JP2003193711A - 引戸用取手 - Google Patents

引戸用取手

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JP2003193711A JP2001396528A JP2001396528A JP2003193711A JP 2003193711 A JP2003193711 A JP 2003193711A JP 2001396528 A JP2001396528 A JP 2001396528A JP 2001396528 A JP2001396528 A JP 2001396528A JP 2003193711 A JP2003193711 A JP 2003193711A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 指詰めが起きることなく、安全かつ完全に開
口を開放させることができる引戸用取手の提供を課題と
する。 【解決手段】 引戸10の端面10A近傍の戸面にハン
ドル70を設けるとともに、そのハンドル70よりも引
戸開放方向側の戸面にストッパー80、82を出没自在
に設け、ハンドル70から引戸開放方向へ作用する力
を、ストッパー80、82の戸面からの突出動作に変換
する連動手段を設ける。その連動手段は、ハンドル70
の引戸開放方向への摺動によってストッパー80、82
を戸面から突出させ、ハンドル70の引戸閉塞方向への
摺動によってストッパー80、82を戸面内に収納させ
るように構成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、引戸に設けられる
取手に関し、更に詳しくは引戸を開けたときの指詰めを
防止する機構に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、引戸には取手が設けられており、
その取手を手指でもって引戸の戸面と平行な方向(以
下、開放方向あるいは閉塞方向という)へ押し引きする
ことにより、引戸が敷居上を移動して開口が開閉される
ようになっている。ところが、このような引戸の場合、
引戸を開放方向へ移動させたときに、その引戸の収納部
又は引き違いに敷居上に備えられている別の引戸との隙
間に、取手に挿入している手指が挟まれる、いわゆる指
詰めが起きることがある。
【0003】そのため、取手にストッパーを突設させた
ものが特開平10−131553号公報で開示されてい
る。図11で示すように、このストッパー104は、取
手102から突出した状態に設けられ、取手102に手
指を挿入して引戸100を開けたとき、引戸の収納部又
は引き違いに備えられている別の引戸106の端面10
6Aに当接して、引戸100がそれ以上開放方向へ移動
しないように規制するようになっている。したがって、
指詰めが起きることはない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな構成のストッパー104では、常に取手102から
突出した状態になっているので、取手102部分の見栄
えがよくなく、かつ、引戸100を開けたときには、そ
のストッパー104によって、取手102を含む引戸1
00の一部(図示の矢印Wで示す範囲の部分)が別の引
戸106より突出した状態になってしまうので、開口1
08が完全に開放されず、開口108が狭くなってしま
うという問題がある。
【0005】そこで、本発明は、指詰めが起きることな
く、安全かつ完全に開口を開放させることができる引戸
用取手を得ることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明に係る請求項1に記載の引戸用取手は、引
戸の端面近傍の戸面に設けられたハンドルと、前記ハン
ドルよりも引戸開放方向側の戸面に出没自在に設けられ
たストッパーと、前記ハンドルから引戸開放方向へ作用
する力を、前記ストッパーの戸面からの突出動作に変換
する連動手段と、を備えたことを特徴としている。
【0007】このような構成にすると、開口を開放させ
るために、ハンドルに手指を挿入して引戸を開放方向へ
移動させると、そのハンドルから引戸開放方向へ作用す
る力が、連動手段によってストッパーの突出動作に変換
される。これにより、ストッパーが戸面より突出するの
で、更に引戸を開放方向へ移動させても、そのストッパ
ーが引戸の収納部又は引き違いに備えられている別の引
戸の端面に当接して、それ以上の移動が阻止される。し
たがって、指詰めが防止される。
【0008】また、このストッパーは、ハンドルから引
戸開放方向へ作用する力を解除すると、戸面内に収納さ
れるため、取手自体の見栄えもよく、ストッパーを収納
すれば、引戸を収納部等に完全に収納させることができ
る。したがって、開口を完全に開放させることができ
る。
【0009】また、請求項2に記載の引戸用取手は、前
記連動手段が、前記ハンドルの引戸開放方向への摺動に
よってストッパーを戸面から突出させ、前記ハンドルの
引戸閉塞方向への摺動によってストッパーを戸面内に収
納させることを特徴としている。
【0010】このような構成にすると、引戸の開放方向
とストッパーを突出させるハンドルの摺動方向が同じに
なるので、引戸を開放方向に移動させるのに必要な力に
無駄がなく、スムーズにストッパーを突出させることが
できる。また、引戸の閉塞方向とストッパーを収納させ
るハンドルの摺動方向が同じになるので、わざわざスト
ッパーを収納させるための特別な動作が必要ない。
【0011】更に、請求項3に記載の引戸用取手は、前
記ストッパーが、第1弾性部材によって戸面内に収納さ
れる方向へ付勢されていることを特徴としている。この
ような構成にすると、ハンドルから手指を離すと、第1
弾性部材の働きにより、自動的にストッパーが戸面内に
収納されるので、収納し忘れることがない。
【0012】そして、請求項4に記載の引戸用取手は、
前記ストッパーが、軟質材で成形されていることを特徴
としている。このような構成にすると、ストッパーが収
納部や別の引戸の端面に当接(衝突)した際、その端面
を傷つけるようなことがない。しかも、そのときの衝突
音を低減することができる。
【0013】また、請求項5に記載の引戸用取手は、前
記ハンドルが、第2弾性部材によって引戸閉塞方向へ付
勢されていることを特徴としている。このような構成に
すると、ハンドル内に手指が挿入されていないときに
は、常にハンドルが引戸閉塞方向へ摺動して、ストッパ
ーを戸面内に収納させるので、取手自体の見栄えがよ
く、引戸を開閉する上で省力化が図れて至便になる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に示す実施例を基に詳細に説明する。なお、説明の便宜
上、図1において、引戸10の手前側の戸面を表面と
し、その反対側の戸面を引戸10の裏面とするが、実際
には表裏の区別は特にない。また、この引戸10は、引
き違いに敷居11上に備えられている別の引戸12に向
かって移動することにより開口16を開放するものと
し、引戸12が図5乃至図7で示すような壁(収納部)
14の内側にすでに収納されている場合には、その引戸
12と壁14の間に収納されるものとする。
【0015】まず、第1実施例について説明する。図1
乃至図3で示すように、引戸10の端面10A近傍の表
面及び裏面には取手20が設けられる。この取手20
は、引戸10の端面10A近傍の戸面に穿設された略矩
形状の開孔部10Bに埋設される略矩形状のケース22
を備えており、このケース22は、引戸10の裏面(又
は表面)側から挿設される外ケース24と、引戸10の
表面(又は裏面)側から挿設される内ケース26とで構
成されている。
【0016】外ケース24は、略長方形状のカバー30
と、そのカバー30の内面に一体に突設される正面視略
「ロ」字状のフレーム36とで構成され、フレーム36
内のカバー30には大小2つの略長方形状の開口部3
2、34がカバー30の長手方向(左右方向)に並んで
穿設されている。フレーム36は、引戸10の厚さと略
同等の幅に成形されており、その左右両側中央には、ネ
ジ18が螺合される非貫通のボス28が一体に横設され
ている。
【0017】また、カバー30の外面側(引戸裏面側)
周縁部にはテーパー面30Aが形成されており、小さい
開口部34の外面側(引戸裏面側)で、左右の辺縁部に
もテーパー面34Aが形成されている。そして、フレー
ム36の左右両側でボス28の上方及び下方には、正面
視でカバー30より突出しない程度の長さに形成された
フランジ39が突設されている。なお、このフランジ3
9は、引戸10の開孔部10Bの左右内面に摺接して、
ケース22が引戸10に対して固定されるようにするも
のである。
【0018】一方、内ケース26も、略長方形状のカバ
ー40と、そのカバー40の内面に一体に突設される正
面視略「コ」字状のフレーム46とで構成されており、
フレーム46内のカバー40には大小2つの略長方形状
の開口部42、44がカバー40の長手方向(左右方
向)に並んで穿設されている。フレーム46は、引戸1
0の厚さと略同等の幅に成形され、外ケース24のフレ
ーム36内面に接触しながら嵌合される。また、このフ
レーム46のカバー40とは反対側には、開口部42、
44と同等の開口部52、54を備えたサブカバー50
が一体に設けられており、このサブカバー50は正面視
でフレーム46から突出しないようになっている。
【0019】また、開口部42、44間のカバー40の
内面中央及び開口部52、54間のサブカバー50の内
面中央には、後述する圧縮コイルバネ90の一端が当接
されて保持される仕切板48が一体に架設されている。
そして、フレーム46の開口部44、54側の上下に
は、平面視で細長い略長方形状の規制孔56、58が穿
設されている。また、フレーム46の開口部42、52
側の上下には、平面視で略円弧状に曲折した長孔部60
と円形状の軸孔部62とがそれぞれ2組ずつ穿設されて
おり、長孔部60は後述するストッパー80、82のガ
イド及び回動規制用とされ、軸孔部62は同じく回動軸
用とされている。
【0020】更に、カバー40の外面側(引戸表面側)
周縁部にはテーパー面40Aが形成されており、小さい
開口部44の外面側(引戸表面側)で、左右の辺縁部に
もテーパー面44Aが形成されている。そして、カバー
40の左右両端側中央には、ネジ孔38が設けられてお
り、ネジ18が挿通される外面側(引戸表面側)には、
ネジ18の頭部と合致するテーパー面が形成されてい
る。
【0021】このような構成の内ケース26において、
小さい開口部44、54側のフレーム46内には、ハン
ドル70がカバー40及びサブカバー50の長手方向
(左右方向)、即ち引戸10の開閉方向に摺動自在に設
けられている。このハンドル70は、開口部44、54
(開口部34)を略閉塞可能な大きさの略矩形箱状に成
形され、その開口部44、54側の開放されているフレ
ーム46の右端部46Aから挿入されて設置される。
【0022】その際、ハンドル70の上面及び下面に突
設された突起66、68が、その両側に設けられた切り
欠きによる弾性変形によって一旦内方側に撓み、その
後、フレーム46の規制孔56、58に挿入される。し
たがって、ハンドル70は、その摺動範囲が規制孔5
6、58によって所定のストローク(例えば、5mm程
度)になるように規制される。
【0023】また、このハンドル70の表裏両面には、
手指が挿入される断面視略円弧状の凹部72、74が設
けられており、それぞれカバー40に穿設した開口部4
4と、サブカバー50(カバー30)に穿設した開口部
54(開口部34)に臨むようになっている。また、ハ
ンドル70の左側面中央には圧縮コイルバネ90の他端
を嵌挿する側面視略十字状のバネ保持部64が突設され
ており、そのバネ保持部64の上方及び下方には、後述
するストッパー80、82の後端部を押圧可能な側面視
略T字状で、正面視略台形状の押圧部76、78が突設
されている。
【0024】一方、開口部42、52側のフレーム46
内には、ストッパー80、82が設けられる。このスト
ッパー80、82は、開口部42、52(開口部32)
を閉塞可能な大きさで、かつ、少なくとも別の引戸12
の端面12Aや壁14の端面14Aに当接する部位がT
PE(熱可塑性ゴム)等の軟質材で成形されており、そ
の当接部位の形状が平面視略円弧状に凹んだ曲面状に形
成されている。
【0025】また、ストッパー80、82の後端部近傍
には、上下方向に貫通した軸孔部84が穿設されてお
り、この軸孔部84に挿通された回動軸94の両端部
が、内ケース26のフレーム46に穿設された軸孔部6
2に挿通されて、ストッパー80、82がそれぞれ開口
部42と開口部32から出没自在に枢支されるようにな
っている。
【0026】更に、ストッパー80、82の内側部近傍
には、上下方向に貫通した軸孔部86が穿設されてお
り、この軸孔部86に挿通された規制軸96の両端部
が、内ケース26のフレーム46に穿設された長孔部6
0に挿通されて、ストッパー80、82の回動範囲が規
制され、突出ストロークが規制されるようになってい
る。
【0027】また、ストッパー80、82の内側部中央
には、軸孔部86と連通している切欠部80A、82A
が設けられており、そこから露出している規制軸96
に、引張コイルバネ88の両端に設けたリング状のフッ
ク88Aが嵌挿されるようになっている。しかして、こ
の一対のストッパー80、82は互いに内ケース26、
即ちケース22内に収納される方向へ常時付勢されるよ
うになっている。
【0028】ところで、ハンドル70は所定のストロー
ク(例えば、5mm程度)分、引戸10の開閉方向に摺
動自在になっており、ハンドル70の押圧部76、78
が常時ストッパー80の回動軸94よりも内側の後端部
に当接するように組み付けられている(図3参照)。
【0029】したがって、ハンドル70を引戸開放方向
に摺動させ、ストッパー80、82の後端部をそれぞれ
押圧すると、ストッパー80、82は回動軸94を中心
に引張コイルバネ88の付勢力に抗して、同期して外方
側へ回動し、ケース22内、即ち引戸10の表裏両面か
ら所定長さ分(長孔部60によって規制軸96が規制さ
れるまで)突出するようになっている。ちなみに、本実
施例において、両ストッパー80、82の最大突出時の
拡開角度αは、図4で示す平面視で約45°位ずつにな
っている。
【0030】以上のような構成の引戸用取手20におい
て、次に、その一連の作用について図4乃至図7を基に
説明をする。まず、開口部44、34、即ちハンドル7
0に設けられた凹部72、74のどちらか一方に手指を
挿入する。そして、そのハンドル70を引戸開放方向へ
摺動させて所定のストローク分移動させる。なお、この
とき、開口部44、34の左右辺縁部にはテーパー面4
4A、34Aが形成されているので、手指がその左右辺
縁部に当接してもケガをする心配がない。
【0031】こうして、ハンドル70を移動させると、
押圧部76、78がストッパー80、82の回動軸94
よりも内側の後端部を押圧するので、ストッパー80、
82は、引張コイルバネ88の付勢力に抗して回動軸9
4を中心に外方側に向かって回動し、引戸10の表裏両
面から突出する。このとき、規制軸96が長孔部60に
挿通されていることにより、その回動範囲が規制され、
ストッパー80、82は所定長さ分だけ突出する。
【0032】そして、その状態のまま引戸10を開放方
向へ移動させるが、上記したように、ハンドル70の摺
動方向は引戸10の開放方向と同じであるため、実際に
は引戸10を開放方向へ移動させるだけで、スムーズに
ストッパー80、82を突出させることができる。こう
して、引戸10を開放方向へ移動させると、図4、図5
で示すように、別の引戸12の端面12Aや壁(収納
部)14の端面14Aにストッパー80、82が衝突
し、引戸10の開放方向への移動がそれによって規制さ
れる。このため、手指が引戸12や壁14との隙間に挟
まれるようなことは起きず、指詰めが防止される。
【0033】また、このストッパー80、82の少なく
とも端面12A、14Aとの当接部位はTPE(熱可塑
性ゴム)等の軟質材で成形されているので、その衝突は
弾性衝突になり、端面12A、14Aを傷つけるような
不具合がないとともに衝突音も低減される。更に、表裏
どちらか一方の面側からの操作だけで、表裏両面からス
トッパー80、82を突出させることができ、かつ、図
5乃至図7で示すように、引戸12と壁14の間に収納
する場合には、両方のストッパー80、82で衝突時の
衝撃を受けることができるので、その剛性を確保するこ
とができる。
【0034】こうして、ストッパー80、82が端面1
2A、14Aに衝突したら、ハンドル70を引戸閉塞方
向へ移動させる。このとき、ハンドル70のバネ保持部
64と仕切板48との間に圧縮コイルバネ90が設けら
れてあると、スムーズにハンドル70を引戸閉塞方向へ
摺動させることができ、更に、内ケース26に対するハ
ンドル70の摺動抵抗が小さければ、手指を凹部72又
は凹部74内から離すだけで、その圧縮コイルバネ90
の付勢力によって、ハンドル70を引戸閉塞方向へ移動
させることができる。したがって、引戸10の開閉にお
いて省力化が図れる。
【0035】このように、圧縮コイルバネ90を設ける
と、引戸10を開閉させる上で至便になって好ましい
が、この圧縮コイルバネ90は必ずしも必要なものでは
なく、ストッパー80、82をスムーズにケース22内
に収納させることができるようになっていれば、設けな
くても構わないものである。
【0036】ハンドル70が引戸閉塞方向へ移動させら
れると、図6で示すように、ストッパー80、82が引
張コイルバネ88の付勢力によってケース22内に収納
される。これにより、引戸10は引戸12と壁14との
間に収納可能になるので、今度は引戸10の端面10A
を引戸開放方向へ押圧して移動させ、引戸10を完全に
引戸12と壁14との間に収納する。なお、このとき、
カバー30、40の周縁部にはテーパー面30A、40
Aが形成されているので、引戸10はスムーズに引戸1
2と壁14との間に収納される。そして、図7で示すよ
うに、引戸10の端面10Aが引戸12の端面12A及
び壁14の端面14Aと略面一になり、図1で示す開口
16が完全に開放される。
【0037】その後、開口16を閉塞する際には、引戸
10を閉塞方向へ移動させるが、このとき、引戸10の
端面10Aには出入自在なハンドル92が付設されてい
るので、このハンドル92を引き出して引戸10を引張
り、引戸12と壁14の間より引き出す。そして、取手
20を引戸12及び壁14より現出させたら、今度はそ
の取手20内のハンドル70に手指を挿入して、引戸1
0を閉塞方向へ移動させ、開口16を閉塞すればよい。
その際、ハンドル70は引戸閉塞方向に摺動しているの
で、ストッパー80、82が突出するような不具合はな
く、ストッパー80、82はケース22内に収納された
状態を維持する。したがって、取手20自体の見栄えも
よい。
【0038】次に、第2実施例について図8乃至図10
を基に説明する。なお、上記第1実施例と同等のものに
は同じ符号を付してその説明を省略する。また、この第
2実施例における一連の作用も上記第1実施例と同様で
あるので、その詳細な説明も省略する。図8で示すよう
に、内ケース26のフレーム46の上面には、先端近傍
が下方に向かって側面視略「く」字状に屈曲された板バ
ネ98を取り付けるための取付部57が設けられてお
り、取付部57は、その板バネ98の屈曲部98Aが挿
通される開孔57Aと、板バネ98の基端に穿設された
取付孔98Bに嵌合してその板バネ98をフレーム46
に固定する凸部57Bとで構成されている。
【0039】一方、ハンドル71の上面には凹部75が
形成されており、開孔57Aから下方に突き出した板バ
ネ98の屈曲部98Aがその凹部75内に進入して係合
することにより、ケース22内において、ハンドル71
を常時下方に向かって付勢するようになっている。そし
て、ハンドル71の下面には、直線状のリブ69が長手
方向(左右方向)に設けられており、その端部近傍には
突起68が設けられている。
【0040】また、フレーム46の下面には、直線状の
溝部59が長手方向(左右方向)に形成されており、そ
の端部近傍には規制孔58が設けられている。しかし
て、その溝部59及び規制孔58内にリブ69及び突起
68が挿入されることにより、ハンドル71は、ケース
22内においてガタつくことなく摺動可能になってい
る。したがって、このような板バネ98やリブ69及び
溝部59等は、上記第1実施例の場合において設けても
構わない。
【0041】また、ハンドル71において、バネ保持部
64の上方及び下方には平板状の押圧部77、79が水
平方向に突設されており、上方の押圧部77が下方の押
圧部79よりも長く突出するように延設されている。そ
して、その上方の押圧部77の延設された先端部分に
は、ハンドル71の摺動方向と直交する方向に長い略楕
円形状の長孔部77Aが2個、同方向に並んで穿設され
ており、その長孔部77Aの上面周縁には補強用の肉厚
部77Bが形成されている。
【0042】この押圧部77はストッパー80、82の
内側部中央に設けられた切欠部80A、82A内に挿入
され、ストッパー80、82の軸孔部86と長孔部77
Aにに規制軸96が挿通されることにより、ストッパー
80、82とハンドル71とが規制軸96によって枢支
連結されるように構成されている。しかして、軸孔部8
6は、上記第1実施例のときの位置よりも、ハンドル7
1側に穿設されており、それに伴ってフレーム46の長
孔部60も軸孔部62の側方寄りに穿設されている。そ
して、これらにより、ハンドル71とストッパー80、
82との連動機構が構成されるようになっている。
【0043】すなわち、ハンドル71を引戸開放方向へ
摺動させると、押圧部77が同方向へ移動し、ストッパ
ー80、82の切欠部80A、82A内における後部内
側を押圧する。すると、ストッパー80、82は回動軸
94を中心に同期して回動し、ケース22内、即ち引戸
10の表裏両面から所定長さ分(長孔部60によって規
制軸96が規制されるまで)突出する。なお、このと
き、規制軸96は長孔部60に沿った移動に伴い、長孔
部77A内を内側から外側に向かって移動する。
【0044】つまり、長孔部77Aは、ハンドル71の
摺動方向と直交する方向に長い略楕円形状に形成されて
いることにより、規制軸96の長孔部60に沿った移動
を許容しながら、押圧部77の移動も許容できるように
なっている。なお、ハンドル71を引戸閉塞方向へ摺動
させた場合には、規制軸96が長孔部77Aを介した押
圧部77によって同方向へ牽引され、長孔部60に沿っ
て移動するので、ストッパー80、82は、回動軸94
を中心に同期して回動し、その後部内側が同方向へ移動
してケース22内に収納される。
【0045】このように、第2実施例では、引張コイル
バネ88のバネ力によってストッパー80、82をケー
ス22内に収納するのではなく、ハンドル71とストッ
パー80、82とを枢支連結し、そのハンドル71の摺
動によってストッパー80、82が回動軸94を中心に
回動するように構成して、ケース22内から突出又はケ
ース22内に収納されるようにしている。したがって、
引張コイルバネ88を設ける第1実施例に比べ、部品点
数の削減が図れ、コストダウンが図れる利点がある。
【0046】更に、引張コイルバネ88を使用しないこ
とから、ストッパー80、82が引張コイルバネ88の
トラブルにより、ケース22内から出没しなくなるよう
な不具合もなく、ハンドル71の摺動により、ケース2
2内から確実に出没させることができる。また、ストッ
パー80、82は、図9、図10で示すように、内部又
は内側に空洞(空間)80B、82Bを設けるような構
造にしてもよく、全体的に軽量化を図るようにしてもよ
い。
【0047】何れにしても、ストッパー80、82を出
没させる手段はハンドル70の摺動によるものに限定さ
れるものではなく、引戸開放方向への作用力をストッパ
ー80、82の突出動作に変換可能に構成されているも
のであれば、どのようなものでもよい。
【0048】
【発明の効果】以上、本発明によれば、引戸を開放方向
へ移動させると、ストッパーが戸面から突出し、引戸収
納部又は別の引戸の端面に当接して、それ以上の開放が
阻止されるので、指詰めが防止される。また、このスト
ッパーは収納可能であるため、引戸を完全に収納部等に
収納することが可能となり、開口を完全に開放すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る取手を備えた引戸全体を示す概略
斜視図
【図2】本発明に係る取手の分解斜視図
【図3】本発明に係る取手を備えた引戸の概略平断面図
【図4】本発明に係る取手を備えた引戸を開放方向へ移
動させたときの概略平断面図
【図5】本発明に係る取手を備えた引戸を開放方向へ移
動させた様子を示す概略斜視図
【図6】本発明に係る取手を備えた引戸を閉塞方向へ少
し戻した様子を示す概略斜視図
【図7】本発明に係る取手を備えた引戸を別の引戸と壁
の間に収納した様子を示す概略斜視図
【図8】本発明に係る別実施例の取手の分解斜視図
【図9】本発明に係る別実施例の取手を備えた引戸の概
略平断面図
【図10】本発明に係る別実施例の取手を備えた引戸を
開放方向へ移動させたときの概略平断面図
【図11】従来の取手を備えた引戸を示す概略斜視図
【符号の説明】
10 引戸 20 取手 70 ハンドル 80 ストッパー 82 ストッパー 88 引張コイルバネ(第1弾性部材) 90 圧縮コイルバネ(第2弾性部材)

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 引戸の端面近傍の戸面に設けられたハン
    ドルと、 前記ハンドルよりも引戸開放方向側の戸面に出没自在に
    設けられたストッパーと、 前記ハンドルから引戸開放方向へ作用する力を、前記ス
    トッパーの戸面からの突出動作に変換する連動手段と、 を備えたことを特徴とする引戸用取手。
  2. 【請求項2】 前記連動手段は、前記ハンドルの引戸開
    放方向への摺動によってストッパーを戸面から突出さ
    せ、前記ハンドルの引戸閉塞方向への摺動によってスト
    ッパーを戸面内に収納させることを特徴とする請求項1
    に記載の引戸用取手。
  3. 【請求項3】 前記ストッパーは、第1弾性部材によっ
    て戸面内に収納される方向へ付勢されていることを特徴
    とする請求項1又は2に記載の引戸用取手。
  4. 【請求項4】 前記ストッパーは、軟質材で成形されて
    いることを特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載の
    引戸用取手。
  5. 【請求項5】 前記ハンドルは、第2弾性部材によって
    引戸閉塞方向へ付勢されていることを特徴とする請求項
    1乃至4の何れかに記載の引戸用取手。
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