JP5680781B1 - 食器棚の引き違い戸 - Google Patents

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Abstract

【課題】食器棚の引き違い戸において、後方引戸と前方引戸とが前後に重なった状態で後方引戸を閉じる操作を行う際、その操作を後方引戸の開閉端側で行うようにすることにより、後方引戸の閉操作時の操作性を改善する。【解決手段】後方引戸12の開閉端側には、後方引戸12の開閉操作を行う取っ手12Aを設け、取っ手12Aは、反収納部側に向けて開放された凹部12A0を備え、該凹部12A0には、後方引戸12を開操作可能とするため反開閉端側にあって開閉端側に対向する第1壁面12A1と、後方引戸12を閉操作可能とするため開閉端側にあって反開閉端側に対向する第2壁面12A2とが形成され、第2壁面12A2は、後方引戸12が全開とされて前方引戸11と面重ね状態とされたとき、取っ手12Aの凹部12A0内に、後方引戸12を閉操作する操作者の指が前方引戸11の端部側から入るように反収納部側への突出長が抑制されている。【選択図】図7

Description

本発明は、食器棚における収納部の出入口を開閉可能とする引き違い戸に関する。
下記特許文献1には、収納家具の引き違い戸において、後方引戸を勢いよく開いた際に前方引戸との隙間に指を挟まないようにした発明が開示されている。この発明では、図20〜24に示すように、後方引戸100の開閉端部101に引手110によって切欠部111を形成し、この切欠部111を後方引戸100の開閉操作時の操作部としている。切欠部111内には、操作部としての突部112が形成されており、その突部112の開閉端側は開放空間とされ、突部112の反開閉端側には指先を係合させるための凹部113が形成されている。そして、後方引戸100を開く際は、開閉端側から突部112に指先を押し当てて操作を行い、後方引戸100を閉じる際は、凹部113に指先を挿入して突部112を反開閉端側に引いて操作を行う。
特開平9−165944号公報
後方引戸100の開閉操作時の操作部となる突部112は、切欠部111内で開閉端側から離れた奥側にあり、操作性が悪いという問題点がある。特に、後方引戸100と前方引戸120とが前後に重なった状態で後方引戸100を閉じる操作を行うときは、表からは見えない突部112の奥側にある凹部113に指先を挿入する必要があり、特に操作性が悪い。
このような問題に鑑み本発明の課題は、食器棚の引き違い戸において、後方引戸と前方引戸とが前後に重なった状態で後方引戸を閉じる操作を行う際、操作部へのアクセスのし易さを維持しつつ、その操作を後方引戸の開閉端側で行うようにすることにより、後方引戸の閉操作時の操作性を改善することにある。
第1発明は、収納部の出入口を開閉可能とするように引き違い戸を配置した食器棚において、前記引き違い戸は、前記出入口の収納部側に配置された後方引戸と、反収納部側に配置された前方引戸とを備え、前記後方引戸の開閉端側には、後方引戸の開閉操作を行う操作部を設け、該操作部は、反収納部側に向けて開放された凹部を備え、該凹部には、前記後方引戸を開操作可能とするため反開閉端側にあって開閉端側に対向する第1壁面と、前記後方引戸を閉操作可能とするため開閉端側にあって反開閉端側に対向する第2壁面とが形成され、前記第2壁面は、前記後方引戸が全開とされて前記前方引戸と面重ね状態とされたとき、前記後方引戸の操作部の凹部内に、後方引戸を閉操作する操作者の指が前記前方引戸の端部側から入るように反収納部側への突出長が抑制されていることを特徴とする。
第1発明によれば、後方引戸を閉操作可能とするための操作部における凹部の第2壁面は、反収納部側への突出長が抑制されている。そのため、後方引戸が全開とされて前方引戸と面重ね状態、即ち各引戸の面同士が互いに重なり合った状態とされたとき、後方引戸の操作部の凹部内に、後方引戸を閉操作する操作者の指が容易に入ることができる。しかも、第2壁面は、後方引戸の開閉端側にあるため、操作者からは見易く、且つ操作し易い位置にあり、後方引戸の閉操作時の操作性を改善することができる。
食器棚では引き違い戸の開閉頻度が高く、しかも開閉操作の途中で操作方向を逆転することもよくある。第1発明においては、開閉操作の方向に係わらず同じ凹部へ指を入れて操作を行うことができ、操作方向が変わるときも単純に指の向きを変えるのみで、互いに対向配置された第1壁面か第2壁面を切り替えて操作することができ、操作性が良い。即ち、通常の各引戸の開閉操作性を犠牲にすることなく、上述のように両引戸が面重ね状態とされたときの後方引戸の閉操作の操作性を改善することができる。
一般的には、後方引戸を全開としたとき、操作部の凹部への指入れを容易にするために、操作部が前方引戸に覆われないように後方引戸の開度を抑制している。そのため、後方引戸を全開状態としても収納部の開口面積は後方引戸の開度を抑制した分だけ狭くなる。第1発明においては、両引戸を面重ね状態としても操作部の凹部への指入れが可能とされているため後方引戸の開度を抑制する必要はなく、従って収納部の開口面積が抑制されることはなく、収納部への収納物の出し入れを容易にすることができる。
第1発明において、前方引戸及び後方引戸は、収納部奥行き方向の最大厚さが10〜27mmとされることが好ましい。
第2発明は、上記第1発明において、前記凹部において、前記第1壁面と第2壁面とをつなぐ底面には、前記第1壁面に対する角度が鈍角となる傾斜面を備えることを特徴とする。
底面と第1壁面との境界部には操作部に加えられる外力による応力が集中するが、第2発明によれば、第1壁面と第2壁面とをつなぐ底面の第1壁面側に傾斜面を備えるため、傾斜面によって応力集中を抑制することができる。そのため、底面を形成する部位の板厚を薄くしても当該部位の必要強度を確保することができ、板厚を薄くした分だけ第2壁面の反収納部側への突出端位置を変えないで突出長を長くでき、第2壁面に対する操作性を良くすることができる。また、傾斜面を備えるため、操作部の凹部内に操作者が指を挿入したとき、指が傾斜面に当接することで必要以上に奥まで入らないようにして操作性を改善することができる。しかも、傾斜面に当接した指は、必要以上に奥まで入らないと同時に、傾斜面に沿って第1壁面側から第2壁面側に移動され易く、凹部内に指が挟まれる可能性を抑制することができる。
第2発明において、傾斜面は平坦面によって形成されたもの以外に湾曲面によって形成されたものも含む。傾斜面が湾曲面によって形成された場合は、第1壁面、底面、第2壁面と合わせて連続的な湾曲面とされても良い。
第3発明は、上記第1又は第2発明において、前記第2壁面の先端側には、前記第1壁面に向けて突出する突起が設けられていることを特徴とする。
第3発明によれば、突起が第2壁面を操作した指がすべるのを抑制する機能を果たし、第2壁面の反収納部側への突出長を短くしても操作性は維持することができ、第2壁面の突出長を短くした場合には、操作部の凹部の反収納部側のスペースを拡大でき、凹部への指入れを容易にすることができる。
第3発明において、突起の突出長さは種々選択できる。突出長さを長くした場合、第2壁面と突起とによって形成されるスペースに第1関節を曲げた状態の指が入り易くなり、第2壁面の反収納部側への突出長を短くしても操作性は維持し易くなる。そのため、操作部の凹部の反収納部側のスペースを更に拡大できる可能性がある。
第4発明は、上記第1〜3発明のいずれかにおいて、前記第2壁面は、反収納部側への突出長を維持しながら突出端位置が反収納部側へ突出するのを抑制するように、少なくとも一部が前記後方引戸の収納部側面よりも収納部側となる位置へ偏倚されていることを特徴とする。
第4発明によれば、第2壁面の少なくとも一部が、後方引戸の収納部側面より収納部側となる位置へ偏倚されている。そのため、第2壁面が反収納部側へ突出するのを抑制することができる。その結果、後方引戸が全開とされて前方引戸と面重ね状態とされたとき、後方引戸の操作部の凹部内に、後方引戸を閉操作する操作者の指が入るスペースが拡がり、指を入れ易くすることができる。しかも、第2壁面は反収納部側への突出長が維持されたまま偏倚されるため、後方引戸の閉操作時の操作性も維持することができる。
本発明の第1実施形態としての食器棚の斜視図である。 上記食器棚の縦断面図である。 上記食器棚における引き違い戸部分の拡大斜視図である。 上記引き違い戸における取っ手(操作部)周辺の拡大斜視図である。 上記引き違い戸における取っ手(操作部)周辺の平面図である。 上記引き違い戸における取っ手(操作部)単体の平面図である。 上記引き違い戸の開閉操作説明図であり、両引戸が閉じられた状態を示す。 上記引き違い戸の開閉操作説明図であり、後方引戸が開かれた状態を示す。 上記引き違い戸の開閉操作説明図であり、前方引戸が開かれた状態を示す。 本発明の第2実施形態の引き違い戸における取っ手(操作部)周辺の平面図である。 上記第2実施形態の引き違い戸における取っ手(操作部)単体の平面図である。 上記第2実施形態の引き違い戸の開閉操作説明図であり、両引戸が閉じられた状態を示す。 上記第2実施形態の引き違い戸の開閉操作説明図であり、後方引戸が開かれた状態を示す。 上記第2実施形態の引き違い戸の開閉操作説明図であり、前方引戸が開かれた状態を示す。 本発明の第3実施形態の引き違い戸における取っ手(操作部)周辺の平面図である。 上記第3実施形態の引き違い戸における取っ手(操作部)単体の平面図である。 上記第3実施形態の引き違い戸の開閉操作説明図であり、両引戸が閉じられた状態を示す。 上記第3実施形態の引き違い戸の開閉操作説明図であり、後方引戸が開かれた状態を示す。 上記第3実施形態の引き違い戸の開閉操作説明図であり、前方引戸が開かれた状態を示す。 本発明の従来例である収納家具の引き違い戸の斜視図である。 上記従来例の引き違い戸における操作部周辺の拡大斜視図である。 上記従来例の引き違い戸における操作部単体の正面図である。 上記従来例の引き違い戸における操作部単体の側面図である。 図22のXXIV−XXIV線断面図である。
<第1実施形態>
図1〜9は、本発明の第1実施形態を示す。第1実施形態は、一般的な食器棚における引き違い戸に本発明を適用した例を示す。
図1、2のように、食器棚1は、上部に棚構造の収納部2を備え、下部に引出構造の引出部3を備える。収納部2と引出部3との間には空間が形成され、フリースペースとされている。収納部2は、外壁板21(図7参照)によって前方開放の箱状に形成され、その内部は、内部空間が内壁板22(図7参照)によって左右に2分割され、分割された左右の各空間は適当枚数の棚板24によって上下に分割されている(図2参照)。
このように構成された収納部2の出入口となる外壁板21及び内壁板22の前方には、図7のように、アルミニウム合金製で枠状のレール23が固定され、そのレール23には、引き違い戸10がそれぞれのレール溝に嵌められて配置されている。引き違い戸10は、収納部2の出入口の収納部側に配置され、収納部奥行き方向の最大厚さt1が10〜27mmとされた後方引戸12(図5参照)と、反収納部側に配置され、収納部奥行き方向の最大厚さt1が10〜27mmとされた前方引戸11とを備えている。前方引戸11と後方引戸12とは、左右方向で線対称に構成されている。各引戸11、12は、アルミニウム合金製の外枠11B、12Bによって外形が形成され、外枠11B、12B内にガラス板11C、12Cが嵌め込まれている。また、各引戸11、12の開閉端部11E、12Eには、各引戸11、12の開閉操作を行う際の操作部となる、アルミニウム合金製の取っ手11A、12Aが上下幅全体に設けられている。取っ手11A、12Aは、図5のように、各引戸11、12の上下に配置された外枠11B、12Bに固定されている。
取っ手11A、12Aは、反収納部側に向けて開放された凹部11A0、12A0を備えるように形成されている。凹部11A0、12A0には、各引戸11、12を開操作可能とするため反開閉端側にあって開閉端側に対向する第1壁面11A1、12A1と、各引戸11、12を閉操作可能とするため開閉端側にあって反開閉端側に対向する第2壁面11A2、12A2とが形成されている。そして、第1壁面11A1、12A1と第2壁面11A2、12A2とをつなぐ底面11A3、12A3の第1壁面11A1、12A1側には、第1壁面11A1、12A1との成す角度θ(図5参照)が鈍角となる傾斜面11A4、12A4を備えている。また、第2壁面11A2、12A2の先端側には、第1壁面11A1、12A1に向けて突出する突起11A6、12A6が設けられている。
図8のように、後方引戸12が全開とされて前方引戸11と面重ね状態、即ち各引戸11、12の面同士が互いに重なり合った状態とされたとき、後方引戸12の取っ手12Aは、前方引戸11の収納部側となって、前方引戸11によって覆われることになる。この状態でも、取っ手12Aの凹部12A0内に操作者の指が入るように、第2壁面12A2は、反収納部側への突出長が抑制されている。一方、前方引戸11の取っ手11Aは、後方引戸12の取っ手12Aのように覆われることはないが、図7のように、両引戸11、12を共に閉じた状態としたとき、左右が対称形となり、デザイン的にバランスがとれるように、後方引戸12の取っ手12Aと対称形に構成されている。このように両引戸11、12を対称形に構成したため、上下反転して両者を入れ換えて使用することができ、生産性を高めて製造コストを抑制することができる。
各引戸11、12の取っ手11A、12Aの開閉端側には、上下幅全体に繊維束から成る隙詰め11A5、12A5が設けられ、各引戸11、12を閉じたとき、各取っ手11A、12Aの開閉端側とレール23の側壁との間に隙間ができないようにしている。これにより収納部2内へ埃や虫が入るのを抑制している。また、前方引戸11の外枠11Bと後方引戸12の外枠12Bとの隙間を小さくするように、前方引戸11の外枠11B面には、上下幅全体に繊維束から成る隙詰め11Dが設けられている。ここでも、収納部2内へ埃や虫が入るのを抑制している。また、各引戸11、12が開かれてレール23の側面に当接するときの衝撃を緩和するように、各引戸11、12に対応するレール23の側面にはゴム製の緩衝材23Aが、各側面の上部に固定されている。
以上のように構成された引き違い戸10において、前方引戸11を開閉するときは、取っ手11Aの凹部11A0に指を挿入して開閉操作を行う。前方引戸11を開くときは第1壁面11A1を押し、閉じるときは第2壁面11A2を押して操作される。このとき、取っ手11Aが前方引戸11の上下幅全体に設けられているため、操作場所が上下方向で限定されず操作性が良い。図7、8は前方引戸11が閉じられた状態であり、図9は前方引戸11が開かれた状態である。
一方、後方引戸12を開閉するときは、取っ手12Aの凹部12A0に指を挿入して開閉操作を行う。後方引戸12を開くときは第1壁面12A1を押し、閉じるときは第2壁面12A2を押して操作される。このとき、取っ手12Aが後方引戸12の上下幅全体に設けられているため、操作場所が上下方向で限定されず操作性が良い。図7は後方引戸12が閉じられた状態であり、図8は後方引戸12が開かれた状態である。
図8のように、後方引戸12が開かれた状態では、前方引戸11と後方引戸12が面重ね状態となり、取っ手12Aが前方引戸11に覆われて、その後側に隠れる。しかし、第2壁面12A2の反収納部側への突出長が抑制されているため、取っ手12Aの凹部12A0内に前方引戸11の端部側から指を出し入れすることは自在にできる。そのため、図8のように、後方引戸12を開いたとき、取っ手12Aの第2壁面12A2と前方引戸11の外枠11Bの裏面との間に操作者の指が挟まれることは無く、また、この状態から後方引戸12を閉じるとき、取っ手12Aの凹部12A0に指を入れて第2壁面12A2を操作することは容易にできる。しかも、第2壁面12A2は、後方引戸12の開閉端側にあるため、操作者からは見易く、且つ操作し易い位置にあり、後方引戸12の閉操作時の操作性を改善ことができる。
このとき、取っ手12Aの底面12A3に傾斜面12A4を備えるため、底面12A3を形成する部位の板厚を薄くしても当該部位の必要強度を確保することができ、板厚を薄くした分だけ第2壁面12A2の反収納部側への突出端位置を変えないで突出長lを長くでき、第2壁面12A2に対する操作性を良くすることができる。なぜなら、第1壁面12A1と第2壁面12A2とをつなぐ底面12A3と第1壁面12A1との境界部には取っ手12Aに加えられる外力による応力が集中するが、底面12A3の第1壁面側に傾斜面12A4を備えるため、傾斜面12A4によって応力集中を抑制することができる。また、第2壁面12A2の長さlが確保されているため、第2壁面12A2に対する指のかかり代を大きく確保することができ、指の爪を伸ばした人が操作をした場合でも良好な操作性を維持することができる。更に、傾斜面12A4を備えるため、取っ手12Aの凹部12A0内に操作者が指を挿入したとき、指が傾斜面12A4に当接することで必要以上に奥まで入らないようにして操作性を改善ことができる。しかも、傾斜面12A4に当接した指は、必要以上に奥まで入らないと同時に、傾斜面12A4に沿って第1壁面側12A1から第2壁面12A2側に移動され易く、凹部11A0内に指が挟まれる可能性を抑制することができる。
更にまた、第2壁面12A2の先端側には、第1壁面12A1に向けて突出する突起12A6が設けられているため、突起12A6が第2壁面12A2を操作した指がすべるのを抑制する機能を果たし、第2壁面12A2の反収納部側への突出長を短くしても操作性は維持することができ、第2壁面12A2の突出長を短くした場合には、操作部の凹部の反収納部側のスペースを拡大でき、凹部12A0への指入れを容易にすることができる。
食器棚では引き違い戸の開閉頻度が高く、しかも開閉操作の途中で操作方向を逆転することもよくある。第1実施形態においては、開閉操作の方向に係わらず同じ凹部12A0へ指を入れて操作を行うことができ、操作方向が変わるときも単純に指の向きを変えるのみで、互いに対向配置された第1壁面12A1か第2壁面12A2を切り替えて操作することができ、操作性が良い。即ち、通常の各引戸11、12の開閉操作性を犠牲にすることなく、上述のように両引戸11、12が面重ね状態とされたときの後方引戸12の閉操作の操作性を改善することができる。
一般的には、後方引戸12を全開としたとき、取っ手12Aの凹部12A0への指入れを容易にするために、取っ手12Aが前方引戸11に覆われないように後方引戸12の開度を抑制している。そのため、後方引戸12を全開状態としても収納部2の開口面積は後方引戸12の開度を抑制した分だけ狭くなる。第1実施形態においては、両引戸11、12が面重ね状態とすることができるため後方引戸12の開度を抑制する必要はなく、従って収納部2の開口面積が抑制されることはなく、収納部2への収納物の出し入れを容易にすることができる。
<第2実施形態>
図10〜14は、本発明の第2実施形態を示す。第2実施形態が第1実施形態に対して特徴とする点は、取っ手及び外枠の形状を変更した点である。その他の構成は両者同一であり、同一部分についての再度の説明は省略する。なお、第1実施形態の場合と同様、前方引戸11の取っ手11Aと後方引戸12の取っ手12Aは、左右対称に形成されている。従って、以下の説明では後方引戸12の取っ手12Aについてのみ説明し、前方引戸11の取っ手11Aについての説明は省略する。
第2実施形態では、第1実施形態に比べて外枠12Bの収納部奥行き方向の厚さt2が薄くされており、この外枠12Bの厚さt2に対応して取っ手12Aの形状が変更されている。即ち、取っ手12Aの凹部12A0への指入れのし易さと、第2壁面12A2への指かかりのし易さを両立させるためには、第2壁面12A2の収納部奥行き方向の位置は第1実施形態の場合と同一にする必要がある。そのため、取っ手12Aの凹部12A0における底面12A3の位置を、本来の位置から「α」だけ収納部側に偏倚させている(図10参照)。かかる偏倚は、取っ手12Aの傾斜面12A4に対応する部位で底面12A3を形成する部位が収納部側に「α」だけ偏倚することによって実現されている。
このように、取っ手12Aの第2壁面12A2は、後方引戸12の外枠12Bの収納部側面より収納部側となる位置に「α」だけ偏倚されている。このため、第2壁面12A2は、反収納部側への突出長lを維持しながら突出端位置が反収納部側へ突出するのを「α」だけ抑制されている。その結果、図13のように、後方引戸12が全開とされて前方引戸11と面重ね状態とされたとき、後方引戸12の取っ手12Aの凹部12A0内に、後方引戸12を閉操作する操作者の指が入るスペースが拡がり、指を入れ易くすることができる。しかも、第2壁面12A2の反収納部側への突出長lが維持されたまま「α」だけ偏倚されるため、後方引戸12の閉操作時の操作性も維持することができる。
<第3実施形態>
図15〜19は、本発明の第3実施形態を示す。第3実施形態が第2実施形態に対して特徴とする点は、取っ手の材質と形状を変更した点である。その他の構成は両者同一であり、同一部分についての再度の説明は省略する。なお、第1実施形態の場合と同様、前方引戸31の取っ手31Aと後方引戸32の取っ手32Aは、左右対称に形成されている。従って、以下の説明では後方引戸32の取っ手32Aについてのみ説明し、前方引戸31の取っ手31Aについての説明は省略する。
第1及び第2実施形態における後方引戸12の取っ手12Aはアルミニウム合金製であるのに対し、第3実施形態における後方引戸32の取っ手32Aは樹脂製である。なお、取っ手32Aにおいて表側に露出する部分(凹部32A0の内側及び外側の表面)には金属光沢の保護フィルム32A7が貼られている。また、第1及び第2実施形態における後方引戸12の外枠12Bに対する取っ手12Aの取付は、外枠12Bによって取っ手12Aの端部を挟み込んで固定しているのに対し、第3実施形態における後方引戸32の外枠32Bに対する取っ手32Aの取付は、取っ手32Aにブラケット32A6を一体に設け、このブラケット32A6によって取っ手32Aを外枠32Bに固定している。更に、第1及び第2実施形態における取っ手12Aの開閉端部に設けられる隙詰め12A5は、繊維束によって構成したのに対し、第3実施形態における取っ手32Aの開閉端部に設けられる隙詰め32A5は軟質樹脂製である。
以上の第3実施形態の引き違い戸30においても、第1及び第2実施形態における引き違い戸10の開閉操作の様子を示した図7〜9、及び図12〜14に対応して、図17〜19に示すように、第1及び第2実施形態の場合と同様の作用効果を達成することができる。
以上、特定の実施形態について説明したが、本発明は、それらの外観、構成に限定されず、本発明の要旨を変更しない範囲で種々の変更、追加、削除が可能である。例えば、上記実施形態では、取っ手11A、12Aをアルミニウム合金製とし、取っ手31A、32Aを樹脂製としたが、前者を樹脂製、後者をアルミニウム合金製としても良いし、両者を他の金属製としても良い。また、上記実施形態では、後方引戸12、32が前方引戸11、31に対して面重ね状態となったとき、後方引戸12、32が前方引戸11、31の収納部側に完全に隠れるようにしたが、僅かに両者がずれて重なるようにして、後方引戸12、32の開閉端が前方引戸11、31の反開閉端から露出するようにしても良い。その場合、後方引戸12、32に対応して設けられた緩衝材23Aの後方引戸12、32側への突出長を変えることにより対応することができる。
1 食器棚
2 収納部
3 引出部
10、30 引き違い戸
11、31 前方引戸
11A、31A 取っ手
11A0 凹部
11A1 第1壁面
11A2 第2壁面
11A3 底面
11A4 傾斜面
11A5 隙詰め
11A6 突起
11B 外枠
11C ガラス板
11D 隙詰め
11E 開閉端部
12、32 後方引戸
12A、32A 取っ手(操作部)
12A0、32A0 凹部
12A1 第1壁面
12A2 第2壁面
12A3 底面
12A4 傾斜面
12A5、32A5 隙詰め
12A6 突起
32A6 ブラケット
32A7 保護フィルム
12B、32B 外枠
12C ガラス板
12E 開閉端部
21 外壁板
22 内壁板
23 レール
23A 緩衝材
24 棚板

Claims (3)

  1. 食器棚の上部に設定される収納部の出入口を開閉可能とするように配置された引き違い戸であって
    前記引き違い戸は、前記出入口の収納部側に配置された後方引戸と、反収納部側に配置された前方引戸とを備え、
    前記後方引戸の開閉端側の上下幅全体には、後方引戸の開閉操作を行う操作部を設け、
    該操作部は、反収納部側に向けて開放された凹部を備え、該凹部には、前記後方引戸を開操作可能とするため反開閉端側にあって開閉端側に対向する第1壁面と、前記後方引戸を閉操作可能とするため開閉端側にあって反開閉端側に対向する第2壁面とが形成され、
    前記第2壁面は、前記後方引戸が全開とされて前記前方引戸と面重ね状態とされたとき、前記後方引戸の操作部の凹部内に、後方引戸を閉操作する操作者の指が前記前方引戸の端部側から入るように反収納部側への突出長が抑制され、
    前記後方引戸は、外枠によって外形が形成され、
    前記後方引戸の操作部は、前記外枠の開閉端側に突出して設けられた取っ手によって構成され、
    前記凹部は、前記第1壁面を成す第1壁部と、前記第2壁面を成す第2壁部と、これら両壁部をつなぐ底面部とを組み合わせて成り、前記底面部には、前記第1壁面に対する角度が鈍角となる傾斜面を備えることを特徴とする食器棚の引き違い戸。
  2. 請求項1において、
    前記第2壁面の先端側には、前記第1壁面に向けて突出する突起が設けられていることを特徴とする食器棚の引き違い戸。
  3. 請求項1又は2において、
    前記第2壁面は、反収納部側への突出長を維持しながら突出端位置が反収納部側へ突出するのを抑制するように、少なくとも一部が前記後方引戸の収納部側面よりも収納部側となる位置へ偏倚されていることを特徴とする食器棚の引き違い戸。
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