JP5967442B2 - 二次電池 - Google Patents

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Description

本発明は二次電池に関する。本明細書において「二次電池」とは、繰り返し充電可能な電池一般をいい、リチウム二次電池(典型的にはリチウムイオン二次電池)、ニッケル水素電池などのいわゆる蓄電池を包含する。また、本明細書において「活物質」は、二次電池において電荷担体となる化学種(例えば、リチウムイオン二次電池ではリチウムイオン)を可逆的に吸蔵および放出(典型的には挿入および離脱)可能な物質をいう。
例えば、特開2001−93578号公報には、積層電極体を備えた二次電池が開示されている。ここで開示された積層電極体は、正極と負極とセパレータの積層単位中に厚さ方向に弾性変形が可能なイオン非透過性の高分子シートが介在している。
また、特開平10−302842号公報には、捲回電極体を備えた二次電池が開示されている。ここで開示された捲回電極体では、正極シートと負極シートとがセパレータを介して重ねられ、捲回されている。ここでは、セパレータはフィルムであり、正極シートと負極シートとセパレータは、緩衝材が挿入された状態で捲回されている。
また、特開2012−252969号公報には、樹脂製の基材に、フィラーと結着材を含む耐熱層(HRL:Heat Resistance Layer)が保持されたセパレータを備えた捲回電極体が開示されている。ここでは、かかる耐熱層に、Na,S,CaおよびSiの4元素を各1000ppm以下の割合で含めることが開示されている。
特開2001−93578号公報 特開平10−302842号公報 特開2012−252969号公報
ところで、本発明者の知見によれば、フィラーとバインダとからなる耐熱層を備えたセパレータを含む捲回電極体は、扁平にプレスした後にスプリングバックが生じ易い傾向があった。ここで、捲回電極体に対してスプリングバックという場合、「スプリングバック」は、略円筒状に捲回された電極体(捲回電極体)を扁平にプレスした後、その扁平にプレスされた形状が弾性的に若干戻る事象を意味する。かかるスプリングバックが生じると、扁平にプレスした後の捲回電極体が厚くなる。このため、捲回電極体を電池ケースに挿入することが難しくなったり、捲回電極体に集電端子を取り付ける際に用いる治具の使用が阻害されたりする要因になる。
ここで提案される二次電池は、セパレータを備えている。セパレータは、プラスチックの多孔質膜からなる基材と、基材の表面に形成された、フィラーとバインダとからなる耐熱層とを備えている。ここで、耐熱層は、押し込み硬さ試験における全変形量D1と弾性変形量D2との比(D2/D1)が0.35よりも大きく0.69未満である。この場合、耐熱層は、押し込まれた際に、適度に塑性変形するとともに、弾性的な作用によって適度に形状が戻る。この場合、例えば、セパレータを含む電極体がプレス成形されるような場合に、セパレータが正極または負極に密着し、電極体の形状を維持できる。
例えば、二次電池は、捲回電極体と、捲回電極体を収容した電池ケースとを備えている。ここで、捲回電極体は、正極集電体と、正極集電体に保持された正極活物質層と、負極集電体と、負極集電体に保持された負極活物質層と、正極活物質層と負極活物質層との間に介在したセパレータとを備えている。正極集電体と負極集電体とセパレータとは、それぞれ帯状の部材であり、長手方向を揃え、かつ、正極活物質層と負極活物質層とが、セパレータを介在させた状態で互いに対向するように配置されているとよい。そして、正極集電体または負極集電体の幅方向に設定された捲回軸廻りに捲回され、捲回軸に直交する方向において扁平に曲げられており、扁平に押し曲げられた状態で、電池ケースに収容されているとよい。ここで、セパレータは、上述したようにプラスチックの多孔質膜からなる基材と、基材の表面に形成された、フィラーとバインダとからなる耐熱層とを備えているとよい。そして、耐熱層の押し込み硬さ試験における全変形量D1と弾性変形量D2との比(D2/D1)が0.35よりも大きく0.69未満であるあるとよい。
この場合、捲回電極体を扁平に押し曲げた際に、耐熱層が正極活物質層または負極活物質層に食い込み、かつ、除荷後も、正極活物質層と負極活物質層とセパレータが密着した状態で維持される。このため、捲回電極体のスプリングバックが小さく抑えられうる。
この場合、捲回電極体は、比(D2/D1)に、当該捲回電極体が扁平に曲げられる際の単位面積当たりのプレス圧Pを乗じた値{P×(D2/D1)}が0.53以上0.98以下であるとよい。この場合、捲回電極体のプレス圧に対して、セパレータの耐熱層の変形(プレス時の塑性変形と、除荷後の弾性変形)が最適化され、捲回電極体のスプリングバックがより小さく抑えられる。
また、耐熱層は、例えば、フィラーの平均粒径(D50)が1.2μm未満であるとよい。また、耐熱層は、例えば、フィラーの平均粒径(D50)が0.05μm以上であるとよい。また、耐熱層は、例えば、フィラーの体積割合が90%未満であるとよい。また、耐熱層は、例えば、バインダの体積割合が80%よりも大きいとよい。また、耐熱層に用いられたバインダは、例えば、アクリル、PTFE、PVDF、ポリアクリルアミド、ポリアミドイミド、アラミドのうち、少なくとも何れか一種を含んでいるとよい。また、耐熱層の厚さは、例えば、3μm以上10μm未満であるとよい。
図1は、リチウムイオン二次電池を示す断面図である。 図2は、リチウムイオン二次電池に内装される電極体を示す図である。 図3は、セパレータの断面図である。 図4は、かかるリチウムイオン二次電池の充電時の状態を示す模式図である。 図5は、かかるリチウムイオン二次電池の放電時の状態を示す模式図である。 図6は、押し込み試験の概要を示す概略図である。 図7は、押しこみ試験の試験力と時間との関係を示す関係図である。 図8は、押し込み試験の試験力−押し込み深さとの関係を示す関係図である。 図9は、扁平に押し曲げられたプレス後の捲回電極体の正面図である。 図10は、捲回電極体の平面図である。 図11は二次電池(組電池)が搭載された車両を示す図である。
以下、本発明の一実施形態に係るリチウムイオン二次電池の製造方法を説明する。ここで説明される実施形態は、当然ながら特に本発明を限定することを意図したものではない。また、各図は模式的に描かれており、各図における寸法関係(長さ、幅、厚さ等)は実際の寸法関係を反映するものではない。また、同じ作用を奏する部材・部位には同じ符号を付し、重複する説明は省略または簡略化する。
ここでは、まず適用されうるリチウムイオン二次電池の構造例を説明し、その後、ここで提案されるリチウムイオン二次電池をさらに説明する。
《リチウムイオン二次電池10》
図1は、リチウムイオン二次電池10を示す断面図である。図2は、当該リチウムイオン二次電池10に内装される電極体40を示す図である。なお、図1および図2に示されるリチウムイオン二次電池10は、本発明が適用されうるリチウムイオン二次電池の一例を示すものに過ぎず、本発明が適用されうるリチウムイオン二次電池を特段限定するものではない。
リチウムイオン二次電池10は、図1に示すように、電池ケース20と、電極体40(図1では、捲回電極体)を備えている。
≪電池ケース20≫
電池ケース20は、ケース本体21と、封口板22とを備えている。ケース本体21は、一端に開口部を有する箱形を有している。ここでは、ケース本体21は、リチウムイオン二次電池10の通常の使用状態における上面に相当する一面が開口した有底直方体形状を有している。この実施形態では、ケース本体21には、矩形の開口が形成されている。封口板22は、ケース本体21の開口を塞ぐ部材である。封口板22は凡そ矩形のプレートで構成されている。かかる封口板22がケース本体21の開口周縁に溶接されることによって、略六面体形状の電池ケース20が構成されている。
電池ケース20の材質は、例えば、軽量で熱伝導性の良い金属材料を主体に構成された電池ケース20が好ましく用いられうる。このような金属製材料としては、例えば、アルミニウム、ステンレス鋼、ニッケルめっき鋼等が例示される。本実施形態に係る電池ケース20(ケース本体21および封口板22)はアルミニウム若しくはアルミニウムを主体とする合金によって構成されている。
図1に示す例では、封口板22に外部接続用の正極端子23(外部端子)および負極端子24(外部端子)が取り付けられている。封口板22には、安全弁30と、注液口32が形成されている。安全弁30は、電池ケース20の内圧が所定レベル(例えば、設定開弁圧0.3MPa〜1.0MPa程度)以上に上昇した場合に該内圧を開放するように構成されている。また、図1では、電解液が注入された後で、注液口32が封止材33によって封止された状態が図示されている。かかる電池ケース20には、電極体40が収容されている。
≪電極体40(捲回電極体)≫
電極体40は、図2に示すように、帯状の正極(正極シート50)と、帯状の負極(負極シート60)と、帯状のセパレータ(セパレータ72,74)とを備えている。
≪正極シート50≫
正極シート50は、帯状の正極集電箔51と正極活物質層53とを備えている。正極集電箔51には、正極に適する金属箔が好適に使用され得る。正極集電箔51には、例えば、所定の幅を有し、厚さが凡そ15μmの帯状のアルミニウム箔を用いることができる。正極集電箔51の幅方向片側の縁部に沿って未塗工部52が設定されている。図示例では、正極活物質層53は、正極集電箔51に設定された未塗工部52を除いて、正極集電箔51の両面に保持されている。正極活物質層53には、正極活物質が含まれている。正極活物質層53は、正極活物質を含む正極合剤を正極集電箔51に塗工することによって形成されている。
正極活物質には、従来からリチウムイオン電池に用いられる物質の一種または二種以上を特に限定なく使用することができる。好適例として、リチウムニッケル酸化物(例えばLiNiO)、リチウムコバルト酸化物(例えばLiCoO)、リチウムマンガン酸化物(例えばLiMn)等のリチウムと遷移金属元素とを構成金属元素として含む酸化物(リチウム遷移金属酸化物)や、リン酸マンガンリチウム(LiMnPO)、リン酸鉄リチウム(LiFePO)等のリチウムと遷移金属元素とを構成金属元素として含むリン酸塩等が挙げられる。
《導電材》
導電材としては、例えば、カーボン粉末、カーボンファイバーなどのカーボン材料が例示される。このような導電材から選択される一種を単独で用いてもよく二種以上を併用してもよい。カーボン粉末としては、種々のカーボンブラック(例えば、アセチレンブラック、オイルファーネスブラック、黒鉛化カーボンブラック、カーボンブラック、黒鉛、ケッチェンブラック)、グラファイト粉末などのカーボン粉末を用いることができる。
《バインダ》
また、バインダは、正極活物質層53に含まれる正極活物質と導電材の各粒子を結着させたり、これらの粒子と正極集電箔51とを結着させたりする。かかるバインダとしては、使用する溶媒に溶解または分散可能なポリマーを用いることができる。例えば、水性溶媒を用いた正極合剤組成物においては、セルロース系ポリマー(カルボキシメチルセルロース(CMC)、ヒドロキシプロピルメチルセルロース(HPMC)など)、フッ素系樹脂(例えば、ポリビニルアルコール(PVA)、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、テトラフルオロエチレン−ヘキサフルオロプロピレン共重合体(FEP)など)、ゴム類(酢酸ビニル共重合体、スチレンブタジエン共重合体(SBR)、アクリル酸変性SBR樹脂(SBR系ラテックス)など)などの水溶性または水分散性ポリマーを好ましく採用することができる。また、非水溶媒を用いた正極合剤組成物においては、ポリマー(ポリフッ化ビニリデン(PVDF)、ポリ塩化ビニリデン(PVDC)、ポリアクリルニトリル(PAN)など)を好ましく採用することができる。
≪負極シート60≫
負極シート60は、図2に示すように、帯状の負極集電箔61と、負極活物質層63とを備えている。負極集電箔61には、負極に適する金属箔が好適に使用され得る。この負極集電箔61には、所定の幅を有し、厚さが凡そ10μmの帯状の銅箔が用いられている。負極集電箔61の幅方向片側には、縁部に沿って未塗工部62が設定されている。負極活物質層63は、負極集電箔61に設定された未塗工部62を除いて、負極集電箔61の両面に形成されている。負極活物質層63は、負極集電箔61に保持され、少なくとも負極活物質が含まれている。負極活物質層63は、負極活物質を含む負極合剤が負極集電箔61に塗工されている。
《負極活物質》
負極活物質としては、従来からリチウムイオン電池に用いられる物質の一種または二種以上を特に限定なく使用することができる。好適例として、グラファイトカーボン、アモルファスカーボン等の炭素系材料、リチウム遷移金属酸化物、リチウム遷移金属窒化物等が挙げられる。
≪セパレータ72、74≫
セパレータ72、74は、図2に示すように、正極シート50と負極シート60とを隔てる部材である。この例では、セパレータ72、74は、微小な孔を複数有する所定幅の帯状のシート材で構成されている。セパレータ72、74には、樹脂製の多孔質膜、例えば、多孔質ポリオレフィン系樹脂で構成された単層構造のセパレータ或いは積層構造のセパレータを用いることができる。この例では、図2に示すように、負極活物質層63の幅b1は、正極活物質層53の幅a1よりも少し広い。さらにセパレータ72、74の幅c1、c2は、負極活物質層63の幅b1よりも少し広い(c1、c2>b1>a1)。
また、セパレータ72、74は、正極活物質層53と負極活物質層63とを絶縁するとともに、電解質の移動を許容する。図3は、ここで提案されるセパレータ72、74の断面を示している。セパレータ72、74は、図3に示すように、プラスチックの多孔質膜からなる基材76と、基材76の表面に形成された耐熱層78とを備えている。耐熱層78は、フィラーとバインダとからなる。かかる耐熱層78については、後で詳しく説明する。
《電極体40の取り付け》
この実施形態では、電極体40は、図2に示すように、捲回軸WLに直交する一の方向において扁平に押し曲げられている。図2に示す例では、正極集電箔51の未塗工部52と負極集電箔61の未塗工部62は、それぞれセパレータ72、74の両側において、らせん状に露出している。この実施形態では、図1に示すように、電極体40は、セパレータ72、74からはみ出た正負の未塗工部52(62)の中間部分が寄せ集められ、電池ケース20の内部に配置された正負の内部端子23、24の先端部23a、24aに溶接されている。
電極体40は、図1に示すように、電池ケース20に収容される。電池ケース20には、さらに電解液が注入される。電解液は、捲回軸WL(図2参照)の軸方向から電極体40の内部に浸入する。
≪電解液(液状電解質)≫
電解液としては、従来からリチウムイオン電池に用いられる非水電解液と同様のものを特に限定なく使用することができる。かかる非水電解液は、典型的には、適当な非水溶媒に支持塩を含有させた組成を有する。上記非水溶媒としては、例えば、エチレンカーボネート、プロピレンカーボネート、ジメチルカーボネート、ジエチルカーボネート、エチルメチルカーボネート、1,2−ジメトキシエタン、1,2−ジエトキシエタン、テトラヒドロフラン、1,3−ジオキソラン等からなる群から選択された一種または二種以上を用いることができる。また、上記支持塩としては、例えば、LiPF,LiBF,LiAsF,LiCFSO,LiCSO,LiN(CFSO,LiC(CFSO等のリチウム塩を用いることができる。一例として、エチレンカーボネートとジエチルカーボネートとの混合溶媒(例えば質量比1:1)にLiPFを約1mol/Lの濃度で含有させた非水電解液が挙げられる。
かかるリチウムイオン二次電池10の正極集電箔51と負極集電箔61は、電池ケース20を貫通した電極端子23、24を通じて外部の装置に電気的に接続される。以下、充電時と放電時のリチウムイオン二次電池10の動作を説明する。
≪充電時の動作≫
図4は、かかるリチウムイオン二次電池10の充電時の状態を模式的に示している。充電時、リチウムイオン二次電池10の電極端子23、24(図1参照)は、図4に示すように、スイッチ92によって充電器90に接続されたような状態になる。この際、充電器90の作用によって、正極シート50と負極シート60との間に、電圧が印加され、正極活物質層53中の正極活物質からリチウムイオン(Li)が電解液80に放出され、正極活物質層53から電荷が放出される。放出された電荷は、正極集電箔51に送られ、充電器90を通じて負極シート60に送られる。また、負極シート60では電荷が蓄えられるとともに、電解液80中のリチウムイオン(Li)が、負極活物質層63中の負極活物質に吸収され、かつ、貯蔵される。これにより、負極シート60と正極シート50とに電位差が生じる。
≪放電時の動作≫
図5は、かかるリチウムイオン二次電池10の放電時の状態を模式的に示している。放電時、リチウムイオン二次電池10の電極端子23、24(図1参照)は、図5に示すように、スイッチ92によって抵抗94に接続されたような状態になる。この際、負極シート60と正極シート50との電位差によって、抵抗94を通じて負極シート60から正極シート50に電荷が送られるとともに、負極活物質層63に貯蔵されたリチウムイオンが電解液80に放出される。また、正極では、正極活物質層53中の正極活物質に電解液80中のリチウムイオンが取り込まれる。
このようにリチウムイオン二次電池10の充放電において、正極活物質層53中の正極活物質や負極活物質層63中の負極活物質にリチウムイオンが吸蔵されたり、放出されたりする。そして、電解液80を介して、正極活物質層53と負極活物質層63との間でリチウムイオンが行き来する。
《耐熱層78》
ところで、上述したリチウムイオン二次電池10では、セパレータ72、74は、樹脂製の多孔質膜からなる基材76の表面に耐熱層78を備えている。耐熱層78は、フィラーとバインダとからなる。ここで、セパレータ72、74は、正極シート50と負極シート60を隔てるが、リチウムイオンの通過(電解液の流通)は許容する。かかるセパレータ72、74に設けられる耐熱層78は、セパレータ72、74に耐熱性を付与し、かつ、リチウムイオンが通過(電解液の流通)するように設計される。
このように、耐熱層78は、耐熱性や電解液の流通を考慮して設計され、実質的には、フィラーの含有割合が極めて高い層であった。例えば、耐熱層78のフィラーの割合は体積割合で凡そ90%以上とし、耐熱層78のバインダの割合は体積割合にて多くてもせいぜい10%程度とされていた(例えば、特許文献3)。
《捲回電極体40のスプリングバック》
ところで、本発明者は、扁平に押し曲げられた捲回電極体40を作製する場合に、かかる耐熱層78を備えたセパレータ72、74を用いると、扁平に押し曲げられた捲回電極体40がスプリングバックする傾向があることに着目した。つまり、耐熱層78を備えたセパレータ72、74が用いられた捲回電極体40は、略円筒状に捲回された電極体(捲回電極体)を扁平にプレスした後、その扁平にプレスされた形状が弾性的に若干戻る傾向があった。スプリングバックが生じると、扁平にプレスされた捲回電極体40が厚くなり、捲回電極体40は電池ケース20に挿入し難くなる場合もある。
このため、捲回電極体40のスプリングバックはできる限り小さく抑制したい。扁平に押し曲げられた捲回電極体40を備えたリチウムイオン二次電池10について、捲回電極体40のスプリングバックを小さく抑えるとの観点で、セパレータ72、74の耐熱層78は設計されていなかった。
《スプリングバックの原因》
本発明者は、耐熱層78が形成されたセパレータ72、74を用いた場合にスプリングバックが生じやすくなることについて、その原因を調べた。その結果、耐熱層78が形成されたことによって、セパレータ72、74と正極シート50および負極シート60の密着性が悪いことが見出された。つまり、セパレータ72、74と正極シート50および負極シート60とは、捲回電極体40を扁平にプレスした際に押し付けられて密着するが、プレス後に密着された状態が維持されない。このため、プレス後にセパレータ72、74と正極シート50および負極シート60とが離れ、捲回電極体40にスプリングバックが生じる。
さらに本発明者は、セパレータ72、74と正極シート50と負極シート60とが、プレス後に密着された状態が維持されると、捲回電極体40のスプリングバックを小さく抑えることができると考え、上記事象を深く考察した。その結果、捲回電極体40を扁平にプレスした際に、耐熱層78は正極シート50または負極シート60に押し付けられて塑性的な変形をするが、プレス荷重が除荷された際の弾性的な戻り変形が小さいことを見出した。つまり、耐熱層78は、プレス時に塑性的な変形が生じるが、プレス荷重が除荷された後で弾性的な作用による形状の戻りが小さく、正極シート50または負極シート60に食いつき難い。このため、本発明者は、捲回電極体40を扁平にプレスした後に、セパレータ72、74と正極シート50および負極シート60とが密着した状態が維持されず、スプリングバックが生じると考えた。
本発明者の上記の推考によれば、捲回電極体40のスプリングバックを小さく抑制するには、セパレータ72、74に形成される耐熱層78は、プレス時に、適度な塑性変形し、除荷された後で弾性的な作用によって適度に形状が戻ることが望ましい。このような観点の下で、本発明者は、耐熱層78の押し込み硬さ試験における全変形量D1と弾性変形量D2との比(D2/D1)に着目した。その結果、耐熱層78の押し込み硬さ試験における全変形量D1と弾性変形量D2との比(D2/D1)が0.35よりも大きく0.69未満である場合に、凡そ好適な結果が得られた。
つまり、耐熱層78の押し込み硬さ試験における全変形量D1と弾性変形量D2との比(D2/D1)が0.35よりも大きく0.69未満である場合には、捲回電極体40のスプリングバックが小さく抑えられた。つまり、上記比(D2/D1)が0.35よりも大きく0.69未満である場合には、耐熱層78が適度に塑性変形するとともに、弾性的な作用によって適度に形状が戻る。この場合、例えば、セパレータ72、74を含む電極体がプレス成形されるような場合に、セパレータ72、74が正極または負極に密着し、電極体の形状を維持できる。例えば、上述した捲回電極体40を扁平にプレスした際に、セパレータ72、74の耐熱層78が正極シート50または負極シート60に食い込み、かつ、除荷後も、正極シート50と負極シート60とセパレータ72、74とが密着した状態で維持される。このため、捲回電極体40のスプリングバックが小さく抑えられたと考えられる。
さらに本発明者は、上述した比(D2/D1)と、捲回電極体40が扁平に曲げられる際の単位面積当たりのプレス圧Pとに着目した。その結果、比(D2/D1)に、捲回電極体40が扁平に曲げられる際の単位面積当たりのプレス圧Pを乗じた値{P×(D2/D1)}が0.53以上0.98以下である場合に、さらに好適な結果が得られた。この場合、捲回電極体40のプレス圧に対して、セパレータ72、74の耐熱層78の変形(プレス時の塑性変形と、除荷後の弾性変形)が最適化され、捲回電極体40のスプリングバックがより小さく抑えられる。
つまり、ここで提案される二次電池10は、セパレータ72、74に耐熱層78(図1および図3参照)が形成されている。耐熱層78は、セパレータ72、74に耐熱性を付与し、リチウムイオンの通過(電解液の流通)を許容する。さらに、耐熱層78は、捲回電極体40を扁平にプレスしたときに適度に塑性変形し、除荷後に適度に弾性変形する。これによって、捲回電極体40のスプリングバックが小さく抑えられる。
《耐熱層78に用いられるフィラー》
ここで、耐熱層78に用いられるフィラーは、例えば、耐熱性を有するフィラーであるとよい。かかるフィラーとしては、アルミナ、チタニア、マグネシアなどの無機酸化物が例示される。ここで、アルミナには、ベーマイトやα−アルミナが含まれる。また、所要の耐熱性を有するとよく、例えば、水酸化マグネシウム、水酸化アルミニウムなどの水酸化物を用いても良い。
さらに、本発明者の知見によれば、耐熱層は、耐熱性が付与され、かつ、リチウムイオンの通過(電解液の流通)が許容されるとよい。かかる観点において、耐熱層78に用いられるフィラーの粒径(平均粒径(D50))は、例えば、1.2μm未満であるとよく、例えば、1.0μm以下とするとよい。また、フィラーの平均粒径(D50)は、例えば、0.05μm程度でもよく、また、例えば、0.01μm程度でもよい。
《耐熱層78に用いられるバインダ》
また、耐熱層78に用いられたバインダは、例えば、アクリル、PTFE、PVDF、ポリアクリルアミド、ポリアミドイミド、アラミドのうち、少なくとも何れか一種を含んでいるとよい。これらは、それぞれ一種類で耐熱層78のバインダとして用いてもよい。また、これらは複数の種類を適当な割合で混ぜて耐熱層78のバインダとして用いてもよい。
また、本発明者の知見によれば、耐熱層78は、バインダの割合が高いほど、弾性が向上する傾向がある。また、耐熱層78は、バインダの割合が高すぎると、耐熱性が低下し、さらにリチウムイオンの通過(電解液の流通)が阻害される可能性がある。
耐熱層78のフィラーの体積割合は、例えば、90%未満であるとよい。また、耐熱層78のバインダの体積割合は、例えば、80%よりも小さいとよい。ここで、本発明者の知見によれば、耐熱層78のフィラーの体積割合が90%以上である場合に、耐熱層78は、捲回電極体40のプレス後に弾性変形が少なく、捲回電極体40のスプリングバックが生じやすい傾向がある。また、耐熱層78のバインダの体積割合が80%よりも大きい場合には、リチウムイオンの通過(電解液の流通)が阻害され、例えば、−15℃程度の低温環境における二次電池のIV抵抗が低下するなど、二次電池の出力性能が低下する傾向がある。
かかる本発明者の知見によれば、例えば、耐熱層78のフィラーの体積割合は、例えば、80%以下でもよいし、75%以下でもよい。さらに、フィラーの体積割合は、例えば、60%以下でもよい。また、耐熱層78によって、リチウムイオンの通過(電解液の流通)が阻害されるような事象が生じなければ、フィラーの体積割合は、例えば、40%程度でもよい。
《耐熱層78の作製》
ここで、セパレータ72、74の耐熱層78は、上述したようにフィラーとバインダとが含まれている。耐熱層78は、例えば、フィラーと結着剤とを溶媒に混ぜ、ペースト状の合剤を作製し、かかるペースト状の合剤を、セパレータ72、74の樹脂製の基材76に塗布、乾燥、圧延するとよい。また、耐熱層78の厚さは、例えば、3μm以上10μm未満(例えば、5μm程度)であるとよい。かかる耐熱層78の作製は、例えばグラビア塗工装置にて行うとよい。ここで、耐熱層78の厚さは、耐熱層78の複数個所で測定し、その算術平均値によって求めるとよい。
本発明者は、上記着想の基、種々のサンプルを試作し、捲回電極体のスプリングバック率や、二次電池のIV抵抗、プレス後の捲回電極体の損傷を評価した。以下、かかる試験を説明する。ここで、表1は、評価されたサンプルを例示している。ここでは、適宜に、図1から図3を参照して説明するが、図1から図3は、ここで施策された捲回電極体や試験用電池の具体的構成を厳密に例示するものではない。
Figure 0005967442
ここで、捲回電極体のプレス性に関する評価、例えば、捲回電極体のスプリングバック率や損傷は、図1および図2に示すような角型の二次電池10に用いる扁平な捲回電極体40を作製して評価した。また、IV抵抗は18650型の二次電池を作製して評価した。各サンプルは、正極シート50と負極シート60、および、その他の電池構成は何れも同一とし、セパレータ72、74の構成のみを変えたものである。
《セパレータ72、74のサンプル作製》
ここでは、図3に示すように、樹脂製の多孔質膜からなる基材76に耐熱層78が形成されたセパレータ72、74を用意した。
表1において、”基材”は、各サンプルにおけるセパレータ72、74の基材を例示している。ここで、”PE/PP/PE”と記載されているのは、PE(ポリエチレン)と、PP(ポリプロピレン)の3層構造からなる多孔質膜をセパレータ72、74の基材として用いたことを意味している。また、”PE”と記載されているのは、PE(ポリエチレン)の単層構造の多孔質膜をセパレータの基材としたことを意味している。ここでは、基材の厚さは、凡そ20μmとした。
ここで、表1に例示されたサンプルでは、耐熱層78のバインダには、アクリル、PTFE、PVDF、PEが用いられている。
表1に例示されたサンプルでは、耐熱層78のフィラー材料に、アルミナ、ベーマイト、チタニア、マグネシアがそれぞれ用いられている。ここでは、同種の材料でも平均粒径(D50)の異なる材料を用意した。ここで、フィラー材料の粒径は、例えば、レーザ回析によって測定するとよい。レーザ回析によってフィラーの粒径を測定する装置には、公知の装置を用いることができる。
ここでは、耐熱層78について、フィラーとバインダの配合比を代えて種々のサンプルを得ている。また、ここでは、耐熱層78の厚さは5μmにした。
《押し込み試験》
ここでISO14577−1の押し込み硬さ試験に準じた押し込み試験を耐熱層78に実施し、捲回電極体40がプレスされた際の耐熱層78の挙動を評価した。ここで、図6は、押し込み試験の概要を示す概略図である。ここで、図6中、実線78Aは、除荷された後に残留窪みを示している。2点差線78Bは、最も押し込まれた際に耐熱層78に形成された窪みを示している。
ここで、「押し込み試験」は、図6に示すように、頂部の角度βが115°の三角すい圧子110で、耐熱層78の表面を押し込む。この際、圧子110が耐熱層78に接触してから一定の負荷速度で負荷を増加させ(A)、予め設定された試験力に達した後、10秒間保持し(B)、負荷速度と同じ一定の速度で除荷する(C)。そして、試験力が0となった位置(除荷が完了した位置)で圧子110を停止し、10秒間保持した(D)。この際、試験力と時間との関係から図7に示す負荷パターンが得られる。また、試験力−押し込み深さとの関係から図8の曲線が得られる。全変形量、塑性変形量および弾性変形量は、図8の曲線から評価できる。かかる押し込み試験では、例えば、島津製作所製の島津ダイナミック超微小硬度計 DUH−W201を用いるとよい。
《全変形量D1、弾性変形量D2》
ここで、図8に示された試験力−押し込み深さの曲線に示されているように、耐熱層78は、圧子110によって押し込まれることによって変形が進む(A)、(B)。そして、最も押し込まれた状態から除荷されると、変形が弾性的に若干戻る(C)。全変形量D1は、図8に示された試験力−押し込み深さの曲線のうち、耐熱層78が最も押し込まれた際の深さである。弾性変形量D2は、耐熱層78が最も押し込まれた深さから弾性的に戻った変形量である。また、押し込み試験では、耐熱層78が戻り切らずに変形が残り、耐熱層78に窪み78Aが残る(残留窪み)。かかる残留窪み78Aの深さに相当するのが塑性変形量D3となる。つまり、全変形量D1−弾性変形量D2=塑性変形量D3となる。弾性変形量D2を全変形量D1で割った値(D2/D1)は、押し込み変形後の男性的な戻り変化の割合を示しており、弾性変形率とも称されうる。
《捲回電極体のサンプル作製》
次に、各サンプルで作製された捲回電極体40(図2参照)を説明する。ここでは、捲回電極体40を作製するのに、長さ6m、幅10cm、厚さ15μmの帯状のアルミニウム箔からなる正極集電箔51に、幅10cmの正極活物質層53が形成された正極シート50を用意した。また、長さ6m、幅10cm、厚さ10μmの帯状の銅箔からなる負極集電箔61に、幅10cmの負極活物質層63が形成された負極シート60を用意した。また、セパレータ72、74は、長さ10m、幅10cm、厚さ30μmとした。
《プレス圧P》
正極シート50と負極シート60とは、図2に示すように、セパレータ72、74を介在させた状態で重ね合わせて捲回されている。ここで、図2に示すように、正極シート50と負極シート60とセパレータ72、74とは、長さ方向を合わせ、かつ、負極活物質層63が正極活物質層53を覆い、かつ、負極活物質層63と正極活物質層53との間に、セパレータ72、74が介在されるように、正極シート50とセパレータ74と負極シート60とセパレータ72との順で重ね合わされ、略円筒形に捲回されている。ここで、捲回数は50とした。そして、略円筒形に捲回した捲回電極体を、捲回軸WLに直交する一の方向において扁平に押し曲げる。この際、プレス装置に荷重計を取り付け、プレス荷重を測定する。そして、プレス荷重が掛かる捲回電極体の有効面積を基に、プレス圧Pを算出する。つまり、プレス圧P=プレス荷重/捲回電極体の有効面積である。
図9は、扁平に押し曲げられたプレス後の捲回電極体40の正面図である。図10は、捲回電極体40の平面図である。捲回電極体40の有効面積は、プレス圧が実質的に負荷される面積であり、例えば、図9および図10に示すように、捲回電極体40のR部40Aを除く、扁平部40Bの面積で評価される。ここで、図2に示すように、正極シート50と負極シート60に未塗工部52、62がそれぞれ形成されている場合には、扁平部40Bにおける最も外側に捲回された正極活物質層53の面積で評価するとよい。
《スプリングバック率》
スプリングバック率は、捲回電極体をプレスした後、プレス直後の扁平部40Bの厚さTと、プレス終了(プレス開放)から5分後の扁平部40Bの厚さTとを測定した。ここで測定した厚さ(T、T)は、それぞれ図4に模式的に示された捲回電極体40の扁平部40Bの厚さTである。スプリングバック率(%)は、式:スプリングバック率(%)=(T−T)/T×100;から求められる。
《捲回電極体40の損傷》
また、プレス終了後、捲回電極体40の損傷を確認した。ここでは、例えば、プレスによって、例えば、正極シート50の正極活物質層53と未塗工部52との境界において、正極集電箔51が破断している場合があり、そのような損傷が見られた場合に、”×”とし、そのような損傷が見られないものを”○”とした。かかる損傷は、例えば、プレス後に、捲回電極体40を展開して確認するとよい。
《試験用電池》
ここでは、各サンプルについて捲回電極体40を作製したのと、サイズは異なるが、構成が同じセパレータを用いて汎用の18650電池(試験用電池:ここでは、1Ahの円筒型のリチウムイオン二次電池)を作製し、IV抵抗を測定した。ここでは、各サンプルについて、セパレータ以外の構成(例えば、正極シート、負極シート、電解液など)は同じものを用いた。
ここで、IV抵抗は、各サンプルに対して、所定のコンディショニング工程を行い、−15℃の環境下においてSOC60%の充電状態(SOC:state of charge)におけるIV抵抗を測定した。
≪コンディショニング≫
次に、上記のように構築した試験用電池について、電解液を注入した後で、10時間程度放置し、電池電圧が2.0V以上になってから初期充電を行なった。コンディショニング工程は、次の手順1、2によって行なわれる。
手順1:1Cの定電流充電にて4.1Vに到達した後、5分間休止する。
手順2:手順1の後、定電圧充電にて1.5時間充電し、5分間休止する。
≪定格容量の測定≫
次に、定格容量は、上記コンディショニング工程の後、試験用電池について、温度25℃、3.0Vから4.1Vの電圧範囲で、次の手順1〜3によって測定される。
手順1:1Cの定電流放電によって3.0Vに到達後、定電圧放電にて2時間放電し、その後、10秒間休止する。
手順2:1Cの定電流充電によって4.1Vに到達後、定電圧充電にて2.5時間充電し、その後、10秒間休止する。
手順3:0.5Cの定電流放電によって3.0Vに到達後、定電圧放電にて2時間放電し、その後、10秒間停止する。
定格容量:手順3における定電流放電から定電圧放電に至る放電における放電容量(CCCV放電容量)を定格容量とする。この試験用電池では、定格容量が凡そ1.0Ahになる。
≪IV抵抗の測定方法≫
表1におけるIV抵抗は、−15℃の環境雰囲気下において、SOC60%に調整した状態から所定の電流値(I)で10秒間定電流放電し、放電後の電圧(V)をそれぞれ測定する。そして、所定の電流値(I)と、放電後の電圧(V)を基に、X軸にI、Y軸にVを取ってプロットし、各放電により得られたプロットを基に、近似直線を引き、その傾きをIV抵抗とする。ここでは、0.3C、1C、3Cの電流値で定電流放電を行なって得た各放電後の電圧(V)を基にIV抵抗(mΩ)を得た。
以下、各サンプルを比較しつつ説明する。
《サンプル1》
サンプル1は、表1に示されているように、基材がPE/PP/PE、耐熱層78のバインダがアクリル系樹脂、フィラー材料がアルミナ(平均粒径D50:0.2μm)である。ここでは、フィラーとバインダの配合比が体積分率で60/40(フィラー:60%,バインダ:40%)の比率になるように、バインダ溶液を作製した。そして、グラビアコーターによって、かかるバインダ溶液を基材に厚さ5μmで塗布し、図3に示すように、耐熱層78が形成されたセパレータ72、74を得た。
かかるサンプル1は、フィラーとバインダの配合比が体積分率で60/40(フィラー:60%,バインダ:40%)であり、セパレータ72、74に形成される耐熱層78としては、バインダの割合が多い。この場合、押し込み試験における弾性変形率(D2/D1)が0.460程度であり、プレス圧1.5で評価した際のスプリングバック率も凡そ0であった。つまり、かかるセパレータ72、74が用いられた場合には、捲回電極体40のスプリングバックはほとんど見られなかった。また、IV抵抗は95mΩであった。
《サンプル2》
サンプル2は、セパレータ72、74の基材76をPEとで変えたものであり、その余の構成はサンプル1と同じである。この場合、弾性変形率(D2/D1)や、スプリングバック率、IV抵抗についてサンプル1と概ね同じような評価であった。このため、基材をPE/PP/PEとPEで代えても、それほど大きな影響はないと考えられる。
《サンプル3〜5》
サンプル3〜5は、耐熱層78のフィラー材料をアルミナに代えて、ベーマイト、チタニア、マグネシアを採用したものである。なお、ここでフィラー材料の粒径(D50)は、0.2μmとし、同程度の大きさの粒子を採用した。この場合、弾性変形率(D2/D1)や、スプリングバック率、IV抵抗についてサンプル1と概ね同じような評価であった。このため、フィラー材料の種類を代えても、それほど大きな影響はないと考えられる。
《サンプル6〜8、サンプル27、28》
サンプル6〜8、27および28は、フィラー材料をアルミナとし、アルミナの粒径(D50)を、0.05μm〜1.5μmの間で、段階的に変更したものであり、その余の構成はサンプル1と同じである。この場合、サンプル6で示されているように、フィラーの平均粒径(D50)を0.05μm程度に小さくしても、弾性変形率(D2/D1)がやや大きくなるものの、スプリングバック率、IV抵抗についてはサンプル1と概ね同じような評価であった。
これに対して、サンプル7、8、27および28で示されているように、フィラーの平均粒径(D50)を大きくすると、弾性変形率(D2/D1)が徐々に低下する。それに応じて、スプリングバック率が大きくなり、さらにIV抵抗についても大きくなる。本発明者の知見によれば、耐熱層78に用いられるフィラーの粒径(平均粒径(D50))は、例えば、1.2μm未満であるとよく、例えば、1.0μm以下とするとよい。また、フィラーの平均粒径(D50)は、例えば、0.05μm程度でもよい。
《サンプル9、10、サンプル29、30》
サンプル9、10、29および30は、耐熱層78のフィラーとバインダの配合比を段階的に変えたものであり、その余の構成はサンプル1と同じである。ここでは、サンプル1では、フィラーとバインダの配合比が体積分率で60/40(フィラー:60%,バインダ:40%)である。これに対し、サンプル29は、同配合比が90/10(フィラー:90%,バインダ:10%)である。かかるサンプル29は、フィラーの割合が多い耐熱層78である。この場合、弾性変形率(D2/D1)が低く、スプリングバック率が凡そ25%と高い傾向がある。
サンプル9では、フィラーとバインダの配合比が体積分率で80/20(フィラー:80%,バインダ:20%)であり、サンプル29に比べてフィラーの割合を少なくした。この場合、弾性変形率(D2/D1)が0.515程度と高くなり、スプリングバック率が凡そ4%に収まる。サンプル1は、フィラーとバインダの配合比が体積分率で60/40(フィラー:60%,バインダ:40%)であり、サンプル9に比べてフィラーの割合を少なくした。サンプル1は、弾性変形率(D2/D1)が0.460程度であるが、スプリングバック率が凡そ0%に収まる。
サンプル10は、フィラーとバインダの配合比が体積分率で40/60(フィラー:40%,バインダ:60%)であり、サンプル1に比べてフィラーの割合を少なくした。サンプル10では、弾性変形率(D2/D1)が0.969程度であるが、スプリングバック率が凡そ0%に収まり、IV抵抗はサンプル1よりも少し大きくなる傾向があるが、凡そ同程度であった。
サンプル30は、フィラーとバインダの配合比が体積分率で20/80(フィラー:20%,バインダ:80%)であり、サンプル10に比べてフィラーの割合をさらに少なくした。サンプル30では、弾性変形率(D2/D1)が1.632程度となり、スプリングバック率が凡そ0%に収まるが、IV抵抗は、125mΩと格段に高くなった。
このように、耐熱層78のバインダの体積割合が、適度に多いほど、捲回電極体40のスプリングバックが小さく抑えられることが分かる。また、耐熱層78のバインダの体積割合が多すぎると、例えば、−15℃程度の低温環境における二次電池のIV抵抗が低下する。これは、セパレータ72、74の耐熱層78において、バインダの割合が多く、リチウムイオンの通過(電解液の流通)が阻害されることに起因すると考えられる。
《サンプル11〜13》
サンプル11〜13は、耐熱層78のバインダの種類を変えたものであり、その余の構成はサンプル1と同じである。ここでは、サンプル1では、バインダがアクリル系樹脂であるのに対して、サンプル11はPTFE、サンプル12はPVDF、サンプル13はPEである。この場合、サンプル11〜サンプル13の耐熱層78は、サンプル1の耐熱層78に比べて、全変形量D1が大きく弾性変形率(D2/D1)も大きい。このため、サンプル11〜13では、サンプル1に比べて軟らかい耐熱層78が得られていると評価される。この場合、サンプル11〜13では、スプリングバック率は凡そ0%であり、IV抵抗もサンプル1と同程度であった。このように、スプリングバック率を小さく抑えるという点において、耐熱層78のバインダの種類は、アクリル系樹脂に特段限定されるものではなく、他の種類のバインダを適宜用いることができる。耐熱層78の他のバインダとしては、例えば、ポリアクリルアミド、ポリアミドイミド、アラミドなどが用いられる。
《サンプル14〜22、サンプル31、32》
サンプル14〜22、31および32は、捲回電極体40をプレスするときのプレス圧Pを段階的に変更したものであり、その余の構成は互いに同じである。ここでは、フィラー材料に平均粒径(D50)が0.9μmのベーマイトが用いられている。また、フィラー材料に平均粒径(D50)が0.9μmのアルミナが用いられたサンプル8は、フィラー材料がベーマイトとアルミナで異なるが、凡そ近似した構成であり、ここでの比較対象となり得る。ここで、サンプル6〜8で比較されるように、フィラー材料に平均粒径(D50)が0.9μm程度になると、プレス圧Pが1.5kN/cm程度で若干の捲回電極体40のスプリングバックが見られる。
ここでは、サンプル31は、プレス圧Pが凡そ1.3kN/cmとサンプル8よりもプレス圧Pを小さくした。サンプル31では、スプリングバック率が凡そ33%と格段に高くなった。また、サンプル32は、ここでは捲回電極体40が損傷し、電池として機能せず、IV抵抗が測定できなかった。
次に、サンプル14からサンプル22は、プレス圧Pが凡そ1.6kN/cm〜2.8kN/cmとサンプル8よりもプレス圧Pを段階的に大きくした。この場合、スプリングバック率が凡そ0%に収まった。サンプル32は、プレス圧Pを凡そ2.9kN/cmとプレス圧Pを大きくした。この場合、スプリングバック率が凡そ0%に収まったが、捲回電極体40に損傷が見られた。
《サンプル23〜26、サンプル33、34》
サンプル23〜26、33および34は、耐熱層78のバインダの種類をPEとしたサンプル13と同じ構成であるが、捲回電極体40の作製する際のプレス圧Pを0.4kN/cm〜1.6kN/cmとそれぞれ段階的に変更した。ここで、サンプル1および11〜13で対比されるように、バインダにPEが採用されているので、耐熱層78は比較的高い弾性変形率(D2/D1)を有している。
この場合、捲回電極体40の作製する際のプレス圧Pが0.4kN/cmと低いサンプル33では、スプリングバック率が凡そ50%であった。サンプル23〜26では、捲回電極体40の作製する際のプレス圧Pが0.9kN/cm〜1.5kN/cmと段階的に高くなっており、スプリングバック率が凡そ0%であった。さらに、サンプル34は、捲回電極体40の作製する際のプレス圧Pが1.6kN/cmと高くなっており、スプリングバック率が凡そ0%であったが、捲回電極体40に損傷が見られた。また、サンプル34は、ここでは捲回電極体40が損傷し、電池として機能せず、IV抵抗が測定できなかった。
このようなことから、セパレータ72、74の耐熱層78の弾性変形率(D2/D1)を適切に調整することによって、捲回電極体40のスプリングバックを小さく抑えることができる。より好ましくは、さらに捲回電極体40が扁平に曲げられる際の単位面積当たりのプレス圧Pを考慮し、上述した比(D2/D1)に、プレス圧Pを乗じた値{P×(D2/D1)}を考慮し、セパレータ72、74の耐熱層78の弾性変形率(D2/D1)を最適化するとよい。
例えば、耐熱層78の押し込み硬さ試験における全変形量D1と弾性変形量D2との比(D2/D1)が0.35よりも大きく0.69未満である場合には、捲回電極体40のスプリングバックが小さく抑えられる。特に、比(D2/D1)に、捲回電極体40が扁平に曲げられる際の単位面積当たりのプレス圧Pを乗じた値{P×(D2/D1)}が0.53以上0.98以下である場合に、さらに好適な結果が得られた。この場合、捲回電極体40のプレス圧に対して、セパレータ72、74の耐熱層78の変形(プレス時の塑性変形と、除荷後の弾性変形)が最適化され、捲回電極体40のスプリングバックがより小さく抑えられる。
以上、本発明の一実施形態に係る二次電池を説明したが、本発明は、上述した何れの実施形態にも限定されず、種々の変更が可能である。
例えば、本発明では、耐熱層が形成されたセパレータを含む捲回電極体のスプリングバックを小さく抑えることができる。ここでは、二次電池として、リチウムイオン二次電池を例示したが、これに限らず、例えば、同様に、耐熱層が形成されたセパレータを含み、扁平にプレスされた捲回電極体を備えた他の二次電池に適用されうる。
ここで開示される二次電池は、特に、耐熱層が形成されたセパレータを含む捲回電極体のスプリングバックを小さく抑えることができる。このため、安全性が高く、性能が安定した二次電池を提供することができる。したがって、例えば、図11に示されるように、安全性が高く、安定した性能が求められる車両駆動用電池1000として特に好適である。ここで、車両駆動用電池1000は、上記リチウムイオン二次電池100を複数個直列に接続して形成される組電池の形態であり得る。かかる車両駆動用電池を電源として備える車両1には、典型的には自動車、特にハイブリッド自動車(プラグインハイブリッド車を含む)、電気自動車のような電動機を備える自動車が含まれる。
10 リチウムイオン二次電池(二次電池)
20 電池ケース
21 ケース本体
22 封口板
23 正極端子
24 負極端子
30 安全弁
32 注液口
33 封止材
40 捲回電極体(電極体)
40A R部
40B 扁平部
50 正極シート
51 正極集電箔
52 未塗工部
53 正極活物質層
60 負極シート
61 負極集電箔
62 未塗工部
63 負極活物質層
72,74 セパレータ
76 基材
78 耐熱層
80 電解液
90 充電器
92 スイッチ
94 抵抗
100 リチウムイオン二次電池
110 圧子
1000 車両駆動用電池(組電池)
WL 捲回軸

Claims (8)

  1. 電池ケースと、
    前記電池ケースに収容された捲回電極体と
    を備え、
    前記電池ケースは、
    一面が開口した有底直方体形状のケース本体と、
    前記ケース本体の開口を塞ぐ封口板と
    を備え、
    前記捲回電極体は、
    正極集電体と、
    前記正極集電体に保持された正極活物質層と、
    負極集電体と、
    前記負極集電体に保持された負極活物質層と、
    前記正極活物質層と前記負極活物質層との間に介在したセパレータと
    を備えており、
    前記正極集電体と前記負極集電体と前記セパレータとは、
    それぞれ帯状の部材であり、
    長手方向が揃えられ、かつ、前記正極活物質層と前記負極活物質層とが、前記セパレータを介在させた状態で互いに対向するように配置され、
    前記正極集電体または前記負極集電体の幅方向に設定された捲回軸廻りに捲回され、かつ、前記捲回軸に直交する方向において扁平に曲げられた状態であり、
    前記セパレータは、
    プラスチックの多孔質膜からなる基材と、
    前記基材の表面に形成された、フィラーとバインダとからなる耐熱層と
    を備えており、
    前記耐熱層の押し込み硬さ試験における全変形量D1と弾性変形量D2との比(D2/D1)が0.35よりも大きく0.69未満であり、
    前記セパレータの耐熱層は、前記正極活物質層または前記負極活物質層に密着している、
    二次電池。
  2. 前記耐熱層は、フィラーの平均粒径(D50)が1.2μm未満である、請求項1に記載された二次電池。
  3. 前記耐熱層は、フィラーの平均粒径(D50)が0.05μm以上である、請求項1または2に記載された二次電池。
  4. 前記耐熱層は、フィラーとバインダの合計体積に対するフィラーの体積割合が90%未満である、請求項1から3までの何れか一項に記載された二次電池。
  5. 前記耐熱層は、フィラーとバインダの合計体積に対するバインダの体積割合が80%よりも小さい、請求項1から4までの何れか一項に記載された二次電池。
  6. 前記耐熱層に用いられたバインダは、アクリル、PTFE、PVDF、ポリアクリルアミド、ポリアミドイミド、アラミドのうち、少なくとも何れか一種を含む、請求項1から5までの何れか一項に記載された二次電池。
  7. 前記耐熱層の厚さは3μm以上10μm未満である、請求項1から6までの何れか一項に記載された二次電池。
  8. 帯状の正極集電箔に正極活物質層が形成された正極シートを用意する工程と、
    帯状の負極集電箔に負極活物質層が形成された負極シートを用意する工程と、
    プラスチックの多孔質膜からなる帯状の基材と、前記基材の表面に形成された、フィラーとバインダとからなる耐熱層とを備え、前記耐熱層の押し込み硬さ試験における全変形量D1と弾性変形量D2との比(D2/D1)が0.35よりも大きく0.69未満であるセパレータを用意する工程と、
    一面が開口した有底直方体形状のケース本体と、前記ケース本体の開口を塞ぐ封口板とを備えた電池ケースを用意する工程と、
    前記正極シートと前記負極シートと前記セパレータとの長手方向を揃え、かつ、前記正極活物質層と前記負極活物質層とが、前記セパレータを介在させた状態で互いに対向するように、前記正極シート、前記セパレータ、前記負極シート、前記セパレータの順で、前記正極シートと、前記負極シートと、2枚の前記セパレータとを重ね、前記正極集電または前記負極集電の幅方向に設定された捲回軸廻りに捲回し、捲回電極体を得る工程と、
    前記捲回電極体を、前記捲回軸に直交する方向において扁平に曲げて、前記ケース本体に収容する工程と、
    前記ケース本体の開口を前記封口板で塞ぐ工程と
    を備え、
    ここで、前記扁平に曲げる際の単位面積当たりのプレス圧Pが、前記比(D2/D1)に対して、{P×(D2/D1)}が0.53kN/cm以上0.98kN/cm以下となるように設定される、二次電池の製造方法。
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