JP7281193B2 - 包装体 - Google Patents

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Description

本発明は、包装体に関する。
従来、包装体に包装されたウェットティッシュを温めるための技術の一つとして、包装体とは別体に構成された装置であって、包装体に取り付け可能な台座であり、ウェットティッシュを取り出すための孔部を有する台座と、台座に着脱可能な蓋体と、ウェットティッシュの温度を制御する変温ユニットとを備えた装置が提案されている。この装置は、当該装置が包装体に取り付けられた状態において変温ユニットの温度制御によってウェットティッシュを温めることができる(例えば、特許文献1参照)。
特開2019-1547号公報
しかしながら、上記従来の装置においては、上述したように、包装体とは別体に構成されているので、例えば、包装体内のウェットティッシュがなくなった際には、新規の包装体に当該装置を取り付ける作業やウェットティッシュを補充する作業を行う必要があるので、当該作業に手間を要することから、使用性の観点からは改善の余地があった。
本発明は、上記従来技術における課題を解決するためのものであって、使用性を高めることが可能になる、包装体を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、請求項1に記載の包装体は、包装対象を包装するための包装体であって、耐熱性を有する中空状の包装体本体と、前記包装体本体に設けられた取出口であって、前記包装対象を取り出すための取出口と、前記包装体本体において前記取出口とは異なる位置に設けられた吹出口であって、当該包装体が温められた際に前記包装体本体内の蒸気を外部に放出するための吹出口と、前記取出口を開閉するための取出側蓋部と、前記取出側蓋部によって前記取出口を開放している状態であるか前記取出口を閉鎖している状態であるかに関わらず、前記吹出口を開閉することが可能な吹出側蓋部と、前記包装体本体において前記取出口及び前記吹出口を覆うように設けられた耐熱性を有するシール体であって、前記包装体本体に対して着脱自在に取り付けられたシール体と、を備え、前記取出側蓋部及び前記吹出側蓋部を、前記シール体に形成した。
請求項2に記載の包装体は、請求項1に記載の包装体において、前記シール体に設けられた枠部であって、前記取出側蓋部及び前記吹出側蓋部の周縁を取り囲むように形成された枠部を備える。
請求項3に記載の包装体は、請求項1又は2に記載の包装体において、前記吹出口を、前記取出口の近傍に設けた。
請求項4に記載の包装体は、請求項1から3のいずれか一項に記載の包装体において、前記吹出口の大きさを、前記取出口よりも小さくした。
請求項5に記載の包装体は、請求項1から4のいずれか一項に記載の包装体において、前記吹出口を、スリット状に形成した。
請求項6に記載の包装体は、請求項1から5のいずれか一項に記載の包装体において、前記包装対象は、ウェットタオルを含む。
請求項1に記載の包装体によれば、耐熱性を有する中空状の包装体本体と、包装体本体に設けられた取出口と、包装体本体において取出口とは異なる位置に設けられた吹出口であって、当該包装体が温められた際に包装体本体内の蒸気を外部に放出するための吹出口と、取出口を開閉するための取出側蓋部と、取出側蓋部によって取出口を開放している状態であるか取出口を閉鎖している状態であるかに関わらず、吹出口を開閉することが可能な吹出側蓋部と、を備えるので、例えば、包装対象が包装されている包装体を温める際に、取出側蓋部によって取出口を閉鎖した状態とし、且つ吹出側蓋部によって吹出口を開放した状態にすることにより、包装体が膨張して破裂することを防止でき、包装体に包装されている包装対象を安全に繰り返して温めることが可能となる。また、従来技術(蓋部に変温ユニットを備える技術)に比べて、包装体に加温用の蓋部を取り付ける作業を行う必要がないので、当該作業を行う手間を省略でき、包装体の使用性を高めることが可能となる。
また、取出側蓋部及び吹出側蓋部を、シール体に形成したので、取出側蓋部及び吹出側蓋部をシール体において一体に形成でき、取出側蓋部及び吹出側蓋部の加工性を高めることが可能となる。
請求項2に記載の包装体によれば、シール体に設けられた枠部であって、取出側蓋部及び吹出側蓋部の周縁を取り囲むように形成された枠部を備えるので、取出側蓋部によって取出口を閉鎖した状態とし、且つ吹出側蓋部によって吹出口を閉鎖した状態において、包装体本体の密閉性を高めることができ、包装対象の品質を維持しやすくなる。
請求項3に記載の包装体によれば、吹出口を、取出口の近傍に設けたので、吹出口を取出口から離れた位置に設ける場合に比べて、吹出口及び取出口の加工が行いやすくなるため、包装体の製造性を高めることができる。また、吹出口が目に留まりやすいことから、包装体を温める際に吹出側蓋部を開放し忘れることを回避しやすくなる。
請求項4に記載の包装体によれば、吹出口の大きさを、取出口よりも小さくしたので、吹出口の大きさを取出口よりも大きくした場合に比べて、包装対象が包装された包装体を温める際に、包装体の外部に放出される蒸気の放出量を抑制でき、包装対象の品質を維持しやすくなる。
請求項5に記載の包装体によれば、吹出口を、スリット状に形成したので、吹出口を非スリット状に形成する場合に比べて、包装対象が外部に露出することを抑制できると共に、包装対象の品質も維持しやすくなることから、包装体の意匠性及び使用性を高めやすくなる。
請求項6に記載の包装体によれば、包装対象は、ウェットタオルを含むので、ウェットタオルが包装されている包装体を温める際に、取出側蓋部によって取出口を閉鎖した状態とし、且つ吹出側蓋部によって吹出口を開放した状態にすることにより、包装体が膨張して破裂することを効果的に防止でき、包装体に包装されているウェットタオルを安全に繰り返して温めることが可能となる。
本発明の実施の形態に係る包装体を概念的に示す斜視図であって、後述の取出口閉鎖状態及び後述の吹出口閉鎖状態を示す図である。 図1の平面図である。 取出口閉鎖状態及び吹出口開放状態を示す図であって、図2に対応する領域を示す図である。 取出口開放状態及び吹出口閉鎖状態を示す図であって、図2に対応する領域を示す図である。 第1温め試験の試験結果を示す図であり、(a)第1試験体の試験結果を示す図、(b)第2試験体の試験結果を示す図、(c)第3試験体の試験結果を示す図である。 第2温め試験の試験結果を示す図であり、(a)第1試験体の試験結果を示す図、(b)第2試験体の試験結果を示す図、(c)第3試験体の試験結果を示す図である。
以下に添付図面を参照して、この発明に係る包装体の実施の形態を詳細に説明する。まず、〔I〕実施の形態の基本的概念を説明した後、〔II〕実施の形態の具体的内容について説明し、最後に、〔III〕実施の形態に対する変形例について説明する。ただし、実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
〔I〕実施の形態の基本的概念
まず、実施の形態の基本的概念について説明する。実施の形態は、概略的に、包装対象を包装するための包装体に関するものである。
ここで、「包装対象」とは、包装体に包装される対象を意味し、例えば、使用時に温められる紙製品(一例として、ウェットタオル、ウェットティッシュ、フェイスパック、アイマスク)等を含む概念であるが、実施の形態では、不織布、天然パルプ、合成パルプ、又は繊維素材等に水、アルコール、香料、化粧水、薬剤、界面活性剤等を含む溶液を含浸させたウェットティッシュとして説明する。
〔II〕実施の形態の具体的内容
次に、実施の形態の具体的内容について説明する。
(構成)
最初に、実施の形態に係る包装体の構成について説明する。図1は、本発明の実施の形態に係る包装体を概念的に示す斜視図であって、後述の取出口閉鎖状態及び後述の吹出口閉鎖状態を示す図である。図2は、図1の平面図である。以下の説明では、図1のX方向を包装体の左右方向(-X方向を包装体の左方向、+X方向を包装体の右方向)、図1のY方向を包装体の前後方向(+Y方向を包装体の前方向、-Y方向を包装体の後方向)、図1のZ方向を包装体の上下方向(+Z方向を包装体の上方向、-Z方向を包装体の下方向)と称する。
包装体1は、後述の図4の包装対象Pを包装するためのものであり、図1、図2に示すように、包装体本体10、及びシール体20を備えている。
ここで、包装体1による包装対象Pの包装方法については任意であるが、実施の形態では、複数の包装対象Pをそれぞれ折り畳まれた状態(例えば、横方向Z折り縦方向二つ折りで折り畳まれた状態)で上下方向に積層しており、且つ連続して包装体1(具体的には、包装体本体10)から取り出せるように包装している(いわゆるポップアップ式となるよう包装されている)。
(構成-包装体本体)
図1に戻り、まず、包装体本体10の構成について説明する。包装体本体10は、包装体1の基本構造体であり、中空状体(図1では、略直方状体)にて形成されている。なお、以下では、説明の都合上、図1に示す包装体本体10を6つの領域に区分して説明する。すなわち、この包装体本体10を、包装対象Pの前側を覆う包装体前面部11と、包装対象Pの後側を覆う包装体後面部12と、包装対象Pの左側を覆う包装体左面部13と、包装対象Pの右側を覆う包装体右面部14と、包装対象Pの上側を覆う包装体上面部15と、包装対象Pの下側を覆う包装体下面部16とに区分する。
また、包装体本体10の具体的な形状及び大きさについては、所定数の包装対象Pを包装体本体10内に包装することができる限り任意であるが、実施の形態では、以下の通りに設定している。すなわち、図1、図2に示すように、包装体本体10の平面形状については、略長方形状に設定している。ただし、これに限らず、例えば、長方形状以外の多角形状(一例として、六角形状等)、円形状、楕円形状等に設定してもよい。また、包装体本体10の左右方向の長さについては、包装対象Pの左右方向の長さよりも長く設定している。また、包装体本体10の前後方向の長さについては、包装対象Pの前後方向の長さよりも長く設定している。また、包装体本体10の上下方向の長さについては、所定数の包装対象Pの高さの合計値よりも長く設定している。
また、包装体本体10の具体的な材質については任意であるが、実施の形態では、耐熱性、気密性、及び不透水性を有する材質で形成されることが望ましく、例えば、熱可塑性樹脂フィルム材の如き樹脂材等で形成されている(なお、シール体20の材質についても同様とする)。
また、包装体本体10の具体的な構成については任意であるが、実施の形態では、包装体上面部15に取出口17が設けられている。
(構成-包装体本体-取出口)
取出口17は、包装対象Pを取り出すための開口である。この取出口17は、図1、図2に示すように、略楕円形状(又は、矩形状の如き多角形状、円形状、若しくはスリット状)にて形成されており、包装体上面部15の略中央部に配置されている(ただし、これに限らず、包装体上面部15の略中央部以外の部分に配置されてもよい)。
また、取出口17の具体的な大きさについては任意であるが、実施の形態では、取出口17の左右方向の長さについては、包装対象Pの左右方向の長さよりも短く設定し、取出口17の前後方向の長さについては、包装対象Pの前後方向の長さよりも短く設定している。これにより、取出口17を包装対象Pよりも小さく形成でき、包装対象Pの品質(例えば、包装対象Pの湿分含有量等)を維持しやすくなると共に、包装対象Pの露出を抑制できる。ただし、これに限らず、例えば、取出口17の左右方向の長さについては、包装対象Pの左右方向の長さよりも長く(又は同一)に設定してもよく、取出口17の前後方向の長さについては、包装対象Pの前後方向の長さよりも長く(又は同一)に設定してもよい。
(構成-シール体)
図1に戻り、次に、シール体20の構成について説明する。シール体20は、包装体上面部15に各種の構成要素を付加するためのものである。このシール体20は、例えば公知の耐熱性を有するシール材(一例として、フラップシール)等を用いて構成され、図1、図2に示すように、包装体上面部15に設けられており、具体的には、取出口17を覆うように配置され、包装体1に対して接着されている。
また、シール体20の具体的な形状及び大きさについては、実施の形態では、以下の通りに設定している。すなわち、図1、図2に示すように、シール体20の平面形状については、略長方形状に設定している。ただし、これに限らず、例えば、長方形状以外の多角形状(一例として、六角形状等)、円形状、楕円形状等に設定してもよい。また、シール体20の左右方向の長さについては、取出口17の左右方向の長さよりも長く、且つ包装体上面部15の左右方向の長さよりも短く設定している。また、シール体20の前後方向の長さについては、取出口17の前後方向の長さよりも長く、且つ包装体上面部15の前後方向の長さよりも短く設定している。また、シール体20の厚さ(上下方向の長さ)については、包装体本体10の厚みと略同一(又は、それよりも厚く若しくは薄く)設定している。
また、シール体20の具体的な構成については任意であるが、実施の形態では、取出側蓋部30及び枠部40を備えている。
(構成-シール体-取出側蓋部)
取出側蓋部30は、取出口17を開閉するための蓋部である。この取出側蓋部30は、略矩形状(又は、楕円形状若しくは円形状等)に形成されており、具体的には、シール体20における取出口17に対応する部分及びその近傍部分を略コ字状に切り欠くことにより形成されている。これにより、枠部40を包装体本体10に接着した状態で、取出側蓋部30のみを包装体本体10に対して着脱自在に接着することができる。なお、以下では、「取出側蓋部30の開閉状態」とは、実施の形態では、取出側蓋部30によって取出口17を閉鎖した「取出口閉鎖状態」と、取出側蓋部30によって取出口17を開放した「取出口開放状態」とを含むものとして説明する。
また、取出側蓋部30の具体的な大きさについては、取出口閉鎖状態において取出側蓋部30によって取出口17全体を覆うことができる限り任意であるが、実施の形態では、図1、図2に示すように、取出側蓋部30の左右方向の長さについては、取出口17の左右方向の長さよりも長く、且つシール体20の左右方向の長さよりも短く設定しており、取出側蓋部30の前後方向の長さについては、取出口17の前後方向の長さよりも長く、且つシール体20の前後方向の長さよりも短く設定している。
また、取出側蓋部30の具体的な構成については任意であるが、実施の形態では、図1、図2に示すように、取出側摘み部31及び取出側保持部32を備えている。
取出側摘み部31は、取出側蓋部30を摘まむためのものである。この取出側摘み部31は、接着層を有しない薄膜状体にて形成されており、取出側蓋部30の先端部(図1、図2では、左端部)から突出するように設けられている。
取出側保持部32は、取出口開放状態を保持するためのものである。この取出側保持部32は、取出側蓋部30の基端部(図1、図2では、右端部)又はその近傍部分を切り欠くことにより複数形成されており、具体的には、公知の方法により、取出口開放状態において取出側蓋部30のうち当該取出側保持部32のみが剥がれないように形成されている。
このような取出側蓋部30により、取出口閉鎖状態において取出口17全体を閉鎖できると共に、取出口開放状態において取出口17を介して包装対象Pを取り出すことができる。特に、取出側摘み部31により取出側蓋部30の操作性を高めることができると共に、取出側保持部32によって取出口開放状態を保持しやすくなる。
(構成-シール体-枠部)
枠部40は、取出側蓋部30及び後述の吹出側蓋部60を支持するためのものである。この枠部40は、シール体20のうち取出側蓋部30及び後述の吹出側蓋部60以外の部分によって構成されており、取出側蓋部30又は後述の吹出側蓋部60の開閉に伴って包装体本体10から剥がれることなく、且つ取出側蓋部30及び後述の吹出側蓋部60を支持できるように、包装体本体10に対して接着されている。
このような枠部40により、取出側蓋部30及び後述の吹出側蓋部60を強固に支持できる。
(構成-破裂防止構造)
図1に戻り、次に、包装体1の吹出構造について説明する。実施の形態に係る包装体1においては、包装対象Pを使用するタイミングで、公知の加熱手段(例えば、電子レンジ、タオルウォーマー等)を用いて、包装対象Pを包装した状態で温められる場合があるが、この場合において取出口閉鎖状態で温めると、包装体本体10の内部に包装対象Pからの蒸気が溜まって包装体本体10が膨張することにより、包装体1が破裂してしまうおそれがある。そこで、このような問題を解消するために、実施の形態では、包装体1が、当該包装体1の破裂を防止するための破裂防止構造を備えている。また、この破裂防止構造は、図1、図2に示すように、吹出口50及び吹出側蓋部60を備えている。
(構成-破裂防止構造-吹出口)
吹出口50は、包装体1が温められた際に包装体本体10内の蒸気を外部に放出するための開口であり、図1、図2に示すように、包装体本体10において取出口17とは異なる位置に設けられている。
また、吹出口50の具体的な形状及び大きさについては任意であるが、実施の形態では、以下の通りに設定している。
すなわち、図1、図2に示すように、吹出口50の形状については、スリット状に設定している。これにより、吹出口50を非スリット状に形成する場合に比べて、包装対象Pが外部に露出することを抑制できると共に、包装対象Pの品質も維持しやすくなることから、包装体1の意匠性及び使用性を高めやすくなる。ただし、これに限らず、例えば、非スリット状(一例として、矩形状の如き多角形状、円形状、楕円形状)に設定してもよい。
また、吹出口50の具体的な大きさについては、図1、図2に示すように、取出口17よりも小さく設定している。これにより、後述する試験結果に示すように、包装対象Pが包装された包装体1を温める際に、包装体1の外部に放出される蒸気の放出量を抑制でき、包装対象Pの品質を維持しやすくなる。ただし、これに限らず、例えば、取出口17よりも大きく、又は略同一に設定してもよい。
また、吹出口50の設置方法については任意であるが、実施の形態では、取出口17の近傍に設けており、具体的には、図1、図2に示すように、包装体上面部15において取出口17よりも前側に設けている。このような設置方法により、吹出口50を取出口17から離れた位置に設ける場合に比べて、吹出口50及び取出口17の加工が行いやすくなるため、包装体1の製造性を高めることができる。また、吹出口50が目に留まりやすいことから、包装体1を温める際に吹出側蓋部60を開放し忘れることを回避しやすくなる。ただし、これに限らず、例えば、取出口17から離れた位置に設けてもよく、一例として、包装体上面部15以外の他の面部(例えば、包装体前面部11、包装体後面部12、包装体左面部13、包装体右面部14、包装体下面部16等)に設けてもよい。
(構成-破裂防止構造-吹出側蓋部)
吹出側蓋部60は、取出口閉鎖状態であるか取出口開放状態であるか否かに関わらず、吹出口50を開閉することが可能な蓋部である。この吹出側蓋部60は、略矩形状(又は、楕円形状若しくは円形状等)に形成されており、吹出口50を覆うように設けられている。なお、以下では、「吹出側蓋部60の開閉状態」とは、実施の形態では、吹出側蓋部60によって吹出口50を閉鎖した「吹出口閉鎖状態」と、吹出側蓋部60によって吹出口50を開放した「吹出口開放状態」とを含むものとして説明する。
また、吹出側蓋部60の具体的な大きさについては、吹出口閉鎖状態において吹出側蓋部60によって吹出口50全体を覆うことができる限り任意であるが、実施の形態では、以下の通りに設定している。すなわち、図1、図2に示すように、吹出側蓋部60の左右方向の長さについては、吹出口50の左右方向の長さよりも長く、且つ取出側蓋部30の左右方向の長さよりも短く設定している。また、吹出側蓋部60の前後方向の長さについては、吹出口50の前後方向の長さよりも長く、且つ取出側蓋部30の前後方向の長さよりも短く設定している。
また、吹出側蓋部60の形成方法については任意であるが、実施の形態では、図1、図2に示すように、シール体20における吹出口50に対応する部分及びその近傍部分を略コ字状に切り欠くことにより、形成している(すなわち、取出側蓋部30及び吹出側蓋部60がシール体20に形成されている)。具体的には、吹出側蓋部60と取出側蓋部30とが隣接していることから、吹出側蓋部60の開閉に伴って取出側蓋部30が開閉しないように切り欠くことにより、形成している。これにより、枠部40を包装体本体10に接着した状態で、吹出側蓋部60のみを包装体本体10に対して着脱自在に接着することができると共に、取出口閉鎖状態であるか取出口開放状態であるか否かに関わらず、吹出口50を開閉することができる。また、取出側蓋部30及び吹出側蓋部60をシール体20において一体に形成でき、取出側蓋部30及び吹出側蓋部60の加工性を高めることが可能となる。
なお、この場合において、シール体20の枠部40の具体的な構成については任意であるが、実施の形態では、取出側蓋部30及び吹出側蓋部60の周縁を取り囲むように形成されている。具体的には、図1、図2に示すように、枠部40の内縁部と取出側蓋部30及び吹出側蓋部60の各々との相互間に隙間が生じないように、枠部40が略矩形環状に形成されている。これにより、取出口閉鎖状態及び吹出口閉鎖状態において、包装体本体10の密閉性を高めることができ、包装対象Pの品質を維持しやすくなる。
また、吹出側蓋部60の具体的な構成については任意であるが、実施の形態では、図1、図2に示すように、吹出側摘み部61及び吹出側保持部62を備えている。
吹出側摘み部61は、吹出側蓋部60を摘まむためのものであり、取出側摘み部31と略同様に構成され、吹出側蓋部60の先端部(図1、図2では、左端部)から突出するように設けられている。
吹出側保持部62は、吹出口開放状態を保持するためのものであり、取出側保持部32と略同様に構成され、吹出側蓋部60の基端部(図1、図2では、右端部)又はその近傍部分を切り欠くことにより形成されている。
以上のような破裂防止構造により、例えば、包装対象Pが包装されている包装体1を温める際に、取出口閉鎖状態及び吹出口開放状態にすることにより、包装体1が膨張して破裂することを防止でき、包装体1に包装されている包装対象Pを安全に繰り返して温めることが可能となる。また、従来技術(蓋部に変温ユニットを備える技術)に比べて、包装体1に加温用の蓋部を取り付ける作業を行う必要がないので、当該作業を行う手間を省略でき、包装体1の使用性を高めることが可能となる。特に、包装対象Pがウェットタオルである場合には、ウェットタオルが包装されている包装体1を温める際に、取出口閉鎖状態及び吹出口開放状態にすることにより、包装体1が膨張して破裂することを効果的に防止でき、包装体1に包装されているウェットタオルを安全に繰り返して温めることが可能となる。
(包装体の作用)
次に、このように構成された包装体1の作用について説明する。図3は、取出口閉鎖状態及び吹出口開放状態を示す図であって、図2に対応する領域を示す図である。図4は、取出口開放状態及び吹出口閉鎖状態を示す図であって、図2に対応する領域を示す図である。
例えば、図2に示すように、ユーザが包装体1を使用するタイミングが到来していない場合には、取出側蓋部30の開閉状態=取出口閉鎖状態とし、吹出側蓋部60の開閉状態=吹出口閉鎖状態とすることで、取出側蓋部30及び吹出側蓋部60によって取出口17及び吹出口50が塞がれる。これにより、包装体本体10の内部を略密閉した状態にすることができることから、包装対象Pの品質を維持することができる。
また、例えば、図3に示すように、ユーザが包装体1を使用するタイミングが到来したことで、加熱手段を用いて包装体1が加熱される場合には、取出側蓋部30の開閉状態=取出口閉鎖状態とし、吹出側蓋部60の開閉状態=吹出口開放状態とすることで、取出側蓋部30によって取出口17が塞がれるものの、吹出口50が外部に露出される。これにより、吹出口50を介して包装体本体10の内部の蒸気を吹き出すことができることから、包装体1が膨張して破裂することを防止できる。
また、例えば、図4に示すように、包装体1が加熱された後に、取出側蓋部30の開閉状態=取出口開放状態とし、吹出側蓋部60の開閉状態=吹出口閉鎖状態とすることで、吹出側蓋部60によって吹出口50が塞がれるものの、取出口17が外部に露出される。これにより、ユーザが取出口17を介して包装対象Pを取り出すことができることから、包装対象Pを使用することができる。
さらに、取出側蓋部30及び吹出側蓋部60はそれぞれ開閉自在であることから、図から図に示す取出側蓋部30の開閉状態及び吹出側蓋部60の開閉状態を繰り返し設定でき、例えば、包装体1に包装されている包装対象Pを安全に繰り返して温めることが可能となる。
(包装体の製造方法)
続いて、包装体1の製造方法について説明する。実施の形態に係る製造方法は、第1形成工程、第2形成工程、取付工程、及び包装工程を含んでいる。
(包装体の製造方法-第1形成工程)
まず、第1形成工程について説明する。第1形成工程は、包装体本体10を形成する工程である。
具体的には、公知の切断装置を用いて、筒状のフィルム材を所定サイズに切断し、その後上記切断したフィルム材の一部を切り欠くことで取出口17及び吹出口50を設けることにより、形成する。なお、第1形成工程の終了時点では、包装体本体10の長手方向の端部は開放端となっている。
(包装体の製造方法-第2形成工程)
次に、第2形成工程について説明する。第2形成工程は、第1形成工程の後(又は、第1形成工程の前若しくは同時)に、シール体20を形成する工程である。
具体的には、公知の切断装置を用いて、シート状のシール材を所定サイズに切断し、その後上記切断したシール材の一部を切り欠くことで取出側蓋部30及び吹出側蓋部60を設けることにより、形成する。
(包装体の製造方法-取付工程)
次いで、取付工程について説明する。取付工程は、第1形成工程及び第2形成工程の後に、第1形成工程にて形成された包装体本体10に対して、第2形成工程にて形成されたシール体20を取り付ける工程である。
具体的には、公知の押圧装置を用いて、包装体本体10の包装体上面部15にシール体20を押圧しながら載置することにより、取り付ける。
(包装体の製造方法-包装工程)
続いて、包装工程について説明する。包装工程は、取付工程の後に、シール体20が取り付けられた包装体本体10内に包装対象Pを包装する工程である。
具体的には、公知の包装装置を用いて、上記包装体本体10の開放端を介して積層された複数の包装対象Pを挿入した後、当該上記包装体本体10の開放端を圧着等により閉鎖することにより、包装する。
このような製造方法により、包装体1を簡易に製造することができる。特に、吹出口50を取出口17の近傍に設けることができ、且つ取出側蓋部30及び吹出側蓋部60をシール体20において一体に形成でき、第1形成工程及び第2形成工程を効率的に行うことができる。
(試験結果)
次に、本件出願人が行った各種の試験結果について説明する。以下では、本発明に係る吹出口50の効果を確認するために行われた第1温め試験及び第2温め試験について説明する。
(試験結果-試験対象)
最初に、第1温め試験及び第2温め試験の試験対象について説明する。この試験対象は、実施の形態に係る包装体1であって、取出口17を閉鎖し且つサイズが8mmの吹出口50を開放した状態である包装体1(以下、「第1試験体」と称する)と、実施の形態に係る包装体1であって、取出口17を閉鎖し且つサイズが30mmの吹出口50を開放した状態である包装体1(以下、「第2試験体」と称する)と、実施の形態に係る包装体1であって、吹出口50を閉鎖しサイズが55mm×40mmの取出口17を開放した状態である包装体1(以下、「第3試験体」と称する)とを用いた。なお、これら第1試験体から第3試験体は同一の包装対象Pをそれぞれ包装しており、その包装対象Pの具体的な構成については、以下の通りとなる。すなわち、横295mm×縦200mm、且つ坪量40.8g/mの不織布を液比270%になるように溶液に含侵することでウェットタオルを形成し、当該形成したウェットタオルを30枚積層状に折り畳む(具体的には、横方向Z折り縦方向二つ折りで折り畳む)ことにより、構成されたものである。
(試験結果-第1温め試験)
次に、第1温め試験について説明する。ここで「第1温め試験」は、電子レンジを用いて、各試験体を温めた際の当該試験体に包装された包装対象Pの蒸発量を確認する試験である。この第1温め試験の試験方法については、定格600Wの電子レンジ(電響社社製 DFR-M2015)を用いて各試験体を100秒間温めると共に、各試験体の蒸発量を経時的に測定し、且つ温度計(ドリテック社製のデジタル温度計)を用いて各試験体の温度も経時的に測定した。
次いで、第1温め試験の試験結果の詳細について説明する。図5は、第1温め試験の試験結果を示す図であり、(a)第1試験体の試験結果を示す図、(b)第2試験体の試験結果を示す図、(c)第3試験体の試験結果を示す図である。図5に示すように、第1試験体から第3試験体の試験結果については、時間が経過するにつれて蒸発量が高くなった。また、各試験体の経時的な温度変化は略同一であったものの、第2試験体の蒸発量が第1試験体の蒸発量よりも高く、第3試験体の蒸発量が第2試験体の蒸発量よりも高かった。
この図5に示す試験結果より、取出口17よりも小さな吹出口50のみを開放した状態で包装体1を温めることで、取出口17のみを開放した状態で包装体1を温める場合に比べて、包装体1の外部に放出される蒸気の放出量を抑制できることが確認できた。
(試験結果-第2温め試験)
続いて、第2温め試験について説明する。ここで「第2温め試験」は、タオルウォーマーを用いて、各試験体を温めた際の当該試験体に包装された包装対象Pの蒸発量を確認する試験である。この第2温め試験の試験方法については、タオルウォーマー(ホウエイ社製)を用いて各試験体を設定温度60度で8時間温めると共に、各試験体の蒸発量を経時的に測定すると共に、上記温度計を用いて各試験体の温度も経時的に測定した。
次いで、第2温め試験の試験結果の詳細について説明する。図6は、第2温め試験の試験結果を示す図であり、(a)第1試験体の試験結果を示す図、(b)第2試験体の試験結果を示す図、(c)第3試験体の試験結果を示す図である。図6に示すように、第1試験体から第3試験体の試験結果については、時間が経過するにつれて蒸発量が高くなった。また、各試験体の経時的な温度変化は略同一であったものの、第2試験体の蒸発量が第1試験体の蒸発量よりも高く、第3試験体の蒸発量が第2試験体の蒸発量よりも高かった。
この図6に示す試験結果より、図5に示す試験結果と同様に、取出口17よりも小さな吹出口50のみを開放した状態で包装体1を温めることで、取出口17のみを開放した状態で包装体1を温める場合に比べて、包装体1の外部に放出される蒸気の放出量を抑制できることが確認できた。
また、上記第1温め試験及び上記第2温め試験の試験結果から、吹出口50を取出口17よりも小さくすることの有効性が確認できた。
(効果)
このように実施の形態によれば、耐熱性を有する中空状の包装体本体10と、包装体本体10に設けられた取出口17と、包装体本体10において取出口17とは異なる位置に設けられた吹出口50であって、当該包装体1が温められた際に包装体本体10内の蒸気を外部に放出するための吹出口50と、取出口17を開閉するための取出側蓋部30と、取出側蓋部30によって取出口17を開放している状態であるか取出口17を閉鎖している状態であるかに関わらず、吹出口50を開閉することが可能な吹出側蓋部60と、を備えるので、例えば、包装対象Pが包装されている包装体1を温める際に、取出側蓋部30によって取出口17を閉鎖した状態とし、且つ吹出側蓋部60によって吹出口50を開放した状態にすることにより、包装体1が膨張して破裂することを防止でき、包装体1に包装されている包装対象Pを安全に繰り返して温めることが可能となる。また、従来技術(蓋部に変温ユニットを備える技術)に比べて、包装体1に加温用の蓋部を取り付ける作業を行う必要がないので、当該作業を行う手間を省略でき、包装体1の使用性を高めることが可能となる。
また、吹出口50を、取出口17の近傍に設けたので、吹出口50を取出口17から離れた位置に設ける場合に比べて、吹出口50及び取出口17の加工が行いやすくなるため、包装体1の製造性を高めることができる。また、吹出口50が目に留まりやすいことから、包装体1を温める際に吹出側蓋部60を開放し忘れることを回避しやすくなる。
また、吹出口50の大きさを、取出口17よりも小さくしたので、吹出口50の大きさを取出口17よりも大きくした場合に比べて、包装対象Pが包装された包装体1を温める際に、包装体1の外部に放出される蒸気の放出量を抑制でき、包装対象Pの品質を維持しやすくなる。
また、吹出口50を、スリット状に形成したので、吹出口50を非スリット状に形成する場合に比べて、包装対象Pが外部に露出することを抑制できると共に、包装対象Pの品質も維持しやすくなることから、包装体1の意匠性及び使用性を高めやすくなる。
また、取出側蓋部30及び吹出側蓋部60を、シール体20に形成したので、取出側蓋部30及び吹出側蓋部60をシール体20において一体に形成でき、取出側蓋部30及び吹出側蓋部60の加工性を高めることが可能となる。
また、シール体20に設けられた枠部40であって、取出側蓋部30及び吹出側蓋部60の周縁を取り囲むように形成された枠部40を備えるので、取出側蓋部30によって取出口17を閉鎖した状態とし、且つ吹出側蓋部60によって吹出口50を閉鎖した状態において、包装体本体10の密閉性を高めることができ、包装対象Pの品質を維持しやすくなる。
また、包装対象Pは、ウェットタオルを含むので、ウェットタオルが包装されている包装体1を温める際に、取出側蓋部30によって取出口17を閉鎖した状態とし、且つ吹出側蓋部60によって吹出口50を開放した状態にすることにより、包装体1が膨張して破裂することを効果的に防止でき、包装体1に包装されているウェットタオルを安全に繰り返して温めることが可能となる。
〔III〕実施の形態に対する変形例
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明の具体的な構成及び手段は、特許請求の範囲に記載した各発明の技術的思想の範囲内において、任意に改変及び改良することができる。以下、このような変形例について説明する。
(解決しようとする課題や発明の効果について)
まず、発明が解決しようとする課題や発明の効果は、前記した内容に限定されるものではなく、本発明によって、前記に記載されていない課題を解決したり、前記に記載されていない効果を奏することもでき、また、記載されている課題の一部のみを解決したり、記載されている効果の一部のみを奏することがある。
(形状、数値、構造、時系列について)
実施の形態や図面において例示した構成要素に関して、形状、数値、又は複数の構成要素の構造若しくは時系列の相互関係については、本発明の技術的思想の範囲内において、任意に改変及び改良することができる。
(包装対象について)
上記実施の形態では、包装対象Pの包装方法として、複数の包装対象Pの各々を互いに重なりあって折り畳まれた状態で上下方向に積層しており、且つ連続して包装体1から取り出せるように包装していると説明したが、これに限らない。例えば、1つの包装対象Pのみを折り畳むことなく包装してもよい。
(吹出口及び取出口について)
上記実施の形態では、吹出口50及び取出口17の設置数がそれぞれ1つであると説明したが、これに限らず、例えば、それぞれ2つ以上であってもよい。この場合には、取出側蓋部30及び吹出側蓋部60の設置数もそれぞれ2つ以上であってもよい。
(取出側蓋部及び吹出側蓋部について)
上記実施の形態では、取出側蓋部30が、取出側摘み部31及び取出側保持部32を備えていると説明したが、これに限らず、例えば、取出側摘み部31又は取出側保持部32を省略してもよい。
また、上記実施の形態では、吹出側蓋部60が、吹出側摘み部61及び吹出側保持部62を備えていると説明したが、これに限らず、例えば、吹出側摘み部61又は吹出側保持部62を省略してもよい。
また、上記実施の形態では、取出側蓋部30及び吹出側蓋部60が、1つのシール体20において一体に形成されていると説明したが、これに限らない。例えば、それぞれ別のシール体20に形成されてもよい。あるいは、取出側蓋部30及び吹出側蓋部60が包装体本体10の一部を切り欠くことにより形成されてもよい。この場合には、シール体20を省略できる。
(シール体について)
上記実施の形態では、シール体20が、枠部40を備えていると説明したが、これに限らず、例えば、枠部40を省略してもよい。
(付記)
付記1の包装体は、包装対象を包装するための包装体であって、耐熱性を有する中空状の包装体本体と、前記包装体本体に設けられた取出口であって、前記包装対象を取り出すための取出口と、前記包装体本体において前記取出口とは異なる位置に設けられた吹出口であって、当該包装体が温められた際に前記包装体本体内の蒸気を外部に放出するための吹出口と、前記取出口を開閉するための取出側蓋部と、前記取出側蓋部によって前記取出口を開放している状態であるか前記取出口を閉鎖している状態であるかに関わらず、前記吹出口を開閉することが可能な吹出側蓋部と、を備える。
付記2の包装体は、付記1に記載の包装体において、前記吹出口を、前記取出口の近傍に設けた。
付記3の包装体は、付記1又は2に記載の包装体において、前記吹出口の大きさを、前記取出口よりも小さくした。
付記4の包装体は、付記1から3のいずれか一項に記載の包装体において、前記吹出口を、スリット状に形成した。
付記5の包装体は、付記1から4のいずれか一項に記載の包装体において、前記包装体本体において前記取出口及び前記吹出口を覆うように設けられた耐熱性を有するシール体であって、前記包装体本体に対して着脱自在に取り付けられたシール体を備え、前記取出側蓋部及び前記吹出側蓋部を、前記シール体に形成した。
付記6の包装体は、付記5に記載の包装体において、前記シール体に設けられた枠部であって、前記取出側蓋部及び前記吹出側蓋部の周縁を取り囲むように形成された枠部を備える。
付記7の包装体は、付記1から6のいずれか一項に記載の包装体において、前記包装対象は、ウェットタオルを含む。
(付記の効果)
付記1に記載の包装体によれば、耐熱性を有する中空状の包装体本体と、包装体本体に設けられた取出口と、包装体本体において取出口とは異なる位置に設けられた吹出口であって、当該包装体が温められた際に包装体本体内の蒸気を外部に放出するための吹出口と、取出口を開閉するための取出側蓋部と、取出側蓋部によって取出口を開放している状態であるか取出口を閉鎖している状態であるかに関わらず、吹出口を開閉することが可能な吹出側蓋部と、を備えるので、例えば、包装対象が包装されている包装体を温める際に、取出側蓋部によって取出口を閉鎖した状態とし、且つ吹出側蓋部によって吹出口を開放した状態にすることにより、包装体が膨張して破裂することを防止でき、包装体に包装されている包装対象を安全に繰り返して温めることが可能となる。また、従来技術(蓋部に変温ユニットを備える技術)に比べて、包装体に加温用の蓋部を取り付ける作業を行う必要がないので、当該作業を行う手間を省略でき、包装体の使用性を高めることが可能となる。
付記2に記載の包装体によれば、吹出口を、取出口の近傍に設けたので、吹出口を取出口から離れた位置に設ける場合に比べて、吹出口及び取出口の加工が行いやすくなるため、包装体の製造性を高めることができる。また、吹出口が目に留まりやすいことから、包装体を温める際に吹出側蓋部を開放し忘れることを回避しやすくなる。
付記3に記載の包装体によれば、吹出口の大きさを、取出口よりも小さくしたので、吹出口の大きさを取出口よりも大きくした場合に比べて、包装対象が包装された包装体を温める際に、包装体の外部に放出される蒸気の放出量を抑制でき、包装対象の品質を維持しやすくなる。
付記4に記載の包装体によれば、吹出口を、スリット状に形成したので、吹出口を非スリット状に形成する場合に比べて、包装対象が外部に露出することを抑制できると共に、包装対象の品質も維持しやすくなることから、包装体の意匠性及び使用性を高めやすくなる。
付記5に記載の包装体によれば、取出側蓋部及び吹出側蓋部を、シール体に形成したので、取出側蓋部及び吹出側蓋部をシール体において一体に形成でき、取出側蓋部及び吹出側蓋部の加工性を高めることが可能となる。
付記6に記載の包装体によれば、シール体に設けられた枠部であって、取出側蓋部及び吹出側蓋部の周縁を取り囲むように形成された枠部を備えるので、取出側蓋部によって取出口を閉鎖した状態とし、且つ吹出側蓋部によって吹出口を閉鎖した状態において、包装体本体の密閉性を高めることができ、包装対象の品質を維持しやすくなる。
付記7に記載の包装体によれば、包装対象は、ウェットタオルを含むので、ウェットタオルが包装されている包装体を温める際に、取出側蓋部によって取出口を閉鎖した状態とし、且つ吹出側蓋部によって吹出口を開放した状態にすることにより、包装体が膨張して破裂することを効果的に防止でき、包装体に包装されているウェットタオルを安全に繰り返して温めることが可能となる。
1 包装体
10 包装体本体
11 包装体前面部
12 包装体後面部
13 包装体左面部
14 包装体右面部
15 包装体上面部
16 包装体下面部
17 取出口
20 シール体
30 取出側蓋部
31 取出側摘み部
32 取出側保持部
40 枠部
50 吹出口
60 吹出側蓋部
61 吹出側摘み部
62 吹出側保持部
P 包装対象

Claims (6)

  1. 包装対象を包装するための包装体であって、
    耐熱性を有する中空状の包装体本体と、
    前記包装体本体に設けられた取出口であって、前記包装対象を取り出すための取出口と、
    前記包装体本体において前記取出口とは異なる位置に設けられた吹出口であって、当該包装体が温められた際に前記包装体本体内の蒸気を外部に放出するための吹出口と、
    前記取出口を開閉するための取出側蓋部と、
    前記取出側蓋部によって前記取出口を開放している状態であるか前記取出口を閉鎖している状態であるかに関わらず、前記吹出口を開閉することが可能な吹出側蓋部と、
    前記包装体本体において前記取出口及び前記吹出口を覆うように設けられた耐熱性を有するシール体であって、前記包装体本体に対して着脱自在に取り付けられたシール体と、を備え、
    前記取出側蓋部及び前記吹出側蓋部を、前記シール体に形成した、
    包装体。
  2. 前記シール体に設けられた枠部であって、前記取出側蓋部及び前記吹出側蓋部の周縁を取り囲むように形成された枠部を備える、
    請求項1に記載の包装体。
  3. 前記吹出口を、前記取出口の近傍に設けた、
    請求項1又は2に記載の包装体。
  4. 前記吹出口の大きさを、前記取出口よりも小さくした、
    請求項1から3のいずれか一項に記載の包装体。
  5. 前記吹出口を、スリット状に形成した、
    請求項1から4のいずれか一項に記載の包装体。
  6. 前記包装対象は、ウェットタオルを含む、
    請求項1から5のいずれか一項に記載の包装体。
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