JP3952253B2 - アダプタ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、電動工具に用いられるアダプタに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、電動工具等の電源には、繰り返し使用可能な充電式セルを収容した電池、つまり電池パックが用いられていることが知られている。そして、このような電池パックにおいては、必要なときに電動工具等を使用できるように、予め充電したものを複数個準備し、所定の場所に保管している場合が多い。
また、電池パックの取り扱いの利便性を考慮して、充電の必要なときに電動工具の本体から容易に取り外し出来るように、通常、設計されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前述したような従来の電池パックでは、必要時に備えて充電しておいても、充電済みの電池パックをどこに保管したのか、その保管場所を忘れてしまう場合がある。また所定の場所に保管しておくべき電池パックをうっかり他の場所に放置したり、他の者によって所定の保管場所以外の所に移されていたりする場合もある。そして、このような場合、電池パックの捜索に手間取ることが多いため、電動工具等をすぐに使用できないという問題が生じる。
【0004】
また、従来の電池パックは、電動工具本体から容易に取り外すことが出来るように設計されており、また部品の共通化という観点から、同一メーカの電動工具等であれば、同一または他の種類の電動工具等においても電池パックを共用できるように設計されていることが多い。そのため、特に、共用可能な電池パックにあっては、電池パック単体でも一定の経済的価値があるので、第三者による盗難の危険に晒され易いという問題がある。
【0005】
本発明は、上述した課題を解決するためになされたものであり、その目的とするところは、所在不明の電池パックを簡単に見つけ得るアダプタを提供することにある。
また、本発明の別の目的は、電池パックの盗難を抑制し得るアダプタを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項1のアダプタでは、
電動工具に装着可能かつこの電動工具に電力を供給し得る電池パックを装着可能なアダプタであって、
外部から無線伝送により到来する情報信号を受信する受信部と、
前記受信部により受信した所定の情報信号に基づいて、音または光の少なくとも一方を外部に向けて発する報知部と、
を備えることを技術的特徴とする。
【0008】
上記目的を達成するため、請求項2のアダプタでは、
電動工具に装着可能かつこの電動工具に電力を供給し得る電池パックを装着可能であり、該電池パックへの充電電力の供給を妨げるアダプタであって、
外部から無線伝送により到来する情報信号を受信する受信部と、
前記受信部により受信した所定の情報信号に基づいて、前記電池パックとの分離を妨げる第1の錠止部と、
を備えることを技術的特徴とする。
【0009】
また、請求項3のアダプタでは、
電動工具と、該電動工具の駆動電力を発生する電池パックとの間に介在し、この電池パックからの駆動電力を前記電動工具に供給し得る請求項2記載のアダプタであって、
前記受信部により受信した所定の情報信号に基づいて、前記電動工具との分離を妨げる第2の錠止部を備えることを技術的特徴とする。
【0010】
さらに、請求項4のアダプタでは、請求項2または3記載のアダプタにおいて、前記受信部により受信した所定の情報信号に基づいて、前記電動工具に前記駆動電力を供給する経路を遮断する電力遮断部を備えることを技術的特徴とする。
【0012】
請求項1に係るアダプタの発明では、受信部により、外部から無線伝送により到来する情報信号を受信し、報知部により、受信部により受信した所定の情報信号に基づいて、音または光の少なくとも一方を外部に向けて発する。これにより、当該所定の情報信号を受信部に対して無線伝送すれば、受信部でそれを受信することにより報知部により音または光の少なくとも一方を外部に向けて発することができる。
【0013】
請求項2に係るアダプタの発明では、受信部により、外部から無線伝送により到来する情報信号を受信し、第1の錠止部により、受信部により受信した所定の情報信号に基づいて、電池パックとの分離を妨げる。これにより、当該所定の情報信号を受信部に対して無線伝送すれば、受信部でそれを受信することにより第1の錠止部により電池パックとの分離が妨げられる。つまり、電池パックへの充電電力の供給を妨げるアダプタと当該電池パックとの分離が妨げられるので、当該アダプタの付いた電池パックを充電することはできない。
【0014】
請求項3に係るアダプタの発明では、第2の錠止部により、受信部により受信した所定の情報信号に基づいて、電動工具との分離を妨げる。これにより、当該所定の情報信号を受信部に対して無線伝送すれば、受信部でそれを受信することにより第2の錠止部により電動工具との分離が妨げられる。つまり、電動工具と、電動工具の駆動電力を発生する電池パックとの間に介在し、この電池パックからの駆動電力を電動工具に供給し得るアダプタであっても、電池パックへの充電電力の供給を妨げるアダプタと当該電池パックとの分離が妨げられ、さらに電動工具との分離も妨げられるので、当該電池パックを使い切った後の電動工具は、アダプタおよび電池パックが付いたまま、使用することも充電することもできない。
【0015】
請求項4に係るアダプタの発明では、電力遮断部により、受信部により受信した所定の情報信号に基づいて、電動工具に駆動電力を供給する経路を遮断する。これにより、当該所定の情報信号を受信部に対して無線伝送すれば、受信部でそれを受信することにより電力遮断部により電動工具に駆動電力を供給する経路を遮断する。つまり、当該アダプタの電力遮断部により、電池パックから電動工具への駆動電力の供給が妨げられるので、電動工具は、アダプタおよび電池パックが付いたまま、使用することも充電することもできない。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明のアダプタの各実施形態について図を参照して説明する。
まず、本発明のアダプタを説明する前に、これに関連する技術としての電池パックに係る参考技術を図1〜図6に基づいて説明する。
図1は、本参考技術に係る電池パック30、およびそのリモコン装置20の構成を示すブロック図である。図2は電池パック30、図3はリモコン装置20、のそれぞれの外観を示す斜視図である。また図4は、電池パック30により駆動される電動工具70に電池パック30を装着した状態を示す説明図である。そして、図5、図6は、電池パック30のそれぞれの外観を示す平面図、側面図である。
【0017】
図1および図2に示すように、電池パック30は、略角柱状に形成された樹脂製のケーシング31を備えており、その内部には、複数のセル(以下「セル群」という。)として電気的に直列に接続されたニッケル水素電池と、このセル群を2つのブロックA、Bに分割しそれぞれのブロックごとにブロック内のセル温度を検出し得る温度センサTM1、TM2と、後述するリモコン装置20から無線伝送により到来する情報信号を受信する受信回路42と、受信回路42により受信した所定の情報信号に基づいてブザーBZによる音または発光素子45による光を発する報知回路44と、を収容している。
【0018】
図2、図5および図6に示すように、ケーシング31の上端側には、電動工具70や充電装置に装着する際に相手側に嵌合可能な嵌合溝33を形成した嵌入部32がレール状に並列して設けられている。また、この嵌入部32の一端側に位置する部位には上下方向に出入可能なフック34、通気口36、プラス端子溝37、センター端子溝38、マイナス端子溝39、コネクタ40が設けられ、その反対側には、ねじ収容孔31a、発光部41がそれぞれ設けられている。
【0019】
フック34は、ケーシング31の側面に設けられるレバー35と一体に成形され、図示しないコイルばねにより突出方向に付勢されている。そのため、電動工具70や充電装置に電池パック30を装着したとき、これらに形成される所定のフック溝に係合することができ、これにより電動工具70等から電池パック30が容易に外れないようにすることができる。また、コイルばねの付勢力に抗してレバー35をケーシング31の下端方向に押し下げることによって、フック34も引っ込むように下端方向に移動するので、フック溝との係合が解除され、電動工具70等から電池パック30を取り外すことが可能になる。
【0020】
プラス端子溝37、センター端子溝38、マイナス端子溝39は、その中に、ケーシング31に内蔵されたプリント基板に半田付け固定されたプラス端子t1’、センター端子t2’、マイナス端子t3’がそれぞれ設けられており、電動工具70や充電装置に電池パック30を装着したときに、これらの端子が相手側の受電端子や出力端子と接触し得るように構成されている。そして、プラス端子t1’は、ケーシング31内のセル群のブロックAの正極側に、またマイナス端子t3’は、セル群のブロックBの負極側に、それぞれ電気的に接続され、またセンター端子t2’には、セル群のブロックAおよびブロックBの接続部がサーモスタットTHを介して電気的に接続されている。
【0021】
また、ケーシング31の上端側に露出するコネクタ40も、ケーシング31内でプリント基板に半田付け固定されており、コネクタ40の内部には、複数の接続端子t4a’t4b’、t5’を備えている(図1参照)。これらは、電池パック30が充電装置に装着されたときに電池パック30から充電装置に所定情報を送るために用いられるもので、例えば本参考技術の場合、電池パック30に内蔵された温度センサTM1、TM2による温度情報がコネクタ40の接続端子t4a’、t4b’、t5’を経由して充電装置に伝えられる。
【0022】
さらに、ケーシング31の上端側には、上下2分割して構成されるケーシング31を組付固定するためのセルフタップねじ用のねじ収容孔31aが形成されている。このねじ収容孔31aの内径は、当該セルフタップねじのねじ頭の外径よりも、大径に設定されているため、当該セルフタップねじはその締め付けとともにねじ収容孔31a内の奥深くに収容し得るように構成されている。
【0023】
図5および図6に示すように、ケーシング31の上端部側方には、有色透明または無色透明の樹脂からなる窓状の発光部41が設けられており、その内側には、図1に示すアンテナ43および発光素子45が設けられている。
即ち、アンテナ43は、リモコン装置20から無線伝送により到来する情報信号を受信すると、アンテナ43に接続された受信回路42に当該情報信号を出力するように構成される。また発光素子45は、受信回路42に接続されることにより、受信回路42から出力される信号によって駆動されて所定以上の輝度で発光するように構成されている。なお、発光素子45は、例えば高輝度仕様の発光ダイオードやその集合体、あるいは電球等である。
【0024】
図1に示すように、アンテナ43に接続された受信回路42は、報知回路44にも電気的に接続されている。そのため、受信回路42は、アンテナ43から出力された情報信号を受信すると、その情報信号の内容に従って所定の処理を行う。例えば、本参考技術の場合、リモコン装置20から送信された情報信号の内容が、報知回路44により発光素子45を発光させ、またブザーBZを鳴動させることを要求するものであれば、当該情報信号に基づいて報知回路44を駆動させる。これにより、報知回路44では、発光素子45を発光させ、またブザーBZを鳴動させるので、電動工具70から外されるなどして、所在がわからなくなった電池パック30の存在位置を音または光によって知らせることができる。なお、発光素子45の発光は、点灯および消灯を所定周期で繰り返す点滅であっても良く、これにより電池パック30の存在を周囲に知らしめ易く、また発光素子45の発光による消費電力を低減できるので、長時間にわたって発光できる。
【0025】
なお、受信回路42に情報信号を送信するリモコン装置20は、図3に示すような外観、および、図1に示すような電気的な構成からなる。
即ち、リモコン装置20は、例えば、図1に示すようなマッチ箱大の直方形状のケーシング21内に、送信回路23、アンテナ24、呼出スイッチ25および駆動電源Cを内蔵するとともに、ケーシング21の側部には、樹脂からなる窓状のアンテナ部22が設けられている。またアンテナ部22の内側には、送信回路23から出力される電磁波の周波数に適合したアンテナ24が設けられている。
【0026】
そして、駆動電源Cにより駆動される送信回路23は、呼出スイッチ25の押下により、電磁波による所定の情報信号をアンテナ24から送信し得るように構成されている。そのため、呼出スイッチ25が押下されると、アンテナ24から発せられる電磁波を伝送媒体として、所定の情報信号が送信される。これによりリモコン装置20の外部に向けて送出されるため、電磁波を媒体とした所定の情報信号が送信される。つまり、リモコン装置20から、その周囲に存在する電池パック30等に向けて無線伝送による所定の情報信号を送信することができる。
【0027】
なお、このリモコン装置20は、電池パック30に対して、1対1の関係をもって対応している。即ち、リモコン装置20と電池パック30との間には、リモコン装置20から送信される情報信号には、個々の電池パック30に付与されたID情報が付加されている。そのため、個々の電池パック30それぞれに対応するリモコン装置20が個々に存在し、特定のリモコン装置20により呼び出される電池パック30は一つである。これにより、リモコン装置20からの呼び出しに対し、複数の電池パック30が一斉に応えるという不具合を防止できる。
【0028】
また、リモコン装置20から送信する情報信号に付加するIDを適宜変更できるようにリモコン装置20を構成することによって、一つのリモコン装置20から特定の電池パック30を任意的に選択することができる。これにより、多数の電池パック30を一つのリモコン装置20により選択的に呼出すことができる。
【0029】
以上説明したように、本参考技術によると、電池パック30では、受信回路42およびアンテナ43により、外部から無線伝送により到来する情報信号を受信し、報知回路44、発光素子45およびブザーBZにより、受信回路42およびアンテナ43により受信した所定の情報信号に基づいて、音または光の少なくとも一方を外部に向けて発する。これにより、当該所定の情報信号を受信回路42およびアンテナ43に対して無線伝送すれば、受信回路42およびアンテナ43でそれを受信することにより報知回路44、発光素子45およびブザーBZにより音または光の少なくとも一方を外部に向けて発することができる。したがって、所在がわからなくなった電池パック30の存在位置を音または光によって知らせることができるので、所在不明の電池パック30を簡単に見つけ得る効果がある。
【0030】
(第1実施形態)
本発明のアダプタに係る第1実施形態を図7〜図11に基づいて説明する。
図7は、本第1実施形態に係るアダプタ50と、電池パック80およびリモコン装置20の構成を示すブロック図である。図8はアダプタ50の平面図、図9はアダプタ50の正面図、図10はアダプタ50の側面図、そして図11はアダプタ50を介して電池パック80を電動工具70に装着した状態を示す説明図である。
【0031】
本第1実施形態に係るアダプタ50は、電動工具70に電力を供給し得る通常の電池パック80に取付可能なものである。
即ち、前述した参考技術よる電池パック30とは異なり、受信回路42およびアンテナ43からなる受信部、報知回路44、発光素子45およびブザーBZからなる報知部を備えていない電池パック80に取り付けることにより、前述の電池パック30と同様の機能を電池パック80に持たせ得るものである。
【0032】
なお、電池パック80の外観は、発光部41を除いたところ以外は前述の電池パック30と同様であり、電池パック80の電気的な構成は、受信回路42、アンテナ43、報知回路44、発光素子45およびブザーBZを除いたところ以外は前述の電池パック30と同様である。そのため、本第1実施形態では、電池パック80の説明を省略する。また、リモコン装置20は、図7に示すように参考技術によるリモコン装置20と構成も機能も同様であるから、本第1実施形態では、その説明を省略する。
【0033】
図8〜図10に示すように、アダプタ50は、略角柱状に形成された樹脂製のケーシング51を備えており、その内部には、リモコン装置20から無線伝送により到来する情報信号を受信する受信回路62と、受信回路62により受信した所定の情報信号に基づいてブザーBZによる音または発光素子65による光を発する報知回路64と、を収容している。
【0034】
ケーシング51の上端側には、電動工具70に装着する際に相手側に嵌合可能な嵌合溝53を形成した嵌入部52がレール状に並列して設けられているほか、この嵌入部52の一端側に位置する部位には上下方向に出入可能なフック54、プラス端子溝57、センター端子溝58、マイナス端子溝59、コネクタ60等がそれぞれ設けられている。
【0035】
一方、ケーシング51の下端側には、電池パック80を装着し得るように、ホルダ部51aが形成されており、このホルダ部51aには、スライドさせて取り付けられる電池パック80の嵌入部と嵌合可能な嵌合部56がレール状に並列して設けられている。そして、このホルダ部51aには、ホルダ部51aに取付けられた電池パック80のプラス端子t1’、センター端子t2’、マイナス端子t3’に接続可能な接続端子t11、t12、t13が、それぞれ設けられている。
【0036】
フック54は、ケーシング51の側面に設けられる図示しないレバーと一体に成形され、図示しないコイルばねにより突出方向に付勢されている。そのため、電動工具70にアダプタ50を装着したとき、これらに形成される所定のフック溝に係合することができる。これにより、電動工具70からアダプタ50が容易に外れないようにすることができる。また、コイルばねの付勢力に抗してレバーをケーシング51の下端方向に押し下げることによって、フック54も引っ込むように下端方向に移動するので、フック溝との係合が解除され、電動工具70からアダプタ50を取り外すことが可能になる。
【0037】
プラス端子溝57、センター端子溝58、マイナス端子溝59は、その中に、ケーシング51に内蔵されたプリント基板に半田付け固定されたプラス端子t21、センター端子t22、マイナス端子t23がそれぞれ設けられており、電動工具70にアダプタ50を装着したときに、これらの端子が電動工具70側の受電端子と接触し得るように構成されている。そして、このプラス端子t21はホルダ部51aのプラス端子t11に、マイナス端子t23はホルダ部51aのマイナス電極t13に、それぞれ電気的に接続され、またセンター端子t22には、ホルダ部51aのセンター電極t12に電気的に接続されている。そのため、電池パック80の電力は、アダプタ50を介して電動工具70に供給することができる。
【0038】
また、ケーシング51の上端側に露出するコネクタ60は、疑似的なものである。そのため、コネクタ60は、ケーシング51内でプリント基板に半田付け固定されているものの、コネクタ60内の接続端子には、何も接続されていない。したがって、電池パック80から送られてくる所定情報は、電動工具70に伝えられることはない。
【0039】
ケーシング51の上端部側方には、有色透明または無色透明の樹脂からなる窓状の発光部61が設けられており、その内側には、図7に示すアンテナ63および発光素子65が設けられている。
即ち、アンテナ63は、リモコン装置20から無線伝送により到来する情報信号を受信すると、アンテナ63に接続された受信回路62に当該情報信号を出力するように構成される。また発光素子65は、受信回路62に接続されることにより、受信回路62から出力される信号によって駆動されて所定以上の輝度で発光するように構成されている。なお、発光素子65は、例えば高輝度仕様の発光ダイオードやその集合体、あるいは電球等である。
【0040】
図7に示すように、アンテナ63に接続された受信回路62は、報知回路64にも電気的に接続されている。そのため、受信回路62は、アンテナ63から出力された情報信号を受信すると、その情報信号の内容に従って所定の処理を行う。例えば、本実施形態の場合、リモコン装置20から送信された情報信号の内容が、報知回路64により発光素子65を発光させ、またブザーBZを鳴動させることを要求するものであれば、当該情報信号に基づいて報知回路64を駆動させる。これにより、報知回路64では、発光素子65を発光させ、またブザーBZを鳴動させるので、電池パック80を付けたまま電動工具70から外されるなどして、所在がわからなくなったアダプタ50付きの電池パック80の存在位置を音または光によって知らせることができる。なお、発光素子65の発光は、点灯および消灯を所定周期で繰り返す点滅であっても良く、これにより電池パック80の存在を周囲に知らしめ易く、また発光素子65の発光による消費電力を低減できるので、長時間にわたって発光できる。
【0041】
以上説明したように、本第1実施形態によると、アダプタ50では、受信回路62およびアンテナ63により、外部から無線伝送により到来する情報信号を受信し、報知回路64、発光素子65およびブザーBZにより、受信回路62およびアンテナ63により受信した所定の情報信号に基づいて、音または光の少なくとも一方を外部に向けて発する。これにより、当該所定の情報信号を受信回路62およびアンテナ63に対して無線伝送すれば、受信回路62およびアンテナ63でそれを受信することにより報知回路64、発光素子65およびブザーBZにより音または光の少なくとも一方を外部に向けて発することができる。したがって、電池パック80を付けたまま電動工具70から外されるなどして、所在がわからなくなったアダプタ50付きの電池パック80の存在位置を音または光によって知らせることができるので、所在不明のアダプタ50付きの電池パック80を簡単に見つけ得る効果がある。
【0042】
なお、上述した第1実施形態では、情報信号を無線伝送するために、電磁波を伝送媒体に用いたが、本発明ではこれに限られることはなく、無線伝送媒体であれば、例えば音波、赤外線等の光であっても良く、これらによっても上述同様の作用効果が得られる。
【0043】
(第2実施形態)
本発明のアダプタに係る第2実施形態を図12〜図18に基づいて説明する。
図12は、本第2実施形態に係るアダプタ150と、電池パック80および電動工具70の構成を示すブロック図である。図13はアダプタ150の平面図、図14はアダプタ150の正面図、図15はアダプタ150の側面図である。また、図16(A) はリモコン装置120の外観を示す斜視図、図16(B) はリモコン装置120の構成を示すブロック図で、図17はアダプタ150を介して電池パック80を電動工具70に装着した状態を示す説明図である。そして、図18は、アダプタ150による電池パック80のロック動作を示す説明図である。
なお、図12〜図18において、前述した第1実施形態に係るアダプタ50および電池パック80と実質的に同一の構成部分には同一符号を付してある。
【0044】
図13〜図15に示すように、アダプタ150は、略角柱状に形成された樹脂製のケーシング51を備えており、電動工具70に電力を供給し得る電池パック80に取付可能に構成されている。そして、アダプタ150の内部には、リモコン装置120から無線伝送により到来する情報信号を受信する受信回路62と、受信回路62により受信した所定の情報信号に基づいてブザーBZによる音または発光素子65による光を発する報知回路64と、受信回路62により受信した所定の情報信号に基づいて所定の作動を行うロック回路66とを収容している。
【0045】
ケーシング51の上端側には、電動工具70に装着する際に相手側に嵌合可能な嵌合溝53を形成した嵌入部52がレール状に並列して設けられているほか、この嵌入部52の一端側に位置する部位には上下方向に出入可能なフック54、プラス端子溝57、センター端子溝58、マイナス端子溝59、コネクタ60等がそれぞれ設けられている。
なお、電池パック80のケーシング51の上端側にも、嵌入部52、嵌合溝53と同様の嵌入部および嵌合溝や、フック54、プラス端子溝57、センター端子溝58、マイナス端子溝59と同様のフック、プラス端子溝、センター端子溝、マイナス端子溝が、それぞれ形成されている。
【0046】
一方、ケーシング51の下端側には、電池パック80を装着し得るように、ホルダ部51aが形成されており、このホルダ部51aには、スライドさせて取り付けられる電池パック80の嵌入部と嵌合可能な嵌合部56がレール状に並列して設けられている。そして、このホルダ部51aには、ホルダ部51aに取付けられた電池パック80のプラス端子t1’、センター端子t2’、マイナス端子t3’に接続可能な接続端子t11、t12、t13が、それぞれ設けられている。
【0047】
また、ケーシング51の下端側には、後述するように、電池パック80のねじ収容孔81aに挿入可能なソレノイド錠67が内装されており、図13および図14には、ソレノイド錠67のロックピン67aが破線により示されている。
即ち、電池パック80のケーシング81の上端側には、上下2分割して構成されるケーシングを組付固定するためのセルフタップねじ用のねじ収容孔81aが、ホルダ部51aのスライド方向に対して垂直方向に形成されている。そのため、ホルダ部51aに取り付けられた電池パック80のねじ収容孔81aに、ソレノイド錠67のロックピン67aを挿入することにより、ホルダ部51aから電池パック80をスライドさせることができなくなる。これにより、ソレノイド錠67のロックピン67aによりアダプタ150と電池パック80との分離を妨げることができる(図18参照)。
【0048】
また、図13および図14には示されていないが、電動工具70に対するソレノイド錠68もケーシング51に内装されている(図12参照)。そのため、このソレノイド錠68も、ソレノイド錠67と同様に、電池パック80のスライド方向に対して対して垂直方向に形成される電動工具70の孔部に、挿入可能なロックピンを備えている。そのため、電動工具70の孔部に、ソレノイド錠68のロックピンを挿入することで、電動工具70のホルダ部51aからアダプタ150をスライドさせることができなくなるから、ソレノイド錠68のロックピンにより電動工具70とアダプタ150との分離を妨げることができる。
【0049】
フック54は、ケーシング51の側面に設けられる図示しないレバーと一体に成形され、図示しないコイルばねにより突出方向に付勢されている。そのため、電動工具70にアダプタ150を装着したとき、これらに形成される所定のフック溝に係合することができる。これにより、電動工具70からアダプタ150が容易に外れないようにすることができる。また、コイルばねの付勢力に抗してレバーをケーシング51の下端方向に押し下げることによって、フック54も引っ込むように下端方向に移動するので、フック溝との係合が解除され、電動工具70からアダプタ150を取り外すことが可能になる。
【0050】
プラス端子溝57、センター端子溝58、マイナス端子溝59は、その中に、ケーシング51に内蔵されたプリント基板に半田付け固定されたプラス端子t21、センター端子t22、マイナス端子t23がそれぞれ設けられており、電動工具70にアダプタ150を装着したときに、これらの端子が電動工具70側の受電端子と接触し得るように構成されている。そして、このプラス端子t21はホルダ部51aのプラス端子t11に、マイナス端子t23はホルダ部51aのマイナス電極t13に、それぞれスイッチ69を介して電気的に接続され、またセンター端子t22には、ホルダ部51aのセンター電極t12に電気的に接続されている。そのため、電池パック80の電力は、アダプタ150のスイッチ69を介して電動工具70に供給することができる。なお、このスイッチ69は、ロック回路66によりオンオフ制御され得るように構成されている。
【0051】
また、ケーシング51の上端側に露出するコネクタ60は、疑似的なものである。そのため、コネクタ60は、ケーシング51内でプリント基板に半田付け固定されているものの、コネクタ60内の接続端子には、何も接続されていない。したがって、電池パック80から送られてくる所定情報は、電動工具70に伝えられることはない。これにより、アダプタ150を取り付けた電池パック80を充電装置にセットしても、電池パック80に内蔵された温度センサTM1、TM2による温度情報を、充電装置に伝えることができないので、当該温度情報に基づいて電池パック80を充電する仕様の充電装置においては、電池パック80に充電することができない。つまり電池パック80への充電電力の供給を妨げることができる。
【0052】
ケーシング51の上端部側方には、有色透明または無色透明の樹脂からなる窓状の発光部61が設けられており、その内側には、図12に示すアンテナ63および発光素子65が設けられている。
即ち、アンテナ63は、リモコン装置120から無線伝送により到来する情報信号を受信すると、アンテナ63に接続された受信回路62に当該情報信号を出力するように構成される。また発光素子65は、受信回路62に接続されることにより、受信回路62から出力される信号によって駆動されて所定以上の輝度で発光するように構成されている。なお、発光素子65は、例えば高輝度仕様の発光ダイオードやその集合体、あるいは電球等である。
【0053】
図12に示すように、アンテナ63に接続された受信回路62は、報知回路64に電気的に接続されている。そのため受信回路62は、アンテナ63から出力された情報信号を受信すると、その情報信号の内容に従って所定の処理を行う。例えば本実施形態の場合、リモコン装置120から送信された情報信号の内容が、報知回路64により発光素子65を発光させ、またブザーBZを鳴動させることを要求するものであれば(リモコン装置120の呼出スイッチ25の押下)、当該情報信号に基づいて報知回路64を駆動させる。これにより、報知回路64では、発光素子65を発光させ、またブザーBZを鳴動させるので、電池パック80を付けたまま電動工具70から外されるなどして、所在がわからなくなったアダプタ150付きの電池パック80の存在位置を音または光によって知らせることができる。なお、発光素子65の発光は、点灯および消灯を所定周期で繰り返す点滅であっても良く、これにより電池パック80の存在を周囲に知らしめ易く、また発光素子65の発光による消費電力を低減できるので、長時間にわたって発光できる。
【0054】
また、受信回路62は、ロック回路66にも電気的に接続されている。そのため、受信回路62は、アンテナ63から出力された情報信号を受信すると、その情報信号の内容に従って所定の処理を行う。
例えば本実施形態の場合、リモコン装置120から送信された情報信号の内容が、ロック回路66によりソレノイド錠67、68を作動させて電池パック80および電動工具70との錠止を要求するものであれば(リモコン装置120のロックスイッチ26の押下)、当該情報信号に基づいてロック回路66を駆動させる。
【0055】
これにより、ソレノイド錠67が作動すると、ソレノイド錠67のロックピン67aが電池パック80方向に突出する。即ち、図18(A) に示すように、電池パック80のねじ収容孔81aに挿入されていなかったロックピン67aが、図18(B) に示すようにねじ収容孔81aに挿入される。したがって、アダプタ150に取り付けられた電池パック80は、ホルダ部51aからスライドさせることができなくなるので、アダプタ150から電池パック80を取り外すことができなくなる。つまり、ソレノイド錠67による錠止により、電池パック80への充電電力の供給を妨げるアダプタ150と電池パック80との分離が妨げられるので、アダプタ150の付いた電池パック80を充電することはできなくなる。
【0056】
また、ソレノイド錠68が作動すると、ソレノイド錠68のロックピンが電動工具70方向に突出する。したがって、電動工具70に取り付けられたアダプタ150は、電動工具70からスライドさせることができなくなるので、電動工具70からアダプタ150を取り外すことができなくなる。つまり、ソレノイド錠68による錠止により、電動工具70と、電池パック80への充電電力の供給を妨げるアダプタ150付きの電池パック80と、の分離が妨げられるので、電池パック80を使い切った後の電動工具70は、アダプタ150および電池パック80が付いたまま、使用することも充電することもできなくなる。
【0057】
なお、ソレノイド錠67、68による錠止は、リモコン装置120から送信される情報信号の内容が、ソレノイド錠67、68の解除を要求するものであれば(リモコン装置120のアンロックスイッチ27の押下)、当該情報信号に基づいてロック回路66を駆動させる。これにより、電池パック80のねじ収容孔81aに挿入されたソレノイド錠67のロックピン67a、および、電動工具70の孔部に挿入されたソレノイド錠68のロックピンが、それぞれ引き抜かれるので、図18(A) に示す状態に戻りアダプタ150から電池パック80を、電動工具70からアダプタ150を、それぞれスライドさせて取り外すことができる。
【0058】
さらに、本実施形態の場合、リモコン装置120から送信された情報信号の内容が、ロック回路66によりスイッチ69をオン状態からオフ状態に移行させることを要求するものであれば、当該情報信号に基づいてロック回路66を駆動させる。これにより、スイッチ69が作動すると、それまで通電状態にあったプラス端子t11と接続端子t21の間の通電経路、およびマイナス端子t21と接続端子t23の間の通電経路が遮断される。これにより、電池パック80から電動工具70への駆動電力の供給が妨げられるので、電動工具70は、アダプタ150および電池パック80が付いたまま、使用することも充電することもできなくなる。
【0059】
さらにまた、リモコン装置120から送信された情報信号の内容が、ロック回路66から電動工具70に対して、電動工具70が起動を妨げる所定の信号を送信することを要求するものであれば、当該情報信号に基づいてロック回路66から電動工具70にそのような制御信号を電動工具70の送信する。これにより、電動工具70の起動を阻止することもできる。
【0060】
なお、アダプタ150には、上述した受信回路62およびロック回路66を駆動させるための電力を供給する給電用のコネクタが設けられている。例えば、直流電圧9V仕様の乾電池(006P型)を直接接続できるコネクタが設けられている。これにより、ソレノイド錠67、68により電池パック80や電動工具70を錠止した状態で電池パック80を使い切ってしまい、電池パック80からの電力供給を受けられないような事態が生じても、このコネクタに接続される乾電池から供給される電力によって受信回路62およびロック回路66を作動させることができる。
【0061】
なお、受信回路62に情報信号を送信するリモコン装置120は、図16(A) に示すような外観、および、図16(B) に示すような電気的な構成からなる。
即ち、リモコン装置120は、例えば、図16(A) に示すようなマッチ箱大の直方形状のケーシング21内に、送信回路123、アンテナ24、呼出スイッチ25、ロックスイッチ26、アンロックスイッチ27および駆動電源Cを内蔵するとともに、ケーシング21の側部には、樹脂からなる窓状のアンテナ部22が設けられている。またアンテナ部22の内側には、送信回路123から出力される電磁波の周波数に適合したアンテナ24が設けられている。
【0062】
そして、駆動電源Cにより駆動される送信回路123は、呼出スイッチ25、ロックスイッチ26、アンロックスイッチ27の押下により、電磁波による所定の情報信号をアンテナ24からそれぞれ送信し得るように構成されている。そのため、呼出スイッチ25等が押下されると、アンテナ24から発せられる電磁波を伝送媒体として、所定の情報信号が送信される。これによりリモコン装置120の外部に向けて送出されるため、電磁波を媒体とした所定の情報信号が送信される。つまり、リモコン装置120から、その周囲に存在するアダプタ150等に向けて無線伝送による所定の情報信号を送信することができる。
【0063】
なお、このリモコン装置120は、アダプタ150に対して、1対1の関係をもって対応している。即ち、リモコン装置120とアダプタ150との間には、リモコン装置120から送信される情報信号には、個々のアダプタ150に付与されたID情報が付加されている。そのため、個々のアダプタ150それぞれに対応するリモコン装置120が個々に存在し、特定のリモコン装置120により呼び出されるアダプタ150は一つである。これにより、リモコン装置120からの操作に対し、複数のアダプタ150が一斉に応えたり、ロックやロック解除されたりするという不具合を防止できる。
【0064】
また、リモコン装置120から送信する情報信号に付加するIDを適宜変更できるようにリモコン装置120を構成することによって、一つのリモコン装置120から特定のアダプタ150を任意的に選択することができる。これにより、多数のアダプタ150を一つのリモコン装置120により選択的に呼出したり、ロックやロック解除したりすることができる。
【0065】
以上説明したように、本第2実施形態によると、アダプタ150では、受信回路62およびアンテナ63により、外部から無線伝送により到来する情報信号を受信し、報知回路64、発光素子65およびブザーBZにより、受信回路62およびアンテナ63により受信した所定の情報信号に基づいて、音または光の少なくとも一方を外部に向けて発する。これにより、当該所定の情報信号を受信回路62およびアンテナ63に対して無線伝送すれば、受信回路62およびアンテナ63でそれを受信することにより報知回路64、発光素子65およびブザーBZにより音または光の少なくとも一方を外部に向けて発することができる。したがって、電池パック80を付けたまま電動工具70から外されるなどして、所在がわからなくなったアダプタ150付きの電池パック80の存在位置を音または光によって知らせることができるので、所在不明のアダプタ150付きの電池パック80を簡単に見つけ得る効果がある。
【0066】
また、アダプタ150では、受信回路62およびアンテナ63により、外部から無線伝送により到来する情報信号を受信し、ロック回路66およびソレノイド錠67により、所定の情報信号に基づいて電池パック80との分離を妨げる。これにより、当該所定の情報信号を受信回路62およびアンテナ63に対して無線伝送すれば、受信回路62およびアンテナ63でそれを受信することによりロック回路66およびソレノイド錠67により電池パック80との分離が妨げられる。つまり、電池パック80への充電電力の供給を妨げるアダプタ150と電池パック80との分離が妨げられるので、アダプタ150の付いた電池パック80を充電することはできない。したがって、充電できない電池パック80を盗んでも経済的価値が低いため、電池パック80の盗難を抑制する効果がある。
【0067】
さらに、アダプタ150では、ロック回路66およびソレノイド錠68により、所定の情報信号に基づいて、電動工具70との分離を妨げる。これにより、当該所定の情報信号を受信回路62およびアンテナ63に対して無線伝送すれば、受信回路62およびアンテナ63でそれを受信することによりロック回路66およびソレノイド錠68により電動工具70との分離が妨げられる。つまり、電動工具70と、電動工具70の駆動電力を発生する電池パック80との間に介在し、電池パック80からの駆動電力を電動工具70に供給し得るアダプタ150であっても、電池パック80への充電電力の供給を妨げるアダプタ150と電池パック80との分離が妨げられ、さらに電動工具70との分離も妨げられるので、電池パック80を使い切った後の電動工具70は、アダプタ150および電池パック80が付いたまま、使用することも充電することもできない。したがって、使用することのできない電池パック80付きの電動工具70を盗んでも経済的価値が低いため、電動工具70および電池パック80の盗難を抑制する効果がある。
【0068】
さらにまた、アダプタ150では、ロック回路66およびスイッチ69により、所定の情報信号に基づいて、電動工具70に駆動電力を供給する経路を遮断する。これにより、当該所定の情報信号を受信回路62およびアンテナ63に対して無線伝送すれば、受信回路62およびアンテナ63でそれを受信することによりスイッチ69より電動工具70に駆動電力を供給する経路を遮断する。つまり、アダプタ150のスイッチ69により、電池パック80から電動工具70への駆動電力の供給が妨げられるので、電動工具70は、アダプタ150および電池パック80が付いたまま、使用することも充電することもできない。したがって、使用することのできない電池パック80付きの電動工具70を盗んでも経済的価値が低いため、電動工具70および電池パック80の盗難を抑制する効果がある。
【0069】
なお、上述した第2実施形態では、情報信号を無線伝送するために、電磁波を伝送媒体に用いたが、本発明ではこれに限られることはなく、無線伝送媒体であれば、例えば音波、赤外線であっても良く、これらによっても上述同様の作用効果が得られる。
【0070】
また、上述した第2実施形態では、ソレノイド錠67、68により、電池パック80および電動工具70との錠止を行ったが、本発明ではこれに限られることはなく、例えば、電池パック80やアダプタ150のフック54の作動を規制する機構により、同フックの解除方向の移動が妨げられるように構成しても良い。
【0072】
請求項1に係るアダプタの発明では、受信部により、外部から無線伝送により到来する情報信号を受信し、報知部により、受信部により受信した所定の情報信号に基づいて、音または光の少なくとも一方を外部に向けて発する。これにより、当該所定の情報信号を受信部に対して無線伝送すれば、受信部でそれを受信することにより報知部により音または光の少なくとも一方を外部に向けて発することができる。したがって、電池パックに取り付けられることにより、所在がわからなくなった電池パックの存在位置を音または光によって知らせることができるので、所在不明の電池パックを簡単に見つけ得る効果がある。
【0073】
請求項2に係るアダプタの発明では、受信部により、外部から無線伝送により到来する情報信号を受信し、第1の錠止部により、受信部により受信した所定の情報信号に基づいて、電池パックとの分離を妨げる。これにより、当該所定の情報信号を受信部に対して無線伝送すれば、受信部でそれを受信することにより第1の錠止部により電池パックとの分離が妨げられる。つまり、電池パックへの充電電力の供給を妨げるアダプタと当該電池パックとの分離が妨げられるので、当該アダプタの付いた電池パックを充電することはできない。したがって、充電できない電池パックを盗んでも経済的価値が低いため、電池パックの盗難を抑制する効果がある。
【0074】
請求項3に係るアダプタの発明では、第2の錠止部により、受信部により受信した所定の情報信号に基づいて、電動工具との分離を妨げる。これにより、当該所定の情報信号を受信部に対して無線伝送すれば、受信部でそれを受信することにより第2の錠止部により電動工具との分離が妨げられる。つまり、電動工具と、電動工具の駆動電力を発生する電池パックとの間に介在し、この電池パックからの駆動電力を電動工具に供給し得るアダプタであっても、電池パックへの充電電力の供給を妨げるアダプタと当該電池パックとの分離が妨げられ、さらに電動工具との分離も妨げられるので、当該電池パックを使い切った後の電動工具は、アダプタおよび電池パックが付いたまま、使用することも充電することもできない。したがって、使用することのできない電池パック付きの電動工具を盗んでも経済的価値が低いため、電動工具および電池パックの盗難を抑制する効果がある。
【0075】
請求項4に係るアダプタの発明では、電力遮断部により、受信部により受信した所定の情報信号に基づいて、電動工具に駆動電力を供給する経路を遮断する。これにより、当該所定の情報信号を受信部に対して無線伝送すれば、受信部でそれを受信することにより電力遮断部により電動工具に駆動電力を供給する経路を遮断する。つまり、当該アダプタの電力遮断部により、電池パックから電動工具への駆動電力の供給が妨げられるので、電動工具は、アダプタおよび電池パックが付いたまま、使用することも充電することもできない。したがって、使用することのできない電池パック付きの電動工具を盗んでも経済的価値が低いため、電動工具および電池パックの盗難を抑制する効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の参考技術に係る電池パック、およびそのリモコン装置のそれぞれの構成を示すブロック図である。
【図2】 参考技術に係る電池パックの外観を示す斜視図である。
【図3】 参考技術に係るリモコン装置の外観を示す斜視図である。
【図4】 参考技術に係る電池パックを電動工具に装着した状態を示す説明図である。
【図5】 参考技術に係る電池パックの平面図である。
【図6】 図5に示すVI方向矢視による側面図である。
【図7】 本発明の第1実施形態に係るアダプタの構成と、電池パックおよびリモコン装置の構成とを示すブロック図である。
【図8】 第1実施形態に係るアダプタの平面図である。
【図9】 図8に示すIX方向矢視による正面図である。
【図10】 図8に示すX方向矢視による側面図である。
【図11】 第1実施形態に係るアダプタを介して電池パックを電動工具に装着した状態を示す説明図である。
【図12】 本発明の第2実施形態に係るアダプタの構成と、電池パックおよび電動工具のの構成とを示すブロック図である。
【図13】 第2実施形態に係るアダプタの平面図である。
【図14】 図13に示すXV方向矢視による正面図である。
【図15】 図13に示すXVI 方向矢視による側面図である。
【図16】 図16(A) は、第2実施形態に係るリモコン装置の外観を示す斜視図で、図16(B) は、同リモコン装置の構成を示すブロック図である。
【図17】 第2実施形態に係るアダプタを介して電池パックを電動工具に装着した状態を示す説明図である。
【図18】 第2実施形態に係るアダプタによる電池パックのロック動作を示す説明図で、図18(A) はアンロック状態、図18(B) はロック状態を各々示すものである。
Claims (4)
- 電動工具に装着可能かつこの電動工具に電力を供給し得る電池パックを装着可能なアダプタであって、
外部から無線伝送により到来する情報信号を受信する受信部と、
前記受信部により受信した所定の情報信号に基づいて、音または光の少なくとも一方を外部に向けて発する報知部と、
を備えることを特徴とするアダプタ。 - 電動工具に装着可能かつこの電動工具に電力を供給し得る電池パックを装着可能であり、該電池パックへの充電電力の供給を妨げるアダプタであって、
外部から無線伝送により到来する情報信号を受信する受信部と、
前記受信部により受信した所定の情報信号に基づいて、前記電池パックとの分離を妨げる第1の錠止部と、
を備えることを特徴とするアダプタ。 - 電動工具と、該電動工具の駆動電力を発生する電池パックとの間に介在し、この電池パックからの駆動電力を前記電動工具に供給し得る請求項2記載のアダプタであって、
前記受信部により受信した所定の情報信号に基づいて、前記電動工具との分離を妨げる第2の錠止部を備えることを特徴とするアダプタ。 - 前記受信部により受信した所定の情報信号に基づいて、前記電動工具に前記駆動電力を供給する経路を遮断する電力遮断部を備えることを特徴とする請求項2または3記載のアダプタ。
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