JP6061966B2 - 食品用容器および加熱調理器 - Google Patents

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本発明は、食品用容器および加熱調理器に関する。
タレ等の液状調味料に浸された食品を加熱調理しようとすると、液状調味料が焦げ付く場合があり、調理器具の頻繁な清掃が必要であった。また、液状調味料が焦げる際に、煙と臭いが発生するため、調理するには十分な換気環境を整える必要があった。そこで従来から、収容した食品とともに容器ごと加熱するための使い捨て容器が知られている(例えば、特許文献1)。
特開昭64−70378号公報
しかしながら、特許文献1に記載の容器は、液状調味料と食品とを収容した状態で、運送することが想定されておらず、液状調味料が漏れ出す虞があった。また、内容物を均一に加熱するためには、長い加熱時間を必要とするという問題もあった。
本発明の一つの態様は、上記の課題を解決するためになされたものであって、固形物および液状物からなる食品を密閉して運送時の液漏れを防ぐとともに、短時間の加熱調理により食品の均一な加熱が可能な容器の提供を目的の一つとする。
上記の目的を達成するために、本発明の一つの態様の食品用容器は、固形物および液状物からなる食品を格納する食品用容器であり、金属材料からなる箱型の本体と、少なくとも一部が金属材料からなり、前記本体の開口周縁に接着されて気密に覆うシート状の蓋体と、を備え、前記蓋体の厚さは、前記本体の厚さよりも薄い。
本発明の一つの態様の食品用容器において、前記本体には、前記固形物の外形に沿って湾曲した底部および側壁部を有し、前記底部および前記側壁部と前記固形物との間に前記液状物を充填させる隙間が設けられていてもよい。
また、本発明の一つの態様の食品用容器において、前記固形物は、複数が串に刺された状態で収容され、前記底部には、複数の固形物の外形に合わせた複数の窪みが設けられ、前記窪みは、前記串が延びる方向に並んで配置されていてもよい。
本発明の一つの態様の食品用容器において、前記本体は、開口周縁に縁部を有しており、前記蓋体は、前記縁部に接着されていてもよい。
本発明の一つの態様の食品用容器において、前記固形物は、串に刺された状態で前記本体に収容され、前記本体の前記縁部には、前記串の端部を収容する溝が設けられていてもよい。
本発明の一つの態様の食品用容器において、前記蓋体は、蒸気孔が設けられた蓋部材と、前記蒸気孔を覆うシール部と、を有していてもよい。
本発明の一つの態様の食品用容器において、透明の樹脂材料からなるシート状のフィルム部材をさらに有し、前記フィルム部材が、前記蓋体より下側で、前記本体の開口周縁に接着されていてもよい。
本発明の一つの態様の食品用容器において、複数の前記本体を有し、複数の前記本体が単一の前記蓋体により覆われ、前記蓋体を前記本体から剥がすことで複数の前記蓋体が互いに分離されてもよい。
本発明の一つの態様の食品用容器において、前記本体をなす金属材料が、アルミニウム合金であり、前記蓋体の少なくとも一部をなす金属材料が、アルミニウム合金であってもよい。
本発明の一つの態様の加熱調理器は、上述の食品用容器に収容された食品を調理する。また、このような加熱調理器は、前記食品用容器を格納する加熱庫内を有し、前記加熱庫内で、前記食品用容器と食品用容器に収容された食品を加熱してもよい。
本発明の一つの態様によれば、固形物および液状物からなる食品を密閉して液漏れを防ぐとともに、短時間の加熱調理により食品の均一な加熱が可能な食品用容器の提供を目的とする。
第1実施形態の食品用容器を示す斜視図である。 図2のII−II線に沿う食品用容器の断面図である。 第1実施形態の変形例の食品用容器を示す斜視図である。 食品用容器を加熱するための加熱調理器を示す斜視図である。 第2実施形態の食品用容器を示す断面図である。 第3実施形態の食品用容器を示す斜視図である。 第3実施形態を加熱調理器の加熱庫内に格納した状態を示す正面図である。
本発明の実施形態について、図面を基に説明する。なお、以下の説明で用いる図面は、特徴をわかりやすくするために、便宜上特徴となる部分を拡大して示している場合があり、各構成要素の寸法比率などが実際と同じであるとは限らない。
[第1実施形態]
以下、第1実施形態の食品用容器1について説明する。
図1は、第1実施形態の食品用容器1の斜視図である。また、図2は、第1実施形態の食品用容器1の断面図である。
食品用容器1は、食用の内容物30を収容するための容器である。食品用容器1は、箱型の本体10と、本体10の上側に設けられたシート状の蓋体20と、を有する。
本明細書において、上側とは、本体10に対して、蓋体20が設けられている方向を指すものであって、使用時における食品用容器1の姿勢を制限するものではない。また、本明細書中の平面視とは、食品用容器1を上側から見た状態を意味する。
本実施形態において、食品用容器1に収容される内容物30は、串31と、固形物および液状物からなる食品である。より具体的には、内容物30は、串31に刺された状態で事前調理(半調理)された固形食品(固形物)32と、固形食品32に絡み付けられるタレなどの液状調味料(液状物)33と、である。本実施形態の内容物30は、例えば、タレが付けられた焼き鳥であり、4つの鶏肉(固形食品32)が、1本の串31によって束ねられている。
なお、本明細書において、半調理とは、食べることが可能な状態まで調理された後に冷まされた状態を意味し、再度加熱して暖かい状態で食べることが推奨される状態である。
本体10は、底部11と、底部11の周囲から上側に延びる側壁部12と、側壁部12の上端に位置する縁部13と、を有している。底部11は、平面視で、串31が延びる方向を長手方向とする。底部11と側壁部12とは、箱形状を構成し、上側に開口する。縁部13は、開口周縁に位置し、開口周縁から外側に延びている。縁部の平面視における外形は、矩形状である。
本体10の底部11および側壁部12は、固形食品32の外形に沿った形状を有する。換言すると、本体10の底部11および側壁部12は、固形食品32の外形に沿って湾曲している。より具体的には、図2に示すように、底部11には、4つの固形食品32の外形に合わせた4つの窪み11aが設けられている。窪み11aは、串31が延びる方向に並んで配置されている。串31に刺された4つの固形食品32は、それぞれ窪み11aに収まる。また、図1に示すように、側壁部12は、4つの固形食品32の外形に合わせて湾曲し、串31が延びる方向に沿って、対向する側壁部12同士の距離が広い部分と狭い分が連続して並ぶように形成されている。底部11および側壁部12と固形食品32との間には、液状調味料33を充填させる隙間5が設けられている。
本体10の縁部13には、串31の一方の端部31aを収容する溝13aが設けられている。溝13aは、側壁部12に囲まれた領域と連通する。溝13aの幅は、串31の太さより若干大きい。
本体10は、金属材料からなる。本体10を構成する金属材料は、加工性、価格、重量を鑑みて、アルミニウム合金とすることが好ましい。本体10は、板材料をプレス成型することにより製造することができる。また、本体10は、箔状の金属材料を成形したものであったものであってもよい。即ち、本体10は、アルミニウム箔成形容器であってもよい。
蓋体20の外形は、本体10の縁部13の平面視における外周の形状より若干大きい。蓋体20は、本体10の開口周縁を気密に覆う。
蓋体20は、蒸気孔21aが設けられた蓋部材21と、蒸気孔21aを覆うシール部25と、を有する。蓋部材21とシール部25は、ともにシート状の部材である。
シール部25は、蓋部材21の蒸気孔21aの周囲に貼り付けられている。シール部25は、蓋部材21に貼り付けられた状態で、蒸気孔21aを閉塞する。これにより、食品用容器1を傾ける、又は上下逆さまにする場合にも、液状調味料33が、蒸気孔21aから漏れ出すことがない。
シール部25は、外縁から突出する把持部25aを有している。把持部25aは、蓋部材21と接着されていない。調理者は、把持部25aを把持して、容易にシール部25を剥がすことができる。
シール部25の材質は、金属材料であっても樹脂材料であってもよい。
蓋部材21に設けられた蒸気孔21aは、例えば直径1〜2mmの円形状を有し、蓋部材21を上下方向に貫通する。蒸気孔21aは、複数設けられていても良い。この場合は、1枚のシール部25により複数の蒸気孔21aを塞いでも、複数のシール部25によりそれぞれの蒸気孔21aを塞いでもよい。
蓋部材21は、本体10の縁部13に接着剤23により気密に接着されている。接着剤23としては、蓋部材21を本体10の縁部13から容易に剥離可能とするために、接着力を抑えたものを選定することが好ましい。また、蓋部材21は、縁部13から外側に飛び出す把持部21bを有する。把持部21bは、本体10と接着されてない。調理者は、調理後に、把持部21bを把持して、蓋部材21を容易に剥がすことができる。
蓋部材21は、本体10に設けられた縁部13に接着されるため、接着面積を広く確保できる。これにより、接着剤23として、接着力を抑えたものを選択した場合であっても、十分な気密性を確保することができ、蓋部材21と本体10との間から液状調味料33が漏れ出すことがない。
蓋体20(より具体的には、蓋部材21)は、本体10の底部11および側壁部12に対し薄く成形されている。これにより、蓋体20は、本体10に対して、剛性が低くなり、蓋体20を本体10から容易に剥がすことができる。
蓋体20は、少なくとも一部が金属材料からなる。より具体的には、蓋体20は、蓋部材21が、金属材料からなり、シール部25が、樹脂材料又は金属材料からなる。
蓋体20を構成する金属材料は、本体10と同様に、加工性、価格、重量を鑑みて、アルミニウム合金とすることが好ましい。特に蓋部材21としては、アルミニウム合金からなる箔を用いることが好ましい。
次に、このような食品用容器1の製造方法および、食品用容器1への内容物30の収容方法について、説明する。
食品用容器1の製造に当たっては、本体10と蓋体20とは、それぞれ別工程で成形される。
本体10は、例えばプレス成形により製造できる。
蓋体20の製造手順は、まず、金属箔に、蒸気孔21aを穿孔するとともに所定形状に切断した蓋部材21を用意する。さらに、蓋部材21の蒸気孔21aの周囲に、一面に接着剤が塗布されたシール部25を貼付する。これにより、蓋体20を製造できる。
次いで、本体10の内部に、串31に刺され半調理された固形食品32を収容する。さらに、本体10と固形食品32との隙間5を液状調味料33で満たす。液状調味料33の液位は、本体10の開口端部に達していても、開口端部より低い位置であっても良い。
次いで、本体10の縁部13に蓋体20を接着し、蓋体20によって、本体10の開口を閉塞する。これによって、本体10に収容された固形食品32および液状調味料33を密閉する。
以上の手順を経て、内容物30が収容された食品用容器1を製造することができる。食品用容器1は、内部が密閉されているために、通常の運送手段により運送しても、液状調味料33が漏れ出すことがない。
次に、内容物30を収容した食品用容器1に対する再加熱の方法の一例について説明する。
図4に、食品用容器1を加熱するためのオーブン(加熱調理器)6の斜視図を示す。なお、図4では、オーブン6としてオーブンレンジ(電子レンジ機能を備えたオーブン)を図示するが、ここではオーブン機能のみを用いるものとする。
まず、食品用容器1の蓋体20に設けられたシール部25を剥がす。これにより、食品用容器1の内部と外部を貫通する蒸気孔21aが露出する。
次いで、食品用容器1をオーブン6の内部に格納して、内容物30を食品用容器1とともに加熱する。オーブン6は、加熱対象を外部から加熱する加熱方法を採用した加熱調理器である。したがって、食品用容器1は、外部から加熱される。
内容物30が温度上昇した場合には、蒸気が蓋部材21の蒸気孔21aから抜ける。これにより、内部が高圧になることを防ぐことができる。なお、内容物30を沸点以下に加熱すれば良い場合には、蒸気孔21aを設けなくても良い。
内容物30を所定の温度に達するまで加熱した後に、オーブン6から食品用容器1を取り出す。さらに、食品用容器1の蓋体20を剥がして、内容物30を取り出すことができる。また、内容物を店舗で販売する場合には、食品用容器1の蓋体20を剥がし内容物30が収容されたままの状態で陳列してもよい。本体10は、金属材料からなるために保温効果をもつ。したがって、食品用容器1は、このような陳列時において長時間にわたり内容物30の温度を維持できる。
本実施形態の食品用容器1によれば、内容物30が、金属材料からなる本体10および蓋体20によって囲まれている。本体10および蓋部材21は、金属材料からなるために、熱が伝わりやすい。このため、本体10および蓋部材21は、均一な温度になりやすく、内容物30に均一に熱が伝わり、内容物30を高速に加熱できる。
本実施形態の食品用容器1は、本体10の底部11および側壁部12は、固形食品32の外形に沿い、本体10の縁部13には、串31を収容する溝13aが設けられている。これにより、本体10の収容領域の容積を、固形食品32と串31の体積の和に近づけることができる。即ち、液状調味料33の量を必要最低限として、液状調味料33に固形食品32を浸すことができる。これにより、液状調味料33の量を減らし、コストを削減できるのみならず、内容物30の熱容量を小さくして加熱調理に要する時間を短くすることができる。
加えて、串31の端部31aが溝13aに収容されているために、取り出す際に串31の端部31aに付着する液状調味料33の量を低減できる。これにより、串31の端部31aを把持して内容物30を取り出す際に、液状調味料33によって手を汚しにくい。
<変形例>
次に第1実施形態の変形例の食品用容器1Aについて説明する。
図3は、変形例の食品用容器1Aの斜視図である。変形例の食品用容器1Aは、上述した第1実施形態と比較して、本体10Aの形状が異なる。
本体10Aは、底部11Aと、底部11Aの周囲から上側に延びる側壁部12Aと、側壁部12Aの上端に位置する縁部13Aと、を有している。
本変形例において、底部11Aは、串31が延びる方向を長辺とする平面視矩形状の平板である。また、側壁部12Aは、底部11Aの各辺から上側に延びる。即ち、底部11Aおよび側壁部12Aに囲まれる収容領域の形状は、略直方体となる。本変形例において、本体10Aの形状は、固形食品32の形状に沿っていない。
本変形例の食品用容器1Aは、特定の内容物に限らず、様々な形状を有する内容物に対し共通して使用することができる。多種類の内容物に対して、共通して食品用容器1Aを使用することができるため、内容物に応じて多種類の食品用容器1Aを用意する必要がなく、製造コストを削減できる。
[第2実施形態]
次に、第2実施形態の食品用容器2について説明する。
図5は、第2実施形態の食品用容器2の断面図である。第2実施形態の食品用容器2は、第1実施形態と比較して、フィルム部材122を有している点が主に異なる。なお、上述の第1実施形態と同一態様の構成要素については、同一符号を付し、その説明を省略する。
食品用容器2は、本体110と、本体110の上側に設けられたフィルム部材122と、フィルム部材122を覆う蓋体120と、を有する。フィルム部材122および蓋体120は、ともにシート状の部材である。
本体110は、第1実施形態の本体10と略同様の構成を有する。即ち、本体110は、底部111と、底部111の周囲から上側に延びる側壁部112と、側壁部112の上端に位置する縁部113と、を有している。
フィルム部材122は、蓋体120より下側で、本体110の開口周縁に接着されている。フィルム部材122は、本体110の縁部113に第1接着剤123により気密に接着されている。フィルム部材122は、透明の樹脂材料からなる。フィルム部材122には、蒸気孔122aが設けられている。
フィルム部材122は、透明であるために、フィルム部材122を介して本体110の内部の内容物30を視認できる。
蓋体120は、蓋部材121と、シール部125と、を有する。
蓋部材121は、金属材料からなる。蓋部材121は、本体110の縁部113と重なるフィルム部材122の上面に、第2接着剤124により、接着されている。即ち、蓋部材121は、本体110の縁部113に、フィルム部材122を介して接着されている。
蓋部材121には、蒸気孔121aが設けられている。蓋体120の蒸気孔121aとフィルム部材122の蒸気孔122aとは、平面視で同じ場所に位置している。即ち、蒸気孔121a、122aは、連通して、蓋部材121とフィルム部材122を上下方向に貫通する。また、シール部125は、蓋部材121の蒸気孔121aの周囲に貼り付けられ、蒸気孔121aを閉塞する。
蓋部材121を本体110に接着する第2接着剤124の接着力は、フィルム部材122を本体110に接着する第1接着剤123の接着力より、低いことが好ましい。これにより、蓋部材121を剥がす際に、第2接着剤124による接着が、第1接着剤123による接着に対して、先行して剥離する。したがって、フィルム部材122を残した状態で、蓋部材121のみを剥がすことが可能となる。
次に、内容物30を収容した食品用容器2の使用方法について説明する。
まず、食品用容器2のシール部125を剥がして蒸気孔121aを露出させる。次に、食品用容器2をオーブン6(図4参照)の内部に格納して、内容物30を食品用容器2とともに加熱する。内容物30を所定の温度に達するまで加熱した後に、オーブン6から食品用容器2を取り出す。取り出した後に、食品用容器2の本体110から蓋部材121を剥がす。これにより、フィルム部材122が本体110に貼り付けられて本体110に収容された内容物30が、視認できる状態となる。内容物30は、例えばこの状態で陳列され、販売される。購入された後には、販売者または購入者によってフィルム部材122が剥がされ、内容物30が取り出される。
本実施形態の食品用容器2によれば、第1実施形態と同様の効果を奏することができる。
加えて、本実施形態の食品用容器2によれば、陳列時において、本体110の開口がフィルム部材122により覆われているために、空気中の埃が内容物30に付着しにくい。また、本体110の開口がフィルム部材122により覆われているために、陳列時および購入後においても、本体110に収容された液状調味料33が、本体110の外に飛び出しにくい。このため、陳列時においては陳列棚を、また購入者の持ち帰り時においては包装袋を、液状調味料33により汚しにくくすることができる。
また、本実施形態の食品用容器2によれば、フィルム部材122が透明であるために、購入者に内容物30を視認させ、購入意欲を高めさせる効果を奏する。
[第3実施形態]
次に、第3実施形態の食品用容器3について、図6を用いて説明する。
図6は、第3実施形態の食品用容器3の斜視図である。
第3実施形態の食品用容器3は、第2実施形態と類似した構成を有するが、単一の蓋体220に対して、複数の本体210および複数のフィルム部材222を有する点が異なる。なお、上述の第1実施形態と同一態様の構成要素については、同一符号を付し、その説明を省略する。
食品用容器3は、複数の(2つの)本体210と、複数の(2つの)本体210の上側にそれぞれ設けられたフィルム部材222と、複数のフィルム部材222を覆う単一の蓋体220と、を有する。蓋体220は、フィルム部材222を覆う。
本体210およびフィルム部材222は、第2実施形態の本体110およびフィルム部材122と略同様の構成を有する。
本体210は、底部211と、底部211の周囲から上側に延びる側壁部212と、側壁部212の上端に位置する縁部213と、を有している。複数の本体210には、それぞれ内容物30が収容されている。
また、フィルム部材222は、本体210の縁部213に接着剤により気密に接着されている。フィルム部材222には、後述する蓋体220の蒸気孔221aと重なる蒸気孔(図示略)が設けられている。
蓋体220は、複数の蒸気孔221aが設けられた蓋部材221と、複数の蒸気孔221aをそれぞれ覆う複数のシール部225と、を有する。
蓋部材221は、複数の本体210に跨って配置され、複数の本体210の縁部213に、フィルム部材222を介して、それぞれ接着されている。したがって、複数の本体210は、蓋部材221を介して連結されている。蓋部材221を本体210から剥がすことで、複数の本体210は、分離される。
次に内容物30を収容した食品用容器3の使用方法について説明する。
まず、食品用容器3のシール部225を剥がして蒸気孔221aを露出させる。次に、食品用容器3をオーブン6(図4参照)の内部に格納して、内容物30を食品用容器3とともに加熱する。食品用容器3は、複数の本体210を有しているために、複数の本体210内の複数の内容物30が、同時に加熱される。さらに、オーブン6から食品用容器3を取り出し、食品用容器3の本体210から蓋部材221を剥がす。これにより、蓋部材221により連結されていた本体210が分離される。分離されたそれぞれの本体210には、フィルム部材222が貼り付けられており、内容物30の漏れ出しを抑制しつつ内容物30を確認できる状態となる。
本実施形態の食品用容器3によれば、第2実施形態と同様の効果を奏することができる。加えて、複数の本体210が、蓋体220により連結されているために、運搬や調理時の取り扱いが容易となる。
次に、食品用容器3の加熱方法の一例について説明する。
図7は、オーブン6の内部に食品用容器3を収容した状態の一例を示す、模式図である。図7において、オーブン6は、前扉6aを開けて加熱庫7を開放した状態である。なお、図7における食品用容器3は、1つの蓋体220が、6つの本体210を連結する場合について例示している。
オーブン6の加熱庫7は、左右に対向する側壁7b、7bから突出する棚受け7aを有する。本実施形態において棚受け7aは、側壁7bの異なる高さに3つ(上段、中段、下段)設けられている。左右の側壁7b、7bで対向する一対の棚受け7a、7aは、同じ高さに位置している。
食品用容器3は、対向する一対の棚受け7a、7aに搭載可能な大きさを有する。食品用容器3において、連結方向(図7における左右方向)の両側に位置する本体210の縁部213の先端同士の長さをWとする。このとき、長さWは、加熱庫7の側壁7b、7b同士の距離h1より小さく、対向する棚受け7a、7a同士の距離h2より大きい。これにより、連結方向両側に位置する本体210の縁部213を、棚受け7aに搭載することができる。
図7に示すように、上段、中段、下段の一対の棚受け7a、7aには、それぞれ、食品用容器3を搭載できる。上段と中断の棚受け7aに搭載された食品用容器3同士の間には、隙間8が形成される。同様に、中段と下断の棚受け7aに搭載された食品用容器3同士の間にも、隙間8が形成される。
複数の食品用容器3を積載して加熱庫7に格納する場合には、蓋体220の上に本体210が搭載されることとなるため、重なり合う部分で熱の伝わりにムラが生じる虞がある。これに対し、図7に示すように、上下の食品用容器3同士の間に隙間8を形成することで、食品用容器3の周囲から効率よく均一に加熱できる。即ち、加熱庫7内の収容空間を有効に使いつつ、食品用容器3に収容される内容物30を高速に、また均一に加熱することができる。
図7に示すオーブン6内の搭載方法は、オーブン6として過熱水蒸気により加熱庫7内の加熱を行う加熱形態を採用したものである場合に、特に有用である。加熱庫7内の過熱水蒸気は、食品用容器3同士の隙間8に流れ込んで、食品用容器3を周囲から均一に加熱することができる。
本実施形態においては、加熱庫7の棚受け7aに本体210を搭載することで蓋体220と本体210との間に隙間8を形成して熱媒体による加熱効率を向上するとしたが、単に本体210を積み上げて加熱庫7に収容させて過熱蒸気により加熱してもよい。その場合、特に本体210の下部に脚部を有して、直下に配置された他の本体210または加熱庫7底面との間に隙間が生じるようにしたものを積み上げることによっても本体210同士の間に隙間を形成することができる。
以上に、本発明の様々な実施形態を説明したが、各実施形態における各構成およびそれらの組み合わせ等は一例であり、本発明の趣旨から逸脱しない範囲内で、構成の付加、省略、置換およびその他の変更が可能である。
例えば、図4を基に説明するオーブン6は、加熱調理器の一例であり、食品用容器に収容された食品を調理するものであれば、その他の加熱調理器であってもよい。例えば、加熱調理器としては、過熱水蒸気により加熱を行うものであってもよく、IH調理器に代表される電磁調理器であってもよく、またガスコンロとフライパンの組み合わせであってもよい。
また、各実施形態において、蓋体は蒸気孔を備えが、内容物の調理温度によっては、蒸気孔を備えていなくてもよい。
また、本発明は、固形物および液状物からなる食品の収容に効果を奏するものであり、内容物は限定されない。各実施形態では、液状調味料に浸された固形食品として焼き鳥を想定したが、その他に、スペアリブ、チキンステーキ、手羽先などの収容にも効果を奏する。さらに、液状物は、液状調味料に限定されるものではなく、スープであってもよい。この場合、固形物はスープに浸された具である。
1、2、3…食品用容器、5…隙間、6…オーブン(加熱調理器)、10、110、210…本体、11、111、211…底部、12、112、212…側壁部、13、113、213…縁部、13a…溝、20、120、220…蓋体、21、121、221…蓋部材、21a、121a、122a、221a…蒸気孔、23、123、124…接着剤、25、125、225…シール部、30…内容物、31…串、32…固形食品(固形物)、33…液状調味料(液状物)、122、222…フィルム部材

Claims (7)

  1. 固形物および液状物からなる食品を格納する食品用容器であり、
    金属材料からなる箱型の本体と、
    少なくとも一部が金属材料からなり、前記本体の開口周縁に接着されて気密に覆うシート状の蓋体と、を備え、
    前記蓋体の厚さは、前記本体の厚さよりも薄く、
    前記本体は、前記固形物の外形に沿って湾曲した底部および側壁部を有し、
    前記底部および前記側壁部と前記固形物との間に前記液状物を充填させる隙間が設けられており、
    前記固形物は、複数が串に刺された状態で収容され、
    前記底部には、複数の固形物の外形に合わせた複数の窪みが設けられ、
    前記窪みは、前記串が延びる方向に並んで配置されている、
    食品用容器。
  2. 前記本体は、開口周縁に縁部を有しており、
    前記蓋体は、前記縁部に接着されている、
    請求項1に記載の食品用容器。
  3. 前記固形物は、串に刺された状態で前記本体に収容され、
    前記本体の前記縁部には、前記串の端部を収容する溝が設けられている、
    請求項に記載の食品用容器。
  4. 前記蓋体は、蒸気孔が設けられた蓋部材と、前記蒸気孔を覆うシール部と、を有する、請求項1〜の何れか一項に記載の食品用容器。
  5. 複数の前記本体を有し、複数の前記本体が単一の前記蓋体により覆われ、前記蓋体を前記本体から剥がすことで複数の前記蓋体が互いに分離される、
    請求項1〜の何れか一項に記載の食品用容器。
  6. 前記本体をなす金属材料が、アルミニウム合金であり、
    前記蓋体の少なくとも一部をなす金属材料が、アルミニウム合金である、
    請求項1〜の何れか一項に記載の食品用容器。
  7. 請求項1〜の何れか一項に記載の食品用容器に収容された食品を調理する加熱調理器であって、
    前記食品用容器を格納する加熱庫内を有し、前記加熱庫内で、前記食品用容器と食品用容器に収容された食品を加熱する、加熱調理器。
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