JP6019867B2 - 炭素原子数4の不飽和化合物を原料とする水素化物の製造方法 - Google Patents

炭素原子数4の不飽和化合物を原料とする水素化物の製造方法 Download PDF

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本発明は、炭素原子数4の不飽和化合物を原料とする炭素原子数4の水素化物の製造方法に関し、より詳細には、炭素原子数4の不飽和化合物を液相下で固体触媒と接触させて、対応する炭素原子数4の水素化物を製造する方法に関する。
1,4−ブタンジオール(以下、「1,4BG」と略記することがある)は様々な溶剤や誘導体の原料として使用される極めて有用な物質であることが知られている。従来より、1,4BGを工業的に製造する方法は種々開発されており、例えば、ブタジエンを原料として、原料ブタジエン、酢酸及び酸素を用いてアセトキシ化反応を行って中間体であるジアセトキシブテンを得て、そのジアセトキシブテンを水添、加水分解することで1,4BGを製造する方法(特許文献1)、マレイン酸、コハク酸、無水マレイン酸及び/又はフマル酸を原料として、それらを水素化して1,4BGを含む粗水素化生成物を得る方法(特許文献2)、アセチレンを原料にしてホルムアルデヒド水溶液と接触させて得られるブチンジオールを水素化して1,4BGを製造する方法(特許文献3)などが挙げられる。
これら1,4BGを製造するプロセスでは、炭素原子数が4である不飽和化合物を副生することが知られている。例えば、ブタジエンのアセトキシ化反応により製造する場合には、1,4−ジアセトキシ−2−ブテン、1−アセトキシ−4−ヒドロキシ−2−ブテン、1,4−ジヒドロキシ−2−ブテンなどが副生する。またマレイン酸などの水素化による製法ではガンマブチロラクトンが生成する。アセチレンを原料とした場合にも1,4−ジヒドロキシ−2−ブチン、1,4−ジヒドロキシ−2−ブテンなどが副生する。これら不飽和化合物は蒸留塔により直接分離してもよいが、水素化反応を行うことで1,4BGと分離しやすい別の化合物に変換した後に蒸留などで分離する、或いは1,4BGに変換することで分離する工程を省略することもできる。
このような水素化反応で用いられる触媒は、各種存在しており、水素化時の副生物による選択率の低下を抑制できるものとしては、例えば特許文献4には、酢酸のアルカリ金属、あるいはアルカリ土類金属の存在下に1,4−ジアセトキシ−2−ブテンの水素化を行うことで、酢酸ブチルの副生量を低減できることが報告されている。また、特許文献5にはオクタジエノール類を固体触媒により水添する際に、アミンを存在させることで、反応速度の改善効果を報告している。
特開昭52−7909号公報 特許2930141号公報 特公昭62−4172号公報 米国特許4544767号明細書 特開平11−228468号公報
特許文献4〜5の触媒を使った水素化反応の触媒劣化による水素化速度の低下は温度上昇により一部補うことはできるものの、連続的に水素化物を製造する際には、触媒の寿命向上が必要であり、その触媒寿命改善のための処方はこれまで具体的に検討されていなか
った。
本発明の課題は、炭素原子数が4である不飽和化合物を液相下で、周期表の第9〜11族に属する金属元素を担体に担持させて得られる固体触媒と接触させて水素化することにより、対応する炭素原子数4の水素化物を連続的に製造するにあたり、触媒の劣化を軽減でき、且つ触媒寿命を延ばすことができる工業的に有利な水素化物を製造する方法を提供することにある。
本発明者らは上記の課題を解決すべく鋭意検討を行った結果、通常水素化触媒の触媒劣化を促進する成分として知られていた窒素成分を溶媒である1,4BGに特定の量を含有させて水素化反応を行うと、意外にも触媒寿命の改善に効果があることを見出した。特に、周期表第9〜11族に属する金属元素を含む固体触媒に対してその効果が顕著であることも見出した。本発明の要旨は下記[1]〜[5]である。
[1]原料である炭素原子数が4の不飽和化合物を液相下で、長周期型周期表の第9〜11族に属する金属元素を担体に担持させて得られる固体触媒と接触させて水素化することにより、対応する炭素原子数4の水素化物を連続的に製造する方法であって、溶媒として窒素成分が窒素原子換算の濃度で1重量ppm以上1重量%以下の1,4−ブタンジオールの存在下で水素化を行う炭素原子数4の水素化物の製造方法。
[2]前記1,4−ブタンジオールを予め陰イオン交換樹脂と接触させて、1,4−ブタンジオール中の窒素濃度を1重量ppm以上1重量%以下とする前記[1]に記載の炭素原子数4の水素化物の製造方法。
[3]前記担体がシリカ及び珪藻土のうちの少なくとも一つである前記[1]又は[2]に記載の炭素原子数4の水素化物の製造方法。
[4]前記炭素原子数が4の不飽和化合物が1,4−ジヒドロキシ−2−ブテンであり、前記対応する炭素原子数4の水素化物が2−ヒドロキシテトラヒドロフラン及び1,4−ブタンジオールのうちの少なくとも一つである前記[1]〜[3]のいずれか1つに記載の炭素原子数4の水素化物の製造方法。
[5]炭素原子数が4の不飽和化合物を含む粗1,4−ブタンジオールを、長周期型周期表の第9〜11族に属する金属元素を担体に担持させて得られる固体触媒が充填された充填層に流通させて、該炭素原子数が4の不飽和化合物を対応する炭素原子数4の水素化物に変換し、炭素原子数が4の不飽和化合物の濃度が低減された1,4−ブタンジオールを得る、1,4−ブタンジオールの製造方法であって、前記充填層中の前記粗1,4−ブタンジオールに含まれる窒素成分が窒素原子換算の濃度で1重量ppm以上1重量%以下である1,4−ブタンジオールの製造方法。
本発明により、炭素原子数が4の不飽和化合物を連続的に水素化して水素化物を製造する際に、連続運転による水素化触媒の劣化を抑制し、連続運転における水素化触媒の寿命を改善することが可能となる。
以下に本発明についてより詳しく説明する。
本発明における炭素原子数が4の不飽和化合物とは、炭素−炭素二重結合及び/又は炭素−酸素二重結合を有する炭素数が4である化合物などが挙げられる。例えば炭素−炭素二重結合を含むオレフィン類、炭素−酸素二重結合を有するアルデヒド類、ケトン類、エステル類であり、化合物を構成する炭素原子数が4のものである。また、同一分子内に炭素−炭素二重結合と炭素−酸素二重結合の両方を有する不飽和アルデヒド類、不飽和ケト
ン類、不飽和エステル類なども挙げられる。これらの化合物の具体例として、1−ブテン、2−ブテン、ブタジエン、ノルマルブチルアルデヒド、イソブチルアルデヒド、クロトンアルデヒド、メタクロレイン、2−ヒドロキシブタナール、3−ヒドロキシブタナール、4−ヒドロキシブタナール、2−オキシブタナール、3−オキシブタナール、メチルエチルケトン、メチルビニルケトン、1−ヒドロキシエチルメチルケトン、2−ヒドロキシエチルメチルケトン、1−ブテノール、2−ブテノール、2−ヒドロキシ−3−ブテノール、1,4−ジヒドロキシ−2−ブテン、3,4−ジヒドロキシ−1−ブテン、ガンマブチロラクトン、フルフラール、フルフリルアルコール、2,3−ジヒドロフラン、2,5−ジヒドロフラン、フランなどである。
本発明では、炭素原子数が4の不飽和化合物を液相下で水素化する際に、溶媒として1,4BGを存在させる。溶媒としての1,4BGの使用量は、特に限定されない。原料である炭素原子数が4の不飽和化合物に対して溶媒である1,4BGを上記範囲で存在させる方法としては特に限定されず、原料の炭素原子数が4の不飽和化合物に市販の1,4BGを混合して上記範囲とすることができる。
また、溶媒の1,4BGとしては、例えば、酢酸、および酸素の存在下に、ブタジエンのジアセトキシ化反応を行い、1,4−ジアセトキシ−2−ブテンを含む液を得て、それを水素化並びに加水分解することで製造された1,4BGを使用してもよい。最も一般的には、パラジウム系触媒の存在下、ブタジエン、酢酸及び酸素を反応させてジアセトキシアリル化合物である1,4−ジアセトキシ−2−ブテン及び3,4−ジアセトキシ−1−ブテンを得て、それらジアセトキシアリル化合物の加水分解物である1−ヒドロキシ−4−アセトキシ−2−ブテン、3−ヒドロキシ−4−アセトキシ−1−ブテン、4−ヒドロキシ−3−アセトキシ−1−ブテンなどの炭素原子数が4の不飽和化合物も併せて生成する。このようにして得られる炭素原子数が4の不飽和化合物を含む1,4BGを、それぞれ本発明における原料の炭素原子数が4の不飽和化合物、溶媒の1,4BGとしてそのまま使用することも可能である。また、アセトキシ化反応中の副生物には、微量ながら2−ヒドロキシエチルメチルケトンなどの炭素−炭素二重結合及び/又は炭素−酸素二重結合を有する炭素数が4である化合物も副生する。
ブタジエンのジアセトキシ化反応に用いる触媒としては、ブタジエンを1,4−ジアセトキシ−2−ブテンに変換する能力を有する触媒であれば何でも使用できるが、好ましくは長周期型周期表(以下、特に断り書きのない限り、「周期表」という場合には、長周期型周期表を指すものとする)における第8〜10族遷移金属を含有する固体触媒であり、特に好ましくはパラジウム固体触媒である。パラジウム固体触媒は、パラジウム金属またはその塩からなり、助触媒としてビスマス、セレン、アンチモン、テルル、銅などの金属またはその塩の使用が好ましく、特に好ましくはテルルである。パラジウムとテルルの組み合わせが好ましい理由は、触媒活性の高さ、及びジアセトキシアリル化合物選択率の高さである。そのため、パラジウム及びテルルを活性成分として担持する固体触媒であることが好ましい。
ブタジエンのアセトキシ化法以外の製法でも、溶媒の1,4BGを製造することも可能である。
本発明の炭素原子数が4の不飽和化合物の溶媒1,4BG中の濃度は0.01重量%以上、50重量%以下が好ましく、更に好ましくは0.1重量%以上、30重量%以下であり、特に好ましくは0.5重量%以上、20重量%以下である。この濃度が高くなるほど水素化工程の負荷が増大し触媒量が甚大となる傾向にある。
また、原料の炭素原子数が4の不飽和化合物を水素化して得られる対応する炭素原子数が4の水素化物としては、ブタン、ノルマル−1−ブタノール、イソブタノール、1,2
−ブタンジオール、1,3−ブタンジオール、1,4−ブタンジオール、ノルマル−2−ブタノール、テトラヒドロフランなどである。
本発明においては、炭素原子数が4である不飽和化合物が1,4−ジヒドロキシ−2−ブテンであり、且つ対応する炭素原子数4の水素化物が2−ヒドロキシテトラヒドロフラン及び1,4−ブタンジオールのうちの少なくとも一つであることが好ましい。
本発明における溶媒1,4BGとしては、1,4−ブタンジオールを主成分して含有するものであればよく、具体的に、1,4−ブタンジオールの濃度は50重量%以上、99.99重量%以下であり、好ましくは60重量%以上、95重量%以下であり、特に好ましくは70重量%以上、90重量%以下である。また、水を含んでいても差し支えない。1,4BGの濃度が高くなるほど、水素化の効果が低減する傾向にあり、1,4BGの濃度が低くなるほど窒素成分による水素化触媒の触媒寿命の改善効果が低減してしまう。
本発明において、溶媒1,4BG中には窒素成分を含有することを必須としている。溶媒の1,4BG中の窒素成分の窒素原子換算の濃度は1重量ppm以上、1重量%以下が好ましく、更に好ましくは2重量ppm以上、0.1重量%以下であり、特に好ましくは3重量ppm以上、500重量ppm以下である。これ以上、窒素原子濃度が上昇すると、触媒寿命の改善よりも劣化速度促進への影響が大きくなってしまう。また、これ以下の濃度では触媒寿命の改善効果がほとんど発現しない。
本発明は、炭素原子数が4の不飽和化合物及び溶媒1,4BGのうちの少なくとも一方に酸性成分が存在している場合に特に有効である。代表的な酸性成分としては、塩酸などの含塩素化合物や硫酸、スルホン酸などの含硫黄化合物、蟻酸、酢酸などのカルボン酸が挙げられる。これら酸成分はその検出限界近傍の量であっても触媒劣化に影響することがある。
窒素成分としては、特に窒素成分を含む陰イオン交換樹脂の溶出物が好ましい。
また、本発明の1,4−ブタンジオールには、下記式(1)で示される窒素含有化合物を含むことも好ましい。
Figure 0006019867
なお、式(1)中、R〜Rは、それぞれ独立して、水素原子、アルキル基、アルケニル基、アリール基、アルコキシ基、ヒドロキシ基、アミノ基、アルキルチオ基又はアリールチオ基を表し、これらの基は更に置換基を有していてもよく、該置換基中にはヘテロ原子が含まれていても良い。また、R〜Rは同一でも異なっていてもよいが、R〜Rが全て水素原子である場合は除く。
また、式(1)中、R〜Rは、触媒の劣化抑制や塩基性向上の観点から、それぞれ独立して、水素原子、アルキル基、アリール基、又はアミノ基であることが好ましい。この場合、R〜Rは同一でも異なっていてもよいが、R〜Rが全て水素原子である場合は除く。
アルキル基としては、鎖状(直鎖又は分岐)アルキル基又は環状アルキル基であり、鎖状アルキル基の場合は、通常、炭素原子数1〜20であり、好ましくは1〜12である。
その具体例としては、例えばメチル基、エチル基、n−プロピル基、i−プロピル基、n−ブチル基、i−ブチル基、sec−ブチル基、t−ブチル基、ペンチル基、へキシル基、オクチル基、デシル基などが挙げられる。また、環状アルキル基の場合、通常、炭素原子数3〜20であり、好ましくは4〜11である。その具体例としては、シクロペンチル基、シクロヘキシル基、シクロオクチル基等である。アルキル基が有していてもよい置換基としては、本発明の効果を著しく阻害しないものであればよく特に限定されないが、例えば、アリール基、アシル基、ヒドロキシ基、アルコキシ基、アリーロキシ基、アルキルアリーロキシ基、アミノ基、アミノアルキル基、スルフィド基などが挙げられ、通常、分子量が200程度以下のものを用いる。また、この置換基中に、酸素、窒素、硫黄、リンなどのヘテロ原子が含まれているものであってもよい。
アルケニル基としては、鎖状(直鎖又は分岐)アルケニル基又は環状アルケニル基であり、鎖状アルケニル基の場合は、通常、炭素原子数1〜20であり、好ましくは1〜12であり、その具体例としては、例えばエテニル基、1−プロペニル基、イソプロペニル基、2−ブテニル基、1,3−ブタジエニル基、2−ペンテニル基、2−ヘキセニル基等などが挙げられる。また、環状アルキル基の場合、通常、炭素原子数3〜20であり、好ましくは4〜11である。その具体例としては、シクロプロペニル基、シクロペンテニル基、シクロヘキセニル基等である。アルケニル基が有していてもよい置換基としては、本発明の効果を著しく阻害しないものであればよく特に限定されないが、例えば、アリール基、アシル基、ヒドロキシ基、アルコキシ基、アリーロキシ基、アルキルアリーロキシ基、アミノ基、アミノアルキル基、スルフィド基などが挙げられ、通常、分子量が200程度以下のものを用いる。また、この置換基中に、酸素、窒素、硫黄、リンなどのヘテロ原子が含まれているものであってもよい。
アリール基としては、フェニル基、ベンジル基、メシチル基、ナフチル基、2−メチルフェニル基、3−メチルフェニル基、4−メチルフェニル基、2,3−ジメチルフェニル基、2,4−ジメチルフェニル基、2,5−ジメチルフェニル基、2,6−ジメチルフェニル基、2−エチルフェニル基、イソキサゾリル基、イソチアゾリル基、イミダゾリル基、オキサゾリル基、チアゾリル基、チアジアゾリル基、チエニル基、チオフェニル基、トリアゾリル基、テトラゾリル基、ピリジル基、ピラジニル基、ピリミジニル基、ピリダジニル基、ピラゾリル基、ピロリル基、ピラニル基、フリル基、フラザニル基、イミダゾリジニル基、イソキノリル基、イソインドリル基、インドリル基、キノリル基、ピリドチアゾリル基、ベンゾイミダゾリル基、ベンゾオキサゾリル基、ベンゾチアゾリル基、ベンゾトリアゾリル基、ベンゾフラニル基、イミダゾピリジニル基、トリアゾピリジニル基、プリニル基等が挙げられ、炭素数が通常5〜20であり、好ましくは5〜12であり、酸素、窒素、硫黄等を含有するヘテロアリール基を含む。アリール基が有していてもよい置換基としては、本発明の効果を著しく阻害しないものであればよく特に限定されないが、炭素数1〜10のアルキル基、炭素数1〜10のアシル基、炭素数1〜10のアルコキシ基、炭素数1〜10のシクロアルキル基、炭素数6〜10のアリール基、炭素数6〜10のアリーロキシ基、炭素数7〜12のアルキルアリール基、炭素数7〜12のアルキルアリーロキシ基、炭素数7〜12のアリールアルキル基、炭素数7〜12のアリールアルコキシ基、ヒドロキシ基、などが挙げられる。また、この置換基中に更に、酸素、窒素、硫黄、リンなどのヘテロ原子が含まれているものであってもよい。
アリール基の具体例としては、フェニル基、ベンジル基、メシチル基、ナフチル基、2−メチルフェニル基、3−メチルフェニル基、4−メチルフェニル基、2,3−ジメチルフェニル基、2,4−ジメチルフェニル基、2,5−ジメチルフェニル基、2,6−ジメチルフェニル基、2−エチルフェニル基、2−イソプロピルフェニル基、2−t−ブチル
フェニル基、2,4−ジ−t−ブチルフェニル基、2−クロロフェニル基、3−クロロフ
ェニル基、4−クロロフェニル基、2,3−ジクロロフェニル基、2,4−ジクロロフェ
ニル基、2,5−ジクロロフェニル基、3,4−ジクロロフェニル基、3,5−ジクロロフェニル基、4−トリフルオロメチルフェニル基、2−メトキシフェニル基、3−メトキシフェニル基、4−メトキシフェニル基、3,5−ジメトキシフェニル基、4−シアノフェニル基、4−ニトロフェニル基、4−アミノフェニル基、トリフルオロメチルフェニル基、ペンタフルオロフェニル基などである。
アルコキシ基としては、通常、炭素原子数1〜20であり、好ましくは1〜12である。その具体例としては、メトキシ基、エトキシ基、ブトキシ基、フェノキシ基、などが挙げられる。アルコキシ基が有していてもよい置換基としては、本発明の効果を著しく阻害しないものであればよく特に限定されないが、例えば、アリール基、アシル基、ヒドロキシ基、アルコキシ基、アリーロキシ基、アルキルアリーロキシ基、アミノ基、アミノアルキル基、スルフィド基などが挙げられ、通常、分子量が200程度以下のものを用いる。
また、この置換基中に、酸素、窒素、硫黄、リンなどのヘテロ原子が含まれるものであってもよい。
アミノ基としては、通常、炭素原子数0〜20であり、好ましくは0〜12である。その具体例としては、メチルアミノ基、エチルアミノ基、プロピルアミノ基、ブチルアミノ基、ジメチルアミノ基、ジエチルアミノ基、アニリノ基、トルイジノ基、アニシジノ基、ジフェニルアミノ基、N−メチル−N−フェニルアミノ基などが挙げられる。アミノ基が有していてもよい置換基としては、本発明の効果を著しく阻害しないものであればよく特に限定されないが、例えば、アリール基、アシル基、ヒドロキシ基、アルコキシ基、アリーロキシ基、アルキルアリーロキシ基、アミノ基、アミノアルキル基、スルフィド基などが挙げられ、通常、分子量が200程度以下のものを用いる。また、この置換基中に、酸素、窒素、硫黄、リンなどのヘテロ原子が含まれているものであってもよい。
アルキルチオ基としては、通常、炭素原子数1〜20であり、好ましくは1〜12である。その具体例としては、メチルチオ基、エチルチオ基、プロピルチオ基、イソプロピルチオ基などが挙げられる。アルキルチオ基が有していてもよい置換基としては、本発明の効果を著しく阻害しないものであればよく特に限定されないが、例えば、アリール基、アシル基、ヒドロキシ基、アルコキシ基、アリーロキシ基、アルキルアリーロキシ基、アミノ基、アミノアルキル基、スルフィド基などが挙げられ、通常、分子量が200程度以下のものを用いる。また、この置換基中に、酸素、窒素、硫黄、リンなどのヘテロ原子が含まれているものであってもよい。
アリールチオ基としては、通常、炭素原子数6〜20であり、好ましくは6〜12である。その具体例としては、フェニルチオ基、トリルチオ基などが挙げられる。アリールチオ基が有していてもよい置換基としては、本発明の効果を著しく阻害しないものであればよく特に限定されないが、例えば、アリール基、アシル基、ヒドロキシ基、アルコキシ基、アリーロキシ基、アルキルアリーロキシ基、アミノ基、アミノアルキル基、スルフィド基などが挙げられ、通常、分子量が200程度以下のものを用いる。また、この置換基中に、酸素、窒素、硫黄、リンなどのヘテロ原子が含まれているものであってもよい。
また、上記式(1)中、RとR、RとR、RとRはそれぞれ互いに連結して環を形成していてもよい。
このような化合物としては、具体的に、例えば、塩基性と1,4BG中での安定性の観点から、オクチルアミン、ノニルアミン、1−アミノデカン、アニリン、フェネチルアミン等の1級アミン、ジペンチルアミン、ジヘキシルアミン、ジヘプチルアミン、ジシクロヘキシルアミン、N−メチルアニリン等の2級アミン、トリブチルアミン、トリペンチルアミン、N,N−ジメチルアニリン等の3級アミン、1,3−プロパンジアミン、N,N−ジメチル−1,6−ヘキサンジアミン等のジアミン、N−ブチルピロール、N−ブチル
−2,3−ジヒドロピロール、N−ブチルピロリジン、2,3−ジヒドロ−1H−インドール等の5員環アミン、4−アミノメチルピペリジン、4−ジメチルアミノピリジン、1,2,3,4−テトラヒドロキノリン、4−アミノ−5,6−ジヒドロ−2−メチルピリミジン、2,3,5,6−テトラメチルピラジン、3,6−ジメチルピリダジン等の6員環
アミン、陰イオン交換樹脂の溶出分、中でも、N−H結合を有する1級アミンポリエチレンジアミン骨格を有する陰イオン交換樹脂の溶出分などが好ましい。なお、この陰イオン交換樹脂からの溶出分はポリアミンであり、ポリアミンとは、第一級アミノ基が2つ以上結合した直鎖脂肪族炭化水素の総称であり、本発明では、式(1)で示される窒素含有化合物のR〜Rのいずれか1以上がアルキル基である化合物に由来する構成単位を2以上、好ましくは3〜20含有する重合体などである。更に酸素原子を含むものとしては、4−アミノブタノール、2−アミノブタノール等の鎖状アミノアルコール、2−エチルモルホリン、N−メトキシカルボニルモルホリン、プロリノール、3−ヒドロキシピペリジン、4−ヒドロキシピペリジン、テトラヒドロフルフリルアミン、3−アミノテトラヒドロピラン等の環状アミンが好ましい。更に好ましくは、塩基性の観点からトリブチルアミン、トリペンチルアミン、N,N−ジメチルアニリン等の3級アミン、N−H結合を有する1級アミンポリエチレンジアミン骨格を有する陰イオン交換樹脂の溶出分である。
また、本発明で含まれる、上述の式(1)で示される窒素含有化合物は一種類であっても二種類以上あってもよい。
また更に、本発明の1,4−ブタンジオールには窒素含有化合物としてアミドを含むことも好ましい。具体的には、カルボン酸アミドを含むことが好ましい。カルボン酸アミドとしては、1級アミド、2級アミド、3級アミドを用いることができ、N置換の置換基数は0〜2の範囲でN−アルキル置換アミド、N−アルケニル置換アミド、N−アリール置換アミドなどが用いられる。また、該置換基中にはヘテロ原子が含まれていても良く、置換基は同一でも異なっていてもよい。一方、カルボニル側の置換基としては、水素原子、アルキル基、アルケニル基、アリール基などが挙げられる。また、上記置換基はそれぞれ互いに連結して環を形成していてもよい。副反応や分解等を抑制できるという観点から、カルボニル側の置換基としてはアルキル置換基が好ましい。
このような化合物としては、具体的に、好ましくは、1級アミドとしてアセトアミド、2級アミドとしてN−メチルアセトアミド、N−エチルアセトアミド、3級アミドとしてN,N−ジメチルアセトアミドなどの鎖状骨格のアミド類、ベンズアミドなどの芳香族アミド類、2級アミドとして2−ピロリドン、3級アミドとしてN−メチルピロリドン、N−エチルピロリドン、N−ビニルピロリドン、2−ピペリドン、N−メチルピペリドンなどの環状アミド類が挙げられ、更に好ましくは、アセトアミド、N−メチルアセトアミド、2−ピロリドン、N−メチルピロリドンが挙げられる。特に好ましくはアセトアミド、2−ピロリドン、N−メチルピロリドンである。また、本発明のアミドは一種類であっても二種類以上あってもよい。
窒素成分を1,4BG中に窒素原子換算の濃度として1重量ppm以上1重量%以下の量を存在させる方法としては、特に限定されないが、市販の1,4BGに上記窒素成分を添加する方法や、又は予め1,4BGを陰イオン交換樹脂と接触させる方法などが好ましい。陰イオン交換樹脂に含まれるアミン成分を1,4BGに溶出させる場合、1,4BGを陰イオン交換樹脂と接触させるが、接触させる形態は特に限定されない。陰イオン交換樹脂を1,4BGに添加してアミンを溶出させたり、陰イオン交換樹脂が充填された容器や配管等に1,4BGを流通させて溶出させたりする方法が挙げられる。中でも、1,4BGを加熱する、あるいは加熱した後に陰イオン交換樹脂を分離する工程を省略することができる観点から、陰イオン交換樹脂が充填された容器や配管等に1,4BGを流通させてアミンを溶出させることが好ましい。この陰イオン交換樹脂からの溶出分はポリアミンであり、ポリアミンとは、第一級アミノ基が2つ以上結合した直鎖脂肪族炭化水素の総称
であり、本発明では、式(1)で示される窒素含有化合物のR〜Rいずれか1以上がアルキル基である化合物に由来する構成単位を2以上、好ましくは3〜20含有する重合体である。
本発明における固体触媒は、担体に周期表の第9〜11族に属する金属元素、即ちコバルト(Co)、ロジウム(Rh)、イリジウム(Ir)、ニッケル(Ni)、パラジウム(Pd)、白金(Pt)、銅(Cu)、銀(Ag)、金(Au)の1種又は2種以上を担持したものである。この中でも第10族に属する金属元素が好ましく、中でも、触媒コストと触媒活性の面でニッケルが最も好ましい。
なお、固体触媒中の周期表の第9〜11族に属する金属元素の形態は、金属単体であっても、酸化物、水酸化物、その他各種の塩などであっても差し支えない。金属単体に対して酸化物等の比率が高い場合には、反応を開始する前に水素ガスで事前に還元活性化処理を行うなどして、金属単体に変換する処理を行うことも可能であるが、そのまま反応を開始しても差し支えない。即ち、水素化反応系には水素ガスが導入されるため、反応中にこれらの酸化物等は還元されて活性金属元素となる。
一方、担体としては、シリカ、アルミナ、チタニア、ジルコニア、活性炭、グラファイト、珪藻土などの担体に担持させて使用することが好ましく、この中でもシリカや珪藻土等の1種又は2種以上を好ましく用いることができ、特に好ましくはシリカである。固体触媒中の周期表第9〜11族に属する金属元素成分含有量(ここで、固体触媒中の周期表第9〜11族に属する金属元素成分含有量とは、周期表第9〜11族に属する金属元素が金属酸化物等の形態である場合は、その金属酸化物等としての含有量である。)は5重量%以上、80重量%以下であることが好ましく、更に好ましくは15重量%以上、80重量%以下、特に好ましくは50重量%以上、80重量%以下である。
一方、固体触媒中の担体の含有量は、5重量%以上、95重量%以下であることが好ましく、更に好ましくは7重量%以上、80重量%以下、特に好ましくは10重量%以上、60重量%以下である。
上記範囲よりも10族金属元素成分含有量が少なく、担体含有量が多いと触媒有効成分としての10族金属元素量が不足することにより高い水素化効率を得ることができず、上記範囲よりも10族金属元素成分含有量が多く、担体含有量が少なくても、触媒強度低下のために高い水素化効率を得ることができない。
本発明における固体触媒は、周期表第9〜11族に属する金属元素を含有していれば、その他の金属元素を含んでいても差し支えない。ただし、本発明で用いる固体触媒は、ルテニウムは含まない。含んでいてもよい他の金属元素としては、例えば、クロム、マンガン、亜鉛、マグネシウム、ナトリウム、レニウム、カルシウムなどが挙げられ、特にマグネシウムを含有することが好ましい。これらの金属元素も金属元素そのもの、酸化物、水酸化物、その他各種の塩の形態で含有されていても差し支えない。
本発明における固体触媒が、酸化マグネシウム等の周期表第9〜11族金属元素以外の金属成分(ただし、ルテニウムを除く)を含有する場合、固体触媒中のその含有量(ここで、周期表第9〜11族金属元素以外の金属成分の含有量とは、その他の金属元素が金属酸化物等の形態である場合は、その金属酸化物等としての含有量である。)は、0.1重量%以上、20重量%以下が好ましく、更に好ましくは0.5重量%以上、15重量%以下、特に好ましくは1重量%以上、10重量%以下である。
このようなその他の金属成分の併用で、触媒活性の向上を図ることができるが、その含有量が少な過ぎると十分な併用効果を得ることができず、多過ぎると相対的に周期表第9
〜11族金属元素成分及び担体の含有量が少なくなって、本発明に係る固体触媒本来の水素化触媒活性、及び選択率が損なわれる恐れがある。特に1,4−ブタンジオールが高沸点副生物へと変換され消失する割合が増加してしまう。
なお、固体触媒の形状や大きさには特に制限はなく、粉末状、顆粒状、粒状、更にはペレット状等の成形品であっても良い。また、固体触媒の大きさについても任意であるが、例えばペレット状に成形された固体触媒の場合、直径1〜20mmで、厚さ1〜20mmであることが好ましい。
このような固体触媒は、担体を周期表第9〜11族金属塩の水溶液中に浸漬して金属塩を担持させた後、焼成し、必要に応じて成形するなどの方法で製造することができる。本発明で水素化を行う際の反応温度は好ましくは0〜200℃、より好ましくは30〜150℃、更に好ましくは40〜120℃の範囲である。この温度が高すぎると、触媒劣化が促進されてしまう。更に高沸副生物の量が増大してしまう。反応温度が低すぎると反応はほとんど進行しない。
水素化における水素ガス圧力はゲージ圧力で0.1〜100MPaの範囲、好ましくは0.5〜10MPa、更に好ましくは1〜6MPaの範囲である。この圧力が低すぎると、反応速度が遅く生産性が低下する。圧力が高すぎた場合には反応器の耐圧負荷、コンプレッサー負荷が増大し、建設費が大幅に増加してしまう。
また、空塔基準での反応液の滞留時間は、5分以上が好ましく、より好ましくは10分以上であり、特に好ましくは30分以上である。また、100時間以下が好ましく、更に好ましくは50時間以下、特に好ましくは10時間以下である。この滞留時間が短すぎると反応はほとんど進行しない。また、長すぎる場合には触媒充填層が長大となり反応器の設備費増加及び触媒量増加により経済性が大幅に悪化してしまう。
上記の空塔基準の滞留時間から求められるように、触媒充填量は1分あたりの導入液流量に対して、5容量倍以上が好ましく、より好ましくは10容量倍以上であり、特に好ましくは30容量倍である。また、6000容量倍以下が好ましく、更に好ましくは3000容量倍以下、特に好ましくは600容量倍以下である。触媒充填量が少なすぎると反応はほとんど進行しない。また、触媒充填量が多すぎた場合には触媒コストが増大して経済性が大幅に悪化してしまう。
反応形式は固定床、トリクルベッド、多管式など種々の固体触媒による一般的な充填層型の水素化用反応器の全てが使用可能であるが、好ましくは固定床反応器ならびにトリクルベッド反応器のいずれかである。この反応器は一機、あるいは複数機を使用することが可能である。
本発明の1,4−ブタンジオールの製造方法は、炭素原子数が4の不飽和化合物を含む粗1,4BGを、周期表の第9〜11族に属する金属元素を担体に担持させて得られる固体触媒が充填された充填層に流通させて、粗1,4BG中の該不飽和化合物を対応する水素化物に変換して、炭素原子数が4の不飽和化合物の濃度が低減された1,4−ブタンジオールを製造する際に、該充填層中の窒素成分が窒素原子換算の濃度で1重量ppm以上1重量%以下であることを特徴とするものであり、その水素化に用いる固体触媒、窒素成分、及び水素化の反応条件は、本発明の水素化物の製造方法の説明において前述した通りである。
本発明の製造方法を適用する粗1,4BG中の炭素原子数が4の不飽和化合物の濃度は、0.01重量%以上であり、好ましくは0.1重量%以上であり、特に好ましくは1.0重量%以上である。この値が多くなるほど、本発明の効果は大きくなり、1,4−ブタンジオール製造プロセスにおける炭素原子数が4の不飽和化合物の分離負荷を軽減できる傾向にある。一方、粗1,4−ブタンジオール中の炭素原子数が4の不飽和化合物の濃度
は10重量%以下であり、好ましくは7重量%以下であり、特に好ましくは5重量%以下である。この値が小さくなるほど、本発明の水素化反応における圧力、触媒量、反応温度などの負荷を低減できる傾向にある。
本発明の1,4−ブタンジオールの製造方法において、固体触媒が充填された充填層に、粗1,4−ブタンジオールを流通させることにより、粗1,4−ブタンジオール中の炭素原子数が4の不飽和化合物を固体触媒と接触させることが好ましい。この際の充填層中の粗1,4−ブタンジオールに含まれる窒素成分は、窒素原子換算での濃度が1重量ppm以上1重量%以下であることを必要とする。好ましくは2重量ppm以上、0.1重量%以下であり、特に好ましくは3重量ppm以上、500重量ppm以下である。これ以上、窒素原子濃度が上昇すると、触媒寿命の改善よりも劣化速度促進への影響が大きくなってしまう。また、これ以下の濃度では触媒寿命の改善効果がほとんど発現しない。
以下、実施例により本発明を更に詳細に説明するが、本発明の要旨を越えない限り以下の実施例に限定されるものではない。なお、分析は内部標準法によるガスクロマトグラフィーにより行った。その際、内部標準としてn−ドデカンを使用した。ガスクロマトグラフィーは島津製作所社製GC−14A(カラム:DB−WAX)を用いた。
<実施例1>
温水を流通させて加熱できるジャケット付きの容積500ccのガラス製クラマトグラフ管に、陰イオン交換樹脂(三菱化学(株)製 ダイヤイオン(登録商標)、型式:WA20)を300cc充填し、このガラス製クロマトグラフ管に上部より1,4−ジヒドロキシ−2−ブテンを含有する1,4−ブタンジオールを215g/hrで流通させた。この際、陰イオン交換樹脂と1,4−ブタンジオールとの接触温度は55℃、圧力は常圧であった。尚、流通後の液は窒素成分を窒素原子として12重量ppm含有しており、塩化物イオン濃度、硫黄濃度共に検出限界以下であった。
この陰イオン交換樹脂処理を行った1,4−ジヒドロキシ−2−ブテンを10.65重量%含有する1,4−ブタンジオールを反応器容量120ccの流通反応装置を用い、水素化反応を行った。触媒にはペレット状に成型した珪藻土担持ニッケル−クロム触媒(担持量;ニッケル12重量%、クロム1.5重量%)を100cc用いた。なお、固体触媒は流通反応装置の反応器にSUS製フィルター、ガラスビーズ層、固体触媒層、ガラスビーズ層、SUS製フィルターをこの順で設けることにより充填した。
水素化反応の反応条件は、反応温度100℃、反応圧3.5MPaGとした。また、反応液の流量は50cc/hとした。結果を表−1に示す。
<実施例2>
1,4−ジヒドロキシ−2−ブテンを10.0重量%含有する1,4−ブタンジオール(塩化物イオン濃度:70ppm、硫黄濃度:検出限界以下、窒素濃度:検出限界以下)100gに陰イオン交換樹脂(三菱化学(株)製 ダイヤイオン(登録商標):型式:WA20)10gを加え、室温で2時間攪拌した。
陰イオン交換樹脂を濾別した後、この溶液4.0g(窒素濃度:14ppm)とペレット状に成型した珪藻土担持ニッケル−クロム触媒(担持量;ニッケル12重量%、クロム1.5重量%)1.0gを50ccのガラス容器に入れ、140℃のオイルバス内で5時間加熱した。
100ccのステンレス製オートクレーブに加熱処理した触媒1g、上記陰イオン交換樹脂処理を実施した1,4−ジヒドロキシ−2−ブテンを10.0重量%含有する1,4−ブタンジオール(窒素濃度:14ppm)40.0gを入れ、窒素置換後、水素圧0.
99MPaGとした。このオートクレーブを140℃のオイルバス内で4時間振盪させた。
反応終了後の溶液を分析した結果、1,4−ジヒドロキシ−2−ブテンの転化率は94.2%であった。結果を表−1に示す。
<実施例3>
1,4−ジヒドロキシ−2−ブテンを10.0重量%含有する1,4−ブタンジオール(塩化物イオン濃度:70ppm、硫黄濃度:検出限界以下、窒素濃度:検出限界以下)100gにトリブチルアミンを窒素原子換算濃度で1ppmとなるように加え、この溶液4.0g(窒素濃度:1ppm)とペレット状に成型した珪藻土担持ニッケル−クロム触媒(担持量;ニッケル12重量%、クロム1.5重量%)1.0gを50ccのガラス容器に入れ、140℃のオイルバス内で5時間加熱した。
100ccのステンレス製オートクレーブに加熱処理した触媒1g、上記トリブチルアミンを窒素原子換算濃度で1ppm、1,4−ジヒドロキシ−2−ブテンを10.0重量%含有する1,4−ブタンジオール40.0gを入れ、窒素置換後、水素圧0.99MPaGとした。このオートクレーブを140℃のオイルバス内で4時間振盪させた。
反応終了後の溶液を分析した結果、1,4−ジヒドロキシ−2−ブテンの転化率は97.6%であった。結果を表−1に示す。
<実施例4>
トリブチルアミンを窒素原子換算濃度で1ppm含有する1,4−ジヒドロキシ−2−ブテンを10.0重量%含有する1,4−ブタンジオールの替わりにトリブチルアミンを窒素原子換算濃度で700ppm含有する1,4−ジヒドロキシ−2−ブテンを10.0重量%含有する1,4−ブタンジオールを用いた以外は実施例3と全て同様にした。
反応終了後の溶液を分析した結果、1,4−ジヒドロキシ−2−ブテンの転化率は98.2%であった。結果を表−1に示す。
<実施例5>
1,4−ジヒドロキシ−2−ブテンを10.0重量%含有する1,4−ブタンジオール(塩化物イオン濃度:70ppm、硫黄濃度:2ppm、窒素濃度:検出限界以下)100gにトリブチルアミンを窒素原子換算濃度で5ppmとなるように加え、この溶液4.0g(窒素濃度:1ppm)とペレット状に成型したシリカ担持ニッケル触媒(担持量;ニッケル17重量%、酸化ニッケル:55重量%)1.0gを50ccのガラス容器に入れ、140℃のオイルバス内で5時間加熱した。
100ccのステンレス製オートクレーブに加熱処理した触媒1g、上記トリブチルアミンを窒素原子換算濃度で5ppm、1,4−ジヒドロキシ−2−ブテンを10.0重量%含有する1,4−ブタンジオール40.0gを入れ、窒素置換後、水素圧0.99MPaGとした。このオートクレーブを140℃のオイルバス内で1時間振盪させた。
反応終了後の溶液を分析した結果、1,4−ジヒドロキシ−2−ブテンの転化率は90.3%であった。結果を表−1に示す。
<実施例6>
1,4−ジヒドロキシ−2−ブテンを10.0重量%含有する1,4−ブタンジオール(塩化物イオン濃度:70ppm、硫黄濃度:2ppm、窒素濃度:検出限界以下)100gにトリブチルアミンを窒素原子換算濃度で5ppmとなるように加え、この溶液4.0g(窒素濃度:1ppm)とペレット状に成型したシリカ担持パラジウム触媒(担持量;パラジウム2重量%)1.0gを50ccのガラス容器に入れ、140℃のオイルバス内で5時間加熱した。
100ccのステンレス製オートクレーブに加熱処理した触媒1g、上記トリブチルアミンを窒素原子換算濃度で5ppm、1,4−ジヒドロキシ−2−ブテンを10.0重量%含有する1,4−ブタンジオール40.0gを入れ、窒素置換後、水素圧0.99MPaGとした。このオートクレーブを100℃のオイルバス内で1時間振盪させた。
反応終了後の溶液を分析した結果、1,4−ジヒドロキシ−2−ブテンの転化率は36.8%であった。結果を表−1に示す。
<実施例7>
メチルビニルケトンを10.0重量%含有する1,4−ブタンジオール(塩化物イオン濃度:検出限界以下、硫黄濃度:2ppm、窒素濃度:検出限界以下)100gにトリブチルアミンを窒素原子換算濃度で5ppmとなるように加え、この溶液4.0g(窒素濃度:1ppm)とペレット状に成型した珪藻土担持ニッケル−クロム触媒(担持量;ニッケル12重量%、クロム1.5重量%)1.0gを50ccのガラス容器に入れ、140℃のオイルバス内で5時間加熱した。
100ccのステンレス製オートクレーブに加熱処理した触媒1g、トリブチルアミンを窒素原子換算濃度で5ppm、メチルビニルケトンを2.0重量%含有する1,4−ブタンジオール40.0gを入れ、窒素置換後、水素圧0.99MPaGとした。このオートクレーブを100℃のオイルバス内で1時間振盪させた。
反応終了後の溶液を分析した結果、1,4−ジヒドロキシ−2−ブテンの転化率は38.6%であった。結果を表−1に示す。
<実施例8>
クロトンアルデヒドを10.0重量%含有する1,4−ブタンジオール(塩化物イオン濃度:検出限界以下、硫黄濃度:2ppm、窒素濃度:検出限界以下)100gにトリブチルアミンを窒素原子換算濃度で5ppmとなるように加え、この溶液4.0g(窒素濃度:1ppm)とペレット状に成型した珪藻土担持ニッケル−クロム触媒(担持量;ニッケル12重量%、クロム1.5重量%)1.0gを50ccのガラス容器に入れ、140℃のオイルバス内で5時間加熱した。
100ccのステンレス製オートクレーブに加熱処理した触媒1g、トリブチルアミンを窒素原子換算濃度で5ppm、クロトンアルデヒドを2.0重量%含有する1,4−ブタンジオール40.0gを入れ、窒素置換後、水素圧0.99MPaGとした。このオートクレーブを60℃のオイルバス内で1時間振盪させた。
反応終了後の溶液を分析した結果、1,4−ジヒドロキシ−2−ブテンの転化率は63.4%であった。結果を表−1に示す。
<比較例1>
原料液である1,4−ジヒドロキシ−2−ブテンを含有する1,4−ブタンジオール(塩化物イオン濃度:70ppm、硫黄濃度:検出限界以下)を、陰イオン交換樹脂を流通させない以外は実施例1と全て同じ条件で水素化反応を行った。結果を表−1に示す。
<比較例2>
1,4−ジヒドロキシ−2−ブテンを10.0重量%含有する1,4−ブタンジオール(塩化物イオン濃度:70ppm、硫黄濃度:検出限界以下、窒素濃度:検出限界以下)にトリブチルアミンを添加しなかった以外は実施例3と全て同様にした。
反応終了後の溶液を分析した結果、1,4−ジヒドロキシ−2−ブテンの転化率は90.2%であった。結果を表−1に示す。
<比較例3>
1,4−ジヒドロキシ−2−ブテンを10.0重量%含有する1,4−ブタンジオール(塩化物イオン濃度:70ppm、硫黄濃度:2ppm、窒素濃度:検出限界以下)にトリブチルアミンを添加しなかった以外は実施例5と全て同様にした。
反応終了後の溶液を分析した結果、1,4−ジヒドロキシ−2−ブテンの転化率は88.2%であった。結果を表−1に示す。
<比較例4>
1,4−ジヒドロキシ−2−ブテンを10.0重量%含有する1,4−ブタンジオール(塩化物イオン濃度:70ppm、硫黄濃度:2ppm、窒素濃度:検出限界以下)にトリブチルアミンを添加しなかった以外は実施例6と全て同様にした。
反応終了後の溶液を分析した結果、1,4−ジヒドロキシ−2−ブテンの転化率は30.5%であった。結果を表−1に示す。
<比較例5>
メチルビニルケトンを含有する1,4−ブタンジオール(塩化物イオン濃度:検出限界以下、硫黄濃度:2ppm、窒素濃度:検出限界以下)にトリブチルアミンを添加しなかった以外は実施例7と全て同様にした。
反応終了後の溶液を分析した結果、メチルビニルケトンの転化率は34.1%であった。結果を表−1に示す。
<比較例6>
クロトンアルデヒドを含有する1,4−ブタンジオール(塩化物イオン濃度:検出限界以下、硫黄濃度:2ppm、窒素濃度:検出限界以下)にトリブチルアミンを添加しなかった以外は実施例8と全て同様にした。
反応終了後の溶液を分析した結果、クロトンアルデヒドの転化率は56.5%であった。結果を表−1に示す。
<参考例1>
100ccのステンレス製オートクレーブにペレット状に成型した珪藻土担持ニッケル−クロム触媒(担持量;ニッケル12重量%、クロム1.5重量%)を1g、1,4−ジヒドロキシ−2−ブテンを10.0重量%含有する1,4−ブタンジオール(塩化物イオン濃度:70ppm、硫黄濃度:検出限界以下、窒素濃度:検出限界以下)40.0gを入れ、窒素置換後、水素圧0.99MPaGとした。このオートクレーブを140℃のオイルバス内で4時間振盪させた。
反応終了後の溶液を分析した結果、1,4−ジヒドロキシ−2−ブテンの転化率は98.2%であった。結果を表−1に示す。
<参考例2>
100ccのステンレス製オートクレーブにペレット状に成型したシリカ担持ニッケル触媒(担持量;ニッケル17重量%、酸化ニッケル:55重量%)1.0g、1,4−ジヒドロキシ−2−ブテンを10.0重量%含有する1,4−ブタンジオール(塩化物イオン濃度:70ppm、硫黄濃度:検出限界以下、窒素濃度:検出限界以下)40.0gを入れ、窒素置換後、水素圧0.99MPaGとした。このオートクレーブを140℃のオイルバス内で1時間振盪させた。
反応終了後の溶液を分析した結果、1,4−ジヒドロキシ−2−ブテンの転化率は97.6%であった。結果を表−1に示す。
<参考例3>
100ccのステンレス製オートクレーブにペレット状に成型したシリカ担持パラジウ
ム触媒(担持量;パラジウム2重量%)1.0g、1,4−ジヒドロキシ−2−ブテンを10.0重量%含有する1,4−ブタンジオール(塩化物イオン濃度:70ppm、硫黄濃度:検出限界以下、窒素濃度:検出限界以下)40.0gを入れ、窒素置換後、水素圧0.99MPaGとした。このオートクレーブを100℃のオイルバス内で1時間振盪させた。
反応終了後の溶液を分析した結果、1,4−ジヒドロキシ−2−ブテンの転化率は42.7%であった。結果を表−1に示す。
<参考例4>
100ccのステンレス製オートクレーブにペレット状に成型した珪藻土担持ニッケル−クロム触媒(担持量;ニッケル12重量%、クロム1.5重量%)を1g、メチルビニルケトンを2.0重量%含有する1,4−ブタンジオール(塩化物イオン濃度:70ppm、硫黄濃度:2ppm、窒素濃度:検出限界以下)40.0gを入れ、窒素置換後、水素圧0.99MPaGとした。このオートクレーブを100℃のオイルバス内で1時間振盪させた。
反応終了後の溶液を分析した結果、メチルビニルケトンの転化率は41.1%であった。結果を表−1に示す。
<参考例5>
100ccのステンレス製オートクレーブにペレット状に成型した珪藻土担持ニッケル−クロム触媒(担持量;ニッケル12重量%、クロム1.5重量%)を1g、クロトンアルデヒドを2.0重量%含有する1,4−ブタンジオール(塩化物イオン濃度:70ppm、硫黄濃度:2ppm、窒素濃度:検出限界以下)40.0gを入れ、窒素置換後、水素圧0.99MPaGとした。このオートクレーブを60℃のオイルバス内で1時間振盪させた。
反応終了後の溶液を分析した結果、クロトンアルデヒドの転化率は65.5%であった。結果を表−1に示す。
Figure 0006019867
本発明によれば、窒素含有成分が存在しない場合に比し、窒素含有成分が存在した場合
は、触媒寿命を改善できる。また、選択率の改善も可能となる。

Claims (4)

  1. 原料である炭素原子数が4の不飽和化合物を液相下で、長周期型周期表の第9〜11族に属する金属元素を担体に担持させて得られる固体触媒と接触させて水素化することにより、対応する炭素原子数4の水素化物を連続的に製造する方法であって、溶媒として、下記式(1)で示される窒素含有化合物を窒素原子換算の濃度で1重量ppm以上1重量%以下含む1,4−ブタンジオールの存在下で水素化を行う炭素原子数4の水素化物の製造方法。
    Figure 0006019867
    (上記式(1)中、R〜Rは、それぞれ独立して、水素原子、アルキル基、アルケニル基、アリール基、アルコキシ基、ヒドロキシ基、アミノ基、アルキルチオ基又はアリールチオ基を表し、これらの基は更に置換基を有していてもよく、該置換基中にはヘテロ原子が含まれていても良い。また、R〜Rは同一でも異なっていてもよいが、R〜Rが全て水素原子である場合は除く。)
  2. 前記担体がシリカ及び珪藻土のうちの少なくとも一つである請求項1に記載の炭素原子数4の水素化物の製造方法。
  3. 前記炭素原子数が4の不飽和化合物が1,4−ジヒドロキシ−2−ブテンであり、前記対応する炭素原子数4の水素化物が2−ヒドロキシテトラヒドロフラン及び1,4−ブタンジオールのうちの少なくとも一つである請求項1又は2に記載の炭素原子数4の水素化物の製造方法。
  4. 炭素原子数が4の不飽和化合物を含む粗1,4−ブタンジオールを、長周期型周期表の第9〜11族に属する金属元素を担体に担持させて得られる固体触媒が充填された充填層に流通させて、該炭素原子数が4の不飽和化合物を対応する炭素原子数4の水素化物に変換し、炭素原子数が4の不飽和化合物の濃度が低減された1,4−ブタンジオールを得る、1,4−ブタンジオールの製造方法であって、前記充填層中の前記粗1,4−ブタンジオールに含まれる窒素成分が、下記式(1)で示される窒素含有化合物であって、該窒素
    成分の窒素原子換算の濃度で1重量ppm以上1重量%以下である1,4−ブタンジオールの製造方法。
    Figure 0006019867
    (上記式(1)中、R〜Rは、それぞれ独立して、水素原子、アルキル基、アルケニル基、アリール基、アルコキシ基、ヒドロキシ基、アミノ基、アルキルチオ基又はアリールチオ基を表し、これらの基は更に置換基を有していてもよく、該置換基中にはヘテロ原子が含まれていても良い。また、R〜Rは同一でも異なっていてもよいが、R〜Rが全て水素原子である場合は除く。)
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