JP3173960U - 引手および該引手を備えた引き戸 - Google Patents

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Abstract

【課題】引き戸において、引き戸の開閉時に摺動させる戸板と、この戸板に隣接する他の戸板あるいは壁との間の隙間で手を挟むことなく安全に開閉できる引手および該引手を備えた引き戸を提供する。
【解決手段】戸板2において、木口面2aから戸板表面2bにかけて形成する切欠部2cに、切欠部2cの形状に合致する引手4を嵌め込み、ネジ固定する。引手4は、木口面2a側および戸板表面2b側に開口し、戸板表面2bと略平行に形成された引手底部41と、引手底部41の木口面2a側端部に、戸板2の上下方向に沿って全領域に、引手底部41の木口面2a側端部から突出して形成された引手段部42と、引手底部41の木口面2a側端部と反対側の端部の上下方向全領域から、引手底部41に対して鈍角を形成するように傾斜して伸びる引手テーパ面43とを有する。
【選択図】図1

Description

本考案は、引手と、該引手を備え、住宅や公共施設など、種々の建築物の開口部に取り付けられる引き戸に関するものである。
引手を備えた引き戸は、摺動自在な1または複数の戸板を備えている。このような引手を備えた引き戸としては、例えば、特許文献1に開示された引き戸がある。この引き戸について、図9(a)、図9(b)を参照して以下に説明する。
この引き戸100は、互いに摺動自在な2つの障子120、130を含み、障子120を障子130側へ摺動させることにより開けることができる。障子120の先端部の表面123(引き戸100を開けるために障子120を摺動させた際に、障子130に対向する表面)に、戸先框121を介して引手122が取り付けられている。また、障子130において、引き戸100を開けるために障子120を摺動させた際に障子120と対向する側の先端部には、この先端部を囲むように内召し合わせ框131が取り付けられている。
障子120の引手122は、略L字形状をなし、底部122cと、底部122cのうち障子中央側(図9(a)(b)の右側)の一方の端部から障子120と直交する方向に突出する指掛け部122aと、底部122cの他方の端部から、引手122の障子摺動方向(図9(a)、(b)の左右方向)における寸法が大きくなるように傾斜して伸びる傾斜部122bとを有する。引き戸100を開けるのは、図9(a)に示すように、引手122の指掛け部122aに指Fを掛けて、障子120を矢印Oで示す方向に摺動させて図9(b)に示す状態にし、図9(b)に矢印Pで示すように引手122と障子130との間の隙間から指Fを引き抜くことで可能である。障子120の引手122と障子130の内召し合わせ框131との間の隙間は間隔Xが確保されており、指Fが挿入しやすい十分な大きさに設定されている。
特開2010−285836号公報
しかしながら、図9(a)、(b)に示した引用文献1に開示された引き戸100の場合、障子120を開ける際、指Fを障子120の引手122と障子130の内召し合わせ框131との間の隙間に入れるため、この隙間の間隔Xが小さい場合、障子120の引手122と障子130の内召し合わせ框131との間で指Fを挟んでしまったり、指の関節を痛めてしまったりするおそれがある。また、指Fを挟まないように間隔Xを大きくした場合、引き戸100自体の配置スペースが大きくなるため、引き戸100は、配置スペースの種々の要求に応えるのが困難である。
本考案は上記の事情に鑑みてなされたものであり、引き戸において、引き戸の開閉時に摺動させる戸板と、この戸板に隣接する他の戸板あるいは壁との間の隙間で手を挟むことなく安全に開閉できる引手および該引手を備えた引き戸を提供することを目的とする。
上記課題を解決するための本考案の引手は、引き戸の戸板の木口面から戸板表面にかけて形成された切欠部に、該切欠部の形状に沿って設けられる、前記木口面側および戸板表面側に開口した引手であって、該引手は、前記戸板表面と略平行に形成された引手底部と、前記引手底部の木口面側端部に、前記戸板の上下方向に沿って前記引手底部から突出して形成された引手段部と、前記引手底部の木口面側端部と反対側の端部から、前記引手底部に対して鈍角を形成するように傾斜して伸びる引手テーパ面とを有することを特徴とする。
また、本考案の引手は、前記引手段部は、前記引手テーパ面側の端部に段部垂直面が形成されているのが好ましい。
また、本考案の引手は、前記引手段部は、前記木口面に向かうにつれて前記引手段部の高さが低くなるように傾斜した段部テーパ面が形成されているのが好ましい。
また、本考案の引手は、前記引手テーパ面は、引っ掛かり部を有するのが好ましい。
また、本考案の引手は、前記鈍角は、120°〜150°であるのが好ましい。
前記の課題を解決するための本考案の引き戸は、開口部に取り付けられ、摺動自在な1または複数の戸板を備える引き戸であって、前記戸板は、該戸板の木口面から戸板表面にかけて形成された切欠部に、上記した本考案にかかる引手が設けられてなる。
本考案の引手および該引手を備えた引き戸によれば、引き戸を開けるために戸板の引手の引手テーパ面に手を掛けた際、指先から手首にかけて、手は、引手テーパ面に沿うように置かれるため、引き戸を開けるために戸板を摺動させた際、戸板の引手の引手テーパ面に掛けていた手は、引手から自然に引き抜くことができるため、摺動させる戸板と、この戸板に隣接する戸板あるいは壁との間の隙間に手の指先が入り込むのを防止できる。そのため、摺動する戸板に手の指先が巻き込まれて、摺動させる戸板と、この戸板に隣接する戸板あるいは壁との間で手が挟まれたり、手指の関節を痛めたりするのを確実に防止できる。
本考案の第1の実施形態を示す引き戸の斜視図である。 図1に示す引手の斜視図である。 図1に示す引手の平面図である。 図1に示す引き戸の戸板および引手の拡大断面図である 図1に示す引き戸を開ける際の戸板の摺動操作を説明するためのもので、(a)は引き戸を開ける前に引手の引手テーパ面に手をかけた状態を示した概略図であり、(b)は、(a)の状態から戸板を摺動させて引手テーパ面から手を逃がした状態を示す概略図である。 本考案の引手の別の実施形態を示す斜視図である。 本考案の別の実施形態(戸板が1枚)を示す引き戸の概略図である。 本考案の別の実施形態(戸板が3枚)を示す引き戸を示すもので、(a)は、反壁側戸板を摺動させる前の状態を示す概略図であり、(b)は、引き戸を開けるために反壁側戸板を摺動させた状態を示す概略図である。 従来の引き戸、およびこの引き戸を開ける際の摺動操作を説明するためのもので、(a)は引き戸を開ける前の状態を示す平面図であり、(b)は、(a)の状態から障子を摺動させて、2つの障子の間の隙間から手を引き抜いた状態を示す平面図である。
以下、図1〜図8(b)を参照して、本考案の実施形態について説明する。
図1に本考案の第1の実施形態として、本考案にかかる引手およびこの引手を備えた引き戸を示す。この引き戸1は、建築物の開口部(図示省略)の形状に沿って設けられた枠(図示省略)内に取り付けられており、摺動自在に隣接して配置される2枚の戸板2、3を備える。戸板は、戸板摺動方向(図1中に矢印Q、Rで示す方向:以下では説明の便宜上、「左右方向」とし、図2〜図8(b)の説明においても同様とする)側の木口面2a、3aと、この木口面2a、3aから戸板摺動方向に伸び、かつ、戸板摺動方向と直交する方向(以下では説明の便宜上、「上下方向」とし、図2〜図8(b)の説明においても同様とする)に広がる戸板表面2b、3bとを有する。即ち、各戸板2、3は、木口面2a、3aと戸板表面2b、3bをそれぞれ2つずつ有している。引き戸1を閉じるのは、2枚の戸板2、3を相反する方向(戸板2はQ方向、戸板3はR方向)に摺動させて、各戸板2、3の木口面2a、3aのうち一方を枠に当接させることで可能である。
戸板2の2つの木口面2aのうち、引き戸1を開けるために戸板2を摺動させる方向(以下、説明の便宜上、「戸板開放時摺動方向」とする)とは反対方向(以下、説明の便宜上、「戸板閉鎖時摺動方向」とする)の側の木口面2aから一方の戸板表面2bにかけて、切断面がZ字形状になるように切欠部2cが形成され(図4参照)ている。この切欠部2cに、切欠部2cの形状に合致する引手4が嵌め込まれ、ネジ固定されている。引手4は、図4に示すように、戸板表面2b側と係合する第1フランジ45を有し、木口面2a側と係合する第2フランジ46を有してもよい。図4に示す実施形態では、引手4の第1フランジ45は、戸板表面2b側に形成された凹部2dに係合し、引手4の第2フランジ46は、木口面2a側に形成された凹部2eに係合している。なお、第1フランジ45が係合する凹部2dを設けずに、第1フランジ45を戸板表面2bから突出するように係合させてもよい。なお、説明の便宜上図示していないが、戸板3の戸板閉鎖時摺動方向側の木口面3aから戸板表面3bにかけても切欠部が形成され、この切欠部に引手4と同じ引手が取り付けられている。以下では、戸板2についてのみ説明する。
引手4は、特に材質は限定されないが、たとえばアルミや鉄等の金属や合成樹脂等により形成することができ、図1に示すように、木口面2a側および戸板表面2b側に開口している。引手4は、図2に示すように、戸板表面2b(図1参照)と略平行(つまり、戸板摺動方向と平行な左右方向)に形成された引手底部41と、この引手底部41の木口面2a側端部に、戸板2の上下方向(つまり、引手底部41と直交せず、戸板摺動方向と直交する方向)に沿って全領域に、引手底部41の木口面2a側端部から突出して形成された引手段部42と、引手底部41の木口面2a側端部と反対側の端部の上下方向全領域から、引手底部41に対して鈍角を形成するように傾斜して伸びる引手テーパ面43と、引手底部41の上下方向両端部から引手段部42が引手底部41から突出する方向と同方向に伸びて、引手段部42と引手テーパ面43とを上下方向両端で連続させる連結壁部44とを有する。
引手4の引手段部42は、図4に示すように、断面が台形状であり、引手テーパ面43側の端部、つまり、戸板開放時摺動方向側(図4の左側)の端部の上下方向全領域に段部垂直面42aが形成されている(図2〜図4参照)。この段部垂直面42aは、引き戸1を閉める際、手に引っ掛かって滑り止め機能を果たすため、戸板2の摺動操作、ひいては、引き戸1を閉める操作が容易になる。なお、本実施形態では、引手段部42の形状を台形状にしているが、後述するように、引き戸1を閉める際に手を掛けることができるのであれば、引手段部42の形状は特に限定されるものではない。
また、図4に示すように、引手4の引手段部42は、木口面2aに向かうにつれて引手段部42の高さが低くなるように傾斜する段部テーパ面42bが形成されている。この段部テーパ面42bにより、引手4の木口面2a側の開口部を大きくできるため、引き戸1の戸板表面2b側(図1参照)が、他の戸板(本実施形態では戸板3)や壁面などにより塞がれた状態であっても、木口面2a側の開口から引手段部42の段部垂直面42aに手をかけやすくなり、戸板2の摺動操作、ひいては引き戸1を閉める操作が容易になる。そして、引き戸1を開けるために戸板2を摺動させる際、引手テーパ面43に手を掛ける方法だけでなく、手を段部テーパ面42bに掛けて行うこともでき、この場合、手を引手テーパ面43に掛けた場合と同様、手首を段部テーパ面42(換言すれば、引手テーパ面43)と同方向に傾斜させることができるため、引手テーパ面43に手を掛けて引き戸を開ける場合と同様、摺動させる戸板2と、この戸板2に隣接する戸板3との間の隙間(図5(b)の隙間C)に手を入れることなく安全に引き戸1を開けることができる。なお、本実施形態では、引手段部42は、図1〜図3に示すように、引手4の上下方向(図3における上下方向)全領域に連続して形成しているが、戸板2の上下方向に連続せずに部分的に設けてもよいし、上下方向に沿って複数箇所に形成するようにしてもよい。
また、図2や図4に示すように、引手テーパ面43は、先端部から屈曲して引手段部42と平行に伸びるテーパ面垂直部43a(引っ掛かり部)を設けてもよい。このテーパ面垂直部43aは、引き戸1を開けるために戸板2を摺動させる際、図5(a)に示すように手Hが滑らないように固定する機能を果たすため(図5(a)では、手Hの人差し指がテーパ面垂直部43aに固定されている)、戸板2の摺動操作、ひいては、引き戸1を開ける操作を容易にするのに貢献する。
連結壁部44(図2、図3参照)には、引手テーパ面43の傾斜部位が伸びており、引手4を戸板2の切欠部2c(図1、図4参照)にネジ取り付けするためのネジ孔44aが形成されている。このように、取り付け用のネジ孔44aが形成された連結壁部44は傾斜しているため、図1に示すように引手4を戸板2の切欠部2cにネジ取り付けする際、ネジ孔44aにドライバーなどの締め付け部材を挿入しやすくなり、引手4を戸板2に取り付ける際の作業性が向上する。
次に、引き戸1の開閉動作について、図5(a)、(b)を参照して詳細に説明する。
引き戸1を開けるのは、図5(a)に示すように、戸板2の引手4の引手テーパ面43に手Hを掛けて、戸板2を矢印Bで示すように戸板3側へ摺動することにより可能である。
ここで、指先から手首にかけて、手Hは、引手テーパ面43に沿うように置かれるため、矢印Bで示す方向へ戸板2の摺動を続けて戸板2が戸板3に近づくと、図5(b)に示すように、戸板2の引手4の引手テーパ面43に掛けていた手Hは、戸板2が戸板3に近づいた際、矢印Iで示すように、引手4から自然に引き抜くことができるため、戸板2と戸板3との間の隙間Cに手Hの指先が入り込むことがない。そのため、摺動する戸板2に手Hの指先が巻き込まれて、摺動させる戸板2と、この戸板2に隣接する戸板3との間で手Hが挟まれたり、手指の関節を痛めたりするのを確実に防止でき、複雑な構成の挟み防止機構を設けなくても簡単な構成で安全に引き戸1を開けることができる。
また、引き戸1を閉めるのは、図5(b)に示す引き戸1を開けた状態から、段部垂直面42a(図4参照)に手を掛けて、図5(b)に矢印Qで示す方向、つまり、引き戸1を開ける時とは逆方向に戸板2を摺動させることで容易に行うことができる。
以上のように、本考案の引手4およびこの引手4を備えた引き戸1は、引手4の引手テーパ面43により、引き戸1を開ける際、摺動させる戸板2と戸板3との間にできる隙間Cに手が入ることがなく、この隙間Cで手を挟むことがないため、安全に引き戸1を開けることができる。また、上述のように引手テーパ面43により、手Hを挟むことを防止できるが、たとえば無理な姿勢で手Hを引手4に沿わせた場合であっても、引手底部41からの引手段部42の高さが低く、木口面2a側が開口しているため、手Hの指先を挟むことをさらに防止している。また、引き戸1を閉める際は、段部垂直面42aに手を掛けて、戸板2を、戸板2を開ける時とは反対の方向に摺動させることにより容易に行うことができ、従来の引き戸よりも、安全かつ容易に引き戸1の開閉操作を行うことができる。
なお、本実施形態では、引手4は、図1に示すように、戸板2の上下方向において部分的に設けられているが、戸板2の上下方向に沿って全領域に(戸板2の上端から下端にかけて)設けてもよいし、後述する図8(a)および(b)に示すように、戸板表面2bの表面、裏面の両面に引手4を設けても良い。また、この場合、引手4を表面側と裏面側の引手4を一体的にしてもよい。
また、本実施形態では、引手段部42は、引手底部41の木口面2a側端部に、戸板2の上下方向に沿って全領域に亘って突出して形成しているが、引手底部41の木口面2a側端部に、部分的にあるいは戸板2の上下方向に沿って複数箇所に形成してもよい。また、本実施形態では、引手テーパ面43は、引手底部41の木口面2a側端部と反対側の端部の上下方向全領域に形成しているが、引手底部41の木口面2a側端部と反対側の端部に、部分的にあるいは戸板2の上下方向に沿って複数箇所に形成するようにしてもよい。
また、引手テーパ面43は、図4に示されるような平面状の面に限られず、わずかに湾曲した形状のものを含み、手を引手テーパ面43に掛けた際、手先が引手4に対して引手段部42側(戸板閉鎖時摺動方向側)に向けて傾斜させることができるのであれば、その形状は特に限定されるものではない。また、引手テーパ面43の鈍角は、手のひらを引手テーパ面43に自然に掛けることができる傾斜角度であればよいが、特に120°〜150°が好ましい。
引手テーパ面43に滑り止め機構を設けた引手4の他の実施形態を図6に示す。この引手4は、引手テーパ面43に上下方向に伸びる溝43bが複数形成されてなる凹凸機構V(引っ掛かり部)を有している。この凹凸機構Vは、図5(a)に示すように、引き戸1(図1参照)を開けるために手Hを引手テーパ面43に掛けた際に滑り止めになるため、戸板2(図1参照)の摺動操作を容易にするのに貢献する。なお、凹凸機構Vは、本実施形態のように、引手テーパ面43に上下方向に伸びる溝43bを複数形成する方法以外に、引手テーパ面43に上下方向に伸びる複数の突条や、引手テーパ面43上に複数の突起を設けることで形成してもよい。
図7に本考案にかかる引き戸の第2の実施形態を示す。なお、以下の実施形態において、図1〜図5(b)に示す第1の実施形態と同じ部位および機能を有する部品については同じ符号を付して詳細な説明を省略し、第1の実施形態とは異なる構成や効果についてのみ説明する。
本実施形態の引き戸1Aは、1枚の戸板12で構成されており、戸板12の、戸板閉鎖時摺動方向側(図7の右側)の木口面12aから戸板表面12bに跨る本考案にかかる引手4(図2参照)を備えている。戸板12の戸板開放時摺動方向側(図7の左側)の木口面12aに隣接して壁Wが配置されている。
本実施形態では、引き戸1Aを開けるのは、引手4の引手テーパ面43に手を掛け、戸板12を矢印Gで示すように壁W側へ摺動することにより行う。この場合、既述のように、手の指先は、引手段部42側に向くため、手が戸板12と壁Wとの間の隙間Eに入りこむことがなく、戸板12と壁Wとの間で手を挟むのを防止できるため、安全に引き戸1Aを開けることができる。
図8(a)、(b)に本考案にかかる引き戸の第3の実施形態を示す。本実施形態の引き戸1Bは、3枚の戸板22、23、24を備え、最も戸板開放時摺動方向側(図8(a)、(b)の最も左側)の戸板24は、戸板開放時摺動方向側の木口面24a側が壁Wに隣接している(以下、戸板24を壁側戸板24とする)。
3つの戸板22、23、24の内、最も戸板閉鎖時摺動方向側(図8(a)、(b)の右側)の戸板22(以下、反壁側戸板22とする)は、戸板閉鎖時摺動方向側の木口面22aから反壁側戸板22の一方の戸板表面22bに跨る本考案にかかる引手4(図2参照)を備える。また、中間戸板23は、反壁側戸板22側の木口面23aと一方の戸板表面23bに跨る本考案にかかる引手4、反壁側戸板22側の木口面23aと他方の戸板表面23bに跨る本考案にかかる引手4を備える。また、反壁側戸板22の引手4は、引き戸1Bを開けるために反壁側戸板22を矢印Jで示す中間戸板23側の方向へ摺動させた際、図8(b)に示すように、中間戸板23に設けた引手4の一方と対向するようにしている。
引戸1Bを開けるために反壁側戸板22を矢印Jで示す方向(壁W側方向)へ摺動させると、図8(b)に示すように、中間戸板23の一方の引手4と、反壁側戸板22の引手4とが対向し、この対向部分により大きな隙間Sを形成することができる。そのため、引き戸1Bを閉めるために反壁側戸板22を矢印Mで示す方向(壁W側とは反対側の方向)に摺動させる際、反壁側戸板22の引手4の段部垂直面42a(図4参照)に手を掛けやすくなり、反壁側戸板22の摺動操作、ひいては引き戸1Bを閉める操作が容易になる。
以上、本考案の実施形態について記載したが、これらはあくまで例示であり、実用新案登録請求の範囲に記載の技術的思想を逸脱しない範囲で任意の変更が可能である。
例えば、本実施形態では、引手の素材としてアルミや鉄などの金属を使用する例を示したが、プラスチックや木材など、既述の本考案の引手および引き戸の目的とする機能を奏することができるのであれば、引手の素材はなんら限定されるものではない。また、引き戸の戸板の素材も特に限定されるものではない。
また、ここで挙げた実施形態では、戸板の数が1〜3枚の例を示したが、戸板の数は、引き戸としての機能を果たすのであれば、特に限定されるものではない。
また、ここで挙げた実施形態では、引手は、戸板の木口面から戸板表面にかけて形成した切欠部に、この切欠部の形状と合致する引手を嵌合させてネジ固定する例を示したが、戸板への引手の固定は、ネジ固定に限定されず、嵌合、釘固定、接着等、公知の固定方法を用いることができる。
1、1A、1B 引き戸
2、3、12 戸板
22 反壁側戸板
23 中間戸板
24 壁側戸板
2a、3a、12a、22a、23a、24a 木口面
2b、3b、12b、22b、23b 戸板表面
2c 切欠部
2d、2e 凹部
4 引手
41 引手底部
42 引手段部
42a 段部垂直面
42b 段部テーパ面
43 引手テーパ面
43a テーパ面垂直部
43b 溝
44 連結壁部
44a ネジ孔
45 第1フランジ
46 第2フランジ
H 手
V 凹凸機構
W 壁

Claims (6)

  1. 引き戸の戸板の木口面から戸板表面にかけて形成された切欠部に、該切欠部の形状に沿って設けられる、前記木口面側および戸板表面側に開口した引手であって、
    該引手は、
    前記戸板表面と略平行な方向に沿って形成された引手底部と、前記引手底部の木口面側端部に、前記戸板の上下方向に沿って前記引手底部から突出して形成された引手段部と、前記引手底部の木口面側端部と反対側の端部から、前記引手底部に対して鈍角を形成するように傾斜して伸びる引手テーパ面とを有することを特徴とする引手。
  2. 前記引手段部は、前記引手テーパ面側に段部垂直面が形成されている請求項1記載の引手。
  3. 前記引手段部は、前記木口面に向かうにつれて前記引手段部の高さが低くなるように傾斜した段部テーパ面が形成されている請求項1または2記載の引手。
  4. 前記引手テーパ面は、引っ掛かり部を有する請求項1〜3のいずれか1項に記載の引手。
  5. 前記鈍角は、120°〜150°である請求項1〜4のいずれか1項に記載の引手。
  6. 開口部に取り付けられ、摺動自在な1または複数の戸板を備える引き戸であって、
    前記戸板は、該戸板の木口面から戸板表面にかけて形成された切欠部に、請求項1〜5のいずれか1項に記載の引手が設けられてなる引き戸。
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