JP6043613B2 - 回路付サスペンション基板 - Google Patents

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Description

本発明は、回路付サスペンション基板、詳しくは、ハードディスクドライブに用いられる回路付サスペンション基板に関する。
従来、磁気ヘッドの位置を精細に調節すべく、磁気ヘッドが搭載される回路付サスペンション基板において、マイクロアクチュエータを設けることが知られている。
例えば、ステージを有し、トレースが形成されるタング部と、ステージに固定されるヘッド・スライダと、タング部内に設けられ、ステージを回動可能に支持するピエゾ素子とを備えるヘッド・ジンバル・アセンブリが提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
特許文献1のヘッド・ジンバル・アセンブリでは、ピエゾ素子の伸縮動作によって、ステージおよびヘッド・スライダを回動させている。また、トレースは、回動時のヘッド・スライダの端部を迂回するように、引き回されている。
特開2010−146631号公報
しかるに、トレースを、ヘッド・スライダと厚み方向に重なるように配置して、回路付サスペンション基板の小型化およびトレースの高密度化を図りたい要求がある。
しかし、トレースを、ヘッド・スライダと厚み方向に重なるように配置すると、ヘッド・スライダの回動時に、ヘッド・スライダがトレースに摺擦して、トレースが破損するという不具合がある。
本発明の目的は、スライダを導体重複部分に対して相対移動可能に実装することができ、小型化および導体層の高密度化を図りながら、導体重複部分の損傷を防止することのできる回路付サスペンション基板を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明の回路付サスペンション基板は、金属支持層と、前記金属支持層の上に形成されるベース絶縁層と、前記ベース絶縁層の上に形成される導体層と、前記金属支持層の上に台座を介して支持されるスライダとを備え、前記導体層は、厚み方向に投影したときに、前記スライダの投影面と重複する導体重複部分を備え、前記導体重複部分は、前記スライダと間隔を隔てて設けられていることを特徴としている。
この回路付サスペンション基板では、導体層は、厚み方向に投影したときに、スライダの投影面と重複する導体重複部分を備えるので、回路付サスペンション基板の小型化および導体層の高密度化を図ることができる。
また、導体重複部分は、スライダと間隔を隔てて設けられているので、スライダが導体重複部分に対して移動しても、導体重複部分のスライダとの接触に基づく損傷を防止することができる。
また、本発明の回路付サスペンション基板は、前記ベース絶縁層の上に、前記導体層を被覆するように形成されるカバー絶縁層をさらに備え、前記台座は、前記ベース絶縁層に含まれる台座ベース層と、前記導体層に含まれ、前記台座ベース層の上に形成される台座導体層と、前記カバー絶縁層に含まれ、前記台座ベース層の上に、前記台座導体層を被覆するように形成される台座カバー層とを備えることが好適である。
この回路付サスペンション基板では、スライダが、台座ベース層と台座導体層と台座カバー層とを備える台座に搭載されるので、導体重複部分と、スライダとの間隔を確実に設けることができる。
さらに、この回路付サスペンション基板では、台座ベース層が、ベース絶縁層に含まれ、台座導体層が、導体層に含まれ、台座カバー層が、カバー絶縁層に含まれているので、ベース絶縁層、導体層およびカバー絶縁層とともに、台座ベース層、台座導体層および台座カバー層を備える台座を同時に形成することができる。そのため、台座を含む回路付サスペンション基板の層構成を簡易にすることができる。
また、この回路付サスペンション基板は、前記導体層と電気的に接続されるピエゾ素子を備え、前記金属支持層は、前記ピエゾ素子の伸縮に基づいて前記スライダを連動するように構成されていることが好適である。
この回路付サスペンション基板では、金属支持層は、ピエゾ素子の伸縮に基づいてスライダを連動するように構成されているので、スライダを移動させることができる。そのため、スライダに搭載される磁気ヘッドの位置を精密に調節することができる。
また、この回路付サスペンション基板では、前記ピエゾ素子は、厚み方向に投影したときに、前記スライダを挟むように、間隔を隔てて複数設けられ、前記導体層は、複数の前記ピエゾ素子を接続する配線を備え、前記配線は、前記導体重複部分を含むことが好適である。
この回路付サスペンション基板では、導体重複部分を含む配線は、スライダとの接触が有効に防止されながら、複数のピエゾ素子を接続することができる。また、複数のピエゾ素子が、スライダを挟むように間隔を隔てて複数設けられているので、スライダを効率的に移動させることができる。
また、配線が、スライダの投影面と重複する導体重複部分を含むので、配線の高密度化を図り、ひいては、回路付サスペンション基板のコンパクト化を図ることができる。
また、本発明の回路付サスペンション基板では、前記導体層は、ピエゾ素子に電気的に接続される端子を備え、前記端子と前記台座とは、互いに間隔を隔てて配置されていることが好適である。
この回路付サスペンション基板では、端子と台座とは、互いに間隔を隔てて配置されているので、台座に支持されるスライダと端子との接触を有効に防止して、これに起因する端子の損傷を有効に防止することができる。
また、本発明の回路付サスペンション基板は、前記ベース絶縁層は、厚み方向に投影したときに、前記スライダの投影面と重複し、前記導体重複部分を被覆するベース重複部分を備え、前記ベース重複部分の厚みは、前記ベース重複部分以外の前記ベース絶縁層の厚みより薄く形成されていることが好適である。
この回路付サスペンション基板では、ベース重複部分の厚みは、ベース重複部分以外のベース絶縁層の厚みより薄く形成されているので、導体重複部分とスライダとの間隔を確実かつ十分に確保することができる。
また、本発明の回路付サスペンション基板では、前記台座の厚みが、前記導体重複部分および/または前記絶縁重複部分の厚みより厚く形成されていることが好適である。
この回路付サスペンション基板では、台座の厚みが、導体重複部分および/または絶縁重複部分の厚みより厚く形成されているので、導体重複部分とスライダと間隔を確実かつ十分に確保することができる。
また、本発明の回路付サスペンション基板では、前記金属支持層は、厚み方向に投影したときに、前記スライダの投影面と重複し、前記導体重複部分を支持する支持重複部分を備え、前記支持重複部分の厚みは、前記前記支持重複部分以外の前記金属支持層の厚みより薄く形成されていることが好適である。
この回路付サスペンション基板では、支持重複部分の厚みは、支持重複部分以外の金属支持層の厚みより薄く形成されているので、導体重複部分とスライダと間隔を確実かつ十分に確保することができる。
本発明の回路付サスペンション基板によれば、回路付サスペンション基板の小型化および導体層の高密度化を図ることができるとともに、導体重複部分のスライダとの接触に基づく損傷を防止することができる。
図1は、本発明の回路付サスペンション基板の第1実施形態としての第1回路付サスペンション基板の平面図を示す。 図2は、図1に示す第1回路付サスペンション基板の底面図を示す。 図3は、図1に示す第1回路付サスペンション基板のA−A線に沿う断面図を示す。 図4は、図1に示す第1回路付サスペンション基板のB−B線に沿う断面図を示す。 図5は、図4に示す第1回路付サスペンション基板の製造工程図であり、(a)は、金属支持層を用意する工程、(b)は、ベース絶縁層を形成する工程、(c)は、導体層を形成する工程、(d)は、カバー絶縁層を形成する工程を示す。 図6は、図5に引き続き、図4に示す第1回路付サスペンション基板の製造工程図であり、(e)は、収容空間を形成する工程、(f)は、金属保護層を形成する工程、(g)は、スリットを金属支持層に形成する工程を示す。 図7は、図1に示す第1回路付サスペンション基板を備えるヘッド・ジンバル・アセンブリの平面図を示す。 図8は、図7に示すヘッド・ジンバル・アセンブリにおける第1回路付サスペンション基板の拡大平面図を示す。 図9は、図7に示すヘッド・ジンバル・アセンブリにおけるスライダの回転を説明する平面図を示す。 図10は、本発明の回路付サスペンション基板の第2実施形態としての第1回路付サスペンション基板の断面図であり、図4に対応する断面図を示す。 図11は、本発明の回路付サスペンション基板の第3実施形態としての第1回路付サスペンション基板の断面図であり、図4に対応する断面図を示す。 図12は、本発明の回路付サスペンション基板の第4実施形態としての第1回路付サスペンション基板の断面図であり、図4に対応する断面図を示す。
<第1実施形態>
図1において、紙面上下方向を「前後方向」(第1方向)、紙面左右方向を「左右方向」(第2方向)、紙面紙厚方向を「上下方向」(第3方向あるいは厚み方向)とする。図2以降の各図面の方向は、図1の方向に準拠する。
図1および図2に示すように、本発明の回路付サスペンション基板の第1実施形態としての第1回路付サスペンション基板1は、短尺の平面視略矩形平板状をなし、詳しくは、平面視略Z字形状(図1参照)あるいは底面視略S字形状(図2参照)をなし、後述するスライダ2(図3参照)を実装して、後述する長尺の第2回路付サスペンション基板3(図7参照)に搭載された後、ハードディスクドライブに実装される。
図1に示すように、この第1回路付サスペンション基板1は、金属支持層4と、金属支持層4に支持される導体層30とを備える。
図1および図2に示すように、金属支持層4は、第1回路付サスペンション基板1の平面視における外形形状をなし、具体的には、一方向に延びる基部5と、基部5の両端部のそれぞれに連続する第1可動部6および第2可動部7とを一体的に備える。
基部5は、幅狭の平面視略矩形状をなし、具体的には、左側に向かうに従って前側に傾斜する直線状に形成されている。
第1可動部6は、基部5の左端部に接続される第1ピエゾ素子搭載部8と、第1ピエゾ素子搭載部8に連続する第1スライダ搭載部9とを一体的に備えている。
第1ピエゾ素子搭載部8は、右側(内側)に向かって開放される平面視略コ字形状(あるいはC字形状)に形成されており、前後方向に互いに間隔を隔てて対向配置される第1前支持部10および第1後支持部11と、第1前支持部10および第1後支持部11を連結する第1外連結部12と、第1前支持部10および基部5を連結する第1内連結部13とを一体的に備えている。
第1前支持部10および第1後支持部11のそれぞれは、左右方向にわずかに長い平面視略矩形状に形成され、第1可動部6の前端部および後端部のそれぞれに配置されている。
第1外連結部12は、第1前支持部10の左端部および第1後支持部11の左端部を連結するように、前後方向に長い幅狭の平面視略矩形状に形成されている。
第1内連結部13は、第1前支持部10の右端部から後側に延びる平面視略矩形状に形成されている。第1内連結部13は、第1前支持部10と、基部5とを連結する。第1内連結部13の前後方向長さは、第1外連結部12のそれより短く設定されている。
第1スライダ搭載部9は、第1後支持部11の右端部から右側に向かって延びながら、前側に膨出する平板形状に形成されている。具体的には、第1スライダ搭載部9は、前後方向長さが第1後支持部11のそれに比べて長い平面視略台形状に形成に形成されている。詳しくは、第1スライダ搭載部9は、左右方向に対向し、互いに平行する右辺および左辺と、それらの前端部および後端部を連結する後辺および前辺とから外形形状が形成されており、右辺および左辺のそれぞれと、後辺とは、直交する一方、前辺は、右側に向かうに従って後側に傾斜するように形成されている。第1スライダ搭載部9の後辺は、第1後支持部11の後端縁と面一に形成されている。
また、第1スライダ搭載部9は、基部5に対して、後側にスリット17を隔てて設けられている。また、第1スライダ搭載部9の前側部分は、第1外連結部12に対して、右側に後述する第1収容空間16を隔てて設けられている。さらに、第1スライダ搭載部9は、後述する第2可動部7の第2後支持部20および第2内連結部23に対して、左側にスリット17を隔てて設けられている。つまり、第1スライダ搭載部9は、その後側部分の左端部のみが、第1後支持部11に連続している。
スリット17は、金属支持層4の厚み方向を貫通するように形成されている。
なお、第1後支持部11および第1スライダ搭載部9の境界の後端部には、後端面から前側に向かって切り欠かれる第1切欠部14が形成されている。第1切欠部14によって、第1後支持部11と第1スライダ搭載部9とが仕切られている。
また、第1ピエゾ素子搭載部8における第1前支持部10の後面、第1後支持部11の前面、第1外連結部12の右面、第1内連結部13の左面、および、第1スライダ搭載部9の前側部分の左面によって、後述する第1ピエゾ素子15が収容される第1収容空間16が形成されている。
第1収容空間16は、前後方向に延びる平面視略矩形状をなし、金属支持層4の厚み方向を貫通するとともに、スリット17に連通するように形成されている。つまり、第1収容空間16およびスリット17を隔てるように、基部5と、第1ピエゾ素子搭載部8の第1後支持部11および第1スライダ搭載部9とは、離間されている。
第2可動部7は、基部5の右端部に接続され、また、基部5の中央部Cを中心として、第1可動部6に対して点対称に形成されている。すなわち、第2可動部7は、第2ピエゾ素子搭載部18および第2スライダ搭載部19を備えている。また、第2ピエゾ素子搭載部18は、第2後支持部20、第2前支持部21、第2外連結部22および第2内連結部23を備えている。また、第2前支持部21および第2スライダ搭載部19の境界には、第2切欠部24が形成されている。また、第2後支持部20の前面、第2前支持部21の後面、第2外連結部22の左面、第2内連結部23の右面、および、第2スライダ搭載部19の後側部分の右面によって、後述する第2ピエゾ素子25(図8参照)が収容される第2収容空間26が形成されている。
なお、第2スライダ搭載部19は、第1スライダ搭載部9に対して、前後方向に投影したときに、右側にずれて配置されている。そのため、図8が参照されるように、スライダ2を、前後方向に沿って、第1スライダ搭載部9および第2スライダ搭載部19に架設するように搭載し、そして、第1収容空間16および第2収容空間26のそれぞれに第1ピエゾ素子15および第2ピエゾ素子25を収容して、第1ピエゾ素子15および第2ピエゾ素子25を伸縮させるときには、スライダ2がそれらの伸縮に基づいて連動するように構成されている。スライダ2の第1ピエゾ素子15および第2ピエゾ素子25に対する連動については、後で詳述する。
図1に示すように、導体層30は、電源パターン31と、グランドパターン34とを、独立して備えている。
電源パターン31は、基部5、第1可動部6および第2可動部7にわたって設けられており、具体的には、第1ピエゾ素子側電源端子35と、第2ピエゾ素子側電源端子36と、それらを電気的に接続する第1電源配線37とを一体的に備える。
第1ピエゾ素子側電源端子35は、図1および図2に示すように、第1前支持部10の後側に間隔を隔てて配置されており、具体的には、第1収容空間16の先端部を被覆する第1ベース層61(後述)に形成されている。第1ピエゾ素子側電源端子35には、後述する第1ピエゾ素子15(図8参照)が電気的に接続される。
第2ピエゾ素子側電源端子36は、第2後支持部20の前側に間隔を隔てて配置されており、具体的には、第2収容空間26の後端部を被覆する第1ベース層61(後述)に形成されている。第2ピエゾ素子側電源端子36には、後述する第1ピエゾ素子15(図8参照)が電気的に接続される。
図1に示すように、第1電源配線37は、第1前支持部10、基部5および第2後支持部20にわたって、平面視略逆S字形状に配置されており、また、第1ピエゾ素子側電源端子35と第2ピエゾ素子側電源端子36とを電気的に接続するように、配線されている。具体的には、第1電源配線37は、第1ピエゾ素子側電源端子35の前端部から前側に延び、その後、第1前支持部10に至った後、後側に折り返される。つまり、第1電源配線37は、第1前支持部10において、右側に屈曲され、続いて、後側に屈曲される。その後、第1電源配線37は、第1内連結部13を後側に延び、続いて、基部5に沿って傾斜状に延び、その後、第2内連結部23を後側に延び、その後、第2後支持部20において前側に折り返される。つまり、第1電源配線37は、第2後支持部20において、右側に屈曲され、続いて、後側に前側に屈曲される。その後、第1電源配線37は、第2ピエゾ素子側電源端子36の後端部に至る。
また、図8に示すように、基部5における第1電源配線37は、後述するスライダ2が第1回路付サスペンション基板1に実装された時に、厚み方向に投影したときに、スライダ2の投影面と重複する導体重複部分28を形成する。
また、基部5は、厚み方向に投影したときに、スライダ2の投影面と重複し、導体重複部分28を支持する支持重複部分29を形成する。
さらに、電源パターン31は、図1に示すように、第1回路側電源端子40を備えている。第1回路側電源端子40には、第1前支持部10において分岐される第1電源配線37が電気的に接続されている。第1回路側電源端子40には、後述する第2回路付サスペンション基板3の第2回路側電源端子76(図7参照)が電気的に接続される。
グランドパターン34は、互いに独立して設けられる第1グランドパターン32および第2グランドパターン33を備えている。
第1グランドパターン32は、第1後支持部11および第1スライダ搭載部9にわたって設けられており、具体的には、第1ピエゾ素子側グランド端子42と、第1グランド部43と、それらを電気的に接続する第1グランド配線44とを一体的に備えている。
第1ピエゾ素子側グランド端子42は、第1ピエゾ素子搭載部8における第1後支持部11の前側に間隔を隔てて配置されており、具体的には、第1収容空間16の後端部を被覆する第2ベース層62(後述)に形成されている。第1ピエゾ素子側グランド端子42には、後述する第1ピエゾ素子15(図8参照)が電気的に接続される。
第1グランド部43は、第1スライダ搭載部9における左端部の前後方向途中に設けられている。第1グランド部43は、第1スライダ搭載部9に接地されている。
第1グランド配線44は、第1ピエゾ素子側グランド端子42と第1グランド部43とを電気的に接続するように、具体的には、第1後支持部11および第1スライダ搭載部9において、前側に向かって開放される平面視略U字形状に配線されている。詳しくは、第1グランド配線44は、第1ピエゾ素子側グランド端子42の後端部から後側に延び、その後、第1後支持部11に至った後、前側に折り返される。つまり、第1グランド配線44は、第1後支持部11において、右側に屈曲され、続いて、前側に屈曲される。続いて、第1グランド配線44は、第1切欠部14の前側に近接しながら、前側に向かって延び、第1グランド部43の後端部に至る。
また、第1グランドパターン32は、第1グランド部43から連続して延びる台座導体層としての第1台座導体層46を備えている。
第1台座導体層46は、後述する第1台座ベース層47の上に、第1グランド部43に対して幅細状に設けられており、具体的には、第1スライダ搭載部9の前端部、左端部の前側部分、および、右端部の前側部分に、平面視において、後側に向かって開放される略U字形状に形成されている。詳しくは、第1台座導体層46は、第1グランド部43の前端部から前側に向かって延び、続いて、第1スライダ搭載部9の前端部において、右側に屈曲された後、前辺に沿って傾斜状に延び、その後、第1スライダ搭載部9の右端部に至った後、後側に延びるように、形成されている。
第2グランドパターン33は、第1回路側グランド端子45をさらに備える以外は、基部5の中央部Cを中心として、第1グランドパターン32に対して点対称に形成されている。すなわち、第2グランドパターン33は、第2ピエゾ素子側グランド端子52、第2グランド部53および第2グランド配線54を備えている。また、第2グランドパターン33は、第2グランド部53から連続して延びる台座導体層としての第2台座導体層56を備えている。
第1回路側グランド端子45には、第2前支持部21において分岐される第2グランド配線54が電気的に接続されている。
そして、図3および図4に示すように、この第1回路付サスペンション基板1は、金属支持層4と、金属支持層4の上に形成されるベース絶縁層60と、ベース絶縁層60の上に形成される導体層30と、ベース絶縁層60の上に、導体層30を被覆するように形成されるカバー絶縁層65と、導体層30を被覆する金属保護層70とを備えている。
金属支持層4は、第1収容空間16、第2収容空間26および複数のスリット17が形成される上記した形状に形成されている。金属支持層4は、例えば、ステンレス、42アロイ、アルミニウム、銅−ベリリウム、りん青銅などの金属材料(導体材料)から形成されている。好ましくは、ステンレスから形成されている。金属支持層4の厚みは、例えば、10μm以上、好ましくは、15μm以上であり、また、例えば、150μm以下、好ましくは、100μm以下である。
ベース絶縁層60は、基部5、第1可動部6および第2可動部7にわたって設けられており、具体的には、図1に示すように、第1ベース層61、第2ベース層62および第3ベース層63を独立して備えている。
第1ベース層61は、金属支持層4の上面において、基部5と、第1内連結部13と、第1前支持部10と、第2内連結部23と、第2後支持部20とにわたって連続して形成されている。
また、第1ベース層61は、基部5において、上記した第1電源配線37に対応する部分が、ベース重複部分51を構成する。
さらに、第1ベース層61は、第1前支持部10から前側および後側のそれぞれに延出するように形成されている。なお、第1前支持部10から後側に延出するとともに、第1収容空間16の先端部を被覆する第1ベース層61には、ベース開口部(図1において図示されず)がベース絶縁層60の厚み方向を貫通するように形成されている。
さらにまた、第1ベース層61は、第2後支持部20から前側に延出するように形成されている。第2後支持部20から前側に延出するとともに、第2収容空間26の後端部を被覆する第1ベース層61には、ベース開口部(図示せず)がベース絶縁層60の厚み方向を貫通するように形成されている。
第2ベース層62は、金属支持層4の上面において、第1後支持部11と、第1スライダ搭載部9とにわたって連続して形成されている。
第2ベース層62は、第1後支持部11から前側に延出するように形成されている。また、図4に示すように、第1後支持部11から前側に延出する第2ベース層62は、第1収容空間16の後端部を被覆しており、かかる第2ベース層62には、ベース開口部64がベース絶縁層60の厚み方向を貫通するように形成されている。
さらに、第2ベース層62は、第1スライダ搭載部9において、その周端部に沿う平面視略枠台形枠形状に形成されている。つまり、第2ベース層62は、平面視において、第1スライダ搭載部9の中央部を露出するパターンに形成されている。なお、第1スライダ搭載部9における第2ベース層62は、第1スライダ搭載部9にスライダ2が搭載されたときに、これを支持することから、第1台座ベース層47を構成する。また、図4に示すように、第1スライダ搭載部9において、第1グランド部43に対応する第2ベース層62には、ベース開口部64がベース絶縁層60の厚み方向を貫通するように形成されている。さらに、第1スライダ搭載部9における第1台座ベース層47は、平面視枠形状をなすことから、後述するように、内側に充填される接着剤に対するダム部を、第1台座導体層46および第1台座カバー層48とともに、形成する。
第3ベース層63は、図1に示すように、金属支持層4の上面において、第2前支持部21と、第2スライダ搭載部19とにわたって連続して形成されており、また、第2前支持部21から前側に延出する以外は、基部5の中央部Cを中心として、第2ベース層62に対して点対称に形成されている。また、第2スライダ搭載部19における第3ベース層63は、第2台座ベース層57を構成する。
ベース絶縁層60は、例えば、ポリイミド樹脂、ポリアミドイミド樹脂、アクリル樹脂、ポリエーテルニトリル樹脂、ポリエーテルスルホン樹脂、ポリエチレンテレフタレート樹脂、ポリエチレンナフタレート樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂などの合成樹脂などの絶縁材料から形成されている。好ましくは、ポリイミド樹脂から形成されている。ベース絶縁層60の厚みは、例えば、3μm以上、好ましくは、4μm以上であり、また、例えば、17μm以下、好ましくは、12μm以下である。
導体層30は、図1に示すように、電源パターン31およびグランドパターン34を備える導体パターンとして形成されている。第1ピエゾ素子側電源端子35は、第1収容空間16の先端部を被覆する第1ベース層61のベース開口部(図1において図示されず)内に充填される下部と、下部から上側および外側に膨出する上部とを備えている。これによって、第1ピエゾ素子側電源端子35の下部の下面は、第1ベース層61から下側に露出するとともに、第1ベース層61の下面と面一に形成されている。一方、第2ピエゾ素子側電源端子36は、第2収容空間26の後端部において、第1ベース層61のベース開口部64(図1において図示されない)内に充填される下部と、下部から上側および外側に膨出する上部とを備えている。これによって、第2ピエゾ素子側電源端子36の下部の下面は、第1ベース層61から下面に露出するとともに、第1ベース層61の下面と面一に形成されている。
図4に示すように、第1グランドパターン32において、第1ピエゾ素子側グランド端子42は、第1収容空間16の後端部を被覆する第2ベース層62に形成されるベース開口部64内に充填される下部と、下部から上側および外側に膨出する上部とを備えている。これによって、第1ピエゾ素子側グランド端子42の下部の下面は、第2ベース層62から下側に露出するとともに、第2ベース層62の下面と面一に形成されている。他方、第1グランド部43も、第1スライダ搭載部9に形成される第2ベース層62のベース開口部64内に充填される下部と、下部から上側および外側に膨出する上部とを備える。一方、第1グランド部43の下部の下面は、金属支持層4と接触している。これによって、第1グランド部43は、金属支持層4に接地している。
第2グランドパターン33において、第2ピエゾ素子側グランド端子52は、第2収容空間26の先端部を被覆する第3ベース層63のベース開口部64内に充填される下部と、下部から上側および外側に膨出する上部とを備えている。これによって、第2ピエゾ素子側グランド端子52の下部の下面は、第3ベース層63から下側に露出するとともに、第3ベース層63の下面と面一に形成されている。
導体層30は、例えば、銅、ニッケル、金、はんだ、またはそれらの合金などの導体材料などから形成されている。好ましくは、銅から形成されている。
導体層30の厚み(第1ピエゾ素子側電源端子35、第1ピエゾ素子側グランド端子42、第2ピエゾ素子側電源端子36および第2ピエゾ素子側グランド端子52の上部の厚みを含む。)は、例えば、3μm以上、好ましくは、5μm以上であり、また、例えば、50μm以下、好ましくは、20μm以下である。
カバー絶縁層65は、グランドパターン34の一部を被覆するように形成されており、第1台座カバー層48および第2台座カバー層58を備えている。
第1台座カバー層48は、図1の斜線ハッチングで示される部材であって、第1スライダ搭載部9に設けられており、図3および図4に示すように、第1台座ベース層47の上において、第1台座導体層46および第1グランド部43を被覆するパターンに形成されている。具体的には、第1台座カバー層48は、第1台座導体層46および第1グランド部43の上部の側面および上面に形成されるとともに、第1台座導体層46および第1グランド部43から露出する第1台座ベース層47の上面に形成されている。すなわち、図1に示すように、第1台座カバー層48は、第1台座ベース層47と同幅であって、平面視において、後側に向かって開放される略U字形状のパターンに形成されている。
これによって、図3および図4に示すように、第1スライダ搭載部9において、第1台座ベース層47、第1台座導体層46および第1台座カバー層48の積層部分は、図3の仮想線で示されるスライダ2を支持するための台座としての第1台座49を構成する。
第1台座49の厚みは、例えば、基部5における第1ベース層61、第1電源配線37および金属保護層70(後述)の合計厚みより厚く、具体的には、例えば、6μm以上、好ましくは、10μm以上であり、また、例えば、70μm以下、好ましくは、30μm以下である。
第2台座カバー層58は、図1の斜線ハッチングで示される部材であって、第2スライダ搭載部19に設けられており、基部5の中央部Cを中心として、第1台座カバー層48に対して点対称に形成されている。
これによって、第2スライダ搭載部19において、第2台座ベース層57、第2台座導体層56および第2台座カバー層58の積層部分は、図3の仮想線で示されるスライダ2を支持するための台座としての第2台座59を構成する。第2台座59の厚みは、第1台座49の厚みと同様である。
カバー絶縁層65の厚みは、例えば、1μm以上、好ましくは、3μm以上であり、また、例えば、40μm以下、好ましくは、10μm以下である。なお、カバー絶縁層65の厚みは、カバー絶縁層65の上面と、ベース絶縁層60の上面との距離である。
金属保護層70は、電源パターン31と、カバー絶縁層65から露出するグランドパターン34とを被覆するように形成されている。つまり、図4に示すように、金属保護層70は、第1ピエゾ素子側電源端子35(図1参照)の上部、第2ピエゾ素子側電源端子36(図1参照)の上部および第1電源配線37の側面および上面に形成されている。また、金属保護層70は、第1ピエゾ素子側グランド端子42の上部および第1グランド配線44(図1参照)の側面および上面に形成されるとともに、第2ピエゾ素子側グランド端子52の上部および第2グランド配線54(図1参照)の側面および上面に形成されている。また、金属保護層70は、第1回路側電源端子40の上面および側面と、第1回路側グランド端子45の上面および側面とに形成されている。
金属保護層70は、例えば、ニッケル、クロム、またはニッケルとクロムとの合金(ニクロム)などから形成される。金属保護層70の厚みは、カバー絶縁層65の厚みより薄く、例えば、カバー絶縁層65の厚みに対して、例えば、10%以下、好ましくは、5%以下、より好ましくは、1%以下であり、また、例えば、0.1%以上である。具体的には、金属保護層70の厚みは、例えば、1μm以下、好ましくは、0.1μm以下であり、例えば、0.01μm以上である。金属保護層70の厚みが、上記上限を超えると、上記した基部5における電源パターン31における金属保護層70がスライダ2(図3および図4参照)に接触する場合がある。
次に、第1回路付サスペンション基板1を製造する方法について、図5および図6を参照して説明する。
図5(a)に示すように、まず、この方法では、平板状の金属支持層4を用意する。
図5(b)に示すように、次いで、この方法では、ベース絶縁層60を、ベース開口部64が形成される上記したパターンで、金属支持層4の上面に形成する。なお、ベース絶縁層60を、第1収容空間16(図1参照)の前端部および後端部と、第2収容空間26(図1参照)の前端部および後端部に対応する金属支持層4の上面にも、形成する。
具体的には、金属支持層4の上面全面に、感光性の絶縁材料のワニスを塗布して乾燥させて、皮膜を形成した後、皮膜を露光および現像して、加熱硬化することによりベース絶縁層60を、上記したパターンで形成する。これにより、第1台座ベース層47および第2台座ベース層57を含むベース絶縁層60を形成する。
図5(c)に示すように、次いで、この方法では、導体層30をアディティブ法またはサブトラクティブ法などにより、金属支持層4およびベース絶縁層60の上に、上記したパターンで形成する。好ましくは、導体層30をアディティブ法により、電源パターン31とグランドパターン34(第1グランドパターン32および第2グランドパターン33)とを備えるパターンで、形成する。これにより、第1台座導体層46および第2台座導体層56を含む導体層30を形成する。
図5(d)に示すように、次いで、この方法では、カバー絶縁層65を、ベース絶縁層60の上に、グランドパターン34の一部(第1台座導体層46および第1グランド部43と、第2台座導体層56および第2グランド部53と)を被覆するように、形成する。
具体的には、導体層30およびベース絶縁層60を含む金属支持層4の上面全面に、感光性の絶縁材料のワニスを塗布して乾燥させて、皮膜を形成した後、皮膜を露光および現像して、加熱硬化することにより、カバー絶縁層65を上記したパターンで形成する。これにより、第1台座カバー層48および第2台座カバー層58を含むカバー絶縁層65を形成する。
図6(e)に示すように、次いで、この方法では、金属支持層4に、第1収容空間16および第2収容空間26を形成する。具体的には、第1収容空間16および第2収容空間26を、例えば、ドライエッチングやウェットエッチング(化学エッチング)などのエッチング法、例えば、ドリル穿孔、レーザ加工などにより、金属支持層4に形成する。好ましくは、第1収容空間16および第2収容空間26を、ウェットエッチングにより、金属支持層4に形成する。
図6(f)に示すように、次いで、この方法では、金属保護層70を、電源パターン31と、カバー絶縁層65から露出するグランドパターン34との側面および上面に形成する。具体的には、金属保護層70を、例えば、スパッタリング、電解めっきまたは無電解めっきなどにより、形成する。好ましくは、金属保護層70を、無電解めっきにより、形成する。
図6(g)に示すように、次いで、この方法では、金属支持層4にスリット17を形成するとともに、金属支持層4を外形加工する。
これによって、第1回路付サスペンション基板1を製造する。
次に、第1回路付サスペンション基板1を第2回路付サスペンション基板3に実装するとともに、第1回路付サスペンション基板1にスライダ2および第1ピエゾ素子15を搭載するヘッド・ジンバル・アセンブリ(HGA)100を図7および図8を参照して説明する。
図7において、第2回路付サスペンション基板3における後述するベース絶縁層およびカバー絶縁層を、金属支持層4および金属支持基板80の相対位置を明確に示すため、省略している。
図7に示すように、このヘッド・ジンバル・アセンブリ100は、第2回路付サスペンション基板3と、第2回路付サスペンション基板3に実装される第1回路付サスペンション基板1と、第1回路付サスペンション基板1に実装されるスライダ2とを一体的に備える。
第2回路付サスペンション基板3は、前後方向に長く延びる平板形状に形成されており、金属支持基板80と、金属支持基板80に支持される導体パターン81とを備えている。
金属支持基板80は、第2回路付サスペンション基板3の外形形状をなし、配線部91と、配線部91に連続する実装部92とを備える。
配線部91は、前後方向に長い平面視略矩形の平板形状に形成されている。
実装部92は、配線部91の前端部から左右方向両外側に膨出する平面視略矩形の平板形状に形成されている。
実装部92は、前後方向に投影したときに、配線部91から左右方向両外側に膨出するアウトリガー部93と、アウトリガー部93の内側に形成される搭載領域94と、それらの前端部を連結する連結部95とを一体的に備えている。
アウトリガー部93は、前後方向に延びる平面視略矩形状の領域である。
搭載領域94は、実装部92の幅方向中央および前後方向中央に配置され、平面視略矩形状の領域である。また、搭載領域94は、平面視において、第1回路付サスペンション基板1の金属支持層4と平面視同一形状の領域である。
連結部95は、左右方向に間隔を隔てて2つ設けられ、各連結部95は、左右方向に延びる平面視略矩形状の領域である。
なお、実装部92には、前側が開放される平面視略U字形状の支持開口部96が、金属支持基板80の厚み方向を貫通するように形成されている。支持開口部96は、アウトリガー部93と、搭載領域94とを左右方向に仕切っている。
導体パターン81は、第1パターン71と、第2パターン72と、第3パターン73とを、独立して備えている。
第1パターン71は、ヘッド側端子66と、外部側端子67と、それらを電気的に接続する信号配線68とを一体的に備える。
ヘッド側端子66は、搭載領域94の前側において、左右方向に互いに間隔を隔てて複数配置されている。ヘッド側端子66には、図3の仮想線で示されるスライダ2の前端部に搭載される磁気ヘッド27(図3参照)に電気的に接続される。
また、外部側端子67は、配線部91の後端部において、左右方向に互いに間隔を隔てて複数配置されている。外部側端子67には、図示しないリード・ライト基板などの外部回路基板(図示せず)が接続される。
信号配線68は、差動信号配線であり、配線部91において、前後方向に沿って複数設けられ、幅方向に互いに間隔を隔てて並列配置されている。また、信号配線68は、実装部92において、配線部91の前端部から外側(左右方向両外側)に屈曲し、アウトリガー部93の左右方向両外側を、アウトリガー部93と平行して前側に進み、連結部95において内側に屈曲した後、連結部95の前側において、折り返されるように、配線されている。
第2パターン72は、第2回路側電源端子76と、供給側電源端子77と、第2電源配線78とを一体的に備える。
第2回路側電源端子76は、左側の連結部95に1つ設けられている。
供給側電源端子77は、配線部91の後端部に1つ設けられており、外部側端子67の内側に間隔を隔てて配置されている。供給側電源端子77には、電源(図示せず)が接続される。
第2電源配線78は、配線部91および実装部92において、信号配線68の内側に信号配線68と並列するように設けられており、具体的には、前後方向に沿うように配置されている。第2電源配線78は、第2回路側電源端子76および供給側電源端子77を電気的に接続するように、配線されている。
第3パターン73は、第2回路側グランド端子86と、供給側グランド端子87と、供給側グランド配線88とを一体的に備える。
第2回路側グランド端子86は、右側の連結部95に1つ設けられている。
供給側グランド端子87は、配線部91の後端部に1つ設けられており、外部側端子67と供給側電源端子77との内側に間隔を隔てて配置されている。
供給側グランド配線88は、配線部91および実装部92において、右側の信号配線68の内側に信号配線68と並列するように設けられており、具体的には、前後方向に沿うように配置されている。
供給側グランド配線88は、第2回路側グランド端子86および供給側グランド端子87を電気的に接続するように、配線されている。
また、第2回路付サスペンション基板3には、図7および図8において図示しないが、厚み方向において、金属支持基板80と導体パターン81との間に介在される第2ベース絶縁層と、導体パターン81の上面および側面を被覆する第2カバー絶縁層とが設けられている。
第2回路付サスペンション基板3において、図示しない第2ベース絶縁層は、導体パターン81に対応するように、導体パターン81の下面に設けられている。
第2回路付サスペンション基板3において、図示しない第2カバー絶縁層は、図7が参照されるように、信号配線68を被覆する一方、第1パターン71におけるヘッド側端子66および外部側端子67を露出するパターンに形成されている。また、図示しない第2カバー絶縁層は、第2パターン72における第2電源配線78を被覆する一方、第2回路側電源端子76および供給側電源端子77を露出するパターンに形成されている。さらに、図示しない第2カバー絶縁層は、第3パターン73における供給側グランド配線88を被覆する一方、第2回路側グランド端子86および供給側グランド端子87を露出するパターンに形成されている。
第1回路付サスペンション基板1は、搭載領域94に搭載されており、具体的には、厚み方向において重なるように、搭載領域94に搭載されている。
このヘッド・ジンバル・アセンブリ100の第1回路付サスペンション基板1には、スライダ2、第1ピエゾ素子15および第2ピエゾ素子25が搭載されている。
図8に示すように、スライダ2は、第1回路付サスペンション基板1の基部5と、第1スライダ搭載部9と、第2スライダ搭載部19とに重複するように、第1スライダ搭載部9および第2スライダ搭載部19に搭載されている。具体的には、スライダ2は、前後方向に延びる平面視略矩形平板状をなし、第1台座49および第2台座59に載置される。具体的には、図3および図4に示すように、スライダ2の下面は、第1台座49の上面および第2台座59の上面に接触するように、第1台座49および第2台座59に支持されている。つまり、スライダ2は、第1台座49および第2台座59を介して、金属支持層4に支持される。
なお、図8に示すように、第1台座49および第1台座ベース層47によって囲まれる第1スライダ搭載部9の中央部には、図示しない接着剤が充填されており、かかる接着剤によって、スライダ2の後端部が第1スライダ搭載部9に接着されて固定される。また、第2台座59および第2台座ベース層57によって囲まれる第2スライダ搭載部19の中央部には、図示しない接着剤が充填されており、かかる接着剤によって、スライダ2の前端部が第2スライダ搭載部19に接着されて固定される。
一方、図3および図4に示すように、基部5における第1電源配線37(導体重複部分28)は、厚み方向に投影したときに、スライダ2の投影面に対して重複する一方、第1電源配線37とスライダ2とは、厚み方向において、間隔L1が隔てられている。
間隔L1は、例えば、1μm以上、好ましくは、3μm以上、より好ましくは、5μm以上であり、また、例えば、30μm以下、好ましくは、20μm以下である。
第1ピエゾ素子15は、図6(f)の仮想線および図8に示すように、第1収容空間16に収容されており、前後方向に延びる平面視略平板状に形成されている。第1ピエゾ素子15は、その前面が、第1前支持部10の後面に当接するとともに、その後面が、第1後支持部11の前面に当接するように、第1収容空間16に収容されている。一方、第1ピエゾ素子15の左右両面は、第1外連結部12および第1内連結部13のそれぞれの内側に間隔を隔てて配置されており、具体的には、第1ピエゾ素子15の左面は、第1外連結部12の右面に対して、間隔が隔てられるとともに、第1ピエゾ素子15の右面は、第1内連結部13の左面に対して、間隔が隔てられている。
また、第1ピエゾ素子15の前端部の上面および後端部の上面には、図示しない電極が設けられており、かかる電極に、第1ピエゾ素子側電源端子35および第1ピエゾ素子側グランド端子42が、例えば、はんだなどによって、電気的に接続される。
また、第2ピエゾ素子25は、第1収容空間16に収容されており、基部5の中央部Cを中心として、第1ピエゾ素子15と点対称に配置されるとともに、第2ピエゾ素子側電源端子36および第2ピエゾ素子側グランド端子52と電気的に接続される。
次に、ヘッド・ジンバル・アセンブリ100における第1回路付サスペンション基板1に搭載されるスライダ2の回転(回動)について、図9を参照して説明する。
まず、第1ピエゾ素子15は、図示しない電源から、図1、図7および図9が参照されるように、供給側電源端子77と、第2電源配線78と、第2回路側電源端子76と、第1回路側電源端子40と、第1電源配線37と、第1ピエゾ素子側電源端子35を介して、電気が供給され、電気の電圧が制御されることによって、矢印で示される前後方向に、収縮する。同様に、第2ピエゾ素子25は、図示しない電源から、第2ピエゾ素子側電源端子36を介して、電気が供給され、電気の電圧が制御されることによって、矢印で示される前後方向に、収縮する。
すると、第1後支持部11が、第1前支持部10に対して相対的に前側に(第1前支持部10に近接する方向に)移動するように、かつ、第2前支持部21が、第2後支持部20に対して相対的に後側に(第2後支持部20に近接する方向に)移動するように、基部5の両端部が前後方向に互いに異なる方向に加圧される。つまり、基部5の平面視における姿勢が変化し、具体的には、基部5の左端部が後側に移動するとともに、基部5の右端部が前側に移動する。これによって、基部5の左右方向長さが長くなる。
そうすると、第1スライダ搭載部9が左側に移動するとともに、第2スライダ搭載部19が右側に移動する。すなわち、第1可動部6および第2可動部7は、左右方向に互いに離間する。
これによって、スライダ2は、基部5の中央部Cを中心として、図9の矢印で示すように、右回り(時計回り)に回転する。なお、基部5は、左回り(反時計回り)に回転しており、そのため、スライダ2は、基部5に対して相対的に大きく回転する。
それに対して、図示しないが、第1ピエゾ素子15および第2ピエゾ素子25が伸縮すると、スライダ2は、上記と逆の方向、つまり、左回り(反時計回り)に回転する。
そして、この第1回路付サスペンション基板1では、導体層30は、厚み方向に投影したときに、スライダ2の投影面と重複する導体重複部分28である、基部5における第1電源配線37を備えるので、第1回路付サスペンション基板1の小型化および導体層30の高密度化を図ることができる。
また、この第1回路付サスペンション基板1では、スライダ2が、第1台座ベース層47と第1台座導体層46と第1台座カバー層48とを備える第1台座49、および、第2台座ベース層57と第2台座導体層56と第2台座カバー層58とを備える第2台座59に搭載されるので、導体重複部分28と、スライダ2との間隔L1を確実に設けることができる。
さらに、この第1回路付サスペンション基板1では、第1台座ベース層47および第2台座ベース層57が、ベース絶縁層60に含まれ、第1台座導体層46および第2台座導体層56が、導体層30に含まれ、第1台座カバー層48および第2台座カバー層58が、カバー絶縁層65に含まれているので、ベース絶縁層60、導体層30およびカバー絶縁層65とともに、第1台座ベース層47および第2台座ベース層57と、第1台座導体層46および第2台座導体層56と、第1台座カバー層48および第2台座カバー層58とをそれぞれ備える第1台座49および第2台座59を同時に形成することができる。そのため、第1台座49および第2台座59を含む第1回路付サスペンション基板1の層構成を簡易にすることができる。
また、この第1回路付サスペンション基板1では、金属支持層4は、第1ピエゾ素子15および第2ピエゾ素子25の伸縮に基づいてスライダ2を連動するように構成されているので、スライダ2を回転させることができる。そのため、スライダ2に搭載される磁気ヘッド27の位置を精密に調節することができる。
また、この第1回路付サスペンション基板1では、導体重複部分28を含む第1電源配線37は、スライダ2との接触が有効に防止されながら、第1ピエゾ素子15および第2ピエゾ素子25を接続することができる。また、第1ピエゾ素子15および第2ピエゾ素子25が、スライダ2を挟むように間隔を隔てて複数設けられているので、スライダ2を効率的に移動させることができる。
また、第1電源配線37が、スライダ2の投影面と重複する導体重複部分28を含むので、第1電源配線37の高密度化を図り、ひいては、第1回路付サスペンション基板1のコンパクト化を図ることができる。
また、この回路付サスペンション基板では、第1ピエゾ素子側電源端子35および第1ピエゾ素子側グランド端子42と、第1台座49とは、互いに間隔を隔てて配置され、また、第2ピエゾ素子側電源端子36および第2ピエゾ素子側グランド端子52と、第2台座59とは、互いに間隔を隔てて配置されている。そのため、第1台座49および第2台座59に支持されるスライダ2と各端子との接触を有効に防止して、これに起因する各端子の損傷を有効に防止することができる。
<変形例>
第1実施形態では、第1回路付サスペンション基板1を、第2回路付サスペンション基板3に実装して、ヘッド・ジンバル・アセンブリ100として用いているが、例えば、第2回路付サスペンション基板3の金属支持層4と、第2回路付サスペンション基板3の金属支持基板80とを一体的に形成し、それらの上に各層を順次積層することによって、第1回路付サスペンション基板1および第2回路付サスペンション基板3を一体的に形成して、ヘッド・ジンバル・アセンブリ100を製造することもできる。
また、第1実施形態では、第1回路付サスペンション基板1を第2回路付サスペンション基板3に搭載させているが、例えば、第1回路付サスペンション基板1を、スライダ2に搭載することなく、そのままヘッド・ジンバル・アセンブリ100として用いることもできる。
さらに、第1実施形態では、金属保護層70を第1回路付サスペンション基板1に設けているが、金属保護層70を設けることなく、第1回路付サスペンション基板1を構成することもできる。
<第2実施形態>
図10おいて、第1実施形態と同様の部材については、同一の参照符号を付し、その詳細な説明を省略する。
図10に示すように、ベース重複部分51を形成する第1ベース層61の厚みを、第2ベース層62および第3ベース層63の厚みに比べて、薄く形成することもできる。
具体的には、第1ベース層61の厚みは、第2ベース層62および第3ベース層63の厚みに対して、例えば、70%以下、好ましくは、50%以下、より好ましくは、40%以下であり、また、例えば、10%以上である。詳しくは、第1ベース層61の厚みは、例えば、1μm以上、好ましくは、3μm以上であり、また、例えば、7μm以下、好ましくは、5μm以下である。
厚みが異なる第1ベース層61と、第2ベース層62および第3ベース層63とを含むベース絶縁層60は、感光性の絶縁材料のワニスから形成される皮膜を、階調露光することによって、形成される。
そして、この第1回路付サスペンション基板1では、ベース重複部分である第1ベース層61の厚みは、第2ベース層62および第3ベース層63の厚みより薄く形成されているので、導体重複部分28である、基部5における第1電源配線37と、スライダ2との間隔L1を確実かつ十分に確保することができる。具体的には、間隔L1は、例えば、3μm以上、好ましくは、5μm以上であり、また、例えば、30μm以下、好ましくは、20μm以下である。
<第3実施形態>
図11おいて、第1実施形態と同様の部材については、同一の参照符号を付し、その詳細な説明を省略する。
カバー絶縁層65の厚みを40μm以下に設定しているが、例えば、図9が参照されるように、それより厚く形成することができ、具体的には、40μm超過に、また、例えば、80μm以下に設定することもできる。
第1電源配線37とスライダ2との間隔L1は、例えば、2μm以上、好ましくは、10μm以上であり、また、例えば、40μm以下、好ましくは、20μm以下である。
この第1回路付サスペンション基板1では、第1台座カバー層48および第2台座カバー層58の厚み、ひいては、第1台座49および第2台座59の厚みが、第1実施形態のそれらに比べて厚く形成されるので、導体重複部分28である、基部5における第1電源配線37と、スライダ2との間隔を確実かつ十分に確保することができる。
<第4実施形態>
図12おいて、第1実施形態と同様の部材については、同一の参照符号を付し、その詳細な説明を省略する。
図12に示すように、ベース重複部分51である、金属支持層4における基部5の厚みを、第1可動部6および第2可動部7の厚みに比べて、薄く形成することもできる。
具体的には、基部5の厚みは、第1可動部6および第2可動部7の厚みに対して、例えば、80%以下、好ましくは、60%以下、より好ましくは、50%以下であり、また、例えば、30%以上である。詳しくは、基部5の厚みは、例えば、3μm以上、好ましくは、5μm以上であり、また、例えば、120μm以下、好ましくは、50μm以下である。
厚みが異なる基部5と、第1可動部6および第2可動部7を含む金属支持層4は、例えば、金属支持層4の上面のハーフエッチングなどによって、形成される。
第1電源配線37とスライダ2との間隔L1は、例えば、5μm以上、好ましくは、10μm以上であり、また、例えば、50μm以下、好ましくは、30μm以下である。
そして、この第1回路付サスペンション基板1では、基部5の厚みは、第1可動部6および第2可動部7の厚みより薄く形成されているので、基部5における第1電源配線37とスライダ2との間隔L1を確実かつ十分に確保することができる。
以下に示す実施例の数値は、実施形態において記載される数値(すなわち、上限値または下限値)に代替することができる。
実施例1
(第1実施形態に対応する実施例)
まず、平板状の厚み50μmのステンレス(SUS304)からなる金属支持層を用意した(図5(a)参照)。
次いで、金属支持層の上面全面に、感光性ポリアミック酸樹脂のワニスを塗布し、乾燥して皮膜を形成した後、皮膜を露光して現像し、加熱硬化することにより、厚み10μmのベース絶縁層を、ベース重複部分を形成する第1ベース層、第2ベース層および第3ベース層を独立して備えるパターンで形成した。(図5(b)参照)。
次いで、厚み10μmの導体層を、アディティブ法により、銅から、導体重複部分を含む電源パターンとグランドパターンとを備えるパターンで形成した(図5(c)参照)。
次いで、導体層およびベース絶縁層を含む金属支持層の上面全面に、感光性ポリアミック酸樹脂のワニスを塗布して乾燥させて、皮膜を形成した後、皮膜を露光および現像して、加熱硬化することにより、厚み5μmのカバー絶縁層を、第1台座カバー層および第2台座カバー層を備えるパターンで形成した(図5(d)参照)。
その後、金属支持層に、化学エッチングにより、第1収容空間および第2収容空間を形成した(図6(e)参照)。
次いで、金属支持層に、スリットを形成するとともに、金属支持層を外形加工することにより、第1回路付サスペンション基板を得た(図6(g)参照)。
その後、第1回路付サスペンション基板にスライダを搭載した。
スライダの下面と、基部における電源パターンとの間隔L1は、5μmであった。
実施例2
(第2実施形態に対応する実施例)
ベース絶縁層の形成において、皮膜を階調露光した以外は、実施例1と同様に処理することによって、第1回路付サスペンション基板を得、続いて、第1回路付サスペンション基板にスライダを搭載した。
なお、ベース絶縁層を、厚み5μmの第1ベース層と、厚み10μmの第2ベース層および第3ベース層とから形成した(図10参照)。
スライダの下面と、基部における電源パターンとの間隔L1は、10μm以上であった。
実施例3
(第3実施形態に対応する実施例)
カバー絶縁層、すなわち、第1台座カバー層および第2台座カバー層の厚みを、12μmに変更した以外は、実施例1と同様に処理することによって、第1回路付サスペンション基板を得、続いて、第1回路付サスペンション基板にスライダを搭載した。
スライダの下面と、基部における電源パターンとの間隔L1は、10μm以上であった。
実施例4
(第4実施形態に対応する実施例)
金属支持層の上面をハーフエッチングした以外は、実施例1と同様に処理することによって、第1回路付サスペンション基板を得、続いて、第1回路付サスペンション基板にスライダを搭載した。
なお、金属支持層における支持重複部分である基部の厚みが20μmであり、第1可動部および第2可動部の厚みが50μmであった。
スライダの下面と、支持重複部分である基部における電源パターンとの間隔L1は、10μm以上であった。
1 第1回路付サスペンション基板
2 スライダ
4 金属支持層
5 基部
15 第1ピエゾ素子
25 第2ピエゾ素子
28 導体重複部分
29 支持重複部分
30 導体層
35 第1ピエゾ素子側電源端子
36 第2ピエゾ素子側電源端子
37 第1電源配線
42 第1ピエゾ素子側グランド端子
46 第1台座導体層
47 第1台座ベース層
48 第1台座カバー層
49 第1台座
51 ベース重複部分
52 第2ピエゾ素子側グランド端子
56 第2台座導体層
57 第2台座ベース層
58 第2台座カバー層
59 第2台座
61 第1ベース層
65 カバー絶縁層
100 ヘッド・ジンバル・アセンブリ

Claims (9)

  1. 金属支持層と、
    前記金属支持層の上に形成されるベース絶縁層と、
    前記ベース絶縁層の上に形成される導体層と、
    前記金属支持層の上に台座を介して支持されるスライダと
    を備え、
    前記導体層は、厚み方向に投影したときに、前記スライダの投影面と重複する導体重複部分を備え、
    前記導体重複部分は、前記スライダと間隔を隔てて設けられ、かつ、第1方向に沿って延びており、
    前記台座は、前記導体重複部分を挟んで対向配置される第1台座および第2台座を備え、
    前記第1台座および前記第2台座のそれぞれは、前記第1方向に沿って延びていることを特徴とする、回路付サスペンション基板。
  2. 前記スライダは、前記第1台座と前記第2台座との対向方向に延び、
    前記対向方向において、前記スライダの一端部は、前記第1台座に対して、前記導体重複部分の反対側で、前記金属支持層に対して固定され、
    前記対向方向において、前記スライダの他端部は、前記第2台座に対して、前記導体重複部分の反対側で、前記金属支持層に対して固定されることを特徴とする、請求項1に記載の回路付サスペンション基板。
  3. 前記ベース絶縁層の上に、前記導体層を被覆するように形成されるカバー絶縁層をさらに備え、
    前記台座は、
    前記ベース絶縁層に含まれる台座ベース層と、
    前記導体層に含まれ、前記台座ベース層の上に形成される台座導体層と、
    前記カバー絶縁層に含まれ、前記台座ベース層の上に、前記台座導体層を被覆するように形成される台座カバー層と
    を備えることを特徴とする、請求項1または2に記載の回路付サスペンション基板。
  4. 前記導体層と電気的に接続されるピエゾ素子を備え、
    前記金属支持層は、前記ピエゾ素子の伸縮に基づいて前記スライダを連動するように構成されていることを特徴とする、請求項1〜3のいずれか一項に記載の回路付サスペンション基板。
  5. 前記ピエゾ素子は、前記第1方向において互いに間隔を隔てて配置される第1ピエゾ素子および第2ピエゾ素子を備え、
    前記導体重複部分は、前記第1方向において、前記第1ピエゾ素子と前記第2ピエゾ素子との間に配置されることを特徴とする、請求項4に記載の回路付サスペンション基板。
  6. 前記ピエゾ素子は、厚み方向に投影したときに、前記スライダを挟むように、間隔を隔てて複数設けられ、
    前記導体層は、複数の前記ピエゾ素子を接続する配線を備え、
    前記配線は、前記導体重複部分を含むことを特徴とする、請求項4または5に記載の回路付サスペンション。
  7. 前記導体層は、ピエゾ素子に電気的に接続される端子を備え、
    前記端子と前記台座とは、互いに間隔を隔てて配置されていることを特徴とする、請求項1〜6のいずれか一項に記載の回路付サスペンション基板。
  8. 前記ベース絶縁層は、厚み方向に投影したときに、前記スライダの投影面と重複し、前記導体重複部分を被覆するベース重複部分を備え、
    前記ベース重複部分の厚みは、前記ベース重複部分以外の前記ベース絶縁層の厚みより薄く形成されていることを特徴とする、請求項1〜7のいずれか一項に記載の回路付サスペンション基板。
  9. 前記金属支持層は、厚み方向に投影したときに、前記スライダの投影面と重複し、前記導体重複部分を支持する支持重複部分を備え、
    前記支持重複部分の厚みは、前記支持重複部分以外の前記金属支持層の厚みより薄く形成されていることを特徴とする、請求項1〜8のいずれか一項に記載の回路付サスペンション基板。
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