JP6051637B2 - 静電荷像現像用トナーの製造方法 - Google Patents
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Description
前記遠心分離機の回転円筒の内側に通液孔を有するポリウレタンシートを敷設し、トナー粒子分散液からトナー粒子を固液分離してトナーケーキを得る工程と、
前記ポリウレタンシートの表面にブレードが接する位置でブレードセッティングを行い、前記ブレードを用いて前記トナーケーキの掻き取りを行う工程と、
を少なくとも有することを特徴とする、静電荷像現像用トナーの製造方法。
以下、本発明の静電荷像現像用トナーの製造方法について詳細に説明する。
(2)樹脂粒子の分散液を調製するための重合工程
(3)水系媒体中で樹脂粒子と着色剤粒子を凝集、融着させてコア粒子(会合粒子)を得る凝集・融着工程
(4)コア粒子を熱エネルギーにより熟成して形状を調整する第1の熟成工程
(5)コア粒子分散液中に、シェル用の樹脂粒子を添加してコア粒子表面にシェル用粒子を凝集、融着させてコア・シェル構造の会合粒子を形成するシェル化工程
(6)コア・シェル構造の会合粒子を熱エネルギーにより熟成して、コア・シェル構造の粒子の形状を調整してトナー粒子を得る第2の熟成工程
(7)トナー粒子を含むトナー粒子分散液を冷却する冷却工程
(8)冷却されたトナー粒子分散液からトナー粒子を固液分離し、トナーケーキを得る固液分離工程
(9)トナーケーキから界面活性剤などの不純物を除去する洗浄工程
(10)トナーケーキを掻き取り、トナー粒子を回収する回収工程
(11)回収されたトナー粒子を乾燥する乾燥工程
また、必要に応じて乾燥工程の後に、
(12)乾燥処理されたトナー粒子に外添剤を添加する工程
を有する場合もある。上記工程については、後で詳述する。なお、以下の説明では、コア・シェル構造の会合粒子を形成する工程を説明するが、例えば、上記(5)、(6)の工程を行わず、単層の粒子から形成されるトナーを同様に製造することもできる。
この工程は、ラジカル重合性単量体に離型剤を溶解させて、離型剤を混合したラジカル重合性単量体溶液を調製する工程である。
この重合工程の好適な一例においては、臨界ミセル濃度(CMC)以下の界面活性剤を含有した水系媒体中に、離型剤を溶解或いは分散含有したラジカル重合性単量体溶液を添加し、機械的エネルギーを加えて液滴を形成させ、次いで水溶性のラジカル重合開始剤を添加し、当該液滴中において重合反応を進行させる。尚、前記液滴中に油溶性重合開始剤が含有されていてもよい。このような重合工程においては、機械的エネルギーを付与して強制的に乳化(液滴の形成)処理を行うことが好ましい。かかる機械的エネルギーの付与手段としては、ホモミキサー、超音波、マントンゴーリンなどの強い撹拌又は超音波振動エネルギーの付与手段を挙げることができる。
前記融着工程における凝集、融着の方法としては、重合工程により得られた樹脂粒子(着色又は非着色の樹脂粒子)を用いた塩析/融着法が好ましい。また、当該凝集・融着工程においては、樹脂粒子や着色剤粒子とともに、離型剤や荷電制御剤などの内添剤微粒子を凝集、融着させることができる。
凝集・融着工程の加熱温度や特に第1の熟成工程の加熱温度と時間の制御することにより、粒径が一定で分布が狭く形成したコア粒子表面が平滑だが均一な形状を有するものになるように制御する。具体的には、凝集・融着工程で加熱温度を低めにして樹脂粒子同士の融着の進行を抑制させて均一化を促進させ、第1の熟成工程で加熱温度を低めに、かつ、時間を長くしてコア粒子の表面が均一な形状のものに制御する。
シェル化工程では、コア粒子分散液中にシェル用の樹脂粒子分散液を添加してコア粒子表面にシェル用の樹脂粒子を凝集、融着させ、コア粒子表面にシェル用の樹脂粒子を被覆させて着色粒子を形成する。
シェル化により粒子が所定の粒径になった段階で塩化ナトリウムなどの停止剤を添加して粒子成長を停止させ、その後もコア粒子に付着させたシェル用樹脂粒子を融着させるために数時間加熱撹拌を継続する。そして、シェル化工程ではコア粒子表面に厚さが、例えば100〜300nmのシェルを形成する。このようにして、コア粒子表面に樹脂粒子を固着させてシェルを形成し、丸みを帯び、しかも形状の揃ったトナー粒子が形成される。
この工程は、前記トナー粒子を含むトナー粒子分散液を冷却処理(急冷処理)する工程である。冷却処理条件としては、好ましくは、1〜20℃/minの冷却速度で冷却する。冷却処理方法としては特に限定されるものではなく、反応容器の外部より冷媒を導入して冷却する方法や、冷水を直接反応系に投入して冷却する方法を例示することができる。
固液分離工程では、上記の工程で所定温度まで冷却されたトナー粒子分散液からトナー粒子を固液分離する。本発明のトナーの製造方法においては、遠心分離法によって濾過することで固液分離を行う。そして、前記遠心分離機の回転円筒の内側に通液孔を有する樹脂シートを敷設し、トナー粒子分散液からトナー粒子を固液分離するものである。
フィルター307としては、特に限定されないが、好ましくは、メッシュを有するフィルター、スクリーンを有するフィルター、多孔質部材を有するフィルター、プレートを有するフィルターが用いられうる。
本明細書中、メッシュとは、ワイヤーに代表される金属製あるいは有機材料製などの線状部材(以下、単にワイヤーともいう)を織り上げて作製したものである。
本発明でいうスクリーンとは、線状部材(以下、ワイヤーロッドとも云う)をサポートロッド上に並列配置したもので、スリット状に開口した間隙があるスクリーンである。
本発明で云う多孔質部材とは、ステンレス金属粉末等の金属粉末同士を焼結加工して作製したもので、焼結した金属粉末と金属粉末の空隙に多数の連続した細孔を有している。
本発明で云うプレートとは、機械的あるいは化学的に金属板や樹脂板に貫通した細孔を設けたものである。
本発明に用いられる遠心分離機においては、フィルター上に通液孔を有する樹脂シートが敷設される。
次いで、固液分離されたトナーケーキから界面活性剤や塩析剤などの付着物を除去する洗浄処理が施される。トナーケーキは、水またはアルコール、好ましくは水で洗浄する。
この工程では、洗浄後のトナーケーキが掻き取られ、遠心分離機から排出されて回収される。
この工程は、洗浄処理して回収されたトナーケーキを乾燥処理し、乾燥されたトナー粒子を得る工程である。この工程で使用される乾燥機としては、スプレードライヤー、真空凍結乾燥機、減圧乾燥機などを挙げることができ、静置棚乾燥機、移動式棚乾燥機、流動層乾燥機、回転式乾燥機、撹拌式乾燥機などを使用することが好ましい。乾燥されたトナー粒子の水分は、5質量%以下であることが好ましく、更に好ましくは2質量%以下である。尚、乾燥処理されたトナー粒子同士が、弱い粒子間引力で凝集している場合には、当該凝集体を解砕処理してもよい。ここに、解砕処理装置としては、ジェットミル、ヘンシェルミキサー、コーヒーミル、フードプロセッサー等の機械式の解砕装置を使用することができる。
この工程は、乾燥されたトナー粒子に必要に応じ外添剤を混合し、トナーを作製する工程である。外添剤の混合装置としては、ヘンシェルミキサー、コーヒーミル等の機械式の混合装置を使用することができる。
次に、本発明の方法によって製造されるトナーについて説明する。
樹脂を構成する、樹脂粒子を形成する重合性単量体としては公知のものを使用することができる。コアシェル型のトナー粒子を形成する場合、コア部を形成する樹脂およびシェル層を形成する樹脂は、スチレン−アクリル系共重合樹脂が好ましい。また、コア部を形成する樹脂を作製する単量体には、プロピルアクリレート、プロピルメタクリレート、ブチルアクリレート、2−エチルヘキシルアクリレート等の共重合体のガラス転移温度(Tg)を引き下げる重合性単量体を共重合することが好ましい。また、シェル層を形成する樹脂を作製するための単量体には、スチレン、メチルメタクリレート、メタクリル酸等の共重合体のガラス転移温度(Tg)を引き上げる重合性単量体を共重合することが好ましい。
着色剤としては、公知の無機または有機着色剤を使用することができる。以下に、具体的な着色剤を示す。
本発明で用いられうる離型剤としては、特に制限されず、従来公知のものを用いることができる。例えば、ポリエチレンワックス、ポリプロピレンワックスなどのポリオレフィンワックス、パラフィンワックス、サゾールワックス、マイクロクリスタリンワックスなどの炭化水素系ワックス、ジステアリルケトンなどのジアルキルケトン系ワックス、カルナウバワックス、モンタンワックス、トリメチロールプロパントリベヘネート、ペンタエリスリトールテトラミリステート、ペンタエリスリトールテトラステアレート、ペンタエリスリトールテトラベヘネート、ペンタエリスリトールジアセテートジベヘネート、グリセリントリベヘネート、1,18−オクタデカンジオールジステアレート、トリメリット酸トリステアリル、ジステアリルマレエートなどのエステル系ワックス、エチレンジアミンジベヘニルアミド、トリメリット酸トリステアリルアミドなどのアミド系ワックスなどが好ましく用いられうる。これらのワックスは、1種でまたは2種以上を組み合わせて用いることができる。
」、「HNP−51」、「FT−100」、「HI−MIC−1045」、「HI−MI
C−1070」、「HI−MIC−1080」、「HI−MIC−1090」、「HI−
MIC−2045」、「HI−MIC−2065」、「HI−MIC−2095」などが
挙げられる。特に「HNP−0190」が好適に用いられうる。
本発明のトナーには、必要に応じて荷電制御剤を添加することができる。荷電制御剤としては、公知の化合物を用いることができる。
本発明のトナーには、流動性、帯電性の改良およびクリーニング性の向上などの目的で、いわゆる外添剤(「外部添加剤」ともいう。)を添加して使用することができる。これら外添剤としては特に限定されるものではなく、種々の無機微粒子、有機微粒子及び滑剤を使用することができる。
=2π×(粒子の投影面積/π)1/2/(粒子投影像の周囲長) (1)
ここで、相当円とは、粒子投影像と同じ面積を有する円のことであり、円相当径とは、前記相当円の直径を意味する。
本発明の方法によって製造されたトナーは、黒トナー、あるいはカラートナーとして用いることができる。
本発明に係るトナーは、一成分現像剤または二成分現像剤として用いることができるが、好ましくは二成分現像剤として用いられる。
本発明の方法によって製造されたトナーは、特に、トナー像が形成された転写材を、接触加熱方式の定着装置において定着させる画像形成方法に好適に使用することができる。
<コア部用樹脂粒子1の調製>
下記のように、第1段重合、第2段重合、次いで第3段重合を行い、多層構造を有する「コア部用樹脂粒子1」を調製した。
撹拌装置、温度センサー、冷却管、窒素導入装置を取り付けた5Lの反応容器に、ポリオキシエチレン−2−ドデシルエーテル硫酸ナトリウム4部をイオン交換水3040部に溶解させた界面活性剤溶液を仕込み、窒素気流下230rpmの撹拌速度で撹拌しながら、内温を80℃に昇温させた。この界面活性剤溶液に、重合開始剤(過硫酸カリウム:KPS)10部をイオン交換水400部に溶解させた開始剤溶液を添加し、液温を75℃とした後、スチレン532部、n−ブチルアクリレート200部、メタクリル酸68部、n−オクチルメルカプタン16.4部からなる単量体混合液を1時間かけて滴下し、この系を75℃にて2時間にわたり加熱、撹拌することによって重合(第1段重合)を行い樹脂粒子を調製した。これを「樹脂粒子A1」とする。第1段重合で調製した「樹脂粒子A1」の重量平均分子量(Mw)は16,500であった。
撹拌装置を取り付けたフラスコ内において、スチレン101.1部、n−ブチルアクリレート62.2部、メタクリル酸12.3部、n−オクチルメルカプタン1.75部からなる単量体混合液に、離型剤としてパラフィンワックス「HNP−57」(日本精蝋社製)93.8部を添加し、90℃に加温して溶解させて単量体溶液を調製した。
上記のようにして得られた「樹脂粒子A2」に過硫酸カリウム5.45部をイオン交換水220部に溶解させた開始剤溶液を添加し、80℃の温度条件下に、スチレン293.8部、n−ブチルアクリレート154.1部、n−オクチルメルカプタン7.08部からなる単量体混合液を1時間かけて滴下した。滴下終了後、2時間にわたり加熱撹拌することにより重合(第3段重合)を行った後、28℃まで冷却し、「コア部用樹脂粒子1」を得た。第3段重合で調製した「樹脂粒子A3」のMwは26,800であった。
上記の「コア部用樹脂粒子1」の第1段重合において、スチレンを548部、2−エチルヘキシルアクリレートを156部、メタクリル酸を96部、n−オクチルメルカプタンを16.5部に変更した単量体混合液を用いたこと以外は同様にして、重合反応および反応後の処理を行い、「シェル層用樹脂粒子」を調製した。得られた「シェル層用樹脂粒子」のTgは53.0℃であった。
(着色剤粒子分散液1の調製)
ドデシル硫酸ナトリウム90部をイオン交換水1600部に撹拌溶解した。この溶液を撹拌しながら、カーボンブラック(キャボット社製リーガル330)400部を徐々に添加し、次いで撹拌装置(エム・テクニック社製クレアミックス)を用いて分散処理することにより、「着色剤粒子分散液1」を調製した。この「着色剤粒子分散液1」における着色剤粒子の粒径を、「MICROTRAC UPA−150」(HONEYWELL社製)を用いて測定したところ、体積基準のメジアン径で110nmであった。
温度センサー、冷却管、窒素導入装置、撹拌装置を取り付けた反応容器に、上記で調製した「コア部用樹脂粒子1」420部(固形分換算)と、イオン交換水900部と、「着色剤粒子分散液1」200部とを入れて撹拌した。容器内の溶液の温度を30℃に調整した後、この溶液に5mol/Lの水酸化ナトリウム水溶液を加えてpHを8〜11に調整した。
次いで、65℃において、「シェル層用樹脂粒子」46.8部(固形分換算)を添加し、さらに塩化マグネシウム・6水和物2部をイオン交換水1000部に溶解した水溶液を、10分間かけて添加した後、70℃(シェル化温度)まで昇温し、1時間にわたり撹拌を継続し、「コア部1」の表面に、「シェル層用樹脂粒子」の粒子を融着させた。
上記で作製した「トナー粒子分散液1」を固液分離、洗浄、乾燥させてトナー粒子を得た。すなわち、デカンターで濃縮して比重の小さい不純物を除去した後、調液タンクに送液する。調液タンクでは希釈液が加えられ、濃縮された液中のトナー粒子を再分散するとともに固液分離に適する濃度に調整した。その後、フィルターが装着された回転円筒型脱水機「MARKIII 型式番号60×40」(松本機械株式会社製)(本発明でいう遠心分離機に該当)のバスケット内側に、通水速度が1m2あたり25kg/minであり、破断強度(緯度方向)が620cN/cmであるポリウレタン繊維シート(KBセーレン社製エスパンシオーネUHF−80、厚さ0.31mm)を固定した装置で固液分離した装置で1000Gの条件下で固液分離してトナーケーキを形成した。
上記で作製した「トナー粒子1」100質量部に、ルチル型酸化チタン(平均体積粒径=20nm、n−デシルトリメトキシシラン処理)0.8質量部、および球形単分散シリカ(ゾルゲル法で得られたシリカゾルにヘキサメチルジシラザン(HMDS)処理を行い、乾燥、粉砕処理を施したもの、粒径D50=127nm)1.8質量部を混合し、ヘンシェルミキサー(周速30m/s)(三井三池化工株式会社製)で15分間ブレンドを行った。その後、目開き45μmのフィルターを用いて粗粒を除去し、「トナー1」を作製した。
前記「トナー粒子1」の作製で、(固液分離、洗浄、乾燥工程)においてポリウレタンシートを、下記表1のように通水速度が1m2あたり30kg/min、破断強度(緯度方向)が380cN/cmのポリウレタン繊維シート(KBセーレン社製エスパンシオーネUHF−50、厚さ0.21mm)に変更した。その他は実施例1と同様の手順で行い、「トナー2」を作製した。
前記「トナー粒子1」の作製で、(固液分離、洗浄、乾燥工程)においてポリウレタンシートを、下記表1のように通水速度が1m2あたり20kg/min、破断強度(緯度方向)が1530cN/cmのポリウレタン繊維シート(KBセーレン社製エスパンシオーネUHF−180、厚さ0.63mm)に変更した。その他は実施例1と同様の手順で行い、「トナー3」を作製した。
前記「トナー粒子1」の作製で、(固液分離、洗浄、乾燥工程)においてポリウレタンシートを、下記表1のように通水速度が1m2あたり15kg/min、破断強度(緯度方向)が620cN/cmのポリウレタン繊維シート(KBセーレン社製エスパンシオーネUHF−80、厚さ0.31mm)に変更した。その他は実施例1と同様の手順で行い、「トナー4」を作製した。
前記「トナー粒子1」の作製で、(固液分離、洗浄、乾燥工程)においてポリウレタンシートを、下記表1のように通水速度が1m2あたり25kg/min、破断強度(緯度方向)が160Nのポリウレタン繊維シート(KBセーレン社製エスパンシオーネUHF−25、厚さ0.12mm)に変更した。その他は実施例1と同様の手順で行い、「トナー5」を作製した。
前記「トナー粒子1」の作製で、(固液分離、洗浄、乾燥工程)においてポリウレタンシートを用いずに固液分離を行った。その他は実施例1と同様の手順で行い、「トナー6」を作製した。
上記で作製した「トナー1〜6」のそれぞれに、体積平均粒径60μmのフェライトキャリアを混合し、トナー濃度が6質量%の「現像剤1〜6」を調製した。
<トナー飛散>
評価装置として、市販の複合機「bishub PRO C6501」(コニカミノルタビジネステクノロジーズ社製)を用い、これに上記で調製した現像剤1〜6を装填し、20℃、55%RHのプリント環境で、印字率が5%の文字画像をA4判の上質紙に10000枚プリントした後、10%の文字画像で10000枚、さらにその後、20%の文字画像で10000枚、計30000枚プリントした。トナー飛散量は、30000枚印字後の画像形成装置本体およびカートリッジ、トナーフィルターに飛散したトナーの量である。30000枚印字後、カートリッジの上蓋など現像部位周辺に飛散したトナーを吸引してその重量を測定し、トナーフィルターに付着したトナーの重量を測定し、これらの和をトナー飛散量(g)とした。
洗浄を終え、掻き取り作業をした後の回収されたトナーの質量を、遠心分離機に投入したトナーの質量で割った値の百分率を、トナーケーキ回収量(%)とした。
トナー粒子分散液を遠心分離機に給液してから、10回目のトナーケーキを回収するまでの時間を測定し、10回の平均値として平均作業時間(分)とした。
トナー粒子分散液を遠心分離機に給液してから、トナーケーキを回収するまでの操作を繰り返し行い、ポリウレタン繊維シートに破損が発生するまでの回数を測定した。
302 バスケット(回転円筒)
303 バスケット回転装置
304 掻き取り装置
305 液の供給パイプ
306 ブレード
307 フィルター
308 液の排出口
309 液の噴射ノズル
310 トナーケーキ排出口
320 樹脂シート
Claims (3)
- 遠心分離機によってトナー粒子分散液からトナー粒子を固液分離する工程を含む静電荷像現像用トナーの製造方法において、
前記遠心分離機の回転円筒の内側に通液孔を有するポリウレタンシートを敷設し、トナー粒子分散液からトナー粒子を固液分離してトナーケーキを得る工程と、
前記ポリウレタンシートの表面にブレードが接する位置でブレードセッティングを行い、前記ブレードを用いて前記トナーケーキの掻き取りを行う工程と、
を少なくとも有することを特徴とする、静電荷像現像用トナーの製造方法。 - 前記ポリウレタンシートは、1m2あたり15kg/min以上の通水速度を有することを特徴とする、請求項1に記載の静電荷像現像用トナーの製造方法。
- 前記ポリウレタンシートは、200〜2000cN/cmの破断強度(前記回転円筒の回転方向)を有することを特徴とする、請求項1または2に記載の静電荷像現像用トナーの製造方法。
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