JP2010179271A - 電解水生成装置、及び、空気調和除菌システム - Google Patents

電解水生成装置、及び、空気調和除菌システム Download PDF

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Abstract

【課題】電解水生成装置、及び、電解水生成装置を備えた空気調和除菌システムおいて、電解槽と循環ポンプとをコンパクトな構成で接続するとともに、循環ポンプのエア噛みを防止する。
【解決手段】電解水生成装置本体内に電解槽51と、電解槽51内の水を電気分解して電解水を生成する電解ユニット52と、電解槽51から吸い出した水を電解ユニット52を経由して電解槽51に還流させる循環ポンプ53とを備えた電解水生成装置5において、電解ユニット52は縦配列の電極を有して電解槽51の下部に取り付けられ、電解槽51は支持部材38により底上げされて支持され、電解槽51の下方に形成された空間に、循環ポンプ53の吸い込み管90の導出部91を配置して、導出部91を電解槽51の底部に接続すると共に、導出部91により吸い込んだ電解水を、前記電極間に下方から流して、電解槽51に還流させた。
【選択図】図10

Description

本発明は、電解水を生成する電解水生成装置、及び、この電解水生成装置を備えた空気調和除菌システムに関する。
従来、水道水を電気分解して次亜塩素酸を含む電解水を生成させ、この電解水を用いて空気中に浮遊するウィルス等の除去を図った除菌装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。この除菌装置は、不織布等からなる加湿エレメントに電解水を供給して、加湿エレメント上で空気中のウィルス等を電解水に接触せしめ、ウィルス等を不活化することにより、空気を除菌しようとするものである。
特開2002−181358号公報
上記従来のような水を電気分解して電解水を生成させる装置では、電解水を貯留する電解槽に循環ポンプ等のポンプを接続することで、電解槽に水を循環させるとともに上記加湿エレメントに電解水を供給することができる。ところで、上記装置においては、電解槽と循環ポンプとがコンパクトな構成で接続されるとともに、循環ポンプのエア噛みを防止できることが望ましい。
本発明は上述した事情に鑑みてなされたものであり、電解水を生成する電解水生成装置、及び、この電解水生成装置を備えた空気調和除菌システムおいて、電解槽と循環ポンプとをコンパクトな構成で接続するとともに、循環ポンプのエア噛みを防止できるようにすることを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明は、電解水生成装置本体内に電解槽と、該電解槽内の水を電気分解して電解水を生成する電解ユニットと、前記電解槽から吸い出した水を前記電解ユニットを経由して前記電解槽に還流させる循環ポンプとを備えた電解水生成装置において、前記電解ユニットは縦配列の電極を有して前記電解槽の下部に取り付けられ、前記電解槽は前記本体内の下方に設けられた支持部材により底上げされて支持され、前記電解槽の下方に形成された空間に、前記循環ポンプの吸い込み管を配置して、この吸い込み管を前記電解槽の底部に接続すると共に、前記吸い込み管により前記電解槽の底部から吸い込んだ電解水を、前記循環ポンプの吐出管を経由して前記電解ユニットの下部に供給し、前記電解ユニットの縦配列の前記電極間に下方から流して、前記電解槽の下部に還流させることを特徴とする電解水生成装置を提供する。
この構成によれば、電解槽が支持部材により底上げされているため、電解槽の下部に取り付けられた電解ユニット内の縦配列の電極間に下方から電解水を流すことができるとともに、底上げにより電解槽の下方に形成された空間に、循環ポンプの吸い込み管を配置し、この吸い込み管を電解槽の底部に接続することができる。これにより、電解槽の下方に形成された空間に吸い込み管を配置して電解槽と循環ポンプとをコンパクトな構成で接続できる。さらに、吸い込み管が電解槽の底部に接続されており、吸い込み管と電解槽の水面との間の距離を確保できるとともに、吸い込み管と電解槽との接続部には高い水圧がかかるため、吸い込み管にエアが入り込みにくくでき、循環ポンプのエア噛みを防止できる。
上記構成において、前記電解ユニットが前記電解槽の一側面に取り付けられるとともに、前記循環ポンプが前記一側面の側に配設され、前記吸い込み管及び前記吐出管が、前記一側面の側に配設されても良い。
この場合、電解槽の一側面に取り付けられた電解ユニットに対応させて、循環ポンプ、吸い込み管、及び、吐出管を一側面の側にまとめて設けたため、吸い込み管及び吐出管の長さを短くすることができ、電解槽と循環ポンプとをコンパクトな構成で接続できる。
また、本発明は、一つの大空間に開口した複数の吹出し口に給気ダクトを介して接続され、該給気ダクトを介して各吹出し口に調和空気を供給する空気調和機を設け、該空気調和機から複数の吹出し口に向かう送風路にチャンバを設け、該チャンバ内に調和空気と電解水とを接触させて該調和空気を除菌する複数の気液接触部材を有する空気除菌部と、該空気除菌部の気液接触部材に供給される電解水を生成する電解水生成装置とを備え、電解水生成装置は、電解水生成装置本体内に電解槽と、該電解槽内の水を電気分解して電解水を生成する電解ユニットと、前記電解槽から吸い出した水を前記電解ユニットを経由して前記電解槽に還流させる循環ポンプとを備え、前記電解ユニットは縦配列の電極を有して前記電解槽の下部に取り付けられ、前記電解槽は前記本体内の下方に設けられた支持部材により底上げされて支持され、前記電解槽の下方に形成された空間に、前記循環ポンプの吸い込み管を配置して、この吸い込み管を前記電解槽の底部に接続すると共に、前記吸い込み管により前記電解槽の底部から吸い込んだ電解水を、前記循環ポンプの吐出管を経由して前記電解ユニットの下部に供給し、前記電解ユニットの縦配列の前記電極間に下方から流して、前記電解槽の下部に還流させることを特徴とする空気調和除菌システムを提供する。
この構成によれば、電解槽が支持部材により底上げされているため、電解槽の下部に取り付けられた電解ユニット内の縦配列の電極間に下方から電解水を流すことができるとともに、底上げにより電解槽の下方に形成された空間に、循環ポンプの吸い込み管を配置し、この吸い込み管を電解槽の底部に接続することができる。これにより、電解槽の下方に形成された空間に吸い込み管を配置して電解槽と循環ポンプとをコンパクトな構成で接続できる。さらに、吸い込み管が電解槽の底部に接続されており、吸い込み管と電解槽の水面との間の距離を確保できるとともに、吸い込み管と電解槽との接続部には高い水圧がかかるため、吸い込み管にエアが入り込みにくくでき、循環ポンプのエア噛みを防止できる。
本発明によれば、電解水を生成する電解水生成装置、及び、この電解水生成装置を備えた空気調和除菌システムおいて、電解槽と循環ポンプとをコンパクトな構成で接続するとともに、循環ポンプのエア噛みを防止できる。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。
本実施の形態では、大空間施設の一例としての映画館100に、ルーフトップ型空気調和機(以下、空気調和機という)110を設置した場合について説明する。図1は、映画館100と空気調和機110の概略図である。
図1に示すように、映画館100には、前方にスクリーン101が配置され、スクリーン101の後方に階段状に客席部102が設けられている。一方、映画館100の天井部103には、空気調和機110から供給された調和空気を館内に吹き出す複数の吹出口104が設けられている。これら吹出口104は、給気ダクト105を介して、空気調和機110の供給口111に連結されている。
また、映画館100の床部106には、床部106付近の館内空気(内気)を吸い込む吸込口107が設けられている。吸込口107は、客席部102から見てスクリーン101の背面側に設けられ、スクリーン101の背後空間を上方に延びる吸気ダクト108を介して、空気調和機110の内気導入口112に連結されている。また、空気調和機110には、空気調和機110内に屋外の空気(外気)を導入する外気導入口113が形成されている。
映画館100内の空気(内気)は、矢印Xで示すように、吸込口107から吸い込まれ、吸気ダクト108及び内気導入口112を通じて、空気調和機110内に導かれる。ここで、空気調和機110内には、外気導入口113を通じて外気が導かれているため、この外気と上記内気とが当該空気調和機110内で混合される。この混合された空気は、空気調和機110が備える利用側熱交換器21(図2)で熱交換された後、供給口111及び給気ダクト105を通じて、吹出口104から調和空気として映画館100内に供給される。
空気調和機110は、例えば、映画館、劇場、病院、または、ショッピングセンタ等、不特定多数の人が長時間滞在する大空間施設を有する構造物(ビル)200の屋上に設置され、その直下あるいは近傍の空間を空気調和する。
図2及び図3は空気調和機110の構成を示す図であり、図2は空気調和機110の概略構成を示す図、図3は空気調和機110における空気の出入りを示す模式図である。
図2及び図3に示すように、空気調和機110は、1つの筐体114に熱源側ユニット1と利用側ユニット2とを一体に備えて構成される。
具体的には、筐体114内は、仕切板115によって区分けされており、一方の室(機械室)116に熱源側ユニット1が配置され、他方の室117に利用側ユニット2が配置されている。これら熱源側ユニット1及び利用側ユニット2は、冷媒配管10で連結されて冷媒回路を形成している。
熱源側ユニット1は、図2に示すように、冷媒配管10に設けられた圧縮機11を備え、圧縮機11の吸込側に、アキュムレータ12が接続され、その吐出側には四方弁13と熱源側熱交換器14と電動膨張弁15とが順に接続されている。また、熱源側ユニット1には、熱源側熱交換器14へ向かって送風する熱源側送風機16が配設されている。
一方、利用側ユニット2は、上記冷媒配管10を介して電動膨張弁15に接続される利用側熱交換器21と、利用側熱交換器21へ向かって送風する利用側送風機22とを備えて構成され、当該利用側熱交換器21は、上記冷媒配管10を介して上記四方弁13に接続されている。
冷房運転時には、図2に示す実線矢印の方向に冷媒が流れるように、四方弁13が切り換えられる。圧縮機11から吐出された高圧の冷媒は、四方弁13を経て熱源側熱交換器14に達し、熱源側熱交換器14において凝縮されて電動膨張弁15に送られる。この高圧の冷媒は電動膨張弁15で膨張して利用側熱交換器21に流入し、利用側熱交換器21において蒸発することにより、利用側ユニット2内に導入された空気を冷却する。利用側熱交換器21で蒸発した冷媒は圧縮機11の吸込側に戻る。
また、暖房運転時には、図2に示す破線矢印の方向に冷媒が流れるように、四方弁13が切り換えられる。圧縮機11から吐出された高圧の冷媒は、利用側熱交換器21に送られ、利用側熱交換器21において凝縮することにより、利用側ユニット2内に導入された空気を加温する。利用側熱交換器21で凝縮した冷媒は、電動膨張弁15で膨張して熱源側熱交換器14に流入し、熱源側熱交換器14で蒸発した後、四方弁13を介してアキュムレータ12に送られ、圧縮機11の吸込側に戻る。
空気調和機110には、利用側送風機22の運転により、利用側熱交換器21で冷房または暖房された調和空気を除菌する除菌ユニット150が設けられている。本実施形態では、空気調和機110と、空気調和機110内に設けられた除菌ユニット150とを備えて空気調和除菌システムが構成され、除菌ユニット150は除菌システムに相当する。
除菌ユニット150は、図2に示すように、利用側ユニット2に導入された空気に活性酸素種を含む電解水を接触させて空気の除菌を行う空気除菌部4と、所定のイオン種を含む水を電気分解して活性酸素種を含む当該電解水を生成し、この電解水を上記空気除菌部4に循環供給する電解水生成装置5とを備えている。
利用側ユニット2が設けられる他方の室117は、図3に示すように、仕切板118によって、さらに熱交換室119とチャンバとしての除菌室120とに区分けされている。
熱交換室119には、上記した内気導入口112及び外気導入口113が形成され、これら内気導入口112及び外気導入口113の下流側に利用側熱交換器21が筋交い状に配置されている。熱交換室119には内気導入口112から映画館100の館内空気が流入する一方、外気導入口113から外気が流入するので、利用側熱交換器21は、内気導入口112からの内気及び外気導入口113からの外気が全て利用側熱交換器21を通過するように配置されている。利用側熱交換器21は、図3に示すように上記2つの開口部と利用側送風機22との間に配置され、筋交いのように位置する。
また、仕切板118には、熱交換室119と除菌室120とを連通させる開口118Aが形成されている。開口118Aには利用側送風機22が取り付けられ、利用側送風機22の運転により、熱交換室119内の空気が開口118Aを通じて除菌室120に送風される。除菌室120には利用側送風機22の下流側に空気除菌部4が配置され、空気除菌部4の下流側には、供給口111を介して給気ダクト105(図1)に連通する後室121が形成されている。利用側ユニット2に導入された空気は、除菌室120を通過する際に空気除菌部4で電解水と接触することにより除菌され、除菌された空気が後室121、供給口111及び給気ダクト105を通じて、映画館100内に循環供給される。
図4は、除菌ユニット150の概略構成を示す図である。
除菌ユニット150は、除菌室120内に配置される空気除菌部4と上記除菌室120に隣接して配置される電解水生成装置5とを備える。電解水生成装置5は、除菌能を有する電解水を生成して空気除菌部4に循環供給し、空気除菌部4は、電解水生成装置5から供給される電解水と空気とを接触させて空気を除菌する。
空気除菌部4は、6つのエレメントユニット40A、40B、40C、40D、40E、40Fを備えている。エレメントユニット40A〜40Fは、それぞれ、2枚の気液接触部材を組み合わせて構成されており、本実施形態では合わせて12枚の気液接触部材41A1〜41F1、41A2〜41F2が用いられている。6つのエレメントユニット40A〜40Fは、除菌室120内の送風路のほぼ全面を覆うように並べて配設され、除菌室120内を通る空気が漏れなく気液接触部材41A1〜41F2を通過する構成となっている。
気液接触部材41A1〜41F2は、送風路120Aを通過する空気に電解水を接触させる部材であり、これら気液接触部材41A1〜41F2において送風路120Aを流れる空気が所定の活性酸素種を含む電解水に接触することにより、空気中に含まれるウィルス等が不活化されて空気の除菌が行われる。
また、電解水生成装置5は、電解水を貯留する電解槽51と、電解槽51内の水を電気分解して電解水を生成する電解ユニット52と、電解槽51内の電解水を空気除菌部4の各気液接触部材41A1、A2〜41F1、F2にそれぞれ供給する電解水供給管56と、電解水供給管56上に設けられた循環ポンプ53と、循環ポンプ53の下流側で上記電解水供給管56から分岐して電解ユニット52に接続される分岐管54と、上記ドレンパン44に流下した水を電解槽51に導く循環水戻り管55と、上記電解ユニット52及び循環ポンプ53等の動作を制御する制御部65とを備える。
電解槽51には、この電解槽51に市水(水道水)等を供給する給水管57と、給水弁58とが接続され、給水弁58は、電解槽51内に設けられるフロートスイッチFSの動作に基づき、制御部65によって開閉制御される。ここで、給水管57に接続されて、電解槽51に水を供給する給水源は、市水(水道水)或いは給水槽等に貯留された水等のいずれであってもよい。この給水槽等に貯留される水とは、水道水等のように塩化物イオン等のイオン種が予め含有されている水であってもよいし、井戸水等の塩化物イオンの濃度の希薄な水を使う場合には、この水に塩化物イオンを添加して水道水相当に調整された水であってもよい。本実施形態では、これらを総称して水という。
本構成では、電解槽51には、井戸水等の塩化物イオン濃度の希薄な水を使用した場合であっても、この水に塩化物イオンを添加するために、予め所定の濃度に調整された食塩水タンク59が設けられ、この食塩水タンク59と電解槽51とを繋ぐ食塩水供給管60上には、食塩水を送る供給ポンプ61が設けられている。この供給ポンプ61は、例えば、電解ユニット52で検出される導電率に基づいて制御部65の制御によって動作するように構成されている。
また、本実施形態では、電解槽51の接続口に接続される電解水供給管56は、6本の電解水供給管56A〜56Fにそれぞれ分岐され、循環ポンプ53から送られた電解水が各電解水供給管56A〜56Fに略均等に分流されるようになっている。電解水供給管56A〜56Fは、それぞれエレメントユニット40A〜40Fに対して電解水を供給する。電解水供給管56A〜56Fにより供給された電解水は、気液接触部材41A1〜41F2に浸潤され、これら気液接触部材41A1〜41F2から流下してドレンパン44に集められ、循環水戻り管55を介して電解槽51に戻る。
電解ユニット52は、電解槽51の側面に固定配置されている。具体的には、電解ユニット52は、有底円筒形状の本体ケース70と、本体ケース70内に収納される少なくとも一対の電極板72、73(電極)とを備え、これら電極板72、73間に電圧を印加することにより、水を電気分解して活性酸素種を含む電解水を生成させる。
ここで、活性酸素種とは、通常の酸素よりも高い酸化活性を持つ酸素分子と、その関連物質のことであり、スーパーオキシドアニオン、一重項酸素、ヒドロキシルラジカル、或いは過酸化水素といった、いわゆる狭義の活性酸素に、オゾン、次亜ハロゲン酸等といった、いわゆる広義の活性酸素を含めたものとする。
電極板72、73は、例えば、ベースがチタン(Ti)で皮膜層がイリジウム(Ir)、白金(Pt)から構成された2枚の電極板である。
上記電極板72、73間に電圧を印加すると、カソード電極(陰極)では、下記式(1)に示すように反応する。
2HO+2e→H+2OH ・・・(1)
アノード電極(陽極)では、下記式(2)に示すように反応する。
2HO→O+4H+4e ・・・(2)
これらカソード電極及びアノード電極での反応を合わせると、下記式(3)に示すように水が電気分解される。
2HO→2H+O ・・・(3)
この反応とともに、アノード電極においては、水に含まれる塩素イオン(塩化物イオン:Cl)が下記式(4)に示すように反応し、塩素(Cl)が発生する。
2Cl→Cl+2e ・・・(4)
さらに、この塩素は下記式(5)に示すように水と反応し、次亜塩素酸(HClO)と塩化水素(HCl)が発生する。
Cl+HO→HClO+HCl ・・・(5)
アノード電極で発生した次亜塩素酸(広義の活性酸素種)は、強力な酸化作用や漂白作用を有する。次亜塩素酸が溶解した水溶液、すなわち電解ユニット52により生成される電解水は、ウィルス等の不活化、殺菌、有機化合物の分解等、種々の空気清浄効果を発揮する。このように、次亜塩素酸を含む電解水が電解水供給管56A〜56Fを流れ、散水ボックスを介して気液接触部材41A1〜41F2に滴下されると、利用側送風機22により吹き出された空気が気液接触部材41A1〜41F2において次亜塩素酸と接触する。これにより、空気中に浮遊するウィルス等が不活化されるとともに、当該空気に含まれる臭気物質が次亜塩素酸と反応して分解され、或いはイオン化して溶解する。従って、空気の除菌及び脱臭がなされ、清浄化された空気が気液接触部材41A1〜41F2から排出される。
従って、ルーフトップ型空気調和機110の除菌室120に気液接触部材41A1〜41F2を備えたエレメントユニット40A〜40Fを配置することにより、この除菌室120を通過する空気が気液接触部材41A1〜41F2で除菌され、図1に示すように、この除菌された空気を映画館100内で広く行き渡らせることが可能となり、大空間施設内での空気除菌及び脱臭を容易に、効率良く行うことができる。
電解水中の活性酸素種の濃度は、制御部65の制御下、除菌するウィルス等を不活化させる濃度となるように調整される。活性酸素種の濃度の調整は、電極板72、73間に印加する電圧を調整して、電極板72、73間に流す電流値を調整することにより行われる。例えば、電極板72に正の電位を与えて、電極板72、73間に流れる電流値を、電流密度で20mA(ミリアンペア)/cm(平方センチメートル)とすると、所定の遊離残留塩素濃度(例えば1mg(ミリグラム)/l(リットル))を発生させる。また、電極板72、73間に印加する電圧を変更して、電流値を高くすることで、電解水中の次亜塩素酸の濃度を高い濃度に調整できる。
また、電解槽51には、図4に示すように、サイホン方式で排水できる電解槽排水管67が設けられている。電解槽排水管67は、電解槽51の底部から上方に延びる第1鉛直部67Aと、この第1鉛直部67Aに連なり略水平方向に延びる水平部67Bと、この水平部67Bに連なりタンク外で下方に延びる第2鉛直部67Cとを備える。この水平部67Bの上端は、通常の電解槽51内の制御水位よりも高い位置に位置し、この高さ位置まで水を供給することにより、サイホンの原理によって電解槽排水管67から電解槽51内の水が排出される。すなわち、電解槽排水管67を用いて排水を行う場合、電解槽51の水は、水平部67Bを経て第2鉛直部67Cから流れ落ちる水に引っ張られるようにして排出される。
続いて、空気調和機110のより具体的な実施態様を説明する。
図5は、本実施形態における電解水生成装置5の構成及び設置状態を示す外観斜視図である。理解の便宜を図るため、図5には熱源側ユニット1及び利用側ユニット2と、電解水生成装置5と熱源側ユニット1及び利用側ユニット2との間に敷設される配管類とを、併せて図示する。
この図5に示すように、電解水生成装置5は、熱源側ユニット1及び利用側ユニット2とは別体として構成され、その内部に、電解槽51、食塩水タンク59、及び電装ボックス30を備えている。電解水生成装置5と除菌室120との間には、電解水生成装置5から除菌室120に対して電解水を供給する電解水供給管56、及び、除菌室120から電解水が電解水生成装置5へ環流する循環水戻り管55が接続されている。また、電解水生成装置5には、市水を電解水生成装置5へ供給する給水管57が、減圧弁57Aを介して接続されている。さらに、電解水生成装置5には、電解槽51内の水位が所定の最高水位に達した場合に排水を行うオーバーフロー管68、及び、電解槽51内の電解水を排出する電解槽排水管67が取り付けられている。また、除菌室120には、除菌室120内に納められた除菌ユニット150から空気調和機110の外へ電解水を排水する排水管69が接続されている。
そして、電解水生成装置5には、電解槽51、食塩水タンク59、及び、電装ボックス30が配置されている。
図6は、電解水生成装置5の構成を示す分解斜視図である。
電解水生成装置5の箱型のケース50(電解水生成装置本体)は、矩形の底板50D、底板50Dの縁部に設けられる配管引出パネル50B及び電装ボックス側パネル50C、及び、着脱可能な蓋50Aを備えている。
ケース50内の奥側、すなわち、除菌室120に近い側には、電解槽51及び食塩水タンク59が並べて配置され、手前側に電装ボックス30が配置されている。電解槽51及び食塩水タンク59は比較的大型に形成され、ケース50内の奥行方向の半分以上を占めている。
電解槽51は、底板50D上に設けられた支持部材38の上に載置され、底上げされている。支持部材38は箱型に形成された部材であり、電解槽51を下方から支持できるように電解槽51の底面の大きさに対応して形成されている。
配管引出パネル50Bは、電解槽51が設置された側の側面を構成し、電解水生成装置5の外部と電解槽51とに繋がる各種配管を通すための複数の孔が穿設されている。
また、電装ボックス側パネル50Cは、電解水生成装置5の前面を構成する側面であり、配管引出パネル50B及び配管引出パネル50Bに対向する側面の端が曲げられて形成されたカバー取付部50Eに着脱自在にネジ止めされている。
電装ボックス側パネル50Cを取り外すと、電装ボックス30を構成する電装ボックスカバー30Aが露出する。電装ボックスカバー30Aは、電装ボックス側パネル50C側から着脱可能になっており、電装ボックス側パネル50C及び電装ボックスカバー30A取り外すことで、電装ボックス30内にアクセスでき、電装ボックス30のメンテナンスを容易に行うことができる。
電装ボックス30には、制御部65(図4)を構成するマイコン等が実装された制御基板31や、電解ユニット52、循環ポンプ53、供給ポンプ61等に電源を供給する電源回路部33等が収容されている。
また、電装ボックス30は、その底面がケース50の底板50Dから浮くように、ケース50の側面にブラケット35を介して固定され、電装ボックス30の下方の空間には、供給ポンプ61及び循環ポンプ53が並べて設置される。供給ポンプ61は食塩水タンク59側に、循環ポンプ53は電解槽51側に位置している。
供給ポンプ61は、食塩水タンク59の内部に繋がる吸込口61Aと、食塩水供給管60を介して電解槽51に繋がる吐出口61Bとを有し、吸込口61Aから吸い込んだ食塩水を吐出口61Bから吐出する。供給ポンプ61の脚部61Cは底板50Dに固定されている。
循環ポンプ53は、電解槽51内の電解水を吸い込む吸込口53Aと、吸込口53Aから吸い込んだ電解水を循環ポンプ53へ吐出する吐出口53Bとを有する。吐出口53Bから吐出された電解水の一部は分岐して、図4に示すように電解ユニット52へ供給される。循環ポンプ53の脚部53Cは底板50Dに固定されている。
電解槽51には、その上方を覆う蓋部材(図示略)が設けられ、蓋50A及びこの蓋部材を取り外すと、図6に示すように電解槽51の中が露出する。
電解槽51の電装ボックス30側の面を構成する電解槽前面51aには、下部に電解ユニット52が取り付けられるとともに、供給ポンプ61により送出された食塩水が通る食塩水供給管60が上部に接続されている。また、電解槽51の一側面としての電解槽前面51aには、給水弁58を備えた給水管57、電解槽排水管67の水平部67B(図4)が接続されている。
また、電解槽51の配管引出パネル50B側の面を構成する電解槽側面51bには、オーバーフロー排出口81、及び、循環水戻り口84が設けられている。オーバーフロー排出口81は、電解槽51内の電解水の水位が、オーバーフロー排出口81の高さに達した場合に、電解水をオーバーフロー管68(図5)から排出させる開口部である。循環水戻り口84は、除菌室120からの循環水戻り管55が接続される開口部である。
電解槽51の内部は仕切壁64によって、電解ユニット52が設けられた側の上流室86と、この上流室86の下流側の下流室87とに区画されている。仕切壁64には貫通孔が設けられており、この貫通孔にはスケールフィルタ66が取り付けられ、電解水は上流室86から下流室87へスケールフィルタ66を通って流れる。この下流室87の側壁には、異なる高さ位置に複数のフロートスイッチ取付部89が取り付けられ、各々のフロートスイッチ取付部89に電解槽51の水位を検出するフロートスイッチFSがそれぞれ取り付けられている。
図7は、電解水生成装置5を後面側から見た斜視図である。ここで、図7では、蓋50A及び電解槽51の蓋部材の図示を省略している。
仕切壁64は、電解槽51内で長手方向に延在し、電解槽51の幅方向中央よりもフロートスイッチFSの側に寄って設けられており、上流室86の容積は、下流室87の容積よりも大きく形成されている。電解槽排水管67の第1鉛直部67Aは、その下端の吸込み口が上流室86の底近傍に設けられ、仕切壁64に沿って上方に延び、略直角に屈曲して水平部67Bに繋がっている。また、上流室86の側の仕切壁64の面には、スケールフィルタ66を保持するフィルタ保持部64aが設けられている。
電解槽側面51bには、循環水戻り口84(図6)を介して電解槽51内に延びる循環水戻り管55の戻り管出口部55aが設けられている。除菌室120から電解槽51に戻る電解水は、戻り管出口部55aから吐き出される。
また、電解槽側面51bには、オーバーフロー排出口81(図6)を介して電解槽51内に延びるオーバーフロー管68のオーバーフロー管入口部68aが設けられている。オーバーフロー管入口部68aは、電解槽51内の電解水の最高水位を規定ものであり、電解槽排水管67よりも高い所定の位置に設けられている。
電解槽51に貯留される電解水は、オーバーフロー管入口部68aの高さの水位まで達すると、オーバーフロー管入口部68aからオーバーフロー管68に流入することとなり、外部に排出される。また、電解槽51の水位は、電解水を電解水生成装置5から空気除菌部4に循環供給する通常の運転の際には、電解槽排水管67の水平部67Bよりも下方に保たれる。
食塩水供給管60は電解槽前面51aを介して上流室86の内部に延び、上流室86内の上部に位置する食塩水供給管60の端には、逆止弁を備えたノズル62が接続されている。また、上流室86の上部には、電解槽51に市水を供給する給水管57が電解槽前面51aを貫通して設けられている。
図7に示すように、電解槽51における上流室86の電解槽前面51aには、円形の開口部51cが形成され、電解ユニット52は、外側から開口部51cを塞ぐように取り付けられている。電解ユニット52の電極板72、73は開口部51cから電解槽51の内側に露出するように取り付けられている。
図8は、電解ユニット52の細部構成を示す図であり、図8(A)は斜視図、図8(B)は電解槽51の取り付け面側から見た正面図である。図9は、電解槽51及び電解ユニット52の構成を示す断面視図である。ここで、図9では、支持部材38を2点鎖線で示している。
電解ユニット52は、図8(A)に示すように、電極収容部70Aと連結部70Bとからなる円筒形状の本体ケース70を有する。連結部70Bの一端には、ボルト孔77Aが穿設されたフランジ77が形成されている。電解ユニット52は、フランジ77を電解槽前面51aの外面にあてがわれ、開口部51cに被さるように設けられる。また、連結部70Bの他端にはフランジ70Cが形成されており、フランジ70Cは、ネジ71によって電極収容部70Aに固定される。連結部70Bは、電極収容部70Aと電解槽51とを連結する筒状部材である。
図9に示すように、電解槽前面51aには平板状の取付台45が配され、取付台45にはパッキン47を介して、電解ユニット52のフランジ77があてがわれ、さらに、フランジ77には取付プレート97が被せられる。取付プレート97は電解ユニット52のフランジ77のみを押さえるように構成された枠形状の部材であり、その中央には、本体ケース70が通り抜け可能な開口が形成されている。これら取付台45、パッキン47、フランジ77、及び取付プレート97を、取付台45に立設された複数の取付ボルト46が貫通しており、取付ボルト46には取付プレート97の上からナット99が螺合され、ナット99によって上記各部が締め付け固定される。
本体ケース70の内部は、中空の筒状となっており、電極収容部70Aにおける連結部70Bと反対側の端には、外部から電流が供給される電極76A、76Bが埋設されている。電極76A、76Bの一端には、電極76A、76Bと電装ボックス30内の電源回路部33とを接続するリード線76Cが接続されている。
また、図8(B)及び図9に示すように、電極76A、76Bの他端は電極収容部70A内に露出しており、2個の電極76Aの各々には電極板72が接続され、2個の電極76Bの各々には電極板73が接続される。本実施形態では、これら4枚の電極板72、73を用いて効率よく電解水を生成するために、電極板72、73は交互に並べられ、異なる極の電極板が隣り合う構成となっている。電極板72、73は、例えば金属製の平板であり、その基端部が上記のように電極76A、76Bに接続され、電極板72、73の先端は電解槽51の開口部51cに臨んでいる。
また、電極板72及び電極板73は電解ユニット52内で縦配列で並んで設けられている。このため、電解ユニット52内を流れる水量が比較的小さく電極板72及び電極板73の下端から上端まで水が満たされない場合においても、交互に4枚設けられた電極板72及び電極板73における全ての電極板の間に水を流すことができ、効率よく電解水を生成できる。
また、電極板72、73の先端にはスペーサ74が取り付けられている。スペーサ74は、図8(A)、(B)及び図9に示すように、電極板72、73の先端部を周囲から囲む四角い枠形状の部材である。スペーサ74の上辺に相当する上側支持部74A及びスペーサ74の下辺に相当する下側支持部74Bには、対向する4本の平行な溝がそれぞれ形成され、これらの溝に電極板72、73の上端及び下端が嵌合する。
さらに、図9に示すように、電極収容部70Aの下部には、循環ポンプ53(図6)の吐出口53Bから吐出された電解水が注入される電解水入口78が設けられている。
電解水入口78に流れる電解水は循環ポンプ53によって電解槽51から吸い出された電解水であり、電極76A、76Bと電極板72、73との接続部の下方から流入して電極板72、73の間を通り、電解槽51へ流れる。このように、電極板72、73の下方から電極板72、73に電解水を供給するため、縦配列の電極板72、73の間に直接電解水を供給でき、電極板72、73の面に電解水の流れが衝突して電解水が流れにくくなることを防止できる。これにより、効率よく電解水を生成できる。
図10は、電解ユニット52に電解水を供給する配管の構成を示した斜視図である。なお、図10では電装ボックス30の図示を省略している。
循環ポンプ53及び供給ポンプ61は、ケース50内における電解槽前面51aの側に設けられて電解槽51の手前側に位置している。ここで、循環ポンプ53は、カバー53Dによって覆われた状態を示している。
図10に示すように、電解槽51は支持部材38に載置され、縁部に設けられた複数の固定ボルト37により支持部材38に固定されている。電解槽前面51aの下方に位置する支持部材38の側面には、開口38aが設けられ、電解槽51と循環ポンプ53とを繋ぐ吸い込み管90は、開口38aを通るように配設されている。
吸い込み管90は、L字状のL字部90aと、L字部90aと電解槽51とを繋ぐ導出部91とを備えて構成されている。導出部91は支持部材38内から電解槽前面51aの側に延びてL字部90aに接続され、L字部90aは導出部91との接続部から略直角に屈曲し、循環ポンプ53の吸込口53Aに接続されている。循環ポンプ53の吐出口53Bには、循環ポンプ53から吐出された電解水が通る吐出管92が接続されている。吐出管92は吐出口53Bから配管引出パネル50Bの側に延び、電解ユニット52の前方に設けられた分岐ソケット93に接続されている。分岐ソケット93は2方向に分岐し、この分岐の一方には電解ユニット52に接続される分岐管54が接続されている。この分岐管54は電解槽51の底面(図11)の高さよりも低い位置を通って電解ユニット52に向かって延び、電解ユニット52の下方で上方に屈曲し、電解ユニット52の下部に設けられた電解水入口78に接続されている。本実施の形態では、電解槽51が支持部材38によって底上げされているため、電極収容部70Aの下部に設けられた電解水入口78に下方から分岐管54を接続できる。また、分岐ソケット93の分岐の他方には、除菌室120に繋がる電解水供給管56が接続されている。ここで、吸い込み管90及び吐出管92は、電解水供給管56の一部である。
すなわち、電解槽51内の電解水は、循環ポンプ53の吸い込み管90を介して循環ポンプ53に吸い出され、循環ポンプ53の吐出管92を経由して2方向に分岐し、一方は電解ユニット52を経由して電解槽51に還流され、他方は電解水生成装置5の外側へ延びる電解水供給管56を経由して除菌室120に供給される。
また、吐出管92の中間部には、取水用分岐ソケット95が設けられ、取水用分岐ソケット95には取水用の取水管94が接続されている。取水管94は手動で切り替え可能なコック94aを備え、コック94aを操作することで電解水供給管56を流れる電解水を取り出すことができる。
図11は、電解槽51を配管引出パネル50Bの側から見た側面図である。ここで、図11では、支持部材38を2点鎖線で示している。
電解槽51は支持部材38により底板50D(図6)から底上げされて設けられている。電解槽51を下方から支持する支持部材38は中空に形成されており、その内部には空間Kが形成されている。空間Kは電解槽51の底面を構成する電解槽底板51d(底部)の面の下方の全体に亘って形成されている。
導出部91は、空間Kを利用して、電解槽51の下方に設けられている。導出部91はL字状の管である。導出部91の一端側の吸込口91aは下流室87の側において電解槽底板51dを下方から斜めに貫通して設けられ、上方を向いて開口している。吸込口91aは、電解槽51の内部に突出し、開口部51cの下端及び第1鉛直部67Aの下端と同程度の高さまで延びている。このように、電解槽51においては導出部91が電解槽底板51dに接続され、電解槽51の低い部分に位置しているため、吸込口91aと電解槽51の水面との間の距離を確保できるとともに、吸込口91aには高い水圧がかかるため、吸込口91aから導出部91にエアが侵入することを防止できる。これにより、循環ポンプ53のエア噛みを防止できる。
また、導出部91の他端側において吸い込み管90と接続される接続部91bは、支持部材38の内側から外側に向かって上方向に傾斜するように傾けて設けられている。さらに、導出部91は電解槽前面51aの近傍に設けられており、循環ポンプ53の吸込口53A(図10)と導出部91との距離が短くなっている。
また、電解槽底板51dには、水抜き管82が設けられている。水抜き管82は、メンテナンス時に電解槽51内の電解水を強制的に全量排水するための管であり、手作業により開閉されるコック(図示略)が取り付けられている。この水抜き管82は空間K内に設けられ、一端が電解槽底板51dを下方から貫通して電解槽51に接続され、他端が支持部材38における電装ボックス側パネル50C(図6)の側の側面から外側に露出している。
以上説明したように、本発明を適用した実施の形態によれば、電解槽51が支持部材38により底上げされているため、電解槽51の下部に取り付けられた電解ユニット52内の縦配列の電極76A、76B間に下方から電解水を流すことができるとともに、底上げにより電解槽51の下方に形成された空間Kに、循環ポンプ53における吸い込み管90の導出部91を配置し、導出部91を電解槽底板51dに接続することができる。これにより、電解槽51の下方に形成された空間Kに導出部91を配置して電解槽51と循環ポンプ53とをコンパクトな構成で接続できる。さらに、導出部91が電解槽51の電解槽底板51dに接続されており、吸込口91aと電解槽51の水面との間の距離を確保できるとともに、吸込口91aには高い水圧がかかるため、導出部91にエアが入り込みにくくでき、循環ポンプ53のエア噛みを防止できる。
また、電解槽51の電解槽前面51aに取り付けられた電解ユニット52に対応させて、循環ポンプ53、吸い込み管90、及び、吐出管92をケース50内における電解槽前面51aの側にまとめて設けたため、吸い込み管90及び吐出管92の長さを短くすることができ、電解槽51と循環ポンプ53とをコンパクトな構成で接続できる。
なお、上記実施の形態は本発明を適用した一態様を示すものであって、本発明は上記実施の形態に限定されない。
上記実施の形態では、導出部91の吸込口91aは、電解槽51の内部に突出するものとして説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、吸込口91aを電解槽底板51dと面一に形成しても良い。また、その他の細部構成等についても任意に変更可能であることは勿論である。
本実施形態に係るルーフトップ型空気調和機が建屋に設置された状態を示す断面図である。 空気調和機の概略構成を示す図である。 空気調和機の内部構成を上方から見た図である。 空気調和機に設けられた除菌ユニットの概略構成を示す図である。 電解水生成装置の構成及び設置状態を示す外観斜視図である。 電解水生成装置の構成を示す分解斜視図である。 電解水生成装置を後面側から見た斜視図である。 電解ユニットの細部構成を示す図である。 電解槽及び電解ユニットの構成を示す断面視図である。 電解ユニットに電解水を供給する配管の構成を示した斜視図である。 電解槽を配管引出パネルの側から見た側面図である。
4 空気除菌部
5 電解水生成装置
38 支持部材
41A1、41A2、41B1、41B2、41C1、41C2、41D1、41D2、41E1、41E2、41F1、41F2 気液接触部材
51 電解槽
52 電解ユニット
51 電解槽
51a 電解槽前面(一側面)
51d 電解槽底板(底部)
52 電解ユニット
53 循環ポンプ
72 電極板(電極)
73 電極板(電極)
90 吸い込み管
91 導出部
92 吐出管
100 映画館(大空間)
104 吹出口
110 空気調和機
116 一方の室(機械室)
119 熱交換室
120 除菌室(チャンバ)
150 除菌ユニット
K 空間

Claims (3)

  1. 電解水生成装置本体内に電解槽と、該電解槽内の水を電気分解して電解水を生成する電解ユニットと、前記電解槽から吸い出した水を前記電解ユニットを経由して前記電解槽に還流させる循環ポンプとを備えた電解水生成装置において、
    前記電解ユニットは縦配列の電極を有して前記電解槽の下部に取り付けられ、
    前記電解槽は前記本体内の下方に設けられた支持部材により底上げされて支持され、前記電解槽の下方に形成された空間に、前記循環ポンプの吸い込み管を配置して、この吸い込み管を前記電解槽の底部に接続すると共に、前記吸い込み管により前記電解槽の底部から吸い込んだ電解水を、前記循環ポンプの吐出管を経由して前記電解ユニットの下部に供給し、前記電解ユニットの縦配列の前記電極間に下方から流して、前記電解槽の下部に還流させること、
    を特徴とする電解水生成装置。
  2. 前記電解ユニットが前記電解槽の一側面に取り付けられるとともに、前記循環ポンプが前記一側面の側に配設され、
    前記吸い込み管及び前記吐出管が、前記一側面の側に配設されたこと、
    を特徴とする請求項1に記載の電解水生成装置。
  3. 一つの大空間に開口した複数の吹出し口に給気ダクトを介して接続され、該給気ダクトを介して各吹出し口に調和空気を供給する空気調和機を設け、
    該空気調和機から複数の吹出し口に向かう送風路にチャンバを設け、
    該チャンバ内に調和空気と電解水とを接触させて該調和空気を除菌する複数の気液接触部材を有する空気除菌部と、該空気除菌部の気液接触部材に供給される電解水を生成する電解水生成装置とを備え、
    電解水生成装置は、電解水生成装置本体内に電解槽と、該電解槽内の水を電気分解して電解水を生成する電解ユニットと、前記電解槽から吸い出した水を前記電解ユニットを経由して前記電解槽に還流させる循環ポンプとを備え、
    前記電解ユニットは縦配列の電極を有して前記電解槽の下部に取り付けられ、
    前記電解槽は前記本体内の下方に設けられた支持部材により底上げされて支持され、前記電解槽の下方に形成された空間に、前記循環ポンプの吸い込み管を配置して、この吸い込み管を前記電解槽の底部に接続すると共に、前記吸い込み管により前記電解槽の底部から吸い込んだ電解水を、前記循環ポンプの吐出管を経由して前記電解ユニットの下部に供給し、前記電解ユニットの縦配列の前記電極間に下方から流して、前記電解槽の下部に還流させること、
    を特徴とする空気調和除菌システム。
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