JP5660614B2 - エレベータ - Google Patents
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Description
図1は、実施形態におけるエレベータシステムの構成例を示すブロック図である。
図1に示すように、実施形態におけるエレベータシステムは、乗りかご1、防犯カメラ2、人感センサ3、画像記録装置4、エレベータ運行制御装置5、かご内操作盤6、荷重センサ7、故障検出装置8、遠隔端末9を有する。
本実施形態では、乗りかご1は、図示しない巻上機の回転軸に設けられたシーブおよびそらせシーブに巻き掛けられたメインロープを介して吊り合い重りと連結される。乗りかご1は、巻上機の駆動によるシーブの回転に伴い、シーブとメインロープの間の摩擦力により吊り合い重りとともに昇降路内を互いに上下反対方向に昇降する。
画像記録装置4は、防犯カメラ2からのアナログ画像信号を予め定められた条件で記録する装置である。この予め定められた条件は第1の条件と第2の条件とがあり、画像記録装置4は、いずれかの条件を満たした場合に防犯カメラ2からのアナログ画像信号の記録を開始する。第1の条件は、人感センサ3からレベルHIの人感信号が入力されてから予め定められた時間(例えば5秒)が経過するまでの場合である。
画像記録装置4は、防犯カメラ2内に内蔵してもよいし、乗りかご1の天井部分に設けてもよいし、機械室に設置してもよい。
画像信号記録処理部45は、画像信号入力部41からのアナログ画像信号を前述した所定の条件で記憶装置46の画像記憶部47に記録する。
荷重センサ7は、乗りかご1の床下に設置されたロードセルであり、乗りかご1内の荷重値に応じたアナログ信号である荷重信号をエレベータ運行制御装置5へ出力する。
エレベータ運行制御装置5は、機械室もしくは図示しない昇降路内に設置される。
図3に示すように、エレベータ運行制御装置5は、荷重信号入力部51、かご呼び信号入力部52、荷重検知信号出力部53、かご呼び有信号出力部54、運転制御部55、記憶装置56を有する。
かご呼び信号入力部52が1つ以上のかご呼び信号を入力して、このかご呼び信号により登録された行先階に乗りかご1が応答するまでの間、かご呼び有信号出力部54は、レベルHIのかご呼び有信号を出力する。
また、かご呼び有信号出力部54は、かご呼び信号入力部52が1つ以上のかご呼び信号を入力して、このかご呼び信号により登録された行先階に乗りかご1が応答するまでの間以外では、レベルLOWのかご呼び有信号を出力する。
故障検出装置8は、乗りかご1の上部もしくは機械室に設置される。なお、故障検出装置8は防犯カメラ2内に内蔵してもよい。
故障検出部87は、人感信号入力部81、荷重検知信号入力部82、かご呼び有信号入力部83、画像信号入力部84による入力結果、および記憶装置90の変数記憶部91に記憶される変数をもとに、人感センサ3が故障しているか否かを検出する。
図5は、実施形態におけるエレベータシステムの所定の荷重検知信号やかご呼び有信号の入力直後から1秒前における乗りかご内の撮像画像の一例を示す図である。
図6は、実施形態におけるエレベータシステムの所定の荷重検知信号やかご呼び有信号の入力直後における乗りかご内の撮像画像の一例を示す図である。
図7は、実施形態におけるエレベータシステムの乗りかご内の撮像画像のマスク処理後の画像の一例を示す図である。
図5に示すように、乗りかご1のドア10は、2枚扉中央開き式と呼ばれるドアであって、2枚のドアパネル10a,10bが連動して左右に動くことにより乗降口を開閉する構造を有するものとする。図5に示した例では、ドア10は戸開動作中であり、ドアパネル10a,10bの間に、乗場側にいる利用者11が撮像画像に写っている。
この場合、故障検出部87は、両者の画像における、かご床部分の利用者11の足の有無の差異をもって、乗りかご1内に利用者11がいると判定する。
図8は、実施形態におけるエレベータシステムの乗りかご内の人感センサの故障検出処理の一例を示すフローチャートである。
まず、故障検出装置8の変数設定部86は、記憶装置90の変数記憶部91に記憶される変数TIME、変数JIN、変数KAJU、変数YOBIに初期値の「0」を代入することで初期化する(ステップA−0)。
荷重検知信号入力部82は、エレベータ運行制御装置5からの荷重検知信号を入力した場合、この信号を故障検出部87へ出力する。
かご呼び有信号入力部83は、エレベータ運行制御装置5からのかご呼び有信号を入力した場合、この信号を故障検出部87へ出力する。画像信号入力部84は、防犯カメラ2からのアナログ画像信号を入力した場合、この信号を故障検出部87へ出力する(ステップA−1)。
人感信号入力部81が、レベルHIの人感信号を入力している場合には(ステップA−2のYES)、変数設定部86は、記憶装置90の変数記憶部91に記憶される変数TIMEに、現在時刻計時部85が計時する現在時刻を代入する(ステップA−3)。
そして、変数設定部86は、記憶装置90の変数記憶部91に記憶される変数JINに「1」を代入する(ステップA−6)。
また、前述した差分が1秒以上の場合は(ステップA−4のNO)、変数設定部86は変数記憶部91に記憶される変数JINに「0」を代入する(ステップA−5)。ステップA−4の処理を行なうのは、人感信号のレベルがLOWである状態が1秒間継続した場合に変数JINの値を「0」に設定するためである。これにより、利用者が乗りかご内にいないとの判断の確実性を向上させることができる。
この場合、故障通知信号出力部88は、故障通知信号を画像記録装置4に出力する。また、故障情報送信部89は、故障を示すメッセージ、故障した人感センサ3が設置されるエレベータの設置建物の情報および故障検出日時を示す故障情報を遠隔端末9に出力する(ステップA−17)。
遠隔端末9は、故障検出装置8からの故障情報を入力した場合、この情報をLAN回線を経由してインターネット網に接続し、エレベータ保守会社のメールアドレス宛へ、故障情報の出力元のエレベータの人感センサ3の故障を知らせる内容のメールを送信する。
エレベータ保守会社の端末装置が遠隔端末9からのメールを開くと、図9に示すように、故障した人感センサ3が設置されるエレベータの設置建物の情報、故障検出日時および人感センサの故障を知らせるメッセージを示す画面が表示されることになる。
発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
Claims (8)
- 乗りかご内を撮像して得た画像信号を出力する撮像装置と、
前記乗りかご内の乗客の乗車を検出する人感センサと、
前記人感センサが前記乗車を検出してから所定の時間が経過するまで、前記撮像装置から出力された画像信号を記録する画像記録装置と、
前記乗りかごに乗客が乗車した事を示す運転制御情報を入力する入力手段と、
所定時間毎に前記画像信号を入力して一時記憶し、入力するたびに上書き更新する一時記憶装置を有し、前記人感センサが前記乗客の検出を行なっていない状態で前記入力手段が前記運転制御情報を入力した際に前記撮像装置により撮像して得た画像信号と前記一時記憶装置が一時記憶している画像信号との間に前記乗りかご内に乗客がいる事を示す差異がある場合に、前記人感センサが故障している事を検出する故障検出手段と
を備えたことを特徴とするエレベータ。 - 前記故障検出手段により前記人感センサが故障している事を検出した際に、当該人感センサの故障通知信号を前記画像記録装置に出力する通知信号出力手段をさらに備え、
前記画像記録装置は、
前記通知信号出力手段からの通知信号を入力した際に、前記撮像装置が出力した画像信号を記録する
ことを特徴とする請求項1に記載のエレベータ。 - 前記乗りかごに乗客が乗車した事を示す運転制御情報は、前記乗りかごに所定値以上の荷重が加わったことを示す情報である
ことを特徴とする請求項1に記載のエレベータ。 - 前記乗りかごに乗客が乗車した事を示す運転制御情報は、前記乗りかごの行先階が登録されていることを示す情報である
ことを特徴とする請求項1に記載のエレベータ。 - 前記乗りかごに乗客が乗車した事を示す運転制御情報は、前記乗りかごに所定値以上の荷重が加わったことを示す情報および前記乗りかごの行先階が登録されていることを示す情報のいずれかであり、
前記故障検出手段は、
前記人感センサが前記乗客の検出を行なっていない状態で、前記乗りかごに所定値以上の荷重が加わったことを示す情報および前記乗りかごの行先階が登録されていることを示す情報のいずれかを入力した際に前記撮像装置により撮像して得た画像信号と、前記一時記憶装置が一時記憶している画像信号との間に、前記乗りかご内に乗客がいる事を示す差異がある場合に、前記人感センサが故障している事を検出すること
を特徴とする請求項1に記載のエレベータ。 - 前記故障検出手段は、
前記人感センサが所定時間にわたって前記乗客の検出を行なっていない状態で前記入力手段が前記運転制御情報を入力した際に前記撮像装置により撮像して得た画像信号と前記一時記憶装置が一時記憶している画像信号との間に前記乗りかご内に乗客がいる事を示す差異がある場合に、前記人感センサが故障している事を検出する
ことを特徴とする請求項1に記載のエレベータ。 - 前記故障検出手段は、
前記人感センサが前記乗客の検出を行なっていない状態で前記入力手段が前記運転制御情報を入力した際に前記撮像装置により撮像した前記乗りかごのドア部分のマスキング処理を行なった画像信号と前記一時記憶装置が一時記憶している前記ドア部分のマスキング処理を行なった画像信号との間に前記乗りかご内に乗客がいる事を示す差異がある場合に、前記人感センサが故障している事を検出する
ことを特徴とする請求項1に記載のエレベータ。 - 前記故障検出手段により前記人感センサが故障している事を検出した際に、当該人感センサの故障を示す通知信号をエレベータ外部に出力する通知信号出力手段をさらに備えた
ことを特徴とする請求項1に記載のエレベータ。
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