JP6009865B2 - 収納家具 - Google Patents

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Description

本発明は、収納家具に関する。
一般に収納家具は、左右一対の側面板と、上下一対の水平板とにより構成される収納空間を有しており、この収納空間の前面側に形成された開口部に、当該収納空間の前面側を塞ぐ扉板が開閉自在に設けられることで構築されている。そして、このような収納家具では扉板に把手が設けられ、当該把手を利用して扉板を開閉するものが多い。
ところで、近年、意匠性の向上や部品数低減によるコスト削減等の観点から、このような収納家具において、扉板を開閉するための把手を省くデザインのものが増えてきている(例えば、特許文献1参照)。
すなわち、かかる特許文献1に記載の収納家具では、収納家具本体の上下方向に複数の収納空間(収納凹部)と、これら収納空間の間に介在される空所とを隣接配置している。そして、これら収納空間の前面には扉板(扉)が開閉自在に取り付けられ、当該扉板の上下方向の端部を空所側に突出させると共に、この突出させた端部を把手として機能させるようにしている。このため、かかる収納家具では、扉板の端部を把手として機能させることで、特別な部材(把手用の部品)を設ける必要をなくせるため、製品コストの削減を図ることができる。しかも、扉板から突出していることから邪魔になる場合があった把手を省きつつ、扉板を十分に開閉できる利点を備えている。
特開2001−087055号公報
しかしながら、上述した特許文献1の収納家具では、扉板の端部を空所側に突出させて把手として機能させることから、便宜上、当該端部に手を掛け易くするために空所が広めに設けられている。換言すれば、空所を介在して上下に隣接するように配設された扉板同士の端部間に広めの隙間が形成されている。また、この空所は隣接する収納空間のように扉板が設けられていないため、収納家具外方の外部空間に露出した状態となっている。
従って、空所を有効活用するべく、扉板のない収納空間として機能させようとした場合、当該空所が外部空間に露出しているため、収納するものに制限が生じる問題があった。つまり、空所には貴重品や外部空間からの塵や埃などによって汚れては困るものは収納できない制限が生じてしまう。よって、このような空所は収納するものに制限を生じる収納空間としてしか利用できず、広めに確保した場合、無駄なスペースとなってしまう虞があった。このため、このような空所を有効活用し得る収納家具の実現が望まれていた。
そこで、本発明は上述した事情に鑑みてなされたもので、別部材による把手を排除してコストダウンを図りつつ、別部材による把手がない分、外観の意匠性を向上させることができると共に、収納空間の通気性も確保できる収納家具を提供することを目的とする。
請求項1に記載の発明は、例えば図1〜図7に示すように、左右一対の側面板と、上下一対の水平板とにより構成される収納空間と、当該収納空間の前面側に形成された開口部に開閉自在に配置され、前記収納空間の前面側を塞ぐように設けられた扉板と、を備えた収納家具において、
前記扉板の端面に、当該扉板の後面側に位置する前記収納空間と、当該扉板の前面側に位置する外部空間とを連通し、人の手の指先が挿入可能な程度の幅からなる隙間部を有し、
前記扉板は、前記隙間部を介して上下に設けられており、
前記扉板は、前記収納空間に出し入れ自在に設けられる引き出し収納の前面板であり、
下側の前記扉板の上端面は、当該扉板の前面側から後面側に向かって前記隙間部を広げるように傾斜した第1傾斜面を備え、
上側の前記扉板の下端面は、前記第1傾斜面と平行な第2傾斜面を備え、
前記隙間部の前記収納空間側であって、少なくとも当該隙間部に人の手の指先を挿入した際に当該指先が接触しない位置に目隠し板を備え、
前記目隠し板の端面は、前記第1傾斜面および前記第2傾斜面と略平行な第3傾斜面を備えることを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、収納空間の前面側に形成された開口部を塞ぐように開閉自在に設けられた扉板の端面に、当該扉板の後面側に位置する収納空間と、当該扉板の前面側に位置する外部空間とを連通し、人の手の指先が挿入可能な程度の幅からなる隙間部を有するので、扉板表面から突出して邪魔な把手がなくても当該隙間部に指先を挿入して扉板を開閉することができる。よって、別部材による把手を排除してコストダウンを図りつつ、別部材による把手がない分、外観の意匠性を向上させることができると共に、隙間部を通じて収納空間の通気性も確保できる。とりわけ、隙間部を複数箇所に設けること
により、通気性を確保する効果も絶大となる。
また、扉板は収納空間に出し入れ自在に設けられる引き出し収納の前面板であってもよい。この場合、収納家具としてのバリエーションを更に豊富にできる。しかも、扉板は収納空間に出し入れ自在な引き出し収納の前面板であるので、棚収納に比べて、収納空間を奥の位置まで有効に利用することができると共に、当該奥の位置へのものの出し入れが容易である利点も有している。
また、隙間部の収納空間側であって、少なくとも当該隙間部に人の手の指先を挿入した際に当該指先が接触しない位置に目隠し板を備えるため、隙間部を外部空間側から正面視した際には中身(収納空間内)が見え難く、斜め方向から覗いた際には中身を目視で確認できる利点を有することができる。
請求項2に記載の発明は、例えば図1〜4,図6,図7に示すように、請求項1に記載の収納家具において
つの前記隙間部から当該隙間部に面して配置される前記複数枚の扉板の後面に人の手の指先を掛けることが可能となっていることを特徴とする。
請求項2に記載の発明によれば、1つの隙間部から当該隙間部に面して配置される複数枚の扉板の後面に人の手の指先を掛けることが可能となっている、すなわち別部材による把手を必要としない扉板が複数枚設けられているので、収納家具としてのバリエーションを豊富にできる。また、所望する位置の収
納空間に対応した扉板を開閉することができるので、当該収納空間へのものの出し入れを便利にでき、収納空間に対するものの収納の利便性を向上させることができる。
請求項3に記載の発明は、例えば図4および図5に示すように、請求項1または2に記載の収納家具において、
前記目隠し板の下端面は、前面側に前記第3傾斜面と、後面側に第4傾斜面とを備え、
前記第4傾斜面は、前面側に向かうとともに切り下がる方向に形成されることを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、請求項1〜3のいずれか一項に記載の収納家具において、
前記扉板の端面は、当該扉板の前面側から後面側に向かって前記隙間部を広げるように傾斜し、かつ、前記第2傾斜面と交差する方向に形成される傾斜面を備えていることを特徴とする。
請求項4に記載の発明によれば、扉板の端面が当該扉板の前面側から後面側に向かって(すなわち、収納家具における外部空間側から収納空間側へ向かって)隙間部を広げるように傾斜し、かつ、第2傾斜面と交差する方向に形成される傾斜面を備えていることから、当該隙間部に指先を挿入し易く、また指先を扉板の端面に引っ掛け易くすることができるため、扉板を開閉し易くすることができる。
また、このように扉板の端面が傾斜面とされているため、隙間部を介して外部空間側から収納空間内に収納されたものを覗き易く(つまり、目視によって確認し易く)することができる。
請求項5に記載の発明は、請求項1〜4のいずれか一項に記載の収納家具において、
前記第2傾斜面と、前記第3傾斜面とは、同一面上に配置されることを特徴とする。
請求項6に記載の発明は、例えば図2および図3に示すように、請求項1〜5のいずれか一項に記載の収納家具において、
前記一対の側面板または前記一対の水平板間に固定される仕切板を備えており、
前記仕切板の端面は、前記側面板および前記水平板の端面と同一平面上に配置されていることを特徴とする。
請求項6に記載の発明によれば、一対の側面板または水平板間に固定され、その端面が側面板および水平板の端面(すなわち、例えばこれら一対の側面板と水平板とにより構成される収納空間の前面側に位置する端面)と同一平面上に配置されている仕切板を備えているため、収納家具の剛性・耐力を格段と高めることができる。よって、仕切板のない枠組み(それぞれ一対の側面板および水平板)のみの収納家具に比べて剛性・耐力が向上する分、当該枠組みのみの収納家具よりも大きな寸法の収納家具を形成することができる。
請求項7に記載の発明は、請求項6に記載の収納家具において、
前記開口部の閉塞時に前記扉板の後面が、前記側面板、水平板および仕切板のうち、少なくとも2つの前記端面に当接することを特徴とする。
請求項7に記載の発明によれば、収納空間の開口部に開閉自在に配置される扉板の後面が、当該開口部の閉塞時に側面板、水平板および仕切板のうち、少なくとも2つの端面に接するようになっているので、当該開口部の閉塞状態において、扉板を所定の位置(すなわち、側面板、水平板および仕切板のうち、少なくともいずれか2つの端面と同一平面上)に支持することができる。
本発明によれば、収納空間の前面側に形成された開口部を塞ぐように開閉自在に設けられた扉板の端面に、当該扉板の後面側に位置する収納空間と、当該扉板の前面側に位置する外部空間とを連通し、人の手の指先が挿入可能な程度の幅からなる隙間部を有するので、扉板表面から突出して邪魔な把手がなくても当該隙間部に指先を挿入して扉板を開閉することができる。よって、別部材による把手を排除してコストダウンを図りつつ、別部材による把手がない分、外観の意匠性を向上させることができると共に、収納空間の通気性も確保できる収納家具を提供することができる。
本発明の一実施形態に係る収納家具の外観を概略的に示す斜視図である。 図1の収納家具を正面から見て示す平面図である。 図2の収納家具におけるA−A断面を示す断面図である。 本発明に係る収納家具の他の一例の縦断面を概略的に示す断面図である。 図4の収納家具における要部を拡大して示す要部拡大断面図である。 (a)、(b)共に、本発明に係る収納家具の他の一例の外観を概略的に示す斜視図である。 (a)、(b)共に、本発明に係る収納家具の他の一例の外観を概略的に示す斜視図である。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。
図1は本発明の一実施形態に係る収納家具の外観を概略的に示す斜視図であり、図2は図1の収納家具を正面から見て示す平面図であり、図3は図2の収納家具におけるA−A断面を示す断面図である。
図1〜図3に示すように、本実施形態の収納家具1は、左右一対の側面板2,2と、上下一対の水平板3,3とにより構成される収納空間4と、当該収納空間4の前面側に形成された開口部4aに開閉自在に配置され、収納空間4の前面側を塞ぐように設けられた扉板5と、を備えている。
また、左右一対の側面板2,2の間には、これら側面板2,2と平行して上下一対の水平板3,3間に固定されることで架設された縦方向(上下方向)の仕切板6が設けられている。さらに、上下一対の水平板3,3の間には、これら水平板3,3と平行して側面板2および縦方向の仕切板6間に固定されることで架設された横方向(左右方向)の仕切板7a,7b、7cが設けられている。そして、これら縦方向の仕切板6および横方向の仕切板7a,7b、7cの端面(前方側の端面)は、側面板2,2および水平板3,3の端面2a,3aと同一平面上に配置されている。
すなわち、収納家具1は、一対の側面板2,2または一対の水平板3,3間に固定され、その端面が、側面板2および水平板3の端面(すなわち、例えばこれら一対の側面板2,2と水平板3,3とにより構成される収納空間4の前面側に位置する端面)と同一平面上に配置される仕切板7a,7b,7cおよび6を備えるため、収納家具1の剛性・耐力を格段と高めることができるようになっている。よって、仕切板7a,7b,7c,6のない枠組み(それぞれ一対の側面板2,2および水平板3,3)のみの収納家具(不図示)に比べて剛性・耐力が向上する分、当該枠組みのみの収納家具よりも大きな寸法の収納家具1を形成することができるようになっている。
また、収納空間4の後面側には背板8が設けられ、当該背板8によって収納空間4の後面側が閉塞されている。なお、ここでは背板8を設けた収納家具1について説明するが、一例であってこれに限られることなく、例えば、収納空間4の後面側には背板8が設けられずに不図示の開口部を有するものであってもよい。
具体的に、本実施形態の場合、収納家具1には、側面板2,2および縦方向の仕切板6に対し、それぞれ上下方向に隣接して複数枚の扉板5(例えば、それぞれ2枚ずつ計6枚の扉板5a〜5fが)設けられている。すなわち、収納家具1は、一方(例えば、向かって左側)の側面板2に扉板5a,5bが、縦方向の仕切板6に扉板5c,5dが、他方(向かって右側)の側面板2に扉板5e,5fが、それぞれ上下方向に隣接して配置され、それぞれヒンジ9等の接合部材を介して開閉自在に取り付けられている。なお、ここでは、扉板5a,5bが向かって左側に開放される片開きタイプで構成されており、扉板5c〜5fは、扉板5c,5dが向かって左側に開放され、扉板5e,5fが向かって右側に開放される両面開きタイプで構成されているが、一例であってこれに限られることはない。
これら扉板5a〜5fは、それぞれ上下に対向する端面51(51a〜51f)間に、当該扉板5a〜5fの後面側に位置する収納空間4と、当該扉板5a〜5fの前面側に位置する外部空間とを連通し、人の手の指先が挿入可能な程度の幅からなる隙間部10を有している。なお、本実施形態の場合、隙間部10は、収納家具1の左右方向に延在して同一線上に形成されている。
これにより、これら扉板5a〜5fは、それぞれ隙間部10に指先を挿入し、当該隙間部10に面するいずれかの扉板5a〜5fの端面51a〜51fから後面側に指先を掛けることで、当該端面51a〜51fを把手として機能させ、開閉可能となっている。
つまり、扉板5は、隙間部10を介して複数枚設けられており(この場合、6枚の扉板5a〜5f)、1つの隙間部10から当該隙間部10に面して配置される複数枚の扉板5a〜5fの後面に人の手の指先を掛けることが可能となっている。
よって、本実施形態の収納家具1は、従来のような扉板の表面に突出して設けられる別部材による把手を必要としない扉板5が複数枚設けられているので、収納家具1としてのバリエーションを豊富にできる利点を備えている。
また、隙間部10に指先を挿入することによって、所望する位置の収納空間4に対応した扉板5(5a〜5f)を開閉することができるので、当該収納空間4へのものの出し入れを便利にでき、収納空間4に対するものの収納の利便性を向上させることができる利点も兼ね備えている。
さらに、隙間部10を備えることで、収納空間4と外部空間との通気を可能とするので、収納空間4の通気性を確保することもできるようになっている。
また、扉板5(5a〜5f)の端面51(51a〜51f)は、当該扉板5a〜5fの前面側から後面側に向かって(すなわち、収納家具1における外部空間側から収納空間4側へ向かって)隙間部10を広げるように傾斜した傾斜面とされている。
これにより、当該隙間部10に指先を挿入し易く、また指先を扉板5a〜5fの端面51a〜51fに引っ掛け易くすることができるため、扉板5a〜5fを開閉し易くすることができるようになっている。
また、このように扉板5a〜5fの端面51a〜51fが傾斜面とされているため、隙間部10を介して外部空間側から収納空間4内に収納されたものを覗き易く(つまり、目視によって確認し易く)することができるようになっている。
さらに、扉板5(5a〜5f)は、開口部4aの閉塞時に扉板5a〜5fの後面が、側面板2、水平板3および仕切板6,7a〜7cのうち、少なくとも2つの端面に当接するようになっている。このため、当該開口部4aの閉塞状態において、扉板5a〜5fを所定の位置(すなわち、側面板2、水平板3および仕切板6,7a〜7cのうち、少なくともいずれか2つの端面と同一平面上)に支持することができるようになっている。
さらに、収納家具1は、上述した横方向の仕切板7a,7b、7cに加えて、これら仕切板7a,7b、7cと平行して側面板2および縦方向の仕切板6の間に移動自在に設けられる複数枚の棚板11を備えている。これら棚板11は、側面板2および縦方向の仕切板6のそれぞれ対向する複数の位置に設けられる孔12のうち、所望する位置の孔12に挿入するピン(不図示)を介して、当該所望する任意の位置に配置することが可能となっている。これにより、収納空間4を収納するものに応じて任意に区切ることができるようになっている。
以上、説明したように、本実施形態の収納家具1によれば、収納空間4の前面側に形成された開口部4aを塞ぐように開閉自在に設けられた扉板5(5a〜5f)の端面51(51a〜51f)に、当該扉板5a〜5fの後面側に位置する収納空間4と、当該扉板5a〜5fの前面側に位置する外部空間とを連通し、人の手の指先が挿入可能な程度の幅からなる隙間部10を有するので、扉板5a〜5fの表面から突出して邪魔な把手がなくても当該隙間部10に指先を挿入して扉板5a〜5fを開閉することができる。よって、別部材による把手を排除してコストダウンを図りつつ、別部材による把手がない分、外観の意匠性を向上させることができると共に、隙間部10を通じて収納空間4の通気性も確保できる。とりわけ、隙間部10を複数箇所に設けることにより、通気性を確保する効果も絶大となる。
また、本実施形態の収納家具1によれば、扉板5が隙間部10を介して複数枚設けられており(例えば、6枚の扉板5a〜5fが)、1つの隙間部10から当該隙間部10に面して配置される複数枚の扉板5a〜5fの後面に人の手の指先を掛けることが可能となっている。すなわち、別部材による把手を必要としない扉板5a〜5fが複数枚設けられている。このため、収納家具1としてのバリエーションを豊富にできる。また、所望する位置の収納空間4に対応した扉板5a(または、扉板5b〜5fの少なくともいずれか)を開閉することができるので、当該収納空間4へのものの出し入れを便利にでき、収納空間4に対するものの収納の利便性を向上させることができる。
また、本実施形態の収納家具1によれば、扉板5a〜5fの端面51a〜51fが当該扉板5a〜5fの前面側から後面側に向かって(すなわち、収納家具1における外部空間側から収納空間4側へ向かって)隙間部10を広げるように傾斜した傾斜面とされていることから、当該隙間部10に指先を挿入し易く、また指先を扉板5a〜5fの端面51a〜51fに引っ掛け易くすることができるため、扉板5a〜5fを開閉し易くすることができる。
また、このように扉板5a〜5fの端面51a〜51fが傾斜面とされているため、隙間部10を介して外部空間側から収納空間4内に収納されたものを覗き易く(つまり、目視によって確認し易く)することができる。
また、本実施形態の収納家具1によれば、一対の側面板2,2または水平板3,3間に固定され、その端面が側面板2および水平板3の端面(すなわち、例えばこれら一対の側面板2,2と水平板3,3とにより構成される収納空間4の前面側の端面)と同一平面上に配置されている仕切板6,7a〜7cを備えているため、収納家具1の剛性・耐力を格段と高めることができる。よって、仕切板6,7a〜7cのない枠組み(それぞれ一対の側面板2,2および水平板3,3)のみの収納家具に比べて剛性・耐力が向上する分、当該枠組みのみの収納家具よりも大きな寸法の収納家具1を形成することができる。
しかも、収納空間4の開口部4aに開閉自在に配置される扉板5a〜5fの後面が、当該開口部4aの閉塞時に側面板2、水平板3および仕切板6,7a〜7cのうち、少なくとも2つの端面に接するようになっているので、当該開口部4aの閉塞状態において、扉板5a〜5fを所定の位置(すなわち、側面板2、水平板3および仕切板6,7a〜7cのうち、少なくともいずれか2つの端面と同一平面上)に支持することができる。
なお、本発明は、上述した実施形態に限定されることなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において、適宜、種々の改良および設計の変更が可能である。
具体的には、上述した実施形態では、複数の扉板5a〜5fが設けられる収納家具1について説明しているが、一例であってこれに限られることはなく、この他、例えば図3との対応部分に同一符号を付した図4や、図4の要部を拡大した図5に示すように、上方が上述した実施形態の収納家具1と同様の扉板5を備えた棚収納からなり、下方が側面板2,2間に亙って水平板3,3と平行して設けられる仕切板21によって区切られた(区画された)収納空間4に、出し入れ自在に設けられる引き出し収納からなる収納家具20に適用するようにしてもよい。この場合、扉板としては、収納家具20における上方の扉板5および、下方の引き出し収納における前面板5g〜5k等に適用することができる。
これによれば、収納家具20を棚収納に止まらず、引き出し収納としても実現可能となるため、収納家具としてのバリエーションを更に豊富にできる。しかも、扉板5は収納空間に出し入れ自在な引き出し収納の前面板5g〜5kであるので、棚収納に比べて、収納空間4を奥の位置まで有効に利用することができると共に、当該奥の位置へのものの出し入れが容易である利点も有している。
また、本発明の収納家具は、図4および図5に示すように、隙間部10の収納空間4側であって、少なくとも当該隙間部10に人の手の指先を挿入した際に当該指先が接触しない位置に目隠し板22を備えることが望ましい。
これによれば、目隠し板22によって、隙間部10を外部空間側から正面視した際には中身(収納空間4内)が見え難く、斜め方向(斜め上方側)から覗いた際には中身を目視で確認できる利点を有することができる。
また、本発明の収納家具は、例えば、図1との対応部分に同一符号を付した図6(a)に示すように、複数(例えば、3枚)の扉板31a〜31cを左右方向(横方向)に並列に隣接して設け、当該扉板31a〜31cの端面32a〜32cに左右方向に傾斜した隙間部33を有する収納家具30に適用することもできる。ここでは、隙間部33が、端面32aから端面32cに向けて下る方向に傾斜している場合を図示しているが、一例であってこれに限らず、傾斜方向は逆向き(すなわち、端面32cから端面32aに向けて下る方向)でもよく、また傾斜を設けなくてもよい。さらに、扉板は、必ずしも扉板31a〜31cのように、複数設けなくてもよい。つまり、上下方向に1段の1つの扉板からなる収納家具であってもよい。
また、本発明の収納家具は、例えば、図1との対応部分に同一符号を付した図6(b)に示すように、上方に左右方向に隣接する2つの扉板41a,41bを備えると共に、当該扉板41a,41bの下方に隣接して左右方向に延在した扉板41cを備えており、これら扉板41a,41bと扉板41cとの対向する端面に隙間部42aが設けられ、扉板41aと扉板41bとの対向する端面に隙間部42bが設けられ、これら隙間部42aと42bとが互いに直交する方向に形成された収納家具40に適用することもできる。
また、本発明の収納家具は、例えば、図1との対応部分に同一符号を付した図7(a)に示すように、向かって左側上方に平面視において右下方が三角形状に欠けてなる台形状の扉板61aと、当該欠けた三角形状と略等しい形状からなる扉板61bとが互いの対向する端面に設けられた隙間部62cを介在して平面視略矩形状をなすように配置され、その下方に扉板61cが、扉板62bとの対向する端面に隙間部62bを介在して配設され、これら扉板61a〜61cと対向するように、上下方向に延在する隙間部62aを介在して向かって右側に上方に配置された扉板61dと下方に配置された扉板61eとが、互いの対向する端面に隙間部62dを介在して配設され、隙間部62bおよび62dが、上下左右に離間して平行で、且つ、互いに隙間部62aに対して直交する方向に形成されてなる収納家具60に適用することもできる。
また、本発明の収納家具は、例えば、図1との対応部分に同一符号を付した図7(b)に示すように、向かって左側上方に扉板71aが、下方に扉板71bが配置されると共に、向かって右側上方に扉板71cが、下方に扉板71dが配置され、これら左右の扉板71aと71c、および、扉板71bと71dが、互いの対向する端面に隙間部72aおよび、これと同一線上に延在する隙間部72bを介在して左右対象に配設され、それぞれ上下に隣接する扉板71aと71b、および、扉板71cと71dの対向する端面に、隙間部72aおよび隙間部72bの交わる部分を頂点として、側方側へ向かって下るように傾斜してなる隙間部72cおよび隙間部72dを設けてなる収納家具70に適用することもできる。
要は、本発明の収納家具は、左右一対の側面板と、上下一対の水平板とにより構成される収納空間と、当該収納空間の前面側に形成された開口部に開閉自在に配置され、収納空間の前面側を塞ぐように設けられた扉板と、を備えた収納家具であって、扉板の端面に、当該扉板の後面側に位置する収納空間と、当該扉板の前面側に位置する外部空間とを連通し、人の手の指先が挿入可能な程度の幅からなる隙間部を有するものであれば、この他種々の収納家具を広く適用することが可能である。
1,20,30,40,60,70…収納家具
2…側面板
3…水平板
4…収納空間
4a…開口部
5,5a〜5k…扉板
51,51a〜51f…端面
6,7a〜7c…仕切板
10…隙間部
11,21…棚板
22…目隠し板

Claims (7)

  1. 左右一対の側面板と、上下一対の水平板とにより構成される収納空間と、当該収納空間の前面側に形成された開口部に開閉自在に配置され、前記収納空間の前面側を塞ぐように設けられた扉板と、を備えた収納家具において、
    前記扉板の端面に、当該扉板の後面側に位置する前記収納空間と、当該扉板の前面側に位置する外部空間とを連通し、人の手の指先が挿入可能な程度の幅からなる隙間部を有し、
    前記扉板は、前記隙間部を介して上下に設けられており、
    前記扉板は、前記収納空間に出し入れ自在に設けられる引き出し収納の前面板であり、
    下側の前記扉板の上端面は、当該扉板の前面側から後面側に向かって前記隙間部を広げるように傾斜した第1傾斜面を備え、
    上側の前記扉板の下端面は、前記第1傾斜面と平行な第2傾斜面を備え、
    前記隙間部の前記収納空間側であって、少なくとも当該隙間部に人の手の指先を挿入した際に当該指先が接触しない位置に目隠し板を備え、
    前記目隠し板の端面は、前記第1傾斜面および前記第2傾斜面と略平行な第3傾斜面を備えることを特徴とする収納家具。
  2. 請求項1に記載の収納家具において
    つの前記隙間部から当該隙間部に面して配置される前記複数枚の扉板の後面に人の手の指先を掛けることが可能となっていることを特徴とする収納家具。
  3. 請求項1または2に記載の収納家具において、
    前記目隠し板の下端面は、前面側に前記第3傾斜面と、後面側に第4傾斜面とを備え、
    前記第4傾斜面は、前面側に向かうとともに切り下がる方向に形成されることを特徴とする収納家具。
  4. 請求項1〜3のいずれか一項に記載の収納家具において、
    前記扉板の端面は、当該扉板の前面側から後面側に向かって前記隙間部を広げるように傾斜し、かつ、前記第2傾斜面と交差する方向に形成される傾斜面を備えていることを特徴とする収納家具。
  5. 請求項1〜4のいずれか一項に記載の収納家具において、
    前記第2傾斜面と、前記第3傾斜面とは、同一面上に配置されることを特徴とする収納家具。
  6. 請求項1〜5のいずれか一項に記載の収納家具において、
    前記一対の側面板または前記一対の水平板間に固定される仕切板を備えており、
    前記仕切板の端面は、前記側面板および前記水平板の端面と同一平面上に配置されていることを特徴とする収納家具。
  7. 請求項6に記載の収納家具において、
    前記開口部の閉塞時に前記扉板の後面が、前記側面板、水平板および仕切板のうち、少なくとも2つの前記端面に当接することを特徴とする収納家具。
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