JP6045374B2 - 動力工具 - Google Patents

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Description

本発明は、先端工具を駆動させて被加工材に所定の加工作業を行う動力工具に関する。
特開2010−5751号公報は、バッテリを駆動源とするバッテリ式ハンマドリルを開示している。特開2010−5751号公報に記載のバッテリ式ハンマドリルは、工具本体とハンドルとを連接する下方延出部の下面に1個のバッテリを配置する構成である。
特開2010−5751号公報
バッテリ式ハンマドリルに用いられるバッテリは、充電式であり、バッテリ残量が減少した場合、一旦ハンマドリルから取り外して充電後、改めて装着するといった作業を行うことになるが、バッテリは、重量物であることから、その取り扱いには改良の余地がある。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであり、バッテリの着脱技術に関して改良された動力工具を提供することをその目的とする。
上記課題を達成するため、本発明に係る動力工具の好ましい形態によれば、着脱可能に取り付けられた先端工具を当該先端工具の駆動軸に対して駆動させる動力工具が構成される。動力工具は、先端工具を駆動するためのモータと、モータを収容する工具本体と、工具本体に連接するハンドルと、モータに電流を供給するためのバッテリが着脱可能に装着されるバッテリ装着部と、を有する。バッテリ装着部は、複数設けられており、バッテリ装着部に装着されたバッテリからモータに対して電流を供給可能に構成されている。ハンドルは、駆動軸が延在する駆動軸延在方向に交差するハンドル延在方向に延在するように設けられている。バッテリ装着部は、バッテリが係合可能なバッテリ係合部を有し、バッテリがバッテリ係合部に係合することによって当該バッテリを保持するように構成されている。駆動軸延在方向とハンドル延在方向の両方の方向に交差する交差方向に、バッテリがバッテリ係合部に対して摺動することで、当該バッテリがバッテリ装着部に装着されるように構成されている。なお、ハンドルは、駆動軸を含む所定平面上において、当該駆動軸が延在する駆動軸延在方向に交差するハンドル延在方向に延在するように設けられていることが好ましい。
本発明によれば、バッテリ装着部を複数備えており、各バッテリ装着部にそれぞれバッテリが着脱可能に装着される構成としている。このため、個々のバッテリとしては、バッテリ装着の自由度が高くなる。
また、本発明によれば、バッテリを駆動軸延在方向とハンドル延在方向の両方の方向に交差する交差方向に移動させてバッテリ装着部に装着する構成としている。このため、駆動軸延在方向に振動が発生する動力工具の場合であれば、バッテリの抜け方向(取り外し方向)が振動方向と交差する方向となり、当該バッテリが振動の影響を受けてバッテリ装着部から脱落する可能性を低減することができる。
本発明に係る動力工具の一つの形態によれば、複数のバッテリ装着部は、駆動軸延在方向に並んで設けられている。
この形態によれば、複数のバッテリのコンパクトな配置が可能となり、当該バッテリの電気配線に関する取り回しの容易化が図れる。
本発明に係る動力工具の一つの形態によれば、バッテリ係合部には、駆動軸に対して工具本体の同じ側からバッテリが係合するように、バッテリ係合部が構成されている。
この形態によれば、複数のバッテリの着脱作業を工具本体の同じ側から行う構成であり、バッテリの着脱作業がやり易くなる。
本発明に係る動力工具の一つの形態によれば、複数のバッテリ装着部は、駆動軸延在方向に関してモータの先端工具側とは反対側に設けられている。
この形態によれば、バッテリが先端工具から離れた位置に配置されることになるため、バッテリが先端工具による加工作業の邪魔にならない。
本発明に係る動力工具の一つの形態によれば、バッテリ装着部にバッテリが装着された状態で、当該バッテリの下端部と工具本体の下端部が同一平面を形成するように構成されている。
この形態によれば、工具本体の下端部に加えバッテリの下端部が動力工具を地面等に載置する場合の接地面となるため、当該動力工具を安定して載置することが可能になる。
本発明に係る動力工具の一つの形態によれば、バッテリ装着部にバッテリが装着された状態では、当該バッテリの駆動軸延在方向の長さが交差方向の長さよりも短くなるように配置されるように、バッテリ装着部が構成されている。
この形態によれば、バッテリが、駆動軸延在方向の長さが交差方向の長さよりも短くなるように配置される構成としたことで、先端工具の駆動軸延在方向に関する動力工具の全長を短縮する上で有効となる。
本発明に係る動力工具の更なる形態によれば、バッテリ装着部は、バッテリが装着された状態で当該バッテリに向かって突出するとともに当該バッテリに当接する弾性部材を有する。
この形態によれば、バッテリ装着部に装着されたバッテリを弾性部材によって弾発状に抑えることができるため、加工作業時に発生する振動によるがたつきを抑えることが可能となる。
本発明に係る動力工具の更なる形態によれば、ハンドルは、ハンドル延在方向に関する少なくとも一方の端部側が工具本体に連接するように構成されており、それぞれのバッテリ装着部は、ハンドル延在方向に関するハンドルの他方の端部側に設けられている。
この形態によれば、バッテリが先端工具から離れた位置に配置されることになるため、バッテリが先端工具による加工作業の邪魔にならない。
本発明に係る動力工具の一つの形態によれば、モータは、当該モータの回転軸と駆動軸が交差するように設けられている。
この形態によれば、モータの回転軸と駆動軸が交差する形式の動力工具が構成される。
本発明に係る動力工具の更なる形態によれば、モータは、当該モータの回転軸と駆動軸が平行に設けられている。
この形態によれば、モータの回転軸と駆動軸が平行とされた形式の動力工具が構成される。
本発明に係る動力工具の更なる形態によれば、ハンドルは、作業者に把持されるグリップ部を有し、グリップ部は、駆動軸上に設けられている。
この形態によれば、ハンドルのグリップ部が駆動軸上に設けられた形式の動力工具が構成される。
また、ハンドルは、一端側が工具本体に連接するグリップ部と、当該グリップ部の他端側と工具本体を連結する補強部材を有してもよい。このような構成の場合、複数のバッテリ装着部は、補強部材に設けられていることが好ましい。
本発明によれば、バッテリの着脱技術に関して改良された動力工具が提供されることとなった。
本発明の第1実施形態に係るハンマドリルの全体構成を示す断面図である。 バッテリ装着部に取り付けられたバッテリパックの装着状態を示す拡大図である。 図1のA矢視図である。 図1のB矢視図である。 バッテリ装着部のターミナルを示す図である。 バッテリパックを示す斜視図である。 バッテリパックを示す平面図である。 図6のC矢視図である。 図6のD矢視図である。 本発明の第2実施形態に係るハンマドリルの構成および当該ハンマドリルに対するバッテリパックの配置を示す模式図である。 本発明の第3実施形態に係るハンマドリルの構成および当該ハンマドリルに対するバッテリパックの配置を示す模式図である。 本発明の第4実施形態に係るハンマドリルの構成および当該ハンマドリルに対するバッテリパックの配置を示す模式図である。 本発明の第5実施形態に係るハンマドリルの構成および当該ハンマドリルに対するバッテリパックの配置を示す模式図である。
(本発明の第1実施形態)
以下、本発明の第1実施形態につき、図1〜図9を参照しつつ詳細に説明する。本発明の実施形態は、動力工具の一例としてバッテリ式ハンマドリルを用いて説明する。図1は本実施形態に係るハンマドリル100の全体構成を示す断面図である。図1に示すように、電動式のハンマドリル100は、ハンマビット119を装着し、装着されたハンマビット119を長軸方向に打撃動作および長軸方向回りに回転動作させて、被加工材に対して穴明けやハツリ等の加工を行う動力工具である。このハンマビット119が、本発明における「先端工具」に対応する。
ハンマドリル100は、概括的に見て、ハンマドリル100の外郭を形成する本体部101を主体として構成される。本体部101の先端領域には、ハンマビット119が筒状のツールホルダ159を介して着脱自在に取付けられる。ハンマビット119は、ツールホルダ159のビット挿入孔内に挿入され、その長軸方向への相対的な往復動が可能に、かつその周方向への相対的な回動が規制された状態で保持される。
本体部101は、電動モータ110を収容するモータハウジング103、運動変換機構120、打撃要素140および動力伝達機構150を収容するギアハウジング105を主体として構成される。ハンマビット119の長軸方向に関して本体部101のハンマビット119と反対側には、作業者が握るハンドグリップ109が連接されている。この本体部101が、本発明における「工具本体」に対応し、ハンドグリップ109が、本発明における「ハンドル」に対応する。
なお、本実施形態では、便宜上、ハンマビット119の長軸方向、すなわち本体部101の長軸方向に関して、ハンマビット119側を、「前側」ないし「前方側」として規定し、ハンドグリップ109側を、「後側」ないし「後方側」として規定する。また、図1中の紙面上方を、「上側」ないし「上方側」と規定し、紙面下方を、「下側」ないし「下方側」と規定する。
本体部101は、ハンマビット119の長軸方向に関して、前方にギアハウジング105が配置され、後方にモータハウジング103が配置された構成とされる。そして、モータハウジング103の後方にハンドグリップ109が配置された構成とされる。モータハウジング103は、ギアハウジング105の下面よりも下方へと延在されており、この延在された領域に電動モータ110が配置されている。電動モータ110は、当該電動モータ110の回転軸が上下方向に傾斜状に延在するように配置され、ハンマビット119の長軸方向に延在する打撃軸に対して交差している。この電動モータ110が、本発明における「モータ」に対応し、打撃軸が、本発明における「駆動軸」に対応する。
すなわち、この実施形態のハンマドリル100は、ハンマビット119の打撃軸と電動モータ110の回転軸が交差する構成であり、以下、このような構成のハンマドリルを便宜上、第1形態のハンマドリルという。なお、本体部101を構成するモータハウジング103、ギアハウジング105、およびハンドグリップ109のそれぞれは、ハンマビット119の長軸方向に縦割りされた左右の半割部材を互いに接合することで構成される。
電動モータ110の回転出力は、運動変換機構120によって直線動作に適宜変換された上で打撃要素140に伝達され、当該打撃要素140を介してハンマビット119の長軸方向(図1の左右方向)への衝撃力を発生する。また電動モータ110の回転出力は、動力伝達機構150によって適宜減速された上でハンマビット119に伝達され、当該ハンマビット119が周方向に回転動作される。電動モータ110は、ハンドグリップ109に配置されたトリガ109aの引き操作によって通電駆動される。
運動変換機構120は、電動モータ110のモータ軸111の上方に配置されており、モータ軸111の回転出力をハンマドリル100の前後方向への直線運動に変換する機構である。運動変換機構120は、モータ軸111によって回転駆動される中間軸121と、中間軸121に取り付けられた回転体123と、中間軸121(回転体123)の回転に伴いハンマドリル100の前後方向に揺動される揺動部材125と、揺動部材125の揺動動作に伴ってハンマドリル100の前後方向に往復移動する駆動体としての筒状のピストン127と、ピストン127を収容するシリンダ129を主体として構成されている。モータ軸111は中間軸121に対して傾斜状に配置される。シリンダ129は、ツールホルダ159の後方領域としてツールホルダ159に一体状に形成されている。
打撃要素140は、運動変換機構120の上方であって、ツールホルダ159の後方に配置されており、運動変換機構120によって電動モータ110の回転出力から変換されたハンマドリル100の前後方向への直線状の出力を、ハンマビット119に打撃力として伝達する機構である。すなわち、打撃要素140は、筒状のピストン127内に摺動可能に配置された打撃子としてのストライカ143と、ストライカ143の前方に配置され、ストライカ143が衝突するインパクトボルト145を主体として構成されている。なお、ストライカ143の後方のピストン127の空間は、ピストン127の摺動動作を空気の圧力変動を介してストライカ143に伝達する空気室127aを形成している。
動力伝達機構150は、運動変換機構120の前側に配置されており、運動変換機構120の中間軸121から伝達された電動モータ110の回転出力をツールホルダ159に伝達する機構である。すなわち、動力伝達機構150は、中間軸121と共に回転する第1ギア151と、第1ギア151と噛み合い係合されるとともに、ツールホルダ159(シリンダ129)に取付けられた第2ギア153等の複数のギアからなるギア減速機構を主体として構成されている。
ハンドグリップ109は、ハンマビット119の長軸方向、すなわち打撃軸の延在方向と同一平面上で交差する上下方向に延在するグリップ部109Aを主体として構成されている。上記のハンマビット119の長軸方向、すなわち打撃軸の延在方向が、本発明における「駆動軸延在方向」に対応し、同一平面上が、本発明における「駆動軸を含む所定平面上」に対応する。また、上下方向が、本発明における「ハンドル延在方向」に対応する。グリップ部109Aは、モータハウジング103のうちの上側部分に対して所定の間隔を置いて配置されるとともに、その上部がモータハウジング103の後端上部から後方へと概ね水平状に延在する上方連接部103aによって連接され、下部がモータハウジング103の上下方向の略中程から後方へと概ね水平状に延在する下方連接部103bによって連接されている。なお、この実施形態では、図1に示すように、上方連接部103aおよび下方連接部103bが、モータハウジング103から一体に延出してグリップ部109Aに連接する構成としているが、グリップ部109Aから一体に延出してモータハウジング103に連接する構成であっても構わない。
モータハウジング103の下方連接部103bは、モータハウジング103の上下方向の略中央部から後方へと延出されており、その下面部にバッテリパック装着用としての装着部160が設けられている。この装着部160は、2つのバッテリ装着部160A,160Bにより構成されている。そして、それら2つのバッテリ装着部160A,160Bのそれぞれに、電動モータ110に駆動用の電流を供給するためのバッテリパック170A,170Bが個々に着脱自在に装着される構成とされる。この2つのバッテリ装着部160A,160Bが、本発明における「複数のバッテリ装着部」に対応し、バッテリパック170A,170Bが、本発明における「バッテリ」に対応する。図1〜図4においては、バッテリパック170A,170Bを二点鎖線で示している。
なお、下方連接部103bの内部には空間が形成されており、この空間に電動モータ制御用のコントローラ130が収容配置されている。すなわち、コントローラ130は、図1に実線で示すように、バッテリパック170A,170Bとハンドグリップ109との間に配置されている。換言すれば、コントローラ130は、バッテリパック170A,170Bの上方位置に水平方向に長い横置きに配置されている。なお、このコントローラ130については、図1に二点鎖線で示すように、電動モータ110の後方、すなわちバッテリパック170A,170Bと電動モータ110の間に配置するように構成することも可能である。
図6〜図9は、バッテリパック170A,170B(図では1つのバッテリパックを示す)の詳細を示している。図示のように、バッテリパック170A,170Bは、概略的には略直方形のバッテリケース171と、バッテリケース171内に収容される複数の電池セル(便宜上図示を省略する)とを主体として構成される。バッテリパック170A,170Bは、各バッテリ装着部160A,160Bの下面に沿ってハンマビット119の長軸方向とハンドグリップ109の延在方向との両方の方向と交差する左右方向、すなわち側方から水平状に移動させるスライド方式によってバッテリ装着部160A,160Bに着脱自在に装着される構成とされている。なお、2つのバッテリパック170A,170Bは、同じ構成であり、2つのバッテリ装着部160A,160Bのいずれにも装着が可能である。
バッテリパック170A,170Bを着脱自在とするために、バッテリケース171の上面側には、長手方向の両側面に沿って直線状に延びる一対の装着ガイド173が設けられ、またバッテリケース171の上面側中央部には、ロック用のフック175とロック解除用の押しボタン177が設けられている。ロック用のフック175は、バッテリパック170A,170Bの装着方向後部寄りに設けられ、バッテリケース171の上面から突き出るようにバネ(便宜上図示を省略する)によって付勢されている。ロック解除用の押しボタン177は、バッテリケース171の装着方向後面側に配置されており、押し込み操作したときに、フック175がバッテリケース171の上面から引っ込む方向へ移動するように当該フック175と機械的に連結されている。
一方、前後2つのバッテリ装着部160A,160Bのそれぞれは、バッテリパック170A,170Bの側方からの装着を可能とするために、図1および図2に示すように、ハンマビット119の長軸方向、すなわち打撃軸と交差する左右方向に直線状に延びる前後一対のガイドレール161を備えている。このガイドレール161は、断面が横向きの略U形に形成されており、バッテリパック170A,170Bの装着ガイド173が摺動することで挿入される。すなわち、ガイドレール161は、バッテリパック170A,170Bをバッテリ装着部160A,160Bに取り付ける際の案内手段、およびバッテリパック170A,170Bのバッテリ装着部160A,160Bからの脱落を防止する手段として機能する。このガイドレール161が、本発明における「バッテリ係合部」に対応する。
また、各バッテリ装着部160A,160Bは、図4に示すように、バッテリパック170A,170Bのフック175が係止可能な凹状の係止部163を備えている。係止部163は、前後のガイドレール161間の挿入口側に配置されており、バッテリパック170A,170Bがバッテリ装着部160A,160Bに装着されたとき、図4に示すように、ロック用のフック175と係止する。これにより、バッテリパック170A,170Bは、バッテリ装着部160A,160Bに固定されて取り外す方向への移動、すなわち抜け落ちが規制される。なお、フック175は、バッテリパック170A,170Bのバッテリ装着部160A,160Bへの装着時において、当該フック175のテーパ部分を係止部163で押されて一旦下方へと移動後、初期位置に復帰することで係止部163に係止するように構成されている。
各バッテリ装着部160A,160Bに装着されたバッテリパック170A,170Bは、当該バッテリ装着部160A,160Bに対する装着面である上面を除いては、その外面が露出された状態に置かれるとともに、少なくともその下面がモータハウジング103の下面と面一となるように設定されている。これにより、バッテリパック170A,170Bおよびモータハウジング103の下面を載置面として、ハンマドリル100を地面や床面に安定に載置できる。
かくして、バッテリパック170A,170Bは、電動モータ110の後方であって、且つハンドグリップ109の下方位置に、当該バッテリパック170A,170Bの長手方向がハンマビット119の長軸方向とハンドグリップ延在方向の両方の方向に交差する交差方向となるように前後方向に並べて配置される。すなわち、バッテリパック170A,170Bは、ハンマビット119の長軸方向の長さが当該長軸方向と交差する方向の長さよりも短くなるように配置されることになる。
そして、本実施形態では、前後2つのバッテリパック170A,170Bは、ハンマドリル100を後方から見て、左側から右側への移動(スライド)方向(図3および図4に示すF矢印方向)が装着方向と定められ、その逆方向への移動が取り外し方向と定められている。すなわち、この実施形態では、バッテリパック170A,170Bの着脱方向が、2つ共に同一方向として設定されているが、着脱方向については、一方のバッテリパック170Aと他方のバッテリパック170Bが互いに異なる方向であっても差し支えない。つまり、一方のバッテリパック170Aについては、右側から装着し、他方のバッテリパック170Bについては、左側から装着する設定に変更することが可能である。
また、バッテリパック170A,170Bは、バッテリ装着部160A,160Bに装着されたとき、当該バッテリパック170A,170Bのターミナル179(図6および図7参照)が各バッテリ装着部160A,160Bの下面側に設けられた図5に示すターミナル165と電気的に接続され、電動モータ110およびコントローラ130への電流供給が可能とされる。
また、各バッテリ装着部160A,160Bの下面部には、図3に示すように、円柱状のラバーピン167が、仮想四角形の各コーナー部に位置するように4個配置されている。これら4個のラバーピン167は、下方へと所定長さで突出されており、バッテリ装着部160A,160Bに装着されたバッテリパック170A,170Bの上面4か所に対して弾発状に下向きに付勢する。これにより、バッテリパック170A,170Bの振動によるがたつきを規制することができる。このラバーピン167が、本発明における「弾性部材」に対応する。なお、ラバーピン167は、円柱状以外の形状に形成してもよいし、ラバーピン167から板ばね等の各種ばね部材に変更しても差し支えない。
上述したように、本実施形態によれば、モータハウジング103の下方連接部103bに、バッテリ装着部160A,160Bを前後2列に設定し、それぞれのバッテリ装着部160A,160Bにバッテリパック170A,170Bが着脱可能に装着される構成としている。このため、ハンマドリル100が、例えば36V仕様の場合であれば、18Vのバッテリパック170A,170Bが2つ装着されて、電気的に直列に接続される。18Vのバッテリパックは、36Vのバッテリパックに比べると、その重量が相当に軽いものである。このことから、作業者は、バッテリパック170A,170Bの交換作業、すなわちバッテリ装着部160A,160Bに対するバッテリパック170A,170Bの着脱を簡単に行うことが可能となり、着脱の操作性が向上する。なお、ハンマドリル100が18V仕様の場合であれば、2つのバッテリパック170A,170Bは、電気的に並列に接続されるように構成されていてもよい。このときはハンマドリル100の長時間駆動が可能になる。さらに、ハンマドリル100が36Vと18Vのどちらの電圧でも駆動可能である場合には、バッテリパック170A,170Bの接続態様を直列と並列との間で切り替えるように構成されていてもよい。この場合には、作業者によってバッテリパック170A,170Bの接続態様を切り替え可能な切替スイッチを設けることが好ましい。
また、一般にバッテリパック170A,170Bは、一方に長い略直方形に形成される。本実施形態では、モータハウジング103の下方連接部103bに、18Vのバッテリパック170A,170Bを、その長手方向がハンマビット119の長軸方向と交差する方向となるように、前後方向に2つ並べて配置する構成としている。すなわち、バッテリ装着部160A,160Bに装着された状態において、バッテリパック170A,170Bは、ハンマビット119の長軸方向の長さが当該長軸方向と交差する方向の長さよりも短くなるように配置される。これにより、長手方向がハンマビット119の長軸方向と同方向となるように配置する場合に比べて、ハンマビット119の長軸方向に関するバッテリパック170A,170Bの配置空間を小さくして、ハンマドリル100の前後方向長さ、すなわち全長が短縮されたコンパクトな形状に構成可能である。
また、本実施形態では、バッテリパック170A,170Bをバッテリ装着部160A,160Bに対してハンマドリル100の側方から挿入して装着する構成としている。このため、バッテリパック170A,170Bは、ハンマビット119の打撃軸と交差する方向、すなわちハンマビット119の打撃動作で発生する振動方向と交差する方向が抜け方向となり、振動の影響を受けて脱落する可能性を低減可能である。
また、本実施形態では、バッテリパック170A,170Bの装着ガイド173をバッテリ装着部160A,160Bのガイドレール161に沿って摺動することで、バッテリ装着部160A,160Bに装着する構成のため、装着作業を楽に行うことができる。
また、本実施形態では、バッテリパック170A,170Bを、モータハウジング103の後方で、且つハンドグリップ109の下方に位置するように配置している。第1形態のハンマドリル100の場合、モータハウジング103のうち電動モータ110を収容する領域が下方へと延出する構造上の特性から、当該下方連接部分の後方、従ってハンドグリップ109の下方には、スペースが生まれる。本実施形態は、このスペースを活用してのバッテリパック170A,170Bの配置であり、合理的な配置となる。また、この位置は、ハンマビット119による加工位置から離間した位置でもあり、加工作業の邪魔にならない。
また、本実施形態では、モータハウジング103の後方で、且つハンドグリップ109の下方にバッテリパック170A,170Bを配置する構成とした上で、当該バッテリパック170A,170Bの下面をモータハウジング103の下面と面一に設定してある。このため、ハンマドリル100を地面や床面に載置する場合、当該ハンマドリル100を安定状態で載置することができる。
なお、本実施形態は、ハンマビット119の打撃軸と電動モータ110の回転軸が傾斜状に交差する場合で説明したが、傾斜配置に限らず、ハンマビット119の打撃軸と電動モータ110の回転軸が直交状に配置される構成でもよい。
(本発明の第2実施形態)
次に本発明の第2実施形態につき、図10を参照しつつ説明する。図10は、電動モータ110の回転軸とハンマビット119の打撃軸が平行に配置され、且つハンドグリップ109のグリップ部109Aが打撃軸上に位置している構成のハンマドリル100(以下、このような構成のハンマドリルを便宜上、第2形態のハンマドリルという)を示す模式図である。ハンドグリップ109は、モータハウジング103の後端上部からハンマビット119の長軸方向と同一平面上で交差する下方に向かって延在されたグリップ部109Aの延在端部と、モータハウジング103の後端下部とを、上下方向に傾斜状に延在するグリップ補強用のサポート部材107により連接された構成としている。電動モータ110の回転は、運動変換機構120により直線運動に変換された後、ツールホルダ159によって保持されたハンマビット119に打撃要素140を介して打撃力として伝達される。また、電動モータ110の回転は、ツールホルダ159によって保持されたハンマビット119に動力伝達機構150を介して回転運動として伝達される。
この実施形態は、上記の第2形態のハンマドリル100において、グリップ部109Aの延在端部およびサポート部材107の下面に、2つのバッテリ装着部160A,160Bをハンマビット119の長軸方向に並べて設けている。そして、それらバッテリ装着部160A,160Bのそれぞれに、バッテリパック170A,170Bをハンマビット119の長軸方向と交差する方向にハンマドリル100の側方から挿入して着脱自在に装着する構成としている。従って、この実施形態によれば、第2形態のハンマドリル100において、前述した第1実施形態と同様の効果を奏することができる。
(本発明の第3実施形態)
次に本発明の第3実施形態につき、図11を参照しつつ説明する。この実施形態は、上記の第2形態のハンマドリル100において、2つのバッテリ装着部160A,160Bを、モータハウジング103のうち、ギアハウジング105の下面に対して面一とされた領域の下面と、ギアハウジング105の下面との両方に跨ってハンマビット119の長軸方向に並べて設けている。そして、それらバッテリ装着部160A,160Bのそれぞれに、バッテリパック171A,170Bをハンマビット119の長軸方向と交差する方向にハンマドリル100の側方から挿入して着脱自在に装着する構成としている。従って、この実施形態によれば、第2形態のハンマドリル100において、前述した第1実施形態と同様の効果を奏することができる。
(本発明の第4実施形態)
次に本発明の第4実施形態につき、図12を参照しつつ説明する。図12は、ハンドグリップ109のグリップ部109Aが、モータハウジング103の後端側下部からハンマビット119の長軸方向と同一平面上で交差する下方に向かって延在する構成のハンマドリル100(以下、このような構成のハンマドリルを便宜上、第3形態のハンマドリルという)を示す模式図である。
この実施形態は、上記の第3形態のハンマドリル100において、ハンドグリップ109の延在端部(自由端部)であるハンドグリップ109の下面に、2つのバッテリ装着部160A,160Bをハンマビット119の長軸方向に並べて設けている。そして、それらバッテリ装着部160A,160Bのそれぞれに、バッテリパック170A,170Bをハンマビット119の長軸方向と交差する方向にハンマドリル100の側方から挿入して着脱自在に装着する構成としている。従って、この実施形態によれば、第3形態のハンマドリル100において、前述した第1実施形態と同様の効果を奏することができる。
(本発明の第5実施形態)
次に本発明の第5実施形態につき、図13を参照しつつ説明する。図13は、第3形態のハンマドリル100において、ハンドグリップ109が、グリップ部109Aの延在端部と、モータハウジング103の前端側下部とを、上下方向に傾斜状に延在するグリップ補強用のサポート部材107により連接された構成のハンマドリル100(以下、このような構成のハンマドリルを便宜上、第4形態のハンマドリルという)を示す模式図である。すなわち、ハンドグリップ109は、グリップ部109Aとサポート部材107とを有する。このサポート部材107が、本発明における「補強部材」に対応する。
この実施形態は、上記の第4形態のハンマドリル100において、サポート部材107の前面部に2つのバッテリ装着部160A,160Bを上下方向に並べて設けている。そして、それらバッテリ装着部160A,160Bのそれぞれに、バッテリパック170A,170Bをハンマビット119の長軸方向と交差する方向にハンマドリル100の側方から挿入して着脱自在に装着する構成としている。従って、この実施形態によれば、第4形態のハンマドリル100において、前述した第1実施形態と同様の効果を奏することができる。
なお、便宜上、図示はしないが、上述した実施形態の他に、下記の如き更なる変形例が考えられる。
(変形例1)
第1形態のハンマドリル100において、モータハウジング103とハンドグリップ109とを連接する下方連接部103bの下面を段差の無い平面に形成した上で、その下方連接部103bの下面に、2つのバッテリ装着部160A,160Bをハンマビット119の長軸方向に並べて設ける。そして、それらバッテリ装着部160A,160Bのそれぞれに、バッテリパック170A,170Bをハンマビット119の長軸方向と交差する方向にハンマドリル100の側方から挿入して着脱自在に装着する構成とする。
(変形例2)
第2形態のハンマドリル100において、一方のバッテリ装着部160Aを、モータハウジング103とハンドグリップ109とを連接する下方連接部103bの下面に設け、他方のバッテリ装着部160Bを、モータハウジング103のうち、ギアハウジング105の下面に対して面一とされた領域の下面と、ギアハウジング105の下面との両方に跨って設ける。すなわち、2つのバッテリ装着部160A,160Bは、互いに離間した離間配置とする。そして、それらバッテリ装着部160A,160Bのそれぞれに、バッテリパック171A,170Bをハンマビット119の長軸方向と交差する方向にハンマドリル100の側方から挿入して着脱自在に装着する構成する。
(変形例3)
第2形態のハンマドリル100において、一方のバッテリ装着部160Aを、グリップ部109Aおよびサポート部材107の下面に設け、他方のバッテリ装着部160Bを、グリップ部109Aの上面に設ける。すなわち、2つのバッテリ装着部160A,160Bは、互いに離間した離間配置とされ、それらバッテリ装着部160A,160Bのそれぞれに、バッテリパック171A,170Bをハンマビット119の長軸方向と交差する方向にハンマドリル100の側方から挿入して着脱自在に装着する構成とする。
(変形例4)
第3形態のハンマドリル100において、一方のバッテリ装着部160Aをハンドグリップ109の延在端部(自由端部)であるハンドグリップ109の下面に設け、他方のバッテリ装着部160Bをモータハウジング103の下面とギアハウジング105の下面との両方に跨って設ける。すなわち、2つのバッテリ装着部160A,160Bは、互いに離間した離間配置とされ、それらバッテリ装着部160A,160Bのそれぞれに、バッテリパック170A,170Bをハンマビット119の長軸方向と交差する方向にハンマドリル100の側方から挿入して着脱自在に装着する構成とする。
(変形例5)
第3形態のハンマドリル100において、モータハウジング103の後部上面に、2つのバッテリ装着部160A,160Bをハンマビット119の長軸方向に並べて設ける。そして、それらバッテリ装着部160A,160Bのそれぞれに、バッテリパック170A,170Bをハンマビット119の長軸方向と交差する方向にハンマドリル100の側方から挿入して着脱自在に装着する構成とする。
(変形例6)
第4形態のハンマドリル100において、ハンドグリップ109の延在端部、すなわちハンドグリップ109の下端部に、2つのバッテリ装着部160A,160Bをハンマビット119の長軸方向に並べて配置する。そして、それらバッテリ装着部160A,160Bのそれぞれに、バッテリパック170A,170Bをハンマビット119の長軸方向と交差する方向にハンマドリル100の側方から挿入して着脱自在に装着する構成とする。
(変形例7)
第4形態のハンマドリル100において、ハンドグリップ109の下端部に一方のバッテリ装着部160Aを設け、サポート部材107の前面部に他方のバッテリ装着部160Bを設ける。すなわち、2つのバッテリ装着部160A,160Bは、互いに離間した離間配置とされ、それらバッテリ装着部160A,160Bのそれぞれに、バッテリパック170A,170Bをハンマビット119の長軸方向と交差する方向にハンマドリル100の側方から挿入して着脱自在に装着する構成とする。
(変形例8)
第4形態のハンマドリル100において、ギアハウジング105の下面に2つのバッテリ装着部160A,160Bを前後方向に並べて設ける。そして、それらバッテリ装着部160A,160Bのそれぞれに、バッテリパック170A,170Bをハンマビット119の長軸方向と交差する方向にハンマドリル100の側方から挿入して着脱自在に装着する構成とする。
なお、本実施形態においては、装着部160が本体部101またはハンドグリップ109に対して固定された場合で説明したが、装着部160を本体部101またはハンドグリップ109に着脱自在に構成し、当該装着部160を取り外した状態で当該装着部160の着脱部にアダプタを介してバッテリパックを装着可能に構成してもよい。また、本実施形態は、バッテリ装着部160A,160Bを2つ備える場合で説明しているが、3個以上であっても構わない。
また、本実施形態は、動力工具の例として、ハンマビット119が打撃動作と回転動作を行うハンマドリル100の場合で説明したが、これには限られない。例えば、打撃工具としてハンマビット119が打撃動作のみを行うハンマに適用することも可能である。その他にも、電動ドライバ、電動レンチ、電動グラインダ、電動レシプロソー、電動ジグソーに本発明を適用することも可能である。
上記発明の趣旨に鑑み、本発明に係る動力工具は、下記の態様が構成可能である。
(態様)
着脱可能に取付けられた先端工具を当該先端工具の駆動軸に対して駆動させる動力工具であって、
前記先端工具を駆動するためのモータと、
前記モータを収容する工具本体と、
前記工具本体に連接されたハンドルと、
前記モータに電流を供給するためのバッテリが着脱可能に装着される複数のバッテリ装着部と、を有し、前記複数のバッテリ装着部に装着された複数のバッテリから前記モータに対して電流を供給可能に構成されており、
前記ハンドルは、前記駆動軸を含む所定平面上において、当該駆動軸が延在する駆動軸延在方向に交差するハンドル延在方向に延在するように設けられており、
それぞれの前記バッテリ装着部は、バッテリが係合可能なバッテリ係合部を有し、バッテリが前記バッテリ係合部に係合することによって当該バッテリを保持するように構成されており、
前記所定平面の法線方向に、バッテリが前記バッテリ係合部に対して摺動することで、当該バッテリが前記バッテリ装着部に装着されるように構成されていることを特徴とする動力工具。
(実施形態の各構成要素と本発明の構成要素との対応関係)
本実施形態における各構成要素と、本発明における構成要素との発明特定事項との関係は、以下のとおりである。もちろん、本実施形態における各構成要素は、対応する本発明の特定事項に関する一つの実施構成例に過ぎず、本発明の各構成要素はこれに限定されるものではない。
本体部101が、本発明の「工具本体」に対応する構成の一例である。
ハンマビット119が、本発明の「先端工具」に対応する構成の一例である。
電動モータ110が、本発明の「モータ」に対応する構成の一例である。
2つのバッテリ装着部160A,160Bが、本発明の「複数のバッテリ装着部」に対応する構成の一例である。
バッテリパック170A,170Bが、本発明の「バッテリ」に対応する構成の一例である。
ガイドレール161が、本発明の「バッテリ係合部」に対応する構成の一例である。
ラバーピン167が、本発明の「弾性部材」に対応する構成の一例である。
サポート部材107が、本発明の「補強部材」に対応する構成の一例である。
100 ハンマドリル(動力工具)
101 本体部(工具本体)
103 モータハウジング
103a 上方連接部
103b 下方連接部
105 ギアハウジング
107 サポート部材(補強部材)
109 ハンドグリップ(ハンドル)
109A グリップ部
109a トリガ
110 電動モータ(モータ)
111 モータ軸
119 ハンマビット(先端工具)
120 運動変換機構
121 中間軸
123 回転体
125 揺動部材
127 筒状のピストン
127a 空気室
129 シリンダ
130 コントローラ
140 打撃要素
143 ストライカ
145 インパクトボルト
150 動力伝達機構
151 第1ギア
153 第2ギア
159 ツールホルダ
160 装着部
160A,160B バッテリ装着部(複数のバッテリ装着部)
161 ガイドレール(バッテリ係合部)
163 係止部
165 ターミナル
167 ラバーピン(弾性部材)
170A,170B バッテリパック(バッテリ)
171 バッテリケース
173 装着ガイド
175 ロック用のフック
177 ロック解除用の押しボタン
179 ターミナル

Claims (10)

  1. 着脱可能に取付けられた先端工具を当該先端工具の駆動軸に対して駆動させる動力工具であって、
    前記先端工具を駆動するためのモータと、
    前記モータを収容する工具本体と、
    前記工具本体に連接するハンドルと、
    前記モータに電流を供給するためのバッテリが着脱可能に装着されるバッテリ装着部と、を有し、
    前記バッテリ装着部は、前記駆動軸延在方向に並んで、複数設けられており、
    前記バッテリ装着部に装着された前記バッテリから前記モータに対して電流を供給可能に構成されており、
    前記ハンドルは、前記駆動軸が延在する駆動軸延在方向に交差するハンドル延在方向に延在するように設けられており、
    前記バッテリ装着部は、前記バッテリが係合可能なバッテリ係合部を有し、前記バッテリが前記バッテリ係合部に係合することによって当該バッテリを保持するように構成されており、
    前記駆動軸延在方向と前記ハンドル延在方向の両方の方向に交差する交差方向に、前記バッテリが前記バッテリ係合部に対して摺動することで、当該バッテリが前記バッテリ装着部に装着されるように構成されていることを特徴とする動力工具。
  2. 着脱可能に取付けられた先端工具を当該先端工具の駆動軸に対して駆動させる動力工具であって、
    前記先端工具を駆動するためのモータと、
    前記モータを収容する工具本体と、
    前記工具本体に連接するハンドルと、
    前記モータに電流を供給するためのバッテリが着脱可能に装着されるバッテリ装着部と、を有し、
    前記バッテリ装着部は、複数設けられており、
    前記バッテリ装着部に装着された前記バッテリから前記モータに対して電流を供給可能に構成されており、
    前記ハンドルは、前記駆動軸が延在する駆動軸延在方向に交差するハンドル延在方向に延在するように設けられており、
    前記バッテリ装着部は、前記バッテリが係合可能なバッテリ係合部を有し、前記バッテリ係合部は、前記駆動軸に対して前記工具本体の同じ側から前記バッテリが係合するように構成されるとともに、前記バッテリが前記バッテリ係合部に係合することによって当該バッテリを保持するように構成されており、
    前記駆動軸延在方向と前記ハンドル延在方向の両方の方向に交差する交差方向に、前記バッテリが前記バッテリ係合部に対して摺動することで、当該バッテリが前記バッテリ装着部に装着されるように構成されていることを特徴とする動力工具。
  3. 着脱可能に取付けられた先端工具を当該先端工具の駆動軸に対して駆動させる動力工具であって、
    前記先端工具を駆動するためのモータと、
    前記モータを収容する工具本体と、
    前記工具本体に連接するハンドルと、
    前記モータに電流を供給するためのバッテリが着脱可能に装着されるバッテリ装着部と、を有し、
    前記バッテリ装着部は、複数設けられるとともに、当該複数の前記バッテリ装着部は、前記駆動軸方向に関して前記モータの前記先端工具側とは反対側に設けられており、
    前記バッテリ装着部に装着された前記バッテリから前記モータに対して電流を供給可能に構成されており、
    前記ハンドルは、前記駆動軸が延在する駆動軸延在方向に交差するハンドル延在方向に延在するように設けられており、
    前記バッテリ装着部は、前記バッテリが係合可能なバッテリ係合部を有し、前記バッテリが前記バッテリ係合部に係合することによって当該バッテリを保持するように構成されており、
    前記駆動軸延在方向と前記ハンドル延在方向の両方の方向に交差する交差方向に、前記バッテリが前記バッテリ係合部に対して摺動することで、当該バッテリが前記バッテリ装着部に装着されるように構成されていることを特徴とする動力工具。
  4. 着脱可能に取付けられた先端工具を当該先端工具の駆動軸に対して駆動させる動力工具であって、
    前記先端工具を駆動するためのモータと、
    前記モータを収容する工具本体と、
    前記工具本体に連接するハンドルと、
    前記モータに電流を供給するためのバッテリが着脱可能に装着されるバッテリ装着部と、を有し、
    前記バッテリ装着部は、複数設けられており、
    前記バッテリ装着部に装着された前記バッテリから前記モータに対して電流を供給可能に構成されており、
    前記ハンドルは、前記駆動軸が延在する駆動軸延在方向に交差するハンドル延在方向に延在するように設けられており、
    前記バッテリ装着部は、前記バッテリが係合可能なバッテリ係合部を有し、前記バッテリが前記バッテリ係合部に係合することによって当該バッテリを保持するように構成されており、
    前記駆動軸延在方向と前記ハンドル延在方向の両方の方向に交差する交差方向に、前記バッテリが前記バッテリ係合部に対して摺動することで、当該バッテリが前記バッテリ装着部に装着されるように構成され、
    前記バッテリ装着部に前記バッテリが装着された状態で、当該バッテリの下端部と前記工具本体の下端部が同一平面を形成するように構成されていることを特徴とする動力工具。
  5. 着脱可能に取付けられた先端工具を当該先端工具の駆動軸に対して駆動させる動力工具であって、
    前記先端工具を駆動するためのモータと、
    前記モータを収容する工具本体と、
    前記工具本体に連接するハンドルと、
    前記モータに電流を供給するためのバッテリが着脱可能に装着されるバッテリ装着部と、を有し、
    前記バッテリ装着部は、複数設けられており、
    前記バッテリ装着部に装着された前記バッテリから前記モータに対して電流を供給可能に構成されており、
    前記ハンドルは、前記駆動軸が延在する駆動軸延在方向に交差するハンドル延在方向に延在するように設けられており、
    前記バッテリ装着部は、前記バッテリが係合可能なバッテリ係合部を有し、前記バッテリが前記バッテリ係合部に係合することによって当該バッテリを保持するように構成されており、
    前記駆動軸延在方向と前記ハンドル延在方向の両方の方向に交差する交差方向に、前記バッテリが前記バッテリ係合部に対して摺動することで、当該バッテリが前記バッテリ装着部に装着されるように構成され、
    前記バッテリ装着部に前記バッテリが装着された状態では、当該バッテリの前記駆動軸延在方向の長さが前記交差方向の長さよりも短くなるように配置されるように、前記バッテリ装着部が構成されていることを特徴とする動力工具。
  6. 請求項1〜5のいずれか1項に記載の動力工具であって、
    前記バッテリ装着部は、前記バッテリが装着された状態で当該バッテリに向かって突出するとともに当該バッテリに当接する弾性部材を有することを特徴とする動力工具。
  7. 請求項1〜6のいずれか1項に記載の動力工具であって、
    前記ハンドルは、前記ハンドル延在方向に関する少なくとも一方の端部側が前記工具本体に連接するように構成されており、
    複数の前記バッテリ装着部は、前記ハンドル延在方向に関する前記ハンドルの他方の端部側に設けられていることを特徴とする動力工具。
  8. 請求項1〜7のいずれか1項に記載の動力工具であって、
    前記モータは、当該モータの回転軸と前記駆動軸が平行に設けられていることを特徴とする動力工具。
  9. 着脱可能に取付けられた先端工具を当該先端工具の駆動軸に対して駆動させる動力工具であって、
    前記先端工具を駆動するためのモータと、
    前記モータを収容する工具本体と、
    前記工具本体に連接するハンドルと、
    前記モータに電流を供給するためのバッテリが着脱可能に装着されるバッテリ装着部と、を有し、
    前記バッテリ装着部は、複数設けられており、
    前記バッテリ装着部に装着された前記バッテリから前記モータに対して電流を供給可能に構成されており、
    前記ハンドルは、前記駆動軸が延在する駆動軸延在方向に交差するハンドル延在方向に延在するように設けられており、
    前記バッテリ装着部は、前記バッテリが係合可能なバッテリ係合部を有し、前記バッテリが前記バッテリ係合部に係合することによって当該バッテリを保持するように構成されており、
    前記駆動軸延在方向と前記ハンドル延在方向の両方の方向に交差する交差方向に、前記バッテリが前記バッテリ係合部に対して摺動することで、当該バッテリが前記バッテリ装着部に装着されるように構成され、
    前記モータは、当該モータの回転軸と前記駆動軸が交差するように設けられていることを特徴とする動力工具。
  10. 着脱可能に取付けられた先端工具を当該先端工具の駆動軸に対して駆動させる動力工具であって、
    前記先端工具を駆動するためのモータと、
    前記モータを収容する工具本体と、
    前記工具本体に連接するハンドルと、
    前記モータに電流を供給するためのバッテリが着脱可能に装着されるバッテリ装着部と、を有し、
    前記バッテリ装着部は、複数設けられており、
    前記バッテリ装着部に装着された前記バッテリから前記モータに対して電流を供給可能に構成されており、
    前記ハンドルは、前記駆動軸が延在する駆動軸延在方向に交差するハンドル延在方向に延在するように設けられており、
    前記バッテリ装着部は、前記バッテリが係合可能なバッテリ係合部を有し、前記バッテリが前記バッテリ係合部に係合することによって当該バッテリを保持するように構成されており、
    前記駆動軸延在方向と前記ハンドル延在方向の両方の方向に交差する交差方向に、前記バッテリが前記バッテリ係合部に対して摺動することで、当該バッテリが前記バッテリ装着部に装着されるように構成され、
    前記ハンドルは、前記ハンドル延在方向に関する少なくとも一方の端部側が前記工具本体に連接するように構成されるとともに、作業者に把持されるグリップ部を有し、
    前記グリップ部は、前記駆動軸上に設けられ
    複数の前記バッテリ装着部は、前記ハンドル延在方向に関する前記ハンドルの他方の端部側に設けられていることを特徴とする動力工具。
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