JP2014016128A - 空気加湿装置 - Google Patents

空気加湿装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2014016128A
JP2014016128A JP2012155047A JP2012155047A JP2014016128A JP 2014016128 A JP2014016128 A JP 2014016128A JP 2012155047 A JP2012155047 A JP 2012155047A JP 2012155047 A JP2012155047 A JP 2012155047A JP 2014016128 A JP2014016128 A JP 2014016128A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
water
air
concentration
humidifying element
humidifier
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2012155047A
Other languages
English (en)
Inventor
Masahiro Yaegashi
正寛 八重樫
Tetsuya Yamamoto
哲也 山本
Hiroyuki Kobayashi
弘幸 小林
Hideyuki Takayama
英之 高山
Yoshihito Tajima
祥人 田島
Takeshi Rakuma
毅 樂間
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Corp
Original Assignee
Panasonic Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Panasonic Corp filed Critical Panasonic Corp
Priority to JP2012155047A priority Critical patent/JP2014016128A/ja
Publication of JP2014016128A publication Critical patent/JP2014016128A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Air Humidification (AREA)

Abstract

【課題】気化式加湿器での使用水量を低減するとともに、使用される水を常に清浄に保つことができる空気加湿装置を提供することにある。
【解決手段】筐体11内に形成される通風路19に気化式加湿器22と送風機30とを備え、送風機30によって筐体11内に導入された空気を気化式加湿器22で加湿した後に室内に供給する外気処理機10において、気化式加湿器22は、通風路19に配置される加湿エレメント23と、水を電気分解して生成した次亜塩素酸を含む電解水を加湿エレメント23に循環して供給する電解水循環供給装置35と、加湿運転時の電解水の次亜塩素酸濃度を当該電解水中の雑菌の繁殖を抑制する濃度に制御する濃度制御手段としての制御基板53Aを備えた。
【選択図】図1

Description

本発明は、通風路に配置される気化式の加湿エレメントを備え、当該送風路を流れる空気を加湿する空気加湿装置に関する。
従来、基体と、該基体に設けられた外気取入れ口と、前記外気取入れ口に連通する外気流路と、前記外気流路からの空気を加湿する気化式加湿器と、当該気化式加湿器からの空気を加湿すべき室内に供給する送風機とを備える空気加湿装置としてのエアハンドリングユニットと呼ばれる装置や外気処理加湿装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開平06−159732号公報
この種の空気加湿装置では、加湿運転時に、気化式加湿器の加湿エレメントに連続的に水を供給し、この加湿エレメントを流下した水はそのまま機外に排出される構成であり、水使用量が増大するため、この水を加湿エレメントに循環供給し、水使用量を低減する構成が要望されている。
しかしながら、水を加湿エレメントに単純に循環させた場合、時間経過と共に空気中を浮遊する雑菌が水に混入するため、この混入した雑菌やカビが気化式加湿器で繁殖し、加湿時に外気と一緒に室内に供給される問題が想定される。
本発明の目的は、上述した従来の技術が有する課題を解消し、気化式加湿器での使用水量を低減するとともに、使用される水を常に清浄に保つことができる空気加湿装置を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明は、筐体内に形成される通風路に気化式加湿器と送風機とを備え、前記送風機によって前記筐体内に導入された空気を前記気化式加湿器で加湿した後に室内に供給する空気加湿装置において、前記気化式加湿器は、前記通風路に配置される加湿エレメントと、水を電気分解して生成した活性酸素種を含む電解水を前記加湿エレメントに循環して供給する電解水循環供給手段と、加湿運転時の前記電解水の活性酸素種の濃度を当該電解水中の雑菌の繁殖を抑制する濃度に制御する濃度制御手段とを備えることを特徴とする。
この構成によれば、水を電気分解して生成した活性酸素種を含む電解水を加湿エレメントに循環して供給する電解水循環供給手段を備えるため、加湿エレメントに供給された水をそのまま排出する構成に比べて使用水量を低減することができる。さらに、濃度制御手段は、加湿運転時の電解水の活性酸素種の濃度を当該電解水中の雑菌の繁殖を抑制する濃度に制御するため、循環して使用される水を常に清浄に保つことができる。
この構成において、前記濃度制御手段は、前記送風機の運転が停止している場合に、前記電解水の活性酸素種の濃度を、加湿運転時よりも高い濃度に調整し、該高濃度の電解水を前記加湿エレメントに供給して当該加湿エレメントの洗浄を行っても良い。この構成によれば、送風機の運転が停止期間中には、高濃度の電解水が加湿エレメントに供給されるため、この加湿エレメントが十分に洗浄されることにより、当該加湿エレメントに雑菌やカビが繁殖することを確実に防止できる。
また、前記電解水循環供給手段は、水を貯留する水槽と、この水槽内の水を電気分解して電解水を生成する電解ユニットと、生成された電解水を前記加湿エレメントに送る循環ポンプと、前記加湿エレメントから流下した水を受けるドレンパンと、このドレンパンで受けた水を前記水槽に返送する返送管とを備えても良い。この構成によれば、加湿エレメントと水槽との間で電解水を簡単な構成で循環させることができる。さらに、水を貯留する水槽を備え、この水槽内の水を電気分解することにより、循環される電解水中の活性酸素種の濃度変化を小さく抑えることができる。
また、前記通風路には、前記加湿エレメントの空気上流側に、外部から供給される冷媒と前記空気との熱交換を行う熱交換器が設けられ、この熱交換器は、前記加湿エレメントと共に前記ドレンパン上に配置されても良い。この構成によれば、熱交換器で発生したドレン水をドレンパンを介して水槽に戻すことができるため、このドレン水を排出する経路を別個に設ける必要が無くなるとともに、発生したドレン水の分、加湿運転時に使用される水の使用量の低減を図ることができる。
本発明によれば、筐体内に形成される通風路に気化式加湿器と送風機とを備え、送風機によって筐体内に導入された空気を気化式加湿器で加湿した後に室内に供給する空気加湿装置において、気化式加湿器は、通風路に配置される加湿エレメントと、水を電気分解して生成した活性酸素種を含む電解水を加湿エレメントに循環して供給する電解水循環供給手段とを備えたため、加湿エレメントに供給された水をそのまま排出する構成に比べて使用水量を低減することができる。さらに、加湿運転時の電解水の活性酸素種の濃度を当該電解水中の雑菌の繁殖を抑制する濃度に制御する濃度制御手段を備えたため、循環して使用される水には、常に雑菌の繁殖を抑制する程度の濃度の活性酸素種が含まれることにより、当該水を常に清浄に保つことができる。
本実施形態に係る空気加湿装置の内部構成を示す斜視図である。 電解水循環供給装置の内部構成を示す斜視図である。 電解水の濃度制御動作を示すフローチャートである。
以下、図面を参照して本発明の実施形態について説明する。
図1は、本実施形態にかかる空気加湿装置としての外気処理機10の内部構成を示す斜視図である。この図1では、内部が露出するように筐体が想像線で描かれている。
外気処理機10は、導入された外気及び室内空気に対し、調温及び加湿処理を行った後に室内に供給する装置である。外気処理機10は、図1に示すように、横長に形成された箱形の筐体11を有し、この筐体11の天板11Aには、該天板11Aの一方の側板11B側に外気取入口12及び内気取入口13が横並びに設けられ、この側板11Bに対向する他方の側板11C側に給気口14が設けられている。本実施形態では、筐体11内に形成される空間が通風路19として機能し、この通風路19に上記した外気取入口12、内気取入口13及び給気口14がそれぞれ連通して設けられている。
外気取入口12には、一端が室外に開口する外気ダクト(不図示)が接続され、内気取入口13には、一端が室内に開口する室内空気取入ダクト(不図示)が接続され、給気口14には、一端が室内に開口する室内空気供給ダクト(不図示)が接続される。また、給気口14には、通風路19に外気もしくは室内空気を流すための送風機30が筐体11の内側に設けられている。この送風機30は、ケーシング内に羽根車30Aを備えたシロッコファンであり、この羽根車30Aの回転軸30Bに駆動ベルト30Cを介して駆動モータ31が連結され、この駆動モータ31は筐体11の天板11Aに固定されている。
また、筐体11内には、上記した外気取入口12及び内気取入口13と、給気口14との間に、当該筐体11内に導入された空気(外気もしくは室内空気)に含まれる塵埃等を除去するフィルタ素材20と、空気熱交換器21と、気化式加湿器22の加湿エレメント23とが空気の流れ方向に沿って順次配置されている。
空気熱交換器21は、通風路19を流れる空気と、外部から供給された冷媒との熱交換を行うフィンチューブ型の熱交換器であり、空気熱交換器21に冷媒を流入する入口管21Aと、この空気熱交換器21で熱交換された冷媒が流出される出口管21Bとが設けられている。これら入口管21A及び出口管21Bには、冷媒配管を介して、冷媒を圧縮する圧縮機、四方弁、熱源側熱交換器及び膨張弁などを備える熱源側ユニット(不図示)に接続されている。この熱源側ユニットを冷房運転、または、暖房運転することにより、通風路19を流れる空気が調温され、この調温された空気が室内に供給される。
なお、本実施形態では、空気熱交換器21には、熱源側ユニットから供給された冷媒を流通させる構成として説明したが、これに限るものではなく、空気熱交換器21の入口管21A及び出口管21Bに水配管を介して、冷温水機(不図示)を接続し、この冷温水機で生成された冷水もしくは温水を空気熱交換器21に流通させる構成としても良い。この場合、冷水供給時には冷房運転、温水供給時には暖房運転が実行されることにより、通風路19を流れる空気が調温され、この調温された空気が室内に供給される。
気化式加湿器22は、吸水性を有する加湿エレメント23と、この加湿エレメント23に電解水を循環して供給する電解水循環供給装置(電解水循環供給手段)35と、当該加湿エレメント23から流下した水を受けるドレンパン25とを備え、当該加湿エレメント23に浸潤された電解水(水)と通風路19を流れる空気とを接触させることにより、この空気を加湿するものである。
加湿エレメント23の上縁部には、この加湿エレメント23に電解水を略均等に供給するための供給ノズル27が設けられ、この供給ノズル27には、供給管24を介して電解水循環供給装置35が接続されている。
ドレンパン25は、例えば、発砲スチロール等の電解水との反応性の低い樹脂材で形成され、筐体11の底板11D上に載置されている。ドレンパン25には、底部が一段低くなったドレン溜まり25Aが形成され、このドレン溜まり25Aに当該ドレンパン25で受けた水を電解水循環供給装置35へ返送する返送管26が設けられている。この返送管26は、下り勾配を設けて電解水循環供給装置35に接続されており、ドレンパン25との高低差によって、ドレンパン25から電解水循環供給装置35へ水が返送されるようになっている。なお、ドレン溜まり25Aにドレンポンプ(不図示)を設け、このドレンポンプによってドレンパン25から電解水循環供給装置35に水を返送する構成としても良い。
本実施形態では、加湿エレメント23から流下した水を受けるドレンパン25上に、上記した空気熱交換器21が当該加湿エレメント23と共に配置されている。これにより、例えば、冷房運転時に空気熱交換器21で発生したドレン水をドレンパン25で受けることができるため、当該ドレン水を機外に排出する経路を設ける必要がなくなる。更に、ドレン水は、返送管26を通じて電解水循環供給装置35に返送されて加湿エレメント23に供給されることにより、上記したドレン水を加湿用の水の一部として使用することができ、発生したドレン水の分、加湿運転時に使用される水の使用量の低減を図ることができる。
次に、電解水循環供給装置35について説明する。図2は、電解水循環供給装置35の内部構成を示す斜視図である。この図2では、ケース体36の上面、正面及び一側面のパネル板を取り外した状態を示している。
電解水循環供給装置35は、図2に示すように、ケース体36を備え、このケース体36内に、貯水タンク51(水槽)、食塩水タンク52、及び電装ボックス53を収容して構成される。
貯水タンク51は、水道水を電気分解して生成された電解水を貯留するための水槽であり、この貯水タンク51には、水道水を供給する給水電磁弁55を備える給水管56が設けられている。この給水電磁弁55は、貯水タンク51内に配置されたフロートスイッチ57の動作に応じて開閉制御される。
また、貯水タンク51には、オーバーフロー排出口61、水抜き口62、及び、循環水戻り口63が設けられている。オーバーフロー排出口61は、貯水タンク51内の電解水の水位が、オーバーフロー排出口61の高さを超えた場合に、電解水をオーバーフロー管(不図示)に排出させる開口部である。循環水戻り口63は、加湿エレメント23の下方に配置されたドレンパン25からの返送管26が接続される開口部である。また、水抜き口62は、加湿エレメント23の洗浄運転を行う際に、貯水タンク51内の電解水を強制的に全量排水するための開口部であり、貯水タンク51と水抜き口62との間の配管に排水電磁弁(不図示)が設けられている。
貯水タンク51には、取水配管64を介して、貯水タンク51内の電解水を加湿エレメント23に循環して送る循環ポンプ65が接続されている。この循環ポンプ65の吐出口側には電解水供給パイプ66が接続され、この電解水供給パイプ66の供給口66Aには、上記した供給管24が接続される。
また、貯水タンク51内には、この貯水タンク51内の水を電気分解して電解水を生成する電解モジュール(電解ユニット)67が配置されている。この電解モジュール67は、少なくとも一対の電極(不図示)を備え、これら電極間に電圧を印加することにより、水を電気分解して活性酸素種を含む電解水を生成させる。
ここで、活性酸素種とは、通常の酸素よりも高い酸化活性を持つ酸素分子と、その関連物質のことであり、スーパーオキシドアニオン、一重項酸素、ヒドロキ シルラジカル、或いは過酸化水素といった、いわゆる狭義の活性酸素種に、オゾン、次亜ハロゲン酸等といった、いわゆる広義の活性酸素種を含めたものとする。
電極は、例えば、ベースがチタン(Ti)で皮膜層がイリジウム(Ir)、白金(Pt)から構成された2枚の電極板である。
上記電極間に電圧を印加すると、カソード電極(陰極)では、下記式(1)に示すように反応する。
2H2O+2e-→H2+2OH- ・・・(1)
アノード電極(陽極)では、下記式(2)に示すように反応する。
2H2O→O2+4H++4e- ・・・(2)
これらカソード電極及びアノード電極での反応を合わせると、下記式(3)に示すように水が電気分解される。
2H2O→2H2+O2 ・・・(3)
この反応とともに、アノード電極においては、水に含まれる塩素イオン(塩化物イオン:Cl-)が下記式(4)に示すように反応し、塩素(Cl2)が発生する。
2Cl-→Cl2+2e- ・・・(4)
さらに、この塩素は下記式(5)に示すように水と反応し、次亜塩素酸(HClO)と塩化水素(HCl)が発生する。
Cl2+H2O→HClO+HCl ・・・(5)
アノード電極で発生した次亜塩素酸(広義の活性酸素種)は、強力な酸化作用や漂白作用を有する。次亜塩素酸が溶解した水溶液、すなわち電解モジュール67により生成される電解水は、殺菌、脱臭、有機化合物の分解等、種々の空気清浄効果を発揮する。
貯水タンク51内の電解水は、循環ポンプ65、供給管24を介して気化式加湿器22の加湿エレメント23に供給され、この加湿エレメント23から流下した電解水はドレンパン25で受けた後に、返送管26を通じて貯水タンク51内に返送される。このため、加湿エレメント23と貯水タンク51との間には、電解水が循環して供給されることにより、この電解水中の次亜塩素酸は加湿エレメント23と常時接触する。
これによれば、次亜塩素酸の作用によって、気化式加湿器22の加湿エレメント23に雑菌やカビが繁殖されることが防止される。このため、加湿エレメント23を常時、清浄な状態に保持することができ、当該加湿エレメント23にて加湿された清浄な外気を室内に供給できる。
このように、水を電気分解して電解水を生成し、この電解水を加湿エレメント23に対して循環して供給する電解水循環供給装置35を備えた構成によれば、水循環方式の気化式加湿器22であっても、当該気化式加湿器22の加湿エレメント23に雑菌やカビが発生することが防止され、加湿エレメント23を清浄な状態に保つとともに、使用水量の低減を実現することが可能となる。
ここで、電解水中の次亜塩素酸(活性酸素種)の濃度が高いほど、加湿エレメント23の殺菌等を短時間で完了することができるが、次亜塩素酸の濃度が高い場合には、次亜塩素酸が分解して塩素臭が生じる問題がある。
一方で、電解水中の次亜塩素酸の濃度が低すぎると、時間経過とともに次亜塩素酸が消費されてしまい、加湿エレメント23及び循環している水中に雑菌が繁殖しやすい環境となる。
このため、本構成では、加湿運転時に加湿エレメント23に供給される電解水中の次亜塩素酸濃度は、当該電解水中の雑菌の繁殖を抑制する濃度に設定されている。具体的には、電解水中の雑菌の繁殖を抑制する濃度として、水道水に残存する所定の遊離残留塩素濃度(例えば0.5〜1ppm)程度に設定されている。これにより、室内のユーザが塩素臭をほとんど感じることが防止されるとともに、循環される水を常に清浄な状態に保つことができ、ひいては、常に清浄な加湿された空気を室内に供給することができる。
また、食塩水タンク52は、予め所定濃度(飽和濃度)に調整された食塩水を貯留するものであり、この食塩水タンク52には、貯水タンク51内に食塩水を供給する食塩水供給ポンプ70が接続されている。これにより、井戸水等の塩化物イオン濃度の希薄な水を使用した場合であっても、この水に食塩水(塩化物イオン)が添加されるために、電気分解によって常時次亜塩素酸を含む電解水を生成することができる。
なお、活性酸素種を効率よく発生させるために貯水タンク51内の水に添加される電解質は食塩に限らず、他の電解質を用いることも可能であり、例えば、他のハロゲンを含む含ハロゲン塩や、塩素及び他のハロゲンの各種ハロゲン酸塩を用いることも可能であり、ハロゲンを含まない電解質を用いてもよい。
電装ボックス53は、貯水タンク51及び食塩水タンク52の手前側に配置される。電装ボックス53内には、電解水循環供給装置35の動作を統括的に制御する制御基板53Aや、制御基板53Aの制御の下、電解モジュール67、循環ポンプ65等に電源を供給する電源回路部53Bが収容されている。この制御基板53Aは、電極間に印加される電圧値を制御して、貯水タンク51内の電解水中の次亜塩素酸濃度を所定値に設定する濃度制御手段として機能する。
ケース体36の正面側のパネルを取り外すと、電装ボックス53の正面側が開放され、電装ボックス53内の制御基板53A、及び、電源回路部53Bへのアクセスを容易に行うことができる。
次に、気化式加湿器22に電解水を循環供給する際の動作について説明する。図3は、電解水の濃度制御動作を示すフローチャートである。
まず、制御基板53Aは、送風機30の運転を開始する(ステップS1)。続いて、制御基板53Aは、電解モジュール67の電極に所定の電圧を印加して、貯水タンク51内の水の電気分解を開始し(ステップS2)、貯水タンク51内の電解水中の次亜塩素酸濃度を加湿運転時の所定濃度に調整する(ステップS3)。加湿運転時の所定濃度とは、電解水中の雑菌の繁殖を抑制できる程度の濃度であり、具体的には、電解水中の次亜塩素酸濃度が水道水中に残存する遊離残留塩素濃度と同程度(0.5〜1.0ppm)に調整される。なお、電解水中の次亜塩素酸濃度は、電極間で計測される導電率に基づいて、印加される電圧及び時間を設定することで調整される。
次に、制御基板53Aは、循環ポンプ65を運転させて、貯水タンク51内の電解水を気化式加湿器22の加湿エレメント23に供給する(ステップS4)。この供給された電解水中の次亜塩素酸は、加湿エレメント23に付着した雑菌や有機化合物等を分解することにより、加湿エレメント23は清浄な状態に保たれる。
一方、電解水は、雑菌や有機化合物等の分解により次亜塩素酸を消費するが、加湿エレメント23からドレンパン25に流下した電解水は、返送管26を通じて、短時間で貯水タンク51内に返送される。そして、この貯水タンク51内で再び電気分解されることにより、電解水中の次亜塩素酸濃度を、加湿運転時の所定濃度に保持することができるため、水を循環する構成であっても、循環する水(電解水)を清浄な状態に保つことができる。
これにより、加湿エレメント23だけでなく、電解水の循環経路内に雑菌やカビなどが発生することが防止され、室内に清浄な空気を供給できる。
続いて、制御基板53Aは、送風機30の運転が停止されたか否かを判別する(ステップS5)。具体的には、外気処理機10の運転が停止されたか否かを定期的に監視して、停止されていなければ(ステップS5;No)、そのまま監視を継続して実行し、停止された(ステップS5;Yes)場合には、制御基板53Aは、加湿エレメント23を洗浄する洗浄運転モードを実行する。この場合、本実施形態では制御基板53Aが洗浄運転制御手段として機能する。
具体的には、制御基板53Aは、排水電磁弁を開放して、貯水タンク51に溜まった水を水抜き口62を通じて排出し、排出後に給水電磁弁55を開放して貯水タンク51内に新たな水道水を供給する(ステップS6)。そして、制御基板53Aは、電解モジュール67の電極に所定の電圧を印加して、貯水タンク51内の水の電気分解を開始し(ステップS7)、貯水タンク51内の電解水中の次亜塩素酸濃度を、加湿運転時よりも高い洗浄運転時の濃度(例えば、5ppm以上)に調整する(ステップS8)。
続いて、制御基板53Aは、循環ポンプ65を運転させて、貯水タンク51内の高濃度な電解水を気化式加湿器22の加湿エレメント23に循環して供給する(ステップS9)とともに、制御基板53Aに設けられた計時手段(不図示)によって、高濃度の電解水が供給されてからの時間経過を計測する(ステップS10)。
これにより、送風機30の運転が停止期間中であっても、高濃度の電解水が加湿エレメント23に供給されるため、この加湿エレメント23が十分に洗浄されることにより、当該加湿エレメント23に雑菌やカビが繁殖することを確実に防止できる。また、洗浄運転時には、加湿運転時よりも次亜塩素酸濃度が高く設定されるが、この洗浄運転中は、送風機30の運転が停止されているため、高濃度の次亜塩素酸が分解した際に発生する塩素が室内に供給されることは少なく、室内に塩素臭が漂う事態を防止できる。
制御基板53Aは、時間計測開始から予め決めた所定時間が経過したか否かを判別し(ステップS11)、所定時間が経過していなければ(ステップS11;No)、洗浄運転を継続して実行し、所定時間が経過した場合(ステップS11;Yes)には、洗浄運転を終了して処理を終了する(ステップS12)。なお、洗浄運転は、送風機30が停止する度に行う必要はなく、例えば、計時手段と連動させて夜間における送風機30の停止期間中に行っても良い。
以上、説明したように、本実施形態によれば、筐体11内に形成される通風路19に気化式加湿器22と送風機30とを備え、送風機30によって筐体11内に導入された空気を気化式加湿器22で加湿した後に室内に供給する外気処理機10において、気化式加湿器22は、通風路19に配置される加湿エレメント23と、水を電気分解して生成した次亜塩素酸を含む電解水を加湿エレメント23に循環して供給する電解水循環供給装置35を備えるため、加湿エレメント23に供給された水をそのまま排出する構成に比べて使用水量を低減することができる。さらに、濃度制御手段としての制御基板53Aは、加湿運転時の電解水の次亜塩素酸濃度を当該電解水中の雑菌の繁殖を抑制する濃度に制御するため、循環して使用される水を常に清浄に保つことができる。
また、本実施形態によれば、制御基板53Aは、送風機30の運転が停止している場合に、電解水の次亜塩素酸濃度を、加湿運転時よりも高い濃度に調整し、該高濃度の電解水を加湿エレメント23に供給して当該加湿エレメント23の洗浄を行うため、当該加湿エレメント23が十分に洗浄されることにより、当該加湿エレメント23に雑菌やカビが繁殖することを確実に防止できる。
また、本実施形態によれば、電解水循環供給装置は、水を貯留する貯水タンク51と、この貯水タンク51内の水を電気分解して電解水を生成する電解モジュール67と、生成された電解水を加湿エレメント23に送る循環ポンプ65と、加湿エレメント23から流下した水を受けるドレンパン25と、このドレンパン25で受けた水を貯水タンク51に返送する返送管26とを備えるため、加湿エレメント23と貯水タンク51との間で電解水を簡単な構成で循環させることができる。さらに、水を貯留する貯水タンク51を備え、この貯水タンク51内の水を電気分解することにより、循環される電解水中の次亜塩素酸濃度の変化を小さく抑えることができる。
また、通風路19には、加湿エレメント23の空気上流側に、外部から供給される冷媒と空気との熱交換を行う空気熱交換器21が設けられ、この空気熱交換器21は、加湿エレメント23と共にドレンパン25上に配置されているため、空気熱交換器21で発生したドレン水をドレンパン25を介して貯水タンク51に戻すことができるため、このドレン水を排出する経路を別個に設ける必要が無くなるとともに、発生したドレン水の分、加湿運転時に使用される水の使用量の低減を図ることができる。
以上、本発明を実施するための形態について述べたが、本発明は既述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の技術思想に基づいて各種の変形および変更が可能である。例えば、本実施形態では、筐体11内に導入された空気を気化式加湿器22で加湿した後に室内に供給する空気加湿装置として、外気処理機10を例示して説明したが、これに限るものではなく、気化式加湿器22を備えていれば、空気加湿装置として空気調和装置を採用することも可能である。
10 外気処理機(空気加湿装置)
11 筐体
19 通風路
22 気化式加湿器
23 加湿エレメント
24 供給管
25 ドレンパン
26 返送管
30 送風機
35 電解水循環供給装置(電解水循環供給手段)
36 ケース体(箱体)
51 貯水タンク(水槽)
53 電装ボックス
53A 制御基板(濃度制御手段、洗浄運転制御手段)
65 循環ポンプ
67 電解モジュール(電解ユニット)

Claims (4)

  1. 筐体内に形成される通風路に気化式加湿器と送風機とを備え、前記送風機によって前記筐体内に導入された空気を前記気化式加湿器で加湿した後に室内に供給する空気加湿装置において、
    前記気化式加湿器は、前記通風路に配置される加湿エレメントと、水を電気分解して生成した活性酸素種を含む電解水を前記加湿エレメントに循環して供給する電解水循環供給手段と、加湿運転時の前記電解水の活性酸素種の濃度を当該電解水中の雑菌の繁殖を抑制する濃度に制御する濃度制御手段とを備えることを特徴とする空気加湿装置。
  2. 前記濃度制御手段は、前記送風機の運転が停止している場合に、前記電解水の活性酸素種の濃度を、加湿運転時よりも高い濃度に調整し、該高濃度の電解水を前記加湿エレメントに供給して当該加湿エレメントの洗浄を行うことを特徴とする請求項1に記載の空気加湿装置。
  3. 前記電解水循環供給手段は、水を貯留する水槽と、この水槽内の水を電気分解して電解水を生成する電解ユニットと、生成された電解水を前記加湿エレメントに送る循環ポンプと、前記加湿エレメントから流下した水を受けるドレンパンと、このドレンパンで受けた水を前記水槽に返送する返送管とを備えたことを特徴とする請求項1または2に記載の空気加湿装置。
  4. 前記通風路には、前記加湿エレメントの空気上流側に、外部から供給される冷媒と前記空気との熱交換を行う熱交換器が設けられ、この熱交換器は、前記加湿エレメントと共に前記ドレンパン上に配置されていることを特徴とする請求項3に記載の空気加湿装置。
JP2012155047A 2012-07-10 2012-07-10 空気加湿装置 Pending JP2014016128A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012155047A JP2014016128A (ja) 2012-07-10 2012-07-10 空気加湿装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012155047A JP2014016128A (ja) 2012-07-10 2012-07-10 空気加湿装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2014016128A true JP2014016128A (ja) 2014-01-30

Family

ID=50110971

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012155047A Pending JP2014016128A (ja) 2012-07-10 2012-07-10 空気加湿装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2014016128A (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015152180A (ja) * 2014-02-10 2015-08-24 三菱電機株式会社 加湿装置
JP2017012133A (ja) * 2015-07-06 2017-01-19 シャープ株式会社 栽培装置および栽培方法
JP2017012132A (ja) * 2015-07-06 2017-01-19 シャープ株式会社 栽培装置および栽培方法
KR101946716B1 (ko) * 2017-07-31 2019-05-09 장성만 전해수 대공간 가습장치
JP2020085376A (ja) * 2018-11-28 2020-06-04 パナソニックIpマネジメント株式会社 熱交換形換気装置
JP2020153616A (ja) * 2019-03-22 2020-09-24 パナソニックIpマネジメント株式会社 換気システム

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007010201A (ja) * 2005-06-03 2007-01-18 Sanyo Electric Co Ltd 除菌装置及び空気調和装置
JP2008045856A (ja) * 2006-08-21 2008-02-28 Sanyo Electric Co Ltd 空気除菌装置
JP2009074735A (ja) * 2007-09-20 2009-04-09 Sanyo Electric Co Ltd 空気調和装置

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007010201A (ja) * 2005-06-03 2007-01-18 Sanyo Electric Co Ltd 除菌装置及び空気調和装置
JP2007007053A (ja) * 2005-06-03 2007-01-18 Sanyo Electric Co Ltd 除菌装置及び空気調和装置
JP2008045856A (ja) * 2006-08-21 2008-02-28 Sanyo Electric Co Ltd 空気除菌装置
JP2009074735A (ja) * 2007-09-20 2009-04-09 Sanyo Electric Co Ltd 空気調和装置

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015152180A (ja) * 2014-02-10 2015-08-24 三菱電機株式会社 加湿装置
JP2017012133A (ja) * 2015-07-06 2017-01-19 シャープ株式会社 栽培装置および栽培方法
JP2017012132A (ja) * 2015-07-06 2017-01-19 シャープ株式会社 栽培装置および栽培方法
KR101946716B1 (ko) * 2017-07-31 2019-05-09 장성만 전해수 대공간 가습장치
JP2020085376A (ja) * 2018-11-28 2020-06-04 パナソニックIpマネジメント株式会社 熱交換形換気装置
JP7203299B2 (ja) 2018-11-28 2023-01-13 パナソニックIpマネジメント株式会社 熱交換形換気装置
JP2020153616A (ja) * 2019-03-22 2020-09-24 パナソニックIpマネジメント株式会社 換気システム

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4619213B2 (ja) 除菌装置及び空気調和装置
JP2014016128A (ja) 空気加湿装置
US7896947B2 (en) Air filtering apparatus
JP5261062B2 (ja) 空気除菌装置
JP4956092B2 (ja) 空気調和装置
JP2008049002A (ja) 空気除菌装置
JP4812633B2 (ja) 空気除菌装置
JP2008036135A (ja) 空気除菌装置
JP2007064534A (ja) 空気調和機
KR20100033356A (ko) 전해수 생성 장치 및 제균 시스템
JP5988091B2 (ja) 空気加湿装置
JP4657180B2 (ja) 冷却塔の除菌装置
JP5550896B2 (ja) 空気除菌装置
JP2008232552A (ja) 空気調和装置の室外ユニット
JP6017206B2 (ja) 加湿器組込外気処理機
JP6078788B2 (ja) 空気浄化装置
JP5335623B2 (ja) 電解水生成装置、及び、除菌システム
JP2009014250A (ja) 空気調和装置、空気除菌装置、空気調和装置の制御方法および制御プログラム
JP2008164282A (ja) 空気調和機
JP4874274B2 (ja) 空気調和機
JP2008051451A (ja) 空気調和装置
JP6111417B2 (ja) 空気の除菌脱臭装置
WO2024176818A1 (ja) 空気浄化装置
KR100845404B1 (ko) 공기 조화 장치 및 공기 조화 장치의 제어 방법
JP5450039B2 (ja) 電解水生成装置、及び、除菌システム

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20150608

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711

Effective date: 20150723

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20160316

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20160524

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20160714

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20161220