JP6052539B2 - 下地材への内装板材取付構造 - Google Patents

下地材への内装板材取付構造 Download PDF

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Description

本発明は、下地材への内装板材の取付構造に関する。
例えばオフィスビル等の建物の天井部の構造として、吊り天井が多用されている。そして、吊り天井Aは、例えば図1に示すように、水平の一方向T1に所定の間隔をあけて並設される複数の野縁1と、野縁1に直交し、水平の他方向T2に所定の間隔をあけて並設され、複数の野縁1に一体に接続して設けられる複数の野縁受け2と、下端を野縁受け2に接続し、上端を上階の床材等に固着して配設される複数の吊りボルト4と、野縁受け2とともに天井下地材(下地材)を構成する野縁1の下面にビス留めによって一体に取り付けられ、下階の天井面5aを形成する天井パネル(内装板材)5とを備えて構成されている(特許文献1、特許文献2、特許文献3参照)。
また、図2に示すように、野縁1と野縁受け2は、一対の側壁部1a、1b、と底板部1c、2c、一対の上下板部2a、2bと側壁部2cを備えて断面コ字状に形成された溝形鋼であり、クリップ10を用いて、互いに交差する交差部11で接続される。そして、従来、天井パネル5は、図1、図2、図9に示すように、天井面5a側からビス(タッピングビス6、軸部6a、頭部6b)をねじ込んで貫通させつつ、このビス6を野縁受け2とクリップ10を介して接続した野縁1の底板部1cにねじ込み、天井下地材(1、2)に固定して取り付けられている。
また、オフィスビル等の建物の壁部においても、上下方向に立設した溝形鋼などの鋼製の下地材に壁パネル(内装板材)を取り付ける際には、壁内面側からビスを壁パネルにねじ込んで貫通させ、さらにビス(タッピングビス)を下地材にねじ込んで固定する取付構造が多用されている。
特開2007−100358号公報 特開2006−22483号公報 特開2007−239441号公報
一方、天井パネル5や壁パネルなどの内装板材(5)を溝形鋼などの下地材(1)に、ビス(タッピングビス)6を用いて固定する上記従来の取付構造Bにおいては、地震などによって繰り返し外力が作用した際に、引抜き耐力が低下し、ビス6の頭抜けが生じやすく、すなわち、ビス6による内装板材(5)の固定部分でコーン破壊(コーン破壊領域/引抜き力の作用領域S)が生じやすく、内装板材(5)が貫通破壊して脱落するおそれがあった(図9参照)。
本発明は、上記事情に鑑み、地震などによって繰り返し外力が作用した場合であっても引抜き耐力の低下を抑え、内装板材の脱落を抑止できる下地材への内装板材取付構造を提供することを目的とする。
上記の目的を達するために、この発明は以下の手段を提供している。
本発明の下地材への内装板材取付構造は、平板状の内装板材に一面側からビスをねじ込んで貫通させるとともに、前記ビスを前記内装板材の他面側に配設された下地材にねじ込んで、前記下地材に前記内装板材を固定する下地材への内装板材取付構造であって、ワッシャーの中心孔に前記ビスの軸部を挿通しつつ、前記内装板材に一面側から前記ビスをねじ込み、前記ビスの頭部と前記内装板材の一面側との間に前記ワッシャーを介設して構成されるとともに、前記ワッシャーが、前記中心孔を中心として前記内装板材の一面に当接する接触面側に凹みつつ前記接触面から突出し、前記ビスを前記下地材にねじ込んだ状態で前記ビスの頭部が係合するとともに前記内装板材の一面に食い込む係合凹部を備えて形成されていることを特徴とする。
この発明においては、従来、天井パネルや壁パネルなどの内装板材を取り付ける際には使用されていなかったワッシャーをビスの頭部と内装板材の一面側との間に介設するようにしたことで、地震などによって繰り返し外力が作用した際に、このワッシャーによって内装板材に作用する引抜き力の作用領域を増大させることが可能になる。これにより、従来の取付構造と比較し、引抜き耐力を大幅に向上させることが可能になる。
さらに、内装板材をビスで取り付ける際に、ワッシャーの係合凹部にビスの頭部が係合することで、ビスの頭部が突出することを抑止することができる。また、ビスのねじ込みとともにワッシャーが内装板材にめり込むようにすると、ワッシャーの係合凹部によって完全にビスの頭部及びワッシャーが内装板材の一面から突出しないようにすることもできる。これにより、内装板材取付構造によって外観を損なうことを防止でき、また、内装板材に他のボードやシートを貼り付けることも可能になる。
また、本発明の下地材への内装板材取付構造においては、前記ワッシャーが、前記接触面から突出するとともに、前記中心孔を中心とした径方向外側に向かうに従い漸次突出長が小となるように形成され、前記ビスを前記下地材にねじ込んだ状態で前記内装板材の一面に食い込むリブを備えて形成されていることが望ましい。
この発明においては、ワッシャーがリブを備えることにより、ワッシャーの強度を高めることができる。そして、ワッシャーの強度が高まることにより、内装板材をビスで取り付ける際に、係合凹部及びリブを内装板材の一面から食い込ませ、ビスの取付強度、引抜け耐力をより向上させることが可能になる。
さらに、本発明の下地材への内装板材取付構造において、前記ビスが皿ビスとされ、前記ワッシャーは、外周縁側から前記中心孔に向かうに従い漸次前記内装板材の一面に当接する接触面側に凹む円錐台形状の係合凹部を備えて形成され、前記皿ビスの頭部が前記係合凹部に嵌合するように形成されていることがより望ましい。
この発明においては、内装板材をビスで取り付ける際に、ワッシャーの円錐台形状の係合凹部に皿ビスの頭部が係合(嵌合)することで、ビスの頭部が突出することを確実に防止することができる。また、ワッシャーの係合凹部に皿ビスの頭部が嵌合することによって、皿ビスからワッシャー、ワッシャーから内装板材に引抜き力をより確実且つ円滑に伝達させることができる。これにより、地震などによって繰り返し外力が作用した際に、内装板材に作用する引抜き力の作用領域をさらに増大させることができ、引抜き耐力のさらなる増大を図ることが可能になる。また、より確実に、内装板材取付構造によって外観を損なうことを防止できるとともに、内装板材に他のボードやシートを貼り付けることも可能になる。
また、本発明の下地材への内装板材取付構造においては、前記ワッシャーが外径を20mm以上40mm以下として形成されていることがさらに望ましい。
この発明においては、例えば天井パネルや壁パネルの取り付けに多用されている軸部径4mm、頭部径8mm程度のビスを用いた場合、ワッシャーの外径が20mmよりも小さくなると、ワッシャーを用いることによる引抜き耐力の増大効果が小さくなってしまう。
また、ワッシャーの外径を大きくするほどに引抜き耐力は大きくなるが、ワッシャーの外径が40mmよりも大きくなると、ワッシャーに曲がり(反り)が発生し、外周縁側を内装板材にめり込ませることができなくなり、内装板材の表面(一面)を平坦に仕上げることができなくなる。このことから、外径が20mm以上40mm以下のワッシャーを用いることで、好適に内装板材を下地材に取り付けることが可能になる。
本発明の下地材への内装板材取付構造においては、ワッシャーをビスの頭部と内装板材の一面側との間に介設するようにしたことで、従来の取付構造と比較し、引抜き耐力を大幅に向上させることが可能になる。これにより、地震などによって繰り返し外力が作用した場合であっても、ビスの頭抜けが生じにくくなり、従来よりも確実に内装板材の脱落を抑止することが可能になる。
吊り天井を示す斜視図である。 吊り天井の下地材である野縁と野縁受けの接合部を示す斜視図である。 吊り天井の下地材である野縁受けと吊りボルトの接合部を示す斜視図である。 本発明の一本実施形態に係る下地材への内装板材取付構造を示す断面図である。 本発明の一本実施形態に係る下地材への内装板材取付構造のワッシャーを示す側断面図である。 図5のX1−X1線矢視図であり、本発明の一本実施形態に係る下地材への内装板材取付構造のワッシャーを示す平面図である。 本発明の一本実施形態に係る下地材への内装板材取付構造のワッシャーの変形例を示す側断面図である。 図7のX1−X1線矢視図であり、本発明の一本実施形態に係る下地材への内装板材取付構造のワッシャーの変形例を示す平面図である。 従来の下地材への内装板材取付構造を示す断面図である。
以下、図1から図6を参照し、本発明の一実施形態に係る下地材への内装板材取付構造について説明する。ここで、本実施形態では、下地材への内装板材取付構造が吊り天井の天井パネルを天井下地材の野縁に取り付けるための構造であるものとして説明を行う。
図1から図3に示すように、本実施形態の吊り天井Cは、野縁1と天井パネル(内装板材)5と野縁受け2と吊り部材4とクリップ10とハンガ12とを備えて構成され、野縁1と野縁受け2によって天井下地材(下地材)が構成されている。
野縁1は、図1から図3に示したように、溝形鋼であり、一対の側壁部1a、1bと両側壁部1a、1bに連設された底板部1cとを備えて断面コ字状(断面C字状)に形成されている。また、野縁1は、開口部1dを形成する各側壁部1a、1bの先端が幅方向(T1)内側に突出して形成され、この先端の突出部分が係合受部1eとされている。そして、野縁1は、水平に延設され、開口部1dを上方に向け、且つ水平の一方向T1に所定の間隔をあけて平行に複数配設されている。
野縁受け2は、溝形鋼であり、上板部2aと、下板部2bと、これら上板部2aと下板部2bに連設された側壁部2cとを備えて断面コ字状(断面C字状)に形成されている。そして、野縁受け2は、水平に延設され、開口部2dを横方向(T2)に向け、且つ水平の他方向T2に所定の間隔をあけて平行に複数配設されている。また、このとき、野縁受け2は、野縁1と交差するように配設されるとともに、複数の野縁1上に載置した状態で配置される。また、各野縁受け2は、野縁1と交差する交差部11で、クリップ10を使用することにより野縁1に接続されている。
吊り部材4は、円柱棒状に形成されるとともに外周面に雄ネジの螺刻を有する吊りボルトであり、吊元となる一端を上階の床材等の上部構造に固着、または鋼製の根太等に緊結して垂下され、下端側を、ハンガ12を用いて野縁受け2に接続して複数配設されている。これにより、野縁1と野縁受け2と天井パネル5とが吊り部材4によって吊り下げ支持されている。また、本実施形態では、複数の吊り部材4は、所定の間隔をあけて分散配置され、例えば、各吊り部材4は、野縁1と野縁受け2が交差する交差部11付近で野縁受け2に接続されている。
本実施形態の天井パネル(内装板材)5は、2枚のボードを貼り付けて一体に積層形成した平板状のものであり、例えば1mあたり20kg程度の重量で形成されている。そして、この天井パネル5は、下地材への内装板材取付構造Dによって天井下地材(野縁1)に固定して取り付けられ、天井面を形成している。なお、天井パネル5は、1枚のボードで構成されていてもよい。
そして、本実施形態の下地材への内装板材取付構造Dは、図1、図4に示すように、ビス13とワッシャー14を備え、ワッシャー14の中心孔14aに軸部13aを挿通しつつ、天井パネル5の天井面(一面5a)側からビス13をねじ込んで貫通させるとともに、ビス13を天井パネル5の天井裏面(他面5b)側に配設された野縁1の底板部1c(天井下地材)にねじ込んで、天井下地材(1)に天井パネル5を固定するように構成されている。すなわち、本実施形態の下地材への内装板材取付構造Dは、天井パネル5の天井面5a側からビス13をねじ込み、ビス13の頭部13bと天井パネル5の天井面5a側との間にワッシャー14を介設して構成されている。
また、本実施形態の下地材への内装板材取付構造Dは、ワッシャー14が、図4、図5及び図6に示すように、中心孔14aを中心として天井パネル5の一面5aに当接する接触面14b側に凹み、ビス13の頭部13bが係合する係合凹部14eを備えて形成されている。
さらに、本実施形態では、ビス13が皿ビスとされ、ワッシャー14は、外周縁14c側から中心孔14aに向かうに従い漸次天井パネル5の一面5aに当接する接触面14b側に凹む円錐台形状の係合凹部14eを備えて形成されている。これにより、ワッシャー14は、皿ビス13の頭部13bが係合凹部14eに嵌合するように形成されている。
また、本実施形態のワッシャー14は、その外径寸法tを20〜40mmとして形成されている。
〔実施例〕
ここで、本実施形態の下地材への内装板材取付構造Dの性能を確認した実験結果について説明する。
この実験では、軸部13aの径が4mm、頭部13bの径が8mmのタッピングビス(皿ビス)13を用いた。また、ワッシャー14は、金属製で、厚さが0.6mm、0.8mm、1.0mmで、外径tが20mm、30mm、40mmのものをそれぞれ用いた。天井パネル(内装板材)5には、厚さ9.0mmの大建工業社製「岩綿吸音天井板/ダイロートン」を使用した。
そして、実験では、ワッシャー14の中心孔14aに軸部13aを挿通しつつ、天井パネル5の天井面(一面5a)側からビス13をねじ込んで貫通させて、ワッシャー14及びビス13を天井パネル5に取り付け、天井パネル5を固定しつつ、天井裏面5b側に突出したビス13の軸部13aを引っ張って、引抜き耐力を計測した。また、実験では、ワッシャー14を用いていない従来の取付構造Bとの比較も行っている。
表1は、実験結果を示している。この結果から、ワッシャー14を用いていない場合に対し、本実施形態のワッシャー14を用いることによって、大幅に引抜き耐力が増大することが確認された。
また、本実施形態の下地材への内装板材取付構造Dにおいては、ワッシャー14の厚さが大きくなっても引抜き耐力に大きな差異はなく、引抜き耐力の増大効果を得ることができないことが確認された。これに対し、ワッシャー14の外径tを大きくするほどに引抜き耐力が増大することが確認された。また、ワッシャー14の外径tが20mm、30mmのケースでは、ビス13をねじ込むとともに、ワッシャー14が確実に天井パネル5に食い込んで、平坦な天井面5aを形成できることが確認され、ワッシャー14の外径tが40mmを超えると、ワッシャー14の外周縁14c側が天井パネル5に食い込まなくなり、ワッシャー14の曲がり(反り)によって平坦な天井面5aの形成に支障をきたすおそれがあることが確認された。
Figure 0006052539
したがって、本実施形態の下地材への内装板材取付構造Dにおいては、従来、天井パネルや壁パネルなどの内装板材5を取り付ける際には使用されていなかったワッシャー14をビス13の頭部13bと内装板材5の一面5a側との間に介設するようにしたことで、図4に示すように、地震などによって繰り返し外力が作用した際、このワッシャー14によって内装板材5に作用する引抜き力の作用領域Sを増大させることが可能になる。これにより、従来の取付構造Bと比較し、引抜き耐力を大幅に向上させることが可能になる。
また、内装板材5をビス13で取り付ける際に、ワッシャー14の係合凹部14eにビス13の頭部13bが係合することで、ビス13の頭部13bが突出することを抑止することができる。また、ビス13のねじ込みとともにワッシャー14が内装板材5にめり込むことで、ビス13の頭部13b及びワッシャー14が内装板材5の一面5aから突出しないようにすることもできる。これにより、本実施形態の下地材への内装板材取付構造Dを用いることで、外観を損なうことを防止でき、また、内装板材5に他のボードやシートを貼り付けることも可能になる。
さらに、このとき、ワッシャー14の円錐台形状の係合凹部14eに皿ビス13の頭部13bが係合(嵌合)することで、ビス13の頭部13bが突出することを確実に防止することができる。また、ワッシャー14の係合凹部14eに皿ビス13の頭部13bが嵌合することによって、皿ビス13からワッシャー14、ワッシャー14から内装板材5に引抜き力をより確実且つ円滑に伝達させることができる。これにより、地震などによって繰り返し外力が作用した際に、内装板材5に作用する引抜き力の作用領域Sをさらに増大させることができ、引抜き耐力のさらなる増大を図ることが可能になる。また、より確実に、内装板材取付構造Dによって外観を損なうことを防止できるとともに、内装板材5に他のボードやシートを貼り付けることも可能になる。
また、このようにワッシャー14の係合凹部14eにビス13の頭部13bが係合して納まることで、天井面5aと同じ意匠のシール15を張り付けるなどして、さらに外観をよくすることが可能になる。
また、天井パネルや壁パネルの取り付けに多用されている軸部径4mm、頭部径8mm程度のビス13を用いた場合、ワッシャー14の外径tが20mmよりも小さくなると、ワッシャー14を用いることによる引抜き耐力の増大効果が小さくなってしまう。また、ワッシャー14の外径を大きくするほどに引抜き耐力は大きくなるが、ワッシャー14の外径tが40mmよりも大きくなると、ワッシャー14に曲がり(反り)が発生し、外周縁14c側を内装板材5にめり込ませることができなくなり、内装板材5の表面(一面5a)を平坦に仕上げることができなくなる。このことから、外径tが20〜40mmのワッシャー14を用いることで、好適に内装板材5を下地材に取り付けることが可能になる。
よって、本実施形態の下地材への内装板材取付構造Dによれば、ワッシャー14をビス13の頭部13bと内装板材5の一面5a側との間に介設するようにしたことで、従来の取付構造Bと比較し、引抜き耐力を大幅に向上させることが可能になる。これにより、地震などによって繰り返し外力が作用した場合であっても、ビス13の頭抜けが生じにくくなり、従来よりも確実に内装板材5の脱落を抑止することが可能になる。
以上、本発明に係る下地材への内装板材取付構造の一実施形態について説明したが、本発明は上記の一実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
例えば、本実施形態では、本発明に係る内装板材が吊り天井の天井パネル5、下地材が野縁1などの天井下地材であるものとして説明を行ったが、本発明の下地材への内装板材取付構造は、吊り天井に限らず、例えばオフィスビル等の建物の壁部など、下地材に板状の部材(内装板材)を取り付けるあらゆる場所に適用可能であり、本実施形態と同様の作用効果を得ることが可能である。すなわち、例えば、上下方向に立設した溝形鋼などの鋼製の下地材に壁パネル(内装板材)を取り付ける際に、本発明の下地材への内装板材取付構造を適用すれば、地震などによって繰り返し外力が作用した場合であっても、ビスの頭抜けが生じにくくなり、従来と比較し、壁パネルが脱落してしまうことを抑止することが可能になる。
また、本実施形態では、ワッシャー14が金属製であるものとしたが、樹脂製であってもよい。そして、ワッシャー14の強度を高める必要がある場合には、例えば図7及び図8に示すように、ワッシャー14の接触面14b側に、接触面14bから突出するとともに中心孔14aから外周縁14cに向けて延びるリブ14fを設けるなどして、ワッシャー14を形成してもよい。
1 野縁(天井下地材、下地材)
1a 側壁部
1b 側壁部
1c 底板部
1d 開口部
1e 係合受部
2 野縁受け(天井下地材、下地材)
2a 上板部
2b 下板部
2c 側壁部
2d 開口部
4 吊りボルト
5 天井パネル(内装板材)
5a 天井面(一面)
5b 天井裏面(他面)
6 ビス
6a 軸部
6b 頭部
10 クリップ
11 交差部
12 ハンガ
13 ビス(皿ビス)
13a 軸部
13b 頭部
14 ワッシャー
14a 中心孔
14b 接触面
14c 外周縁
14d 非接触面
14e 係合凹部
14f リブ
15 シール
A 吊り天井
B 従来の下地材への内装板材取付構造
C 吊り天井
D 下地材への内装板材取付構造
S 引抜き力の作用領域(コーン破壊領域)
t 外径
T1 水平の一方向
T2 水平の他方向
T3 上下方向

Claims (4)

  1. 平板状の内装板材に一面側からビスをねじ込んで貫通させるとともに、前記ビスを前記内装板材の他面側に配設された下地材にねじ込んで、前記下地材に前記内装板材を固定する下地材への内装板材取付構造であって、
    ワッシャーの中心孔に前記ビスの軸部を挿通しつつ、前記内装板材に一面側から前記ビスをねじ込み、前記ビスの頭部と前記内装板材の一面側との間に前記ワッシャーを介設して構成されるとともに、
    前記ワッシャーが、前記中心孔を中心として前記内装板材の一面に当接する接触面側に凹みつつ前記接触面から突出し、前記ビスを前記下地材にねじ込んだ状態で前記ビスの頭部が係合するとともに前記内装板材の一面に食い込む係合凹部を備えて形成されていることを特徴とする下地材への内装板材取付構造。
  2. 請求項1記載の下地材への内装板材取付構造において、
    前記ワッシャーが、前記接触面から突出するとともに、前記中心孔を中心とした径方向外側に向かうに従い漸次突出長が小となるように形成され、前記ビスを前記下地材にねじ込んだ状態で前記内装板材の一面に食い込むリブを備えて形成されていることを特徴とする下地材への内装板材取付構造。
  3. 請求項1または請求項2に記載の下地材への内装板材取付構造において、
    前記ビスが皿ビスとされ、
    前記ワッシャーは、外周縁側から前記中心孔に向かうに従い漸次前記内装板材の一面に当接する接触面側に凹む円錐台形状の係合凹部を備えて形成され、前記皿ビスの頭部が前記係合凹部に嵌合するように形成されていることを特徴とする下地材への内装板材取付構造。
  4. 請求項1から請求項3のいずれかに記載の下地材への内装板材取付構造において、
    前記ワッシャーが外径を20mm以上40mm以下として形成されていることを特徴とする下地材への内装板材取付構造。
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