JP6059931B2 - 切削装置 - Google Patents

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Description

本発明は、チャックテーブルに保持された半導体ウェーハ等の被加工物を切削するための切削ブレードを備えた切削装置、さらに詳しくは切削ブレードの切り込み量を設定する基準となる切削ブレードの原点位置を検出するための原点検出機構を備えた切削装置に関する。
半導体ウェーハや光デバイスウェーハ等の被加工物のストリートに沿った切断は、通常、ダイサと呼ばれる切削装置によって行われている。この種の切削装置は、被加工物を保持する保持面を備えたチャックテーブルと、前記チャックテーブルに保持された被加工物を切削する切削ブレードを備えた切削手段と、前記チャックテーブルの保持面に対して垂直方向である切り込み送り方向に前記切削ブレードを移動せしめる切り込み送り手段と、前記切削ブレードの回転軸線の方向である割り出し送り方向に前記切削ブレードを移動せしめる割り出し送り手段と、前記切り込み送り方向および前記割り出し送り方向の双方に直交する切削送り方向に前記チャックテーブルを移動させる切削送り手段とを備えている。また、このような切削装置は、切削ブレードの切り込み量を設定するための基準となる切削ブレードの原点位置を検出するための原点検出機構を含んで構成されている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1に示された原点検出機構は、切削ブレードが先端に装着された回転スピンドルと、前記回転スピンドルを回転支持するスピンドルハウジングとを備えており、前記スピンドルハウジングには、前記回転スピンドルの後端面に向かって貫通する連通穴が設けられ、前記連通穴には、カーボンからなる電極端子が摺動可能に挿入され、前記電極端子は、スプリングにより回転スピンドルの後端面に向かって付勢されて前記回転スピンドルの後端面に押圧され、前記連通穴の端部には、リード線を取り付けたスプリング受けが螺合され、前記リード線は、原点検出回路に接続されている。
このように構成された原点検出機構は、切削ブレードを回転させつつ切削手段をチャックテーブルの保持面に向けて下降させて前記切削ブレードが前記チャックテーブルに接触すると、原点検出回路に電流が流れるので、この電流の流れを電流計によって検出し、この電流を検出した時点における切削ブレードの切り込み位置を原点位置に設定している。
実用新案登録第2597808号公報
このような原点検出機構は、回転スピンドルの後端面に電極端子がスプリングによって常時押圧されていることから、電極端子が摩耗していない状態(初期状態)では、スプリングが最も短くなるように収縮して押圧力が上昇し、必要以上に電極端子が摩耗する虞があり、電極端子の摩耗が進んだ状態(摩耗状態)では、電極端子の摩耗の進行に伴ってスプリングが伸長し押圧力が低下し、回転スピンドルと電極端子との電気的導通不良を生じる虞がある。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、原点検出機構の電極端子の摩耗および電気的導通不良を抑制することができる切削装置を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明の切削装置は、被加工物を保持するチャックテーブルと、前記チャックテーブルに保持された被加工物を切削する切削ブレードが一端に装着され回転軸が略水平であるスピンドルを含む切削手段と、前記切削ブレードと前記チャックテーブルとを接触させ、前記切削ブレードと前記チャックテーブルとの電気的導通により当該チャックテーブルに対する前記切削ブレードの切り込み方向の原点位置を検出する原点検出機構と、を備えた切削装置であって、前記原点検出機構は、前記スピンドルを回転可能に支持するスピンドルハウジングの上方の外周面から前記スピンドルに向かって該スピンドルハウジングの内周面に貫通形成されたガイド穴と、前記ガイド穴中に摺動可能に挿入され前記スピンドルの外周面に接触する電極端子と、導電性材料で所定の重さに形成され、前記ガイド穴の上端と一直線上に連通する筒状部中に摺動可能に挿入されかつ前記ガイド穴中にも摺動可能であるとともに、前記電極端子を前記スピンドルの前記外周面に押圧する錘と、を含んで構成され、前記電極端子は、前記錘によって一定の力で前記スピンドルの前記外周面に押圧されることを特徴とする。
また、上記切削装置において、前記原点検出機構は、導電性材料で形成された弾性部材を介して前記錘が前記電極端子を押圧し、前記弾性部材は、前記スピンドルの回転および振動によって該スピンドルの前記外周面に接触する前記電極端子が弾んで電気的接触が断たれることを抑制することが好ましい。
また、上記切削装置において、前記原点検出機構は、前記電極端子の交換時期を検知する検知手段を備え、前記検知手段は、回転する前記スピンドルとの接触により前記電極端子が摩耗するのに伴って前記錘が所定の位置にまで下降したことを検知し、前記電極端子が所定の長さに摩耗したことを検出可能であることが好ましい。
本発明の切削装置によれば、スピンドルハウジングの上方の外周面からスピンドルに向かって該スピンドルハウジングの内周面に貫通形成されたガイド穴中に摺動可能に挿入された電極端子を錘により前記スピンドルの外周面に押圧させているので、錘によって電極端子がスピンドルの外周面に常に一定の力で押圧されるようになり、電極端子の無駄な消耗およびスピンドルとの電気的導通不良を抑制することができるという効果を奏する。
図1は、実施形態1に係る切削装置の構成例を示す図である。 図2は、実施形態1に係る原点検出機構の構成例を示す図である。 図3は、実施形態1に係る原点検出機構のガイド穴の構成例を示す図である。 図4は、原点検出時の原点検出機構の説明図である。 図5は、実施形態2に係る原点検出機構のガイド穴の構成例を示す図である。 図6は、実施形態3に係る原点検出機構の検知手段の構成例を示す図である。 図7は、電極端子の交換時期を検出する検知手段の説明図である。
本発明を実施するための形態(実施形態)につき、図面を参照しつつ詳細に説明する。以下の実施形態に記載した内容により本発明が限定されるものではない。また、以下に記載した構成要素には、当業者が容易に想定できるもの、実質的に同一のものが含まれる。さらに、以下に記載した構成は適宜組み合わせることが可能である。また、本発明の要旨を逸脱しない範囲で構成の種々の省略、置換または変更を行うことができる。
〔実施形態1〕
図1は、実施形態1に係る切削装置の構成例を示す図である。図2は、実施形態1に係る原点検出機構の構成例を示す図である。図3は、実施形態1に係る原点検出機構のガイド穴の構成例を示す図である。図4は、原点検出時の原点検出機構の説明図である。
図1に示す実施形態1に係る切削装置1は、切削ブレード21を備えた切削手段20と、図示しない被加工物を保持したチャックテーブル10とを相対移動させることで、被加工物に切削加工を施すダイサと呼ばれるものである。切削装置1は、チャックテーブル10と、切削手段20と、撮像手段30と、X軸移動手段40と、Y軸移動手段50と、Z軸移動手段60と、θ軸回転手段70と、制御手段80と、原点検出機構90(図2に示す)とを含んで構成されている。
ここで、被加工物は、切削加工される加工対象であり、特に限定されないが、例えば、シリコン、ヒ化ガリウム(GaAs)等を母材とする円板状の半導体ウェーハや光デバイスウェーハ、セラミック、ガラス、サファイア(Al)系の円板状の無機材料基板、金属や樹脂等の円板状の延性材料等、各種加工材料である。
チャックテーブル10は、保持部11の表面12(保持面に相当)を構成する部分がポーラスセラミック等から形成された円盤形状であり、図示しない真空吸引源により、表面12に載置された被加工物を吸引保持するものである。また、保持部11と面一に形成された外周部分を含むチャックテーブル10は、ステンレス鋼等の導電性材料で構成されている。
切削手段20は、撮像手段30によって撮像された被加工物の画像データに基づいて、チャックテーブル10に保持された被加工物に切削液を供給しながら加工すべき領域に切削加工を施すためのものである。切削手段20は、Y軸移動手段50とZ軸移動手段60とによってチャックテーブル10に対してY軸方向およびZ軸方向のそれぞれに相対移動可能に支持されている。切削手段20は、切削ブレード21と、スピンドル22と、スピンドルハウジング23と、切削液供給ノズル24とを備えている。切削ブレード21は、導電性材料で極薄のリング形状に形成された切削砥石であり、高速回転することでチャックテーブル10に保持された被加工物を切削するものである。切削ブレード21は、スピンドル22のY軸方向の正方向側の一端(先端)に着脱可能に装着されている。スピンドル22は、その回転軸が略水平である。ここでいう略水平とは、スピンドル22の回転軸が水平であることを含み、切削ブレード21による被加工物の切削加工において問題とならない水平度であることをいう。スピンドル22は、導電性材料で形成され、図2に示すように、スピンドル本体部24と、ロータ部25と、スラストプレート部26とを一体的に有している。スピンドル22は、スピンドル本体部24およびスラストプレート部26とからなり、エアー軸受機構により回転自在に支持される。スピンドルハウジング23は、筒状に形成され、内挿されたスピンドル22を回転自在に支持している。スピンドルハウジング23には、気体供給手段100から供給配管101を介して高圧のエアーが供給される供給路27が形成されている。供給路27に供給された高圧のエアーは、スピンドル本体部24およびスラストプレート部26において、スピンドル22とスピンドルハウジング23との間にエアー層を形成し、エアー軸受けとなってスピンドル22を支持する。ロータ部25は、モータ29の構成要素であり、ロータ部25の径方向の外側には、ステータ28が配設されている。ステータ28は、スピンドルハウジング23に固定され、通電により磁界を発生させてロータ部25を回転駆動する回転力が発生し、切削ブレード21を回転駆動する。
撮像手段30は、例えば、CCD(Charge Couple Device)イメージセンサを用いたカメラ等であり、チャックテーブル10に保持された被加工物を撮像し、画像を生成する。
X軸移動手段40は、X軸パルスモータ42により発生した回転力によってX軸ボールネジ43を回転駆動させることで、チャックテーブル10が搭載されたX軸移動基台41を一対のX軸ガイドレール44によりガイドしつつX軸位置検出用スケール45とX軸位置検出用センサ46とによりX軸方向の相対位置を検出し、装置本体2に対してX軸方向の所定の位置に移動させる。X軸方向は、スピンドル22の軸方向(Y軸方向)および鉛直方向(Z軸方向)の双方と直交する方向である。
Y軸移動手段50は、Y軸パルスモータ52により発生した回転力によってY軸ボールネジ53を回転駆動させることで、Y軸移動基台51を一対のY軸ガイドレール54によりガイドしつつY軸位置検出用スケール55とY軸位置検出用センサ56とによりY軸方向の相対位置を検出し、装置本体2に対してY軸方向の所定の位置に移動させる。Y軸方向は、切削ブレード21の回転軸の方向であり、鉛直方向(Z軸方向)と直交する方向である。
Z軸移動手段60は、Z軸パルスモータ62により発生した回転力によってZ軸ボールネジ63を回転駆動させることで、切削手段20が固定されたZ軸移動部材61を一対のZ軸ガイドレール64によりガイドしつつ図示しないZ軸位置検出用センサによりZ軸方向の相対位置を検出し、装置本体2に対してZ軸方向の所定の位置に移動させる。Z軸方向は、本実施形態においては、鉛直方向である。
θ軸回転手段70は、θ軸回転モータ71により切削ブレード21に対してチャックテーブル10が搭載されたテーブル72を任意の角度の回転または連続回転をさせることができるように構成されている。テーブル72は、θ軸回転モータ71を介してX軸移動基台51に支持され、チャックテーブル10の中心軸線を中心として回転可能に構成されている。
制御手段80は、コンピュータを有する電子制御装置であり、X軸移動手段40とY軸移動手段50とZ軸移動手段60とθ軸回転手段70と気体供給手段100(図2に示す)とにそれぞれ接続され、各手段40,50,60,70,100を制御する。
ここで、実施形態1に係る原点検出機構90について説明する。原点検出機構90は、切削ブレード21の切り込み量を設定するための基準となる切削ブレード21の原点位置を検出するためのものである。原点検出機構90は、図2に示すように、ガイド穴91と、電極端子92と、錘93と、弾性部材94とを備え、原点検出回路95と、制御手段80とを含んで構成されている。
ガイド穴91は、図2および図3に示すように、スピンドルハウジング23の上方の外周面23aと該スピンドルハウジング23の上方の内周面23bとに連通しスピンドル22に向かって貫通形成されている。ガイド穴91は、スピンドル22の回転軸に直交する鉛直方向(Z軸方向)で貫通形成され、例えば、円形状の貫通孔として形成されている。ガイド穴91の上端には、該ガイド穴91と一直線上に連通する中空円筒状の筒状部96が形成されている。ガイド穴91および筒状部96中には、電極端子92と錘93と弾性部材94とが連結された状態で摺動可能に挿入されている。
電極端子92は、摩擦係数が低く、耐摩耗性に優れ、耐熱性を有する導電性材料から形成されている。電極端子92は、本実施形態においては、カーボンブラシが用いられている。電極端子92は、その外形がガイド穴91よりも僅かに小さく形成され、ガイド穴91中に摺動可能に挿入されている。電極端子92は、上端側に弾性部材94が連結され、該弾性部材94と電気的に接続されている。電極端子92は、下端側がスピンドル22の外周面22aと接触して前記スピンドル22と電気的に接続されている。
錘93は、弾性部材94を介して電極端子92に自重を作用させ、電極端子92を常に一定の力でスピンドル22の外周面22aに押圧させるものである。錘93は、金属などの導電性材料で構成されている。錘93は、本実施形態においては、10グラム(g)前後の所定の重さを有している。ここでいう所定の重さとは、電極端子92とスピンドル22との電気的導通不良を抑制し、かつ、電極端子92の無駄な消耗を抑えることができる重さであることをいい、電極端子92に対して適切な重さであることをいう。錘93は、その外形がガイド穴91よりも僅かに小さく形成され、筒状部96中に摺動可能に挿入されている。錘93は、下端側に弾性部材94が連結されているとともに上端側に原点検出回路95の導線97が連結され、弾性部材94および導線97と電気的に接続されている。錘93は、電極端子92の摩耗に伴ってガイド穴91中に下降した時、該ガイド穴91中に摺動可能に挿入される。
弾性部材94は、スピンドル22の外周面22aに接触する電極端子92が前記スピンドル22の回転および振動によって弾むのを抑制し、電極端子92とスピンドル22との電気的接触が断たれるのを抑制するものである。弾性部材94は、本実施形態においては、金属線などの導電性材料を螺旋状に巻いた圧縮コイルばねである。弾性部材94は、下端側に電極端子92が連結されているとともに上端側に錘93が連結され、電極端子92および錘93と電気的に接続されている。弾性部材94は、その外形がガイド穴91よりも僅かに小さく形成され、ガイド穴91中に摺動可能に挿入されている。弾性部材94は、僅かな偏心等により振動するスピンドル22の外周面22aと接触する電極端子92の振動を吸収し、かつ、電極端子92の振動に伴って固有振動しないばね定数を有している。
原点検出回路95は、導線97と、第一スイッチ98aと、電流計98bと、第二スイッチ98cと、電源98dとを含んで構成されている。導線97は、錘93と電流計98bと第二スイッチ98cと電源98dとチャックテーブル10とを電気的に直列に接続し、前記錘93と前記電流計98bとの間にアースと断接するスイッチである第一スイッチ98aを配設し、前記錘93と前記第一スイッチ98aと前記アースとを電気的に直列に接続している。第一スイッチ98aと電流計98bと第二スイッチ98cとは、それぞれ制御手段80と電気的に接続されている。制御手段80は、第一スイッチ98aおよび第二スイッチ98cを制御し、電流計98bの検出結果を示す信号を取得可能に構成されている。
ここで、切削ブレード21とチャックテーブル10との接触時の電気的導通により前記チャックテーブル10に対する切削ブレード21の切り込み方向(Z軸方向)の原点位置を検出するセットアップについて説明する。なお、原点位置は、切削ブレード21の切り込み量を設定するための基準となるものである。
図4に示すように、セットアップ時には、制御手段80は、第一スイッチ98aを開き、第二スイッチ98cを閉じ、切削ブレード21を回転させつつ切削手段20をチャックテーブル10の表面12に向けて降下させる。制御手段80は、切削ブレード21とチャックテーブル10との接触により原点検出回路95を含む閉回路に流れる電流が電流計98bによって検出された時点における切削ブレード21の切り込み位置を原点位置として設定する。
なお、図2に示すように、セットアップ時以外には、制御手段80は、第一スイッチ98aを閉じ、第二スイッチ98cを開き、スピンドル22と電極端子92と錘93と弾性部材94と導線97と第一スイッチ98aとアースとを電気的に接続させ、スピンドル22をアースする。
以上のように、実施形態1に係る切削装置1によれば、スピンドルハウジング23の上方の外周面23aからスピンドル22に向かって該スピンドルハウジング23の内周面23bに貫通形成されたガイド穴91中に摺動可能に挿入された電極端子92を錘93により前記スピンドル22の外周面22aに押圧させているので、錘93によって電極端子92がスピンドル22の外周面22aに常に一定の力で押圧されるようになり、電極端子92の無駄な消耗およびスピンドル22との電気的導通不良を抑制することができるという効果を奏する。
また、実施形態1に係る切削装置1によれば、弾性部材94を介して錘93が電極端子92をスピンドル22の外周面22aに押圧するので、スピンドル22の回転および振動によって電極端子92が弾むのを抑制し、電極端子92とスピンドル22との電気的接触が断たれるのを抑制することができる。
また、実施形態1に係る切削装置1によれば、所定の重さの錘93によって電極端子92をスピンドル22に一定の力で押圧させるので、電極端子92が摩耗していない状態(初期状態)および電極端子92の摩耗が進んだ状態(摩耗状態)において、電極端子92の無駄な消耗およびスピンドル22との電気的導通不良を抑制することができる。
また、実施形態1に係る切削装置1によれば、スピンドル22の外周面22aに電極端子92を接触させるので、切削手段20の軸方向(Y軸方向)のサイズを小型化できる。したがって、切削装置1の省スペース化を図ることができる。
なお、上記実施形態1においては、切削装置1は、1個のスピンドル22を有するダイサであるが、2個のスピンドル22を有するダイサ、いわゆるデュアルダイサ(例えば、フェイシングデュアルダイサやパラレルデュアルダイサ)であってもよい。
また、上記実施形態1においては、錘93は、10グラム(g)前後の重さを有しているが、電極端子92とスピンドル22との電気的導通不良を抑制し、かつ、電極端子92の無駄な消耗を抑えることのできる重さであればよいので、複数個の錘93をガイド穴91(筒状部96を含む)中に挿入することで10グラム前後の重さとしてもよい。
また、上記実施形態1においては、弾性部材94は、金属線などを螺旋状に巻いた圧縮コイルばねであるが、電極端子92の振動を吸収することができるダンパーとしての機能を有し、かつ、導電性を有しているものを用いることができる。
〔実施形態2〕
次に、実施形態2に係る切削装置1の原点検出機構90について説明する。実施形態2に係る切削装置1の原点検出機構90の基本的構成は、実施形態1に係る切削装置1の原点検出機構90と同様であるので、同一部分の構成の説明は省略する。実施形態2に係る切削装置1の原点検出機構90は、鉛直方向(Z軸方向)を省スペース化することができるものである。
図5は、実施形態2に係る原点検出機構のガイド穴の構成例を示す図である。
図5に示すように、原点検出機構90は、鉛直方向に対して傾斜して貫通形成されたガイド穴91と、該ガイド穴91と一直線上に連通された筒状部96とを有し、ガイド穴91および筒状部96中には、電極端子92と錘93と弾性部材94とを傾斜させた状態で摺動可能に挿入している。
ガイド穴91は、スピンドル22の回転軸に直交し、鉛直方向(Z軸方向)に対してX軸方向の負方向に向かって傾斜角αで傾斜する方向で貫通形成されている。傾斜角αは、本実施形態においては、X軸方向の負方向に傾斜する−30度に設定されている。
筒状部96は、ガイド穴91と一直線上に連通しており、その傾斜角αは、本実施形態においては、鉛直方向(Z軸方向)に対してX軸方向の負方向に向かって傾斜する−30度に設定されている。
以上のように、実施形態2に係る切削装置1によれば、筒状部96を鉛直方向に対して傾斜させているので、筒状部96の鉛直方向における突出量Hを減少させることができる。したがって、実施形態2に係る切削装置1は、鉛直方向における省スペース化を図ることができる。
また、ガイド穴91の傾斜角αは、X軸方向の負方向に傾斜する−30度であるので、錘93とガイド穴91(筒状部96を含む)との摩擦力が大きくならず、錘93の重さを電極端子92に十分に作用させることができ、電極端子92とスピンドル22との電気的導通不良を抑制することができる。
なお、上記実施形態2においては、傾斜角αは、X軸方向の負方向に傾斜する−30度となっているが、錘93とガイド穴91(筒状部96を含む)との摩擦力を無視できる範囲、かつ、非常に多くの個数の錘93が必要とならない範囲であればよいので、X軸方向の正方向に傾斜する+45度からX軸方向の負方向に傾斜する−45度の範囲内で設定することができ、好ましくは、X軸方向の正方向に傾斜する+30度からX軸方向の負方向に傾斜する−30度の範囲に設定することができる。
また、上記実施形態2においては、ガイド穴91および筒状部96は、X軸方向に傾斜させているが、筒状部96の鉛直方向の省スペース化を図ることができればよいので、Y軸方向に傾斜させてもよく、また、X軸方向およびY軸方向の双方に傾斜させてもよい。
〔実施形態3〕
次に、本実施形態3に係る切削装置1の原点検出機構90について説明する。実施形態3に係る切削装置1の原点検出機構90の基本的構成は、実施形態1に係る切削装置1の原点検出機構90と同様であるので、同一部分の構成の説明は省略する。実施形態3に係る切削装置1の原点検出機構90は、電極端子92の交換時期を検出することができるものである。
図6は、実施形態3に係る原点検出機構の検知手段の構成例を示す図である。図7は、電極端子の交換時期を検出する検知手段の説明図である。
図6に示すように、原点検出機構90は、電極端子92が摩耗するのに伴って錘93が所定の位置にまで下降したことを検知する検知手段99を備えている。ここでいう錘93が所定の位置にまで下降したとは、図示しない摩耗限界線に電極端子92の摩耗が達した時の位置にまで錘93が下降したことをいう。検知手段99は、例えば、錘93の表面よりも光を反射する目印部材99aと、錘93に光を照射するとともに目印部材99aから反射してきた光を検知するセンサ99bとを含んで構成されている。目印部材99aは、電極端子92の外面に形成された図示しない摩耗限界線に前記電極端子92の摩耗が達した時に、センサ99bが検知できる位置に配設されている。センサ99bは、本実施形態においては、筒状部96に配設され、制御手段80と電気的に接続されている。制御手段80は、センサ99bの検知結果を示す信号を取得可能に構成されている。
ここで、電極端子92の交換時期の検出について説明する。図7に示すように、電極端子92の摩耗に伴って錘93が所定の位置にまで下降した時、制御手段80は、錘93の目印部材99aをセンサ99bが検知した検知結果を示す信号に基づいて、電極端子92が所定の長さになるまで摩耗したことを検出する。次に、制御手段80は、切削装置1の図示しない操作画面等に電極端子92の交換時期を知らせるアラームを発し、オペレータ等の作業員に電極端子92の交換を促す。
以上のように、実施形態3に係る切削装置1によれば、電極端子92の摩耗に伴って錘93が所定の位置にまで下降したことをセンサ99bで検知するので、電極端子92が所定の長さになるまで摩耗して該電極端子92の交換時期となったことを検知手段99により検出することができる。したがって、実施形態3に係る切削装置1は、電極端子92の摩耗量に応じて、電極端子92を適切な時期に交換することができる。
なお、上記実施形態3においては、検知手段99は、錘93の目印部材99aと該目印部材99aから反射してきた光を検知するセンサ99bと含んで構成されているが、電極端子92の摩耗に伴って所定の位置にまで錘93が下降すると該錘93に設けた凸部がスイッチを押して前記電極端子92の交換時期を検出するように構成してもよく、錘93との電気的導通によって電極端子92の交換時期を検出するように構成してもよく、錘93の移動量や位置などを検知することによって電極端子92の交換時期を検出できる構成であればよい。
1 切削装置
10 チャックテーブル
20 切削手段
21 切削ブレード
22 スピンドル
22a 外周面
23 スピンドルハウジング
23a 外周面
23b 内周面
90 原点検出機構
91 ガイド穴
92 電極端子
93 錘
94 弾性部材
99 検知手段

Claims (3)

  1. 被加工物を保持するチャックテーブルと、
    前記チャックテーブルに保持された被加工物を切削する切削ブレードが一端に装着され回転軸が略水平であるスピンドルを含む切削手段と、
    前記切削ブレードと前記チャックテーブルとを接触させ、前記切削ブレードと前記チャックテーブルとの電気的導通により当該チャックテーブルに対する前記切削ブレードの切り込み方向の原点位置を検出する原点検出機構と、
    を備えた切削装置であって、
    前記原点検出機構は、
    前記スピンドルを回転可能に支持するスピンドルハウジングの上方の外周面から前記スピンドルに向かって該スピンドルハウジングの内周面に貫通形成されたガイド穴と、
    前記ガイド穴中に摺動可能に挿入され前記スピンドルの外周面に接触する電極端子と、
    導電性材料で所定の重さに形成され、前記ガイド穴の上端と一直線上に連通する筒状部中に摺動可能に挿入されかつ前記ガイド穴中にも摺動可能であるとともに、前記電極端子を前記スピンドルの前記外周面に押圧する錘と、
    を含んで構成され、
    前記電極端子は、前記錘によって一定の力で前記スピンドルの前記外周面に押圧される切削装置。
  2. 前記原点検出機構は、
    導電性材料で形成された弾性部材を介して前記錘が前記電極端子を押圧し、
    前記弾性部材は、前記スピンドルの回転および振動によって該スピンドルの前記外周面に接触する前記電極端子が弾んで電気的接触が断たれることを抑制する請求項1記載の切削装置。
  3. 前記原点検出機構は、
    前記電極端子の交換時期を検知する検知手段を備え、
    前記検知手段は、回転する前記スピンドルとの接触により前記電極端子が摩耗するのに伴って前記錘が所定の位置にまで下降したことを検知し、前記電極端子が所定の長さに摩耗したことを検出可能である請求項1または2記載の切削装置。
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