JP2014144216A - 収納家具 - Google Patents
収納家具 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2014144216A JP2014144216A JP2013015920A JP2013015920A JP2014144216A JP 2014144216 A JP2014144216 A JP 2014144216A JP 2013015920 A JP2013015920 A JP 2013015920A JP 2013015920 A JP2013015920 A JP 2013015920A JP 2014144216 A JP2014144216 A JP 2014144216A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- sliding door
- door
- gap
- storage space
- sliding
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Landscapes
- Wing Frames And Configurations (AREA)
- Cabinets, Racks, Or The Like Of Rigid Construction (AREA)
Abstract
【課題】収納家具の収納空間を共に閉鎖する引戸同士の間の隙間を隠して、見映えを良好にする。
【解決手段】収納家具は、複数の横板3と、複数の方立板4とが組み付けられて収納空間が区画され、該収納空間を開閉する引戸を備え、引戸は、横板3に互いに独立してスライド移動可能に吊り下げ支持された第1引戸11a及び第2引戸11bを含む。第1引戸11a及び第2引戸11bには、それぞれ第1引手19a及び第2引手19bが配設され、第1引手19aの上部には、その裏面側から第1隙間隠し部20aが第2引戸側に向かって突設され、第2引手19bの下部には、その裏面側から第2隙間隠し部20bが第1引戸側に向かって突設され、収納空間の全閉時に、第1の隙間隠し部20aと第2の隙間隠し部20bとは互いに上下方向で重なって第1引戸11aと第2引戸11bとの間の隙間を塞ぐ。
【選択図】図4
【解決手段】収納家具は、複数の横板3と、複数の方立板4とが組み付けられて収納空間が区画され、該収納空間を開閉する引戸を備え、引戸は、横板3に互いに独立してスライド移動可能に吊り下げ支持された第1引戸11a及び第2引戸11bを含む。第1引戸11a及び第2引戸11bには、それぞれ第1引手19a及び第2引手19bが配設され、第1引手19aの上部には、その裏面側から第1隙間隠し部20aが第2引戸側に向かって突設され、第2引手19bの下部には、その裏面側から第2隙間隠し部20bが第1引戸側に向かって突設され、収納空間の全閉時に、第1の隙間隠し部20aと第2の隙間隠し部20bとは互いに上下方向で重なって第1引戸11aと第2引戸11bとの間の隙間を塞ぐ。
【選択図】図4
Description
本発明は、収納家具に関し、特に、収納空間を開閉する扉として引戸が用いられている収納家具に関する。
従来からキャビネット及びクローゼット等の収納家具の扉として、収納家具の前方にスペースを取らない、及び開けたままでも邪魔にならない等の理由から引戸が採用されている。通常、収納家具の引戸には、その表面(外側面)に、指を掛けることができて引戸の開閉を容易にするための引手が設けられている。
また、引手に特別な部材を設けることによって、引き戸の開閉を容易にすること以外の機能を付加することも行われている。例えば、特許文献1には、引戸の表面の戸先側に引手が設けられ、その引手に隙間部材が戸先方向(閉方向)に向かって突設された構成が開示されている。特許文献1に記載の引戸によると、収納空間を閉鎖した状態において引戸自体が収納家具の側板内側面に当接せず、その代わりに、引手から戸先方向に突設された前記隙間部材が収納家具の側板内側面に当接するため、引戸と収納家具の側板内側面との間に隙間が生じる。これにより、容易にその隙間に手の指を差し込むことができるようになり、引戸の開閉作業を容易にできる。
ところで、1つの収納空間の開閉を左右一対の引戸により行う収納家具では、引戸が全閉状態にあるとき、収納家具の正面において、それらの引戸同士の間に隙間が生じていると見映えが悪いため、一方の引戸の戸先側端部(閉方向端部)に、他方の引戸方向に延びる樹脂製の軟質パッキン材を設け、その軟質パッキン材を他方の引戸に当接させることで、隙間を隠すことが行われている。
しかしながら、このようにすると、引戸同士の間の隙間は隠れるものの、軟質パッキン材は変形が生じやすくて見映えが良好でないばかりか、軟質パッキン材を引戸の所定箇所に貼り付けるための工程が必要となり、コストも増大してしまう。さらに、引戸の戸先側端部に引手が設置されている場合、引手の設置部分に軟質パッキン材を貼り付けることが困難となるか、又は貼り付けることができずに隙間を隠すことができなくなる。
そこで、引手自体にそのような隙間を隠す部材を設けることが考えられるが、例えば特許文献1のようにすると、逆に隙間が生じて、収納空間の正面の見映えが悪化してしまう。
本発明は、前記の問題に鑑みてなされたものであり、その目的は、収納家具の収納空間を共に閉鎖する引戸同士の間の隙間を隠して、見映えを良好にすることにある。
前記の目的を達成するために、本発明は、収納空間を共に開閉する引戸同士にそれぞれ引手が設けられている収納家具において、その一方の引戸の引手には他方の引戸に向かって隙間隠し部を突設する一方、他方の引戸の引手には前記一方の引戸に向かって隙間隠し部を突設する構成とした。
具体的に、本発明に係る収納家具は、天板又は棚板からなる複数の横板と、該横板に垂直な複数の方立板とが組み付けられて収納空間が区画され、該収納空間の前側に収納空間を開閉する引戸が設けられている。そして、引戸は、横板に互いに独立して左右方向にスライド移動可能に吊り下げ支持された第1引戸及び第2引戸を含み、第1引戸には、その裏面と第2引戸側の側端面との間の隅角に第1引手が配設されている一方、第2引戸には、その裏面と第1引戸側の側端面との間の隅角に第2引手が配設されている。また、第1引手の上部には、その裏面側から第2引戸側に向かって延びる第1隙間隠し部が突設されている一方、第2引手の下部には、その裏面側から第1引戸側に向かって延びる第2隙間隠し部が突設されており、第1引戸と第2引戸とが収納空間を全閉した状態では、第1の隙間隠し部と前記第2の隙間隠し部とは互いに上下方向で重なって第1引戸と第2引戸との間の隙間を塞ぐように構成されている。
本発明に係る収納家具によると、第1引戸及び第2引戸が収納空間を全閉する位置にあるとき、第1の隙間隠し部と第2の隙間隠し部とが上下方向に重なって第1の引戸と第2の引戸との間の隙間を塞ぐように構成されているため、収納家具の正面から見て隙間が生じず、その見映えが良好となる。さらに、第1引手及び第2引手は、それぞれ第1引戸及び第2引戸の側端面と裏面との間の隅角に設けられているため、収納家具の正面から目立たず、見映えをさらに良好にできる。また、第1引手及び第2引手は、第1引戸及び第2引戸の側端面と裏面との間の隅角に形成されているが、第1隙間隠し部及び第2隙間隠し部は、第1引手及び第2引手の裏面側に突設されているため、引手に指を掛ける際に、その妨げになることはない。
本発明に係る収納家具において、第1引手及び第2引手は、それぞれの裏面側及び側端面側が開放された凹部と、該凹部の底面に後方に向けて突設された手掛かり部とを有することが好ましい。
このようにすると、第1引手及び第2引手に指を容易に掛けることができるので、第1引戸及び第2引戸の開閉を容易にすることができる。
本発明に係る収納家具において、第1隙間隠し部及び第2隙間隠し部の上下方向の長さは、それぞれ前記第1引戸及び第2引戸の上下方向の長さの2分の1であることが好ましい。
このようにすると、第1引戸と第2引戸との間の隙間における上下方向の全範囲を塞ぐことができ、第1引戸及び第2引戸のそれぞれに同一の長さの隙間隠し部が設けられているため、見映えが良好となる。さらに、第1引手及び第2引手において、第1引戸及び第2引戸の上下方向の長さの残りの2分の1の部分には第1隙間隠し部及び第2隙間隠し部が形成されていないため、それぞれの引手に指を掛けることが困難とならない。
本発明に係る収納家具によると、引戸の引手に設けられた隙間隠し部により、収納空間を共に閉鎖する引戸同士の間の隙間を隠すことができるため、収納家具の正面の見映えを良好にできる。
以下、本発明を実施するための形態を図面に基づいて説明する。以下の好ましい実施形態の説明は、本質的に例示に過ぎず、本発明、その適用物或いはその用途を制限することを意図するものでない。
(収納家具の構成)
まず、本発明の一実施形態に係る収納家具の全体的な構成について図1〜図3を参照しながら説明する。図1は本実施形態の収納家具の正面図であり、図2はその平面図であり、図3はその側面図である。なお、図1〜図3では、図の簡略化のために、後に説明する各扉のスライド機構を省略している。
まず、本発明の一実施形態に係る収納家具の全体的な構成について図1〜図3を参照しながら説明する。図1は本実施形態の収納家具の正面図であり、図2はその平面図であり、図3はその側面図である。なお、図1〜図3では、図の簡略化のために、後に説明する各扉のスライド機構を省略している。
図1〜図3において、Fは例えば住宅におけるリビングルーム等の室内の床、Wはその壁部であって、この壁部W前側の床F上には収納家具1が設置されている。この収納家具1は、床Fと平行な横板である4枚の棚板3,3,…(最上に位置するものは天板ともいう)と、棚板3,3,…と垂直に上下方向(鉛直方向)に延びると共に棚板3で分断された左右4枚の方立板4,4,…とを備えている。この収納家具1では、それら棚板3,3,…と方立板4,4,…とを格子状に組んで一体化しており、それらにより、複数の収納空間が区画されている。
例えば、収納家具1の左右中央下部寄りには、例えば薄型テレビ(図示せず)を収納するためのテレビ収納空間S1が区画されている。また、この収納家具1のテレビ収納空間S1の左右両側に隣接する左側及び右側の2枚の方立板4,4間にはそれぞれ水平方向に延びると共に収納空間S1で分断された横板である分割棚板5,5が掛け渡されている。さらに、収納家具1の下部(テレビ収納空間S1よりも下側)に位置する4枚の方立板4,4,…間には水平方向に延びる底板7が掛け渡されている。以上の方立板4,4,…、棚板3,3,…、分割棚板5,5及び底板7により、収納家具1にはテレビ収納空間S1以外に13の収納空間S2,S2,…,S9が区画されている。
また、収納家具1の前部には、左右2枚の縦長の引戸である第1アウトセット扉10a及び第2アウトセット扉10bと、この第1アウトセット扉10a及び第2アウトセット扉10bよりも後側に位置し、収納家具1の上端部に位置する左右2枚の引戸である第1上側インセット扉11a及び第2上側インセット扉11bと、第1上側インセット扉11a及び第2上側インセット扉11bの下側に位置する左右2枚の引戸である第1下側インセット扉12a及び第2下側インセット扉12bとがそれぞれ後述するスライド機構により左右方向にスライド移動可能に取付支持されている。なお、このような引戸の取付及びスライド機構については、後に詳細に説明する。
上記第1アウトセット扉10a及び第2アウトセット扉10bは、テレビ収納空間S1の左右半部及び該テレビ収納空間S1の上側に隣接する収納空間S7と、テレビ収納空間S1の左右に隣接する上下2つの収納空間S3,S4及び該両収納空間S3,S4の上側に隣接する収納空間S5との間をスライド移動して、前者の収納空間S1,S7及び後者の収納空間S3〜S5を交互に開閉する。また、第1上側インセット扉11a及び第2上側インセット扉11bは、収納家具1上端の左右中央寄りの収納空間S8と、その左右両側に隣接する収納空間S6,S6との間を移動して両収納空間S8,S6を交互に開閉する。さらに、第1下側インセット扉12a及び第2下側インセット扉12bは、上から2番目でテレビ収納空間S1の上側に隣接する収納空間S7と、その左右両側に隣接する収納空間S5,S5との間を移動して両収納空間S7,S5を交互に開閉する。
また、収納家具1において、テレビ収納空間S1真下の収納空間S9には例えばAV機器(図示せず)が設置される。そのため、この収納空間S9の周囲に位置する部分である収納家具1前端部には透明ガラス製の開閉扉13が例えば下端部にて左右水平方向の軸心を有するヒンジ(図示せず)により揺動可能に支持され、この開閉扉13により収納空間S9を開閉するようにしている。
さらに、テレビ収納空間S1よりも下側の左右の収納空間S2,S2にはそれぞれ引出し14,14が前後方向にスライド移動可能に収容されている。
(引戸及びそのスライド機構)
次に、本実施形態に係る引戸である第1上側インセット扉11a及び第2上側インセット扉11bと、そのスライド機構との詳細について図4(a)、(b)及び図5を参照しながら説明する。図4は、収納家具1の第1上側インセット扉11a及び第2上側インセット扉11bと、そのスライド機構とを示す正面図であり、(a)は収納空間S8を閉じた状態を示し、(b)は収納空間S8を開いた状態を示す。図5は第1上側インセット扉11a及びそのスライド機構を示す扉の裏側から見た斜視図である。
次に、本実施形態に係る引戸である第1上側インセット扉11a及び第2上側インセット扉11bと、そのスライド機構との詳細について図4(a)、(b)及び図5を参照しながら説明する。図4は、収納家具1の第1上側インセット扉11a及び第2上側インセット扉11bと、そのスライド機構とを示す正面図であり、(a)は収納空間S8を閉じた状態を示し、(b)は収納空間S8を開いた状態を示す。図5は第1上側インセット扉11a及びそのスライド機構を示す扉の裏側から見た斜視図である。
図4(a)及び(b)に示すように、上記のスライド機構として、第1上側インセット扉11a及び第2上側インセット扉11bの上部には吊り車15が取り付けられている一方、棚板3の下面には方立板4の板面と垂直方向に延びる溝16aが形成されており、その溝16aには、同様に方立板4の板面と垂直方向に延びるガイドレール16が嵌合されている。
具体的に、図5に示すように、第1上側インセット扉11aの裏面の上部には取付穴部21が設けられ、吊り車15の下部に配置した取付部15aが取付穴部21に嵌合されることにより、第1上側インセット扉11aに吊り車15が取り付けられる。取付穴部21は、第1上側インセット扉11aの裏面(内側面)から上端面に亘って形成された穴部の壁面及びその周縁部を覆い、且つ吊り車15の取付部15aの形状に対応するように形成された金属部材により構成されている。なお、図5では第1上側インセット扉11aを例として説明したが、第2上側インセット扉11bにおいても同様に構成されている。
吊り車15は、上記の通り、上記取付穴部21に嵌合される取付部15aを有し、また、その上部には車輪部15bが設けられている。車輪部15bは、上記棚板3の下面に形成された溝16a(図5では図示せず)に配設される断面略C字状のガイドレール16内に収容されて、その内底面上を走行自在となるように取り付けられている。
これにより、図4(a)及び(b)に示すように、第1上側インセット扉11a及び第2上側インセット扉11bは、それぞれ吊り車15を介して棚板3に吊り下げ支持され、また、互いに独立してガイドレール16に沿って左右にスライド移動可能となっている。
また、ガイドレール16は、方立板4よりも収納空間S8外側(前側)に配置されており、このことで、第1上側インセット扉11a及び第2上側インセット扉11bは、方立板4と接触することなく、その前方をガイドレール16に沿ってスライド移動可能に構成されている。
第1上側インセット扉11aには、第2上側インセット扉11b側の側端面と裏面との間の隅角に第1引手19aが配設され、第2上側インセット扉11bには、第1上側インセット扉11a側の側端面と裏面との間の隅角に第2引手19bが配設されている。後に詳細に説明するが、第1引手19a及び第2引手19bは、それぞれ第1隙間隠し部20a及び第2隙間隠し部20bを有し、第1上側インセット扉11a及び第2上側インセット扉11bが収納空間S8を全閉した状態のとき、それらの間の隙間が第1隙間隠し部20a及び第2隙間隠し部20bにより塞がれるように構成されている。
第1上側インセット扉11a及び第2上側インセット扉11bのそれぞれの下端面には、それらのスライド移動方向(左右方向)に延びるガイド溝17が形成されている。但し、ガイド溝17は、第1上側インセット扉11a及び第2上側インセット扉11bのそれぞれの側端にまで達しないように形成されており、すなわち、ガイド溝17の長さ方向(左右方向)の端部には壁面17a,17bがある。一方、第1上側インセット扉11a及び第2上側インセット扉11bの下側に位置する棚板3の上面には、上方に突出してその先端部がガイド溝17内にまで達するガイドピン18が設けられている。ガイドピン18は、第1上側インセット扉11aと第2上側インセット扉11bが、収納空間S8を全閉(収納空間S6は全開)した状態のときに、第1上側インセット扉11a及び第2上側インセット扉11bのそれぞれの側端面が互いに接触しないように、ガイド溝17の壁面17aに当接して第1上側インセット扉11a及び第2上側インセット扉11bのそれぞれのスライド移動を規制できるように配置されている。
なお、ガイドピン18は、第1上側インセット扉11a及び第2上側インセット扉11bが収納空間S8を全閉(収納空間S6を全開)した状態のときに、ガイド溝17の一方の壁面17aと当接し、反対に、第1上側インセット扉11a及び第2上側インセット扉11bが収納空間S8を全開(収納空間S6を全閉)した状態のときには、ガイドピン18がガイド溝17の他方の壁面17bと当接するように配置されていてもよい。このようにすると、第1上側インセット扉11a及び第2上側インセット扉11bのそれぞれをその全開位置と全閉位置との間のみでスライド移動させることが可能となる。
また、図示しないが、第1上側インセット扉11a及び第2上側インセット扉11bが収納空間S8を全開及び全閉する位置に対応して、ガイドレール16に吊り車15の走行を規制するストッパ部材が設けられていてもよい。このようにすることで、該ストッパ部材がガイド溝17及びガイドピン18と共同して、第1上側インセット扉11a及び第2上側インセット扉11bのそれぞれを全開位置と全閉位置との間のみでスライド移動させることが可能となり、さらに、吊り車15がガイドレール16から脱落することを防止できる。
(引手)
次に、第1引手19a及び第2引手19bについて、図6(a)、(b)及び図7(a)、(b)を参照しながら説明する。図6(a)は第2上側インセット扉11bの表面側の斜視図であり、図6(b)は第1上側インセット扉11aと第2上側インセット扉11bとが全閉状態のときの表面側の斜視図である。図7(a)は、第1上側インセット扉11aの裏面側の斜視図であり、図7(b)は第1上側インセット扉11aと第2上側インセット扉11bとが全閉状態のときの裏面側の斜視図である。なお、図6(a)、(b)及び図7(a)、(b)では、図の簡略化のために、取付穴部21及び吊り車15を省略している。
次に、第1引手19a及び第2引手19bについて、図6(a)、(b)及び図7(a)、(b)を参照しながら説明する。図6(a)は第2上側インセット扉11bの表面側の斜視図であり、図6(b)は第1上側インセット扉11aと第2上側インセット扉11bとが全閉状態のときの表面側の斜視図である。図7(a)は、第1上側インセット扉11aの裏面側の斜視図であり、図7(b)は第1上側インセット扉11aと第2上側インセット扉11bとが全閉状態のときの裏面側の斜視図である。なお、図6(a)、(b)及び図7(a)、(b)では、図の簡略化のために、取付穴部21及び吊り車15を省略している。
図6(a)、(b)及び図7(a)、(b)に示すように、また、上述した通り、第1上側インセット扉11aには、第2上側インセット扉11b側の側端面と裏面との間の隅角に、第1引手19aが設けられている。言い換えると、第1引手19aは、第1上側インセット扉11aの第2上側インセット扉11b側の側端面から裏面にまで亘って設けられている。また、第2上側インセット扉11bには、第1上側インセット扉11a側の側端面と裏面との間の隅角に、第2引手19bが設けられている。言い換えると、第2引手19bは、第2上側インセット扉11bの第1上側インセット扉11a側の側端面から裏面にまで亘って設けられている。
具体的に、それらの構成について第2引手19bを例として説明すると、第2引手19bは、第2上側インセット扉11bの裏面と接する裏面片19b1と、該裏面片19b1に対して略垂直であり且つ第2上側インセット扉11bの側端面と接する側端面片19b2とを含む。また、裏面片19b1には、その厚さ方向に窪んだ凹部19b3が形成されている。凹部19b3は、その裏面側(収納空間側)のみならず、側端面側も開放した形状である。すなわち、凹部19b3は、底面と、上側、下側及び第2上側インセット扉11bの中央側に位置する3つの壁面とを有する。このように、第2引手19bは、第2上側インセット扉11bの裏面側及び側端面側が開放した凹部19b3を有するため、第2上側インセット扉11bの側端面側から裏面側に向かって手を入れて、第2引手19bに指を掛けることができる。
さらに、第2引手19bは、裏面片19b1の下部から裏面片19b1と平行に側方(第1上側インセット扉11a側)に突出する第2隙間隠し部20bを有する。なお、第2隙間隠し部20bは、凹部19b3の下部における裏面側の開放を覆うように一体に形成されている。
第2引手19bと同様に、第1引手19aも裏面片19a1、側端面片19a2及び凹部19a3を有する。但し、第1引手19aは、その裏面片19a1の上部から側方(第2上側インセット扉11b側)に突出する第1隙間隠し部20aを有する。
このような第1引手19aを有する第1上側インセット扉11aと、第2引手19bを有する第2上側インセット扉11bとを収納空間S8を全閉する位置にスライド移動させると、第1隙間隠し部20aと第2隙間隠し部20bとが上下方向に重なって、第1上側インセット扉11aと第2上側インセット扉11bとの間の隙間を塞ぐように構成されている。すなわち、第1隙間隠し部20a及び第2隙間隠し部20bのそれぞれの側方への突出長さは互いに同一となっている。また、それらの間の隙間の上下方向の全てを塞ぐことができるようにするためには、第1隙間隠し部20aと第2隙間隠し部20bとの上下方向の長さの和は、第1上側インセット扉11a及び第2上側インセット扉11bの上下方向の長さと同一であることが好ましい。
さらに、第1隙間隠し部20a及び第2隙間隠し部20bの上下方向の長さは互いに同一であること、すなわち第1上側インセット扉11a及び第2上側インセット扉11bの上下方向の長さの2分の1であることが好ましい。このようにすると、第1隙間隠し部20a及び第2隙間隠し部20bの上下方向の長さが同一であるため、見映えが良いことに加えて、第1隙間隠し部20a及び第2隙間隠し部20bが、それぞれ、第1引手19aの凹部19a3及び第2引手19bの凹部19b3の裏面側(収納空間側)の開放のうち2分の1のみを覆っているため、第1引手19a及び第2引手19bに指を掛けることが困難とはならない。
また、第1上側インセット扉11a及び第2上側インセット扉11bが、収納空間S8を全閉する位置にあるとき、第1隙間隠し部20aは第2引手19bの側端面片19b2に当接し、第2隙間隠し部20bは第1引手19aの側端面片19a2に当接する。但し、その当接する側端面片19a2,19b2の少なくとも一部に衝撃干渉材となる樹脂材が設けられていてもよい。この場合、樹脂材により全閉状態にある第1上側インセット扉11aと第2上側インセット扉11bとの間に若干の隙間が生じることになるので、設ける樹脂材の大きさは生じる隙間が目立たない程度の大きさとなるようにすることが好ましい。また、そのような樹脂材は、収納家具の正面の見映えを悪化しないために、透明であることが好ましい。
上記のような第1引手19a及び第2引手19bをそれぞれ、第1上側インセット扉11a及び第2上側インセット扉11bに取り付ける場合、第1上側インセット扉11a及び第2上側インセット扉11bのそれぞれにも凹部19a3,19b3に対応するように、その裏面から側端面に亘って窪み部を形成し、形成されたその窪み部に第1引手19a及び第2引手19bのそれぞれの凹部19a3,19b3を嵌め込む。さらに、凹部19a3,19b3の周辺における裏面片19a1,19b1及び側端面片19a2,b2をビス等の取付部材(図示せず)により第1上側インセット扉11a及び第2上側インセット扉11bの裏面及び側端面に取り付けることで、第1引手19a及び第2引手19bをそれぞれ第1上側インセット扉11a及び第2上側インセット扉11bに固定することができる。
さらに、本実施形態に係る第1引手19a及び第2引手19bには、それぞれの凹部19a3,19b3における側端面片19a3,19b3側の端部に、後方(収納空間側)に突出した凸部である手掛かり部22が形成されている。これにより、第1引手19a及び第2引手19bに指が容易に掛かるため、第1上側インセット扉11a及び第2上側インセット扉11bの開閉を容易にできる。なお、手掛かり部22は、指が掛かりやすい形状であれば特に限定されない。また、手掛かり部22が設けられる位置についても、指を掛けることができれば凹部19a3,19b3における側端面片19a2,19b2側の端部に限らない。
本実施形態では、第1上側インセット扉11a及び第2上側インセット扉11bは、吊り車15及びガイドレール16を用いて、棚板3にスライド移動可能に吊り下げ支持されているが、前記方立板4と接触せずに棚板3に沿ってスライド移動できれば、その支持方法は限定されない。
また、本実施形態では、第1上側インセット扉11aと第2上側インセット扉11bとを例として引戸、そのスライド機構及び引手について説明したが、当然に第1アウトセット扉10aと第2アウトセット扉10b及び第1下側インセット扉12aと第2下側インセット扉12bにも、上記の引戸、そのスライド機構及び引手を同様に適用可能である。但し、第1アウトセット扉10a及び第2アウトセット扉10bの場合、スライド機構において、吊り車15が第1アウトセット扉10a及び第2アウトセット扉10bの裏面側上部に取り付けられており、その吊り車15が棚板3の下面側の溝に設けられたガイドレール16に取り付けられることで、第1アウトセット扉10a及び第2アウトセット扉10bが棚板3に吊り下げ支持される。
本発明は、収納空間を共に閉鎖する引戸同士の間の隙間を隠すことができ、収納空間を開閉する扉として引戸が用いられた収納家具等に有用である。
1 収納家具
3 棚板(横板)
4 方立板
5 分割棚板(横板)
7 底板
10a 第1アウトセット扉(第1引戸)
10b 第2アウトセット扉(第2引戸)
11a 第1上側インセット扉(第1引戸)
11b 第2上側インセット扉(第2引戸)
12a 第1下側インセット扉(第1引戸)
12b 第2下側インセット扉(第2引戸)
13 開閉扉
14 引出し
15 吊り車
15a 取付部
15b 車輪部
16 ガイドレール
16a 溝
17 ガイド溝
18 ガイドピン
19a 第1引手
19b 第2引手
19a1,19b1 裏面片
19a2,19b2 側端面片
19a3,19b3 凹部
20a 第1隙間隠し部
20b 第2隙間隠し部
21 取付穴部
22 手掛かり部
3 棚板(横板)
4 方立板
5 分割棚板(横板)
7 底板
10a 第1アウトセット扉(第1引戸)
10b 第2アウトセット扉(第2引戸)
11a 第1上側インセット扉(第1引戸)
11b 第2上側インセット扉(第2引戸)
12a 第1下側インセット扉(第1引戸)
12b 第2下側インセット扉(第2引戸)
13 開閉扉
14 引出し
15 吊り車
15a 取付部
15b 車輪部
16 ガイドレール
16a 溝
17 ガイド溝
18 ガイドピン
19a 第1引手
19b 第2引手
19a1,19b1 裏面片
19a2,19b2 側端面片
19a3,19b3 凹部
20a 第1隙間隠し部
20b 第2隙間隠し部
21 取付穴部
22 手掛かり部
Claims (3)
- 天板又は棚板からなる複数の横板と、該横板に垂直な複数の方立板とが組み付けられて収納空間が区画され、該収納空間の前側に収納空間を開閉する引戸が設けられた収納家具において、
前記引戸は、前記横板に互いに独立して左右方向にスライド移動可能に吊り下げ支持された第1引戸及び第2引戸を含み、
前記第1引戸には、その裏面と前記第2引戸側の側端面との間の隅角に第1引手が配設されている一方、
前記第2引戸には、その裏面と前記第1引戸側の側端面との間の隅角に第2引手が配設され、
前記第1引手の上部には、その裏面側から前記第2引戸側に向かって延びる第1隙間隠し部が突設されている一方、
前記第2引手の下部には、その裏面側から前記第1引戸側に向かって延びる第2隙間隠し部が突設されており、
前記第1引戸と前記第2引戸とが前記収納空間を全閉した状態では、前記第1の隙間隠し部と前記第2の隙間隠し部とは互いに上下方向で重なって前記第1引戸と前記第2引戸との間の隙間を塞ぐように構成されていることを特徴とする収納家具。 - 前記第1引手及び第2引手は、それぞれの裏面側及び側端面側が開放された凹部と、該凹部の底面に後方に向けて突設された手掛かり部とを有することを特徴とする請求項1に記載の収納家具。
- 前記第1隙間隠し部及び第2隙間隠し部の上下方向の長さは、それぞれ前記第1引戸及び第2引戸の上下方向の長さの2分の1であることを特徴とする請求項1又は2に記載の収納家具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013015920A JP2014144216A (ja) | 2013-01-30 | 2013-01-30 | 収納家具 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013015920A JP2014144216A (ja) | 2013-01-30 | 2013-01-30 | 収納家具 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2014144216A true JP2014144216A (ja) | 2014-08-14 |
Family
ID=51424968
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2013015920A Pending JP2014144216A (ja) | 2013-01-30 | 2013-01-30 | 収納家具 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2014144216A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE102014215506A1 (de) | 2013-08-07 | 2015-02-12 | Canon Kabushiki Kaisha | Bildstabilisierungsvorrichtung, Steuerungsverfahren für diese, Speichermedium, das ein Steuerungsprogramm für diese speichert, und Bildaufnahmevorrichtung, die mit der Bildstabilisierungsvorrichtung ausgestattet ist |
-
2013
- 2013-01-30 JP JP2013015920A patent/JP2014144216A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE102014215506A1 (de) | 2013-08-07 | 2015-02-12 | Canon Kabushiki Kaisha | Bildstabilisierungsvorrichtung, Steuerungsverfahren für diese, Speichermedium, das ein Steuerungsprogramm für diese speichert, und Bildaufnahmevorrichtung, die mit der Bildstabilisierungsvorrichtung ausgestattet ist |
DE102014215506B4 (de) | 2013-08-07 | 2019-06-27 | Canon Kabushiki Kaisha | Bildstabilisierungsvorrichtung, Steuerungsverfahren für diese, und Bildaufnahmevorrichtung, die mit der Bildstabilisierungsvorrichtung ausgestattet ist |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP2014145165A (ja) | 収納家具 | |
JP4955215B2 (ja) | 壁面収納装置 | |
JP2014144216A (ja) | 収納家具 | |
JP5812871B2 (ja) | 収納家具の扉構造 | |
JP6009865B2 (ja) | 収納家具 | |
JP5225873B2 (ja) | ボックス状体 | |
JP2015223189A (ja) | 引出し | |
JP4653128B2 (ja) | 冷蔵庫 | |
JP3244167U (ja) | 家具及び仏壇 | |
JP2017176516A (ja) | 収納ユニット | |
JP2007224621A (ja) | 間仕切り壁の収納装置 | |
KR20160088140A (ko) | 조립 앵글을 이용한 수납장 | |
JP5984017B2 (ja) | キャビネット | |
JP7476019B2 (ja) | キャビネット | |
JP3159241U (ja) | 薄型小仏壇 | |
JP5680781B1 (ja) | 食器棚の引き違い戸 | |
JP4858383B2 (ja) | 手掛け取っ手構造 | |
KR200474158Y1 (ko) | 책상기능을 가지는 이동가구 | |
JP6300582B2 (ja) | 通風ユニット及び建具 | |
JP2018100513A (ja) | 収納キャビネット及びシステムキッチン | |
JP5061092B2 (ja) | 収納家具 | |
JP2023032741A (ja) | 収納庫 | |
JP2021023452A (ja) | コーナーキャビネット及びキッチンユニット | |
JP3190467U (ja) | パッキン及び建具等 | |
JP2005176967A (ja) | コーナーキャビネット |