JP6021993B1 - 支柱下端部とコンクリート杭との剛結構造体 - Google Patents

支柱下端部とコンクリート杭との剛結構造体 Download PDF

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Abstract

【課題】製造の時間および費用を低減することができるとともに、信頼性を向上させることができる支柱下端部とコンクリート杭との剛結構造体を提供する。【解決手段】橋脚下端部4とRC杭6との剛結構造体10は、橋脚下端部4から下方に延長させてRC杭6に載置される延長部12と、延長部12の下部である下延長部23の外面に設けられて多数のずれ止め孔8が形成された外縦リブ群40と、下延長部23の外周部に打設された外部コンクリート16とを備える。外部コンクリート16が、RC杭6の内部から上方に伸びる主鉄筋60と、外縦リブ群40とを埋設する。【選択図】図2

Description

本発明は、主として、立体交差橋、高架橋、高架構造体、一般橋梁、または鉄道橋などの支柱下端部とコンクリート杭との剛結構造体に関するものである。
図1に示すように、道路橋1などの重量がある建造物は、その荷重を支柱である橋脚3により地盤5に伝達させる構成である。この地盤5では、橋脚3の下端部である橋脚下端部4と、鉛直に配置されたRC杭6(鉄筋で補強されたコンクリート杭)とが、剛結構造体10,100により剛結されている。
建造物に作用する荷重は、主として自重による鉛直方向のものと、地震などによる水平方向のものとがある。特に、日本のように地震が多発する国では、建造物に水平方向の荷重が頻繁に作用するので、この荷重により大きな曲げモーメントが発生する剛結構造体の重要性が高くなる。
従来の剛結構造体としては、橋脚下端部から下方に延長させた延長部に多数のずれ止め孔(孔あき鋼板ジベル:PBL)を形成したものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。この特許文献1に記載の剛結構造体は、橋脚下端部からの水平方向の荷重を延長部自身が強度部材としてRC杭に伝達する構成である。
特許第4691690号公報
ところで、上記特許文献1に記載の剛結構造体では、孔あき鋼板ジベルが形成されるものは延長部、つまり橋脚下端部から下方に延長させた大型の鋼構造物となる。このため、延長部に孔あき鋼板ジベルを形成するのが容易ではなく、結果として製造の時間および費用が嵩むことになる。一方で、橋脚下端部の横断面が小さい場合には、コンクリート杭からの主鉄筋と強度部材である延長部との間隔(コンクリートからなる部分)が大きくなる。上記間隔が大きければ、引張力が主鉄筋に円滑に伝達されない可能性があり、また、コーン破壊が発生するおそれがあるので、信頼性を向上させるために何らかの補強が必要となる。
そこで、本発明は、製造の時間および費用を低減することができるとともに、信頼性を向上させることができる支柱下端部とコンクリート杭との剛結構造体を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明の請求項1に係る剛結構造体は、支柱下端部とコンクリート杭との剛結構造体であって、
支柱下端部から下方に延長させて上記コンクリート杭に載置される延長部と、
上記延長部の外面に設けられて多数のずれ止め孔が形成された外縦リブ群と、
上記延長部の外周部に打設された外部コンクリートとを備え、
上記外部コンクリートが、上記コンクリート杭の内部から上方に伸びる鉄筋群と、上記外縦リブ群とを埋設するものであり、
外部コンクリートに埋設される鉄筋群が、コンクリート杭を補強する主鉄筋である外周鉄筋群と、コンクリート杭の内部で外周鉄筋群に定着された補強鉄筋である内周鉄筋群とからなるものである。
また、本発明の請求項2に係る剛結構造体は、支柱下端部とコンクリート杭との剛結構造体であって、
支柱下端部から下方に延長させて上記コンクリート杭に載置される延長部と、
上記延長部の外面に設けられて多数のずれ止め孔が形成された外縦リブ群と、
上記延長部の外周部に打設された外部コンクリートとを備え、
上記延長部が、ずれ止め孔を形成したものでなく、
上記外部コンクリートが、上記コンクリート杭の内部から上方に伸びる鉄筋群と、上記外縦リブ群とを埋設するものである。
さらに、本発明の請求項3に係る剛結構造体は、請求項1または2に記載の剛結構造体において、延長部の内面に設けられて多数のずれ止め孔が形成された内縦リブ群と、
上記延長部の内部に打設された内部コンクリートとを備え、
上記内部コンクリートが、上記内縦リブ群を埋設するものである。
加えて、本発明の請求項4に係る剛結構造体は、請求項1乃至3のいずれか一項に記載の剛結構造体において、外縦リブ群に接続されて延長部の外側を囲う縦筒部を備え、
上記縦筒部が、外部コンクリートを打設する際の型枠となるものである。
また、本発明の請求項5に係る剛結構造体は、請求項1乃至4のいずれか一項に記載の剛結構造体における延長部が、円筒形状であり、
外縦リブ群が、上記延長部の外面から放射状に配置された多数の外縦リブからなるものである。
上記支柱下端部とコンクリート杭との剛結構造体によると、外部コンクリートに埋設された外縦リブ群により、支柱下端部からの荷重を伝達する際に発生する応力が十分小さくなるので、延長部にずれ止め孔を形成する必要が無く、結果として製造の時間および費用を低減することができる。また、コンクリート杭からの鉄筋群と外縦リブ群との間隔が小さくなるので、外縦リブ群から主鉄筋に引張力が円滑に伝達される。これにより引張力により起因するコーン破壊が抑えられ、結果として信頼性を向上させることができる。
本発明の実施の形態に係る剛結構造体を用いる道路橋の一般側面図である。 本発明の実施例1に係る剛結構造体の縦断面図である。 同剛結構造体の外部コンクリートを省略した斜視図である。 図3のA−A断面図である。 図3のB−B断面図である。 外縦リブ群の断面二次モーメントを説明するための横断面図である。 内縦リブ群が無い場合に発生する応力を説明するための図およびグラフである。 内縦リブ群が有る場合に発生する応力を説明するための図およびグラフである。 同剛結構造体の施工手順においてRC杭の鉄筋を配置する状態の縦断面図である。 同剛結構造体の施工手順においてRC杭のコンクリートを打設する状態の縦断面図である。 同剛結構造体の施工手順においてRC杭を完成させる状態の縦断面図である。 同剛結構造体の施工手順においてRC杭に剛結構造体における鋼製の部分を載置する状態の縦断面図である。 同剛結構造体の施工手順において同鋼製の部分にコンクリートを打設する状態の縦断面図である。 同剛結構造体の施工手順において橋脚下端部を接合する状態の縦断面図である。 本発明の実施例2に係る剛結構造体の横断面図であり、図5に対応する図である。 同剛結構造体の横断面図であり、図2に対応する図である。
以下、本発明の実施の形態に係る支柱下端部とコンクリート杭との剛結構造体について図面に基づき説明する。
まず、上記剛結構造体を用いる建造物の一例である道路橋について簡単に説明する。
図1に示すように、この道路橋1は、人または車両などを通行させる橋桁2と、この橋桁2を支持する複数の橋脚3(支柱の一例である)とを具備する。これら橋脚3の下端部、つまり橋脚下端部4(支柱下端部の一例である)は、それぞれ、地盤5に鉛直に配置された円柱形状のRC杭6(鉄筋で補強されたコンクリート杭)に剛結されている。この橋脚下端部4とRC杭6とを剛結するものが、上記剛結構造体10,100である。
以下、本発明の実施例1に係る剛結構造体10について図2〜図8に基づき説明する。
図2および図3に示すように、この剛結構造体10は、鋼製の部分12〜15として、橋脚下端部4から下方に延長させた延長部12と、この延長部12の下部である下延長部23(詳しくは後述する)の外側を囲う縦筒部13と、上記下延長部23の外面および内面にそれぞれ設けられた強度部材である外縦リブ群14および内縦リブ群15(図2を参照)とを備える。また、図2に示すように(図3では省略する)、上記剛結構造体10は、コンクリート製の部分16〜18として、上記下延長部23と縦筒部13との間(つまり下延長部23の外周部)に打設された外部コンクリート16と、上記下延長部23の内部に打設された内部コンクリート17と、上記下延長部23および縦筒部13とRC杭6との間に打設された断面遷移部である下部コンクリート18とを備える。
上記延長部12は、図2に示すように、上記RC杭6の杭頭7に据付架台68(H形鋼など)を介して載置される。また、上記延長部12は、図2および図3に示すように、外縦リブ群14および内縦リブ群15の上端高さで水平に配置されたダイヤフラム20と、このダイヤフラム20により上方の上延長部22と、上記ダイヤフラム20より下方の下延長部23とからなる。上記ダイヤフラム20は、内部コンクリート17のための生コンクリートが上方から流し込まれる開口部21を有する。上記上延長部22および下延長部23は、図3に示すように、上記RC杭6と同心の円筒形状であって、上記RC杭6よりも小径である。上記下延長部23は、図2に示すように、上記内部コンクリート17を打設する際の作業性のために、その内部に上記内部コンクリート17および内縦リブ群15以外のものを有しない。なお、上記橋脚下端部4からの荷重を外部コンクリート16に伝達するのは主として外縦リブ群14であって延長部12自身ではないので、上記延長部12にずれ止め孔(孔あき鋼板ジベル:PBL)を形成する必要が無い。
上記縦筒部13は、図3に示すように、上記RC杭6および延長部12と同心の円筒形状であって、上記RC杭6よりも僅かに大径である。上記縦筒部13の下端はRC杭6の杭頭7よりも僅かに低く、上記縦筒部13の上端は外縦リブ群14と同じ高さ(またはそれ以上)である。また、上記縦筒部13は、図2に示すように、その外面で地盤5の土と接する。なお、上記縦筒部13は、外部コンクリート16を打設するための型枠、および当該打設の後に帯鉄筋として機能する二次部材(腐食しろを含む)である。
上記外縦リブ群14は、図3〜図5に示すように、下延長部23の外周面から放射状に等ピッチで配置された多数の外縦リブ40からなる。それぞれの外縦リブ40には、橋脚下端部4からの荷重を外部コンクリート16に伝達するために、図3および図5に示すように、水平方向に貫通する多数のずれ止め孔8(孔あき鋼板ジベル:PBL)が規則的に形成されている。上記外縦リブ群14を構成する多数の外縦リブ40には、縦筒部13まで達して当該縦筒部13に接続されている幅広の外縦リブ40と、縦筒部13まで達しない幅狭の外縦リブ40とがある。上記幅広の外縦リブ40の配置は、縦筒部13を適切に保持するために、等ピッチ(例えば90°ピッチ)にされる。
上記内縦リブ群15は、図2に示すように、その上端が上記ダイヤフラム20の下面における外縁部に接続されている。また、上記内縦リブ群15は、図4および図5に示すように、下延長部23の内周面から上記軸心に向けて等ピッチで配置された多数の内縦リブ50からなる。それぞれの内縦リブ50には、橋脚下端部4からの荷重を内部コンクリート17に伝達するために、図5に示すように、上記外縦リブ40と同様の水平方向に貫通する多数のずれ止め孔8(孔あき鋼板ジベル:PBL)が規則的に形成されている。
詳しくは後述するが、外縦リブ40が内縦リブ50よりも断面二次モーメントの増大に寄与するので、図4および図5に示すように、外縦リブ40が内縦リブ50よりも多くなるように設計される。また、外縦リブ40および内縦リブ50が強度部材として協同するために、全ての内縦リブ50は下延長部23を介して外縦リブ40に対向するように配置される。
上記外部コンクリート16は、図4および図5に示すように、上記外縦リブ群14とRC杭6からの主鉄筋60とを埋設する。この主鉄筋60は、上記RC杭6の引張強度を上げるために、当該RC杭6の外縁部に等ピッチで配置された多数の鉄筋である。また、上記主鉄筋60は、図2に示すように、RC杭6の内部のみに配置されるだけでなく、RC杭6の杭頭7から外縦リブ群14の上端近くまで突出する。すなわち、上記外部コンクリート16は、上記外縦リブ群14から引張荷重が伝達され、この荷重を主鉄筋60からRC杭6に伝達するものである。なお、上記RC杭6の内部には、上記主鉄筋60の他に、この主鉄筋60に直交して結束される帯鉄筋61も配置される。
上記内部コンクリート17は、図5に示すように、上記内縦リブ群15を埋設する。すなわち、上記内部コンクリート17は、上記内縦リブ群15から荷重が伝達されるものである。一方、上記下部コンクリート18は、図2に示すように、上記主鉄筋60と据付架台68とを埋設する。また、上記下部コンクリート18は、信頼性設計として、上記剛結構造体10の他の部分よりも先に損傷するように設計される。
次に、上記外縦リブ群14の機能について図6に基づき説明する。
地震などにより上記橋桁2に水平方向の荷重Fが作用すると、片持ち梁となる橋脚3および剛結構造体10には、その片持ち梁の支持部となる剛結構造体10で大きな曲げモーメントMが発生する。図6に示すように、この大きな曲げモーメントMにより、上記剛結構造体10の強度部材である外縦リブ群14には、中立軸Aを境にした引張応力および圧縮応力が発生する。この引張応力および圧縮応力は、材料力学の公式から、上記曲げモーメントMを外縦リブ群14の断面二次モーメントで除した値に比例することが知られている。すなわち、上記曲げモーメントMが一定の場合、上記断面二次モーメントが大きいほど、発生する引張応力および圧縮応力が小さくなる。一般に断面二次モーメントは、中立軸Aから離れた位置に断面を有するほど大きくなることが知られている。ここで、上記外縦リブ40は、上記下延長部23の外面、つまり中立軸Aから離れた位置に設けられる。このため、本実施例1に係る剛結構造体10は、先行技術文献である上記特許文献1に記載されたような下延長部を強度部材とする従来のものに比べて、より大きな断面二次モーメントを有するので、上記橋脚下端部4からの荷重を伝達する際に発生する応力が小さくなる。また、上記剛結構造体10は、上記外縦リブ群14を備えることにより、図4および図5に示すように、上記RC杭6からの主鉄筋60と強度部材(外縦リブ群14)との間隔が小さく且つ略一定になるので、外縦リブ群14から主鉄筋60に引張力が円滑に伝達される。これにより引張力により起因するコーン破壊が抑えられる。
次に、上記内縦リブ群15の機能について図7および図8に基づき説明する。
ここで、上記特許文献1だと、延長部にずれ止め孔(孔あき鋼板ジベル:PBL)を形成するので、橋脚とその内部のコンクリートが一体として協同する。しかし、本発明だと、延長部12にずれ止め孔を形成しないので、上記特許文献1のように一体として協同せず、橋脚3と内部コンクリート17とが分離された状態となる。そのため、断面の一体化、下延長部23と縦筒部13間の断面急変により生じる鋼板とコンクリートとの剥離・応力集中(支圧力)の抑制を図るために、下延長部23の内周部に内縦リブ群15を設置する。この内縦リブ群15の機能についての実験結果を、図7および図8に示す。図7は下延長部23の内周部に内縦リブ群15が無い場合を示し、図8は下延長部23の内周部に内縦リブ群15が有る場合を示す。図7および図8には、上記橋脚3に水平方向の荷重Fと鉛直方向の荷重(軸力)とを作用させた場合の、上記剛結構造体10に発生する応力の計算値およびシミュレーション(有限要素法:FEM)値を示す。なお、図8では、計算値とシミュレーション値とが一致するので、計算値がシミュレーション値に隠れた表示となる。図7および図8の右側に示すグラフでは、横軸が引張応力を正(圧縮応力を負)とした応力σの軸であり、縦軸が剛結構造体10の横断面の位置に対応する軸である。また、図7および図8の左側に示す剛結構造体10の横断面(左半分)は、その縦方向の位置が上記グラフの縦軸に対応する。図7および図8に示すように、計算値、つまり剛結構造体10における鋼製の部分と内部コンクリート17とが一体として協同する場合の理論値だと、上記グラフに示すように、直線となる。これに対して、シミュレーション(有限要素法:FEM)値だと、図7に示すように、内縦リブ群15が無い場合は下延長部23と内部コンクリート17との境界で不連続となり、図8に示すように内縦リブ群15が有る場合は上記計算値と一致する。このため、図7および図8から、上記剛結構造体10における鋼製の部分と内部コンクリート17とは、内縦リブ群15が無い場合だと一体として協同せず、内縦リブ群15が有る場合だと一体として協同することが分かる。このため、上記剛結構造体10は、内部コンクリート17に埋設された内縦リブ群15を備えることにより、橋脚下端部4からの荷重を伝達する際に発生する応力が小さくなる。
以下、本実施例1に係る剛結構造体10の製造方法、すなわち現地施工の手順について説明する。
まず、図9に示すように、地盤5にスタンドパイプ91を建て込み、そのスタンドパイプ91の中から所定深さまで掘削してなる削穴92に、RC杭6の鉄筋60,61を配置する。そして、図10に示すように、削穴92にRC杭6のコンクリートを打設した後、図11に示すように、スタンドパイプ91の中のコンクリートをハツリにより成形し、RC杭6を完成させる。その後、RC杭6の杭頭7に据付架台68を配置し、図12に示すように、剛結構造体10における鋼製の部分(延長部12、縦筒部13、外縦リブ群14および内縦リブ群15からなる部分)を据付架台68に載置する。次に、図13に示すように、下部コンクリート18、外部コンクリート16および内部コンクリート17を打設した後、図14に示すように、上記スタンドパイプ91を除去してから埋め戻しを行い、上延長部22の上端に橋脚下端部4の下端を接合することで、橋脚下端部4とRC杭6との剛結構造体10が製造される。
このように、本実施例1に係る剛結構造体10によると、外部コンクリート16に埋設された外縦リブ群14により、橋脚下端部4からの荷重を伝達する際に発生する応力が十分小さくなるので、延長部12にずれ止め孔8を形成する必要が無く、結果として製造の時間および費用を低減することができる。また、RC杭6からの主鉄筋60と強度部材(外縦リブ群14)との間隔が小さく且つ略一定になるので、外縦リブ群14から主鉄筋60に引張力が円滑に伝達される。これにより引張力により起因するコーン破壊が抑えられ、結果として信頼性を向上させることができる。
さらに、内部コンクリート17に埋設された内縦リブ群15により、剛結構造体10における鋼製の部分と内部コンクリート17とが一体として協同するので、橋脚下端部4からの荷重を伝達する際に発生する応力がさらに小さくなり、結果として信頼性を向上させることができる。また、断面の一体化、下延長部23と縦筒部13間の断面急変により生じる鋼板とコンクリートの剥離・応力集中(支圧力)の抑制を図ることができる。
加えて、外部コンクリート16を打設する際の型枠となる縦筒部13が現地施工で埋め殺しにされることにより、別途の型枠の設置および除去が省略されるので、製造の時間および費用を低減することができる。
また、下延長部23が円筒形状であるとともに、外縦リブ群14が下延長部23の外面から放射状に配置された多数の外縦リブ40からなることにより、応力集中が発生しないので、外縦リブ40の間に応力分散用の緩衝部材などを配置する必要が無くなり、結果として製造の時間および費用を低減することができる。
さらに、延長部12にずれ止め孔8を形成する必要が無いので、下延長部23の外周面から放射状に等ピッチで配置された外縦リブ40を、さらに多数に(密に)することが可能である。これにより、下延長部23と縦筒部13間の断面急変により生じる鋼板とコンクリートの剥離・応力集中(支圧力)の抑制を図ることができる。
本発明の実施例2に係る剛結構造体100は、上記実施例1に係る剛結構造体10の外部コンクリート16が埋設する鉄筋を増加させたものである。
以下、上記実施例1と異なる部分である鉄筋に着目して説明するとともに、上記実施例1と同一の構成については、同一の符号を付してその説明を省略する。
上記実施例1に係る剛結構造体10では、図5に示すように、上記RC杭6からの主鉄筋60と外縦リブ群14との間隔が小さいので、上述したように、この間隔に発生しやすいコーン破壊が抑えられる。このコーン破壊を一層抑えるために、上記実施例1の図5に対応する本実施例2の図15に示すように、上記主鉄筋60の内周側に補強鉄筋62を設けたものが、本実施例2に係る剛結構造体100である。すなわち、本実施例2に係る剛結構造体100の外部コンクリート16は、上記外縦リブ40とRC杭6からの主鉄筋60(外周鉄筋群である)との他に、補強鉄筋62(内周鉄筋群である)も埋設するものである。
上記補強鉄筋62は、図15に示すように、主鉄筋60と同数の鉄筋からなり、主鉄筋60よりも上記軸心に近い位置に配置される。また、上記実施例1の図2に対応する本実施例2の図16に示すように、上記補強鉄筋62の下部がRC杭6の内部で主鉄筋60に定着し、上記補強鉄筋62の中部が主鉄筋60から上記軸心の方向に傾斜し、上記補強鉄筋62の上部がRC杭6の杭頭7から鉛直に突出する。上記補強鉄筋62の下部、つまり主鉄筋60に定着する部分は、外部コンクリート16からの荷重をRC杭6に伝達するのに必要な長さにされる。上記補強鉄筋62の中部は、上記荷重を伝達するのに支障が無い程度の傾斜にされる。上記補強鉄筋62の上部は、その上端が主鉄筋60の上端と同じ高さにされる。
以下、本実施例2に係る剛結構造体100の製造方法、すなわち現地施工の手順について説明する。
本実施例2に係る剛結構造体100の製造方法では、上記実施例1に係る剛結構造体10の製造方法において、図9に示した削穴92に配置するRC杭6の鉄筋を、上記実施例1のもの(主鉄筋60および帯鉄筋61)ではなく、本実施例2の鉄筋(主鉄筋60、補強鉄筋62および帯鉄筋61)とする。これ以外の本実施例2の施工手順は、上記実施例1の施工手順と同一である。
このように、本実施例2に係る剛結構造体100によると、上記実施例1に係る剛結構造体10と同様の効果を奏する上に、補強鉄筋62により、コーン破壊が一層抑えられ、結果として信頼性を向上させることができる。
ところで、上記実施の形態ならびに実施例1および2では、支柱(支柱下端部)の一例として橋脚3(橋脚下端部4)について説明したが、これに限定されるものではなく、建造物を支持するものであればよい。
また、上記実施の形態ならびに実施例1および2では、外縦リブ40および内縦リブ50のずれ止め孔8(孔あき鋼板ジベル:PBL)について詳しく説明しなかったが、ずれ止め孔8に貫通させるずれ止め部材として、貫通鉄筋を設けてもよい。
さらに、上記実施例1および2では、延長部12がRC杭6の杭頭7に据付架台68(H形鋼など)を介して載置されるとして説明したが、直接載置されてもよい。
加えて、上記実施例1および2では、延長部12が円筒形状であるとして説明したが、角筒形状であってもよい。なお、角筒形状とすれば、応力集中が発生しやすくなるので、応力分散用の緩衝部材が必要になるものの、橋脚下端部4が角筒形状の場合に製造の時間および費用を低減することができる。
また、上記実施例2では、図15に示すように、補強鉄筋62が主鉄筋60と同数の鉄筋からなるとして説明したが、必ずしも同数である必要はない。補強鉄筋62の本数および鉄筋径は、コーン破壊を抑制するために必要な鉄筋量を満たすように設定される。
1 道路橋
2 橋桁
3 橋脚
4 橋脚下端部
5 地盤
6 RC杭
7 杭頭
8 ずれ止め孔
10 剛結構造体(実施例1)
12 延長部
13 縦筒部
14 外縦リブ群
15 内縦リブ群
16 外部コンクリート
17 内部コンクリート
18 下部コンクリート
20 ダイヤフラム
21 開口部
22 上延長部
23 下延長部
40 外縦リブ
50 内縦リブ
60 主鉄筋
61 帯鉄筋
62 補強鉄筋
68 据付架台
100 剛結構造体(実施例2)

Claims (5)

  1. 支柱下端部とコンクリート杭との剛結構造体であって、
    支柱下端部から下方に延長させて上記コンクリート杭に載置される延長部と、
    上記延長部の外面に設けられて多数のずれ止め孔が形成された外縦リブ群と、
    上記延長部の外周部に打設された外部コンクリートとを備え、
    上記外部コンクリートが、上記コンクリート杭の内部から上方に伸びる鉄筋群と、上記外縦リブ群とを埋設するものであり、
    外部コンクリートに埋設される鉄筋群が、コンクリート杭を補強する主鉄筋である外周鉄筋群と、コンクリート杭の内部で外周鉄筋群に定着された補強鉄筋である内周鉄筋群とからなることを特徴とする支柱下端部とコンクリート杭との剛結構造体。
  2. 支柱下端部とコンクリート杭との剛結構造体であって、
    支柱下端部から下方に延長させて上記コンクリート杭に載置される延長部と、
    上記延長部の外面に設けられて多数のずれ止め孔が形成された外縦リブ群と、
    上記延長部の外周部に打設された外部コンクリートとを備え、
    上記延長部が、ずれ止め孔を形成したものでなく、
    上記外部コンクリートが、上記コンクリート杭の内部から上方に伸びる鉄筋群と、上記外縦リブ群とを埋設するものであることを特徴とする支柱下端部とコンクリート杭との剛結構造体。
  3. 延長部の内面に設けられて多数のずれ止め孔が形成された内縦リブ群と、
    上記延長部の内部に打設された内部コンクリートとを備え、
    上記内部コンクリートが、上記内縦リブ群を埋設するものであることを特徴とする請求項1または2に記載の支柱下端部とコンクリート杭との剛結構造体。
  4. 外縦リブ群に接続されて延長部の外側を囲う縦筒部を備え、
    上記縦筒部が、外部コンクリートを打設する際の型枠となるものであることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の支柱下端部とコンクリート杭との剛結構造体。
  5. 延長部が、円筒形状であり、
    外縦リブ群が、上記延長部の外面から放射状に配置された多数の外縦リブからなることを特徴とする請求項1乃至のいずれか一項に記載の支柱下端部とコンクリート杭との剛結構造体。
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