JP6453064B2 - 遊技機 - Google Patents

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Description

本発明は、玉を遊技媒体とした遊技機に関する。
遊技場に設置される遊技機として、玉が大入賞部に入賞したときに玉の払出等の特典を遊技者に付与するパチンコ遊技機が知られている。大入賞部には大当たり状態において玉が入賞可能であり、大当たり状態は、所定の態様で大入賞部が開放するラウンドを所定回数繰り返すことで終了する。そして、大当たり状態が終了した後には、大当たり当選の確率が高くなる確変状態が所定の頻度で発生する。この確変状態が発生すると、大当たり状態が連続して発生し易くなる。
パチンコ遊技機の中には、大当たり状態とは別に小当たり状態を発生させるものがある。小当たり状態としては、大入賞部に玉がほとんど入賞せず遊技状態の変化を遊技者に推測させるための小当たり状態や、2〜3個の玉を大入賞部に入賞させることが可能であり、大当たり状態が発生していない場合に遊技者に付与する払出玉数を増加させるための小当たり状態などがある。このようなパチンコ遊技機は、小当たり状態を設けることで遊技を多様化しようとしている。
ところで、遊技の単調化を抑制する目的で様々な技術が提案されている。例えば、下記の特許文献1には、大入賞部が開放されるラウンド回数は変わらないが開放時間が長く有利なラウンドの実行回数が異なる複数種類の大当たり状態が設定されたパチンコ遊技機が記載されている。遊技者にしてみれば、大当たり状態の消化中にあと何回有利なラウンドが実行されるか特定しにくいため、大当たり状態がいつまで継続するか予想しながら遊技を行うことになる。特許文献1のパチンコ遊技機は、このような遊技仕様により、大当たり状態に対する遊技者の注目度を高めようとしている。
特開2009−240361号公報
しかしながら、前記従来の遊技機では、次のような問題がある。すなわち、上記の特許文献1の遊技機では、大当たり状態下の遊技に対する遊技者の注目度を高めることは可能であるが、大当たり状態を発生させるか否かの抽選結果を表示する図柄変動への注目度を十分に高めることができていないという問題がある。また、小当たり状態を発生させる遊技機においても、図柄変動への注目度を十分に高めることができているとは言い難い。
本発明は、前記従来の問題点に鑑みてなされたものであり、図柄変動に対する遊技者の注目度を高めることが可能な遊技機を提供することを目的とする。
本発明の第1の態様は、遊技領域を流下した玉が入賞可能な入賞部と、
前記入賞部に玉が入賞した場合に、遊技者に有利な第1特別遊技状態及び第2特別遊技状態を発生させるか否かの抽選を実行する抽選手段と、
予め定められた図柄変動を所定時間に亘って実行した後、前記抽選手段の抽選結果に対応した図柄を停止する図柄変動手段と、
前記図柄変動手段が前記第1特別遊技状態の発生に対応した図柄を停止した場合に、前記第1特別遊技状態を発生させると共に、前記図柄変動手段が前記第2特別遊技状態の発生に対応した図柄を停止した場合に、前記第2特別遊技状態を発生させる特別遊技状態発生手段と、
前記入賞部に玉が入賞し易い高頻度入賞状態、及び当該高頻度入賞状態よりも前記入賞部に玉が入賞しにくい通常入賞状態のうち、前記第1特別遊技状態が終了した場合に前記高頻度入賞状態を設定する一方、前記第2特別遊技状態が終了した場合には当該第2特別遊技状態が発生する前の入賞状態を維持する入賞状態設定手段と、
前記高頻度入賞状態において前記図柄変動手段が予め定められた特別回数の図柄変動を実行した場合、該特別回数の図柄変動を実行するまでよりも前記図柄変動手段による前記図柄変動の実行時間が短い特別変動状態を設定する特別変動状態設定手段と
前記特別変動状態において、前記第2特別遊技状態が発生することなく前記図柄変動手段が予め定められた終了回数の図柄変動を実行した場合に当該特別変動状態を終了すると共に、前記終了回数の図柄変動を前記図柄変動手段が実行する前に前記第2特別遊技状態が発生したときには、当該第2特別遊技状態が終了してから新たに前記第2特別遊技状態が発生することなく前記図柄変動手段が前記終了回数の図柄変動を実行した場合に前記特別変動状態を終了する特別変動状態終了手段と、を備えたことを特徴とする遊技機にある(請求項1)。
第1の態様の遊技機では、高頻度入賞状態において特別回数の図柄変動を実行すると、特別変動状態が設定されて図柄変動の時間が短くなる。図柄変動の時間が短くなれば単位時間当たりの図柄変動の回数が多くなり、これにより、単位時間あたりに発生する第2特別遊技状態の回数が増加する。玉を発射し続けて遊技を行っている場合であれば、玉を発射した数に対して第2特別遊技状態の発生頻度が高くなるので遊技者の有利度が高くなる。
第1の態様の遊技機では、高頻度状態において消化した図柄変動の回数が特別回数になったとき、特別変動状態が設定される。このようなタイミングで特別変動状態を設定すれば、高頻度状態において消化した図柄変動の回数が多くなり特別回数にまで到達してしまったことに対する遊技者への救済措置としての効果を得ることができる。また、特別変動状態の遊技者の有利度の高さによっては、遊技者側の有利度の高い特別変動状態が設定されることを期待して遊技を行う。
以上より、特別変動状態が設定されるか否かに遊技者が注目し、遊技者が図柄変動の回数に注目するようになる。このように、第1の態様の遊技機によれば、図柄変動に対する遊技者の注目度を高めることができる。
なお、本発明において、図柄変動の実行時間が短いとは、図柄変動の平均的な実行時間、すなわち図柄変動の実行時間の期待値が短いことを意味している。特別変動状態で発生する全ての図柄変動の実行時間が、当該特別変動状態の開始前の高頻度入賞状態下の全ての図柄変動の実行時間よりも短いことは必須の要件ではない。特別変動状態において発生した図柄変動の平均的な実行時間が、特別変動状態の開始前の高頻度入賞状態下の図柄変動の平均的な実行時間よりも短ければ良い。
本発明の遊技機としては、入賞に応じて玉を払い出すタイプであっても良いし、ポイントを使用して玉を発射し入賞に応じてポイントが付与される、いわゆる封入式のパチンコ遊技機であっても良い。封入式のパチンコ遊技機においては、ポイントが遊技価値として機能し、玉が遊技媒体として機能する。
本発明の第1の態様の遊技機は、前記特別変動状態において、前記第2特別遊技状態が発生することなく前記図柄変動手段が予め定められた終了回数の図柄変動を実行した場合に当該特別変動状態を終了すると共に、前記終了回数の図柄変動を前記図柄変動手段が実行する前に前記第2特別遊技状態が発生したときには、当該第2特別遊技状態が終了してから新たに前記第2特別遊技状態が発生することなく前記図柄変動手段が前記終了回数の図柄変動を実行した場合に前記特別変動状態を終了する特別変動状態終了手段を備えている
特別変動状態において終了回数の図柄変動を実行する前に第2特別遊技状態が発生した場合、当該第2特別遊技状態が終了した後、さらに終了回数の図柄変動を実行するまで特別変動状態を継続できる。つまり、終了回数の図柄変動を実行するまでに第2特別遊技状態が発生すれば、特別変動状態が継続し続けることになる。このような遊技仕様を採用すれば、特別変動状態において実行された図柄変動の回数に一層、遊技者が注目するようになるので、本発明の効果をより高めることが可能となる。
本発明の第1の態様の遊技機は、遊技領域を流下した玉が入賞可能であり、前記第2特別遊技状態が発生したとき、玉が入賞しにくい第1状態から当該第1状態よりも玉が入賞し易い第2状態に切り替わる可変入賞部と、
前記入賞部及び前記可変入賞部のいずれかに玉が入賞した場合に特典を遊技者に付与する特典付与手段と、
遊技機の管理者が操作可能な操作手段と、
前記操作手段が操作された場合に、テストモードを設定するテストモード設定手段と、を備え、
前記可変入賞部は、前記テストモードにおいては、前記第2特別遊技状態が発生しても前記第1状態を維持することが好ましい(請求項)。
ここで、第1の態様の遊技機の遊技では、第2特別遊技状態の発生によって第2状態となった可変入賞部への玉の入賞や、入賞部への玉の入賞により特典が付与される。この遊技機では、可変入賞部への玉の入賞に応じて付与した特典と、入賞部への玉の入賞に応じて付与した特典と、の見分けが難しく、どの程度の頻度で入賞部に玉が入賞しているか特定しにくくなっている。付与した特典の大きさに基づいて、遊技場の管理者が入賞部への入賞率等の調整を行おうとした場合、どの程度の頻度で入賞部に玉が入賞しているか特定できていなければ精度の高い調整が困難になってしまうという問題がある。
特に、図柄変動の時間が短くなる特別変動状態が設定されると、上記のごとく単位時間あたりに発生する第2特別遊技状態の回数が増加し、特別変動状態と第2特別遊技状態とが連続して交互に発生するような状況になるため、上記の問題が一層顕著になる。
このような問題に対して、上記のようなテストモードを設定可能な遊技機の構成が非常に有効になる。第2特別遊技状態が発生しても可変入賞部に玉が入賞しにくい第1状態が維持されるテストモードを設定すれば、入賞部への入賞に基づく特典の大きさを比較的容易に特定できるようになり、上記のような問題を抑制できる。
本発明の第1の態様の遊技機は、遊技領域を流下した玉が入賞可能であり、前記第2特別遊技状態が発生したとき、玉が入賞しにくい第1状態から当該第1状態よりも玉が入賞し易い第2状態に切り替わる可変入賞部と、
前記入賞部及び前記可変入賞部のいずれかに玉が入賞した場合に特典を遊技者に付与する特典付与手段と、
前記第2特別遊技状態において前記可変入賞部に玉が入賞したことに応じて付与した特典の大きさを集計して表示する表示手段と、を備えていても良い
第2特別遊技状態において付与した特典の大きさを表示する場合には、遊技者が第2特別遊技状態において獲得した特典の大きさを容易に特定できるようになる。当然ながら、その特典が大きい場合には遊技者側の満足感が高くなる。第2特別遊技状態において付与した特典の大きさを表示すれば、遊技者が遊技上の満足感を得易くなるという効果が生じる。
さらに、第2特別遊技状態において付与した特典の大きさを表示する場合には、遊技者側に付与した特典について、第2特別遊技状態において付与した特典であるか、入賞部への玉の入賞による特典であるか等、付与した特典の内訳を遊技場の管理者等が把握し易くなる。遊技場の管理者等が遊技機の調整を行うとき、遊技機が付与した特典の内訳を把握できていれば、入賞部への入賞に基づく特典の大きさの調整など、遊技機の出玉の調整を精度高く実施できるようになる。
本発明の第1の態様の遊技機は、遊技機外部に信号を出力する信号出力部と、
前記第1特別遊技状態が発生した場合、遊技機外部に当該第1特別遊技状態の発生に対応した特別信号を出力するように前記信号出力部を制御する一方、前記第2特別遊技状態が発生した場合、遊技機外部に当該第2特別遊技状態の発生に対応した信号を出力しないように前記信号出力部を制御する出力制御手段を備えていても良い
第2特別遊技状態が発生した旨を特定可能な信号が出力されない場合、入賞部及び可変入賞部のいずれへの入賞に基づく特典であるかの特定が難しくなる。この場合には、上記のように第2特別遊技状態が発生しても可変入賞部に玉が入賞しにくい第1状態が維持されるテストモードを設定する構成や、上記のように第2特別遊技状態において付与した特典の大きさを表示する構成が特に有効となる。
テストモードを設定可能な遊技機であれば、第2特別遊技状態が発生した旨を特定可能な信号が出力されなくても、入賞部への入賞に基づく特典の大きさを特定し易くなり、遊技場の管理者等が遊技機の調整を行い易くなる。また、第2特別遊技状態において付与した特典の大きさを表示する構成を備える遊技機であれば、第2特別遊技状態が発生した旨を特定可能な信号が出力されなくても、遊技機が付与した特典の内訳の把握が可能になり、遊技場の管理者等が遊技機の調整を行い易くなる。
本発明に関連する第2の態様は、遊技領域を流下した玉が入賞可能な入賞部と、
前記入賞部に玉が入賞した場合に、遊技者に有利な第1特別遊技状態及び第2特別遊技状態を発生させるか否かの抽選を実行する抽選手段と、
予め定められた図柄変動を所定時間に亘って実行した後、前記抽選手段の抽選結果に対応した図柄を停止する図柄変動手段と、
前記図柄変動手段が前記第1特別遊技状態の発生に対応した図柄を停止した場合に、前記第1特別遊技状態を発生させると共に、前記図柄変動手段が前記第2特別遊技状態の発生に対応した図柄を停止した場合に、前記第2特別遊技状態を発生させる特別遊技状態発生手段と、
前記入賞部に玉が入賞し易い高頻度入賞状態、及び当該高頻度入賞状態よりも前記入賞部に玉が入賞しにくい通常入賞状態のうち、前記第1特別遊技状態が終了した場合に前記高頻度入賞状態を設定する一方、前記第2特別遊技状態が終了した場合には当該第2特別遊技状態が発生する前の入賞状態を維持する入賞状態設定手段と、
前記高頻度入賞状態において予め定められた設定条件が成立した場合に、前記図柄変動手段による前記図柄変動の実行時間が前記設定条件が成立するまでよりも短い特別変動状態を設定する特別変動状態を設定する特別変動状態設定手段と、
前記特別変動状態において、前記第2特別遊技状態が発生することなく前記図柄変動手段が予め定められた終了回数の図柄変動を実行した場合に当該特別変動状態を終了すると共に、前記終了回数の図柄変動を前記図柄変動手段が実行する前に前記第2特別遊技状態が発生したときには、当該第2特別遊技状態が終了してから新たに前記第2特別遊技状態が発生することなく前記図柄変動手段が前記終了回数の図柄変動を実行した場合に前記特別変動状態を終了する特別変動状態設定手段と、を備えたことを特徴とする遊技機にある
第2の態様の遊技機では、特別変動状態において終了回数の図柄変動を実行する前に第2特別遊技状態が発生すれば、当該第2特別遊技状態が終了した後、さらに終了回数の図柄変動を実行するまで特別変動状態を継続できる。つまり、終了回数の図柄変動を実行するまでに第2特別遊技状態が発生すれば、特別変動状態を長く継続できる。この遊技機では、特別変動状態における図柄変動の回数が終了回数に到達するまでに第2特別遊技状態を発生できるか否かが遊技を進める上での大きなポイントになっている。それ故、この遊技機の遊技者は、特別変動状態の設定中において、その特別変動状態が発生してから、あるいはその特別変動状態において第2特別遊技状態が発生してからの図柄変動の実行回数に注目するようになる。このように第2の態様の遊技機によれば、図柄変動に対する遊技者の注目度を高めることが可能になっている。
本発明の遊技機は、前記抽選手段による抽選状態として、通常状態と当該通常状態よりも前記第1特別遊技状態の発生に当選する確率が高い高確率状態が設けられ、前記第1特別遊技状態が終了した場合、予め定められた高確率状態終了条件が成立するまで高確率状態が設定され、
前記入賞部は、玉が入賞しにくい閉鎖状態と、当該第1状態よりも玉が入賞し易い開放状態とに切り替わるものであり、さらに、前記高頻度入賞状態においては、前記通常入賞状態よりも前記開放状態に切り替わり易いものであり、
前記抽選手段による抽選結果を特図保留として所定の上限保留数まで記憶する記憶手段と、
前記記憶手段に記憶されている前記特図保留を1つずつ読み出すと共に、前記特図保留を読み出したことに応じて前記記憶手段の保留数を減少させる読出手段と、を備え、
前記図柄変動手段は、前記読出手段が読み出した特図保留の抽選結果に対応した図柄を停止する遊技機であっても良い。
遊技場用システムの構成を示すシステム図。 パチンコ遊技機を示す正面図。 パチンコ遊技機の電気的構成を示すブロック図。 確変状態中に液晶表示部が表示する画面の正面図。 確変状態下の小当たり当選時に液晶表示部が表示する画面の正面図。 管理装置が表示する画面の正面図。
本発明の実施の形態につき、以下の実施例を用いて具体的に説明する。
(実施形態1)
本実施形態は、図柄変動後に停止した図柄の組み合わせに応じて大当たり状態を発生させるパチンコ遊技機1に関する。この内容について、図1〜図6を参照して説明する。
図1に例示する遊技場では、パチンコ遊技機1、貸出機52、台ランプ53、及び管理装置51等を含めて遊技場システム5が形成されている。遊技場システム5では、管理装置51のほか、2台のパチンコ遊技機1毎に設置される中継装置55等が通信ネットワーク54に接続されている。中継装置55には、パチンコ遊技機1のほか、各パチンコ遊技機1に付設された台ランプ53及び貸出機52が通信可能な状態で接続されている。遊技場では、パチンコ遊技機1、貸出機52、及び台ランプ53の組合せが、管理装置51によって個別に管理されている。
図1の管理装置51は、液晶ディスプレイ等のPCモニタや図示しないプリンタ等を含む出力部と、各種の演算処理を実行する装置本体と、キーボード及び図示しないマウスを含む入力部と、を備えている。装置本体は、演算処理を実行するCPU(Central Processing Unit)を中心とした制御機能、ハードディスクドライブ、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)等を利用する記憶機能、及び各種信号あるいは情報を送受信する通信機能等を有している。
管理装置51は、例えばハードディスクドライブから読み出したソフトウェアプログラムをCPUが実行することで、さまざな機能を実現する。管理装置51は、各遊技機が出力する遊技信号を中継装置55経由で受信し、遊技信号の種類毎に入力回数をカウント等することで遊技台毎の打込玉数や払出玉数などの遊技データの集計が可能である。さらに、集計した遊技データについて各種の演算処理を施すことにより、例えば、払出玉数から打込玉数を差し引いた獲得玉数や、打込玉数に対する払出玉数の割合である出玉率等を算出することが可能である。
図1及び図2のパチンコ遊技機1は、パチンコ玉を遊技媒体として遊技される遊技機である。このパチンコ遊技機1は、入賞部の一例である始動入賞部11、12への入賞に応じて当たり抽選(特別図柄の当否判定、以下、特図判定という。)を実行する。特図判定では、遊技者に有利な特別遊技状態を発生させるか否かが抽選により決定される。パチンコ遊技機1は、特図当選が発生したときに大当たり図柄が表示されて第1特別遊技状態の一例である大当たり状態が発生する、いわゆるセブン機である。
パチンコ遊技機1が発生する遊技状態としては、通常状態、有利な大当たり状態及び小当たり状態のほか、大当たりの当選確率が高くなる確変状態(高確率状態)、図柄変動時間が短縮される時短状態等がある。大当たり状態及び小当たり状態以外では、当たり抽選としての特図判定が実行され、この特図判定に当選したときに大当たり状態等が発生する。
パチンコ遊技機1では、図示しない台枠に取り付けられた開閉扉13の内側に略円形状の遊技領域130が形成されている。遊技領域130の下側には上皿135及び下皿137が設けられている。上皿135の右下には、パチンコ玉を発射させるために遊技者が操作する操作ハンドル15が配置されている。
開閉扉13は、パチンコ遊技機1に対面して左側のヒンジ133を介して回動可能な状態で台枠に固定されている。開閉扉13には、遊技領域130に対応する略円形状の透明窓139が設けられている。透明窓139の左下にはスピーカ131が配置され、上部両側には装飾ランプ部136が配置されている。
上皿135は、入賞に応じて払い出された賞球や、貸玉等を受け入れるための受け皿である。上皿135は、遊技者側に向けて張り出すように形成されている。上皿135の玉は、図示しない供給通路を経由して発射装置341(図3)に供給される。
下皿137は、上皿135の玉が一杯になったときに賞球の玉を払い出したり、遊技者の操作に応じて上皿135の玉を回収するための受け皿である。
遊技領域130は、遊技媒体である玉が流下する領域である。遊技領域130は、液晶表示部190を含む表示装置19を中心として形成されている。遊技領域130の最下部には、入賞することなく流下した玉を回収するためのアウト孔138が設けられている。表示装置19とアウト孔138との間隙には、第1始動入賞部11と第2始動入賞部12とが上下に配置されている。
遊技者側から向かって表示装置19の右側に通過ゲート14が配置され、その下側に大入賞口160を含む大入賞部16が配置されている。さらに、遊技領域130の左縁に沿って普図表示部181、普図保留表示部182が配置されている。
表示装置19の外枠は、液晶表示部190の表示画面の手前側を玉が通過しないよう、遊技領域130を覆う透明窓139近くまで張り出すように形成されている。遊技領域130を流下する玉は、表示装置19の張り出し形状により、右側領域と左側領域とに振り分けられる。右側領域に配置された通過ゲート14や大入賞部16には、表示装置19によって右側に振り分けられた玉が通過あるいは入賞可能となっている。
通過ゲート14は、通過玉を検出するためのゲートである。玉を通過させるのみの通過ゲート14には、賞球の払い出しが設定されていない。通過ゲート14の通過玉が検出されると、普通図柄の当否判定(以下、普図判定という。)用の抽選用乱数が抽出され、普図判定が実行される。なお、普図当選の確率は、通常状態では1/30、時短状態及び確変状態では1/1となっている。
普図表示部181は、普図判定の当否の表示部である。普図表示部181は、LEDを点灯させることにより当選を表示し、消灯に応じてハズレを表示する。
普図保留表示部182は、普図の変動表示中に抽出された普図判定用の抽選用乱数の保留数の表示部である。
大入賞部16は、大入賞口160を開口することで開放される、いわゆるアタッカーと呼ばれる可変入賞部である。大入賞部16は、横長略矩形状を呈する大入賞口160と、手前側に回動する蓋部材161と、を有している。大入賞部16は、遊技領域130をなす盤面に対して蓋部材161が面一をなすと大入賞口160が閉鎖されて入賞率がゼロで玉が入賞しにくい第1状態となる。一方、蓋部材161が手前側に回動したときに大入賞口160が開口し玉が大入賞部16に入賞し易い第2状態となる。なお、大入賞部16に玉が入賞したときの払出玉数は15個となっている。
始動入賞部11、12は、特図判定(当たり抽選)の契機となる入賞部である。始動入賞部11、12に玉が入賞すると、抽選用乱数が抽出され特図判定が実行される。なお、始動入賞部11、12への始動入賞に対する払出玉数は3個となっている。
第1始動入賞部11は、入賞率が変動しない、いわゆるへそタイプの入賞部である。一方、この第1始動入賞部11の真下に配置された第2始動入賞部12は、電動チューリップタイプの入賞部であり、その開口部120に一対の可動羽根121が取り付けられている。
通常時の一対の可動羽根121は、隙間を空けて相互に対面するように起立する状態(図2中、点線で示す状態。)にあり、この状態では、上方に向けて開口する玉1個分の隙間が第1始動入賞部11により閉塞されるので入賞率が極めて低くなってほとんどゼロになる(玉が入賞しにくい閉鎖状態)。一方、一対の可動羽根121が、図2中、実線で示すように相互に離隔するように回動すると、開口部120への玉の流入をガイドする受け皿のように作用する。そうすると、第2始動入賞部12への入賞が容易になり入賞率が一気に高くなる(玉が入賞し易い開放状態)。第2始動入賞部12は、普図判定の当選に応じて可動羽根121が回動して開放され、その開放時間は、通常状態において0.2秒×1回、確変状態及び時短状態において1.5秒×3回となっている。
なお、普図当選の当選確率が1/1であって、かつ、可動羽根121の開放時間が長くなる確変状態及び時短状態は、第2始動入賞部12に玉が入賞し易い高頻度入賞状態となっている。一方、普図当選の当選確率が1/30と低確率で、可動羽根121の開放時間も短い通常状態は、第2始動入賞部12に玉が入賞しにくい通常入賞状態となっている。
表示装置19は、略中央に液晶表示部190が配置された装置である。液晶表示部190は、特図判定の抽選結果を報知する図柄変動手段としての機能や、小当たり状態の発生中に付与した払出玉数を集計して表示する表示手段としての機能(図を参照して後述する)等を備えている。
さらに、液晶表示部190の表示画面の下部には、特図保留表示部195が表示されている。特図保留表示部195は、特図判定用の抽選用乱数の保留数の表示部である。特図保留表示部195は、第1始動入賞部11への始動入賞に応じた抽選用乱数の保留数と、第2始動入賞部12への始動入賞に応じた抽選用乱数の保留数と、をそれぞれ表示可能である。
図柄変動手段としての液晶表示部190では、演出用の図柄が所定時間に亘って変動表示された後、停止表示された図柄の組合せに応じて特図判定の抽選結果が報知される。特図判定の抽選結果としては、大当たり状態の契機となる特図当選、及び小当たり状態の契機となる小当たり当選のほか、ハズレがある。
特図当選(大当たり当選)の場合には、所定の図柄変動時間(図柄変動の実行時間)に亘る図柄の変動表示後、ゾロ目の3桁の数字図柄(1〜9のいずれか)が表示される。特に、奇数の数字図柄のゾロ目は、確変大当たり状態の契機となる確変大当たり図柄となっており、偶数の数字図柄のゾロ目は、通常大当たり状態の契機となる通常大当たり図柄となっている。
小当たり当選の場合には、図柄の変動表示後、変動表示中の残り1つの図柄を残して同じ数字図柄が2つ停止した状態であるリーチ状態を経由せずに、3桁の数字に全て奇数図柄が停止表示される。図柄の停止順は左→右→中の順番であるので、例えば339の図柄の組み合わせが停止表示された場合、まず3と9が停止表示されるのでリーチ状態が発生しないので、小当たり当選の報知となる。小当たり状態の契機となる小当たり図柄としては、339のほかにも、例えば357や137等の図柄の組み合わせがある。
特図判定の抽選結果を報知する際の図柄変動時間は、第1始動入賞部11による始動入賞か、第2始動入賞部12による始動入賞か、により相違している。第1始動入賞部11への入賞に基づく図柄変動時間は、通常状態であるか確変状態であるか時短状態であるかに関わらず、毎分6回の図柄変動に対応する時間となっている。なお、この図柄変動時間は、平均的な時間であり、図柄変動が継続する時間の期待値である。
第2始動入賞部12への入賞に基づく図柄変動時間については、遊技状態の種類等に応じて相違し1分間当たりの平均的な図柄変動回数が次のようになっている。
・通常状態 ・・・毎分6回
・1〜100回転までの確変状態、及び時短状態 ・・・毎分14回
・101回転以降の確変状態 ・・・毎分25回
なお、本実施形態では、平均的な図柄変動回数が毎分25回となって図柄変動時間の平均(期待値)が約2.4秒と最も短くなる101回転以降の確変状態が、特別変動状態の一例となっている。また、高頻度入賞状態の一例である確変状態において図柄変動を100回消化したことが、特別変動状態の設定条件の一例となっている。なお、特別変動状態が設定される前の確変状態、及び時短状態における平均的な図柄変動回数は毎分14回となっており、このときの平均的な図柄変動時間は約4.3秒となっている。また、通常状態における平均的な図柄変動時間は10秒となっている。
次に、パチンコ遊技機1の電気的な構成について、図3を参照して説明する。パチンコ遊技機1は、主回路20を中心として構成されている。主回路20に対しては、玉の払出を制御する払出制御回路33、玉の打込を制御する発射制御回路34、遊技演出を制御する演出制御部35、液晶表示部190を制御する表示制御回路36、入賞玉あるいは通過玉の検出センサ311〜313、第2始動入賞部12の可動羽根121を駆動する電チューソレノイド321、大入賞部16を開放させる大入賞口ソレノイド324、普図表示部181、普図保留表示部182、動作モードを設定するための操作手段の一例であるモード設定操作部170、外部に各種信号を出力する信号出力部38、電力供給のための電源回路328等が電気的に接続されている。
演出制御部35には、スピーカ131を駆動するアンプ351や装飾ランプ部136が電気的に接続されているほか、表示制御回路36が通信可能に接続されている。
表示制御回路36には、液晶表示部190が電気的に接続されている。
入賞玉あるいは通過玉の検出センサとしては、始動入賞を検出する特図始動センサ311A・B、通過ゲート14の通過玉を検出する普図始動センサ312、及び大入賞部16への入賞玉を検出する大入賞センサ313がある。第1特図始動センサ311Aは、第1始動入賞部11に入賞した玉を検出できるようにその入賞口に取り付けられている。第2特図始動センサ311Bは、第2始動入賞部12に入賞した玉を検出できるように開口部120に取り付けられている。大入賞センサ313は、大入賞口160に流入した入賞玉を検出できるように取り付けられている。
払出制御回路33は、始動入賞部11、12あるいは大入賞部16への玉の入賞が発生したとき、主回路20からの指示を受けて特典付与手段の一例である払出装置331を制御し、所定数の玉の払出により入賞に対して特典を付与する。
発射制御回路34は、操作ハンドル15の操作量に応じて発射装置341を制御することで、玉の打ち出し強さをコントロールする。
モード設定操作部170は、開閉扉13の内側に設けられ、遊技場の管理者等が操作する操作手段である。モード設定操作部170に対する所定の設定操作により、通常の営業中の動作モードである営業モード、及びパチンコ遊技機1の動作チェックが可能なテストモードのうちのいずれかの動作モードに切り替えできる。
図3に示す主回路20は、CPU(Central Processing Unit)21、記憶素子であるROM(Read Only Memory)22・RAM(Random Access Memory)24、所定範囲の乱数を発生する乱数発生部27、抽選用乱数を抽出する乱数抽出部26、及び入出力インタフェースをなすI/O(Input/Output)25等を備えている。
ROM22は、CPU21に実行させる各種の処理プログラムを記憶しているほか、図示しない特図判定用の抽選テーブル及び普図判定用の抽選テーブルを記憶している。
特図判定用の抽選テーブルでは、通常状態及び時短状態での特図当選の当選乱数と、確変状態での特図当選の当選乱数と、が規定されている。確変状態での特図当選の当選乱数の数は、通常状態等での特図当選の当選乱数よりも多く設定され、これにより、確変状態における特図当選の確率が1/60と、通常状態及び時短状態の当選確率1/300よりも高くなっている。なお、特図当選の当選乱数の振分割合は、確変大当たりが50%、通常大当たりが50%となっている。
さらに、特図判定用の抽選テーブルでは、小当たり当選の当選乱数が規定されている。小当たり当選の当選乱数については、確変状態と他の遊技状態との区別がない一方、第1始動入賞部11への入賞を契機とした抽選か、第2始動入賞部12への入賞を契機とした抽選かで、相違している。第1始動入賞部11に対応する小当たり当選の当選乱数が未設定(当選確率ゼロ)である一方、第2始動入賞部12に対応する小当たり当選の当選乱数は、当選確率1/14となるように設定されている。
普図判定用の抽選テーブルでは、通常状態での普図当選の当選乱数と、時短状態及び確変状態での普図当選乱数の当選乱数と、が規定されている。通常状態での普図当選の当選乱数の数よりも、時短状態等での普図当選の当選乱数の方が多く設定され、通常状態での普図当選1/30に対して、時短状態及び確変状態での普図当選の当選確率が1/1となっている。
なお、普図当選の当選確率が高いのに加えて、上記のように普図当選したときの第2始動入賞部12の開放時間が長くなる時短状態及び確変状態は、第2始動入賞部12に玉が入賞し易い高頻度入賞状態となっている。時短状態等に比べて普図当選の当選確率が低いうえに普図当選に応じて第2始動入賞部12の開放時間が短い通常状態は、第2始動入賞部12に玉が入賞しにくい通常入賞状態となっている。
RAM24は、CPU21のワークエリアや一時書き込みに利用される読み書き可能な記憶素子である。RAM24の記憶エリアには、特図保留エリア241、普図保留エリア243、及び各1データ分の特図読出エリア245、普図読出エリア246が割り当てられている。RAM24は、始動入賞部11、12への始動入賞に応じた特図判定の抽選結果を記憶する後述の記憶手段としての機能を備えている。
特図保留エリア241は、特図判定の当否を表す保留乱数の記憶領域である。特図保留エリア241には、それぞれ4データ分の第1及び第2の保留エリアが設定されている。普図保留エリア243は、普図判定の保留乱数の4データ分の記憶領域である。
本実施形態の主回路20は、ROM22から読み出したプログラムをCPU21に実行させることにより、以下の各機能を実現している。
(1)抽選手段:遊技者に有利な大当たり状態及び小当たり状態を発生させるか否かの抽選である特図判定を実行する手段。抽選手段は、第1始動入賞部11又は第2始動入賞部12に玉が入賞したとき、特図判定用の抽選用乱数を抽出する。
(2)記憶手段:特図判定用に抽出された抽選用乱数を保留乱数として記憶する手段。記憶手段は、第1始動入賞部11への始動入賞に応じた特図判定用の抽選用乱数を上記特図保留エリア241の第1の保留エリアに記憶し、第2始動入賞部12への始動入賞に応じた特図判定用の抽選用乱数を特図保留エリア241の第2の保留エリアに記憶する。なお、4データ分一杯の保留乱数が保留された状態で対応する抽選用乱数が新たに抽出された場合、記憶手段は、その抽選用乱数を保留することなくそのまま消去する。以上のような抽選用乱数の保留処理は、普図判定についても同様である。
(3)読出手段:特図保留エリア241、普図保留エリア243の保留乱数を、特図読出エリア245あるいは普図読出エリア246に読み出す手段。読出手段は、特図保留エリア241、普図保留エリア243の保留乱数である特図保留あるいは普図保留を1つずつ読み出し、保留数を減少させる。なお、特図保留エリア241の特図保留については、第2始動入賞部12に対応する前記第2の保留エリアの特図保留を優先的に特図読出エリア245に読み出して消化し、第1始動入賞部11に対応する前記第1の保留エリアの特図保留については、第2の保留エリアが空になったときに限って特図読出エリア245への読出を実行する。
(4)特別遊技状態発生手段:大当たり図柄が停止表示されたときに大当たり状態を発生させ、小当たり図柄が表示されたときに小当たり状態を発生させる手段。
(5)入賞状態設定手段:第2始動入賞部12に玉が入賞し易い前記高頻度入賞状態、及びこの高頻度入賞状態よりも第2始動入賞部12に玉が入賞しにくい前記通常入賞状態の2種類の入賞状態のうちのいずれかの入賞状態を設定する手段。入賞状態設定手段は、大当たり状態が終了したとき前記高頻度入賞状態を設定する一方、小当たり状態が終了した場合には、この小当たり状態が発生する前の入賞状態を維持する。
(6)特別変動状態設定手段:高頻度入賞状態において予め定められた特別回数である100回の図柄変動が実行されて設定条件が成立したとき、100回までの図柄変動よりも図柄変動時間が短くなる特別変動状態を設定する手段。
(7)テストモード設定手段:モード設定操作部170に対して所定の操作が行われたとき、小当たり状態が発生しても玉が入賞しない前記第1状態に大入賞部16が維持されるテストモードを設定する手段。
(8)出力制御手段:大当たり状態が発生した場合、大当たり状態が発生した旨を表す後述の大当たり信号を出力するように信号出力部38を制御する一方、小当たり状態が発生した場合、対応する信号を出力しないように信号出力部38を制御する手段。なお、「対応する信号を出力しないように信号出力部38を制御する」構成には、出力停止制御を特別に実行する必要はなく、単に対応する信号を出力しない構成であれば含まれる。
パチンコ遊技機1が管理装置51や台ランプ53等の外部機器に対して外部出力する遊技信号としては、例えば以下の遊技信号がある。
(1)払出信号(セーフ信号):払出玉10玉毎に1回出力される。払出玉数(セーフ)は、払出信号数×10玉となる。
(2)打込信号(アウト信号):打込玉10玉毎に1回出力される。打込玉数(アウト)は、打込信号数×10玉となる。なお厳密には、打込信号はパチンコ遊技機1本体ではなく、使用玉を回収するために付設された図示しない玉回収装置から出力される。
(3)スタート信号:特図判定の抽選結果を報知するために図柄変動が開始される毎に1回出力される。
(4)大当たり信号(特別信号):大当たり状態の継続中にレベル出力される状態信号。
(5)確変信号:確変状態の継続中、及び小当たり状態の継続中にレベル出力される状態信号。なお、小当たり状態のみに対応する遊技信号は出力されない仕様となっている。
以上のように構成された本実施形態のパチンコ遊技機1では、遊技場の管理者等が前記モード設定操作部170を操作することにより、営業モード及びテストモードの2種類の動作モードのうちのいずれかを設定できる。営業モードとテストモードとの違いは、小当たり状態が発生したときの動作にある。営業モード下では、小当たり状態の発生中に大入賞部16が開放されるが、テストモード下では、小当たり状態が発生しても大入賞部16が開放されない。テストモード下の大入賞部16は、小当たり状態が発生しても、玉が入賞し易い第2状態にならず玉が入賞しにくい第1状態を維持する。以下の説明では、営業モード下のパチンコ遊技機1の動作について説明する。
パチンコ遊技機1は、操作ハンドル15が右回転方向に操作されたとき、その操作量に応じた強度で玉を発射する。発射された玉は、始動入賞部11、12等が配置された遊技領域130を流下する。始動入賞部11、12や大入賞部16等に入賞しなかった玉は、遊技領域130の最下部に設けられたアウト孔138から回収される。
主回路20は、通過ゲート14を通過する玉を検出したとき、乱数発生部27が発生する乱数の中から普図判定用の抽選用乱数を抽出する抽選を実行する。主回路20は、この抽選用乱数を普図判定用の抽選テーブル(図示略)と照合し、普図判定の当否を決定する。普図判定に当選したとき、主回路20は、普図表示部181を構成するLEDの点滅動作(普図変動)の後、LEDを点灯させる。ハズレの場合には、点滅動作の後、LEDを消灯させる。普図判定に当選すると、主回路20は、可動羽根121を外側に回動させ、これにより、第2始動入賞部12が開放されて入賞確率が高められる。
始動入賞部11、12に玉が流入して始動入賞が発生した場合には、主回路20は、特図判定用の抽選用乱数を抽出することで特図判定を実行する。主回路20は、抽出した特図判定用の抽選用乱数を特図保留として記憶する。第1始動入賞部11への入賞に応じた抽選用乱数、及び第2始動入賞部12への入賞に応じた抽選用乱数は、それぞれ、上限保留数の一例である4個を限度として保留される。保留数が4個となっている場合、始動入賞部11又は12への入賞に応じて抽出された新たな抽選用乱数は特図保留として記憶されることなく消去される。なお、このような保留乱数の取り扱いについては、普図判定用の抽選用乱数についても同様である。
主回路20は、液晶表示部190による図柄変動が停止しており、かつ、大当たり状態あるいは小当たり状態の発生中でもないとき、特図保留エリア241に記憶された保留乱数を1つずつ読み出し、図示しない特図判定用の抽選テーブルと照合して特図判定の当否を判定する。保留乱数の読み出しに当たっては、第1始動入賞部11に対応する保留乱数よりも第2始動入賞部12に対応する保留乱数を優先して、その記憶時点(入賞時点)が古いものから順番に1つずつ読み出される。
主回路20が特図判定の当否を判定したとき、液晶表示部190による図柄変動が開始される。液晶表示部190に表示された横並びの3つの図柄は、左→右→中の順番で停止する。
大当たり状態の契機となる特図当選は、液晶表示部190に停止表示された図柄のゾロ目の組合せである大当たり図柄によって報知される。なお、確変大当たりが当選した場合には奇数のゾロ目となり、通常大当たりの場合は偶数のゾロ目となる。
大当たり図柄の停止表示によって特図当選が報知されると、まず、15秒間に亘ってオープニング演出が実行され、その後、大当たり状態が開始される。大当たり状態では、大入賞口160の開口により大入賞部16が開放されて玉が入賞可能になるラウンドが繰り返し実行される。
大当たり状態の実行中に大入賞部16が開放されるラウンドの繰返し回数は、確変大当たり状態であるか通常大当たり状態であるかによらず15回となっている。1回のラウンドは、大入賞部16に玉が10個入賞するか、30秒経過したときに終了する。ラウンド15回分の平均的な出玉は約1500個となっている。大当たり状態においてラウンドが15回消化されると、10秒間に亘るエンディング演出が実行されて大当たり状態が終了する。
小当たり状態の契機となる小当たり当選は、3桁の数字図柄のうち2つが停止した状態で特図当選の可能性があるリーチ状態を経由することなく、3つの奇数図柄が直線上に並ぶ小当たり図柄の停止表示により報知される。小当たり当選が報知されると、まず、1秒間に亘ってオープニング演出が実行され、その後、小当たり状態が開始される。小当たり状態では、大入賞部16が1.5秒間に亘って開放されて大入賞部16に玉が入賞可能になる。開放回数は1回のみであり、1.5秒間の開放(前記第2状態)が終了すると1秒間に亘るエンディング演出が実行されて小当たり状態が終了する。
確変大当たり状態の終了後には、特図当選の確率が高くなる確変状態が発生する。この確変状態は、普図当選に応じた第2始動入賞部12の開放時間が長くなるため、第2始動入賞部12に玉が入賞し易い高頻度入賞状態となる。確変大当たり状態が終了してから1〜100回転までの確変状態における平均的な図柄変動回数が毎分14回である一方、101回転以降の確変状態では平均的な図柄変動回数が毎分25回になり図柄変動時間の期待値が最も短い特別変動状態となる。
この特別変動状態では、確変状態下の100回までの図柄変動よりも図柄変動時間がさらに短くなる。これにより単位時間当たりに発生する小当たり状態の発生回数が増加し、発射した玉数に対する小当たり状態の発生頻度が高くなって遊技者側に有利となる。なお、確変状態は、時短状態が後続して発生する通常大当たり状態の発生に応じて終了し、確変大当たり当選の場合には、対応する確変大当たり状態の終了後に継続的に発生する。
通常大当たり状態の終了後には、図柄変動50回転に亘る時短状態が発生し、50回転の図柄変動を消化すると通常状態に復帰する。この時短状態における図柄変動は毎分14回である。時短状態は、普図当選に応じた第2始動入賞部12の開放時間が長くなるため、第2始動入賞部12に玉が入賞し易い高頻度入賞状態となる。
確変状態及び時短状態では、図4及び図5に例示するような画面が液晶表示部190に表示される。同図は、確変大当たり状態が終了した後、130回転目の図柄変動において、左右で異なる数字図柄が停止する一方、中央の数字図柄が変動中の時点の画面の例である。この画面の左上部には、大当たり状態が終了した後の図柄変動の実行回数である回転数が表示されている。右上部には、初回の大当たり状態が発生してから現時点までの遊技期間内の累計獲得玉数の表示と、同遊技期間内で発生した小当たり状態での合計の獲得玉数の表示と、が上下2段で配置されている。
図4に例示するように左に図柄「3」が停止し、右に図柄「7」が停止した場合、特図当選の可能性がゼロとなるので、特図当選のリーチ状態は発生しない。一方、左右いずれも奇数図柄が停止しているので、小当たり当選の可能性が生じている。このようにリーチ状態を経由することなく、図5に示すように図柄「5」が中央で停止すれば奇数図柄が一直線に並んで小当たり図柄が停止表示され、小当たり当選が報知される。
図5は、この小当たり当選を契機とした小当たり状態が発生している最中の画面例である。同図に例示する小当たり状態中の画面では、図4の画面構成に加えて、「小当たり状態発生中」の文字表示、及び発生中の小当たり状態での獲得玉数の表示が、小当たり図柄の下側に上下2段で配置されている。
小当たり状態が発生すると、通常は大入賞口160が閉じた前記第1状態にある大入賞部16が1.5秒間に亘って1回開放される。この小当たり状態では、大入賞口160の開口により前記第2状態となって開放された大入賞部16に平均2個強、2〜3個ぐらいの玉が入賞できる。したがって、小当たり状態が1回発生すれば、獲得玉数が平均30個増加する。
なお、通過ゲート14も大入賞部16も遊技領域130の右側領域に配置されていることから、確変状態または時短状態の発生中は「右打ち」が適切な遊技方法となる。図5に例示する小当たり状態での獲得玉数15個は、小当たり状態下で開放されて前記第2状態となった大入賞部16に玉が1個入賞したことを表し、さらに1個玉が入賞すれば同表示が30個に更新される。
小当たり状態は、オープニング演出及びエンディング演出が大当たり状態の場合に比べて短くなっている。大当たり状態のオープニング演出15秒、エンディング演出10秒に対して、小当たり状態はいずれの演出も1秒間となっている。小当たり状態では、大入賞部16が1.5秒間に亘って開放されることから、小当たり状態の発生時間は演出を含めて長くとも5秒程度と非常に短時間になる。そのため、図柄変動後に小当たり図柄が停止表示されて小当たり状態が発生しても5秒程度の短い時間で直ぐに終了し、図柄変動が再開されるため、小当たり状態と図柄変動とが連続して発生しているように遊技者が感じるようになる。
一方、管理装置51は、パチンコ遊技機1側から入力した遊技信号の入力回数をカウント等することで遊技データを集計可能である。管理装置51では、例えば図6に例示する遊技データの集計を遊技台毎に実行可能である。
図6に例示するデータ表示画面は、3番台のパチンコ遊技機1の遊技データの表示画面である。このデータ表示画面では、この遊技台で発生した各大当たりの遊技データを表示する大当たり一覧表が表示されると共に、大当たり一覧表の下側に平均データが表示されている。このデータ表示画面は、3番台のパチンコ遊技機1において、10時ちょうどに確変大当たり状態が発生して連チャンがスタートし、その後、10時15分、10時30分、10時45分に確変大当たり状態が発生して連チャンが継続している状況のときの表示例である。
図6中の大当たり一覧表は、この遊技台で発生した大当たり状態毎に、その発生時刻(時刻)、大当たり状態発生中の獲得玉数(獲得玉)、連チャンがスタートしてからの累計の獲得玉数(累計)、直前の大当たり状態の終了後に発生した確変状態あるいは時短状態における図柄変動100回目までの平均の出玉率(BA1)、同様の図柄変動101回目以降の図柄変動時間が短くなる前記特別変動状態における平均の出玉率(BA2)を表示した表である。右端の「異常」欄は、異常の有無を表示する欄であり、異常の場合には*マークが付される。
図6中の右下には、この遊技台の平均データが表示される。同図では、平均データとして、連チャンの場合を含め、大当たり状態が発生した後、時短状態が終了するまでの獲得玉数の平均値である平均TY、上記のBA1の平均値、上記のBA2の平均値が例示されている。なお、同図では、一部の大当たり状態のデータのみを抜粋して示している一方、図中の平均TY等は全体の大当たり状態のデータを示している。
図6によれば、例えば10時15分に発生した大当たり状態の場合、大当たり状態中の獲得玉数が1550個、10時ちょうどの大当たり状態から始まる連チャンがスタートしてからの累計の獲得玉数が3060個であることがわかる。また、10時ちょうどの大当たり状態の終了後の確変状態における図柄変動100回目までの平均の出玉率(BA1)が80%、同様の図柄変動101回目以降の特別変動状態における平均の出玉率(BA2)が120%となっていることがわかる。
管理装置51は、図柄変動1回転〜100回転の平均の出玉率であるBA1が例えば100%等の所定値以上の場合に異常報知を実行する。一方、BA2がどれだけ高くとも異常報知を実行しない。101回転以降の図柄変動時間が短い特別変動状態については、単位時間当たりの小当たり状態の発生頻度が高く、大入賞部16が高頻度で開放状態(第2状態)となることから出玉率が変動し易くなっており、出玉率BA2を利用した異常報知の難易度が高くなるからである。一方、100回転までの図柄変動の確変状態あるいは時短状態については、101回転以降の特別変動状態に比べて出玉率が安定しているため、出玉率BA1を利用した不正監視等が比較的容易になっている。
図6に例示する3番台の場合、10時45分の大当たり状態の直前の確変状態における図柄変動1回転〜100回転の出玉率BA1が100%となっており、異常が検知されている。10時45分の大当たり状態に対応する「異常」欄に*マークが付され、これにより遊技場の管理者等に向けて異常報知が行われている。
本実施形態のパチンコ遊技機1では、確変状態下で特別回数である100回の図柄変動を実行すると特別変動状態が設定されて図柄変動の実行時間が短くなる。これにより、単位時間あたりに発生する小当たり状態の発生回数が増加し、玉を発射した打込玉数に対して小当たり状態の発生頻度が高くなって大入賞部16への入賞率が高くなり、遊技者側の有利度が高くなる。
このパチンコ遊技機1によれば、第2始動入賞部12への高頻度入賞状態である確変状態において図柄変動の実行回数が100回に到達すると、上記のように遊技者側の有利度合いが高い特別変動状態が設定される。このパチンコ遊技機1では、確変状態において消化した図柄変動の回数が100回(特別回数の一例)になったときに、特別変動状態が設定される。このようなタイミングで特別変動状態を設定すれば、確変状態において図柄変動を100回も消化してしまったことに対する遊技者への救済措置としての効果を得ることができる。また、特別変動状態は遊技者側の有利度が高いので、パチンコ遊技機1の遊技者は、特別変動状態が設定されることを期待して遊技を行う。以上のことからパチンコ遊技機1の遊技者は、特別変動状態が設定されるか否かに注目し、確変状態において消化した図柄変動の回数に注目するようになる。
このようにパチンコ遊技機1によれば、特別変動状態の設定を期待して遊技を行うように遊技者を仕向けることができ、確変状態や時短状態において消化した図柄変動の回数など図柄変動に対する遊技者の注目度を高めることができる。
一般に、遊技場の管理者等が、始動入賞部11、12への入賞率等の調整を行おうとした場合、どの程度の頻度で始動入賞部11、12に玉が入賞しているかを把握できている必要がある。仮にパチンコ遊技機1が入賞に応じた払出玉数を特定できていたとしても、大入賞部16への玉の入賞に応じて付与した特典と、始動入賞部11、12への玉の入賞に応じて付与した特典と、の区別がついていないと、始動入賞部11、12への入賞率等の調整の難易度が高くなる。
パチンコ遊技機1では、小当たり状態の発生によって開放状態(第2状態)となった大入賞部16への玉の入賞や、始動入賞部11、12への玉の入賞により、玉の払出という特典が付与される。それ故、小当たり状態による玉の払出玉数と、始動入賞部11、12の入賞による玉の払出玉数と、の見分けがつきにくく、どの程度の頻度で始動入賞部11、12に玉が入賞しているかを特定しにくいという問題がある。
特に、図柄変動の時間が短くなる特別変動状態が設定されると、上記のごとく単位時間当たりの小当たり状態の発生回数が増加し、特別変動状態と小当たり状態とが交互に連続的に繰り返し発生するようになる。このように特別変動状態と小当たり状態とが交互に繰り返す遊技状態では、小当たり状態による大入賞部16への入賞による払出と、始動入賞部11、12への入賞による払出と、の区別が一層困難になり、上記の問題が一層顕著になる。
どの程度の頻度で始動入賞部11、12に玉が入賞しているか特定しにくいという問題に対して、遊技場の管理者等が操作可能なモード設定操作部170を備え、このモード設定操作部170を操作することで上記のテストモードを設定可能というパチンコ遊技機1の構成が非常に有効になる。テストモードを設定すれば、小当たり状態が発生しても大入賞部16が開放しなくなるので、大当たり状態以外の遊技状態での玉の払出は、始動入賞部11、12への入賞に応じたものとなる。このようなテストモードでは、始動入賞部11、12への入賞に応じて払い出された玉数を容易に把握でき、始動入賞部11、12の入賞頻度を特定し易くなっている。このテストモード下で特定できた始動入賞部11、12の入賞頻度を利用すれば、遊技場の管理者等が始動入賞部11、12への入賞率等の調整を精度高く行うことができる。
パチンコ遊技機1は、小当たり状態の発生中に大入賞部16への玉の入賞に応じて遊技者側に付与した払出玉数を集計して表示可能である。このように小当たり状態下の払出玉数を表示すれば、遊技者が、小当たり状態の発生により得ることができた特典の大きさを特定できるようになる。小当たり状態下の払出玉数が多い場合であれば、遊技者が満足感を感じることができる。
パチンコ遊技機1は、大当たり状態が発生中である旨を表す大当たり信号を外部出力する一方、小当たり状態の発生中のみに対応する信号は外部出力していない。小当たり状態の発生中では、確変状態の発生中であるか小当たり状態の発生中であるかの区別がつかない前記確変信号を外部出力するのみである。それ故、このパチンコ遊技機1では、第2始動入賞部12及び大入賞部16のいずれへの入賞に基づく払出であるかを特定しにくく、遊技場の管理者等によるパチンコ遊技機1の調整作業の難易度が高くなるおそれがある。
このようなおそれに対しては、小当たり状態が発生しても大入賞部16が開放しないテストモードを設定可能な構成や、小当たり状態下の獲得玉数を集計して表示する構成等が特に有効になる。これらの構成を採用すれば、特別変動状態下での小当たり状態の発生による遊技者側の特典の大きさ(払出玉数)を比較的容易に特定できるようになり、遊技場の管理者がパチンコ遊技機1の調整を行い易くなる。
本例の構成に代えて、あるいは加えて以下のような構成を採用することも良い。また、以下の各構成を適宜組み合わせて採用することも良い。
大当たり状態が終了してから特別変動状態が発生するまでの図柄変動回数である特別回数については、100回に代えて任意の回数を設定することができる。例えば、大当たり状態が終了してから大当たり状態が発生することなく80回転の図柄変動を実行した場合に特別変動状態を発生させる構成等が考えられる。
大当たり状態及び小当たり状態の各当たり状態において大入賞部16が開放する構成としたが、遊技者に有利な状態であれば、大当たり状態、及び小当たり状態の内容を変更しても良い。
確変状態や時短状態においては、可動片である可動羽根121の回動により第2始動入賞部12が開放状態となる頻度を通常状態よりも高く設定することで第2始動入賞部12の入賞率を高くしている。通常状態よりも第2始動入賞部12への玉の入賞率が高ければ良く、可動片の構成等を任意に変更しても良い。
大入賞部16や始動入賞部11、12に入賞した玉がそのまま遊技領域130から排出される構成を採用したが、入賞した玉が遊技領域130から排出されないように構成しても良い。例えば、入賞領域を設け、その入賞領域を玉が通過した場合に特典を付与する構成や、特定の箇所に玉が接触した場合に特典を付与する構成が考えられる。
確変状態の終了条件として通常大当たり状態の発生を設定しているが、予め定められた回数の図柄変動を実行した場合に確変状態を終了する構成を採用しても良い。この場合、確変状態が終了するまでの図柄変動の回数を、特別変動状態を設定するまでの図柄変動の回数よりも多くすると良い。
本発明の遊技機としては、入賞に応じて玉を払い出すタイプであっても良いし、ポイントを使用して玉を発射し入賞に応じてポイントが付与される、いわゆる封入式のパチンコ遊技機であっても良い。封入式のパチンコ遊技機においては、ポイントが遊技価値として機能し、玉が遊技媒体として機能する。
大入賞部16や始動入賞部11、12に玉が入賞した場合、遊技者に付与する特典として玉を払い出す構成としたが、入賞した場合の特典を変更しても良い。例えば、玉が遊技機内に封入された封入式のパチンコ遊技機において、玉を発射する場合に消費する得点を遊技者に付与する構成としても良い。
特別変動状態の遊技者の有利度をさらに高くしても良い。例えば、特別変動状態における平均の出玉率(BA2)を約200%となるようにしても良い。特別変動状態の有利度を高くすれば、遊技者の特別変動状態が設定されることに対する期待度を高くすることが可能となる。これにより、図柄変動の実行回数に対する遊技者の注目度を一層高くすることができる。
(実施形態2)
本実施形態は、実施形態1のパチンコ遊技機を基にして、図柄変動時間が最も短くなる特別変動状態の発生条件、継続条件等を変更した実施形態である。この内容について、図2及び図3を参照して説明する。
本実施形態のパチンコ遊技機は、実施形態1と同様、図3に示される主回路20を中心として電気的に構成されている。ROM22から読み出したプログラムをCPU21に実行させることで主回路20が実現する機能について、実施形態1の特別変動状態設定手段の仕様が以下のように変更されていると共に、特別変動状態終了手段が追加されている。
(1)特別変動状態設定手段:確変状態又は時短状態の発生中に設定条件である小当たり当選が発生したとき、設定条件の成立前の図柄変動時間よりも図柄変動時間が短い特別変動状態を設定する手段。
(2)特別変動状態終了手段:特別変動状態の設定中において、小当たり状態が発生することなく終了回数である30回の図柄変動を実行した場合に特別変動状態を終了すると共に、図柄変動を30回実行する前に小当たり状態が発生したときには、その小当たり状態が終了してから新たに小当たり状態が発生することなく図柄変動を30回実行した場合に特別変動状態を終了する手段。
本実施形態では、第2始動入賞部12(図2参照。)への入賞に基づく図柄変動時間に反比例する1分間当たりの平均的な図柄変動回数が次のようになっている。
・通常状態 ・・・毎分6回
・時短状態・確変状態の発生後、小当たり状態が発生するまで ・・・毎分14回
・時短状態・確変状態における小当たり状態終了後31回転以降 ・・・毎分14回
・時短状態・確変状態下の小当たり状態終了後30回転まで ・・・毎分25回
なお、本実施形態では、平均的な図柄変動回数が毎分25回となって図柄変動時間の平均(期待値)が約2.4秒と最も短くなる小当たり状態終了後30回転までの確変状態及び時短状態が、特別変動状態の一例となっている。なお、時短状態・確変状態の発生後、小当たり状態が発生するまで、及び時短状態・確変状態における小当たり状態終了後31回転以降については、平均的な図柄変動回数が毎分14回となっており、このときの図柄変動時間の平均は約4.3秒となっている。また、通常状態における図柄変動時間の平均は10秒となっている。
このパチンコ遊技機1では、確変状態又は時短状態において、小当たり状態が発生すると、30回転の図柄変動を実行するまで図柄変動時間が短くなる図柄変動状態が発生する。その後、30回転以内に小当たり状態が発生すれば、特別変動状態がさらに30回の図柄変動に亘って継続する。
小当たり状態は、普図当選時に開放する第2始動入賞部12への入賞による特図判定で当選可能性がある一方、第1始動入賞部11への入賞による特図判定では当選確率がゼロとなっている。通常大当たり状態が発生するまで継続する確変状態であれば、第2始動入賞部12に玉が入賞し易い高頻度入賞状態が長く継続するので、特別変動状態を長く継続できる可能性が高くなる。
一方、通常大当たり状態が終了した後で発生する時短状態については、図柄変動50回転で終了し普図当選確率の低い通常状態に移行してしまうので、前記高頻度入賞状態を持続できない。そのため、時短状態の終了時点で特別変動状態が継続していても、通常状態への移行により第2始動入賞部12への入賞頻度が低くなるので、その後、特別変動状態を継続させることは難しい。なお、特別変動状態において大当たり状態が発生した場合には特別変動状態の設定が終了し、その大当たり状態の終了後には、確変状態か時短状態が開始される。
このパチンコ遊技機1では、図柄変動が毎分25回の特別変動状態の設定中に小当たり状態が発生すれば、図柄変動30回分の新たな特別変動状態が継続する。つまり、終了回数の図柄変動を実行するまでに小当たり状態が発生すれば特別変動状態が継続的に設定されることになる。このパチンコ遊技機1の遊技者は、特別変動状態の設定中において、図柄変動が30回行われる間に小当たり状態を発生できるかどうかに関心を持ち、図柄変動に注目するようになる。
このようにパチンコ遊技機1によれば、図柄変動に対する遊技者の注目度を高めることができる。
本例の構成に代えて、あるいは加えて以下のような構成を採用することも良い。また、以下の各構成を適宜組み合わせて採用することも良い。
本実施形態における特別変動状態は、小当たり状態が発生することなく30回の図柄変動を実行すると終了するものとしたが、終了条件を変更しても良い。例えば、小当たり状態が発生することなく50回転の図柄変動を実行すると特別変動状態を終了するようにしても良い。また、特別変動状態下の図柄変動の実行回数の制限を無くすことも良い。この場合には、確変状態の開始に応じて特別変動状態が設定されたとき、その特別変動状態は大当たり状態が発生するまで継続することになる。
本実施形態の確変状態では、小当たり状態及び大当たり状態が発生することなく図柄変動を30回転消化したときに特別変動状態が終了する。その後、大当たり状態が発生することなくさらに100回の図柄変動を実行したとき、特別変動状態を再開するようにしても良い。
なお、その他の構成及び作用効果については実施形態1と同様である。
以上、実施形態を参照して本発明の具体例を詳細に説明したが、これらの具体例は、特許請求の範囲に包含される技術の一例を開示しているにすぎない。言うまでもなく、具体例の構成や数値等によって、特許請求の範囲が限定的に解釈されるべきではない。特許請求の範囲は、公知技術や当業者の知識等を利用して前記具体例を多様に変形、変更あるいは適宜組み合わせた技術を包含している。
1 パチンコ遊技機(遊技機)
11 第1始動入賞部(入賞部)
12 第2始動入賞部(入賞部)
130 遊技領域
14 通過ゲート
16 大入賞部(可変入賞部)
160 大入賞口
170 モード設定操作部(操作手段)
190 液晶表示部(図柄変動手段、表示手段)
20 主回路(抽選手段、記憶手段、読出手段、特別遊技状態発生手段、入賞状態設定手段、特別変動状態設定手段、特別変動状態終了手段、テストモード設定手段、出力制御手段)
331 払出装置(特典付与手段)
5 遊技場システム
51 管理装置
52 貸出機
53 台ランプ
54 通信ネットワーク
55 中継装置

Claims (2)

  1. 遊技領域を流下した玉が入賞可能な入賞部と、
    前記入賞部に玉が入賞した場合に、遊技者に有利な第1特別遊技状態及び第2特別遊技状態を発生させるか否かの抽選を実行する抽選手段と、
    予め定められた図柄変動を所定時間に亘って実行した後、前記抽選手段の抽選結果に対応した図柄を停止する図柄変動手段と、
    前記図柄変動手段が前記第1特別遊技状態の発生に対応した図柄を停止した場合に、前記第1特別遊技状態を発生させると共に、前記図柄変動手段が前記第2特別遊技状態の発生に対応した図柄を停止した場合に、前記第2特別遊技状態を発生させる特別遊技状態発生手段と、
    前記入賞部に玉が入賞し易い高頻度入賞状態、及び当該高頻度入賞状態よりも前記入賞部に玉が入賞しにくい通常入賞状態のうち、前記第1特別遊技状態が終了した場合に前記高頻度入賞状態を設定する一方、前記第2特別遊技状態が終了した場合には当該第2特別遊技状態が発生する前の入賞状態を維持する入賞状態設定手段と、
    前記高頻度入賞状態において前記図柄変動手段が予め定められた特別回数の図柄変動を実行した場合、該特別回数の図柄変動を実行するまでよりも前記図柄変動手段による前記図柄変動の実行時間が短い特別変動状態を設定する特別変動状態設定手段と
    前記特別変動状態において、前記第2特別遊技状態が発生することなく前記図柄変動手段が予め定められた終了回数の図柄変動を実行した場合に当該特別変動状態を終了すると共に、前記終了回数の図柄変動を前記図柄変動手段が実行する前に前記第2特別遊技状態が発生したときには、当該第2特別遊技状態が終了してから新たに前記第2特別遊技状態が発生することなく前記図柄変動手段が前記終了回数の図柄変動を実行した場合に前記特別変動状態を終了する特別変動状態終了手段と、を備えたことを特徴とする遊技機。
  2. 遊技領域を流下した玉が入賞可能であり、前記第2特別遊技状態が発生したとき、玉が入賞しにくい第1状態から当該第1状態よりも玉が入賞し易い第2状態に切り替わる可変入賞部と、
    前記入賞部及び前記可変入賞部のいずれかに玉が入賞した場合に特典を遊技者に付与する特典付与手段と、
    遊技機の管理者が操作可能な操作手段と、
    前記操作手段が操作された場合に、テストモードを設定するテストモード設定手段と、を備え、
    前記可変入賞部は、前記テストモードにおいては、前記第2特別遊技状態が発生しても前記第1状態を維持することを特徴とする請求項に記載の遊技機。
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