JP4031296B2 - エレベータのかご内監視装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、エレベータのかご内を撮影し、その画像を記録することにより、かご内を監視する装置に係るものである。
【0002】
【従来の技術】
図9及び図10は、従来のエレベータのかご内監視装置を示す。
図9において、かご1内に設けられたテレビカメラ81に内蔵された赤外線センサ82で、乗客7によるかご1内の温度変化を検知し、その検知信号を赤外線A/D変換装置84でディジタル信号に変換して中央処理装置85に入力する。中央処理装置85では、予め設定された時間間隔に従って、赤外線A/D変換装置84からの信号を取り込み、その信号が乗客を検知するものであった場合は、中央処理装置85が画像圧縮装置87及びハードディスク88を作動させて、テレビカメラ81で撮影され、画像A/D変換装置86でディジタル化された画像信号を、画像圧縮装置87によって予め設定された圧縮率に基いて圧縮処理してハードディスク88に記録する。
【0003】
また、図10に示す従来のエレベータのかご内監視装置は、予め設定された時間間隔に従って中央処理装置85が、画像A/D変換装置86でディジタル化された画像信号を取り込み、前回取り込んだ画像信号と比較して輝度が一定以上変化した画素数を計数し、その計数値が予め設定された変化率を越えたときに、画像圧縮装置87によって圧縮処理された画像信号をハードディスク88に記録するようにしたものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
従来のエレベータのかご内監視装置は上記のとおり、赤外線センサ82の動作や中央処理装置85に予め設定された変化のあった画素数の変化率を基に、かご1内の乗客7の動きを検知してハードディスク88に記録していた。
このため、赤外線センサ82が乗客7を検知できない故障、即ちOFF故障になったり、画素数の変化率の設定が不適切であったために、かご1内に乗客7が乗り込んだにも拘らず記録条件が成立せず、ハードディスク88に記録されない、という問題があった。
【0005】
また、赤外線センサ82が故障し、乗客7の有無に無関係に常時乗客7を検知した状態、即ち、ON故障の場合は、ハードディスク88に連続して記録されてしまう、という問題があった。
更に、図10に示したとおり、防犯窓4が付いたかご1に上記従来のエレベータのかご内監視装置を適用したとすると、かご1内に乗客がいないにも拘らず、停止している階の乗場を横切った客をテレビカメラ81が撮影し、その画像の変化による画素値の変化率によって、不必要に画像がハードディスク88に記録される、という問題があった。
更にまた、防犯窓4が付いたかご1が昇降するのに伴って生ずる乗場の照明によるかご1内の明暗によっても同様に、テレビカメラ81が撮影した画像の変化による画素値の変化率によって不必要に画像がハードディスク88に記録される、という問題があった。
【0006】
この発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、監視を必要としない画像を省いて記録密度を向上させたエレベータのかご内監視装置を得ることを目的とする。
また、乗客の検知を複数の手段で行い、各手段の検知に不一致が生じた場合は早期に知得できるようにしたエレベータのかご内監視装置を得ることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
この発明に係る請求項1に記載のエレベータのかご内監視装置は、エレベータのかごに取り付けられた撮影手段で上記かご内を撮影し、その画像を記録手段に記録することにより上記かご内を監視するものであって、撮影手段によって所定の時間間隔で最新に撮影された最新かご内画像から乗客の有無を検知すると共に、撮影手段とは別に乗客検知手段を設けて乗客の有無を検知し、上記乗客検知手段及び上記最新かご内画像の内、少なくとも何れかが乗客有を検知し、かつ、最新かご内画像が前に撮影された前回かご内画像に対して所定の画像変化量閾値を越える変化をしたときのみ、かごを撮影して記録手段に記録し、更にいずれか一方が乗客有を検知し、いずれか他方が乗客無を検知したときは併せて外部へも通報するようにしたものである。
【0008】
この発明に係る請求項2に記載のエレベータのかご内監視装置は、請求項1に記載のエレベータのかご内監視装置において、前回かご内画像を、最新かご内画像よりも前に撮影されたかご内画像であって、更に前に撮影されたかご内画像に対して所定の画像変化量閾値を越える変化をしたかご内画像としたものである。
【0009】
この発明に係る請求項3に記載のエレベータのかご内監視装置は、請求項2に記載のエレベータのかご内監視装置において、画像変化量閾値は、かご内画像の画素値の総和の変化量に対する閾値としたものである。
【0010】
この発明に係る請求項4に記載のエレベータのかご内監視装置は、請求項1に記載のエレベータのかご内監視装置において、乗客検知手段及び乗客画像検知手段による乗客検知情報と共にかご内の画像を記録手段に記録すると共に、乗客検知情報を同じくするかご内の画像を記録手段から検索して再生できるようにしたものである。
【0011】
この発明に係る請求項5に記載のエレベータのかご内監視装置は、請求項1に記載のエレベータのかご内監視装置において、無人のかご内画像を背景画像として記録された背景画像メモリを設け、乗客画像検知手段は、最新かご内画像と背景画像との差値が乗客検知閾値以下のときは乗客無を検知し、乗客検知閾値を越えたときは乗客有を検知するようにしたものである。
【0012】
この発明に係る請求項6に記載のエレベータのかご内監視装置は、請求項5に記載のエレベータのかご内監視装置において、背景画像メモリは、照明灯を点灯した無人のかご内画像からなる点灯背景画像と、照明灯を消灯した無人のかご内画像からなる消灯背景画像の双方を背景画像として記録されたものとし、乗客画像検知手段は、最新かご内画像と点灯背景画像との差値、及び最新かご内画像と消灯背景画像との差値のいずれかが、それぞれの背景画像に対して設定された乗客検知閾値以下であった場合に乗客無を検知し、いずれの差値も乗客検知閾値を越えた場合に乗客有を検知するようにしたものである。
【0013】
この発明に係る請求項7に記載のエレベータのかご内監視装置は、請求項5又は6に記載のエレベータのかご内監視装置において、最新かご内画像と背景画像との差値は、最新かご内画像の画素値の総和と背景画像の画素値の総和との差値としたものである。
【0014】
この発明に係る請求項8に記載のエレベータのかご内監視装置は、請求項1に記載のエレベータのかご内監視装置において、乗客検知手段が乗客無を検知し、乗客画像検知手段が乗客有を検知したことを内容とする不一致の乗客検知情報と共にかご内の画像を記録手段に記録した後に、乗客検知手段が乗客有を検知したとき、不一致の乗客検知情報と共に記録手段に記録されたかご内の画像の内、最新に記録されたものから連続して記録手段に記録された一連の画像を不一致の乗客検知情報と共に遡及して消去する画像消去手段を備えたものである。
【0015】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.
図1から図5は、この発明の実施の形態1であるエレベータのかご内監視装置を示す。
図1は、実施の形態1におけるエレベータのかご内監視装置の構成要素を示すブロック図で、1はエレベータのかご、2は照明灯、3はかご戸、4はかご戸3を切り欠いて網入りガラスを嵌め込んだ防犯窓、5はかご1に取り付けられてかご1内を撮影する撮影手段で、例えば、ディジタルカメラが使用される。6は撮影手段5とは別体でかご1に設けられて乗客7の有無を検知する乗客検知手段で、例えば、乗客7から発っせられる赤外線に感応する赤外線センサが使用される。
【0016】
10は所定のサンプリング周期で撮影手段5による画像を取り込むサンプリング手段、11は背景画像記憶手段12と最新かご内画像記憶手段13とを択一的に切り替える切替手段で、背景画像記憶手段12は切替手段11によって必要時に切り替えられて無人のかご内画像が背景画像として記録されるものである。また、最新かご内画像記憶手段13は常時サンプリング手段10に接続されてサンプリング周期ごとにかご内画像が更新記録されるものである。14は前回かご内画像が記録される前回かご内画像記憶手段で、前回かご内画像は、最新かご内画像よりも前に撮影されたかご内画像であって、更に前に撮影されたかご内画像に対して所定の画像変化量閾値を越えたかご内画像である。
【0017】
15はサンプリング周期ごとに撮影された最新かご内画像から乗客7の有無を検知する乗客画像検知手段で、具体的には、最新かご内画像と背景画像との差値が所定の乗客検知閾値以下のときは乗客無を検知し、上記乗客検知閾値を越えたときは乗客有を検知するものである。16は最新かご内画像と前回かご内画像とを比較して両者の変化量を演算する変化量演算手段、17は撮影手段5で撮影されたかご1内の画像を記録する記録手段である。
【0018】
18は乗客検知手段6及び乗客画像検知手段15の内、少なくとも何れかが乗客有を検知し、かつ、変化量演算手段16によって演算された変化量が所定の画像変化量閾値を越えたときにかご1内の画像を記録するように記録手段17を制御する記録制御手段、19は乗客検知手段6及び乗客画像検知手段15の内、いずれか一方が乗客有を検知し、いずれか他方が乗客無を検知したときに乗客検知情報を外部へ通報する通報手段である。
【0019】
図2は、電気回路を示すブロック図で、図中、図1と同符合は同一部分を示す。31は一定のサンプリング周期Tで撮影手段5から画像を取り込むサンプリング回路、32はサンプリング回路31からの画像を二値化する二値化回路で、各画素ごとに二値化基準値γと比較し、画素値が二値化基準値γ以下であれば画素値を「0」に設定し、二値化基準値γよりも大きければ画素値を「1」に設定するものである。33は二値化基準値γを出力する基準回路である。
【0020】
34は撮影手段5によって撮影された画像データ量を圧縮する画像圧縮回路、35は圧縮されたかご1内の画像を記録する記録手段であるハードディスク、36はこのハードディスク35から画像を読み取って再生させる再生手段、37はこの再生手段36を操作するキーボードである。38は乗客検知情報を電話回線39を介して監視センタ40へ通報する通信端末である。
【0021】
50はCPU、51はこのCPU50に接続されたバス、52は図5に示した動作プログラムが格納されたROM、53は一時的なデータが格納されるRAM、54は外部回路からの信号がバス51に入力される入力回路、55はバス51から外部回路へ信号が出力される出力回路である。
【0022】
56は、サンプリング周期Tごとに取り込まれて二値化された画像の内、最新のサンプリング周期Tで撮影された画像が最新かご内画像として記録される最新かご内画像メモリ、57は最新かご内画像よりも前のサンプリング周期Tで撮影された前回かご内画像が記録される前回かご内画像メモリ、58は無人のかご1内が撮影手段5によって撮影されて二値化されたかご内画像が背景画像として記録される背景画像メモリで、上記背景画像は、照明灯2を点灯した無人のかご内画像からなる点灯背景画像と、照明灯2を消灯した無人のかご内画像からなる消灯背景画像の双方からなる。
【0023】
59は最新かご内画像が前回かご内画像に対して変化したか否かを決定するための画像変化量閾値αsが格納された画像変化量閾値メモリである。60は最新かご内画像と背景画像との差値から乗客7の有無を決定するための乗客検知閾値βsが格納された乗客検知閾値メモリで、図1の乗客画像検知手段15の構成要素をなすものであり、照明灯2が消灯しているときの乗客検知閾値βs1と、点灯しているときの乗客検知閾値βs2とが記録されている。以下、総称する場合は、乗客検知閾値βsという。61は最新かご内画像による乗客有無の検知と、乗客検知手段6による乗客有無の検知の組合せから乗客検知情報種別が定義付けられた乗客検知情報種別メモリで、詳細は図3による。上記各メモリ56〜61は、以下の説明において、単に「メモリ」ともいう。
【0024】
図3は、乗客検知情報の種別を示すテーブルの内容を示す。即ち、次の4種の乗客検知情報が記録されている。
モード1:乗客検知手段6及び乗客画像検知手段15の双方が乗客有を検知した場合。
モード2:乗客検知手段6は乗客有を検知し、乗客画像検知手段15は乗客無を検知した場合。
モード3:乗客検知手段6は乗客無を検知し、乗客画像検知手段15は乗客有を検知した場合。
モード4:乗客検知手段6及び乗客画像検知手段15の双方が乗客無を検知した場合。
【0025】
上記モード番号は、乗客検知手段6及び乗客画像検知手段15による乗客検知情報を示すと共に、かご1の画像を識別するラベルとして共にハードディスク35に記録され、ハードディスク35から画像を検索して再生手段36で再生する場合のキーともなるものである。
【0026】
図4は、乗客検知手段6と乗客画像検知手段15による乗客検知情報の発生情況を示すタイムチャートである。
乗客検知手段6は、乗客7がかご1に乗降した時点で乗客の有無を検知するが、乗客画像検知手段15は、サンプリング周期Tの時点で乗客の有無を検知する。従って、乗客検知手段6と乗客画像検知手段15の検知時点は異なる。
図4(a)において、乗客検知手段6は時刻t11で乗客有を検知し、時刻t12で乗客無を検知する。更に時刻t13で再び乗客有を検知する。
一方、乗客画像検知手段15はサンプリング周期T毎に検知をし、周期時刻t1では乗客無を検知し、次の周期時刻t2では乗客有を検知し、周期時刻t3も同様である。周期時刻t4では乗客無を検知する。更に周期時刻t5で再び乗客有を検知する。
【0027】
従って、乗客検知情報は、周期時刻t1ではモード4、周期時刻t2及びt3ではモード1、周期時刻t4ではモード4、周期時刻t5ではモード1となる。ここで、符合δは、同期ずれを示すもので、例えば、周期時刻t5で丁度乗客7がかご1に乗り込んだとし、乗客画像検知手段15が乗客有を検知したとする。乗客検知手段6も周期時刻t5で乗客有を検知することが望ましいが、遅れることが予想される。そこで、最大の遅れ時間を同期ずれδとしたものである。
従って、周期時刻から同期ずれδだけ遅れた時点では、乗客検知手段6と乗客画像検知手段15が正常な場合は、その検知結果は一致する。このため、現実の乗客有無の検知は、周期時刻から同期ずれδだけ遅れた時点で行われる。
【0028】
図4(b)において、乗客検知手段6は周期時刻t11で乗客有を検知し、周期時刻t12で乗客無を検知する。更に周期時刻t13で再び乗客有を検知する。
一方、乗客画像検知手段15は周期時刻t1からt4までは、いずれも乗客無を検知し、周期時刻t5では乗客有を検知する。
従って、乗客検知情報は、周期時刻t1ではモード4、周期時刻t2及びt3ではモード2、周期時刻t4ではモード4、周期時刻t5ではモード1となる。周期時刻t2及びt3では検知結果が一致していない。乗客画像検知手段15の乗客検知閾値βsが適正値でないことが想定され、調整が必要となる。
【0029】
図4(c)において、乗客検知手段6は周期時刻t13で初めて乗客有を検知する。
一方、乗客画像検知手段15は、周期時刻t1では乗客無を検知し、周期時刻t2及びt3では乗客有を検知し、周期時刻t4では乗客無を検知する。更に周期時刻t5で再び乗客有を検知する。
従って、乗客検知情報は、周期時刻t1ではモード4、周期時刻t2及びt3ではモード3、周期時刻t4ではモード4、周期時刻t5ではモード1となる。周期時刻t2及びt3では検知結果が一致していない。乗客検知手段6がOFF故障し、時刻t13はOFF故障が修復された後であることが考えられる。
また、周期時刻t2及びt3では、乗客画像検知手段15が防犯窓4越しに乗場の通行人を検知したことも考えられる。
【0030】
上記乗客検知手段6及び乗客画像検知手段15の動作に対して、図4(a)は正常な検知であるが、図4(b)及び(c)におけるモード2及びモード3は、いずれも異常な検知結果であり、外部通報されて調整を必要とするものである。
【0031】
次に、図5に従って動作を説明する。
背景画像メモリ58には、照明灯2を点灯した無人のかご内画像と消灯した無人のかご内画像が撮影されて二値化され、背景画像として既に記録されているとする。
撮影手段5によって撮影された画像は、サンプリング周期T毎にサンプリング回路31によって取り込まれ、二値化回路32によって二値化されて入力回路54に入力される。二値化かご内画像が入力されると手順S11から手順S12に移り、最新かご内画像としてメモリ56に書き込む。手順S13で、最新かご内画像の画素値の総和α2と前回かご内画像の画素値の総和α1がそれぞれ算出されて両者の差値の絶対値が演算され、結果が変化量Δαとされる。
【0032】
ここで、画素値の総和α1及びα2が変化しない限り、変化量Δαは変化しない。従って、乗客7がかご1内で移動して画像そのものは域内で変動しても、原則として変化量Δαには影響しない。しかし、同じ乗客7であっても、乗客7と撮影手段5との位置によって画像が変化する。この変化によって画素値が変化し、その総和α2が変化する。この変化による影響を排除するため、画像変化量閾値αsを設けたものである。即ち、手順S14で、変化量Δαが画像変化量閾値αs以下の場合は、最新かご内画像は前回かご内画像に対して変化していないとして処理を終了する。従って、かご1内の画像がハードディスク35に記録されることはない。
【0033】
手順S14で、変化量Δαが画像変化量閾値αsを越えた場合は、最新かご内画像は前回かご内画像に対して変化したことになり、手順S15で最新かご内画像をメモリ57に書き込んで前回かご内画像を更新する。手順S16で、最新かご内画像の画素値の総和α2と消灯背景画像の画素値の総和β1との差値の絶対値が演算され、結果が差値Δβ1とされる。この差値Δβ1が手順S17で照明灯2が消灯しているときの乗客検知閾値βs1と比較され、差値Δβ1が乗客検知閾値βs1以下の場合はかご1内は消灯されて無人であるとして手順S18へ移る。
【0034】
手順S17で差値Δβ1が乗客検知閾値βs1よりも大きいとされた場合は、かご1内は点灯状態とされ、手順S19で最新かご内画像の画素値の総和α2と点灯背景画像の画素値の総和β2との差値の絶対値が演算され、結果が差値Δβ2とされる。この差値Δβ2が手順S20で照明灯2が点灯しているときの乗客検知閾値βs2と比較され、差値Δβ2が乗客検知閾値βs2以下の場合はかご1内は無人であるとして手順S18へ移る。手順S20で差値Δβ2が乗客検知閾値βs2よりも大きい場合は、かご1内に乗客7がいるとされて手順S18へ移る。なお、手順S16、S17、S19及びS20は、最新かご内画像から乗客7の有無を検知する乗客画像検知手段15に該当する。
【0035】
手順S18で、乗客検知手段6の検知結果を読み取る。手順S21で乗客検知手段6の検知結果と、手順S17による検知結果と、手順S20による検知結果から、メモリ61に従って乗客検知情報のモード番号を決定する。その結果、モード1の場合は、乗客検知手段6及び乗客画像検知手段15共に乗客有を検知したものであり、しかも手順S14でかご1内の画像に変動があったとされた場合であるから、手順S23に移って撮影手段5でかご1内を撮影し、手順S24でその画像を画像圧縮回路34を介して乗客検知情報と共にハードディスク35に記録して処理を終了する。
モード2及びモード3の場合は、乗客検知手段6と乗客画像検知手段15の検出結果が異なっており異常である。この異常状態を早期に修復するために手順S20で、通信端末38及び電話回線39を介して監視センタ40へその旨を通報した後手順S23及び手順S24の処理をして終了する。
モード4の場合は、乗客検知手段6及び乗客画像検知手段15共に正常で乗客無が検知されたものであるから、手順S14でかご1内の画像に変動があったとされたのは、乗客有から無への変動と解されるから、かご1内の画像を記録することなく終了する。
【0036】
上記実施の形態1によれば、かご1内の画像がハードディスク35に記録されるのは、かご内画像に変化が生じた場合であって、かつ、乗客検知手段6と乗客画像検知手段15が共にかご1内に乗客有を検知した場合(モード1)又は乗客検知手段6と乗客画像検知手段15のいずれかがかご1内に乗客有を検知した場合(モード2、モード3)に限ったので、無人のかご1内のような監視する必要のない画像が記録されるのを避けることができ、一のハードディスク35で長時間記録することができる。
【0037】
また、乗客検知手段6と乗客画像検知手段15の検出結果が異なっている場合は、監視センタ40へ通報するようにしたので、検出結果が異なる、という異常状態を早期に解決することができる。
即ち、モード2の場合は、乗客検知閾値βs1、βs2の設定値が過大なために乗客検知動作が鈍感であることが考えられる。又は、乗客検知手段6が動作状態を保持する、いわゆるON故障をしていることも考えられる。
また、モード3の場合は、乗客検知手段6がOFF故障しているか、又は、乗客検知閾値βs1、βs2の設定値が過小なために乗客検知動作が過敏であることが考えられる。上記通報によって、こうした不具合を早期に手直しすることができる。
【0038】
更に、前回かご内画像メモリ57の書替えは、手順S14で、変化量Δαが画像変化量閾値αsを越えた場合に限ったので、変化量Δαが画像変化量閾値αsに満たない微小な変化量Δαの画像によって、前回かご内画像が書き替えられることはない。このため、前回かご内画像の更新基準を確定させることができる。
【0039】
更にまた、手順S13で最新かご内画像の画素値の総和α2と前回かご内画像の画素値の総和α1の差値の絶対値を変化量Δαとし、手順S14で、この変化量Δαと画像変化量閾値αsとを比較したので、乗客7がかご1内で移動し、画像そのものが域内で変動したとしても、画素値の総和α1、α2の変動は微小であり、また、この微小変動は画像変化量閾値αsによって排除される。このため、最新かご内画像が前回かご内画像に対して変化したか否かを的確に検知することができる。
【0040】
更にまた、乗客検知情報を示すモード番号をラベルとしてかご1の画像と共にハードディスク35に記録したので、上記モード番号をキーとしてかご1の画像を検索して再生手段36で再生させることができ、監視が容易になる。
【0041】
更にまた、無人のかご内画像が背景画像として記録された背景画像メモリ58を設け、最新かご内画像と背景画像との差値が乗客検知閾値βs以下のときは手順S14で乗客無としてハードディスク35への記録を避けたので、監視する必要のない画像が記録されるのを回避することができ、一のハードディスク35で長時間記録することができる。
【0042】
特に、背景画像メモリ58に照明灯2を点灯した無人のかご内画像からなる点灯背景画像と、消灯状態の消灯背景画像の双方を背景画像として記録して最新かご内画像と比較するようにしたので、消灯状態であっても乗客7の有無を検知することができ、不必要な画像の記録回避を更に徹底することができる。また、照明灯2は所定時間呼びの無い状態が継続すると消灯するようになっている。従って、仮に乗客7がかご1に閉じ込められた状態で上記所定時間が経過して消灯し、手順S14で無人と判断されたとしても、乗客検知手段6が乗客有を検知することにより、乗客検知情報はモード2となって手順S22で監視センタ40へ通報されるので、閉じ込められた乗客7を早期に救出することができる。
【0043】
更にまた、最新かご内画像と背景画像との差値も、両者の画素値の総和の差値Δβ1、Δβ2とし、その差値を手順S17、S20で乗客検知閾値βs1、βs2と比較するようにしたので、乗客7の有無を峻別することができ、また、かご1内の画像に軽微な変動があったとしても、その変動は乗客検知閾値βs1、βs2に排除されて乗客7の有無を的確に検知することができる。
【0044】
なお、上記実施の形態1では、変化量Δαは画像について画素値の総和α1及びα2を算出して差値を求めたが、対応する画素の個々について画素値の差値の絶対値を求めた後、その絶対値の総和を算出したものを変化量Δαとしてもよい。この変化量Δαによれば、同一乗客であっても、その移動により変化量Δαが変動し、所定量以上に移動した場合は、ハードディスク35へ記録するようにすれば、不審な挙動を監視することができる。
【0045】
実施の形態2.
図6から図8は、この発明の実施の形態2であるエレベータのかご内監視装置を示す。
実施の形態1では、乗客検知情報がモード3の場合も、ハードディスク35へ記録したままとした。しかし、図6に示したとおり、かご戸3及び乗場戸73にそれぞれ防犯窓4及び74が設けられている場合、かご1が停止しているときに窓越しに乗場71の通過客72を検知することがある。また、かご1の昇降に伴って窓越しに乗場71が撮影されることがある。
この実施の形態2は、乗場71の通過客72を窓越しに検知してハードディスク35へ記録されたかご内の画像を消去するようにしたものである。
【0046】
図7は、図6に示した乗場71の通過客72を撮影手段5が撮影して乗客画像検知手段15がかご1内に乗客有を誤検知した場合を示すタイムチャートである。
即ち、現実のかご1内は、時刻t10で乗客7が降りて無人になり、時刻t13で乗客7が乗り込んで有人になったとし、乗客検知手段6は、その乗客7を正確に検知したとする。
一方、乗客検知情報は、周期時刻t1、t3及びt5ではモード4、周期時刻t2及びt4ではモード3になったとする。
【0047】
モード3は、上記のとおり、乗客検知手段6のOFF故障の場合と、乗客画像検知手段15が過敏で乗場71の通過客72を検知した場合とが考えられる。図7では、時刻t13で乗客検知手段6が乗客7を検知していることから、この時点でOFF故障ではないことが判明する。従って、周期時刻t2及びt4でハードディスク35へ記録された画像は、監視する必要のない画像である。
【0048】
図8はモード3でハードディスク35へ記録された画像の内、監視する必要のない画像を消去するようにしたエレベータのかご内監視装置の動作を示す流れ図である。図8においても図5と同符合は、同じ処理を示す。
乗客検知情報がモード1又はモード2の場合は、乗客検知手段6が乗客有を検知したことになるから、手順S31で、ハードディスク35に最新に記録された画像を読み取る。手順S32でその画像の乗客検知情報を調べ、モード3の場合は手順S33でハードディスク35に最新に記録された画像を消去して手順S31へ戻る。手順S31では、手順S33で消去された後のハードディスク35で最新に記録された画像となった画像を読み取って手順S32でその画像の乗客検知情報を調べる。モード3が連続する限り手順S32、S33、S31及びS32が繰り返えされて、乗客検知情報と共にハードディスク35に記録された一連の画像が遡及して消去される。
【0049】
手順S32において、読み取られた最新に記録された画像の乗客検知情報がモード3でない場合は、手順S23へ移る。
即ち、消去されるのは、最新に記録された画像がモード3であって、その最新に記録された画像から遡って連続して記録されたモード3の一連の画像に限られる。従って、一旦モード3以外の乗客検知情報が読み取られると、仮に、更に遡った時点にモード3の乗客検知情報がハードディスク35に記録されていたとしても、その画像は消去されることはない。
なお、手順S31、S32及びS33は、モード3の最新に記録された画像から連続してハードディスク35に記録された一連の画像をモード3の乗客検知情報と共に遡及して消去する画像消去手段を構成する。
【0050】
上記実施の形態2によれば、乗客検知情報がモード1又はモード2の場合は乗客検知手段6が正常であることになり、ハードディスク35に最新に記録されたモード3の画像は、無人のかご1を撮影したものであって監視する必要のない画像となる。そこで、その最新に記録された画像から遡って連続して記録された一連のモード3の画像を遡及して消去するようにしたので、ハードディスク35へ記録された画像の実効性を向上させることができると共に、一のハードディスク35で長時間の記録が可能となる。
【0051】
【発明の効果】
この発明は上記のとおり構成されているので、以下の効果を奏する。
この発明に係る請求項1に記載のエレベータのかご内監視装置は、エレベータのかごに取り付けられた撮影手段でかご内を撮影し、その画像を記録手段に記録することによりかご内を監視するものであって、撮影手段によって所定の時間間隔で撮影された最新かご内画像から乗客の有無を検知すると共に、撮影手段とは別に乗客検知手段を設けて乗客の有無を検知し、乗客検知手段及び撮影手段による最新かご内画像の内、少なくとも何れかが乗客有を検知し、かつ、最新かご内画像が前に撮影された前回かご内画像に対して所定の画像変化量閾値を越える変化をしたときのみ、かごを撮影して記録手段に記録し、更にいずれか一方が乗客有を検知し、いずれか他方が乗客無を検知したときは併せて外部へも通報するようにしたものである。
このため、無人のかご内のような監視する必要のない画像が記録されるのを排除して記録することができ、長時間の記録が可能となる、という効果を奏する。
併せて、乗客検知手段による検知と画像による検知とで、乗客検知の結果が異なっている場合は、外部へ通報するようにしたので、検出結果が異なる、という異常状態を早期に解決することができる、という効果も奏する。
【0052】
この発明に係る請求項2に記載のエレベータのかご内監視装置は、請求項1に記載のエレベータのかご内監視装置において、前回かご内画像を、最新かご内画像よりも前に撮影されたかご内画像であって、更に前に撮影されたかご内画像に対して所定の画像変化量閾値を越える変化をしたかご内画像としたものである。このため、画像変化量閾値に満たない微小な変化をした画像によって、前回かご内画像が書き替えられることはなく、前回かご内画像の更新基準を確定させることができる、という効果を奏する。
【0053】
この発明に係る請求項3に記載のエレベータのかご内監視装置は、請求項2に記載のエレベータのかご内監視装置において、画像変化量閾値は、かご内画像の画素値の総和の変化量に対する閾値としたものである。
このため、乗客がかご内で移動し、画像そのものが域内で変動したとしても、画素値の総和の変動は微小であり、また、この微小変動は画像変化量閾値によって排除され、画像の変化を的確に検知することができる、という効果を奏する。
【0054】
この発明に係る請求項4に記載のエレベータのかご内監視装置は、請求項1に記載のエレベータのかご内監視装置において、乗客検知手段及び乗客画像検知手段による乗客検知情報と共にかご内の画像を記録手段に記録すると共に、乗客検知情報を同じくするかご内の画像を記録手段から検索して再生できるようにしたものである。
このため、記録手段に記録された画像によるかご内の監視が容易になる、という効果を奏する。
【0055】
この発明に係る請求項5に記載のエレベータのかご内監視装置は、請求項1に記載のエレベータのかご内監視装置において、無人のかご内画像を背景画像として記録された背景画像メモリを設け、乗客画像検知手段は、最新かご内画像と背景画像との差値が乗客検知閾値以下のときは乗客無を検知し、乗客検知閾値を越えたときは乗客有を検知するようにしたものである。
このため、乗客検知閾値以下の微小な変化であって監視の必要のない画像が記録されるのを回避することができ、記録手段に長時間記録することができる、という効果を奏する。
【0056】
この発明に係る請求項6に記載のエレベータのかご内監視装置は、請求項5に記載のエレベータのかご内監視装置において、背景画像メモリは、照明灯を点灯した無人のかご内画像からなる点灯背景画像と、照明灯を消灯した無人のかご内画像からなる消灯背景画像の双方を背景画像として記録されたものとし、乗客画像検知手段は、最新かご内画像と点灯背景画像との差値、及び最新かご内画像と消灯背景画像との差値のいずれかが、それぞれの背景画像に対して設定された乗客検知閾値以下であった場合に乗客無を検知し、いずれの差値も乗客検知閾値を越えた場合に乗客有を検知するようにしたものである。
このため、消灯状態であっても乗客の有無を検知することができ、不必要な画像の記録回避を更に徹底することができる、という効果を奏する。
また、乗客がかごに閉じ込められた状態で照明灯が消灯して乗客画像検知手段は乗客無を検知したとしても、乗客検知手段が乗客有を検知することにより、外部へ通報されるので、閉じ込められた乗客を早期に救出することができる、という効果も併せて奏する。
【0057】
この発明に係る請求項7に記載のエレベータのかご内監視装置は、請求項5又は6に記載のエレベータのかご内監視装置において、最新かご内画像と背景画像との差値は、最新かご内画像の画素値の総和と背景画像の画素値の総和との差値としたものである。
このため、乗客の有無を峻別することができ、的確に検知することができる、という効果も併せて奏する。
【0058】
この発明に係る請求項8に記載のエレベータのかご内監視装置は、請求項1に記載のエレベータのかご内監視装置において、乗客検知手段が乗客無を検知し、乗客画像検知手段が乗客有を検知したことを内容とする不一致の乗客検知情報と共にかご内の画像を記録手段に記録した後に、乗客検知手段が乗客有を検知したとき、不一致の乗客検知情報と共に記録手段に記録されたかご内の画像の内、最新に記録されたものから連続して記録手段に記録された一連の画像を不一致の乗客検知情報と共に遡及して消去する画像消去手段を備えたものである。
このため、監視とは無縁な画像は排除されて、記録手段へ記録された画像の実効性を向上させることができると共に、記録手段は長時間の記録に耐え得る、という効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1におけるエレベータのかご内監視装置の構成を示すブロック図。
【図2】 この発明の実施の形態1におけるエレベータのかご内監視装置の電気回路を示すブロック図。
【図3】 この発明の実施の形態1におけるエレベータのかご内監視装置の乗客検知情報の種別が記録されたメモリの内容を示すテーブル。
【図4】 この発明の実施の形態1におけるエレベータのかご内監視装置の乗客検知情報の発生情況を示すタイムチャート。
【図5】 この発明の実施の形態1におけるエレベータのかご内監視装置の動作を示す流れ図。
【図6】 この発明の実施の形態2におけるエレベータのかご内監視装置の設置状況を示す昇降路縦断面図。
【図7】 この発明の実施の形態2におけるエレベータのかご内監視装置の乗客検知情報の発生情況を示すタイムチャート。
【図8】 この発明の実施の形態2におけるエレベータのかご内監視装置の動作を示す流れ図。
【図9】 従来のエレベータのかご内監視装置の構成を示すブロック図。
【図10】 従来のエレベータのかご内監視装置の他の構成を示すブロック図。
【符号の説明】
1 かご、 2 照明灯、 3 かご戸、 4 防犯窓、 5 撮影手段、 6 乗客検知手段、 7 乗客、 10 サンプリング回路、 11 切替手段、 12 背景画像記憶手段、 13 最新かご内画像記憶手段、 14 前回かご内画像記憶手段、 15 乗客画像検知手段、 16 変化量演算手段、 17 記録手段、 18 記録制御手段、 19 通報手段、 31 サンプリング回路、 32 二値化回路、 33 基準回路、 34 画像圧縮回路、 35 ハードディスク、 36 再生手段、 37 キーボード、 38 通信端末、 39 電話回線、 40 監視センタ、 50 CPU、 51 バス、 52 ROM、 53 RAM、 54 入力回路、 55 出力回路、 56 最新かご内画像メモリ、 57 前回かご内画像メモリ、 58 背景画像メモリ、 59 画像変化量閾値メモリ、 60 乗客検知閾値メモリ、 61 乗客検知情報種別メモリ。

Claims (8)

  1. エレベータのかごに取り付けられた撮影手段で上記かご内を撮影し、その画像を記録手段に記録することにより上記かご内を監視するエレベータのかご内監視装置において、
    上記撮影手段とは別体で設けられて上記かご内の乗客の有無を検知する乗客検知手段と、
    上記撮影手段によって所定の時間間隔で最新に撮影された最新かご内画像から上記乗客の有無を検知する乗客画像検知手段と、
    上記最新かご内画像と前に撮影された前回かご内画像とを比較して両者の変化量を演算する変化量演算手段と、
    上記乗客検知手段及び上記乗客画像検知手段の内、少なくとも何れかが上記乗客有を検知し、かつ、上記変化量演算手段によって演算された上記変化量が所定の画像変化量閾値を越えたときのみ、上記撮影手段で上記かごを撮影し、その画像を上記記録手段に記録する記録制御手段と、
    上記乗客検知手段及び上記乗客画像検知手段の内、いずれか一方が乗客有を検知し、いずれか他方が乗客無を検知したとき上記乗客検知情報を外部へ通報する通報手段と
    を備えたエレベータのかご内監視装置。
  2. 前回かご内画像を、最新かご内画像よりも前に撮影されたかご内画像であって、更に前に撮影されたかご内画像に対して所定の画像変化量閾値を越えたかご内画像とした請求項1に記載のエレベータのかご内監視装置。
  3. 画像変化量閾値は、かご内画像の画素値の総和の変化量に対する閾値とした請求項2に記載のエレベータのかご内監視装置。
  4. 記録制御手段は、乗客検知手段及び乗客画像検知手段による乗客検知情報と共にかご内の画像を記録手段に記録するものとし、上記乗客検知情報を同じくする上記かご内の画像を上記記録手段から検索して再生する再生手段を備えた請求項1に記載のエレベータのかご内監視装置。
  5. 無人のかご内画像が背景画像として記録された背景画像メモリを設け、乗客画像検知手段は、最新かご内画像と上記背景画像との差値が乗客検知閾値以下のときは乗客無を検知し、上記乗客検知閾値を越えたときは乗客有を検知するものとした請求項1に記載のエレベータのかご内監視装置。
  6. 背景画像メモリは、照明灯を点灯した無人のかご内画像からなる点灯背景画像と、上記照明灯を消灯した無人の上記かご内画像からなる消灯背景画像の双方を背景画像として記録したものとし、乗客画像検知手段は、最新かご内画像と上記点灯背景画像との差値、及び上記最新かご内画像と上記消灯背景画像との差値のいずれかが、それぞれの背景画像に対して設定された乗客検知閾値以下であった場合に乗客無を検知し、いずれの上記差値も上記乗客検知閾値を越えた場合に乗客有を検知するものとした請求項5に記載のエレベータのかご内監視装置。
  7. 最新かご内画像と背景画像との差値は、上記最新かご内画像の画素値の総和と上記背景画像の画素値の総和との差値とした請求項5又は6に記載のエレベータのかご内監視装置。
  8. 乗客検知手段が乗客無を検知し、乗客画像検知手段が乗客有を検知したことを内容とする不一致の乗客検知情報と共にかご内の画像を記録手段に記録した後に、上記乗客検知手段が乗客有を検知したとき、上記不一致の乗客検知情報と共に上記記録手段に記録された上記画像の内、最新に記録されたものから連続して上記記録手段に記録された一連の上記画像を上記不一致の乗客検知情報と共に遡及して消去する画像消去手段を備えた請求項1に記載のエレベータのかご内監視装置。
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