JP6015812B2 - 直動案内装置 - Google Patents
直動案内装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP6015812B2 JP6015812B2 JP2015103822A JP2015103822A JP6015812B2 JP 6015812 B2 JP6015812 B2 JP 6015812B2 JP 2015103822 A JP2015103822 A JP 2015103822A JP 2015103822 A JP2015103822 A JP 2015103822A JP 6015812 B2 JP6015812 B2 JP 6015812B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- lubricant
- oil passage
- rolling element
- slider
- rolling
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Landscapes
- Bearings For Parts Moving Linearly (AREA)
- Rolling Contact Bearings (AREA)
Description
転動体転動路内の転動体には、潤滑油,グリース等の潤滑剤が供給され潤滑が行われる。例えば、特許文献1には、スライダの軸方向両端のエンドキャップに潤滑剤を供給する油路を備えた直動案内装置が開示されている。そして、エンドキャップに供給された潤滑剤が、エンドキャップ内の転動体の転動を介して転動体転動路内を広がっていくようになっている。
また、前述の潤滑剤吐出口を備える従来の直動案内装置では、転動体転動路の軸方向中央部に潤滑剤が供給されるものの、転動体転動路のうち軸方向中央部の近傍部分にしか十分な量の潤滑剤が行き渡らないおそれがあるため、スライダの軸方向長さが長い場合には、転動体転動路の軸方向両端部が潤滑剤不足となり、直動案内装置が破損するおそれがあった。
そこで、本発明は、上記のような従来技術が有する問題点を解決し、転動体転動路の軸方向全域に潤滑剤が供給され、潤滑剤不足による破損が生じにくく長寿命な直動案内装置を提供することを課題とする。
軸方向に延びる転動体軌道面を有する案内レールと、前記案内レールの転動体軌道面に対向する転動体軌道面を有するとともに軸方向に相対移動可能に前記案内レールに取り付けられたスライダと、前記案内レールの転動体軌道面及び前記スライダの転動体軌道面の間に形成される転動体転動路内に転動自在に配された複数の転動体と、前記転動体転動路に潤滑剤を供給する複数の潤滑剤吐出口と、を備え、前記複数の潤滑剤吐出口を、軸方向に間隔を空けつつ前記転動体転動路に沿って配置し、前記スライダの外面に開口し潤滑剤が導入される潤滑剤導入口と、前記潤滑剤導入口と軸方向に並ぶ前記複数の潤滑剤吐出口とを連通する油路と、を備え、前記油路は、前記潤滑剤導入口の下流側に位置する分岐開始点で最初に分岐し、前記分岐開始点の下流側でそれぞれさらに分岐していて、前記潤滑剤導入口と前記分岐開始点との間を連通する第一油路と、前記分岐開始点と前記潤滑剤吐出口とを連通する枝分かれ状の第二油路と、からなり、前記第二油路は、前記分岐開始点と前記潤滑剤吐出口との間に存在する分岐点の数が、全ての前記潤滑剤吐出口について同一であり、さらに、前記第二油路は、前記分岐開始点と前記潤滑剤吐出口との間の油路長さが、少なくとも1つの潤滑剤吐出口については他の潤滑剤吐出口とは異なり、各潤滑剤吐出口から吐出される潤滑剤の量が均一となるように前記第二油路を流れる潤滑剤の流量を調整する流量調整機構が、前記潤滑剤吐出口と最も下流側の分岐点との間に設けられていることを特徴とする。
一方、エンドキャップ2Bは、例えば樹脂材料の成形品からなり、断面形状が略コ字状に形成されている。また、エンドキャップ2Bの裏面(スライダ本体2Aとの当接面)の左右両側には、断面形状円形で半ドーナツ形状の湾曲路16が上下二段に形成されている。このエンドキャップ2Bをスライダ本体2Aに取り付けると、湾曲路16によって転動体転動路13と直線状路14とが連通される。
ここで、油路形成部材27に形成された溝28について、図8を参照しながら説明する。図8の(a)は、油路形成部材27の溝28が形成された板面を示す平面図である。また、図8の(b)は、図8の(a)のC−C断面図であり、図8の(c)は、図8の(a)のD−D断面図である。
第一油路25Aは、前述したように平板部7の内面(下面)に開口しているが、前述の油路形成部材27の中心位置に対向する位置に開口しているので、この第一油路25の開口部分で第一油路25Aと第二油路25Bが連結される(この連結部分31が、本発明の構成要件である「分岐開始点」に相当する)。
さらに、本実施形態の直動案内装置においては、潤滑のために供された潤滑剤が案内レール1の上面1bに落下することはなく、案内レール1を基台等の被取付部にボルトを用いて取り付けるための取付孔1cに潤滑剤が入り込むことはないので、転動体転動路13に供給されるまでに多量の潤滑剤を必要とするという不都合がない。
ただし、転動体転動路13の軸方向全域にある程度均一に潤滑剤を供給することができるならば、転動体転動路の軸方向両端部又は軸方向中央部のみに潤滑剤を供給する従来の直動案内装置に比べて潤滑性は良好となるので、連結部分31と潤滑剤吐出口23との間の油路長さと、連結部分31と潤滑剤吐出口23との間に存在する分岐点の数とが、全ての潤滑剤吐出口23について同一とはなっていない構成とすることもできる。
連結部分31と潤滑剤吐出口23との間の油路長さが、潤滑剤吐出口23によって異なる構成であっても、各潤滑剤吐出口23から吐出される潤滑剤の量を均一にして、転動体転動路13の軸方向全域に均一に潤滑剤を供給したい場合には、潤滑剤吐出口23と最も下流側の分岐点との間に、第二油路25Bを流れる潤滑剤の流量を調整する流量調整機構を設けるとよい。
2 スライダ
2A スライダ本体
2B エンドキャップ
3 転動体
10 転動体転動溝
11 転動体転動溝
13 転動体転動路
21 潤滑剤導入口
23 潤滑剤吐出口
25 油路
25A 第一油路
25B 第二油路
27 油路形成部材
28 溝
31 連結部分
33 分岐点
Claims (6)
- 軸方向に延びる転動体軌道面を有する案内レールと、前記案内レールの転動体軌道面に対向する転動体軌道面を有するとともに軸方向に相対移動可能に前記案内レールに取り付けられたスライダと、前記案内レールの転動体軌道面及び前記スライダの転動体軌道面の間に形成される転動体転動路内に転動自在に配された複数の転動体と、前記転動体転動路に潤滑剤を供給する複数の潤滑剤吐出口と、を備え、前記複数の潤滑剤吐出口を、軸方向に間隔を空けつつ前記転動体転動路に沿って配置し、
前記スライダの外面に開口し潤滑剤が導入される潤滑剤導入口と、前記潤滑剤導入口と軸方向に並ぶ前記複数の潤滑剤吐出口とを連通する油路と、を備え、
前記油路は、前記潤滑剤導入口の下流側に位置する分岐開始点で最初に分岐し、前記分岐開始点の下流側でそれぞれさらに分岐していて、前記潤滑剤導入口と前記分岐開始点との間を連通する第一油路と、前記分岐開始点と前記潤滑剤吐出口とを連通する枝分かれ状の第二油路と、からなり、
前記第二油路は、前記分岐開始点と前記潤滑剤吐出口との間に存在する分岐点の数が、全ての前記潤滑剤吐出口について同一であり、
さらに、前記第二油路は、前記分岐開始点と前記潤滑剤吐出口との間の油路長さが、少なくとも1つの潤滑剤吐出口については他の潤滑剤吐出口とは異なり、各潤滑剤吐出口から吐出される潤滑剤の量が均一となるように前記第二油路を流れる潤滑剤の流量を調整する流量調整機構が、前記潤滑剤吐出口と最も下流側の分岐点との間に設けられていることを特徴とする直動案内装置。 - 表面に溝を備える油路形成部材を、前記溝を備える表面を前記スライダに向けて前記スライダに取り付け、前記スライダと前記油路形成部材との間に前記溝によって前記第二油路を形成したことを特徴とする請求項1に記載の直動案内装置。
- 前記複数の潤滑剤吐出口を、軸方向に等間隔を空けつつ前記転動体転動路に沿って配置し、前記転動体転動路に対向させたことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の直動案内装置。
- 前記分岐開始点と前記潤滑剤吐出口との間の油路長さが、少なくとも1つの潤滑剤吐出口については他の潤滑剤吐出口よりも短く、この油路長さが短い潤滑剤吐出口と最も下流側の分岐点との間の油路に、油路幅が大きい拡幅部が前記流量調整機構として設けられていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の直動案内装置。
- 前記拡幅部は、油路長さが短い潤滑剤吐出口と最も下流側の分岐点との間の油路の中間部分に設けられているか、又は、最も下流側の分岐点から連続して設けられていることを特徴とする請求項4に記載の直動案内装置。
- 前記分岐開始点と前記潤滑剤吐出口との間の油路長さが、少なくとも1つの潤滑剤吐出口については他の潤滑剤吐出口よりも短く、この油路長さが短い潤滑剤吐出口と最も下流側の分岐点との間に、油路が屈曲する屈曲部又は油路が湾曲する湾曲部が前記流量調整機構として設けられていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の直動案内装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2015103822A JP6015812B2 (ja) | 2011-09-21 | 2015-05-21 | 直動案内装置 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2011206435 | 2011-09-21 | ||
JP2011206435 | 2011-09-21 | ||
JP2015103822A JP6015812B2 (ja) | 2011-09-21 | 2015-05-21 | 直動案内装置 |
Related Parent Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2012183312A Division JP2013079716A (ja) | 2011-09-21 | 2012-08-22 | 直動案内装置 |
Related Child Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2016082357A Division JP6090507B2 (ja) | 2011-09-21 | 2016-04-15 | 直動案内装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2015145731A JP2015145731A (ja) | 2015-08-13 |
JP6015812B2 true JP6015812B2 (ja) | 2016-10-26 |
Family
ID=48526239
Family Applications (3)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2012183312A Pending JP2013079716A (ja) | 2011-09-21 | 2012-08-22 | 直動案内装置 |
JP2015103822A Active JP6015812B2 (ja) | 2011-09-21 | 2015-05-21 | 直動案内装置 |
JP2016082357A Active JP6090507B2 (ja) | 2011-09-21 | 2016-04-15 | 直動案内装置 |
Family Applications Before (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2012183312A Pending JP2013079716A (ja) | 2011-09-21 | 2012-08-22 | 直動案内装置 |
Family Applications After (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2016082357A Active JP6090507B2 (ja) | 2011-09-21 | 2016-04-15 | 直動案内装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (3) | JP2013079716A (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP6358943B2 (ja) * | 2014-12-11 | 2018-07-18 | Thk株式会社 | 運動案内装置 |
JP2017150566A (ja) * | 2016-02-24 | 2017-08-31 | 日本精工株式会社 | 直動案内装置 |
CN108547866B (zh) * | 2018-07-06 | 2023-07-21 | 南京工艺装备制造有限公司 | 一种自清洁型滚动直线导轨副 |
Family Cites Families (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH084376Y2 (ja) * | 1988-05-31 | 1996-02-07 | 日本精工株式会社 | リニアガイド装置 |
JPH05141417A (ja) * | 1991-11-11 | 1993-06-08 | Toyoda Mach Works Ltd | 主軸装置 |
JP2007239827A (ja) * | 2006-03-07 | 2007-09-20 | Nsk Ltd | リニアガイド装置 |
JP4943204B2 (ja) * | 2007-03-28 | 2012-05-30 | Thk株式会社 | 案内装置とその潤滑剤導入部材及び潤滑剤供給構造 |
JP4967917B2 (ja) * | 2007-08-09 | 2012-07-04 | 株式会社ジェイテクト | ころ軸受及びころ軸受装置 |
TW200938745A (en) * | 2007-12-28 | 2009-09-16 | Thk Co Ltd | A motion guide device |
JP5131225B2 (ja) * | 2009-02-19 | 2013-01-30 | 日本精工株式会社 | 直動案内装置 |
-
2012
- 2012-08-22 JP JP2012183312A patent/JP2013079716A/ja active Pending
-
2015
- 2015-05-21 JP JP2015103822A patent/JP6015812B2/ja active Active
-
2016
- 2016-04-15 JP JP2016082357A patent/JP6090507B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2013079716A (ja) | 2013-05-02 |
JP6090507B2 (ja) | 2017-03-08 |
JP2016128724A (ja) | 2016-07-14 |
JP2015145731A (ja) | 2015-08-13 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP6173217B2 (ja) | 運動案内装置 | |
JP6090507B2 (ja) | 直動案内装置 | |
US20120328221A1 (en) | Motion guide device and method of manufacturing same | |
JP2016014456A (ja) | 直動案内装置 | |
US10393226B2 (en) | Chain | |
JP5772206B2 (ja) | 直動案内装置 | |
JP2022537510A (ja) | クリーンルーム用途のためのサポートチェーンを有するラインガイド及びそのためのサポートチェーン | |
JP4638855B2 (ja) | 運動案内装置 | |
KR20210113054A (ko) | 선형 가이드 장치 | |
JP5927851B2 (ja) | 直動案内装置 | |
JP2014196817A (ja) | 直動案内装置 | |
JP5733280B2 (ja) | リニアガイド用潤滑剤供給機構、それを備えたリニアガイド及びリニアガイド用潤滑剤供給方法 | |
JPH0230186Y2 (ja) | ||
JP6231750B2 (ja) | 案内装置及び案内装置ユニット | |
JP6186264B2 (ja) | 潤滑構造を備えるリニアガイド | |
JP3132152U (ja) | 案内装置とその潤滑剤導入部材及び潤滑剤供給構造 | |
WO2009084652A1 (ja) | 運動案内装置 | |
JP2014196811A (ja) | リニアガイド用潤滑剤供給機構、それを備えたリニアガイド及びリニアガイド用潤滑剤供給方法 | |
JP2014163411A (ja) | リニアガイド用潤滑剤供給機構、それを備えたリニアガイド及びリニアガイド用潤滑剤供給方法 | |
CN217207362U (zh) | 线性移动装置的滚动模块与链带 | |
JP5434796B2 (ja) | リニアガイド装置の潤滑構造 | |
JP2014119036A (ja) | 直動案内装置の設置構造 | |
WO2009093479A1 (ja) | 転がり案内装置、転がり案内装置の調整方法 | |
KR20200013663A (ko) | 운동 안내 장치 | |
TW202246664A (zh) | 線性運動導引裝置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20150521 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20160216 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20160218 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20160415 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20160830 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20160912 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 6015812 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |