JP6037166B2 - 二次電池の制御方法および二次電池の制御装置 - Google Patents

二次電池の制御方法および二次電池の制御装置 Download PDF

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Description

本発明は二次電池の制御方法および二次電池の制御装置に関する。本明細書において「二次電池」とは、繰り返し充電可能な蓄電デバイス一般をいい、リチウムイオン二次電池、ニッケル水素電池、ニッケルカドミウム電池などのいわゆる蓄電池ならびに電気二重層キャパシタなどの蓄電素子を包含する用語である。
また、本明細書において「リチウムイオン二次電池」とは、電解質イオンとしてリチウムイオンを利用し、正負極間におけるリチウムイオンに伴う電子の移動により充放電が実現される二次電池をいう。一般に「リチウム二次電池」と称される電池は、本明細書におけるリチウムイオン二次電池に包含される典型例である。
かかる二次電池の制御方法として、例えば、特開2009−123435号公報には、ハイレート放電による二次電池の劣化の程度を評価し、二次電池の劣化を抑制し得る二次電池の制御方法が開示されている。また、特開2006−12761号公報には、温度によって電極の体積変化特性が変化する点を考慮に入れて残存容量を推定する方法が開示されている。同公報では、電極内部の電極の体積変化が反映された筐体圧力と電極温度とに基づいて二次電池の状態量を推定することが提案されている。
特開2009−123435号公報 特開2006−12761号公報
ところで、高い電流が流れるハイレート充放電が繰り返される用途では、使用によって二次電池の出力特性が低下する。ハイレート充放電によって生じる性能の劣化は、「ハイレート劣化」とも称されうる。高い出力が要求される用途では、かかるハイレート劣化ができる限り抑制されることが望ましい。ここでは、かかるハイレート劣化を抑制しうる二次電池の新たな制御方法を提案する。
ここで提案される二次電池の制御方法は、予め定められたタイミングで測定された二次電池の電池ケースの基準面圧Paを取得するステップAと、二次電池の使用中の電池ケースの面圧Pbを取得するステップBと、基準面圧Paと前記面圧Pbとに基づいて当該二次電池を温める要否を判定するステップCとを含んでいる。
かかる二次電池の制御方法によれば、適当なタイミングで、二次電池を温めることができ、二次電池のハイレート劣化を抑制することができる。
ここで、ステップCは、使用中の面圧Pbが前記基準面圧Paよりも大きい場合に、当該二次電池を温める要否を要としてもよい。また、ステップBは、予め定められた時間毎に使用中の面圧Pbを取得してもよい。また、ステップCは、ステップC1と、ステップC2と、ステップC3とを含んでいてもよい。ここで、ステップC1は、使用中の面圧Pbが基準面圧Paよりも大きい場合に、基準面圧Paと使用中の面圧Pbとの差分ΔPbを記憶するステップである。ステップC2は、予め定められた単位時間に記憶された差分ΔPbの総和Hを算出するステップである。ステップC3は、総和Hが予め定められた閾値Xよりも大きい場合に、二次電池を温める要否を要とするステップである。
これらによって、より適切なタイミングで、二次電池を温めることができ、二次電池のハイレート劣化をより効果的に抑制することができる。
また、ステップC2の予め定められた単位時間は、例えば、5分以上30分以下であってもよい。また、二次電池は、電池ケースの膨張を抑える拘束部材を備えていてもよい。また、例えば、電池ケースが扁平な直方体形状である場合には、該電池ケースの最も広い面の中央部に面圧センサーが取り付けられているとよい。また、基準面圧Paは、充放電の始動前、始動時または始動後の予め定められたタイミングで取得される面圧であってもよい。また、二次電池が車載される場合には、車のエンジンが始動した時に基準面圧Paが取得されるとよい。
また、ここで提案される二次電池の制御装置は、二次電池の電池ケースに取り付けられた面圧センサーと、二次電池を温めるヒーターと、面圧センサーによって取得された電池ケースに作用する内部圧力に基づいて、ヒーターを制御するコントローラーとを備えているとよい。かかる二次電池の制御装置によれば、二次電池のハイレート劣化を抑制することができる。
この場合、二次電池の制御装置は、予め定められたタイミングで面圧センサーを基に取得された基準面圧Paを記憶する第1記憶部と、面圧センサーを基に始動後に測定された使用中の面圧Pbを記憶する第2記憶部とを備えていてもよい。この場合、コントローラーは、第1記憶部に記憶された基準面圧Paと第2記憶部に記憶された使用中の面圧Pbとに基づいてヒーターを制御するとよい。
また、コントローラーは、使用中の面圧Pbが基準面圧Paよりも大きい場合に、二次電池の温度が上がるようにヒーターを制御してもよい。また、第2記憶部は、予め定められた時間毎に使用中の面圧Pbを記憶してもよい。
また、二次電池の制御装置は、使用中の面圧Pbが基準面圧Paよりも大きい場合に、基準面圧Paと使用中の面圧Pbとの差分ΔPbを記憶する第3記憶部と、予め定められた単位時間に記憶された差分ΔPbの総和Hを算出する演算部とを備えていてもよい。この場合、コントローラーは、総和Hが予め定められた閾値Xよりも大きい場合に、二次電池の温度が上がるようにヒーターを制御するとよい。
また、演算部は、差分ΔPbの総和Hを算出するために設定される、予め定められた単位時間が、例えば、3分以上60分以下であるとよい。また、二次電池は、電池ケースの膨張を抑える拘束部材を備えていてもよい。
また、電池ケースは扁平な直方体形状であってもよい。この場合、面圧センサーは、該電池ケースの最も広い面の中央部に取り付けられているとよい。
また、ヒーターは、18℃から27℃の予め定められた温度になるように、二次電池を温める機能をそなえているとよい。例えば、ヒーターは、熱風(温風)を吹き出す装置で構成してもよい。
また、二次電池の制御装置は、リチウムイオン二次電池の基準温度を検出する温度センサーと、リチウムイオン二次電池の充電状態を検知する充電状態検知部とを備えていてもよい。この場合、コントローラーは、面圧センサーによる検出値と、基準温度と、充電状態とに基づいて基準面圧Paを求めてもよい。
図1は本発明の一実施形態に係るリチウムイオン二次電池の断面図である。 図2はリチウムイオン二次電池に内装される捲回電極体を示す図である。 図3はリチウムイオン二次電池の充電時の状態を示す模式図である。 図4はリチウムイオン二次電池の放電時の状態を示す模式図である。 図5は本発明の一実施形態に係る二次電池の制御装置を示す図である。 図6はリチウムイオン二次電池の温度と充電容量(SOC)と基準面圧Paとの相関関係(マップ)を示す図である。 図7は差分ΔPbの総和Hの算出を説明するための概念図である。 図8は、差分ΔPbの総和Hを算出するのに設定される単位時間ΔTが長すぎる場合を例示した概念図である。 図9は、差分ΔPbの総和Hを算出するのに設定される単位時間ΔTが長すぎる場合を例示した概念図である。 図10は、二次電池の制御フローを示すフローチャートである。 図11は、差分ΔPbの総和Hと寿命(推定値)との相関関係を示すグラフである。 図12は0℃におけるハイレートでの放電時の使用中の面圧Pbを示すグラフである。 図13は10℃におけるハイレートでの放電時の使用中の面圧Pbを示すグラフである。 図14は25℃におけるハイレートでの放電時の使用中の面圧Pbを示すグラフである。 図15は車載用の組電池の構成例を示す斜視図である。 図16は車載用の組電池の構成例を示す側面図である。 図17は、二次電池を搭載した車両を示す図である。
以下、本発明の一実施形態に係る二次電池の制御方法を説明する。ここで説明される実施形態は、当然ながら特に本発明を限定することを意図したものではない。また、各図は模式的に図示されており、各図における寸法関係(長さ、幅、厚さ等)は実際の寸法関係を反映するものではない。また、同じ作用を奏する部材・部位には同じ符号を付し、重複する説明は省略または簡略化する。
ここでは、まず捲回タイプの電極体(以下「捲回電極体」という。)と非水電解液とが角形(即ち直方体の箱形状)の電池ケースに収容されたリチウムイオン電池を例に挙げ、二次電池の構造例を説明する。その後、かかる二次電池を例にして、本発明の一実施形態に係る二次電池の制御方法および当該二次電池の制御方法を具現化した二次電池の制御装置20(図5参照)に言及する。なお、本発明はここで開示される電池構造に限定されない。例えば、電極体は、捲回電極体を例示したが、積層型の電極体としてもよい。また、捲回電極体として扁平な形状の捲回電極体を例示するが、捲回電極体は円筒型の捲回電極体でもよい。
《リチウムイオン二次電池100》
図1は本発明の一実施形態に係るリチウムイオン二次電池100の断面図である。図2は当該リチウムイオン二次電池100に内装される捲回電極体200を示す図である。
本発明の一実施形態に係るリチウムイオン二次電池100は、図1に示すように扁平な角形の電池ケース(即ち外装容器)300に構成されている。電池ケース300には、扁平形状の捲回電極体200が、図示されない液状電解質(電解液)とともに収容されている。
≪電池ケース300≫
電池ケース300は、この実施形態では、ケース本体320と、封口板(蓋体)340とによって構成されている。ケース本体320は、一端(電池100の通常の使用状態における上端部に相当する。)に開口部を有する箱形(すなわち有底直方体状)の部材である。また、封口板340は、ケース本体320の開口部に取り付けられて該開口部を塞ぐ矩形状プレート部材からなる。
電池ケース300の材質は、従来の密閉型電池で使用されるものと同じであればよく、特に制限はない。軽量で熱伝導性の良い金属材料を主体として構成された電池ケース300が好ましい。電池ケース300に好ましく用いられる金属材料としては、アルミニウム、ステンレス鋼、ニッケルめっき鋼などが例示される。本実施形態に係る電池ケース300(ケース本体320および封口板340)はアルミニウム若しくはアルミニウムを主体とする合金によって構成されている。
図1に示すように、封口板340には外部接続用の正極端子420および負極端子440が形成されている。封口板340の両端子420、440の間には、電池ケース300の内圧が所定レベル(例えば設定開弁圧0.3〜1.0MPa程度)以上に上昇した場合に該内圧を開放するように構成された薄肉の安全弁360と、注液口350が形成されている。なお、図1では、当該注液口350が注液後に封止材352によって封止されている。
≪捲回電極体200(電極体)≫
捲回電極体200は、図2に示すように、帯状(長尺シート状)の正極(正極シート220)と、該正極シート220と同様の帯状の負極(負極シート240)と、計二枚の帯状のセパレータ(セパレータ262,264)とを備えている。
≪正極シート220≫
正極シート220は、帯状の正極集電箔221と正極活物質層223とを備えている。正極集電箔221には、例えば、正極に適する金属箔が好適に使用され得る。この実施形態では、正極集電箔221として、厚さが凡そ15μmの帯状のアルミニウム箔が用いられている。正極集電箔221の幅方向片側の縁部に沿って未塗工部222が設定されている。図示例では、正極活物質層223は、正極集電箔221に設定された未塗工部222を除いて、正極集電箔221の両面に保持されている。ここでは、正極活物質層223は、正極活物質粒子、導電材、バインダなどを含む正極合剤を正極集電箔221に塗布し、乾燥させ、予め定められた厚さにプレスすることによって形成されている。
≪負極シート240≫
負極シート240は、帯状の負極集電箔241と負極活物質層243とを備えている。負極集電箔241には、例えば、負極に適する金属箔が好適に使用され得る。この実施形態では、負極集電箔241には、厚さが凡そ10μmの帯状の銅箔が用いられている。負極集電箔241の幅方向片側には、縁部に沿って未塗工部242が設定されている。負極活物質層243は、負極集電箔241に設定された未塗工部242を除いて、負極集電箔241の両面に保持されている。ここで、負極活物質層243は、負極活物質粒子、増粘剤、バインダなどを含む負極合剤を負極集電箔241に塗布し、乾燥させ、予め定められた厚さにプレスすることによって形成されている。
≪セパレータ262、264≫
セパレータ262、264は、図2に示すように、正極シート220と負極シート240とを隔てる部材である。この例では、セパレータ262、264は、微小な孔を複数有する所定幅の帯状のシート材で構成されている。セパレータ262、264には、例えば、多孔質ポリオレフィン系樹脂で構成された単層構造のセパレータ或いは積層構造のセパレータを用いることができる。この例では、図2に示すように、負極活物質層243の幅b1は、正極活物質層223の幅a1よりも少し広い。さらにセパレータ262、264の幅c1、c2は、負極活物質層243の幅b1よりも少し広い(c1、c2>b1>a1)。
なお、図2に示す例では、セパレータ262、264は、シート状の部材で構成されている。セパレータ262、264は、正極活物質層223と負極活物質層243とを絶縁するとともに、電解質の移動を許容する部材であればよい。従って、シート状の部材に限定されない。セパレータ262、264は、シート状の部材に代えて、例えば、正極活物質層223または負極活物質層243の表面に形成された絶縁性を有する粒子の層で構成してもよい。ここで、絶縁性を有する粒子としては、絶縁性を有する無機フィラー(例えば、金属酸化物、金属水酸化物などのフィラー)、或いは、絶縁性を有する樹脂粒子(例えば、ポリエチレン、ポリプロピレンなどの粒子)で構成してもよい。
≪電解液(非水電解液)≫
電解液(非水電解液)としては、従来からリチウムイオン二次電池に用いられる非水電解液と同様のものを特に限定なく使用することができる。かかる非水電解液は、典型的には、適当な非水溶媒に支持塩を含有させた組成を有する。上記非水溶媒としては、例えば、エチレンカーボネート、プロピレンカーボネート、ジメチルカーボネート、ジエチルカーボネート、エチルメチルカーボネート、1,2−ジメトキシエタン、1,2−ジエトキシエタン、テトラヒドロフラン、1,3−ジオキソラン等からなる群から選択された一種または二種以上を用いることができる。また、上記支持塩としては、例えば、LiPF,LiBF,LiAsF,LiCFSO,LiCSO,LiN(CFSO,LiC(CFSO等のリチウム塩を用いることができる。一例として、エチレンカーボネートとジエチルカーボネートとの混合溶媒(例えば質量比1:1)にLiPFを約1mol/Lの濃度で含有させた非水電解液が挙げられる。
《捲回電極体200の取り付け》
この実施形態では、捲回電極体200は、図2に示すように、捲回軸WLに直交する一の方向において扁平に押し曲げられている。図2に示す例では、正極集電箔221の未塗工部222と負極集電箔241の未塗工部242は、それぞれセパレータ262、264の両側においてらせん状に露出している。この実施形態では、図1に示すように、未塗工部222(242)の中間部分は、寄せ集められ、電池ケース300の内部に配置された電極端子420、440(内部端子)の集電タブ420a、440aに溶接されている。電解液は、捲回軸WLの軸方向から捲回電極体200の内部に浸入しうる。
かかるリチウムイオン二次電池100の正極集電箔221と負極集電箔241は、電池ケース300を貫通した電極端子420、440を通じて外部の装置に電気的に接続される。以下、充電時と放電時のリチウムイオン二次電池100の動作を説明する。
≪充電時の動作≫
図3は、かかるリチウムイオン二次電池100の充電時の状態を模式的に示している。充電時、リチウムイオン二次電池100の電極端子420、440(図1参照)は、図3に示すように、スイッチ292によって充電器290に接続されたような状態になる。この際、充電器290の作用によって、正極シート220と負極シート240との間に、電圧が印加され、正極活物質層223中の正極活物質からリチウムイオン(Li)が電解液280に放出され、正極活物質層223から電荷が放出される。放出された電荷は、正極集電箔221に送られ、充電器290を通じて負極シート240に送られる。また、負極シート240では電荷が蓄えられるとともに、電解液280中のリチウムイオン(Li)が、負極活物質層243中の負極活物質に吸収され、かつ、貯蔵される。これにより、負極シート240と正極シート220との電位差が生じる。
≪放電時の動作≫
図4は、かかるリチウムイオン二次電池100の放電時の状態を模式的に示している。放電時、リチウムイオン二次電池100の電極端子420、440(図1参照)は、図4に示すように、スイッチ292によって抵抗294に接続されたような状態になる。この際、負極シート240と正極シート220との電位差によって、抵抗294を通じて負極シート240から正極シート220に電荷が送られるとともに、負極活物質層243に貯蔵されたリチウムイオンが電解液280に放出される。また、正極では、正極活物質層223中の正極活物質に電解液280中のリチウムイオンが取り込まれる。
このようにリチウムイオン二次電池100の充放電において、正極活物質層223中の正極活物質や負極活物質層243中の負極活物質にリチウムイオンが吸蔵されたり、放出されたりする。そして、電解液280を介して、正極活物質層223と負極活物質層243との間でリチウムイオンが行き来する。
《ハイレート充放電を伴う用途例》
ところで、かかるリチウムイオン二次電池100は、例えば、プラグインハイブリッド車を含むハイブリッド車や、電気自動車、燃料電池車において、車輪を駆動させる電気モーターの動力源としての蓄電池システムに用いられる。かかる車両用途では、車の発進時や加速時において高い出力が要求されうる。また、減速時に得られる回生エネルギを効率よく活用するため、急速充電に対する要求もある。
このように高い電流値での入出力が要求される用途では、例えば、ハイレートでの放電要求に対して、リチウムイオン二次電池100が十分な出力を発揮しない事象が生じ得る。かかる事象は「ハイレート劣化」とも称されうる。本発明者の知見によれば、例えば、25℃程度の温度環境に比べて、0℃以下のような低温環境では、ハイレート劣化が顕著に見られる傾向があった。かかるハイレート劣化は、例えば、−30℃のような極寒の環境ではさらに顕著になる。
かかる傾向について、本発明者は、0℃以下のような低温環境においてリチウムイオン二次電池100内でリチウムイオンの拡散速度が低下する点に着目している。つまり、リチウムイオンの拡散速度が低下すると、ハイレートでの放電要求に対して、リチウムイオンの吸収や放出などに伴うリチウムイオン二次電池100内の反応が、リチウムイオンの拡散速度に律速する。
このため、ハイレートでの放電要求に対して、リチウムイオンの拡散が追いつかず、リチウムイオンの吸収や放出などに伴うリチウムイオン二次電池100の反応が追従できない事象が生じる。この際、リチウムイオン二次電池内のリチウムイオンの塩濃度に斑が生じるなどして、リチウムイオン二次電池100内の反応が鈍くなり、リチウムイオン二次電池100の出力が低下すると推察される。0℃以下のような低温環境においては、リチウムイオンの拡散速度が低下する傾向があり、ハイレート劣化が顕著になりうる。本発明者は、かかる知見を基に、二次電池の新規な制御方法を提案する。
《二次電池の制御装置20》
図5は、本発明の一実施形態に係る二次電池の制御方法およびこれを具現化する二次電池の制御装置20の構成例を示している。ここで、図5はリチウムイオン二次電池100の外観斜視図を示している。ここでは、本発明の一実施形態に係る二次電池の制御方法について、単電池に対する制御を説明し、その後、車載用組電池への適用を説明する。
図5に示すように、リチウムイオン二次電池100の制御装置20は、面圧センサー22と、ヒーター24と、コントローラー26とを備えている。
《面圧センサー22》
面圧センサー22は、リチウムイオン二次電池100の電池ケース300に取り付けられている。この実施形態では、電池ケース300は扁平な直方体形状であり、いわゆる角型の電池を構成している。面圧センサー22は、かかる電池ケース300の最も広い面300Aの中央部に取り付けられている。ここで、かかる角型の電池ケース300の肉厚は、凡そ均一である。電池ケース300の最も広い面300Aの中央部は、電池ケース300の内圧に応じて撓む量が大きく、面圧センサー22を取り付ける部位として好適である。
ここで、面圧センサー22には、例えば、ニッタ株式会社製のISCANを用いることができる。かかる面圧センサー22は、凡そ0.1mmのセンサーシートを電池ケース300の所定箇所に貼り付けることによって、電池ケース300の当該部位の圧力分布を取得することができる。なお、ここでは、面圧センサー22の一例を挙げたものであり、面圧センサー22は上記センサーに限定されない。
ここで、面圧センサー22を基に得られる検出値は、電池ケース300の中央部の値を読み取るとよい。例えば、面圧センサー22が貼り付けられた電池ケース300の当該面を長辺に沿った方向において3等分し、その中央部の面圧を読み取るとよい。この際、上述した面圧センサー22では、圧力分布が測定される。この場合、例えば、電池ケースの中央部に予め定められた複数の測定箇所において得られる、面圧センサー22の測定値の算術平均値を検出値にするとよい。
《ヒーター24》
ヒーター24は、リチウムイオン二次電池100を温める装置である。ここで、ヒーター24は、例えば、リチウムイオン二次電池100に熱風を当てる温風機でもよい。この場合、熱風の吹き出し口24aがリチウムイオン二次電池100に向けられているとよい。また、リチウムイオン二次電池100に当てる熱風の温度を調整できる温度調整機構を備えているとよい。ヒーター24は、例えば、リチウムイオン二次電池100を18℃から27℃の予め定められた温度(例えば、25℃)になるように温める機能を備えているとよい。なお、ヒーター24は、リチウムイオン二次電池100を温められる装置であればよく、リチウムイオン二次電池100に向けて熱風を当てる装置に限らない。例えば、ヒーター24は、リチウムイオン二次電池100の周囲に配置した電熱線に通電してリチウムイオン二次電池100の温度を高くする装置が採用されてもよい。
《コントローラー26》
コントローラー26は、面圧センサー22とヒーター24とに電気的に接続されている。ここでは、コントローラー26は、面圧センサー22によって取得された電池ケース300に作用する内部圧力に基づいてヒーター24を制御する装置である。ここで、コントローラー26は、ECU(Electronic Control Unit)とも称されうる電気制御ユニットによって構成されており、電気的な記憶装置と、CPUとも称される電気的な演算装置とを備えている。コントローラー26による制御は、予め設定されたプログラムを実行することによって実現される。
ここで、本発明者の知見によれば、ハイレート充放電を伴う使用態様では、ハイレート充放電に伴って負極が膨張、収縮する。かかる負極の膨張、収縮によって、リチウムイオン二次電池100に作用する内部圧力が変動する。リチウムイオン二次電池100に作用する内部圧力が変動すると、電池ケース300の面圧が変動する。電池ケース300の面圧の変動は、最も広い面300Aにおいて顕著である。この制御装置では、電池ケース300の最も広い面300Aに取り付けた面圧センサー22によって、電池ケース300に作用する内部圧力の微妙な変動を検出することができる。
また、本発明者の知見によれば、ハイレート劣化が進むほど、捲回電極体200が膨張し、電池ケース300の面圧が高くなる傾向がある。かかる傾向を基に、本発明者は、面圧センサー22の検出値に基づいて、リチウムイオン二次電池100のハイレート劣化の程度を推測しうることを見出した。
そして、単純には、面圧センサー22によって検出される検出値に基づいて、ヒーター24を制御することによって、適当なタイミングで、リチウムイオン二次電池100の温度を高くすることができる。これによって、面圧センサー22によって検出される検出値に基づいて、電池ケース300に作用する内部圧力の変動を推定し、リチウムイオンの拡散速度が適宜に向上させることができる。これにより、リチウムイオン二次電池100のハイレート劣化を抑制することができる。
《第1記憶部41、第2記憶部42》
二次電池の制御装置20は、第1記憶部41と第2記憶部42とを備えている。第1記憶部41は、予め定められたタイミングで面圧センサー22を基に取得された基準面圧Paを記憶する。第2記憶部42は、面圧センサー22を基に始動後に測定された使用中の面圧Pbを記憶する。この実施形態では、第1記憶部41、第2記憶部42は、コントローラー26の記憶装置に設けられている。
《基準面圧Pa》
ここで、基準面圧Paは、充放電の始動前、始動時または始動後の予め定められたタイミングで取得される面圧である。当該基準面圧Paは、例えば、リチウムイオン二次電池100の充放電制御がスタートするタイミングで取得されるとよい。
例えば、ハイブリッド車に車載される電池では、車のエンジンが始動した時に基準面圧Paを取得してもよい。また、車のエンジンが始動した後で、最初にアクセルが踏まれたタイミングで基準面圧Paを取得してもよい。つまり、基準面圧Paは、充放電によって電池ケース300に顕著な面圧変動が生じる前において、電池ケース300に作用する基準となる面圧が取得されるとよい。基準面圧Paが取得されるタイミングは、コントローラー26のプログラムに設定するとよい。
《基準面圧Paの補正》
さらに、本発明者が得た知見によれば、リチウムイオン二次電池100の基準面圧Paは、温度や充電容量によって変動する。ここで、「充電容量」は、二次電池の充電状態、即ち電池の残容量をいい、SOC(State
Of Charge)とも称される。「充電容量」は、充放電可能な二次電池の満充電状態における容量に対する割合で評価することができる。
例えば、リチウムイオン二次電池100の温度が高ければ高いほど、面圧センサー22の検出値は高くなる傾向がある。また、リチウムイオン二次電池100の充電容量が高ければ高いほど、面圧センサー22の検出値は高くなる傾向がある。また、リチウムイオン二次電池100は、電池ケース300の膨張を抑えるため、電池ケースの外面を押さえる拘束部材を備えている場合がある。そのような場合には、拘束部材による拘束力が微妙に変化する場合もある。このため、基準面圧Paは、当該リチウムイオン二次電池100の充放電を開始する際に予め定められたタイミングにおいて、都度取得するとよい。
ここで、リチウムイオン二次電池100の温度は、リチウムイオン二次電池100に取り付けられた温度センサー31によって測定するとよい。温度センサー31は、リチウムイオン二次電池100の予め定められた箇所に取り付けるとよい。例えば、リチウムイオン二次電池の電圧値と充電容量との相関関係を予め調べておき、電圧計32によって実測されるリチウムイオン二次電池100の電圧値から当該電池の充電容量を推定するとよい。
図6は、リチウムイオン二次電池100の温度と、充電容量(SOC)と、基準面圧Paとの相関関係を示すマップの例である。かかるマップは、コントローラー26に記憶させておくとよい。ここでは、図6に示すように、リチウムイオン二次電池100の温度と、充電容量と、基準面圧Paとの相関関係を予め試験によって得ておく。次に、マップから得られる基準面圧Paと面圧センサー22の検出値(実測値)とを比較する。そして、マップから得られる基準面圧Paと面圧センサー22の検出値(実測値)とに、予め定められた差がない場合には、マップから得られる基準面圧Paを基準面圧Paとして採用するとよい。また、当該マップから得られる基準面圧Paが、面圧センサー22の当該面圧センサー22の検出値(実測値)からずれており、予め定められた差がある場合には、例えば、当該面圧センサー22の検出値(実測値)を基準にし、マップ全体を並行移動させて補正するとよい。これにより、拘束部材の拘束力の変動や、リチウムイオン二次電池100の初期状態によって基準面圧Paが変動する場合にも、適切に基準面圧Paを得ることができる。なお、リチウムイオン二次電池100の温度と、充電容量(SOC)と、基準面圧Paとの相関関係を記憶する手段は、図6に示すマップの形態に限定されない。
基準面圧Paは、例えば、拘束部材の拘束力、リチウムイオン二次電池100内部のガス圧、温度や充電容量などの状況によって、変動する。上述したように、二次電池の制御装置20は、リチウムイオン二次電池100の基準温度を検出する温度センサー31と、リチウムイオン二次電池の充電状態を検知する充電状態検知部(ここでは、電圧計32)とを備えているとよい。この場合、コントローラー26は、面圧センサー22による検出値と、基準温度と、充電状態とに基づいて、基準面圧Paが設定されるとよい。かかる構成によって、拘束部材の拘束力、リチウムイオン二次電池100内部のガス圧、温度や充電容量などの状況に応じた基準面圧Paを設定することができる。また、基準面圧Paは、リチウムイオン二次電池100の充放電制御を開始するたびに、新たに設定するとよく、また、適宜、面圧センサー22の検出値(実測値)、リチウムイオン二次電池100の温度および充電状態を基に基準面圧Paを得るとよい。
《使用中の面圧Pb》
ここで、使用中の面圧Pbは、リチウムイオン二次電池100が充放電され、実質的にリチウムイオン二次電池100が機能している状態で、面圧センサー22によって取得される面圧である。この実施形態では、コントローラー26は、予め定められた時間毎に使用中の面圧Pbを取得して第2記憶部42に記憶する。つまり、使用中の面圧Pbは、予め定められた時間毎に面圧センサー22から取得される。例えば、0.1秒毎に使用中の面圧Pbを取得してもよい。また、1秒毎に使用中の面圧Pbを取得してもよい。このように使用中の面圧Pbを取得するタイミングは任意に設定することができる。
《使用中の面圧Pbを取得する間隔》
使用中の面圧Pbを取得する間隔は、例えば、車載用のリチウムイオン二次電池100では、0.1秒から5秒程度の間隔が適当である。つまり、使用中の面圧Pbを、0.1秒から5秒程度の間隔で取得することによって、ハイレート劣化に伴うリチウムイオン二次電池100の内部圧力の変動を適切に検知することができる。使用中の面圧Pbを取得する間隔が短くなり過ぎると、データ量が多くなり演算負荷が大きくなる。これに対して、使用中の面圧Pbを取得する間隔が長くなり過ぎると、リチウムイオン二次電池100のハイレート劣化を見落としたり、検出が遅れたりする可能性がある。使用中の面圧Pbを取得する間隔は、用途に応じて任意に適当な間隔に設定するとよい。例えば、車載用の電池では、加減速が激しい市街地や、ほぼ一定の速度で走行できる高速道などによって、使用中の面圧Pbの取得する間隔を変えてもよく、モード設定などで、任意に変更してもよい。
《コントローラー26によるヒーター24の制御》
コントローラー26は、第1記憶部41に記憶された基準面圧Paと第2記憶部42に記憶された使用中の面圧Pbとに基づいてヒーター24を制御する。例えば、コントローラー26は、使用中の面圧Pbが基準面圧Paよりも大きい場合に、リチウムイオン二次電池100の温度が上がるようにヒーター24を制御してもよい。
かかる制御によれば、使用中の面圧Pbが基準面圧Paよりも大きい場合に、ヒーター24によってリチウムイオン二次電池100の温度を上げることができる。リチウムイオン二次電池100の温度を上げることによって、リチウムイオンの拡散速度が上がり、ハイレート劣化からの回復が図られ、リチウムイオン二次電池100の出力低下が小さく抑えられうる。
ヒーター24を作動させてリチウムイオン二次電池100の温度を高く維持することはできる。しかし、ヒーター24を作動させるのにはエネルギが必要である。このため、ヒーター24の作動はできるだけ短く抑えたい。しかし、単純な制御ではヒーター24が必要以上に作動したり、ヒーター24のON,OFFが極めて短時間で切り替わってしまい、ハイレート劣化を抑制する効果が十分に得られなかったりすることがある。
《差分ΔPbの総和H》
二次電池の制御装置20は、図5に示すように、第3記憶部43と演算部51とを備えている。第3記憶部43は、使用中の面圧Pbが基準面圧Paよりも大きい場合に、基準面圧Paと使用中の面圧Pbとの差分ΔPbを記憶する記憶部である。演算部51は、予め定められた単位時間ΔTに記憶された差分ΔPbの総和Hを算出する。そして、コントローラー26は、総和Hが予め定められた閾値Xよりも大きい場合に、二次電池の温度が上がるようにヒーターを制御する。この実施形態では、第3記憶部43は、コントローラー26の記憶装置に設けられており、演算部51の演算は、プログラムによって具現化されており、コントローラー26の演算装置によって実行される。
使用中の面圧Pbが基準面圧Paよりも大きくなったという条件のみで、ヒーター24のON、OFFを制御すると、ヒーター24のON、OFFが激しく切り替わり、リチウムイオン二次電池100を温め、ハイレート劣化を抑制するという効果が適切に得られない場合がある。差分ΔPbの総和Hは、ある程度、リチウムイオン二次電池100のハイレート劣化の状況に相関する。そして、このため、予め定められた単位時間ΔTに記憶された差分ΔPbの総和Hを基にヒーター24を制御するとよい。この場合、差分ΔPbの総和Hを算出する「単位時間ΔT」を適切に設定することによって、ヒーター24の制御が落ち着き、リチウムイオン二次電池100が適切に温まり、ハイレート劣化を抑制するという効果が適切に得られやすくなる。
ここで、図7は、差分ΔPbの総和Hについての概念を説明する図である。図7において、横軸は経過時間、縦軸は各タイミングでの差分ΔPbが示されている。図7に示すように、ここでは、予め定められた間隔(例えば、0.1秒毎)で取得された使用中の面圧Pbの差分ΔPb(Pb−Pa)が図示されている。ただし、Pb−Pa≦0である場合には、差分ΔPbは、”0”とされている。図7に示すように、充放電の制御状況にもよるが、リチウムイオン二次電池100の使用中の面圧Pbは極めて短時間に変動する。特に、ハイレート充放電で制御されている場合には、捲回電極体200の膨張、収縮が激しいので、使用中の面圧Pbの面圧の変動も大きくなりうる。
ここでは、差分ΔPbの総和Hは、ヒーター24を制御する基準時間(t0)の直前の単位時間ΔTにおいて、差分ΔPbの総和である。ヒーター24を制御する基準時間(t0)は、t1、t2、t3・・・と時間の経過とともに変わっていく。差分ΔPbの総和Hを算出する単位時間ΔTで区画される時間も時間の経過とともに変わっていく。単位時間ΔTを適切に設定することによって、差分ΔPbの総和Hによって、リチウムイオン二次電池100のハイレート劣化の程度が適切に評価することができる。
図8、図9は、差分ΔPbの総和Hを算出するのに設定される単位時間ΔTが長すぎる場合を例示している。例えば、図8では、当初差分ΔPbが高く、直近の差分ΔPbが0になっている。この場合、既にハイレート劣化が回復していると想定される。しかし、単位時間ΔTが長すぎるために、ヒーター24の作動が継続してしまう。また、例えば、図9では、当初差分ΔPbは’0’が継続しているが、直近の差分ΔPbでは高い値が纏まって継続している。この場合には、急速にハイレート劣化が進行していると想定される。しかし、単位時間ΔTが長すぎるために、ヒーター24の作動が遅れ、ハイレート劣化を進行させてしまうかもしれない。このため、単位時間ΔTを適切に設定することによって、ヒーター24を適切に制御するとよい。
この場合、例えば、車載用のリチウムイオン二次電池100では、演算部51は、差分ΔPbの総和Hを算出する単位時間ΔTは、例えば、3分以上60分以下の予め定められた時間を設定するとよい。この場合、差分ΔPbの総和Hは、より好ましくは5分以上30分以下(例えば、10分程度、15分程度、20分程度、25分程度など)の予め定められた単位時間に記憶された差分ΔPbの総和Hとしてもよい。例えば、車両用途では、イレート放電を伴うような高負荷運転が連続して行われる場合のように、満充電の状態から電池に設定された下限容量まで、ハイレート放電されるうる時間を考慮して、設定されうる単位時間ΔTの上限を設定してもよい。
このように、かかる単位時間ΔTは、用途に応じて適当な時間を任意に設定できる。例えば、車載用の電池では、加減速が激しい市街地や、ほぼ一定の速度で走行できる高速道などによって、設定される単位時間ΔTを変えてもよい。例えば、単位時間ΔTは、走行モードや、リチウムイオン二次電池100の出力状況を検知しつつ、適宜変更されるようにプログラムしてもよい。この点、使用中の面圧Pbの取得のタイミングと同様である。なお、単位時間ΔTは、例えば、車載用途では、0.1秒から24時間の間の任意の時間で設定できるようにしてもよい。上限を24時間とするのは、例えば、前日の走行履歴に影響される場合があるからである。このように、単位時間ΔTは、用途に応じて、長すぎないように設定するとよい。
《制御フロー》
図10は、二次電池の制御フローを示すフローチャートである。ここでは、フローの開始において基準面圧Paは既に設定されているものとする。
コントローラー26は、予め定められた時間毎(例えば、0.1秒毎)に使用中の面圧Pbを測定し、記憶する(S101)。次に、使用中の面圧Pbが測定されたタイミング毎に、使用中の面圧Pbが基準面圧Paよりも大きいか否かを判定する(S102:Pb>Pa)。使用中の面圧Pbが基準面圧Paよりも大きい場合(Y)には、当該タイミングでの差分ΔPbを算出し、記憶する(S103)。使用中の面圧Pbが基準面圧Paよりも大きくない場合(N)には、当該タイミングでの差分ΔPbを0にするとよい(S104)。
次に、当該使用中の面圧Pbが測定されたタイミングの直近の単位時間ΔT当たりの差分ΔPbの総和Hを算出する(S105)。そして、差分ΔPbの総和Hに対して設定された閾値Xよりも大きいか否かを判定する(S106:H>X)。そして、総和Hが閾値Xよりも大きい場合(Y)には、ヒーター24を作動させ(S107)、リチウムイオン二次電池100の温度を上げるとよい。また、総和Hが閾値Xよりも大きくない場合(N)には、ヒーター24を停止させるとよい(S108)。
《閾値X》
ここで差分ΔPbの総和Hに対して設定される閾値Xを説明する。閾値Xは、予めベンチ試験を行ない、上記の差分ΔPbの総和Hと、抵抗増加率(ハイレート充放電後の抵抗増加率)を基に寿命を推定した結果を得る。図11は、差分ΔPbの総和Hと、寿命(推定値)との相関関係の例を示している。当該相関関係を基に、任意に設定される寿命目標から閾値Xを得るとよい。このように、閾値Xは、予め行われる試験を基に適当な値を任意に定めることができる。なお、閾値Xは、任意に適当な値を設定できる。閾値Xを定めるのに予め行われる試験も任意の条件を設定できる。
以上のように、コントローラー26によって、ヒーター24を制御し、適宜にリチウムイオン二次電池100の温度を上げて、リチウムイオン二次電池100のハイレート劣化を抑制することができる。これにより、ハイレート充放電を伴う用途において、出力を高く維持することができる。
ここで、図12は、0℃におけるハイレートでの放電時の使用中の面圧Pbを示している。図13は、10℃におけるハイレートでの放電時の使用中の面圧Pbを示している。図14は、25℃におけるハイレートでの放電時の使用中の面圧Pbを示している。
ここで、図12に示すように、0℃の温度環境では、ハイレートでの放電時に合わせて使用中の面圧Pbが上昇し、使用中の面圧Pbにピークが生じる。10℃の温度環境では、ハイレートでの放電時に合わせて使用中の面圧Pbが上昇し、使用中の面圧Pbにピークが生じる。25℃の温度環境では、使用中の面圧Pbはハイレートでの放電があっても明確なピークは生じない。このように、25℃程度の温度環境では、ハイレート放電に対して電池ケース300の使用中の面圧Pbは大きく上昇しない。このため、捲回電極体200(図1参照)の膨張も凡そ小さく、ハイレート劣化も起こり難いと考える。これに対して、凡そ10℃以下、捲回電極体200(図1参照)の膨張も凡そ大きくなり、ハイレート劣化も起こり易くなると考える。さらには凡そ0℃以下になると、ハイレート劣化がより顕著になると考えられる。
このため、ヒーター24は、18℃から27℃の予め定められた温度になるように二次電池を温めるとよい。例えば、ヒーター24が熱風を当てる装置構成であれば、18℃から27℃の予め定められた温度の熱風を二次電池に当てる構成にするとよい。上述した二次電池の制御方法は、25℃よりも低い温度環境、例えば、10℃以下の温度環境において、二次電池のハイレート劣化の程度に応じて、適宜に、二次電池時電池が温めるとよい。これにより、二次電池はハイレート劣化から回復するとともに、ハイレート劣化を小さく抑えることができる。このため、リチウムイオン二次電池100が、予め定められた温度(この場合、例えば、25℃、20℃、15℃)よりも低い温度環境において、上述した二次電池を温める制御が実行されるように構成してもよい。また、上述した二次電池の制御方法は、例えば、25℃以上の温度環境であれば、差分ΔPbの総和Hが大きくなりにくい。しかし、ハイレートでの充放電が繰り返されるような使用状況(例えば、車両用途では、加減速が繰り返されるような高負荷走行時)によって、25℃以上の温度環境であっても、差分ΔPbの総和Hが基準値を超えるような場合もありうる。このような場合には、温度環境に関係なく、上述した二次電池を温める制御が実行されるべき場合もある。このため、例えば、予め定められた二次電池の使用条件で、温度環境に関係なく、上述した二次電池を温める制御が実行されるように構成するとよい。
《組電池への適用》
次に、ここでリチウムイオン二次電池100を複数組み合わせた車載用の組電池を説明する。
図15は、車載用の組電池の構成例を示す斜視図であり、図16はその側面図である。ここで開示される組電池1000は、図10に示すように、電池ケース300の最も広い面300Aが対向するように、複数の角型のリチウムイオン二次電池100を配置し、拘束部材400で拘束されている。なお、図15に示された例では、組電池に含まれるリチウムイオン二次電池100は4つであるが、組電池に含まれるリチウムイオン二次電池100は4つに限定されない。
この実施形態では、拘束部材400は、各角型のリチウムイオン二次電池100の間に装着されるスペーサ401と、複数の角型のリチウムイオン二次電池100を重ねた方向における両側に配置されるエンドプレート402と、エンドプレート402の間隔を拘束する拘束バンド403とを備えている。当該複数の組電池は、バスバー410によってそれぞれ電気的に直列に接続されている。なお、組電池および拘束部材の構造は、かかる形態に特に限定されない。かかる拘束部材400によって、組電池の各リチウムイオン二次電池100は膨張が抑えられている。以下、組電池の各リチウムイオン二次電池100は、適宜、「セル」とも称される。
この場合、組電池は、温度が上昇しやすいセルと、上昇しにくいセルがある。また、この実施形態では、ヒーター24は、組電池全体の温度が上がるように配置される。この場合、面圧センサー22は、組電池の中で最も温度が上昇しにくいセルに取り付けるとよい。また、当該セルに温度センサー、SOC測定装置(ここでは、電圧器)を取り付けるとよい。コントローラー26は、面圧センサー22によって取得された電池ケース300に作用する内部圧力に基づいてヒーター24を制御する。
この場合、例えば、面圧センサー22が取り付けられた当該セルについて、車のエンジンをスタートさせる時に基準面圧Paを測定し、かつ、適宜、補正するとよい。また、走行中に0.1秒毎に使用中の面圧Pbを測定するとよい。また、単位時間ΔTは、例えば、30分として、差分ΔPbの総和Hを測定するとよい。これにより、組電池1000を適宜に温めることができ、ハイレート劣化を抑制し、組電池1000の出力低下を防止することができるとともに、組電池1000の寿命を向上させることができる。
《二次電池の制御方法》
以上のとおり、ここで提案される二次電池の制御方法は、予め定められたタイミングで測定された二次電池の電池ケースの基準面圧Paを取得するステップAと、二次電池の使用中の面圧Pbを取得するステップB(S101)と、基準面圧Paと使用中の面圧Pbとに基づいて当該二次電池を温める要否を判定するステップC(S106)とを含んでいるとよい。なお、カッコ内の符号は、図10のフローチャートにおける対応するステップを示している。
このように、基準面圧Paと使用中の面圧Pbとに基づいて当該二次電池を温める要否を判定することによって、ヒーター24を適当なタイミングで作動させることができ、効率よく二次電池を温めることができ、これにより、ハイレート劣化を抑制できる。
ここで、ステップCは、例えば、使用中の面圧Pbが基準面圧Paよりも大きい場合に、当該二次電池を温める要否を要としてもよい。このように、使用中の面圧Pbが、リチウムイオン二次電池100の基準となる面圧(基準面圧Pa)よりも大きい場合に、二次電池を温められるようにヒーター24を制御してもよい。
また、ステップBは、予め定められた時間毎に使用中の面圧Pbを取得するとよい。例えば、上述したように0.1秒間隔で使用中の面圧Pbを取得してもよい。適切な間隔で使用中の面圧Pbを取得することによって、ハイレート劣化の状況を見落とさずに検出することができる。
ステップCは、使用中の面圧Pbが基準面圧Paよりも大きい場合に、基準面圧Paと使用中の面圧Pbとの差分ΔPbを記憶するステップC1と、予め定められた単位時間ΔTに記憶された差分ΔPbの総和Hを算出するステップC2と、総和Hが予め定められた閾値Xよりも大きい場合に、二次電池100を温める要否を要とするステップC3とを含んでいてもよい。
ステップC2において、差分ΔPbの総和Hを算出する際に、予め定められた単位時間は、例えば、5分以上30分以下であってもよい。これにより、リチウムイオン二次電池100のハイレート劣化の状況を的確に推定でき、より適切に電池を温める要否を判定できる。
以上、本発明の一実施形態に係る二次電池の制御方法および二次電池の制御装置20を例示したが、本発明は、上述した何れの実施形態にも限定されない。
例えば、ここで提案される二次電池は、上述したように、ハイレート劣化を抑制でき、電池寿命を向上させうる。このため、ハイレートでの充放電が繰り返され、かつ、ハイレート劣化が生じ易い低温環境への対応についても要求される用途において、特に高いレベルで要求される、自動車用途における車載搭載用の電池の制御システムに好適である。この場合、例えば、図17に示すように、二次電池の複数個を接続して組み合わせた組電池の形態で、自動車などの車両1のモータ(電動機)を駆動させる車両駆動用電池1000として好適に利用され得る。かかる二次電池の制御方法を採用することによって、燃費を向上させることができ、また、二次電池の出力を高く維持できるのでドライバビリティを向上させることができる。
また、ここでは、二次電池として、主としてリチウムイオン二次電池を例示したが、ここで提案される二次電池の制御方法および制御装置は、特に明示的に限定されない限りにおいてリチウムイオン二次電池以外の二次電池にも採用しうる。特に、低温環境において、ハイレート劣化が生じ易い特性を有する二次電池の制御方法として好適である。
1 車両
20 二次電池の制御装置
22 面圧センサー
24 ヒーター
24a 吹き出し口
26 コントローラー
31 温度センサー
32 電圧計
41 第1記憶部
42 第2記憶部
43 第3記憶部
51 演算部
100 リチウムイオン二次電池(二次電池)
200 捲回電極体
220 正極シート
221 正極集電箔
222 未塗工部
223 正極活物質層
240 負極シート
241 負極集電箔
242 未塗工部
243 負極活物質層
262,264 セパレータ
280 電解液
290 充電器
292 スイッチ
294 抵抗
300 電池ケース
300A 電池ケース300の最も広い面
320 ケース本体
340 封口板
350 注液口
352 封止材
360 安全弁
400 拘束部材
401 スペーサ
402 エンドプレート
403 拘束バンド
410 バスバー
420 正極端子
440 負極端子
1000 車両駆動用電池(組電池)
WL 捲回軸

Claims (18)

  1. 予め定められたタイミングで測定された二次電池の電池ケースの基準面圧Paを取得するステップAと、
    前記二次電池の使用中の面圧Pbを取得するステップBと、
    前記基準面圧Paと前記使用中の面圧Pbとに基づいて当該二次電池を温める要否を判定するステップCと
    を含む、
    二次電池の制御方法。
  2. 前記ステップCは、
    前記使用中の面圧Pbが前記基準面圧Paよりも大きい場合に、当該二次電池を温める要否を要とする、
    請求項1に記載された二次電池の制御方法。
  3. 前記ステップBは、予め定められた時間毎に前記使用中の面圧Pbを取得する、請求項1または2に記載された二次電池の制御方法。
  4. 前記ステップCは、
    前記使用中の面圧Pbが前記基準面圧Paよりも大きい場合に、前記基準面圧Paと前記使用中の面圧Pbとの差分ΔPbを記憶するステップC1と、
    予め定められた単位時間に記憶された差分ΔPbの総和Hを算出するステップC2と、
    前記総和Hが予め定められた閾値Xよりも大きい場合に、前記二次電池を温める要否を要とするステップC3と
    を含む、
    請求項3に記載された二次電池の制御方法。
  5. 前記ステップC2の前記予め定められた単位時間は5分以上30分以下である、請求項4に記載された二次電池の制御方法。
  6. 前記二次電池は、電池ケースの膨張を抑える拘束部材を備えている、請求項1から5までの何れか一項に記載された二次電池の制御方法。
  7. 前記電池ケースは扁平な直方体形状であり、該電池ケースの最も広い面の中央部に面圧センサーが取り付けられている、請求項1から6までの何れか一項に記載された二次電池
    の制御方法。
  8. 基準面圧Paは、充放電の始動前、始動時または始動後の予め定められたタイミングで取得される面圧である、請求項1から7までの何れか一項に記載された二次電池の制御方法。
  9. 前記二次電池は車載されており、車のエンジンが始動した時に前記基準面圧Paが取得される、請求項8に記載された二次電池の制御方法。
  10. 二次電池の電池ケースに取り付けられた面圧センサーと、
    前記二次電池を温めるヒーターと、
    予め定められたタイミングで前記面圧センサーを基に取得された基準面圧Paを記憶する第1記憶部と、
    前記面圧センサーを基に始動後に測定された使用中の面圧Pbを記憶する第2記憶部と、
    前記第1記憶部に記憶された基準面圧Paと前記第2記憶部に記憶された使用中の面圧Pbとに基づいて前記ヒーターを制御するコントローラーと
    を備えている、二次電池の制御装置。
  11. 前記コントローラーは、前記使用中の面圧Pbが前記基準面圧Paよりも大きい場合に、前記二次電池の温度が上がるように前記ヒーターを制御する、請求項1に記載された二次電池の制御装置。
  12. 前記第2記憶部は、予め定められた時間毎に前記使用中の面圧Pbを記憶する、請求項1または1に記載された二次電池の制御装置。
  13. 前記使用中の面圧Pbが前記基準面圧Paよりも大きい場合に、前記基準面圧Paと前記使用中の面圧Pbとの差分ΔPbを記憶する第3記憶部と、
    予め定められた単位時間に記憶された前記差分ΔPbの総和Hを算出する演算部と
    を備え、
    前記コントローラーは、
    前記総和Hが予め定められた閾値Xよりも大きい場合に、前記二次電池の温度が上がるように前記ヒーターを制御する、請求項1に記載された二次電池の制御装置。
  14. 前記演算部は、前記予め定められた単位時間が3分以上60分以下である、請求項1に記載された二次電池の制御装置。
  15. 記二次電池の基準温度を検出する温度センサーと、
    記二次電池の充電状態を検知する充電状態検知部と
    を備え、
    前記コントローラーは、前記面圧センサーによる検出値と、前記基準温度と、前記充電状態とに基づいて前記基準面圧Paを求める、請求項1から1までの何れか一項に記載された二次電池の制御装置。
  16. 前記二次電池は、電池ケースの膨張を抑える拘束部材を備えている、請求項10から1までの何れか一項に記載された二次電池の制御装置。
  17. 前記電池ケースは扁平な直方体形状であり、
    前記面圧センサーは、該電池ケースの最も広い面の中央部に取り付けられている、請求項10から1までの何れか一項に記載された二次電池の制御装置。
  18. 前記ヒーターは、前記二次電池を18℃から27℃の予め定められた温度になるように温める、請求項10から1までの何れか一項に記載された二次電池の制御装置。
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