JP6017206B2 - 加湿器組込外気処理機 - Google Patents

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Description

本発明は、外気を加湿処理して屋内へ供給する加湿器組込外気処理機に関する。
従来、基体と、該基体に設けられた外気取入れ口と、前記外気取入れ口に連通する外気流路と、前記外気流路からの空気を加湿する気化式加湿器と、該気化式加湿器からの空気を加湿すべき室内に供給する送風機とを備えるエアーハンドリングユニットと呼ばれる装置や外気処理加湿装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開平06−159732号公報
この種の外気処理加湿装置では、加湿運転時に、気化式加湿器に連続的に水を供給し、この気化式加湿器を流下した水はそのまま機外に排出される構成であり、水使用量が増大するため、この水を気化式加湿器に循環供給し、水使用量を低減する構成が要望されている。
しかしながら、水を気化式加湿器に単純に循環させた場合、時間経過と共に空気中を浮遊する雑菌が水に混入するため、この混入した雑菌やカビが気化式加湿器で繁殖し、加湿時に外気と一緒に室内に供給される問題が想定される。
これを解消するためには、気化式加湿器を洗浄するシステムが別置等で必要となり、これら装置が大型化し、設置スペースが大型化するという問題が生じる。
本発明の目的は、上述した従来の技術が有する課題を解消し、設置スペースを大型化することなく、簡単な構成で気化式加湿器を清浄に保ちながら水の循環供給ができる加湿器組込外気処理機を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明は、筐体内を上下に区分けし、該筐体の下方空間と上方空間とを外気が流れて室内に供給される通風路と、この通風路内に配置される送風機とを備え、前記通風路を流れる外気を加湿する気化式加湿器を前記筐体の上方空間に配置すると共に、前記筐体の下方空間に、水を電気分解して生成した活性酸素種を含む電解水を前記気化式加湿器に供給する電解水循環供給装置を配置し、前記電解水循環供給装置と前記気化式加湿器とは、電解水を前記気化式加湿器の加湿エレメントに供給する供給管と、前記加湿エレメントから流下した水を前記電解水循環供給装置に返送する返送管とで接続し、循環させることによって水使用量を低減させ、前記返送管には、前記電解水循環供給装置との接続部分の近傍に、逆U字状のトラップが設けられていることを特徴とする。
この構成によれば、気化式加湿器に水を電気分解して生成した活性酸素種を含む電解水が供給されることにより、この電解水中の活性酸素種によって気化式加湿器に雑菌やカビが繁殖することが防止され、当該気化式加湿器を清浄な状態に保つことができる。更に、通風路の一部を形成する筐体の上方空間に気化式加湿器を配置すると共に、筐体の下方空間に電解水を気化式加湿器に循環して供給する電解水循環供給装置を配置したため、この電解水循環供給装置を通風路に収容できることにより、当該気化式加湿器と電解水循環供給装置とを筐体内に上下にコンパクトに配置することができる。従って、電解水循環供給装置を筐体内に配置した構成としても、この筐体の設置スペースが大型化することが防止される。更に、電解水を気化式加湿器に循環供給できるため、水使用量を低減できる。また、逆U字状のトラップを設けておけば、返送管の管路内抵抗が作用して、気化式加湿器が配置された上方空間の空間圧力が低くなったり、高くなった場合の不具合が生じ難くなる。
この構成において、前記電解水循環供給装置は、水を貯留する水槽と、この水槽内の水を電気分解して電解水を生成する電解ユニットと、生成された電解水を前記気化式加湿器に送る循環ポンプとを箱体に収容して形成されていても良い。
この構成によれば、電解水循環供給装置を筐体の下方空間に配置する際に、この下方空間内を、電解水循環供給装置の配置領域と、通風領域とを区分けするダクトを設ける必要がなく、当該下方空間への電解水循環供給装置の配置構成を簡素化できる。さらに、水槽、電解ユニット、及び、循環ポンプに対して作業する場合には、箱体を開ければ各機器にアクセスすることができ、各機器のメンテナンス作業を容易に行うことができる。
また、前記通風路には、前記電解水循環供給装置の空気上流側に、外部から供給される冷媒の凝縮器として作用する熱交換器が配置されていても良い。
この構成によれば、電解水循環供給装置の空気上流側に凝縮器として作用する熱交換器が配置されることにより、この熱交換器で熱交換された外気が電解水循環供給装置の周囲を流通するため、例えば、外気温度が氷点下の場合であっても、電解水循環供給装置には、熱交換器で暖められた外気が供給されることにより、供給管や返送管内の電解水が凍結することが防止される。
本発明によれば、筐体内を上下に区分けし、該筐体の下方空間と上方空間とを外気が流れて室内に供給される通風路と、この通風路内に配置される送風機とを備え、前記通風路を流れる外気を加湿する気化式加湿器を前記筐体の上方空間に配置すると共に、前記筐体の下方空間に、水を電気分解して生成した活性酸素種を含む電解水を前記気化式加湿器に循環して供給する電解水循環供給装置を配置したため、この電解水循環供給装置を通風路に収容できることにより、当該気化式加湿器と電解水循環供給装置とを筐体内に上下にコンパクトに配置することができる。従って、電解水循環供給装置を筐体内に配置した構成としても、この筐体の設置スペースが大型化することが防止される。更に、気化式加湿器に水を電気分解して生成した活性酸素種を含む電解水が供給されることにより、この電解水中の活性酸素種によって気化式加湿器に雑菌やカビが繁殖することが防止され、当該気化式加湿器を清浄な状態に保つことができる。更に、電解水を気化式加湿器に循環供給できるため、水使用量を低減できる。
本実施形態に係る加湿器組込外気処理機の内部構成を示す斜視図である。 電解水循環供給装置の内部構成を示す斜視図である。 気化式加湿器と電解水循環供給装置との配置構成を示す側面図である。 別の実施形態に係る加湿器組込外気処理機の内部構成を示す斜視図である。 別の実施形態に係る加湿器組込外気処理機の内部構成を示す斜視図である。
以下、図面を参照して本発明の実施形態について説明する。
図1は、本実施形態にかかる加湿器組込外気処理機(以下、単に外気処理機という)10の内部構成を示す斜視図である。この図1では、筐体の正面側のパネルが取り外され、内部が露出するように描かれている。
外気処理機10は、導入された外気に対し、調温及び加湿処理を行った後に、これら処理を行った外気を室内に供給する装置である。外気処理機10は、図1に示すように、横長に形成された箱形の筐体11を有し、この筐体11の天板11Aには、該天板11Aの一側板11B側に外気取入口12が設けられ、この外気取入口12よりも中央側に給気口13が設けられている。
外気取入口12には、一端が室外に開口する外気ダクト(不図示)が接続され、給気口13には、一端が室内に開口する室内空気ダクト(不図示)が接続される。
筐体11は、内部を上方空間15と下方空間16とに区分けする横仕切板14と、上方空間15を更に左右に区分けする縦仕切板17とを備える。この縦仕切板17は、外気取入口12と給気口13との間を区画するように配置され、上方空間15内にフィルタ室18を形成する。このフィルタ室18には、天板11A及び横仕切板14と略平行に配置され、外気に含まれる塵埃等を除去するフィルタ素材20が配置されている。
また、横仕切板14の幅方向の一端側(側板11B側)には、外気取入口12に対向して上方空間15(フィルタ室18)と下方空間16とを連通する連通開口14Aが形成される。また、横仕切板14の他端側(側板11C側)には、同様に上方空間15と下方空間16とを連通する連通開口14Bが形成される。これにより、筐体11内には、外気取入口12、フィルタ室18、連通開口14A、下方空間16、連通開口14B、上方空間15、及び、給気口13を通じて外気(空気)が流れる通風路19が形成される。
上方空間15には、連通開口14Bと給気口13との間に、空気の流れる方向に沿って、空気熱交換器21と、気化式加湿器22とが配置されている。
空気熱交換器21は、通風路19を流れる外気と、外部(例えば冷温水機(不図示))から供給された冷水もしくは温水との熱交換を行うフィンチューブ型の熱交換器であり、冷媒配管を介して、冷水供給時には冷房運転、温水供給時には暖房運転となり、この通風路19を流れる外気が調温され、この調温された空気が室内に供給される。なお、上記した冷温水機の代わりに、冷媒配管を介して、冷媒を圧縮する圧縮機、四方弁、熱源側熱交換器及び膨張弁などを備える熱源側ユニット(不図示)を空気熱交換器21に接続しても良い。この場合、空気熱交換器21を冷媒の蒸発器として作用させると冷房運転となり、冷媒の凝縮器として作用させると暖房運転となる。
気化式加湿器22は、吸水性を有する加湿エレメント23と、この加湿エレメント23から流下した水を受けるドレンパン25とを備え、当該加湿エレメント23に浸潤された水と通風路19を流れる空気とを接触させることにより、この空気を加湿するものである。
本実施形態では、気化式加湿器22は、給気口13の下方に配置され、加湿された空気を速やかに室内に供給できるようになっている。
一方、下方空間16には、通風路19に外気を流すための送風機30と、この送風機30と連通開口14Aとの間に、上記した気化式加湿器22の加湿エレメント23に電解水を循環して供給する電解水循環供給装置35とが配置されている。この電解水循環供給装置35は、筐体11の底板11D上に載置されるケース体(箱体)36を備え、通風路19の一部を構成する下方空間16に収容されている。電解水循環供給装置35と気化式加湿器22との間には、図1に示すように、電解水循環供給装置35から気化式加湿器22の加湿エレメント23に電解水を供給する供給管24、及び、ドレンパン25で受けた水を電解水循環供給装置35へ返送する返送管26が接続されている。
図2は、電解水循環供給装置35の内部構成を示す斜視図である。この図2では、ケース体36の上面、正面及び一側面のパネル板を取り外した状態を示している。
電解水循環供給装置35は、図2に示すように、ケース体36内に、貯水タンク51(水槽)、食塩水タンク52、及び電装ボックス53を収容して構成される。
貯水タンク51は、市水を電気分解して生成された電解水を貯留するための水槽であり、この貯水タンク51には、市水を供給する給水電磁弁55を備える給水管56が設けられている。この給水電磁弁55は、貯水タンク51内に配置されたフロートスイッチ57の動作に応じて開閉制御される。
また、貯水タンク51には、オーバーフロー排出口61、水抜き口62、及び、循環水戻り口63が設けられている。オーバーフロー排出口61は、貯水タンク51内の電解水の水位が、オーバーフロー排出口61の高さを超えた場合に、電解水をオーバーフロー管(不図示)に排出させる開口部である。循環水戻り口63は、気化式加湿器22からの返送管26が接続される開口部である。また、水抜き口62は、気化式加湿器22の洗浄運転を行う際に、貯水タンク51内の電解水を強制的に全量排水するための開口部であり、貯水タンク51と水抜き口62との間の配管に排水電磁弁(不図示)が設けられている。
貯水タンク51には、取水配管64を介して、貯水タンク51内の電解水を気化式加湿器22に循環して送る循環ポンプ65が接続されている。この循環ポンプ65の吐出口側には電解水供給パイプ66が接続され、この電解水供給パイプ66の供給口66Aには、上記した供給管24が接続される。
また、貯水タンク51内には、この貯水タンク51内の水を電気分解して電解水を生成する電解モジュール67が配置されている。この電解モジュール67は、少なくとも一対の電極(不図示)を備え、これら電極間に電圧を印加することにより、水を電気分解して活性酸素種を含む電解水を生成させる。
ここで、活性酸素種とは、通常の酸素よりも高い酸化活性を持つ酸素分子と、その関連物質のことであり、スーパーオキシドアニオン、一重項酸素、ヒドロキシルラジカル、或いは過酸化水素といった、いわゆる狭義の活性酸素種に、オゾン、次亜ハロゲン酸等といった、いわゆる広義の活性酸素種を含めたものとする。
電極は、例えば、ベースがチタン(Ti)で皮膜層がイリジウム(Ir)、白金(Pt)から構成された2枚の電極板である。
上記電極間に電圧を印加すると、カソード電極(陰極)では、下記式(1)に示すように反応する。
2H2O+2e-→H2+2OH- ・・・(1)
アノード電極(陽極)では、下記式(2)に示すように反応する。
2H2O→O2+4H++4e- ・・・(2)
これらカソード電極及びアノード電極での反応を合わせると、下記式(3)に示すように水が電気分解される。
2H2O→2H2+O2 ・・・(3)
この反応とともに、アノード電極においては、水に含まれる塩素イオン(塩化物イオン:Cl-)が下記式(4)に示すように反応し、塩素(Cl2)が発生する。
2Cl-→Cl2+2e- ・・・(4)
さらに、この塩素は下記式(5)に示すように水と反応し、次亜塩素酸(HClO)と塩化水素(HCl)が発生する。
Cl2+H2O→HClO+HCl ・・・(5)
アノード電極で発生した次亜塩素酸(広義の活性酸素種)は、強力な酸化作用や漂白作用を有する。電解モジュール67により生成される電解水は、次亜塩素酸が溶解した水溶液であり、殺菌、脱臭、有機化合物の分解等、種々の空気清浄効果を発揮する。
貯水タンク51内の電解水は、循環ポンプ65、供給管24を介して気化式加湿器22に供給され、この気化式加湿器22から流下した電解水はドレンパン25で受けた後に、返送管26を通じて貯水タンク51内に返送される。このため、気化式加湿器22と貯水タンク51との間には、電解水が循環して供給されることにより、この電解水中の次亜塩素酸は、気化式加湿器22の加湿エレメント23と常時接触する。
このため、次亜塩素酸の作用によって、気化式加湿器22の加湿エレメント23に雑菌やカビが繁殖されることが防止される。このため、この加湿エレメント23を常時、清浄な状態に保持することができるため、当該加湿エレメント23にて加湿された清浄な外気を室内に供給できる。
ここで、電解水中の次亜塩素酸(活性酸素種)の濃度が高いほど、加湿エレメント23の殺菌等を短時間で完了することができるが、次亜塩素酸の濃度が高い場合には、次亜塩素酸が分解して塩素臭が生じ易くなる問題がある。
このため、本構成では、加湿運転時に気化式加湿器22に供給される電解水中の次亜塩素酸濃度は、一般の市水(水道水)に残存する程度の遊離残留塩素濃度(例えば0.1ppm以上)に設定されている。これにより、室内に居住するユーザが塩素臭をほとんど感じることなく、常に清浄な加湿された外気を室内に供給することができる。
また、食塩水タンク52は、予め所定濃度(飽和濃度)に調整された食塩水を貯留するものであり、この食塩水タンク52には、貯水タンク51内に食塩水を供給する食塩水供給ポンプ70が接続されている。これにより、井戸水等の塩化物イオン濃度の希薄な水を使用した場合であっても、この水に食塩水(塩化物イオン)が添加されるために、電気分解によって常時次亜塩素酸を含む電解水を生成することができる。
なお、活性酸素種を効率よく発生させるために貯水タンク51内の水に添加される電解質は食塩に限らず、他の電解質を用いることも可能であり、例えば、塩化カルシウムや塩化マグネシウムを用いてもよいし、他のハロゲンを含む含ハロゲン塩や、塩素及び他のハロゲンの各種ハロゲン酸塩を用いることも可能であり、ハロゲンを含まない電解質を用いてもよい。
電装ボックス53は、貯水タンク51及び食塩水タンク52の手前側に配置される。電装ボックス53内には、電解水循環供給装置35の動作を統括的に制御する制御基板53Aや、制御基板53Aの制御の下、電解モジュール67、循環ポンプ65等に電源を供給する電源回路部53Bが収容されている。ケース体36の正面側のパネルを取り外すと、電装ボックス53の正面側が開放され、電装ボックス53内の制御基板53A、及び、電源回路部53Bへのアクセスを容易に行うことができる。
このように、水を電気分解して電解水を生成し、この電解水を気化式加湿器22に対して循環して供給する電解水循環供給装置35を備えた構成によれば、水循環方式の気化式加湿器22であっても、当該気化式加湿器22の加湿エレメント23に雑菌やカビが発生することが防止され、加湿エレメント23を清浄な状態に保つとともに、使用水量の低減を実現することが可能となる。
しかし、上記した構成では、電解水循環供給装置35が必要となり、この電解水循環供給装置35を単純に筐体11内に配置すると、筐体11が大型化し、設置スペースが大型化する問題が想定される。
このため、本構成では、図1に示すように、筐体11内を上下に区分けし、該筐体11の下方空間16と上方空間15とを外気が流れて室内に供給される通風路19を備え、通風路19を流れる外気を加湿する気化式加湿器22を筐体11の上方空間15に配置しているため、通風路19の一部を構成する下方空間16内にスペースを確保することができる。そして、図3に示すように、下方空間16における気化式加湿器22の直下に電解水循環供給装置35を配置したことにより、通風路19内に電解水循環供給装置35を収容でき、当該気化式加湿器22と電解水循環供給装置35とを筐体11内に上下にコンパクトに配置することができる。従って、電解水循環供給装置35を筐体11内に配置した構成としても、この筐体11が幅方向や奥行方向といった設置スペースを増大する方向に大型化することを防止できる。
また、本実施形態によれば、電解水循環供給装置35は、気化式加湿器22の直下に配置されているため、ドレンパン25に溜まった水を高低差(重力)により、貯水タンク51に簡単に返送することができると共に、供給管24や返送管26を短く形成できるため、電解水中の次亜塩素酸が気化式加湿器22以外の供給管24や返送管26等で消費される量を低減でき、電解水の利用効率を高めることができる。
また、本実施形態によれば、電解水循環供給装置35は、水を貯留する貯水タンク51と、この貯水タンク51内の水を電気分解して電解水を生成する電解モジュール67と、生成された電解水を気化式加湿器22に送る循環ポンプ65とを備え、これらを単一のケース体36に収容して形成されているため、電解水循環供給装置35を下方空間16に配置する場合に、この下方空間16内を、電解水循環供給装置35の配置領域と、通風領域とを区分けするダクトを設ける必要がなく、当該下方空間16への電解水循環供給装置35の配置構成を簡素化できる。さらに、貯水タンク51、電解モジュール67、及び、循環ポンプ65への作業をする場合には、ケース体36の上面または正面のパネルを開ければ各機器にアクセスすることができ、各機器のメンテナンス作業を容易に行うことができる。
また、本実施形態によれば、電解水循環供給装置35と気化式加湿器22とは、循環ポンプ65から吐出された電解水を気化式加湿器22の加湿エレメント23に供給する供給管24と、加湿エレメント23から流下した水をドレンパン25を介して、貯水タンク51に返送する返送管26とで接続されているため、通風路19には、供給管24と返送管26とが延在するだけであるため、通風抵抗の増加を抑制することが可能となる。
次に、電解水循環供給装置35の動作について説明する。
まず、制御基板53Aは、運転始動時に、排水電磁弁を開放して、貯水タンク51に溜まった水を水抜き口62を通じて排出し、排出後に給水電磁弁55を開放して貯水タンク51内に新たな市水(水道水)を供給する。これにより、運転始動時には、貯水タンク51内の水が必ず清浄な水に入れ替えられるため、水循環経路の汚れの発生を抑えることができる。
また、制御基板53Aは、市水の供給時に、食塩水供給ポンプ70を動作させ、所定濃度、所定量の食塩水を貯水タンク51内に供給する。
続いて、制御基板53Aは、電解モジュール67の電極に所定の電圧を印加して、貯水タンク51内の水の電気分解を行う。この場合、制御基板53Aは、電極間で計測される導電率に基づいて、電解水中の次亜塩素酸濃度が水道水と同程度(0.5〜1ppm)となるような電圧に設定して電気分解を行う。
次に、制御基板53Aは、循環ポンプ65を運転させて、貯水タンク51内の電解水を気化式加湿器22の加湿エレメント23に供給する。この供給された電解水中の次亜塩素酸は、加湿エレメント23に付着した雑菌や有機化合物等を分解することにより、加湿エレメント23は清浄な状態に保たれる。
一方、電解水は、雑菌や有機化合物等の分解により次亜塩素酸を消費するが、加湿エレメント23から流下した電解水は、返送管26を通じて、短時間で貯水タンク51内に返送される。そして、この貯水タンク51内で再び電気分解することにより、電解水中の次亜塩素酸濃度を一定に保持することができるため、水を循環する構成であっても、循環する水(電解水)を清浄な状態に保つことができる。
これにより、加湿エレメント23だけでなく、循環経路内に雑菌やカビなどが発生することが防止され、室内に清浄な空気を供給できる。
尚、返送管26において、貯水タンク51との接続部分の近傍では、逆U字状のトラップ90が設けられている。このトラップ90を設けたのは、次の理由による。例えば、気化式加湿器22が配置された上方空間15の空間圧力が、ケース体36の内部圧力よりもかなり低くなった場合、貯水タンク51内の水が返送管26内を逆流して上昇し、ドレンパン25に戻ることが考えられる。逆に、上方空間15の空間圧力が、ケース体36の内部圧力よりもかなり高くなった場合、上方空間15内の空気そのものが返送管26を介して、貯水タンク51に流れ込むことが考えられる。そのような場合を考え、逆U字状のトラップ90を設けておけば、返送管26の管路内抵抗が作用して上述した不具合が生じ難くなる。
また、例えば、送風機30の運転が停止される等、外気処理機10の運転が停止した場合には、制御基板53Aは、気化式加湿器22の加湿エレメント23を洗浄する洗浄運転モードを実行する。本実施形態では、制御基板53Aが洗浄運転制御手段として機能する。
洗浄運転モードにおいて、制御基板53Aは、排水電磁弁を開放して、貯水タンク51に溜まった水を水抜き口62を通じて排出するとともに、排出後に給水電磁弁55を開放して貯水タンク51内に新たな市水(水道水)を供給する。
続いて、制御基板53Aは、電解モジュール67の電極に所定の電圧を印加して、貯水タンク51内の水の電気分解を行う。この場合、制御基板53Aは、通常の加湿運転時よりも、次亜塩素酸濃度が高い(例えば、2ppm以上の)濃度の電解水を生成する電圧に設定して電気分解を行う。
そして、制御基板53Aは、循環ポンプ65を運転させて、貯水タンク51内の高濃度な電解水を気化式加湿器22の加湿エレメント23に供給するとともに、当該電解水を循環経路に循環させる。
これにより、送風機30の運転が停止期間中に、高濃度の電解水が気化式加湿器22に供給されるため、この気化式加湿器22が十分に洗浄されることにより、当該気化式加湿器22に雑菌やカビが繁殖することを確実に防止できる。また、送風機30の停止期間中に実行されるため、高濃度の次亜塩素酸が分解した際に発生する塩素が室内に供給されることは少なく、室内に塩素臭が漂う事態を防止できる。
この洗浄運転モードは、送風機30の停止期間中に行えば良く、送風機30が停止する度に行う必要はないことは勿論である。
以上、本発明を実施するための形態について述べたが、本発明は既述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の技術思想に基づいて各種の変形および変更が可能である。
図4は、別の実施形態に係る外気処理機110の内部構成を示す斜視図である。この図4では、上記した外気処理機10と異なる構成について説明し、同一の構成については同一の符号を付して説明を省略する。
上記した外気処理機10では、筐体11の天板11Aに外気取入口12及び給気口13を備え、外気取入口12と連通するフィルタ室18を設けた構成としたが、この別の実施形態では、図4に示すように、外気処理機110は、筐体11の側板11Bの下方空間16に連通する位置に外気取入口82が形成され、上方空間15に連通する位置に給気口83が形成されている。そして、外気取入口82にフィルタ素材20が配置されている。
この構成によっても、筐体11内には、外気取入口82から下方空間16に導入された外気が下方空間16から上方空間15へと順次流れる通風路19が形成され、この通風路19の上方空間15に気化式加湿器22が配置され、この気化式加湿器22の直下の下方空間16に電解水循環供給装置35が収容されるため、当該気化式加湿器22と電解水循環供給装置35とを筐体11内に上下にコンパクトに配置することができる。従って、電解水循環供給装置35を筐体11内に配置した構成としても、この筐体11の設置スペースが大型化することが防止される。
図5は、別の実施形態に係る外気処理機210の内部構成を示す斜視図である。この図5では、上記した外気処理機10と異なる構成について説明し、同一の構成については同一の符号を付して説明を省略する。
外気処理機210は、図5に示すように、フィルタ素材20と電解水循環供給装置35との間の下方空間16に空気熱交換器21が配置され、電解水循環供給装置35と気化式加湿器22との間の上方空間15に送風機30が配置されている。
この構成によれば、電解水循環供給装置35の空気上流側(一次側)に空気熱交換器21が配置されることにより、この空気熱交換器21で熱交換された外気が電解水循環供給装置35の周囲を流通する。このため、例えば、外気温度が氷点下の場合であっても、電解水循環供給装置35には、空気熱交換器21で暖められた外気が供給されることにより、供給管24や返送管26内の電解水が凍結することが防止される。尚、この構成によっても、気化式加湿器22と電解水循環供給装置35の配置関係は変更されないため、上記した効果を奏することは勿論である。
10、110、210 外気処理機(加湿器組込外気処理機)
11 筐体
14 横仕切板
15 上方空間
16 下方空間
19 通風路
22 気化式加湿器
23 加湿エレメント
24 供給管
25 ドレンパン
26 返送管
30 送風機
35 電解水循環供給装置
36 ケース体(箱体)
51 貯水タンク(水槽)
53 電装ボックス
53A 制御基板(洗浄運転制御手段)
65 循環ポンプ
66A 供給口
67 電解モジュール
70 食塩水供給ポンプ
90 トラップ

Claims (3)

  1. 筐体内を上下に区分けし、該筐体の下方空間と上方空間とを外気が流れて室内に供給される通風路と、この通風路内に配置される送風機とを備え、
    前記通風路を流れる外気を加湿する気化式加湿器を前記筐体の上方空間に配置すると共に、前記筐体の下方空間に、水を電気分解して生成した活性酸素種を含む電解水を前記気化式加湿器に供給する電解水循環供給装置を配置し、
    前記電解水循環供給装置と前記気化式加湿器とは、電解水を前記気化式加湿器の加湿エレメントに供給する供給管と、前記加湿エレメントから流下した水を前記電解水循環供給装置に返送する返送管とで接続し、循環させることによって水使用量を低減させ、前記返送管には、前記電解水循環供給装置との接続部分の近傍に、逆U字状のトラップが設けられていることを特徴とする加湿器組込外気処理機。
  2. 前記電解水循環供給装置は、水を貯留する水槽と、この水槽内の水を電気分解して電解水を生成する電解ユニットと、生成された電解水を前記気化式加湿器に送る循環ポンプとを箱体に収容して形成されていることを特徴とする請求項1に記載の加湿器組込外気処理機。
  3. 前記通風路には、前記電解水循環供給装置の空気上流側に、外部から供給される冷媒の凝縮器として作用する熱交換器が配置されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の加湿器組込外気処理機。
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