JP6037771B2 - エレベーターシステム - Google Patents
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Description
また、予め登録された通常の行先階へ行く利用者と、登録された行先階とは異なる行先階へ向かう利用者、不慣れな利用者が混在した場合、IDカード等で行先階が自動登録できるにも係らず、利用者の渋滞を招くことになり、エレベータの運行効率が低下する。したがって、無駄な行先階が登録されてエレベータの運行効率を低下させ、混雑時には行先階登録装置での渋滞、行列の乱れ、乱れず整列して入力したとしても長くなった待ち行列を解消するのが困難であった。
特許文献3に記載のものは、エレベータのかご内において、混雑していない時間帯における操作で有れば良いが、それ以外の場合では、ID判別装置への行先階の入力については特許文献2と変わりない。
また、上記特許文献のように個人識別形式のIDカードを導入するとなると、昨今の個人情報保護に対する関心が高い中で、個人情報の流出というリスクが生じ、それに対して、セキュリティ対策を講じたカード情報の管理を行う高価でかつ大規模システムが必要となる。
さらに、エレベーターホール付近には、エレベータ利用者によって携帯されたカード内情報を読取る認識部523、5n3を有したホール用行先階入力装置520S、5n0Sが設けられ、これらはセキュリティの強化、つまり特定の利用者しか使えないことによるセキュリティ効果を高めている。
(a)は待機状態であり、この状態から利用者が10階へ行く場合、(b)で1を入力、(c)で0を入力する。次に、(d)で認識部513にIDカードをかざす、つまり、認識部513からICタグへの比較的強めの電波供給に対してICタグ(IDカード)からの微弱な反射派を受信、解読できるように、読取り又は通信可能距離内にはいるように近接、あるいは密着させる。
(e)読取った情報が適正かどうかを判定し、利用の可と判別できた場合、つまり、許可されたカードの場合、入力した行先階情報(この場合では10階の情報)が群管理制御システム100に伝送され、群管理制御システム100において最適な割り当てかごを決定する。利用の可否の判別は、IDカードの情報が個人識別情報の場合は、個人識別情報が許可できるとして予め登録されていれば良い。また、IDカードの情報は、単に許可すべき信号、例えば、キーナンバーであっても良く、この場合は個人識別情報でないので、より簡単なシステムとなる。
S301:行先階入力装置510Sのテンキーにて行先階を入力する。
S302:行先階入力装置510Sのディスプレイ512上に行先階を表示。
利用者は表示された行先階を最終確認した後、利用者によって携帯された情報を読取り行先階決定を担う認識部513に対して所定の操作を行う(例えば、社員証等のIDカードをかざす)。
S304:認識部513は、IDカードが正規のカードか否かつまり、行先階決定OKかを判定する。(IDカードに正規のカードを示す信号、フラグが埋め込まれている)
S305:行先階決定OKの場合、入力された行先階情報を群管理制御システム100に伝送。群管理制御システム100において最適な割り当てかごを決定し、割り当て号機のエレベータ制御システムへ割り当て信号を伝送する。
S307:割り当てかごが当該階に到着して、戸開する。
S308:かご内操作盤311へ該当する行先階を自動登録(行先階ボタン点灯)する。
さらに、行先階を入力後に、IDカードを読み込ませて登録を決定した後に、IDカードのかざし方を変えることで、セキュリティ性の向上だけでなく、使い勝手の向上もできる。
例えば、S305でS303のステップのかざし方(図4参照)により、行先階情報に付加する情報(身障者、VIP等の特殊運転条件)を決定して群管理制御システム100に伝送する。かざし方として(a)は一般呼びであるので、認識部513へIDカードをタップ、つまり、軽く触れてすぐに離す。(b)はダブルタップ、2回連続して同じ位置をタップすることでVIP呼びと認識し、専用の乗りかごを配車する。(c)は、IDカードを認識部513に軽く触れたまま右方向へスライドすることで、車イス呼びと認識し、車イス用の乗りかごを配車する。このほか、IDカードを認識部513に軽く触れたままの状態を保つロングタッチ、左方向へのスライド、下方向へのドラッグなどのかざし方で区別して特殊運転条件の指示とする。
(a)利用者が10階へ行くためテンキーで入力が既に終わった状態で、認識部513にスマートフォンをかざし、NFCインターフェイスでこのスマートフォンから読取った情報が適正かどうかを判定、つまり、利用許可を与えて良いか行先階入力装置側で判断する。
(b)利用許可を与えて良いと判断される場合、入力された行先階情報(この場合では10階の情報)に付加する情報を選択可能とする。図は、VIP呼びの運転条件となるように、指を使ってVIP呼びに対して予め定めた登録パターン(図でN字状)をタッチパネルの所定部を軽く触れることで入力する。この入力操作により、VIP呼びと認識する。
(c)群管理制御システム100において最適な割り当てかごが決定され、表示装置512に割り当て号機が表示される。
本例によれば、図4で説明したものに比べ、登録パターンを複数設けることで数多くの種々な付加情報を設定することができる。
スマートフォン等の情報端末装置は、予め身障者、VIP等の特殊運転条件の呼び登録できるアプリケーション(特殊呼びアプリ)がインストールされ、アプリを利用するための個人認証、利用条件等の初期設定がされている。
(a)図5と同様に、利用者が10階へ行くためテンキーで入力が既に終わった状態で、認識部513にスマートフォンをかざす。
(b)近距離無線通信のNFCインターフェイスである第1の通信部でスマートフォンから個別の情報を読み取り、利用許可を行先階入力装置側で判断し、許可信号を送ることで特殊呼びアプリが起動する。(b)の下図が特殊呼びアプリが起動した後の画面を示し、「特殊呼びを選択して下さい。」のメッセージ、付加情報を入力するための車イス、VIP呼びを示す登録ボタンが表示される。利用者は、入力した行先階情報(この場合では10階の情報)に付加する情報を選択する。本図ではVIP呼びの運転条件とするため、VIP呼びに対する登録ボタンをタップしている。この操作により、VIP呼びであることが行先階入力装置へ通信され、群管理制御システム100に伝送されて最適な割り当てかごが決定される。
(c)表示装置512に割り当て号機Dが表示される。
さらに、第2の通信部を起動することによって、顔画像、名前、会社情報、等より詳細な個人情報を行先階入力装置経由で群管理制御システム100、あるいはセキュリティを確認するための別サーバ等に伝送してセキュリティ等を強化することができる。
S702:出発基準階に設置の行先階入力装置510Sにおいての利用と判定した場合、エレベータ利用者のサービスが完了した後、入力した行先階の行先階入力装置の操作を有効とする(入館人数1人増加として運行管理制御系101内のデータベースへ記録する)。
S703:一般階において最終退場者か否かを確認する。
S704:一般階において最終退場者と判定した場合、エレベータ利用者が乗りかごに乗車及び戸閉完了した後、操作階の行先階入力装置の操作を無効とする。
また、出社日でかつ出社時間の2時間前等といった所定時刻と判断した場合、出発基準階(ロビー階)以外の階(一般階)の行先階入力装置の操作を無効とする。また、エントランス階が複数であっても同様である。
101 運行管理制御系
102 学習系
103 知能系
210、220、2n0 エレベータ制御システム
211 運行管理制御系
212 運転制御系
213 速度制御系
310C、320C、3n0C 乗りかご
311、321、3n1 かご内操作盤
400 入出力メイン処理装置
510、520、5n0 行先階入力装置
511、521、5n1 行先階入力部
512、522、5n2 表示装置
513、523、5n3 認識部
Claims (11)
- 複数台のエレベータの運行を管理する群管理制御システムを有し、エレベータに乗り込むまでに行先階の登録を行うエレベーターシステムにおいて、
移動開始階において、エレベータに乗り込むまでの場所に設置され、行先階が入力可能とされた行先階入力装置と、
利用者によって携帯される情報を格納したIDカード又は情報端末装置と、
前記行先階入力装置に行先階が入力された後、前記IDカード又は前記情報端末装置から前記情報を読取り、読取った前記情報に基づいて入力された前記行先階を登録する認識部と、
前記登録された前記行先階に基づいて割り当てる前記エレベータを決定する前記群管理制御システムと、
決定された前記エレベータが表示可能とされた表示装置と、を備え、
前記IDカード又は前記情報端末装置を前記認識部へタップ、ダブルタップ、スライドすることで前記行先階の情報に付加する情報を決定することを特徴とするエレベーターシステム。 - 請求項1に記載のエレベーターシステムにおいて、前記IDカード又は前記情報端末装置の前記認識部へのかざし方により、前記行先階の情報に付加する情報を決定することを特徴とするエレベーターシステム。
- 複数台のエレベータの運行を管理する群管理制御システムを有し、エレベータに乗り込むまでに行先階の登録を行うエレベーターシステムにおいて、
移動開始階において、エレベータに乗り込むまでの場所に設置され、行先階が入力可能とされた行先階入力装置と、
利用者によって携帯される情報を格納したIDカード又は情報端末装置と、
前記行先階入力装置に行先階が入力された後、前記IDカード又は前記情報端末装置から前記情報を読取り、読取った前記情報に基づいて入力された前記行先階を登録する認識部と、
前記登録された前記行先階に基づいて割り当てる前記エレベータを決定する前記群管理制御システムと、
決定された前記エレベータが表示可能とされた表示装置と、を備え、
前記IDカード又は前記情報端末装置の前記認識部へタップすることで一般呼び、ダブルタップすることでVIP呼びあるいは車いす呼びと認識することを特徴とするエレベーターシステム。 - 複数台のエレベータの運行を管理する群管理制御システムを有し、エレベータに乗り込むまでに行先階の登録を行うエレベーターシステムにおいて、
移動開始階において、エレベータに乗り込むまでの場所に設置され、行先階が入力可能とされた行先階入力装置と、
利用者によって携帯される情報を格納したIDカード又は情報端末装置と、
前記行先階入力装置に行先階が入力された後、前記IDカード又は前記情報端末装置から前記情報を読取り、読取った前記情報に基づいて入力された前記行先階を登録する認識部と、
前記登録された前記行先階に基づいて割り当てる前記エレベータを決定する前記群管理制御システムと、
決定された前記エレベータが表示可能とされた表示装置と、を備え、
前記行先階入力装置の画面をタッチパネルとし、前記IDカード又は前記情報端末装置を前記認識部へタップした後、前記タッチパネルを指で特定操作をすることで前記行先階の情報に付加する情報を決定することを特徴とするエレベーターシステム。 - 請求項1に記載のエレベーターシステムにおいて、前記IDカード又は前記情報端末装置を前記認識部へ通信可能距離内にはいるように近接させ、NFCインターフェイスで前記IDカード又は前記情報端末装置から読取った情報に基づき利用許可を与えることを特徴とするエレベーターシステム。
- 複数台のエレベータの運行を管理する群管理制御システムを有し、エレベータに乗り込むまでに行先階の登録を行うエレベーターシステムにおいて、
移動開始階において、エレベータに乗り込むまでの場所に設置され、行先階が入力可能とされた行先階入力装置と、
利用者によって携帯される情報を格納したIDカード又は情報端末装置と、
前記行先階入力装置に行先階が入力された後、前記IDカード又は前記情報端末装置から前記情報を読取り、読取った前記情報に基づいて入力された前記行先階を登録する認識部と、
前記登録された前記行先階に基づいて割り当てる前記エレベータを決定する前記群管理制御システムと、
決定された前記エレベータが表示可能とされた表示装置と、を備え、
前記行先階入力装置の画面をタッチパネルとし、前記IDカード又は前記情報端末装置を前記認識部へ通信可能距離内にはいるように近接させた後、前記タッチパネルの所定部を予め定めた登録パターンに従って指で軽く触れることで前記行先階の情報に付加する情報を決定することを特徴とするエレベーターシステム。 - 複数台のエレベータの運行を管理する群管理制御システムを有し、エレベータに乗り込むまでに行先階の登録を行うエレベーターシステムにおいて、
移動開始階において、エレベータに乗り込むまでの場所に設置され、行先階が入力可能とされた行先階入力装置と、
利用者によって携帯される情報を格納したIDカード又は情報端末装置と、
前記行先階入力装置に行先階が入力された後、前記IDカード又は前記情報端末装置から前記情報を読取り、読取った前記情報に基づいて入力された前記行先階を登録する認識部と、
前記登録された前記行先階に基づいて割り当てる前記エレベータを決定する前記群管理制御システムと、
決定された前記エレベータが表示可能とされた表示装置と、を備え、
前記情報端末装置に特殊運転条件を登録できるアプリケーションがインストールされ、NFCインターフェイスで前記情報端末装置から個別の情報を読み取り、利用許可を前記行先階入力装置側で判断し、前記アプリケーションが起動されることを特徴とするエレベーターシステム。 - 請求項7に記載のエレベーターシステムにおいて、前記アプリケーションが起動と共に、より多くの情報量を通信できる第2の通信部を起動することを特徴とするエレベーターシステム。
- 請求項1に記載のエレベーターシステムにおいて、前記群管理制御システムで行先階別の乗降人数の記録を行い、一般階において最終退場者と判定した場合、その階の行先階入力装置の操作を無効とすることを特徴とするエレベーターシステム。
- 請求項9に記載のエレベーターシステムにおいて、所定の暗号操作により前記行先階入力装置の操作を許可することを特徴とするエレベーターシステム。
- 請求項9に記載のエレベーターシステムにおいて、所定の時刻になった場合、一般階の前記行先階入力装置の操作を無効とすることを特徴とするエレベーターシステム。
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