JP6009865B2 - 収納家具 - Google Patents
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Description
すなわち、かかる特許文献1に記載の収納家具では、収納家具本体の上下方向に複数の収納空間(収納凹部)と、これら収納空間の間に介在される空所とを隣接配置している。そして、これら収納空間の前面には扉板(扉)が開閉自在に取り付けられ、当該扉板の上下方向の端部を空所側に突出させると共に、この突出させた端部を把手として機能させるようにしている。このため、かかる収納家具では、扉板の端部を把手として機能させることで、特別な部材(把手用の部品)を設ける必要をなくせるため、製品コストの削減を図ることができる。しかも、扉板から突出していることから邪魔になる場合があった把手を省きつつ、扉板を十分に開閉できる利点を備えている。
従って、空所を有効活用するべく、扉板のない収納空間として機能させようとした場合、当該空所が外部空間に露出しているため、収納するものに制限が生じる問題があった。つまり、空所には貴重品や外部空間からの塵や埃などによって汚れては困るものは収納できない制限が生じてしまう。よって、このような空所は収納するものに制限を生じる収納空間としてしか利用できず、広めに確保した場合、無駄なスペースとなってしまう虞があった。このため、このような空所を有効活用し得る収納家具の実現が望まれていた。
前記扉板の端面に、当該扉板の後面側に位置する前記収納空間と、当該扉板の前面側に位置する外部空間とを連通し、人の手の指先が挿入可能な程度の幅からなる隙間部を有し、
前記扉板は、前記隙間部を介して上下に設けられており、
前記扉板は、前記収納空間に出し入れ自在に設けられる引き出し収納の前面板であり、
下側の前記扉板の上端面は、当該扉板の前面側から後面側に向かって前記隙間部を広げるように傾斜した第1傾斜面を備え、
上側の前記扉板の下端面は、前記第1傾斜面と平行な第2傾斜面を備え、
前記隙間部の前記収納空間側であって、少なくとも当該隙間部に人の手の指先を挿入した際に当該指先が接触しない位置に目隠し板を備え、
前記目隠し板の端面は、前記第1傾斜面および前記第2傾斜面と略平行な第3傾斜面を備えることを特徴とする。
により、通気性を確保する効果も絶大となる。
また、扉板は収納空間に出し入れ自在に設けられる引き出し収納の前面板であってもよい。この場合、収納家具としてのバリエーションを更に豊富にできる。しかも、扉板は収納空間に出し入れ自在な引き出し収納の前面板であるので、棚収納に比べて、収納空間を奥の位置まで有効に利用することができると共に、当該奥の位置へのものの出し入れが容易である利点も有している。
また、隙間部の収納空間側であって、少なくとも当該隙間部に人の手の指先を挿入した際に当該指先が接触しない位置に目隠し板を備えるため、隙間部を外部空間側から正面視した際には中身(収納空間内)が見え難く、斜め方向から覗いた際には中身を目視で確認できる利点を有することができる。
1つの前記隙間部から当該隙間部に面して配置される前記複数枚の扉板の後面に人の手の指先を掛けることが可能となっていることを特徴とする。
納空間に対応した扉板を開閉することができるので、当該収納空間へのものの出し入れを便利にでき、収納空間に対するものの収納の利便性を向上させることができる。
前記目隠し板の下端面は、前面側に前記第3傾斜面と、後面側に第4傾斜面とを備え、
前記第4傾斜面は、前面側に向かうとともに切り下がる方向に形成されることを特徴とする。
前記扉板の下端面は、当該扉板の前面側から後面側に向かって前記隙間部を広げるように傾斜し、かつ、前記第2傾斜面と交差する方向に形成される傾斜面を備えていることを特徴とする。
また、このように扉板の端面が傾斜面とされているため、隙間部を介して外部空間側から収納空間内に収納されたものを覗き易く(つまり、目視によって確認し易く)することができる。
前記第2傾斜面と、前記第3傾斜面とは、同一面上に配置されることを特徴とする。
前記一対の側面板または前記一対の水平板間に固定される仕切板を備えており、
前記仕切板の端面は、前記側面板および前記水平板の端面と同一平面上に配置されていることを特徴とする。
前記開口部の閉塞時に前記扉板の後面が、前記側面板、水平板および仕切板のうち、少なくとも2つの前記端面に当接することを特徴とする。
図1は本発明の一実施形態に係る収納家具の外観を概略的に示す斜視図であり、図2は図1の収納家具を正面から見て示す平面図であり、図3は図2の収納家具におけるA−A断面を示す断面図である。
これにより、これら扉板5a〜5fは、それぞれ隙間部10に指先を挿入し、当該隙間部10に面するいずれかの扉板5a〜5fの端面51a〜51fから後面側に指先を掛けることで、当該端面51a〜51fを把手として機能させ、開閉可能となっている。
よって、本実施形態の収納家具1は、従来のような扉板の表面に突出して設けられる別部材による把手を必要としない扉板5が複数枚設けられているので、収納家具1としてのバリエーションを豊富にできる利点を備えている。
また、隙間部10に指先を挿入することによって、所望する位置の収納空間4に対応した扉板5(5a〜5f)を開閉することができるので、当該収納空間4へのものの出し入れを便利にでき、収納空間4に対するものの収納の利便性を向上させることができる利点も兼ね備えている。
さらに、隙間部10を備えることで、収納空間4と外部空間との通気を可能とするので、収納空間4の通気性を確保することもできるようになっている。
これにより、当該隙間部10に指先を挿入し易く、また指先を扉板5a〜5fの端面51a〜51fに引っ掛け易くすることができるため、扉板5a〜5fを開閉し易くすることができるようになっている。
また、このように扉板5a〜5fの端面51a〜51fが傾斜面とされているため、隙間部10を介して外部空間側から収納空間4内に収納されたものを覗き易く(つまり、目視によって確認し易く)することができるようになっている。
また、このように扉板5a〜5fの端面51a〜51fが傾斜面とされているため、隙間部10を介して外部空間側から収納空間4内に収納されたものを覗き易く(つまり、目視によって確認し易く)することができる。
これによれば、目隠し板22によって、隙間部10を外部空間側から正面視した際には中身(収納空間4内)が見え難く、斜め方向(斜め上方側)から覗いた際には中身を目視で確認できる利点を有することができる。
2…側面板
3…水平板
4…収納空間
4a…開口部
5,5a〜5k…扉板
51,51a〜51f…端面
6,7a〜7c…仕切板
10…隙間部
11,21…棚板
22…目隠し板
Claims (7)
- 左右一対の側面板と、上下一対の水平板とにより構成される収納空間と、当該収納空間の前面側に形成された開口部に開閉自在に配置され、前記収納空間の前面側を塞ぐように設けられた扉板と、を備えた収納家具において、
前記扉板の端面に、当該扉板の後面側に位置する前記収納空間と、当該扉板の前面側に位置する外部空間とを連通し、人の手の指先が挿入可能な程度の幅からなる隙間部を有し、
前記扉板は、前記隙間部を介して上下に設けられており、
前記扉板は、前記収納空間に出し入れ自在に設けられる引き出し収納の前面板であり、
下側の前記扉板の上端面は、当該扉板の前面側から後面側に向かって前記隙間部を広げるように傾斜した第1傾斜面を備え、
上側の前記扉板の下端面は、前記第1傾斜面と平行な第2傾斜面を備え、
前記隙間部の前記収納空間側であって、少なくとも当該隙間部に人の手の指先を挿入した際に当該指先が接触しない位置に目隠し板を備え、
前記目隠し板の端面は、前記第1傾斜面および前記第2傾斜面と略平行な第3傾斜面を備えることを特徴とする収納家具。 - 請求項1に記載の収納家具において、
1つの前記隙間部から当該隙間部に面して配置される前記複数枚の扉板の後面に人の手の指先を掛けることが可能となっていることを特徴とする収納家具。 - 請求項1または2に記載の収納家具において、
前記目隠し板の下端面は、前面側に前記第3傾斜面と、後面側に第4傾斜面とを備え、
前記第4傾斜面は、前面側に向かうとともに切り下がる方向に形成されることを特徴とする収納家具。 - 請求項1〜3のいずれか一項に記載の収納家具において、
前記扉板の下端面は、当該扉板の前面側から後面側に向かって前記隙間部を広げるように傾斜し、かつ、前記第2傾斜面と交差する方向に形成される傾斜面を備えていることを特徴とする収納家具。 - 請求項1〜4のいずれか一項に記載の収納家具において、
前記第2傾斜面と、前記第3傾斜面とは、同一面上に配置されることを特徴とする収納家具。 - 請求項1〜5のいずれか一項に記載の収納家具において、
前記一対の側面板または前記一対の水平板間に固定される仕切板を備えており、
前記仕切板の端面は、前記側面板および前記水平板の端面と同一平面上に配置されていることを特徴とする収納家具。 - 請求項6に記載の収納家具において、
前記開口部の閉塞時に前記扉板の後面が、前記側面板、水平板および仕切板のうち、少なくとも2つの前記端面に当接することを特徴とする収納家具。
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