JP2009286550A - エレベータ - Google Patents

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良太 岡野
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Abstract

【課題】エレベータにおいて、乗りかご内の様子を撮影した画像をより効率よく記録し、記録装置を有効に活用することである。
【解決手段】エレベータにおいて、乗りかご3内の様子を撮影する撮影部40と、乗りかご3内に存在するID情報を読み取って認証するID読取認証部30と、撮影部40による撮影画像を記録する記録部20と、ID読取認証部30の出力に基づいて記録部20の制御を行う制御部50と、を備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、エレベータに係り、特に、乗りかご内の様子を撮影する撮影部を有するエレベータに関する。
現在、商業施設等においてエレベータが設置されており、様々な人がエレベータを利用している。そのため、乗りかご内には防犯対策として乗りかご内の様子を撮影する防犯カメラが設けられている。例えば、特許文献1には、エレベータかご内に設置され、かご内の乗客を撮影するカメラと、カメラが撮影した記録画像から乗客の暴れ状況を検出する画像監視装置と、画像監視装置が乗客の暴れ状況を検出した時、その検出結果が通知されて記録画像の記録密度を高密度に変更するレコーダ装置と、画像監視装置が乗客の暴れ状況を検出した時、乗客の暴れ検出の状況の程度に応じて警備会社又はオーナへ通知することを特徴とするものが開示されている。
特開2007−31017号公報
上記特許文献1の構成を用いることで、防犯カメラによって乗りかご内の様子を撮影し、防犯カメラが撮影した画像を記録することができる。しかし、乗りかご内の様子を長時間記録するとなると膨大な容量の記録装置が必要となりコストがかさんでしまうという問題がある。
本発明の目的は、乗りかご内の様子を撮影した画像をより効率よく記録し、記録装置を有効に活用することができるエレベータを提供することである。
本発明に係るエレベータは、乗りかご内の様子を撮影する撮影部と、乗りかご内に存在するID情報を読み取って認証するID読取認証部と、撮影部によって撮影された画像を記録する記録部と、ID読取認証部の出力に基づいて記録部の制御を行う制御部と、を備えることを特徴とする。
また、本発明に係るエレベータにおいて、記録部は、撮影部によって撮影された画像が所定の時間間隔で変化している場合に撮影画像を記録することが好ましい。
また、本発明に係るエレベータにおいて、制御部は、ID読取認証部で読み取ったID情報が予め登録されたID情報と一致して認証された場合に撮影部によって撮影された画像を記録しないように制御することが好ましい。
また、本発明に係るエレベータにおいて、ID読取認証部が読み取ったID情報の数を数えるIDカウント部と、乗りかご内に存在する乗客の数を数える人数カウント部と、を備え、制御部は、読み取ったID情報の数と乗りかご内に存在する乗客の数が一致する場合に撮影部によって撮影された画像を記録しないように制御することが好ましい。
また、本発明に係るエレベータにおいて、ID読取認証部が読み取ったID情報の数を数えるIDカウント部を備え、制御部は、ID情報の数が少なくとも2つ以上の場合に撮影部によって撮影された画像を記録しないように制御することが好ましい。
また、本発明に係るエレベータにおいて、人数カウント部は、撮影部によって撮影された画像を画像解析することによって乗りかご内に存在する乗客の数をカウントすることが好ましい。
また、本発明に係るエレベータにおいて、人数カウント部は、乗りかご内秤装置によって乗りかご内に存在する乗客の数をカウントすることが好ましい。
上記構成のエレベータによれば、ID情報を読み取って認証するID読取認証部の出力に基づいて撮影画像の記録を制御することができる。これにより、必要な場合にのみ乗りかご内の様子を撮影した画像を記録することで、より効率よく記録することができる。
上記構成の撮影された画像が変化している場合に撮影画像を記録するエレベータによれば、さらに効率よく乗りかご内の様子を撮影した画像を記録することができる。
上記構成のID情報が予め登録されたID情報と一致する場合に撮影された画像を記録しないように制御する制御部を有するエレベータによれば、登録されたID情報を有する乗客が乗りかごに乗っている場合には、暴漢等の可能性が低いとして撮影画像を記録しないとすることができる。これにより、より効率よく乗りかご内の様子を撮影した画像を記録することができる。
上記構成のID情報の数と乗客の数が一致する場合に撮影部による撮影画像を記録しないように制御する制御部を有するエレベータによれば、乗りかご内の全ての乗客がID情報を有するICカード等を携帯していれば、暴漢等の可能性が低いとして撮影画像を記録しないとすることができる。これにより、より効率よく乗りかご内の様子を撮影した画像を記録することができる。
上記構成のID情報の数が少なくとも2つ以上の場合に撮影部によって撮影された画像を記録しないように制御する制御部を有するエレベータによれば、乗りかご内に少なくとも2人以上ID情報を有するICカード等を携帯する者がいれば、ICカード等を携帯しないその他の乗客が暴漢等となる可能性が低いとして、撮影画像を記録しないとすることができる。これにより、より効率よく乗りかご内の様子を撮影した撮影画像を記録することができる。
以下に、本発明に係る実施の形態について添付図面を参照しながら詳細に説明する。また、この説明において、具体的な形状、材料、数値、方向等は、本発明の理解を容易にするための例示であって、用途、目的、仕様等にあわせて適宜変更することができる。
図1は、本発明の第1実施形態であるエレベータ10を示す図である。エレベータ10は、乗りかご3を移動させるために主ロープ7を巻き上げる巻上機(図示せず)とエレベータ制御盤(図示せず)とを含んで構成され、巻上機とエレベータ制御盤とが昇降路の最下部であるいわゆるピット内に設置されている。乗りかご3は、ID情報を含むICカード9を携帯する乗客4等を行き先階まで移動させるためのものであって、かご操作盤8と、かご扉6と、ID読取認証部30と、制御部50と、記録部20と、撮影部40とを含んで構成される。かご操作盤8は、乗りかご3内に設けられ、乗りかご3の行き先を選択する押ボタンや表示パネル等が配置される操作盤である。かご扉6は、乗りかご3が各乗場に着床したときに開く片開き、あるいは両開きの扉である。
ID読取認証部30は、ICカード9に含まれたID情報を読み取り、そのID情報が予め登録されたID情報と一致するか否かを判断して認証する機能を有する。ID読取認証部30は、乗りかご3の内側壁において乗客4が携帯するICカード9からの電磁波を受信できる位置に設けられる。ID読取認証部30は、制御部50と電気的に接続されている。
撮影部40は、乗りかご3内の様子を撮影する機能と、暴漢の動き等を最新の画像解析技術で検出する機能とを有する。撮影部40は、乗りかご3内を撮影した画像を4800コマに分割、各コマに映っている人の動きの「向き」と「大きさ」を解析することで、暴漢によるトラブル等を検出することができる。具体的には、人が急激に上下左右に動く、または大きく、小さく不規則な動きを繰り返すなどの通常ではない現象が起きた場合には、「異常行動」があったと判断し、制御部50に対して出力する。撮影部40は、乗りかご3内の天井であって乗りかご3内の全域を撮影できるように取り付けられている。
記録部20は、撮影部40によって撮影された画像を記録する記録装置である。記録部20は、乗りかご3の天井部分に設けられ、制御部50の制御に基づき撮影部40によって撮影された画像を記録する機能を有する。記録部20は、撮影部40によって撮影された画像が所定の時間間隔で変化している場合に撮影画像を記録する機能を有する。記録部20は、撮影部40と制御部50と電気的に接続されている。
制御部50は、記録部20とID読取認証部30と電気的に接続され、ID読取認証部30によって読み取ったID情報が予め登録されたID情報と一致していると認証すれば、記録部20に対し撮影部40によって撮影された画像を記録しないように制御する機能を有する。
続いて、上記構成からなるエレベータ10の動作について図1、図2を参照して説明する。図2は、エレベータ10において撮影部40が撮影した画像を効率よく記録する手順を示すフローチャートである。まず、撮影部40は、乗りかご3内の様子を撮影している(S2)。
次に、撮影部40によって撮影された画像が所定の時間間隔において変化しているか否かを判断する(S4)。乗りかご3内に乗客4等が乗り込んでいない状況等、つまり乗りかご3内の画像が変化していない場合は、所定の時間を経過させた後、再びS4に戻る。一方、乗りかご3内に乗客4等が乗り込んでいる状況等、つまり乗りかご3内の画像が変化している場合は、読み取られたID情報が予め登録されたID情報と一致するか否かが判断される(S7)。
ID情報が予め登録されたID情報と一致すると判断された場合には、END処理へと進む。ID情報が予め登録されたID情報と一致しないと判断された場合には、記録部20は、撮影部40によって撮影された画像を記録する(S10)。なお、ICカード9を有しない乗客4であればID情報はないため、予め登録されたID情報と一致しないようなデフォルト設定のID情報との比較を行うことでS10へ進むこととなる。
上記のように、予め登録されたID情報を含むICカード9を携帯する乗客4が乗りかご3に乗っている場合には、暴漢等の可能性が低いとして撮影画像を記録しないとすることができる。これにより、より効率よく乗りかご3内の様子を撮影した画像を記録することができる。
次に、図3を参照して本発明の第2実施形態であるエレベータ11について説明する。図3は、本発明の第2実施形態であるエレベータ11を示す図である。ここで、エレベータ11は、上記第1実施形態のエレベータ10とほぼ同様の構成を有するため、同一構成要素には同一符号を付して重複することとなる説明を援用によって省略し、異なる構成およびその作用について説明する。エレベータ11は、制御部51と、ID読取認証部31とがエレベータ10と相違するため、以下では、特に、制御部51、ID読取認証部31について詳細な説明を行う。
ID読取認証部31は、さらに、読み取ったID情報の数をカウントする機能を有する。制御部51は、ID読取認証部31がカウントしたID情報の数が2個以上の場合には記録部20に対し、撮影部40によって撮影された画像を記録しないように制御する機能を有する。
続いて、上記構成からなるエレベータ11の動作について図3、図4を参照して説明する。図4は、エレベータ11において撮影部40が撮影した画像を効率よく記録する手順を示すフローチャートである。エレベータ11は、エレベータ10と同様にまずS2,S4の手順を実行する。
ID読取認証部31がカウントしたID情報の個数を取得する(S5)。ID情報の数が2個以上か否かを判断する(S9)。ID読取認証部31によってカウントされたID情報の数が2個以上である場合には、END処理へと進む。ID読取認証部31によってカウントされたID情報の数が2個以上でなければ撮影部40が撮影した画像を記録する(S10)。
上記のように、乗りかご3内に少なくとも2人以上ID情報を有するICカード9等を携帯する者がいれば、ICカード9を携帯しないその他の乗客4が暴漢等となる可能性が低いとして撮影された画像を記録しないとすることができる。これにより、より効率よく乗りかご3内の様子を撮影した画像を記録することができる。
次に、図5を参照して本発明の第3実施形態であるエレベータ12について説明する。図5は、本発明の第3実施形態であるエレベータ11を示す図である。ここで、エレベータ12は、上記第2実施形態のエレベータ11とほぼ同様の構成を有するため、同一構成要素には同一符号を付して重複することとなる説明を援用によって省略し、異なる構成およびその作用について説明する。エレベータ12は、制御部52と、撮影部42とがエレベータ11と相違するため、以下では、特に、制御部52、撮影部42について詳細な説明を行う。
撮影部42は、さらに、あらかじめ乗りかご3内の輝度(明るさ)パターンを記憶し、乗客4が乗りかご3に乗ることで生じる輝度パターンの変化をとられた画像解析を利用して、乗客4を検出し人数を数える人数カウント機能を有する。
制御部52は、ID読取認証部31がカウントしたID情報の数と、撮影部42がカウントした乗客4の数とを比較する。そして、その数が一致する場合に、制御部52は、記録部20に対し、撮影部42によって撮影された画像を記録しないように制御する機能を有する。
続いて、上記構成からなるエレベータ12の動作について図5、図6を参照して説明する。図6は、エレベータ12において撮影部42が撮影した画像を効率よく記録する手順を示すフローチャートである。エレベータ12は、エレベータ11と同様にまずS2〜S5の手順を実行する。
次に、撮影部42によってカウントした乗客4の数を取得する(S6)。そして、ID情報の個数と乗客4の数とが一致しているか否かを判断する(S8)。
ID情報の個数と乗客4の数が一致している場合には、END処理へと進む。ID情報の個数と乗客4の数が一致しない場合は、記録部20は、撮影部42によって撮影された画像を記録する(S10)。
上記のように、乗りかご3内の全ての乗客4がID情報を有するICカード9等を携帯していれば、暴漢等の可能性が低いとして撮影画像を記録しないことができる。これにより、より効率よく乗りかご3内の様子を撮影した画像を記録することができる。
また、上記では、画像解析を利用して乗りかご3内に存在する乗客4の数を数えるものとして説明したが、乗りかご3内の積載重量を測定する乗りかご内秤装置によって乗りかご内に存在する乗客の数をカウントしてもよい。具体的には、乗りかご内秤装置によって測定される重さを例えば60kgで除算した値から人数を算出するものとしてもよい。
本発明の第1実施形態であるエレベータを示す図である。 エレベータにおいて撮影部が撮影した画像を効率よく記録する手順を示すフローチャートである。 本発明の第2実施形態であるエレベータを示す図である。 エレベータにおいて撮影部が撮影した画像を効率よく記録する手順を示すフローチャートである。 本発明の第3実施形態であるエレベータを示す図である。 エレベータにおいて撮影部が撮影した画像を効率よく記録する手順を示すフローチャートである。
符号の説明
4 乗客、6 かご扉、7 主ロープ、8 かご操作盤、9 ICカード、10,11,12 エレベータ、20 記録部、30,31 ID読取認証部、40,42 撮影部、50,51,52 制御部。

Claims (7)

  1. 乗りかご内の様子を撮影する撮影部と、
    乗りかご内に存在するID情報を読み取って認証するID読取認証部と、
    撮影部によって撮影された画像を記録する記録部と、
    ID読取認証部の出力に基づいて記録部の制御を行う制御部と、
    を備えることを特徴とするエレベータ。
  2. 請求項1に記載のエレベータにおいて、
    記録部は、
    撮影部によって撮影された画像が所定の時間間隔で変化している場合に撮影画像を記録することを特徴とするエレベータ。
  3. 請求項1または請求項2に記載のエレベータにおいて、
    制御部は、
    ID読取認証部で読み取ったID情報が予め登録されたID情報と一致して認証された場合に撮影部によって撮影された画像を記録しないように制御することを特徴とするエレベータ。
  4. 請求項1から請求項3のいずれか1に記載のエレベータにおいて、
    ID読取認証部が読み取ったID情報の数を数えるIDカウント部と、
    乗りかご内に存在する乗客の数を数える人数カウント部と、
    を備え、
    制御部は、
    読み取ったID情報の数と乗りかご内に存在する乗客の数が一致する場合に撮影部によって撮影された画像を記録しないように制御することを特徴とするエレベータ。
  5. 請求項1から請求項3のいずれか1に記載のエレベータにおいて、
    ID読取認証部が読み取ったID情報の数を数えるIDカウント部を備え、
    制御部は、
    ID情報の数が少なくとも2つ以上の場合に撮影部によって撮影された画像を記録しないように制御することを特徴とするエレベータ。
  6. 請求項4に記載のエレベータにおいて、
    人数カウント部は、撮影部によって撮影された画像を画像解析することによって乗りかご内に存在する乗客の数をカウントすることを特徴とするエレベータ。
  7. 請求項4に記載のエレベータにおいて、
    人数カウント部は、乗りかご内秤装置によって乗りかご内に存在する乗客の数をカウントすることを特徴とするエレベータ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103145008A (zh) * 2012-10-26 2013-06-12 株式会社日立制作所 电梯系统

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