JP6045967B2 - 車両の制御システム - Google Patents
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Description
このように、イグニッションスイッチがONとなった直後は、車両の制御系の動作が不安定になりかねず、メインECU、サブECUが故障診断処理を行うのには適さないという問題がある。
そこで、本発明は、制御装置の故障診断を適切な時期に行える車両の制御システムを提供することを課題とする。
本発明によれば、各制御装置から故障により不必要な制御信号が出力されていないかどうか適正に判定することにより、イグニッションスイッチによる内燃機関の停止後に各制御装置の故障診断を行なえるので、制御系の電圧が安定している適切な時期に各制御装置の故障診断が可能となる。
本発明によれば、各制御装置から必要な制御信号が出力されているか否か適正に判定することができる。
図1は、本実施形態にかかる車両の制御システム1の回路図である。この車両の制御システム1は車両に搭載されている。符号11は、当該車両の内燃機関である。この内燃機関11は、その上部に吸気ポート12、吸気バルブ13、排気ポート14、排気バルブ15を備えている。吸気ポート12には、インテークマニホールド16が接続されている。インテークマニホールド16にはインジェクタ17が設けられている。さらに、インテークマニホールド16には、スロットルボディ18が接続されていて、スロットルボディ18内には内燃機関11への吸気量を調整するスロットルバルブ19が設けられている。
イグニッションスイッチ4は、運転者が図示しないキーを操作することにより、イグニッションON、イグニッションOFFの切り替えを行うことができる。イグニッションスイッチ4によるイグニッションON、イグニッションOFFによって、内燃機関11は始動、停止する。
スタートモード後は「走行モード」となり、メインECU2及びサブECU3からそれぞれ制御信号a,制御信号bが正常に出力されていれば、リレードライバ24がリレー23の接点25を閉じて、モータドライバ22には電力が供給され、モータ21が駆動可能となる。よって、運転者は車両を運転して走行可能となるのが、走行モードである。
このように、「制御信号aのON故障検知モード」は、制御信号aを本来OFFにしているときに、制御信号aがONになってしまうメインECU2の故障を検知するモードである。この故障の判断は、メインECU2が行う。よって、メインECU2が故障診断手段となる。
このように、「制御信号bのON故障検知モード」は、制御信号bを本来OFFにしているときに、制御信号bがONになっているサブECU3の故障を検知するモードである。この故障の判断は、メインECU2が行なう。よって、メインECU2が故障診断手段となる。そして、この判断は、メインECU2からサブECU3に伝えられる。
図2の実施形態、図3の比較例において、「制御信号bのON故障検知モード」及び「制御信号aのON故障検知モード」をイグニッションOFF又はイグニッションONの直後に実行しているのは、メインECU2及びサブECU3は動作しているが、モータ21は駆動しなくてもよい時間帯であるため、モータ21を停止したまま実行する「制御信号bのON故障検知モード」及び「制御信号aのON故障検知モード」を行うことができるためである。
また、図3の比較例に対して、図2の実施形態のように、「制御信号aのON故障検知モード」及び「制御信号bのON故障検知モード」を、イグニッションOFFの後に実行するようにすれば、イグニッションON後に素早く内燃機関11を始動することも可能となる。
さらに、本実施形態によれば、リレー23の作動回数を最小限に抑えてメインECU2とサブECU3の故障判定をすることができるため、リレー23の耐久性を向上させることができる。
2 メインECU(制御装置)、故障診断手段
3 サブECU(制御装置)
4 イグニッションスイッチ
11 内燃機関
24 リレードライバ(車両の駆動に関する装置)
Claims (2)
- イグニッションスイッチにより始動、停止される車両の駆動装置を制御する少なくとも2つ以上の制御装置と、
前記各制御装置の故障の有無を判断する故障診断手段と、
を備え、
前記各制御装置は、同じ前記駆動装置を制御対象としていて、それぞれが前記駆動装置の駆動を指示する信号を出力していることを条件に前記駆動装置は駆動し、前記イグニッションスイッチによる内燃機関の停止後に、当該各制御装置のうち、ある制御装置から前記信号が出力して他の制御装置からは前記信号を出力しないことを、当該信号を出力する当該制御装置を順次変えて行い、
前記故障診断手段は、前記各制御装置を順次変えて前記信号の出力を行ったときに、前記駆動装置が駆動されるか否かにより故障の有無を判断することを特徴とする車両の制御システム。 - 前記故障診断手段は、前記内燃機関の始動中には、前記各制御装置のいずれからも前記駆動装置の駆動を指示する信号が出力されているときに、当該各制御装置は正常と判断することを特徴とする請求項1に記載の車両の制御システム。
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