取得・格納する(S114)。次に、S113を受けて、第1保留数増加コマンドをセットし(S115)、S114を受けて、第1先読み連続演出実行判定処理(S116)を実行し、そこで、第1先読み連続演出を実行する判定となった場合には(S117;Yes )、第1先読み連続演出コマンドをセットする(S118)。
次に、第2始動口SW11bがオンの場合(S119;Yes )、第2保留数U2が4未満の場合に(S120;Yes )、第2保留数U2をU2+1に加算し(S121)、第2乱数値(大当り乱数値、大当り図柄乱数値、リーチ乱数値)を取得・格納する(S122)。次に、S121を受けて、第2保留数増加コマンドをセットし(S123)、S122を受けて、第2先読み連続演出実行判定処理(S114)を実行し、そこで、第2先読み連続演出を実行する判定となった場合には(S125;Yes )、第2先読み連続演出コマンドをセットする(S126)。尚、S115、S118、S123、S126でセットしたコマンド、及び、その他のステップでセットしたコマンドについては、S106の出力処理により演出制御基板27に送信する。
図30に示すように、S116の第1先読み連続演出実行判定処理では、第1保留数U1が2以上か否か判定し(S131)、S131;Noの場合、リターンする。S131;Yes の場合、通常遊技状態又は潜確遊技状態か否か判定し(S132)、S132;Noの場合、リターンする。S132;Yes の場合、今回取得の第1乱数値の大当り乱数値が大当り特定値か否か判定し(S133)、S133;Yes の場合、所定高確率(例えば、1/5)で第1先読み連続演出を実行とし(S134)、S133;Noの場合、所定低確率(例えば、1/150)で第1先読み連続演出を実行とする(S135)。
図31に示すように、S124の第2先読み連続演出実行判定処理では、第2保留数U2が2以上か否か判定し(S136)、S136;Noの場合、リターンする。S136;Yes の場合、確変遊技状態又は時短遊技状態か否か判定し(S137)、S137;Noの場合、リターンする。S137;Yes の場合、今回取得の第2乱数値の大当り乱数値が大当り特定値か否か判定し(S138)、S138;Yes の場合、所定高確率(例えば、1/5)で第2先読み連続演出を実行とし(S139)、S138;Noの場合、所定低確率(例えば、1/150)で第2先読み連続演出を実行とする(S140)。
図32に示すように、S103の特別図柄処理では、当り遊技フラグがONでない場合(S141;No)、第1,第2特別図柄の両方が変動中でない場合に(S142;No)、S143へ移行する。当り遊技フラグがONの場合(S141;Yes )、リターンする。S143において、第2保留数U2が1以上の場合(S143;Yes )、第2保留数U2をU2−1に減算し(S144)、第2保留数U2が0の場合(S143;No)、第1保留数U1が1以上の場合に(S145;Yes )、第1保留数U1をU1−1に減算する(S146)。S144又はS146の後、客待ちフラグをOFFにする(S147)。
次に、特別図柄判定処理(S148)を実行し、続いて、変動パターン選択処理(S149)を実行し、そこで、S146を経由の場合には、最も先に取得した第1保留乱数値と必要なテーブルとを用いて、第1特別図柄の種類を選択設定(判定)するとともに変動パターン(変動時間)を選択設定し、S144を経由の場合には、最も先に取得した第2保留乱数値と必要なテーブルとを用いて、第2特別図柄の種類を選択設定(判定)するとともに変動パターン(変動時間)を選択設定する。
次に、第1又は第2特別図柄を変動開始し(S150)、S148で設定した特別図柄の種類とS149で設定した変動パターン(変動時間)の情報を含む変動開始コマンドをセットする(S151)。次に、S142;Yes の場合、又は、S151の後、S149で設定した変動時間が経過した場合(S152;Yes )、第1又は第2特別図柄を変動停止させ(S153)、S148で設定した図柄を第1又は第2特別図柄表示器19a又は19bに表示させる。続いて、変動停止コマンドをセットし(S154)、停止中処理(S156)を実行する。S145;Noの場合、客待ち設定処理(S157)を実行する。
図33に示すように、演出制御基板27における微小時間毎のタイマ割込処理では、コマンド受信処理(S201)、演出ボタン処理(S202)、コマンド送信処理(S203)を順次実行する。S201では、遊技制御基板22(画像制御基板28)からのコマンドを受信し、S203では、後述のステップでセットしたコマンドを画像制御基板28(ランプ制御基板29)へ送信する。
図34に示すように、S201のコマンド受信処理では、保留数増加コマンドを受信した場合(S211;Yes )、保留数加算処理(S212)を実行し、保留数コマンドをセットする(S213)。先読み連続演出コマンドを受信した場合(S214;Yes )、先読み連続演出カウンタ処理(S215)を実行する。変動開始コマンドを受信した場合(S216;Yes )、変動演出選択処理(S217)を実行する。変動停止コマンドを受信した場合(S218;Yes )、変動演出終了中処理(S219)を実行する。オープニングコマンドを受信した場合(S220;Yes )、当り演出選択処理(S221)を実行する。エンディングコマンドを受信した場合(S222;Yes )、エンディング演出選択処理(S223)を実行する。最後に、客待ちコマンド受信処理(S224)を実行する。
図35に示すように、S215の先読み連続演出カウンタ処理では、第1先読み連続演出コマンドを受信した場合には(S231;Yes )、第1保留数U1を読込み(S232)、その第1保留数U1を先読み連続演出カウンタFRCにセットする(S233)。また、第2先読み連続演出コマンドを受信した場合には(S234;Yes )、第2保留数U2を読込み(S235)、その第2保留数U2を先読み連続演出カウンタFRCにセットする(S236)。
図36に示すように、S217の変動演出選択処理では、遊技制御基板22から受信した変動開始コマンドを解析し(S241)、モードフラグMF(図40の5種類のA〜Eモードのうち現在のモードに対応するモードフラグ0〜4の何れか1つ)を参照し(S242)、先読み連続演出カウンタFRC(0〜4の何れか1つ)を参照し(S243)、保留数減算処理(S244)を実行する。ここで、図41に示すように、5種類のA〜Eモードに夫々対応する5種類の演出選択テーブルA〜Eが記憶されている。
そして、変動演出パターン選択処理(S245)では、S242で参照したモードフラグMFに対応する5種類の演出選択テーブルA〜Eの何れか1つを抽出し、その演出選択テーブルと、S241で解析した特別図柄の種類を含む情報に基づいて、複数種類の変動演出パターン1,2,3,4・・・の何れか1つを選択する。
選択対象となる複数種類の変動演出パターンの中に、1又は複数種類の先読み演出パターン(図41参照)が存在し、変動演出パターンを選択する際、先読み連続演出カウンタFRCが0の場合には、先読み演出パターン以外の変動演出パターンを選択し、先読み連続演出カウンタFRCが1以上の場合には、先読み演出パターンを選択する。その後、S245で選択した変動演出パターンの情報を含む変動演出開始コマンドをセットし(S246)、次に、先読み連続演出カウンタFRCが1以上の場合には(S247;Yes )、FRCをFRC−1に減算し(S248)、リターンする。
ここで、図30、図31にも示した通り、メイン制御装置21では、第1又は第2保留数U1又はU2が2以上の場合にのみ、先読み連続演出の実行判定を下し得るため、先読み連続演出実行させる場合、図35に示す先読み連続演出カウンタ処理では、先読み連続演出カウンタFRCに当初2以上がセットされる。そして、図36に示す変動演出選択処理において、先読み演出が選択される毎に、先読み連続演出カウンタFRCが減算されることから、図42に示す先読み連続演出1〜3の何れか1つが実行されることになる。
このように、先読み連続演出は、先読み連続演出を実行する判定対象となった乱数値に基づく特別図柄の変動が終了する迄に行われる複数回の特別図柄の変動に夫々対応する複数回の先読み演出を含むものとなり、そして、各先読み演出毎にボタン操作有効期間が設定される。即ち、図42に示すように、先読み連続演出1では2回の先読み演出が実行され且つ2回のボタン操作有効期間が設定され、先読み連続演出2では3回の先読み演出が実行され且つ3回のボタン操作有効期間が設定され、先読み連続演出3では4回の先読み演出が実行され且つ4回のボタン操作有効期間が設定される。
図37に示すように、S219の変動演出終了中処理では、遊技制御基板22から受信した変動停止コマンドを解析し(S251)、モードフラグMFを参照し(S252)、当りか否か判定する(S253)。当りの場合(S253;Yes )、モードフラグ変更処理(S254)を実行し、図40に示すように、当該当りの契機となった当り図柄に応じたモードフラグMF(例えば、確変図柄Aの場合は1(Bモード))を変更設定するとともに、遊技状態滞在カウンタMCに当り図柄に応じた値(例えば、確変図柄Aの場合は10000)をセットする。
一方、当りでない場合(S253;No)、MFが0か否か(Aモードか否か)判定し(S255)、S255;Noの場合、MCをMC−1に減算し(S256)、次に、MCが0になった場合(S257;Yes )、MFに0(Aモード)を設定する(S258)。S254の後、S258の後、S255;Yes の場合、S257;Noの場合、次に、変動演出終了コマンドをセットし(S259)、リターンする。
図38に示すように、S221の当り演出選択処理では、遊技制御基板22から受信したオープニングコマンドを解析し(S261)、モードフラグMFを参照し(S262)、当り演出パターン選択処理(S263)において、S262で参照したモードフラグMFに対応する図41に示す5種類の演出選択テーブルA〜Eの何れか1つを抽出し、その演出選択テーブルと特別図柄の種類に基づいて、複数種類の当り演出パターン1,2,3・・・の何れか1つを選択する。その後、S263で選択した当り演出パターンの情報を含むオープニング演出開始コマンドをセットし(S264)、リターンする。
図39に示すように、S223のエンディング演出選択処理では、遊技制御基板22から受信したエンディングコマンドを解析し(S271)、モードフラグMFを参照し(S272)、エンディング演出パターン選択処理(S273)において、S272で参照したモードフラグMFに対応する5種類の図41に示す演出選択テーブルA〜Eの何れか1つを抽出し、その演出選択テーブルと特別図柄の種類に基づいて、複数種類のエンディング演出パターン1,2,3・・・の何れか1つを選択する。その後、S273で選択したエンディング演出パターンの情報を含むエンディング演出開始コマンドをセットし(S274)、リターンする。
尚、選択対象となる複数種類の変動演出パターン、複数種類の当り演出パターン、複数種類のエンディング演出パターンの中に、夫々、1又は複数種類の特定の変動演出パターン、1又は複数種類の特定の当り演出パターン、1又は複数種類の特定のエンディング演出パターンが存在し(図41参照)、各特定の演出パターンに、演出ボタン42の操作が有効となるボタン操作有効期間が設定されている。
そして、前記第1〜第5のボタンロック制御は、特定の演出パターンが選択された場合に実行され、特に、大当り抽選に関するボタンロック制御は、特定の変動演出パターンに対して実行され、確変抽選と潜確抽選に関するボタンロック制御は、特定の変動演出パターン又は当り演出パターン又はエンディング演出パターンに対して実行される。
次に、図43に示すように、S202の演出ボタン処理では、先ず、特定の演出パターン(特定の変動演出パターン又は当り演出パターン又はエンディング演出パターン)を実行か否か判定し(S281)、S281;Yes の場合、前記の第1〜第5の何れか1つのボタンロック制御を実行し(S282)、リターンする。一方、S281;Noの場合、先読み連続演出を実行か否か(即ち、先読み連続演出カウンタFRCが1以上か否か)判定し(S283)、S283;Noの場合、リターンする。
S283;Yes の場合、実行する先読み連続演出パターンおける複数回の先読み演出に夫々設定する状態(ロック解除状態、進出ロック状態、退入ロック状態)の組合せを選択したか否か判定し(S284)、S284;Noの場合、その組合せを予め設定された複数種類の組合せの中から択一的に選択する状態組合せ選択処理(S285)を実行する。
S285の状態組合せ選択処理では、例えば、図44に示すように、2回の先読み演出を含む先読み連続演出パターン1を実行する場合、3種類の組合せ(1)〜(3)(例えば、(2)の組合せでは、1回目の先読み演出のときにロック状態、2回目の先読み演出のときにロック解除状態)の何れかが選択され、その選択率は、図示の抽選の当選/非当選別に図示の選択率(例えば、大当り抽選で当選している場合、(1)の組合せの選択率が20%、(2)の組合せの選択率が30%、(3)の組合せが50%)になる。
例えば、図45に示すように、3回の先読み演出を含む先読み連続演出パターン2を実行する場合、4種類の組合せ(1)〜(4)(例えば、(2)の組合せでは、1,2回目の先読み演出のときにロック状態、3回目の先読み演出のときにロック解除状態)の何れかが選択され、その選択率は、図示の抽選の当選/非当選別に図示の選択率(例えば、大当り抽選で当選している場合、(1)の組合せの選択率が10%、(2)の組合せの選択率が20%、(3)の組合せの選択率が30%、(4)の組合せが40%)になる。
例えば、図46に示すように、4回の先読み演出を含む先読み連続演出パターン3を実行する場合、5種類の組合せ(1)〜(5)(例えば、(2)の組合せでは、1〜3回目の先読み演出のときにロック状態、4回目の先読み演出のときにロック解除状態)の何れかが選択され、その選択率は、図示の抽選の当選/非当選別に図示の選択率(例えば、大当り抽選で当選している場合、(1)の組合せの選択率が10%、(2)の組合せの選択率が15%、(3)の組合せの選択率が20%、(4)の組合せの選択率が25%、(5)の組合せが30%)になる。
ここで、図44〜図46において、ロック状態には進出ロック状態と退入ロック状態の何れも含まれるものであり、ロック状態とは進出ロック状態と退入ロック状態の何れかになる。こうして、先読み連続演出パターンが実行される際、乱数取得手段21aで取得された乱数値に基づいて、先読み連続演出の各先読み演出毎に、演出ボタン42をロック解除させるロック解除状態と、進出位置と退入位置の一方にロックさせるロック状態の何れかの状態に選択的に設定されることになる。そして、先読み連続演出パターンにおける複数回の先読み演出に夫々設定した状態(ロック解除状態、ロック状態)の組合せによって、大当り遊技状態が発生する信頼度が異なるようになり、具体的には、先読み連続演出パターンにおいてロック解除状態を設定した先読み演出の回数が多いほど、大当り遊技状態が発生する信頼度が高くなる。
或いは、S285の状態組合せ選択処理では、例えば、図47に示すように、2回の先読み演出を含む先読み連続演出パターン1を実行する場合、2種類の組合せ(1)(2)(例えば、(1)の組合せでは、1回目の先読み演出のときにロック解除状態、2回目の先読み演出のときにロック状態)の何れかが選択され、その選択率は、図示の抽選の当選/非当選別に図示の選択率(例えば、大当り抽選で当選している場合、(1)の組合せの選択率が30%、(2)の組合せの選択率が70%)になる。
例えば、図48に示すように、3回の先読み演出を含む先読み連続演出パターン2を実行する場合、3種類の組合せ(1)〜(3)(例えば、(1)の組合せでは、1回目の先読み演出のときにロック解除状態、2,3回目の先読み演出のときにロック状態)の何れかが選択され、その選択率は、図示の抽選の当選/非当選別に図示の選択率(例えば、大当り抽選で当選している場合、(1)の組合せの選択率が20%、(2)の組合せの選択率が30%、(3)の組合せの選択率が50%)になる。
例えば、図49に示すように、4回の先読み演出を含む先読み連続演出パターン3を実行する場合、4種類の組合せ(1)〜(4)(例えば、(1)の組合せでは、1回目の先読み演出のときにロック解除状態、2〜4回目の先読み演出のときにロック状態)の何れかが選択され、その選択率は、図示の抽選の当選/非当選別に図示の選択率(例えば、大当り抽選で当選している場合、(1)の組合せの選択率が10%、(2)の組合せの選択率が20%、(3)の組合せの選択率が30%、(4)の組合せの選択率が40%)になる。
ここで、図47〜図49において、ロック状態には進出ロック状態と退入ロック状態の何れも含まれるものであり、ロック状態とは進出ロック状態と退入ロック状態の何れかになる。こうして、先読み連続演出パターンが実行される際、乱数取得手段21aで取得された乱数値に基づいて、先読み連続演出の各先読み演出毎に、演出ボタン42をロック解除させるロック解除状態と、進出位置と退入位置の一方にロックさせるロック状態の何れかの状態に選択的に設定されることになる。そして、先読み連続演出パターンにおける複数回の先読み演出に夫々設定した状態(ロック解除状態、ロック状態)の組合せによって、大当り遊技状態が発生する信頼度が異なるようになり、具体的には、先読み連続演出パターンにおいてロック解除状態を設定した最後の先読み演出が先読み連続演出パターンの最終に近いほど、大当り遊技状態が発生する信頼度が高くなる。
或いは、S285の状態組合せ選択処理では、例えば、図50に示すように、3回の先読み演出を含む先読み連続演出パターン2を実行する場合、3種類の組合せ(1)〜(3)(例えば、(1)の組合せでは、1回目の先読み演出のときにロック解除状態、2回目の先読み演出のときに進出ロック状態、3回目の先読み演出のときに退入ロック状態)の何れかが選択され、その選択率は、図示の抽選の当選/非当選別に図示の選択率(例えば、大当り抽選で当選している場合、(1)の組合せの選択率が20%、(2)の組合せの選択率が30%、(3)の組合せの選択率が50%)になる。
こうして、先読み連続演出パターンが実行される際、乱数取得手段21aで取得された乱数値に基づいて、先読み連続演出の各先読み演出毎に、演出ボタン42をロック解除させるロック解除状態と、進出位置にロックさせる進出ロック状態と、退入位置にロックさせる退入ロック状態の何れか1つの状態に選択的に設定されることになる。そして、先読み連続演出パターンにおける複数回の先読み演出に夫々設定した状態(ロック解除状態、進出ロック状態、退入ロック状態)の組合せによって、大当り遊技状態が発生する信頼度が異なるようになる。
このように、S285で状態組合せ選択処理を実行後、先読み演出回数Nに1をセットし(S286)、S287へ移行する。また、S284;Yes の場合、S285、S286を実行せずに、S287へ移行する。S287では、N回目の先読み演出のボタン操作有効期間の開始か否か判定し、S287;Yes の場合、N回目の先読み演出のロックフラグ設定処理(S288)を実行する。S288のロックフラグ設定処理では、S285で選択した状態の組合せに基づいて、N回目の先読み演出のときに、ロック解除状態にする場合にはロックフラグRFに0をセットし、進出ロック状態にする場合にはRFに1をセットし、退入ロック状態にする場合にはRFに2をセットする。その後、図20〜図22に基づいて説明した演出ボタンロック制御(S289)を実行する。
S289の演出ボタンロック制御より、RFが0の場合、演出ボタン42が進出位置又は退入位置にロックされていた場合にはロック解除され、退入位置にロックされていた場合には進出位置へ復帰する。そして、遊技者は進出位置の演出ボタン42を退入位置に押下操作でき、操作解除すると、演出ボタン42は進出位置に復帰する。
RFが1の場合、演出ボタン42が退入位置にロックされていた場合にはロック解除され、進出位置に復帰しそこでロックされる。そして、遊技者は進出位置の演出ボタン42を退入位置に押下操作できなくなる。RFが2の場合、演出ボタン42が進出位置にロックされていた場合にはロック解除される。そして、遊技者は進出位置の演出ボタン42を退入位置に押下操作でき、そこで演出ボタン42が退入位置にロックされる。
S289の演出ボタンロック制御後、S290へ移行し、また、S287;Noの場合、S288、S288を実行せずに、S290へ移行する。S290では、ボタン操作有効期間か否か判定し、S290;Yes の場合、演出ボタン42が操作されたか否か判定し(S291)、S291;Yes の場合、演出ボタンコマンドをセットする(S292)。S292の後、又は、S290;No、S291;Noの場合、N回目の先読み演出が終了か否か判定し(S293)、S293;Noの場合、リターンする。S293;Yes の場合、先読み連続演出パターンが終了か否か判定し(S294)、S294;Yes の場合、リターンし、S294;Noの場合、先読み演出回数NをN+1に加算し(S295)、リターンする。
こうして、先読み連続演出パターンの各先読み演出毎に、ロック解除状態、進出ロック状態、退入ロック状態の何れか1つの状態になる。
図51に示すように、画像制御基板28が実行する画像制御処理では、保留数コマンドを受信した場合(S301;Yes )、S302の処理において、画像表示器16に保留数を変更表示させる。また、変動演出開始コマンドを受信した場合(S303;Yes )、S304の処理において、そのコマンドに応じた変動演出パターンを表示させ、変動演出終了コマンドを受信した場合(S305;Yes )、S306の処理において、変動演出パターンの表示を終了させる。また、オープニング演出開始コマンドを受信した場合(S307;Yes )、S308の処理において、そのコマンドに応じた当り演出パターンを表示させ、エンディング演出開始コマンドを受信した場合(S309;Yes )、S310の処理において、そのコマンドに応じたエンディング演出パターンを表示させる。
図52に示すように、特定の演出パターン(特定の変動演出パターン、特定の当り演出パターン、特定のエンディング演出パターン)又は先読み演出パターンが実行中か否か判定し(S311)、S311;Yes の場合、ボタン操作有効期間か否か判定し(S312)、S312;Yes の場合、画像表示器16でボタン操作有効期間である旨(例えば、演出ボタン42の操作指示)を報知させる(S313)。次に、演出ボタンコマンドを受信したか否か判定する(S314)。S311;No又はS312;No又はS314;Noの場合、リターンする。S314;Yes の場合、S315の処理において、実行中の特定の演出パターン又は先読み演出パターンの一部を切換え表示させ、例えば、大当り抽選、確変抽選、潜確抽選で当選している期待度が画像表示器16に表示される。
以上説明したパチンコ遊技機1によれば次の作用・効果を奏する。
演出ボタン42を進出位置と退入位置の両方にロック可能に且つロック解除可能に構成されたボタンロック装置44を設け、演出制御手段25aが先読み連続演出パターンを実行させる際、ボタンロック制御手段25bが、ボタンロック装置44を制御して、乱数取得手段21aで取得された乱数値に基づいて、先読み連続演出パターンの各先読み演出毎に、演出ボタン42をロック解除させるロック解除状態と、進出位置にロックさせる進出ロック状態と、退入位置にロックさせる退入ロック状態の何れか1つの状態に選択的に設定するので、先読み連続演出パターン実行中の演出ボタン42を用いた演出を斬新なものにして所望の演出効果を実現することができる。
ボタンロック制御手段25bが先読み連続演出パターンにおける複数回の先読み出に夫々設定した状態(ロック解除状態、ロック状態(進出ロック状態、退入ロック状態))の組合せによって、大当り遊技状態が発生する信頼度が異なるように構成したので、また、ボタンロック制御手段25bが先読み連続演出パターンにおける複数回の先読み演出に夫々設定した状態の組合せによって、大当り遊技状態の終了後に高確遊技状態(確変遊技状態、潜確遊技状態)へ移行する信頼度が異なるように構成したので、先読み連続演出パターン実行中の演出ボタン42を用いた演出効果を確実に高めることができる。
ボタンロック制御手段25bが先読み連続演出パターンにおいてロック解除状態を設定した先読み演出の回数が多いほど、大当り遊技状態が発生する信頼度が高くなるので、或いは、ボタンロック制御手段25bが先読み連続演出パターンにおいてロック解除状態を設定した最後の先読み演出が先読み連続演出の最終に近いほど、大当り遊技状態が発生する信頼度が高くなるので、大当り遊技状態が発生する信頼度が高くなる前記状態の組合せを遊技者に判り易く設定することができる。
尚、前記実施例を次のように部分的に変更してもよい。
(1)ボタンロック装置44について、演出ボタン42を進出ロック位置にのみロック可能に且つロック解除可能に構成する。この場合、第2ロック部材60A、第2バネ部材61A、第2ロック連動機構62A、第2ロック解除駆動機構63Aを省略して実現できる。ボタンロック制御手段25bは、先読み連続演出パターンの各先読み演出毎に、演出ボタン42をロック解除状態と進出ロック状態の何れかの状態に選択的に設定する。
その際の具体的なボタンロック制御は、図53に示す通りであり、演出ボタン42を進出位置にロックするか否か判定し(S401)、S401;No(つまり、ロックフラグRFが0)の場合、第1ロックSOL63aをオンし(S402)、S401;Yes (つまり、ロックフラグRFが1)の場合、第1ロックSOL63aをオフする(S403)。図43のS285での状態組合せ選択処理では、ロック解除状態と進出ロック状態との組合せを選択することになり、図43のS288のロックフラグ設定処理では、ロックフラグRFに2が設定されることはない。
(2)ボタンロック装置44について、演出ボタン42を退入ロック位置にのみロック可能に且つロック解除可能に構成する。この場合、第1ロック部材60、第1バネ部材61、第1ロック連動機構62、第1ロック解除駆動機構63を省略して実現できる。ボタンロック制御手段25bは、先読み連続演出パターンの各先読み演出毎に、演出ボタン42をロック解除状態と退入ロック状態の何れかの状態に選択的に設定する。
その際の具体的なボタンロック制御は、図54に示す通りであり、演出ボタン42を退入位置にロックするか否か判定し(S406)、S406;No(つまり、ロックフラグRFが0)の場合、第2ロックSOL63Aaをオンし(S407)、S406;Yes (つまり、ロックフラグRFが2)の場合、第2ロックSOL63Aaをオフする(S408)。図43のS285での状態組合せ選択処理では、ロック解除状態と退入ロック状態との組合せを選択することになり、図43のS288のロックフラグ設定処理では、ロックフラグRFに1が設定されることはない。
(3)前記実施例では、先読み連続演出パターンに対して1つの前記状態の組合せを選択することで、先読み連続演出パターンの各先読み演出毎に、ロック解除状態、進出ロック状態、退入ロック状態の何れか1つの状態に選択的に設定するが、先読み連続演出パターンの各先読み演出毎に、ロック解除状態、進出ロック状態、退入ロック状態の何れか1つの状態を、抽選(この抽選は、大当り抽選、確変抽選、潜確抽選の結果に基づく抽選)により個別に選択設定するようにしてもよい。
(4)1回の特別図柄の変動と同期して画像表示器16に表示する演出画像において、その一部のみを変更したものを先読み演出としてもよい。例えば、演出画像の一部として表示する保留数と相当数の保留アイコンの1つの種類を通常と異ならせることで、先読み演出とすることができる。この場合、特別図柄の変動終了毎に、1つの保留アイコンが消去され、残りの通常と異なる種類の保留アイコンを含む1又は複数の保留アイコンが、シフトして表示されることで、複数の先読みを含む先読み連続演出が実行されることになる。
(5)前記実施例では、演出制御手段25aが、先読み連続演出実行判定手段21eで肯定判定された場合、その判定対象となった乱数値に基づく特別図柄の変動が終了する迄に連続的に行われる複数回の特別図柄の変動に夫々対応する複数回の先読み演出を含む先読み連続演出を画像表示器16に表示させているが、これに限定されない。
つまり、先読み連続演出実行判定手段21eに代わる先読み演出実行判定手段が、始動口11a,11bへの遊技球の入賞時に乱数取得手段21aで取得され且つ保留された乱数値に対して先読み演出を実行するか否か判定し、肯定判定した場合、演出制御手段25aが、その判定対象となった乱数値に基づく特別図柄の変動が終了する迄に行われる1回の特別図柄の変動に対応する1回の先読み演出を画像表示器16に表示させてもよい。或いは、演出を実行すると判定された場合、演出制御手段25aが、その判定対象となった乱数値に基づく特別図柄の変動が終了する迄に間欠的に行われる複数回の特別図柄の変動に夫々対応する複数数回の先読み演出を画像表示器16に表示させてもよい。
例えば、先読み演出を実行すると判定された場合、その判定対象となった乱数値に基づく特別図柄の変動が開始される前の任意のタイミングで(特別図柄の変動中)に、先読み演出として、画像表示器16に「先読みチャンス!!」の表示とともに、演出ボタン42の操作を促す表示が行われ、その表示が行われている間のボタン操作有効期間に、演出ボタン42のロックが解除され、演出ボタン42を押すことができれば、前記判定対象となった乱数値に対応する保留アイコンの種類を変更させ、演出ボタン42がロックされ、演出ボタン42を押すことができなければ、前記判定対象となった乱数値に対応する保留アイコンの種類を変更させないようにする。この場合、保留アイコンの種類が変更された場合に変更されない場合よりも、大当り期待度が高くなるようにする。
尚、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において、前記開示事項以外の種々の変更を付加して実施可能である。例えば、演出ボタン42を進出位置と退入位置の少なくとも一方にロック可能に且つロック解除可能に構成された種々のボタンロック装置を適用可能である。本発明は、演出ボタン(操作ボタン)を備えた種々のパチンコ遊技機に適用可能である。