JP6034116B2 - 中空板材及びその製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、中空構造体を用いて形成した中空板材に関する。
棚板等に利用される板材として、木板の代わりに、中空構造体を用いて形成した軽量の中空板材が用いられる(特許文献1等参照)。このような中空板材では、中空構造体の端面にエッジテープを貼ることで、端面を覆い隠すことが行われる。
特開平8−281849号公報
しかし、中空構造体の端面に、エッジテープを直接貼り付けるだけでは、剥離強度が十分に得られず、エッジテープが剥離しやすいという問題がある。
本発明は前記問題点に鑑みて発明したものであって、高い剥離強度でエッジテープを貼着することのできる中空板材及びその製造方法を提案することを、課題とする。
前記課題を解決するため、本発明を、下記構成を具備する中空板材とする。
つまり、本発明は、中空部を有する樹脂製の中空コア層と、前記中空コア層の厚み方向の一方を覆う第一シートと、前記コア層の厚み方向の他方を覆う第二シートとを備える板状中空構造体を用いて形成された中空板材であって、前記中空構造体は、前記第一シートの表面で構成される平坦な第一面と、前記第二シートの表面で構成される平坦な第二面と、前記第一面と前記第二面の互いの周縁間に形成される端面とを有し、前記第一シートと前記第二シートの前記端面上の領域に加えて、前記中空部の内面の領域にまで至るように前記中空コア層の前記端面に塗布された接着剤を介して、前記端面下地材が貼着され、前記中空構造体の前記第一面と前記第二面には、前記端面上の前記下地材にまで跨るようにそれぞれ化粧材が積層され、両面の前記化粧材の端縁と、前記下地材とを共に隠すようにエッジテープが貼着され、前記下地材は、前記エッジテープよりも軟質なものであり、前記エッジテープは、前記中空構造体のコーナー部分を経て周方向に貼着されていることを特徴とする。
また、前記課題を解決するため、本発明を、下記構成を具備する中空板材としてもよい。
つまり、本発明は、中空部を有する樹脂製の中空コア層と、前記中空コア層の厚み方向の一方を覆う第一シートと、前記コア層の厚み方向の他方を覆う第二シートとを備える板状中空構造体を用いて形成した中空板材であって、前記中空構造体は、前記第一シートの表面で構成される平坦な第一面と、前記第二シートの表面で構成される平坦な第二面と、前記第一面と前記第二面の互いの周縁間に形成される端面とを有し、前記中空構造体の前記第一面と前記第二面には、前記中空構造体の前記端面をはみ出して端縁が位置するように化粧材が積層され、前記第一シートと前記第二シートの前記端面上の領域に加えて、前記中空部の内面の領域にまで至るように前記中空コア層の前記端面に塗布された接着剤を介して、両面の前記化粧材の端縁と、前記中空構造体の前記端面とを共に隠すようにエッジテープが貼着され、前記エッジテープは、その裏面側に、前記端面に貼着される凸部を有し、前記凸部は、前記エッジテープの表面側よりも軟質なものであり、前記エッジテープは、前記中空構造体のコーナー部分を経て周方向に貼着されていることを特徴とする。
また、前記課題を解決するため、本発明を、下記構成を具備する中空板材の製造方法としてもよい。
つまり、本発明は、中空部を有する樹脂製の中空コア層と、前記中空コア層の厚み方向の一方を覆う第一シートと、前記コア層の厚み方向の他方を覆う第二シートとを備える板状の中空構造体を用いて、中空板材を製造する方法であって、前記中空構造体は、前記第一シートの表面で構成される平坦な第一面と、前記第二シートの表面で構成される平坦な第二面と、前記第一面と前記第二面の互いの周縁間に形成される端面とを有するものであり、前記第一シートと前記第二シートの前記端面上の領域に加えて、前記中空部の内面の領域にまで至るように前記中空コア層の前記端面に塗布した接着剤を介して、前記端面に下地材を貼着させ、前記下地材の一方の端面を、前記第一面と面一に設けるとともに、前記下地材の他方の端面を、前記第二面と面一に設け、前記第一面と前記第二面には、前記下地材にまで跨るようにそれぞれ化粧材を積層させ、両面の前記化粧材の端面を、前記下地材の外面と面一に設け、両面の前記化粧材の端縁と前記下地材とを共に隠すように、エッジテープを、前記中空構造体のコーナー部分を経て周方向に貼着することを特徴とする。
本発明は、中空構造体の端面に対して、エッジテープを高い剥離強度で貼着することができるという効果を奏する。
(a)−(d)は本発明の第1実施形態の中空板材の製造工程を順に示す要部断面図である。 同上の中空板材の全体斜視図である。 (a)−(d)は、同上の中空板材に用いる中空構造体の製造工程を順に説明する斜視図である。 本発明の第2実施形態の中空板材の要部断面図である。
本発明を、添付図面に示す実施形態に基づいて説明する。図1(a)−(d)には、本発明の第1実施形態の中空板材を製造する工程を順に示し、図2には、第1実施形態の中空板材の全体を示している。この中空板材は、例えばテーブルや棚の板材として使用可能であり、図2ではその周縁が直線部と曲線部で構成されているが、直線部だけ又は曲線部だけで構成されたものであってもよい。
図1に示すように、本実施形態の中空板材は、板状である樹脂製の中空構造体2を用い、この中空構造体2の厚み方向aの一方に薄板状の化粧材4を貼り付け、中空構造体2の厚み方向aの他方に同じく薄板状の化粧材6を貼り付け、更に、中空構造体2の周縁にエッジテープ8を貼り付けた構造となる。以下の本文中においては、一方の化粧材4を第一化粧材4とし、他方の化粧材6を第二化粧材6とする。
中空構造体2は、樹脂製である中空コア層106、第一シート108及び第二シート110からなる。中空コア層106は、厚み方向aの一方に第一スキン面を有し、厚み方向aの他方に第二スキン面を有する。第一シート108は、中空コア層106の第一スキン面の全体を覆い、第二シート110は、中空コア層106の第二スキン面の全体を覆う。
中空コア層106は、その内部空間を、樹脂製である多数の隔壁部112によってハニカム状に仕切った構造である。隔壁部112は、厚み方向aに起立するように多数形成され、これら隔壁部112により仕切られた各空間が、平面視六角形状の中空部114となる。言い換えれば、中空コア層106は、厚み方向aと直交する面上において、多数の中空部114が隔壁部112を介してマトリクス状に配された構造である(図3参照)。なお、中空コア層106は前記構造に限定されず、例えば、押し出し成形によってハーモニカの穴のように中空部分を一列に形成した中空構造、一対の円錐台の上底面同士を付き合わせた形状の柱体や円柱体を多数並設した中空構造等の、他の構造でもよい
上記構造の中空構造体2においては、図1(a)に示すように、厚み方向aの一方に貼着される第一シート108の表面が、平坦な第一面10となる。また、中空構造体2の厚み方向aの他方に貼着される第二シート110の表面が、平坦な第二面12となる。
中空構造体2の端面14は、ハニカム形状を有する中空コア層106の切断面と、第一及び第二シート108,110の切断面とから成る。これらの切断面は、互いに同一面上に位置する。また、これらの切断面のうち、中空コア層106の切断面上にある中空部114の開口面が、隔壁部112を介して周縁方向に多数並設された構造となる。そのため、中空構造体2の端面14は、平坦面ではなく、多数の中空部114と隔壁部112が周縁方向に沿って位置する凹凸形状となる。この凹凸形状の端面14が、厚み方向aに距離を隔てて位置する第一面10と第二面12の互いの周縁間に形成される。
図1(b)に示すように、中空構造体2の端面14に接着剤16を塗布する。接着剤16の塗布にはローラー式の接着機を用いるが、ノズル式の接着機等の他の手段を用いて塗布してもよい。このとき、接着剤16は、第一及び第二シート108,110の端面上の領域と、中空コア層106の端面上の領域に加えて、開口面を通じて中空部114の内面の領域に至るまで塗布される。この接着剤16の塗布後に、中空構造体2の端面14全体を覆うように、柔軟性を有する材質を用いて形成した下地材18を貼着する。なお、接着剤16を下地材18側に塗布した後に、これを端面14に貼着してもよい。
下地材18は、端面14に貼着した時点では第一シート108や第二シート110の表面からはみ出る寸法に設けておき、貼着後に下地材18を切断することで、第一シート108や第二シート110の表面と面一となる位置に、端面20,22を形成する。ここでの下地材18の端面20,22は、貼着時において中空構造体2の厚み方向aの両側に位置する端面である。なお、接着剤16を介して端面14に貼着した時点で、この下地材18の一方の端面20が、第一シート108の表面(即ち第一面10)と面一になり、下地材18の他方の端面22が、第二シート110の表面(つまり第二面12)と面一になる寸法に、予め下地材18を設けてもよい。
次いで、図1(c)に示すように、下地材18を貼着した中空構造体2に対して、その厚み方向aの両側から第一及び第二化粧材4,6を貼着する。中空構造体2の厚み方向aの一方の側(図中の上側)には、第一シート108の表面である第一面10と、これを囲むように位置する下地材18の端面20とを共に覆うように、接着剤24を介して第一化粧材4を貼着させる。接着剤24は、中空構造体2の第一面10側に塗布してもよいし、第一化粧材4の裏面側に塗布してもよい。
同様に、中空構造体2の厚み方向aの他方の側(図中の下側)には、第二シート110の表面である第二面12と、これを囲むように位置する下地材18の端面22とを共に覆うように、接着剤26を介して第二化粧材6を貼着させる。接着剤26は、中空構造体2の第二面12側に塗布してもよいし、第二化粧材6の裏面側に塗布してもよい。
第一化粧材4や第二化粧材6としては、板状の部材を用いることが好ましいが、シート状やフィルム状の部材を用いてもよい。また、第一化粧材4や第二化粧材6の材質としては、メラミン、突板、ポリエステル、ポリ塩化ビニル、オレフィン等の多様な材質が用いられる。第一化粧材4と第二化粧材6の一方又は両方を、色彩や模様等の意匠的な化粧を施していない部材とすることも可能である。
前記のように貼着された第一化粧材4の周縁に形成される端面28は、下地材18が有する平坦な外面30と面一に位置する。同じく、前記のように貼着された第二化粧材6の周縁に形成される端面32は、下地材18が有する平坦な外面30と面一に位置する。つまり、第一化粧材4の端面28と、下地材18の外面30と、第二化粧材6の端面32とが、中空構造体2の厚み方向aに沿って面一に連続し、全体がフラットに形成される。第一及び第二化粧材4,6は、このような寸法となるように予め切断しておけばよい。なお、貼着後に第一及び第二化粧材4,6を切断することで、端面28,32を前記位置に形成してもよい。
次いで、図1(d)に示すように、下地材18を挟んで第一及び第二化粧材4,6を貼着した中空構造体2に対して、エッジテープ8を貼着する。エッジテープ8は、その平坦な裏面側を、下地材18の外面30と、これを挟んで位置する第一及び第二化粧材4,6の端面28,32とを覆うように、接着剤36を介して貼着する。接着剤36は、前記の各面28,30,32側に塗布してもよいし、エッジテープ8の裏面側に塗布してもよい。なお、前記した各接着剤16,24,26,36として、同一の種類の接着剤を用いてもよいし、互いに相違する種類の接着剤を用いてもよい。また、各接着剤16,24,26,36として、ホットメルト接着剤を用いることや、これら接着剤16,24,26,36の代わりに熱溶着によって接着させることも可能である。
ここで、本実施形態で用いる樹脂製の中空構造体2の製造工程について、図3に基づいて説明する。この中空構造体2は、図3(a)−(d)に示す工程によって、板状に成形される。まず、図3(a)に示すように、ポリプロピレン製のシート100に真空成形を施し、このシート100に多数列のハーフハニカムウェブ102と平坦部分104を形成する。次いで、図3(b)に示すように、各ハーフハニカムウェブ102が起立するようにシート100を一方向に折り畳んでゆき、隣接して起立するハーフハニカムウェブ102同士が互いに密着し、連続したハニカム構造を形成するように組み合わせる。このとき、シート100が隣接するハーフハニカムウェブ102間に有する一直線状の平坦部分104が、一面側と他面側に交互に配されてゆく。隣接する平坦部分104同士は互いに突き合わされ、連続したスキン面を形成する。ここで図3(c)に示すように、隣接する平坦部分104同士を熱溶着させることで、平面視六角形状の中空部114を多数有するハニカム状の中空コア層106が形成される。
次いで、図3(d)に示すように、この中空コア層106に形成される一面側と他面側のスキン面に対して、ポリプロピレン製の第一及び第二シート108,110をラミネートさせてゆく。中空コア層106と第一及び第二シート108,110とは、同一材料であることが貼り合わせ強度の点で好ましいが、第一及び第二シート108,110としてポリプロピレン以外の熱可塑性樹脂シートを用いてもよい。
本実施形態で用いる中空構造体2は、上記のようにして形成されるものであり、中空構造の中空コア層106を、第一及び第二シート108,110によって厚み方向の両側からサンドイッチした構造の板材となる。そのため、この中空構造体2は、薄板状であっても単位重量あたりの強度が非常に高く、また、機械的特性において等方性に優れる。さらに、この中空構造体2は熱可塑性樹脂製であるから、二次加工性にも優れる。尚、第一及び第二シート108,110上にさらに不織布、多軸繊維シート、織物等から成る繊維シートを貼ってもよいし、第一及び第二シート108,110の代わりに不織布、多軸繊維シート、織物等から成る繊維シートを貼ってもよい。この場合、繊維シートの表面が第一面10や第二面12となる。また、第一及び第二シート108,110の代わりに熱可塑性樹脂製の樹脂板を用い、この樹脂板を中空コア層106の両側に一体に成形するように設けてもよい。この場合、樹脂板の表面が第一面10や第二面12になる。
上記の中空構造体2を用いて、図1に示す工程で製造された本実施形態の中空板材は、図2に示すように、厚み方向aの両側が第一及び第二化粧材4,6によって覆われ、周縁が全周にわたってエッジテープ8で覆われた板材となる。そのため、一定の硬さを有する第一及び第二化粧材4,6によって全体の曲げ強度が確保され、エッジテープ8によって全体の見栄えが向上する。エッジテープ8として柔軟な材質のものを用いた場合には、身体に当たったときの痛みを低減することができ、また、他の荷物等が当たって破損を生じることも抑えられる。
加えて、本実施形態の中空板材によれば、下地材18を中空構造体2の端面14に貼着するに際して、端面14にある隔壁部112や中空部114内面にまで接着剤24を広く塗布することや、或いは広い範囲で熱溶着を行うことができるため、下地材18が強固に接合される。特に、下地材18の材質としてエッジテープ8よりも柔軟なものを用いることで、この下地材18がエッジテープ8よりも端面14に対して馴染みやすくなり、食い込みによって接着面積が増大することで、下地材18と端面14の接合強度が増大し、ひいてはエッジテープ8の剥離が一層防止される。
下地材18の材質がエッジテープ8と同一又は類似のものである場合には、下地材18をエッジテープ8よりも薄肉に設けることで、下地材18をエッジテープ8よりも軟質化することができる。なお、下地材18の厚みはエッジテープ8や第一化粧材4、第二化粧材6と同程度であってもよい。下地材18がエッジテープ8と同程度の硬さである場合や、エッジテープ8より硬い場合であっても、本実施形態の中空板材を製造することは可能である。
そして、下地材18が、中空構造体2の端面14との間で強固に接合されることから、第一化粧材4や第二化粧材6には、下地材18との接着面積を確保するための凹溝等を形成する必要がない。そのため、貼り付け作業やカット作業だけで中空板材を製造することができる。
また、下地材18は第一化粧材4と第二化粧材6によって両側から挟み込まれる構造となるので、下地材18を高い接合強度で接合させることができる。
本実施形態で用いる中空構造体2はそれ自体が高い曲げ強度を有するため、第一化粧材4や第二化粧材4,6は、エッジテープ8と同程度の厚み又はこれより薄く設けることができ、ひいては中空板材全体の薄型化や軽量化が図られる。
また、エッジテープ8は、下地材18が有する平坦な外面30に対して強固に接着させることができる。そのため、保管時や使用時にエッジテープ8が剥がれ落ちることや、捲れ上がることが防止される。このエッジテープ8は、中空構造体2の四隅のコーナー部分を経て全周にわたって強固に貼着されるので、特にコーナー部分での捲れ上がりが防止される。一般的に、エッジテープ8はコーナー部分において元に戻ろうとする力が働き、剥がれやすくなるが、本実施形態ではエッジテープ8の裏面の全面に亘って設けた接着剤と、下地材18との間に介在する接着剤36とが一体となるので、コーナー部分でも高い剥離強度が得られる。また、エッジテープ8を巻き付けて保管してある場合には、コーナー部分だけでなく直線部分でも剥離が生じやすくなるが、この場合も同様の構造により高い剥離強度が得られる。特に、ホットメルト接着剤を用いた場合には、エッジテープ8の裏面側にある接着剤36が、下地材18の端面20,22側にある接着剤24,26と略T字状をなすように一体化し、高い接着強度を発揮する。
なお、エッジテープ8を全周にわたって貼着するのでなく、一つのコーナー部分を経て二辺にわたってエッジテープ8を貼着することや、二つのコーナー部分を経て三辺にわたってエッジテープ8を貼着することも可能である。エッジテープ8の材質としては、ABS,PVC,PP,EVA等の樹脂材が用いられる。下地材18の材質としても、同様にABS,PVC,PP,EVA等の樹脂材が用いられ、エッジテープ8と下地材18とが同一の材質であってもよいし、別異の材質であってもよい。
図4は、本発明の第2実施形態の中空板材の要部断面である。以下においては、図4に基づいて本実施形態の中空板材について説明するが、既述した第1実施形態の中空板材と同様の構成については、同一符号を付して詳しい説明を省略し、第1実施形態と相違する特有の構成について詳述する。
本実施形態の中空板材では、第1実施形態のように下地材18を設けるのではなく、この下地材18に相当する寸法形状の凸部40を、エッジテープ8の裏面側に一体に成形している。
そのため、第1実施形態と同様の中空構造体2を用い、この中空構造体2の第一面10上に接着剤24を介して第一化粧材4を貼着し、第二面12上に接着剤26を介して第二化粧材6を貼着したものに対して、下地材18を介さず、平坦ではない端面14対して直接的にエッジテープ8を貼着することができる。
このときも、中空構造体2の端面14には、ノズル式の接着機等を用いて接着剤42を容易に塗布することができる。この接着剤42は、第一及び第二シート108,110の端面上の領域と、中空コア層106の端面上の領域に加えて、開口面を通じて中空部114の内面の領域に至るまで塗布される。接着剤42の塗布後に、中空構造体2の端面14上にエッジテープ8を貼着する。特にホットメルト接着剤を用いた場合は、エッジテープ8の裏側にある接着剤42がL字状となって高い接着強度を発揮する。
第一及び第二化粧材4,6の端面28,32の位置は、共に中空構造体2の端面よりも所定寸法だけ外側にはみ出るように設定しており、これにより、第一化粧材4と第二化粧材6の互いの端縁部間に、エッジテープ8の裏面側の凸部40が挟まるように設けている。なお、エッジテープ8の裏面側に、第一実施形態と同様の接着剤36を塗布してもよい。また、二色成形によってエッジテープ8を形成し、凸部40が位置する裏面側を、表面側よりも軟質に設けることも好ましい。
上述のようにして製造される本実施形態の中空板材においても、第一実施形態の場合と同様に、厚み方向aの両側が第一及び第二化粧材4,6によって覆われ、周縁が全周にわたってエッジテープ8で覆われた板材となり、一定の硬さを有する第一及び第二化粧材4,6によって全体の強度が確保され、エッジテープ8によって全体の見栄え等が向上する。
加えて、エッジテープ8を中空構造体2の端面14に貼着するに際して、端面14にある隔壁部112や中空部114内面に至るまで接着剤42を広く塗布することができるため、端面14に対してエッジテープ8が強固に接合され、保管時や使用時にエッジテープ8が剥がれ落ちることや、捲れ上がることが防止される。
以上、添付図面に基づいて説明したように、本発明の第1実施形態の中空板材は、板状である中空構造体2を用いて形成したものである。中空構造体2は、厚み方向aの一方に形成される平坦な第一面10と、厚み方向aの他方に形成される平坦な第二面12と、第一面10と第二面12の互いの周縁間に形成される端面14とを有する。この中空構造体2の端面14上に、下地材18が貼着され、中空構造体2の第一面10と第二面12には、端面14上の下地材18にまで跨るようにそれぞれ化粧材4,6が積層される。そして、両面の化粧材4,6の端縁と、下地材18とを共に隠すようにエッジテープ8が貼着されている。
また、第1実施形態の中空板材において、エッジテープ8は、中空構造体2のコーナー部分を経て周方向に貼着されている。
したがって、第1実施形態の中空板材によれば、中空構造体2の端面14に対して、下地材18を介してエッジテープ8を高い剥離強度で貼着することができる。
また、本発明の第2実施形態の中空板材は、板状である中空構造体2を用いて形成したものである。中空構造体2は、厚み方向aの一方に形成される平坦な第一面10と、厚み方向aの他方に形成される平坦な第二面12と、第一面10と第二面12の互いの周縁間に形成される端面14とを有する。中空構造体2の第一面10と第二面12には、中空構造体2の端面14をはみ出して端縁が位置するように化粧材4,6が積層され、両面の化粧材4,6の端縁と、中空構造体2の端面14とを共に隠すようにエッジテープ8が貼着されている。
したがって、第2実施形態の中空板材によれば、中空構造体2の端面14に対して、エッジテープ8を高い剥離強度で且つ直接的に貼着することができる。
以上、本発明を添付図面に示す実施形態に基づいて説明したが、本発明は前記各例の実施形態に限定されるものではなく、本発明の意図する範囲内であれば、各例において適宜の設計変更を行うことや、各例の構成を適宜組み合わせて適用することが可能である。
2 中空構造体
4 第一化粧材
6 第二化粧材
8 エッジテープ
10 第一面
12 第二面
14 端面
18 下地材
a 厚み方向

Claims (4)

  1. 中空部を有する樹脂製の中空コア層と、前記中空コア層の厚み方向の一方を覆う第一シートと、前記コア層の厚み方向の他方を覆う第二シートとを備える板状中空構造体を用いて形成された中空板材であって、
    前記中空構造体は、前記第一シートの表面で構成される平坦な第一面と、前記第二シートの表面で構成される平坦な第二面と、前記第一面と前記第二面の互いの周縁間に形成される端面とを有し、
    前記第一シートと前記第二シートの前記端面上の領域に加えて、前記中空部の内面の領域にまで至るように前記中空コア層の前記端面に塗布された接着剤を介して、前記端面下地材が貼着され、
    前記中空構造体の前記第一面と前記第二面には、前記端面上の前記下地材にまで跨るようにそれぞれ化粧材が積層され、
    両面の前記化粧材の端縁と、前記下地材とを共に隠すようにエッジテープが貼着され
    前記下地材は、前記エッジテープよりも軟質なものであり、
    前記エッジテープは、前記中空構造体のコーナー部分を経て周方向に貼着されている
    ことを特徴とする中空板材。
  2. 中空部を有する樹脂製の中空コア層と、前記中空コア層の厚み方向の一方を覆う第一シートと、前記コア層の厚み方向の他方を覆う第二シートとを備える板状の中空構造体を用いて形成した中空板材であって、
    前記中空構造体は、前記第一シートの表面で構成される平坦な第一面と、前記第二シートの表面で構成される平坦な第二面と、前記第一面と前記第二面の互いの周縁間に形成される端面とを有し、
    前記中空構造体の前記第一面と前記第二面には、前記中空構造体の前記端面をはみ出して端縁が位置するように化粧材が積層され、
    前記第一シートと前記第二シートの前記端面上の領域に加えて、前記中空部の内面の領域にまで至るように前記中空コア層の前記端面に塗布された接着剤を介して、両面の前記化粧材の端縁と、前記中空構造体の前記端面とを共に隠すようにエッジテープが貼着され、
    前記エッジテープは、その裏面側に、前記端面に貼着される凸部を有し、
    前記凸部は、前記エッジテープの表面側よりも軟質なものであり、
    前記エッジテープは、前記中空構造体のコーナー部分を経て周方向に貼着されている
    ことを特徴とする中空板材。
  3. 前記エッジテープは、裏面側の前記凸部が表面側よりも軟質となるように二色成形で形成されたものである
    ことを特徴とする請求項2に記載の中空板材。
  4. 中空部を有する樹脂製の中空コア層と、前記中空コア層の厚み方向の一方を覆う第一シートと、前記コア層の厚み方向の他方を覆う第二シートとを備える板状の中空構造体を用いて、中空板材を製造する方法であって、
    前記中空構造体は、前記第一シートの表面で構成される平坦な第一面と、前記第二シートの表面で構成される平坦な第二面と、前記第一面と前記第二面の互いの周縁間に形成される端面とを有するものであり、
    前記第一シートと前記第二シートの前記端面上の領域に加えて、前記中空部の内面の領域にまで至るように前記中空コア層の前記端面に塗布した接着剤を介して、前記端面に下地材を貼着させ、
    前記下地材の一方の端面を、前記第一面と面一に設けるとともに、前記下地材の他方の端面を、前記第二面と面一に設け、
    前記第一面と前記第二面には、前記下地材にまで跨るようにそれぞれ化粧材を積層させ、
    両面の前記化粧材の端面を、前記下地材の外面と面一に設け、
    両面の前記化粧材の端縁と前記下地材とを共に隠すように、エッジテープを、前記中空構造体のコーナー部分を経て周方向に貼着する
    ことを特徴とする中空板材の製造方法。
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