JP2008179945A - ドア - Google Patents
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Abstract
【解決手段】ドア枠1にドア本体2をヒンジ3で開閉自在に取付け、このドア枠1の吊元縦枠12に収納部20aを備えた収納部材20を、その吊元縦枠12の内側面12bよりも面内方向内側に突出し、当該収納部材20で前記吊元縦枠12の内側面12bとドア本体2の吊元側部分2aとの間の隙間に手の指が入りにくくなるように取付けたドアで、収納部材20を取付けることで指はさみを防止できると共に、小物や装飾品を置くことができるから、コスト高、組立作業の複雑化を、実用の面で十分におぎなうことができる。
【選択図】図3
Description
例えば、特許文献1に開示したように、ドア枠にドア本体を開閉自在に蝶着して取付けると共に、ドア枠にプラスチック板を取付け、このプラスチック板でドア本体とドア枠の蝶着部をふさぐようにしたドアが知られている。
このドアであれば、ドア本体とドア枠の蝶着部に指などをはさむことをプラスチック板で防止できる。
しかも、プラスチック板はドア本体とドア枠の蝶番部に指をはさむことを防止するだけのものである。
このようであるから、指はさみ防止のためだけにプラスチック板を取付けたドアは、コストの面、ドア組立作業の面から見た場合に好ましいドアとは言えない。
前記ドア枠の吊元縦枠におけるドア本体よりも面外方向閉じ側部分に収納部材を取付けることができる。
このようにすれば、ドア本体を開き位置とした時の吊元縦枠の内側面とドア本体の吊元側部分との間の隙間を小さくして、ドア本体を開いた時の有効開口を大きくできる。
前記取付部を吊元縦枠に取付けて前記張出し部を吊元縦枠の内側面よりも面内方向内側に向けて突出するようにできる。
このようにすれば、本体の張出し部によって吊元縦枠の内側面とドア本体の吊元側部分との間に手の指が入れづらくなるので、指はさみを防止できる。
棚は、底面板と側面板を有し、その側面板の両端部分を中央に押すことで平面方向に弾性収縮変形するものとし、
前記底面板を支持凹部に挿入して支持すると共に、側面板の両端部分を各受片に接して棚が本体に取付けられ、この棚と本体とで上面が開口した凹陥形状の収納部とすることができる。
このようにすれば、本体に棚を簡単に取付け、取り外しできると共に、棚の取付け高さを変更することができる。
前記取付用孔を前記支持具に挿入して引掛けることで本体を吊元縦枠に取付けできる。
このようにすれば、本体の取付用孔を支持具に引掛けて取付けできるので、収納部材の取付け、取り外しが簡単である。
支持具は、前記小径孔よりも小径な軸部と前記大径孔よりも小径で前記小径孔よりも大径な大径頭部を有し、該支持具は吊元縦枠の取付部分に、その大径頭部が取付部分に接した押し込み状態と、大径頭部が取付部分と離隔した引き出し状態に移動可能に取付けることができる。
このようにすれば、吊元縦枠の取付部分と支持具の大径頭部とで取付部の小径孔周辺部分を挟持するようにして支持できるので、収納部材を吊元縦枠にしっかりと支持して取付けできる。
また、収納部材を取り外した時には支持具を押し込み状態とすることで見栄え良くできる。
したがって、収納部材を取付けることによるコスト高、組立作業の複雑化を、実用の面で十分におぎなうことが可能な好ましいドアとすることができる。
前記ドア枠1は上枠10と下枠11と吊元縦枠12と戸先縦枠13を備えている。
前記ドア本体2は、その吊元側部分2aがヒンジ3でドア枠1に面外方向に回動自在に取付けてあり、そのヒンジ3を中心として面外方向開き側の開き位置と面外方向閉じ側の閉じ位置とに亘って回動する。
前記ドア本体2の戸先側部分2bには引手4が取付けてある。
この実施の形態では、ドア本体2の吊元側部分2aの上下が上枠10、下枠11の長手方向一端寄り(吊元縦枠12寄り)にヒンジ3で回動自在に取付けてある。
特に、面外方向閉じ側から前述の隙間に手の指を入れたままでドア本体2を閉じると、そのドア本体2の回動により、ドア本体2の吊元側部分2aによって手の指が隙間に引き込まれるようになるから、前述の指はさみが生じ易い。これに対して面外方向開き側から前述の隙間に手の指を入れたままでドア本体2を閉じた場合には、そのドア本体2の回動により、ドア本体2の吊元側部分2aによって手の指が隙間から押し出されるようになるから、前述の指はさみが生じ難い。
この実施の形態では、吊元縦枠12の面外方向閉じ側部分、つまりドア本体2よりも面外方向閉じ側部分に収納部材20を取付け、面外方向閉じ側から前述の隙間に手の指を入れづらくしてある。
したがって、収納部材20を取付けることによるコスト高、組立作業の複雑化を、実用面で十分におぎなうことが可能な好ましいドアとすることができる。
これによって、ドア本体2の回動中心は、ドア本体2の厚さ内で、かつ厚さ方向中心よりも面外方向開き側寄りにずれた位置となる。
このようであるから、図3に2点鎖線で示すようにドア本体2を90度開いた時の吊元縦枠12の内側面12bとドア本体2の吊元側部分2aとの間の隙間を小さくすることができる。
よって、ドア本体2を開いた時の有効開口Hを大きくできる。
図3に示すように、収納部材20は本体21と棚22を備え、その本体21は取付部21aと張出し部21bで横断面ほぼ鉤形状の長尺形状で、その取付部21aを吊元縦枠12に取付けて張出し部21bを吊元縦枠12の内側面12bよりも面内方向内側に向けて突出し、その張出し部21bで吊元縦枠12の内側面12bとドア本体2の吊元側部分2aとの間に手の指を入れにくくしている。
前記棚22は本体21に取付けられ、この棚22と本体21とで前述の収納部20aを形成している。例えば、上面が開口した凹陥形状の収納部20aを形成している。
前記棚22は図1に示すように本体21の上下方向に間隔を置いて複数取付けてある。
本体21の取付部21aの先端部と張出し部21bの先端部には受片23を長手方向に連続してそれぞれ一体的に備えている。
この本体21には支持凹部24を上下方向に間隔を置いて複数備えている。例えば、取付部21aと張出し部21bのコーナー部に上下の突部24a,24bを一体に設け、その上下の突部24a,24b間に支持凹部24を形成している。
前記棚22は底面板22aと側面板22bを備え、その底面板22aを前記支持凹部24に挿入して落ちないように支持すると共に、側面板22bの両端部分を前記各受片23にそれぞれ接して棚22を本体21に着脱自在に取付けてある。
前記底面板22aの隣接した2つの第1端面25に側面板22bが一体的に設けられ、他の2つの第2端面26,26が本体21の取付部21a、張出し部21bの内面に接するようにしてあると共に、その底面板22aには2つの第2端面26に開口した一対の切欠溝27が形成されている。
これによって、側面板22bは、その両端部分(平面方向の両端部分)を中央に向けて押すことで底面板22aとともに中央に向けて弾性変形、つまり、平面方向に弾性収縮変形することができる。
また、棚22の底面板22aのコーナー部28を異なる支持凹部24に挿入することで、棚22を上下方向に異なる位置に取付けできるので、収納部20aの高さ位置を変更することができる。
図5と図6に示すように、本体21の取付部21aには取付用孔30が形成されていると共に、吊元縦枠12の内側面12bにおける取付部分31に支持具32が取付けてある。
この支持具32に、取付用孔30を挿通して引掛けることで本体21の取付部21aを取付部分31に吊り下げるようにして支持することにより、本体21を取付ける。
このようであるから、吊元縦枠12に収納部材20を簡単に取付け、取り外しできる。
前記支持具32は、軸部32aと大径頭部32bを有し、その軸部32aは前記取付用孔30の小径孔30bよりも小径で、前記大径頭部32bは前記取付用孔30の大径孔30aよりも小径で、かつ前記小径孔30bよりも大径である。
このようであるから、本体21を、その取付用孔30の大径孔30aを支持具32の大径頭部32bに挿通して取付部21aを取付部分31に押しつけ、その後に本体21を下方に移動して小径孔30bを軸部32aに嵌合することで、取付部21aの小径孔30b部分を大径頭部32bと取付部分31で挟持するように支持して取付ける。この反対の操作で取り外しできる。
したがって、収納部材20を吊元縦枠12に簡単に取付け、取り外しできる。
これによって、収納部材20を左右勝手違いに取付けできる。つまり、図3では収納部材20を左側の縦枠(吊元縦枠12)に取付けてあるが、ヒンジ3を左右反対に取付けて右側の縦枠(戸先縦枠13)に取付ける場合には、収納部材20の本体21を上下反転して取付けるので、小径孔30bを大径孔30aの上下に形成した。
また、本体21を上下反転して取付けしても棚22を、その側面板22bが上向きとして取付けできる。
また、収納部材20の取付けは前述のように取付用孔30を支持具32に引掛けることに限ることはなく、ビス止め、接着剤による接着でも良い。
また、図3に示すように吊元縦枠12は本体12cの面外方向閉じ側にカバー材12dを取付けた形状としてあるので、そのカバー材12dに収納部材20を一体的に設け、そのカバー材12dを取付けることで収納部材20を取付けるようにすることもできる。
Claims (6)
- ドア枠の吊元縦枠に、収納部を備えた収納部材を、その吊元縦枠の内側面よりも面内方向内側に突出し、当該収納部材によって吊元縦枠の内側面とドア本体の吊元側部分との間の隙間に手の指を入れづらくなるように取付けたことを特徴とするドア。
- ドア枠の面外方向開き側部分にドア本体をヒンジで面外方向に回動自在に取付け、該ドア本体の回動中心をドア本体の厚さ内で、かつ厚さ方向中心よりも面外方向開き側寄りにずれた位置とし、
前記ドア枠の吊元縦枠におけるドア本体よりも面外方向閉じ側部分に収納部材を取付けた請求項1記載のドア。 - 取付部と張出し部で横断面ほぼ鉤形状の本体と、この本体に設けた棚とで収納部材とし、
前記取付部を吊元縦枠に取付けて前記張出し部を吊元縦枠の内側面よりも面内方向内側に向けて突出した請求項1又は2記載のドア。 - 本体の取付部、張出し部の先端部には受片が、長手方向に連続してそれぞれ設けられ、この本体には支持凹部が長手方向に間隔を置いて複数設け、
棚は、底面板と側面板を有し、その側面板の両端部分を中央に押すことで平面方向に弾性収縮変形するものとし、
前記底面板を支持凹部に挿入して支持すると共に、側面板の両端部分を各受片に接して棚が本体に取付けられ、この棚と本体とで上面が開口した凹陥形状の収納部とした請求項3記載のドア。 - 本体の取付部には取付用孔を形成し、吊元縦枠には支持具を取付け、
前記取付用孔を前記支持具に挿入して引掛けることで本体を吊元縦枠に取付けした請求項3又は4記載のドア。 - 取付用孔は、大径孔と小径孔を連続して有し、
支持具は、前記小径孔よりも小径な軸部と前記大径孔よりも小径で前記小径孔よりも大径な大径頭部を有し、該支持具は吊元縦枠の取付部分に、その大径頭部が取付部分に接した押し込み状態と、大径頭部が取付部分と離隔した引き出し状態に移動可能に取付けてある請求項5記載のドア。
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