JP6035581B2 - 車体前部構造 - Google Patents

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Description

本発明は、自動車のフロントガラス下縁に配置されるカウルトップを備える車体前部構造に関する。
自動車は、多くの部品から成り、それらが溶接またはボルトやクリップなどによって組付けられて成る。自動車の車体前部におけるフロントガラスの下縁には、カウルトップが車両幅方向に延在されている。カウルトップは、フロントガラスの下端を支持するアッパ部材と、上開き断面に形成されてフロントフードの後端近傍まで延設されるロア部材とを備えて構成されており、その両端部は、ピラー等の車体側部に溶接により固定されている。
ところで、デザイン等の理由によりカウルトップがダッシュパネル前方の空間、例えばエンジンルームの上方に大きく張り出した構造の車両がある。このような車両の場合、エンジンルームの開口が狭くなり、カウルトップ下方の空間へのアクセスが困難となるため、搭載部品の艤装性やメンテナンス時の整備性を考慮して、ロア部材の前方側部分を分割してボルト等で艤装する構造とし、分割部分(以下、本明細書において艤装カウルトップと呼ぶ)を取り外し可能としたものがある。つまり、カウルトップを、車体に溶接により組付けられる溶組カウルトップと、溶組カウルトップにボルト等で着脱可能に組付けられる艤装カウルトップ(分割部分)とに分割したものがある。このような構造のカウルトップとして、例えば特許文献1から特許文献3がある。
艤装カウルトップは、事前に組み付けられた種々の部品の隙間を縫うようにして車両前方側から溶組カウルトップ側に挿入され、フロントガラスの下縁近傍における所定の組付け位置でボルト等によって溶組カウルトップに固定される。艤装カウルトップの組付け作業は、機械設備等による自動化が難しく、作業者による手作業で行われる。また、作業コストの増大を抑えるために、一人の作業者によって行われるのが一般的である。
特開2008−149993号公報 特開2008−162316号公報 特開平11−115811号公報
しかしながら、カウルトップは車両幅方向に長い長尺の部品であり、艤装カウルトップも長尺に構成されている。そのため、一人の作業者が艤装カウルトップの両端部と種々の周辺部品との干渉等に留意しながら挿入し、組付け位置を合わせることは難しく、手間の掛かる作業である。
本発明は上記問題に鑑みてなされたもので、作業者の手作業による艤装カウルトップの艤装性を向上することができる車体前部構造を提供することを目的とする。
上記課題を解決する第一の発明に係る車体前部構造は、車両におけるフロントガラスの下縁で車両幅方向に延在されるカウルトップが、両端部が車体側部に連結されて前記フロントガラスの下縁を支持する第1カウルトップ部材と、前記第1カウルトップ部材の前方に設けられ当該第1カウルトップ部材に着脱可能に組付けられる第2カウルトップ部材とを備えて構成される車体前部構造であって、前記第1カウルトップ部材は、外気を取り込む空気取入口と、当該空気取入口の前方に位置して前記空気取入口への水の浸入を防止する止水カバーとを備えており、前記止水カバーは、前記第2カウルトップ部材の艤装時において、当該第2カウルトップ部材の後端部の当接を受けて前記第2カウルトップ部材を所定の組付け位置へ案内する艤装ガイド面を有することを特徴とする。
上記課題を解決する第二の発明に係る車体前部構造は、第一の発明に係る車体前部構造において、前記第1カウルトップ部材の車両幅方向の一方側に、前記空気取入口および前記止水カバーが設けられ、前記止水カバーと反対側となる車両幅方向の他方側に、ワイパー装置を支持するワイパーブラケットが設けられ、前記ワイパーブラケットは、前記第2カウルトップ部材の艤装時において、当該第2カウルトップ部材の前記他方側における可動領域を規制する艤装ガイド部を有することを特徴とする。
上記課題を解決する第三の発明に係る車体前部構造は、第一または第二の発明に係る車体前部構造において、前記第1カウルトップ部材は、車両上下方向に延設されて前記空気取入口が形成されるインナ部材と、当該インナ部材の下端から車両前方側へ延設されて前記第2カウルトップ部材が上方から重ねられた状態で組み付けられるロア部材とを含んで構成され、前記止水カバーの前記艤装ガイド面は、前記ロア部に対して車両上方側で対向するとともに車両後方側かつ下方側に向かって傾斜されることを特徴とする。
上記課題を解決する第四の発明に係る車体前部構造は、第一から第三のいずれかの発明に係る車体前部構造において、前記第2カウルトップ部材は、前記止水カバーに固定される取付ブラケットを有し、前記取付ブラケットが、前記第2カウルトップ部材の艤装時において、前記止水カバーに当接されて前記第2カウルトップ部材の車両後方側への移動を規制することを特徴とする。
第一の発明に係る車体前部構造によれば、第1カウルトップ部材に備えられる止水カバーが、第2カウルトップ部材の艤装時において、当該第2カウルトップ部材の後端部の当接を受けて第2カウルトップ部材を所定の組付け位置へ案内する艤装ガイド面を有することにより、第2カウルトップ部材の艤装を容易にすることができる。また、第2カウルトップ部材の組付け経路にある既存部品である止水カバーに当該艤装ガイド面を設けることにより、新たな部材を追加することがなく、製作コストの増大を抑えることができる。
第二の発明に係る車体前部構造によれば、車両幅方向の一方側に前記止水カバー、他方側にワイパーブラケットを設け、ワイパーブラケットが、第2カウルトップ部材の艤装時において、当該第2カウルトップ部材の他方側における可動領域を規制する艤装ガイド部を有することにより、第2カウルトップ部材の一方側が所定の組付け位置へ案内されると共に、第2カウルトップ部材の他方側における可動領域が規制されて第2カウルトップ部材と周辺部品との干渉が抑制されるので、第2カウルトップ部材の艤装を更に容易にすることができる。また、第2カウルトップ部材の組付け経路にある既存部品であるワイパーブラケットに当該艤装ガイド部を設けることにより、新たな部材を追加することがなく、製作コストの増大を抑えることができる。
第三の発明に係る車体前部構造によれば、止水カバーの艤装ガイド面がロア部材に対して車両上方側で対向すると共に車両後方側かつ下方側に向かって傾斜されることにより、第2カウルトップ部材を車両後方側へ押し込むと、第2カウルトップ部材の後端部が止水カバーの艤装ガイド面に当接し、当該艤装ガイド面に沿って車両下方側へ下がるので、第2カウルトップ部材を容易に所定の組付け位置へ案内および設置することができる。
第四の発明に係る車体前部構造によれば、第2カウルトップ部材が止水カバーに固定される取付ブラケットを有し、当該取付ブラケットが、第2カウルトップ部材の艤装時において、止水カバーに当接されて第2カウルトップ部材の車両後方側への移動を規制することにより、第2カウルトップ部材を車両後方側へ押し込むと、第2カウルトップ部材が取付ブラケットと止水カバーとの当接によって押し込むことができなくなるので、第2カウルトップ部材を容易に所定の組付け位置へ案内および設置することができる。
実施例1に係る車体前部構造を示す説明図である。 実施例1に係る車体前部構造を示す断面図(図1におけるI−I矢視断面図)である。 実施例1に係る車体前部構造における止水カバーを示す斜視図である。 実施例1に係る車体前部構造における止水カバーによる案内を示す説明図である。 実施例1に係る車体前部構造における止水カバーによる案内を示す説明図である。 実施例1に係る車体前部構造におけるワイパーサイドブラケットを示す斜視図である。 実施例1に係る車体前部構造におけるワイパーサイドブラケットによる案内を示す説明図(図1におけるVII−VII矢視断面図)である。
本発明は、カウルトップを車両における所定位置に艤装するための構造および方法である。以下に、本発明に係る車体前部構造の実施例について、添付図面を参照して詳細に説明する。もちろん、本発明は以下の実施例に限定されず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で各種変更が可能であることは言うまでもない。
まず、本発明の実施例1に係る車体前部構造について、図1から図7を参照して説明する。
図1に示すように、車両1のフロントガラス2の下縁に、カウルトップ100が車両1の幅方向に延在されている。カウルトップ100は、両端部が車体側部に連結されてフロントガラス2の下端を支持する溶組カウルトップ(第1カウルトップ部材)100aと、溶組カウルトップ100aの車両前方に設けられて当該溶組カウルトップ100aに着脱可能に組付けられる艤装カウルトップ(第2カウルトップ部材)100bとを備えて構成される。
艤装カウルトップ100bは、車両1の幅方向に延びる長尺の部品であり、種々の部品が設けられている車体前部において、車両前方から車両後方へ向かって周辺部品の隙間を縫うように挿入して溶組カウルトップ100aに組付けられる。図1における矢印は、艤装カウルトップ100bを車両1に対して挿入する方向、すなわち艤装カウルトップ100bの溶組カウルトップ100aへの艤装方向を示す。
図2に示すように、車両1のフロントガラス2とその根元部から前方へ延びるフロントフード4との間にガーニッシュ5が設けられ、カウルトップ100を構成する溶組カウルトップ100aと艤装カウルトップ100bとで形成される空間の上部がガーニッシュ5により塞さがれている。ガーニッシュ5には、カウルトップ100内と外部とを連通する開口部5が形成されている。
溶組カウルトップ100aは、車両1の幅方向に延びる長尺状の部材であり、フロントガラス2の下縁から車両後方へ延びるカウルトップアッパ(アッパ部材)9と、カウルトップアッパ9の車両後方側の一端縁から車両下方へ向かって車両上下方向に延設されるカウルトップインナ(インナ部材)7と、カウルトップインナ7に対して上開き断面となるようにカウルトップインナ7の下縁から車両前方側へ延設されるカウルトップロア(ロア部材)6とで構成さると共に、カウルトップロア6、カウルトップインナ7、カウルトップアッパ9はそれぞれ車両の図示しない車体側部(例えばフロントピラー)に溶接によって連結されて成る。
カウルトップロア6とカウルトップインナ7の下縁はダッシュパネル8に結合されており、カウルトップインナ7の上縁とフロントガラス2の下縁を連結するカウルトップアッパ9によってフロントガラス2の下縁が支持されている。また、カウルトップロア6とカウルトップインナ7によって車両幅方向(図における紙面前後方向)に延びる排水溝10が構成されており、カウルトップ100内に入り込んだ雨等の水を車外へ排出可能としている。
また、カウルトップインナ7には、空気を車室内に取り込むための空気取入口7aが設けられている。空気取入口7aには、インテークダクト20を介して図示しないエアコン用ブロアユニットが取付けられ、ガーニッシュ5に設けられた開口部5aおよび空気取入口7aを介してエアコン用ブロアユニットに空気が送り込まれる仕組みとなっている(図2における矢印参照)。カウルトップインナ7の空気取入口7aは、車両幅方向における中間位置より左右いずれか一方側に設けられており、本実施形態では、左側に設けられている(図1参照)。
艤装カウルトップ100bは、溶組カウルトップ100a同様、車両1の幅方向に延びる長尺状に形成された艤装カウルトップ本体3と、艤装カウルトップ本体3を溶組カウルトップ100aにボルトで組付けるための取付ブラケット50とを備えている。艤装カウルトップ本体3は、溶組カウルトップ100aのカウルトップロア6の前端縁に組付けられるとともに、カウルトップロア6とガーニッシュ5の前方下縁を連結するように延設されてガーニッシュ5を支持している。
なお、艤装カウルトップ本体3は、ガーニッシュ5の前方下縁から車両後方側へ向かって車両下方側へ傾斜して設けられている。つまり、雨等によってガーニッシュ5の開口部5aからカウルトップ100内に入り込んだ水が、艤装カウルトップ本体3上を車両後方のカウルトップロア6側(図2における右方)へ向かって流れるよう構成されている。これによって、雨等の水は、艤装カウルトップ本体3からカウルトップロア6とカウルトップインナ7で構成される排水溝10に導かれ、車外へ排出される。
ところで、カウルトップ100内に入り込んだ水は、艤装カウルトップ本体3上を流れるだけでなく、跳ね返り等によって飛散されるため、飛散された水が、カウルトップインナ7の空気取入口7aからインテークダクト20を介して図示しないエアコン用ブロアユニットへ入る虞がある。そのため、溶組カウルトップ100aには、カウルトップインナ7の空気取入口7aの前面(車両前方)に位置して空気取入口7aへの水の浸入を防止する止水カバー30が備えられている。
具体的には、カウルトップロア6の車幅方向左側における空気取入口7aと対向する位置から上方に向かって止水カバー30が延設されている。そして、本実施例における止水カバー30には、艤装カウルトップ100bを艤装する際のガイドとしての機能が設けられている。
本実施例における止水カバー30は、図3に示すように、板状のカバー本体31を曲げることにより成形したものであり、カウルトップロア6へ溶接するための取付け座面32と、艤装カウルトップ100bにおける艤装カウルトップ本体3の艤装方向先端部すなわち車両前後方向後端部3aの当接を受けかつ艤装カウルトップ100bを所定の艤装位置へ案内する艤装ガイド部としての艤装ガイド面33と(図3および図4参照)、飛散する水がカウルトップインナ7の空気取入口7aからインテークダクト20および図示しないエアコン用ブロアユニットへ浸入するのを防止する止水面34とを備える(図2および図3参照)。
艤装ガイド面33は、図4および図5に示すように、艤装カウルトップ本体3の車両前後方向後端部3aの当接を受けかつ艤装カウルトップ100bを所定の艤装位置へ案内するように水平面に対して傾斜、すなわち、カウルトップロア6に対して車両上方側で対向すると共に車両後方側かつ下方側に向かって傾斜して形成される。艤装カウルトップ100bは、艤装ガイド面33に案内されることにより、カウルトップロア6の上方から重ねられた状態で組み付けられる。
なお、止水面34には、止水カバー30を艤装カウルトップ100bにおける取付ブラケット50と取付けるための取付け穴35が設けられ、かつ取付け穴35と同心にナット40が溶接されている。
艤装カウルトップ本体3における艤装方向(図1における矢印)先端部、すなわち車両前後方向後端部3aは、図4および図5に示すように、艤装の際に止水カバー30の艤装ガイド面33に当て付けるために、角部を円弧状に形成した当て付け部3aとされている。艤装カウルトップ本体3の艤装方向先端側すなわち車両前後方向後端側の上面には、止水カバー30に当て付けかつ取付けるための取付ブラケット50が溶接などにより取付けられている。
取付ブラケット50は、図4および図5に示すように、板状のブラケット本体51を曲げ加工などにより略L字形に成形したものであり、艤装カウルトップ本体3に取付けるための取付け面52と、止水カバー30の止水面34に当て付けるための当て付け面53とを備える。また、取付ブラケット50には、止水カバー30に固定するための取付け穴54が設けられ、ボルト41によって取付ブラケット50を止水カバー30に取り付けることにより(図5参照)、艤装カウルトップ100bを溶組カウルトップ100aに組付けられるようになっている。
この取付ブラケット50は、艤装カウルトップ100bの艤装時において、止水カバー30に車両前方側から当接されて艤装カウルトップ100bの車両後方側への移動を規制する、すなわち、艤装カウルトップ100bは、取付ブラケット50の当て付け面53が止水カバー30の止水面34に当接することにより位置決めされる。
なお、艤装カウルトップ100bにおける艤装カウルトップ本体3に対する取付ブラケット50の取付け位置は、車両1における艤装カウルトップ100bの設置位置に対する止水カバー30の設置位置に対応するように設定される。また、取付ブラケット50における取付け穴54の位置は、止水カバー30における取付け穴35の位置に対応するように設定される。
よって、艤装カウルトップ100bを艤装する際には、取付ブラケット50を止水カバー30に当て付けた後、車両前方側からボルト41を取付ブラケット50の取付け穴54および止水カバー30の取付け穴35に挿通し、ナット40にねじ込むことにより、艤装カウルトップ100bを溶組カウルトップ100aに対し艤装(固定)することができる。
本実施例では、図1に示すように、止水カバー30と反対側となる車両右側に備えられるエプロンフェンダ60にワイパーサイドブラケット(ワイパーブラケット)70が取付けられる。ワイパーサイドブラケット70は、図6および図7に示すように、板状のブラケット本体71を曲げることにより成形した略L字形のものであり、エプロンフェンダ60へ取付けるためのフェンダ取付け面72と、図示しないワイパー(ワイパー装置)を取付けるためのワイパー取付け面73とを備える。ワイパー取付け面73には図示しないボルトを通すための取付け穴74を設け、ボルトおよびナットによってワイパーをワイパーサイドブラケット70に取付ける。
なお、ワイパーサイドブラケット70には、ワイパーを支持するための強度を確保するためのフランジ部75a、75bを設けている。また、エプロンフェンダ60の一端側には、図7において紙面手前側に突出するように、フランジ部61が設けられている。ワイパーサイドブラケット70における一方のフランジ部75aとエプロンフェンダ60におけるフランジ部61によって、後述する艤装カウルトップ100bの艤装を案内するように艤装カウルトップ100bの一方側における可動領域を制限する(図7参照)。つまり、ワイパーサイドブラケット70のフランジ部75aは、艤装ガイド部として機能し、艤装カウルトップ100bを艤装する際に艤装カウルトップ100bの一方側(車両右側)における上下方向の動きを規制する。
もちろん、本発明における空気取入口7a、止水カバー30、ワイパーサイドブラケット70の取付け位置は、本実施例に限定されない。艤装カウルトップ100bの艤装性を向上させるためには、本実施例のように、溶組カウルトップ100aの車両幅方向の一方側(本実施例においては車両左側)に、空気取入口7aおよび止水カバー30が設けられ、止水カバー30と反対側となる車両幅方向の他方側(本実施例においては車両右側)に、ワイパーサイドブラケット70が設けられることが好ましい。
次に、本発明の実施例1に係る車両前部構造における艤装カウルトップの艤装作業について、図1から図7を参照して説明する。
最初に、図7に示すように、艤装カウルトップ100bにおける艤装カウルトップ本体3の右側端部3b(図1参照)をエプロンフェンダ60のフランジ部61とワイパーサイドブラケット70のフランジ部75aとの隙間Dに挿入する。艤装カウルトップ本体3の右側端部3bは、エプロンフェンダ60のフランジ部61とワイパーサイドブラケット70のフランジ部75aとの隙間Dで上下方向の可動領域が規制されるので、艤装カウルトップ本体3の右側端部3bすなわち艤装カウルトップ100bの一方側は図示しない周辺部品と干渉する虞がなくなる。
よって、艤装カウルトップ100bの組付け作業者は、容易に艤装カウルトップ100bにおける艤装カウルトップ本体3の左側端部3cを所定位置に合わせることができる(図1参照)。つまり、艤装カウルトップ100bにおける先端の取付ブラケット50がフロントガラス2と接触しないように目視しながら、艤装カウルトップ本体3の左側端部3cが他部品(例えば、艤装カウルトップ本体3の左側端部3cの近傍に設けられる図示しないフードサポートロッド等)と干渉しないように、艤装カウルトップ100bを車両1に対して車両前方側から挿入することができる。
続いて、図示しない周辺部品を艤装案内ガイドとして、艤装カウルトップ100bを更に押し込む。例えば、図示しない左右のワイパーに艤装カウルトップ100bにおける艤装カウルトップ本体3の上面を当てながら艤装カウルトップ100bを車両後方側へ押し込み、更に、図示しないワイパーモータに艤装カウルトップ100bにおける艤装カウルトップ本体3の下面を当てながら艤装カウルトップ100bを押し込む。
最後に、艤装カウルトップ100bにおける艤装カウルトップ本体3の当て付け部3aを、溶組カウルトップ100aにおける止水カバー30の艤装ガイド面33に当て付けて艤装カウルトップ100bを車両後方側へ押し込むと、艤装カウルトップ本体3の当て付け部3aが止水カバー30の艤装ガイド面33に沿って車両下方側へ案内されて溶組カウルトップ100aに対して上方から重なった状態となる。同時に、艤装カウルトップ100bにおける取付ブラケット50が止水カバー30のカバー本体31に当たることにより艤装カウルトップ100bの車両後方側への移動が規制され、艤装カウルトップ100bは溶組カウルトップ100a前方の所定位置に収まる(図4および図5参照)。
艤装カウルトップ100bを所定の位置に収めた後に、車両前方側からボルト41を取付ブラケット50の取付け穴54および止水カバー30の取付け穴33に挿通し、ナット40にねじ込むことにより、艤装カウルトップ100bは溶組カウルトップ100aに組付けられる。
以上のように、艤装カウルトップ100bを車両前方側から周辺部品の隙間に挿入する際に、艤装ガイド部としての既存部品のワイパーサイドブラケット70におけるフランジ部75aによって、艤装カウルトップ100bの一方側である艤装カウルトップ本体3の右側端部3bにおける上下方向の可動領域を規制して艤装カウルトップ100bを艤装位置へ案内すると共に艤装カウルトップ100bと周辺部品との干渉を抑制し、更に、艤装カウルトップ100bの後端部である艤装カウルトップ本体3の当て付け部3aを、溶組カウルトップ100aの止水カバー30における艤装ガイド部としての艤装ガイド面33に当接させて車両後方側へ押し込み、艤装カウルトップ100bを艤装位置へ案内および位置させることにより、艤装カウルトップ100bは車両1における溶組カウルトップ100a前方における所定の艤装位置に艤装され、艤装カウルトップ100bの車両1への組付け作業、すなわち艤装カウルトップ100bの溶組カウルトップ100aへの艤装作業が完了する。
本実施例では、艤装カウルトップ100bの組付け経路にある既存部品の止水カバー30に艤装ガイド部としての艤装ガイド面33を設け、同じく艤装カウルトップ100bの組付け経路にある既存部品のワイパーサイドブラケット70に艤装ガイド部としてのフランジ部75aを設けたことにより、艤装カウルトップ100bの車両1への艤装において、車両前方側からの挿入時および艤装位置への設置時の作業が容易となった。もちろん、艤装カウルトップ100bの組付け経路における更に他の部品に艤装ガイド部を設けることも可能である。
1 車両
2 フロントガラス
3 艤装カウルトップ本体
3a 艤装カウルトップ本体の当て付け部
3b 艤装カウルトップ本体の右側端部
3c 艤装カウルトップ本体の左側端部
4 フロントフード
5 ガーニッシュ
5a ガーニッシュの開口部
6 カウルトップロア
7 カウルトップインナ
7a カウルトップインナの空気取入口
8 ダッシュパネル
9 カウルトップアッパ
10 排水溝
20 インテークダクト
30 止水カバー
31 止水カバーのカバー本体
32 止水カバーの取付け座面
33 止水カバーの艤装ガイド面
34 止水カバーの止水面
35 止水カバーの取付け穴
40 ナット
41 ボルト
50 取付ブラケット
51 取付ブラケットのブラケット本体
52 取付ブラケットの取付け面
53 取付ブラケットの当て付け面
54 取付ブラケットの取付け穴
60 エプロンフェンダ
61 エプロンフェンダのフランジ部
70 ワイパーサイドブラケット
71 ワイパーサイドブラケットのブラケット本体
72 ワイパーサイドブラケットのフェンダ取付け面
73 ワイパーサイドブラケットのワイパー取付け面
74 ワイパーサイドブラケットの取付け穴
75a ワイパーサイドブラケットのフランジ部(挿入ガイド面)
75b ワイパーサイドブラケットのフランジ部
100 カウルトップ
100a 溶組カウルトップ
100b 艤装カウルトップ

Claims (4)

  1. 車両におけるフロントガラスの下縁で車両幅方向に延在されるカウルトップが、両端部が車体側部に連結されて前記フロントガラスの下縁を支持する第1カウルトップ部材と、前記第1カウルトップ部材の前方に設けられ当該第1カウルトップ部材に着脱可能に組付けられる第2カウルトップ部材とを備えて構成される車体前部構造であって、
    前記第1カウルトップ部材は、外気を取り込む空気取入口と、当該空気取入口の前方に位置して前記空気取入口への水の浸入を防止する止水カバーとを備えており、
    前記止水カバーは、前記第2カウルトップ部材の艤装時において、当該第2カウルトップ部材の後端部の当接を受けて前記第2カウルトップ部材を所定の組付け位置へ案内する艤装ガイド面を有する
    ことを特徴とする車体前部構造。
  2. 前記第1カウルトップ部材の車両幅方向の一方側に、前記空気取入口および前記止水カバーが設けられ、
    前記止水カバーと反対側となる車両幅方向の他方側に、ワイパー装置を支持するワイパーブラケットが設けられ、
    前記ワイパーブラケットは、前記第2カウルトップ部材の艤装時において、当該第2カウルトップ部材の前記他方側における可動領域を規制する艤装ガイド部を有する
    ことを特徴とする請求項1に記載の車体前部構造。
  3. 前記第1カウルトップ部材は、車両上下方向に延設されて前記空気取入口が形成されるインナ部材と、当該インナ部材の下端から車両前方側へ延設されて前記第2カウルトップ部材が上方から重ねられた状態で組み付けられるロア部材とを含んで構成され、
    前記止水カバーの前記艤装ガイド面は、前記ロア部材に対して車両上方側で対向するとともに車両後方側かつ下方側に向かって傾斜される
    ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の車体前部構造。
  4. 前記第2カウルトップ部材は、前記止水カバーに固定される取付ブラケットを有し、
    前記取付ブラケットが、前記第2カウルトップ部材の艤装時において、前記止水カバーに当接されて前記第2カウルトップ部材の車両後方側への移動を規制する
    ことを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の車体前部構造。
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