JP5681038B2 - 電極ユニット - Google Patents

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本発明は、チャックテーブルに保持された半導体ウエーハ等の被加工物を切削するための切削ブレードを備えた切削装置における切削ブレードの原点位置を検出するための原点検出機構の電極ユニットに関する。
半導体デバイス製造工程においては、略円板形状である半導体ウエーハの表面に格子状に配列されたストリートと呼ばれる分割予定ラインによって複数の領域が区画され、この区画された領域にIC、LSI等のデバイスを形成する。そして、半導体ウエーハをストリートに沿って切断することによりデバイスが形成された領域を分割して個々の半導体チップを製造している。
上述した半導体ウエーハや光デバイスウエーハ等のストリートに沿った切断は、通常、ダイサーと呼ばれる切削装置によって行われている。この切削装置は、半導体ウエーハ等の被加工物を保持する保持面を備えたチャックテーブルと、該チャックテーブルに保持された被加工物を切削する切削ブレードを備えた切削手段と、該切削ブレードをチャックテーブルの保持面に対して垂直な切り込み送り方向に移動せしめる切り込み送り手段と、チャックテーブルと切削手段とを相対的に移動せしめる加工送り手段とを具備している。このような切削装置においては、切削ブレードの切り込み量を設定する基準となる切削ブレードの原点位置を検出するための原点検出機構を備えている。(例えば、特許文献1参照。)
上記特許文献1に開示された原点検出機構は、切削ブレードが装着された回転スピンドルを回転支持するスピンドルハウジングに回転スピンドルの端面に対向する連通穴を設け、この連通穴にカーボンからなる電極端子を摺動可能に配設するとともにスプリングを配設して電極端子を回転スピンドルの端面に押圧する。そして、連通穴の端部にリード線を取り付けたスプリング受けを螺合し、このスプリング受けに取り付けられたリード線を原点検出回路に接続した構成である。このように構成された原点検出機構は、切削ブレードを回転しつつ切削手段をチャックテーブルの保持面に向けて下降し、切削ブレードがチャックテーブルに接触すると上記原点検出回路に電流が流れるので、この電流の流れを電流計によって検出し、この電流を検出した時点における切削ブレードの切り込み位置を原点位置に設定している。
実用新案登録第2597808号公報
而して、上述した従来の原点検出機構においては、スピンドルハウジングに設けられた連通穴に挿入されるカーボンからなる電極は、連通穴に設けられた雌螺子に螺合する雄螺子によってスプリングを介して固定される構成であるため、電極端子を交換する際に相当の時間を要するという問題がある。
本発明は上記事実に鑑みてなされたものであり、その主たる技術的課題は、原点検出機構を構成する電極端子の交換作業を容易に実施することができる電極ユニットを提供することにある。
上記主たる技術課題を解決するため、本発明によれば、被加工物を保持する保持面を備えたチャックテーブルに保持された被加工物を切削する切削ブレードが装着された回転スピンドルを回転支持するスピンドルハウジングに該回転スピンドルの端面と対向して装着する電極ユニットであって、
該スピンドルハウジングに着脱可能に装着され該回転スピンドルの端面と対向する開口を一端に有する貫通孔と該スピンドルハウジングに着脱可能に装着する鍔部を備えたホルダと、該ホルダの該貫通孔に摺動可能に配設された円柱状の電極端子と、該円柱状の電極端子に一端部が装着された押圧スプリングと、該円柱状の電極端子が装着された該押圧スプリングを該ホルダの該鍔部に止着する止着手段と、を具備し、
該止着手段は、該ホルダの該貫通孔に配設された該電極端子および該押圧スプリングを回転軸として回動するレバーと、該ホルダの該鍔部に配設され該レバーの回動を規制する係止バネとからなっている、
ことを特徴とする電極ユニットが提供される。
上記レバーには係合溝が設けられており、上記係止バネは係合溝と係合する係止爪を備えていることが望ましい。
本発明による電極ユニットは、スピンドルハウジングに着脱可能に装着され回転スピンドルの端面と対向する開口を一端に有する貫通孔とスピンドルハウジングに着脱可能に装着する鍔部を備えたホルダと、ホルダの貫通孔に摺動可能に配設された円柱状の電極端子と、円柱状の電極端子に一端部が装着された押圧スプリングと、円柱状の電極端子が装着された押圧スプリングをホルダの該鍔部に止着する止着手段とを具備し、止着手段はホルダの貫通孔に配設された電極端子および押圧スプリングを貫通孔の内周面に沿って回動するレバーと、ホルダの鍔部に配設されレバーの回動を規制する係止バネとからなっているので、レバーが装着された押圧バネと電極端子をホルダに設けられた貫通孔に鍔部の開口から挿入し、レバーを回動して係止バネと係合することにより、押圧バネと電極端子をホルダに容易に装着することができる。また、押圧バネと電極端子をホルダから取り出す際にも、レバーを回動して係止バネとの係合を外して、ホルダに設けられた貫通孔から引き出せばよいので、その作業が極めて容易である。
本発明に従って構成された電極ユニットを備えた原点検出機構が装備された切削装置の斜視図。 図1に示す切削装置に装備される原点検出機構の要部を破断して示す説明図。 本発明に従って構成された電極ユニットを分解して示す斜視図。 本発明に従って構成された電極ユニットの断面図。 本発明に従って構成された電極ユニットの斜視図。 図5に示す電極ユニットと電極ユニットを装着するスピンドルハウジングとの関係を示す斜視図。 図6に示す電極ユニットをスピンドルハウジングに装着した状態を示す平面図。
以下、本発明に従って構成された電極ユニットの好適な実施形態について、添付図面を参照して更に詳細に説明する。
図1には、本発明に従って構成された電極ユニットが装備された切削装置の斜視図が示されている。図1に示された切削装置は、静止基台2と、該静止基台2に切削送り方向(X軸方向)である矢印Xで示す方向に移動可能に配設され被加工物を保持するチャックテーブル機構3と、静止基台2に加工送り方向(X軸方向)と直交する割り出し送り方向(Y軸方向)である矢印Yで示す方向に移動可能に配設されたスピンドルユニット支持機構4と、該スピンドルユニット支持機構4の後述するチャックテーブルの被加工物保持面に対して垂直な切り込み送り方向(Z軸方向)である矢印Zで示す方向に移動可能に配設された切削手段としてのスピンドルユニット5が配設されている。
上記チャックテーブル機構3は、静止基台2上に矢印Xで示す加工送り方向(X軸方向)に沿って平行に配設された一対の案内レール31、31と、該一対の案内レール31、31上に矢印Xで示す加工送り方向に移動可能に配設されたチャックテーブル支持基台32と、該チャックテーブル支持基台32上に円筒部材33によって支持されたカバーテーブル34と、円筒部材33に回転自在に支持された被加工物保持手段としてのチャックテーブル35を具備している。チャックテーブル支持基台32には上記一対の案内レール31、31と嵌合する一対の被案内溝321、321が設けられている、この一対の被案内溝321、321が一対の案内レール31、31に嵌合することにより、チャックテーブル支持基台32は一対の案内レール31、31に沿って矢印Xで示す切削送り方向(X軸方向)に移動可能に構成される。上記チャックテーブル35は、ステンレス鋼によって構成された枠体350と、該枠体350の上面に形成された嵌合凹部に嵌合された多孔性材料から形成された吸着チャック351とからなっている。このように構成されたチャックテーブル35の枠体350の上面と吸着チャック351の上面は面一に形成されており、吸着チャック351の上面が被加工物を保持する保持面となる。このように構成されたチャックテーブル35は、吸着チャック351上に被加工物である例えば円盤状の半導体ウエーハを図示しない吸引手段によって保持するようになっている。このように構成されたチャックテーブル35は、円筒部材33内に配設された図示しないパルスモータによって回転せしめられるようになっている。なお、チャックテーブル35には、後述する環状のフレームを固定するためのクランプ352が配設されている。
図示の実施形態におけるチャックテーブル機構3は、チャックテーブル35を矢印Xで示す切削送り方向に移動せしめる切削送り手段36を具備している。切削送り手段36は、上記一対の案内レール31と31の間に平行に配設された雄ネジロッド361と、該雄ネジロッド361を回転駆動するためのサーボモータ362等の駆動源を含んでいる。雄ネジロッド361は、その一端が上記静止基台2に固定された軸受ブロック363に回転自在に支持されており、その他端が上記サーボモータ362の出力軸に連結されている。なお、雄ネジロッド361は、チャックテーブル支持基台32の中央部に形成された雌ネジ322に螺合されている。従って、サーボモータ362によって雄ネジロッド361を正転および逆転駆動することにより、チャックテーブル支持基台32は案内レール31、31に沿って矢印Xで示す加工送り方向に移動せしめられる。
上記スピンドル支持機構4は、静止基台2上に矢印Yで示す割り出し送り方向(Y軸方向)に沿って平行に配設された一対の案内レール41、41と、該一対の案内レール41、41上に矢印Yで示す方向に移動可能に配設された可動支持基台42を具備している。この可動支持基台42は、一対の案内レール41、41上に移動可能に配設された移動支持部421と、該移動支持部421に取り付けられた装着部422とからなっている。移動支持部421の下面には上記一対の案内レール41、41と嵌合する一対の被案内溝421a、421aが形成されており、この一対の被案内溝421a、421aを一対の案内レール41、41に嵌合することにより、可動支持基台42は一対の案内レール41、41に沿って移動可能に構成される。また、装着部422は、一側面に矢印Zで示すチャックテーブル35の被加工物保持面に対して垂直な切り込み送り方向(Z軸方向)に延びる一対の案内レール423、423が平行に設けられている。図示の実施形態におけるスピンドルユニット支持機構4は、可動支持基台42を一対の案内レール41、41に沿って矢印Yで示す割り出し送り方向(Y軸方向)に移動させるための割り出し送り手段43を具備している。割り出し送り手段43は、上記一対の案内レール41、41の間に平行に配設された雄ネジロッド431と、該雄ネジロッド431を回転駆動するためのパルスモータ432等の駆動源を含んでいる。雄ネジロッド431は、その一端が上記静止基台2に固定された図示しない軸受ブロックに回転自在に支持されており、その他端が上記パルスモータ432の出力軸に伝動連結されている。なお、雄ネジロッド431は、可動支持基台42を構成する移動支持部421の中央部下面に突出して設けられた図示しない雌ネジブロックに形成された雌ネジ穴に螺合されている。このため、パルスモータ432によって雄ネジロッド431を正転および逆転駆動することにより、可動支持基台42は案内レール41、41に沿って矢印Yで示す割り出し送り方向(Y軸方向)に移動せしめられる。
図示の実施形態のおける切削手段としてのスピンドルユニット5は、ユニットホルダ51に装着されている。このユニットホルダ51は、上記装着部422に設けられた一対の案内レール423、423に摺動可能に嵌合する一対の被案内溝511、511が設けられており、この被案内溝511、511を上記案内レール423、423に嵌合することにより、矢印Zで示すチャックテーブル35の保持面に対して垂直な切り込み送り方向(Z軸方向)に移動可能に支持される。図示の実施形態におけるスピンドルユニット5は、ホルダ51を一対の案内レール423、423に沿って切り込み送り方向(Z軸方向)に移動させるための切り込み送り手段52を具備している。切り込み送り手段52は、上記切削送り手段36や割り出し送り手段43と同様に一対の案内レール423、423の間に配設された雄ネジロッド(図示せず)と、該雄ネジロッドを回転駆動するためのパルスモータ522等の駆動源を含んでおり、パルスモータ522によって図示しない雄ネジロッドを正転および逆転駆動することにより、ユニットホルダ51を案内レール423、423に沿ってZ軸方向に移動せしめる。
次に、スピンドルユニット5について、図2を参照して説明する。
図2に示すスピンドルユニット5は、スピンドルハウジング61と、該スピンドルハウジング61内に回転自在に配設された回転スピンドル62と、該回転スピンドル62の先端に装着される切削ブレード63を具備している。スピンドルハウジング61は略円筒状に形成され、軸方向に貫通する軸穴611を備えている。上記スピンドルハウジング61に形成された軸穴611に挿通して配設される回転スピンドル62には、外周に径方向に突出して形成されたスラスト軸受フランジ621が設けられている。このように構成された回転スピンドル62は、スピンドルハウジング61に形成された軸穴611に挿通して配設され、軸穴611の内壁との間に供給される高圧エアーによって回転自在に支持される。スピンドルハウジング61に回転可能に支持された回転スピンドル62には、その前端部(図2において左端部)に切削ブレード63が装着される。切削ブレード63は、アルミニウムによって形成されたブレード基台631と、該ブレード基台631の側面に形成された円環状の切れ刃632とからなっている。このように構成された切削ブレード63は、回転スピンドル62に装着されたマウンター63aにナット63bによって取り付けられる。なお、切削ブレード63を構成する円環状の切れ刃632は、ブレード基台631の側面に砥粒をニッケル等の金属メッキで結合した電鋳ブレードからなっている。
図示のスピンドルユニット5は、回転スピンドル62を回転駆動するための電動モータ64を備えている。図示の電動モータ64は、永久磁石式モータによって構成されている。永久磁石式の電動モータ64は、回転スピンドル62の後端部に形成されたモータ装着部622に装着された永久磁石からなるロータ641と、該ロータ641の外周側においてスピンドルハウジング61に配設されたステータコイル642とからなっている。このように構成された電動モータ64は、ステータコイル642が図示しない電力供給手段に接続されている。
図2を参照して説明を続けると、図示の実施形態における切削装置は、上記切削ブレード63の切り込み量を設定する基準となる切削ブレードの原点位置を検出するための原点検出機構7を具備している。原点検出機構7は、上記切削ブレードが装着された回転スピンドル62と電気的に接続するための電極ユニット70と、該電極ユニット70に接続された原点検出回路80とからなっている。電極ユニット70について、図3乃至図7を参照して説明する。
図3乃至図7に示す実施形態における電極ユニット70は、スピンドルハウジング61に着脱可能に装着されるホルダ71を具備している。このホルダ71は、円柱状の電極端子保持部711と該電極端子保持部711の後端に連続して形成され上記スピンドルハウジング61に取り付けるための円板状の鍔部712とを有し、合成樹脂等の絶縁材によって形成されている。ホルダ71を形成する電極端子保持部711および鍔部712には、軸方向に貫通する第1の貫通孔711aと第2の貫通孔711bが設けられている。このように構成されたホルダ71は、スピンドルハウジング61に装着した状態で第1の貫通孔711aと第2の貫通孔711bの電極端子保持部711側の一端が回転スピンドル62の後端面と対向するように位置付けられる。
図示の実施形態における電極ユニット70は、カーボンからなる円柱状の第1の電極端子72aおよび第2の電極端子72bと、該第1の電極端子72aおよび第2の電極端子72bに一端部が装着された導電性材料によって形成されたコイルバネからなる第1の押圧バネ73aおよび第2の押圧バネ73bと、該第1の押圧バネ73aおよび第2の押圧バネ73bをホルダ71の鍔部712に止着する第1の止着手段74aおよび第2の止着手段74bを構成する第1のレバー75aおよび第2のレバー75bを具備している。第1の電極端子72aおよび第2の電極端子72bは、図4に示すように第1の押圧バネ73aおよび第2の押圧バネ73bの一端部に装着する装着部721aおよび721bが小径に形成されており、この装着部721aおよび721bがコイルバネからなる第1の押圧バネ73aおよび第2の押圧バネ73bの一端部に嵌合される。第1の押圧バネ73aおよび第2の押圧バネ73bをホルダ71の鍔部712に止着する第1の止着手段74aおよび第2の止着手段74bを構成する第1のレバー75aおよび第2のレバー75bは導電性材料によって形成され、図4に示すように一方の面にコイルバネからなる第1の押圧バネ73aおよび第2の押圧バネ73bの他端部に嵌合する装着部751aおよび751bが突出して設けられている。このように第1のレバー75aおよび第2のレバー75bが装着された第1の押圧バネ73aおよび第2の押圧バネ73bと第1の電極端子72aおよび第2の電極端子72bは、ホルダ71に設けられた第1の貫通孔711aおよび第2の貫通孔711bに鍔部712の開口から挿入される。第1の押圧バネ73aおよび第2の押圧バネ73bに装着された第1のレバー75aおよび第2のレバー75bは、第1の貫通孔711aおよび第2の貫通孔711bに挿入された第1の押圧バネ73aおよび第2の押圧バネ73bと第1の電極端子72aおよび第2の電極端子72bを第1の貫通孔711aおよび第2の貫通孔711bの内周面に沿って回動することができる。
次に、上記第1の電極端子72aおよび第2の電極端子72bが装着された第1の押圧バネ73aおよび第2の押圧バネ73bをホルダ71の鍔部712に止着する第1の止着手段74aおよび第2の止着手段74bについて、図5および図6を参照して説明する。第1の止着手段74aおよび第2の止着手段74bは、上記第1の押圧バネ73aおよび第2の押圧バネ73bに装着された第1のレバー75aおよび第2のレバー75bと、ホルダ71の鍔部712に配設され第1のレバー75aおよび第2のレバー75bの回動を規制する第1の係止バネ76aおよび第2の係止バネ76bとからなっている。第1の係止バネ76aおよび第2の係止バネ76bは、第1のレバー75aおよび第2のレバー75bの他方の面(装着部751aおよび751bが設けられた面と反対側の面)と係合する弾性的に係合する係止爪761aおよび761bを具備している。なお、第1のレバー75aおよび第2のレバー75bの他方の面には、回動が規制される位置において第1の係止バネ76aおよび第2の係止バネ76bの係止爪761aおよび761bが係合する係合溝752aおよび752bが設けられている。
図示の実施形態における電極ユニット70は以上のように構成され、第1のレバー75aおよび第2のレバー75bが装着された第1の押圧バネ73aおよび第2の押圧バネ73bと第1の電極端子72aおよび第2の電極端子72bをホルダ71に設けられた第1の貫通孔711aおよび第2の貫通孔711bに鍔部712の開口から挿入し、第1のレバー75aおよび第2のレバー75bを回動して係合溝752aおよび752bを第1の係止バネ76aおよび第2の係止バネ76bの係止爪761aおよび761bに係合することにより、第1の押圧バネ73aおよび第2の押圧バネ73bと第1の電極端子72aおよび第2の電極端子72bをホルダ71に容易に装着することができる。また、第1の押圧バネ73aおよび第2の押圧バネ73bと第1の電極端子72aおよび第2の電極端子72bをホルダ71から取り出す際にも、第1のレバー75aおよび第2のレバー75bを回動して係合溝752aおよび752bと第1の係止バネ76aおよび第2の係止バネ76bの係止爪761aおよび761bとの係合を外して、ホルダ71に設けられた第1の貫通孔711aおよび第2の貫通孔711bから引き出せばよいので、その作業が極めて容易である。
次に、電極ユニット70のホルダ71をスピンドルハウジング61に着脱可能に装着する構成について、図2、図6および図7を参照して説明する。ホルダ71の鍔部712と電極端子保持部711との間には、鍔部712より大径の装着部713が設けられており、この装着部713に180度の位相差をもって円弧状の凹部713a、713aが形成されている。一方、スピンドルハウジング61の後端壁612にはホルダ71の電極端子保持部711を挿入するための装着穴612aが設けられているとともに、後端壁612の端面には180度の位相差をもって上記円弧状の凹部713a、713aが挿通する頭部614a、614aを備えた係止ピン614、614が設けられている。従って、ホルダ71の電極端子保持部711をスピンドルハウジング61の後端壁612に設けられた装着穴612aに挿入するとともに、装着部713に形成された円弧状の凹部713a、713aを係止ピン614、614の頭部614a、614aを通してスピンドルハウジング61の後端壁612の端面に接触させ、その後ホルダ71を例えば90度回動することにより、装着部713をスピンドルハウジング61の後端壁612の端面と係止ピン614、614の頭部614a、614aとの間に挟持する。
なお、図示の実施形態においては、図2に示すようにホルダ71の装着部713がスピンドルハウジング61の後端壁612の端面と係止ピン614、614の頭部614a、614aとの間に挟持された状態でホルダ71の回動を規制する位置きめ手段77を備えている。位置きめ手段77は、スピンドルハウジング61の後端壁612に外周から装着穴612aに貫通する穴771と、該穴771に配設された係止部材772と、該係止部材772を押圧するコイルバネ773と、穴771の端部に螺合しコイルバネ773の移動を規制するボルト774とからなっており、係止部材772の係止凸部772aがホルダ71の電極端子保持部711の外周面に設けられた係合凹部775と係合するようになっている。
以上のようにして電極ユニット70のホルダ71をスピンドルハウジング61に装着された状態においは、ホルダ71を構成する電極端子保持部711に設けられた第1の貫通孔711aおよび第2の貫通孔711bに挿入された第1の電極端子72aおよび第2の電極端子72bが第1の押圧バネ73aおよび第2の押圧バネ73bのバネ力によって回転スピンドル62の後端面に押圧した状態で接触せしめられる。
図2を参照して説明を続けると、電極ユニット70を構成する第1のレバー75aおよび第2のレバー75bは、それぞれ第1のリード線78aおよび第2のリード線78bを介して原点検出回路80に接続される。原点検出回路80は直流電源81を具備しており、直流電源81の陽極(+)が電源スイッチ82および配線83を介して上記第1のリード線78aに接続されるとともに、電源スイッチ82および配線84を介して上記チャックテーブル35に接続されている。また、直流電源81の陰極(−)が配線85を介して上記第2のリード線78bに接続されている。上記配線83には開閉スイッチ86が配設されているとともに、第1の電流計87が配設されている。また、上記配線84には第2の電流計88が配設されている。
図示の実施形態における原点検出機構7は以上のように構成されており、以下切削ブレード63の切り込み量を設定する基準となる切削ブレード63の原点位置を検出する手順について説明する。
先ず、電極ユニット70の第1の電極端子72aおよび第2の電極端子72bが回転スピンドル62の後端面に接触しているか否かについて確認する電極端子接触確認工程を実施する。この電極端子接触確認工程は、電源スイッチ82および開閉スイッチ86を閉路(ON)して実施する。電源スイッチ82および開閉スイッチ86が閉路(ON)すると、直流電源81から電源スイッチ82、開閉スイッチ86、配線83、第1のリード線78a、第1のレバー75a、第1の押圧バネ73a、第1の電極端子72a、回転スピンドル62、第2の電極端子72b、第2の押圧バネ73b、第2のレバー75b、第2のリード線78b、配線85に電流が流れる。この電流の流れを第1の電流計87によって確認することにより、電極ユニット70の第1の電極端子72aおよび第2の電極端子72bが回転スピンドル62の後端面に接触していることを確認することができる。従って、上記のように電流が流れる回路は、第1の電極端子72aおよび第2の電極端子72bが回転スピンドル62の端面に接触しているか否かを確認する確認回路を構成している。なお、この電極端子接触確認工程において第1の電流計87が作動しない場合には、電極ユニット70の第1の電極端子72aおよび第2の電極端子72bのいずれか一方または両方が回転スピンドル62の後端面に接触していない可能性が高いので、電極ユニット70をスピンドルハウジング61から取り外して構成部材を確認する。
上述したように電極端子接触確認工程を実施することにより、電極ユニット70の第1の電極端子72aおよび第2の電極端子72bが回転スピンドル62の後端面に接触していることを確認したならば、開閉スイッチ86を開路(OFF)した後、原点位置設定工程を実施する。原点位置設定工程は、チャックテーブル35をスピンドルユニット5の切削ブレード63の下側に移動し、上記スピンドルユニット5の電動モータ64を駆動して回転スピンドル62を回転し切削ブレード63を回転せしめるとともに、切り込み送り手段52のパルスモータ522を作動してスピンドルユニット5を下降せしめる。そして、切削ブレード63の円環状の切れ刃632がチャックテーブル35を構成するステンレス鋼によって構成された枠体350の上面に接触すると、直流電源81から電源スイッチ82、配線84、チャックテーブル35の枠体350、切削ブレード63、回転スピンドル62、第2の電極端子72b、第2の押圧バネ73b、第2のレバー75b、第2のリード線78b、配線85に電流が流れる。この電流の流れを第2の電流計88によって確認した時点におけるスピンドルユニット5の位置即ち切削ブレード63の切り込み位置を原点位置とする。このようにして、原点位置設定工程を実施したならば、電源スイッチ82を開路(OFF)する。
以上のようにして切削ブレード63の原点位置を設定したならば、チャックテーブル35を構成する枠体350の上面と面一の吸着チャック351の上面(保持面)上に被加工物を保持し、切削ブレード63を上記原点位置を基準として所定の切り込み深さ位置に位置付けて切削作業を実施する。
なお、上記電極ユニット70の第1の電極端子72aおよび第2の電極端子72bは回転スピンドル62の後端面に接触しているので磨耗するため、所定量磨耗したら第1の電極端子72aおよび第2の電極端子72bを交換する必要がある。第1の電極端子72aおよび第2の電極端子72bを交換するには、電極ユニット70を回動してスピンドルハウジング61から電極ユニット70を取り外す。そして、第1のレバー75aおよび第2のレバー75bを回動して係合溝752aおよび752bと第1の係止バネ76aおよび第2の係止バネ76bの係止爪761aおよび761bとの係合を外して、第1のレバー75aおよび第2のレバー75bを装着した第1の押圧バネ73aおよび第2の押圧バネ73bと第1の電極端子72aおよび第2の電極端子72bをホルダ71に設けられた第1の貫通孔711aおよび第2の貫通孔711bから引き出す。そして、第1のレバー75aおよび第2のレバー75bに装着されている第1の押圧バネ73aおよび第2の押圧バネ73bに装着された第1の電極端子72aおよび第2の電極端子72bを取り外して新しい電極端子を取り付ける。このようにして第1の電極端子72aおよび第2の電極端子72bを交換したならば、上述したように第1のレバー75aおよび第2のレバー75bが装着された第1の押圧バネ73aおよび第2の押圧バネ73bと第1の電極端子72aおよび第2の電極端子72bをホルダ71に設けられた第1の貫通孔711aおよび第2の貫通孔711bに鍔部712側の開口から挿入し、第1のレバー75aおよび第2のレバー75bを回動して係合溝752aおよび752bを第1の係止バネ76aおよび第2の係止バネ76bの係止爪761aおよび761bに係合することにより、第1の押圧バネ73aおよび第2の押圧バネ73bと第1の電極端子72aおよび第2の電極端子72bをホルダ71に容易に装着することができる。
以上、本発明を図示の実施形態に基づいて説明したが、本発明は実施形態のみに限定されるものではなく、本発明の趣旨の範囲で種々の変形は可能である。例えば、上述した実施形態においては、電極端子が回転スピンドル62の後端面に接触していることを確認するために電極ユニット70には2個の電極端子(第1の電極端子72aおよび第2の電極端子72b)を備えた例を示したが、切削ブレード63の原点位置を検出するためには1個の電極端子を備えていればよい。
2:静止基台
3:チャックテーブル機構
35:チャックテーブル
36:切削送り手段
4:スピンドルユニット支持機構
42:可動支持基台
43:割り出し送り手段
5:スピンドルユニット
52:切り込み送り手段
61:スピンドルハウジング
62:回転スピンドル
63:切削ブレード
64:電動モータ
7:原点検出機構
70:電極ユニット
71:ホルダ
72a:第1の電極端子
72b:第2の電極端子
73a:第1の押圧バネ
73b:第2の押圧バネ
74a:第1の止着手段
74b:第2の止着手段
78a:第1のリード線
78b:第2のリード線
80:原点検出回路
81:直流電源
87:第1の電流計
88:第2の電流計

Claims (2)

  1. 被加工物を保持する保持面を備えたチャックテーブルに保持された被加工物を切削する切削ブレードが装着された回転スピンドルを回転支持するスピンドルハウジングに該回転スピンドルの端面と対向して装着する電極ユニットであって、
    該スピンドルハウジングに着脱可能に装着され該回転スピンドルの端面と対向する開口を一端に有する貫通孔と該スピンドルハウジングに着脱可能に装着する鍔部を備えたホルダと、該ホルダの該貫通孔に摺動可能に配設された円柱状の電極端子と、該円柱状の電極端子に一端部が装着された押圧スプリングと、該円柱状の電極端子が装着された該押圧スプリングを該ホルダの該鍔部に止着する止着手段と、を具備し、
    該止着手段は、該ホルダの該貫通孔に配設された該電極端子および該押圧スプリングを回転軸として回動するレバーと、該ホルダの該鍔部に配設され該レバーの回動を規制する係止バネとからなっている、
    ことを特徴とする電極ユニット。
  2. 該レバーには係合溝が設けられており、該係止バネは該係合溝と係合する係止爪を備えている、請求項1記載の電極ユニット。
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