JP5906134B2 - 切削装置 - Google Patents

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Description

本発明は、チャックテーブルに保持された半導体ウエーハ等の被加工物を切削するための切削ブレードを備えた切削装置、更に詳しくは切削ブレードの切り込み量を設定する基準となる切削ブレードの原点位置を検出するための原点検出機構を備えた切削装置に関する。
半導体ウエーハや光デバイスウエーハ等のストリートに沿った切断は、通常、ダイサーと呼ばれる切削装置によって行われている。この切削装置は、半導体ウエーハ等の被加工物を保持する保持面を備えたチャックテーブルと、該チャックテーブルに保持された被加工物を切削する切削ブレードを備えた切削手段と、該切削ブレードをチャックテーブルの保持面に対して垂直な切り込み送り方向に移動せしめる切り込み送り手段と、チャックテーブルと切削手段とを相対的に移動せしめる加工送り手段とを具備している。このような切削装置においては、切削ブレードの切り込み量を設定する基準となる切削ブレードの原点位置を検出するための原点検出機構を備えている。(例えば、特許文献1参照。)
特許文献1の原点検出機構は、切削ブレードが装着された回転スピンドルを回転支持するスピンドルハウジングに回転スピンドルの端面に対向する連通穴を設け、この連通穴にカーボンからなる電極端子を摺動可能に配設するとともにスプリングを配設して電極端子を回転スピンドルの端面に押圧する。そして、連通穴の端部にリード線を取り付けたスプリング受けを螺合し、このスプリング受けに取り付けられたリード線を原点検出回路に接続した構成である。
このように構成された原点検出機構は、切削ブレードを回転しつつ切削手段をチャックテーブルの保持面に向けて下降し、切削ブレードがチャックテーブルに接触すると上記原点検出回路に電流が流れるので、この電流の流れを電流計によって検出し、この電流を検出した時点における切削ブレードの切り込み位置を原点位置に設定している。
実用新案登録第2597808号公報
このような原点検出機構は、電極端子がスプリングによって常時回転スピンドルの端面に押圧されている。従って、電極端子が早期に摩耗するとともに、摩耗に伴ってスプリングによる押圧力が減少して電気的導通不良を招くという問題がある。
本発明の目的は、原点位置検出用の電極端子の摩耗を抑制することができる切削装置を提供することである。
本発明の切削装置は、被加工物を保持するチャックテーブルと、該チャックテーブルに保持された被加工物を切削する切削ブレードが一端部に装着されたスピンドルを含む切削手段と、該切削ブレードと該チャックテーブルとを接触させて電気的導通により該チャックテーブルに対する該切削ブレードの切り込み方向の原点位置を検出する原点検出機構と、を備えた切削装置であって、該原点検出機構は、該スピンドルを回転可能に支持するスピンドルハウジングに該スピンドルの他端部と対向して装着されるホルダと、該ホルダに形成されたガイド穴及び該ガイド穴に気体を供給する気体供給路と、該ガイド穴中に摺動可能に挿入され該スピンドルの該他端部の端面に接触する電極端子と、該電極端子を該スピンドルの該他端部の端面に押圧する導電性材料で形成された押圧バネと、該気体供給路を通して該ガイド穴の該押圧バネが収容された領域に気体を供給し該押圧バネで押圧された該電極端子を該スピンドルの該他端部の端面へさらに押圧する気体供給手段と、該気体供給手段を制御する制御手段と、を含み、該原点位置の検出動作時以外は、該押圧バネによって該電極端子の押圧力を所定以下にして該スピンドルとの接触により該スピンドルに帯電する静電気をアースすると共に該電極端子の摩耗を抑制し、該原点位置の検出動作時には、該制御手段によって該ガイド穴へ気体を供給し、該押圧バネによって該電極端子が該スピンドルの該他端部の端面に向けて押圧される押圧力を補完することを特徴とする。
本発明に係る切削装置は、該原点位置の検出動作時以外は、該押圧バネによって該電極端子の押圧力を所定以下にして該スピンドルとの接触により該スピンドルに帯電する静電気をアースすると共に該電極端子の摩耗を抑制し、該原点位置の検出動作時には、該制御手段によって該ガイド穴へ気体を供給し、該押圧バネによって該電極端子が該スピンドルの該他端部の端面に向けて押圧される押圧力を補完する。本発明に係る切削装置によれば、原点位置検出用の電極端子の摩耗を抑制することができるという効果を奏する。
図1は、実施形態に係る切削装置の構成を示す斜視図である。 図2は、原点検出機構の説明図である。 図3は、ホルダを示す斜視図である。 図4は、原点検出機構の要部を示す図である。 図5は、原点位置検出時の原点検出機構の説明図である。 図6は、原点位置検出時の原点検出機構の要部を示す図である。
以下に、本発明の実施形態に係る切削装置につき図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、この実施形態によりこの発明が限定されるものではない。また、下記の実施形態における構成要素には、当業者が容易に想定できるものあるいは実質的に同一のものが含まれる。
[実施形態]
図1から図6を参照して、実施形態について説明する。本実施形態は、切削装置に関する。図1は、本発明の実施形態に係る切削装置の構成を示す斜視図、図2は、原点検出機構の説明図、図3は、ホルダを示す斜視図、図4は、原点検出機構の要部を示す図、図5は、原点位置検出時の原点検出機構の説明図、図6は、原点位置検出時の原点検出機構の要部を示す図である。
図1に示す切削装置1は、切削ブレード21を有する切削手段20と被加工物(図示せず)を保持したチャックテーブル10とを相対移動させることで、被加工物を切削加工するものである。本実施形態に係る切削装置1は、1スピンドルのダイサであるが、2個のスピンドルを有するダイサ、いわゆるデュアルダイサ(例えば、フェイシングデュアルダイサやパラレルデュアルダイサ)であってもよい。切削装置1は、チャックテーブル10と、切削手段20と、原点検出機構1−1と、X軸移動手段40と、Y軸移動手段50と、Z軸移動手段60と、θ軸回転手段70と、撮像手段30とを含んで構成されている。
チャックテーブル10は、上面に被加工物を保持するものである。チャックテーブル10は、導電性を有する。チャックテーブル10は、保持部11を有している。保持部11は、被加工物をその裏面から吸引することで保持する。図2を参照して、保持部11の表面(保持面)11aを構成する部分は、ポーラスセラミック等から形成された円板形状であり、図示しない真空吸引経路を介して図示しない真空吸引源と接続されている。被加工物は、切削装置1により加工される加工対象であり、例えば、半導体ウエーハや光デバイスウエーハ等である。
図1に戻り、切削手段20は切削ブレード移動基台8に壁部5及び支持部4を介して搭載されている。切削手段20は、切削ブレード21と、スピンドル22と、スピンドルハウジング23と、切削液供給ノズル24とを含んでいる。切削手段20は、チャックテーブル10に保持された被加工物に切削液を供給しながら加工を行う。このとき、切削手段20は、撮像手段30によって撮像された被加工物の画像データに基づいて、被加工物の加工すべき領域を切削ブレード21により加工する。
切削ブレード21は、チャックテーブル10に保持された被加工物を切削する。切削ブレード21は、略リング形状の極薄の切削砥石である。切削ブレード21は、スピンドル22の一端部に着脱自在に装着される。切削液供給ノズル24は、切削ブレード21による被加工物の加工中に、被加工物の加工点へ切削液を供給する。
Y軸移動手段50は、チャックテーブル10に保持された被加工物と切削ブレード21とを図1に示すY軸方向に相対移動させる割り出し送り手段に相当する。Y軸方向は、切削ブレード21の回転軸線の方向であり、鉛直方向と直交している。Y軸移動手段50は、Y軸パルスモータ51と、Y軸ボールねじ52と、一対のY軸ガイドレール53、53と、Y軸位置検出用スケール54と、Y軸位置検出用センサ55とを含んでいる。Y軸移動手段50は、Y軸パルスモータ51により発生した回転力によりY軸ボールねじ52を回転駆動させることで、切削ブレード移動基台8を装置本体3に対してY軸方向に移動させる。
X軸方向は、割り出し送り方向および鉛直方向とそれぞれ直交している。X軸移動手段40は、チャックテーブル10に保持された被加工物を切削ブレード21に対してX軸方向に相対移動させる切削送り手段に相当する。X軸移動手段40は、X軸パルスモータ41と、X軸ボールねじ42と、一対のX軸ガイドレール43、43と、X軸位置検出用スケール44と、X軸位置検出用センサ45とを含んでいる。X軸移動手段40は、X軸パルスモータ41により発生した回転力によりX軸ボールねじ42を回転駆動させることで、テーブル移動基台2(チャックテーブル10)を一対のX軸ガイドレール43、43によりガイドしつつ装置本体3に対してX軸方向に移動させる。
このため、Z軸移動手段60は、チャックテーブル10に保持された被加工物に対して切削ブレード21をZ軸方向、すなわちスピンドル22がチャックテーブル10に接近及び離れる方向に相対移動させる切り込み送り手段に相当する。本実施形態のZ軸方向は、鉛直方向である。Z軸移動手段60は、切削ブレード移動基台8に設けられており、Z軸ボールねじ61と、Z軸パルスモータ62と、一対のZ軸ガイドレール63とを含んでいる。Z軸移動手段60は、Z軸パルスモータ62により発生した回転力によりZ軸ボールねじ61を回転させることで、支持部4を一対のZ軸ガイドレール63によりガイドしつつ装置本体3に対してZ軸方向に相対移動させる。
θ軸回転手段70は、θ軸回転モータ71と、テーブル72とを含んでいる。テーブル72は、チャックテーブル10を搭載しており、チャックテーブル10の中心軸線を中心に回転できるように、θ軸回転モータ71を介して装置本体3に支持されている。テーブル72は、チャックテーブル10をその中心軸線を中心に、切削ブレード21に対して任意の角度回転又は連続回転の回転運動させることができる。
撮像手段30は、複数の画素からなり、チャックテーブル10に保持された被加工物を撮像し、画像を生成する。撮像手段30は、例えば、CCD(Charge Coupled Device)イメージセンサを用いたカメラ等であるが、これに限定されるものではない。
次に、本実施形態に係る原点検出機構1−1について、図2乃至図4を参照して説明する。原点検出機構1−1は、ホルダ27と、ガイド穴271aと、気体供給路273と、電極端子29と、押圧バネ31と、気体供給手段32と、制御手段6とを含む。なお、原点検出機構1−1は、更に、チャックテーブル10、切削ブレード21、スピンドル22、原点検出回路33を含んでいてもよい。
図2に示すように、スピンドルハウジング23は、軸方向に貫通する貫通孔を有する円筒形状の部材である。スピンドル22は、スピンドルハウジング23内に配置され、スピンドルハウジング23によって回転可能に支持されている。スピンドル22は、スピンドル本体22aと、ロータ22bとを有する。スピンドル本体22aは、ロータ22bよりもY軸方向の正方向側に配置されている。以下の説明では、Y軸方向の正方向を前方、Y軸方向の負方向を後方とも記載する。スピンドル本体22aは、エアー軸受機構25によって回転自在に支持されている。エアー軸受機構25は、ラジアル軸受部25aおよびスラスト軸受部25bを有する。
ラジアル軸受部25aは、スピンドルハウジング23の内周面23aとスピンドル本体22aの外周面22cとの間にエアー層を形成してスピンドル本体22aを径方向に支持するものである。スラスト軸受部25bは、スピンドル22のスラストプレート22dとスピンドルハウジング23の内壁面との間にエアー層を形成してスラストプレート22dをY軸方向において支持するものである。スラストプレート22dは、スピンドル本体22aの前端側に連結された円板形状の部材である。スピンドルハウジング23には、スラストプレート22dを挟んでY軸方向において互いに対向する一対の壁面23b,23cが形成されている。スラスト軸受部25bは、一対の壁面23b,23cとスラストプレート22dとの隙間にエアー層を形成し、スラストプレート22dをY軸方向に支持する。
スピンドルハウジング23には、軸受用気体供給路231が形成されている。軸受用気体供給路231は、軸受用気体供給配管232を介してエアー源32bに接続されている。エアー源32bは、例えばコンプレッサーや蓄圧装置を含むものであり、切削装置1に対して高圧のエアーを供給する気体供給源である。エアー源32bから軸受用気体供給配管232を介して軸受用気体供給路231に供給された高圧のエアーは、ラジアル軸受部25aおよびスラスト軸受部25bにおいてスピンドル22とスピンドルハウジング23との間にエアー層を形成してスピンドル22を支持する。
切削ブレード21は、スピンドル22の一端部である前端部に装着されている。切削ブレード21およびスピンドル22は、それぞれ導電性材料で形成されている。スピンドル22のロータ22bは、モータ26の構成要素である。ロータ22bの径方向外側には、ステータ22eが配設されている。ステータ22eは、スピンドルハウジング23に固定されており、通電されることで磁界を発生させてロータ22bを回転させる回転力を発生させる。切削ブレード21は、モータ26が発生する回転力により回転駆動される。
ホルダ27は、スピンドルハウジング23にスピンドル22の他端部である後端部と対向して装着される。ホルダ27がスピンドルハウジング23に装着された状態で、ホルダ27とスピンドル22の後端部とはY軸方向において互いに対向している。ホルダ27は、スピンドルハウジング23に形成されたY軸方向の貫通穴の後端部を閉塞している。
図3に示すように、ホルダ27は、それぞれ円柱形状を有する装着部272と電極端子保持部271とを有する。装着部272の外径は、電極端子保持部271の外径よりも大きい。電極端子保持部271には、その先端側(前方側)から基端側(後方側)に向けて所定の深さの一対のガイド穴271aが形成されている。ガイド穴271aは、スピンドル22の他端部である後端部の端面(以下、単に「後端面」と称する。)22f(図2参照)とY軸方向において対向する位置に形成されている。ガイド穴271aには、それぞれ、押圧バネ31と電極端子29が挿入されている。電極端子29および押圧バネ31は、導電性材料で形成されている。押圧バネ31は、電極端子29よりもガイド穴271aの後方、すなわち電極端子保持部271の基端側に配置されている。
装着部272は、軸方向に貫通する一対の貫通孔272aを有する。ホルダ27は、電極端子保持部271をスピンドルハウジング23の貫通孔に挿入してスピンドルハウジング23に取り付けられる。貫通孔272aに挿入されたホルダ固定ねじ34がスピンドルハウジング23に形成されたネジ孔に螺合することでホルダ27がスピンドルハウジング23に固定される。装着部272には、一対の接触端子33eが装着されている。
図4を参照して、ガイド穴271aには、導電性シリンダ35が嵌合している。導電性シリンダ35は、導電性を有する有底円筒形状の部材である。電極端子29は、導電性シリンダ35中にY軸方向に摺動可能に挿入されている。押圧バネ31は、導電性シリンダ35の底部と電極端子29との間に配置されている。押圧バネ31の長さが自然長である場合、電極端子29は少なくとも一部がガイド穴271aから前方に突出する。電極端子29がこれよりも後方に移動してガイド穴271aの奥に向けて挿入されると、押圧バネ31は収縮した状態となり、電極端子29に対して前方に向けた押圧力を作用させる。
導電性シリンダ35は、導線33fを介して接触端子33eと電気的に接続されている。つまり、電極端子29は、押圧バネ31、導電性シリンダ35および導線33fを介して接触端子33eと電気的に接続されている。
ホルダ27には、ガイド穴271aに気体を供給する気体供給路273が形成されている。気体供給路273は、ガイド穴271aと気体供給配管28とを連通している。気体供給配管28は、エアー源32bと接続されており、気体供給路273にエアー(気体)を供給する。気体供給配管28には、電磁弁32aおよび絞り弁28aが設けられている。
本実施形態の気体供給手段32は、エアー源32bおよび電磁弁32aを含んでいる。気体供給手段32は、気体供給路273を通してガイド穴271aの押圧バネ31が収容された領域271bに気体を供給し押圧バネ31で押圧された電極端子29をスピンドル22の後端面22fへさらに押圧するものである。
気体供給路273は、ガイド穴271aにおける押圧バネ31が収容された領域271bに接続されている。押圧バネ31が収容された領域271bは、電極端子29がスピンドル22に当接(接触)した状態において電極端子29よりも後方側の領域、言い換えると、電極端子29の後端面と導電性シリンダ35の内周面とによって囲まれた領域である。導電性シリンダ35には、導電性シリンダ35内の押圧バネ31が収容された領域271bと気体供給路273とを連通する孔部が形成されている。これにより、エアー源32bから気体供給配管28および気体供給路273を介して供給されるエアーは、押圧バネ31が収容された領域271bに流入することができる。
電磁弁32aは、気体供給配管28に設けられており、エアー源32bと気体供給路273とを連通あるいは遮断することができる。電磁弁32aは、ノーマルクローズタイプのものである。図4には、ソレノイドに通電されておらず、電磁弁32aがエアー源32bと気体供給路273とを遮断した状態(閉弁状態)が示されている。閉弁状態の電磁弁32aは、気体供給路273側の気体供給配管28を大気開放する。電磁弁32aは、ソレノイドに通電されて開弁すると、エアー源32bと気体供給路273とを連通し、エアー源32bから気体供給路273へのエアーの供給を許容する。
絞り弁28aは、気体供給配管28における電磁弁32aよりも気体供給路273側に設けられている。絞り弁28aは、エアー源32bから電磁弁32aを介してガイド穴271aに供給されるエアーの流量(圧力)を調節する弁である。ガイド穴271aに供給されるエアー圧力は、絞り弁28aによって、例えば0.1MPaから0.2MPaに調整される。
図2に示す原点検出回路33は、導線331と、第一スイッチ33aと、電流計33bと、第二スイッチ33cと、電源33dと、接触端子33eと、導線33fとを含む。導線331は、一対の接触端子33eについてそれぞれ設けられていても、一対の接触端子33eに対して共通して設けられてもよい。導線331は、チャックテーブル10と接触端子33eとを接続している。電流計33bと、第二スイッチ33cと、電源33dとは直列に配置されている。第一スイッチ33aは、導線331とアースとを断接するスイッチである。第一スイッチ33aは、導線331における電流計33bよりも接触端子33e側の部分に接続されている。
制御手段6は、コンピュータを有する電子制御装置である。制御手段6は、気体供給手段32を制御する。制御手段6は、電磁弁32a、エアー源32b、第一スイッチ33aおよび第二スイッチ33cとそれぞれ電気的に接続されており、電磁弁32a、エアー源32b、第一スイッチ33aおよび第二スイッチ33cを制御する。また、制御手段6は、電流計33bと電気的に接続されており、電流計33bの検出結果を示す信号を取得することができる。
切削装置1は、原点検出機構1−1によってセットアップを実行する。セットアップは、切削ブレード21とチャックテーブル10とを接触させて電気的導通によりチャックテーブル10に対する切削ブレード21の切り込み方向(Z軸方向)の原点位置を検出するものである。原点位置は、切削ブレード21の切り込み量を設定する基準となる。
セットアップでは、制御手段6は、切削ブレード21を回転させつつ切削手段20をチャックテーブル10の保持面11aに向けて降下させる。セットアップを行う場合、制御手段6は、図5に示すように、第一スイッチ33aを開き、かつ第二スイッチ33cを閉じる。従って、切削ブレード21がチャックテーブル10に接触すると、原点検出回路33を含む閉回路が形成される。具体的には、切削ブレード21と、スピンドル22と、電極端子29と、押圧バネ31と、導電性シリンダ35と、原点検出回路33と、チャックテーブル10とを含む閉回路が形成される。制御手段6は、この閉回路に流れる電流を電流計33bによって検出し、電流を検出した時点における切削ブレード21の切り込み位置を原点位置に設定する。
セットアップ時には、原点位置を確実に検出できるように、一定以上の押圧力で電極端子29をスピンドル22に向けて押圧できることが好ましい。しかしながら、電極端子29が常にスピンドル22に対して強く押し付けられていると、電極端子29が早期に摩耗すると共に、摩耗に伴って押圧バネ31による押圧力が減少して電気的導通不良を招く可能性がある。
これに対して、本実施形態に係る切削装置1は、以下に説明するように、セットアップ時には制御手段6によってガイド穴271aへ気体を供給し、押圧バネ31によって電極端子29がスピンドル22の後端面22fに向けて押圧される押圧力を補完し、電極端子29とスピンドル22の後端面22fとの接触を確実に実施する。制御手段6は、セットアップ時に押圧バネ31による押圧力に加えてエアーによる押圧力を作用させることで、電極端子29をスピンドル22に向けて押圧する押圧力を増加させる。
一方、制御手段6は、セットアップ時以外には、押圧バネ31によって電極端子29の押圧力を所定以下にしてスピンドル22との接触によりスピンドル22に帯電する静電気をアースすると共に電極端子29の摩耗を抑制する。セットアップ時以外は、制御手段6は、エアーの押圧力を作用させないようにして、電極端子29をスピンドル22に向けて押圧する押圧力を低減させる。これにより、本実施形態に係る切削装置1によれば、原点位置検出用の電極端子29の摩耗を抑制することができる。
セットアップ時以外には、制御手段6は、図2に示すように、電磁弁32aを閉弁し、第一スイッチ33aを閉じ、かつ第二スイッチ33cを開く。電磁弁32aが閉弁されることにより、エアー源32bからガイド穴271aへの気体供給配管28が遮断され、かつガイド穴271aは大気開放される。この場合、電極端子29は、押圧バネ31の付勢力によってスピンドル22に向けて押圧され、スピンドル22の後端面22fに当接する。このときの押圧バネ31の付勢力(押圧力)の大きさは、押圧バネ31の付勢力のみによって電極端子29を確実にスピンドル22に接触させるために必要とされる付勢力の大きさよりも小さい所定以下の押圧力である。所定以下の押圧力に対応する押圧バネ31の付勢力の大きさは、例えば、上記必要とされる付勢力の大きさの略半分の大きさとされる。これにより、セットアップ時以外における電極端子29の摩耗が抑制される。
また、押圧バネ31の付勢力の大きさは、少なくともスピンドル22に帯電した静電気をアースすることができる大きさ以上である。つまり、押圧バネ31の付勢力の大きさは、電極端子29とスピンドル22とを電気的に接続できる程度の押圧が実現できるものであればよい。セットアップ時とは異なり、スピンドル22に帯電した静電気をアースする場合、電極端子29とスピンドル22とが常時接触していなくてもよい。例えば、押圧バネ31の付勢力が弱く、スピンドル22の回転中に一時的に電極端子29とスピンドル22との電気的接続が途切れることがあったとしても、スピンドル22に帯電した静電気をアースする目的は十分に達成することが可能である。また、ガイド穴271aへの気体供給を遮断するのみで、ガイド穴271a中の気体が大気開放されなくても、電極端子29の摩耗によって徐々に押圧バネ31の押圧力が減少するため、同様の効果が得られる。
電極端子29がスピンドル22の後端面22fに当接することで、スピンドル22は、電極端子29、押圧バネ31、導電性シリンダ35、導線33fおよび接触端子33eを介して導線331と電気的に接続される。この状態で、第一スイッチ33aが閉じられていると、スピンドル22がアースされる。制御手段6は、第一スイッチ33aを閉じ、かつ第二スイッチ33cを開いて、スピンドル22をアースすることにより、スピンドル22に帯電する静電気をアースさせる。
セットアップ時には、制御手段6は、図5に示すように、電磁弁32aを開弁し、第一スイッチ33aを開き、かつ第二スイッチ33cを閉じる。電磁弁32aが開弁することにより、エアー源32bからガイド穴271aへの気体供給配管28が開かれ、エアー源32bからガイド穴271aに高圧のエアーが供給される。これにより、電極端子29には、押圧バネ31の付勢力に加えて、エアーによる押圧力が作用する。よって、電極端子29は、押圧バネ31の付勢力のみによって押圧される場合よりも強い押圧力でスピンドル22に向けて押圧される。エアーによる押圧力は、押圧バネ31の付勢力によって電極端子29が後端面22fに向けて押圧される押圧力を補完する。エアーによる押圧力は、例えば、エアーによる押圧力と押圧バネ31による押圧力とを合わせた押圧力を、電極端子29を確実にスピンドル22に接触させるために必要とされる押圧力以上とできるものである。
エアーによる押圧力が加えられて電極端子29がスピンドル22に向けて十分な押圧力で押圧されることで、切削手段20の原点位置を検出するときの確実性が向上する。このように、本実施形態に係る切削装置1は、押圧バネ31による押圧力は所定以下の圧力に抑えて電極端子29の不要な消耗を押さえる。また、原点位置検出時には、エアーによる押圧力で電極端子29の電気的接続を補完して検出の確実性が高い回路を形成可能とする。押圧バネ31の付勢力の大きさを、電極端子29を確実にスピンドル22に接触させるために必要とされる付勢力の大きさの半分程度として実験した結果、電極端子29の摩耗量を25%乃至17%程度まで低減できた。
本実施形態に係る切削装置1は、セットアップ時以外にはガイド穴271aに対するエアーの供給が不要であり、ガイド穴271aに対して常時エアーを供給するものではないため、エアーの消費量が少ないという利点がある。
なお、電極端子29をスピンドル22に向けて押圧する気体として、エアーに代えて、他の気体、例えば窒素ガス(N)が供給されてもよい。一例として、エアーの供給が困難な場合に、エアーに代えて窒素ガス源からガイド穴271aに窒素ガスが供給されてもよい。
本実施形態では、一つのスピンドル22に対して電極端子29が2つ配置されたが、電極端子29の数はこれに限定されるものではない。
ガイド穴271aに対して、セットアップ時以外にエアーが供給されてもよい。例えば、所定の運転時間が経過するごとにガイド穴271aに対してエアーを供給し、スピンドル22に帯電した静電気のアースをより確実に行うようにしてもよい。
上記の実施形態に開示された内容は、適宜組み合わせて実行することができる。
1−1 原点検出機構
1 切削装置
10 チャックテーブル
11 保持部
11a 保持面
20 切削手段
21 切削ブレード
22 スピンドル
22f 後端面
23 スピンドルハウジング
27 ホルダ
271a ガイド穴
273 気体供給路
28 気体供給配管
29 電極端子
31 押圧バネ
32 気体供給手段
33 原点検出回路
40 X軸移動手段
50 Y軸移動手段
60 Z軸移動手段
70 θ軸回転手段

Claims (1)

  1. 被加工物を保持するチャックテーブルと、該チャックテーブルに保持された被加工物を切削する切削ブレードが一端部に装着されたスピンドルを含む切削手段と、該切削ブレードと該チャックテーブルとを接触させて電気的導通により該チャックテーブルに対する該切削ブレードの切り込み方向の原点位置を検出する原点検出機構と、を備えた切削装置であって、
    該原点検出機構は、
    該スピンドルを回転可能に支持するスピンドルハウジングに該スピンドルの他端部と対向して装着されるホルダと、
    該ホルダに形成されたガイド穴及び該ガイド穴に気体を供給する気体供給路と、
    該ガイド穴中に摺動可能に挿入され該スピンドルの該他端部の端面に接触する電極端子と、
    該電極端子を該スピンドルの該他端部の端面に押圧する導電性材料で形成された押圧バネと、
    該気体供給路を通して該ガイド穴の該押圧バネが収容された領域に気体を供給し該押圧バネで押圧された該電極端子を該スピンドルの該他端部の端面へさらに押圧する気体供給手段と、
    該気体供給手段を制御する制御手段と、を含み、
    該原点位置の検出動作時以外は、該押圧バネによって該電極端子の押圧力を所定以下にして該スピンドルとの接触により該スピンドルに帯電する静電気をアースすると共に該電極端子の摩耗を抑制し、
    該原点位置の検出動作時には、該制御手段によって該ガイド穴へ気体を供給し、該押圧バネによって該電極端子が該スピンドルの該他端部の端面に向けて押圧される押圧力を補完することを特徴とする切削装置。
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