JP6017976B2 - 遊技機管理装置 - Google Patents

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Description

本発明は、遊技者に有利な特別遊技状態として、第1特別遊技状態と、当該第1特別遊技状態よりも遊技に使用する遊技価値を多く獲得可能な第2特別遊技状態とが発生する遊技機を管理対象とした遊技機管理装置に関する。
パチンコ機によっては、1回の大当たり状態(特別遊技状態)にて遊技者が獲得可能な玉数(遊技価値)を変化させる。例えば、大入賞口が所定の開閉態様を行うことを1回のラウンドとし、ラウンド数が異なる大当たり状態が発生する遊技機が提案されている。このような遊技機に対して調整を行う場合、いずれのラウンド数の大当たり状態がどの程度発生しているか特定することが重要であり、いずれのラウンド数の大当たり状態が発生したか特定する技術が提案されている(例えば特許文献1)。
また、ラウンド数を特定することで、ラウンド数の多い大当たり状態が発生し過ぎていないか監視することもできる。
特開2007−143846号公報
しかしながら、遊技機によっては、玉が入賞した場合に大当たり状態を発生させるか否かの抽選を行う始動口が複数設けられており、さらに、入賞した始動口によって大当たり状態が発生した場合のラウンド数の振分率が異なっている。ラウンド数の振分率が異なると、単に発生した大当たり状態のラウンド数を特定しただけでは、ラウンドの多い大当たり状態が発生し過ぎているか否か管理することが困難である。
本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、その目的は、獲得できる遊技価値の大きさが異なる特別遊技状態が発生する遊技機を適切に管理することができる遊技機管理装置を提供することにある。
本発明は、遊技者に有利な特別遊技状態として、第1特別遊技状態と、当該第1特別遊技状態よりも遊技に使用する遊技価値を多く獲得可能な第2特別遊技状態とが発生する遊技機を管理対象とした遊技機管理装置において、
前記遊技機は、遊技領域を流下する玉が入賞可能な第1入賞部と、前記第1入賞部に玉が入賞した場合に、前記第2特別遊技状態よりも前記第1特別遊技状態の方が発生する頻度が高くなるように前記特別遊技状態を発生させるか否かの抽選を行う第1抽選手段と、遊技領域を流下する玉が入賞可能であり、前記第1入賞部とは異なる第2入賞部と、前記第2入賞部に玉が入賞した場合に、前記第1特別遊技状態よりも前記第2特別遊技状態の方が発生する頻度が高くなるように前記特別遊技状態を発生させるか否かの抽選を行う第2抽選手段と、前記第1抽選手段及び前記第2抽選手段の抽選結果に対応した図柄変動を、同時に又は予め定められた順番でそれぞれ実行する図柄変動実行手段と、前記図柄変動実行手段に前記特別遊技状態を発生させることに対応した図柄が停止表示した場合に、前記特別遊技状態を発生させる特別遊技状態発生手段と、を備え、
前記特別遊技状態が発生した場合に、当該特別遊技状態が前記第1特別遊技状態及び前記第2特別遊技状態のいずれに対応しているかを特定する特別遊技状態特定手段と、前記特別遊技状態が発生した中で前記第2特別遊技状態が特別基準割合よりも多く占めいている場合に特別報知を実行する特別報知実行手段と、予め定められた期間における前記第1入賞部への玉の入賞頻度、又は予め定められた期間における前記第1入賞部への玉の入賞に基づく前記図柄変動の実行頻度に対応した頻度情報に基づいて前記特別基準割合を決定する特別基準割合決定手段と、を備えたものである(請求項1)。
請求項1記載の遊技機管理装置において、
前記遊技機は、前記第2入賞部に玉が入賞し易い有利状態と、前記有利状態よりも前記第2入賞部に玉が入賞しにくい不利状態とが設定されており、前記特別基準割合決定手段は、前記頻度情報として、前記不利状態における前記図柄変動の実行頻度に対応した情報を用いるようにしても良い(請求項2)。
請求項1記載の遊技機管理装置において、
前記遊技機は、前記第1入賞部及び前記第2入賞部のいずれかに玉が入賞したことに対応した入賞信号を出力する出力手段を有し、前記第2入賞部に玉が入賞し易い有利状態と、前記有利状態よりも前記第2入賞部に玉が入賞しにくい不利状態とが設定されており、
前記入賞信号を受信する受信手段を備え、前記特別基準割合決定手段は、前記頻度情報として、前記不利状態における前記入賞信号の受信頻度に対応した情報を用いるようにしても良い(請求項3)。
請求項2又は3記載の遊技機管理装置において、
前記有利状態には、前記第1入賞部への玉の入賞に基づく前記図柄変動が終了する頻度が低い第1有利状態と、前記第1有利状態よりも前記第1入賞部への玉の入賞に基づく前記図柄変動が終了する頻度が高い第2有利状態と、が含まれており、前記特別報知実行手段は、前記第2有利状態において前記特別遊技状態が発生した中で前記第2特別遊技状態が前記特別基準割合よりも多く占めている場合に特別報知を実行するようにしても良い(請求項4)。
請求項4記載の遊技機管理装置において、
前記特別報知実行手段は、前記有利状態において、前記第1入賞部への玉の入賞に基づく前記図柄変動、及び前記第2入賞部への玉の入賞に基づく前記図柄変動をぞれぞれ同時に実行していくものであり、さらに、一の入賞部への玉の入賞に基づく前記図柄変動が終了した場合に、当該一の入賞部への次の玉の入賞に基づく図柄変動を開始するものであり、前記第1有利状態における前記第1入賞部への玉の入賞に基づく前記図柄変動の時間は、前記第2有利状態における前記第1入賞部への玉の入賞に基づく前記図柄変動の時間よりも長くても良い(請求項5)。
請求項4又は5記載の遊技機管理装置において、
前記特別遊技状態が発生する期待度は、前記第1有利状態及び前記第2有利状態においてぞれぞれ同じであり、前記特別報知実行手段は、前記第1有利状態及び前記第2有利状態にて発生した前記第1特別遊技状態及び前記第2特別遊技状態の累計頻度が所定頻度よりも高い場合に異常報知を実行するようにしても良い(請求項6)。
第1入賞部への玉の入賞頻度や、第1入賞部への玉の入賞に基づく図柄変動の実行頻度によって、特別遊技状態が発生した場合に、第1特別遊技状態となる割合が変化する。つまり、第1入賞部への玉の入賞頻度が高く、第1入賞部への玉の入賞に基づく図柄変動の実行頻度が高い場合には第2特別遊技状態の発生割合が低くなり、第1入賞部への玉の入賞に基づく図柄変動の実行頻度が低い場合には第2特別遊技状態の発生頻度が高くなる。このため、単に第2特別遊技状態の発生頻度を監視しただけでは、第2特別遊技状態が高頻度で発生した場合に、不正が行われているのか、偶然高頻度で発生しているのか判断しにくい。この点、請求項1の発明では、特別報知を実行するか否かの特別基準割合を、第1入賞部への玉の入賞頻度、又は第1入賞部への玉の入賞に基づく図柄変動の実行頻度に応じて変化させるようにしたので、例えば第2特別遊技状態が発生し易い状況では特別基準割合を高くする等、特別報知を適度に実行することが可能となり、遊技機を適切に管理することができる。
尚、請求項1でいう「前記第2特別遊技状態よりも前記第1特別遊技状態の方が発生する頻度が高くなるように」には、第2特別遊技状態の発生頻度が0%のものが含まれている。同様に「前記第1特別遊技状態よりも前記第2特別遊技状態の方が発生する頻度が高くなるように」には、第1特別遊技状態の発生頻度が0%のものが含まれている。また、「予め定められた順番」とは、「交互に」や、「入賞した順序で」という概念を包含するものである。
請求項2の発明によれば、第2入賞部に玉が入賞し易い有利状態と、この有利状態よりも第2入賞部に玉が入賞しにくい不利状態とを発生するタイプの遊技機において、通常状態である不利状態における頻度情報を採用するようにしたので、特別基準割合を決定する信頼性を高めることができる。
請求項3の発明によれば、第1入賞部及び第2入賞部のいずれかに玉が入賞したことに対応した共通の入賞信号を出力するタイプの遊技機を適切に管理することができる。
請求項4の発明によれば、有利状態として、第1入賞部への玉の入賞に基づく図柄変動が終了する頻度が低い第1有利状態と、この第1有利状態よりも第1入賞部への玉の入賞に基づく図柄変動が終了する頻度が高い第2有利状態とを実行するタイプの遊技機を管理することができる。
請求項5の発明によれば、第1入賞部及び第2入賞部への入賞に応じて2つの図柄変動を同時に実行可能であると共に図柄変動の時間を変更することにより第1特別遊技状態及び第2特別遊技状態の発生頻度を変化させることができる。例えば、第1入賞部に基づく図柄変動の時間を長くすれば、第1入賞部に基づく図柄変動よりも第2入賞部に基づく図柄変動が多く消化されるため、第2特別遊技状態が発生し易くなる。請求項5の発明によれば、このようなタイプの遊技機を管理することができる。
請求項6の発明によれば、特別遊技状態の発生頻度については有利状態全体を監視し、異常状態が発生した場合の内訳については第2有利状態の発生頻度を特定可能に監視するようにしたので、異常状態の発生頻度に基づいて不正を監視する場合に監視対象とする特別遊技状態のサンプル数が少なくなってしまうことを抑制できる。つまり、発生した特別遊技状態の累計の頻度を監視する期間と、特別遊技状態が発生した場合の内訳を監視する期間とを異ならせることで、より発生した特別遊技状態の監視を適切に行うことができる。
本発明の一実施形態における遊技場用システムの全体構成を示す図 遊技機の正面図 遊技機の電気的構成を示すブロック図 遊技機の遊技状態を説明する図 適正割合判定テーブルを示す図 ラウンド振分特定帳票の一例を示す図 管理装置の動作を示すフローチャート ラウンド振分を示すフローチャート 通常中異常判定を示すフローチャート ST中異常判定を示すフローチャート
以下、本発明の一実施形態について図面を参照して説明する。
図1は、本発明による遊技機管理装置を適用した遊技場用システムの全体構成を示している。遊技場用システムは、複数の遊技機1、各遊技機1に対応して設けられている貸出装置2及び呼出ランプ3、図示しない管理室などに設けられている管理装置4(特別遊技状態特定手段、特別報知実行手段、特別基準割合決定手段、受信手段に相当)などから構成されている。
貸出装置2は、硬貨投入口5に硬貨が投入された状態、又は固有のIDが記録されたプリペイドカードがカード挿入口6に挿入されて払出ボタン8が押下げられた状態で、特定された金額の大きさ等に基づいて遊技価値としてのパチンコ玉(貸玉)を払出口9から遊技機1に払い出す(付与する)。また、貸出装置2は、パチンコ玉の払い出しに伴って、売上信号を呼出ランプ3に送信する。貸出装置2の情報表示部10では、貸出情報や対応する遊技機1に関する各種の遊技情報なども表示可能である。
呼出ランプ3は、遊技機1及び貸出装置2と管理装置4との間のデータを中継すると共に、各種の情報を表示装置7に表示する。
管理装置4は、モニタ11及びキーボード12を有していると共に、LAN13を介して呼出ランプ3に接続されている。管理装置4は、図示しないマイクロコンピュータを含む制御装置を備えており、各遊技機1から出力される各種の遊技信号に基づいて、各遊技機1についての大当たり確率や売上げなどの稼動データを遊技機別に集計及び記憶して管理する。
図2は、遊技機1の正面図である。遊技機1は、遊技者によるハンドル装置14の操作に応じて発射装置15からパチンコ玉を遊技領域である盤面16に発射する。盤面16に発射されたパチンコ玉が複数設けられている図示しない入賞口に入賞すると、入賞した入賞口に対応する数のパチンコ玉が払い出される(遊技者へ付与される)。盤面16の中央には、液晶表示装置17が設けられている。この液晶表示装置17には第1表示部20と第2表示部21が設けられており、さらに各領域内に4個までの保留表示を可能な特図保留表示部が20a,21aがそれぞれ設けられている。発射されたパチンコ玉が液晶表示装置17の下方に設けられている第1始動口18(第1入賞部に相当)又は下側の第2始動口19(第2入賞部に相当)に入賞すると、後述する抽選が行われ、第1表示部20又は第2表示部21に表示されている図柄(特図)が変動する。ここで、第2始動口19は電チュー22により閉鎖した状態では玉が入賞しにくい不利状態となっており、電チュー22の開放により当該電チュー22で閉鎖されていた状態から開放された状態となると玉が入賞し易い有利状態となる。
液晶表示装置17において所定時間の変動後に停止した図柄が大当たり図柄の場合には、遊技者に有利な特別遊技状態に相当する大当たり状態が発生し、大入賞口23が所定の終了条件が成立するまで開閉する。尚、本実施形態では、液晶表示装置17には1〜9の数字が3列に表示され、基本的には、その3列に同じ数字が停止表示されたときに大当たり状態が発生する。
遊技機1は、盤面16に打込まれた玉数である投入媒体数を特定可能なアウト信号、払出した玉数である払出媒体数を特定可能なセーフ信号、第1始動口18及び第2始動口19に入賞した玉数である入賞媒体数を特定可能な入賞信号、第1表示部20及び第2表示部21が変動(回転)したことを示すスタート信号(図柄変動信号)、大当たり状態中であることを示すレベル信号である大当たり信号等を出力する。
遊技機1の場合、上記した抽選の起因となるいわゆる保留玉の上限は4個であり、図柄変動中に始動口18,19にパチンコ玉が再度入賞した場合は上限(各始動口18,19についてそれぞれ4個)まで保留し、図柄変動終了後に順次保留した図柄変動を実行する。このとき、第1表示部20及び第2表示部21の特図保留表示部が20a,21aに保留玉数を表示する。
盤面16の図示左方には、ゲート24、例えばLEDで構成された普図表示部25及び普図保留表示部26が設けられている。盤面16に発射されたパチンコ玉がゲート24を通過すると、第2始動口19に対応して設けられている電チュー22を開放するか否かの普図抽選が実行され、その抽選結果が普図表示部25に表示される。この電チュー22は、開放状態では第2始動口19へのパチンコ玉の流入を促す一方、閉鎖状態では第2始動口19へのパチンコ玉の流入を阻害する。普図抽選に対する保留玉の上限は2個であり、普図抽選中に再度ゲート24をパチンコ玉が通過した場合は上限まで保留し、普図抽選の終了後に順次保留した普図抽選を実行する。このとき、普図保留表示部26に普図保留玉数を表示する。また、遊技機1には、各種の演出を実行するための装飾ランプ27及びスピーカ28が設けられている。
遊技機1のスペックは次の通りである。尚、スペックに示すST(「予め定められた期間」に相当)とは大当たり状態終了後に発生するスペシャルタイム(時短状態付の確変状態)のことであり、遊技者に有利な遊技状態(有利状態)となる期間である。
賞球数 3個又は10個又は12個(入賞口により異なる)
大当たり確率 通常:1/250.0、ST:1/85.0
確変突入率 100%(ST100回転)
ラウンド 5ラウンド(以下、5R)又は15ラウンド(以下、15R)
カウント 9カウント
差玉(TY) 5R分:約500個 15R:約1500個
電チューサポート 100回転(ST含む)
大当たり状態の振分
第1始動口18 5R:15R=95%:5%
第2始動口19 15R:100%
第1始動口18及び第2始動口19への入賞に基づく変動表示は同時に行われる。
ST中の変動表示時間
第1始動口18 1回転目:60秒(97%)又は240秒(3%)
2〜100回転目:平均6秒。
第2始動口19 1〜20回転目:平均3秒
20〜100回転目:平均6秒
上記スペックに示す通り、大当たり状態終了後60秒(又は240秒)(第1有利状態に相当)が経過するまでは第1表示部20の1回の変動表示が継続し、それまでに終了するのは第2始動口19のみである。このため、60秒が経過するまでに発生する大当たり状態は必ず15R大当たり状態となる。60秒経過以降(ST中の第2表示部21の約20回転以降。第2有利状態に相当)は、5R及び15Rのどちらの大当たり状態も発生し得る。一方の図柄変動にて大当たり状態が発生した場合、その大当たり状態の間、他方の変動表示は一時中断する(図柄の変動が継続する)。例えば、第1始動口18に対応する第1表示部20の変動表示が残り30秒で第2始動口19に対応する第2表示部21の変動表示にて大当たり状態となった場合、大当たり状態が終了した後、第1表示部20の変動表示が残り30秒の状態から再開する。つまり、第1表示部20の見かけ上の変動表示状態が実質的な変動表示状態よりも長く行われることになる。この第1表示部20の変動表示が終了した後に、大当たり状態終了後1回転目の変動表示時間として60秒を設定することになる。
遊技機1は、第1始動口18又は第2始動口19に入賞した場合、入賞信号を出力する。この場合、管理装置4は、入賞信号からはいずれの始動口18,19に入賞したかは特定することができない。
図3は、遊技機1の電気的構成を示すブロック図である。遊技機1は主制御回路29を備えている。この主制御回路29は、CPU、ROM、RAM、信号を送受信するためのインターフェースからなるI/Oなどを備えたマイクロコンピュータにより構成され、電源回路30から電源が供給されている。主制御回路29は、ゲート通過検出器31、始動入賞検出器32、大入賞検出器33などから入力される信号に基づいて、遊技機1全体を制御している。遊技者がハンドル装置14を操作すると、その操作情報が入力された発射制御回路34によって発射装置15が駆動され、盤面16にパチンコ玉が発射される。
盤面16に発射されたパチンコ玉は、盤面16を流下した後、例えばゲート24を通過する。このとき、ゲート通過検出器31は、ゲート24を通過するパチンコ玉を検出し、パチンコ玉がゲート24を通過する毎に信号を主制御回路29に出力する。主制御回路29は、ゲート通過検出器31から信号を受信すると、乱数発生部35で発生した乱数の1つを乱数抽出部36で抽出することにより普図抽選を実行する。この普図抽選において普図当選になると、電チューソレノイド37が駆動されて電チュー22が開放する。また、パチンコ玉のゲート24の通過に応じて、普図表示部25や普図保留表示部26のLED38を点灯あるいは消灯させる。
普図抽選では、遊技機1の遊技状態によって当選確率などが変化する。具体的には、遊技機1には後述する通常状態や時短状態などの複数の遊技状態が設けられている。通常状態においては、普図当選となる確率である普図当選確率は1/30に設定され、STにおいては、普図当選確率は1/1に設定されている。また、特図当選となる確率である特図当選確率は、通常状態においては、1/250に設定され、STにおいては、1/85に設定されている。さらに、特図当選となった時の確変割合は100%に設定されている。
普図抽選に要する時間、すなわち普図表示部25において変動表示が行われる普図変動時間は、通常状態では30秒、STでは1秒に設定されている。そして、普図抽選において普図当選となった場合には、電チュー22は、通常状態では0.2秒、時短状態では1.5秒×3回の間開放される。つまり、STでは、電チュー22の開放時間が長く、その回数も増えるため、第2始動口19への入賞が通常状態よりも促されることになる。
盤面16に発射されたパチンコ玉は、盤面16を流下した後、第1始動口18或いは第2始動口19に入賞する。始動入賞検出器32は、第1始動口18及び第2始動口19に入賞したパチンコ玉を検出し、パチンコ玉が入賞する毎に入賞した始動口を特定可能な信号を主制御回路29(第1抽選手段、第2抽選手段、図柄変動実行手段、特別遊技状態発生手段、出力手段に相当)に出力する。主制御回路29は、始動入賞検出器32から信号を受信すると、入賞した始動口を特定し、乱数発生部35で発生した乱数の1つを乱数抽出部36で抽出することにより特図抽選を実行する。この特図抽選には特別遊技状態である5R大当たり状態(第1特別遊技状態に相当)及び15R大当たり状態(第2特別遊技状態に相当)、又はハズレの何れかの抽選結果が設定されている。第1始動口18に入賞した場合は、上記したスペックのように5R:15R大当たり状態の当選割合が95%:5%となるように特図抽選を実行し、第2始動口19に入賞したときは、15R大当たり状態の当選割合が100%となるように特図抽選を実行する。尚、本実施形態では特図抽選と上記した普図抽選とで同じ乱数発生部35及び乱数抽出部36を共用しているが、それぞれ別の乱数発生部35及び乱数抽出部36を設ける構成としても良い。
主制御回路29は、特図抽選を実行した後、液晶表示装置17の第1表示部20又は第2表示部21に表示されている図柄の変動を開始する。主制御回路29により5R大当たり状態と15R大当たり状態とのいずれかが発生すると、大入賞ソレノイド39が駆動され、大入賞口23の開放状態と閉鎖状態との切替制御が実行される。すなわち、主制御回路29は、大入賞ソレノイド39を駆動することにより、大入賞口23を、盤面16を流下するパチンコ玉が入賞可能な開放状態と開放状態よりもパチンコ玉が入賞し難い閉鎖状態とに切り替える切替制御を実行する。
大入賞口23は、5R大当たり状態では5ラウンド、15R大当たり状態では15ラウンドの間、開放状態と閉鎖状態とが切り替えられる(大入賞口23が所定の開閉態様を行った後に閉鎖することを1ラウンドとしており、具体的には、1ラウンドにつき1回、開放状態と閉鎖状態が切り替えられる(1ラウンドの間開放状態を維持した後に閉鎖状態に切替えられる))。15R大当たり状態では、5R大当たり状態よりもラウンド数が多く、大当たり状態が開始してから終了するまでの大入賞口23が開放されている期間の合計が5R大当たり状態よりも長く、大当たり状態が開始してから終了するまでに大入賞口23にパチンコ玉が多く入賞し易い。
また、主制御回路29は、上記したようにパチンコ玉がいずれかの入賞口に入賞すると、副制御回路40や表示制御回路41を制御することにより液晶表示装置17に各種の演出を表示すると共に、払出制御回路42に対し払出装置43からのパチンコ玉の払出(付与)を指示する。これにより、遊技者にパチンコ玉が払い出される。
払出装置43は、予め定められた払出条件が成立した場合にパチンコ玉を払い出すものであり、具体的には、パチンコ玉が第1始動口18又は第2始動口19に入賞した場合には3個のパチンコ玉を払い出し、大入賞口23に入賞した場合には10個のパチンコ玉を払い出し、一般入賞口に入賞した場合には12個のパチンコ玉を払い出す。
信号出力部44(出力手段に相当)は、主制御回路29からの指令に応じて入賞信号、スタート信号、大当たり信号等を外部に出力する。
次に、遊技機1に設けられている遊技状態について説明する。遊技機1には、図4に示すように、通常状態、大当たり状態、時短状態付の確変状態であるSTの3つの遊技状態が設定されている。これらの遊技状態は、予め定められた条件に従って遷移する。
通常状態において大当たり当選した場合には、大当たり状態(5R大当たり状態又は15R大当たり状態)になる。5R大当たり状態では、5Rが消化されると、STに遷移する一方、再び大当たり当選となった場合には大当たり状態に遷移する。また、15R大当たり状態では、15Rが消化されると、STに遷移する一方、再び大当たり当選となった場合には大当たり状態に遷移する。STにおいて100回の図柄変動が終了すると、通常状態に遷移する。5R大当たり状態のアウト玉数とセーフ玉数の差である差玉(TY)の期待数は500個、15R大当たり状態の差玉の期待数は1500個である。
管理装置4では、遊技機1から出力されるスタート信号(図柄変動信号)に基づいて通常状態における単位時間(1分間)あたりのスタート回数(頻度情報に相当)を管理している。この場合、通常状態におけるスタート回数を1分間あたりの第1始動口18への入賞に基づくスタート回数として管理する。これは、スタート信号からは、第1始動口18及び第2始動口19のいずれへの入賞に基づくスタートかを判断できないことから取りあえず第1始動口18への入賞に基づくスタート回数として管理するのである。つまり、通常状態では、電チュー22がほとんど開放せず第2始動口19への入賞が発生しないので、通常状態におけるスタートを全て第1始動口18への入賞に基づくものとして監視しても問題が発生しにくいからである。このスタート回数に基づいてST中の第1始動口18の保留消化と第2始動口19の保留消化の比率を算出し、ST状態突入後、100秒(60秒+40秒)〜100回転までに発生した大当たり状態のラウンド振分(5R又は15R)が適正な範囲内にあるかどうかの異常判定を行う。
ここで、異常判定開始のタイミングを大当たり状態終了後から100秒(60秒+40秒)遅らせた理由を説明する。大当たり状態中には第1始動口18及び第2始動口19への入賞に伴う保留がほぼ100%の確率で発生することから、大当たり状態終了後にST状態突入後の1回転目の図柄変動が同時に行われることになる。この場合、例えば、大当たり状態終了後に1回転目の60秒が設定されると共に第2始動口19への入賞に基づく図柄変動は20秒が選択されていれば、大当たり状態が終了してから(STが開始してから)20秒で第2始動口19への入賞に基づく大当たり状態が発生した場合(大当たり状態終了後に最も早いタイミングで第2始動口19への入賞に基づく大当たり状態が発生した場合)を想定すると、第1始動口18への入賞に基づく図柄変動(60秒)が残り40秒残った状態で図柄変動が中断(図柄変動が継続)することになる。そして、その大当たり状態終了後、第1始動口18への入賞に基づく図柄変動における残り40秒の実質的な図柄変動が再開され、その図柄変動が終了してからST状態突入後の1回転目の60秒が設定されることになる。この結果、大当たり状態終了後から合計約100秒もの第1始動口18への入賞に基づく図柄変動がほとんど終了することなく継続する時間帯が発生することになる。従って、このような時間帯を考慮して判定期間から排除することにより判定精度を高めることができる。
管理装置4は、異常判定を実行する際に大当たり状態の差玉に基づいてラウンドを特定する。つまり、大当たり状態の差玉が400〜600個の場合を5R、1400〜1600個の場合を15R、それ以外を異常と判定する。
管理装置4は、異常判定を実行するために判定した大当たり状態のラウンドが適正かを判定するための適正割合判定テーブルを記憶している。
図5は適正割合判定テーブルを示している。適正割合判定テーブルには、「(通常時1分当たりの)スタート」、「ST中100秒〜100回転の適正割合(5R:15R)」、「ST100秒〜発生大当たり状態に対する異常報知実行の割合」、「通常中発生大当たり状態に対する異常報知実行の割合(5R、15R)」、「ST中大当たり状態発生に対する異常報知の確率」が設定されており、例えば外部サーバよりダウンロードして設定する。
まず、「ST中100秒〜100回転の適正割合(5R:15R)」について説明する。
ST状態は持玉が減らないように動作する時短状態であり、電チュー22の開放回数及び開放時間が通常時よりも大きくなるので、第2始動口19に通常時よりも多く入賞するようになる。このような時短状態では、第2始動口19には1分間にほぼ確実に20個以上入賞することから、第2始動口19への入賞に基づく図柄変動が常に行われている状態となる。そして、ST中の20回転以降の第2始動口19への入賞に基づく図柄変動は平均6秒であるため、ST中の20回転目以降の第2始動口19への入賞に基づくスタートは10であると見なすことができる。一方、通常時における電チュー22の開放時間は0.2秒と極めて短いことから、第2始動口19への入賞に基づく1分あたりのスタートは0であると見なすことができる。第1始動口18への入賞で発生する大当たり状態はほとんどが5Rであり、第2始動口19への入賞で発生する大当たり状態は15Rであるため、通常状態におけるスタートが例えば4の場合は、適正割合(5R:15R)=4:10となる。このような観点から通常時のスタートに対応する「ST中100秒〜100回転の適正割合(5R:15R)」がスタートに対応して設定されている。尚、第1始動口18への入賞で15R大当たり状態が発生することを考慮して適正割合を決定しても良い。
ここで、STは第1始動口18への入賞に基づくスタートと第2始動口19への入賞に基づくスタートとが合わせて100回となるまで継続することから、第2始動口19への入賞に基づくスタート割合が多くなるほどST中における15R大当たり状態の発生割合が増大することになる。このため、ST中の不正としては第2始動口19への入賞割合を高めるような不正である。このような不正としては、第1始動口18への入賞を妨げるような不正、第2始動口19の入賞センサを電波で大当たり当選となるタイミングにてオンさせる不正が考えられる。さらに、5R大当たり状態が発生した場合に、15R分の差玉となるようにセーフ玉を不正に払出させることも考えられる。つまり、5R大当たり状態の差玉が15R分の差玉となるようにセーフ玉を不正に払出させる不正が行われると、管理装置4は、本来なら5R大当たり状態と管理すべきところを15R大当たり状態と誤って管理してしまうことから、このような不正の発見が困難となる。
上述したような不正による15R大当たり状態を判断するための閾値として、「ST100秒〜発生大当たり状態に対する異常報知実行の割合」は適正割合の2倍に設定されている。つまり、例えば通常時のスタートが4.0〜4.4の場合、「ST中100秒〜100回転の適正割合(5R:15R)」は4.0:10.0であることから、15R大当たり状態が2倍の閾値となる2.0:10.0に設定されている。
管理装置4は、15R大当たり状態が適正割合の2倍以上発生している場合に、異常報知を実行する。例えば、通常時のスタート4.0〜4.4であった場合、5R:15Rの比率が2:10(=16.7:83.3)、つまり、閾値(特別基準割合に相当)として、2:10をパーセントに変換し、少数点第2位を四捨五入して83.3%を求め、15R大当たり状態の発生率が83.3%以上となった場合に異常報知を実行する。この場合、15R大当たり状態が適正割合の2倍に設定しているので、大当たり状態の終了時に振分割合の低い240秒に当選することにより15R大当たり状態しか発生しない状態が60秒の場合より4倍長く継続するにしても異常を適切に特定できる。これにより、240秒が選択され15R大当たり状態が発生する割合が増加する分を考慮した閾値とすることができる。
通常中に発生した大当たり状態である「通常中発生大当たり状態に対する異常報知実行の割合(5R、15R)」についてはスタートに関係なく10.0:90.0に設定されており、通常中の15R大当たり状態の割合が10%以上となった場合に異常報知を実行する。
ST中大当たり状態である「ST中大当たり状態発生に対する異常報知の確率」については、ST中大当たり確率が1/85.0であることから、2倍まで許容するために「ST中大当たり状態発生に対する異常報知の確率」は1/42.5に設定されており、ST中の15R大当たり状態の割合が1/42.5を上回った場合に異常報知を実行する。
次に上記構成の作用について説明する。
図7は、管理装置4の動作のうち本発明に関連した動作を示すフローチャートである。管理装置4は、スタート信号が入力したか(S101)、大当たり信号の入力中か(S106)を判定している。遊技機1の第1始動口18又は第2始動口19への入賞に基づく図柄変動が開始するとスタート信号が出力されるので、スタート信号を入力したと判定し(S101:YES)、通常中か(S102)、ST中か(S104)を判定する。通常中(大当たり状態及びST以外)の場合は(S102:YES)、通常時スタート(スタート回数)に1加算する(S103)。これにより、営業開始からの通常状態におけるスタートを求めることができる。尚、通常状態のスタート回数を加算する場合、アウト(1分間100玉)から経過した時間も特定しており、これから1分間あたりのスタートを特定している。
遊技機1で大当たりが発生して大当たり状態となると大当たり信号(レベル信号)が出力されるので、大当たり信号の入力中であると判定し(S106:YES)、通常中か(S107)、ST中か(S112)を判定する。ST中かの判定は、大当たり終了後からスタート信号を100回入力したか否かで判定する。通常中の場合は(S107:YES)、セーフ信号及びアウト信号に基づいて差玉(セーフ−アウト)を演算する(S108)。この差玉の演算は大当たり信号の入力が停止するまで継続し、大当たり信号の入力が停止すると(S109:NO)、ラウンド振分を実行する(S110)。
図8はラウンド振分を示すフローチャートである。管理装置4は、大当たり状態中の差玉は5Rに対応するか(S201)、15Rに対応するか(S202)を判定する。つまり、差玉が400〜600の場合は5Rに対応すると判定し、差玉が1400〜1600の場合は15Rに対応すると判定する。5Rに対応すると判定した場合は(S201:YES)、5R回数に1加算し(S207)、15Rに対応すると判定した場合は(S202:YES)、15R回数に1加算する(S205)。そして、それ以外の差玉であった場合は(S202:NO)、異常と判定する(S203)。
管理装置4は、上述のようにラウンド振分の実行を終了したときは、通常中異常判定を実行する(S111)。
図9は通常中異常判定を示すフローチャートである。管理装置4は、5R:15R割合は異常かを判定する(S301)。つまり、図5に示す「通常中発生大当たり状態に対する異常報知実行の割合(5R、15R)」の15Rの割合が10%以上の場合は(S301:YES)、通常時異常を判定する(S302)。この場合、大当たり回数が少ない場合には判定の信頼性が低いことから、大当たりの回数が所定回数、例えば5回以上となってから判定するのが望ましい。尚、これは、後述するST中異常判定についても同様である。
遊技機1での大当たり状態が終了すると、時短状態付の確変状態であるSTが発生する。STは、電チュー22のサポートにより第2始動口19へ玉が連続して入賞する状態が継続することから、15R大当たりの当選確率が高くなる。管理装置4は、このST中においてスタート信号が入力したときは(S101:YES、S104:YES)、ST中スタートに1加算する(S105)。また、ST中に大当たり信号の入力中となったときは(S106:YES、S112:YES)、ST中大当たり回数に1加算する(S113)。これにより、ST中におけるスタート及び大当たり回数を求めることができる。
管理装置4は、ST中に大当たり信号の入力中となった場合において(S112:YES)、ST中100秒が経過するまでは(S114:NO)、ST中異常判定を直ちに実行する(S118)。
図10はST中異常判定を示すフローチャートである。管理装置4は、ST中100秒が経過したかを判定する(S401)。このとき、ST中100秒が経過していないことから(S401:NO)、ST中大当たり確率は異常かを判定する(S404)。ST中大当たり確率は異常かの判定は、ST中大当たり回数÷ST中スタートが図5に示す「ST中大当たり状態発生に対する異常報知の確率」以上かにより判定する。異常の場合は(S404:YES)、ST中当選確率異常と判定する(S405)。
以上のようにして、ST中100秒が経過するまでは、ST中大当たり確率の異常判定のみが行われる。
図7において、ST中100秒が経過したときは(S114:YES)、大当たり状態中の差玉を演算し(S115)、大当たり状態が終了すると(S116:NO)、図8に示すラウンド振分を実行してから(S117)、図10に示すST中異常判定を実行する(S118)。このとき、ST中100秒が経過していることから(S401:YES)、ST中5R:15割合は異常か(S402)、ST中大当たり確率は異常か(S404)を判定する。ST中5R:15割合は異常かの判定は、図5に示す「ST中100秒〜発生大当たり状態に対する異常報知実行の割合」における15Rの割合以上かにより判定する。異常と判定したときは(S402:YES)、ST中100秒〜異常と判定する(S403)。一方、ST中大当たり確率が異常と判定したときは(S404:YES)、ST中当選確率異常と判定する(S405)。上述したようにしてステップS403、及び、S405にて異常が発生していると判定した場合、それぞれ異常報知を実行する。
以上のようにして、ST中100秒が経過したときは、ST中大当たり確率の異常判定に加えてST中5R:15割合の異常判定も行われるようになる。
尚、図7では示していないが、管理装置4は、通常状態の大当たり状態の当選確率についても異常判定を行っている。
管理装置4は、以上のような判定結果に基づいてラウンド振分特定帳票を作成する。
図6はラウンド振分特定帳票の一例を示している。ラウンド振分特定帳票には、「台番」、「通常時スタート」、「通常中5R・15R」、「ST中100秒〜5R・15R」、「ST中当選確率」、「通常時異常」、「ST中100秒〜異常」、「ST中当選確率異常」が設定されている。
図6に示すラウンド振分特定帳票に基づいて次のように分析することができる。
<台番1>
通常中の15R大当たり状態が10%未満で、「ST中100秒〜」も適正範囲のため、異常報知を実行していない。つまり、図5に示すように、通常時スタートが5.0(5.0〜5.4)の場合、15R大当たりの状態が80%以上となったら異常報知を実行することから、異常報知は行われない。
<台番2>
台番1とスタートが同じ(5.0〜5.4)であるものの、「ST中100秒〜」の15R大当たりの状態が80%以上となっているため、異常報知を実行している。
<台番3>
通常中の15R大当たり状態が10%未満のため、異常報知を実行していない。つまり、スタートが4.1であることから、異常報知は「ST中100秒〜」の15R大当たり状態の割合が83.3%以上となった場合に実行する。このため、「ST中100秒〜」の5R大当たり状態が台番2と同じ(80.1%)であるものの異常報知を実行していない。
<台番4>
「ST中100秒〜」の15R大当たり状態の発生率が79.0%であり、通常時スタート5.3に対応する「ST中100秒〜」発生大当たり状態に対する異常報知実行の割合である80.0%未満であることから、ST中100秒〜異常は実行していないものの、通常時に発生した15R大当たり状態の割合が10%以上のため、通常時異常報知を実行している。
<台番5>
通常中の15R大当たり状態が10%以上のため、通常時異常報知を実行している。さらに、「ST中100秒〜」の15R大当たり状態の発生率が77.0%であり、通常時スタート6.2に対応する「ST中100秒〜」発生大当たり状態に対する異常報知実行の割合である76.9%以上となっているため、同様にST中100秒〜異常報知を実行している。台番5に関しては、通常時異常報知、及び、「ST100中〜」異常報知の両方が実行されており、不正行為が行われている可能性が最も高い。
<台番6>
通常中、及び、「ST中100秒〜」の大当たり状態振分は台番1と同じであり、異常報知を実行していないが、ST中全体の大当たり状態の当選確率が高すぎるため、異常報知を実行している。
上述のようにラウンド振分割合特定帳票により不正が行われている可能性があると判断した場合は、その台番の遊技機1の遊技者の行動を監視し、不正が行われている場合には適切に対処する。
このような実施形態によれば、次のような効果を奏することができる。
管理装置4は、第1始動口18と第2始動口19への入賞に基づく大当たり状態のラウンド振分が異なる遊技機1を管理する場合に、ST中のラウンド振分が適正と判定するための閾値を決定した上で、遊技機1のST中のラウンド振分を特定し、閾値に基づいてST中のラウンド振分に異常がある場合は異常報知を行うようにしたので、異常報知を適度に実行することが可能となり、遊技機1を適切に管理することができる。
第2始動口19への入賞が抑制された通常時のスタートによってST中のラウンド振分が適正と判定するための閾値を決定するようにしたので、閾値を決定するための信頼性を高めることができる。
遊技機1から出力されるスタート信号に基づいて閾値を決定するようにしたので、第1始動口18及び第2始動口19のいずれかに玉が入賞したことに対応した共通の入賞信号を出力するタイプの遊技機を適切に管理することができる。
遊技機1は、第1始動口18及び第2始動口19への入賞に応じて2つの図柄変動をそれぞれ同時に実行可能であると共に少なくともST中100秒までは第2始動口19への入賞に応じた15R大当たり状態のみが発生するように図柄変動時間を変更することから、そのような期間を除外してST期間における大当たり状態のラウンド振分を行うようにしたので、このようなタイプの遊技機を適切に管理することができる。
ST中当選確率異常についてはST中全体を監視し、ST中大当たり状態の振分異常についてはST中100秒が経過してから監視するようにしたので、異常状態の発生頻度に基づいて不正を監視する場合に監視対象とする大当たり状態のサンプル数が少なくなってしまうことを抑制できる。つまり、発生した大当たり状態の累計の頻度を監視する期間と、大当たり状態が発生した場合のラウンドの内訳を監視する期間とを異ならせることでより発生した大当たり状態の監視を適切に行うことができる。
(その他の実施形態)
本発明は、上記実施形態に限定されることなく、次のように変形又は拡張したり、各変形例を上記実施形態と組合せたり、各変形例を組合せるようにしても良い。
上記実施形態以外の遊技機に本発明を適用しても良い。例えば、流下する玉が内部に封入されており、遊技者が直接玉に触れることができない封入式パチンコ機に適用しても良い。また、STを有した遊技機に限定されるものではなく、終了した後に高確率状態となる大当たり状態と低確率状態となる大当たり状態が設定された遊技機に適用しても良い。
大当たり状態の種類を変更しても良い。例えば第1始動口18の振分けが15R:5R=5:95、第2始動口19の振分けが15R:10R=5:95の場合、第1特別遊技状態が5Rに対応し、第2特別遊技状態が10Rに対応する。つまり、3種類以上の大当たり状態が設定された遊技機を監視対象としても良い。また、例えば、大当たり状態として、3R、5R、7R、10R、15Rのものが設定されており、3R、5Rが第1特別遊技状態に対応し、7R、10Rが第2特別遊技状態に対応しているものが含まれるようにしても良い。
大当たり状態のラウンド数の概念がなく、ラウンド数は同じだが、遊技者が獲得可能な玉数が異なる大当たり状態を監視対象としても良い。例えば、15R大当たり状態として、遊技者が獲得可能な玉数の期待度が500個と1000個のものが設定されている場合、獲得期待度が500個の大当たり状態を第1特別遊技状態、1000個の大当たり状態を第2特別遊技状態としても良い。
発生した大当たり状態の中で15R大当たり状態が発生した割合が所定割合以上となったことを条件に異常報知を実行する構成としたが、発生した大当たり状態の中で5R大当たり状態の発生した割合が所定割合未満となった場合に異常報知を実行するようにしても良い。
遊技機における各始動口18,19の位置や、電チュー22の有無を任意に変更しても良い。
ラウンド振分の特定方法を変更しても良く、例えば、大当たり状態が発生している時間からラウンドを特定するようにしても良い。また、遊技機がラウンドを識別可能な大当たり信号を出力する場合、受信した大当たり信号からラウンド数を特定するようにしても良い。
異常報知を実行するための基準値を、所定時間あたりの図柄変動の回数から決定する必要はなく、所定時間又は所定の打出玉数に対する始動口18,19への入賞回数から特定するようにしても良い。この場合に、いずれの始動口18,19に入賞したかを信号から特定できない場合、通常状態における入賞信号を第1始動口18への入賞であるものとして第1始動口18への入賞頻度を特定するようにすれば良い。
また、第1始動口18への入賞と第2始動口19への入賞を区別できる場合や、第1始動口18への入賞に対応した図柄変動と、第2始動口19への入賞に対応した図柄変動を区別できる場合、第1始動口18への入賞や第1始動口18への入賞に基づく図柄変動から基準値を決定するようにしても良い。
異常報知を実行する場合の基準値の算出方法は任意に変更しても良い。どのような方法を採用した場合でも、スタートに基づいて基準値を決定すれば本願発明に含まれる。
異常報知を行う値を管理者が手入力できる構成としても良い。例えば、スタート4.0〜4.4の場合に異常報知を行う場合の比率を3:10と管理者が入力できる構成としても良い。この場合、異常報知を行う値をスタート別に管理者が入力可能な構成とすると良い。
上記実施形態では、ラウンド振分に続けて異常判定を実行するようにしたが、異常判定を所定回数の大当たり状態の発生後に実行したり、ST終了時に実行したりしても良い。
請求項1でいう「予め定められた期間」としてはSTに限定されることなく、確変期間、時短期間が独立して行われる遊技機の場合は、それらの期間としても良いし、それ以外の特別な遊技状態であっても良い。
図面中、1は遊技機、4は管理装置(特別遊技状態特定手段、特別報知実行手段、特別基準割合決定手段、受信手段)、18は第1始動口(第1入賞部)、19は第2始動口(第2入賞部)、29は主制御回路(第1抽選手段、第2抽選手段、図柄変動実行手段、特別遊技状態発生手段)、44は信号出力部(出力手段)である。

Claims (6)

  1. 遊技者に有利な特別遊技状態として、第1特別遊技状態と、当該第1特別遊技状態よりも遊技に使用する遊技価値を多く獲得可能な第2特別遊技状態とが発生する遊技機を管理対象とした遊技機管理装置において、
    前記遊技機は、
    遊技領域を流下する玉が入賞可能な第1入賞部と、
    前記第1入賞部に玉が入賞した場合に、前記第2特別遊技状態よりも前記第1特別遊技状態の方が発生する頻度が高くなるように前記特別遊技状態を発生させるか否かの抽選を行う第1抽選手段と、
    遊技領域を流下する玉が入賞可能であり、前記第1入賞部とは異なる第2入賞部と、
    前記第2入賞部に玉が入賞した場合に、前記第1特別遊技状態よりも前記第2特別遊技状態の方が発生する頻度が高くなるように前記特別遊技状態を発生させるか否かの抽選を行う第2抽選手段と、
    前記第1抽選手段及び前記第2抽選手段の抽選結果に対応した図柄変動を、同時に又は予め定められた順番でそれぞれ実行する図柄変動実行手段と、
    前記図柄変動実行手段に前記特別遊技状態を発生させることに対応した図柄が停止表示した場合に、前記特別遊技状態を発生させる特別遊技状態発生手段と、を備え、
    前記特別遊技状態が発生した場合に、当該特別遊技状態が前記第1特別遊技状態及び前記第2特別遊技状態のいずれに対応しているかを特定する特別遊技状態特定手段と、
    前記特別遊技状態が発生した中で前記第2特別遊技状態が特別基準割合よりも多く占めいている場合に特別報知を実行する特別報知実行手段と、
    予め定められた期間における前記第1入賞部への玉の入賞頻度、又は予め定められた期間における前記第1入賞部への玉の入賞に基づく前記図柄変動の実行頻度に対応した頻度情報に基づいて前記特別基準割合を決定する特別基準割合決定手段と、
    を備えたことを特徴とする遊技機管理装置。
  2. 前記遊技機は、前記第2入賞部に玉が入賞し易い有利状態と、前記有利状態よりも前記第2入賞部に玉が入賞しにくい不利状態とが設定されており、
    前記特別基準割合決定手段は、前記頻度情報として、前記不利状態における前記図柄変動の実行頻度に対応した情報を用いることを特徴とする請求項1記載の遊技機管理装置。
  3. 前記遊技機は、前記第1入賞部及び前記第2入賞部のいずれかに玉が入賞したことに対応した入賞信号を出力する出力手段を有し、前記第2入賞部に玉が入賞し易い有利状態と、前記有利状態よりも前記第2入賞部に玉が入賞しにくい不利状態とが設定されており、
    前記入賞信号を受信する受信手段を備え、
    前記特別基準割合決定手段は、前記頻度情報として、前記不利状態における前記入賞信号の受信頻度に対応した情報を用いることを特徴とする請求項1記載の遊技機管理装置。
  4. 前記有利状態には、前記第1入賞部への玉の入賞に基づく前記図柄変動が終了する頻度が低い第1有利状態と、前記第1有利状態よりも前記第1入賞部への玉の入賞に基づく前記図柄変動が終了する頻度が高い第2有利状態と、が含まれており、
    前記特別報知実行手段は、前記第2有利状態において前記特別遊技状態が発生した中で前記第2特別遊技状態が前記特別基準割合よりも多く占めている場合に特別報知を実行することを特徴とする請求項2又は3記載の遊技機管理装置。
  5. 前記特別報知実行手段は、前記有利状態において、前記第1入賞部への玉の入賞に基づく前記図柄変動、及び前記第2入賞部への玉の入賞に基づく前記図柄変動をぞれぞれ同時に実行していくものであり、さらに、一の入賞部への玉の入賞に基づく前記図柄変動が終了した場合に、当該一の入賞部への次の玉の入賞に基づく図柄変動を開始するものであり、
    前記第1有利状態における前記第1入賞部への玉の入賞に基づく前記図柄変動の時間は、前記第2有利状態における前記第1入賞部への玉の入賞に基づく前記図柄変動の時間よりも長いことを特徴とする遊技機を管理することを特徴とする請求項4記載の遊技機管理装置。
  6. 前記特別遊技状態が発生する期待度は、前記第1有利状態及び前記第2有利状態においてぞれぞれ同じであり、
    前記特別報知実行手段は、前記第1有利状態及び前記第2有利状態にて発生した前記第1特別遊技状態及び前記第2特別遊技状態の累計頻度が所定頻度よりも高い場合に異常報知を実行することを特徴とする請求項4又は5記載の遊技機管理装置。
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