JP2010120412A - バッテリの容量判定装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】クランキング中に機関制御を実行する電子制御装置が起動状態に維持されていないことを条件にバッテリの充電容量が低下している旨を判定する場合において、電子制御装置の起動前にクランキングが開始することに起因してバッテリの充電容量が低下している旨の誤判定がなされることを抑制することができる判定装置を提供する。
【解決手段】イモビライザECU70は、イグニッションスイッチ20がスタート位置に操作されることを予測し、スタート位置に操作されると予測されるとき、イグニッションキー21がキーシリンダ22に挿入されてイグニッションスイッチ20の操作が可能となるのに先立ってバッテリ10から機関制御用ECU50への電力供給を開始する。
【選択図】図1
【解決手段】イモビライザECU70は、イグニッションスイッチ20がスタート位置に操作されることを予測し、スタート位置に操作されると予測されるとき、イグニッションキー21がキーシリンダ22に挿入されてイグニッションスイッチ20の操作が可能となるのに先立ってバッテリ10から機関制御用ECU50への電力供給を開始する。
【選択図】図1
Description
本発明は、車両に搭載されるバッテリの充電容量を判定する装置に関する。
車両には、内燃機関の各種機器やこれらの機器を制御する電子制御装置等、車両に搭載される各種機器に電力を供給するためのバッテリが搭載されている。バッテリの充電容量が低下すると、これらの機器に電力が適切に供給されないといった不具合が生ずる。そこで従来から、バッテリの充電容量の低下を判定する容量判定装置の開発がなされている。
図6を参照して、バッテリの容量判定装置の一例を説明する。バッテリから車両の各種機器への電力供給や停止は、イグニッションキーによるイグニッションスイッチの操作位置の切り換えにより行われる。具体的には、例えばイグニッションキーが車両のキーシリンダに挿入されて回動されることにより、図6(a)に示すように、イグニッションスイッチがオフ(IG−OFF)位置、アクセサリ(ACC)位置、オン(IG−OFF)位置、及びスタート(START)位置といった4つの位置に順に切換えられる。そして、イグニッションスイッチがアクセサリ位置に切換えられると車両のアクセサリ類が起動し、オン位置に切換えられると、図6(b)の実線aに示すように電子制御装置への電力供給が開始され、スタート位置に切換えられると、図6(c)に示すようにスタータによる内燃機関のクランキングが開始する。
ところで、図6(d)の実線Aで示すように、バッテリの充電容量がさほど低下していない場合には、クランキングの開始によりバッテリ電圧が低下しても、バッテリ電圧は電子制御装置が起動状態を維持可能な電圧値Ve以上に維持されるため、電子制御装置は、図6(b)の実線aに示すように起動状態に維持される。しかしながら、図6(d)の一点鎖線Bに示すように、バッテリの充電容量が低下している場合には、クランキングの開始によりその電圧値が上記電圧値Veよりも下回ることがある。そしてこのような場合、電子制御装置に供給される電力が不足するため、図6(b)の一点鎖線bに示すように、電子制御装置が停止状態となり、バッテリ電圧が再び上昇して電圧値Ve以上となると、電子制御装置が再起動する。そこで、このバッテリの容量判定装置においては、クランキング中に電子制御装置が停止状態であったり再起動されたりすること、すなわち、クランキング中に電子制御装置が起動状態に維持されていないことを条件に、バッテリの充電容量が低下して不足状態であると判定するようにしている。
ところで、図6に示す態様でバッテリの容量判定を行う場合、以下の問題点がある。すなわち、例えば車両の操作者によりイグニッションキーの操作が瞬時に行われ、図7(a)に示すように、イグニッションスイッチのオン位置からスタート位置への操作が瞬時に行われる場合には、電子制御装置への電力供給が開始されてから電子制御装置が起動するまでの間にクランキングが開始するといった事態が生じうる。このような場合、クランキング中に電子制御装置が起動するといった事態が発生するため、電子制御装置が一旦起動状態となった後に停止状態となるといった事態が発生していないにも拘わらず、クランキング中に電子制御装置が再起動したものと誤判断されて、バッテリの容量が低下していると判定される虞がある。
本発明は、こうした実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、クランキング中に電子制御装置が起動状態に維持されていないことを条件にバッテリの充電容量が低下している旨を判定する場合において、電子制御装置の起動前にクランキングが開始することに起因してバッテリの充電容量が低下している旨の誤判定がなされることを抑制することができる判定装置を提供することにある。
以下、上記課題を解決するための手段及びその作用効果について記載する。
請求項1に記載の発明は、イグニッションキーによるイグニッションスイッチの操作が可能な状態となり前記イグニッションキーにより前記イグニッションスイッチがスタート位置に操作されたときに内燃機関のクランキングが開始されるとともに、同クランキングの開始前に前記機関の制御を実行する電子制御装置に対するバッテリからの電力供給が開始される車両に適用され、前記クランキング中に前記電子制御装置が起動状態に維持されていないことを条件に前記バッテリの充電容量が低下している旨を判定する判定手段を備えたバッテリの容量判定装置において、前記イグニッションスイッチがスタート位置に操作されることを予測する予測手段と、前記予測手段により前記スタート位置に操作されると予測されるとき、前記イグニッションキーによる前記イグニッションスイッチの操作が可能な状態となるのに先立って前記バッテリから前記電子制御装置への電力供給を開始する電力供給手段とを備えることを要旨とする。
請求項1に記載の発明は、イグニッションキーによるイグニッションスイッチの操作が可能な状態となり前記イグニッションキーにより前記イグニッションスイッチがスタート位置に操作されたときに内燃機関のクランキングが開始されるとともに、同クランキングの開始前に前記機関の制御を実行する電子制御装置に対するバッテリからの電力供給が開始される車両に適用され、前記クランキング中に前記電子制御装置が起動状態に維持されていないことを条件に前記バッテリの充電容量が低下している旨を判定する判定手段を備えたバッテリの容量判定装置において、前記イグニッションスイッチがスタート位置に操作されることを予測する予測手段と、前記予測手段により前記スタート位置に操作されると予測されるとき、前記イグニッションキーによる前記イグニッションスイッチの操作が可能な状態となるのに先立って前記バッテリから前記電子制御装置への電力供給を開始する電力供給手段とを備えることを要旨とする。
電子制御装置が起動するまでの間にクランキングが開始される場合、バッテリの充電容量が低下していると誤判定される虞がある。
これに対し、上記の構成によれば、イグニッションキーによりイグニッションスイッチがスタート位置に操作されることを予測し、イグニッションキーによるイグニッションスイッチの操作が可能な状態となるのに先立ってバッテリから電子制御装置への電力供給を開始することができるため、イグニッションスイッチがスタート位置となる前に電子制御装置を起動させておくことができる。このため、クランキング開始時に電子制御装置が起動していないことに起因してバッテリの充電容量が低下している旨の誤判定がなされることを抑制し、バッテリの充電容量の低下を適切に判定することができる。
これに対し、上記の構成によれば、イグニッションキーによりイグニッションスイッチがスタート位置に操作されることを予測し、イグニッションキーによるイグニッションスイッチの操作が可能な状態となるのに先立ってバッテリから電子制御装置への電力供給を開始することができるため、イグニッションスイッチがスタート位置となる前に電子制御装置を起動させておくことができる。このため、クランキング開始時に電子制御装置が起動していないことに起因してバッテリの充電容量が低下している旨の誤判定がなされることを抑制し、バッテリの充電容量の低下を適切に判定することができる。
請求項1に記載の発明は、具体的には、請求項2に記載の発明によるように、前記判定手段は、前記クランキング中に前記電子制御装置が起動したことを条件に前記バッテリの充電容量が低下している旨を判定するといった態様を採用することができる。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の発明において、前記予測手段は、前記イグニッションキーと前記車両との距離が所定距離以下であることを条件に前記イグニッションスイッチがスタート位置に操作されるものと予測することを要旨とする。
車両の操作者が、車両を操作すべくイグニッションキーを持って車両に近付くと、イグニッションキーと車両との距離が所定距離以下となる。そして、このように操作者が車両に近付いてイグニッションキーと車両との距離が所定距離以下となった場合には、その後、イグニッションキーによりイグニッションスイッチがスタート位置に操作される蓋然性が高いといえる。したがって、上記構成では、イグニッションキーと車両との距離が所定距離以下となることを条件に、操作者が車両を操作すべく車両に近付いていると判断し、イグニッションスイッチがスタート位置に操作されると予測することができる。
請求項4に記載の発明は、請求項1又は2に記載の発明において、前記イグニッションキーは、キーシリンダに挿入されて回動されることにより前記イグニッションスイッチを操作するものであり、前記予測手段は、前記イグニッションキーと前記キーシリンダとの距離が所定距離以下となることを条件に前記イグニッションスイッチがスタート位置に操作されるものと予測することを要旨とする。
上記の構成によれば、イグニッションキーとキーシリンダとの距離が所定距離以下であることを条件に、イグニッションキーがキーシリンダに挿入される可能性があると考えられるため、イグニッションキーがキーシリンダに挿入される前にイグニッションスイッチがスタート位置へ設定されることを予測することができる。
以下、本発明のバッテリの容量判定装置を具体化した一実施形態を図1〜図5に基づいて説明する。図1に本実施形態のバッテリの容量判定装置が適用されるバッテリ及びその周辺構成を示す。
図1に示すように、車両のバッテリ10は、マイナス側端子がアースに接続され、プラス側端子側が車両に搭載される各種機器に接続されている。バッテリ10のプラス側端子は、より詳細には、イグニッションスイッチ20を介して車両に搭載される各種アクセサリ(図示略)、内燃機関60の各種機器等を制御する電子制御装置としての機関制御用ECU50、内燃機関60の各種機器(図示略)及びスタータ40に接続されている。また、バッテリ10のプラス側端子には、イモビライザECU70が接続されている。
バッテリ10から各種機器へ電力供給状態の切り換えは、イグニッションキー21によるイグニッションスイッチ20の操作位置の変更により行われる。具体的には、イグニッションキー21はキーシリンダ22に挿入された状態でイグニッションスイッチ20の操作が可能な状態となり、この状態においてイグニッションキー21が回動されることにより、イグニッションスイッチ20の操作位置をオフ位置、アクセサリ位置、オン位置、及びスタート位置といった4つの位置に順に切り換える。そして、イグニッションスイッチ20が、オフ位置からアクセサリ位置に切換えられるとバッテリ10からアクセサリ類への電力供給が開始する。また、イグニッションスイッチ20がオン位置に切換えられると、機関制御用ECU50及び内燃機関60の各種機器への電力供給が開始される。そして、イグニッションスイッチ20がスタート位置に切換えられると、スタータメインリレー30のコイル31に電流が流れることによりリレースイッチ32がオン状態となり、スタータ40への電力供給が開始し、これにより、スタータ40による内燃機関60のクランキングが開始する。
また、イモビライザECU70には、バッテリ10から常時電力が供給されている。このイモビライザECU70は、キーシリンダ22から出力される信号に基づいてイグニッションキー21が車両専用のキーであるか否かといったキー認証を行うものである。すなわち、キーシリンダ22とイグニッションキー21とは、電気的信号を送受信可能に構成されている。そして、キーシリンダ22は、イグニッションキー21とキーシリンダ22との距離が所定距離以下になると、イグニッションキー21がキーシリンダ22に所定距離以下の範囲にまで接近した旨の信号及び接近したイグニッションキー21が車両専用のものであるか否かを示すキー認証の信号をイモビライザECU70へ出力する。これにより、イモビライザECU70は、イグニッションキー21が車両専用のものであるか否かのキー認証を行う。そして、このようなキー認証がなされた後、上述したようにイグニッションキー21がキーシリンダ22に挿入されると、このイグニッションキー21によるイグニッションスイッチ20の操作が可能な状態となり、同イグニッションスイッチ20の操作が行われる。また、このイモビライザECU70は、後述するECUリレー47を介して上記機関制御用ECU50に接続されている。
ここで、上記バッテリ10の充電容量が低下すると、上述した車両に搭載される各種機器への電力供給が適切に行われないといった不具合が生ずる。そこで本実施形態では、バッテリの容量判定装置がバッテリ10の容量が低下している否かの判定が行うようにしている。なお、本実施形態のバッテリの容量判定装置は、バッテリ10、イグニッションスイッチ20、キーシリンダ22、スタータメインリレー30、機関制御用ECU50、イモビライザECU70及びECUリレー47を備えて構成されている。
本実施形態では、機関制御用ECU50が内燃機関60のクランキング中に起動した(未起動状態から起動状態へと変化した)ことを条件に、バッテリ10の容量が低下している旨が判定される。すなわち、イグニッションキー21の操作によりイグニッションスイッチ20がオン位置となった後にスタート位置に切り換えられるため、通常、機関制御用ECU50が起動した後にスタータ40による内燃機関60のクランキングが開始されることとなる。しかしながら、バッテリ10の充電容量が低下している場合には、イグニッションスイッチ20がオン位置となり機関制御用ECU50が一旦起動しても、スタータ40による内燃機関60のクランキングの開始により機関制御用ECU50に供給される電力が不足するため同機関制御用ECU50が停止し、クランキング中に機関制御用ECU50が再起動する。そこで、このようにクランキング中に機関制御用ECU50が起動したことを条件に、バッテリ10の容量が低下している旨を判定するようにしている。
ところで、車両の操作者によりイグニッションキー21の操作が瞬時に行われ、イグニッションスイッチ20がオン位置からスタート位置へと瞬時に変更される場合には、機関制御用ECU50が起動する前にクランキングが開始されることがある。そして、このような場合、クランキング中に機関制御用ECU50が起動することとなるため、バッテリの容量が低下していない場合であっても、バッテリの容量が低下している旨の誤判定がなされる虞がある。そこで本実施形態では、イモビライザECU70が、予測手段及び電力供給手段として、イグニッションスイッチ20がスタート位置に操作されることを予測し、この予測がなされたときにイグニッションキー21がキーシリンダ22に挿入されるのに先立ってバッテリ10から機関制御用ECU50への電力供給を開始させ、これによりこの誤判定を抑制するようにしている。
以下、本実施形態のバッテリ容量判定装置によるバッテリ容量の判定について、この図1及び図2〜図4に基づいて説明する。図2は、本実施形態に係るバッテリ容量判定の実行手順を示すフローチャートである。なお、この処理は所定の制御周期をもって行われる。
本実施形態におけるバッテリの容量判定では、まず、ステップS11において機関制御用ECU50の電力供給制御が実行される。この処理は、具体的には図3に示す手順で行われる。まず、ステップS21において、イグニッションキー21によりイグニッションスイッチ20がオン位置に操作されているか否かが判定され、イグニッションスイッチ20がオン位置となっていれば、ステップS23に移り、バッテリ10から機関制御用ECU50への電力供給が実行される。
一方、イグニッションスイッチ20がオン位置となっていない場合には、ステップS22において、イモビライザECU70によりイグニッションスイッチ20がスタート位置に操作されることが予測されたか否かが判定される。
ここで本実施形態では、イモビライザECU70は、図4に示すように、車両専用のイグニッションキー21とキーシリンダ22との距離が所定距離以下であることを条件にイグニッションスイッチ20がスタート位置に操作されることを予測する。すなわち、車両の操作者が、車両を操作すべくイグニッションキー21をキーシリンダ22に挿入しようとすると、イグニッションキー21がキーシリンダ22に接近するため、イグニッションキー21とキーシリンダ22との距離が所定距離以下となる。したがって、イグニッションキー21とキーシリンダ22との距離が所定距離以下となると、その後、イグニッションキー21によりイグニッションスイッチ20がスタート位置に操作される蓋然性が高い。そこで、イモビライザECU70は、キーシリンダ22から所定距離以下の範囲(二点鎖線で囲まれる検出領域R)内に車両専用のイグニッションキー21が検出された旨の信号が同キーシリンダ22から出力されると、この信号に基づいてイグニッションスイッチ20がスタート位置に操作されるものと予測する。そして、このようにイグニッションスイッチ20のスタート位置への操作が予測されると、ステップS23移り、バッテリ10から機関制御用ECU50への電力供給を実行する。すなわち、先の図1に示すように、イモビライザECU70は、イグニッションスイッチ20の操作に依らず、ECUリレー47のコイル48に電流を流し、このECUリレー47のリレースイッチ49をオン状態とさせることによりバッテリ10から機関制御用ECU50への電力供給を実行する。
そして、ステップS22において、イグニッションスイッチ20がスタート位置に操作されることが予測されない場合、すなわち、図4の破線に示されるようにイグニッションキー21が判定領域R外である場合には、ステップS24移り、機関制御用ECU50への電力供給が実行されず、エンドに移り本処理を終了する。なお、仮に前回のルーチンにおいて、イグニッションスイッチ20のスタート位置への操作が予測され機関制御用ECU50への電力供給が実行されていた場合であっても、今回のルーチンにおいて、イグニッションスイッチ20のスタート位置への操作が予測されない場合には、ステップS24の処理により機関制御用ECU50への電力供給が停止される。
以上のようにして本実施形態では、イグニッションスイッチ20の操作に依らず、車両専用のイグニッションキー21がキーシリンダ22に接近してこれらが所定距離以下となったことを条件にイグニッションスイッチ20がスタート位置に操作されると予測して、バッテリ10から機関制御用ECU50への電力供給が実行される。
なお、本実施形態では、イグニッションスイッチ20のスタート位置への操作が予測されるときに機関制御用ECU50への電力供給が開始されるため、イグニッションスイッチ20が実際にオン位置となったときには、既に機関制御用ECU50への電力供給が開始されている。したがって、イグニッションスイッチ20がオン位置であることを条件に機関制御用ECU50への電力供給を行うという処理(ステップS21からステップS23へ移る処理)は省略してもよいが、この処理を補助的に設けている。なお、この処理を省略する場合には、イグニッションスイッチ20がオン位置となったときには内燃機関60の各種機器のみにバッテリからの電力供給を開始するようにしてもよい。
そして、図2に示すバッテリ容量判定において、ステップS11の処理がなされると、ステップS12に移り、機関制御用ECU50が起動したか、すなわち機関制御用ECU50が所定の短期間内に未起動状態から起動状態へと変化したか否かの判定が行われる。ここで、先のステップS11の処理により、機関制御用ECU50に未だ電力供給が開始されていない場合や電力供給が開始されていても機関制御用ECU50が未だ起動していない場合には、機関制御用ECU50が起動さていないものとして、このステップS12では否定判定がなされ、エンドに移り本処理が終了される。また、機関制御用ECU50が長期間継続して起動状態である場合にも否定判定がなされて、本処理が終了される。
そして、ステップS12において、機関制御用ECU50が未起動状態から起動状態へと変化して同機関制御用ECU50が起動した旨が判定されると、ステップS13に移り、内燃機関60のクランキングが実行中であるか否かが判定される。なお、クランキングが実行中であるか否かは、先のスタータメインリレー30がオン状態となっているかを判定することにより行う。そして、クランキングが実行されていない場合には、機関制御用ECU50の起動時に未だクランキングが開始されていないため、エンドに移り本処理を終了する。一方、クランキングが実行されている場合には、クランキング中に機関制御用ECU50が起動したことから、この機関制御用ECU50の起動は、バッテリ10の容量低下に起因した再起動である判断され、ステップS14に移り、バッテリ10の充電容量が低下している旨の判定がなされて本処理を終了する。なお、ステップS14のこの処理が判定手段による処理に該当する。
次に、上記手順により実行されるバッテリ容量判定の作用を図5に基づいて説明する。図5の矢印に示すように、キーシリンダ22から所定距離以下の判定領域R内にイグニッションキー21が検出されると、図5(a)に示すように、未だイグニッションスイッチ20が操作される前に、図5(b)に示すように、バッテリ10から機関制御用ECU50への電力供給が開始され、機関制御用ECU50が起動する。その後、イグニッションキー21がキーシリンダ22に挿入されて回動され、図5(a)に示すように、イグニッションスイッチ20の操作位置がオフ位置からアクセサリ位置、オン位置、スタート位置へと変更される。ここで、図5に示す例では、イグニッションキー21の操作が瞬時に行われ、イグニッションスイッチ20がオン位置からスタート位置へと瞬時に変更されている。しかしながら、本実施形態では、イグニッションキー21がキーシリンダ22へ挿入される前に機関制御用ECU50への電力供給が開始されているため、機関制御用ECU50はクランキングの開始前に既に起動状態となっている。したがって、図5(d)の実線Aで示すように、バッテリ10の容量が低下していない場合には、バッテリ10の電圧は、クランキングの開始により低下しても機関制御用ECU50が起動状態を維持可能な電圧値Ve以上に維持され、図5(b)の実線aに示すように、機関制御用ECU50は、クランキング中において起動状態に維持される。一方、図5(d)の一点鎖線Bに示すように、バッテリ10の充電容量が低下している場合には、クランキングの開始によりその電圧値が上記電圧値Veよりも下回り、図5(b)の一点鎖線bに示すように、クランキング中に機関制御用ECU50が停止し、その後に再起動する。そして、このようにクランキング中に機関制御用ECU50が再起動することにより、バッテリ10の容量が低下している旨の判定が行われる。
このように本実施形態では、イグニッションキー21がキーシリンダ22に挿入される前に機関制御用ECU50への電力供給が行われるため、イグニッションスイッチがスタート位置となる前に機関制御用ECU50を起動させておくことができる。したがって、クランキング開始時に機関制御用ECU50が起動していないといった事態が生ずることを抑制することができ、このような事態が生じることに起因してバッテリ10の充電容量が低下している旨の誤判定がなされることを抑制することができる。
以上詳述したように、本実施形態では、以下の作用効果を奏することができる。
(1)本実施形態では、内燃機関60のクランキング中に機関制御用ECU50が起動状態に維持されていないことを条件にバッテリ10の充電容量が低下している旨を判定している。具体的には、クランキング中に機関制御用ECU50が起動したことを条件にバッテリ10の充電容量が低下している旨を判定している。そして、イグニッションスイッチ20がスタート位置に操作されると予測されるとき、イグニッションキー21によるイグニッションスイッチ20の操作が可能な状態となるのに先立ってバッテリ10から機関制御用ECU50への電力供給が開始される。したがって、内燃機関のクランキングの開始前に機関制御用ECU50の起動を完了させておくことができるため、クランキング開始時に機関制御用ECU50が起動していないことに起因してバッテリの充電容量が低下している旨の誤判定がなされることを抑制し、バッテリの充電容量の低下を適切に判定することができる。
(1)本実施形態では、内燃機関60のクランキング中に機関制御用ECU50が起動状態に維持されていないことを条件にバッテリ10の充電容量が低下している旨を判定している。具体的には、クランキング中に機関制御用ECU50が起動したことを条件にバッテリ10の充電容量が低下している旨を判定している。そして、イグニッションスイッチ20がスタート位置に操作されると予測されるとき、イグニッションキー21によるイグニッションスイッチ20の操作が可能な状態となるのに先立ってバッテリ10から機関制御用ECU50への電力供給が開始される。したがって、内燃機関のクランキングの開始前に機関制御用ECU50の起動を完了させておくことができるため、クランキング開始時に機関制御用ECU50が起動していないことに起因してバッテリの充電容量が低下している旨の誤判定がなされることを抑制し、バッテリの充電容量の低下を適切に判定することができる。
(2)本実施形態では、イグニッションキー21がキーシリンダ22に挿入されて回動操作されるものであり、イモビライザECU70は、イグニッションキー21と車両専用のキーシリンダ22との距離が所定距離以下となることを条件にイグニッションスイッチ20がスタート位置に操作されるものと予測するようにしている。このように、イグニッションキー21とキーシリンダ22との距離が所定距離以下である場合には、イグニッションキー21がキーシリンダ22に挿入されてイグニッションスイッチ20がスタート位置に操作される可能性があると考えられる。したがって、イグニッションキー21がキーシリンダ22に挿入される前、すなわち、イグニッションキー21によるイグニッションスイッチ20の操作が可能となる前にイグニッションスイッチ20がスタート位置へ操作されることを予測することができる。
(その他の実施形態)
なお、上記実施形態は以下のように適宜変更してもよい。
・上記実施形態では、内燃機関60のクランキング中に機関制御用ECU50が起動状態に維持されていないことを条件にバッテリ10の容量が低下している旨を判定するにあたり、クランキング中に機関制御用ECU50が起動したことを条件にバッテリ10の容量が低下している旨を判定するようにしている。しかしながら、例えば内燃機関のクランキング中に機関制御用ECUが起動しているか否かを常時検出し、クランキング中に機関制御用ECUが停止したことを条件にバッテリの容量が低下している旨を判定するようにしてもよい。
なお、上記実施形態は以下のように適宜変更してもよい。
・上記実施形態では、内燃機関60のクランキング中に機関制御用ECU50が起動状態に維持されていないことを条件にバッテリ10の容量が低下している旨を判定するにあたり、クランキング中に機関制御用ECU50が起動したことを条件にバッテリ10の容量が低下している旨を判定するようにしている。しかしながら、例えば内燃機関のクランキング中に機関制御用ECUが起動しているか否かを常時検出し、クランキング中に機関制御用ECUが停止したことを条件にバッテリの容量が低下している旨を判定するようにしてもよい。
・上記実施形態では、イグニッションスイッチ20がオン位置となるときに、内燃機関60各種機器への電力供給が開始されるようにしている。しかしながら、キーシリンダから所定距離以内に車両専用のイグニッションキーが検出されてイグニッションスイッチがスタート位置となることが予測されるときに、機関制御用ECUに加えて内燃機関の各種機器にも電力供給を開始するようにしてもよい。なお、この場合は、イグニッションスイッチがアクセサリ位置からオン位置に変更されるときには、バッテリからの電力供給態様が変化しない構成としてもよい。
・上記各実施形態では、キーシリンダ22にイグニッションキー21が挿入される前に、キーシリンダ22からイグニッションキー21が車両専用のものであるか否かを示すキー認証の信号をイモビライザECU70へ出力するようにしている。しかしながら、キーシリンダにイグニッションキーが挿入される前においては、単にキーシリンダから所定距離以内にイグニッションキーを検出したか否かといった信号をイモビライザECUに出力してもよい。そして、キーシリンダは、イグニッションキーがキーシリンダに挿入された状態で、イグニッションキーが車両専用のものである旨の信号をイモビライザECUに出力するようにしてもよい。
・上記各実施形態では、イグニッションキー21とキーシリンダ22との距離が所定距離以下となることを条件に、イグニッションスイッチ20がスタート位置に操作されるものと予測するようにしている。しかしながら、この他の条件でイグニッションスイッチがスタート位置に操作されることを予測するようにしてもよい。
具体的には、例えば、イグニッションキーと車両との距離が所定距離以下であることを条件に、イグニッションスイッチがスタート位置に操作されるものと予測するようにしてもよい。すなわち、車両の操作者が、車両を操作すべくイグニッションキーを持って車両に近付くと、イグニッションキーと車両との距離が所定距離以下となる。そしてこのように操作者が車両に近付いてイグニッションキーと車両との距離が所定距離以下となった場合には、その後、イグニッションキーがスタート位置に操作される蓋然性が高いといえる。したがって、イグニッションキーと車両との距離が所定距離以下となることを条件に、操作者が車両を操作すべく車両に近付いていると判断し、イグニッションスイッチがスタート位置に操作されると予測することができる。
また、例えばイグニッションキーを有する操作者により車両に設けられたイグニッションボタンが操作されることによりイグニッションスイッチが操作される場合は、イグニッションキーがキーシリンダに挿入されることなくイグニッションスイッチの操作が行われる。したがってこのような場合には、イグニッションキーを車室内に検出することを条件に、イグニッションスイッチがスタート位置に操作されるものと予測してもよいし、イグニッションキーを車室内に検出し且つ操作者の手とボタンが所定距離以内となることを条件に、イグニッションスイッチがスタート位置に操作されるものと予測してもよい。
10…バッテリ、20…イグニッションスイッチ、21…イグニッションキー、22…キーシリンダ、30…スタータメインリレー、31,48…コイル、32,49…リレースイッチ、40…スタータ、47…ECUリレー、50…機関制御用ECU、60…内燃機関、70…イモビライザECU。
Claims (4)
- イグニッションキーによるイグニッションスイッチの操作が可能な状態となり前記イグニッションキーにより前記イグニッションスイッチがスタート位置に操作されたときに内燃機関のクランキングが開始されるとともに、同クランキングの開始前に前記機関の制御を実行する電子制御装置に対するバッテリからの電力供給が開始される車両に適用され、前記クランキング中に前記電子制御装置が起動状態に維持されていないことを条件に前記バッテリの充電容量が低下している旨を判定する判定手段を備えたバッテリの容量判定装置において、
前記イグニッションスイッチがスタート位置に操作されることを予測する予測手段と、
前記予測手段により前記スタート位置に操作されると予測されるとき、前記イグニッションキーによる前記イグニッションスイッチの操作が可能な状態となるのに先立って前記バッテリから前記電子制御装置への電力供給を開始する電力供給手段とを備える
ことを特徴とするバッテリの容量判定装置。 - 請求項1に記載のバッテリの容量判定装置において、
前記判定手段は、前記クランキング中に前記電子制御装置が起動したことを条件に前記バッテリの充電容量が低下している旨を判定する
ことを特徴とするバッテリの容量判定装置。 - 請求項1又は請求項2に記載のバッテリの容量判定装置において、
前記予測手段は、前記イグニッションキーと前記車両との距離が所定距離以下であることを条件に前記イグニッションスイッチがスタート位置に操作されるものと予測する
ことを特徴とするバッテリの容量判定装置。 - 請求項1又は請求項2に記載のバッテリの容量判定装置において、
前記イグニッションキーは、キーシリンダに挿入されて回動されることにより前記イグニッションスイッチを操作するものであり、
前記予測手段は、前記イグニッションキーと前記キーシリンダとの距離が所定距離以下となることを条件に前記イグニッションスイッチがスタート位置に操作されるものと予測する
ことを特徴とするバッテリの容量判定装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008293516A JP2010120412A (ja) | 2008-11-17 | 2008-11-17 | バッテリの容量判定装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2008293516A JP2010120412A (ja) | 2008-11-17 | 2008-11-17 | バッテリの容量判定装置 |
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Publication Number | Publication Date |
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ID=42322144
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2008293516A Pending JP2010120412A (ja) | 2008-11-17 | 2008-11-17 | バッテリの容量判定装置 |
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20130066383A (ko) * | 2011-12-12 | 2013-06-20 | 현대모비스 주식회사 | 전자제어 시스템의 구동방법 |
JP2013164017A (ja) * | 2012-02-10 | 2013-08-22 | Denso Corp | 車両制御装置 |
-
2008
- 2008-11-17 JP JP2008293516A patent/JP2010120412A/ja active Pending
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