JP3919499B2 - マスク検出装置及び監視カメラ装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、監視領域を撮影する監視カメラ装置に撮影を妨害するためのマスクがされたことを検出するマスク検出装置及び、それを使用した監視カメラ装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、監視場所である店舗内又は出入り口に監視カメラを設置し、この監視カメラから送信された画像を監視センタにてモニタ表示し、この画像を録画して事後的な証拠とする監視カメラ装置が知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来の監視カメラ装置では、不正行為者が監視カメラにガムテープなどを貼り付けてマスクをすることにより、監視カメラの視野が妨害され、犯罪行為の画像を撮影できないようにされることがある。
このような不正行為は、監視員がモニタを常時監視していれば気づくことができるが、監視カメラの画像の録画のみを行っている場合には、不正行為に気づかず、犯罪行為の画像を録画できなかった。
【0004】
本発明は、監視カメラ装置にマスクがされた場合、これを検出することができるマスク検出装置を提供することを目的とするものである。また、このマスク検出装置を備えた監視カメラ装置を提供することを目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記目的を達成するためになされたものである。
本発明の第1のマスク検出装置は、監視領域を撮影した現画像から抽出したエッジが元の画像より急激に減少し、画像信号レベル調整用のゲインが基準値より大きいときに監視カメラ装置にマスクがされたと判定する。これは、画像が急激にのっぺりし、かつ暗くなった場合に監視カメラ装置にマスクがされたと判定するものである。
この場合、エッジの数がしきい値より少ないこと、更には、監視領域の照度がある程度あることを条件に入れることにより、誤報を排除できる。
【0006】
本発明の第2のマスク検出装置は、第1の基準ゲイン値と現在のゲイン値との差が所定のしきい値以上であり、現在のゲイン値と第2の基準ゲイン値との差の絶対値が所定のしきい値以上であるとき、監視カメラ装置にマスクがされたと判定する。これは、画像が急激に暗くなった場合にマスクがされたと判定するものである。
この場合も、エッジの数がしきい値より少ないこと、更には監視領域の照度がある程度あることを条件に入れることにより、誤報を排除できる。
【0007】
上記第1及び第2のマスク検出装置では、種々の基準値が使用されている。これらの基準の値は、撮像部が撮影した画像が、正常な変化をしたときに更新される。これにより、マスクがされたりした異常画像と基準値から差分が抽出されることとなり、正確なマスク判定ができることになる。
【0008】
本発明の第3のマスク検出装置は、現画像の照度が所定のしきい値以上であり、現在のゲイン値が所定のしきい値以上であるときに、監視カメラ装置にマスクがされたと判定する。これは、撮影されている環境光が十分明るいのに、撮影された画像が暗いというアンマッチ状態の場合にマスクがされたと判定するものである。
この場合も、監視領域のエッジの数がしきい値より少ないことを条件に入れることにより、誤報を排除できる。
【0009】
本発明の第4のマスク検出装置は、監視領域の照度が所定のしきい値未満であり、撮像部の絞り値が所定のしきい値以上であるときに監視カメラ装置にマスクがされたと判定する。これは、撮影されている画像が十分に明るいのに照度センサが暗いことを検出した場合に、照度センサにマスクがされたと判定するものである。
【0010】
本発明においては、第5のマスク検出装置として、赤外線の投受光を利用したマスク判定をすることがある。この装置は、赤外線を投光してマスクにより反射された赤外線を検出することによりマスクがされたことを判定するものである。
【0011】
本発明の第6のマスク検出装置は、現在のゲイン値が最大値であり、現画像の全体の平均輝度が所定のしきい値未満であり、画像を複数のブロックに分割し、平均輝度が所定のしきい値未満のブロックの数が所定のしきい値以上であるとき、マスクがされたと判定する。これは、監視領域が明るいのに現画像が暗いことを検出した場合に、マスクがされたと判定するものである。
この場合も、監視領域の照度がある程度あることを条件に入れることにより、誤報を排除できる。
【0012】
本発明の第7のマスク検出装置は、監視領域の照度が所定のしきい値以上であり、撮像部のシャッタ速度値が所定のしきい値以上であるときに監視カメラ装置にマスクがされたと判定する。これは、監視領域が明るいのに現画像が暗いことを検出した場合に、マスクがされたと判定するものである。
【0013】
本発明の第8のマスク検出装置は、監視領域の照度が所定のしきい値以上であり、現在のゲインが0であり、現画像のエッジの数が所定のしきい値未満であり、現画像の複数ブロックの平均輝度の最大値と最小値との差が所定のしきい値未満であるとき、監視カメラ装置にマスクがされたと判定する。これは、監視領域が明るく、現画像がのっぺりしていることを検出した場合に、マスクがされたと判定するものである。
【0014】
本発明の監視カメラ装置は、上記の第1〜4、6〜8のマスク検出装置の少なくとも1つを備える。さらに、上記の第5のマスク検出装置のように他のものを組み合せることもできる。
本発明の監視カメラ装置は、いずれか1つのマスク検出装置がマスクを検出すると、マスク異常を発報する。
【0015】
【発明の実施の形態】
本発明の実施形態について図を用いて説明する。
図1を用いて本発明を採用した監視システムの全体構成を説明する。
監視領域内に複数の監視カメラ装置1が配置され、監視場所の画像を撮影する。監視カメラ装置1はコントローラ2に接続される。コントローラ2には、モニタ3、スピーカ4が付属している。
【0016】
監視カメラ装置1とコントローラ2との間で、設定データ、カメラ接続状態などの通信がされる。監視カメラ装置1で撮影された画像は、上記通信と同時にコントローラ2に伝送される。コントローラ2ではハードディスクにより画像の記録再生などを行う。
監視領域に異常が発生した時は、監視カメラ装置1は、画像処理により異常を検出すると、コントローラ2へ異常通知及び画像伝送をする。コントローラ2は、警報音をスピーカ4から発し、モニタ3上に異常警告の表示をすることにより、異常発生を外部へ通知する。
【0017】
また、監視カメラ装置1は、あらかじめ数枚の画像を装置内部に保持をする。なお、保持された画像のうち、最新の画像を「現画像」、それより古い画像を「元画像」という。コントローラ2が画像を記録する状態にないときに異常が発生した場合は、あらかじめ保持していた画像をコントローラ2に送出する。これにより、コントローラ2において、異常発生前と異常発生時と現在の画像の比較をすることにより異常確認ができ、証拠画像の記録をすることができる。
【0018】
図2を用いて、監視カメラ装置1の構成を説明する。
レンズ5と撮像素子6により撮像部7が構成される。撮像素子6は、CCDにより構成される。レンズ5を通して撮像素子6に結像された画像は、電気信号に変換され、制御部8に入力される。画像信号は、モニタI/F(インターフェース)9を通して外部に出力可能である。
通信部11によりコントローラ2との通信が行われる。異常発生時には、コントローラ2において異常表示がされる。
【0019】
記憶部12には、画像信号の一部データが記憶されると共に、複数の画像がリングバッファ状に記録される。
照度センサ13と赤外線受光センサ15が設けられ、外部環境データを制御部8に入力する。マスク検出用の赤外線投光器14が設けられる。
表示部16は、LEDなどにより構成され、監視カメラ装置1の状態を外部に対して表示する。
【0020】
制御部8は、撮像制御手段17、表示/出力手段18、マスク判定手段19、画像処理手段21を有する。
撮像制御手段17は、画像信号レベルが一定になるように、撮像部7のレンズ5の絞りを制御し、撮像素子6のシャッタ速度を制御し、ゲインを制御する。絞り値は、監視領域が明るくなると大きな値にされる。シャッタ速度値は、監視領域が明るくなると小さな値にされる。ゲインは、監視領域が明るくなると小さな値になる。
また、監視領域の照度が明るいときは絞りによる制御がされ、照度が暗いときはシャッタ速度による制御がされ、中間の明るさのときは、ゲインによる制御がされる。
【0021】
表示/出力手段18は、画像及びその他の情報を表示部16、モニタI/F9、通信部11から出力するための処理を行う。
画像処理手段21は、画像処理をすることにより異常の有無を判定し、異常を検知したときは、通信部11からコントローラ2へ異常信号を出力する。更に、画像全体の平均輝度、画像を6個のブロックに分割したときのそれぞれの平均輝度、及び、画像中のエッジの数を抽出する。
【0022】
マスク判定手段19には、照度センサ13が検出した照度と、赤外線受光センサ15が受光した赤外線レベルと、画像処理手段21が抽出した画像全体の平均輝度と、画像を複数に分割したブロックのそれぞれの平均輝度及びエッジの数と、撮像部7から出力される画像信号レベルを所定レベルに調整するためのゲイン値と、撮像部7に出力される絞り値及びシャッタ速度が入力される。マスク判定手段19は、これらの情報に基づいて、総合的に監視カメラ装置1にマスクがされたか否かの判定を行う。また、赤外線投光器14による赤外線の投光を制御する。
【0023】
(マスク判定処理)
図3〜図9を用いて、マスク判定手段19における第1〜第8の判定処理を説明する。以下の処理は、所定時間ごとに実行される。以下の各判定処理においては、マスクがされたと判定した場合はM1〜M8フラグをオンし、マスクがされたと判定できない場合はM1〜M8フラグをオフする。このM1〜M8フラグは、後述の発報処理に使用される。
【0024】
(マスク判定処理1)
図3を用いて、第1のマスク判定処理を説明する。
ここでは、主として画像中のエッジの数が減少することによりマスクが貼り付けられたと判定する。画像が監視領域を撮影したものであれば、画像には種々のものが写っているため多くのエッジが抽出される。これに対し、レンズ5の前にマスクが貼り付けられると、マスクの画像はのっぺりしたものとなり、エッジの数が減少する。
【0025】
ステップS1で、照度センサが検出した現在の監視領域の照度(S照度)が、照度しきい値(CTh1)以上であるか否かが判定される。CTh1と他の照度しきい値との関係は図15に示されている。マスク判定ができる程度に明るい画像が得られておらず、以下のマスク判定処理が行える環境になければNOとなり、ステップS6へ進みM1フラグをオフする。YESであればステップS2へ進む。
【0026】
ステップS2で、画像処理手段21が現画像から抽出したエッジの数(Sエッジ)が、エッジのしきい値(ETh1)未満であるか否かが判定される。ETh1と他のエッジしきい値との関係は図16に示されている。ここでは、画像がのっぺりしたものであるか否かが判定される。上記のようにレンズ5の前にマスクがされると、画像はのっぺりしたものとなる。のっぺりしていなければNOとなり、ステップS6へ進んでM1フラグをオフし、のっぺりしていればYESとなりステップS3へ進む。
【0027】
ステップS3で、現画像から得たエッジの数(Sエッジ)が、元画像から得た基準のエッジ数(Rエッジ)より−ETh2(%)以上小さいか否かが判定される。ETh2と他のエッジしきい値との関係は図16に示されている。現画像のエッジの数が元画像から急減していれば、YESとなりステップS4へ進む。NOであれば、ステップS6へ進んでM1フラグをオフする。
【0028】
ステップS4で、撮像制御手段17のゲイン(Sゲイン)が、元画像から得た基準のゲイン(Rゲイン)以上であるか否かが判定される。現画像が元画像より明るくなっていればNOとなる。マスクがされたときに画像が明るくなることはないので、この場合はステップS6へ進んでM1フラグをオフする。YESであれば、画像が暗くなっているので、ステップS5へ進んで、M1フラグをオンにする。M1フラグがオンされることは、マスクがされたと判定することである。
【0029】
以上説明した図3の処理によれば、レンズ5がマスクされることにより、画像がのっぺりとする現象を利用し、画像から抽出したエッジの数が少なく、かつ急激に減少した場合に、マスクがされたと判定をする。また、監視領域の照度が少しはあること、画像が明るくなっていないことを条件とすることにより誤報を防止している。
【0030】
(マスク判定処理2)
図4を用いて、第2のマスク判定処理を説明する。
ここでは、マスクがされると画像が急激に暗くなる現象を利用して、マスクが貼り付けられたことを検出する。
ステップS7で、照度センサが検出した照度(S照度)が、照度しきい値(CTh1)以上であるか否かが判定される。CTh1と他の照度しきい値との関係は図15に示されている。マスク判定ができる程度に明るい画像が得られていなければNOとなり、ステップS12へ進みM2フラグをオフする。YESであればステップS8へ進む。
【0031】
ステップS8で、現画像のエッジの数(Sエッジ)が、エッジのしきい値(ETh3)未満であるか否かが判定される。ETh3と他のエッジしきい値との関係は図16に示されている。通常値以下のエッジの数(のっぺりしている)であれば、YESとなりステップS9へ進む。NOであればステップS12でM2フラグをオフする。
ステップS9で、元画像により決められた基準ゲイン(RゲインI)と現画像のゲイン(Sゲイン)との差が、ゲインのしきい値(GTh1)以上であるか否かが判定される。GTh1と他のゲインしきい値との関係は図17に示されている。元画像より画像が急激に暗くなったのであればYESとなりステップS10へ進む。NOであれば、ステップS12でM2フラグをオフし、
【0032】
ステップS10で、現画像のゲイン値(Sゲイン)と暗いときの正常ゲイン(RゲインII)との差の絶対値がゲインのしきい値(GTh2)以上であるか否かが判定される。GTh2と他のゲインしきい値との関係は図17に示されている。SゲインとRゲインIIがほぼ同じであればNOとなり、ステップS12でM2フラグをオフし、誤報を防止する。YESであれば、ステップS11へ進み、M2フラグをオンする。
【0033】
以上説明した図4の処理によれば、レンズ5がマスクされて画像が急激に暗くなる場合に、マスクがされたと判定する。また、監視領域の照度が少しはあること、画像のエッジがあること、ゲインが暗い環境のときとほぼ同じことを条件とすることにより誤報を防止している。
【0034】
(マスク判定処理3)
図5を用いて、第3のマスク判定処理を説明する。
ここでは、監視領域の環境光が明るいのに現画像が暗い場合にマスクが貼り付けられたと判定する。
ステップS13で、照度センサが検出した照度(S照度)が、照度しきい値(CTh2)以上であるか否かが判定される。CTh2と他の照度しきい値との関係は図15に示されている。十分に明るい画像が得られていなければNOとなり、ステップS17へ進みM3フラグをオフする。YESであればステップS14へ進む。
【0035】
ステップS14で、現画像のエッジの数(Sエッジ)が、エッジのしきい値(ETh4)未満であるか否かが判定される。ETh4と他のエッジしきい値の関係は図16に示されている。現画像がある程度のっぺりしていればYESとなり、ステップS15へ進む。NOであればステップS17へ進みM3フラグをオフする。
【0036】
ステップS15で、現画像のゲイン(Sゲイン)がゲインのしきい値(GTh3)以上であるか否かが判定される。GTh3と他のゲインしきい値との関係は図17に示されている。撮影された画像が暗ければYESとなり、ステップS16へ進んでM3フラグをオンにする。NOであればステップS17へ進みM3フラグをオフする。
以上説明した図5の処理によれば、環境光が十分明るいのに、撮影された画像が暗いというアンマッチが生じた場合は、マスクがされたと判定をする。また、現画像がのっぺりした画像となっていることを条件に入れることにより、マスクがされておらず何らかの画像が撮影されている可能性がある場合の誤報を防止している。
【0037】
(マスク判定処理4)
図6を用いて、第4のマスク判定処理を説明する。
ここでは、撮影されている画像が十分明るいのに、照度センサが十分な照度を検出していない場合にマスクが貼り付けられたと判定する。
ステップS18で、照度センサ13が検出した照度(S照度)が、照度しきい値(CTh3)未満であるか否かが判定される。CTh3とその他の照度しきい値との関係は図15に示されている。暗い照度が得られていなければNOとなり、ステップS21へ進みM4フラグをオフする。YESであればステップS19へ進む。
【0038】
ステップS19で、現画像撮影時の絞り(S絞り)がしきい値ITh1以上か否かが判定される。現画像が暗ければNOとなり、ステップS21でM4フラグをオフする。YESであれば、ステップS20でM4フラグをオンする。
以上説明した図6の処理によれば、画像が明るいのに照度センサ13が検出した照度は暗いというアンマッチが生じた場合に、マスクがされたと判定をする。すでに説明した第1から第3のマスク判定処理では、照度センサの検出結果によりマスク検出を行わないようにしている。したがって、本例のように照度センサ13のマスク行為を検出することが重要になってくる。
【0039】
(マスク判定処理5)
第5のマスク判定処理を説明する。
従来、赤外線投光器14により監視カメラ装置1の前方に赤外線を投光し、反射された赤外線を赤外線受光センサ15で受光することによりマスクがされたか否かを判定する方法が提案されている(例、特願2001−275182)。本例の監視カメラ装置1においてもこの装置を採用し、マスクが貼り付けられた場合は、M5フラグをオンするようにしている。
【0040】
(マスク判定処理6)
図7を用いて、第6のマスク判定処理を説明する。
ここでは、環境が明るいのに撮影された画像が暗い場合にマスクが貼り付けられたと判定する。
ステップS22で、照度センサ13が検出した照度(S照度)が、照度しきい値(CTh1)以上であるか否かが判定される。CTh1と他の照度しきい値との関係は図15に示されている。マスク判定ができる程度に明るい画像が得られていなければNOとなり、ステップS27へ進みM6フラグをオフする。YESであればステップS23へ進む。
【0041】
ステップS23で、現画像のゲイン(Sゲイン)が最大値になっているか否かが判定される。撮影画像が暗ければYESとなり、ステップS24へ進む。NOであれば、ステップS27でM6フラグをオフする。
ステップS24で、画像処理手段21が抽出した画像全体の平均輝度が輝度しきい値YTh未満であるか否かが判定される。YTh1と他の輝度しきい値との関係は図19に示されている。撮影画像が暗ければYESとなり、ステップS25へ進む。NOであればステップS27でM6フラグをオフする。
【0042】
ステップS25で、画像処理手段21が抽出した画像を複数に分割したブロックのそれぞれの平均輝度が、輝度しきい値YTh2未満であるか否かを判定する。そして、未満であるブロックの数が個数しきい値NTh1以上であるか否かが判定される。YTh2と他の輝度しきい値との関係は図19に示されている。撮影画像が暗ければYESとなり、ステップS26でM6フラグをオンする。NOであればステップS27でM6フラグをオフする。
【0043】
以上説明した図7の処理によれば、環境が明るいのに撮影された画像が黒いという現象を利用してマスクがされたと判定をする。この処理は、黒いもの、光の透過しないものなどでマスクをされたことを検出する場合に有効である。なお、ステップS25では、画像を数ブロックに分割し、黒くなっているブロックが大部分を占める場合はマスク異常と判定している。これにより、検出精度が向上する。
【0044】
(マスク判定処理7)
図8を用いて、第7のマスク判定処理を説明する。
ここでは、環境が明るく、撮影された画像が暗い場合にマスクが貼り付けられたと判定する。
ステップS28で、照度センサが検出した照度(S照度)が、照度しきい値(CTh1)以上であるか否かが判定される。CTh1と他の照度しきい値との関係は図15に示されている。マスク判定ができる程度に明るい画像が得られていなければNOとなり、ステップS31へ進みM7フラグをオフする。YESであればステップS29へ進む。
【0045】
ステップS29で、現画像撮影時のシャッタ速度値(Sシャタ速度値)がしきい値STh1以上であるか否かが判定される。すでに説明したように、絞り開放及びゲインアップをしても画像が暗い場合にスローシャッタ(シャタ速度値が大)が使用される。現画像が暗ければYESとなり、ステップS30でM7フラグをオンする。NOであれば、ステップS31でM7フラグをオフする。
以上説明した図8の処理によれば、環境が明るく画像が暗い場合にマスクが貼り付けられたと判定する。
【0046】
(マスク判定処理8)
図9を用いて、第8のマスク判定処理を説明する。
ここでは、環境が明るく撮影された画像がのっぺりしている場合に、マスクが貼り付けられたと判定する。
ステップS32で、照度センサ13が検出した照度(S照度)が、照度しきい値(CTh4)以上であるか否かが判定される。CTh4とその他の照度しきい値との関係は図15に示されている。十分に明るい画像が得られていなければNOとなり、ステップS38へ進みM8フラグをオフする。YESであればステップS33へ進む。
【0047】
ステップS33で、赤外線投光器14の非投光時に赤外線受光センサ15が受光した赤外線レベルが、しきい値IRTh1以上であるか否かが判定される。環境光中の赤外線が検出されるとYESとなり、環境が明るいと判定されてステップS34へ進む。NOであればステップS38へ進みM8フラグをオフする。
【0048】
ステップS34で、現画像のゲイン(Sゲイン)が0以下であるか否かが判定される。画像が明るければYESとなり、ステップS35へ進む。NOであれば、ステップS38へ進みM8フラグをオフする。
ステップS35で、現画像から得たエッジの数(Sエッジ)が、しきい値ETh5未満であるか否かが判定される。ETh5と他のエッジしきい値との関係は図16に示されている。撮影画像がすごくのっぺりしていればYESとなり、ステップS36へ進む。NOであれば、ステップS38へ進みM8フラグをオフする。
【0049】
ステップS36で、画像処理手段21により現画像を6ブロックに分割した各ブロックの輝度値を求め、各輝度値の最大値と最小値との差(MAX−MIN)が輝度しきい値YTh3未満であるか否かが判定される。YTh3と他の輝度しきい値との関係は図19に示されている。画像がのっぺりしていればYESとなり、ステップS37へ進んでM8フラグをオンする。NOであれば、ステップS38へ進みM8フラグをオフする。
【0050】
以上説明した図9の処理によれば、環境が十分に明るいのに画像がのっぺりしている場合に、マスクが貼り付けられたと判定する。この処理では、光の透過率の高いもの、白いものなどでマスクをされたことを検出する場合に有効である。
【0051】
(発報処理)
図3から図9を用いて説明したように、マスク判定手段19は、マスクがされたと判定すると、M1〜M8フラグの少なくとも1つをオンにする。表示/出力手段18は、これを受けて外部にマスク異常を発報する。このとき、M1〜M8フラグのオンにより直ちに発報をすると、マスク行為のない瞬間的な画像変化があっただけでマスク異常を発報する(誤報)おそれがある。一方、本当のマスク行為があった場合は、少なくとも数秒間はマスク行為が継続する。本例では、M1〜M8フラグが数秒間継続した場合にのみマスク異常を出力するようにする。
【0052】
図10は、表示/出力手段18における発報判定処理を示す。
ステップS39で、M1〜M8のフラグのいずれかがオンとなったか否かが判定される。ここでNOであれば、ステップS41でタイマTM1をリセット(初期値に戻す)し、MASKフラグをオフする。YESであればステップS40へ進む。
【0053】
ステップS40でタイマTM1がディクリメントされ、ステップS42で、タイマTM1の値が0になったか否かが判定される。タイマTM1は、図10の処理が10秒間繰り返されると値が0となるように初期値が設定されている。NOであれば、ステップS44へ進みMASKフラグをオフする。タイマTM1がタイムアップするとYESとなり、ステップS43へ進みMASKフラグをオンする。MASKフラグがオンされると、マスク異常の発報がされる。
【0054】
図10に示した例では、マスク判定処理1〜8のすべてを利用して発報処理をしているが、監視対象領域の特性に応じて、上記以外のマスク判定処理を加えることも、マスク判定処理1〜8の一部を省略することもできる。
例えば、監視対象が倉庫のように暗い場所である場合、マスク判定処理1(監視画像エッジが急減したことを検出)、同5(赤外線の反射を検出)、同6又は7(監視画像が真っ黒になったことを検出)の組み合せが好ましい。
【0055】
パチンコ店のように、営業中は明るく、夜間は多少の監視カメラ用照明を点灯している場所である場合、マスク判定処理1(監視画像エッジが急減したことを検出)、同2(監視画像が急激に暗くなったことを検出)、同6又は7(監視画像が真っ黒になったことを検出)の組み合せが好ましい。
24時間ATM、コンビニのように、常に明るい場所である場合、マスク判定処理1(監視画像エッジが急減したことを検出)、同2(監視画像が急激に暗くなったことを検出)、同3(画像が暗く、照度センサが明るいアンマッチ状態を検出)の組み合せが好ましい。この場合、更に、マスク判定処理4(照度センサのみのマスクを検出)を補助的役割として採用することができる。
【0056】
屋外監視のように、昼間は非常に明るい場合は、マスク判定処理1(監視画像エッジが急減したことを検出)、同2(監視画像が急激に暗くなったことを検出)、同8(画像に濃淡がなくなったことを検出)の組み合せが好ましい。この場合、更に、マスク判定処理4(照度センサ自身のマスクを検出)を補助的役割として採用することができる。
【0057】
(リファレンス値の更新及び初期設定)
マスク判定処理1及び2においては、R照度、Rエッジ、Rゲインなどの種々の基準値(リファレンス値)が使用されている。これらリファレンス値は、現画像撮影時点より前の時点の画像(元画像)又は照度センサ13の検出値から取得されるため、常に変動をする。このため、マスク判定処理が開始されるとリファレンス値の更新が行われなければならない。ただし、マスクがされた可能性がある場合は、変動があってもリファレンス値を更新してはいけない。
【0058】
(リファレンス値初期取り込み)
図11に示すように、監視カメラ装置1の電源が投入されると、リファレンス値の初期取り込みが行われる。
撮像素子6のCCDは、電源投入直後は安定していない。このため、CCDが安定する電源投入から所定時間経過後にリファレンス値の取り込みを行う。
【0059】
電源がオンされる(ステップS45)と、ステップS46で、タイマTM2がリセット(初期値に戻す)される。タイマTM2の初期値は、ステップS47、48が10秒間繰り返されると値が0となるように設定されている。ステップS48でタイマTM2の値が0であるか否かが判定され、0でなければステップS47でタイマTM2の値をディクリメントし、ステップ48へ戻る処理が繰り返される。
【0060】
10秒が経過しタイマTM2の値が0になるとステップS49へ進み、各リファレンス値データを、撮影された画像、照度センサなどから取り込む。その後、各判定処理が開始される。
図11の処理によれば、電源投入から10秒を経過しCCDが安定した時点でリファレンス値の取り込み処理が行われる。
【0061】
(リファレンス値の更新)
図12〜図14は、リファレンス値更新の処理を示す。この処理は所定時間ごとに実行される。
ステップS50で、基準照度(R照度)と現在の監視領域の照度(S照度)との差の絶対値が、所定のしきい値RCTh1未満であるか否かが判定される。RCTh1と他の照度しきい値との関係は図15に示されている。照度変化が微小の場合はYESとなり、ステップS54へ進む。NOの場合は、ステップS51へ進む。
【0062】
ステップS51でタイマTM3をディクリメントし、ステップS52でタイマTM3の値が0になったか否かが判定される。ここでNOであれば他の処理(ステップS64)へ進む。照明変化が継続したのであればYESとなりステップS53へ進む。なお、TM3と他のタイマ値との関係は図20に示されている。
ステップS53で、基準エッジ(Rエッジ)、基準ゲイン(RゲインI、II)、基準照度(R照度)が更新される。つまり、現時点のエッジ、ゲイン、照度がリファレンス値として取り込まれる。
ステップS51〜53によれば、照度の変化が継続した場合に、各リファレンス値が更新される。
【0063】
ステップS50でYES(照度変化が微小)の場合、ステップS54で、基準照度(R照度)が更新される。つまり、現時点の値が取り込まれる。次いでステップS55でタイマTM3がリセット(初期値に戻る)され、ステップS56へ進む。
ステップS56で、基準のゲイン(RゲインI)と現在のゲイン(Sゲイン)の差がしきい値RGITh1以上であるか否かが判定される。RGITh1とその他のゲインしきい値との関係は図18に示されている。画像が一定値以上明るくなった場合はYESとなり、ステップS61へ進む。NOの場合は、ステップS57へ進む。
【0064】
ステップS61でタイマTM4をディクリメントし、ステップS62でタイマTM4が0になったか否かが判定される。なお、TM4と他のタイマ値との関係は図20に示されている。画像が明るくなった状態が継続した場合はYESとなりステップS63へ進む。NOであればステップS64へ進む。
ステップS63で、基準エッジ(Rエッジ)、基準ゲイン(RゲインI、II)を更新する。その後ステップS64へ進む。
【0065】
ステップS56でNO(画像が暗くなったか、少しだけ明るくなった場合)の場合、ステップS57でタイマTM4がリセットされる。ステップS58で、基準ゲイン(RゲインI)と現在のゲイン(Sゲイン)の差がしきい値RGITh2以上であるか否かが判定される。RGITh2と他のゲインしきい値との関係は図18に示されている。画像が少しだけ明るくなったのであればYESとなり、ステップS59で基準のゲイン(RゲインII)の更新が行われる。この更新では、現在の基準のゲイン(RゲインI)がRゲインIIに取り込まれる。
【0066】
ステップS58のNO及びステップS59の後は、ステップS60で、基準ゲイン(RゲインII)と現在のゲイン(Sゲイン)との差の絶対値がしきい値RGIITh1未満であるか否かが判定される。RGIITh1と他のゲインしきい値との関係は図18に示されている。ここでYESであればステップS63での更新処理が行われ、NOであればステップS64へ進む。
【0067】
ステップS64で、現在のエッジ数(Sエッジ)と基準エッジ(Rエッジ)との差がしきい値RETh1未満か否かが判定される。これにより、エッジの増加量が小であるか否かが判定される。
ステップS65で、SエッジとRエッジとの比を1から引いた値がしきい値RETh2(%)未満であるか否かが判定される。これにより、エッジの減少量が小であるか否かが判定される。
【0068】
ステップS64、65で共にYESであれば、ステップS66で、基準エッジ(Rエッジ)を更新し、ステップS67へ進む。いずれかがNOであれば、ステップS66はスキップしてステップS67へ進む。
ステップS67で、基準ゲイン(RゲインI)と現在のゲイン(Sゲイン)の差の絶対値がしきい値RGITh3未満であるか否かが判定される。ゲイン変化が少なければYESとなり、ステップS68で基準ゲイン(RゲインI)を更新し、処理を終了する。NOであれば更新はせずに処理を終了する。
【0069】
以上説明した更新処理によれば、監視領域の照度、元画像などが正常な変化をしたと判断された場合は各基準値の更新が行われる。また、異常な変化をした場合は、各基準値の更新は行われない。これにより、マスクが貼り付けられたか否かを正常な基準値を用いて処理することができる。
【0070】
図15から図20は、各しきい値の関係を示すものである。
図15は、照度センサ13のしきい値の関係を示すものである。CTh1〜4は明るさに差がある。RCTh1は、リファレンス値に対しての変化量なので、他とは異質なものである。
図16は、エッジしきい値の関係を示すものである。ETh1、3〜5はのっぺりさの程度に差がある。ETh2は、リファレンス値に対して何%減少したかを判定するしきい値で、他とは異質なものである。
【0071】
図17は、マスク判定用のゲインしきい値の関係を示すものである。GTh1、2は大きさに差がある。GTh3は、他とは異質のものである。
図18は、リファレンス値更新用のゲインしきい値の関係を示す。RGITh1、RGITh2、RGIITh1は大きさに差がある。
【0072】
図19は、輝度しきい値の関係を示すものである。YTh1、2は、暗さに差がある。YTh3は他とは異質なものである。
図20は、タイマの関係を示すものである。TM1、2とTM3、4とは長さに差がある。
【0073】
【発明の効果】
本発明によれば、監視カメラ装置にマスクがされた場合、これを検出することができるマスク判定装置を提供することができる。また、このマスク判定装置を備えた監視カメラ装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を採用した監視システムの全体構成を示す図である。
【図2】図1の監視カメラ装置の構成図である。
【図3】図2のマスク判定手段のマスク判定処理1を示すフローチャートである。
【図4】図2のマスク判定手段のマスク判定処理2を示すフローチャートである。
【図5】図2のマスク判定手段のマスク判定処理3を示すフローチャートである。
【図6】図2のマスク判定手段のマスク判定処理4を示すフローチャートである。
【図7】図2のマスク判定手段のマスク判定処理6を示すフローチャートである。
【図8】図2のマスク判定手段のマスク判定処理7を示すフローチャートである。
【図9】図2のマスク判定手段のマスク判定処理8を示すフローチャートである。
【図10】図2の表示/発報手段の発報処理を示すフローチャートである。
【図11】図2のマスク判定手段における初期リファレンス値取り込み処理を示すフローチャートである。
【図12】図2のマスク判定手段におけるリファレンス値更新の処理を示すフローチャート(その1)。
【図13】図2のマスク判定手段におけるリファレンス値更新の処理を示すフローチャート(その2)。
【図14】図2のマスク判定手段におけるリファレンス値更新の処理を示すフローチャート(その3)。
【図15】図2のマスク判定手段における照度センサしきい値の関係を示す図である。
【図16】図2のマスク判定手段におけるエッジしきい値の関係を示す図である。
【図17】図2のマスク判定手段におけるゲインしきい値の関係を示す図である。
【図18】図2のマスク判定手段におけるゲインしきい値の関係を示す図である。
【図19】図2のマスク判定手段における輝度しきい値の関係を示す図である。
【図20】図2のマスク判定手段におけるタイマ値の関係を示す図である。
【符号の説明】
1…監視カメラ装置
2…コントローラ
3…モニタ
4…スピーカ
5…レンズ
6…撮像素子
7…撮像部
8…制御部
9…モニタインターフェース
11…通信部
12…記憶部
13…照度センサ
14…赤外線投光器
15…赤外線受光センサ
16…表示部
17…撮像制御手段
18…表示/出力手段
19…マスク判定手段
21…画像処理手段
Claims (12)
- 監視領域を撮影する監視カメラ装置に設けられるマスク検出装置であって、
撮像部が撮影した画像から抽出されたエッジの数と、前記撮像部から出力される画像信号レベルを所定レベルに調整するためのゲイン値と、が入力され、
現画像のエッジ数が当該現画像より以前に撮影した元画像から得た基準エッジ数から所定のしきい値以上減少し、且つ、前記現画像のゲイン値が前記元画像の基準ゲイン値以上であるとき、前記監視カメラ装置にマスクがされたと判定するマスク判定処理を行うことを特徴とするマスク検出装置。 - 前記エッジの数が所定のしきい値未満であるとき、前記マスク判定処理をする請求項1に記載のマスク検出装置。
- 更に、前記監視領域の照度が入力され、この照度が所定のしきい値以上であるとき、前記マスク判定処理をする請求項1又は2に記載のマスク検出装置。
- 監視領域を撮影する監視カメラ装置に設けられるマスク検出装置であって、
撮像部から出力される画像信号レベルを所定レベルに調整するためのゲイン値が入力され、
現画像のゲイン値が当該現画像より以前に撮影した元画像から得た第1の基準ゲイン値から所定のしきい値以上増加し、且つ、当該現画像のゲイン値と前記監視領域が暗いときの正常ゲインである第2の基準ゲイン値との差の絶対値が所定のしきい値以上であるとき、前記監視カメラ装置にマスクがされたと判定するマスク判定処理を行うことを特徴とするマスク検出装置。 - 更に、前記監視領域の照度及び撮像部が撮影した画像から抽出されたエッジの数が入力され、前記照度が所定のしきい値以上であり、前記エッジの数が所定のしきい値未満であるとき、前記マスク判定処理をする、請求項4に記載の監視カメラ装置のマスク検出装置。
- 監視領域を撮影する監視カメラ装置に設けられるマスク検出装置であって、
撮像部が撮影した画像から抽出された画像全体の平均輝度、画像を複数に分割したブロックのそれぞれの平均輝度と、前記撮像部から出力される画像信号レベルを所定レベルに調整するためのゲイン値と、が入力され、
前記ゲイン値が最大値であり、前記全体の平均輝度が第1のしきい値未満であり、平均輝度が前記第1のしきい値より低い第2のしきい値未満の前記ブロックの数が所定のしきい値以上であるとき、前記監視カメラ装置にマスクがされたと判定するマスク判定処理を行うことを特徴とするマスク検出装置。 - 更に、前記監視領域の照度が入力され、この照度が所定のしきい値以上であるときに前記マスク判定処理をする、請求項6に記載のマスク検出装置。
- 監視領域を撮影する監視カメラ装置に設けられるマスク検出装置であって、
前記監視領域の照度と、撮像部が撮影した画像から抽出されたエッジの数と、前記撮像部から出力される画像信号レベルを所定レベルに調整するためのゲイン値と、撮像部が撮影した画像から抽出された画像を複数に分割したブロックのそれぞれの平均輝度と、が入力され、
前記照度が所定のしきい値以上であり、前記ゲインが0以下であり、前記エッジの数が所定のしきい値未満であり、前記複数ブロックの平均輝度の最大値と最小値との差が所定のしきい値未満であるとき、前記監視カメラ装置にマスクがされたと判定するマスク判定処理を行うことを特徴とするマスク検出装置。 - 請求項3、5、7又は8の何れか一項に記載のマスク検出装置であって、
更に、前記監視領域の照度と、撮像部の絞り値と、が入力され、
前記マスク判定処理とは別に、前記照度が所定のしきい値未満であり、前記絞り値が所定のしきい値以上であるときに前記監視カメラ装置にマスクがされたと判定するマスク判定処理を行うことを特徴とするマスク検出装置。 - 請求項1〜9に記載されたマスク検出装置の少なくとも1つを備えた監視カメラ装置。
- 前記マスク検出装置の前記マスク判定処理のうち1つが所定時間継続してマスクされたと判定したとき、マスク異常を発報する出力部を具備する、請求項10に記載の監視カメラ装置。
- 前記各基準の値は、撮像部が撮影した画像が、正常な変化をしたときに更新される、請求項1〜5に記載のマスク検出装置。
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