JP4587823B2 - 引戸錠 - Google Patents

引戸錠 Download PDF

Info

Publication number
JP4587823B2
JP4587823B2 JP2005023928A JP2005023928A JP4587823B2 JP 4587823 B2 JP4587823 B2 JP 4587823B2 JP 2005023928 A JP2005023928 A JP 2005023928A JP 2005023928 A JP2005023928 A JP 2005023928A JP 4587823 B2 JP4587823 B2 JP 4587823B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
trigger
sliding door
piece
lock box
locking piece
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2005023928A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2006207335A (ja
Inventor
木下琢生
Original Assignee
美和ロック株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 美和ロック株式会社 filed Critical 美和ロック株式会社
Priority to JP2005023928A priority Critical patent/JP4587823B2/ja
Publication of JP2006207335A publication Critical patent/JP2006207335A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4587823B2 publication Critical patent/JP4587823B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Refrigerator Housings (AREA)

Description

本発明は、引戸を閉めると、戸枠側の受け金具に当たって錠箱内に後退するトリガー、該トリガーに連動する鎌片を備え、チリ調整機能を有する引戸錠に関する。
錠箱のフロントから受け金具に向かって突出するトリガー(水平突出杆)と、このトリガーの後退動に連動して前記受け金具に係合する方向へ回転する鎌片を備えた建具用引戸錠は、例えば実開昭57−110260号公報(特許文献1)に記載されている。
この種の引戸錠は、引戸の閉戸時、トリガーはその先端面がストライクの表面に突き当たると後退し始め、鎌片は動力変換機構(例えばラック及びピニオン)を介して掛合方向へと突出する。
ところで、鎌片を受け金具に掛合させた閉戸時、引戸は、完璧に閉じるのではなく、引戸の場合であっても、建具の誤差を考慮して普通一般に引戸の先端面と戸枠との間には「3mm,5mm等のチリ」を設定する。このようにチリを設定した場合でも、例えば外から隙間風が部屋に入らないように引戸をさらにチリを狭める方向に移動させる場合がある。
なお、引戸を開いている場合に於いて、悪戯により、鎌片が突出させ、かつ、施錠片を取付け座側の操作部材(例えば操作片)を操作して施錠片をトリガーに係止させ(本施錠状態)で、引戸を閉める場合があり得る。このような場合、鎌片、施錠片等が変形や破損する恐れがある。特に、実施(製品)レベルでは、引戸を閉めた時の跳ね返り防止用として錠箱内にラッチング機構(仮施錠機構)を設ける場合が多いが、該ラッチング機構のラッチ板の係合部分は爪状なので、悪戯による引戸の閉戸時は、ラッチング機構に悪影響を与えるという問題点がある。なお、ラッチング機構の一例は特許文献2に記載されている。
実開昭57−110260号公報 特開2002−322850号公報
本発明の目的は、本施錠状態にした場合であっても、引戸をさらにチリを狭める方向に移動させることができるようにすることである。また、施錠片をトリガーや取付け座側の押圧腕部材に対して合理的に構成することである。さらに、トリガーと係脱可能な本施錠片及びラッチング機構を錠箱内に組み込む際に、これらの部材を合理的に配設し、錠箱の限られた空間部分を有効的に活用することである。その他施錠片を簡単にスライドさせ得ること、ラッチング機構を簡単に錠箱に組み込むことができること等の目的は、従属項によって特定される。
本発明の引戸錠は、引戸を閉めると、戸枠側の受け金具に当たって錠箱内に後退するトリガー、固定軸に軸支されかつトリガーの後退動に連動して前記受け金具に係合する方向へ回転する鎌片をそれぞれ備え、チリ調整機能を有する引戸錠に於いて、前記錠箱内のトリガーの上方空間に前記トリガーの一辺に形成した仮止め用係合部分35に係脱するラッチ板53を備えたラッチング機構Zを配設しまた前記トリガーに係合する錠止腕62を有する本施錠片61を前記ラッチ板に隣接するように配設しさらに、前記トリガー31は長杆状先端部32と該長杆状先端部に幅広に連設しかつ前記本施錠片用係合部分41を有する幅広状後端部33とから成り、前記幅広後端部には、前記鎌片43を受け金具Yに掛合させた閉戸時、前記施錠片61の錠止腕62を前記本施錠片用係合部分41に直接スライド係合させた施錠状態の場合であっても、前記引戸をさらにチリを狭める方向に移動させると、前記鎌片及びトリガーが後退できるように前記本施錠片用係合部分41の前方に水平方向のガイド横溝42を形成したことを特徴とする。
(1)施錠状態の場合であっても、引戸を、さらにチリを狭める方向に移動させることができる。したがって、チリを設定した場合であっても、外から隙間風が部屋に入らないという利点がある。
(2)施錠片をトリガーや取付け座側の押圧腕部材に対して合理的に構成したから、該施錠片は多面的に機能を発揮する。
(3)錠箱の限られた空間部分を有効的に活用することができる。付言すると、錠箱内の上方の空間部分の有効利用を図ることができる。
(4)組み合わせの容易化を図ることができる。
(5)請求項3に記載の発明は、プッシュ方式により、施錠片を簡単にスライドさせ得ることができる。
(6)第2実施例は、悪戯による部品の破損防止を図ることができる。
図1乃至図10に示す第1実施例を参照に本発明の引戸錠Xの一例を説明する。
(1)発明の実施の環境
まず図1及び図2を参照に発明の実施の環境(第1実施例)について説明する。Xは、例えば引戸1の中に収められる彫り込み型の引戸錠である。一方、Yは戸枠2に固定的に取付けられた受け金具である。受け金具Yは、ボックス部を有するトロヨケ3と、このトロヨケ3の開口に重ね合わせられたストライク(受座)4とから成る。ストライク4は縦長の板状に形成され、複数個の固着手段5を介してトロヨケ3の耳状の取り付け部に固定される。本実施例では、長板状のストライク(受座)4の表面にトリガー31の先端部が当接可能である。
また、普通一般に引戸1の先端面と戸枠2との間には「3mm,5mm等のチリ」を設定するが、本実施例では、閉戸時、チリがあっても、引戸1を閉めることが可能であり、引戸1を閉めると、チリがなくなる。すなわち、閉戸時、長板状のストライク(受座)4の表面に引戸1の先端面が当接可能である。その際、トリガー31及び鎌片43は錠箱10内に後退可能である。
(2)錠箱
次に錠箱について説明する。10は引戸1の縦框に内装される錠箱である。この錠箱10は、ケース身10aと、このケース身の大きい開口部(側壁部分に相当)を閉鎖する矩形板状のケース蓋10bとから成る。錠箱10も引戸錠Xの一部を成す。
11は錠箱10の前側の開口に固定されたフロントである。このフロント11は、普通一般に錠箱10のフロント前壁12に固定されている。ここでは、フロント前壁12もフロント11の用語に含まれる。
13は錠箱を引戸1に固定するための複数個の第2固着手段である。14は鎌片用出入り窓で、この出入り窓14の上部側には、換言すればフロント11の略中心部には、トリガーを案内する角筒状のトリガー支持部材15が取り付けられている。トリガー支持部材15は、先端部寄りの部位に位置決め突起16や取付け部分が設けられている。位置決め突起16は、フロント11に当接することができるように上下対称、鍔状など適宜形状に形成されている。そして、突起16の先端部側は、図2で示すようにフロント11に嵌め込まれている。
(3)ケース身とケース蓋
図3はケース身10aの正面図である。ここで、図1乃至図3を参照にしてケース身10a及びケース蓋10bに形成された主な取付け部(例えば側壁開口部、ガイド孔、軸孔、取付け孔、等)ついて説明する。
まず符号18は、図1及び図3で示すように、錠箱10の上部側に形成された複数個(例えば2個)の貫通孔で、これらの貫通孔18には、図9に示す引戸壁面側の取付け座67のパイプ状連結杆68が嵌挿する。
次に19は、前記貫通孔18の上位に形成された側壁開口部で、該側壁開口部19は、施錠片61の矩形状係合窓63と対向可能である。したがって、図9に示すように前記取付け座67に軸支された(本実施例)、又は取付け座67にスライド自在に設けられた押圧腕部材69は、錠箱10の側壁開口部19を介して該錠箱内に挿入され、かつ、施錠片61の係合窓63に係合する。本実施例では、図10で示すように、押圧腕部材69の板状操作部分69bがスイングすると、前記施錠片61が上下方向にスライド可能である。
次に20は、ケース身10a及びケース蓋10bの中央部に形成された横長案内長孔で、この横長案内長孔20は、フロント11(先端部)側の弧状案内部20aと、これに連続する直線案内部20bとから成る。この横長案内長孔20には、鎌片43の後端部に固定的に設けられた可動軸21が係合する。
次に22は弧状案内部20aの直ぐ下方に設けられた円形軸孔で、この円形軸孔22には、鎌片43を案内する固定軸23が設けられている。鎌片用の固定軸23は、後述する鎌片長孔44を介して錠箱10に横設軸架されている。
次に24は弧状案内部20aとフロント11との間に形成された矩形小孔状の第1取付け部で、この第1取付け部24には、前述したトリガー支持部材15が適宜に取り付けられる。したがって、第1取付け部24は、弧状案内部20aよりも若干上位のフロント11寄りの部位に形成されている。
次に25は弧状案内部20aとケース身10aの上壁との間に形成された垂直案内部(例えば長孔)で、この垂直案内長孔25には、後述のラッチング機構Zを構成する水平可動軸52が取り付けられる。付言すると、本実施例のラッチング機構Zは一組のユニット部材であることから、案内長孔25は、ユニット部材Zを錠箱10内に組み込むことができるようにケース身10aの上壁付近に形成された矩形小孔状の第2取付け部26と弧状案内部20aとの間に位置するように形成されている。前記矩形小孔状の第2取付け部26には、ユニット部材Zの一部を構成し、かつ、ユニット部材の枠状支持片51を上下方向に案内するガイド部材(垂直軸部材)が適宜に取り付けられる。
次に27はフロント11と第2取付け部26との間に形成された矩形小孔状の第3取付け部で、この錠箱10の隅角部に形成された第3取付け部27には、弱いバネ用の支持軸28が取り付けられている。さらに、錠箱10の下部の中央部には、矩形小孔状の第4取付け部29が形成され、この第4取付け部29には、ケース蓋固定用のメネジ支持杆30が取り付けられている。このメネジ支持杆30は、鎌片43が錠箱内に戻った時に所定位置で止めるストッパー機能を有している(図2参照)。その他錠箱10にはバネ支持具用の取付け部等が適宜に形成されている。
(4)施錠片
図8及び図9を参照にして施錠片61を説明する。施錠片61は、肉厚板状に形成された上下方向のスライド部材であり、少なくとも錠箱10の側壁開口部19を介して該錠箱10内にその係合腕69aが挿入された押圧腕部材69と係合可能な係合窓63を有する。本実施例の係合窓63は矩形状に形成されている。この係合窓63を基準にすると、ラッチング機構Z側には、前述した錠止腕62が垂直状態に延びている。
一方、係合窓63よりも上方部分には、錠箱10の上壁内面に当接可能な突起部分64が形成されている。さらに、係合窓63よりも下方部分には、取付け座67の連結杆68と係合可能な下向きU字状の切欠部分65が複数個並列に形成されている。
(5)トリガーとトリガーバネ
次に図4乃至図6を参照にしてトリガー31を説明する。図4はトリガー31の正面図、図5はその左側面図、図6は図4の6−6線断面図である。トリガー31は錠箱10内に摺動自在に装着されている。このトリガー31は、長杆状先端部32と、この突出先端部32に幅広に連設する幅広状後端部33とから成り、図2で示すように引戸が開いている時は、前記先端部32は錠箱10のフロント11から突出する。
しかして、34は前記幅広後端部33の上辺の先端部分に傾斜状に形成された摺接面、35はこの傾斜状摺接面34に続く爪状の仮止め用係合部分である。この摺接面34及び仮止め用係合部分35は、ラッチング機構Zを構成するラッチ板用の第1係合部分に相当し、前者34はラッチ板53を誘導し、一方、後者35の垂直面35aは閉戸時にラッチ板53を係止する。
また、36は幅広後端部33の下辺の先端部分に下向きU字形状に形成された第2係合部分で、この第2係合部分には、前述した鎌片の可動軸21が摺接自在に係合する。また、37は幅広後端部33の後端面からその内部にかけて横溝状に形成されたバネ嵌合部分で、このバネ嵌合部分37にはトリガーバネ38の先端側が組み込まれている。
ここで、トリガーバネ38について説明する。図2,図8で示すように、トリガーバネ38は幅広後端部33とケース身10aの後壁との間に横方向に組込まれ、その先端部が幅広後端部33のバネ嵌合部分37の内面に適宜に圧接し、一方、後端部は後壁に固定的に設けられたバネ支持具39に支持されている。したがって、トリガー31は、トリガーバネ38のバネ力により、その先端部32の一部が常時フロント11から突出するように付勢されている。
また、幅広後端部33の側壁中央部には突起40が設けられ、該突起40は錠箱10に設けられたトリガーガイド(図示しない)に案内される。本実施例のトリガー31は、その先端部32が角筒状のトリガー支持部材15に常に嵌入している。したがって、トリガー31はトリガー支持部材15及び前記突起40に案内されて安定的に進退動する。
さらに、幅広後端部33の後側の上部には、前述した押圧腕部材69により上下動する施錠片61の錠止腕62と係合する第3係合部分41が形成されている。この第3係合部分41は、仮止め用係合部分35よりも低い位置にある。
加えて、幅広後端部33の前記第3係合部分41の垂直錠止面41aの前方には、該幅広後端部33の先端面33aに至る水平方向のガイド横溝42が形成されている。このガイド横溝42は、本施錠時、すなわち、閉戸時、図9で示すように、係合腕部分69a及び操作板69bを含む押圧腕部材69がスイングし、その結果、施錠片61の錠止腕62がガイド横溝42に係合状態になった場合に於いて、引戸1をチリがなくなる方向へ閉めた時に、ストライク4の面によって押圧されるトリガー31及びこれに連動する鎌片43が錠箱内に後退することができるように前記錠止腕62を案内する。
(6)鎌片
鎌片43は全体として人差し指を折り曲げた形態をしており、その幅広基部43aの縁部には可動軸21が突設されている。前述したように、可動軸21は錠箱10の横長案内長孔20に係合している。また鎌片43の基部43aには鎌片長孔44が形成されている。鎌片43は、該鎌片長孔44を貫通する固定軸23に軸支されている。したがって、鎌片43がトリガー31に連動するための動力変換機構は、トリガー31の第2係合部分36と鎌片43の可動軸21で構成されているから、極めてシンプルな構成となっている。
ところで、前記鎌片長孔44はチリ調整機能を有する。この鎌片長孔44は、横長案内長孔20の直線案内部20bと相俟って、引戸1の閉戸時であっても、換言すれば、鎌片43の鉤状先端部40bがストライク4に係合(掛合)のままであっても、引戸1をさらに閉めると、鎌片43の基部43a側を錠箱10内に後退させることができる。
(7)ラッチング機構の配設箇所と具体的構成
図8で示すように、フロント11の内壁面と施錠片61の錠止腕62側とで区画された空間部分7にトリガー31と係脱可能なラッチ板53を有するラッチング機構Zが配設されている。
鎌片43を仮施錠状態にする、又は仮施錠状態を解消するラッチング機構Zは、錠箱10内の空間部分に設けられた一組のユニット部材である。該ユニット部材Zは、図7で示すように、垂直方向に移動可能な枠状の支持片51と、この支持片51に水平可動軸52を介して軸支され、かつ、トリガー31の一辺に形成された仮止め用係合部分35と係合可能な係止爪部53aを有するラッチ板53と、前記支持片51に前記水平可動軸52を介して組み込まれ、かつ、前記ラッチ板53を係合可能に位置へ付勢する仮止め用バネ54とから成る。
前記支持片51は、仮止め用バネ54よりもバネ力が弱く設定された錠箱内装の支持片用バネ57により、該支持片51と一体的なラッチ板53がトリガー31に係合する方向へ付勢されている。
また、前記ラッチ板53は、水平可動軸52用の軸孔の回りに前記バネ54装着用の溝55を有すると共に、前記係止爪部53aとは反対側に延びるバネ端54a用の突起状支持部分69bを有している。
また、前記仮止め用バネ54の他端部54bは支持片51の上壁部分に形成したバネ端支持孔に支持されている。さらに、前記支持片51には、支持軸28に中央部が巻装された弱いバネ(仮止め用バネ54に比してバネ力が弱い)57の一端部が圧接している。
ところで、本実施例のユニット部材Zは、水平移動するトリガー31を基準にすると、鎌片43が軸支された空間部分とは反対側の空間部分に設けられている。また、前述したように、ユニット部材は、錠箱10の内壁面に固定され得る支持片用ガイド部材56を含み、一組のユニット部材を構成している。それ故に、ユニット部材Zを極めて簡単に錠箱10内に取り付けることができる。
(8)ラッチング機構Zの作用
図7はラッチング機構Zの仮施錠状態に至る概略説明図である。したがって、ラッチング機構Zの仮施錠状態が解消する場合は、図7とは逆の作動態様となる。また、図8は、鎌片43、引戸1等も含めた全体の動きを示す概略説明図である。まず、図2と図8とを対比すると明らかなように、図2は引戸1を矢印A方向に閉める途中に於いて、トリガー31の先端部32がストライク4に当たる寸前を示しているのに対し、図8はトリガー31がトリガー支持部材15及び前記突起40に案内されて錠箱10内に後退し、該トリガー31の後退動に連動して鎌片43が固定軸23を支点に時計(掛合)方向に回転し、その結果、鎌片43の先端部43aがストライク4に係合した状態を示している。
図2から図8の閉戸時状態になる過程に於いて、ユニット部材Zを構成する支持枠51、水平可動軸52、ラッチ53等は、ラッチ53が後退動するトリガー31の傾斜状摺接面34に押圧されると、支持枠用の弱いバネ57のバネ力に抗して上方に移動し、その係止爪部53aが摺接面34を乗り越えると、引戸1の所定のチリを有する閉鎖位置にて、今度は弱いバネ57のバネ力により下方に移動する。
したがって、前記係止爪部53aはトリガー31の仮止め用係合部分35自動的に係合する。これが仮施錠状態である。この時、ラッチ53は錠箱10に案内される水平可動軸52を介して上下動する反面、反時計方向へは回転しない。それはラッチ53の突起状支持部分69bが支持枠51の左側垂直壁の内面に支持されているからである。
それ故に、引戸1を開いた場合には、トリガーバネ38のバネ力により錠箱10から進出するトリガー31の第1係合部分35により、ラッチ53は、強いバネ54のバネ力に抗して図8で示す矢印B(時計方向)に回転し、その結果、仮施錠状態が解消する。
(9)閉戸時及び本施錠状態
図10(a)は、通常の閉戸時に於いて、例えば内側の取付け座67の操作板69bをプッシュして押圧腕部材69の係合腕部分69aが下方方向へ揺動し、その結果、施錠片61が矢印Cで示す下方方向へスライドしてその錠止腕62がガイド横溝42に直接係合状態になった場合である。
一方、図10(b)は、前記(a)の本施錠状態に於いて、引戸1を、さらにチリがなくなる方向へ閉め時である。引戸錠Xはチリ調整機能を有する(例えば鎌片長孔44)。したがって、所定のチリを有する閉鎖位置にて、引戸1を閉めた場合には、トリガー31はストライク4の面によって押され、これに連動する鎌片43は、錠箱10の横長案内長孔20の直線案内部20b及び鎌片43の鎌片長孔44の両者に案内される固定軸23を介してトリガー31と一緒に錠箱10内に後退する。こ時、ガイド横溝42は、前述したように幅広後端部33が錠止腕62と干渉しないように該錠止腕62を案内する機能を発揮する。
この欄では図11及び図12に示す本発明の第2実施例について説明する。なお、第2実施例と第1実施例との構成上の同一部分には、同一又は同様の符号を付して重複する説明を省略する。
この第2実施例は、第1実施例の構成の主要部をそのまま含み、本発明の主たる目的に、「悪戯による部品の破損防止」の目的が加味されている。その目的を達成する手段として、トリガー支持部材15Aの先端部に鎌片43の先端部43bの先部分を受け入れる開口或いは切欠部70を形成している。該トリガー支持部材15Aは、トリガー31を案内する機能及び鎌片43の先端部43bの先部分を受け入れる機能を有する。
この第2実施例は、引戸を開いた状態に於いて、鎌片43を突出させ、かつ、前記施錠片61をトリガー31の一辺のガイド横溝42に係合させた時、該施錠片61が施錠状態であっても、鎌片及びトリガーが後退できると共に、悪戯に起因する完全閉戸時、トリガー31及び鎌片43の全体が錠箱10内に略収まる。したがって、第2実施例は、発明の効果の欄に記載したような利点がある。
本発明は、主に錠前や建具の業界で利用される。
図1乃至図10は本発明の第1実施例を示す各説明図である。図11及び図12は本発明の第2実施例を示す各説明図である。
引戸錠の実施形態の一例を示す斜視図(取付け座は省略)。 引戸を開いた一例の内部構造を示す概略説明図。 ケース身の正面図。 トリガーの正面図。 トリガーの左側面図。 図4の6−6線断面図。 主要部の作用を示す概略説明図。 引戸1を閉める途中の概略説明図。 取付け座、押圧腕部材、施錠片及びトリガーの組合せを示す概略説明図。 (a)は引戸の閉戸時に於いて、施錠片の錠止腕がトリガーのガイド横溝に係合した状態の概略説明図。(b)は前記(a)の本施錠状態に於いて、引戸を、さらにチリがなくなる方向へ閉め時の概略説明図。 第2実施例の主要部を示す概略説明図 第2実施例の全体を示す概略説明図。
X…引戸錠、Y…受け金具、Z…ラッチング機構、1…引戸、2…戸枠、3…トロヨケ、4…ストライク、5,13…固着具、7…空間部分、10…錠箱、10a…ケース身、11…フロント、12…フロント前壁、14…出入り窓、15,15A…トリガー支持部材、16…位置決め用突起、18…貫通孔、19…側壁開口部、20…横長案内長孔、21…可動軸、22…円形軸孔、23…固定軸、24,26,27,29…取付け部、28…支持軸、25…垂直案内長孔、31…トリガー、32…長杆状先端部、33…幅広状後端部、34…摺接面、35…仮止め用係合部分(第1係合部分)、35a…垂直面、36…第2係合部分、37…バネ嵌合部分、38…トリガーバネ、39…バネ支持具、40…突起、41…第3係合部分、41a…垂直錠止面、42…ガイド横溝、43…鎌片、43a…基端部、43b…先端部、44…鎌片長孔、51…支持片、52…水平可動軸、53…ラッチ板、53a…係合爪部、54…ラッチ板用バネ(強いバネ)、56…支持片用ガイド部材、57…支持片用バネ(弱いバネ)、61…施錠片、62…施錠腕、63…係合窓、64…突起部分、65…切欠部分、67…取付け座、68…連結杆、69…押圧腕部材、69a…係合腕部分、69b…操作部分、70…切欠部、A,B,C…矢印。

Claims (3)

  1. 引戸を閉めると、戸枠側の受け金具に当たって錠箱内に後退するトリガー、固定軸に軸支されかつトリガーの後退動に連動して前記受け金具に係合する方向へ回転する鎌片をそれぞれ備え、チリ調整機能を有する引戸錠に於いて、前記錠箱内のトリガーの上方空間に前記トリガーの一辺に形成した仮止め用係合部分35に係脱するラッチ板53を備えたラッチング機構Zを配設しまた前記トリガーに係合する錠止腕62を有する本施錠片61を前記ラッチ板に隣接するように配設しさらに、前記トリガー31は長杆状先端部32と該長杆状先端部に幅広に連設しかつ前記本施錠片用係合部分41を有する幅広状後端部33とから成り、前記幅広後端部には、前記鎌片43を受け金具Yに掛合させた閉戸時、前記施錠片61の錠止腕62を前記本施錠片用係合部分41に直接スライド係合させた施錠状態の場合であっても、前記引戸をさらにチリを狭める方向に移動させると、前記鎌片及びトリガーが後退できるように前記本施錠片用係合部分41の前方に水平方向のガイド横溝42を形成したことを特徴とする引戸錠。
  2. 請求項1に於いて、施錠片61は、板状に形成された上下方向のスライド部材であり、錠箱10の側壁開口部19を介して該錠箱内挿入された押圧腕部材69と係合する係合窓63を有することを特徴とする引戸錠。
  3. 請求項2に於いて、押圧腕部材69は、取付け座67にスイング自在に設けられていることを特徴とする引戸錠。
JP2005023928A 2005-01-31 2005-01-31 引戸錠 Expired - Fee Related JP4587823B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005023928A JP4587823B2 (ja) 2005-01-31 2005-01-31 引戸錠

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005023928A JP4587823B2 (ja) 2005-01-31 2005-01-31 引戸錠

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2006207335A JP2006207335A (ja) 2006-08-10
JP4587823B2 true JP4587823B2 (ja) 2010-11-24

Family

ID=36964484

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005023928A Expired - Fee Related JP4587823B2 (ja) 2005-01-31 2005-01-31 引戸錠

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4587823B2 (ja)

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002220955A (ja) * 2001-01-23 2002-08-09 Miwa Lock Co Ltd 引戸用施解錠装置
JP2002227489A (ja) * 2001-02-02 2002-08-14 Miwa Lock Co Ltd 建具用引戸錠
JP2002235473A (ja) * 2001-02-08 2002-08-23 Miwa Lock Co Ltd 建具用引戸錠

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002220955A (ja) * 2001-01-23 2002-08-09 Miwa Lock Co Ltd 引戸用施解錠装置
JP2002227489A (ja) * 2001-02-02 2002-08-14 Miwa Lock Co Ltd 建具用引戸錠
JP2002235473A (ja) * 2001-02-08 2002-08-23 Miwa Lock Co Ltd 建具用引戸錠

Also Published As

Publication number Publication date
JP2006207335A (ja) 2006-08-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5726556B2 (ja) 開閉体閉止装置
JP5341418B2 (ja) 扉のラッチ錠
JP4587823B2 (ja) 引戸錠
JP4522272B2 (ja) 引戸錠
JP3659892B2 (ja) シャッターの施錠装置およびこの施錠装置を備えたシャッター
JP3540846B2 (ja) ドアガードにおける扉の開放状態保持装置
JP4587836B2 (ja) 引戸錠
JP2003193711A (ja) 引戸用取手
JP5280821B2 (ja) 引戸錠
JP4368532B2 (ja) 建具用引戸錠
JP2006207271A (ja) 引戸錠
JP4746967B2 (ja) 引戸の鎌錠装置
JP4587874B2 (ja) 引戸錠
JP4542686B2 (ja) 建具
JP4375909B2 (ja) 建具用引戸錠
JP2596301B2 (ja) キャビネット
JP2002322850A (ja) 引戸錠のラッチング機構
JP4675205B2 (ja) 引戸錠
JP2010133197A5 (ja)
JP2602247Y2 (ja) ガードアーム装置における扉の開放状態保持装置
JP2006152630A (ja) 開口部装置
JP4475461B2 (ja) 引戸用引手及び引戸
JP4108233B2 (ja) 引戸の鎌錠装置
JP4405175B2 (ja) シャッタの施錠装置
JP2826964B2 (ja) ドアのラッチ

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20071220

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100416

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100615

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100802

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100831

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20100907

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130917

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees