JP6059582B2 - リンク式昇降機構 - Google Patents

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Description

本発明は、リンク式昇降機構に係り、特に、基部と昇降部との間にX字状のリンク機構を備えて昇降部を基部に対して昇降するようにしたリンク式昇降機構に関する。
近年、ベッドやテーブルリフト等に用いられる昇降機構として、平行リンク機構を用いた平行リンク式昇降機構やX字状に構成されたリンク機構を用いたXリンク式昇降機構が多く用いられている。
Xリンク式昇降機構においては、例えば、従来技術として、Xリンク機構を構成する第1リンクと第2リンクの一端を夫々基部フレームと昇降フレームに回動可能に固定すると共に、他端に設けた移動部材を夫々昇降フレームと基部フレームに設けた案内部材に係合させた昇降機構において、第2リンクの他端側に連結した作動リンクの先端に設けた移動部材を、第1リンクの他端側に設けた案内部材に係合し、第1リンクの一端側と移動部材間に直動アクチュエータを設けるものが開示されている(特許文献1を参照)。
このような構成によれば、昇降フレームは、直動アクチュエータの短縮方向、即ち、引張方向の動作により上昇する。
また、他の従来技術として、上述した従来の昇降機構と同様な構成において、第2リンクの他端側に駆動軸を設け、駆動軸に設けた押上腕の先端の移動部材を第1リンクの他端側に設けた案内部材に係合すると共に、上記駆動軸に設けた駆動腕と第2リンクの一端側との間に直動アクチュエータを設けるものが開示されている(特許文献2を参照)。このような構成によれば、昇降フレームは、直動アクチュエータの伸長方向の動作により上昇する。
特開2002−320651号公報 特開2005−348983号公報
しかしながら、上述した従来技術の構成では、直動アクチュエータがリンク機構に対して直結されているので、昇降フレームの上昇動作および下降動作が直動アクチュエータの動作に連動するようになっていた。
したがって、昇降フレームやリンク機構を点検する際に、昇降フレームが下降状態であって昇降フレームを上昇する必要が生じた場合は、電源を投入して昇降フレームを上昇させる必要があった。
また、昇降フレームを下降する際に、例えば、昇降フレームの下方に不要物が存在した場合、不要物と昇降フレームが干渉した状態、または不要物を昇降フレームで挟み込んだ状態になっても、直動アクチュエータの動作が停止しない限り昇降フレームは下降し、不要物や昇降フレーム(ベッドフレーム)が破損するというリスクがあった。
また、上述した従来技術の構成では、Xリンク機構の構成に枠体構造が採用されているため、構成部品点数が多くなる、組立作業やメンテナンスが繁雑さにつながる懸念がある。さらに、昇降フレームを含み動作する部分の重量が重くなるため、アクチュエータの能力も高負荷に対応したものへの必要性につながる懸念があった。
本発明は、上記従来の問題点に鑑みてなされたものであって、リンク式昇降機構において、シンプルでコンパクトな構成により低コスト化、作業性(組立性)およびメンテナンス性の向上を図り、駆動手段に依ることなく昇降部の上昇操作を可能にして、昇降部の下降時に駆動手段による挟み込みによる物損リスクを低減できるリンク式昇降機構を提供することを目的とする。
上述した課題を解決するための本発明に係るリンク式昇降機構は、次の通りである。
本発明は、基部(例えば、枠体とした場合に「下部枠体」)と昇降部(例えば、枠体とした場合に「上部枠体」)との間に、第1リンクと第2リンクとをそれぞれの中間位置で回動可能に連結したX字状のリンク機構を備えたリンク式昇降機構において、前記第1リンクの構成として、一端側を前記昇降部に回動可能に連結するとともに、他端側を前記基部に沿って移動可能に連結し、前記第2リンクの構成として、一端側を前記基部に回動可能に連結するとともに、他端側を前記昇降部に沿って移動可能に連結し、前記基部と前記昇降部との間に、第3リンクと前記第3リンクを駆動する駆動手段(直動アクチュエータ)とを備え、該第3リンクの構成として、一端側を前記基部または前記昇降部に回転可能に連結し、他端側には、前記駆動手段と連結される駆動アームと、前記第1リンクまたは前記第2リンクに対して接離可能に設けられる作動アームと、を一体的に構成し、前記駆動アームを、前記駆動手段の動作に応じて、前記第3リンクの一端側を支点として回動可能に設け、前記作動アームを、前記駆動アームの動作に連動して、前記第3リンクの一端側を支点として前記作動アームの一端側を回動可能に設け、前記駆動手段により前記作動アームの一端側が前記第1リンクまたは前記第2リンクに当接して前記昇降部を上昇する方向のみに付勢するように構成することを特徴とするものである。
詳しくは、前記昇降部を上昇させる際に、前記駆動手段により前記第3リンクを所定方向に回動させたとき、前記第3リンクは、前記第1リンクまたは前記第2リンクに対して所定方向、すなわち、昇降部を上昇する方向に付勢して、前記第1リンクおよび前記第2リンクを前記昇降部が上昇する方向に回動させる。一方、前記昇降部を下降する際に、前記駆動手段により前記第3リンクを反対方向に回動させたときは、前記第3リンクによる前記第1リンクまたは前記第2リンクに対する付勢が解除され、前記第1リンクおよび前記第2リンクは、前記昇降部が下降する方向に回動可能になる。
また、本発明は、前記基部には、前記第1リンクの他端の移動動作を案内するガイド部材を設け、前記昇降部には、前記第2リンクの他端の移動動作を案内するガイド部材を設けることが好ましい。
また、本発明は、前記ガイド部材には、前記第1リンクまたは前記第2リンクの他端の移動動作を制限するストッパーを備えることが好ましい。
また、本発明は、前記X字状のリンク機構による動作を制限するロックピン等のロック機構を備えることが好ましい。前記ロック機構は、例えば、昇降部に設けてもよい。
本発明のリンク式昇降機構によれば、基部と昇降部との間に、第1リンクと第2リンクとをそれぞれの中間位置で回動可能に連結したX字状のリンク機構を備えたリンク式昇降機構において、前記第1リンクの構成として、一端側を前記昇降部に回動可能に連結するとともに、他端側を前記基部に沿って移動可能に連結し、前記第2リンクの構成として、一端側を前記基部に回動可能に連結するとともに、他端側を前記昇降部に沿って移動可能に連結し、前記基部と前記昇降部との間に、第3リンクと前記第3リンクを駆動する駆動手段とを備え、該第3リンクの構成として、一端側を前記基部または前記昇降部に回転可能に連結し、他端側には、前記駆動手段と連結される駆動アームと、前記第1リンクまたは前記第2リンクに対して接離可能に設けられる作動アームと、を一体的に構成し、前記駆動アームを、前記駆動手段の動作に応じて、前記第3リンクの一端側を支点として回動可能に設け、前記作動アームを、前記駆動アームの動作に連動して、前記第3リンクの一端側を支点として前記作動アームの一端側を回動可能に設け、前記駆動手段により前記作動アームの一端側が前記第1リンクまたは前記第2リンクに当接して前記昇降部を上昇する方向のみに付勢するように構成することで、リンク機構を枠体構造とすることなくシンプルでコンパクトに構成でき、低コスト化、組立性およびメンテナンス性の向上を図ることができる。そして、このように構成することで、下降動作において前記昇降部はリンクフリーとなるので、前記駆動手段に依ることなく手動でも前記昇降部の上昇操作を可能にできるので、作業性、メンテナンス性の向上を図ることができ、また、前記昇降部の下降時における駆動手段の駆動による挟み込みによる物損リスクを低減できる。
例えば、前記昇降部を上昇させる際に、前記駆動手段により前記第3リンクを昇降部を上昇する方向に回動させたとき、前記第3リンクは、前記第1リンクまたは前記第2リンクに対して昇降部を上昇する方向に付勢して、前記第1リンクおよび前記第2リンクを前記昇降部が上昇する方向に回動させて、前記昇降部を上昇することができる。一方、前記昇降部を下降する際に、前記駆動手段により前記第3リンクを反対方向に回動させたときは、前記第3リンクによる前記第1リンクまたは前記第2リンクに対する付勢が解除され、前記第1リンクおよび前記第2リンクは、前記昇降部が下降する方向に回動可能になる。これにより、前記昇降部は、前記駆動手段の駆動力によることなく、前記リンク式昇降機構の自重により下降可能になる。
また、本発明によれば、前記基部には、前記第1リンクの他端の移動動作を案内するガイド部材を設け、前記昇降部には、前記第2リンクの他端の移動動作を案内するガイド部材を設けることで、リンク機構の動作を確実に行うことができる。
また、本発明によれば、前記ガイド部材には、前記第1リンクまたは前記第2リンクの他端の移動動作を制限するストッパーを備えることで、前記ガイド部材からリンク機構が外れること無く確実に動作を行うことができる。
また、本発明によれば、前記X字状のリンク機構による動作を制限するロック機構を備えることで、装置を持ち上げる時などに、不用意に昇降部が上昇することを防止できる。例えば、前記ロック機構を上部に位置する昇降部に備えることで、簡単な操作でロック操作を行うことができる。
本発明の実施形態に係るリンク式昇降機構の全体の構成(上昇状態)を示す説明図である。 前記リンク式昇降機構の構成を示す分解図である。 前記リンク式昇降機構の全体の構成(下降状態)を示す説明図である。 前記リンク式昇降機構の下降状態の斜視図である。 前記リンク式昇降機構のロック機構の構成を示す図4のA部の拡大図である。 前記ロック機構の構成を示す断面図である。 前記ロック機構の変形例を示す説明図である。 本実施形態のリンク式昇降機構の変形例を示す説明図である。
以下、本発明のリンク式昇降機構を実施するための形態について図面を参照して詳細に説明する。
図1は本発明を実施する形態の一例であって、本発明の実施形態に係るリンク式昇降機構の全体の構成(上昇状態)を示す説明図、図2は前記リンク式昇降機構の構成を示す分解図、図3は前記リンク式昇降機構の全体の構成(下降状態)を示す説明図、図4は前記リンク式昇降機構の下降状態の斜視図、図5は前記リンク式昇降機構のロック機構の構成を示す図4のA部の拡大図、図6は前記ロック機構の構成を示す断面図である。
本実施形態に係るリンク式昇降機構1は、図1,図2に示すように、上下方向で重なる位置に配置された基部10と昇降部20との間に、第1リンク31と第2リンク32とをそれぞれの中間位置で連結部33(以下、「中間連結部33」と称する。)により回動可能に連結したX字状のリンク機構30を備えたリンク式昇降機構において、本発明に係るリンク式昇降機構の特徴的な構成を採用したものである。
具体的には、基部10と昇降部20との間に、X字状のリンク機構30に加えて、第3リンク40と第3リンク40を駆動する直動アクチュエータ(駆動手段)50とを備えたことを特徴としている。
基部10は、図2に示すように、一対の長フレーム101,101と一対の短フレーム102,102による矩形状の枠体で構成されている。枠体内側の長フレーム101,101間には補強管103が連結されている。
長フレーム101の一端側101aには、第2リンク32の一端側32aが回動可能に連結される連結部(以下、「第2リンク連結部」と称する。)11が設けられ、他端側101bには、第1リンク31の他端側31bを摺動可能に案内するガイド部材110が設けられている。
昇降部20は、図2に示すように、一対の長フレーム201,201と直動アクチュエータ50が連結される連結管202による枠体で構成されている。
長フレーム201の一端側201aには、第1リンク31の一端側31aが回動可能に連結される連結部(以下、「第1リンク連結部」と称する。)21が設けられ、他端側201bには、第2リンク32の他端側32bを摺動可能に案内するガイド部材210が設けられている。さらに、中間部付近には、長フレーム201,201間で第3リンク40が回動可能に連結される第3リンク連結部22が設けられている。
第1リンク31および第2リンク32は、矩形断面を有する角パイプを用いて構成されている。材質としては、スチール材、アルミ材、ステンレス鋼材等の金属材料を用いると強度的に優れた構造を提供できる。
第1リンク31は、一端側31aが昇降部20の第1リンク連結部21に回動可能に連結されるとともに、他端側31bが基部10に沿って移動可能に連結されている。
第1リンク31の一端側31aには、図2に示すように、昇降部20の長フレーム201,201間で第1リンク連結部21に回動可能に連結される連結管(以下、「第1リンク連結管」と称する。)311が設けられている。他端側31bには、基部10の長フレーム101,101間でガイド部材110に摺動可能に案内されるガイドローラ313を備えた連結管(以下、「第1リンク可動連結管」と称する。)312が設けられている。
第2リンク32は、一端側32aが基部10の第2リンク連結部11に回動可能に連結されるとともに、他端側32bが昇降部20に沿って移動可能に連結されている。
第2リンク32の一端側32aには、図2に示すように、基部10の長フレーム101,101間で第2リンク連結部11に回動可能に連結される連結管(以下、「第2リンク連結管」と称する。)321が設けられている。他端側32bには、昇降部20の長フレーム201,201間でガイド部材210に摺動可能に案内されるガイドローラ323を備えた連結管(以下、「第2リンク可動連結管」と称する。)322が設けられている。
第1リンク31と第2リンク32とは、同じ長さで構成されている。
具体的には、第1リンク連結管311から中間連結部33までの長さと、第2リンク可動連結管322から中間連結部33までの長さとが等しく形成されている。また、第2リンク連結管321から中間連結部33までの長さと、第1リンク可動連結管312から中間連結部33までの長さとが等しく形成されている。
このように構成することで、第1リンク31と第2リンク32とで構成されるX字状のリンク機構30により、基部10に対して昇降部20が平行状態で上下移動することができる。
第3リンク40は、図1,図2に示すように、一端側40aには、昇降部20の長フレーム201,201間で第3リンク連結部22に回動可能に連結される連結管(以下、「第3リンク連結管」と称する。)43が設けられ、第3リンク連結管43を一端側として駆動アーム41と作動アーム42とが一体的に設けられている。
駆動アーム41は、他端側41bに直動アクチュエータ50と連結される連結部411が設けられている。そして、駆動アーム41は、直動アクチュエータ50の動作に応じて昇降部20の第3リンク連結部22を支点として回動するように構成されている。
作動アーム42は、他端側42bに第1リンク31に当接する回転ローラ421が設けられている。そして、作動アーム42は、駆動アーム41の動作に連動して、昇降部20の第3リンク連結部22を支点として回転ローラ421を上下方向に回動し、回転ローラ421を第1リンク31に押し当てて、昇降部20の第1リンク連結部21を支点として第1リンク31を回動するように構成されている。
回転ローラ421は、図1に示すように、第1リンク31の上面31cに対して接離可能に設けられている。これにより、直動アクチュエータ50による駆動力は、回転ローラ421を第1リンク31に押し当てることにより昇降部20を上昇する方向のみに付勢するようにされている。
直動アクチュエータ50は、モータ駆動により伸縮するロッド51を有する電動シリンダであって、図1に示すように、ロッド51の先端部51aが第3リンク40の駆動アーム41の連結部411に連結され、一方、本体52の一端部52aが昇降部20の連結管202に回動可能に連結されている。
また、本実施形態では、リンク式昇降機構1の特徴的な構成として、昇降部20の長フレーム201に設けられたガイド部材210に、図1に示すように、第2リンク32の第2リンク可動連結管322の移動動作を制限するストッパー210aが設けられている。
ストッパー210aは、昇降部20の上昇動作における第2リンク可動連結管322の抜け防止である。
さらに、本実施形態では、リンク式昇降機構1の特徴的な構成として、ガイド部材210に、図4,図5,図6に示すように、X字状のリンク機構30(特に、第2リンク32)の動作を制限するロック機構としてロックピン60を備えている。
以下に、ロックピン60について説明する。
本実施形態のリンク式昇降機構1では、昇降部20が最下降位置にきた時には、図4に示すように、第2リンク32の第2リンク可動連結管322はガイド部材210の外側端部付近に配置される。
ロックピン60は、昇降部20が最下降位置にきた状態で、図5,図6に示すように、ガイド部材210において第2リンク可動連結管322より内側で、第2リンク可動連結管322に近接した位置に上方より着脱可能に取付けられている。
ロックピン60は、一端部に抜け防止用のつば部61が形成され、他端部60aが抜き差しし易いように先細りのくさび状に形成されている。ガイド部材210には、図6に示すように、ロックピン60用の取付け穴211が形成されている。
このように、リンク式昇降機構1にロックピン60を備えることで、昇降部20を最下降位置に下降した状態から、昇降部20が不用意に上下移動することがないので、昇降部20と基部10の間やリンク機構30への挟み込みを防止して、リンク式昇降機構1を容易に運搬することができる。
なお、本実施形態では、ロックピン60を第2リンク可動連結管322より内側に取付けるようにしているが、変形例として、ガイド部材210にロックピン60を挿す取付け穴を複数個所に設けて、図7に示すように、ロック位置を変更できるように構成することで、作業内容や体型に応じて、昇降部20をロックする高さを選択することができるので、作業性、メンテナンス性が向上する。
すなわち、ロック機構の構成は、本実施形態のように昇降部20の上方向の移動を制限するロック機構だけでなく、昇降部20の下方向の移動を制限するロック機構として用いることができる。
次に、本実施形態のリンク式昇降機構1による昇降動作について図面を参照して詳細に説明する。
リンク式昇降機構1において、昇降部20が最下降位置に配置された状態では、図3,図4に示すように、基部10に昇降部20が接近して、第1リンク31および第2リンク32が低い位置で傾斜した状態(傾斜角度が小さい状態)となっている。
直動アクチュエータ50は、ロッド51が本体52側に引き込まれた状態で、基部10と昇降部20との間に配置されている。
駆動アーム41は、直動アクチュエータ50との連結部411が昇降部20との第3リンク連結部22よりも図中右側(第1リンク31の他端側31b寄り)に配置されている。
作動アーム42は、回転ローラ421が第3リンク40の連結管43と昇降部20の第3リンク連結部22よりも図中右側で第1リンク31の他端側31b寄りの上面31c上に配置されて、アーム本体が第1リンク31に沿って傾斜した状態に配置されている。
まず、昇降部20を上昇させる場合は、図3から図4に示すように、直動アクチュエータ50を駆動してロッド51を長く伸ばし、駆動アーム41を図中左方向へ回動する。駆動アーム41の動作に連動して作動アーム42が図中下方へ回動する。
作動アーム42が下方へ回動することで、回転ローラ421が第1リンク31の他端側31bの上面31cを押し下げると、昇降部20の第3リンク連結部22が上方に押し上げられる方向に力が作用する。これにより、第1リンク31は、昇降部20側の第1リンク連結管311を支点に第1リンク可動連結管312が図中左方向に移動しながら傾斜角度θ1が大きくなるように回動する。
これにともない、中間連結部33で連結された第2リンク32は、第1リンク31の動作と同様に、基部10側の第2リンク連結管321を支点に第2リンク可動連結管322が図中左方向に移動しながら傾斜角度θ2が大きくなるように回動する。これにより、昇降部20が上方に押し上げられる。このときの傾斜角度θ1,θ2は常に同じ値になる。
このようにして、昇降部20を基部10に対して平行状態で上昇することができる。
次に、昇降部20を下降させる場合は、前述した上昇動作と逆の操作を行う。
すなわち、図4から図3に示すように、直動アクチュエータ50を駆動してロッド51を短く縮めて、駆動アーム41を図中右方向へ回動する。駆動アーム41の動作に連動して作動アーム42が図中上方へ回動する。
作動アーム42が上方へ回動することで、回転ローラ421による第1リンク31の他端側31bの上面31cへの付勢が解除され、作動アーム42の回動量(移動量)に応じて昇降部20は自らの自重により下降する。これにより、第1リンク31は、第1リンク連結管311を支点に第1リンク可動連結管312が図中右方向に移動しながら傾斜角度θ1が小さくなるように回動する。
これにともない、中間連結部33で連結された第2リンク32は、第1リンク31の動作と同様に、第2リンク連結管321を支点に第2リンク可動連結管322が図中右方向に移動しながら傾斜角度θ2が小さくなるように回動する。このときの傾斜角度θ1,θ2は常に同じ値になる。
このようにして、昇降部20を基部10に対して平行状態で下降することができる。
以上のように構成したので、本実施形態によれば、基部10と昇降部20との間に、第1リンク31と第2リンク32とをそれぞれの中間位置で回動可能に連結したX字状のリンク機構30を備えたリンク式昇降機構1において、第1リンク31の構成として、一端側31aを昇降部20に回動可能に連結するとともに、他端側31bを前記基部10に沿って移動可能に連結し、第2リンク32の構成として、一端側32aを基部10に回動可能に連結するとともに、他端側32bを昇降部20に沿って移動可能に連結し、基部10と昇降部20との間に、第3リンク40と第3リンク40を駆動する直動アクチュエータ50とを備え、第3リンク40の構成として、一端側40aを昇降部20に回転可能に連結するとともに、他端側42bに第1リンク31に当接する回転ローラ421を設け、直動アクチュエータ50により回転ローラ421を第1リンク31に押し当てて昇降部20を上昇する方向のみに付勢するように構成することで、昇降部20の下降動作において、昇降部20はリンクフリーとなるので、直動アクチュエータ50に依ることなく手動でも昇降部20の上昇操作を可能にできるので、作業性、メンテナンス性の向上を図ることができる。
また、本実施形態によれば、リンク式昇降機構1による昇降部20の下降時は、直動アクチュエータ50による上昇方向への付勢が解除されると、昇降部20等の構成要素の自重により下降するので、直動アクチュエータ50の駆動による挟み込みによる物損リスクを低減できる。
また、本実施形態によれば、第1リンク31の平面で構成された上面31cに第3リンク40の回転ローラ421を押し当てて上面31cに沿って移動するように構成したので、第1リンク31に回転ローラ421用のガイド部材を設けることなく、簡単な構成で第3リンク40を動作させることができる。
また、本実施形態によれば、第1リンク31および第2リンク32を基部10および昇降部20に連結するために、第1リンク31および第2リンク32の端部に第1リンク連結管311、第1リンク可動連結管312、第2リンク連結管321、第2リンク可動連結管322を設けたことで、基部10の長フレーム101,101間または昇降部20の長フレーム201,201間で安定して支持されるので、第1リンク31および第2リンク32を枠体で構成することなく安定したリンク機構を構成できる。
また、本実施形態によれば、昇降部20のガイド部材210にストッパー210aを設けたことで、ガイド部材210からリンク機構30が外れること無く確実に動作をガイドすることができる。
なお、本実施形態では、昇降部20の1つのガイド部材210にストッパー210aを設けているが、2つのガイド部材210に設けても良い。また、基部10のガイド部材110にストッパーを設けても同様な効果を奏し得る。
また、本実施形態によれば、昇降部20のガイド部材210に、ロックピン60によるロック機構を設けたことで、ロックピン60をガイド部材210の上部より抜き差しできるので、簡単な操作でロック操作を行うことができる。
なお、本実施形態では、第3リンク40と直動アクチュエータ50とを昇降部20側に取付けて、第3リンク40により第1リンク31の上面31cを押し下げて第1リンク31を回動することで昇降部20を上昇するように構成しているが、本発明は、この構成に限定されるものではない。
以下に、本実施形態のリンク式昇降機構1の変形例について図面を参照して説明する。
図8は本実施形態のリンク式昇降機構の変形例を示す説明図である。
変形例のリンク式昇降機構100は、図8に示すように、第3リンク140と直動アクチュエータ50を基部10に取付けて、第3リンク140により第2リンク32の下面側32dを押し上げることで昇降部20を上昇するように構成したものである。
このように構成することで、第3リンク140により昇降部20を上昇する方向のみに付勢するようにしたので、上述した実施形態と同様に、昇降部20の下降動作において、昇降部20はリンクフリーとなるので、直動アクチュエータ50に依ることなく手動でも昇降部20の上昇操作を可能にできるので、作業性、メンテナンス性の向上を図ることができる。
なお、本発明は、上述した実施形態や変形例に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能である。すなわち、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において適宜変更した技術的手段を組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
本発明のリンク式昇降機構は、医療用、介護用、家庭用のベッドやテーブルリフト等に利用することができる。
1,100 リンク式昇降機構
10 基部
20 昇降部
30 リンク機構
31 第1リンク
31c 上面
32 第2リンク
33 中間連結部
40,140 第3リンク
41 駆動アーム
42 作動アーム
50 直動アクチュエータ(駆動手段)
60 ロックピン(ロック機構)
110,210 ガイド部材
210a ストッパー
311 第1リンク連結管
312 第1リンク可動連結管
321 第2リンク連結管
322 第2リンク可動連結管
421 回転ローラ
θ1,θ2 傾斜角度

Claims (4)

  1. 基部と昇降部との間に、第1リンクと第2リンクとをそれぞれの中間位置で回動可能に連結したX字状のリンク機構を備えたリンク式昇降機構において、
    前記第1リンクは、一端側が前記昇降部に回動可能に連結されるとともに、他端側が前記基部に沿って移動可能に連結され、
    前記第2リンクは、一端側が前記基部に回動可能に連結されるとともに、他端側が前記昇降部に沿って移動可能に連結され、
    前記基部と前記昇降部との間に、第3リンクと前記第3リンクを駆動する駆動手段とを備え、
    前記第3リンクは、一端側が前記基部または前記昇降部に回転可能に連結され、他端側には、前記駆動手段と連結される駆動アームと、前記第1リンクまたは前記第2リンクに対して接離可能に設けられる作動アームと、が一体的に構成され、
    前記駆動アームは、前記駆動手段の動作に応じて、前記第3リンクの一端側を支点として回動可能に設けられ、
    前記作動アームは前記駆動アームの動作に連動して、前記第3リンクの一端側を支点として前記作動アームの一端側を回動可能に設けられ、
    前記駆動手段により前記作動アームの一端側が前記第1リンクまたは前記第2リンクに当接して前記昇降部を上昇する方向のみに付勢するように構成されることを特徴とするリンク式昇降機構。
  2. 前記基部には、前記第1リンクの他端側の移動動作を案内するガイド部材が設けられ、
    前記昇降部には、前記第2リンクの他端側の移動動作を案内するガイド部材が設けられることを特徴とする請求項1に記載のリンク式昇降機構。
  3. 前記ガイド部材には、前記第1リンクまたは前記第2リンクの他端側の移動動作を制限するストッパーを備えることを特徴とする請求項2に記載のリンク式昇降機構。
  4. 前記X字状のリンク機構による動作を制限するロック機構を備えることを特徴とする請求項1から3のうちの何れか一項に記載のリンク式昇降機構。
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