JP2008232552A - 空気調和装置の室外ユニット - Google Patents

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竜 高嶋
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Abstract

【課題】室外熱交換器から排出される空気を清浄化し、ひいては、大気の清浄化を図る空気調和装置の室外ユニットを提供すること。
【解決手段】圧縮機11、室外熱交換器14及び送風ファン16を備える空気調和装置の室外ユニット1において、水を電気分解して電解水を生成する電解水生成ユニット17と、この電解水を送風ファン16の運転中に室外熱交換器14のフィン14Aに供給する電解水供給ユニット18とを備える。
【選択図】図2

Description

本発明は、圧縮機、室外熱交換器及び送風ファンを備える空気調和装置の室外ユニットに関する。
従来、圧縮機、室外熱交換器及び送風ファンを備える空気調和装置の室外ユニットが知られている。この種の室外ユニットでは、室外熱交換器で空気と冷媒との熱交換を行い、この熱交換した冷媒を室内に供給することにより、当該室内の冷房もしくは暖房を行うため空気を汚染することなない(例えば、特許文献1参照)。
特開2001−304624号公報
ところで、近年、大気の清浄化が広く要求されているが、この種の室外ユニットでは、従来、空気を清浄化して排出する機能を有するものは提案されていない。
そこで、本発明は、室外熱交換器から排出される空気を清浄化し、ひいては、大気の清浄化を図る空気調和装置の室外ユニットを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は、圧縮機、室外熱交換器及び送風ファンを備える空気調和装置の室外ユニットにおいて、水を電気分解して電解水を生成する電解水生成手段と、この電解水を前記送風ファンの運転中に前記室外熱交換器のフィンに供給する電解水供給手段とを備えることを特徴とする。
この発明によれば、送風ファンにより吸い込まれた空気が室外熱交換器において電解水中の活性酸素種と接触する。これにより、空気中に浮遊するウィルス等が不活化されるとともに、空気中に浮遊、および/又は、空気に含まれる臭気成分、NOx、SOx等の大気汚染原因物質が活性酸素種と反応して分解され、或いはイオン化して溶解する。従って、空気の除菌及び脱臭等がなされ、清浄化された空気を室外熱交換器から排出することができ、ひいては、大気の清浄化を図ることができる。
この場合において、前記電解水供給手段は、前記室外熱交換器のフィンに前記電解水を分散して供給する構成としても良い。また、前記電解水供給手段は、前記電解水が浸潤し、前記室外熱交換器のフィンに当接して当該フィンに前記電解水を供給する浸潤部材と、この浸潤部材を前記フィンの延出方向に沿って移動させる移動機構とを備える構成としても良い。さらに、前記浸潤部材は、前記移動機構の動作に連動して回転するローラである構成としても良い。
また、前記電解水供給手段は、前記室外熱交換器の上部に配置され、前記電解水を貯留可能なトレー部材を備え、このトレー部材には、前記室外熱交換器のフィンに前記電解水を滴下するための開口が当該フィンのピッチに合わせて形成されている構成としても良い。
本発明によれば、送風ファンにより吸い込まれた空気が室外熱交換器において電解と接触するため、空気中に浮遊するウィルス等が不活化されるとともに、空気に含まれる臭気成分、NOx、SOx等の大気汚染原因物質が電解水と反応して分解され、或いはイオン化して溶解する。従って、空気の除菌及び脱臭等がなされ、清浄化された空気を室外熱交換器から排出することができ、ひいては、大気の清浄化を図ることができる。
以下、図面を参照して本発明の実施形態について説明する。
図1は、本実施形態の空気調和装置100の概略構成図である。この空気調和装置100は、被調和室外に設置される室外ユニット1と、被調和室内に設置される室内ユニット2とを備えたヒートポンプ式空気調和装置である。
室外ユニット1は、図1に示すように、筐体20内に収容された圧縮機11を備え、この圧縮機11には、その吸込側にアキュムレータ12が接続され、その吐出側には四方弁13と室外熱交換器14と電動膨張弁15とが順に接続されている。また、室外ユニット1には、室外熱交換器14へ向かって送風する送風ファン16が配設されている。
さらに、室外ユニット1には、送風ファン16により筐体20内に導入される空気を除菌する除菌装置150が取り付けられている。この除菌装置150は、室外熱交換器14を通過する空気に活性酸素種を含む電解水を接触させて空気の除菌を行うものであり、所定のイオン種を含む水を電気分解して、活性酸素種を含む電解水を生成する電解水生成ユニット(電解水生成手段)17と、この電解水を室外熱交換器14に供給する電解水供給ユニット(電解水供給手段)18と、これら電解水生成ユニット17及び電解水供給ユニット18を制御する制御装置19とを備える。
また、室内ユニット2は、室内熱交換器71と、この室内熱交換器71へ向かって送風する送風ファン72とを備える。
空気調和装置100では、四方弁13を切り換えることにより冷媒の流れを切り換えて冷房運転と暖房運転とを切り換えるよう構成されている。冷房運転時には図中に示す実線矢印の方向に冷媒が流れ、暖房運転時には破線矢印の方向に冷媒が流れる。
すなわち、冷房運転時には、圧縮機11から吐出された高圧の冷媒がアキュムレータ12を経て室外熱交換器14に達し、室外熱交換器14において凝縮されて電動膨張弁15に送られる。この高圧の冷媒は電動膨張弁15を通過して膨張し、室内熱交換器71において気化された後に圧縮機11の吸込側に戻る。
一方、暖房運転時には、圧縮機11から吐出された高圧の冷媒が室外冷媒配管10を経て室内熱交換器71に送られ、室内熱交換器71において凝縮し、電動膨張弁15に送られる。この冷媒は電動膨張弁15において膨張して室外熱交換器14に送られ、室外熱交換器14で気化して、四方弁13を介してアキュムレータ12に送られ、圧縮機11の吸込側に戻る。
図2は、室外ユニット1の外観斜視図である。
室外ユニット1は、筐体20内が不図示の仕切板で上下に区分けされている。この筐体20の下部に形成された機械室20Aには、上記圧縮機11、アキュムレータ12及び四方弁13が収容され、筐体20の上部に形成された熱交換室20Bには、上記室外熱交換器14、電動膨張弁15及び送風ファン16(以上図1参照)が収容されている。
室外熱交換器14は、平板状に形成された複数のフィン14Aと、この複数のフィンを貫通する配管部とを備えるフィンアンドチューブ式の熱交換器であり、図2に示すように、熱交換室20Bの背面21を形成するように配設されている。また、熱交換室20B(筐体20)の上面22には開口部22Aが形成され、この開口部22Aには送風ファン16が配設されている。また、熱交換室20Bの上面22には、送風ファン16を覆うファンガード23が配設されている。この送風ファン16を運転すると、筐体20外部の空気が室外熱交換器14を通じて熱交換室20B内に吸い込まれ、上記開口部22Aを通じて外部に排出される。
また、上述したように、室外ユニット1には、水を電気分解して電解水を生成する電解水生成ユニット17と、この電解水を室外熱交換器14に供給する電解水供給ユニット18とが設けられている。電解水生成ユニット17は、熱交換室20Bの上面22における背面21側(すなわち室外熱交換器14側)の一隅部に配置されている。
電解水生成ユニット17は、図3に示すように、水が貯留される貯留槽31を備え、この貯留槽31は、仕切板32によって第一貯留部33と第二貯留部34とに区分けされている。第一貯留部33には、外部の給水源に連なる給水管35が接続され、この給水管35には、上記制御装置19の制御の下、この第一貯留部33に水を供給すべく開閉する開閉弁36が設けられている。ここで、給水管35に接続されて、電解水生成ユニット17に水を供給する給水源は、市水(水道水)或いは給水槽等に貯留された水等のいずれであってもよい。この給水槽等に貯留される水とは、水道水等のように塩化物イオン等のイオン種が予め含有されている水であってもよいし、井戸水等のイオン種濃度の希薄な水であってもよい。本実施形態では、これらを総称して水という。
第一貯留部33には、この第一貯留部33に貯留された水を電気分解して電解水を生成する電解槽37が配設されている。この電解槽37は、後述するように複数の電極を内蔵し、これら電極間に、制御装置19から供給される電圧を印加することにより、水を電解して電解水を生成する。また、電解槽37は、この電解槽37の下面に設けられ、当該電解槽37に水を取り入れるための入口管37Aと、この電解槽37の側面に設けられ、当該電解槽37から電解水を排出する出口管37Bとを備える。この出口管37Bは、上記給水管35と略同じ高さに設けられ、この出口管37Bは、上記仕切板32を貫通して第二貯留部34に延在している。
一方、第二貯留部34の下面には、上記出口管37Bを通じて、この第二貯留部34に流入した電解水を上記電解水供給ユニット18に供給するための電解水供給管38が接続されている。
本構成では、第一貯留部33は高い気密性を有して形成されている。これによれば、給水管35を通じて第一貯留部33内に水が供給されると、この水の増加に伴って第一貯留部33内の圧力(気圧)Pが上昇する。このため、第一貯留部33と第二貯留部34との差圧により電解槽37内の水位が上昇し、この電解槽37で電解水が生成され、この電解水が出口管37Bを通じて第二貯留部34に排出される。そして、この第二貯留部34に排出された電解水は、電解水供給管38を通じて電解水供給ユニット18に供給される。
このように、本構成では、第一貯留部33に貯留された水が所定水位(所定量)を超えて供給されると、この所定水位を超えた分の水が電解槽37に流入するため、送水ポンプ等を用いることなく簡易な構成で、電解槽37への流量制御を行うことができる。
また、給水管35は、第一貯留部33の上記所定水位よりも上方に設けられており、この第一貯留部33に貯留された水が当該給水管35を通じて逆流することがないように構成されている。
電解槽37には、図4に示すように、一方が正、他方が負となる対の電極41,42を備え、これら電極41,42間に電圧を印加することにより、電解槽37に流入した水道水が電気分解されて活性酸素種を含む電解水が生成される。
ここで、活性酸素種とは、通常の酸素よりも高い酸化活性を持つ酸素と、その関連物質のことであり、スーパーオキシドアニオン、一重項酸素、ヒドロキシルラジカル、或いは過酸化水素といった、いわゆる狭義の活性酸素に、オゾン、次亜ハロゲン酸等といった、いわゆる広義の活性酸素を含めたものとする。
電極41,42は、例えばベースがチタン(Ti)で皮膜層がイリジウム(Ir)、白金(Pt)から構成された電極板であり、この電極41,42に流れる電流値は、制御装置19によって、電流密度で数mA(ミリアンペア)/cm2(平方センチメートル)〜数十mA/cm2になるように設定され、所定の遊離残留塩素濃度(例えば1mg(ミリグラム)/l(リットル))を発生させる。
詳述すると、上記電極41,42により水道水に通電すると、カソード電極では、
4H++4e-+(4OH-)→2H2+(4OH-
の反応が起こり、アノード電極では、
2H2O→4H++O2+4e-
の反応が起こると同時に、
水に含まれる塩化物イオン(Cl-:水道水に予め添加されているもの)が、
2Cl-→Cl2+2e-
のように反応し、塩素(Cl2)が発生する。さらにこの塩素は水と反応し、
Cl2+H2O→HClO+HCl
次亜塩素酸(HClO)と塩化水素(HCl)が発生する。
アノード電極で発生した次亜塩素酸は広義の活性酸素種に含まれるもので、強力な酸化作用や漂白作用を有する。次亜塩素酸が溶解した水溶液、すなわち電解槽37により生成される電解水は、ウィルス等の不活化、殺菌、有機化合物の分解等、種々の空気清浄効果を発揮する。
次に、電解水供給ユニット18について説明する。
電解水供給ユニット18は、図2に示すように、室外熱交換器14の吸込側の面に配置され、この室外熱交換器14のフィン14Aに電解水を供給する供給部45と、この供給部45を当該フィン14Aの延出方向(図中X方向)である上下方向に沿って移動させる移動機構46とを備えて構成されている。
供給部45は、図5に示すように、室外熱交換器14に対向する面が開放された本体50と、この本体50の上部に配置され、上記電解水供給管38を通じて流入した電解水を受ける受け部51と、当該本体50内に収容され、室外熱交換器14のフィン14Aに電解水を塗布するブラシローラ(浸潤部材)52とを備える。本体50の上面には、ブラシローラ52の軸52Aの上方に複数の散水孔50Aが開口し、この散水孔50Aからブラシローラ52に対して電解水を滴下するようになっている。
ブラシローラ52は、室外熱交換器14と略同一の幅を有し、液体の浸透性を有する繊維材料で形成されている。また、ブラシローラ52は、このブラシローラ52の軸52Aが本体50の側面部を貫通するとともに、この側面部に回転自在に支持されている。ブラシローラ52は、フィン14Aの延出方向に沿って回転するため、例えば、このフィン14A、14A間に埃等が詰まっていた場合であっても、この埃等をブラシローラ52がかき出すことにより、室外熱交換器14を清浄な状態に保つことができる。また、ブラシローラ52の軸52Aの一部には、ギア53が形成されており、このギア53は中間ギア54を介して、移動機構46のフレーム62(後述する)に形成されたラックギア55に噛み合っている。このため、移動機構46を用いて供給部45を移動させると、この移動に連動してブラシローラ52が回転し、常時湿潤したブラシローラ52が室外熱交換器14のフィン14Aに当接することにより、このフィン14Aに電解水を塗布することができる。
供給部45の各部(本体50、受け部51及びブラシローラ52を含む)には、電解水による劣化が少ない素材、例えば、ポリオレフィン系樹脂(ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂等)、PET(ポリエチレン・テレフタレート)樹脂、塩化ビニル樹脂、フッ素系樹脂(PTFE、PFA、ETFE等)又はセラミックス系材料等の素材が使用され、本構成では、PET樹脂を用いるものとする。
また、ブラシローラ52には親水性処理が施され、電解水に対する親和性が高められており、これによって、ブラシローラ52の電解水の保水性(湿潤性)が保たれる。さらに、ブラシローラ52には防かび作用を持つ電解水が滴下されるため、このブラシローラ52に防かび対策(防かび剤の塗布等)を施さなくても、かびの繁殖等を避けることができる。
移動機構46は、図2に示すように、室外熱交換器14の両側部に配置されたフレーム61、62を備え、このフレーム61、62の対向する面には、供給部45を上下方向に案内する案内溝63が形成されている。この案内溝63には、図6に示すように、本体50の側面部を貫通して突出したブラシローラ52の軸52Aが嵌っている。この軸52Aの両端には、それぞれ軸受部材64が取り付けられ、この軸受部材64には、フレーム61、62内を上下方向に延びるベルト65、66が連結されている。
このベルト65、66は、供給部45を上下方向に移動させるためのものであり、このベルト65、66の先端部には不図示のモータが配置されている。このモータを正回転させると、例えば、ベルト66が繰り出されるとともにベルト65が巻き取られるため、供給部45が上方に移動する。一方、モータを逆回転させると、例えば、ベルト65が繰り出されるとともにベルト66が巻き取られるため、供給部45が下方に移動する。このモータは、制御装置19により、送風ファン16が動作している最中に動作するように制御されている。
本実施形態では、ブラシローラ52は、移動機構46によって室外熱交換器14の上下方向に移動するため、この室外熱交換器14の吸込面の略全域に電解水を塗布することができる。さらに、供給部45の移動に連動してブラシローラ52が回転し、常時湿潤したブラシローラ52が室外熱交換器14のフィン14Aに当接することにより、このフィン14Aに電解水が塗布される。
これによれば、送風ファン16により吸い込まれた空気が室外熱交換器14において電解水中の次亜塩素酸と接触する。これにより、空気中に浮遊するウィルス等が不活化されるとともに、空気に含まれる臭気成分、NOx、SOx等の大気汚染原因物質が次亜塩素酸と反応して分解され、或いはイオン化して溶解する。従って、空気の除菌及び脱臭等がなされ、清浄化された空気が室外熱交換器14から排出される。
ここで、次亜塩素酸(活性酸素種)によるウィルス等の不活化の作用機序として、インフルエンザウィルスの例を挙げる。上述した活性酸素種は、インフルエンザの感染に必須とされるインフルエンザウィルスの表面蛋白(スパイク)を破壊、消失(除去)する作用を有する。この表面蛋白が破壊された場合、インフルエンザウィルスと、インフルエンザウィルスが感染するのに必要な受容体(レセプタ)とが結合しなくなり、感染が阻止される。このため、空気中に浮遊するインフルエンザウィルスは、室外熱交換器14において活性酸素種を含む電解水に接触することにより、いわば感染力を失うこととなり、感染が阻止される。
本実施形態によれば、圧縮機11、室外熱交換器14及び送風ファン16を備える空気調和装置の室外ユニット1において、水を電気分解して電解水を生成する電解水生成ユニット17と、この電解水を送風ファン16の運転中に室外熱交換器14のフィン14Aに供給する電解水供給ユニット18とを備えるため、送風ファン16により吸い込まれた空気が室外熱交換器14において電解水中の次亜塩素酸と接触する。これにより、空気中に浮遊するウィルス等が不活化されるとともに、空気中に浮遊、および/又は、空気に含まれる臭気成分、NOx、SOx等の大気汚染原因物質が次亜塩素酸と反応して分解され、或いはイオン化して溶解する。このため、空気の除菌及び脱臭等がなされ、清浄化された空気を室外熱交換器14から排出できる。従って、これら電解水生成ユニット17及び電解水供給ユニット18を既存の室外ユニットに配設することにより、この室外ユニットの周囲環境、ひいては、大気の清浄化を図ることができる。
また、本実施形態によれば、電解水供給ユニット18は、室外熱交換器14のフィン14Aに電解水を分散して供給するため、このフィン14Aにおいて空気と電解水とを効率良く接触させることができ、空気の清浄化効率の向上を図ることができる。なお、電解水を長時間、室外熱交換器14に塗布しつづけると、この室外熱交換器14を構成する銅製の配管部やアルミニウム製のフィン14Aが錆びたり、腐食したりすることが考えられる。このため、制御装置19は、室外ユニット1の累計運転時間毎(例えば、24時間毎)に電解水生成ユニット17への通電を所定時間(例えば、30分)停止して、電解水ではなく、真水に近い水を、室外熱交換器14に流すようにして、室外熱交換器14に付着した電解水を洗い流すようにしても良い。
また、本実施形態では、電解水供給ユニット18は、電解水が浸潤し、室外熱交換器14のフィン14Aに当接して当該フィンに電解水を供給するブラシローラ52と、このブラシローラ52をフィン14Aの延出方向に沿って移動させる移動機構46とを備えるため、この移動機構46によってブラシローラ52を室外熱交換器14の上下方向に移動することにより、この室外熱交換器14の吸込面におけるフィン14Aの略全域に簡単に電解水を塗布することができる。従って、このフィン14Aにおいて空気と電解水とを効率良く接触させることができ、空気の清浄化効率の向上を図ることができる。
また、本実施形態によれば、ブラシローラ52は、移動機構46の動作に連動して回転するため、常時湿潤したブラシローラ52が室外熱交換器14のフィン14Aに当接することにより、このフィン14Aに電解水を塗布することができる。さらに、ブラシローラ52は、フィン14Aの延出方向に沿って回転するため、例えば、このフィン14A間に埃等が詰まっていた場合であっても、この埃等をブラシローラ52がかき出すことにより、室外熱交換器14を清浄な状態に保つことができる。
また、本実施形態によれば、室外熱交換器14のフィン14Aに電解水が供給されるため、この電解水がフィン14A上で蒸発することにより、室外熱交換器14を効率良く冷却することができる。従って、例えば、夏期の冷房時における凝縮圧力を低下させることができるため、空気調和装置100の成績係数COP(Coefficient Of Performance)の向上を図ることができる。
以上、一実施形態に基づいて本発明を説明したが、本発明は、これに限定されるものではない。例えば、図7に示すように、電解水供給手段として室外熱交換器14の上部に電解水を貯留可能なトレー部材75を配置する構成としても良い。このトレー部材75は、図8に示すように、トレー部材75の底面に電解水を滴下するための開口76が形成され、この開口76は、室外熱交換器14のフィン14Aのピッチに合わせて形成されている。すなわち、開口76はフィン14Aの上方に位置するように設けられている。この図8では、説明の便宜上、開口76及びフィン14Aを大きく記載しているが、この開口76は微小な幅を有するスリッド状に形成されている。
開口76を通じて滴下される電解水は、この開口に隣接するフィン14Aの表面を伝って下方に流れ落ちることにより、このフィン14Aの略全域に供給される。従って、送風ファン16により吸い込まれた空気が室外熱交換器14において電解水中の次亜塩素酸と接触する。これにより、空気中に浮遊するウィルス等が不活化されるとともに、空気中に浮遊、および/又は、空気に含まれる臭気成分、NOx、SOx等の大気汚染原因物質が次亜塩素酸と反応して分解され、或いはイオン化して溶解する。従って、空気の除菌及び脱臭等がなされ、清浄化された空気を室外熱交換器14から排出することができ、ひいては、大気の清浄化を図ることができる。
特に、本構成では、室外熱交換器14の上部に開口76を有するトレー部材75を配置するだけなので、簡単な構成で、大気の清浄化を図ることができる。
また、上記実施形態では、活性酸素種として次亜塩素酸を発生させる構成について説明したが、活性酸素種としてオゾン(O3)や過酸化水素(H22)を発生させる構成としても良い。この場合、電極として白金タンタル電極を用いると、イオン種が希薄な水から、電気分解により高効率に安定して活性酸素種を生成できる。
このとき、アノード電極では、
2H2O→4H++O2+4e-
の反応と同時に、
3H2O→O3+6H++6e-
2H2O→O3+4H++4e-
の反応が起こりオゾン(O3)が生成される。またカソード電極では、
4H++4e-+(4OH-)→2H2+(4OH-
2 -+e-+2H+→H22
のように、電極反応により生成したO2 -と溶液中のH+とが結合して、過酸化水素(H22)が生成される。
この構成では、電極に通電することにより、殺菌力の大きいオゾン(O3)や過酸化水素(H22)が発生し、これらオゾン(O3)や過酸化水素(H22)を含んだ電解水を作ることができる。この電解水中におけるオゾンもしくは過酸化水素の濃度を、対象ウィルス等を不活化させる所定の濃度に調整し、この濃度の電解水が供給された室外熱交換器14に空気を通過させることにより、空気中に浮遊する対象ウィルス等を不活化することができる。また、空気中に浮遊する塵埃、空気に含まれる臭気成分、NOx、SOx等の大気汚染原因物質も、室外熱交換器14を通過する際に、電解水に溶解したり、電解水中のオゾンまたは過酸化水素と反応したりすることにより、空気中から除去することができる。
また、水道水を電気分解することにより、電極上(カソード)にスケールが堆積した場合、電気伝導性が低下し、継続的な電気分解が困難となる。この場合、電極の極性を反転(電極のプラスとマイナスを切り換える)させることが効果的である。カソード電極をアノード電極として電気分解することで、カソード電極上に堆積したスケールを取り除くことができる。この極性反転制御では、例えばタイマを利用して定期的に反転させてもよいし、運転起動の度に反転させる等、不定期的に反転させてもよい。また、電解抵抗の上昇(電解電流の低下、あるいは電解電圧の上昇)を検出し、この結果に基づいて、極性を反転させてもよい。
本発明の実施形態における空気調和装置の概略構成を示す図である。 室外ユニットの外観斜視図である。 電解水生成ユニットの内部構成を示す横断面図である。 電解槽の構成図である。 電解水供給ユニットの内部構成を示す縦断面図である。 移動機構を示す部分断面図である。 電解水供給ユニットの変形例を有する室外ユニットの外観斜視図である。 トレー部材の開口とフィンとの位置関係を示す上面図である。
符号の説明
1 室外ユニット
2 室内ユニット
11 圧縮機
14 室外熱交換器
14A フィン
16 送風ファン
17 電解水生成ユニット(電解水生成手段)
18 電解水供給ユニット(電解水供給手段)
19 制御装置
31 貯留槽
33 第一貯留部
34 第二貯留部
35 給水管
37 電解槽
38 電解水供給管
41,42 電極
45 供給部
46 移動機構
52 ブラシローラ(浸潤部材)
75 トレー部材
76 開口
100 空気調和装置
150 除菌装置

Claims (5)

  1. 圧縮機、室外熱交換器及び送風ファンを備える空気調和装置の室外ユニットにおいて、
    水を電気分解して電解水を生成する電解水生成手段と、この電解水を前記送風ファンの運転中に前記室外熱交換器のフィンに供給する電解水供給手段とを備えることを特徴とする空気調和装置の室外ユニット。
  2. 前記電解水供給手段は、前記室外熱交換器のフィンに前記電解水を分散して供給することを特徴とする請求項1に記載の空気調和装置の室外ユニット。
  3. 前記電解水供給手段は、前記電解水が浸潤し、前記室外熱交換器のフィンに当接して当該フィンに前記電解水を供給する浸潤部材と、この浸潤部材を前記フィンの延出方向に沿って移動させる移動機構とを備えることを特徴とする請求項1または2に記載の空気調和装置の室外ユニット。
  4. 前記浸潤部材は、前記移動機構の動作に連動して回転するローラであることを特徴とする請求項3に記載の空気調和装置の室外ユニット。
  5. 前記電解水供給手段は、前記室外熱交換器の上部に配置され、前記電解水を貯留可能なトレー部材を備え、このトレー部材には、前記室外熱交換器のフィンに前記電解水を滴下するための開口が当該フィンのピッチに合わせて形成されていることを特徴とする請求項1または2に記載の空気調和装置の室外ユニット。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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