JP2015189553A - エレベータにおける行先階制御システム - Google Patents

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Makoto Kizawa
誠 木澤
洋平 高井
Yohei Takai
洋平 高井
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Tomohito Midorikawa
智史 緑川
渉 高柴
Wataru Takashiba
渉 高柴
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Abstract

【課題】中高層或いは高層の建物のセキュリティー向上。【解決手段】利用者が中高層或いは高層の建物の共用ゲートを通って乗場へと移動する間に、該利用者が所持する記憶媒体のID認証を行い、かつ共用ゲートに設けられたゲート認証手段と、かご制御装置と、行先タッチ釦用のタッチパネル制御部を有する行先階登録装置を備えたエレベータにおける行先階制御システムであって、利用者が乗り込むかご内に再び記憶媒体のID認証を行うかご内認証手段を配設し、かご制御装置又は行先階登録装置のいずれかは、ゲート認証手段の認証成立を判定した時点から所定時間内にかご内認証手段での認証の成立を判定しない限り、乗場から上昇する基準階に位置するかごの行先タッチ釦のタッチ操作に基づく行先を有効としないように制御する。【選択図】図1

Description

本発明は、エレベータにおける行先階制御システムに関する。
特許文献1は、エレベータのかご内にカードリーダ(かご内認証手段)を設置する事項が開示されている。この特許文献1は、かご内で利用者のIDカードを認証すると、直ちにかごが出発してしまうという問題点を解消しようとするものである。そのために、「記憶媒体としてのIDカードをリーダに対して差し込み操作すると、インタフェースからエレベータの起動阻止信号を出力するようにし、前記IDカードのID判別の時間的余裕が生じるように構成」している。
しかして、特許文献1は、普通一般に「ホテルのエレベータ」で見受けられるように、セキュリティー(防犯目的)の向上のために、かご内で記憶媒体(IDカード)のID認証を行うもので、該ID認証が有効でない限り、かご制御装置或いはタッチパネル制御部のいずれかは、行先タッチ釦の押下を有効としない(タッチ操作に基づく行先階の呼びの登録を許可しない)ように制御する(例えば行先階のランプが点灯しない、かごが上昇しない、行先階に停止しない等の態様)。
ところで、中高層或いは高層の建物に於いて、居住者、会社員等の利用者は、共用ゲート(出入り口)を通って乗場やかごへと移動する。その時、セキュリティーの向上という観点からは、いわゆる「ダブル認証」をするのが望ましい。また前記ダブル認証は記憶媒体のID照合に時間を要しないように瞬時に行われることが望まれる。さらに、「なりします者」を排除するために、前記ダブル認証に時限を付与することが望ましい。そこで、このような期待を満足させるために本発明が出現した。
特開平11−60084号公報
本願発明の主たる目的は、中高層或いは高層の建物のセキュリティーの向上を図ることである。すなわち、不審者がかご内に乗り込み行先タッチ釦の押下をしても、例えば行先階のランプが点灯しない、かごが上昇しない、行先階に停止しない等の態様を得て、セキュリティーの、さらなる向上を図ることである。また認証の利便性を図ることである。従たる目的はエレベータの乗場での利便性を図ることである。
本発明のエレベータにおける行先階制御システムは、利用者が中高層或いは高層の建物の共用ゲートを通って乗場へと移動する間に、該利用者が所持する記憶媒体のID認証を行い、かつ前記共用ゲート又は該共用ゲート付近のいずれかに設けられたゲート認証手段と、かご制御装置と、行先タッチ釦用のタッチパネル制御部を有する行先階登録装置を備えたエレベータにおける行先階制御システムであって、前記利用者が乗り込むかご内に再び前記記憶媒体のID認証を行うかご内認証手段を配設し、前記かご制御装置又は行先階登録装置のいずれかは、前記ゲート認証手段の認証成立を判定した時点から所定時間内に前記かご内認証手段での認証の成立を判定しない限り、前記乗場から上昇する基準階に位置する前記かごの前記行先タッチ釦のタッチ操作に基づく行先を有効としないように制御することを特徴とする。
また本発明のエレベータにおける行先階制御システムは、利用者が中高層或いは高層の建物の共用ゲートを通って乗場へと移動する間に、該利用者が所持する記憶媒体のID認証を行い、かつ前記共用ゲート又は該共用ゲート付近のいずれかに設けられたゲート認証手段と、かご制御装置と、行先タッチ釦用のタッチパネル制御部を有する行先階登録装置を備えたエレベータにおける行先階制御システムであって、前記乗場に前記記憶媒体と呼応する乗場質問器を配設し、前記かご制御装置又は行先階登録装置のいずれかは、前記ゲート認証手段の認証成立を判定した時点から所定時間内に前記乗場質問器での認証での認証の成立を判定しない限り、前記乗場から上昇する基準階に位置するかごの前記行先タッチ釦のタッチ操作に基づく行先を有効としないように制御することを特徴とする。
また、本発明のエレベータにおける行先階制御システムは、利用者が中高層或いは高層の建物の共用ゲートを通って乗場へと移動する間に、該利用者が所持する記憶媒体のID認証を行い、かつ前記共用ゲート又は該共用ゲート付近のいずれかに設けられたゲート認証手段と、かご制御装置と、行先タッチ釦用のタッチパネル制御部を有する行先階登録装置を備えたエレベータにおける行先階制御システムであって、前記乗場までの通路に前記記憶媒体と呼応する通路質問器を配設し、前記かご制御装置又は行先階登録装置のいずれかは、前記ゲート認証手段の認証成立を判定した時点から所定時間内に前記通路質問器での認証の成立を判定しない限り、前記乗場から上昇する基準階に位置するかごの前記行先タッチ釦のタッチ操作に基づく行先を有効としないように制御することを特徴とする。
さらに、本発明のエレベータにおける行先階制御システムは、上記構成に於いて、かご及び各かごをそれぞれ制御するかご制御装置が複数個あり、前記複数個のかご制御装置は、かご側伝送装置を介してエレベータ管理装置に接続し、該エレベータ管理装置、前記かご制御装置又は行先階登録装置のいずれかは、前記ゲート認証手段の認証成立を判定した時点から所定時間内に前記通路、乗場、かご内のいずれかの認証の成立を判定しない限り、前記乗場から上昇する基準階に位置するかごの前記行先タッチ釦のタッチ操作に基づく行先を有効としないように制御することを特徴とする。
(a)請求項1、請求項3、請求項4に記載の各発明は、第1のゲート認証手段に加えて、第2の認証手段(かご内認証手段、乗場認証手段、通路認証手段)が加味されているので、利用者の「ダブル認証」が可能になり、しかも、該ダブル認証は所定時間内に実行されるので、中高層或いは高層の建物のセキュリティーが著しく向上する。具体例としては、不審者がかご内に乗り込み行先タッチ釦の押下をしても、行先階のランプが点灯しない、かごが上昇しない、行先階に停止しない等のため、居住者、管理員等はセキュリティーに注意を払うことができる。なお、本発明は、利便性を考慮したものではなく、ダブル認証しても、利用者はタッチ釦にタッチする必要があり、望ましくは、居住者、管理員等がタッチ釦にタッチしたならば行先階ランプが点灯する。この点、応答器を拾った場合であっても、不法領得した不審者は、かご内で、どのタッチ釦にタッチしたら良いか判らない。
(b)請求項2に記載の発明は、記憶媒体のID照合に時間を要しない。特に、出願人のノンタッチキー(登録商標)は、電波が届く所定領域で質問器との間で瞬時に無線通信(呼応)が行われるので、いわゆるハンドフリーが可能となる。
(c)請求項5に記載の発明は、かご制御装置が複数個ある場合であっても、本発明の第1実施形態、第2実施形態等を前提にして、例えば一つの「ホスト認証」に複数の行先階登録装置を有線又は無線で接続することにより、行先階制御システムを簡素化するように構築することができる。
(d)請求項6に記載の発明は、乗場での利便性が向上する。
図1乃至図7は本発明の第1実施形態を示す各説明図。
本発明の基本的なシステムの構成例を示す概略説明図。 入り口付近Aからかご内までの概念図。 入り口付近Aからかご内までの平面視側からの概略説明図。 かご内に設けられた操作パネル部及びかご内質問器の概略説明図。 行先階登録装置12を中心とするシステムの構成例を示す概略説明図。 行先階登録装置12の要部を示す概略説明図。 認証処理の一例を示すシーケンス図。 第2実施形態の認証処理の一例を示すシーケンス図。 第3実施形態の認証処理の一例を示すシーケンス図。 第4実施形態の基本的なシステムの構成例を示す概略説明図。
(1)第1実施形態
図1乃至図7は、本発明の第1実施形態の各説明図である。以下、第1実施形態について、図面を参照して説明する。図1はセキュリティゲート付き行先階制御システム(以下、「行先階制御システムX」という。)を示す全体構成図である。詳細は後述する。説明の便宜上、この行先階制御システムXは、例えば14階の高層マンションを一例にし、セキュリティゲートが一箇所、通路(ロビー)も一箇所であり、例えば居住人Yの乗場(エレベータホール)は基準階(地下1階、地上1階或いは地上2階)を想定している。なお、ここで「基準階」とは、「かご」が上昇する乗場をいう。したがって、地下1階から14階まで行く場合には地下1階、地上1階から5階まで行く場合には地上1階、地上2階から11階へ行く場合には、地上2階がそれぞれ基準階と成る。
まず、図1乃至図3に於いて、Aは建物の共用部分の一つであるセキュリティゲート(例えば自動扉)1の入り口付近、Bは通路(ロビー)、Cは乗場(エレベータホール)、2は昇降動する「かご」、Dはかご内である。
図1で示すように、建物の居住者Yは、例えば出願人が製造・販売するノンタッチキー(登録商標)と称される鍵カバーを備えた応答器(タグ)Zを所持して帰宅する。そして、まず、入り口付近Aのフロアでゲート認証を行い、それがOKならばセキュリティゲート(以下、「ゲート」という。)1を通過し、該ゲート1の通過後、郵便箱等から郵便物等を取り出して通路Bを通過し、その際、実施形態によっては、通路認証を行う。次に、居住者Yは乗場Cまで行き、そこで、実施形態によっては、乗場認証を行い、かつ望ましくは所定時間内に「かご2」に入り、該かご2の中Dで、かご内認証を行う。
図3は、帰宅した居住人Yが、建物の共用部分である入り口付近Aから、通路Bを通り、乗場Cまで行き、かつ、所定時間内にかご2内Dに入り、それぞれ複数回の認証(少なくともダブル認証)が行われることを示す概略説明図である。
この図3を参照にすると、ゲート1を基準として、該ゲート1自体又はゲート1の外壁面の前方に相当する入り口付近Aの仕切壁3、3には、単数又は複数個の質問器(ゲート認証手段)4、4が配設され、該質問器4に電気的に接続する電気錠、自動扉開閉装置等のロック機構5が適宜箇所に設けられ、さらに、前記ロック機構5を制御する錠制御部6が壁面等の適宜箇所に配設されている。ところで、前記質問器4は前記錠制御部6と一体的に設けても良い。質問器4と錠制御部6が一体であるか、それとも別体であるかは、本発明の本質的事項ではない。
以上のように、セキュリティーを確保するために、例えば第1認証手段としてのゲート認証手段4が共用部分の出入り口Aに設けられ、さらに、実施形態では、通路B、乗場C、そして、望ましくは「かご内D」のいずれかに、第2の認証手段(通路認証手段7、乗場認証手段8、かご内認証手段9)が単数又は複数個配設され、これらの認証手段7、8、9の認証情報は、少なくとも「かご制御装置11」又はタッチパネル制御部33を有する「行先階登録装置12」のいずれかに有線又は無線で送信される。
さて、行先階登録装置12の外観構成は、例えば図4の通りであり、かご内Dに設けられた「かご内認証手段(ID情報読取手段)9」、正面視矩形状に見える「操作パネル部15」、該操作パネル部のパネル面にマトリックス状に配列された「行先階指定ボタン16(スイッチは符号34とする。)」及び「表示部17」を有し、該行先階登録装置12の内部構成は、例えば図5及び図6で示すとおりである。
図5(全体)及び図6(要部)に於いて、行先階登録装置12は、入力手段としての識別情報受付部21を有し、該識別情報受付部21は、最初に、入口付近Aでのゲート質問器4から認証情報(ID認証)を、錠制御部6を介して受理する。
次に、実施形態では、通路B内での通路質問器7から認証情報(ID認証)を、図示しない伝送部を介して直接に受理する。その次に、実施形態では、基準階の乗場Cでの乗場質問器8から認証情報(ID認証)を、図示しない伝送部を介して直接に受理する。次に、かご内Dに於いて、かご質問器9から認証情報(ID認証)を、図示しない伝送部を介して直接に受理する。
また行先階登録装置12は、当然のことながら、制御部、記憶部及び出力部を有する。すなわち、前記識別情報受付部21から取得した認証情報を一時的に記憶するデータ記憶部22、CPUで構成されるデータ処理制御部32、スイッチ34を「ON」、「OFF」させるタッチパネル制御部33及び表示制御部35を有している。
しかして、前記データ記憶部22には、例えば行先階指定ボタン16(スイッチ34)と行先階指定データとの関係を規定する行先階データ記憶部22a、居住者が所持する応答器Zの、例えばID番号、居住者の氏名、居住者の専用部のゲート番号等を記憶する個人情報記憶部22b、表示データ記憶部22c、その他の記憶部分が設けられている。付言すると、前記行先階データ記憶部22aは、利用者がタッチした行先階指定ボタン16(スイッチ34)の行先階指定データ、該行先階指定データと関連付け(紐付け)された既登録ID等が格納されている。
タッチパネル制御部33には行先階指定ボタン16を構成するタッチパネルスイッチ部(スイッチ)34が接続される。行先階指定ボタン以外の各種の表示を制御する表示制御部35には表示部36が接続されている。
ところで、周知のように、行先階指定ボタン16は、例えば操作パネル部15の配列枠内に多数のタッチパネルスイッチ部(スイッチ電極)34がマトリックス状に配列され、普通一般に行先階指定ボタン16がタッチ操作されたとき、タッチパネル制御部33は、その操作された行と列のタッチ操作位置を認識し、階指定ボタン16を点灯させた上で、データ処理制御部32にスイッチ信号を送出する。
実施形態では、タッチパネル制御部33を有する行先階登録装置12又はかご制御装置11のいずれかは、ゲート認証手段(ゲート質問器)4からの認証情報を始めとし、通路質問器7から認証情報、乗場質問器8から認証情報及びかご質問器9から認証情報を受理し、それらの認証情報の内、「少なくとも一つの認証情報」が「所定時間(例えば2分)内」であれば、条件成立と判断し、行先階を有効であると判定すると共に、タッチ指定位置を認識した場合と同様に、対応する行先階指定ボタン16を点灯表示する。
一方、ゲート認証手段(ゲート質問器)4の認証成立を判定した時点から所定時間内に前記かご内での認証の成立を判定しない限り、前記乗場から上昇する基準階に位置するかごの前記行先タッチ釦34の押下を有効としないように制御する。したがって、かご2が上昇しても、認証成立がなかった階には該かご2は停止しない(そのまま通過)。
したがって、第1実施形態のデータ処理制御部32は、少なくともゲート認証情報及びかご内認証情報の両方をAND処理する認証処理手段32a、該認証処理手段の判定結果をタッチパネル制御部33及びかご制御装置11に略同時に送信する行先階データ送信手段32bを有する。そして、行先階データ送信手段32bから「認証成立」の判定結果を受取ったタッチパネル制御部33は、所定時間、対応する行先階指定ボタン16を点灯表示し、一方、同様に行先階データ送信手段32bから前記判定結果を受取ったかご制御装置11は、所要時間経過後、かご2が行先階まで昇降して当該認証階に到着するように制御し、かつ、当該認証階に着床すると、かご2のゲート及び建物の当該着床階の扉を開くように制御する。
図7は、認証情報の処理手順を示すフロー図である。図1乃至図3で示すように、例えば居住者Yが帰宅して建物の入り口付近Aの所定領域に入ると、最初にゲート質問器4と居住者Yが所持する応答器Zとの間で「呼応」が行われ、ゲート認証が開始される。ゲート質問器4がゲート認証を受信すると(S11)と、ID認証が行われる(S12)。そこで、読取IDと登録IDとを比較し、認証が成立すれば、正当な居住者(乗る権限)と見做し(S13)、該ゲート認証情報は伝送部を介いて行先階登録装置12に送信される。なお、この時、ゲート1は錠制御部6に制御されて自動的に開く。
行先階登録装置12の識別情報受付部21は、ゲート認証情報を受信すると(S14)、データ処理部32は認証情報を処理して、その行先階を確定し、その後、データ記憶部22の記憶領域に一時的に登録する(S15)。
次に、居住者Yが通路Bを通過すと、通路質問器7が前記ゲート質問器4と同様に応答器Zとの間で「呼応」を行い、認証が成立すれば、同様に通路認証情報は伝送部を介いて行先階登録装置12に送信され、データ処理部32は上述と同様に認証情報を処理する。以下、乗場質問器8の乗場認証も同様である。
そして、最後に、居住者Yがかご2に乗り込むと、かご内Dでかご内質問器9と応答器Zとの間で「呼応」が行われる(S16)。かご内質問器9は読取IDと登録IDとを比較し(S17)、認証が成立すれば、正当な居住者(乗る権限)と見做し(S18)、該かご内認証情報は伝送部を介いて行先階登録装置12に送信される。
識別情報受付部21は、かご内認証情報を受信すると(S19)、それが所定時間(例えば2分)内の第2の認証情報か否かを判定する(S20)。そして、データ処理部32は、該かご内認証が所定時間内(例えば1分)であれば、その後、例えば居住者Yの行先タッチ釦の押す操作(S21)の入力情報を処理し、該行先タッチ釦の押下を有効とする(S22)。その結果、かご2は基準階から上昇し(S23)し、行先階に着床する。
前記の処理に於いて、仮に不審者が「なりすまして」かご内に乗んだとしても、(イ)一度も認証がない、(ロ)ダブル認証がない、(ハ)所定時間内のダブル認証でない場合には、かご内に乗り込み行先タッチ釦の押下をしても、例えば行先階のランプが点灯しない、かごが上昇しない、行先階に停止しない等の態様となる。
なお、応答器Zと各質問器(4、7、8、9)は、所定の電波でやり取りを行い、例えば1メートル、3メートル、4メートル等の所定領域で呼応が可能であり、該ID読み取り手段の技術は自明事項である(例えば特開平3−235081号公報、特開3−228988号公報、特許第3346686号公報、特許第3907078号公報、特開2010−126898号公報等)。
以上のように、第1実施形態は、利用者Y(帰宅の場合には居住者、出勤の場合には会社員等)が中高層或いは高層の建物の共用ゲート1を通って乗場Cへと移動する間に、該利用者Yが所持する応答器Zと、前記共用ゲート1又は該共用ゲート付近Aのいずれかに設けられたゲート質問器4との間で該応答器ZのID認証を行うゲート認証手段4と、かご制御装置11及び行先タッチ釦用のタッチパネル制御部33を有する行先階登録装置12を備えた「かご2」とから成るエレベータにおける行先階制御システムXであって、前記かご内Dに前記応答器Zと呼応するかご質問器9を配設し、前記かご制御装置11又は行先階登録装置12のいずれかは、前記ゲート認証手段4の認証成立を判定した時点から所定時間内に前記かご内Dでの認証の成立を判定しない限り、前記乗場Cから上昇する基準階に位置するかご2の前記行先タッチ釦34のタッチ操作に基づく行先を有効としないように制御する。以下、第2実施形態、第3実施形態等の他の実施形態を説明するにあたって、第1実施形態と同一の部分には、同一の符号を付して重複する説明を割愛する。
(2)第2実施形態
図8は第2実施形態の認証処理を示すシーケンス図である。この第2実施形態が前記第1実施形態と異なる点は、行先階登録装置12の行先タッチ釦34の押下有効条件が、「ゲート質問器4の認証成立」と、少なくとも「乗場質問器8の認証成立」と、前記通路質問器8の認証成立が「所定時間内」であることである。この第2実施形態の認証処理のシーケンスは図8に示すとおりであり、S16が、かご内認証受信ではなく、「乗場認証受信か?」という点が主に異なる。なお、前記押下有効条件に、さらに、「通路質問器7の認証成立」又は「かご内質問器9の認証成立」のいずれかを加味しても良い。
(3)第3実施形態
図9は第3実施形態の認証処理を示すシーケンス図である。この第3実施形態が前記第1実施形態と異なる点は、行先階登録装置12の行先タッチ釦34の押下有効条件が、「ゲート質問器4の認証成立」と、少なくとも「通路質問器7の認証成立」と、前記通路質問器7の認証成立が「所定時間内」であることである。この第3実施形態の認証処理のシーケンスは図9に示すとおりであり、ステップS16が、かご内認証受信ではなく、「通路認証受信か?」という点が主に異なる。なお、前記押下有効条件に、さらに、「乗場質問器8の認証成立」又は「かご内質問器9の認証成立」のいずれかを加味しても良い。但し、認証成立を3つ以上求めると、エレベータとしての利便性が害されるので、セキュリティーの向上(防犯目的)と利便性の両方を調和するのが望ましい。
(4)第4実施形態
図10は第4実施形態の基本的な行先階制御システムX1の構成例を示す概略説明図である。第4実施形態が前記第1実施形態と主に異なる点は、建物に複数の「かご2A、2B」と、これらのかご2A、2Bを制御する「かご制御装置11A、11B」が複数ある場合を想定している。高層建物は、基準階となる乗場に複数(例えば2台、3台)のエレベータが存在している。このような場合には、エレベータを「群」として管理するエレベータ管理装置41がかご側伝送装置42を介して複数の「かご2A、2B」に接続している(例えば特開2012−188190号公報、特開2009−292604号公報等)。
そこで、第4実施形態の行先階制御システムX1は、第1実施形態を前提として、「かご2A、2B」及び各かごをそれぞれ制御する「かご制御装置11A、11B」が複数個あり、前記複数個のかご制御装置11A、11Bは、かご側伝送装置42を介してエレベータ管理装置41に接続し、「該エレベータ管理装置41」、複数の「かご制御装置11A、11B」又は複数の「行先階登録装置12A、12B」のいずれかは、前記ゲート認証手段4の認証成立を判定した時点から所定時間内に通路B、乗場C、かご内Dのいずれかの認証の成立を判定しない限り、前記乗場から上昇する基準階に位置するかごの前記行先タッチ釦34のタッチ操作に基づく行先を有効としないように制御する。
なお、第4実施形態の行先階制御システムX1に於いて、かご制御装置11A、11Bが複数個ある場合であっても、本発明の第1実施形態、第2実施形態等を前提にして、例えば図示しない一つの「ホスト認証」に複数の行先階登録装置12A、12Bを有線又は無線で接続することにより、行先階制御システムX1を合理的に構築することができる。
(5)その他の加味的事項
第1乃至第4の各実施形態に対する限定要件として、エレベータの利便性を向上させるという発明の課題を加味することができる。このような実施形態の場合には、例えばかご制御装置(11、11A、11B)又は行先階登録装置(12、12A、12B)のいずれかは、ゲート認証手段4の認証成立を判定した時点から所定時間内にエレベータの搭乗口(かご自体の扉も含む)の扉を開扉状態に制御する。
(6)特記
利用者が所持する記憶媒体Zは、いわゆるIDカード、タグと称される応答器、タグ機能を有する携帯端末のいずれでも良いが、望ましくは、電波の届く所定領域で、質問器(リーダライター)と呼応可能な前記応答器やタグ機能を有する携帯端末が望ましい。
本発明は、例えば集合住宅の帰宅時の認証システムとして利用することができる。
X、X1…行先階制御システム、
Y…利用者、Z…記憶媒体(応答器:タグ)、
A…入り口付近、B…通路(ロビー)、
C…乗場(エレベータホール)、D…かご内、
1…ゲート、
2、2A、2B…かご、
4…ゲート認証手段(質問器:リーダ)、
5…ロック機構、6…錠制御部、
7…通路質問器(通路認証手段)、
8…乗場質問器(乗場認証手段)、
9…かご内認証手段、
11、11A、11B…かご制御装置、
12、12A、12B…行先階登録装置、
15…操作パネル部、
16…行先階指定ボタン、
21…識別情報受付部、
22…データ記憶部、
22a…行先階データ記憶部、22b…個人情報記憶部、
32…データ処理制御部、
33…タッチパネル制御部、
34…タッチパネルスイッチ部(スイッチ)、
35…表示制御部、
41…エレベータ管理装置、
42…かご側伝送装置。

Claims (6)

  1. 利用者が中高層或いは高層の建物の共用ゲートを通って乗場へと移動する間に、該利用者が所持する記憶媒体のID認証を行い、かつ前記共用ゲート又は該共用ゲート付近のいずれかに設けられたゲート認証手段と、かご制御装置と、行先タッチ釦用のタッチパネル制御部を有する行先階登録装置を備えたエレベータにおける行先階制御システムであって、
    前記利用者が乗り込むかご内に再び前記記憶媒体のID認証を行うかご内認証手段を配設し、前記かご制御装置又は行先階登録装置のいずれかは、前記ゲート認証手段の認証成立を判定した時点から所定時間内に前記かご内認証手段での認証の成立を判定しない限り、前記乗場から上昇する基準階に位置する前記かごの前記行先タッチ釦のタッチ操作に基づく行先を有効としないように制御するエレベータにおける行先階制御システム。
  2. 請求項1に於いて、利用者が所持する記憶媒体は、電波の届く所定領域で、質問器としてのゲート認証手段と呼応する応答器又はタグ機能を有する携帯端末のいずれかであることを特徴とするエレベータにおける行先階制御システム。
  3. 利用者が中高層或いは高層の建物の共用ゲートを通って乗場へと移動する間に、該利用者が所持する記憶媒体のID認証を行い、かつ前記共用ゲート又は該共用ゲート付近のいずれかに設けられたゲート認証手段と、かご制御装置と、行先タッチ釦用のタッチパネル制御部を有する行先階登録装置を備えたエレベータにおける行先階制御システムであって、前記乗場に前記記憶媒体と呼応する乗場質問器を配設し、前記かご制御装置又は行先階登録装置のいずれかは、前記ゲート認証手段の認証成立を判定した時点から所定時間内に前記乗場質問器での認証の成立を判定しない限り、前記乗場から上昇する基準階に位置するかごの前記行先タッチ釦のタッチ操作に基づく行先を有効としないように制御するエレベータにおける行先階制御システム。
  4. 利用者が中高層或いは高層の建物の共用ゲートを通って乗場へと移動する間に、該利用者が所持する記憶媒体のID認証を行い、かつ前記共用ゲート又は該共用ゲート付近のいずれかに設けられたゲート認証手段と、かご制御装置と、行先タッチ釦用のタッチパネル制御部を有する行先階登録装置を備えたエレベータにおける行先階制御システムであって、前記乗場までの通路に前記記憶媒体と呼応する通路質問器を配設し、前記かご制御装置又は行先階登録装置のいずれかは、前記ゲート認証手段の認証成立を判定した時点から所定時間内に前記通路質問器での認証の成立を判定しない限り、前記乗場から上昇する基準階に位置するかごの前記行先タッチ釦のタッチ操作に基づく行先を有効としないように制御するエレベータにおける行先階制御システム。
  5. 請求項1、請求項3、請求項4のいずれかに於いて、かご及び各かごをそれぞれ制御するかご制御装置が複数個あり、前記複数個のかご制御装置は、かご側伝送装置を介してエレベータ管理装置に接続し、該エレベータ管理装置、前記かご制御装置又は行先階登録装置のいずれかは、前記ゲート認証手段の認証成立を判定した時点から所定時間内に前記通路、乗場、かご内のいずれかの認証の成立を判定しない限り、前記乗場から上昇する基準階に位置するかごの前記行先タッチ釦のタッチ操作に基づく行先を有効としないように制御することを特徴とするエレベータにおける行先階制御システム。
  6. 請求項1、請求項3、請求項4のいずれかに於いて、かご制御装置又は行先階登録装置のいずれかは、ゲート認証手段の認証成立を判定した時点から所定時間内にエレベータの搭乗口(かご自体の扉も含む)の扉を開扉状態に制御することを特徴とするエレベータにおける行先階制御システム。
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