JP6061144B2 - 非水電解液二次電池の製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、非水電解液を備えた二次電池(非水電解液二次電池)に関する。詳しくは、非水電解液中にSEI被膜形成剤を含む当該電池の製造方法に関する。
リチウムイオン二次電池等の非水電解液二次電池は、既存の電池に比べて軽量かつエネルギー密度が高いことから、近年、車両搭載用高出力電源等に好ましく利用されている。
この種の電池の製造では、一般に電池組立体を構築した後にコンディショニング処理(初期充電)を行う。これにより非水電解液の一部が負極で還元分解され、負極の表面にその分解物からなるSEI被膜(Solid Electrolyte Interphase膜)を形成し得る。かかる被膜によって以後の充放電に伴う非水電解液の分解が抑制されることで、電池の耐久性(例えば高温サイクル特性)を向上させることができる。かかる被膜を形成するための技術として、特許文献1〜3が挙げられる。例えば特許文献1には、非水電解液中にSEI被膜形成剤を含み、初回充電において当該SEI被膜形成剤の還元電位で一定時間保持する、リチウムイオン二次電池の製造方法が開示されている。
特開2004−228010号公報 特開2001−325988号公報 特開2005−108682号公報
ところで、車両搭載用高出力電源として用いられるような電池では、性能向上の一環として、更なる高エネルギー密度化が検討されている。かかる高エネルギー密度化は、例えば作動電位の高い正極活物質を用いることによって実現し得る。
しかしながら、本発明者の検討によれば、作動電位が凡そ4.3V(vs. Li/Li+)以上の正極活物質を用いた場合、上述のような従来のSEI被膜形成技術を適用することが困難であった。これについて、図2を参照しつつ、より詳しく説明する。図2は、従来の被膜形成技術を表す概念図であり、縦軸に電位(vs. Li/Li+)を、横軸に容量を表している。ここに示すように、従来に比べて作動電位が高い正極活物質を用いた場合、初回充電の初期に正極の電位が急激に上昇し、これによってSEI被膜形成剤が正極で酸化分解されてしまう。このため、SEI被膜形成剤を負極で適切に還元分解することができず、負極表面に形成される被膜が不十分および/または不均質になることがあった。それどころか、本発明者の検討によれば、SEI被膜形成剤を添加することでかえって電池特性が悪化することさえあった。
本発明は、かかる事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、上記SEI被膜形成剤添加の効果が適切に発揮され、エネルギー密度や耐久性(例えば高温サイクル特性)に優れた非水電解液二次電池を提供することである。関連する他の目的は、当該電池の製造方法を提供することである。
本発明者は、正極電位がSEI被膜形成剤の酸化分解電位に到達する前に、負極電位をSEI被膜形成剤の還元電位(還元分解電位)に到達させることを考えた。そして、鋭意検討を重ねた結果、本発明を完成させた。本発明により提供される非水電解液二次電池の製造方法は、(1)正極活物質を有する正極と、負極活物質を有する負極と、を備える電極体を準備すること;(2)上記電極体と、SEI被膜形成剤を含む非水電解液とを、電池ケース内に収容すること;および、(3)上記電極体に対して少なくとも1回の充電処理を行うこと;を包含する。そして、上記電極体の準備は、以下の(i)、(ii)を特徴とする。
(i)正極活物質として、作動電位を2つ以上有し、当該作動電位のうち少なくとも1つ(V)が4.3V(vs. Li/Li+)以上で、他の少なくとも1つ(V)が上記SEI被膜形成剤の酸化電位(vs. Li/Li+)より低いものを用いる。
(ii)上記正極活物質のOCVから上記Vまでの電位範囲における単位質量あたりの正極単位容量(mAh/g)と当該正極活物質の質量Wc(g)の積で算出される正極容量Cc(mAh)と、上記負極活物質のOCVから上記SEI被膜形成剤の還元電位までの電位範囲における単位質量あたりの負極単位容量(mAh/g)と当該負極活物質の質量Wa(g)の積で算出される負極容量Ca(mAh)とが、Cc>Caの関係になるよう調整する。
本発明の効果を、図1を参照しつつ詳しく説明する。図1は、本発明の概念図であり、縦軸に電位(vs. Li/Li+)を、横軸に容量を表している。本発明では、従来技術とは異なり、正極(正極活物質)に2つ以上の作動電位を持たせる。そして、そのうちの少なくとも1つ(V)を4.3V(vs. Li/Li+)以上とする。これによって、電池の高エネルギー密度化を実現することができる。また、作動電位のうち他の少なくとも1つ(V)をSEI被膜形成剤の酸化電位(vs. Li/Li+)よりも低くする。これによって、初回充電の初期に正極の電位を緩やかに上昇させることができる。さらに、正極容量Ccと負極容量CaとがCc>Caの関係を満たすことで、SEI被膜形成剤の正極での酸化分解反応を抑制することができ、当該SEI被膜形成剤を負極において好適に還元分解することができる。
したがって、上記製造方法によれば、負極の表面にSEI被膜形成剤由来の被膜を均質且つ十分に形成することができ、エネルギー密度と耐久性とを高いレベルで両立可能な非水電解液二次電池を提供することができる。
なお、正極(正極活物質)の作動電位は、従来公知の2極式セルを用いた手法によって測定することができる。より詳しくは、先ず、測定対象たる正極(正極活物質層)を所定の大きさに切り出して、作用極を準備する。次に、この作用極を、セパレータを介して対極としての金属リチウムと対向させ、積層体を作製する。この積層体を非水電解液とともにケースに収容して、2極式セルを構築する。次に、当該セルに対して25℃の温度環境下で、作用極−対極間の端子電圧が4.7Vになるまで1/3Cのレートで定電流充電する。そして、得られた電位(vs. Li/Li+)−容量のグラフにおいて、プラトーな(電位の上昇が穏やかになる)ところを、作動電位とすることができる。
また、上記測定の結果から、OCVからVまでの電位範囲における積算容量を求め、この値を、用いた正極活物質の質量で除すことにより、正極活物質1gあたりの容量(mAh/g)を算出することができる。この正極活物質1gあたりの容量(mAh/g)と電池の構築に用いる正極活物質の質量Wc(g)とを掛け合わせることで、任意の電位範囲における正極容量Cc(mAh)を求めることができる。
負極容量(mAh)についてもこれと同様に求めることができる。より詳しくは、作用極として負極(負極活物質層)を用い、上記正極の場合と同様に2極式セルを構築する。次に、当該セルに対して25℃の温度環境下で、作用極−対極間の端子電圧が任意の電位となるまで1/3Cのレートで定電流放電する。そして、上記正極の場合と同様にしてOCVから電池の構築に用いるSEI被膜形成剤の還元電位までの電位範囲における負極容量Ca(mAh)を求めることができる。
また、SEI被膜形成剤の酸化および還元電位(vs. Li/Li+)は、従来公知の3極式セルを用いた手法によって測定することができる。例えば還元電位の測定では、先ず、作用極としてのグラッシーカーボンと、対極としての金属リチウムと、参照極としての金属リチウムと、測定対象たるSEI被膜形成剤とを用いて、3極式セルを構築する。次に、25℃の温度環境下で、掃引速度1mV/secの条件でサイクリックボルタンメトリーの測定を行う。そして、得られた電流Iおよび電位Vから微分値dI/dVを算出する。このdI/dVを縦軸、電位Vを横軸としてグラフを作成し、測定開始から最初に現れたdI/dVのピークに対応する電位Vを還元電位とすることができる。
好適な一態様では、上記容量の関係(Cc>Ca)は、上記正極活物質の質量Wcおよび/または上記負極活物質の質量Waを調整することによって行う。
上述の通り、正極容量Ccおよび負極容量Caは、活物質1gあたりの容量(mAh/g)と使用する活物質の質量(g)との積で算出される。このため、CcおよびCaを制御するには、活物質の単位質量あたりの容量(mAh/g)、および/または、活物質の質量(g)を調整することが効果的である。活物質の質量で調整すれば、より簡便にCcおよび/またはCaを好適な値に制御することができる。このことは作業性や生産性の観点から好ましい。さらに、発明者の知見によれば、正極容量Ccを大きくし過ぎると結晶構造の安定性が低下することがあり得る。このため、正極容量Ccは大きく変えずに正負極の質量を調整することで、本願発明の効果をより高いレベルで発揮することができる。換言すれば、正極の結晶構造の配列の乱れを制御することによって、SEI被膜形成剤の正極における分解反応を好適に抑制することができる。
本発明の概念を説明するための概念図である。 従来のSEI被膜形成技術を表す概念図である。
以下、本発明の好適な実施形態を説明する。なお、本明細書において特に言及している事項以外の事柄であって実施に必要な事柄は、当該分野における従来技術に基づく当業者の設計事項として把握され得る。本発明は、本明細書に開示されている内容と当該分野における技術常識とに基づいて実施することができる。
ここで開示される製造方法は、(1)電極体準備工程;(2)電池組立体構築工程;および(3)初回充電工程;を包含する。以下、各工程について順に説明する。
<1.電極体準備工程>
電極体は、正極活物質を有する正極と負極活物質を有する負極とを、典型的にはセパレータを介して積層することで構築し得る。上記電極体は、正極のOCVから上記Vまでの電位範囲における容量Cc(mAh)と、負極のOCVから上記SEI被膜形成剤の還元電位までの電位範囲における容量Ca(mAh)とが、Cc>Caの関係を満たすよう調整する。これにより、SEI被膜形成剤が正極で酸化分解されることを抑制し得、SEI被膜形成剤添加の効果を好適に発現させることができる。換言すれば、負極表面に均質なSEI被膜を形成することができる。なお、正極容量Ccおよび/または負極容量Caは、活物質の単位質量あたりの容量や活物質の質量によって調整することができる。
正極としては、正極活物質を導電材やバインダ等とともに組成物として正極集電体上に付着させ、正極活物質層を形成した形態のものを用いることができる。
正極活物質には、作動電位を2つ以上(例えば2つ)有するものを用いる。ここでは、2つ以上の作動電位のうち最も高いものをV、最も低いものをVとする。V(vs. Li/Li+)は、4.3V以上(典型的には4.5V以上、例えば4.6V以上、好ましくは4.7V以上)であって、典型的には5.5V以下、例えば5.3V以下とすることができる。また、V(vs. Li/Li+)は、使用するSEI被膜形成剤の酸化電位より低く、典型的には4.7V以下、例えば4.6V以下、好ましくは4.5V以下、より好ましくは4.2V以下とすることができる。正極活物質について、それ以外は特に限定されず、層状構造やスピネル構造を有するリチウム複合金属酸化物(例えば、LiNi0.5Mn1.5、LiNiO、LiCoO、LiFeO、LiMn、LiNi1/3Co1/3Mn1/3、LiCrMnO、LiFePO)等を採用し得る。
正極活物質のOCVから上記Vまでの電位範囲における単位質量あたりの容量は、典型的には14.9mAh/g未満(例えば5〜14mAh/g程度)とするとよい。これにより、正負極の容量比が、正極容量Cc>負極容量Caの範囲を満たすよう好適に調整することができる。
このような正極活物質は、従来公知の方法で調製して用意することができる。例えば、目的の組成に応じて選択される原料化合物(例えばリチウム源と遷移金属元素源と)を所定の割合で混合し、その混合物(前駆体)を適切な手段によって焼成した後、冷却する。これを適宜粉砕、造粒、分級することによって、所望の性状の酸化物を調製することができる。作動電位を2つ以上有する正極活物質は、例えば、上記前駆体の原料化合物の比(例えばリチウム源と遷移金属元素源比)や、焼成条件(焼成雰囲気(O濃度等)、焼成温度、焼成時間)、冷却速度等を変化させることによって合成可能である。好適な一態様では、冷却速度を変化させることにより、作動電位を2つ以上有する正極活物質を合成する。例えば上記焼成によって得られた焼成物を5〜10℃/min.の冷却速度で冷却すると、結晶構造に乱れが生じて(例えば結晶構造内に酸素欠損が生じて)、4V(vs. Li/Li+)付近と4.7V(vs. Li/Li+)付近にプラトーを持った正極活物質を好適に合成することができる。
導電材としては、カーボンブラック(例えば、アセチレンブラックやケッチェンブラック)等の炭素材料を採用し得る。バインダとしては、ポリフッ化ビニリデン(PVdF)やポリエチレンオキサイド(PEO)等の各種のポリマー材料を採用し得る。正極集電体としては、導電性の良好な金属(例えばアルミニウム)からなる導電性部材を好適に採用し得る。
負極としては、負極活物質をバインダ等とともに組成物として負極集電体上に付着させ、負極活物質層を形成した形態のものを用いることができる。負極活物質としては、黒鉛(グラファイト)、難黒鉛化炭素(ハードカーボン)、易黒鉛化炭素(ソフトカーボン)等の炭素材料を用いることができ、なかでも黒鉛を好適に採用し得る。負極活物質のOCVからSEI被膜形成剤の還元電位までの電位範囲における単位質量あたりの容量は、例えば5〜15mAh/g程度とするとよい。バインダとしては、スチレンブタジエンゴム(SBR)、カルボキシメチルセルロース(CMC)、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)等の各種のポリマー材料を採用し得る。負極集電体としては、導電性の良好な金属(例えば銅)からなる導電性材料を好適に採用し得る。
セパレータとしては、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)等の樹脂から成る多孔質樹脂シートを好適に採用し得る。なかでも、上記多孔性樹脂シートの片面または両面に多孔質の耐熱層を備えるものが好ましい。
<2.電池組立体構築工程>
上記準備した電極体と、非水電解液とを、電池ケース内に収容することで、電池組立体を構築する。電池ケースとしては、例えばアルミニウム等の軽量な金属製のものを好適に採用し得る。
非水電解液としては、非水溶媒中に支持塩とSEI被膜形成剤とを含有させたものを用いる。非水溶媒としては、耐酸化性の高い(すなわち酸化分解電位の高い)ものが好ましい。例えば、非水電解液二次電池に利用し得ることが知られている有機溶媒(例えば、各種のカーボネート類、エーテル類、エステル類、ニトリル類、スルホン類、ラクトン類等)のフッ素化物(フッ素含有非水溶媒)を好適に用いることができる。なかでも、フッ素化カーボネートの使用が好ましい。具体的には、フルオロエチレンカーボネート(FEC)等のフッ素化環状カーボネートや、メチル(2,2,2−トリフルオロエチル)カーボネート(MTFEC)等のフッ素化鎖状カーボネートが挙げられる。これにより、作動電位(典型的にはV)が高い正極活物質を用いた場合であっても、耐久性に優れた電池を実現することができる。
支持塩としては、リチウム塩、ナトリウム塩、マグネシウム塩等を用いることができ、なかでもLiPF、LiBF等のリチウム塩を好適に採用し得る。SEI被膜形成剤としては、上記支持塩および非水溶媒よりも還元電位の高い化合物を用いることができ、なかでもビニレンカーボネート(VC)、ビニルエチレンカーボネート(VEC)等のビニレンカーボネート化合物を好適に採用し得る。SEI被膜形成剤添加量は、非水電解液100質量%に対して、0.1〜5質量%程度とすることができる。
<3.初回充電工程>
初回充電工程では、上記構築した電池組立体に対して充電処理を行う。典型的には、当該組立体の正極と負極の間に外部電源を接続し、負極の電位が上記SEI被膜形成剤の還元電位に到達するまで充電(典型的には定電流充電)を行う。ここで開示される技術によれば、SEI被膜形成剤が正極で酸化分解されることを抑制し得る。このため、負極で好適にSEI被膜形成剤を還元分解することができ、負極(負極活物質)の表面に当該被膜形成剤の分解物からなる被膜を形成することができる。このときの充電時のレートは、例えば0.1〜10C程度とすることができる。また、正負極端子間の電圧(典型的には最高到達電圧)は、使用する非水溶媒の種類等にも依るが、例えば4.5〜5.5V程度とすることができる。なお、充電処理は1回でもよく、例えば放電処理を挟んで2回以上繰り返し行うこともできる。
このように製造される非水電解液二次電池は各種用途に利用可能であるが、SEI被膜形成剤添加の効果と、正極活物質の作動電位の引き上げにより、従来に比べて高い電池特性を実現し得ることを特徴とする。例えば、耐久性とエネルギー密度とを高いレベルで両立可能なことを特徴とする。したがって、このような性質を活かして、プラグインハイブリッド自動車(PHV)、ハイブリッド自動車(HV)、電気自動車(EV)等の車両に搭載される駆動用電源として好適に用いることができる。
以下、本発明に関するいくつかの実施例を説明するが、本発明をかかる具体例に示すものに限定することを意図したものではない。
[正極活物質の準備]
ここでは、正極活物質として、表1に示す6種類のスピネル構造を有するLiNi0.5Mn1.5(A〜F)を合成した。具体的には、先ず、Ni源と、Mn源とをNi:Mn=0.5:1.5の割合で含む水性溶液から、pH≒12且つアンモニウムイオン濃度が凡そ25g/Lの条件で、当該遷移金属の水酸化物を析出させた。次に、その遷移金属水酸化物とLi源とを混合して1000℃で焼成した後、5〜10℃/min.の冷却速度で冷却した。ここでは冷却速度を上記範囲内で変化させることによって、6種類のリチウム遷移金属複合酸化物(A〜F)を準備した。そして、既に上述した手法を用いて、合成した酸化物の作動電位を測定した。その結果、これらの酸化物は全て4.7V付近(V)と4V付近(V)にプラトー状態(作動電位)を有していることがわかった。また、リチウム基準で、OCVからV(4V)までの電位範囲における単位質量あたりの容量(mAh/g)を算出した。結果を表1に示す。
Figure 0006061144
[SEI被膜形成剤の準備]
先ず、SEI被膜形成剤としてビニレンカーボネート(VC)とビニルエチレンカーボネート(VEC)を準備し、既に上述した手法を用いて酸化電位と還元電位を測定した。測定は、いずれもサイクリックボルタンメトリーの手法を用いて、測定温度25℃、掃引速度1mV/secの条件で実施した。結果を表2に示す。
Figure 0006061144
[負極活物質の準備]
負極活物質としては、平均粒子径(D50)=20μm、格子定数(C)=0.67nm、結晶子サイズ(Lc)=27nmの天然黒鉛系材料を準備した。そして、既に上述した手法を用いて、この材料のOCVからSEI被膜形成剤の還元電位(ここではSEI被膜形成剤の還元電位を十分下回る0.6V付近)までの電位範囲における単位質量あたりの容量(mAh/g)を算出した。その結果、この材料の当該電位範囲における単位質量あたりの容量は、凡そ10mAh/gだった。
<I.正極活物質の単位質量あたりの容量を調整する手法の検討>
[非水電解液二次電池の構築]
ここでは、表3に示す15種類のリチウムイオン二次電池を構築した。これらの電池は、それぞれ正極活物質のOCVからV(4V)までの電位範囲における単位質量あたりの容量(mAh/g)および/またはSEI被膜形成剤が異なっている。
先ず、表1に示した6種類のLiNi0.5Mn1.5(LNM)と、導電材としてのアセチレンブラック(AB)と、バインダとしてのポリフッ化ビニリデン(PVdF)とを、これら材料の質量比率がLNM:AB:PVdF=87:10:3となるよう混練機に投入し、N−メチルピロリドン(NMP)で粘度を調整しながら混練して、正極活物質スラリーを調製した。このスラリーを、厚み15μmのアルミニウム箔(正極集電体)の表面に塗布して、乾燥後にプレスすることによって、正極集電体上に正極活物質層を有する正極シート(A〜F)を作製した。
次に、上記天然黒鉛系材料(C)と、バインダとしてのスチレンブタジエンゴム(SBR)と、増粘剤としてのカルボキシメチルセルロース(CMC)とを、これら材料の質量比がC:SBR:CMC=98:1:1となるよう混練機に投入し、イオン交換水で粘度を調整しながら混練して、負極活物質スラリーを調製した。このスラリーを、正極活物質と負極活物質の質量比が2:1となるように調整して、厚み10μmの銅箔(負極集電体)の表面に塗布した。これを乾燥した後、プレスすることによって、負極集電体上に負極活物質層を有する負極シートを15セル分作製した。
次に、上記作製した正極シートと負極シートを、電池の設計容量が60mAhとなるように電極サイズを調整した後、セパレータを介して対向させて電極体を準備した。また、非水電解液として、フッ素化環状カーボネートとしてのフルオロエチレンカーボネート(FEC)と、フッ素化鎖状カーボネートとしてのメチル(2,2,2−トリフルオロエチル)カーボネート(MTFEC)とを、FEC:MTFEC=50:50の体積比で含む混合溶媒に、支持塩としてのLiPFを1mol/Lの濃度で溶解させたものを調製した。さらにSEI被膜形成剤としてVCまたはVECを非水電解液全量に対して1質量%の割合で含ませたものを調製し、計3種類の非水電解液を準備した。そして、上記電極体と非水電解液をラミネート製のセルに封入し、表3に示す評価用電池(例1〜15)を構築した。
活物質の質量比を正極活物質:負極活物質=2:1で統一した本検討例では、正極活物質AまたはBを使用した場合、正極容量Cc<負極容量Caとなり、負極がSEI被膜形成剤の還元電位より十分低い0.6Vまで充電されるまでに(10mAh/gまでに)、正極の電位がVまで上昇する設計になっている。また、正極活物質Cを使用した場合、正極容量Cc≒負極容量Caとなり、負極が0.6Vまで充電される容量と、正極の4Vまでの容量とが略同等の設計になっている。また、正極活物質D〜Fを使用した場合、正極容量Cc>負極容量Caとなり、負極が0.6Vまで充電されても、しばらくは正極が4Vの状態を保つ設計になっている。
Figure 0006061144
[初期容量の確認]
上記構築した電池について、25℃の環境下において初回充電を行った。具体的には、上記電池を正負極端子間の電圧が4.9Vになるまで1/5Cの定電流で充電(CC充電)した後、正負極端子間の電圧が3.5Vになるまで1/5Cの定電流で放電(CC放電)する操作を1サイクルとして、これを3サイクル繰り返した。この充電処理によって、負極活物質の表面にビニレンカーボネート化合物由来のSEI被膜を形成した。次いで、初期容量の確認を行った。具体的には、正負極端子間の電圧が4.9Vになるまで1/5CでCC充電し、続いて電流値が1/50Cになるまで定電圧で充電(CV充電)した後、正負極端子間の電圧が3.5Vになるまで1/5CでCC放電し、このときのCC放電容量を初期容量とした。
[高温サイクル試験(60℃)]
次に、初期容量確認後の電池を環境温度60℃の恒温槽に移し、高温サイクル試験を行った。具体的には、正負極端子間の電圧が4.9Vになるまで2Cの定電流でCC充電した後、正負極端子間の電圧が3.5Vになるまで2CでCC放電する操作を1サイクルとして、これを400サイクル繰り返した。その後、上記と同様の手順で放電容量を測定し、サイクル試験後の電池容量とした。そして、サイクル試験後の電池容量を初期容量で除して100を掛けることにより、容量維持率(%)を算出した。結果を、表3に示す。
先ず、正極活物質のOCV〜4Vの単位質量あたりの容量が異なる例1〜6の結果について比較した。表3に示すように、当該容量が若干あったほうが(すなわち正極活物質の結晶構造が若干乱れたほうが)、優れた高温サイクル特性を示すものの、当該容量があまりに大きくなると(すなわち正極活物質の結晶構造が乱れすぎると)、高温サイクル特性が低下することがわかった。より具体的には、ここで用いた正極活物質材料(NiMnスピネル)の場合、当該容量(すなわち結晶構造の配列の乱れの度合い)は14.9mAh/g未満が好ましいことがわかった。これは、正極活物質の結晶構造自体の安定性が低下するためと考えられる。
次に、SEI被膜形成剤の効果について、例1〜5と例7〜11とを、それぞれ対比させて検討する。例7,例8では、VCを添加しなかった例1,例2に比べて高温サイクル特性が低下した。これは、上述したように被膜形成剤の還元分解電位に対して負極電位が十分に下がりきる前に正極電位が4.7Vまで上昇してしまうため、被膜形成剤が酸化分解されてしまい、その分解物が電池特性に悪影響を与えたためと考えられる。また、例9では、VCを添加しなかった例3と略同等の高温サイクル特性を示した。これに対して、例10,例11は、VCを添加しなかった例4,例5に比べて優れた高温サイクル特性を示した。これは、負極電位が被膜形成剤の還元分解まで下がった状況でも正極の電位上昇が4V付近に抑えられているため、被膜形成剤の酸化分解が起こらず、被膜形成剤の効果を効率的に発現させることができたためと考えられる。
次に、SEI被膜形成剤の種類が異なる例9〜11と例13〜15の結果について比較した。その結果、VECを用いた場合も、VCと同様の効果が確認された。
次に、初回充電の充電パターンの異なる例11と例12の結果について比較した。例12では、特許文献1の実施例に記載された方式で初回充電を行った後(詳しくは電池電圧3.4V(4.0V−0.6V)で7時間のCV充電を行った後)、上述の手順に沿って初期容量と高温サイクル試験を行った。その結果、例12では、CV充電を行わなかった例11と比較して、高い高温サイクル特性を示した。このことから、本発明の構成であれば、従来のSEI被膜形成に係る技術をも組み合わせ可能なことが確認できた。
<II.正極活物質と負極活物質の質量比を調整する手法の検討>
[非水電解液二次電池の構築]
ここでは、表4に示す8種類のリチウムイオン二次電池を構築した。これらの電池は、それぞれ正負極の活物質の質量比および/またはSEI被膜形成剤が異なっている。すなわち、「正極活物質C(OCV〜4Vの容量が5.1mAh/gのもの)」を用いたことと、表4に示すように活物質の質量比を変化させたこと以外は、上記I.と同様にして表4に示す評価用電池(例16〜23)を構築した。
なお、正極活物質Cで統一した本検討例では、正負極の活物質の質量比を1.9:1とした場合に、正極容量Cc<負極容量Caとなり、負極がSEI被膜形成剤の還元電位より十分低い0.6Vまで充電されるまでに(10mAh/gまでに)、正極の電位がVまで上昇する設計になっている。また、正負極の活物質の質量比を2.0:1とした場合は、正極容量Cc≒負極容量Caとなり、負極が0.6Vまで充電される容量と正極の4Vまでの容量とが略同等の設計になっている。また、正負極の活物質の質量比を2.1〜2.2:1とした場合は、正極容量Cc>負極容量Caとなり、負極が0.6Vまで充電されても、しばらくは正極が4Vの状態を保つ設計になっている。
上記構築した電池について、上記I.と同様に、初期容量の確認および高温サイクル試験を行った。結果を、表4に示す。
Figure 0006061144
先ず、活物質の質量比が異なる例16,例3,例17,例18の結果について比較した。表4に示すように、負極に対する正極の質量が多くなるほど優れた高温サイクル特性を示すことがわかった。これは、正極容量Cc≫負極容量Caとすることで、被膜形成剤の効果を効率的に発現させることができたためと考えられる。
次に、SEI被膜形成剤の効果について、例16〜18と例19〜21とを、それぞれ対比させて検討する。上記I.と同様に、例19では、VCを添加しなかった例16に比べて高温サイクル特性が低下した。これに対して、例20,例21は、VCを添加しなかった例17,例18に比べて優れた高温サイクル特性を示した。
次に、SEI被膜形成剤の種類が異なる例21と例23の結果について比較した。その結果、上記I.と同様に、VECを用いた場合もVCと同様の効果が確認された。
次に、初回充電の充電パターンの異なる例21と例22の結果について比較した。上記I.と同様に、例12では、特許文献1の実施例に記載された初回充電パターンでCV充電を行った後、上述の手順に沿って初期容量と高温サイクル試験を行った。その結果、CV充電しなかった例21に比べて、例22では高い高温サイクル特性を示した。このことから、本発明の構成であれば、従来のSEI被膜形成に係る技術をも組み合わせ可能なことが確認できた。
以上、本発明を詳細に説明したが、上記実施形態および実施例は例示にすぎず、ここで開示される発明には上述の具体例を様々に変形、変更したものが含まれる。
例えば、負極活物質として黒鉛を用いる場合、安全性の観点から、正極容量よりも負極容量が大きくなるよう設計する。負極容量が小さいと、充放電の繰り返しによって負極上にリチウムが析出し、電池の安全性低下や内部短絡に繋がることがあり得るためである。なお、上記例のように正極活物質(NiMnスピネル)の単位質量あたり容量が凡そ150mAh/gであり、負極活物質(黒鉛)の単位質量あたり容量が凡そ350mAh/gであるとき、例えば、正極活物質B(OCV〜4Vの容量が3.7mAh/gのもの)を用いて「正極のOCV〜4Vの容量>負極のSEI分解電位までの容量(10mAh)」を実現しようとした場合、正極:負極≒3:1の質量比にしなくてはならず、「正極容量450mAh/g(=150×3)>負極容量350mAh/g(=350×1)」となって、電池の安全性や耐久性が低下することがあり得る。このため、安全性とのバランスを考慮して、上述の具体例を適宜変形、変更することが望ましい。

Claims (3)

  1. 非水電解液二次電池を製造する方法であって、
    正極活物質を有する正極と、負極活物質を有する負極と、を備える電極体を準備すること;
    前記電極体と、SEI被膜形成剤を含む非水電解液とを、電池ケース内に収容すること;および、
    前記電極体に対して少なくとも1回の充電処理を行うこと;
    を包含し、
    ここで、前記電極体の準備では、
    前記正極活物質として、作動電位を2つ以上有し、当該作動電位のうち少なくとも1つ(V)が4.3V(vs. Li/Li+)以上で、他の少なくとも1つ(V)が前記SEI被膜形成剤の酸化電位(vs. Li/Li+)より低いものであって、OCVから前記V までの電位範囲における単位質量あたりの容量が5〜14mAh/gのものを用い、且つ、
    前記正極活物質のOCVから前記Vまでの電位範囲における単位質量あたりの容量(mAh/g)と当該正極活物質の質量Wc(g)の積で算出される正極容量Cc(mAh)と、
    前記負極活物質のOCVから前記SEI被膜形成剤の還元電位までの電位範囲における単位質量あたりの容量(mAh/g)と当該負極活物質の質量Wa(g)の積で算出される負極容量Ca(mAh)とが、
    Cc>Caの関係になるよう調整する、非水電解液二次電池の製造方法。
  2. 前記容量の関係(Cc>Ca)は、前記正極活物質の質量Wc、および/または、前記負極活物質の質量Waを調整することによって行う、請求項1に記載の製造方法。
  3. 正極活物質を有する正極と、負極活物質を有する負極と、SEI被膜形成剤を含む非水電解液と、電池ケースとを備え、
    前記正極活物質は、2つ以上の作動電位を有し、
    当該作動電位のうち少なくとも1つ(V )は、4.3V(vs. Li/Li + )以上であり、他の少なくとも1つ(V )は、前記SEI被膜形成剤の酸化電位(vs. Li/Li + )よりも低く、
    OCVから前記V までの電位範囲における単位質量あたりの容量が、5〜14mAh/gであり、
    前記正極活物質のOCVから前記V までの電位範囲における単位質量あたりの容量(mAh/g)と当該正極活物質の質量Wc(g)の積で算出される正極容量Cc(mAh)と、前記負極活物質のOCVから前記SEI被膜形成剤の還元電位までの電位範囲における単位質量あたりの容量(mAh/g)と当該負極活物質の質量Wa(g)の積で算出される負極容量Ca(mAh)とが、Cc>Caである、非水電解液二次電池。
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