JP2016016087A - 食器棚の引き違い戸 - Google Patents

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Abstract

【課題】食器棚の引き違い戸において、後方引戸と前方引戸とが前後に重なった状態で後方引戸を閉じる操作を行う際、その操作を後方引戸の前方引戸と重ならない開閉端側表面又は裏面で行うようにすることにより、後方引戸の閉操作時の操作性を改善する。
【解決手段】引き違い戸10は、食器棚収納部の出入口の収納部側に配置された後方引戸12と、反収納部側に配置された前方引戸11とを備え、後方引戸12の開閉端側で、且つ収納部側には、後方引戸12の閉操作を行う取っ手12Mの凹部12M2が設けられている。
【選択図】図6

Description

本発明は、食器棚における収納部の出入口を開閉可能とする引き違い戸に関する。
下記特許文献1には、収納家具の引き違い戸において、後方引戸を勢いよく開いた際に前方引戸との隙間に指を挟まないようにした発明が開示されている。この発明では、図44〜48に示すように、後方引戸100の開閉端部101に引手110によって切欠部111を形成し、この切欠部111を後方引戸100の開閉操作時の操作部としている。切欠部111内には、操作部としての突部112が形成されており、その突部112の開閉端側は開放空間とされ、突部112の反開閉端側には指先を係合させるための凹部113が形成されている。そして、後方引戸100を開く際は、開閉端側から突部112に指先を押し当てて操作を行い、後方引戸100を閉じる際は、凹部113に指先を挿入して突部112を反開閉端側に引いて操作を行う。
特開平9−165944号公報
後方引戸100の開閉操作時の操作部となる突部112は、切欠部111内で開閉端側から離れた奥側にあり、操作性が悪いという問題点がある。特に、後方引戸100と前方引戸120とが前後に重なった状態で後方引戸100を閉じる操作を行うときは、表からは見えない突部112の奥側にある凹部113に指先を挿入する必要があり、特に操作性が悪い。
このような問題に鑑み本発明の課題は、食器棚の引き違い戸において、後方引戸と前方引戸とが前後に重なった状態で後方引戸を閉じる操作を行う際、その操作を後方引戸の前方引戸と重ならない開閉端側表面又は裏面で行うようにすることにより、後方引戸の閉操作時の操作性を改善することにある。
第1発明は、収納部の出入口を開閉可能とするように引き違い戸を配置した食器棚において、前記引き違い戸は、前記出入口の収納部側に配置された後方引戸と、反収納部側に配置された前方引戸とを備え、前記後方引戸の開閉端側で、且つ収納部側には、後方引戸の閉操作を行う操作部が設けられていることを特徴とする。
第1発明によれば、後方引戸を開状態から閉操作するときは、収納部側の操作部によって前方引戸に影響されることなく操作を行うことができる。そのため、後方引戸の閉操作時の操作性を改善することができる。
第2発明は、収納部の出入口を開閉可能とするように引き違い戸を配置した食器棚において、前記引き違い戸は、前記出入口の収納部側に配置された後方引戸と、反収納部側に配置された前方引戸とを備え、前記後方引戸の開閉端側には、後方引戸の開閉操作を行う操作部を設け、前記前方引戸は、前記後方引戸に比べて開閉操作方向における長さを短くされ、前記後方引戸が全開とされて前記前方引戸と面重ね状態とされたとき、後方引戸の操作部が、後方引戸を閉操作する操作者から見えるように、前方引戸に覆われることなく反収納部側に露出していることを特徴とする。
第2発明によれば、後方引戸が全開とされて前方引戸と面重ね状態、即ち各引戸の面同士が互いに重なり合った状態とされたとき、前方引戸は後方引戸に比べて開閉操作方向における長さが短いため、後方引戸の操作部は、前方引戸に覆われることなく反収納部側に露出している。そのため、後方引戸を全開状態から閉操作するとき、後方引戸の操作部は、前方引戸に影響されることなく操作することができる。従って、後方引戸の閉操作時の操作性を改善することができる。
第3発明は、収納部の出入口を開閉可能とするように引き違い戸を配置した食器棚において、前記引き違い戸は、前記出入口の収納部側に配置された後方引戸と、反収納部側に配置された前方引戸とを備え、前記後方引戸には、その開閉端側で、且つ前記前方引戸より反収納部側に突出して、後方引戸の開閉操作を行う操作部が設けられていることを特徴とする。
第3発明によれば、後方引戸を閉状態から開操作するとき、並びに開状態から閉操作するとき、前方引戸より反収納部側に突出した操作部によって、前方引戸に影響されることなく各操作を行うことができる。そのため、後方引戸の開閉操作時の操作性を改善することができる。
第4発明は、収納部の出入口を開閉可能とするように引き違い戸を配置した食器棚において、前記引き違い戸は、前記出入口の収納部側に配置された後方引戸と、反収納部側に配置された前方引戸とを備え、前記収納部は、各引戸の開閉操作方向に収納空間を分割するように、全閉状態における各引戸の開閉操作方向の境界部に対応する位置に分割壁が設けられ、該分割壁は、分割壁における前方引戸の開閉端側壁面が、後方引戸が全閉状態にあり、且つ前方引戸が全開状態にあるとき、後方引戸の反開閉端面及び前方引戸の開閉端面に対して各引戸の開閉操作方向で一致した位置となるようにされ、前記後方引戸に対しては、後方引戸の開位置を規制する規制手段を備え、該規制手段は、前記後方引戸の開閉端面が、前記分割壁における後方引戸の開閉端側壁面に対して各引戸の開閉操作方向で一致した位置となるように後方引戸の開位置を規制し、前記後方引戸の開閉端側には、後方引戸の閉操作を行う操作部を設け、前記後方引戸が全開状態とされて全閉状態の前記前方引戸と面重ね状態とされたとき、後方引戸の操作部が、後方引戸を閉操作する操作者から見えるように、前方引戸に覆われることなく反収納部側に露出していることを特徴とする。
第4発明によれば、後方引戸が全開とされて前方引戸と面重ね状態とされたとき、後方引戸の開位置が規制されるため、後方引戸の操作部は、前方引戸に覆われることなく反収納部側に露出している。そのため、後方引戸を全開状態から閉操作するとき、後方引戸の操作部は、前方引戸に影響されることなく操作することができる。従って、後方引戸の閉操作時の操作性を改善することができる。しかも、後方引戸が全閉状態にあり、且つ前方引戸が全開状態にあるとき、並びに後方引戸が全開状態にあり、且つ前方引戸が全閉状態にあるときのいずれにおいても、食器棚の出入口が各引戸によって狭められることがないように、各引戸及び分割壁の位置関係が設定されている。そのため、収納部への収納物の出し入れを容易にすることができる。
第5発明は、収納部の出入口を開閉可能とするように引き違い戸を配置した食器棚において、前記引き違い戸は、前記出入口の収納部側に配置された後方引戸と、反収納部側に配置された前方引戸とを備え、前記各引戸の開閉操作方向における合計長さは、前記出入口の同方向長さに比べて短くされており、前記後方引戸の開閉端側には、後方引戸の開閉操作を行う操作部を設け、前記前方引戸の反開閉端と前記後方引戸の反開閉端との間には、両者間の隙間を遮蔽する遮蔽板が設けられ、該遮蔽板は、前記後方引戸に対して開閉操作方向に摺動自在に支持され、且つ前記後方引戸の全開状態では、前記後方引戸から開閉操作方向への突出量を小さくするように前記後方引戸に沿って摺動され、前記後方引戸は、開方向への移動を規制されて、その操作部が後方引戸を操作する操作者から見えるように、前方引戸に覆われることなく反収納部側に露出していることを特徴とする。
第5発明によれば、両引戸が共に全閉状態とされたとき、両引戸間が離間していても、遮蔽板によって両引戸間の隙間は覆われ、隙間から収納部内に埃や虫が侵入することを防止できる。また、後方引戸の全開状態においては、遮蔽板はその突出量が小さくされるため、遮蔽板があるにも係わらず、後方引戸の全開時の位置を収納部の開口面積を大きくする側に移動することができる。そのため、収納部への収納物の出し入れを容易にすることができる。しかも、後方引戸が全開とされて前方引戸と面重ね状態とされたとき、後方引戸は開方向への移動を規制されているため、後方引戸の操作部は、前方引戸に覆われることなく反収納部側に露出している。そのため、後方引戸を全開状態から閉操作するとき、後方引戸の操作部は、前方引戸に影響されることなく操作することができる。従って、後方引戸の閉操作時の操作性を改善することができる。
第6発明は、収納部の出入口を開閉可能とするように引き違い戸を配置した食器棚において、前記引き違い戸は、前記出入口の収納部側に配置された後方引戸と、反収納部側に配置された前方引戸とを備え、前記後方引戸に対しては、後方引戸をその開位置において開閉端側へ押し出す押出手段を備え、前記後方引戸の開閉端側には、後方引戸の開閉操作を行う操作部を設け、前記後方引戸が全開とされて前記前方引戸と面重ね状態とされたとき、後方引戸の操作部が、後方引戸を閉操作する操作者から見えるように、前方引戸に覆われることなく反収納部側に露出していることを特徴とする。
第6発明によれば、後方引戸が全開とされて前方引戸と面重ね状態とされたとき、後方引戸の開位置が開閉端側へ押し出されるため、後方引戸の操作部は、前方引戸に覆われることなく反収納部側に露出している。そのため、後方引戸を全開状態から閉操作するとき、後方引戸の操作部は、前方引戸に影響されることなく操作することができる。従って、後方引戸の閉操作時の操作性を改善することができる。
第7発明は、収納部の出入口を開閉可能とするように引き違い戸を配置した食器棚において、前記引き違い戸は、前記出入口の収納部側に配置された後方引戸と、反収納部側に配置された前方引戸とを備え、前記後方引戸の開閉端側及び反開閉端側で、且つ反収納部側には、後方引戸の開閉操作を行う操作部がそれぞれ設けられていることを特徴とする。
第7発明によれば、後方引戸の開閉端側及び反開閉端側にそれぞれ操作部が設けられているため、両引戸が面重ね状態とされて後方引戸の両操作部が共に前方引戸の後方に隠れない限り、後方引戸の2つの操作部のうちどちらかが前方引戸に覆われることなく反収納部側に露出している。そのため、後方引戸の露出している操作部は、前方引戸に影響されることなく操作することができる。従って、後方引戸の開閉操作時の操作性を改善することができる。
本発明の第1実施形態としての食器棚の斜視図である。 上記食器棚の縦断面図である。 上記食器棚における引き違い戸部分の拡大正面図である。 上記引き違い戸における取っ手(操作部)周辺の拡大斜視図である。 上記引き違い戸の開閉操作説明図であり、両引戸が閉じられた状態を示す。 上記引き違い戸の開閉操作説明図であり、後方引戸が開かれた状態を示す。 上記引き違い戸の開閉操作説明図であり、前方引戸が開かれた状態を示す。 本発明の第2実施形態の引き違い戸における開閉操作説明図であり、両引戸が閉じられた状態を示す。 上記第2実施形態の引き違い戸における開閉操作説明図であり、後方引戸が開かれた状態を示す。 上記第2実施形態の引き違い戸の開閉操作説明図であり、前方引戸が開かれた状態を示す。 本発明の第3実施形態の引き違い戸における開閉操作説明図であり、両引戸が閉じられた状態を示す。 上記第3実施形態の引き違い戸における開閉操作説明図であり、後方引戸が開かれた状態を示す。 上記第3実施形態の引き違い戸の開閉操作説明図であり、前方引戸が開かれた状態を示す。 本発明の第4実施形態の引き違い戸における開閉操作説明図であり、両引戸が閉じられた状態を示す。 上記第4実施形態の引き違い戸における開閉操作説明図であり、後方引戸が開かれた状態を示す。 上記第4実施形態の引き違い戸の開閉操作説明図であり、前方引戸が開かれた状態を示す。 本発明の第5実施形態の引き違い戸における開閉操作説明図であり、両引戸が閉じられた状態を示す。 上記第5実施形態の引き違い戸における開閉操作説明図であり、後方引戸が開かれた状態を示す。 上記第5実施形態の引き違い戸の開閉操作説明図であり、前方引戸が開かれた状態を示す。 本発明の第6実施形態の引き違い戸における開閉操作説明図であり、両引戸が閉じられた状態を示す。 上記第6実施形態の引き違い戸における開閉操作説明図であり、後方引戸が開かれた状態を示す。 上記第6実施形態の引き違い戸の開閉操作説明図であり、前方引戸が開かれた状態を示す。 本発明の第7実施形態の引き違い戸における開閉操作説明図であり、両引戸が閉じられた状態を示す。 上記第7実施形態の引き違い戸における開閉操作説明図であり、後方引戸が開かれた状態を示す。 上記第7実施形態の引き違い戸の開閉操作説明図であり、前方引戸が開かれた状態を示す。 本発明の第8実施形態の引き違い戸における開閉操作説明図であり、両引戸が閉じられた状態を示す。 上記第8実施形態の引き違い戸における開閉操作説明図であり、後方引戸が開かれた状態を示す。 上記第8実施形態の引き違い戸の開閉操作説明図であり、前方引戸が開かれた状態を示す。 本発明の第9実施形態の引き違い戸における開閉操作説明図であり、両引戸が閉じられた状態を示す。 上記第9実施形態の引き違い戸における開閉操作説明図であり、後方引戸が開かれた状態を示す。 上記第9実施形態の引き違い戸の開閉操作説明図であり、前方引戸が開かれた状態を示す。 本発明の第10実施形態の引き違い戸における開閉操作説明図であり、両引戸が閉じられた状態を示す。 上記第10実施形態の引き違い戸における開閉操作説明図であり、後方引戸が開かれた状態を示す。 上記第10実施形態の引き違い戸の開閉操作説明図であり、前方引戸が開かれた状態を示す。 本発明の第11実施形態の引き違い戸における正面図である。 上記第11実施形態の引き違い戸における主要部の拡大斜視図である。 本発明の第11実施形態の引き違い戸における開閉操作説明図であり、両引戸が閉じられた状態を示す。 上記第11実施形態の引き違い戸における開閉操作説明図であり、後方引戸が開かれた状態を示す。 上記第11実施形態の引き違い戸における開閉操作説明図であり、後方引戸が開かれた状態で、僅かに閉方向に突出された状態を示す。 上記第11実施形態の引き違い戸の開閉操作説明図であり、前方引戸が開かれた状態を示す。 本発明の第12実施形態の引き違い戸における開閉操作説明図であり、両引戸が閉じられた状態を示す。 上記第12実施形態の引き違い戸における開閉操作説明図であり、後方引戸が開かれた状態を示す。 上記第12実施形態の引き違い戸における開閉操作説明図であり、図41に対して各引戸の開閉位置が逆となって両引戸が閉じられた状態を示す。 本発明の従来例である収納家具の引き違い戸の斜視図である。 上記従来例の引き違い戸における操作部周辺の拡大斜視図である。 上記従来例の引き違い戸における操作部単体の正面図である。 上記従来例の引き違い戸における操作部単体の側面図である。 図46のXXXXVIII−XXXXVIII線断面図である。
<第1実施形態>
図1〜7は、本発明の第1実施形態を示す。第1実施形態は、一般的な食器棚における引き違い戸に本発明を適用した例を示す。
図1、2のように、食器棚1は、上部に棚構造の収納部2を備え、下部に引出構造の引出部3を備える。収納部2と引出部3との間には空間が形成され、フリースペースとされている。収納部2は、外壁板21(図5参照)によって前方開放の箱状に形成され、その内部は、内部空間が内壁板22(図5参照)によって左右に2分割され、分割された左右の各空間は適当枚数の棚板24によって上下に分割されている(図2参照)。
このように構成された収納部2の出入口となる外壁板21及び内壁板22の前方には、図5のように、アルミニウム合金製で枠状のレール23が固定され、そのレール23には、引き違い戸10がそれぞれのレール溝に嵌められて配置されている。引き違い戸10は、収納部2の出入口の収納部側に配置された後方引戸12と、反収納部側に配置された前方引戸11とを備えている。両引戸11、12の基本的構成は、左右方向で線対称に構成されている。各引戸11、12は、アルミニウム合金製の外枠11B、12Bと、各引戸11、12の開閉操作を行う際の操作部となる、アルミニウム合金製の取っ手11M、12Mとによって外形が形成されている。そして、外枠11B、12Bと取っ手11M、12Mとによって形成される枠内にガラス板11C、12Cが嵌め込まれている。取っ手11M、12Mは、図4のように、各引戸11、12の上下に配置された外枠11B、12Bに固定されている。
取っ手11M、12Mは、図5〜7のように、各引戸11、12の開閉端部11E、12Eから突出して形成された先端部11M1、12M1を備えている。先端部11M1、12M1は、反収納部側に向けて開放された凹部11M0、12M0を備えるように湾曲形成されている。また、先端部11M1、12M1の収納部側にも凹部11M2、12M2を備えている。各凹部11M0、12M0、11M2、12M2は収納部2の奥行方向で非対称に形成されている。即ち、反収納部側の凹部11M0、12M0に比べて、収納部側の凹部11M2、12M2は凹形状の開口面積を大きくされている。そのため、取っ手11M、12Mの先端部11M1、12M1を反収納部側に湾曲させて、収納部側の凹部11M2、12M2における凹形状の開口面積を大きくしても指かかりを確保できるようにしている。なお、取っ手11M、12Mは、各引戸11、12の開閉端部11E、12Eの上下幅全体に設けられ、操作場所が上下方向で限定されないようにして操作性を良くしている。
以上のように構成された引き違い戸10において、前方引戸11を開閉するときは、取っ手11Mの凹部11M0に指を挿入して開閉操作を行う。前方引戸11を開くときは、凹部11M0内の反開閉端側壁面を押して操作し、前方引戸11を閉じるときは、凹部11M0内の開閉端側壁面を押して操作する。図5、6は前方引戸11が閉じられた状態であり、図7は前方引戸11が開かれた状態である。なお、前方引戸11を閉じるときは、凹部11M2内に指を挿入して操作することもできる。
一方、後方引戸12を開閉するときは、取っ手12Mの凹部12M0、12M2に指を挿入して開閉操作を行う。後方引戸12を開くときは、凹部12M0内の反開閉端側壁面を押して操作し、後方引戸12を閉じるときは、収納部側の凹部12M2内の開閉端側壁面を押して操作する。図5、7は後方引戸12が閉じられた状態であり、図6は後方引戸12が開かれた状態である。後方引戸12を閉じるとき、途中からは凹部12M0に指を挿入して操作することもできる。
以上のように、後方引戸12を開状態から閉操作するときは、収納部側の凹部12M2によって前方引戸11に影響されることなく操作を行うことができる。そのため、後方引戸12の閉操作時の操作性を改善することができる。その上、取っ手12Mは、収納部側の凹部12M2における凹形状の開口面積がより大きくされているため、図6のように前方引戸11が全閉状態、且つ後方引戸12が全開状態において後方引戸12を閉操作するとき、取っ手12Mと内壁板22の出入口側端部との間のスペースが大きく確保され、凹部12M2への指の挿入が容易にされている。
<第2実施形態>
図8〜10は、本発明の第2実施形態を示す。第2実施形態が第1実施形態に対して特徴とする点は、取っ手と内壁板の形状を変更した点である。その他の構成は実質的に両者同一であり、同一部分についての再度の説明は省略する。なお、第1実施形態の場合と同様、前方引戸11の取っ手11Jと後方引戸12の取っ手12Jは、左右対称に形成されている。従って、以下の説明では後方引戸12の取っ手12Jについてのみ説明し、前方引戸11の取っ手11Jについての説明は省略する。
第1実施形態における後方引戸12の取っ手12Mは、反収納部側の凹部12M0と収納部側の凹部12M2が非対称とされているのに対し、第2実施形態における後方引戸12の取っ手12Jでは反収納部側の凹部12J0と収納部側の凹部12J2が線対称に形成されている。また、第2実施形態における内壁板22Aでは、収納部2の出入口側端部が斜めにカットされてカット部22A1が形成されている。
第2実施形態では、その他にも細部において第1実施形態に対して相違している。一つはレール23や前方引戸11の外枠11H、後方引戸12の外枠12Hの形状である。また、前方引戸11の取っ手11J、後方引戸12の取っ手12Jの先端に、レール23の側壁との間の隙間を小さくする隙詰めを設けている。更に、前方引戸11の外枠11Hの収納部2側にも、後方引戸12の外枠12Hとの間の隙間を小さくする隙詰めを設けている。
図8のように、閉じられている後方引戸12を開操作するときは、取っ手12Jの反収納部側の凹部12J0に指を入れて操作が行われる。この操作は、第1実施形態の場合と同様である。一方、図9のように、前方引戸11が全閉状態で、且つ後方引戸12が全開状態において、後方引戸12を閉操作するときは、取っ手12Jの収納部側の凹部12J2に指を入れて操作が行われる。このとき、内壁板22Aの出入口側端部にカット部22A1が形成されているため、取っ手12Jと内壁板22Aの出入口側端部とのスペースが拡大されて、凹部12J2への指の挿入が容易となる。即ち、操作性が改善される。
なお、第2実施形態では、内壁板22Aにカット部22A1を形成して取っ手12Jと内壁板22Aの出入口側端部とのスペースを拡大したが、カット部22A1におけるカット形状を斜めとせず、内壁板22Aの出入口側端部の反収納部側への突出量を抑える構造としても同様の作用効果を達成することができる。
<第3実施形態>
図11〜13は、本発明の第3実施形態を示す。第3実施形態が第1実施形態に対して特徴とする点は、取っ手の形状を変更した点、並びに収納部2の開口広さに対する各引戸の開閉操作方向の長さを大きくした点である。その他の構成は両者同一であり、同一部分についての再度の説明は省略する。なお、第1実施形態の場合と同様、前方引戸11の取っ手11Lと後方引戸12の取っ手12Lは、左右対称に形成されている。従って、以下の説明では後方引戸12の取っ手12Lについてのみ説明し、前方引戸11の取っ手11Lについての説明は省略する。
第1実施形態における後方引戸12の取っ手12Mは、その先端部12M1が湾曲形成されていたのに対し、第3実施形態における後方引戸12の取っ手12Lの先端部12L1は直線的に形成されている。
図11のように、閉じられている後方引戸12を開操作するときは、取っ手12Lの正面側の凹部12L0に指を入れて操作が行われる。この操作は、第1実施形態の場合と同様である。一方、図12のように、前方引戸11が全閉状態で、且つ後方引戸12が全開状態において、後方引戸12を閉操作するときは、取っ手12Lの収納部側の凹部12L2に指を入れて操作が行われる。このとき、取っ手12Lの収納部側の凹部12L2の開口面積が大きくされていること、並びに取っ手12Lが内壁板22に対応する位置より後方引戸12の閉側へ食み出していることにより、取っ手12Lと内壁板22の出入口側端部との間のスペースが大きくされ、凹部12L2への指の挿入が容易にされている。即ち、操作性が改善されている。
<第4実施形態>
図14〜16は、本発明の第4実施形態を示す。第4実施形態が第3実施形態に対して特徴とする点は、取っ手の形状を変更した点である。その他の構成は両者同一であり、同一部分についての再度の説明は省略する。なお、第1実施形態の場合と同様、前方引戸11の取っ手11Nと後方引戸12の取っ手12Nは、左右対称に形成されている。従って、以下の説明では後方引戸12の取っ手12Nについてのみ説明し、前方引戸11の取っ手11Nについての説明は省略する。
第3実施形態における後方引戸12の取っ手12Lは、反収納部側と収納部側の各凹部12L0、12L2が後方引戸12のガラス板12Cと平行に形成された先端部12L1の両面に分けて形成されているのに対し、第4実施形態における後方引戸12の取っ手12Nの反収納部側と収納部側の各凹部12N0、12N2は後方引戸12のガラス板12Cに対して収納部2の前後方向に波打つように形成された先端部12N1の両面に分けて形成されている。
図14のように全閉状態とされた後方引戸12を開操作するときは、反収納部側の凹部12N0に指を入れて操作される。また、図15のように全開状態とされた後方引戸12を閉操作するときは、収納部側の凹部12N2に指を入れて操作される。このとき、収納部側の凹部12N2は、反収納部側の凹部12N0よりも後方引戸12の開閉端側に配置されているため、図15の状態で収納部側の凹部12N2に操作者が指を入れるとき、内壁板22との干渉が抑制され、指の挿入が容易にでき、操作性を改善することができる。
<第5実施形態>
図17〜19は、本発明の第5実施形態を示す。第5実施形態が第1実施形態に対して特徴とする点は、取っ手の形状を変更した点と、前方引戸11の開閉操作方向における長さを後方引戸12に比べて短くした点である。その他の構成は両者同一であり、同一部分についての再度の説明は省略する。なお、第1実施形態の場合と同様、前方引戸11の取っ手11Aと後方引戸12の取っ手12Aは、左右対称に形成されている。従って、以下の説明では後方引戸12の取っ手12Aについてのみ説明し、前方引戸11の取っ手11Aについての説明は省略する。
第1実施形態における後方引戸12の取っ手12Mは、反収納部側と収納部側の両側に凹部12M0、12M2が設けられていたのに対し、第5実施形態における後方引戸12の取っ手12Aでは、凹部12A0が操作者に面する反収納部側にのみ設けられている。
図17のように、閉じられている後方引戸12を開操作するときは、取っ手12Aの反収納部側の凹部12A0に指を入れて操作が行われる。このとき、後方引戸12の取っ手12Aは、前方引戸11に覆われることなく操作者側に露出している。そのため、図17のように後方引戸12が閉じている状態から図18のように開かれたとき、取っ手12Aの凹部12A0に挿入している操作者の指が前方引戸11の反開閉端との間に挟まれることは回避できる。また、図18のように後方引戸12が開かれている状態から図17のように閉じようとするとき、前方引戸11の開閉操作方向における長さを後方引戸12に比べて短くしたため、取っ手12Aの凹部12A0に操作者が指を挿入することは容易となり、操作性が改善される。
<第6実施形態>
図20〜22は、本発明の第6実施形態を示す。第6実施形態が第5実施形態に対して特徴とする点は、取っ手と前方引戸の外枠の形状を変更した点である。その他の構成は両者同一であり、同一部分についての再度の説明は省略する。なお、第1実施形態の場合と同様、前方引戸11の取っ手11Iと後方引戸12の取っ手12Hは、左右対称に形成されている。従って、以下の説明では後方引戸12の取っ手12Hについてのみ説明し、前方引戸11の取っ手11Iについての説明は省略する。
第5実施形態における後方引戸12の取っ手12Aは、凹部12A0の断面形状が概ね角形であるのに対し、第6実施形態における後方引戸12の取っ手12Hは凹部12H0の断面形状が扇形である。また、第5実施形態における前方引戸11の外枠11Bは、その断面形状が概ね角形であるのに対し、第6実施形態における前方引戸11の外枠11Fは、その断面形状が尖頭形状である。
第6実施形態の引き違い戸10においても、第5実施形態における引き違い戸10の開閉操作の様子を示した図17〜19に対応して、図20〜22に示すように、第5実施形態の場合と同様の作用効果を達成することができる。その上、後方引戸12の取っ手12Hは凹部12H0の断面形状が扇形とされているため、凹部12H0内に操作者が指を挿入したとき、指が扇形の湾曲面に当接することで必要以上に奥まで入らないようにして操作性を改善することができる。
<第7実施形態>
図23〜25は、本発明の第7実施形態を示す。第7実施形態が第1実施形態に対して特徴とする点は、取っ手の形状を変更した点である。その他の構成は両者同一であり、同一部分についての再度の説明は省略する。なお、第1実施形態の場合と同様、前方引戸11の取っ手11Qと後方引戸12の取っ手12Qは、左右対称に形成されている。従って、以下の説明では後方引戸12の取っ手12Qについてのみ説明し、前方引戸11の取っ手11Qについての説明は省略する。
第7実施形態においては、取っ手12Qが概ね断面L字形状に形成されており、L字形状の一片が後方引戸12の開閉端部12Eにおいて前方引戸11の位置を越えてレール23の反収納部側から突出して形成されている。
図23のように全閉状態とされた後方引戸12を開操作するときは、取っ手12Qの先端部12Q1を指で摘んで操作される。また、図24のように全開状態とされた後方引戸12を閉操作するときも、取っ手12Qの先端部12Q1を指で摘んで操作される。そのため、図24のように後方引戸12を全開状態として、両引戸11、12が互いに面重ね状態とされて、収納部2の開口面積を大きくしているときでも、後方引戸12の取っ手12Qの操作は、前方引戸11に影響されることなく行うことができ、操作性を改善することができる。
<第8実施形態>
図26〜28は、本発明の第8実施形態を示す。第8実施形態が第7実施形態に対して特徴とする点は、取っ手の形状を変更した点である。その他の構成は両者同一であり、同一部分についての再度の説明は省略する。なお、第1実施形態の場合と同様、前方引戸11の取っ手11Pと後方引戸12の取っ手12Pは、左右対称に形成されている。従って、以下の説明では後方引戸12の取っ手12Pについてのみ説明し、前方引戸11の取っ手11Pについての説明は省略する。
第8実施形態の取っ手12Pは、第7実施形態の取っ手12Qに比べて、先端部12P1を成すL字形状の一片の板厚が厚く形成されている。しかも、突出した取っ手12Pの先端部12P1は、L字形状の内角側が断面円弧状に切り取られて先細に形成されている。第8実施形態の取っ手12Pの操作性については、第7実施形態の取っ手12Qと同様である。
<第9実施形態>
図29〜31は、本発明の第9実施形態を示す。第9実施形態が第5実施形態に対して特徴とする点は、前方引戸11と後方引戸12の開閉操作方向における長さを互いに同一とした点、並びに内壁板22の位置を後方引戸12の開閉端側に偏倚させた点である。図29〜31において内壁板22に対応して記載された二点鎖線は、引き違い戸10を備えた収納部2の幅方向(前方引戸11と後方引戸12の開閉操作方向)の中間位置にある中心線を示す。その他の構成は両者同一であり、同一部分についての再度の説明は省略する。なお、第1実施形態の場合と同様、前方引戸11の取っ手11Aと後方引戸12の取っ手12Aは、左右対称に形成されている。従って、以下の説明では後方引戸12の取っ手12Aについてのみ説明し、前方引戸11の取っ手11Aについての説明は省略する。
第9実施形態においては、内壁板22(第4発明における分割壁に相当)は、内壁板22における前方引戸11の開閉端側壁面22aが、図31のように後方引戸12が全閉状態にあり、且つ前方引戸11が全開状態にあるとき、後方引戸12の反開閉端面12Ba及び前方引戸11の開閉端面11Aaに対して、各引戸11、12の開閉操作方向で一致した位置となるようにされている。また、後方引戸12のレール溝に対応してスペーサ10C(第4発明における規制手段に相当)が設けられている。スペーサ10Cは、後方引戸12が開放されたときの開位置を規制するように、後方引戸12のレール溝の上部に設けられている。但し、スペーサ10Cを設ける位置は、後方引戸12の開位置を規制することができる位置であれば限定されない。
図30のように後方引戸12が開放されたとき、後方引戸12の反開閉端面12Baがスペーサ10Cに当接して開位置を規制されると、後方引戸12の開閉端面12Aaが、内壁板22における後方引戸12の開閉端側壁面22bに対して各引戸11、12の開閉操作方向で一致した位置となり、後方引戸12の取っ手12Aの凹部12A0が前方引戸11に覆われることなく露出した状態とされる。そのため、後方引戸12が閉じている状態から開かれたとき、取っ手12Aの凹部12A0に挿入している操作者の指が前方引戸11の反開閉端との間に挟まれることは回避できる。また、後方引戸12が開かれている状態から閉じようとするとき、取っ手12Aの凹部12A0に操作者が指を挿入することは容易となり、操作性が改善される。また、後方引戸12の開位置がスペーサ10Cによって規制されるのに合わせて、内壁板22の位置が後方引戸12の開閉端側に偏倚されているため、図30のように後方引戸12が全開状態にあるとき、並びに図31のように前方引戸11が全開状態にあるとき、収納部2の出入口は各引戸11、12に狭められることなく全開とされ、収納部2内への収納物の出し入れを容易に行なうことができる。
<第10実施形態>
図32〜34は、本発明の第10実施形態を示す。第10実施形態が第5実施形態に対して特徴とする点は、前方引戸11と後方引戸12の開閉操作方向における長さを互いに同一とし、且つ各引戸11、12間に遮蔽板10Aを設けた点である。その他の構成は両者同一であり、同一部分についての再度の説明は省略する。なお、第1実施形態の場合と同様、前方引戸11の取っ手11Aと後方引戸12の取っ手12Aは、左右対称に形成されている。従って、以下の説明では後方引戸12の取っ手12Aについてのみ説明し、前方引戸11の取っ手11Aについての説明は省略する。
遮蔽板10Aは、後方引戸12の外枠12Fに対して後方引戸12の開閉操作方向に摺動自在に支持されている。また、遮蔽板10Aの先端部10A1は、図32のように、前方引戸11の外枠11Gの反開閉端に係合可能に構成されている。更に、遮蔽板10Aに対応する前方引戸11の取っ手11Aの収納部2側には円形ゴム製のストッパ10Bが設けられ、後方引戸12が図33、34のように前方引戸11と面重ね状態とされたとき、遮蔽板10Aの先端部10A1はストッパ10Bに当接可能に構成されている。しかも、ストッパ10Bは後方引戸12の反開閉端にも当接可能に構成されている。
図32のように、各引戸11、12が共に全閉状態とされたとき、遮蔽板10Aは先端部10A1が前方引戸11の外枠11Gに係合して引っ張られ、後方引戸12の外枠12Fから最大限突出した状態とされる。この状態では、両引戸11、12間の隙間が遮蔽板10Aによって覆われ、隙間から収納部2内に埃や虫が侵入することを防止できる。また、図33、34のように、各引戸11、12が互いに面重ね状態とされたとき、遮蔽板10Aの先端部10A1はストッパ10Bに当接して、遮蔽板10Aは突出状態から後方引戸12の外枠12Fに沿って摺動され収納状態とされる。そのため、遮蔽板10Aがあるにも係わらず、後方引戸12の全開時及び全閉時の位置を収納部2の開口面積を大きくする側に遮蔽板10Aを移動することができる。その結果、収納部2への収納物の出し入れを容易にすることができる。このとき、後方引戸12は、その反開閉端がストッパ10Bに当接して相対移動を規制され、後方引戸12の取っ手12Aは、その先端部12A1が前方引戸11に覆われることなく露出した状態とされる。そのため、後方引戸12が閉じている状態から開かれたとき、取っ手12Aの凹部12A0に挿入している操作者の指が前方引戸11の反開閉端との間に挟まれることは回避できる。また、後方引戸12が開かれている状態から閉じようとするとき、取っ手12Aの凹部12A0に操作者が指を挿入することは容易となり、操作性が改善される。
<第11実施形態>
図35〜40は、本発明の第11実施形態を示す。第11実施形態が第5実施形態に対して特徴とする点は、前方引戸11と後方引戸12の開閉操作方向における長さを互いに同一とした点、並びに後方引戸12のレール溝に対応してプッシュラッチ10D(第6発明における押出手段に相当)を設けた点である。その他の構成は両者同一であり、同一部分についての再度の説明は省略する。なお、第1実施形態の場合と同様、前方引戸11の取っ手11Aと後方引戸12の取っ手12Aは、左右対称に形成されている。従って、以下の説明では後方引戸12の取っ手12Aについてのみ説明し、前方引戸11の取っ手11Aについての説明は省略する。
図35、36のように、プッシュラッチ10Dは、後方引戸12の開位置に対応するレール溝23A上部に埋設して設けられている。プッシュラッチ10Dは周知のものであり、プッシュラッチ10Dの先端に当接するように設けられた後方引戸12上の受部(不図示)がプッシュラッチ10Dの先端を押圧すると、押圧の都度、交互に受部を跳ね返すように押し出すものである。そのため、後方引戸12が開放されたときは、図38のように、各引戸11、12が互いに面重ね状態とされる。このとき、収納部2の出入口は各引戸12に狭められることなく全開とされ、収納部2内への収納物の出し入れを容易に行なうことができる。この状態で、図38の白抜き矢印のように、後方引戸12の取っ手12Aの開閉端を押圧すると、プッシュラッチ10Dの作用により図39の白抜き矢印のように、後方引戸12が押し出される。その結果、後方引戸12の取っ手12Aの凹部12A0が前方引戸11に覆われることなく露出した状態とされる。そのため、後方引戸12が開かれている状態から閉じようとするとき、取っ手12Aの凹部12A0に操作者が指を挿入することは容易となり、操作性が改善される。なお、プッシュラッチ10Dを設ける位置は、開位置に達した後方引戸12の動きを受け止める位置であれば良く、上記位置に限定されない。
<第12実施形態>
図41〜43は、本発明の第12実施形態を示す。第12実施形態が第5実施形態に対して特徴とする点は、取っ手を各引戸11、12の開閉端側に加えて反開閉端側にも設けた点と、各引戸11、12の開閉操作方向における長さを両者同一とした点である。その他の構成は両者同一であり、同一部分についての再度の説明は省略する。なお、両引戸11、12は基本的に同一構成であり、以下の説明では後方引戸12についてのみ説明し、前方引戸11についての説明は省略する。但し、前方引戸11は後方引戸12と同一構成としなくても良い。例えば、第5実施形態と同様に、前方引戸11は開閉端側にのみ取っ手を設け、反開閉端側には取っ手を設けない構成としても良い。
後方引戸12には、第5実施形態と同様、その開閉端部12Eに操作部としての取っ手12Aが設けられ、反開閉端側にも取っ手12Aと対称形を成すように操作部としての取っ手12Rが設けられている。取っ手12Rは、反収納部側が窪まされた凹部12R0が設けられ、この凹部12R0に指を挿入して後方引戸12を開閉操作可能とされている。
第12実施形態では、後方引戸12の開閉端側及び反開閉端側にそれぞれ取っ手12A、12Rが設けられているため、両引戸11、12が面重ね状態とされて後方引戸12の両取っ手12A、12Rが共に前方引戸11の後方に隠れない限り、後方引戸12の2つの取っ手12A、12Rのうちどちらかが前方引戸11に覆われることなく反収納部側に露出している。そのため、後方引戸12の露出している取っ手12A、12Rは、前方引戸11に影響されることなく操作することができる。従って、後方引戸12の開閉操作時の操作性を改善することができる。
第12実施形態では、後方引戸12の開閉端側及び反開閉端側にそれぞれ取っ手12A、12Rが設けられ、前方引戸11にも同様に2つの取っ手11A、11Rが設けられているため、両引戸11、12を共に全閉にした状態は、図41、43いずれの状態でも実現できる。
後方引戸12には周知のクローザ機能(不図示)を備えても良い。それにより、後方引戸12が全開又は全閉状態となる手前で開閉操作を止めても、後方引戸12は自動でゆっくり全開又は全閉状態とすることができる。その結果、後方引戸12の開閉操作のために取っ手12A、12Rの凹部12A0、12R0に挿入していた指が、後方引戸12が全開又は全閉状態となるときに前方引戸11の先端部11A1、11R1との間に挟まれる恐れがなくなる。
後方引戸12には、第11実施形態と同様のプッシュラッチ(不図示)を設けても良い。それにより、図42のように両引戸11、12が完全に揃った面重ね状態とされたとき、後方引戸12の先端部12A1を押すことにより、後方引戸12を前方引戸11と位置ずれするようにプッシュラッチの作用により押し出させることができる。その結果、後方引戸12の取っ手12Aの凹部12A0が前方引戸11に覆われることなく露出した状態とされる。そのため、取っ手12Aの凹部12A0に操作者が指を挿入することは容易となり、後方引戸12の開閉操作の操作性が改善される。
<各実施形態のまとめ>
第1〜4実施形態は第1発明に対応し、第5、6実施形態は第2発明に対応し、第7、8実施形態は第3発明に対応し、第9実施形態は第4発明に対応し、第10実施形態は第5発明に対応し、第11実施形態は第6発明に対応し、第12実施形態は第7発明に対応する。
<変形例>
以上、特定の実施形態について説明したが、本発明は、それらの外観、構成に限定されず、本発明の要旨を変更しない範囲で種々の変更、追加、削除が可能である。例えば、上記各実施形態では、取っ手11A〜11R、12A〜12Rをアルミニウム合金製としたが、樹脂製、或いは他の金属製としても良い。
また、第2実施形態では取っ手12Jの先端部12J1等に隙間ができ難くする隙詰めを設け、その他の実施形態ではそのような隙詰めを設けていないが、その他の実施形態でも第2実施形態と同様の隙詰めを設けても良い。
更に、第9実施形態では後方引戸12の開位置を規制するスペーサ10Cを設けたが、その他の実施形態でも同様の構成を採用しても良い。それによって各後方引戸12の取っ手12A〜12Rの操作性を更に改善するように後方引戸12の位置を調整することができる。同様に、第10実施形態では前方引戸11の取っ手11Aにストッパ10Bを設け、各引戸11、12の相対位置を規制するようにしたが、その他の実施形態でも同様の構成を採用しても良い。それによって各後方引戸12の取っ手12A〜12Rの操作性を更に改善するように各引戸11、12の相対位置を調整することができる。
1 食器棚
2 収納部
3 引出部
10 引き違い戸
10A 遮蔽板
10A1 先端部
10B ストッパ
10C スペーサ(規制手段)
10D プッシュラッチ(押出手段)
11 前方引戸
11A、11I、11J、11K、11L、11M、11N、11P、11Q、11R
取っ手
11A0、11I0、11J0、11K0、11L0、11M0、11N0、11P0、11Q0、12J2、12K2、12L2、12M2、12N2 凹部
11B、11F、11G、11H 外枠
11C ガラス板
11E 開閉端部
12 後方引戸
12A、12H、12J、12K、12L、12M、12N、12P、12Q、12R
取っ手(操作部)
12A0、12H0、12J0、12K0、12L0、12M0、12N0、12P0、12Q0 凹部
11R1、12A1、12H1、12J1、12K1、12L1、12M1、12N1、12P1、12Q1 先端部
12B、12F、12H 外枠
12C ガラス板
12E 開閉端部
21 外壁板
22、22A 内壁板(分割壁)
22A1 カット部
23 レール
23A レール溝
24 棚板

Claims (7)

  1. 収納部の出入口を開閉可能とするように引き違い戸を配置した食器棚において、
    前記引き違い戸は、前記出入口の収納部側に配置された後方引戸と、反収納部側に配置された前方引戸とを備え、
    前記後方引戸の開閉端側で、且つ収納部側には、後方引戸の閉操作を行う操作部が設けられていることを特徴とする食器棚の引き違い戸。
  2. 収納部の出入口を開閉可能とするように引き違い戸を配置した食器棚において、
    前記引き違い戸は、前記出入口の収納部側に配置された後方引戸と、反収納部側に配置された前方引戸とを備え、
    前記後方引戸の開閉端側には、後方引戸の開閉操作を行う操作部を設け、
    前記前方引戸は、前記後方引戸に比べて開閉操作方向における長さを短くされ、
    前記後方引戸が全開とされて前記前方引戸と面重ね状態とされたとき、後方引戸の操作部が、後方引戸を閉操作する操作者から見えるように、前方引戸に覆われることなく反収納部側に露出していることを特徴とする食器棚の引き違い戸。
  3. 収納部の出入口を開閉可能とするように引き違い戸を配置した食器棚において、
    前記引き違い戸は、前記出入口の収納部側に配置された後方引戸と、反収納部側に配置された前方引戸とを備え、
    前記後方引戸には、その開閉端側で、且つ前記前方引戸より反収納部側に突出して、後方引戸の開閉操作を行う操作部が設けられていることを特徴とする食器棚の引き違い戸。
  4. 収納部の出入口を開閉可能とするように引き違い戸を配置した食器棚において、
    前記引き違い戸は、前記出入口の収納部側に配置された後方引戸と、反収納部側に配置された前方引戸とを備え、
    前記収納部は、各引戸の開閉操作方向に収納空間を分割するように、全閉状態における各引戸の開閉操作方向の境界部に対応する位置に分割壁が設けられ、
    該分割壁は、分割壁における前方引戸の開閉端側壁面が、後方引戸が全閉状態にあり、且つ前方引戸が全開状態にあるとき、後方引戸の反開閉端面及び前方引戸の開閉端面に対して各引戸の開閉操作方向で一致した位置となるようにされ、
    前記後方引戸に対しては、後方引戸の開位置を規制する規制手段を備え、
    該規制手段は、前記後方引戸の開閉端面が、前記分割壁における後方引戸の開閉端側壁面に対して各引戸の開閉操作方向で一致した位置となるように後方引戸の開位置を規制し、
    前記後方引戸の開閉端側には、後方引戸の閉操作を行う操作部を設け、
    前記後方引戸が全開状態とされて全閉状態の前記前方引戸と面重ね状態とされたとき、後方引戸の操作部が、後方引戸を閉操作する操作者から見えるように、前方引戸に覆われることなく反収納部側に露出していることを特徴とする食器棚の引き違い戸。
  5. 収納部の出入口を開閉可能とするように引き違い戸を配置した食器棚において、
    前記引き違い戸は、前記出入口の収納部側に配置された後方引戸と、反収納部側に配置された前方引戸とを備え、
    前記各引戸の開閉操作方向における合計長さは、前記出入口の同方向長さに比べて短くされており、
    前記後方引戸の開閉端側には、後方引戸の開閉操作を行う操作部を設け、
    前記前方引戸の反開閉端と前記後方引戸の反開閉端との間には、両者間の隙間を遮蔽する遮蔽板が設けられ、
    該遮蔽板は、前記後方引戸に対して開閉操作方向に摺動自在に支持され、且つ前記後方引戸の全開状態では、前記後方引戸から開閉操作方向への突出量を小さくするように前記後方引戸に沿って摺動され、
    前記後方引戸は、開方向への移動を規制されて、その操作部が後方引戸を操作する操作者から見えるように、前方引戸に覆われることなく反収納部側に露出していることを特徴とする食器棚の引き違い戸。
  6. 収納部の出入口を開閉可能とするように引き違い戸を配置した食器棚において、
    前記引き違い戸は、前記出入口の収納部側に配置された後方引戸と、反収納部側に配置された前方引戸とを備え、
    前記後方引戸に対しては、後方引戸をその開位置において開閉端側へ押し出す押出手段を備え、
    前記後方引戸の開閉端側には、後方引戸の開閉操作を行う操作部を設け、
    前記後方引戸が全開とされて前記前方引戸と面重ね状態とされたとき、後方引戸の操作部が、後方引戸を閉操作する操作者から見えるように、前方引戸に覆われることなく反収納部側に露出していることを特徴とする食器棚の引き違い戸。
  7. 収納部の出入口を開閉可能とするように引き違い戸を配置した食器棚において、
    前記引き違い戸は、前記出入口の収納部側に配置された後方引戸と、反収納部側に配置された前方引戸とを備え、
    前記後方引戸の開閉端側及び反開閉端側で、且つ反収納部側には、後方引戸の開閉操作を行う操作部がそれぞれ設けられている食器棚の引き違い戸。
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