JP6032081B2 - 受信回路、及び半導体集積回路 - Google Patents

受信回路、及び半導体集積回路 Download PDF

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Description

本発明は、受信回路、及び半導体集積回路に関する。
近年、情報処理装置の性能向上に伴い、装置内外で送受信されるデータ信号のデータレートが高速化されてきている。データ信号の受信回路ではサンプリングクロックに合わせたタイミングでデータ信号の振幅レベルを判定し、その判定結果に基づいてデータの再生が行われる。データレートが高速化すると、データ信号とサンプリングクロックとの間で生じた僅かな位相のずれがデータ検出精度に影響してしまう。そこで、こうした位相のずれを検出してデータ信号の位相にサンプリングクロックの位相を同期させるトラッキングCDR(Clock and Data Recovery)と呼ばれる技術が利用される。
トラッキングCDRを実現する技術の1つとして、1ビットのデータに対して1回のサンプリングを行うタイプのボーレート(Baud rate)トラッキングCDRと呼ばれる技術が知られている。その一例として、伝送ボーレートに等しいサンプリングレートでデータ信号をサンプリングして得られる信号系列の自己相関関数を計算し、その計算値が最大となるようにサンプリング位相を制御する技術が提案されている。
また、1ビットのデータに対して2回のサンプリングを行う2xトラッキングCDRと呼ばれる技術もある。例えば、データ信号のエッジ部分(ゼロクロス点)を検出するためにデータ検出用のクロックとは別のクロックを用意し、その別のクロックで検出された振幅レベルに基づいてクロックとデータ信号との位相ずれを検出する技術が提案されている。データ信号のゼロクロス点における振幅レベルを基準に位相ずれを検出することで、伝送路損失やノイズなどの影響で生じるデータ信号の振幅変動が検出精度に与える影響を抑制でき、より高い精度で位相ずれを検出することが可能になる。
特開平2−111130号公報 特開2002−300142号公報
2xトラッキングCDRを採用した受信回路には、データ検出用のクロックとは別のクロックでデータ信号のサンプリングを行うサンプリング回路が別途設けられる。そのため、データ信号のゼロクロス点における振幅レベルを検出するためのサンプリング回路を別途設ける分だけ回路サイズが大きくなってしまう。そこで、本発明のある観点によれば、本発明は、よりサイズの小さな回路でデータ信号のゼロクロス点における振幅レベルを基準とした位相ずれの検出を実現することが可能な受信回路、及び半導体集積回路を提供することを目的とする。
本発明のある観点によれば、次のような受信回路が提供される。当該受信回路は、サンプリングクロックが示すサンプリングタイミングで入力データ信号の振幅レベルを検出するサンプリング回路と、第1及び第2のサンプリングタイミングでサンプリング回路により検出された第1及び第2の振幅レベルを所定の閾値と比較する第1の比較回路と、第1及び第2の振幅レベルに基づく補間処理により、第1及び第2のサンプリングタイミングの中間点に対応する前記入力データ信号の振幅レベルを近似する中間レベルを算出する補間回路と、中間レベルと所定の閾値とを比較する第2の比較回路と、第1及び第2の比較回路による比較結果に基づいてサンプリングクロックと入力データ信号との間の位相ずれを検出する位相ずれ検出回路と、を有する。
本発明のある観点によれば、よりサイズの小さな回路でデータ信号のゼロクロス点における振幅レベルを基準とした位相ずれの検出を実現することが可能になる。
第1の実施の形態に係る受信回路の例を示した図である。 第2の実施の形態に係る位相ずれ検出方法を示した図である。 第2の実施の形態に係る受信回路の例を示した図である。 第2の実施の形態に係る比較回路が行う処理の例を示した図である。 第2の実施の形態に係る位相検出回路の例を示した図である。 第2の実施の形態に係る位相検出回路の入出力関係を示した図である。 第2の実施の形態に係る4ビット・パターンフィルタの例を示した図である。 第3の実施の形態に係る受信回路の例を示した図である。 第3の実施の形態に係る等化器の例(m−tap DFE)を示した図である。 第3の実施の形態に係る等化器の例(1−tap Speculative DFE)を示した図である。 第3の実施の形態に係るフィルタパターンの切り替え方法を示した図である。 第4の実施の形態に係る受信回路の例を示した第1の図である。 第4の実施の形態に係るサンプリング回路及びデータ補間回路の例を示した図である。 第4の実施の形態に係るサンプリング回路及びデータ補間回路に含まれるスイッチの動作タイミングを示した図である。 第4の実施の形態に係るサンプリング回路及びデータ補間回路におけるノード電位の変化及び出力される振幅レベルの変化を示した図である。 第4の実施の形態に係る受信回路の例を示した第2の図である。 振幅調整機能を搭載したBR型位相検出器の例を示した図である。
以下、図面を参照しながら実施の形態について説明する。
<第1の実施の形態>
第1の実施の形態について説明する。
図1を参照しながら、第1の実施の形態に係る受信回路10について説明する。図1は、第1の実施の形態に係る受信回路の例を示した図である。
図1に示すように、受信回路10は、サンプリング回路11、第1の比較回路12、補間回路13、第2の比較回路14、及び位相ずれ検出回路15を有する。さらに、受信回路10は、フィルタ16及び位相調整回路17を有する。
サンプリング回路11は、サンプリングクロックが示すサンプリングタイミングで入力データ信号Dinの振幅レベルを検出する。図1には、第1のサンプリングタイミング及び第2のサンプリングタイミングで入力データ信号Dinの振幅レベルをサンプリングする例が示されている。この例では、サンプリング回路11により、第1のサンプリングタイミングで第1の振幅レベルDsc[n−1]が検出され、第2のサンプリングタイミングで第2の振幅レベルDsc[n]が検出されている。
サンプリング回路11で検出された第1の振幅レベルDsc[n−1]及び第2の振幅レベルDsc[n]は、第1の比較回路12及び補間回路13に入力される。第1の比較回路12は、第1のサンプリングタイミング及び第2のサンプリングタイミングでサンプリング回路11により検出された第1の振幅レベルDsc[n−1]及び第2の振幅レベルDsc[n]を所定の閾値Thと比較する。所定の閾値Thは、入力データ信号Dinの振幅レベルの中間値に設定される。例えば、所定の閾値Thは、アイパターンの目の中心(或いはゼロクロス点)を通るレベルに設定すればよい。
図1には、入力データ信号Dinの立ち下がりエッジの部分で所定の閾値Thと第1の振幅レベルDsc[n−1]及び第2の振幅レベルDsc[n]とを比較する例が示されている。この例では第1の振幅レベルDsc[n−1]が所定の閾値を上回っているため、第1の比較回路12は、第1の振幅レベルDsc[n−1]に対する比較結果である第1のビット値Ddc[n−1]として1を出力する。一方、第2の振幅レベルDsc[n]が所定の閾値を下回っているため、第1の比較回路12は、第2の振幅レベルDsc[n]に対する比較結果である第2のビット値Ddc[n]として0を出力する。
第1の比較回路12による比較結果である第1のビット値Ddc[n−1]及び第2のビット値Ddc[n]は、データDoutとして順次外部に出力される。さらに、これら第1のビット値Ddc[n−1]及び第2のビット値Ddc[n]は、位相ずれ検出回路15に順次入力される。
補間回路13は、第1の振幅レベルDsc[n−1]と第2の振幅レベルDsc[n]に基づく補間処理により、第1及び第2のサンプリングタイミングの中間点に対応する入力データ信号Dinの振幅レベルを近似する中間レベルDse[n]を算出する。上記のように、第1の比較回路12は、順次入力される第1の振幅レベルDsc[n−1]及び第2の振幅レベルDsc[n]に対して比較処理を実行する。一方、補間回路13は、先に入力された第1の振幅レベルDsc[n−1]を保持しておき、後に第2の振幅レベルDsc[n]が入力されたタイミングで中間レベルDse[n]を算出する。そのため、補間回路13は、第1の振幅レベルDsc[n−1]を保持する保持手段(非図示)を有する。
補間回路13により算出された中間レベルDse[n]は、第2の比較回路14に入力される。第2の比較回路14は、中間レベルDse[n]と所定の閾値Thとを比較する。第2の比較回路14が用いる所定の閾値Thは、第1の比較回路12が用いる所定の閾値Thと同じ値である。
図1の例は、入力データ信号Dinの位相に対してサンプリングクロックの位相が遅れている場合を示している。この場合、第1のサンプリングタイミングと第2のサンプリングタイミングとの中間点において入力データ信号Dinの立ち下がりエッジ部分で検出される振幅レベル(ゼロクロス点での振幅レベル)は所定の閾値Thを下回る。同様に、この場合にはゼロクロス点での振幅レベルを近似する中間レベルDse[n]も所定の閾値Thを下回ることになる。従って、第2の比較回路14は、中間レベルDse[n]に対する比較結果であるビット値Dde[n]として0を出力する。
第2の比較回路14による比較結果であるビット値Dde[n]は、位相ずれ検出回路15に入力される。位相ずれ検出回路15は、第1のビット値Ddc[n−1]、第2のビット値Ddc[n]、及びビット値Dde[n]に基づいてサンプリングクロックと入力データ信号Dinとの間の位相ずれを検出する。
図1の例では、第1のビット値Ddc[n−1]が1、第2のビット値Ddc[n]が0であるから入力データ信号Dinの立ち下がりエッジ部分であることが分かる。さらに、ビット値Dde[n]が0であることから入力データ信号Dinの位相に対してサンプリングクロックの位相が遅れていると分かる。この場合、位相ずれ検出回路15は、サンプリングクロックの位相を進めるように制御する信号(UP/DN信号=+1)を出力する。サンプリング回路11で用いるサンプリングクロックの位相は、位相ずれ検出回路15から出力されたUP/DN信号に基づいて調整される。
これまでは説明の都合上、第1及び第2のサンプリングタイミングに注目して各回路の機能及び動作を説明したが、上記と同様にしてサンプリングタイミング毎に入力データ信号Dinからサンプリングされた振幅レベルに応じて順次位相ずれの検出及び調整が行われる。その際、位相ずれ検出回路15から出力されるUP/DN信号はフィルタ16により高周波成分がカットされ、位相調整用信号Phcodeとして位相調整回路17に入力される。位相調整回路17は、外部から供給されるクロックCLKinの位相を位相調整用信号Phcodeに応じて調整し、調整後のクロックであるサンプリングクロックCLKsをサンプリング回路11に供給する。
上記のような仕組みとすることで、受信回路10は、入力データ信号Dinとサンプリングクロックとの間の位相ずれを修正する機能を実現できる。上述したように、受信回路10は、補間回路13によりゼロクロス点での振幅レベルを近似する中間レベルDse[n]を補間処理で求め、位相ずれ検出回路15により中間レベルDse[n]を利用して位相ずれを検出している。そのため、ゼロクロス点での振幅レベルを検出するためのサンプリング回路を別途設けておらず、その分だけ回路規模の増大を抑制できている。さらに、中間レベルDse[n]により位相ずれを検出しているため、伝送路損失、製造時のプロセスばらつき、動作時の温度変動、ノイズなどの影響で入力データ信号Dinの振幅がばらついても、位相ずれの検出精度が劣化しにくい仕組みとなっている。
以上、第1の実施の形態について説明した。なお、図1に示すように、受信回路10は、論理回路20と接続して半導体集積回路5とすることも可能である。
<第2の実施の形態>
第2の実施の形態について説明する。
[位相ずれ検出方法の概要]
まず、図2を参照しながら、第2の実施の形態に係る位相ずれ検出方法の概要について説明する。図2は、第2の実施の形態に係る位相ずれ検出方法を示した図である。
図2には、入力データ信号Dinのアイパターンが模式的に示されている。通常、アイパターンの目の中心付近に位置するサンプリングタイミングで入力データ信号Dinのサンプリングが行われる。図2の例では、一定周期のサンプリングタイミングTDn-1及びTDnで入力データ信号Dinのサンプリングが行われている。なお、本稿においては、サンプリングタイミングTDn-1及びTDnの中間に位置するタイミングTCnをゼロクロス点と呼んでいる。
入力データ信号Dinの振幅レベルからデータを判定する際に用いる閾値Thは、図2に示すように、アイパターンの目の中心を通るレベル(以下、ゼロレベルと呼ぶ場合がある。)に設定される。なお、振幅レベルが閾値Thを上回る場合にはビット値1、振幅レベルが閾値Thを下回る場合にはビット値0と判定されるものとする。
図2には、入力データ信号Dinの位相に対してサンプリングクロックの位相が遅れている場合(A)、及び入力データ信号Dinの位相に対してサンプリングクロックの位相が進んでいる場合(B)の信号波形が示されている。図2に示すように、入力データ信号Dinの立ち下がりエッジ部分において、(A)のようにサンプリングクロックの位相が遅れている場合には、ゼロクロス点における入力データ信号Dinの振幅レベルが閾値Thを上回る。一方、(B)のようにサンプリングクロックの位相が進んでいる場合には、ゼロクロス点における入力データ信号Dinの振幅レベルが閾値Thを下回る。
つまり、入力データ信号Dinの立ち下がりエッジ部分であるか、立ち上がりエッジ部分であるかを判定し、ゼロクロス点における入力データ信号Dinの振幅レベルが閾値Thを上回るか否かを判定することでサンプリングクロックの位相ずれを検出できる。ゼロクロス点で検出される入力データ信号Dinの振幅レベルは、伝送路損失、製造時のプロセスばらつき、動作時の温度変動、或いは、ノイズなどの影響で入力データ信号Dinの振幅がばらついた場合でもあまり変化しない。そのため、ゼロクロス点における入力データ信号Dinの振幅レベルを利用して位相ずれを検出することで、こうした振幅のばらつきによる検出精度への影響を少なくすることができる。
第2の実施の形態においては、図2に示すように、ゼロクロス点における入力データ信号Dinの振幅レベルを基準とする位相ずれの検出方法を採用する。但し、ゼロクロス点で入力データ信号Dinのサンプリングを行うことはせず、サンプリングタイミングTDn-1及びTDnでサンプリングした入力データ信号Dinの振幅レベルを利用する。具体的には、サンプリングタイミングTDn-1及びTDnで検出された振幅レベルDsc[n−1]及びDsc[n]を用いて補間処理を行い、ゼロクロス点における入力データ信号Dinの振幅レベルを近似した中間レベルDse[n]を利用する。つまり、中間レベルDse[n]を閾値Thと比較してサンプリングクロックの位相ずれを検出する。
図2に示すように、入力データ信号Dinの立ち下がりエッジ部分において、振幅レベルDsc[n−1]は閾値Thを上回り、振幅レベルDsc[n]は閾値Thを下回る。この場合、振幅レベルDsc[n−1]の比較結果を示すビット値Ddc[n−1]は1、振幅レベルDsc[n]の比較結果を示すビット値Ddc[n]は0となる。(A)のようにサンプリングクロックの位相が遅れている場合、中間レベルDse[n]は閾値Thを上回り、その比較結果を示すビット値Dde[n]は1となる。逆に、(B)のようにサンプリングクロックの位相が進んでいる場合、中間レベルDse[n]は閾値Thを下回り、その比較結果を示すビット値Dde[n]は0となる。
一方、入力データ信号Dinの立ち上がりエッジ部分において、振幅レベルDsc[n−1]は閾値Thを下回り、振幅レベルDsc[n]は閾値Thを上回る。この場合、振幅レベルDsc[n−1]の比較結果を示すビット値Ddc[n−1]は0、振幅レベルDsc[n]の比較結果を示すビット値Ddc[n]は1となる。さらに、サンプリングクロックの位相が遅れている場合、中間レベルDse[n]は閾値Thを下回り、その比較結果を示すビット値Dde[n]は0となる。逆に、サンプリングクロックの位相が進んでいる場合、中間レベルDse[n]は閾値Thを上回り、その比較結果を示すビット値Dde[n]は1となる。
このように、ビット値Ddc[n−1]、Dde[n]、Ddc[n]の組み合わせによりサンプリングクロックの位相ずれを検出することができる。その組み合わせをまとめたテーブルを図2の最下段に示している。図2に示したテーブルにはUP/DNの欄が設けられている。UP/DNの欄に記載の値(以下、UP/DN信号)は、サンプリングクロックの位相を調整する方向を示す。例えば、UP/DN信号が+1の場合、サンプリングクロックの位相を遅らせる方向に調整する。一方、UP/DN信号が−1の場合、サンプリングクロックの位相を遅らせる方向に調整する。
ビット値Ddc[n−1]が0、Dde[n]が0、Ddc[n]が1の組み合わせは、サンプリングクロックの位相が進んでいることを示す。そのため、サンプリングクロックの位相を遅らせるように調整すべくUP/DN信号は−1となる。逆に、ビット値Ddc[n−1]が0、Dde[n]が1、Ddc[n]が1の組み合わせは、サンプリングクロックの位相が遅れていることを示す。そのため、サンプリングクロックの位相を進ませるように調整すべくUP/DN信号は+1となる。
同様に、ビット値Ddc[n−1]が1、Dde[n]が0、Ddc[n]が0の組み合わせは、サンプリングクロックの位相が遅れていることを示す。そのため、サンプリングクロックの位相を進めるように調整すべくUP/DN信号は+1となる。逆に、ビット値Ddc[n−1]が1、Dde[n]が1、Ddc[n]が0の組み合わせは、サンプリングクロックの位相が進んでいることを示す。そのため、サンプリングクロックの位相を遅らせるように調整すべくUP/DN信号は−1となる。
上記4つの組み合わせ以外の組み合わせは、入力データ信号Dinのエッジ部分でサンプリングが行われていないか、或いは、何らかのエラーにより正常な値が検出されなかった場合(Other)であるため、UP/DN信号は0となる。つまり、このような場合にはサンプリングクロックの位相が調整されない。
以上、第2の実施の形態に係る位相ずれ検出方法の概要について説明した。以下では、当該位相ずれ検出方法を実現可能な受信回路の例及びその動作などについて説明する。さらに、図2の例では2ビットのビット値を組み合わせたパターンによりサンプリングクロックの位相ずれを検出しているが、4ビットのビット値を組み合わせたパターンを利用してサンプリングクロックの位相ずれを調整する方法などについても後述する。
[受信回路の例]
次に、図3を参照しながら、第2の実施の形態に係る受信回路100の例について説明する。図3は、第2の実施の形態に係る受信回路の例を示した図である。
図3に示すように、受信回路100は、データ入力端子101、サンプリング回路102、第1比較回路103、及びデータ出力端子104を有する。さらに、受信回路100は、データ補間回路105、第2比較回路106、位相検出回路107、フィルタ108、位相調整回路109、及びクロック入力端子110を有する。
データ入力端子101には、入力データ信号Dinが入力される。この入力データ信号Dinは、サンプリング回路102に入力される。サンプリング回路102は、サンプリングクロックCLKsが示すサンプリングタイミングで入力データ信号Dinの振幅レベルDscを検出する。以下の説明において、サンプリングタイミングTDnでサンプリング回路102により検出された入力データ信号Dinの振幅レベルDscをDsc[n]と表現する場合がある。サンプリング回路102により検出された振幅レベルDscは、第1比較回路103及びデータ補間回路105に入力される。
第1比較回路103は、サンプリング回路102から入力された振幅レベルDscと所定の閾値Thとを比較する。振幅レベルDscが所定の閾値Thを上回る場合、第1比較回路103は、比較結果Ddcとしてビット値1を出力する。振幅レベルDscが所定の閾値Thを下回る場合、第1比較回路103は、比較結果Ddcとしてビット値0を出力する。この比較結果を示すビット値Ddcは、受信データDoutとしてデータ出力端子104から受信回路100の外部へと出力される。また、ビット値Ddcは、位相検出回路107に入力される。
データ補間回路105は、サンプリング回路102から入力された振幅レベルDscを保持手段(非図示)に保持する。データ補間回路105は、ある2つのサンプリングタイミングで検出された2つの振幅レベルDscを用いて補間処理を行い、これら2つのサンプリングタイミングの中間点(ゼロクロス点)における入力データ信号Dinの振幅レベルを近似する中間レベルDseを求める。例えば、データ補間回路105は、2つの振幅レベルDscの中間値を求め、求めた中間値を中間レベルDseとする。
なお、図2の例では2つの隣り合うサンプリングタイミングTDn-1及びTDnについて中間レベルDse[n]を求める方法を示したが、2つのサンプリングタイミングが隣り合っていなくてもよい。例えば、データ補間回路105は、2つのサンプリングタイミングTDn-2及びTDn+1で検出された入力データ信号Dinの振幅レベルDsc[n−2]及びDsc[n+1]の中間値を中間レベルDseとしてもよい。
また、以下の説明においては補間方法として線形補間を想定するが、多項式補間やスプライン補間などの非線形補間を利用することも可能である。非線形補間を利用する場合、データ補間回路105は、3つ以上のサンプリングタイミングで検出された振幅レベルDscを利用する。なお、保持手段としては、フリップフロップ回路などを利用する方法が考えられるが、図13(後述)に示す回路のように容量を利用して振幅レベルDscを保持する方法(容量比率を工夫して中間レベルDseを直接求める方法)も考えられる。
データ補間回路105により求められた中間レベルDseは、第2比較回路106に入力される。第2比較回路106は、データ補間回路105から入力された中間レベルDseと所定の閾値Thとを比較する。中間レベルDseが所定の閾値Thを上回る場合、第2比較回路106は、比較結果Ddeとしてビット値1を出力する。中間レベルDseが所定の閾値Thを下回る場合、第2比較回路106は、比較結果Ddeとしてビット値0を出力する。この比較結果を示すビット値Ddeは、位相検出回路107に入力される。
位相検出回路107は、第1比較回路103から入力されたビット値Ddc及び第2比較回路106から入力されたビット値Ddeに基づいてサンプリングクロックの位相ずれを検出する。図2に例示したように、位相検出回路107は、1つのビット値Dde及び当該ビット値Ddeを求める際に用いた2つのビット値Ddcの組み合わせから位相ずれの方向を判定し、その判定結果を示すUP/DN信号を出力する。なお、位相検出回路107は、1つのビット値Dse及び当該ビット値Ddeを求める際に用いた2つのビット値Ddcの他に、さらに別のビット値Ddcを1つ以上考慮して位相ずれを検出してもよい。このような変形例については後述する。
サンプリングクロックの位相が遅れていると判定した場合、位相検出回路107は、サンプリングクロックの位相を進めさせるためのUP/DN信号(+1)を出力する。一方、サンプリングクロックの位相が進んでいると判定した場合、位相検出回路107は、サンプリングクロックの位相を遅らせるためのUP/DN信号(−1)を出力する。また、ビット値Dde及び2つのビット値Ddcの組み合わせが、サンプリングクロックの位相ずれを検出できない組み合わせである場合、位相検出回路107は、サンプリングクロックの位相を調整しないようにする値0のUP/DN信号を出力する。
位相検出回路107から出力されたUP/DN信号は、フィルタ108に入力される。フィルタ108は、位相検出回路107から入力されるUP/DN信号の高周波成分をカットした位相コードPhcodeを出力する。この位相コードPhcodeは、位相調整回路109に入力される。位相調整回路109には、クロック入力端子110から位相調整前のクロックCLKinが入力される。位相調整回路109は、位相コードPhcodeに従ってクロックCLKinの位相を調整してサンプリングクロックCLKsを出力する。位相調整後のサンプリングクロックCLKsは、サンプリング回路102に入力される。
上記のようにしてサンプリングクロックCLKsの位相が調整されることで、適切なタイミングで入力データ信号Dinからデータが検出されるようになり、データの検出精度が向上する。また、入力データ信号Dinの振幅変動による影響を受けにくいゼロクロス点での振幅レベルを近似した中間レベルDseを基準に位相ずれを検出しているため、振幅変動による検出精度の劣化が生じにくい。さらに、受信回路100によれば、ゼロクロス点で振幅レベルを検出するためのサンプリング回路を別途設けずに済む分だけ回路サイズの増加を抑えることができる。
以上、第2の実施の形態に係る受信回路100の例について説明した。以下では、受信回路100が有する比較回路及び位相検出回路の例及び変形例について更に説明する。
[比較回路の例]
次に、図4を参照しながら、第2の実施の形態に係る第1比較回路103及び第2比較回路106が行う処理の内容について説明する。図4は、第2の実施の形態に係る比較回路が行う処理の例を示した図である。なお、第1比較回路103及び第2比較回路106は、同じ閾値Thを利用して比較処理を実行するコンパレータである。
図4の例において、第1比較回路103は、順次入力される振幅レベルDsc[n−1]、Dsc[n]と閾値Thとを比較し、比較結果を示すビット値を出力する。この例では振幅レベルDsc[n−1]が閾値Thを上回るため、第1比較回路103は、振幅レベルDsc[n−1]の比較結果Ddc[n−1]としてビット値1を出力する。一方、振幅レベルDsc[n−1]は閾値Thを下回るため、第1比較回路103は、振幅レベルDsc[n]の比較結果Ddc[n]としてビット値0を出力する。
第2比較回路106は、中間レベルDse[n]と閾値Thとを比較し、比較結果を示すビット値を出力する。図4の例では中間レベルDse[n]が閾値Thを下回るため、第2比較回路106は、中間レベルDse[n]の比較結果Dde[n]としてビット値0を出力する。このように、第1比較回路103及び第2比較回路106は、入力される振幅レベルDsc及び中間レベルDseと閾値Thとを比較し、その比較結果を示すビット値を出力する処理を行う。
以上、第2の実施の形態に係る第1比較回路103及び第2比較回路106が行う処理の内容について説明した。
[位相検出回路の例]
次に、図5及び図6を参照しながら、第2の実施の形態に係る位相検出回路107について説明する。図5は、第2の実施の形態に係る位相検出回路の例を示した図である。図6は、第2の実施の形態に係る位相検出回路の入出力関係を示した図である。
図5に示すように、位相検出回路107は、XOR(排他的論理和)回路107d、107e及び論理回路107fを含む。XOR回路107dの入力は、一方が入力端子107aに接続され、他方が入力端子107bに接続される。XOR回路107dの出力は、論理回路107fの入力に接続される。XOR回路107eの入力は、一方が入力端子107bに接続され、他方が入力端子107cに接続される。XOR回路107eの出力は、論理回路107fの入力に接続される。論理回路107fの出力は、出力端子107gに接続される。
ここで、入力端子107a、107b、107cにそれぞれ振幅レベルDdc[n−1]、Dde[n]、Ddc[n]が入力された場合について考える。また、XOR回路107dの出力をUPと表記し、XOR回路107eの出力をDNと表記する。この場合、Ddc[n−1]、Dde[n]、Ddc[n]、UP、DNの関係は、図6に示したテーブルのようになる。
論理回路107fは、図6に示したテーブルが示すようにUP及びDNの組み合わせからUP/DN信号を出力する回路である。例えば、論理回路107fは、図6に示したUP、DN、UP/DN信号の関係をルックアップテーブルに保持し、これを参照してUP及びDNの入力に応じてUP/DNの値を出力する。例えば、Ddc[n−1]が0、Dde[n]が0、Ddc[n]が1の場合、UPは0、DNは1となる。そして、論理回路107fは、(UP,DN)が(0,1)の場合に対応するUP/DN信号(−1)を出力する。UP/DN信号(−1)はサンプリングクロックの位相が進んでいることを示しており、後段においてサンプリングクロックの位相を遅らせる調整が行われる。
dc[n−1]が0、Dde[n]が1、Ddc[n]が1の場合、UPは1、DNは0となり、(UP,DN)が(1,0)の場合に対応するUP/DN信号(+1)が出力される。UP/DN信号(+1)はサンプリングクロックの位相が遅れていることを示しており、後段においてサンプリングクロックの位相を遅らせる調整が行われる。同様に、他の組み合わせについても、図6に示したテーブルに示された論理に基づいてサンプリングクロックの位相ずれを示すUP/DN信号が出力される。なお、サンプリングクロックの位相ずれを検出できない組み合わせの場合は値0のUP/DN信号が出力される。
以上、第2の実施の形態に係る位相検出回路107について説明した。
[(変形例)4ビット・パターンフィルタ]
ここで、図7を参照しながら、第2の実施の形態に係る変形例について説明する。これまで、2つのサンプリングタイミングで入力データ信号Dinをサンプリングして得られた2つの振幅レベル及びその中間レベルを利用してサンプリングクロックの位相ずれを検出する方法について説明してきた。この変形例では、4つのサンプリングタイミングで入力データ信号Dinをサンプリングし、4つの振幅レベル及び中間レベルを利用してサンプリングクロックの位相ずれを検出する方法について説明する。図7は、第2の実施の形態に係る4ビット・パターンフィルタの例を示した図である。
例えば、4つの振幅レベルDsc[n−2]、Dsc[n−1]、Dsc[n]、Dsc[n+1]に対応する4ビットのビット値Ddc[n−2]、Ddc[n−1]、Ddc[n]、Ddc[n+1]が得られているものとする。また、中間レベルDse[n]に対応するビット値Dde[n]が得られているものとする。この場合、これまで説明してきた方法により、位相検出回路107は、3つのビット値Ddc[n−1]、Dde[n]、Ddc[n]を用いてサンプリングクロックの位相ずれを検出できる。
変形例に係る位相検出回路107は、4つのビット値Ddc[n−2]、Ddc[n−1]、Ddc[n]、Ddc[n+1]を組み合わせたパターンが所定のフィルタパターンに一致するか否かを判定する。4つのビット値のパターンがフィルタパターンに一致する場合、位相検出回路107は、検出した位相ずれに応じたUP/DN信号を出力する。一方、4つのビット値のパターンがフィルタパターンに一致する場合、位相検出回路107は値0のUP/DN信号を出力する。
図7の例では、パターン(0011)及び(1100)以外をフィルタパターンに設定している。ロスが大きな場合、符号間干渉の影響が大きくなることにより入力データ信号Dinの高周波成分の振幅が小さくなる。このような場合、(0101)及び(1010)などのパターンでは、スルーレートがとても小さくなり、等価的にゼロクロス点における信号雑音比が劣化し、位相ずれの検出精度が劣化する。従って、このようなパターンを除外することにより位相ずれの検出精度が下がることを抑制できる。さらに、(0010)や(0100)などのように1ビットのみ1又は0が存在するパターンを除外することで、より位相ずれの検出精度が劣化しにくくなる。例えば、(0010)の場合、ロスが大きいと3ビット目に相当する振幅レベルが十分に立ち上がらず、補間により生成される中間レベルが低くなることがあるが、このパターンを除外することで誤った位相が検出される確率を低減できる。
なお、伝送路損失やノイズなどの影響が小さくロスの少ない入力データ信号Dinが得られる状況ではフィルタパターンの数を減らしても実用的な検出精度が得られることがある。フィルタパターンの数を減らすことでサンプリングクロックの位相検出率(検出機会)が増加する。一方、ロスが多い場合には検出誤りの生じやすいフィルタパターンを多く設定することで誤った位相を検出する確率が低減される。そこで、位相検出回路107を、状況に応じて適用するフィルタパターンの組み合わせを切り替える仕組みにしてもよい。また、位相検出回路107を、状況に応じてフィルタパターンの適用/非適用を切り替える仕組みにしてもよい。
例えば、入力データ信号Dinのスルーレートが所定の閾値よりも低い場合には多くのフィルタパターンを適用し、それ以外の場合には少ない数のフィルタパターンを適用する仕組みにすることが考えられる。また、中間レベルの算出に用いた2つの閾値レベルに対応するサンプリングタイミングの間隔が狭い場合には多くのフィルタパターンを適用し、それ以外の場合には少ない数のフィルタパターンを適用する仕組みにすることが考えられる。なお、少ない数のフィルタパターンを適用する代わりに、フィルタパターンを適用しないこととする仕組みにしてもよい。
以上、第2の実施の形態に係る変形例について説明した。上記の変形例を適用することで、ロスが大きい状況などでも、サンプリングクロックの位相ずれの検出精度が劣化しにくくなる。なお、上記の説明においては、4つのビット値の組み合わせについてフィルタパターンを設定する方法を示したが、ロスの少ない状況では3つのビット値の組み合わせについてフィルタパターンを設定する方法を適用してもよい。
以上、第2の実施の形態について説明した。
<第3の実施の形態>
次に、第3の実施の形態について説明する。第3の実施の形態は、データ検出用のビット値を検出する比較回路を判定帰還型等化器(DFE:Decision Feedback Equalizer)に置き換える方法を提案するものである。さらに、第3の実施の形態では、DFEの等化係数から信号損失やスルーレートを推定し、その推定結果に応じてフィルタパターンを切り替える仕組みを提案する。
[受信回路の例]
まず、図8を参照しながら、第3の実施の形態に係る受信回路200の例について説明する。図8は、第3の実施の形態に係る受信回路の例を示した図である。なお、第2の実施の形態に係る受信回路100と実質的に同じ要素については対応関係を示すに留め、詳細な説明を省略する場合がある。
図8に示すように、受信回路200は、データ入力端子201、サンプリング回路202、等化器203、アダプティブロジック回路204、及びデータ出力端子205を有する。さらに、受信回路200は、データ補間回路206、比較回路207、位相検出回路208、フィルタ209、位相調整回路210、及びクロック入力端子211を有する。
データ入力端子201、サンプリング回路202、及びデータ出力端子205は、第2の実施の形態に係るデータ入力端子101、サンプリング回路102、及びデータ出力端子104と実質的に同じである。さらに、データ補間回路206、比較回路207、フィルタ209、位相調整回路210、及びクロック入力端子211は、第2の実施の形態に係るデータ補間回路105、第2比較回路106、フィルタ108、位相調整回路109、及びクロック入力端子110と実質的に同じである。従って、これらの要素については詳細な説明を省略する。
データ入力端子201には、入力データ信号Dinが入力される。この入力データ信号Dinは、サンプリング回路202に入力される。サンプリング回路202は、サンプリングクロックCLKsが示すサンプリングタイミングで入力データ信号Dinの振幅レベルDscを検出する。サンプリング回路202により検出された振幅レベルDscは、等化器203、アダプティブロジック回路204、及びデータ補間回路206に入力される。
等化器203は、判定した信号をフィードバックして重み付け合成することにより過去に判定したビットとの符号間干渉を除去するものである。図8の例では、等化器203として判定帰還型等化器(DFE)を適用する場合を示しているが、他の適応線形等化器や非線形等化器(例えば、MLSE(Maximum Likelihood Sequence Estimator)など)を適用してもよい。等化器203は、等化係数CDFEを利用して閾値レベルDscに対する等化処理を実行し、等化後の信号と所定の閾値Thとの比較結果を示すビット値Ddcを出力する。なお、等化器203の回路及び動作については後段において詳述する。
等化器203から出力されたビット値Ddcは、受信データDoutとしてデータ出力端子205から受信回路200の外部へと出力される。また、ビット値Ddcは、アダプティブロジック回路204及び位相検出回路208に入力される。
アダプティブロジック回路204は、等化器203が等化処理に用いる等化係数CDFE(後述する等化係数w1、w2…の組)を最適な値に制御する。等化係数CDFEは、例えば、LMS(Least Mean Square)アルゴリズムやRLS(Recursive Least Square)アルゴリズムなどの最適化アルゴリズムを用いて算出される。また、アダプティブロジック回路204は、等化係数CDFEの大きさから振幅レベルDscのロスやスルーレートを推計し、その大きさに対応したデータパターンコードCDPを出力する。このデータパターンコードCDPは、位相検出回路208に入力される。
ロスの推計方法としては、例えば、ビット値Ddcが1の連続となるときの振幅レベルDscと、ビット値Ddcが(0001000)となるときにおけるビット値Ddcが1に対応する振幅レベルDscとの差を検出する方法が考えられる。この差の値は入力データ信号Dinの低周波成分と高周波成分との差であり、ロスが大きくなるほどこの差が大きくなることから、この差を検出することでロスを推計することが可能である。
スルーレートの推計方法としては、例えば、ビット値Ddcが(000111)となるときの各ビット値Ddcに対応する振幅レベルDscから推計する方法が考えられる。例えば、次のような方法が考えられる。
まず、ビット値Ddcが0から1への変化点の1ビット前後の振幅レベルDscの差を、さらに変化点の2ビット前と2ビット後との差を、3ビット前と3ビット後との差をそれぞれ取得しておく。そして、2ビット、4ビット、6ビットでその差分の振幅レベルが増加しているので、それぞれ2、4、6で割る。これらの割った値がスルーレートに対応した値となる。ロスが小さいときは振幅が飽和しているため、それぞれの計算結果が同じ値となるが、ロスが大きくなるにつれて順に、1ビット前後のみ結果が異なる状態、1ビット前後と2ビット前後のみ異なる状態というように変化する。回路の線形性などからスルーレートとする振幅レベルの増加分の閾値を決め、最終的なスルーレートを算出する。
データ補間回路206は、ある2つのサンプリングタイミングで検出された2つの振幅レベルDscを用いて補間処理を行い、ゼロクロス点における入力データ信号Dinの振幅レベルを近似する中間レベルDseを求める。データ補間回路206により求められた中間レベルDseは、比較回路207に入力される。比較回路207は、データ補間回路206から入力された中間レベルDseと所定の閾値Thとを比較する。中間レベルDseが所定の閾値Thを上回る場合、比較回路207は、比較結果Ddeとしてビット値1を出力する。中間レベルDseが所定の閾値Thを下回る場合、比較回路207は、比較結果Ddeとしてビット値0を出力する。この比較結果を示すビット値Ddeは、位相検出回路208に入力される。
位相検出回路208は、等化器203から入力されたビット値Ddc及び比較回路207から入力されたビット値Ddeに基づいてサンプリングクロックの位相ずれを検出し、その検出結果を示すUP/DN信号を出力する。このとき、位相検出回路208は、第2の実施の形態に係る変形例と同様にフィルタパターンを考慮してUP/DN信号を出力する。その際、位相検出回路208は、アダプティブロジック回路204から入力されたデータパターンコードCDPに応じてフィルタパターンの内容を切り替える。なお、フィルタパターンの切り替え方法については後段において詳述する。
位相検出回路208から出力されたUP/DN信号は、フィルタ209に入力される。フィルタ209は、位相検出回路208から入力されるUP/DN信号の高周波成分をカットした位相コードPhcodeを出力する。この位相コードPhcodeは、位相調整回路210に入力される。位相調整回路210には、クロック入力端子110から位相調整前のクロックCLKinが入力される。位相調整回路210は、位相コードPhcodeに従ってクロックCLKinの位相を調整してサンプリングクロックCLKsを出力する。位相調整後のサンプリングクロックCLKsは、サンプリング回路202に入力される。
以上、第3の実施の形態に係る受信回路200の例について説明した。上記の通り、第2の実施の形態に係る受信回路100と第3の実施の形態に係る受信回路200との相違点は、等化器203、アダプティブロジック回路204、及び位相検出回路208にある。以下、これらの相違点について更に説明する。
[等化器の例(m−tap DFE)及び等化係数の計算方法]
まず、図9を参照しながら、m−tap DFEを適用した等化器203の例及び等化係数の計算方法について説明する。図9は、第3の実施の形態に係る等化器の例(m−tap DFE)を示した図である。
図9の例において、等化器203は、加減算回路232、比較回路233、フリップフロップ回路235(235−1〜235−m)、及びバッファ回路236(236−1〜236−m)を含む。なお、バッファ回路236−1、…、236−mには、それぞれ等化係数w1、…、wmが与えられているものとする。これらの等化係数w1、…、wmは、アダプティブロジック回路204から供給される等化係数CDFEである。また、比較回路233が用いる閾値Thは、比較回路207が用いる閾値Thと同じである。
入力端子231には、サンプリング回路202から出力された振幅レベルDscが入力される。加減算回路232は、入力端子231を介して入力された振幅レベルDscから、バッファ回路236−1、…、236−mの出力値を減算して信号Yを出力する。この信号Yは比較回路233に入力される。比較回路233は、信号Yと閾値Thとを比較し、その比較結果を示すビット値Ddcを出力する。このビット値Ddcは、出力端子234を介して出力され、アダプティブロジック回路204、データ出力端子205、及び位相検出回路208に入力される。
また、ビット値Ddcは、フリップフロップ回路235−1に入力される。フリップフロップ回路235−1は、次のビット値が入力されるまでの1区間分だけビット値Ddcを保持し、その後にビット値Ddcを出力する。フリップフロップ回路235−1から出力されたビット値Ddcは、バッファ回路236−1及びフリップフロップ回路235−2に入力される。バッファ回路236−1は、ビット値Ddcに等化係数w1を乗算し、乗算後の値を加減算回路232に入力する。フリップフロップ回路235−2、…、235−mは、フリップフロップ回路235−1と同様に動作する。バッファ回路236−2、…、236−mは、それぞれ対応する等化係数w2、…、wmを用いてバッファ回路236−1と同様に動作する。
例えば、区間n(n>m)でサンプリングされた振幅レベルDsc[n]が入力端子231に入力された場合について考える。この場合、フリップフロップ回路235−1が保持していたビット値Ddc[n−1]と、等化係数w1とがバッファ回路236−1で乗算され、値w1*Ddc[n−1]が加減算回路232に入力される。同様に、w2*Ddc[n−2]、…、wm*Ddc[n−m]が加減算回路232に入力される。そのため、加減算回路232から出力される信号Y[n]は、以下の式(1)のようになる。
Figure 0006032081
比較回路233は、信号Y[n]と閾値Thとを比較し、その比較結果を示すビット値Ddc[n]を出力する。このビット値Ddc[n]は、出力端子234から出力されると共に、フリップフロップ回路235−1により保持される。また、フリップフロップ回路235−2、…、235−mは、それぞれビット値Ddc[n−1]、…、Ddc[n−m−1]を保持する。なお、出力端子234から出力されたビット値Ddc[n]は、アダプティブロジック回路204に入力され、等化係数w1、…、wmの更新に利用される。例えば、LMSアルゴリズムを適用する場合、等化係数w1、…、wmは、下記の式(2)に従って更新される。
Figure 0006032081
但し、qはステップサイズパラメータである。例えば、ステップサイズqは、0.01〜0.001程度の値に設定される。アダプティブロジック回路204は、上記の式(2)に従い、等化器203から入力されるビット値Ddcを用いて等化係数w1、…、wmを逐次更新する。そして、アダプティブロジック回路204は、更新後の等化係数w1、…、wmを等化係数CDFEとして等化器203に供給する。このような更新を繰り返すことで等化係数w1、…、wmは最適な値に収束する。
以上、m−tap DFEを適用した等化器203の例及び等化係数の計算方法について説明した。
[等化器の例(1−tap Speculative DFE)]
次に、図10を参照しながら、1−tap Speculative DFEを適用した等化器203の例について説明する。図10は、第3の実施の形態に係る等化器の例(1−tap Speculative DFE)を示した図である。Speculative DFEは、過去のデータが0の場合と1の場合との両方の判定データを取得しておき、過去のデータが確定した後に、そのデータに応じて正しい値を選択するものである。そのため、高速動作が可能である。
図10の例において、等化器203は、比較回路253、254、セレクタ255、及びフリップフロップ回路257を含む。比較回路253、254には入力端子252から等化係数w1が入力される。比較回路253は、閾値Thを+w1だけシフトさせた閾値Th1と、入力端子251から入力された振幅レベルDscとを比較する。一方、比較回路254は、閾値Thを−w1だけシフトさせた閾値Th2と、入力端子251から入力された振幅レベルDscとを比較する。比較回路253による比較結果を示すビット値Ddc1、及び比較回路254による比較結果を示すビット値Ddc2は、セレクタ255に入力される。
セレクタ255は、1つ前のサンプリングタイミングで得られた閾値レベルDscに対応するビット値Ddcが1の場合にビット値Ddc1を選択し、一方で当該ビット値Ddcが0の場合にビット値Ddc2を選択する。そして、セレクタ255は、判定結果を示すビット値Ddcとして、選択したビット値を出力する。セレクタ255から出力されたビット値Ddcは、出力端子256から出力されると共に、フリップフロップ回路257により保持される。フリップフロップ回路257に保持されたビット値Ddcは、次のタイミングでセレクタ255がビット値を選択する際に利用される。
例えば、入力端子251を介して振幅レベルDsc[n]が入力された場合、比較回路253からビット値Ddc1[n]が出力され、比較回路254からビット値Ddc2[n]が出力される。これらビット値Ddc1[n]、Ddc2[n]は、セレクタ255に入力される。さらに、セレクタ255には、フリップフロップ回路257により保持されていたビット値Ddc[n−1]が入力される。
dc[n−1]が1の場合、セレクタ255は、Ddc[n]としてDdc1[n]を出力する。一方、Ddc[n−1]が0の場合、セレクタ255は、Ddc[n]としてDdc2[n]を出力する。セレクタ255から出力されたビット値Ddc[n]は、出力端子256から出力されると共に、フリップフロップ回路257により保持される。出力端子256から出力されたビット値Ddc[n]は、データ出力端子205から外部へ出力されると共に、アダプティブロジック回路204及び位相検出回路208に入力される。アダプティブロジック回路204は、入力されたビット値Ddc[n]に基づいて等化係数w1を更新する。なお、更新方法は、m−tap DFEの場合と同じである。
以上、1−tap Speculative DFEを適用した等化器203の例について説明した。
[データパターンコードCDPについて]
ここで、データパターンコードCDPについて説明を補足する。
上記のように、アダプティブロジック回路204は、等化器203で等化処理に用いる等化係数w1、…、wmをビット毎に更新する。振幅レベルDscのロスが大きい場合、等化係数w1、…、wmの値は大きくなると考えられる。また、入力データ信号Dinの立ち上がり又は立ち下がりエッジにおける傾きを示すスルーレートが大きい場合も等化係数w1、…、wmの値は大きくなると考えられる。そのため、アダプティブロジック回路204は、等化係数w1、…、wmの大きさに基づいて、振幅レベルDscのロスやスルーレートの大きさを示すデータパターンコードCDPを生成する。
例えば、アダプティブロジック回路204は、等化係数w1、…、wmを単純加算した値をデータパターンコードCDPとする。アダプティブロジック回路204は、等化係数w1、…、wmの絶対値和(|w1|+…+|wm|)をデータパターンコードCDPとしてもよい。その他、アダプティブロジック回路204は、等化係数w1、…、wmの二乗和(w1 2+…+wm 2)をデータパターンコードCDPとしてもよい。このようにして生成されたデータパターンコードCDPは、位相検出回路208に入力され、フィルタパターンの切り替えに利用される。
以上、データパターンコードCDPについて説明を補足した。
[フィルタパターンの切り替え]
次に、図11を参照しながら、第3の実施の形態に係るフィルタパターンの切り替え方法について説明する。図11は、第3の実施の形態に係るフィルタパターンの切り替え方法を示した図である。
上記の通り、位相検出回路208は、4つの振幅レベル及び中間レベルを用いてサンプリングクロックの位相ずれを検出する。その際、位相検出回路208は、4つの振幅レベルの組み合わせがフィルタパターンに一致するか否かを判定し、一致する場合には値0のUP/DN信号を出力する。つまり、振幅レベルの組み合わせがフィルタパターンに一致する場合、位相検出回路208は、サンプリングクロックの位相を調整しないようにする。このようにして位相検出精度が劣化するパターンを除外することで誤った位相を検出する確率が低減され、サンプリングクロックの位相が誤った方向に変更させるリスクを低く抑えることが可能になる。その結果、受信データの検出精度が向上する。
但し、振幅レベルDscのロスが所定の閾値よりも小さい場合など、フィルタパターンを適用しないか、或いは、適用するフィルタパターンの数を減らしても十分な位相検出精度を得られる場合がある。このような場合には、フィルタパターンの適用機会を減らすことで、サンプリングクロックの位相ずれを検出する機会が増加し、高い位相追従性が得られるものと期待される。そこで、位相検出回路208は、アダプティブロジック回路204から入力されるデータパターンコードCDPに基づいてフィルタパターンを切り替える。例えば、図11に記載の2つのテーブル(A)及び(B)が示すフィルタパターンをデータパターンコードCDPに基づいて切り替える方法が考えられる。
テーブル(A)が示すフィルタパターンは、データパターンコードCDPが示すロスが所定の閾値よりも小さい場合に適用される。なお、テーブル(A)の中で「*」と記載されている箇所は、0又は1のいずれでもよいことを示している。つまり、テーブル(A)が示すフィルタパターンが適用された場合には「*」に対応する部分を除く3つのビット値によりフィルタリングが行われる。一方、テーブル(B)が示すフィルタパターンは、データパターンコードCDPが示すロスが所定の閾値よりも大きい場合に適用される。なお、テーブル(B)が示すフィルタパターンは、図7に示したフィルタパターンと同じものである。
振幅レベルDscのロスが大きい場合には、位相の誤検出が生じやすい(0101)や(1010)のパターンだけでなく、(0010)、(0100)、(1101)、(1011)といったパターンをフィルタリングすることで誤検出の確率が低減される。一方、振幅レベルDscのロスが所定の閾値よりも小さい場合には、(0010)、(0100)、(1101)、(1011)といったパターンをフィルタリングしないことにより、位相ずれを検出できる機会が増加して位相追従性が高まる。なお、データパターンコードCDPに基づいてフィルタパターンが切り替えられるため、スルーレートが所定の閾値より大きい場合にも同様にデータパターンが切り替えられる。なお、ロスの大きさは、例えば、データパターンコードCDPと所定値とを比較し、所定値を上回る場合には大きいと判断され、所定値を下回る場合には小さいと判断される。
以上、第3の実施の形態に係るフィルタパターンの切り替え方法について説明した。なお、ロスが所定の閾値よりも小さい場合にフィルタパターンを適用しないように切り替える仕組みに変形してもよい。また、ロスの大きさに応じて、テーブル(B)が示すフィルタパターン、テーブル(A)が示すフィルタパターン、フィルタパターン非適用の順に、フィルタパターンを段階的に切り替える仕組みに変形してもよい。このような変形例についても第3の実施の形態の技術的範囲に属する。
以上、第3の実施の形態について説明した。
<第4の実施の形態>
次に、第4の実施の形態について説明する。第4の実施の形態は、第2及び第3の実施の形態にて提案した受信回路の一部を並列化し、複数ビットのデータ処理を並行して実行できるようにする仕組みを提案するものである。この仕組みでは、並列化した回路群がサンプリング用に入力されるクロックCLKinの周期よりも長い周期で間欠的に動作(インターリーブ動作)するため、個々の回路の動作速度を下げることが可能になる。その結果、受信回路を高データレートで動作させることが容易になる。
[受信回路の例#1]
まず、図12を参照しながら、第4の実施の形態に係る受信回路300aの例について説明する。図12は、第4の実施の形態に係る受信回路の例を示した第1の図である。なお、第2の実施の形態に係る受信回路100の要素と実質的に同じ機能を有する要素については対応関係を示すに留めて詳細な説明を省略する場合がある。
図12に示すように、受信回路300aは、データ入力端子301、増幅器302、サンプリング回路303a〜303d、第1比較回路304a〜304d、及びデータ出力端子305a〜305dを有する。さらに、受信回路300aは、データ補間回路306a〜306d、第2比較回路307a〜307d、位相検出回路308、フィルタ309、位相調整回路310、及びクロック入力端子311を有する。
データ入力端子301、サンプリング回路303a〜303d、第1比較回路304a〜304d、及びデータ出力端子305a〜305dは、データ入力端子101、サンプリング回路102、第1比較回路103、及びデータ出力端子104に対応する。また、データ補間回路306a〜306d、第2比較回路307a〜307d、位相検出回路308、フィルタ309、位相調整回路310、及びクロック入力端子311は、データ補間回路105、第2比較回路106、位相検出回路107、フィルタ108、位相調整回路109、及びクロック入力端子110に対応する。
第2の実施の形態に係る受信回路100と第4の実施の形態に係る受信回路300aとの主な相違点は、サンプリング回路303a〜303dがサンプリングするタイミング、及びそのタイミングに応じて動作する各回路の動作タイミングにある。そこで、サンプリング回路303a〜303d及びデータ補間回路306a〜306dの動作に注目して説明を進める。なお、図12の例では入力データ信号Dinが増幅器302により増幅される点も相違する。
例えば、サンプリング回路303aは、振幅レベルDsc[n]、Dsc[n+4]…をサンプリングして出力する。サンプリング回路303bは、振幅レベルDsc[n+1]、Dsc[n+5]…をサンプリングして出力する。サンプリング回路303cは、振幅レベルDsc[n+2]、Dsc[n+6]…をサンプリングして出力する。サンプリング回路303dは、振幅レベルDsc[n+3]、Dsc[n+7]をサンプリングして出力する。
従って、サンプリング回路303a〜303dは、第2の実施の形態に係るサンプリング回路102に比べて1/4のサンプリング周期で動作すればよいことになる。さらに、データ補間回路306a〜306dもサンプリング回路303a〜303dから出力されるデータに応じて動作するため、第2の実施の形態に係るデータ補間回路105に比べて1/4の動作速度で動作すればよいことになる。第1比較回路304a〜304d、及び第2比較回路307a〜307dについても同様である。但し、位相検出回路308、及びフィルタ309の動作は、第2の実施の形態に係る位相検出回路107及びフィルタ108と同様である。
上記のような動作を実現するため、位相調整回路310は、入力されるクロックCLKinから位相の異なる4つのサンプリングクロックCLKs1〜CLKs4を生成し、それぞれサンプリング回路303a〜303dに供給する。クロックCLKinの波長をλとすると、サンプリングクロックCLKs1〜CLKs4は、互いにλ/2だけ位相がずれた波長4λのクロックである。例えば、位相調整回路310は、位相コードPhcodeに基づいてクロックCLKinの位相を調整し、調整後のクロックCLKinからサンプリングクロックCLKs1〜CLKs4を生成し、サンプリング回路303a〜303dへ供給する。
以上、第4の実施の形態に係る受信回路300aの例について説明した。かかる回路によれば、並列化した回路群がインターリーブ動作するため、個々の回路の動作速度を低減することが可能になり、高データレートでの動作が容易になる。以下、サンプリング回路303a〜303d及びデータ補間回路306a〜306dの例について更に説明する。
[サンプリング回路及びデータ補間回路の例]
次に、図13〜図15を参照しながら、第4の実施の形態に係るサンプリング回路303a〜303d及びデータ補間回路306a〜306dの例について説明する。図13は、第4の実施の形態に係るサンプリング回路及びデータ補間回路の例を示した図である。
図13の例はサンプリング回路303a〜303d及びデータ補間回路306a〜306dを組み合わせて実現するものであり、図13のように組み合わせることで回路の面積を小さく抑えることが可能になる。なお、図13の中で符号aを付した鎖線の部分がサンプリング回路303a〜303dに相当する。また、符号b01〜b30を付した鎖線の部分が、データ補間回路306a〜306dにおいて振幅レベルDscを保持する保持手段及び中間レベルDseを求める回路の主要部を成す。
図13の回路は、スイッチSWs0、SWs1、SWs2、SWs3、SWh0、SWh1、SWh2、SWh3、SWr00〜SWr01、及び容量C1〜C12を含む。スイッチSWs0、SWs1、SWs2、SWs3は、サンプリング用のスイッチである。スイッチSWh0、SWh1、SWh2、SWh3は、ホールド用のスイッチである。スイッチSWr00、SWr01、SWr10、SWr11、SWr20、SWr21、SWr30、SWr31は、リセット用のスイッチである。なお、SWr00とSWr01、SWr10とSWr11、SWr20とSWr21、SWr30とSWr31は、それぞれ連動する。以下では、SWr00とSWr01をSWr0、SWr10とSWr11をSWr1、SWr20とSWr21をSWr2、SWr30とSWr31をSWr3と纏めて表記する場合がある。
容量C1、C4、C7、C10の容量値は2C(Cは所定値)に設定され、容量C2、C3、C5、C6、C8、C9、C11、C12の容量値はCに設定されている。つまり、容量C1、C4、C7、C10の容量値は、容量C2、C3、C5、C6、C8、C9、C11、C12の容量値の2倍に設定されている。
スイッチSWs0、SWs1、SWs2、SWs3の一端はデータ入力端子301に接続され、他端はそれぞれノードN0〜N3に接続されている。また、スイッチSWh0、SWh1、SWh2、SWh3の一端は所定の電圧を供給する電源に接続され、他端はそれぞれノードN0〜N3に接続されている。また、スイッチSWr00、SWr10、SWr11、SWr20、SWr21、SWr30、SWr31、SWr01の一端は接地され、他端はそれぞれ出力端子c00、c01、c10、c11、c20、c21、c30、c31に接続されている。
容量C1、C4、C7、C10の一端はそれぞれノードN0、N1、N2、N3に接続され、他端はそれぞれ出力端子c00、c10、c20、c30に接続されている。また、容量C2、C5、C8、C11の一端はそれぞれノードN0、N1、N2、N3に接続され、他端はそれぞれ出力端子c01、c11、c21、c31に接続されている。また、容量C3、C6、C9、C12の一端はそれぞれノードN1、N2、N3、N0に接続され、他端はそれぞれ出力端子c01、c11、c21、c31に接続されている。
ここで、図14及び図15を併せて参照しながら、各スイッチの動作、ノードN0〜N3における電位の変化、及び各出力端子から出力される信号波形(振幅レベル)について説明する。図14は、第4の実施の形態に係るサンプリング回路及びデータ補間回路に含まれるスイッチの動作タイミングを示した図である。図15は、第4の実施の形態に係るサンプリング回路及びデータ補間回路におけるノード電位の変化及び出力される振幅レベルの変化を示した図である。
図14の例では、入力データ信号Dinの(n−2)〜(n+5)ビット目に対応する区間における各スイッチの動作が示されている。区間(n−2)ではサンプリング用のスイッチSWs0がONにされる。このとき、ホールド用のスイッチSWh0はOFFであり、リセット用のスイッチSWr0はOFFである。スイッチSWs0がONになると、入力データ信号Dinの振幅レベルに相当する分だけスイッチSWs0に接続されている容量C1、C2、C12から電荷が引き抜かれ、ノードN0の電位が低下する(図15のノード電位(N0)を参照)。但し、容量C1の容量値が容量C2、C12の容量値の2倍であるため、容量C2、C12から引き抜かれる電荷量は、容量C1から引き抜かれる電荷量の半分となる。
区間(n−1)ではサンプリング用のスイッチSWs0はOFFにされる。一方、区間(n−1)ではホールド用のスイッチSWh0がONにされる。スイッチSWh0がONになると、スイッチSWh0に接続された電源から電力が供給され、ノードN0の電位が上昇する(図15のノード電位(N0)を参照)。このとき、区間(n−2)で容量C1から引き抜かれた電荷量の分だけ出力端子c00の電位が上昇する(図15の振幅レベル(Dsc0)を参照)。この電位の上昇分がサンプリングされた入力データ信号Dinの振幅レベルDsc[n−2]となる。さらに、区間(n−2)で容量C2から引き抜かれた電荷量の分だけ出力端子c01の電位も上昇する。
区間(n−1)ではサンプリング用のスイッチSWh1がONにされる。このとき、ホールド用のスイッチSWh1はOFFであり、リセット用のスイッチSWr1はOFFである。スイッチSWs1がONになると、入力データ信号Dinの振幅レベルに相当する分だけスイッチSWs1に接続されている容量C3、C4、C5から電荷が引き抜かれ、ノードN1の電位が低下する(図15のノード電位(N1)を参照)。但し、容量C4の容量値が容量C3、C5の容量値の2倍であるため、容量C3、C5から引き抜かれる電荷量は、容量C4から引き抜かれる電荷量の半分となる。
区間nではサンプリング用のスイッチSWs1はOFFにされる。一方、区間nではホールド用のスイッチSWh1がONにされる。スイッチSWh1がONになると、スイッチSWh1に接続された電源から電力が供給され、ノードN1の電位が上昇する(図15のノード電位(N1)を参照)。このとき、区間(n−1)で容量C4から引き抜かれた電荷量の分だけ出力端子c10の電位が上昇する(図15の振幅レベル(Dsc1)を参照)。この電位の上昇分がサンプリングされた入力データ信号Dinの振幅レベルDsc[n−1]となる。
区間nでは区間(n−1)で容量C3から引き抜かれた電荷量の分だけ出力端子c01の電位が更に上昇する。このとき、ホールド用のスイッチSWh0もONのままであるから、区間(n−2)で容量C2から引き抜かれた電荷量と、区間(n−1)で容量C3から引き抜かれた電荷量とを合算した電荷量の分に相当する電位の上昇が出力端子c01で生じる。つまり、出力端子c01では2つの振幅レベルDsc0、Dsc1の中間値に相当する電位の上昇が生じる(図15の振幅レベル(Dse0)を参照)。この電位の上昇分が中間レベルDse[n−2]となる。
なお、区間nでリセット用のスイッチSWr0(SWr00、SWr01)がONにされ、容量C1(及びC12)から引き抜かれた電荷がリセットされる。さらに、区間(n+1)でリセット用のスイッチSWr1(SWr10、SWr11)がONにされ、容量C2、C3、C4から引き抜かれた電荷がリセットされる。これまでは2つの振幅レベルDsc[n−2]、Dsc[n−1]及び中間レベルDse[n−2]を求める回路動作について説明してきたが、図14に示すタイミングで各スイッチを動作させることで各区間の振幅レベルDsc及び中間レベルDseが順次得られる。
以上、第4の実施の形態に係るサンプリング回路303a〜303d及びデータ補間回路306a〜306dの例について説明した。図13に示すような回路を適用し、図14に示すようなタイミングで各スイッチを動作させることにより、小さな面積の回路で入力データ信号Dinのサンプリング及び補間処理を実現することができる。
[受信回路の例#2]
次に、図16を参照しながら、第4の実施の形態に係る受信回路300bの例について説明する。図16は、第4の実施の形態に係る受信回路の例を示した第2の図である。なお、第3の実施の形態に係る受信回路200の要素と実質的に同じ機能を有する要素については対応関係を示すに留めて詳細な説明を省略する。
図16に示すように、受信回路300bは、データ入力端子331、増幅器332、サンプリング回路333a〜333d、等化器334a〜334d、アダプティブロジック回路335、及びデータ出力端子336a〜336dを有する。さらに、受信回路300bは、データ補間回路337a〜337d、比較回路338a〜338d、位相検出回路339、フィルタ340、位相調整回路341、及びクロック入力端子342を有する。
データ入力端子331、サンプリング回路333a〜333d、及び等化器334a〜334dは、第3の実施の形態に係るデータ入力端子201、サンプリング回路202、及び等化器203と実質的に同じである。アダプティブロジック回路335、及びデータ出力端子336a〜336dは、第3の実施の形態に係るアダプティブロジック回路204、及びデータ出力端子205と実質的に同じである。
データ補間回路337a〜337d、比較回路338a〜338d、及び位相検出回路339は、第3の実施の形態に係るデータ補間回路206、比較回路207、位相検出回路208と実質的に同じである。フィルタ340、位相調整回路341、及びクロック入力端子342は、第3の実施の形態に係るフィルタ209、位相調整回路210、及びクロック入力端子211と実質的に同じである。また、位相調整回路341から供給されるサンプリングクロックCLKs1〜CLKs4は、受信回路300aが有する位相調整回路310から供給されるサンプリングクロックCLKs1〜CLKs4と同じである。
上記のように、受信回路300bが有する要素は、第3の実施の形態に係る受信回路200が有する要素と実質的に同じ機能を有する。また、受信回路300bのインターリーブ動作を実現する機構については上述した受信回路300aと実質的に同じである。従って、受信回路300bが有する各要素の詳細な説明は省略する。
以上、第4の実施の形態に係る受信回路300bの例について説明した。なお、サンプリング回路333a〜333d及びデータ補間回路337a〜337dは、既に図13〜図15を参照しながら説明した回路により実現することが可能である。かかる回路によれば、並列化した回路群がインターリーブ動作するため、個々の回路の動作速度を低減することが可能になり、高データレートでの動作が容易になる。
以上、第4の実施の形態について説明した。
<参考例(振幅調整機能を搭載したBR型位相検出器の並列化)>
ここで、図17を参照しながら、参考までにBR型位相検出器を含むインターリーブ動作が可能な受信回路400の例について説明する。図17は、振幅調整機能を搭載したBR型位相検出器の例を示した図である。
BR型位相検出器は、上述した第1〜第4の実施の形態に係る受信回路とは異なり、入力データ信号からサンプリングした1ビット当たり1つの振幅レベルを3つの閾値と比較してサンプリングクロックの位相ずれを検出する。閾値の1つはゼロレベルに設定され、残り2つの閾値はゼロレベルの上下にそれぞれ設定される。例えば、ゼロレベルの上側に設定した閾値をde+、ゼロレベルに設定した閾値をdc、ゼロレベルの下側に設定した閾値をde−と表記する。また、閾値de+による判定結果をDde+、閾値dcによる判定結果をDdc、閾値de−による判定結果をDde-と表記する。
例えば、BR型位相検出器は、Dde+[n−1]、Ddc[n−1]、Dde-[n−1]、Dde+[n]、Ddc[n]、Dde-[n]の組み合わせが(001111)及び(011000)となる場合に位相の遅れと判断する。一方、BR型位相検出器は、上記組み合わせが(000011)及び(111001)となる場合にサンプリングクロックの位相が進んでいるものと判断する。このように、BR型位相検出器はゼロレベルの上下に設定された閾値de−及びde+により閾値判定を行うため、伝送路損失やノイズなどの影響で生じる入力データ信号の振幅変動に影響されやすい。
このような影響を低減する方法としては、例えば、入力データ信号の振幅を検知し、検知結果に応じて閾値の値を調整する方法などが考えられる。一例として、この方法を適用した振幅調整機能付きのBR型位相検出器を含む受信回路400の例を図17に示した。但し、図17の例では、上述した第4の実施の形態に係る受信回路300a、300bと同様にサンプリング回路などが並列化されている。そのため、受信回路400ではインターリーブ動作が可能になっている。
図17の例において、受信回路400は、データ入力端子401、増幅器402、サンプリング回路403a〜403d、第1比較回路404a〜404d、第2比較回路405a〜405d、第3比較回路406a〜406dを有する。さらに、受信回路400は、監視回路407a〜407d、データ出力端子408a〜408d、位相検出回路409、フィルタ410、位相調整回路411、クロック入力端子412、及び閾値調整回路413を有する。
データ入力端子401には、入力データ信号Dinが入力される。入力データ信号Dinは、増幅器402により増幅され、サンプリング回路403a〜403dに入力される。サンプリング回路403a〜403dは、それぞれ位相調整回路411から供給されるサンプリングクロックCLKs1〜CLKs4が示すサンプリングタイミングで入力データ信号Dinをサンプリングする。
サンプリング回路403aでサンプリングされた入力データ信号Dinの振幅レベルDsは、第1比較回路404a、第2比較回路405a、第3比較回路406a、及び監視回路407aに入力される。サンプリング回路403bでサンプリングされた入力データ信号Dinの振幅レベルDsは、第1比較回路404b、第2比較回路405b、第3比較回路406b、及び監視回路407bに入力される。
サンプリング回路403cでサンプリングされた入力データ信号Dinの振幅レベルDsは、第1比較回路404c、第2比較回路405c、第3比較回路406c、及び監視回路407cに入力される。サンプリング回路403dでサンプリングされた入力データ信号Dinの振幅レベルDsは、第1比較回路404d、第2比較回路405d、第3比較回路406d、及び監視回路407dに入力される。
第1比較回路404aは、第1閾値de+と振幅レベルDsとを比較し、その比較結果を示すビット値Dde+を出力する。第2比較回路405aは、第2閾値dcと振幅レベルDsとを比較し、その比較結果を示すビット値Ddcを出力する。第3比較回路406aは、第3閾値de−と振幅レベルDsとを比較し、その比較結果を示すビット値Dde-を出力する。なお、第2閾値dcはゼロレベルに設定され、第1閾値de+は第2閾値dcより大きい値に設定され、第3閾値de−は第2閾値dcより小さい値に設定される。
第1比較回路404aから出力されたビット値Dde+は、位相検出回路409に入力される。第2比較回路405aから出力されたビット値Ddcは、受信データDout0としてデータ出力端子408aから受信回路400の外部へと出力されると共に、位相検出回路409に入力される。第3比較回路406aから出力されたビット値Dde-は、位相検出回路409に入力される。
監視回路407aは、振幅レベルDsを監視し、振幅レベルDsが所定の範囲内に含まれるか否かを判定する。所定の範囲は、第1閾値de+を中心とする第1の範囲、及び第3閾値de−を中心とする第2の範囲に設定される。第1及び第2の範囲の幅は、ビット値Dde+、Ddc、Dde-に基づいて所定以上の精度でサンプリングクロックの位相ずれを検出できる値(例えば、予め実験して求められる。)に設定される。
例えば、第1の範囲の幅は第1閾値de+の大きさの数%程度、第2の範囲の幅は第3閾値de−の大きさの数%程度に設定される。振幅レベルDsが所定の範囲を逸脱する場合、監視回路407aは、逸脱した方向(上側/下側)及び逸脱の大きさを示す信号を閾値調整回路413に入力する。それ以外の場合、監視回路407aは、逸脱がないことを示す信号を閾値調整回路413に入力する。
サンプリング回路403b〜403d、第1比較回路404b〜404d、第2比較回路405b〜405d、第3比較回路406b〜406d、及び監視回路407b〜407dの動作も同様である。但し、第1比較回路404a〜404dは同じ第1閾値de+を利用する。第2比較回路405a〜405dは同じ第2閾値dcを利用する。第3比較回路406a〜406dは同じ第3閾値de−を利用する。
閾値調整回路413は、監視回路407a〜407dから入力される信号に応じて第1閾値de+及び第3閾値de−を調整する。例えば、振幅レベルDsが第1の範囲を上側に逸脱した場合、閾値調整回路413は、その逸脱量に基づいて振幅レベルDsが第1の範囲に含まれるように第1閾値de+を上側にシフトさせ、第1閾値de+と同じシフト量で第3閾値de−を下側へシフトさせる。一方、振幅レベルDsが第1の範囲を下側に逸脱した場合、閾値調整回路413は、その逸脱量に基づいて振幅レベルDsが第1の範囲に含まれるように第1閾値de+を下側にシフトさせ、第1閾値de+と同じシフト量で第3閾値de−を上側へシフトさせる。
上記のように第1閾値de+及び第3閾値de−が調整されることで、伝送路損失やノイズなどの影響で振幅レベルが変動しても判定精度が劣化しにくくなり、結果としてサンプリングクロックの位相を誤って検出する確率が低減される。
位相検出回路409は、第1比較回路404a〜404d、第2比較回路405a〜405d、第3比較回路406a〜406dから順次入力されるビット値Dde+、Ddc、Dde-に基づいてサンプリングクロックの位相ずれを検出する。位相検出回路409としては、例えば、SSMMPD(Sign-Sign Mueller Muller Phase Detector)などを利用することができる。
位相検出回路409は、Dde+[n−1]、Ddc[n−1]、Dde-[n−1]、Dde+[n]、Ddc[n]、Dde-[n]の組み合わせが(001111)及び(011000)となる場合に位相の遅れと判断する。また、位相検出回路409は、上記組み合わせが(000011)及び(111001)となる場合にサンプリングクロックの位相が進んでいると判断する。位相の遅れと判断した場合、位相検出回路409は、値+1のUP/DN信号を出力する。位相が進んでいると判断した場合、位相検出回路409は、値−1のUP/DN信号を出力する。それ以外の場合、位相検出回路409は、値0のUP/DN信号を出力する。
位相検出回路409から出力されたUP/DN信号は、フィルタ410に入力される。フィルタ410は、UP/DN信号から高周波成分をカットして位相コードPhcodeを生成して出力する。フィルタ410から出力された位相コードPhcodeは、位相調整回路411に入力される。位相調整回路411は、位相コードPhcodeに基づいてクロックCLKinの位相を調整し、位相調整後のクロックからサンプリングクロックCLKs1〜CLKs4を生成する。位相調整回路411により生成されたサンプリングクロックCLKs1〜CLKs4は、それぞれサンプリング回路403a〜403dに供給される。
以上、BR型位相検出器を含むインターリーブ動作が可能な受信回路400の例について説明した。上記のように、閾値調整回路413により第1閾値de+、第3閾値de−を調整する機能を有するため、受信回路400は、第2〜第4の実施の形態に係る受信装置と同様に、入力データ信号Dinの振幅変動による影響を受けにくい。また、インターリーブ動作が可能であるため、受信回路400は、高データレートでの動作にも適応できる。但し、受信回路400に比べて第2〜第4の実施の形態に係る受信装置の方が、監視回路407a〜407d及び閾値調整回路413を設けずに済む分だけ回路規模を小さく抑えることができるという違いがある。
10 受信回路
11 サンプリング回路
12 第1の比較回路
13 補間回路
14 第2の比較回路
15 位相ずれ検出回路
16 フィルタ
17 位相調整回路

Claims (8)

  1. サンプリングクロックが示すサンプリングタイミングで入力データ信号の振幅レベルを検出するサンプリング回路と、
    第1及び第2のサンプリングタイミングで前記サンプリング回路により検出された第1及び第2の振幅レベルを所定の閾値と比較する第1の比較回路と、
    前記第1及び第2の振幅レベルに基づく補間処理により、前記第1及び第2のサンプリングタイミングの中間点に対応する前記入力データ信号の振幅レベルを近似する中間レベルを算出する補間回路と、
    前記中間レベルと前記所定の閾値とを比較する第2の比較回路と、
    前記第1及び第2の比較回路による比較結果に基づいて前記サンプリングクロックと前記入力データ信号との間の位相ずれを検出する位相ずれ検出回路と、
    を有する、受信回路。
  2. 前記位相ずれ検出回路は、前記第1及び第2の振幅レベルにそれぞれ対応する第1及び第2のビット値と、前記第1及び第2のサンプリングタイミングとは異なる第3及び第4のサンプリングタイミングで前記サンプリング回路により検出された第3及び第4の振幅レベルにそれぞれ対応する第3及び第4のビット値と、の組み合わせが所定のパターンとならない場合に前記位相ずれを検出する
    請求項1に記載の受信回路。
  3. 前記所定のパターンは、周期的にビット値の反転が繰り返されるパターンである
    請求項2に記載の受信回路。
  4. 前記位相ずれ検出回路は、前記入力データ信号のスルーレートが所定のパターン判定用閾値よりも大きい場合に前記第1〜第4のビット値を組み合わせた第1のパターンを前記所定のパターンとし、当該スルーレートが前記所定のパターン判定用閾値よりも小さい場合に前記第1及び第2のビット値を組み合わせた第2のパターンか、或いは、前記第1及び第2のビット値と前記第3又は第4のビット値とを組み合わせた第3のパターンを前記所定のパターンとする
    請求項2又は3に記載の受信回路。
  5. 前記位相ずれ検出回路は、前記第1及び第2のサンプリングタイミングの間隔が所定のパターン判定用閾値よりも小さい場合に前記第1〜第4のビット値を組み合わせた第1のパターンを前記所定のパターンとし、当該間隔が前記所定のパターン判定用閾値よりも大きい場合に前記第1及び第2のビット値を組み合わせた第2のパターンか、或いは、前記第1及び第2のビット値と前記第3又は第4のビット値とを組み合わせた第3のパターンを前記所定のパターンとする
    請求項2又は3に記載の受信回路。
  6. 前記第1の比較回路は、判定帰還型等化器であり、
    前記スルーレートは、前記判定帰還型等化器の等化係数から算出される
    請求項4に記載の受信回路。
  7. 前記補間回路は、
    前記第1のサンプリングタイミングで前記入力データ信号の振幅レベルに応じた電位となる第1のノードに一端が接続され、第1の出力端子に他端が接続される第1の容量と、
    前記第1のノードに一端が接続され、第2の出力端子に他端が接続され、前記第1の容量の半分の容量値を有する第2の容量と、
    前記第2のサンプリングタイミングで前記入力データ信号の振幅レベルに応じた電位となる第2のノードに一端が接続され、前記第2の出力端子に他端が接続され、前記第1の容量の半分の容量値を有する第3の容量と、
    前記第1のノードが前記入力データ信号の振幅レベルに応じた電位となった後で前記第1のノードを所定の電位に制御し、前記第2のノードが前記入力データ信号の振幅レベルに応じた電位となった後で前記第2のノードを前記所定の電位に制御する制御回路と、
    を含み、
    前記第1のノードが前記所定の電位に制御された場合に前記第1の出力端子から出力される電位を前記第1の振幅レベルとして出力し、前記第2のノードが前記所定の電位に制御された後で前記第2の出力端子から出力される電位を前記中間レベルとして出力する
    請求項1〜6のいずれか1項に記載の受信回路。
  8. 入力データ信号とサンプリングクロック間の位相ずれを修正可能な受信回路と、前記受信回路から出力されるデータ及びクロックを用いて動作する論理回路とを有する半導体集積回路であって、
    前記受信回路は、
    前記サンプリングクロックが示すサンプリングタイミングで前記入力データ信号の振幅レベルを検出するサンプリング回路と、
    第1及び第2のサンプリングタイミングで前記サンプリング回路により検出された第1及び第2の振幅レベルを所定の閾値と比較する第1の比較回路と、
    前記第1及び第2の振幅レベルに基づく補間処理により、前記第1及び第2のサンプリングタイミングの中間点に対応する前記入力データ信号の振幅レベルを近似する中間レベルを算出する補間回路と、
    前記中間レベルと前記所定の閾値とを比較する第2の比較回路と、
    前記第1及び第2の比較回路による比較結果に基づいて前記サンプリングクロックと前記入力データ信号との間の位相ずれを検出する位相ずれ検出回路と、
    前記サンプリングクロックの位相を調整して前記位相ずれ検出回路により検出された位相ずれを修正する位相調整回路と、
    を有し、
    前記論理回路には、前記第1の比較回路による比較結果が前記データとして入力され、前記位相調整回路により位相が調整された前記サンプリングクロックが前記クロックとして入力される、
    半導体集積回路。
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