JP6061419B2 - ファイバー状電極の製造設備および製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、アルカリ系電池や非水系電池などの電池に使用される、電池の高出力化を可能とするファイバー状の電極を製造するための設備および方法に関する。
近年、エネルギー問題や環境問題の解決策として、車両に蓄電池を搭載するなど、化学電池の用途が拡大しており、これにともなって、電池の高出力化が求められている。従来、電極構造として、例えばブロック状、プレート状、シート状などの構造が一般的に用いられてきたが、さらなる電池の高出力化を実現するための電極構造として、炭素繊維のようなファイバー状材料を集電体とし、その表面に活物質層を形成して作製したファイバー状電極が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
ファイバー状電極の製造工程においては、芯体となる炭素繊維などのファイバー状材料の一本一本に均一に活物質層を形成するための準備工程として、ファイバー状材料の束を開繊する工程が必要とされる(例えば、特許文献2参照)。
特開2003−317794号公報 特許第3064019号明細書
しかし、電極の製造工程においては、集電体として機能するファイバー状材料の束をいったん開繊した後も、導電層や活物質層の形成工程、洗浄工程等、多くの工程を経ることになる。これらの開繊工程の後工程では、ファイバー状材料を種々の液体に浸漬させる場合があり、液の表面張力などに起因して、ファイバー状材料同士が再付着し、開繊状態を保持することが困難となる。その結果、活物質層を均一に形成できないという問題があった。一方で、開繊の後工程で開繊状態を維持するために、ファイバー状材料にテンションを付与することが考えられるが、過大なテンションを付与すれば、ファイバー状材料の破断や毛羽立ちが発生し、やはり均一な活物質層の形成が困難となる。
本発明の目的は、上記の課題を解決するために、ファイバー状材料の開繊状態を保持して活物質層を均一に形成することができるファイバー状電極の製造設備および製造方法を提供することにある。
前記した目的を達成するために、本発明に係るファイバー状電極製造設備は、電池に使用されるファイバー状の電極を製造する設備であって、前記ファイバー状電極の芯体であるファイバー状集電体の束を開繊する開繊ユニットと、前記開繊ユニットによって開繊された前記ファイバー状集電体上に活物質層を形成して前記ファイバー状電極を作製する電極作製ユニットとを備え、前記電極作製ユニットが、前記ファイバー状集電体またはファイバー状電極の開繊状態を保持しながら搬送する開繊状態保持装置を有している。また、本発明に係るファイバー状電極製造方法は、前記ファイバー状電極の芯体であるファイバー状集電体の束を開繊する開繊工程と、前記開繊ユニットによって開繊された前記ファイバー状集電体上に活物質層を形成して前記ファイバー状電極を作製する電極作製工程とを備え、前記電極作製工程が、前記ファイバー状集電体またはファイバー状電極の開繊状態を保持しながら搬送する工程を有している。
この構成によれば、開繊ユニットによって開繊されたファイバー状集電体またはファイバー状電極が、その後の電極作製ユニットによる工程においても開繊状態を保持しながら活物質層を形成できるので、ファイバー状集電体の1本1本に均一に活物質層を形成することができる。
本発明の一実施形態に係る製造設備において、前記電極作製ユニットが、前記開繊されたファイバー状集電体に金属めっきを施すめっき装置を有しており、少なくとも該めっき装置の下流に前記開繊状態保持装置が設けられていることが好ましい。ファイバー状集電体上に金属めっき被膜を形成することにより、ファイバー状電極の導電性を向上させることができる一方で、めっき工程を経た後のファイバー状集電体は、めっき液の表面張力により互いに付着し易くなり、開繊状態の維持が特に困難となる場合がある。そこで、めっき装置の下流に開繊状態保持装置を設けることにより、電極の導電性を向上させながら、均一な活物質層の形成が可能となる。
本発明の一実施形態に係る製造設備において、前記開繊状態保持装置は、回転可能に支持され、互いに平行に配置された3つ以上の同径の搬送ローラからなる搬送ローラ列を有し、該搬送ローラ列の両端に位置する搬送ローラの回転軸心を含む平面と、前記搬送ローラ列の各搬送ローラの回転軸心との距離が、搬送ローラ径をDとしてD/3以下に設定されていることが好ましい。この構成によれば、ファイバー状集電体を、3つ以上の搬送ローラを有する搬送ローラ列を通すことにより、ファイバー状集電体に適度なテンションを与えて開繊状態を保持することができる。しかも、各搬送ローラは、ローラ径Dに対してD/3以下という、水平に近い状態で配置されているので、過大なテンションによってファイバー状集電体に破断や毛羽立ちが発生することを防止できる。
本発明の一実施形態に係るファイバー状電極製造設備において、前記開繊ユニットが、前記ファイバー状集電体束を吸引することにより開繊する吸引器を有しており、該吸引器が、前記ファイバー状集電体を開繊方向における互いに反対の向きに吸引する2つの開繊方向吸引口と、前記ファイバー状集電体の進行方向に吸引する長手方向吸引口とを有することが好ましい。この構成によれば、ファイバー状集電体が、主として2つの開繊方向吸引口からの吸引によって開繊されるとともに、長手方向吸引口からの吸引を加えることにより、より均一に開繊することが可能となる。
本発明の一実施形態に係るファイバー状電極製造設備において、前記開繊ユニットが、前記ファイバー状集電体束に付着している収束剤を加熱して除去する収束剤加熱器を有していることが好ましい。この構成によれば、収束剤を短時間で除去して、電極の材料として適切な物性を得ることができる。
本発明の一実施形態に係るファイバー状電極製造設備において、前記開繊ユニットが、回転不能に支持された互いに平行な複数の円柱状部材を含む、前記ファイバー状集電体束にテンションを付与するテンション付与機構を有していることが好ましい。この構成によれば、ファイバー状集電体を回転不能に固定された円柱状部材を通過させることにより、ファイバー状集電体束に適度なテンションを付与して、ファイバー状集電体束の捩れを効果的に防止できる。これにより、ファイバー状集電体の破断や毛羽立ちが防止され、効率的に開繊を行うことができる。
本発明の一実施形態において、前記テンション付与機構が、前記ファイバー状集電体の進行方向に平行に往復運動可能に設けられていることが好ましい。この構成によれば、ファイバー状集電体束に対して扁平状に広げる力が働いて扁平に加工できるうえ、より効果的に捩れが抑制され、またテンションが保持される。
また、前記テンション付与機構の往復運動の速度が2cm/s以下に設定されていることが好ましい。この構成によれば、往復運動の摩擦によるファイバー状集電体の破断や毛羽立ちが防止される。
本発明の一実施形態に係るファイバー状電極製造設備において、前記電極作製ユニットが、前記ファイバー状集電体上に電解析出によって活物質層を形成する電解析出装置を有しており、当該電解析出装置が、電解析出処理を行う電解析出槽と、該電解析出層内の電解析出液を循環させる循環機構を有していることが好ましい。前記電解析出槽の電解析出液の温度は、例えば、20〜80℃の範囲内にあることが好ましい。このように構成することにより、電解析出槽の電解析出液の組成変化を抑制し、pHなどの液性状を維持しながら電解析出処理を行うことができるので、一定の品質の電極を長時間にわたって連続的に製造することが可能となる。
本発明の一実施形態に係るファイバー状電極製造設備において、前記電池がアルカリ系電池である場合、前記ファイバー状集電体上に電解析出によって活物質層を形成する電解析出装置と、該電解析出装置で電解析出処理を施されたファイバー状電極を直接導入してアルカリ洗浄を行なうアルカリ洗浄装置とを有することが好ましい。ここで、「電解析出処理を施されたファイバー状電極を直接導入して」とは、途中で水洗工程などの他の工程を経ることなくアルカリ洗浄装置に導入すること意味する。電解析出処理後のファイバー状電極をアルカリ洗浄することにより、電解析出によりファイバー状集電体上に形成された析出物が、アルカリとの反応により活物質層として定着する。ただし、電解析出処理後のファイバー状電極をアルカリ洗浄する前に水洗すると、電解析出した活物質の一部が、活物質層として安定化する前に洗い流されてしまう。しかし、電解析出装置から導出されたファイバー状電極を、途中で水洗工程などの他の工程を経ることなく直接アルカリ洗浄装置に導入してアルカリ洗浄することにより、電解析出処理によって得られた活物質を、ファイバー状集電体上で確実に活物質層として定着させることができる。
本発明の一実施形態に係るファイバー状電極製造設備において、前記電極作製ユニットが、前記ファイバー状集電体上にスラリーを塗布することによって活物質層を形成するスラリー塗布装置を有していてもよい。この構成によれば、ファイバー状電極の製造速度を大幅に向上させることができる。また、この構成により、水素吸蔵合金のようにめっき法によって析出しにくい材料であっても、粉末状材料の塗布によってファイバー状電極の作製が可能となり、例えば、ニッケル水素二次電池の負極やリチウムイオン電池の正極、負極などの製造に用いる粉体を用いて、容易にニッケル水素二次電池の負極やリチウムイオン電池の正極、負極に用いるファイバー状電極を作製できる。
以上のように、本発明に係るファイバー状電極製造設備によれば、ファイバー状材料の開繊状態を保持して活物質層を均一に形成することが可能になる。
本発明の第1実施形態に係るファイバー状電極の製造設備の概略構成を示すブロック図である。 図1の製造設備の予備開繊装置の構成を示す図であり、(a)が側面図、(b)が平面図である。 図1の製造設備の開繊装置の概略構成を示す側面図である。 図1の製造設備の開繊装置の概略構成を示す平面図である。 図3の開繊装置の一変形例を示す側面図である。 図1の製造設備の電極作製ユニットを示す概略構成図である。 図6の開繊状態保持装置の要部を示す概略図である。 本発明の第2実施形態に係る製造設備の要部を示す概略図である。
以下、本発明に係る実施形態を図面に従って説明するが、本発明はこの実施形態に限定されるものではない。
図1に、本発明の第1実施形態に係るファイバー状電極の製造設備Mの概略構成を示す。この製造設備Mは、電池(本実施形態の例では、アルカリ系電池であるニッケル水素2次電池)に使用されるファイバー状の電極を製造する装置であり、ファイバー状電極の芯体であるファイバー状の集電体の束を開繊する開繊ユニット1と、開繊ユニットによって開繊されたファイバー状集電体上に活物質層を形成する電極作製ユニット3とを備えている。
なお、ファイバー状集電体としては、導電性のファイバー状素材、例えばカーボンファイバーが好ましく、その他に、例えばニッケル線、銅線、アルミニウム線、鋼線、金属被覆したポリオレフィン等を使用することができる。
開繊ユニット1は、ファイバー状集電体の束が巻き付けられたボビンからファイバー状集電体束を巻き出して、ファイバー状集電体束13を開繊し易い状態にする予備開繊装置5と、予備開繊装置5を通過したファイバー状集電体束を開繊する開繊装置7とを有している。
図2に予備開繊装置5の構成を示す。なお、以下の説明において、製造設備Mにおけるファイバー状集電体11の進行方向(つまりファイバー状集電体11の長手方向)を縦方向Xと呼び、ファイバー状集電体束が開繊される方向を横方向Yと呼ぶ場合がある。
予備開繊装置5において、ファイバー状集電体11の束13は、巻出し器15から巻き出され、複数の予備開繊搬送ローラ17によって搬送された後、U字形の案内フック19によって横方向Yの中央部に案内される。本実施形態の巻出し器15は、ファイバー状集電体束13が巻き付けられた巻出しロール21と、巻出しロール21を回転可能に支持する巻出し支持台23とからなる。図2(b)に示すように、巻出し支持台23は、巻出しロール21の回転軸心に直交する回動軸心C1に対して回動可能に設置されている。ファイバー状集電体束13が巻出しロール21から巻き出される際、巻出しロール21状の巻出し位置が横方向Yに変化するので、この巻出し位置変化に応じて巻出し支持台23を回動させることにより、ファイバー状集電体束13のテンションを調整することができる。
案内フック19で中央部に寄せられたファイバー状集電体束13は、複数(図示の例では3つ)の固定バー25を通過した後に、収束剤燃焼器27に進入する。各固定バー25は、回転不能に設けられた円柱状の部材である。図示の例では、複数の固定バー25が、横方向Yの両端に位置する固定板29にはしご状に、つまり、同一の軸心方向位置に互いに平行に固定されている。互いに平行に配置された複数の固定バー25をファイバー状集電体束13が通過することにより、ファイバー状集電体束13に適度なテンションが付与される。すなわち、上記複数の固定バー25は、ファイバー状集電体束13にテンションを付与するテンション付与機構として機能し、ファイバー状集電体束13の捩れを抑制し、予備的に開繊する。
さらに、複数の固定バー25は、上記のように固定板29にはしご状に固定された状態で、縦方向Xに一体に往復運動可能に設けられている。複数の固定バー25を縦方向Xに往復運動させることにより、ファイバー状集電体束13に対して扁平状に広げる力が働いて扁平に加工できるうえ、より効果的に捩れが抑制され、またテンションが保持される。固定バー25の往復運動の摩擦によるファイバー状集電体11の破断や毛羽立ちを防止するために、往復運動の速度は2cm/s以下であることが好ましい。
ボビンに巻き取られた状態のファイバー状集電体束13には、多数のファイバー状集電体11を相互に結着させて束状に収束する収束剤が付着している場合がある。このような場合には、ファイバー状集電体11に付着した収束剤を除去することにより、ファイバー状電極に加工した後の電極の電気伝導性が低下することを防止でき、より優れた性能の電極を得ることができる。収束剤燃焼器27は、ファイバー状集電体束13を加熱することによりファイバー状集電体11に付着した収束剤を燃焼させて除去するものであり、例えば電気炉が収束剤燃焼器27として用いられる。収束剤燃焼器27として用いられる電気炉は、ファイバー状集電体11の進行方向Xにほぼ平行な軸心を有する円筒形状を有している。
本実施形態では、収束剤が除去される前のファイバー状集電体束13は、上記の3本の固定バー25の上部または下部を交互に通過する。図示の例では、ファイバー状集電体束13は、最上流の第1の固定バー25の下部、その下流の第2の固定バー25の上部、最下流の第3の固定バー25の下部の順に通過する。このように、固定バー25からなるテンション付与機構を収束剤燃焼器27の上流に配置して、収束剤燃焼器27内に進入する前段階のファイバー状集電体束13の捩れを防止しているので、収束剤燃焼器27に進入する際に、収束剤燃焼器27を構成する部材に接触することによるファイバー状集電体11の破断や毛羽立ちが防止される。
予備開繊装置5で結束剤が除去され、各ファイバー状集電体11が互いに結着しない状態となったファイバー状集電体束13は、図3に示す開繊装置7に搬送される。本実施形態の開繊装置7は、ファイバー状集電体束13を下方から吸引することにより開繊する。具体的には、開繊装置7は、ファイバー状集電体束13を支持および搬送する搬送機構31と、搬送機構31の下方に設けられた吸引器33とを有している。図4に示すように、吸引器33は、2つ(1対)の横方向(開繊方向)吸引口35,35および1つの縦方向(長手方向)吸引口37の、計3つの吸引口を有している。
2つの横方向吸引口35,35は、搬送機構31の下方で、横方向Yに並べて配置されている。これら1対の横方向吸引口35,35は、それぞれがファイバー状集電体束13の横方向Yにおける中央部を向くように、互いに逆向きに傾けて設置されている。一方、縦方向吸引口37は、2つの横方向吸引口35,35の下流側に配置されており、上流側を向くように縦方向Xに傾けて配置されている。
ファイバー状集電体束13は、主として2つの横方向吸引口35,35からの吸引によって開繊されるとともに、縦方向吸引口37からの吸引により縦方向Xに引っ張られることによって、横方向Yに均一に広がる。なお、このように、縦方向吸引口37は、主としてファイバー状集電体束13を均一に開繊させるために設けられているので、縦方向吸引口37の吸引力は、横方向吸引口それぞれの吸引力よりも小さい値、例えば1/2程度に設定することが好ましい。
また、本実施形態の変形例として、図5に示すように、吸引器33に追加して、または吸引器33の代わりに、ファイバー状集電体束13に対して上方から断続的に空気を吹き付ける断続ブロワ機構39を設けてもよい。図示の例では、連続的に吹付を行うブロワ39aの吹き出し口に開閉可能なシャッター39bを設けることにより、断続ブロワ39を構成している。ファイバー状集電体束13に連続的に空気を吹き付けることにより開繊を行うと、吹き付けた空気流により発生する乱流の影響で均一に開繊することが困難になるが、この例のように断続的に空気を吹き付けることにより、均一に開繊することができる。
さらには、開繊装置7の搬送機構31の上流部に、ファイバー状集電体束13のテンションを調整するテンション調整機構41を設けてもよい。図示の例では、テンション調整機構41として、ファイバー状集電体束13に対して上下方向に、つまり進行方向Xおよび開繊方向Yに直交する方向Zに進退可能なスライド機構を使用している。
なお、本実施形態では、吸引器33として、図4に示す2つ(1対)の横方向吸引口35,35および1つの縦方向吸引口37の、計3つの吸引口を有する構成のものを説明したが、吸引器33は少なくとも1対の横方向吸引口35,35を有していればよい。2つの横方向吸引口35,35のみを用いて吸引しても、1つの吸引口37を用いる場合に比べて効率的かつ均一に開繊できる。
次に、電極作製ユニット3の構成について説明する。図6に示すように、電極作製ユニット3は、開繊されたファイバー状集電体11の表面に金属めっきによる被膜層を形成するめっき装置51と、めっき装置51を経たファイバー状集電体11を、開繊された状態を保持しながら後工程に搬送する開繊状態保持装置53と、ファイバー状集電体上(この例では、めっき装置51で形成された金属被膜層上)に、活物質層を形成する活物質層形成装置55を主要な構成要素として備えている。
めっき装置51は、ファイバー状集電体11に金属めっき処理を施すめっき浴槽57と、めっき浴槽57への導入部に設けられてファイバー状集電体11をめっき浴槽57内へ案内するめっき浴槽導入ローラ59と、めっき浴槽57からの導出部に設けられて、めっき処理が施されたファイバー状集電体11をめっき浴槽57外へ導出するめっき浴槽導出ローラ61とを備えている。めっき浴槽57の内部には、めっき浴槽57内でファイバー状集電体を搬送する上流側搬送ローラ63および下流側搬送ローラ65が設けられている。図示の例では、ファイバー状集電体11は、めっき浴槽導入ローラ59の上部から、上流側搬送ローラ63の下部、下流側搬送ローラ65の下部、めっき浴槽導出ローラ61の上部の順に通過する。なお、本実施形態では、めっき装置51によってニッケルめっきを施す。めっき浴槽57で使用するめっき溶液として、アミド硫酸ニッケル(スルファミン酸ニッケル)水溶液をベースとしてホウ酸や塩化ニッケルなどを添加したものを使用する。硫酸ニッケルをベースとしたワット浴も使用可能である。均一なめっき層を得るために、めっき浴温度の好ましい範囲は40〜80℃である。めっき浴温度が高くなりすぎると、水の蒸発の影響による液濃度変化が懸念される。具体的には、めっき液濃度が上昇すると、めっき量が減少し、逆にめっき液濃度が低下すると、めっき量が増大する。その結果、めっき量が集電体上で不均一となり、集電体上の場所によって電気導電性も不均一となるので、後述する電解析出による活物質の析出量が不均一となる。したがって、同一ロットの電極を用いて製造した電池であっても、電池ごと実容量のばらつきが大きくなる。このため、めっき量を一定に保持できれば、必要以上に温度を上げなくてよい。このことから、めっき浴温度のより好ましい範囲は40〜60℃である。
本実施形態に係る活物質層形成装置55は、電解析出によってファイバー状集電体11上に活物質層を形成する電解析出装置55Aとして構成されている。具体的には、活物質層形成装置55(電解析出装置55A)は、ファイバー状集電体11に電解析出処理を施す活物質層形成槽67(電解析出浴槽67A)と、電解析出浴槽67Aへの導入部に設けられてファイバー状集電体を電解析出浴槽67A内へ案内する電解析出浴槽導入ローラ69と、電解析出浴槽67Aからの導出部に設けられて、電解析出処理が施されたファイバー状集電体(電極)11を電解析出浴槽67A外へ導出する電解析出浴槽導出ローラ71とを備えている。電解析出浴槽67Aの内部には、電解析出浴槽67A内でファイバー状集電体11を搬送する上流側搬送ローラ73および下流側搬送ローラ75が設けられている。図示の例では、ファイバー状集電体11は、電解析出浴槽導入ローラ69の上部から、上流側搬送ローラ73の下部、下流側搬送ローラ75の下部、電解析出浴槽導出ローラ71の上部の順に通過する。
また、同図に示すように、電解析出浴槽67Aには、電解析出液を循環させる循環機構77が設けられている。循環機構77は省略してもよいが、循環機構77を設けることにより、電解析出浴槽67A内の電解析出液の組成変化を抑制し、pHなどの液性状を維持しながら電解析出処理を行うことができるので、一定の品質の電極を長時間にわたって連続的に製造することが可能となる。
なお、本実施形態における電解析出では、活物質層として水酸化ニッケル(Ni(OH))を形成する。そのために電解析出浴槽67Aで使用する電解析出液として、硝酸ニッケル溶液を使用している。また、電解析出液の温度の好ましい範囲は20〜80℃である。電解析出液の温度によって、付着した活物質の電池特性が影響を受ける場合がある。例えば、低温で電解析出した場合でも、析出量は一定に保たれるが、得られた電極の放電容量が低下する傾向にある。また、低温では電解析出にムラが生じ、品質の良い電極の製造が困難になる。このため、適度に温度を上げた方がよく、電解析出液の温度のより好ましい範囲は40〜80℃である。また、電解析出液の温度が高くても、電解析出量は一定に保たれる傾向があるが、めっき液の場合と同様に、濃度変化や液量変化の影響を受けやすく、場所によって活物質の析出量が変化し、電池容量のばらつきが生じ易い。したがって、必要以上に温度を上げるのは好ましくなく、電解析出液の温度のさらに好ましい範囲は40℃〜60℃である。
また、電解析出時には、電解析出時にNO (硝酸イオン)が分解されてアンモニア(アルカリ)が発生するためpHが高くなりやすいので、硝酸を滴下するなどしてpHを調整することが好ましい。pHが酸性よりにシフトして3を下回ると酸性が強くなり、電解析出量が減少する。一方、pH調整を行わずに電解析出を続けると、アルカリ側にシフトしてpHが上昇し続け、pHが6.5を超えると沈殿が生じて液の濃度変化の影響を受ける。したがって、pHは3〜6.5の範囲にあることが好ましい。もっとも、電解析出液のpHは変動し易いので、電解析出量を一定に保持でき、かつpH変動が生じても電解析出量に影響を及ぼさない範囲として、電解析出液のpHは4〜6の範囲にあることがより好ましく、4〜5.5の範囲にあることがさらに好ましい。上述のように循環機構77を設けて電解析出液を循環させることは、液に流れを生じさせて、上記の滴下した硝酸を電解析出液全体に均一に行き渡らせる点からも好ましい。
めっき装置51と活物質層形成装置55との間には、開繊状態保持装置53が設けられている。開繊状態保持装置53は、具体的には、回転可能に設けられた複数(本実施形態では5つ)の搬送ローラ81からなる搬送ローラ列83によってファイバー状集電体束13の開繊状態を保持しながら搬送する。本実施形態において、図7に示すように、搬送ローラ列83を構成する各搬送ローラ81は同一のローラ径Dを有しており、かつ、各搬送ローラ81は、その回転軸心C2が、両端に位置する搬送ローラ81,81の回転軸心C2を含む平面P1からの距離S1がD/3以下となるように配置される。各搬送ローラ81の回転軸心C2の平面P1からの距離S1のより好ましい範囲はD/5以下であり、図6の例では、すべての搬送ローラ81の回転軸心C2がほぼ同一平面内に位置するように配置されている。
さらに、図7に示すように、各搬送ローラ81は、めっき浴槽57の導出ローラの回転軸心と電解析出浴槽67Aの導入ローラの回転軸心とを含む平面P2からの距離S2がD/3以下となるように配置されている。各搬送ローラの回転軸心の線分L2からの距離S2のより好ましい範囲はD/5以下であり、図6の例では、すべての搬送ローラの回転軸心C2がほぼ平面P2内に位置するように配置されている。
なお、開繊状態保持装置53は、搬送ローラ列83の下流に、さらに乾燥器および開繊機構を備えていてもよい。また、開繊状態保持装置53において、ファイバー状集電体束11を液滴によって水洗することが好ましい。
活物質層形成装置55の下流には、さらに、アルカリ洗浄装置85が設けられている。アルカリ洗浄装置85は、ファイバー状集電体に電解析出処理を施すアルカリ洗浄浴槽87と、アルカリ洗浄浴槽87への導入部に設けられてファイバー状集電体をアルカリ洗浄浴槽87内へ案内するアルカリ洗浄浴槽導入ローラ89と、アルカリ洗浄浴槽87からの導出部に設けられて、アルカリ洗浄処理が施されたファイバー状電極11をアルカリ洗浄浴槽87外へ導出するアルカリ洗浄浴槽導出ローラ91とを備えている。
アルカリ洗浄装置85において、電解析出処理後のファイバー状電極11を、水酸化カリウムや水酸化ナトリウムのようなアルカリ溶液(pH12〜14程度)でアルカリ洗浄することにより、電解析出により形成された析出物が、アルカリとの反応により活物質層(水酸化ニッケル)として定着する。ただし、電解析出処理後のファイバー状電極11をアルカリ洗浄する前に水洗すると、電解析出した活物質の一部が、活物質層として安定化する前に洗い流されてしまう。本実施形態では、電解析出装置55Aから導出されたファイバー状電極を、直接、つまり途中で水洗工程などの他の工程を経ることなくアルカリ洗浄装置85に導入してアルカリ洗浄するので、電解析出処理によって得られた活物質を、ファイバー状集電体11上で確実に活物質層として定着させることができる。
アルカリ洗浄装置85の下流には、超音波洗浄装置93が設けられている。超音波洗浄装置93では、ファイバー状電極を水浴させた状態で超音波洗浄を施すことにより、保持力の弱い水酸化ニッケルを振るい落とす。
なお、図6に示すように、開繊状態保持装置53は、アルカリ洗浄装置85と超音波洗浄装置93との間、および超音波洗浄装置93の下流にも設けられている。このように、開繊状態保持装置53は、電極作製ユニット3内のどのような位置に設けてもよいが、特には、少なくともめっき装置51の下流に設けることが好ましい。ファイバー状集電体11上に金属めっき被膜を形成することにより、ファイバー状電極の導電性を向上させることができる一方で、めっき工程を経た後のファイバー状集電体11は、めっき液の表面張力により互いに付着し易くなり、開繊状態の維持が特に困難となる。そこで、めっき装置51の下流に開繊状態保持装置を設けることにより、電極の導電性を向上させながら、均一な活物質層の形成が可能となる。
本実施形態に係る製造設備Mおよびこれを用いる製造方法によれば、開繊ユニットによって開繊されたファイバー状集電体束13が、その後の電極作製ユニットにおける工程においても開繊状態を保持しながら活物質層を形成できるので、ファイバー状集電体11の1本1本に均一に活物質層を形成することができる。
図8に、本発明の第2実施形態に係るファイバー状電極製造設備Mの要部を示す。この第2実施形態では、図1の第1実施形態における電極作製ユニットの活物質層形成装置55として、第1実施形態の電解析出装置55Aの代わりに、図8に示すスラリー塗布装置55Bを使用する。スラリー塗布装置55Bは、電極の活物質をバインダ、増粘剤、導電剤などとともにペースト状に調整したスラリーを、開繊されたファイバー状集電体11の表面に塗布することにより、ファイバー状集電体11上に活物質層を形成する。
具体的には、活物質層形成装置55(スラリー塗布装置55B)は、ファイバー状集電体をスラリーに浸漬してスラリーを塗布する活物質層形成槽67(スラリー浸漬槽67B)を備えている。スラリー浸漬槽67Bの導出部付近には、ドクターブレードやスクレーパなどの、余分なスラリーを除去する除去機構95が設けられており、この除去機構95を通すことにより、スラリーの塗布量を調整する。スラリー塗布装置55Bを通過したファイバー状集電体11を、スラリー乾燥機97によって乾燥することにより、活物質層が定着する。
また、本実施形態では、めっき装置51の下流の開繊状態保持装置53において、水滴による水洗を行う。さらに、開繊状態保持装置53とスラリー塗布装置55Bとの間には、第1実施形態と同様、乾燥器および開繊機構を設けて、めっき処理した後に乾燥し、その後再び開繊してもよい。
本実施形態のように、活物質層を形成するために、スラリー塗布装置55Bを設けてスラリー塗布を行うことにより、電解析出によって活物質層を形成する場合に比べて電極の製造速度を大幅に向上させることができる。また、スラリー塗布装置55Bによれば、水素吸蔵合金や炭素粉末のような粉末状材料の塗布が可能となり、例えば、ニッケル水素二次電池の負極のように、メッキもしくは電解析出が難しい材料のファイバー電極製造も可能である。
なお、上記の各実施形態においては、主としてニッケル水素二次電池に使用する電極(正極)を製造する装置を例として説明したが、本発明は、これに限らず、各種一次電池および二次電池、例えば、マンガン電池、銀亜鉛電池、ニッケルカドミウム電池、ニッケル亜鉛電池、ニッケル鉄電池のほか、リチウムイオン電池のような非水系電池などに使用する電極(正極および負極)の製造設備にも適用することが可能である。
例えば、本発明の製造設備、製造方法をリチウムイオン電池用のファイバー状電極に適用する実施形態においては、ファイバー状集電体11にめっき装置51によってアルミニウム、銅等のめっき層を形成してもよい。Ni,Co,Mnなどの水酸化物や酸化物をカーボンファイバー上に電解析出させた後、Li塩中で水熱処理することによってもリチウム電池用正極が得られる。また、負極用のCu−Sn合金、Ag−Sn合金を析出させる場合には、カーボンファイバー上に電気めっきすればよい。また、カーボンファイバー自体が負極として機能する。
また、本発明の範囲には含まれないが、上記の予備開繊装置(工程)、開繊装置(工程)、活物質層形成装置(工程)、アルカリ洗浄装置(工程)等の各装置・工程のいずれかを含む製造設備・製造方法は、本発明で必須の構成要件とした開繊状態保持装置と組み合わせなくとも、上述したそれぞれの効果を奏する。
以上のとおり、図面を参照しながら本発明の好適な実施形態を説明したが、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で、種々の追加、変更または削除が可能である。したがって、そのようなものも本発明の範囲内に含まれる。
1 開繊ユニット
3 電極作製ユニット
5 予備開繊装置
7 開繊装置
11 ファイバー状集電体
13 ファイバー状集電体束
51 めっき装置
53 開繊状態保持装置
55 活物質層形成装置
81 搬送ローラ
83 搬送ローラ列
85 アルカリ洗浄装置
C2 搬送ローラの回転軸心
D 搬送ローラ径
M 製造設備
P1 両端に位置する搬送ローラの回転軸心C2を含む平面
S1 両端に位置する搬送ローラの回転軸心を含む平面と搬送ローラの回転軸心との距離

Claims (12)

  1. 電池に使用されるファイバー状の電極を製造する設備であって、
    前記ファイバー状電極の芯体であるファイバー状集電体の束を開繊する開繊ユニットと、
    前記開繊ユニットによって開繊された前記ファイバー状集電体上に活物質層を形成して前記ファイバー状電極を作製する電極作製ユニットとを備え、
    前記開繊ユニットが、前記ファイバー状集電体束を吸引することにより開繊する吸引器を有しており、該吸引器が、前記ファイバー状集電体を開繊方向における互いに反対の向きに吸引する2つの開繊方向吸引口と、前記ファイバー状集電体の進行方向に吸引する長手方向吸引口とを有しており、
    前記電極作製ユニットが、前記ファイバー状集電体束の開繊状態を保持しながら搬送する開繊状態保持装置を有している
    ファイバー状電極の製造設備。
  2. 請求項1において、前記電極作製ユニットが、前記開繊されたファイバー状集電体に金属めっきを施すめっき装置を有しており、少なくとも該めっき装置の下流に前記開繊状態保持装置が設けられているファイバー状電極の製造設備。
  3. 請求項1または2において、前記開繊状態保持装置は、回転可能に支持され、互いに平行に配置された3つ以上の同径の搬送ローラからなる搬送ローラ列を有し、該搬送ローラ列の両端に位置する搬送ローラの回転軸心を含む平面と、前記搬送ローラ列の各搬送ローラの回転軸心との距離が、搬送ローラ径をDとしてD/3以下に設定されているファイバー状電極の製造設備。
  4. 請求項1からのいずれか一項において、前記開繊ユニットが、前記ファイバー状集電体束に付着している収束剤を加熱して除去する収束剤加熱器を有しているファイバー状電極製造設備。
  5. 請求項1からのいずれか一項において、前記開繊ユニットが、回転不能に支持された互いに平行な複数の円柱状部材を含む、前記ファイバー状集電体束にテンションを付与するテンション付与機構を有しているファイバー状電極製造設備。
  6. 請求項において、前記テンション付与機構が、前記ファイバー状集電体の進行方向に平行に往復運動可能に設けられているファイバー状電極製造設備。
  7. 請求項において、前記テンション付与機構の往復運動の速度が2cm/s以下に設定されているファイバー状電極製造設備。
  8. 請求項1からのいずれか一項において、前記電極作製ユニットが、前記ファイバー状集電体上に電解析出によって活物質層を形成する電解析出装置を有しており、当該電解析出装置が、電解析出処理を行う電解析出槽と、該電解析出層内の電解析出液を循環させる循環機構を有しているファイバー状電極製造設備。
  9. 請求項において、前記電解析出槽の電解析出液の温度が20〜80℃の範囲内にあるファイバー状電極製造設備。
  10. 請求項1からのいずれか一項において、前記電池がアルカリ系電池であり、前記電極作製ユニットが、前記ファイバー状集電体上に電解析出によって活物質層を形成する電解析出装置と、該電解析出装置で電解析出処理を施されたファイバー状電極を直接導入してアルカリ洗浄を行なうアルカリ洗浄装置とを有するファイバー状電極製造設備。
  11. 請求項1からのいずれか一項において、前記電極作製ユニットが、前記ファイバー状集電体上にスラリーを塗布することによって活物質層を形成するスラリー塗布装置を有しているファイバー状電極製造設備。
  12. 電池に使用されるファイバー状の電極を製造する方法であって、
    前記ファイバー状電極の芯体であるファイバー状集電体の束を開繊する開繊工程と、
    前記開繊工程によって開繊された前記ファイバー状集電体上に活物質層を形成して前記ファイバー状電極を作製する電極作製工程とを備え、
    前記開繊工程が、前記ファイバー状集電体を開繊方向における互いに反対の向きに吸引し、かつ、前記ファイバー状集電体の進行方向に吸引することにより、前記ファイバー状集電体束を開繊する工程を有しており、
    前記電極作製工程が、前記ファイバー状集電体またはファイバー状電極の開繊状態を保持しながら搬送する工程を有している
    ファイバー状電極の製造方法。
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