JP6054141B2 - 壁装用コーナー材及びその成形方法 - Google Patents

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Description

この発明は、建物の出隅部や入隅部のコーナー部を壁装材にて仕上げ施工する際、そのコーナー部を良好な状態に施工する際に用いられる壁装用コーナー材及びその成形方法に関する。
上述の出隅部や入隅部を仕上げ施工する際、例えば、石膏ボード等で構成される壁材の表面に、壁紙や布地、合成樹脂クロス等の壁装材を貼着する施工方法が主として用いられている。この場合、壁材である石膏ボードのつなぎ部分等の表面は凹凸が多いので、上述の壁装材を貼着する際、予めパテ等で平坦な表面に仕上げてから貼着するが、出隅部や入隅部のコーナー部は、尖った稜線部分があるため、パテ等により仕上げ施工することが困難であった。
そこで、コーナー部を仕上げるために工夫がなされた下記特許文献1のコーナー材が提案されている。特許文献1のコーナー材は、幅方向中央部に縦方向の中心線に沿って折り曲げ可能な蝶番部を設け、該蝶番部の左右両側にそれぞれ所定幅のプレートを一体に設けている。施工時において、コーナー材を蝶番部に沿って屈曲させ、コーナー部をなす2つの壁面に沿って貼着した後、そのコーナー材の上から壁紙やクロス等の壁装材を貼着していた。
しかし、上述のコーナー材における蝶番部の中央部に形成した硬質筋は、かなりの剛性を有する硬質の筋であり、この硬質筋の部分では折り曲げが困難であるため、例えば、出隅部のコーナー部と対応する角度に折り曲げて貼着した際、コーナー材がコーナー部の壁面から剥離したり、浮き上がったりする等して、コーナー材と壁面との間に隙間が生じやすく、壁装材の一例として特に薄い壁紙を、コーナー材の上からコーナー部に貼り付けても筋や凹凸が目立ちやすいという問題があった。
さらに、コーナー材の折り曲げ部分が表側に向けて鋭角に突出するため、その突出部分に貼着された壁装材に破れや剥がれが生じやすくなる。また、コーナー材の折り曲げ部分が鋭角に突出していると、例えば、老人や子供、幼児等が接触あるいは突き当たった際、怪我するおそれがあるという問題がった。
特開2008−57248号公報
この発明は、建物の出隅部や入隅部のコーナー部を滑らかな曲面を有する良好な状態に施工することができる壁装用コーナー材及びその成形方法を提供することを目的とする。
この発明は、2つの壁面が交わる出隅部又は入隅部のコーナー部を覆うように貼着される帯状の壁装用コーナー材であって、前記壁装用コーナー材を、前記コーナー部が覆われる幅に形成した下シートと、該下シートよりも幅が狭く該下シートの幅方向中央部分に対して一体的に貼り合わされた上シートとで構成し、前記下シートにおける裏面側の幅方向中央部分に、該下シートに沿って長手方向に連続して折り曲げ罫線を付設し、前記上シートにおける表面側の幅方向中央部分に、該上シートに沿って長手方向に連続して折り曲げ罫線を付設し、前記下シート及び前記上シートに付設した前記折り曲げ罫線を、前記各シートの幅方向中央部に付設した折り曲げ罫線を基準として、該各シートの幅方向に対して所定間隔を隔てて複数本配置するとともに、前記各シートに付設した前記折り曲げ罫線同士の谷部を厚み方向に対向して配置したことを特徴とする。
この発明によれば、建物の出隅部や入隅部のコーナー部を滑らかな曲面を有する良好な状態に施工することができる。
詳述すると、例えば、コーナー材を、鋭角な角度を有する出隅部のコーナー部に貼着した場合、コーナー材の折り曲げ部分が表側に向けて鋭角に突出するため、その突出部分に貼着された壁装材に破れや剥がれが生じやすくなる。また、コーナー材の折り曲げ部分が鋭角に突出していると、例えば、老人や子供、幼児等が接触あるいは突き当たった際、怪我するおそれがあるという問題があった。
そこで、コーナー材の肉厚を厚くすれば、折り曲げ部分の曲率半径が大きくなり、上述の問題を解決することができるが、コーナー材と壁面との段差が大きくなるだけでなく、その段差を埋めるためにパテを厚く塗らなければならず、パテの乾燥に時間が掛かるだけでなく、パテが乾燥した際、パテ痩せが発生する。特に薄い壁紙を、コーナー材の上からコーナー部に貼着した際、パテ痩せ部分に筋や凹凸が目立ちやすく、良好な状態に仕上げ施工することができない。
これに対し、本発明の壁装用コーナー材は、下シートよりも幅狭の上シートを、下シートの幅方向中央部分のみに一体的に貼り合せるとともに、下シート及び上シートに付設した複数本の折り曲げ罫線同士を、各シートに付設した折り曲げ罫線同士の谷部を厚み方向に対向させて配置しているため、壁装用コーナー材全体の肉厚を厚くすることなく、上シートが貼り合わされた幅方向中央部分の曲率半径を大きくすることができる。
壁装用コーナー材を、例えば、出隅部のコーナー部と対応する角度に折り曲げて貼着した際、壁装用コーナー材の折り曲げ部分と対応して下シートの幅方向中央部分に貼り合わされた上シートが滑らかな曲面に湾曲する。
すなわち、上シートを下シートの外側に貼り合わせているので、壁装用コーナー材を、上シートが外側(あるいは表側)となるようにしてコーナー部と対応する角度に折り曲げて貼着した際、下シートよりも上シートの折り曲げ部分の曲率半径が大きくなる。
したがって、例えば、パテ等の壁装用下地材を、滑らかな曲面に折り曲げて貼着した壁装用コーナー材の上からコーナー部に塗り付け、コーナー部の表面をパテにて平坦に下地仕上げすれば、コーナー部を滑らかな曲面に施工することができる。
パテの乾燥後、壁装材を、滑らかな曲面に折り曲げられた壁装用コーナー材の上からコーナー部の壁面に沿って貼着するので、出隅部のコーナー部を滑らかな曲面に仕上げ施工することができる。
また、壁装材が貼着された壁装用コーナー材の折り曲げ部分は滑らかな曲面を有するだけでなく、その折り曲げ部分に貼り合わされた上シートにて衝撃を吸収・緩和するので、例えば、老人や子供、幼児等が接触あるいは突き当たっても、怪我することを防止できる。
さらに、壁装用コーナー材の折り曲げ部分に接触あるいは突き当たった際に付与される衝撃が分散されやすく、壁装用コーナー材の折り曲げ部分に貼着した壁装材が破れたり、剥がれたりすることを防止できる。
この結果、壁装材を、出隅部や入隅部のコーナー部に沿って綺麗に貼着することができるとともに、コーナー部を滑らかな曲面を有する良好な状態に仕上げ施工することができる。
さらにまた、折り曲げ罫線を、下シートと上シートとのうち少なくとも一方のシートに付設すれば、壁装用コーナー材の表裏両方向への折り曲げ可能な柔軟性が得られるが、下シートと上シートとの両方に複数本付設すれば、壁装用コーナー材の表裏両方向への折り曲げ性がより向上し、折り曲げ前の状態に復帰しようとする復元力をさらに低くすることができる。
これにより、壁装用コーナー材を、出隅部や入隅部のコーナー部と対応する角度に折り曲げ易く、コーナー部の壁面に沿ってぴったりと密着する状態に貼着することができるため、コーナー部を曲率半径が小さい滑らかな曲面に仕上げ施工することができる。
さらにまた、壁装用コーナー材を、例えば、上シートの表面側に配置した複数本の折り曲げ罫線が露出するようにして、出隅部のコーナー部と対応する角度に折り曲げて貼着した際、その壁装用コーナー材の上から貼着される壁装材が、複数本の折り曲げ罫線を配置した凹凸状を有する上シートの折り曲げ部分に対して部分的に貼着されることになる。
つまり、壁装材を、壁装用コーナー材の滑らかな折り曲げ面に貼着するよりも、凹凸状を有する上シートの折り曲げ部分に対して部分的に貼着するほうが、壁装材の初期貼着時において、壁装材に付与される貼着力を緩和することができる。
この結果、壁装用コーナー材上に貼着される壁装材に、例えば、破れや皺等が発生することを防止できるとともに、壁装材の貼着が完了するまでに、壁装材を適切な貼着位置に修正する作業が容易に行える。
なお、折り曲げ部分の曲率半径は、例えば、下シート及び上シートの材質、硬さ、厚さ等と、折り曲げ罫線の断面形状や溝深さ、ピッチ間隔、溝角度、本数等に応じて所望する曲率半径に設定することができる。
また、折り曲げ罫線を、下シートと上シートとのうち少なくとも一方のシートに複数本配置することにより、壁装用コーナー材をコーナー部と対応して幅方向に所望する角度に折り曲げた際、壁装用コーナー材の折り曲げ部分を、例えば、1mm〜10mm程度の曲率半径(例えば、アール面)を有する曲面に折り曲げることができる。
これにより、出隅部や入隅部のコーナー部をより滑らかな曲面を施工することができる。
この発明の態様として、前記下シートにおける幅方向中央部より外側の部分と、前記上シートにおける幅方向両端部より内側の部分との対向部分を貼り合せることができる。
詳述すると、下シートと上シートとの対向する幅方向中央部が未貼着であるため、壁装用コーナー材の幅方向中央部を、出隅部や入隅部のコーナー部と対応する角度に折り曲げる際の抵抗が小さく、所望する角度に折り曲げることができる。
また、この発明の態様として、前記下シートと前記上シートとのうち少なくとも一方のシートに付設した各折り曲げ罫線の溝深さを、該シートの幅方向中央部から幅方向両側部に向けて浅くなる順に設定することができる。
この発明によれば、壁装用コーナー材全体の幅方向に対する折り曲げ性をより向上させることができる。
詳述すると、例えば、シートに付設した複数本の各折り曲げ罫線を同一の溝深さに設定した場合、シートの各折り曲げ罫線が幅方向に対して略均等に変形するので、安定した折曲げ性が得られる。しかし、各折り曲げ罫線の変形量が略同等であるため、その変形が許容される角度以上にシートを折り曲げることが難しく、コーナー部の壁面からシートが剥離したり、浮き上がったりする等の貼着不良が発生することがある。
これに対し、本発明の壁装用コーナー材は、下シートと上シートとのうち少なくとも一方のシートに付設した各折り曲げ罫線を、各折り曲げ罫線の溝深さに応じてシートの幅方向中央部から幅方向両側部に向けて順に変形させる。
すなわち、中央部に付設した折り曲げ罫線が幅方向に最も大きく変形し、その両側部に付設した折り曲げ罫線が中程度に変形し、一番外側に付設した折り曲げ罫線が小程度に変形するので、シートの各折り曲げ罫線を同一の溝深さに設定するよりも、シートの各折り曲げ罫線を、シートの幅方向中央部から幅方向両側部に向けて浅くなる順に設定したほうが、壁装用コーナー材全体の幅方向に対する折り曲げ性が一段と向上する。
さらに、下シート及び上シートに付設した各折り曲げ罫線を、上述のように異なる溝深さに設定すれば、各シートの折り曲げ性が向上するだけでなく、その折り曲げ性が相乗して得られるため、一方のシートに付設した折り曲げ罫線の溝深さを、シート本体の幅方向中央部から幅方向両側部に向けて浅くなる順に設定するよりも、折り曲げ性がより向上する。
また、この発明の態様として、前記下シートに付設した前記折り曲げ罫線の罫線本数を、前記上シートに付設した前記折り曲げ罫線の罫線本数以下に設定することができる。
この発明によれば、壁装用コーナー材の折り曲げ部分を、出隅部や入隅部のコーナー部と対応して所望する曲率半径に折り曲げることができる。
詳述すると、例えば、下シートの罫線本数と上シートの罫線本数とを同一本数に設定した場合、下シート及び上シートの曲率半径が略同等となるため、その曲率半径以上に下シート及び上シートを折り曲げることが難しく、鋭角なコーナー部に沿って貼着した際、コーナー部の壁面からシートが剥離したり、浮き上がったりする等の貼着不良が発生することがある。
これに対し、本発明の壁装用コーナー材は、上シートの罫線本数よりも下シートの罫線本数を少なく設定しているので、壁装用コーナー材をコーナー部と対応する角度に折り曲げて貼着した際、壁装用コーナー材の折り曲げ部分と対応する下シートの幅方向中央部分の曲率半径が大きく、その下シートの幅方向中央部分に貼り合わされた上シートの曲率半径がさらに大きくなる。
したがって、壁装材を、壁装用コーナー材の上からコーナー部の壁面に沿って貼着すれば、出隅部のコーナー部をさらに滑らかな曲面に仕上げ施工することができる。
また、この発明の態様として、前記下シートの前記上シートが貼り合わされた幅方向中央部分を除く部分に、該下シートの厚み方向に貫通する孔部を形成するとともに、該孔部を前記シートに沿って長手方向に所定間隔を隔てて多数配列することができる。
この発明によれば、壁装用コーナー材を、コーナー部の壁面に対して強固に貼着することができる。
詳述すると、例えば、パテ等の壁装用下地材を、コーナー部に貼着した壁装用コーナー材の上から塗り付けた際、下シートの孔部に入り込んだパテが、コーナー部の壁面にも塗り付けられるので、そのパテの接着力によって、壁装用コーナー材を、コーナー部をなす2つの壁面に対して強固に貼着することができる。
この結果、壁装用コーナー材を、出隅部や入隅部のコーナー部に沿って確実に貼着することができる。
また、この発明の態様として、前記上シートが、該上シートの幅方向中央部から幅方向両端部に向けて徐々に低くなる滑らかな曲面に湾曲する略断面弧状を備えることができる。
この発明によれば、壁装用コーナー材全体の肉厚を厚くすることなく、上シートが貼り合わされた幅方向中央部分の曲率半径をより大きくすることができる。
詳述すると、例えば、ホットメルト接着剤を、上シートが貼り合わされる下シートの幅方向中央部分に対して、該下シートの幅方向中央部から幅方向両端部に向けて接着剤層が徐々に薄くなるように塗布する。
すなわち、下シートの幅方向中央部に塗布された接着剤層が最も厚く、その下シートの幅方向中央部から幅方向両端部に向けて接着剤層の厚みが徐々に薄くなるように塗布する。
上シートを、下シートの幅方向中央部分に塗布された接着剤層の上に貼り合わせる際、上シートが、下シートの幅方向中央部分に塗布された接着剤層の厚みに対応して、下シートの幅方向中央部から幅方向両端部に向けて徐々に低くなる滑らかな曲面に湾曲した略断面弧状のまま一体的に貼り合わされる。
壁装用コーナー材を、例えば、出隅部のコーナー部と対応する角度に折り曲げて貼着した際、壁装用コーナー材の折り曲げ部分と対応して下シートの幅方向中央部分に貼り合わされた上シートが滑らかな曲面に湾曲するが、下シートの幅方向中央部分に貼り合わされた上シートは予め滑らかな曲面に湾曲しているため、壁装用コーナー材の幅方向中央部分の曲率半径をさらに大きくすることができる。
この結果、建物の出隅部や入隅部のコーナー部を、より滑らかな曲面を有する良好な状態に施工することができる。
また、この発明として、2つの壁面が交わる出隅部又は入隅部のコーナー部を覆うように貼着される壁装用コーナー材の成形方法であって、前記壁装用コーナー材を、前記コーナー部が覆われる幅に形成した下シートと、該下シートよりも幅が狭く該下シートの幅方向中央部分に貼り合わされる上シートとで構成し、前記下シートにおける裏面側の幅方向中央部分に対して該下シートの長手方向に連続して折り曲げ罫線を付設する際に、該下シートの幅方向中央部に付設される折り曲げ罫線を基準として、該下シートの幅方向に対して所定間隔を隔てて複数本配置する第1罫線付設工程と、前記上シートにおける表面側の幅方向中央部分に対して該上シートの長手方向に連続して折り曲げ罫線を付設する際に、該上シートの幅方向中央部に付設される折り曲げ罫線を基準として、該上シートの幅方向に対して所定間隔を隔てて複数本配置する第2罫線付設工程と、前記下シート及び前記上シートに付設した前記折り曲げ罫線同士の谷部を厚み方向に対向させて、前記下シートの幅方向中央部分に対して前記上シートを長手方向に貼り合せる貼り合せ工程を、この順で行うことを特徴とする。
この発明によれば、建物の出隅部や入隅部のコーナー部を滑らかな曲面を有する良好な状態に施工するのに最適な壁装用コーナー材を製造することができる。
詳述すると、本発明の壁装用コーナー材は、下シートよりも幅狭の上シートを、下シートの幅方向中央部分のみに一体的に貼り合せるとともに、下シート及び上シートに付設した複数本の折り曲げ罫線同士を、各シートに付設した折り曲げ罫線同士の谷部を厚み方向に対向させて配置しているため、壁装用コーナー材全体の肉厚を厚くすることなく、上シートが貼り合わされた中央部分の曲率半径を大きくすることができる。
すなわち、壁装用コーナー材を、上シートが外側(あるいは表側)となるようにしてコーナー部と対応する角度に折り曲げて貼着した際、下シートよりも上シートの折り曲げ部分の曲率半径が大きくなるので、例えば、パテを、滑らかな曲面に折り曲げて貼着した壁装用コーナー材の上からコーナー部に塗り付けて下地仕上げすることにより、壁装材を、コーナー部に沿って綺麗に貼着することができるとともに、コーナー部を滑らかな曲面に施工することができる。
この結果、建物の出隅部や入隅部のコーナー部を滑らかな曲面を有する良好な状態に施工することができる。
しかも、本発明の壁装用コーナー材は、下シート及び上シートに付設した複数本の折り曲げ罫線同士を、各シートに付設した折り曲げ罫線同士の谷部を厚み方向に対向させて配置しているため、その本数に対応して、壁装用コーナー材の表裏両方向へ折り曲げ易くなり、折り曲げ前の状態に復帰しようとする復元力が低くなるので、出隅部のコーナー部を曲率半径が小さい滑らかな曲面に仕上げ施工することができる。
さらに、折り曲げ罫線を、下シートと上シートとの両方に複数本成形すれば、その本数に対応して、壁装用コーナー材の表裏両方向への折り曲げ性がより高くなり、折り曲げ前の状態に復帰しようとする復元力がさらに低くなるので、折り曲げ性をより向上させることができる。
ここで、上述の下シートと上シートとを一体的に貼り合わせる場合、例えば、両面粘着テープ、粘着剤、ホットメルト接着剤、溶剤接着剤等を用いて接合するか、あるいは、熱溶着、超音波溶着、高周波溶着等の接合手段にて一体的に貼り合わせることができる。
上述のシートは、例えば無機鉱物粉末を50重量%以上含有するシート(ストーンペーパー)、あるいは、ポリプロピレン(PP)やポリエチレンテレフタレート(PET)、生分解性プラスチック(PLA)等の単体又は複合したプラスチックシート、あるいは、上述の無機鉱物粉末含有シートやプラスチックシート、フィルム、紙等を複合したシートで構成することができる。
なお、上シートは、例えば、ゴム、合成ゴム、柔軟性を有する合成樹脂等の半硬質材で構成することができる。
シートの肉厚は、例えば、0.2mm〜1.0mmの範囲に含まれる肉厚に設定することができる。
折り曲げ罫線のピッチ間隔は、例えば、0.3mm〜2.0mmの範囲に含まれるピッチ間隔に設定することができる。
折り曲げ罫線の溝深さは、例えば、シートの肉厚を基準として、20%〜95%の範囲に含まれる溝深さに設定することができる。
また、折り曲げ罫線の側面部がなす角度は、例えば、30度〜120度の範囲に含まれる角度に設定することができる。
上述の折り曲げ罫線は、例えば、特開2003−266532号公報、特開2003−292023号公報、特開2004−1858号公報、特開2004−83129号公報、特開平2004−315073等に開示された既に提案済みの折り曲げ罫線にて構成することができる。
さらに、折り曲げ罫線の断面形状を、例えば、滑らかな曲面形状や略半円形状、略円弧形状、略扇形状或いは略台形状、略四角形状、略三角形状等の何れか特定の形状又は複数を組み合わせた形状に形成することができる。
なお、出隅部や入隅部のコーナー部と対応する角度に折り曲げ可能であれば、シートの材質、硬さ、肉厚等に応じて、折り曲げ罫線の溝深さ、幅、長さ、高さ、間隔(ピッチ)、角度等を変更してもよく、上述のような数値に限定されるものではない。
また、折り曲げ罫線の断面形状や溝深さ、ピッチ間隔等は、下シート及び上シートの材質、硬さ、厚さ等に応じて変更することができる。
この発明によれば、建物の出隅部や入隅部のコーナー部を滑らかな曲面を有する良好な状態に施工することができる壁装用コーナー材及びその成形方法を提供することができる。
第1実施形態の壁装用コーナー材の拡大正面図。 第1実施形態の壁装用コーナー材の拡大背面図。 第1実施形態の壁装用コーナー材の部分拡大図。 第1実施形態の下シート及び上シートの幅方向拡大断面図。 第1実施形態の下シート及び上シートに付設した溝部の説明図。 第1実施形態の壁装用コーナー材を出隅部に貼着した斜視図。 出隅部のコーナー部を滑らかな曲面に施工する施工方法の説明図。 入隅部のコーナー部を滑らかな曲面に施工する施工方法の説明図。 壁装用コーナー材を折り曲げた状態の説明図。 壁装用コーナー材を成形する成形方法の説明図。 第2実施形態の壁装用コーナー材の説明図。 図11の壁装用コーナー材を折り曲げた状態の説明図。 折り曲げ罫線における断面形状の他の例を示す説明図。 折り曲げ罫線における凸部の他の配置例を示す説明図。 第3実施形態の壁装用コーナー材の説明図。
この発明の一実施形態を以下図面に基づいて詳述する。
図1は第1実施形態の壁装用コーナー材10の拡大正面図、図2は第1実施形態の壁装用コーナー材10の拡大背面図、図3は第1実施形態の壁装用コーナー材10の部分拡大図であり、詳しくは、図3(a)は壁装用コーナー材10の部分拡大正面図、図3(b)は壁装用コーナー材10のY−Y端面断面図である。
図4は第1実施形態の下シート20及び上シート30の幅方向拡大断面図であり、詳しくは、図4(a)は下シート20の罫線を付設した部分の幅方向拡大断面図、図4(b)は上シート30の罫線を付設した部分の幅方向拡大断面図である。
本実施形態の壁装用コーナー材10は、石膏ボードで構成される出隅部2A(図7参照)や入隅部3A(図8参照)のコーナー部4Aに沿って貼着される壁装用のコーナー材であって、無機鉱物粉末Zが含まれる無機鉱物粉末含有シート(ストーンペーパー)で形成された下シート20及び上シート30と、下シート20と上シート30とを一体的に貼着する両面粘着テープ40とで構成している。
すなわち、下シート20よりも幅狭に形成した上シート30を、下シート20の幅方向中央部分に貼着した両面粘着テープ40の上に貼り合わせて、下シート20の幅方向中央部分に対して該下シート20に沿って長手方向Aに貼着している。
上シート30と下シート20とを一体的に貼着してなる壁装用コーナー材10の全体厚さFTは、0.4mm〜2.0mmの範囲に含まれる厚さに形成している。すなわち、上シート30と下シート20とを張り合わせた部分の肉厚FTを、上シート30の平均肉厚T1を基準として、平均肉厚T1の30%〜200%の範囲に含まれる肉厚だけ厚くしている。
実施形態では、下シート20のシート本体21と、上シート30のシート本体31は、0.4mmの肉厚T1,T2に形成した無機鉱物粉末含有シートで構成している。
その無機鉱物粉末含有シートは、50重量%〜90重量%の無機鉱物粉末Zと、10重量%〜40重量%のプラスチックと、1重量%〜5重量%の添加剤とが含まれる組成物で構成している。
なお、プラスチックは、例えば、生分解性プラスチック、スチロール、ポリプロピレン、塩化ビニル等で構成してもよい。
下シート20は、55mmのシート幅W1に形成したシート本体21と、該シート本体21の幅方向中央部分に設定した罫線付設領域内に対して該シート本体21の長手方向Aに連続して付設した5本の折り曲げ罫線23と、該折り曲げ罫線23によって表裏両方向に対して折り曲げ可能に連設された左右の平板部22と、下シート20の上シート30が貼り合わされる幅方向中央部分を除く部分の平板部22に形成した多数の孔部24とで構成している(図1、図2、図3参照)。
折り曲げ罫線23は、長手方向Aから見て略断面V字状に形成され、シート本体21の幅方向中央部に付設した最も深溝の折り曲げ罫線23aと、その折り曲げ罫線23aの幅方向両側部に付設した折り曲げ罫線23b,23cとで構成している(図4(a)参照)。
シート本体21の幅方向中央部に付設した1本の折り曲げ罫線23aを基準として、その折り曲げ罫線23aの幅方向両側部に付設した2本の折り曲げ罫線23b,23cを、シート本体21の幅方向Bに対して2mmの間隔を隔てて配置している。
シート本体21の肉厚T1は、0.2mm〜1.0mmの範囲に含まれる0.4mmの肉厚に設定している。
折り曲げ罫線23全体の付設幅KW1は、シート本体21のシート幅W1を基準として、シート幅W1の30%〜150%の範囲に含まれる付設幅に設定している。
折り曲げ罫線23a,23b,23cのピッチ間隔P1は、0.3mm〜2.0mmの範囲に含まれるピッチ間隔に設定している。
折り曲げ罫線23における一対の側面部110aがなす角度θ1は、30度〜120度の範囲に含まれる90度の角度に設定している。
折り曲げ罫線23の溝深さD1は、シート本体21の肉厚T1を基準として、肉厚T1の20%〜95%の範囲に含まれる0.25mmの溝深さに設定している。
左右の平板部22は、折り曲げ罫線23を中心として、該折り曲げ罫線23の幅方向両側部に対して左右対称に形成している。また、平板部22には、平板部22の厚み方向に貫通する直径0.4mmの孔部24を、該平板部22に沿って長手方向Aに所定間隔を隔てて多数配列している。
孔部24の内周面は、平板部22の裏面側から表面側に向けて徐々に内径が大きくなるテーパ面に形成している。
なお、孔部24の直径は、シート本体21のシート幅W1に応じて0.4mm以下又は0.4mm以上に変更してもよい。
また、平板部22の裏面側には、該平板部22をコーナー部4Aの壁面4Aaに対して貼着するための両面粘着テープ25を、該平板部22の裏面に沿って長手方向Aに連続して貼着している。
なお、両面粘着テープ25は、下シート20の幅方向中央部分に設定した罫線付設領域よりも外側に連設した平板部22の裏面側にそれぞれ貼着している。
さらに、平板部22の裏面側に貼着した両面粘着テープ25の粘着面には、帯状の離型紙26を剥離可能に貼着するとともに、下シート20の裏面に沿って長手方向Aに連続して貼着している。
また、下シート20の表面側には、該下シート20の表面側に貼着した上シート30の両側縁部に沿って、出隅部2Aや入隅部3Aのコーナー部4Aと対応する長さに切断する際に目安となる目盛り線27を付設している。
詳述すると、目盛り線27は、下シート20の表面側に貼着した上シート30の両側縁部に沿って長手方向Aに所定間隔を隔てて1cm〜10cm単位で付設している。
上シート30は、14mmのシート幅W2に形成したシート本体31と、該シート本体31の幅方向全面に設定した罫線付設領域内に対して該シート本体31の長手方向Aに連続して付設した5本の折り曲げ罫線33とで構成している(図1、図3参照)。
折り曲げ罫線33は、長手方向Aから見て略断面V字状に形成され、シート本体31の幅方向中央部に付設した最も深溝の折り曲げ罫線33aと、その折り曲げ罫線33aの幅方向両側部に付設した折り曲げ罫線33b,33cとで構成している(図4(b)参照)。
シート本体31の幅方向中央部に付設した1本の折り曲げ罫線33aを基準として、その折り曲げ罫線33aの幅方向両側部に付設した2本の折り曲げ罫線33b,33cを、シート本体31の幅方向Bに対して1.5mmの間隔を隔てて配置している。
シート本体31の肉厚T2は、0.2mm〜1.0mmの範囲に含まれる0.4mmの肉厚に設定している。
折り曲げ罫線33全体の付設幅KW2は、シート本体31のシート幅W2を基準として、シート幅W2の60%〜100%の範囲に含まれる付設幅に設定している。
折り曲げ罫線33a,33b,33cのピッチ間隔P2は、0.3mm〜1.0mmの範囲に含まれるピッチ間隔に設定している。
折り曲げ罫線33における一対の側面部110aがなす角度θ2は、30度〜120度の範囲に含まれる75度の角度に設定している。
折り曲げ罫線33の溝深さD2は、シート本体31の肉厚T2を基準として、肉厚T2の20%〜95%の範囲に含まれる0.25mmの溝深さに設定している。
上述した下シート20の折り曲げ罫線23と上シート30の折り曲げ罫線33は、同一の断面形状に形成している。すなわち、所定角度で傾斜し相互に対峙する一対の側面部110aで構成され、長手方向Aから見て略断面V字状に形成している。かつ、折り曲げ罫線23,33は、幅方向中央部から幅方向両端部に向けて徐々に浅くなる溝形状に形成している。
なお、折り曲げ罫線23,33の少なくとも一方の罫線の底面部に、折り曲げ罫線23,33よりも浅い凸部(図示せず)を、折り曲げ罫線23,33の谷間部に沿って長手方向Aに所定間隔を隔てて多数配列してもよい。また、凹状の窪み部(図示せず)を、折り曲げ罫線23,33の肉厚が最も薄い部分と対応する反対側の面に形成してもよい。
上述した下シート20及び上シート30には、図5に示すように、多数の微細な溝部28を付設している。
図5は下シート20及び上シート30に付設した溝部28の構成説明図であり、詳しくは、図5(a)はシート本体21,31に付設した溝部28の拡大断面図、図5(b)は溝部28を付設したシート本体21,31の部分拡大平面図、図5(c)は溝部28の加工方法を説明する側面図である。
シート本体21,31の表面全体には、多数の微細な溝部28を不規則な間隔に隔てて付設している。そのシート本体21,31に付設する溝部28の付設面積は、1cm2を単位面積として、シート本体21,31の表面に対して単位面積当り10%以上となるように設定している。
上述の溝部28をシート本体21,31に付設する場合、折り曲げ罫線23,33をシート本体21,31の表面に付設してから、シート本体21,31の表面を、シート本体21,31よりも硬質のワイヤーブラシ29にて引っ掻くようにして加工するので、凹部となる多数の微細な溝部28を不規則な向き及び間隔に隔てて加工することができる(図5(c)参照)。
上述した溝部28の深さD3は、0.01mm〜0.1mm程度の範囲に含まれる深さに設定している。また、溝部28の幅W3は、0.01mm〜0.2mm程度の範囲に含まれる幅に設定している。
また、バリ28aの突出高さH2は、0.005mm〜0.15mm程度の範囲に含まれる高さに設定している(図5(a)(b)参照)。
なお、上述の溝部28は、シート本体21,31の表面に加工してから折り曲げ罫線23,33を付設してもよい。また、溝部28を、シート本体21,31の表面全体に対してほぼ均等な間隔を隔てて付設してもよい。さらにまた、溝部28を、シート本体21,31の裏面全体に付設してもよい。
加えて、バリ28aは、シート本体21,31に対して部分的に付設してもよく、例えば、パテPTを塗布する必要がある部分のみに付設してもよい。
上述のように構成した壁装用コーナー材10を成形する成形方法について説明する。図10は壁装用コーナー材10を成形する成形方法の説明図である。
ここでは、ロールホーミング成形方法や異形押し出し成形方法などの成形方法にて成形した下シート20と上シート30とを貼り合せる成形方法について説明する。
上述の壁装用コーナー材10を成形する成形方法は、下シート20における裏面側の幅方向中央部分に折り曲げ罫線23を付設する第1罫線付設工程aと、下シート20における表面側の幅方向中央部分に両面粘着テープ40を貼着する粘着付与工程bと、上シート30の表面側に折り曲げ罫線33を付設する第2罫線付設工程cと、下シート20と上シート30とを一体的に貼り合せる貼り合せ工程dとを、この順で行う。
第1罫線付設工程aは、送り方向Cに回転する送りロール50と付設ロール51とを備えたロール式罫線付け装置で構成しており、該工程に配置した送りロール50と付設ロール51との間に、下シート供給部20Xから供給されるロール状に巻回された幅広帯状の下シート20を送り込む。
なお、下シート供給部20Xの下シート20には、両面粘着テープ25が貼着されているが、下シート20を送り方向Cに移送しながら、該下シート20の裏面側に両面粘着テープ25を貼着してもよい。
送り方向Cに回転する送りロール50と付設ロール51との回転力により、付設ロール51の外周面に突出した5枚の罫線刃51aを下シート20における裏面側の幅方向中央部分に押し付けて、長手方向Aから見て略断面V字状の折り曲げ罫線23を、下シート20の裏面側中央部に対して該下シート20に沿って長手方向Aに連続して5本付設する。
下シート20の折り曲げ罫線23は、下シート20の幅方向中央部に付設した折り曲げ罫線23aと、その折り曲げ罫線23aの幅方向両側部に付設した折り曲げ罫線23b,23cとで構成している。折り曲げ罫線23a,23b,23cの溝深さD1は同一深さに設定している。
なお、付設ロール51の罫線刃51aは、下シート20に付設される折り曲げ罫線23a,23b,23cと対応する刃先形状を有している。
上述の折り曲げ罫線23を付設した下シート20は、第1罫線付設工程aの下流側に配置した粘着付与工程bへ供給され、粘着付与工程bの一対の押圧ロール52,53の間に送り込まれる。
粘着付与工程bは、送り方向Cに回転する一対の押圧ロール52,53を備えており、該工程に配置した一対の押圧ロール52,53の間に、テープ供給部40Xから供給されるロール状に巻回された厚さ0.2mmの両面粘着テープ40を、下シート20における表面側の幅方向中央部分に貼り合わせながら送り込む。
送り方向Cに回転する押圧ロール52,53の回転力により、両面粘着テープ40の一方の粘着剤が塗布された粘着面を、下シート20の幅方向中央部よりも外側で、下シート20に貼着される上シート30の幅方向両端部より内側の部分の表面側に貼着しながら、両面粘着テープ40を、下シート20における表面側の幅方向中央部分に対して長手方向Aに連続して貼着する。
両面粘着テープ40は、上シート30のシート幅W2よりも幅狭であって、シート幅W2の略1/2以下のテープ幅に形成しており、下シート20の幅方向中央部よりも外側で、下シート20に貼着される上シート30の幅方向両端部よりも内側に貼着される。
両面粘着テープ40を下シート20に貼着する際、両面粘着テープ40の粘着剤が塗布された他方の粘着面から離型紙40aを剥離しながら、その剥離した離型紙40aを、粘着付与工程bの下流側上方に配置した離型紙巻取り部40Yへ供給し、離型紙40aをロール状に巻回しながら巻取り回収する。
両面粘着テープ40を貼着した下シート20は、粘着付与工程bの下流側に配置した貼り合せ工程dへ供給する際、貼り合せ工程dの上方に配置した第2罫線付設工程cから供給される罫線付設済みの上シート30が貼り合される。
第2罫線付設工程cは、送り方向Cに回転する送りロール54と付設ロール55とを備えたロール式罫線付け装置で構成しており、該工程に配置した送りロール54と付設ロール55との間に、上シート供給部30Xから供給されるロール状に巻回された幅狭帯状の上シート30を送り込む。
送り方向Cに回転する送りロール54と付設ロール55との回転力により、付設ロール55の外周面に突出した5枚の罫線刃55aを上シート30における表面側に押し付けて、長手方向Aから見て略断面V字状の折り曲げ罫線33を、上シート30の表面側に対して該上シート30に沿って長手方向Aに連続して5本付設する。
上シート30の折り曲げ罫線33は、上シート30の幅方向中央部に付設した折り曲げ罫線33aと、その折り曲げ罫線33aの幅方向両側部に付設した折り曲げ罫線33b,33cとで構成している。折り曲げ罫線33a,33b,33cの溝深さD2は同一深さに設定している。
なお、付設ロール55の罫線刃55aは、上シート30に付設される折り曲げ罫線33a,33b,33cと対応する刃先形状を有している。
上述の折り曲げ罫線33を付設した上シート30は、粘着付与工程bの下流側に配置した貼り合せ工程dへ供給され、貼り合せ工程dに配置した一対の押圧ロール56,57の間に、下シート20の表面側中央部に貼着した両面粘着テープ40の上に重ね合わせながら送り込む。
貼り合せ工程dは、送り方向Cに回転する一対の押圧ロール56,57を備えたロール式貼り合せ装置で構成しており、該工程に配置した一対の押圧ロール56,57の間に、第2罫線付設工程cから供給される罫線付設済みの上シート30を、下シート20の表面側中央部に貼着された両面粘着テープ40の上に重ね合わせながら送り込む。
送り方向Cに回転する一対の押圧ロール56,57の回転力により、上シート30の裏面側を、下シート20の表面側に貼着した両面粘着テープ40に対して貼着しながら、下シート20の幅方向中央部分に対して該下シート20に沿って長手方向Aに連続して貼着する。すなわち、下シート20と上シート30とを両面粘着テープ40にて一体的に貼着固定する(図3(b)参照)。
下シート20と上シート30との対向する幅方向中央部が未貼着であるため、壁装用コーナー材10の幅方向中央部を、出隅部2A(図7参照)や入隅部3A(図8参照)のコーナー部4Aと対応する角度に折り曲げる際の抵抗が小さく、所望する角度に折り曲げることができる。
上述のように、下シート20と上シート30とを一体的に貼着してなる帯状の壁装用コーナー材10は、貼り合せ工程dの下流側に配置したコーナー材巻取り部10Xへ供給され、下シート20が内周側で上シート30が外側となるように巻回しながらロール状に巻き取られる。これにより、帯状の壁装用コーナー材10を長手方向Aに連続して成形及び製造することができる。
なお、上述の折り曲げ罫線23,33を付設する場合、図示の付設ローラ51,55のようなローラ方式だけでなく、帯状の罫線刃(図示せず)を押し付けて付設してもよい。
上述の成形方法では、折り曲げ罫線33を上シート30に付設しながら、折り曲げ罫線23が付設された下シート20に貼り合せるが、例えば、ロール状に巻回された罫線付設済みの上シート30を、折り曲げ罫線23が付設された下シート20に貼り合せて壁装用コーナー材10を成形してもよい。
上述のように成形した壁装用コーナー材10を用いて、図6、図7、図8、図9に示す出隅部2Aや入隅部3Aのコーナー部4Aを滑らかな曲面に施工する施工方法を説明する。
図6は第1実施形態の壁装用コーナー材10を出隅部2Aに貼着した斜視図、図7は出隅部2Aのコーナー部4Aを滑らかな曲面に施工する施工方法の説明図、図8は入隅部3Aのコーナー部4Aを滑らかな曲面に施工する施工方法の説明図である。
図9は壁装用コーナー材10を折り曲げた状態の説明図であり、詳しくは、図9(a)は同一本数の罫線を付設した壁装用コーナー材10の折り曲げ部分の幅方向拡大断面図、図9(b)は下シート20の罫線本数を少なくした壁装用コーナー材10の折り曲げ部分の幅方向拡大断面図である。
先ず、壁装用コーナー材10における下シート20の裏面側に貼着した両面粘着テープ25の粘着面から離型紙26を剥離して、出隅部2Aのコーナー部4Aに沿って貼着する。その際、壁装用コーナー材10の幅方向中央部を、コーナー部4Aの2つの壁面4Aaが交わる角度に合わせて表側に向けて突出するように折り曲げる。
つまり、下シート20の折り曲げ罫線23aを、コーナー部4Aの角度に合わせて裏側に向けて折り曲げるとともに、上シート30の折り曲げ罫線33aを、コーナー部4Aの角度に合わせて表側に向けて突出するように折り曲げる。
コーナー部4Aと対応する角度に折り曲げてなる壁装用コーナー材10の折り曲げ部分と、コーナー部4Aの角部とを真っ直ぐに一致させて、下シート20の左右平板部22を、コーナー部4Aの2つの壁面4Aaに対して押し付けるとともに、平板部22の裏面側に貼着した両面粘着テープ25の粘着力にて仮貼着する(図6、図7参照)。
なお、貼着時において、下シート20の折り曲げ部分とコーナー部4Aの角部との間に、0.3mm〜6mm程度の隙間が形成されるように貼着する。
壁装用コーナー材10を、出隅部2Aのコーナー部4Aに沿って該コーナー部4Aが覆われるように仮貼着した際、下シート20に貼り合わせた上シート30が滑らかな曲面に湾曲するため、出隅部2Aのコーナー部4Aを滑らかな曲面に仕上げることができる。
つまり、下シート20の折り曲げ罫線23a〜23cと、上シート30の折り曲げ罫線33a〜33cとを、同一の罫線本数及び同一の溝深さに設定しているので、下シート20の折り曲げ罫線23a〜23cと上シート30の折り曲げ罫線33a〜33cとが幅方向Bに対して略均等に変形しやすく、安定した折曲げ性が得られる(図9(a)参照)。
したがって、壁装用コーナー材10を、出隅部2Aのコーナー部4Aと対応する角度に折り曲げた際、壁装用コーナー材10の折り曲げ部分と対応して下シート20の幅方向中央部分に貼り合わされた上シート30が滑らかな曲面に湾曲する。
このため、下地仕上げ用のパテPTを、滑らかな曲面に折り曲げて貼着した壁装用コーナー材10の上からコーナー部4Aに塗り付け、コーナー部4Aの表面をパテPTにて平坦に下地仕上げすれば、コーナー部4Aを滑らかな曲面に施工することができる。
上述のように、壁装用コーナー材10を、出隅部2Aのコーナー部4Aに仮貼着するため、コーナー部4Aの表面をパテPTにて平坦に下地仕上げする施工作業が完了するまで、壁装用コーナー材10の貼着位置が変位することを防止できる。
壁装用コーナー材10を仮貼着した際、例えば、壁装用コーナー材10の一部がコーナー部4Aの壁面4Aaから剥離したり、浮き上がったりする等の貼着不良が発生しても、壁装材を貼着するまえに、コーナー部4Aに仮貼着した壁装用コーナー材10の貼着具合を、コーナー部4Aの壁面4Aaに対してぴったりと密着した状態に貼着修正することができ、出隅部2Aのコーナー部4Aを滑らかな曲面に施工する施工精度の向上を図ることができる。
次に、パテPTを、壁装用コーナー材10の上からコーナー部4Aに塗布するとともに、平板部22の孔部24にも塗り込むと同時に、平板部22の端部と壁面4Aaの段差がなくなるように塗り付けて、平坦な状態に下地仕上げする。
下シート20よりも幅狭の上シート30を、下シート30の幅方向中央部分のみに貼り合わせているだけであるので、壁装用コーナー材10全体の肉厚が必要以上に厚くなることがなく、平板部22の端部と壁面4Aaの段差が小さいため、パテPTの塗る厚みを最小限に抑えて、乾燥に要する時間を短くすることができる。
パテPTの乾燥後、上述の壁装材(図示せず)を、コーナー部4Aに貼着した壁装用コーナー材10の上からコーナー部4Aの壁面4Aaに沿って貼着するので、出隅部2Aのコーナー部4Aを滑らかな曲面に仕上げ施工することができ、かつ、コーナー部4Aの全長に亘って所望する曲率半径の曲面(例えば、4Rのアール面)に仕上げることができる。
さらに、孔部24に入り込んだパテPTは、壁面4Aaに塗り付けられたパテPTと一体的に結合するため、壁装用コーナー材10を、コーナー部4Aをなす2つの壁面4Aaに対して強固に貼着することができる。また、パテPTにて下地仕上げる際に、パテPTを何回も塗り直す手間が省け、パテ塗布作業の短縮を図ることができる。
さらにまた、孔部24に流入したパテPTは、平板部22に表面に塗り付けられるパテPTと一体的に結合するため、例えば、壁紙や布地、合成樹脂クロス等の壁装材を、平板部22の表面に対して強固に貼着することができる。
また、平板部22の孔部24は、壁面4Aaと対向する一方の裏面から他方の表面に向けて徐々に内径が大きくなるテーパ形状を有しているので、パテPTが孔部24の奥まで入り込みやすく、また、孔部24に入り込んだパテPTと、壁面4Aaに塗り付けられたパテPTとが一体的に結合した際、パテPTによる貼着抵抗が平板部22と壁面4Aaとが分離される方向に対して積極的に付与されることになる。
これにより、壁装用コーナー材10が壁面4Aaから剥がれたり、浮き上がったりすることを防止できるとともに、コーナー部4Aに対する壁装用コーナー材10の接着性が向上する。
この結果、壁装材をコーナー部4Aに貼着する際、壁装用コーナー材10の貼着位置が変位することを確実に防止でき、壁装材を、コーナー部4Aに沿って綺麗に貼着することができる。
また、壁装用コーナー材10の折り曲げ部分は滑らかな曲面を有しており、その折り曲げ部分に貼り合わされた半硬質材の上シート30にて衝撃が吸収・緩和されるので、例えば、老人や子供、幼児等が接触あるいは突き当たっても、怪我することを防止できる。
さらに、壁装用コーナー材10の折り曲げ部分に接触あるいは突き当たった際に付与される衝撃が分散されやすいため、壁装用コーナー材10の折り曲げ部分に貼着した壁装材が破れたり、剥がれたりすることを防止できる。
その上シート30を、ゴムや合成ゴム、柔軟性を有する合成樹脂の中から選択した半硬質材で形成するとともに、壁装用コーナー材10を、下シート20の折り曲げ部分とコーナー部4Aの角部との間に、0.3mm〜6mm程度の隙間が形成されるように仮貼着することで、上シート30自体の緩衝性に加えて、隙間による緩衝性が相乗して得られるため、上述の衝撃を吸収・緩和する効果をさらに高めることができる。
さらにまた、例えば、巻尺や物差等の計測工具を使わなくても、壁装用コーナー材10に付設した目盛り線27を利用して、コーナー部4Aの寸法を正確に計測することができるので、上述のように計測した目盛り線27に沿って、ロール状に巻回された壁装用コーナー材10を、例えば、ハサミやナイフ、カッター等の切断具(図示せず)にて幅方向Bに切断すれば、壁装用コーナー材10を無駄なく有効に使用することができる。
したがって、壁装用コーナー材10を、コーナー部4Aと対応する長さや幅に正確に切って使用することができる。また、コーナー部4Aの施工時において、壁装用コーナー材10の廃棄量が少なくて済み、施工コストの低減を図ることができる。
さらにまた、壁装用コーナー材10は、ロール状に巻回したまま運搬・保管するので、施工場所へ運搬する際、壁や柱、天井部等に当たり傷が付きにくくなるだけでなく、気温が高くなる等の環境変化による影響を受けにくく、保管時において変形や曲がる等の熱変形が発生することを防止できる。
なお、壁装用コーナー材10を、出隅部2Aや入隅部3Aに対応して所定長さに予め切断しておいてもよい。
また、上述した上シート30の罫線本数よりも下シート20の罫線本数を少なく設定してもよい。すなわち、折り曲げ罫線23a,23b,23bの3本のみを、下シート20の幅方向中央部分に付設する(図9(b)参照)。
つまり、上シート30の罫線本数よりも下シート20の罫線本数を少なく設定すれば、壁装用コーナー材10をコーナー部4Aと対応する角度に折り曲げて貼着した際、壁装用コーナー材10の折り曲げ部分と対応する下シート20の幅方向中央部分の曲率半径が大きく、その下シート20の幅方向中央部分に貼り合わせた上シート30の曲率半径がさらに大きくなる。
したがって、壁装材を、壁装用コーナー材10の上からコーナー部4Aの壁面4Aaに沿って貼着すれば、出隅部2Aのコーナー部4Aをさらに滑らかな曲面に仕上げ施工することができる。
さらにまた、壁装用コーナー材10を、上シート30の表面側に配置した折り曲げ罫線33a〜33cが露出するようにして、出隅部2Aのコーナー部4Aと対応する角度に折り曲げて貼着した際、その壁装用コーナー材10の上から貼着される壁装材が、折り曲げ罫線33a〜33cを配置した凹凸状を有する上シート30の折り曲げ部分に対して部分的に貼着されることになる。
つまり、壁装材を、壁装用コーナー材10の滑らかな折り曲げ面に貼着するよりも、凹凸状を有する上シート30の折り曲げ部分に対して部分的に貼着するほうが、壁装材の初期貼着時において、壁装材に付与される貼着力を緩和することができる。
この結果、壁装用コーナー材10の折り曲げ部分に貼着される壁装材に、例えば、破れや皺等が発生することを防止できるとともに、壁装材の貼着が完了するまでに、壁装材を適切な貼着位置に修正する作業が容易に行えるとともに、壁装材を、壁装用コーナー材10の滑らかな曲面を有する折り曲げ部分に沿って綺麗に貼着することができる。
さらに、折り曲げ罫線4の凹状を有する曲面部4aの底部と凸状部4bとを長手方向Aに向けて凹凸状に配列しているので、折り曲げ罫線4が表側となるように折り曲げた際、その壁装用コーナー材1の上に貼着される壁装材が、折り曲げ罫線4の凹凸状を有するR面部9に対して部分的に接触することになる(図14参照)。
このため、壁装材に付与される引っ張り力が小さく、折り曲げ罫線4と対応する壁装材の角部分に、例えば破れや皺等が発生することを防止できるとともに、壁装材をコーナー部40に沿って良好な状態に貼着することができる。
次に、上述のように成形した壁装用コーナー材10を用いて、図8に示す入隅部3Aのコーナー部4Aを滑らかな曲面に施工する施工方法を説明する。
入隅部3Aに用いられる壁装用コーナー材10は、下シート20の折り曲げ罫線23が、上シート30の折り曲げ罫線33と同程度の本数付設されたコーナー材を使用する。
先ず、壁装用コーナー材10における下シート20の裏面側に貼着した両面粘着テープ25から離型紙26を剥離して、入隅部3Aのコーナー部4Aに沿って貼着する。その際、壁装用コーナー材10の幅方向中央部を、コーナー部4Aの2つの壁面4Aaが交わる角度に合わせて裏側に向けて突出するように折り曲げる。
コーナー部4Aと対応する角度に折り曲げてなる壁装用コーナー材10の折り曲げ部分と、コーナー部4Aの角部とを真っ直ぐに一致させて、下シート20の左右平板部22を、コーナー部4Aの2つの壁面4Aaに対して両面粘着テープ25の粘着力にて仮貼着する(図8参照)。
壁装用コーナー材10を、入隅部3Aのコーナー部4Aに沿って該コーナー部4Aが覆われるように仮貼着した際、下シート20に貼り合わせた上シート30が滑らかな曲面に湾曲するため、入隅部3Aのコーナー部4Aを滑らかな曲面に仕上げることができる。
上述のようにして、壁装用コーナー材10を出隅部2Aのコーナー部4Aに仮貼着するため、コーナー部4Aの表面をパテPTにて平坦に下地仕上げする施工作業が完了するまで、壁装用コーナー材10の貼着位置が変位することを防止できる。
また、上述のように貼着不良が発生しても、壁装材を貼着するまえに、コーナー部4Aに仮貼着した壁装用コーナー材10の貼着具合を、コーナー部4Aの壁面4Aaに対してぴったりと密着した状態に貼着修正することができ、入隅部3Aのコーナー部4Aを滑らかな曲面に施工する施工精度の向上を図ることができる。
次に、パテPTを、壁装用コーナー材10の上からコーナー部4Aに塗り付けるとともに、平板部22の孔部24にも塗り込むと同時に、平板部22の端部と壁面4Aaの段差がなくなるように塗り付けて、平坦な状態に下地仕上げする。
パテPTの乾燥後、上述の壁装材(図示せず)を、コーナー部4Aに貼着した壁装用コーナー材10の上からコーナー部4Aの壁面4Aaに沿って貼着するので、入隅部3Aのコーナー部4Aを滑らかな曲面に仕上げ施工することができる。
(第2実施形態)
上述の第1実施形態では、折り曲げ罫線23a〜23cの溝深さD1を同一に設定し、折り曲げ罫線33a〜33cの溝深さD2を同一に設定した例を説明したが、図11、図12に示すように、下シート20の折り曲げ罫線23a〜23cと、上シート30の折り曲げ罫線33a〜33cとを、シート本体21,31の幅方向中央部から幅方向両側部に向けて浅くなる順に配置してもよい。
図11は第2実施形態の壁装用コーナー材10の説明図であり、詳しくは、図11(a)は下シート20の罫線を付設した部分の幅方向拡大断面図、図11(b)は上シート30の罫線を付設した部分の幅方向拡大断面図、図11(c)は下シート20と上シート30とを貼り合せた状態の幅方向拡大断面図である。
図12は図11の壁装用コーナー材10を折り曲げた状態の説明図であり、詳しくは、図12(a)は同一本数の罫線を付設した壁装用コーナー材10の折り曲げ部分の幅方向拡大断面図、図12(b)は下シート20の罫線本数を少なくした壁装用コーナー材10の折り曲げ部分の幅方向拡大断面図である。
なお、第2実施形態において、上述の第1実施形態と同一構成の部分は同一の符号を記してその詳細な説明を省略する。
第2実施形態の壁装用コーナー材10は、図11(a)に示す下シート20と、図11(b)に示す上シート30とで構成され、下シート20よりも幅狭に形成した上シート30を、下シート20の幅方向中央部分に対して該下シート20の長手方向Aに沿って貼着している(図11(c)参照)。
下シート20の折り曲げ罫線23は、下シート20の幅方向中央部に付設した最も深溝の折り曲げ罫線23aと、その折り曲げ罫線23aの幅方向両側部に付設した折り曲げ罫線23b,23cとで構成している。折り曲げ罫線23a,23b,23cは、下シート20の幅方向中央部から幅方向両側部に向けて浅くなる順に配置している。
つまり、下シート20の幅方向中央部に最も深溝の折り曲げ罫線23aを付設し、その折り曲げ罫線23aの幅方向両側部に、該折り曲げ罫線23aよりも浅い溝の折り曲げ罫線23bを配置している。さらに、その折り曲げ罫線23bの外側に、該折り曲げ罫線23bよりも浅い溝の折り曲げ罫線23cを配置している(図11(a)参照)。
上シート30の折り曲げ罫線33は、上シート30の幅方向中央部に付設した最も深溝の折り曲げ罫線33aと、その折り曲げ罫線33aの幅方向両側部に付設した折り曲げ罫線33b,33cとで構成している。折り曲げ罫線33a,33b,33cは、上シート30の幅方向中央部から幅方向両側部に向けて浅くなる順に配置している。
つまり、下シート30の幅方向中央部に最も深溝の折り曲げ罫線33aを付設し、その折り曲げ罫線33aの幅方向両側部に、該折り曲げ罫線33aよりも浅い溝の折り曲げ罫線33bを配置している。さらに、その折り曲げ罫線33bの外側に、該折り曲げ罫線33bよりも浅い溝の折り曲げ罫線33cを配置している(図11(b)参照)。
第2実施形態の壁装用コーナー材10は、下シート20の折り曲げ罫線23a〜23cと、上シート30の折り曲げ罫線33a〜33cとを、その罫線の溝深さD1,D2に応じて順に変形させる。
すなわち、中央部に付設した折り曲げ罫線23a,33aが幅方向Bに大きく変形し、その両側部に付設した折り曲げ罫線23b,33bが中程度に変形し、一番外側に付設した折り曲げ罫線23c,33cが小程度に変形する(図12(a)参照)。
これにより、下シート20の折り曲げ罫線23a〜23cと、上シート30の折り曲げ罫線33a〜33cとを同一の溝深さに設定するよりも、下シート20の折り曲げ罫線23a〜23cと、上シート30の折り曲げ罫線33a〜33cとを、シート本体21,31の幅方向中央部から幅方向両側部に向けて浅くなる順に配置するほうが、壁装用コーナー材10全体の幅方向Bに対する折り曲げ性が一段と向上する。
この結果、壁装用コーナー材10を、出隅部2Aや入隅部3Aのコーナー部4Aに沿ってぴったりと密着する状態に折り曲げて貼着することができ、出隅部2Aや入隅部3Aのコーナー部4Aを、滑らかな曲面を有する状態に施工することができる。
さらに、下シート20と上シート30との折曲げ性が向上するだけでなく、その折り曲げ性が相乗して得られるため、下シート20と上シート30とのうちいずれか一方の罫線の溝深さを、シート本体21,31の幅方向中央部から幅方向両側部に向けて浅くなる順に設定するよりも、折り曲げ性がより向上する。
なお、下シート20と上シート30とのうちいずれか一方の罫線の溝深さD1,D2を、シート本体21,31の幅方向中央部から幅方向両側部に向けて浅くなる順に設定してもよく、第1実施形態の壁装用コーナー材10のように、下シート20と上シート30との罫線を同一の溝深さに設定するよりも、壁装用コーナー材10全体の幅方向Bに対する折り曲げ性が向上する。
また、上述した上シート30の罫線本数よりも下シート20の罫線本数を少なく設定してもよい。すなわち、折り曲げ罫線23a,23b,23bの3本のみを、下シート20の幅方向中央部分に付設する(図12(b)参照)。
つまり、下シート20及び上シート30の罫線深さを、シート本体21,31の幅方向中央部から幅方向両側部に向けて浅くなる順に設定し、上シート30の罫線本数よりも下シート20の罫線本数を少なく設定しているので、壁装用コーナー材10をコーナー部4Aと対応する角度に折り曲げて貼着した際、壁装用コーナー材10の折り曲げ部分と対応する下シート20の幅方向中央部分の曲率半径が大きく、その下シート20の幅方向中央部分に貼り合わされた上シート30の曲率半径がさらに大きくなる。
したがって、壁装材を、壁装用コーナー材10の上からコーナー部4Aの壁面4Aaに沿って貼着すれば、出隅部2Aのコーナー部4Aをさらに滑らかな曲面に仕上げ施工することができる。
上述の第1及び第2実施形態では、略断面V字状の折り曲げ罫線23,33を付設した実施形態を説明したが、図13(a)〜(f)に示すような所望の断面形状に形成してもよい。図13は折り曲げ罫線23,33における断面形状の他の例を示す説明図である。
図13[a]は略断面半円形状の折り曲げ罫線112の拡大断面図である。折り曲げ罫線112は、長手方向Aから見て滑らかな曲面形状に形成した断面半円形状の曲面部112aで構成している。
なお、折り曲げ罫線112よりも浅い略半円形状の凸部112c(仮想線で示す)を、曲面部2aの中央底面部に沿って長手方向Aに所定間隔を隔てて多数配列してもよい。また、凹状の窪み部112dを、折り曲げ罫線112の肉厚が薄い部分と対応する反対側の面に形成してもよい。
図13[b]は略断面V字状の折り曲げ罫線113の拡大断面図である。折り曲げ罫線113は、所定角度で傾斜し相互に対峙する一対の側面部113aで構成している。
なお、折り曲げ罫線113よりも浅い凸部113c(仮想線で示す)を折り曲げ罫線113の谷間部に沿って長手方向Aに所定間隔を隔てて多数配列してもよい。また、凹状の窪み部113dを、折り曲げ罫線113の肉厚が薄い部分と対応する反対側の面に形成してもよい。
図13[c]は略断面台形状の折り曲げ罫線114の拡大断面図である。折り曲げ罫線114は、所定角度で傾斜し相互に対峙する一対の側面部114aと、側面部114aの内側端部と連続する底面部114bとで構成している。
なお、折り曲げ罫線114よりも浅い凸部114c(仮想線で示す)を、底面部114bに沿って長手方向Aに所定間隔を隔てて多数配列してもよい。また、凹状の窪み部114dを、折り曲げ罫線114の肉厚が薄い部分と対応する反対側の面に形成してもよい。
図13[d]は略断面W字状の折り曲げ罫線115の拡大断面図である。折り曲げ罫線115は、所定角度で傾斜し相互に対峙する一対の側面部115aと、側面部115aの内側端部と連続する山形状の突出部115eとで構成している。
なお、折り曲げ罫線115よりも浅い凸部115c(仮想線で示す)を、折り曲げ罫線115の谷間部又は底面部に沿って長手方向Aに所定間隔を隔てて多数配列してもよい。また、凹状の窪み部115dを、折り曲げ罫線115の肉厚が薄い部分と対応する反対側の面に形成してもよい。
図13[e]は略断面三角形状の折り曲げ罫線116の拡大断面図である。折り曲げ罫線116は、所定角度で傾斜し相互に対峙する短辺の側面部116a及び長辺の側面部116aとで構成している。
なお、折り曲げ罫線116よりも浅い凸部116c(仮想線で示す)を、折り曲げ罫線116の谷間部に沿って長手方向Aに所定間隔を隔てて多数配列してもよい。また、凹状の窪み部116dを、折り曲げ罫線116の肉厚が薄い部分と対応する反対側の面に形成してもよい。
図13[f]は略断面W字状の折り曲げ罫線117の拡大断面図である。折り曲げ罫線117は、所定角度で傾斜し相互に対峙する一対の側面部117aと、側面部117aの内側端部と連続する滑らかな曲面を有する山形状の突出部117eとで構成している。
なお、折り曲げ罫線117よりも浅い凸部117c(仮想線で示す)を、折り曲げ罫線117の谷間部又は底面部に沿って長手方向Aに所定間隔を隔てて多数配列してもよい。また、凹状の窪み部117dを、折り曲げ罫線117の肉厚が薄い部分と対応する反対側の面に形成してもよい。
第1及び第2実施形態における下シート20の折り曲げ罫線23と、上シート30の折り曲げ罫線33とを、上述のような折り曲げ罫線112〜117で構成してもよく、第1及び第2実施形態と略同等の作用及び効果を奏することができる。
また、折り曲げ罫線23,33の底面部に、図14(a)〜(e)に示すような所望の断面形状を有する凸部120a〜120eを配置してもよい。図14は折り曲げ罫線23,33における凸部の他の配置例を示す説明図。
図14[a]は平面から見て略楕円形状の凸部120aを斜めに傾斜して配列した平面図である。凸部120aは、折り曲げ罫線23又は33の底面部に沿って長手方向Aに対して所望する角度に傾斜して配列している。
図14[b]は平面から見て略幅広帯形状の凸部120bを斜めに交差して配列した平面図である。左右一対の凸部120bは、折り曲げ罫線23又は33の底面部に沿って長手方向Aに対して所望する角度に交差して配列している。
なお、交差角度は、10度〜90度の範囲に含まれる角度に設定することが望ましい。
図14[c]は平面から見て略楕円形状の凸部120cを長手方向Aに向けて配列した平面図である。凸部120cは、折り曲げ罫線23又は33の底面部に沿って長手方向Aに対して所定間隔を隔てて配列している。
図14[d]は平面から見て略楕円形状の凸部120dを長手方向Aに直交して配列した平面図である。凸部120dは、折り曲げ罫線23又は33の底面部に沿って長手方向Aに対して所定間隔を隔てて配列している。
図14[e]は平面から見て略菱形状の凸部120eを長手方向Aに配列した平面図である。凸部120eは、折り曲げ罫線23又は33の底面部に沿って長手方向Aに対して千鳥状に配列している。
つまり、第1及び第2実施形態の折り曲げ罫線23,33の少なくとも一方の罫線の底面部に、上述のような凸部120a〜120eを配置してもよく、第1及び第2実施形態と略同等の作用及び効果を奏することができる。
(第3実施形態)
上述の第1及び第2実施形態では、下シート20と上シート30とを平坦に貼り合わせた実施形態を説明したが、図15(a)〜(c)に示すように上シート30を略断面弧状に湾曲して貼り合わせてもよい。
図15は第3実施形態の壁装用コーナー材10の説明図であり、詳しくは、図15(a)は下シート20と上シート30とを貼り合せた状態の幅方向拡大断面図、図15(b)は(a)に示す下シート20と上シート30とを貼り合わせた幅方向中央部分の拡大断面図、図15(c)は下シート20と上シート30との他の貼り合わせた状態を示す幅方向拡大断面図である。
詳述すると、ホットメルト接着剤41を、上シート30が貼り合わされる下シート20の表面側幅方向中央部分に設定した罫線付設領域内に、下シート20の幅方向中央部から幅方向両端部に向けてホットメルト接着剤41の接着剤層が徐々に薄くなるように塗布する。
すなわち、下シート20の幅方向中央部に塗布されたホットメルト接着剤41の接着剤層が最も厚く、その下シート20の幅方向中央部から幅方向両端部に向けてホットメルト接着剤41の接着剤層の厚みが徐々に薄くなる。
接着剤塗布後、上シート30を、下シート20の幅方向中央部分に塗布されたホットメルト接着剤41の上に貼り合わせる際、上シート30が、下シート20の幅方向中央部分に塗布されたホットメルト接着剤41の接着剤層の厚みに対応して、該上シート30の幅方向中央部から幅方向両端部に向けて徐々に低くなる滑らかな曲面に湾曲した略断面弧状のまま一体的に貼り合わされる(図15(b)参照)。
第3実施形態の壁装用コーナー材10を、出隅部2Aのコーナー部4Aと対応する角度に折り曲げて貼着した際、壁装用コーナー材10の折り曲げ部分と対応して下シート20の幅方向中央部分に貼り合わされた上シート30が滑らかな曲面に湾曲するが、下シート20の幅方向中央部分に貼り合わされた上シート30は、滑らかな曲面に湾曲された略断面弧状を有しているため、壁装用コーナー材10の幅方向中央部分の曲率半径をさらに大きくすることができる。
この結果、上述の第1及び第2実施形態に比べて、建物の出隅部や入隅部のコーナー部4Aを、より滑らかな曲面を有する良好な状態に施工することができる。
また、下シート20の幅方向中央部に塗布されるホットメルト接着剤42の塗布量を多めに設定し、上シート30の幅方向両端部より内側の部分に塗布されるホットメルト接着剤41の塗布量を少なめに設定してもよい(図15(c)参照)。
この場合、上シート30が、下シート20の幅方向中央部分に塗布されたホットメルト接着剤41,42の接着剤層の厚みに対応して、該上シート30の幅方向中央部から幅方向両端部に向けて徐々に低くなる滑らかな曲面に湾曲した略断面弧状のまま一体的に貼り合わされるので、上述の第3実施形態と略同等の作用及び効果を奏することができる。
なお、上シート30自体を、該上シート30の幅方向中央部から幅方向両端部に向けて徐々に低くなる滑らかな曲面に湾曲する略断面弧状に予め成形しておいてもよい。
この発明の構成と、前記実施形態との対応において、
この発明の下シートの折り曲げ罫線は、実施形態の下シート20の折り曲げ罫線23,23a〜23cに対応し、
以下同様に、
上シートの折り曲げ罫線は、上シート30の折り曲げ罫線33,33a〜33cに対応するも、
この発明は、上述の実施形態の構成のみに限定されるものではなく、請求項に示される技術思想に基づいて応用することができ、多くの実施の形態を得ることができる。
上述の第1及び第2実施形態で説明した両面粘着テープ40の代わりに、下シート20と上シート30とを、例えば、粘着剤、ホットメルト接着剤、溶剤接着剤等を用いて接合するか、あるいは、例えば、熱溶着、超音波溶着、高周波溶着等の接合手段にて一体的に接合してもよい。
さらに、下シート20の孔部24を、例えば三角形、四角形、五角形、六角形、星形、菱形等の形状に形成してもよく、丸形状に比べて孔内周の表面積が大きくなるので、パテPTの接着性が高くなり、壁装用コーナー材10を、コーナー部4Aに対して強固に貼着することができる。
2A…出隅部
3A…入隅部
4A…コーナー部
4Aa…壁面
10…壁装用コーナー材
20…下シート
23,23a〜23c…折り曲げ罫線
24…孔部
25…両面粘着テープ
27…目盛り線
28…溝部
30…上シート
33,33a〜33c…折り曲げ罫線
40…両面粘着テープ
41,42…ホットメルト接着剤
a…第1罫線付設工程
b…粘着付与工程
c…第2罫線付設工程
d…貼り合せ工程
10X…コーナー材巻取り部
20X…下シート供給部
30X…上シート供給部
40X…テープ供給部
40Y…離型紙巻取り部
112〜117…折り曲げ罫線
120a〜120e…凸部

Claims (7)

  1. 2つの壁面が交わる出隅部又は入隅部のコーナー部を覆うように貼着される帯状の壁装用コーナー材であって、
    前記壁装用コーナー材を、
    前記コーナー部が覆われる幅に形成した下シートと、該下シートよりも幅が狭く該下シートの幅方向中央部分に対して一体的に貼り合わされた上シートとで構成し、
    前記下シートにおける裏面側の幅方向中央部分に、該下シートに沿って長手方向に連続して折り曲げ罫線が付設され、
    前記上シートにおける表面側の幅方向中央部分に、該上シートに沿って長手方向に連続して折り曲げ罫線が付設され、
    前記下シート及び前記上シートに付設した前記折り曲げ罫線が、
    前記各シートの幅方向中央部に付設した折り曲げ罫線を基準として、該各シートの幅方向に対して所定間隔を隔てて複数本配置されるとともに、
    前記各シートに付設した前記折り曲げ罫線同士の谷部が厚み方向に対向して配置された
    壁装用コーナー材。
  2. 前記下シートにおける幅方向中央部より外側の部分と、前記上シートにおける幅方向両端部より内側の部分との対向部分が貼り合わされた
    請求項1に記載の壁装用コーナー材。
  3. 前記下シートと前記上シートとのうち少なくとも一方のシートに付設した各折り曲げ罫線の溝深さを、該シートの幅方向中央部から幅方向両側部に向けて浅くなる順に設定した
    請求項1又は2に記載の壁装用コーナー材。
  4. 前記下シートに付設した前記折り曲げ罫線の罫線本数を、前記上シートに付設した前記折り曲げ罫線の罫線本数以下に設定した
    請求項1〜3のいずれか一つに記載の壁装用コーナー材。
  5. 前記下シートの前記上シートが貼り合わされた幅方向中央部分を除く部分に、該下シートの厚み方向に貫通する孔部を形成するとともに、該孔部を前記シートに沿って長手方向に所定間隔を隔てて多数配列した
    請求項1〜4のいずれか一つに記載の壁装用コーナー材。
  6. 前記上シートが、
    該上シートの幅方向中央部から幅方向両端部に向けて徐々に低くなる滑らかな曲面に湾曲する略断面弧状を備えた
    請求項1〜5のいずれか一つに記載の壁装用コーナー材。
  7. 2つの壁面が交わる出隅部又は入隅部のコーナー部を覆うように貼着される壁装用コーナー材の成形方法であって、
    前記壁装用コーナー材を、
    前記コーナー部が覆われる幅に形成した下シートと、該下シートよりも幅が狭く該下シートの幅方向中央部分に貼り合わされる上シートとで構成し、
    前記下シートにおける裏面側の幅方向中央部分に対して該下シートの長手方向に連続して折り曲げ罫線を付設する際に、該下シートの幅方向中央部に付設される折り曲げ罫線を基準として、該下シートの幅方向に対して所定間隔を隔てて複数本配置する第1罫線付設工程と、
    前記上シートにおける表面側の幅方向中央部分に対して該上シートの長手方向に連続して折り曲げ罫線を付設する際に、該上シートの幅方向中央部に付設される折り曲げ罫線を基準として、該上シートの幅方向に対して所定間隔を隔てて複数本配置する第2罫線付設工程と、
    前記下シート及び前記上シートに付設した前記折り曲げ罫線同士の谷部を厚み方向に対向させて、前記下シートの幅方向中央部分に対して前記上シートを長手方向に貼り合せる貼り合せ工程を、この順で行う
    壁装用コーナー材の成形方法。
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